JP2010246002A - デジタル−アナログ変換器、及びこれを含む逐次比較型アナログ−デジタル変換器 - Google Patents

デジタル−アナログ変換器、及びこれを含む逐次比較型アナログ−デジタル変換器 Download PDF

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Abstract

【課題】リファレンス用電源入力を必要としないデジタルーアナログ変換器等を提供する。
【解決手段】デジタルーアナログ変換器は、電源電圧Vcc及び基準電圧GNDから中間電位電圧を生成する中間電位生成部310と、サンプリング期間にアナログ入力信号VIP/VIMをキャパシタC11〜13及びC21〜23に電荷として蓄え、ホールド期間にキャパシタを所定の一定電位Vcc又はGNDに接続することによって、中間電位電圧を中間電位とする所定のリファレンス幅のリファレンス用電圧VRH及びVRLを生成するリファレンス用電圧生成部320と、デジタルコードの各ビットに対応するバイナリ重み付け値を有するキャパシタC31〜35の並列回路の電荷再配分を利用して、リファレンス用電圧に基づいてアナログ入力信号をデジタルコードVoに変換するデジタルコード生成部330とを有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、デジタル−アナログ変換器、及びこれを含む逐次比較型アナログ−デジタル変換器に関する。
一般的なアナログ−デジタル変換器(ADC)は、電源及び接地とは別個に供給されるリファレンス用電圧に対するアナログ入力の変化をデジタルコードに変換する。
例えば、図1は、ADCのための電源構成の一例を示す。まず、ADC100を動作させるための電源電圧を生成する第1の電源生成装置110が必要とされる。ADC100は、この第1の電源生成装置110から供給される電源電圧に加えて、リファレンス用電圧VRH及びVRLを必要とする。ADC100は、アナログ出力装置150から供給されるアナログ入力信号VIP/VIMをデジタルコードに変換するためにリファレンス用電圧VRH及びVRLを用いる。従って、上限リファレンス用電圧VRH及び下限リファレンス用電圧VRLの夫々を生成する第2及び第3の電源生成装置120、130が更に設けられる。第2及び第3の電源生成装置120、130は、リファレンス幅VRH−VRLがアナログ入力信号の振幅と同じになるように各リファレンス用電圧VRH、VRLを生成する。
図2は、ADCのための電源構成の他の例を示す。図2の電源構成では、リファレンス幅VRH−VRLが予め設定されており、第2及び第3の電源生成装置120、130は、夫々、アナログ入力信号の振幅とは無関係に一定のリファレンス用電圧VRH、VRLを生成する。このため、アナログ出力装置150の出力、すなわち、ACD100の入力に利得制御器160が設けられる。この利得制御器160は、アナログ出力装置150から出力されるアナログ入力信号VIP/VIMの振幅を所定のリファレンス幅VRH−VRLと同じになるよう制御することができる。
図1及び図2に示されるように、ADCのための電源構成は少なくとも3つの電源生成装置を必要とする。
一方、近年、テクノロジーが進歩するごとに電源電圧が下がっており、その度に電源電圧が設定され、更に、今日では多電源化も進み、ADCに割り当てられる電源の削減が求められている。そのため、ADCのために電源電圧を生成するための電源生成装置とは別にリファレンス用電圧を生成するための電源生成装置を設けることは困難となりつつある。そこで、リファレンス用電圧に代えて電源電圧及びグランドを用いることが考えられている。
特開昭55−165025号公報
しかし、電源電圧及びグランドをリファレンス用電圧とする方法は、アナログ入力信号の振幅を電源電圧からグランドの間の電位差と同じになるようにしなければならないために利得制御器にかかる負荷が大きい。
本発明は、リファレンス用電源入力を必要としないデジタル−アナログ変換器、及びこれを含む逐次比較型アナログ−デジタル変換器を提供することを目的とする。
一実施形態によれば、電源電圧及び基準電圧から中間電位電圧を生成する中間電位生成部と、前記中間電位電圧を中間電位とする所定のリファレンス幅の上限リファレンス用電圧及び下限リファレンス用電圧を生成するリファレンス用電圧生成部と、デジタルコードの各ビットに対応するバイナリ重み付け値を有するデジタルコード用キャパシタの並列回路の電荷再配分を利用して、前記上限リファレンス用電圧及び前記下限リファレンス用電圧に基づきアナログ入力信号を前記デジタルコードに変換して出力するデジタルコード生成部とを有するアナログ−デジタル変換器が提供される。前記リファレンス用電圧生成部は、1以上のリファレンス用キャパシタを有し、前記アナログ入力信号をサンプリングするサンプリング期間に、前記リファレンス用キャパシタを、前記中間電位電圧を中心電圧として前記アナログ入力信号を電荷として蓄えるよう該アナログ入力信号に接続し、前記デジタルコードを出力するホールド期間に、前記サンプル期間に前記アナログ入力信号を電荷として蓄えた前記リファレンス用キャパシタを所定の一定電位に接続する。
本開示の回路によれば、リファレンス用電源入力を別途設ける必要性がない。
ADCのための電源構成の第1の例である。 ADCのための電源構成の第2の例である。 図1及び図2に示されるADCの内部構成を示す。 図3に示されるCDACの回路を示す。 一実施形態に従うADCのための電源構成を示す。 一実施形態に従うADCに含まれるCDACのブロック図である。 実施例1に従うADCに含まれるCDACのサンプル状態の回路を示す。 実施例1に従うADCに含まれるCDACのホールド状態の回路を示す。 図8に示されるホールド状態の回路の等価回路を示す。 実施例1に従うADCの内部で生成されるリファレンス用電圧とアナログ入力信号との関係を示す。 実施例2に従うADCに含まれるCDACのサンプル状態の回路を示す。 実施例2に従うADCに含まれるCDACのホールド状態の回路を示す。 実施例2に従うADCにおいて、段階的に調整されるリファレンス幅に対応したCDACの接続を示す表である。 リファレンス幅の段階的な調整を行うためのリファレンス幅調整部を有する実施例2に従うADCの構成を示す。 図14に示されるリファレンス幅調整部の一部分の回路である。 実施例2に従うADCに含まれるCDACのより詳細な回路を示す。 図16に示されるリファレンス用電圧生成スイッチ回路の一例を示す。 図17に示されるリファレンス用電圧生成スイッチ回路の動作を説明する表である。 図16に示されるデジタルコード生成スイッチ回路の一例を示す。 図16に示されるデジタルコード生成スイッチ回路の動作を説明する表である。
図3は、図1及び図2に示されるADC100の内部構成を示す。
ADC100は、例えば、容量型デジタル−アナログ変換器(CDAC)を内蔵する逐次比較型ADCであってよい。ADC100は、差動回路である2つのCDAC101及び102と、比較器103と、逐次比較レジスタ(SAR)論理回路104とを含む。
CDAC101は、リファレンス用電圧VRH及びVRLに基づいて、アナログ出力装置150から入力されるアナログ入力信号VIPをサンプリングし、デジタルコードVoとして出力する。同様に、CDAC102は、リファレンス用電圧VRH及びVRLに基づいて、アナログ出力装置150から入力されるアナログ入力信号VIMをサンプリングし、デジタルコードVoとして出力する。
比較器103は、CDAC101及び102から出力されるデジタルデータ信号Voを比較して、“1”又は“0”のバイナリコードを出力する。
SAR論理回路104は、比較器103の出力信号を、例えば4ビットレジスタに格納する。SAR論理回路104は、サンプル状態及びホールド状態を切り換えるサンプル/ホールド切替信号S/HをCDAC101及びCDAC102に与える。SAR論理回路104は、更に、ビット出力制御信号bitをCDAC101及び102に与える。ビット出力制御信号bitに応答して、CDAC101及び102は、サンプリングしたアナログ入力信号に対応するデジタルデータ信号Voを所定のホールド期間に逐次出力する。ホールド期間の終了時に、SAR論理回路540は、レジスタに格納されている4ビットデジタルデータを出力する。
図4は、図3に示されるCDAC101及び102の回路を示す。
CDAC101/102は、電荷再配分型DACであり、リファレンス用電圧VRH及びVRLに対するアナログ入力信号VIP又はVIMの変化をデジタルコードVoに変換して出力する。CDAC101/102は、容量比が1:1:2:4:8である5つのキャパシタC31、C32、C33、C34及びC35を有する。これらのキャパシタの容量比は、4ビットのデジタルコードを表すためのバイナリ重み付け値に対応する。各キャパシタC31〜35は、互いに並列に接続されている。
CDAC101/102は、更に、抵抗R01及びR02の直列配置を有する。直列配置の一方の端子は、スイッチング素子SW01を介してリファレンス用電圧VRHに、他方の端子は、スイッチング素子SW02を介してリファレンス用電圧VRLに接続されている。スイッチング素子SW01及びSW02は、図3に示すSAR論理回路104からのサンプル/ホールド切替信号S/Hに応答して、サンプル期間は閉じられ、ホールド期間は開かれる。抵抗R01及びR02の間の接続点は、キャパシタC31〜35の夫々の一方の端子に接続されている。
CDAC101/102は、更に、各キャパシタC31〜35に夫々直列に接続されるスイッチング素子SW31、SW32、SW33、SW34及びSW35を有する。スイッチング素子SW31〜35は、例えば、図3に示すSAR論理回路104からのビット出力制御信号bitに応答して、キャパシタC31〜35をリファレンス用電圧VRH若しくはVRL又はアナログ入力信号VIP/VIMのいずれかに接続する。サンプル期間に、キャパシタC31〜35はいずれも、夫々のスイッチング素子SW31〜35を介してアナログ入力信号VIP/VIMに接続される。このように、サンプル状態で、アナログ入力信号VIP/VIMは、アナログ入力信号VIP/VIMに対応する電荷がキャパシタC31〜35の夫々に蓄えられることによってサンプリングされる。ホールド期間に、スイッチング素子SW31〜35は、キャパシタC31〜35をリファレンス用電圧VRH又はVRHのいずれかに接続するよう切り替わる。これより、CDAC101/102は、サンプル状態でキャパシタC31〜35に電荷として蓄えられたアナログ入力信号に対応するデジタルデータ信号Voを出力する。
このように、図1及び図2に示されるADC100は、外部電源からリファレンス用電圧VRH及びVRLの供給を受ける必要がある。
図5は、一実施形態に従うADCのための電源構成を示す。図5の構成は、リファレンス用電圧VRH及びVRLを生成するための電源生成装置120及び130が設けられていない点で、図1及び図2に示される構成と相違する。
図6は、図5に示すADC500に含まれるCDACのブロック図を示す。図3のCDAC200は、電荷再配分型DACであって、例えば図4に示されたCDAC101/102と実質的に同じように構成されるデジタルコード生成部230を有する。CDAC200は、更に、中間電位生成部210と、リファレンス用電圧生成部220と、制御部240とを有する。中間電位生成部210は、例えば図5の電源生成装置110から供給される電源電圧Vcc及びグランドGNDに基づいて所定の電圧を生成する。リファレンス用電圧生成部220は、中間電位生成部210で生成された電圧を中間電位とする所定のリファレンス幅の上限リファレンス用電圧及び下限リファレンス用電圧を生成する。デジタルコード生成部230は、リファレンス用電圧生成部220で生成される上限リファレンス用電圧及び下限リファレンス用電圧に対するアナログ入力信号VIP/VIMの変化をデジタルコードVoに変換して出力する。制御部240は、アナログ入力信号VIP/VIMのサンプリング及びホールドを実現するよう中間電位生成部210、リファレンス用電圧生成部220及びデジタルコード生成部230を含むCDAC200の各部を制御する。制御部240は、ADCの全体の動作を制御するコントローラの一部であってよい。
例えば、ADCは、4ビットのデジタルデータを出力する4ビットADCであってよい。
図7及び図8は、実施例1に従うADCに含まれるCDACの回路構成を示す。具体的に、図7及び図8には、例えば図6で示されたCDAC200の中間電位生成部210、リファレンス用電圧生成部220及びデジタルコード生成部230に相当する回路が示されている。
図7は、アナログ入力信号をサンプリングするサンプル状態にあるCDACを示す。
中間電位生成回路310は、外部の電源生成装置から供給される電源電圧Vcc及びグランドGNDに基づいて所定の電圧を生成する回路であって、抵抗R1及びR2と、スイッチング素子SW1及びSW2とを有する。スイッチング素子SW1及びSW2の開閉は、例えば、図6に示す制御部240によって制御され、サンプル状態では抵抗R1及びR2によって分圧器が形成されるよう閉じられている。
リファレンス用電圧生成回路320は、容量比が1:2:4である3つのキャパシタC11、C12、C13及び容量比が1:2:4である3つのキャパシタC21、C22、C23を有する。各キャパシタC11、C12、C13、C21、C22及びC23は、互いに並列に接続されている。また、キャパシタC11、C12、C13、C21、C22及びC23の夫々の一方の端子は、中間電位生成回路310の出力部、すなわち、抵抗R1及びR2の接続点に接続されている。リファレンス用電圧生成回路320は、各キャパシタC11〜13及びC21〜23に夫々直列に接続されるスイッチング素子SW11、SW12、SW13、SW21、SW22及びSW23を更に有する。第1の組のキャパシタC11〜C13の夫々に接続されているスイッチング素子SW11〜13は、制御部240からの制御信号に応答して、キャパシタC11〜13の夫々を電源電圧Vcc又はアナログ入力信号VIP/VIMのいずれかに接続する。第2の組のキャパシタC21〜23の夫々に接続されているスイッチング素子SW21〜23は、制御部240からの制御信号に応答して、キャパシタC21〜23の夫々をグランドGND又はアナログ入力信号VIP/VIMのいずれかに接続する。サンプル状態では、図7に示されるように、キャパシタC11〜13及びC21〜23はいずれも、夫々のスイッチング素子SW11〜13及びSW21〜23を介してアナログ入力信号VIP/VIMに接続される。このように、サンプル状態で、キャパシタC11〜13及びC21〜23には、アナログ入力信号VIP/VIMが電荷として蓄えられる。
デジタルコード生成回路330は、容量比が1:1:2:4:8である5つのキャパシタC31、C32、C33、C34及びC35を有する。これらのキャパシタの容量比は、4ビットのデジタルコードを表すためのバイナリ重み付け値に対応する。各キャパシタC31〜35は、互いに並列に接続されている。また、キャパシタC31〜35の夫々の一方の端子は、中間電位生成回路310の出力部、すなわち、抵抗R1及びR2の接続点に接続されている。デジタルコード生成回路330は、各キャパシタC31〜35に夫々直列に接続されるスイッチング素子SW31、SW32、SW33、SW34及びSW35を更に有する。これらのスイッチング素子SW31〜35は、例えば、図6に示す制御部240からの制御信号に応答して、キャパシタC31〜35の夫々を電源電圧Vcc若しくはグランドGND又はアナログ入力信号VIP/VIMのいずれかに接続する。サンプル状態では、図7に示されるように、キャパシタC31〜35はいずれも、夫々のスイッチング素子SW31〜35を介してアナログ入力信号VIP/VIMに接続される。このように、サンプル状態で、アナログ入力信号VIP/VIMは、アナログ入力信号VIP/VIMに対応する電荷がキャパシタC31〜35の夫々に蓄えられることによってサンプリングされる。
図8は、サンプリングしたアナログ入力信号をデジタルコードによって出力するホールド状態にあるCDACを示す。
中間電位生成回路310のスイッチング素子SW1及びSW2は、ホールド状態では、例えば、図6に示す制御部240からの制御信号に応答して、開かれている。従って、中間電位生成回路310は電圧を生成しない。
リファレンス用電圧生成回路320のスイッチング素子SW11〜13及びSW21〜23は、制御部240からの制御信号に応答して、キャパシタC11〜13及びC21〜23を電源電圧Vcc又はグランドGNDに接続するよう切り替わる。ホールド状態で、第1の組のキャパシタC11〜13は、スイッチング素子SW11〜13を介して電源電圧Vccに接続され、第2の組のキャパシタC21〜23は、スイッチング素子SW21〜23を介してグランドGNDに接続されている。
デジタルコード生成回路330のスイッチング素子SW31〜35は、制御部240からの制御信号に応答して、キャパシタC31〜35を電源電圧Vcc又はグランドGNDのいずれかに接続するよう切り替わる。所定のホールド期間に、サンプル状態でキャパシタC31〜35に電荷として蓄えられたアナログ入力信号に対応するデジタルデータ信号Voが出力される。
図9は、図8に示されるホールド状態の回路の等価回路を示す。電源電圧Vccに接続されている上限リファレンス用キャパシタCR1と、グランドGNDに接続されている下限リファレンス用キャパシタCR2とが直列に接続されている。上限リファレンス用キャパシタCR1の容量は、リファレンス用電圧生成回路320の第1の組のキャパシタC11〜13の容量の和、すなわち、1C+2C+4C=7Cに相当する。下限リファレンス用キャパシタCR2の容量は、リファレンス用電圧生成回路320の第2の組のキャパシタC21〜23の容量の和、すなわち、1C+2C+4C=7Cに相当する。キャパシタCR1及びCR2の接続点にはデジタルコード生成回路330のキャパシタC31〜35の並列回路が接続されている。これらのキャパシタC31〜35の容量の和は、1C+1C+2C+4C+8C=16Cである。ここで、サンプル状態でキャパシタCR1、CR2及びC31〜35の夫々には、図7に示されるように、中間電位生成回路310で生成される電圧を中心電圧としてアナログ入力信号が電荷として蓄えられる。そのため、ホールド状態において、リファレンス用電圧生成回路320は、中間電位生成回路310で生成された電圧を中間電位とするリファレンス幅(16・(Vcc−0)/(7+7+16))を得るようリファレンス用電圧VRH及びVRLを生成する。リファレンス用電圧生成回路320は、所望のリファレンス幅を得るために、本来リファレンス用電圧である電源電圧及びグランドを減衰させる。このようにして本実施例に従うADCは、その内部において電源電圧及びグランドからリファレンス用電圧を生成する。
図10は、本実施例に従うADCの内部で生成されるリファレンス用電圧とアナログ入力信号との関係を示す。例えば、中間電位生成回路310の抵抗R1及びR2の抵抗値が等しいならば、中間電位生成回路310は(1/2)Vccの電圧を生成する。ADCは、電圧=Vcc/2を中間電位とするリファレンス幅(16/30)Vccのリファレンス用電圧VRH及びVRLを生成する。リファレンス用電圧VRH及びVRLは、リファレンス用電圧生成回路320で用いられるキャパシタC11〜13及びC21〜23の個数及び容量によって決定される。従って、リファレンス用電圧VRH及びVRLは、例えば、キャパシタC11〜13及びC21〜23として可変容量キャパシタが用いられる場合には変化する。可変容量キャパシタが用いられない場合には、例えば図2に示すように、アナログ入力信号VIP/VIMの振幅を所定のリファレンス幅VRH−VRLと同じになるよう制御するための利得制御器がADCの入力部に配置される。
図11及び図12は、実施例2に従うADCに含まれるCDACを示す。図11及び図12には、例えば図6で示されるCDAC200の中間電位生成部210、リファレンス用電圧生成部220及びデジタルコード生成部230に相当する回路が示されている。図11及び図12に示される中間電位生成回路410及びデジタルコード生成回路430の構成は、図7及び図8で示す回路310及び330と実質的に同じである。そのため、これらの回路については本実施例では詳述しない。
図11は、アナログ入力信号をサンプリングするサンプル状態にあるCDACを示す。
リファレンス用電圧生成回路420は、容量比が1:2:4である3つのキャパシタC11、C12、C13及び容量比が1:2:4である3つのキャパシタC21、C22、C23を有する。各キャパシタC11、C12、C13、C21、C22及びC23は、互いに並列に接続されている。また、キャパシタC11、C12、C13、C21、C22及びC23の夫々の一方の端子は、中間電位生成回路410の出力部、すなわち、抵抗R1及びR2の接続点に接続されている。リファレンス用電圧生成回路420は、第1の組のキャパシタC11〜C13の夫々に直列に接続されているスイッチング素子SW41〜43と、第2の組のキャパシタC21〜23の夫々に直列に接続されているスイッチング素子51〜53とを有する。スイッチング素子41〜43は、夫々、例えば図6に示す制御部240からの制御信号に応答して、キャパシタC11〜13の夫々を電源電圧Vcc又はアナログ入力信号VIP/VIM若しくは高インピーダンスZのいずれかに接続する。スイッチング素子SW51〜53は、制御部240からの制御信号に応答して、キャパシタC21〜23の夫々をグランドGND又はアナログ入力信号VIP/VIM若しくは高インピーダンスZのいずれかに接続する。サンプル状態では、図11に示されるように、キャパシタC11〜13及びC21〜23は、夫々のスイッチング素子SW41〜43及びSW51〜53を介してアナログ入力信号VIP/VIM又は高インピーダンスZに接続される。このように、サンプル状態で、キャパシタC11〜13及びC21〜23のうち高インピーダンスZに接続されていないキャパシタには、アナログ入力信号VIP/VIMが電荷として蓄えられる。
図12は、サンプリングしたアナログ入力信号をデジタルコードによって出力するホールド状態にあるCDACを示す。
リファレンス用電圧生成回路420で、スイッチング素子SW41〜43は、制御部240からの制御信号に応答して、キャパシタC11〜13の夫々を電源電圧Vcc又は高インピーダンスZに接続するよう切り替わる。また、スイッチング素子SW51〜53は、制御部240からの制御信号に応答して、キャパシタC21〜23の夫々をグランドGND又は高インピーダンスZに接続するよう切り替わる。スイッチング素子SW41〜43のうち、自身に接続されているキャパシタをサンプル状態でアナログ入力信号VIP/VIMに接続したものは、ホールド状態ではこのキャパシタを電源電圧Vccに接続するよう切り替わる。同様に、スイッチング素子SW51〜53のうち、自身に接続されているキャパシタをサンプル状態でアナログ入力信号VIP/VIMに接続したものは、ホールド状態ではこのキャパシタをグランドGNDに接続するよう切り替わる。スイッチング素子SW41〜43及びSW51〜53のうち、自身に接続されているキャパシタをサンプル状態で高インピーダンスZに接続したスイッチング素子は切り替わらない。このように、サンプル状態で高インピーダンスZに接続されたキャパシタは、ホールド状態でも引き続き高インピーダンスZに接続される。
例えば、サンプル状態でリファレンス用電圧生成回路420の全てのキャパシタC11〜13及びC21〜23がアナログ入力信号VIP/VIMに接続される。ホールド状態で、第1の組のキャパシタC11〜13は、制御部240からの制御信号に応答してスイッチング素子SW41〜43が切り替わることにより、電源電圧Vccに接続される。また、第2の組のキャパシタC21〜23は、制御部240からの制御信号に応答してスイッチング素子SW51〜53が切り替わることにより、グランドGNDに接続される。このようなCDACの接続は、図7及び8に示す実施例1のCDACの接続と実質的に同じである。そのため、中間電位生成回路410で生成される電圧を中間電位とするリファレンス幅(16/30)Vccのリファレンス用電圧VRH及びVRLが得られる。
例えば、サンプル状態でリファレンス用電圧生成回路420のキャパシタC11〜13及びC21〜23のうちC11及びC21のみがアナログ入力信号VIP/VIMではなく高インピーダンスZに接続される。この場合に、サンプル状態で高インピーダンスZに接続されていたキャパシタC11及びC21は、ホールド状態でも引き続き高インピーダンスZに接続される。しかし、キャパシタC12及びC13は、制御部240からの制御信号に応答して対応するスイッチング素子SW42及びSW43が切り替わることにより、電源電圧Vccに接続される。また、キャパシタC22及びC23は、制御部240からの制御信号に応答して対応するスイッチング素子SW52及びSW53が切り替わることにより、グランドGNDに接続される。この場合に、図9の等価回路において、上限リファレンス用キャパシタCR1の容量は、キャパシタC12及びC13の容量の和、すなわち、2C+4C=6Cに相当する。同様に、下限リファレンス用キャパシタCR2の容量は、キャパシタC22及びC23の容量の和、すなわち、2C+4C=6Cに相当する。従って、リファレンス用電圧生成回路420で生成されるリファレンス用電圧のリファレンス幅VRH−VRLは、中間電位生成回路410で生成された電圧を中間電位として、(16・(Vcc−0)/(6+6+16))となる。リファレンス幅(16/28)Vccは、サンプル状態及びホールド状態でリファレンス用電圧生成回路420のいずれのキャパシタも高インピーダンスZに接続されない場合に得られるリファレンス幅(16/30)Vccより広い。
例えば、サンプル状態でリファレンス用電圧生成回路420の全てのキャパシタC11〜13及びC21〜23が高インピーダンスZに接続される。この場合に、キャパシタC11〜13及びC21〜23はいずれも、ホールド状態でも引き続き高インピーダンスZに接続される。従って、リファレンス用電圧生成回路420で生成されるリファレンス用電圧のリファレンス幅VRH−VRLは、中間電位生成回路410で生成された電圧を中間電位として、(16・(Vcc−0)/16)となり、リファレンス幅は電源電圧Vccに等しい。
このようにリファレンス用電圧生成回路420においてキャパシタC11〜13及びC21〜23の接続を変えることで、リファレンス幅が(16/30)VccからVccの間で段階的に調整される。
図13は、段階的に調整されるリファレンス幅に対応したリファレンス用電圧生成回路420におけるキャパシタC11〜13及びC21〜23の接続を表形式で示す。図13の表は、サンプル状態及びホールド状態の夫々についてリファレンス用電圧生成回路420におけるキャパシタC11〜13及びC21〜23の接続を示す。表の左端に位置する列には、0から7までの8段階のリファレンス幅のレベルが記されている。レベルの値が大きいほど、リファレンス幅が広い。例えば、レベル0は最小のリファレンス幅(=(16/30)Vcc)を示し、レベル7は最大のリファレンス幅(=Vcc)を示す。
レベル0においては、サンプル状態でリファレンス用電圧生成回路420の全てのキャパシタC11〜13及びC21〜23がアナログ入力信号VIP/VIMに接続されている。ホールド状態に移ると、スイッチング素子SW41〜43及びSW51〜53が切り替わることにより、第1の組のキャパシタC11〜13は電源電圧Vccに、第2の組のキャパシタC21〜23はグランドGNDに夫々接続される。リファレンス幅はVRH−VRL=(16/30)Vccとなる。
レベル1においては、サンプル状態でリファレンス用電圧生成回路420のキャパシタC11〜13及びC21〜23のうちC11及びC21のみがアナログ入力信号VIP/VIMではなく高インピーダンスZに接続される。ホールド状態に移ると、サンプル状態で高インピーダンスZに接続されたキャパシタC11を除く第1の組のキャパシタC12及びC13は、対応するスイッチング素子SW42及びSW43が切り替わることにより、電源電圧Vccに接続される。サンプル状態で高インピーダンスZに接続されたキャパシタC21を除く第1の組のキャパシタC22及びC23は、対応するスイッチング素子SW52及びSW53が切り替わることにより、グランドGNDに接続される。キャパシタC11及びC21は、ホールド状態でも引き続き高インピーダンスZに接続される。リファレンス幅はVRH−VRL=(16/28)Vccとなる。
レベル2においては、サンプル状態でリファレンス用電圧生成回路420のキャパシタC11〜13及びC21〜23のうちC12及びC22のみがアナログ入力信号VIP/VIMではなく高インピーダンスZに接続される。ホールド状態に移ると、サンプル状態で高インピーダンスZに接続されたキャパシタC12を除く第1の組のキャパシタC11及びC13は、対応するスイッチング素子SW41及びSW43が切り替わることにより、電源電圧Vccに接続される。サンプル状態で高インピーダンスZに接続されたキャパシタC22を除く第1の組のキャパシタC21及びC23は、対応するスイッチング素子SW51及びSW53が切り替わることにより、グランドGNDに接続される。キャパシタC12及びC22は、ホールド状態でも引き続き高インピーダンスZに接続される。リファレンス幅はVRH−VRL=(16/26)Vccとなる。
レベル3においては、サンプル状態でリファレンス用電圧生成回路420のキャパシタC11〜13及びC21〜23のうちC11、C12、C21及びC22がアナログ入力信号VIP/VIMではなく高インピーダンスZに接続される。ホールド状態に移ると、サンプル状態で高インピーダンスZに接続されていなかったC13及びC23は、夫々、対応するスイッチング素子SW43及びSW53が切り替わることにより、電源電圧Vcc及びグランドGNDの夫々に接続される。サンプル状態で高インピーダンスZに接続されたキャパシタC11、C12、C21及びC22は、ホールド状態でも引き続き高インピーダンスZに接続される。リファレンス幅はVRH−VRL=(16/24)Vccとなる。
レベル4においては、サンプル状態でリファレンス用電圧生成回路420のキャパシタC11〜13及びC21〜23のうちC13及びC23のみがアナログ入力信号VIP/VIMではなく高インピーダンスZに接続される。ホールド状態に移ると、サンプル状態で高インピーダンスZに接続されたキャパシタC13を除く第1の組のキャパシタC11及びC12は、対応するスイッチング素子SW41及びSW42が切り替わることにより、電源電圧Vccに接続される。サンプル状態で高インピーダンスZに接続されたキャパシタC23を除く第1の組のキャパシタC21及びC22は、対応するスイッチング素子SW51及びSW52が切り替わることにより、グランドGNDに接続される。キャパシタC13及びC23は、ホールド状態でも引き続き高インピーダンスZに接続される。リファレンス幅はVRH−VRL=(16/22)Vccとなる。
レベル5においては、サンプル状態でリファレンス用電圧生成回路420のキャパシタC11〜13及びC21〜23のうちC11、C13、C21及びC23がアナログ入力信号VIP/VIMではなく高インピーダンスZに接続される。ホールド状態に移ると、サンプル状態で高インピーダンスZに接続されていなかったC12及びC22は、夫々、対応するスイッチング素子SW42及びSW52が切り替わることにより、電源電圧Vcc及びグランドGNDの夫々に接続される。サンプル状態で高インピーダンスZに接続されたキャパシタC11、C13、C21及びC23は、ホールド状態でも引き続き高インピーダンスZに接続される。リファレンス幅はVRH−VRL=(16/20)Vccとなる。
レベル6においては、サンプル状態でリファレンス用電圧生成回路420のキャパシタC11〜13及びC21〜23のうちC12、C13、C22及びC23がアナログ入力信号VIP/VIMではなく高インピーダンスZに接続される。ホールド状態に移ると、サンプル状態で高インピーダンスZに接続されていなかったC11及びC21は、夫々、対応するスイッチング素子SW41及びSW51が切り替わることにより、電源電圧Vcc及びグランドGNDの夫々に接続される。サンプル状態で高インピーダンスZに接続されたキャパシタC12、C13、C22及びC23は、ホールド状態でも引き続き高インピーダンスZに接続される。リファレンス幅はVRH−VRL=(16/18)Vccとなる。
レベル7においては、サンプル状態でリファレンス用電圧生成回路420の全てのキャパシタC11〜13及びC21〜23が高インピーダンスZに接続される。この場合には、たとえホールド状態に移ったとしても、キャパシタC11〜13及びC21〜23はいずれも、引き続き高インピーダンスZに接続される。リファレンス幅はVRH−VRL=(16/16)Vcc=Vccとなる。
このようなリファレンス幅の段階的な調整は、デジタルコード生成回路430から出力されるデジタルデータ信号Voに基づいて行われる。図14は、リファレンス幅の段階的な調整を行うためのリファレンス幅調整部を有する本実施例に従うADCの構成を示す。
図14のADC500は、2つのCDAC510及び520と、比較器530と、逐次比較レジスタ(SAR)論理回路540と、リファレンス幅調整部550とを含む。
CDAC510及び520は、例えば図11及び図12に示す回路を有してよい。CDAC510及び520は、差動回路である。
比較器530は、CDAC510及び520から出力されるデジタルデータ信号Voを比較して、“1”又は“0”のバイナリコードを出力する。
SAR論理回路540は、比較器530の出力信号を、例えば4ビットレジスタに格納する。SAR論理回路540は、サンプル状態及びホールド状態を切り換えるサンプル/ホールド切替信号S/HをCDAC510及び520に与える。SAR論理回路540は、更に、例えば図9に示すCDACのデジタルコード生成回路430のスイッチング素子S31〜35を切り替えるビット出力制御信号bitをCDAC510及び520に与える。ビット出力制御信号bitに応答して、CDAC510及び520は、電荷として蓄えることによってサンプリングしたアナログ入力信号に対応するデジタルデータ信号Voを所定のホールド期間に逐次出力する。ホールド期間の終了時に、SAR論理回路540は、レジスタに格納されている4ビットデジタルデータを出力する。4ビットデジタルデータは、例えば、CDAC510及び520の夫々に入力されるアナログ入力信号VIP/VIMの振幅がリファレンス幅VRH−VRLを上回る場合には全て“1”(ALL1)又は全て“0”(ALL0)となる。このようにアナログ入力信号VIP/VIMはADC500によって適切にデジタルコードに変換されない場合がある。従って、このような場合には、リファレンス幅VRH−VRLはアナログ入力信号VIP/VIMの振幅と同じになるよう調整される。
リファレンス幅調整部550は、SAR論理回路540から出力される4ビットデジタルデータをモニタし、モニタ結果に応じてリファレンス幅を広げるよう調整する。例えば、リファレンス幅調整部550は、初期状態においてリファレンス幅がレベル0となるように、CDAC510及び520の夫々のリファレンス用電圧生成回路420のスイッチング素子SW41〜43及びSW51〜53を制御する。その後、リファレンス幅調整部550は、ALL1又はALL0である4ビットデジタルデータがモニタされるたびに1ずつリファレンス幅のレベルを上げるよう、CDAC510及び520の夫々のリファレンス用電圧生成回路420のスイッチングを制御する。リファレンス幅調整部550は、図13に示したような表を記憶する。
SAR論理回路540及び/又はリファレンス幅調整部550は、例えば、図6に示された制御部240に含まれてもよい。SAR論理回路540及び/又はリファレンス幅調整部550は、制御部240とは別個に設けられてもよい。
図15は、リファレンス幅調整部550の一部分の回路を示す。図15に示す回路は、4入力1出力のAND回路560と、4入力1出力のNOR回路570と、2入力1出力のOR回路580と、カウンタ590とを含む。
AND回路560は、SAR論理回路540から出力されるALL1である4ビットデジタルデータが入力される場合に“1”を出力し、その他の場合には“0”を出力する。NOR回路570は、SAR論理回路540から出力されるALL0である4ビットデジタルデータが入力される場合に“1”を出力し、その他の場合には“0”を出力する。AND回路560及びNOR回路570の夫々の出力は、OR回路580の入力に接続されている。OR回路580は、AND回路560又はNOR回路570のうち少なくとも一方の出力が“1”である場合には“1”を出力する。OR回路580は、SAR論理回路540から出力される4ビットデジタルデータがALL1又はALL0である場合に“1”を出力する。OR回路580の出力はカウンタ590に入力される。カウンタ590は、3ビットカウンタであり、0から7までの8段階のリファレンス幅のレベルをカウントすることができる。カウンタ590は、初期状態ではALL0に設定されており、その後、SAR論理回路540からALL1又はALL0である4ビットデジタルデータが出力されるたびに1ずつカウントアップする。このような回路により、リファレンス幅調整部550は、図13に示したような表から、カウンタ590のカウント数に対応するレベルのリファレンス幅を実現するための接続を決定する。カウンタ590は、リセット端子RSTを備え、例えば、リファレンス幅の最大レベルまでカウントした場合には、このリセット端子RSTにリセット信号が入力されることでカウント数をALL0にリセットされる。
図16は、図11及び図12で示したCDACの詳細な回路を示す。
中間電位生成部410は、スイッチング素子SW1及びSW2としてN型FET及びP型FETを含む。N型FETであるスイッチング素子SW1のゲートには、例えば図6に示す制御部240から供給されるサンプル/ホールド切替信号S/Hが入力される。P型FETであるスイッチング素子SW2のゲートには、このサンプル/ホールド切替信号S/Hの反転信号が入力される。例えば、サンプル状態の間はサンプル/ホールド切替信号S/Hは高レベル(“H”)であり、スイッチング素子SW1及びSW2はいずれも導通状態となる。従って、抵抗R1及びR2の間には所定の電圧、例えばR1=R2である場合は、電圧Vcc/2が発生する。
リファレンス用電圧生成回路420は、スイッチング素子SW41〜43及びSW51〜53としてリファレンス用電圧生成スイッチ回路を含む。リファレンス用電圧生成スイッチ回路SW41〜43及びSW51〜53は、サンプル/ホールド切替信号S/Hによりサンプル状態とホールド状態との間で切り替えられる。リファレンス用電圧生成スイッチ回路SW41〜43及びSW51〜53は、リファレンス幅を段階的に変更するよう、例えば図14に示すリファレンス幅調整部550から供給されるリファレンス幅変更信号Refによっても切り替えられる。スイッチ回路SW41及びSW51は、第1のリファレンス幅変更信号Ref0により同時に切り替えられる。スイッチ回路SW42及びSW52は、第2のリファレンス幅変更信号Ref1により同時に切り替えられる。同様に、スイッチ回路SW43及びSW53は、同じ第3のリファレンス変更信号Ref3により同時に切り替えられる。
図17に、リファレンス用電圧生成スイッチ回路SW41〜43及びSW51〜53の回路を示す。リファレンス用電圧生成スイッチ回路は、第1乃至第3のNOT回路610、612及び614と、第1及び第2のAND回路620及び626と、第1及び第2のOR回路622及び624と、第1乃至第4のFET630、632、634及び636とを有する。
第1のAND回路620は、例えば2入力1出力のAND回路である。第1のAND回路620は、リファレンス幅変更信号Ref及びサンプル/ホールド切替信号S/Hを受け取る。第1のAND回路620は、リファレンス幅変更信号Ref及びサンプル/ホールド切替信号S/Hがいずれも高レベルである場合に高レベルを出力し、その他の場合には低レベル(“L”)を出力する。
第1のOR回路622は、例えば2入力1出力のOR回路である。第1のOR回路622は、第1のNOT回路610を介して反転されたリファレンス幅変更信号Ref及び第2のNOT回路612を介して反転されたサンプル/ホールド切替信号S/Hを受け取る。第1のOR回路622は、リファレンス幅変更信号Ref及びサンプル/ホールド切替信号S/Hがいずれも高レベルである場合に低レベルを出力し、その他の場合は高レベルを出力する。
第2のOR回路624は、例えば3入力1出力のOR回路である。第2のOR回路624は、サンプル/ホールド切替信号S/H、第1のNOT回路610を介して反転されたリファレンス幅変更信号Ref及び第3のNOT回路614を介して反転された電源電圧Vcc又はグランドGNDを受け取る。スイッチ回路は、例えば図11及び図12に示されるスイッチング素子SW41〜43のいずれかである場合には、電源電圧Vccに接続される。スイッチ回路は、例えば図11及び図12に示されるスイッチング素子SW51〜53のいずれかである場合には、グランドGNDに接続される。スイッチ回路がグランドGNDに接続される場合に、第2のOR回路624は高レベルを出力する。スイッチ回路が電源電圧Vccに接続される場合は、第2のOR回路624は、リファレンス幅変更信号Refが高レベルであって且つサンプル/ホールド切替信号S/Hが低レベルである場合を除いて高レベルを出力する。
第2のAND回路626は、例えば3入力1出力のAND回路である。第2のAND回路626は、リファレンス幅変更信号Ref、第2のNOT回路612を介して反転されたサンプル/ホールド切替信号S/H及び第3のNOT回路614を介して反転された電源電圧Vcc又はグランドGNDを受け取る。スイッチ回路が電源電圧Vccに接続される場合に、第2のAND回路626は、電源電圧Vccがオンしている限り低レベルを出力する。スイッチ回路がグランドGNDに接続される場合は、第2のAND回路626は、リファレンス幅変更信号Refが高レベルであって且つサンプル/ホールド切替信号S/Hが低レベルである場合に高レベルを出力し、その他の場合には低レベルを出力する。
第1のFET630及び第2のFET632は、例えばN型FET又はP型FETである。第1のFET630のドレインは、アナログ入力信号VIP/VIM及び第2のFET632のドレインへ接続されている。第1のFET630のエミッタは、対応するキャパシタ及び第2のFET632のエミッタに接続されている。第1のFET630のゲートは、第1のAND回路620の出力に接続されており、第1のAND回路620の出力が高レベルである場合に導通状態となり、アナログ入力信号VIP/VIMをキャパシタに接続する。第2のFET632のゲートは、第1のOR回路622の出力に接続されており、第1のOR回路622の出力が低レベルである場合に導通状態となり、アナログ入力信号VIP/VIMをキャパシタに接続する。リファレンス幅変更信号Ref及びサンプル/ホールド切替信号S/Hのいずれも高レベルである場合に、アナログ入力信号VIP/VIMはキャパシタに接続される。
第3のFET634及び第4のFET636は、例えばP型FET又はN型FETである。第3のFET634のドレインは、電源電圧Vcc又はグランドGND及び第4のFET636のドレインへ接続されている。第3のFET634のエミッタは、対応するキャパシタ及び第4のFET636のエミッタに接続されている。第3のFET634のゲートは、第2のOR回路624の出力に接続されており、第2のOR回路624の出力が低レベルである場合に導通状態となり、電源電圧Vcc又はグランドGNDをキャパシタに接続する。第2のOR回路624の出力が低レベルである場合とは、スイッチ回路に電源電圧Vccが接続される場合である。従って、第3のFET634は、導通状態になる場合にグランドGNDをキャパシタに接続することはない。第4のFET636のゲートは、第2のAND回路626の出力に接続されており、第2のAND回路626の出力が高レベルである場合に導通状態となり、電源電圧Vcc又はグランドGNDをキャパシタに接続する。第2のAND回路626の出力が高レベルである場合とは、スイッチ回路にグランドGNDが接続される場合である。従って、第4のFET636は、導通状態になる場合に電源電圧Vccをキャパシタに接続することはない。
以上記載したリファレンス用電圧生成スイッチ回路の動作は、図18の表にまとめられる。スイッチ回路は、リファレンス幅変更信号Refが低レベルである場合には、キャパシタを高インピーダンスZに接続する。リファレンス幅変更信号Refが低レベルである場合には、スイッチ回路に含まれるFET630、632、634及び636が非導通状態となり、スイッチ回路はオープンして高インピーダンスZ状態となる。スイッチ回路は、リファレンス幅変更信号Ref及びサンプル/ホールド切替信号S/Hがいずれも高レベルである場合には、アナログ入力信号VIP/VIMをキャパシタに接続する。スイッチ回路は、自身が電源電圧Vccに接続されている場合に、リファレンス幅変更信号Refが高レベルであって且つサンプル/ホールド切替信号S/Hが低レベルであるならば、電源電圧Vccをキャパシタに接続する。スイッチ回路は、自身がグランドGNDに接続されている場合に、リファレンス幅変更信号Refが高レベルであって且つサンプル/ホールド切替信号S/Hが低レベルであるならば、グランドGNDをキャパシタに接続する。
図16を参照すると、デジタルコード生成回路430は、スイッチング素子SW31〜35としてデジタルコード生成スイッチ回路を含む。デジタルコード生成スイッチ回路SW31〜35は、サンプル/ホールド切替信号S/Hによりサンプル状態とホールド状態との間で切り替えられる。デジタルコード生成スイッチ回路SW31〜35は、所定のホールド期間に逐次デジタルコード信号Voを出力するよう、例えば図14に示すSAR論理回路540によって供給されるビット出力制御信号bitによって切り替えられてもよい。スイッチ回路SW31〜35のスイッチングは、夫々別個のビット出力制御信号bitD及びbit0〜3によって制御される。
図19は、デジタルコード生成スイッチ回路SW31〜35の回路を示す。デジタルコード生成スイッチ回路は、NOT回路710と、OR回路720と、AND回路722と、第1乃至第4のFET730、732、734、736とを含む。
OR回路720は、例えば2入力1出力のOR回路である。OR回路720は、サンプル/ホールド切替信号S/H及び対応するビット出力制御信号bitXを受け取る。OR回路720は、サンプル/ホールド切替信号S/H及びビット出力制御信号bitXがいずれも低レベルである場合に低レベルを出力し、その他の場合には高レベルを出力する。
AND回路722は、例えば2入力1出力のAND回路である。AND回路722は、NOT回路710を介して反転されたサンプル/ホールド切替信号S/H及び対応するビット出力制御信号bitXを受け取る。AND回路722は、サンプル/ホールド切替信号S/Hが低レベルであって且つビット出力制御信号bitXが高レベルである場合に高レベルを出力し、その他の場合は低レベルを出力する。
第1のFET730及び第2のFET732は、例えばN型FET又はP型FETである。第1のFET730のドレインは、アナログ入力信号VIP/VIM及び第2のFET732のドレインへ接続されている。第1のFET730のエミッタは、対応するキャパシタ及び第2のFET732のエミッタに接続されている。第1のFET730のゲートは、サンプル/ホールド切替信号S/Hに接続されており、この信号S/Hが高レベルである導通状態となり、アナログ入力信号VIP/VIMをキャパシタに接続する。第2のFET732のゲートは、NOT回路710を介して反転されたサンプル/ホールド切替信号S/Hに接続されており、サンプル/ホールド切替信号S/Hが低レベルである場合に導通状態となり、アナログ入力信号VIP/VIMをキャパシタに接続する。サンプル/ホールド切替信号S/Hが高レベルである場合に、アナログ入力信号VIP/VIMはキャパシタに接続される。
第3のFET734及び第4のFET736は、例えばP型FET又はN型FETである。第3のFET734のドレインは、電源電圧Vccに接続されており、第3のFET734のエミッタは、対応するキャパシタ及び第4のFET736のエミッタに接続されている。第4のFET736のドレインは、グランドGNDに接続されている。第3のFET734のゲートは、OR回路720の出力に接続されており、OR回路720の出力が低レベルである場合に導通状態となり、電源電圧Vccをキャパシタに接続する。第4のFET736のゲートは、AND回路722の出力に接続されており、AND回路722の出力が高レベルである場合に導通状態となり、グランドGNDをキャパシタに接続する。
以上記載したデジタルコード生成スイッチ回路の動作は、図20の表にまとめられる。スイッチ回路は、サンプル/ホールド切替信号S/Hが高レベルである場合には、キャパシタをアナログ入力信号VIP/VIMに接続する。スイッチ回路は、サンプル/ホールド切替信号S/Hが低レベルであって且つビット出力制御信号bitXが高レベルである場合には、グランドGNDをキャパシタに接続する。スイッチ回路は、サンプル/ホールド切替信号S/H及びビット出力制御信号bitXのいずれも低レベルである場合に電源源電圧Vccをキャパシタに接続する。
実施例に係るADCは、内部で電源電圧及びグランドからリファレンス用電圧を生成するとともに、リファレンス用電圧のリファレンス幅を調整する。
実施例1及び実施例2に従うADCは、例えばデジタル通信及び医療測定等の様々な用途で用いられる。ADCは、単一チップとして実現されても、あるいは、多数の機能を備える集積回路チップに組み込まれても良い。
以上、発明を実施するための最良の形態について説明を行ったが、本発明は、この最良の形態で述べた実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨を損なわない範囲で変更することが可能である。
[変形例]
上記実施例1に従うCDACのリファレンス用電圧生成回路320は、容量比が1:2:4である3つのキャパシタを2組有していた。そして、ホールド状態で、第1の組のキャパシタC11〜C13はスイッチング素子を介して電源電圧Vccに、第2の組のキャパシタC21〜C23はスイッチング素子を介して接地GNDに接続された。しかし、ホールド状態で全てのキャパシタが共通して電源電圧Vcc又はグランドGNDに接続されてもよい。また、ホールド期間におけるこれらのキャパシタの接続先は、電源電圧Vcc又は接地GNDに限られず、例えば中間電位生成回路310で生成される電位等、所定の一定電位であってもよい。この場合に、中間電位生成回路310に含まれるスイッチング素子SW1及びSW2に代えて、中間電位生成回路310とデジタルコード生成回路330との間に別のスイッチング素子が設けられる。
また、上記実施例2で図13を参照して記載したように、リファレンス用電圧生成回路420の各キャパシタは、リファレンス幅VRH−VRLを調整するためにサンプル状態のときから高インピーダンスZに接続された。しかし、サンプル状態でリファレンス用電圧生成回路420の全てのキャパシタがアナログ入力信号VIP/VIMに接続されていても、同じようにリファレンス幅VRH−VRLを調整することが可能である。
また、リファレンス用電圧生成回路320又は420は、1又はそれ以上のキャパシタを有してよい。リファレンス用電圧生成回路320又は420が複数のキャパシタを有する場合に、各キャパシタの容量比は任意であって、本開示の容量比に限られない。
実施例1及び実施例2を含む上記実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
電源電圧及び基準電圧から中間電位電圧を生成する中間電位生成部と、
前記中間電位生成部で生成される前記中間電位電圧を中間電位とする所定のリファレンス幅の上限リファレンス用電圧及び下限リファレンス用電圧を生成するリファレンス用電圧生成部と、
デジタルコードの各ビットに対応するバイナリ重み付け値を有するデジタルコード用キャパシタの並列回路の電荷再配分を利用して、前記上限リファレンス用電圧及び前記下限リファレンス用電圧に基づきアナログ入力信号を前記デジタルコードに変換して出力するデジタルコード生成部と
を有し、
前記リファレンス用電圧生成部は、1以上のリファレンス用キャパシタを有し、前記アナログ入力信号をサンプリングするサンプリング期間に、前記リファレンス用キャパシタを、前記中間電位電圧を中心電圧として前記アナログ入力信号を電荷として蓄えるよう該アナログ入力信号に接続し、前記デジタルコードを出力するホールド期間に、前記サンプル期間に前記アナログ入力信号を電荷として蓄えた前記リファレンス用キャパシタを所定の一定電位に接続する、デジタルーアナログ変換器。
(付記2)
前記リファレンス用電圧生成部は、前記リファレンス用キャパシタが同数個の2組に分けられるように該リファレンス用キャパシタを2以上の偶数個有し、
前記ホールド期間に、前記サンプル期間に前記アナログ入力信号を電荷として蓄えたリファレンス用キャパシタの半数は前記電源電圧に接続され、残り半数は前記基準電圧に接続される、請求項1記載のデジタルーアナログ変換器。
(付記3)
前記デジタルコード生成部は、前記サンプル期間に、前記デジタルコード用キャパシタの全てを、前記中間電位電圧をオフセットとして前記アナログ入力信号を電荷として蓄えるよう該アナログ入力信号に接続し、前記ホールド期間に、前記デジタルコード用キャパシタの夫々を逐次的に前記電源電圧又は前記基準電圧へ接続することによって、前記アナログ入力信号に対応する前記デジタルコードを出力する、付記1又は2記載のデジタルーアナログ変換器。
(付記4)
全ての前記リファレンス用キャパシタは、前記サンプル期間に前記アナログ入力信号に接続される、付記1乃至3のうちいずれか1つに記載のデジタルーアナログ変換器。
(付記5)
当該アナログデジタル変換器は、前記アナログ入力信号が入力される入力部に、該アナログ入力信号の振幅を前記所定のリファレンス幅と同じになるよう制御する利得制御器を接続される、付記4記載のデジタルーアナログ変換器。
(付記6)
前記リファレンス用キャパシタのうち一部のキャパシタは、前記サンプル期間に高インピーダンスへ接続され、当該キャパシタは、前記サンプル期間に続く前記ホールド期間に引き続き前記高インピーダンスへ接続される、付記1乃至3のうちいずれか1つに記載のデジタルーアナログ変換器。
(付記7)
前記デジタルコードのビットが全て1又は0であるかどうかを判断し、ビットが全て1又は0であるデジタルコードを観測するたびに前記高インピーダンスへ接続される前記リファレンス用キャパシタの容量を段階的に増大させることによって、前記リファレンス幅を段階的に変更するリファレンス幅調整部を更に有する、付記6記載のデジタルーアナログ変換器。
(付記8)
前記リファレンス幅調整部は、段階的に変更される前記リファレンス幅を前記リファレンス用電圧生成部における前記リファレンス用キャパシタの接続形態と対応付ける表と、ビットが全て1又は0であるデジタルコードを観測した回数をカウントするカウンタとを有し、該カウンタのカウント数に対応する前記リファレンス幅のレベルを実現する前記リファレンス用キャパシタの接続形態を前記表から読み出す、付記7記載のデジタルーアナログ変換器。
(付記9)
前記リファレンス用電圧生成部は、前記リファレンス用キャパシタの夫々を前記アナログ入力信号あるいは前記所定の一定電位又は前記高インピーダンスへ接続するリファレンス用電圧生成スイッチ回路を有し、
前記リファレンス幅調整部は、前記リファレンス用キャパシタの接続形態を実現するよう前記リファレンス用電圧生成スイッチ回路の夫々のスイッチングを制御することによって、前記高インピーダンスへ接続される前記リファレンス用キャパシタの容量を増大させる、付記8記載のデジタルーアナログ変換器。
(付記10)
前記リファレンス用電圧生成スイッチは、目下前記サンプル期間又は前記ホールド期間のどちらの期間であるのかと、当該リファレンス用電圧生成スイッチ接続される前記所定の一定電位が前記電源電圧又は前記基準電圧のどちらであるのかと、前記リファレンス幅調整部によって供給されるリファレンス幅変更信号の状態とに基づいて切り替えられる、付記9記載のデジタルーアナログ変換器。
(付記11)
前記デジタルコード生成部は、前記デジタルコード用キャパシタの夫々を前記アナログ入力信号又は前記電源電圧若しくは前記基準電圧へ接続するデジタルコード生成スイッチ回路を有する、付記1乃至10のうちいずれか1つに記載のデジタルーアナログ変換器。
(付記12)
前記デジタルコード生成スイッチ回路は、目下前記サンプル期間又は前記ホールド期間のどちらの期間であるのかと、出力される前記デジタルコードのビット順位とに基づいて切り替えられる、付記11記載のデジタルーアナログ変換器。
(付記13)
前記電源電圧と前記基準電圧との間の差に対する前記所定のリファレンス幅の比は、全ての前記デジタルコード用キャパシタの容量の和を、該全ての前記デジタルコード用キャパシタの容量の和と前記サンプル期間に前記アナログ入力信号に接続される全ての前記リファレンス用キャパシタの容量の和との和によって割ったものに等しい、付記1乃至12のうちいずれか1つに記載のデジタルーアナログ変換器。
(付記14)
全ての前記リファレンス用キャパシタは、前記サンプル期間に前記アナログ入力信号に接続され、該全てのリファレンス用キャパシタのうち一部のキャパシタは、前記サンプル期間に続く前記ホールド期間に前記所定の一定電位へ接続されず高インピーダンスへ接続される、付記1乃至3のうちいずれか1つに記載のデジタルーアナログ変換器。
(付記15)
前記中間電位生成部は、抵抗による分圧器として構成される、付記1乃至3のうちいずれか1つに記載のデジタルーアナログ変換器。
(付記16)
前記所定の一定電位は、前記電源電圧、前記基準電圧、又は前記中間電位電圧のうちの少なくとも1つである、付記1記載のデジタルーアナログ変換器。
(付記17)
付記1乃至16のうちいずれか1つに記載のデジタルーアナログ変換器を有する逐次比較型アナログ−デジタル変換器。
200,510,520 容量型デジタル−アナログ変換器(CDAC)
210 中間電位生成部
220 リファレンス用電圧生成部
230 デジタルコード生成部
240 制御部
310,410 中間電位生成回路
320,420 リファレンス用電圧生成回路
330,430 デジタルコード生成回路
500 アナログ−デジタル変換器(ADC)
530 比較器
540 SAR論理回路
550 リファレンス幅調整部
590 カウンタ
C11〜13,C21〜23,C31〜35 キャパシタ
bitX ビット出力制御信号
GND グランド(基準電位)
R1,R2 抵抗
Ref リファレンス幅変更信号
S/H サンプル/ホールド切替信号
SW1,SW2 スイッチング素子
SW11〜13,SW21〜23,SW41〜43,SW51〜53 スイッチング素子(リファレンス用電圧生成スイッチ回路)
SW31〜35 スイッチング素子(デジタルコード生成スイッチ回路)
Vcc 電源電圧
VIP/VIM アナログ入力信号
Vo デジタルコード
高インピーダンス

Claims (10)

  1. 電源電圧及び基準電圧から中間電位電圧を生成する中間電位生成部と、
    前記中間電位生成部で生成される前記中間電位電圧を中間電位とする所定のリファレンス幅の上限リファレンス用電圧及び下限リファレンス用電圧を生成するリファレンス用電圧生成部と、
    デジタルコードの各ビットに対応するバイナリ重み付け値を有するデジタルコード用キャパシタの並列回路の電荷再配分を利用して、前記上限リファレンス用電圧及び前記下限リファレンス用電圧に基づきアナログ入力信号を前記デジタルコードに変換して出力するデジタルコード生成部と
    を有し、
    前記リファレンス用電圧生成部は、1以上のリファレンス用キャパシタを有し、前記アナログ入力信号をサンプリングするサンプリング期間に、前記リファレンス用キャパシタを、前記中間電位電圧を中心電圧として前記アナログ入力信号を電荷として蓄えるよう該アナログ入力信号に接続し、前記デジタルコードを出力するホールド期間に、前記サンプル期間に前記アナログ入力信号を電荷として蓄えた前記リファレンス用キャパシタを所定の一定電位に接続する、デジタルーアナログ変換器。
  2. 前記リファレンス用電圧生成部は、前記リファレンス用キャパシタが同数個の2組に分けられるように該リファレンス用キャパシタを2以上の偶数個有し、
    前記ホールド期間に、前記サンプル期間に前記アナログ入力信号を電荷として蓄えたリファレンス用キャパシタの半数は前記電源電圧に接続され、残り半数は前記基準電圧に接続される、請求項1記載のデジタルーアナログ変換器。
  3. 前記デジタルコード生成部は、前記サンプル期間に、前記デジタルコード用キャパシタの全てを、前記中間電位電圧をオフセットとして前記アナログ入力信号を電荷として蓄えるよう該アナログ入力信号に接続し、前記ホールド期間に、前記デジタルコード用キャパシタの夫々を逐次的に前記電源電圧又は前記基準電圧へ接続することによって、前記アナログ入力信号に対応する前記デジタルコードを出力する、請求項1又は2記載のデジタルーアナログ変換器。
  4. 全ての前記リファレンス用キャパシタは、前記サンプル期間に前記アナログ入力信号に接続される、請求項1乃至3のうちいずれか一項記載のアナログ−デジタル変換器。
  5. 前記リファレンス用キャパシタのうち一部のキャパシタは、前記サンプル期間に高インピーダンスへ接続され、当該キャパシタは、前記サンプル期間に続く前記ホールド期間に引き続き前記高インピーダンスへ接続される、請求項1乃至3のうちいずれか一項記載のデジタルーアナログ変換器。
  6. 前記デジタルコードのビットが全て1又は0であるかどうかを判断し、ビットが全て1又は0であるデジタルコードを観測するたびに前記高インピーダンスへ接続される前記リファレンス用キャパシタの容量を段階的に増大させることによって、前記リファレンス幅を段階的に変更するリファレンス幅調整部を更に有する、請求項5記載のデジタルーアナログ変換器。
  7. 前記リファレンス幅調整部は、段階的に変更される前記リファレンス幅を前記リファレンス用電圧生成部における前記リファレンス用キャパシタの接続形態と対応付ける表と、ビットが全て1又は0であるデジタルコードを観測した回数をカウントするカウンタとを有し、該カウンタのカウント数に対応する前記リファレンス幅のレベルを実現する前記リファレンス用キャパシタの接続形態を前記表から読み出す、請求項6記載のデジタルーアナログ変換器。
  8. 前記リファレンス用電圧生成部は、前記リファレンス用キャパシタの夫々を前記アナログ入力信号あるいは前記所定の一定電位又は前記高インピーダンスへ接続するリファレンス用電圧生成スイッチ回路を有し、
    前記リファレンス幅調整部は、前記リファレンス用キャパシタの接続形態を実現するよう前記リファレンス用電圧生成スイッチ回路の夫々のスイッチングを制御することによって、前記高インピーダンスへ接続される前記リファレンス用キャパシタの容量を増大させる、請求項7記載のデジタルーアナログ変換器。
  9. 前記デジタルコード生成部は、前記デジタルコード用キャパシタの夫々を前記アナログ入力信号又は前記電源電圧若しくは前記基準電圧へ接続するデジタルコード生成スイッチ回路を有する、請求項1乃至8のうちいずれか一項記載のデジタルーアナログ変換器。
  10. 請求項1乃至8のうちいずれか一項記載のデジタルーアナログ変換器を有する逐次比較型アナログ−デジタル変換器。
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