JP4426398B2 - アレイアンテナ受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、OFDM変調信号を受信するアレイアンテナ受信装置に関する。
希望波以外の電磁波つまり干渉波を除去して受信する受信装置として、干渉波の方向にアンテナ指向性のヌルを向けるアダプティブアレイアンテナ受信装置があり、携帯電話基地局などに用いられている。この受信装置に関する技術は、ディジタルテレビ放送システムにおける中継局においても適用されている。この受信装置では、互いに異なる方向から所望波と干渉波が到来したときに、所望波の方向に指向性を形成し、干渉波の方向にヌルを形成するようアンテナ指向性が制御されるため、受信信号の所望波対干渉波比を最良値に維持することができる。
一般に、ディジタルテレビ放送システムにおいてはOFDM変調方式が用いられている。上位局から中継局に送信されるOFDM変調信号は複数のサブキャリアから構成され、所定の数のサブキャリアを隔ててパイロット信号を変調したサブキャリアが挿入されている。ここでパイロット信号とは、アダプティブアレイアンテナの指向性を決定するための制御係数であるウェイト係数や、遅延等化器の特性を決定する係数を算出するために参照する信号をいう。アダプティブアレイアンテナ受信装置は、受信したOFDM変調信号からパイロット信号を抽出し、このパイロット信号と装置が記憶している参照信号とに基づいてウェイト係数を決定する。
図4は、ディジタルテレビ放送システムの上位局における送信装置2の一般的な構成を示したものである。送信ディジタルデータには、変調が施される前にパイロット信号挿入器60によってパイロット信号が挿入される。パイロット信号は単位データシンボル中に既知の符号パターンを配列したものであり、システムで予め定められたデータシンボル数を隔てて挿入される。地上波ディジタルテレビ放送システムにおけるパイロット信号に関する規格については、例えば、社団法人電波産業界発行の標準規格書ARIB STD−B31に記載されている。ここで、データシンボルとは、ディジタル信号あるいはディジタル信号を変調した信号を、そのディジタル信号の複数ディジット長で区切ったものをいい、単位シンボルはその複数ディジットのディジタル信号と同等の情報を有する。パイロット信号が挿入された送信ディジタルデータは、変調部70に入力される。変調部70は、入力された信号に1次変調としてQPSK、16QAM、および64QAM等のシングルキャリア変調を施し、さらに2次変調としてOFDM変調を施す。一般に、2次変調としてOFDM変調が施される前の信号は周波数領域OFDM変調信号と、2次変調としてOFDM変調が施された後の信号は時間領域OFDM変調信号と称され、以下、この定義の下でこれらの語を用いる。
変調部70に入力された信号は、シングルキャリア変調器72においてシングルキャリア変調が施された後、シリアル/パラレル変換器74によってパラレルデータ信号に変換される。ここで生成されるパラレルデータはNデータシンボルをパラレルに配列したものであり、Nデータシンボルをベクトル成分とするN次元ベクトルで表される。時間領域OFDM変調信号は、データシンボルの有効シンボル長を時間換算でTとしたとき、1/Tの周波数間隔でサブキャリアを配列するものであり、その複素包絡線振幅はデータシンボルを時系列で配列した信号の逆FFTで与えられる。したがって、時間間隔Tごとにシングルキャリア変調された送信信号を区切り、区切られた系列に逆FFTを施せば時間領域OFDM変調信号を生成することができる。ここでは、N次元ベクトルを成すパラレルデータにN点の逆FFTを施しパラレル/シリアル変換することで時間領域OFDM変調信号を得ている。なお、シリアル/パラレル変換器74および逆FFT演算器76は、シングルキャリア変調信号が同相成分(in−phase component:I)、および直交成分(Quadrature component:Q)の2成分から構成されることから、同相成分、直交成分それぞれに対してシリアル/パラレル変換および逆FFT演算処理を行う。また、パラレル/シリアル変換器78は、N個のシングルキャリアを合成して出力する。
上位局における送信装置2は、このようにして生成された時間領域OFDM変調信号を送信部80において無線周波数帯に周波数変換し、電力増幅して送信アンテナから送信する。
一方、中継局のアダプティブアレイアンテナ受信装置は、上位局が送信した時間領域OFDM変調信号をアンテナ指向性を適応的に変化させながら受信する。図5には、従来のアダプティブアレイアンテナ受信装置7の構成を示す。複数のアンテナ50から受信された信号は、それぞれ受信部52において増幅、適当な中間周波数への変換、A/D変換処理を受けた後ベースバンド信号に変換される。このベースバンド信号は時間領域OFDM信号であり、この信号をフーリエ変換することで、周波数領域OFDM信号つまりデータシンボルごとに1次変調が施された信号が得られる。この1次変調信号は、同相成分と直交成分の2成分に対応する2系統の信号から構成される。これら2系統の信号は、例えば1次変調がQPSK変調の場合、QPSK復調が施された後に1系統の信号となるため、図5の構成では受信部52の出力からアダプティブアレイアンテナ受信装置7の出力までの信号は、同相成分と直交成分の2成分については2系統の信号で表されるが、説明の便宜上1系統で表現している。
受信部52が出力したベースバンド信号は、FFT演算器30に入力される。FFT演算器30によってFFTが施されて出力される信号は、サブキャリア個数のシングルキャリア信号つまりN系統の1次変調信号である。したがって、先の同相成分と直交成分の2成分に対応する2系統の信号がさらにN系統となって出力されていることとなるが、便宜上1系統で表現している。この1次変調信号は、ウェイト係数乗算器54において振幅および位相の変化を受ける。なお、ウェイト係数乗算器54における振幅および位相の変化は、ウェイト係数演算部100がデータシンボルごとに算出したウェイト係数によって決定される。
合成器56が出力した周波数領域OFDM変調信号は、放送中継機の場合、逆フーリエ変換、ガードインターバル付加などの処理が施され、放送中継機が備える送信部(図示せず)に入力される。また、合成器56が出力した周波数領域OFDM変調信号はパイロット信号抽出部20にも入力され、そこで抽出された複数のパイロット信号はウェイト係数演算部100に入力される。
一方、受信部52が出力したベースバンド受信信号はFFTが施されてウェイト係数乗算器54に入力される他、別系統でパイロット信号抽出部20にも入力され、そこで抽出されたパイロット信号はウェイト係数演算部100に入力される。以下、ここで入力されたパイロット信号を傍系パイロット信号と称する。
なお、ここでウェイト係数演算部100に入力されるパイロット信号または傍系パイロット信号は、複数のデータ系列をベクトル成分として有するベクトルで表現されるものである。以下、これらのベクトルをパイロット信号ベクトルあるいは傍系パイロット信号ベクトル称することとする。これらのベクトルは定義から明らかなように、データ系列、すなわちディジタル符号系列(符号ベクトル)を成分とするベクトルである。
ウェイト係数演算部100は、パイロット信号ベクトルとウェイト係数演算部100の参照パイロット信号生成部14が生成した参照パイロット信号ベクトルとの誤差を加算器16によって算出する。この加算器16にはパイロット信号ベクトルが符号反転された上で入力されているため、加算器16からは減算結果が得られることとなる。アダプティブ処理部12は、当該誤差と傍系パイロット信号ベクトルとに基づいてウェイト係数を算出し、算出されたウェイト係数をウェイト係数演算部100から出力する。ここで参照パイロット信号ベクトルは、ウェイト係数を決定するためにシステム仕様において定められた既知のものであり、参照パイロット信号生成部14において予め記憶されている。
図6は、送信装置2において生成された時間領域OFDM変調信号にFFTを施した周波数領域OFDM変調信号を、パイロット信号が挿入された送信ディジタルデータと重ねて示したものである。サブキャリアの数をNとし、rサブキャリアごと、すなわちrデータシンボルごとにパイロット信号が挿入されている。ここに、rは自然数である。ここで、N個のサブキャリアに含まれるデータシンボルから構成されるデータシンボル群を、データシンボルと区別してOFDMシンボルと称する。単位OFDMシンボルはN個のデータシンボルから構成される。パイロット信号抽出部20は単位OFDMシンボルにおいてrデータシンボルごとに現れるパイロット信号を含むサブキャリアからパイロット信号を抽出し、これらをベクトルの成分とするパイロット信号ベクトルを生成する。例えばN=5617、r=12とすれば、単位OFDMシンボル中には468個のパイロット信号が含まれるので、パイロット信号ベクトルは468個のパイロット信号を成分とするものとなる。
ウェイト係数演算部100は、パイロット信号抽出部20から入力されたパイロット信号ベクトルの成分それぞれについてウェイト係数を算出する。したがって、パイロット信号ベクトルの1成分について1組のウェイト係数が算出され、パイロット信号ベクトルの成分の数と同数の組のウェイト係数が算出される。パイロット信号ベクトルの成分となっているパイロット信号は、それぞれ異なるサブキャリアに挿入されているため、サブキャリアの周波数の電磁波の伝搬特性に対して最適なウェイト係数を算出するものと考えられる。そこで、図5のアダプティブアレイアンテナ受信装置7では、受信した時間領域OFDM変調信号の占有帯域内のあらゆる周波数において用いることが可能なウェイト係数を、単位OFDMシンボル中に含まれるパイロット信号と同数のウェイト係数をウェイト係数補間部90で補間することによって算出することとしている。このようにすることで、ウェイト係数算出に寄与していないサブキャリアの周波数においても、伝搬特性に対して最適なウェイト係数が算出される。
ここで説明したような、受信した時間領域OFDM変調信号の占有周波数帯域内のあらゆる周波数について用いることが可能なウェイト係数を、パイロット信号が含まれるサブキャリアに対して算出したウェイト係数を補間することで算出する構成としたアダプティブアレイアンテナ受信装置は、特開2003−174427号公報にも開示されている。
特開2003−174427号公報
上位局から送信された送信信号が中継局のアダプティブアレイアンテナ受信装置で受信される電磁波には、上位局のアンテナからアダプティブアレイアンテナ受信装置へ直接到来するもののほか、山岳や建造物において反射して到来するものがある。これらの到来波は位相が揃っていないため、受信地点によっては振幅を強め合ったり弱め合ったりする。このような現象をマルチパス干渉という。図7はマルチパス干渉を受けた受信信号の様子と復調後の受信信号データを、受信信号の周波数と対応させて重ねて示したものである。この図からわかるように、受信帯域内にマルチパス干渉による減衰点がある場合、減衰点の周波数とパイロット信号を含むサブキャリアの周波数が一致してしまうと、正確なパイロット信号を得ることができないため、このパイロット信号によって計算されたウェイト係数には大きな誤差が生じてしまう。
パイロット信号を用いて適応等化器などを動作させる場合には、各サブキャリアの周波数における伝搬特性を適応等化器の処理特性に忠実に反映させる必要がある。しかしながら、アダプティブアレイアンテナの指向性を決定する場合にあっては、アダプティブアレイアンテナの指向性を時間領域OFDM変調信号の占有周波数帯域内で大きく変化させる必要がある状況は稀であり、むしろマルチパス干渉によって特定のサブキャリアのみに生じる影響は、時間領域OFDM変調信号の占有周波数帯域内での指向性決定に対して非支配的である方が好ましい。
本発明はこのような課題に対してなされたものであり、受信した時間領域OFDM変調信号の占有周波数帯域内にマルチパス干渉による減衰点などがある場合においても、その減衰点の存在によるウェイト係数の誤差を低減することが可能なアダプティブアレイアンテナ受信装置を提供する。
本発明は、複数のアンテナと、前記複数のアンテナの各々で受信された信号の振幅と位相を変化させるための係数であるウェイト係数を計算するウェイト係数計算部と、前記複数のアンテナの各々で受信された信号の振幅と位相を、前記ウェイト係数計算部が算出したウェイト係数に基づいて変化させ、振幅と位相を変化させた当該信号を合成して出力する合成受信部と、前記複数のアンテナから信号を受信して出力する傍系受信部と、各アンテナで信号が受信され前記合成受信部から信号が出力されるまでの信号処理経路、および各アンテナで信号が受信され前記傍系受信部から信号が出力されるまでの信号処理経路に設けられる変換部であって、周波数の異なる複数のサブキャリアを含む時間領域OFDM変調信号を、当該サブキャリアに対応するデータシンボルを対応するサブキャリア周波数に応じて配列した周波数領域OFDM変調信号へと変換する変換部と、を含み、前記ウェイト係数計算部は、所定のデータシンボル間隔で周波数領域OFDM変調信号に配列され、所定パターンの符号列を示すパイロット信号を、前記合成受信部から出力される周波数領域OFDM変調信号から抽出し、抽出した複数のパイロット信号を合成することによって参照信号を生成する参照信号生成部と、前記傍系受信部から出力される周波数領域OFDM変調信号からパイロット信号を抽出し、抽出した複数のパイロット信号を合成することによって傍系参照信号を生成する傍系参照信号生成部と、を含み、前記参照信号生成部が生成した参照信号と前記ウェイト係数計算部が記憶している基準参照信号との誤差を求め、前記傍系参照信号と前記誤差とに基づいてウェイト係数を計算することを特徴とする。
また、本発明に係るアレイアンテナ受信装置においては、前記複数のアンテナの各々で受信された時間領域OFDM変調信号にフーリエ変換を施すフーリエ変換演算部を前記変換部として含み、前記合成受信部は、前記複数のアンテナの各々で受信され、フーリエ変換によって周波数領域OFDM変調信号へと変換された信号の振幅と位相を、前記ウェイト係数計算部が算出したウェイト係数に基づいて変化させ、振幅と位相を変化させた当該周波数領域OFDM変調信号を合成して出力し、前記傍系受信部は、前記複数のアンテナの各々で受信され、フーリエ変換によって周波数領域OFDM変調信号へと変換された信号を出力することが好適である。
また、本発明に係るアレイアンテナ受信装置においては、各アンテナは、時間領域OFDM変調信号を受信し、前記合成受信部は、当該合成受信部で合成された時間領域OFDM変調信号にフーリエ変換を施すフーリエ変換演算部を前記変換部として含み、前記傍系受信部当該傍系受信部で受信された時間領域OFDM変調信号にフーリエ変換を施すフーリエ変換演算部を前記変換部として含むことが好適である。
また、本発明は、複数のアンテナと、前記複数のアンテナの各々で受信される時間領域OFDM変調信号の振幅と位相を変化させるための係数であるウェイト係数を計算するウェイト係数計算部と、前記複数のアンテナの各々で受信された時間領域OFDM変調信号の振幅と位相を、前記ウェイト係数計算部が算出したウェイト係数に基づいて変化させ、振幅と位相を変化させた当該時間領域OFDM変調信号を合成して出力する合成受信部と、前記複数のアンテナから時間領域OFDM変調信号を受信する傍系受信部と、を含み、前記複数のアンテナの各々で受信される時間領域OFDM変調信号は、周波数の異なる複数のサブキャリアを含み、当該複数のサブキャリアのうち、周波数軸上に所定周波数間隔で配置されたサブキャリアに、所定パターンの符号列を示すパイロット信号が含まれる信号であり、前記ウェイト係数計算部は、時間領域OFDM変調信号のサブキャリアのうちのパイロット信号が含まれるサブキャリアを表す複数の直交周波数関数を合成した合成係数関数と、前記合成受信部から出力された時間領域OFDM変調信号と、の積の時間積分に基づいて参照信号を生成する参照信号生成部と、前記合成係数関数と、前記傍系受信部において受信された時間領域OFDM変調信号と、の積の時間積分に基づいて傍系参照信号を生成する傍系参照信号生成部と、を含み、前記参照信号生成部が生成した参照信号と前記ウェイト係数計算部が記憶している基準参照信号との誤差を求め、前記傍系参照信号と前記誤差とに基づいてウェイト係数を計算することを特徴とする。
本発明によれば、受信した時間領域OFDM変調信号の周波数帯域内にマルチパス干渉による減衰点などがある場合においても、その減衰点の存在によるウェイト係数の誤差を低減することが可能なアダプティブアレイアンテナ受信装置を構成することができる。
また、パイロット信号ベクトルに含まれるパイロット信号のすべてについてウェイト係数を算出する必要はないため、ウェイト係数を算出する処理の負担を軽減することができ、その結果、回路規模を削減することができ、加えて迅速にアンテナ指向性を決定することができる。
本発明の第1の実施形態について図1を参照して説明する。本実施形態は、従来のアダプティブアレイアンテナ受信装置7において用いられていたパイロット信号ベクトルに代えて、パイロット信号ベクトルのベクトル成分を加算合計した合成パイロット信号を用いてウェイト係数を算出するものである。パイロット信号ベクトルの成分を加算合計するため、従来の構成におけるパイロット信号抽出部20、およびウェイト係数演算部100の参照パイロット信号生成部14のそれぞれの出力に加算合計器40を設けた構成となっている。
複数のアンテナ50から受信された信号は、それぞれ受信部52において増幅され、適当な中間周波数への変換処理、A/D変換処理を受けた後ベースバンド信号に変換される。このベースバンド受信信号は直交検波によって得られるものであり、同相成分、および直交成分の2成分に対応する2系統の信号から構成される。これら2系統の信号はシングルキャリア復調が施された後に1系統の信号となるため、図1では受信部52の出力からアダプティブアレイ受信装置1の出力までの信号は、同相成分と直交成分の2成分については2系統の信号で表されるが、説明の便宜上1系統で表現している。
受信部52が出力したベースバンド受信信号は、FFT演算器30に入力される。FFT演算器30によってFFTが施されて出力される周波数領域OFDM信号は、サブキャリア個数のシングルキャリア信号つまりN系統の1次変調信号である。したがって、先の同相成分と直交成分の2成分に対応する2系統の信号がさらにN系統となって出力されることとなるが、便宜上1系統で表現している。この周波数領域OFDM信号は、ウェイト係数乗算器54において振幅および位相の変化を受けた後、合成器56によって合成され、アダプティブアレイ受信装置1の出力信号となる。なお、ウェイト係数乗算器54における振幅および位相の変化は、ウェイト係数演算部10が算出したウェイト係数W(w1,w2,・・・,wL)によって決定される。ここにLはアレイアンテナの素子数であり、複素数wi(i=1,2,・・・,L)の絶対値は振幅の変化率を、複素角は位相の回転量を意味する。
時間領域OFDM変調信号は、送信されたデータシンボル系列Z(z1,z2,・・・)のデータシンボルzi(i=1,2,・・・)の有効シンボル長を時間換算でTとしたとき、1/Tの周波数間隔でサブキャリアを配列するものであり、その複素包絡線振幅は送信ディジタルデータの逆FFTで与えられる。したがって、時間間隔Tごとに1次変調された送信信号を区切り、区切られた系列に逆FFTを施すことで時間領域OFDM変調信号が生成される。本実施形態においては、N次元ベクトルを成すパラレルデータにN点の逆FFTを施すことで時間領域OFDM変調信号が得られているものする。また、データシンボル系列Zはシングルキャリア変調信号で表されるものとする。シングルキャリア変調信号は、システム仕様で定められたシングルキャリアシンボル周期ごとにシングルキャリアシンボルが現れるよう2系統のベースバンド信号を以て単位シングルキャリアシンボルを表すものであり、上述の1つのデータシンボルziにはさらに複数のシングルキャリアシンボルが配列されている。すなわち、データシンボルziは複数のシングルキャリアシンボルによって構成されている。
合成器56が出力した周波数領域OFDM変調信号、すなわちアダプティブアレイアンテナ受信装置1の出力信号からは、データシンボルごとにシングルキャリア復調を施すことで受信ディジタルデータが得られる。
また、合成器56が出力した周波数領域OFDM変調信号はパイロット信号抽出部20にも入力され、そこで抽出されたパイロット信号ベクトルは加算合計器40に入力され、パイロット信号ベクトル成分が加算合計された加算合計パイロット信号がウェイト係数演算部10に入力される。ここで、本実施形態におけるパイロット信号抽出部20の動作について、時間領域OFDM変調信号のデータ構成を参照しつつ説明する。図6は、送信装置2で生成された時間領域OFDM変調信号にFFTを施した周波数領域OFDM変調信号を送信ディジタルデータと重ねて示したものであるが、これは受信された時間領域OFDM変調信号にFFTを施した周波数領域OFDM変調信号を受信ディジタルデータと重ねて示したものと捉えることも可能である。上述のように、この例では周波数領域OFDM変調信号はN個のサブキャリアから構成され、rサブキャリアごと、すなわちrデータシンボルごとにパイロット信号が挿入されている。また、先のOFDM変調信号についての説明からも明らかなように、単位OFDMシンボルはN個のデータシンボルから構成される。パイロット信号抽出部20は単位OFDMシンボルにおいてrデータシンボルごとに現れるパイロット信号を含むサブキャリアからパイロット信号を抽出し、これらをベクトルの成分とするパイロット信号ベクトルを生成する。ここで、N=5617、r=12とすれば、単位OFDMシンボル中には468個のパイロット信号が含まれるので、パイロット信号ベクトルは468個のパイロット信号を成分とするものとなる。
パイロット信号がいくつのデータシンボルごとに現れるかを表すrの値は、システム設計において予め定められている。したがって、パイロット信号抽出部20はパイロット信号が現れるタイミングを検知して、rデータシンボルごとにパイロット信号を抽出すればよい。
パイロット信号抽出部20は、単位OFDMシンボルに含まれるすべてのパイロット信号を抽出し、パイロット信号ベクトルPを出力する。単位OFDMシンボル中にm個のパイロット信号が含まれている場合、パイロット信号ベクトルPは、
Figure 0004426398
のように表される。ただし、sはパイロット信号が含まれるサブキャリアのうち、付された番号が最も小さいものであり、rはrサブキャリアごと、すなわちrデータシンボルごとにパイロット信号が含まれていることを意味する自然数である。
パイロット信号抽出部20は、このようにして得られたパイロット信号ベクトルPを加算合計器40に入力する。加算合計器40は(1)式で表されるパイロット信号ベクトルPのベクトル成分を加算しその合計値である加算合計パイロット信号Uを算出して出力する。
一方、各受信部52が出力したベースバンド信号はFFTが施されてウェイト係数乗算器54に入力される他、別系統でパイロット信号抽出部20に入力される。パイロット信号抽出部20はアレイアンテナの素子数と同じ数だけ設けられており、1組のウェイト係数W(w1,w2,・・・,wL)の要素それぞれについて傍系パイロット信号ベクトルPSi(i=1,2,・・・・,L)が抽出される。
パイロット信号抽出部20が出力する傍系パイロット信号ベクトルPSiは、加算合計器40に入力され、1組のウェイト係数Wの要素それぞれについて加算合計傍系パイロット信号USi(i=1,2,・・・・,L)が算出される。
ウェイト係数演算部10は、加算合計パイロット信号Uと、ウェイト係数演算部10の参照パイロット信号生成部14および加算合計器40が生成した加算合計参照パイロット信号U0との誤差dを加算器16によって算出する。この加算器16には加算合計パイロット信号Uが符号反転された上で入力されているため、加算器16からは減算結果が得られることとなる。ウェイト係数演算部10のアダプティブ処理部12は、当該誤差dと加算合計傍系パイロット信号USi(i=1,2,・・・・,L)とに基づいてウェイト係数を算出し、算出されたウェイト係数をウェイト係数演算部10から出力する。なお、加算合計参照パイロット信号U0は上述のUあるいはUSiと同様にして算出される。
なお、誤差dは、加算合計パイロット信号Uと加算合計参照パイロット信号U0との差をとることによって算出される。
アダプティブ処理部12が、誤差dおよび加算合計傍系パイロット信号USi(i=1,2,・・・・,L)に基づいてウェイト係数を算出する処理は、LMSアルゴリズム、RLSアルゴリズム、SMIアルゴリズム等、周知のアルゴリズムによって行うことができる。これらのアルゴリズムは、単位OFDMシンボルを1ステップとする漸化式で表現され、アルゴリズムの1ステップごとにウェイト係数W(w1,w2,・・・,wL)が更新されていくものである。
以上説明した第1の実施形態では、受信部52の出力にFFT演算器30を設け周波数領域OFDM変調信号に対してウェイト係数乗算を施す構成としていた。しかしながら、ウェイト係数乗算は必ずしも周波数領域OFDM変調信号に対して施す必要はなく、時間領域OFDM変調信号に対して施すものとしてもよい。そこで、時間領域OFDM変調信号に対してウェイト係数乗算を施す構成としたものが、図2に示す第2の実施形態によるアダプティブアレイアンテナ受信装置3である。FFT演算器30はそれぞれのパイロット信号抽出部20の直前に設けられ、加算合計パイロット信号U0および加算合計傍系パイロット信号USi(i=1,2,・・・・,L)を算出する直前において、時間領域OFDM変調信号が周波数領域OFDM変調信号に変換される。アダプティブアレイアンテナ受信装置3の出力信号は、加算合計パイロット信号U0を算出する直前に設けられるFFT演算器30の入力部あるいは出力部から取り出せばよい。ただし、FFT演算器30の入力部から取り出す場合、出力信号は時間領域OFDM変調信号となり、FFT演算器30の出力部から取り出す場合、出力信号は周波数領域OFDM変調信号となる。
上述の第1の実施形態および第2の実施形態は、時間領域OFDM変調信号を周波数領域OFDM変調信号に変換し、その周波数領域OFDM変調信号からパイロット信号を抽出する構成となっている。一方、これらの構成とは異なる、DFT演算によって時間領域OFDM変調信号からパイロット信号を含むサブキャリアのみを抽出し、それを加算合計する処理を一度に行う構成も可能である。以下、それを実現する本発明の第3の実施形態について説明する。
図3に、本発明の第3の実施形態によるアダプティブアレイアンテナ受信装置5の構成を示す。この構成は、第2の実施形態におけるパイロット信号抽出部20および加算合計器40と、それに前置されるFFT演算器30を、DFT演算加算合計部22に置き換えたものである。時間領域OFDM変調信号をx(n)とすれば、第k番目に存在するパイロット信号を含むサブキャリアを抽出してデータシンボルp(k)を得る演算は、DFT演算加算合計部22においては次式に従うDFT演算によって行われる。
Figure 0004426398
ただしnは時間を整数によって離散表現したものであり、時間領域OFDM変調信号がN点の逆FFTによって生成されていることとの対応関係から、nは0からN−1までの値をとる。また、フーリエ変換の原理に基づき、x(n)は周期の異なる周期関数群を有限周期で区切ったものの線形和で表されるものとしている。(2)式は、サブキャリア間の周波数直交性を利用してサブキャリアを抽出する演算にほかならない。
DFT演算加算合計部22は、(2)式に従う演算を単位OFDMシンボルに含まれるパイロット信号を含むサブキャリア全てに対して行い、パイロット信号ベクトルPを算出する。単位OFDMシンボル中にm個のパイロット信号が含まれている場合、パイロット信号ベクトルPは、先の(1)式のように表される。
DFT演算加算合計部22は、このようにして得られたパイロット信号ベクトルPのベクトル成分を加算しその合計値である加算合計パイロット信号Uを算出して出力する。すなわち、
Figure 0004426398
ここに、
Figure 0004426398
(3)式は、時間領域OFDM変調信と(4)式で定義されるR(n)との積の時間累積加算、すなわち時間積分を意味する。また、(4)式のR(n)は、パイロット信号が含まれるサブキャリアを表す直交周波数関数(周期的指数関数)を加算合計したものであり、パイロット信号をどのサブキャリアに配置するかによって定まる係数である。したがって、R(n)は専らシステムに依存する係数であるといえる。そこで、アダプティブアレイアンテナ受信装置5に設けられた記憶装置(図示せず)にR(n)を予め記憶しておき、DFT演算加算合計部22が記憶装置からR(n)を読み込む構成とすることも可能である。
一方、各受信部52が出力したベースバンド信号はウェイト係数乗算器54に入力される他、別系統でDFT演算加算合計部22に入力される。DFT演算加算合計部22はアレイアンテナの素子数と同じ数だけ設けられており、1組のウェイト係数W(w1,w2,・・・,wL)の要素それぞれについて加算合計傍系パイロット信号USi(i=1,2,・・・・,L)が算出される。なお、DFT演算加算合計部22が記憶装置から(4)式のR(n)を読み込む構成とすることも可能である点については、加算合計パイロット信号Uを算出する場合と同様である。
ウェイト係数演算部10は、加算合計パイロット信号U、ウェイト係数演算部10の参照パイロット信号生成部14およびDFT演算加算合計部22が生成した加算合計参照パイロット信号U0との誤差dを加算器16によって算出する。この加算器16には加算合計パイロット信号Uが符号反転された上で入力されているため、加算器16からは減算結果が得られることとなる。ウェイト係数演算部10のアダプティブ処理部12は、当該誤差dと加算合計傍系パイロット信号USi(i=1,2,・・・・,L)とに基づいてウェイト係数を算出し、算出されたウェイト係数をウェイト係数演算部10から出力する。
また、DFT演算加算合計部22は、加算合計パイロット信号U、加算合計傍系パイロット信号USi、および加算合計参照パイロット信号U0を、次の(5)式および(6)式に基づいて算出するものとして構成することもできる。
Figure 0004426398
ここに、
Figure 0004426398
これは、パイロット信号ベクトルPのベクトル成分あるいは 傍系パイロット信号ベクトルPSiあるいは参照パイロット信号ベクトルP0のベクトル成分を重み付け加算するものである。すなわち、第q番目のサブキャリアに対して、重み付け係数gqを乗じた上で加算合計するのである。このようにすることによって、どのサブキャリア周波数をウェイト係数算出に対して非支配的にするかを任意に決定することができる。例えば、OFDM変調信号の占有周波数帯域端付近の周波数を非支配的としたければ、周波数配列されたm個のサブキャリアのうち、占有周波数帯域端付近のサブキャリアに対する重み付け係数を占有周波数帯域中心周波数付近のサブキャリアに対する重み付け係数よりも小さく設定すればよい。ただし、アダプティブ処理に際しては、加算合計パイロット信号U、加算合計傍系パイロット信号USi、および加算合計参照パイロット信号U0を、同一スケールで用いる必要があるため、これらの算出に際しては同一の重み付け係数を用いなければならない。
なお、ここではアダプティブアレイアンテナ受信装置5におけるDFT演算加算合計部22が、加算合計パイロット信号U、加算合計傍系パイロット信号USi、および加算合計参照パイロット信号U0を重み付け加算によって算出する構成について示したが、この重み付け加算は、図1のアダプティブアレイアンテナ受信装置1、図2のアダプティブアレイアンテナ受信装置3における加算合計器40にも適用可能であることはいうまでもない。
アダプティブ処理部12が、誤差dおよび加算合計傍系パイロット信号USi(i=1,2,・・・・,L)に基づいてウェイト係数を算出する処理は、LMSアルゴリズム、RLSアルゴリズム、SMIアルゴリズム等、周知のアルゴリズムによって行うことができる点については、第1の実施形態および第2の実施形態と同様である。
パイロット信号ベクトルの成分の数と同数の組のウェイト係数を算出し、これらのウェイト係数を補間することでウェイト係数を算出する従来の構成に対し、本実施形態においては、加算合計パイロット信号に基づいて1組のウェイト係数を算出する構成としている。このようにすることで、マルチパス干渉によって特定のサブキャリアのみに生じる影響は、OFDM変調信号の占有周波数帯域内での指向性決定に対して非支配的となり、受信したOFDM変調信号の周波数帯域内にマルチパス干渉による狭帯域の減衰点などがある場合においても、その減衰点の存在によるウェイト係数の誤差を低減することができる。
本発明に係るアダプティブアレイアンテナ受信装置1、3、および5の受信部52より後段のブロックを構成する各回路は、デジタル回路で構成することができる。ディジタル回路は入力されたディジタル信号を、それによって表された2進数に対する演算処理を施した上でディジタル信号として出力するものであり、演算処理は2進数の加算、減算、桁のシフト等に帰着される。2進数の演算処理は、各計算ステップごとに論理回路を対応付けて構成することも理論的には可能であるが、回路規模が大きくなり処理時間が長くなるため、DSP(Digital Signal Processor)によって構成することが好適である。DSPはあらかじめ作成されたプログラムによって動作する基本的な演算処理を行う回路を備えたものである。乗算器と加減算器で構成される高速な積和演算器を有しており、各種の命令を計算ステップごとに実行できるように構成されている。DSPを動作させるためにはプログラムが必要であり、各回路の動作に応じたプログラムは周知の技術によって作成される。
DSPによって各回路を構成する場合は、例えば、パイロット信号ベクトル、誤差dなどが実際の信号として生成される構成とする必要はない。ただし、実際に論理回路を構成し、これらの信号が実際に生成された場合に得られるであろう信号のタイミングを示した観念図は、DSPによる設計において動作タイミングチャートとして用いられる。そして、DSPによって構成された各回路は、仮に論理回路を構成してこれがタイミングチャートに基づいて動作したならば遂行されるであろう動作と全く同一の動作が実現されるよう演算処理を行う。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらの例に何ら限定されるものではない。例えば、図6に示すOFDM変調信号のサブキャリア数、パイロット信号の配置などは実施可能な範囲であれば任意のものに対応することができる。また、1次変調としてのシングルキャリア変調方式としては、一般的なPSK変調方式、あるいはQAM変調方式などが適用可能である。また、アダプティブ処理部12において用いられるアルゴリズムとしては、RLS、LMS、SMIなどに限らず、加算合計パイロット信号、加算合計参照パイロット信号、および加算合計傍系パイロット信号のうちいずれかに基づくものであれば如何なるものであっても適用可能であることはもちろんである。
本発明の第1の実施形態によるアダプティブアレイアンテナ受信装置の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態によるアダプティブアレイアンテナ受信装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態によるアダプティブアレイアンテナ受信装置の構成を示す図である。 送信装置の構成を示す図である。 従来のアダプティブアレイアンテナ受信装置の構成を示す図である。 OFDM変調信号とディジタルデータの構成を示す図である。 マルチパス干渉を受けた受信信号の様子と復調後の受信信号データを重ねて示した図である。
符号の説明
1,3,5,7 アダプティブアレイアンテナ受信装置、2 送信装置、10,100 ウェイト係数演算部、12 アダプティブ処理部、14 参照パイロット信号生成部、16 加算器、20 パイロット信号抽出部、22 DFT演算加算合計部、30 FFT演算器、40 加算合計器、50 アンテナ、52 受信部、54 ウェイト係数乗算器、56 合成器、60 パイロット信号挿入器、70 変調部、72 シングルキャリア変調器、74 シリアル/パラレル変換器、76 逆FFT演算器、78 パラレル/シリアル変換器、80 送信部、90 ウェイト係数補間部。

Claims (4)

  1. 複数のアンテナと、
    前記複数のアンテナの各々で受信された信号の振幅と位相を変化させるための係数であるウェイト係数を計算するウェイト係数計算部と、
    前記複数のアンテナの各々で受信された信号の振幅と位相を、前記ウェイト係数計算部が算出したウェイト係数に基づいて変化させ、振幅と位相を変化させた当該信号を合成して出力する合成受信部と、
    前記複数のアンテナから信号を受信して出力する傍系受信部と、
    各アンテナで信号が受信され前記合成受信部から信号が出力されるまでの信号処理経路、および各アンテナで信号が受信され前記傍系受信部から信号が出力されるまでの信号処理経路に設けられる変換部であって、周波数の異なる複数のサブキャリアを含む時間領域OFDM変調信号を、当該サブキャリアに対応するデータシンボルを対応するサブキャリア周波数に応じて配列した周波数領域OFDM変調信号へと変換する変換部と、
    を含み、
    前記ウェイト係数計算部は
    所定のデータシンボル間隔で周波数領域OFDM変調信号に配列され、所定パターンの符号列を示すパイロット信号を、前記合成受信部から出力される周波数領域OFDM変調信号から抽出し、抽出した複数のパイロット信号を合成することによって参照信号を生成する参照信号生成部と、
    前記傍系受信部から出力される周波数領域OFDM変調信号からパイロット信号を抽出し、抽出した複数のパイロット信号を合成することによって傍系参照信号を生成する傍系参照信号生成部と、
    を含み、
    前記参照信号生成部が生成した参照信号と前記ウェイト係数計算部が記憶している基準参照信号との誤差を求め、前記傍系参照信号と前記誤差とに基づいてウェイト係数を計算することを特徴とするアレイアンテナ受信装置。
  2. 請求項1に記載のアレイアンテナ受信装置において、
    前記複数のアンテナの各々で受信された時間領域OFDM変調信号にフーリエ変換を施すフーリエ変換演算部を前記変換部として含み、
    前記合成受信部は、
    前記複数のアンテナの各々で受信され、フーリエ変換によって周波数領域OFDM変調信号へと変換された信号の振幅と位相を、前記ウェイト係数計算部が算出したウェイト係数に基づいて変化させ、振幅と位相を変化させた当該周波数領域OFDM変調信号を合成して出力し、
    前記傍系受信部は、
    前記複数のアンテナの各々で受信され、フーリエ変換によって周波数領域OFDM変調信号へと変換された信号を出力することを特徴とするアレイアンテナ受信装置。
  3. 請求項に記載のアレイアンテナ受信装置において、
    各アンテナは、時間領域OFDM変調信号を受信し、
    前記合成受信部は、
    当該合成受信部で合成された時間領域OFDM変調信号にフーリエ変換を施すフーリエ変換演算部を前記変換部として含み、
    前記傍系受信部
    当該傍系受信部で受信された時間領域OFDM変調信号にフーリエ変換を施すフーリエ変換演算部を前記変換部として含むことを特徴とするアレイアンテナ受信装置。
  4. 複数のアンテナと、
    前記複数のアンテナの各々で受信される時間領域OFDM変調信号の振幅と位相を変化させるための係数であるウェイト係数を計算するウェイト係数計算部と、
    前記複数のアンテナの各々で受信された時間領域OFDM変調信号の振幅と位相を、前記ウェイト係数計算部が算出したウェイト係数に基づいて変化させ、振幅と位相を変化させた当該時間領域OFDM変調信号を合成して出力する合成受信部と、
    前記複数のアンテナから時間領域OFDM変調信号を受信する傍系受信部と、
    を含み、
    前記複数のアンテナの各々で受信される時間領域OFDM変調信号は、
    周波数の異なる複数のサブキャリアを含み、当該複数のサブキャリアのうち、周波数軸上に所定周波数間隔で配置されたサブキャリアに、所定パターンの符号列を示すパイロット信号が含まれる信号であり、
    前記ウェイト係数計算部は、
    時間領域OFDM変調信号のサブキャリアのうちのパイロット信号が含まれるサブキャリアを表す複数の直交周波数関数を合成した合成係数関数と、前記合成受信部から出力された時間領域OFDM変調信号と、の積の時間積分に基づいて参照信号を生成する参照信号生成部と、
    前記合成係数関数と、前記傍系受信部において受信された時間領域OFDM変調信号と、の積の時間積分に基づいて傍系参照信号を生成する傍系参照信号生成部と、
    を含み、
    前記参照信号生成部が生成した参照信号と前記ウェイト係数計算部が記憶している基準参照信号との誤差を求め、前記傍系参照信号と前記誤差とに基づいてウェイト係数を計算することを特徴とするアレイアンテナ受信装置。
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