JP4425503B2 - 竿掛け - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リ−ルを装着した釣竿を掛ける竿掛けの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から筏釣りは、湾内に浮かべた釣り用の筏に乗って主に黒鯛を狙う釣りで、筏の真下がポイントとなるため短尺な釣竿に小型両軸リ−ルや片軸リ−ルを付けたタックルを使用する。
タックルが簡易で軽量なことに加え手返しの早い釣りであるため、竿掛けを使用しないときもあるが、次に投入する餌の準備があり釣竿を置いて手が空けられると有利なため竿掛けを用いる人が多い。
この場合、タックルに合わせて竿掛けも比較的簡易なものが用いられる。
【0003】
両軸リ−ルを用いたタックルに使用される竿掛けは、両軸リ−ルが釣竿の上側に載った状態で使用されるため例えば実用新案第2516884号公報のように、基体から上方に延びる第1軸とこの第1軸から横方向に延びる第2軸を有し、第2軸の前側に竿掛け部を、第2軸の後側にリ−ル底部の受け台を有する竿受け部を有する、いわゆるT字型のものが用いられている。
また、片軸リ−ルを用いたタックルに使用される竿掛けは、片軸リ−ルが釣竿の下側にぶら下がって止着された状態で使用されるため例えば実公昭53−31270号公報のように、基体から上方に伸びる第1軸と基体から前方に延びる第2軸を有し、第2軸の先端に竿掛け部を、第1軸の先端にU字状竿受け部を有する、いわゆるV字型のものが用いられている。
V字型の竿掛けでは、U字状竿受け部の前側にリ−ルを位置し、U字状竿受け部で竿尻を受けている。
基体は万力を用いたり、または直接ビスで筏に止着されている。
【0004】
前記のように、両軸リ−ルを用いたタックルと片軸リ−ルを用いたタックルに応じて竿掛けを使い分けるため、両タックルを使用する時には両方の竿掛けを持参しなければならないのは不合理であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、タックルに応じて竿掛けを使い分けるため、両タックルを使用する時には両方の竿掛けを持参しなければならないことである。
【0006】
本発明の目的は前記欠点に鑑み、一組の竿掛け部品群で複数のタックルに対応する竿掛けを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、
請求項1に係わる本発明は、基体と基体から立ち上がる第1ア−ムと、前記第1ア−ム側と基体側のいずれかに選択的に止着でき、先端側に竿掛け部を設けた第2ア−ムを有することを要旨とするものである。
請求項2に係わる本発明は、竿受け部が、基体に取り付けられた第1ア−ムの上端か第1ア−ムに取り付けられた第2ア−ムの後端に止着できることを要旨とするものである。
請求項3に係わる本発明は、基体と基体から立ち上がる第1ア−ムと、前記第1ア−ムの少なくとも上端側と下端側のいずれかに選択的に止着でき、先端側に竿掛け部を設けた第2ア−ムを有することを要旨とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明により、筏釣りの両軸リ−ルを用いたタックルに使用されるT字型の竿掛けと、片軸リ−ルを用いたタックルに使用されるV字型竿掛けを1つの竿掛け部品群の組合せで兼用でき、両方の竿掛けを持参する必要が無くなる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明すると、図1から図7は第1実施例で、図1は竿掛けの(a)T字型側面図で(b)V字型側面図、図2は竿掛けの基体の(a)拡大側面図で(b)拡大正面図、図3は竿掛けの第1ア−ムの拡大側面図、図4は竿掛けの第2ア−ムの拡大側面図、図5は竿掛けの保持部材の(a)拡大側面図で(b)拡大断面正面図、図6は竿掛けの竿掛け部の(a)拡大側面図で(b)拡大正面図で(c)拡大平面図、図7は竿掛けの竿受け部の(a)拡大側面図で(b)拡大正面図で(c)拡大斜視図、図8はT字型竿掛けに釣竿が載せられた側面図、図9はV字型竿掛けに釣竿が載せられた側面図である。
【0010】
竿掛けは図1(a)のT字型と(b)のV字型の構成がある。
竿掛けは基体1と第1ア−ム2と第2ア−ム3と、第1ア−ム2と第2ア−ム3の両端に固定された連結部4と、保持部材5と竿掛け部6と竿受け部7の部品群で構成されている。
基体1は台部1aの上に両側部1b、1cが形成されて両側部1b、1cの上方に横向きの透孔1dが形成され、両側部1b、1cの前側に横向きの透孔1eが形成されている。
【0011】
竿掛けが図1(a)のT字型の構成では、基体1の透孔1d位置に第1ア−ム2の下端に固定された連結部4が位置されてビス10とナットで取り付けられて基体1から第1ア−ム2が立ち上げられている。
第1ア−ム2の上端に固定された連結部4に保持部材5がビス11とナツト12で取り付けられている。
保持部材5には第2ア−ム3の中程より後側が取り付けられているが、第2ア−ム3のいずれの位置でも取り付けられる。
第2ア−ム3の先端に固定された連結部4に竿掛け部6がビス13とナットで取り付けられている。
第2ア−ム3の後端に固定された連結部4に竿受け部7がビス14とナットで取り付けられている。
【0012】
第1ア−ム2の下端に固定された連結部4は、第1ア−ム2の端部が嵌合される筒部4aと基体1の両側部1b、1cの間に嵌まる円形平板部4bと透孔4cで形成されている。
第1ア−ム2の上端に固定された連結部4、第2ア−ム3の先端と後端に固定された連結部4は前記第1ア−ム2の下端に固定された連結部4と略同形に形成されている。
保持部材5は側面V字形の保持板5aの上部に第2ア−ム3の外径が嵌合可能なスリ割5bが形成されると共にスリ割5bより下側に連結部4の円形平板部4bが嵌まるスリ割5cが形成され、スリ割5c位置に透孔5dが形成されている。
透孔5dと透孔4cにはビス11が挿通されてビス11にナット12が螺合されている。
ビス11が締め付けられると、第2ア−ム3に保持部材5が取り付けられると共に第1ア−ム2に連結部4を介して保持部材5が取り付けられる。
【0013】
竿掛け部6は、側面山形で保持部6aに連結部4の円形平板部4bが嵌まるスリ割6bが形成され、スリ割6b位置に透孔6cが形成されている。
保持部6aの前側に二股6d、6dが形成されている。
竿受け部7は、側面Y字形で保持部7aに連結部4の円形平板部4bが嵌まるスリ割7bが形成されると共に保持部7aに透孔7cが形成され、保持部7aの上部に一対のY字形リ−ル底部の受け台7d、7dと一対のY字形の間にU字形の竿掛け部7eが形成されている。
【0014】
竿掛けが図1(b)のV字型の構成では、基体1の透孔1d位置に第1ア−ム2の下端に固定された連結部4が位置されてビス10とナットで取り付けられて基体1から第1ア−ム2が立ち上げられている。
第1ア−ム2の上端には連結部4を介して竿受け部7がビス15とナットで取り付けられている。
基体1の透孔1e位置に第2ア−ム3の下端に固定された連結部4が位置されてビス16とナットで取り付けられている。
第2ア−ム3の先端に固定された連結部4に竿掛け部6がビス13とナットで取り付けられている。
【0015】
T字型の竿掛けに釣竿が載せられる時は、図8のように竿受け部7の受け台7d上に両軸リ−ル17が載せられ、竿掛け部6の二股6d、6dの間に釣竿18が載せられる。
V字型の竿掛けに釣竿が載せられる時は、図9のように片軸リ−ル19が竿受け部7の前側になるように配置されて竿受け部7のU字形の竿掛け部7eと竿掛け部6の二股6d、6dの間に釣竿18が載せられる。
【0016】
前記のように竿掛けが構成されると、筏釣りの両軸リ−ルを用いたタックルに使用されるT字型の竿掛けと、片軸リ−ルを用いたタックルに使用されるV字型竿掛けを1つの竿掛け部品群の組合せで兼用でき、両方の竿掛けを持参する必要が無くなる。
【0017】
前記説明のビス10、11、13、〜、16とナット12はマイナスドライバ−で操作されるように図示したが、ツマミが蝶形のネジやナットとしてもよい。
【0018】
図10は第1実施例におけるV字型の竿掛けの展開例で、図10はV字型竿掛けに釣竿が載せられた側面図である。
【0019】
前記第1実施例では保持部材5が第2ア−ム3に取り付けられているが、この展開例では保持部材5が第1ア−ム2に取り付けられ、保持部材5に第2ア−ム3が連結部4を介してビス11とナットで取り付けられている。
したがって、保持部材5は第1ア−ム2の長手方向のいずれの位置にも止着することができる。
すなわち、保持部材5を第1ア−ム2の上端側に止着して第2ア−ム3を水平になるようにすればT字型の竿掛けとすることができ、さらに、図10のように保持部材5を第2ア−ム3の下端側に止着して第2ア−ム3が斜め上方に突出するようにすればV字型の竿掛けとすることができる。
他の構成は前記第1実施例の特に図9と略同一である。
【0020】
図11、図12は竿受け部の変形例で、図11は竿掛けの竿受け部の(a)拡大側面図で(b)拡大正面図で(c)拡大斜視図、図12は変形例の竿受け部が取り付けられた(a)T字型側面図で(b)V字型側面図である。
【0021】
竿受け部8は、側面Y字形で保持部8aに2つの連結部4の円形平板部4bが嵌まるスリ割8bが形成されると共に保持部8aに2つの透孔8c、8fが形成され、保持部8aの上部に一対のY字形リ−ル底部の受け台8d、8dと一対のY字形の間にU字形の竿掛け部8eが形成されている。
【0022】
竿掛けが図12(a)のT字型の構成では、基体1の透孔1d位置に第1ア−ム2の下端に固定された連結部4が位置されてビス10とナットで取り付けられて基体1から第1ア−ム2が立ち上げられている。
第1ア−ム2の上端に固定された連結部4の透孔4cに竿受け部8の透孔8cが合致されてビス15とナツトで取り付けられている。
竿受け部8の透孔8fには第2ア−ム3の後端に固定された連結部4の透孔4cが合致されてビス17とナツトで取り付けられている。
第2ア−ム3の先端に固定された連結部4に竿掛け部6がビス13とナットで取り付けられている。
【0023】
竿掛けが図12(b)のV字型の構成では、基体1の透孔1d位置に第1ア−ム2の下端に固定された連結部4が位置されてビス10とナットで取り付けられて基体1から第1ア−ム2が立ち上げられている。
第1ア−ム2の上端には連結部4を介して竿受け部8がビス15とナットで取り付けられている。
基体1の透孔1e位置に第2ア−ム3の下端に固定された連結部4が位置されてビス16とナットで取り付けられている。
第2ア−ム3の先端に固定された連結部4に竿掛け部6がビス13とナットで取り付けられている。
【0024】
【発明の効果】
本発明は、筏釣りの両軸リ−ルを用いたタックルに使用されるT字型の竿掛けと、片軸リ−ルを用いたタックルに使用されるV字型竿掛けを1つの竿掛け部品群の組合せで兼用でき、両方の竿掛けを持参する必要が無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で、竿掛けの(a)T字型側面図で(b)V字型側面図である。
【図2】同竿掛けの基体の(a)拡大側面図で(b)拡大正面図である。
【図3】同竿掛けの第1ア−ムの拡大側面図である。
【図4】同竿掛けの第2ア−ムの拡大側面図である。
【図5】同竿掛けの保持部材の(a)拡大側面図で(b)拡大断面正面図である。
【図6】同竿掛けの竿掛け部の(a)拡大側面図で(b)拡大正面図で(c)拡大平面図である。
【図7】同竿掛けの竿受け部の(a)拡大側面図で(b)拡大正面図で(c)拡大斜視図である。
【図8】同T字型竿掛けに釣竿が載せられた側面図である。
【図9】同V字型竿掛けに釣竿が載せられた側面図である。
【図10】第1実施例におけるV字型の竿掛けの展開例で、V字型竿掛けに釣竿が載せられた側面図である。
【図11】竿受け部の変形例で、竿掛けの竿受け部の(a)拡大側面図で(b)拡大正面図で(c)拡大斜視図である。
【図12】同変形例の竿受け部が取り付けられた(a)T字型側面図で(b)V字型側面図である。
【符号の説明】
1 基体
2 第1ア−ム
3 第2ア−ム
6 竿掛け部
7、8 竿受け部
Claims (3)
- 基体と基体から立ち上がる第1ア−ムと、前記第1ア−ム側と基体側のいずれかに選択的に止着でき、先端側に竿掛け部を設けた第2ア−ムを有することを特徴とする竿掛け。
- 竿受け部が、基体に取り付けられた第1ア−ムの上端か第1ア−ムに取り付けられた第2ア−ムの後端に止着できることを特徴とする請求項1記載の竿掛け。
- 基体と基体から立ち上がる第1ア−ムと、前記第1ア−ムの少なくとも上端側と下端側のいずれかに選択的に止着でき、先端側に竿掛け部を設けた第2ア−ムを有することを特徴とする竿掛け。
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2001
- 2001-09-12 JP JP2001276571A patent/JP4425503B2/ja not_active Expired - Lifetime
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