JP4424335B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関し、より詳しくは、回転電機による駆動源を使用した走行中に、内燃機関が運転を停止又は運転を開始する際に回転電機の出力側に生じる過渡的なショックトルクを低減するためのハイブリッド車両の制御装置に関する。
従来のハイブリッド車両の制御装置として、例えば、クランキングに伴う駆動軸に反力として作用するトルクを相殺するように電動機を制御するもの(例えば特許文献1)、エンジン始動時の所期の回転域で振動トルクを相殺するように電動機をトルク制御するもの(例えば特許文献2)、駆動軸に結合されたリングギヤに出力される始動トルクを打ち消すよう電動機を制御するもの(例えば特許文献3)が知られている。さらに、例えば、エンジンが発生するトルク変動成分を波形として記憶しておき、運転状態に応じて発電機で吸収するもの(例えば特許文献4)、電動機により出力軸に発生するトルク変動を吸収するため逆位相のトルク指令値を用いたもの(例えば特許文献5)、エンジンの始動及び停止時の振動を抑制するため、電動機のトルク指令値を制御するもの(例えば特許文献6)が知られている。
特開2005−30281号公報 特開2000−115911号公報 特開平10−212983号公報 特開平2−55845号公報 特開平11−336581号公報 特開2005−184999号公報
ところで、電動機の駆動中にエンジンが運転を停止又は運転を開始した際に伴って車両に生じるビビリ振動特性は、一般に、同一車種であっても車両毎にバラツキがある。すなわち、どのような走行状態のときにどのような周波数・振幅でショックトルク等が生じるのかは、車両の製造品質のバラツキ、車両自体の使用状況等により異なる。また、同一車両であっても経時劣化により事後的にその振動特性が変化する場合がある。さらに、エンジン側から駆動軸へ伝達されるトルク変動と車両のビビリ振動とは厳密には異なる振動特性を有しており、特に、エンジンと駆動軸との間で回転部分やダンパ等の緩衝体が介在する場合には、エンジンのトルク変動に基づいて車両の振動を推定する手法は、推定誤差を伴うことがある。
しかし、上記従来技術は、車両毎に振動特性の差異はないことを前提とし、さらに同一車両の振動特性は恒常的に不変であることを前提として車両振動抑制のためのトルク制御を行うものであって、これら従来技術には、車両毎の振動特性の差異及び経時変化を考慮することのできる手段は具体的に提示されていなかった。こうしたことから、上記従来技術は、同一車種における車両毎の振動特性のバラツキや、車両の経時的な振動特性の変化が予想されるような実際の車両に対しては、所望の効果を発揮するように適用することは困難であった。また、上記従来技術は、エンジンの停止又は始動時の振動トルク検出に際していずれもエンジンのトルク変動を直接検出する手法に基づいており、車輪側から伝わる反作用の振動トルクを考慮するものではなく、エンジンの停止又は始動時の実際の車両の挙動を把握する上で必ずしも適切ではなかった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の駆動系に直結した電動機の出力からトルク変動を検出することにより、車両振動をより直接的に検知するとともに、車両の振動特性における車両間のバラツキと、同一車両における振動特性の経時的な変化とを考慮することのできるトルク指令値にて電動機を回転制御することにより、電動機が駆動状態にあるときにエンジンが停止又は始動する際に発生する車両振動を好適かつ効果的に低減し、もって車両の操縦安定性を向上させることのできるハイブリッド車両の制御装置を提供することにある。
本発明に係るハイブリッド車両の制御装置は、駆動軸に緩衝体を介して接続される内燃機関と、駆動軸に直結される回転電機とを駆動源として備えたハイブリッド車両であって、回転電機が駆動状態にある場合に、内燃機関が運転を停止する際に車両に生じる振動を低減させるハイブリッド車両の制御装置において、内燃機関が運転を停止する際に回転電機の出力側に生じる過渡的なトルク変動を検出するトルク変動検出手段と、トルク変動検出手段により検出されたトルク変動を記憶するトルク変動記憶手段と、トルク変動記憶手段により記憶されたトルク変動に基づいて、内燃機関が運転を停止する際において回転電機の出力側に生じる過渡的なトルク変動を低減するように、回転電機を制御する回転電機トルク制御手段とを有することを特徴とする。
本発明に係る他のハイブリッド車両の制御装置は、駆動軸に緩衝体を介して接続される内燃機関と、駆動軸に直結される回転電機とを駆動源として備えたハイブリッド車両であって、回転電機が駆動状態にある場合に、内燃機関が運転を停止する際に車両に生じる振動を低減させるハイブリッド車両の制御装置において、内燃機関が始動する際に回転電機の出力側に生じる過渡的なトルク変動を検出するトルク変動検出手段と、トルク変動検出手段により検出されたトルク変動を記憶するトルク変動記憶手段と、トルク変動記憶手段により記憶されたトルク変動に基づいて、内燃機関が始動する際において回転電機の出力側に生じる過渡的なトルク変動を低減するように、回転電機を制御する回転電機トルク制御手段とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る他のハイブリッド車両の制御装置は、上記において、トルク変動検出手段は、回転電機の出力軸の回転角加速度に基づいてトルク変動を検出することを特徴とする。
また、本発明に係る他のハイブリッド車両の制御装置は、上記において、回転電機のトルク指令値に対し、トルク変動記憶手段により記憶されたトルク変動のうち所定トルク変動成分を逆位相かつ回転電機の出力トルクの時間遅れを考慮したタイミングで加えることにより、トルク指令値を補正した補正トルク指令値を生成する補正トルク生成手段を備え、回転電機トルク制御手段は、補正トルク生成手段により生成された補正トルク指令値に基づいて回転電機を制御することを特徴とする。ここで、回転電機の出力トルクの時間遅れは、一次時定数相当の時間遅れであることとしてよい。また、所定トルク変動成分は、トルク変動検出手段により検出されたトルク変動であることとしてよい。さらに、トルク変動検出手段により検出されたトルク変動の周波数特性を求める周波数解析手段を備え、所定トルク変動成分は、周波数解析手段により求められた周波数特性のうち所定の周波数成分を有するトルク変動であることとしてもよい。
また、本発明に係る他のハイブリッド車両の制御装置は、上記において、車両の走行状態を示すパラメータに応じて制御ゲインが割り付けられる制御ゲイン設定用手段を備え、回転電機トルク制御手段は、制御ゲイン設定用手段により割り付けられた制御ゲインに基づいて回転電機を制御することを特徴とする。ここで、車両の走行状態を示すパラメータに応じて制御ゲインが割り付けられる制御ゲイン設定用手段を備え、回転電機トルク制御手段は、周波数解析手段により求められた周波数特性のうち所定の周波数成分を有するトルク変動に応じた最適な制御ゲインを制御ゲイン設定用手段から選択し、この制御ゲインに基づいて回転電機を制御することとしてよい。
また、本発明に係る他のハイブリッド車両の制御装置は、上記において、制御ゲイン設定用手段は、回転電機トルク制御手段による回転電機のトルク指令値を学習し、この学習に基づいて、制御ゲイン設定用手段に記憶されているパラメータ又はパラメータに応じて割り付けられた制御ゲインを更新する学習更新手段を備えることを特徴とする。ここで、学習更新手段は、補正トルク生成手段により生成された補正トルク指令値に基づいて、制御ゲイン設定用手段に記憶されているパラメータ又はパラメータに応じて割り付けられた制御ゲインを更新することとしてよい。さらに、制御ゲイン設定用手段に記憶されているパラメータは、アクセル開度及び車速を含み、パラメータに応じて割り付けられた制御ゲインは、少なくとも要求トルク値に関連付けられた振幅に基づく諸元により構成されることとしてよい。
上記構成により、車輪軸の近くに接続配置された電動機の回転角加速度を検知すると共に、これに基づいて車両に生じる振動トルク変動を直接推定することができる。このため、車両に生じるショックトルクを相殺するためのトルクを規定する波形信号をより適切に生成することができ、この波形信号により規定された補正トルク指令値波形信号を生成出力することによって、この補正トルク指令値波形信号に基づいて電動機のトルクを制御するので、車両に発生するビビリ振動をより適切に低減することができ、車両のドライバビリティを向上することができる。
また、上記構成により、学習制御手段は、補正トルク生成手段により生成された補正トルク指令値に基づいて学習を行い、要求トルク設定用手段に記憶されているパラメータ又は制御ゲインを更新することによって回転電機トルク制御手段による車両の振動低減をより適切にする。このように、常に最新の車両状態に最適な制御ゲインを用いてトルク制御を行えるため、車両の長年の使用により駆動系の特性が事後的に変化しても、車両に発生するビビリ振動を常に的確に低減することができる。
以下に図面を用いて、本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。
まず、ハイブリッド自動車の駆動系を説明する。図1は、本発明の一実施形態としての本制御装置を搭載したハイブリッド自動車10の構成概略を示す図である。ハイブリッド自動車10には、車輪を駆動する動力源としてエンジン12とモータMG1とモータMG2とが搭載されている。エンジン12の出力軸のクランク軸14は、ダンパ16を介して3軸式の動力分配機構18に接続される。モータMG1の回転軸は動力分配機構18を介してリングギヤ軸22に接続され、モータMG2の回転軸は減速ギヤ24を介して駆動軸としてのリングギヤ軸22に接続される。
動力分配機構18は、外歯歯車のサンギヤ25と、このサンギヤ25と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ27と、サンギヤ25とリングギヤ27に噛合する複数のピニオンギヤ26と、複数のピニオンギヤ26を自転かつ公転自在に保持するキャリア28とを備え、サンギヤ25とリングギヤ27とキャリア28とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構である。動力分配機構18のキャリア28にはエンジン12のクランク軸14が、サンギヤ25にはモータMG1の回転軸が、リングギヤ27にはリングギヤ軸22が連結され、リングギヤ軸22には減速ギヤ24を介してモータMG2の回転軸が結合されている。この構成において、リングギヤ軸22に出力された動力は、ギヤ機構46およびデファレンシャルギヤ48を介して、駆動輪50a,50bに出力される。
モータMG1、モータMG2の各々は、発電機としても電動機としても駆動し得る同期電動発電機である。モータMG1は、動力分配機構18を介して伝達されたエンジン12からの駆動力によって回転され発電する。この発電電力は、インバータ31を介して二次電池38に供給され、二次電池38の充電電力又はモータMG2の駆動電力として用いられる。このように、モータMG1は主に発電機として動作するため「発電機」と呼ばれることがある。一方、モータMG2は、インバータ32から供給された交流電力によって回転駆動される。モータMG2からの駆動力は、減速ギヤ24を介して駆動軸であるリングギヤ軸22へ伝達される。このように、モータMG2は主に電動機として動作するため「電動機」と呼ばれることがある。
次に、ハイブリッド自動車の制御系を説明する。図1に示すように、ハイブリッド自動車10の制御系は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという。)20と、モータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという。)30と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下HV−ECUという。)40と、インバータ31,32と、二次電池38と、アクセルペダルの操作量を検出するアクセルポジションセンサ42と、車速センサ44とを有して構成されている。
エンジンECU20は、HV−ECU40と通信しており、アクセルポジションセンサ42からのアクセル開度Accを入力するHV−ECU40からの制御信号に基づき、エンジン12の燃料噴射制御や点火制御などを行うことによりエンジン12を運転制御するとともに、必要に応じてエンジン12の運転状態に関するデータをHV−ECU40に出力する。
モータECU30は、モータMG1及びモータMG2を駆動制御する。モータECU30には、モータMG1及びモータMG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG2に設けたレゾルバによるモータ回転数センサ34からの信号などが入力されており、モータECU30からは、インバータ31、32へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU30は、HV−ECU40と通信しており、HV−ECU40からの要求トルク指令値に応じ、モータMG1及びモータMG2をそれぞれ独立に駆動制御することができると共に、必要に応じてモータMG1及びモータMG2の運転状態に関するデータ、例えばモータ回転数センサ34からのモータMG2の回転数信号をHV−ECU40に出力する。
インバータ31、32は、モータMG1及びモータMG2の各ステータコイルに接続され、モータECU30からの指令により独立した三相交流を生成することができる。そして、インバータ31、32は、二次電池38から供給された直流電力を交流電力に変換して電力ライン36を介してモータMG1、MG2へ各々出力し、モータMG1、MG2から発生した交流電力を直流電力に変換して電力ライン36へ各々出力する。
HV−ECU40は、図示しないCPU、メモリ、入出力ポートとを備え、エンジンECU20、モータECU30及び二次電池ECU50とそれぞれ双方向通信線で接続されている。そしてHV−ECU40は、エンジンECU20を介してエンジン12の回転数等の運転状態に関するデータを、モータECU30を介してモータ回転数センサ34からのモータMG2の回転数信号を、二次電池ECU50を介して二次電池38の残容量(SOC)等を入力している。また、HV−ECU40は、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ42からのアクセル開度Acc、車速センサ44からの車速V等を入力している。そしてHV−ECU40は、これら入力信号等に基づいて演算を行い、エンジンECU20、モータECU30、二次電池ECU50に対して制御指令を出力している。具体的には、HV−ECU40は、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸22に出力すべき要求トルクを演算し、この要求トルクに対応する要求駆動力がリングギヤ軸22に出力されるように、エンジン12とモータMG1とモータMG2とを運転制御する。また、SOCが所定値以下等のようなエンジン12の始動が必要な場合には、このHV−ECU40からエンジンECU20へエンジン始動を要求する始動要求信号を送信する。この信号に応じてエンジンECU20はエンジン12を始動させる。こうしたHV−ECU40の運転制御により、ハイブリッド自動車10は、走行時において、駆動軸としてのリングギヤ軸22に出力すべき要求駆動力に相当する動力をエンジン12から出力し、動力分配機構18を介してリングギヤ軸22に伝達している。
次に、ハイブリッド自動車の走行モードについて説明する。ハイブリッド自動車10は、走行モードとして、エンジン12とモータMG2とを動力源として併用する「HV走行モード」と、モータMG2のみを動力源として使用する「EV走行モード」とを有している。発進時、低速走行時、緩やかな坂を下るとき等の軽負荷時には、エンジン12を始動させることなく、モータMG2による駆動力で走行する(EV走行モード)。そして一定以上の駆動力が必要な運転状態となったときには、エンジン12が自動的に始動され、モータMG2とともに駆動力を発揮して走行する(HV走行モード)。
上記2つの走行モードのモード移行制御は、HV−ECU40により行われる。すなわち、HV−ECU40は、アクセル開度Accにより規定される要求駆動力と車速Vと二次電池38の残容量(SOC)とに基づいてエンジン12を始動又は停止制御することによりHV走行モードとEV走行モードの各走行モードを逐次自動的に切り換える。
これら走行モードの切替時においては、一般に車両振動が発生する。例えば、図2に示すように、モータMG2が駆動状態にある場合において、エンジン12が始動すると、エンジン回転数の上昇に応じてモータMG2の出力軸の回転数(図2ではモータMG2回転数と表記)にはエンジンの始動に起因する脈動が生じる。また、エンジン始動時と同様に、モータMG2とエンジン12の双方が駆動状態にある場合においてエンジン12が運転を停止する際にも、エンジン回転数の低下に応じてモータMG2の出力軸の回転数にはエンジン12の停止に起因する脈動が生じる。なお、図2において、t1はエンジン12が運転開始動作を始めた時刻、t2はエンジン12が運転開始動作を終えた時刻、t3はエンジン12が運転停止動作を始めた時刻、t4はエンジン12が運転停止動作を終えた時刻を示している。エンジン始動時は、エンジン回転数は時刻t1からt2までの時間帯で要求回転数に到達する。一方、エンジン停止時は、時刻t3からt4までの時間帯でエンジン回転数は所定回転数からゼロに低下することが示される。
このように、エンジン停止動作時にエンジン側で発生するトルク変動やモータMG1によるクランキング時に生じるトルク変動がリングギヤ軸22に伝わり、リングギヤ軸22に直結しているモータMG2の回転軸に伝達することで、モータMG2の回転数の挙動には脈動が生じる。そこで、本発明では、モータMG2の回転軸に生じるトルク変動を低減制御することで車両振動の抑制を図る。このため、モータMG2で検知されたトルク変動成分とは逆位相の変動成分を時間遅れを考慮したタイミングで当初のモータMG2のトルク指令値に合成することによりトルク指令値を補正し、次のエンジン始動動作時又は停止動作時における車両振動発生時においては、この新たな補正トルク指令値に基づいてモータMG2を駆動制御するようにする。
次に、こうして構成されたハイブリッド自動車における本制御装置の動作について説明する。まず、EV走行モードからHV走行モードへ移行する際、すなわち、モータMG2が駆動状態にある場合にエンジン12が始動する際の過渡的に生じる車体振動を低減する動作について説明する。
図3は、実施形態のHV−ECU40により実行される制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、モータMG2が駆動状態にあってエンジン12が停止状態にある「EV走行モード」で車両が走行している場合において、エンジン12への始動指示がなされたときに実行される(S101)。エンジン12への始動指示は、例えばドライバーがアクセルペダルを踏み込むことによりアクセル開度が上昇することで、あるいは、例えば二次電池38のSOCの低下が検知されることでなされる。HV−ECU40はエンジンを始動制御するため、こうした情報の検知に基づいて、エンジン始動指令信号をエンジンECU20へ送出する直前に、例えば「エンジン始動予告信号」を生成する。
ステップS102において、本制御装置は、例えばこの「エンジン始動予告信号」の発生を検知することによりエンジン始動動作の開始を検知する(S102)。そして、このときの車両のアクセル開度Acc、車速Vから規定される走行状態を、アクセルポジションセンサ42及び車速センサ44からの信号に基づいて検知する(S103)。さらに、例えば図4に示すような走行条件マップを参照して、上記検知時の走行状態における最適なモータMG2トルク指令値用のパラメータを選択する(S104)。
ここで、図4に示す走行条件マップは、アクセル開度と車速と、これらの組み合わせに対して割り当てられるモータMG2のトルク指令値に用いるパラメータとで構成される。この走行マップでは、アクセル開度と車速とが各々4領域に区分され、各領域毎に予め最適なパラメータA、B及びCが割り当てられたものが示されている。このパラメータA等は、例えば、モータMG2への要求トルクと基本トルク指令値(このルーチンによる補正を未だ行わない場合の当初のトルク指令値)との振幅比に関する制御ゲイン、位相及び周波数の組み合わせによる定数行列で構成されてもよい。また、パラメータA等は、定数行列で構成する代わりに、例えば、制御ゲイン及び位相を周波数の関数として構成することとしてもよい。このようなパラメータA等には、予め実験等により求めた初期値が与えられている。そして走行条件マップ参照時には、例えばステップS103において検知されたアクセル開度の区分が「2」であり、車速が時速30km〜50kmであって、この範囲で示される車速の区分が「2」である場合は、ステップS104においてパラメータBが参照されることとなる。そして、モータMG2の基本トルク指令値の周波数成分毎に、パラメータBにおける当該周波数成分に対応する制御ゲイン及び位相が選択される。モータMG2のトルク指令値には、この基本トルク指令値を制御ゲイン等に基づいて補正した指令値を設定してもよい。より具体的には、モータMG2のトルク指令値には、基本トルク指令値の周波数成分毎に制御ゲインが各々乗算され位相差を考慮して合成された値を設定してもよい。
次に、ステップS105において、後述するステップS113によるエンジン始動動作時におけるトルク変動成分の抽出履歴の有無を判定する(S105)。ステップS113によるトルク変動成分の抽出履歴があると判定された場合には、メモリからトルク変動成分を逆位相にしたトルク変動波形を呼び出す(S106)。そして、このトルク変動波形に基づいてエンジン始動動作時におけるモータMG2のトルク指令値の補正を行う(S107)。このトルク指令値の補正は、モータMG2に対する当初のトルク指令値を規定する波形に対して、モータMG2の出力トルクの応答時間の遅れを考慮したタイミングで、トルク変動波形のうち所定のトルク変動成分により構成された波形を加算することにより行われる。ここで、所定のトルク変動成分により構成された波形とは、例えば、後述するステップS117による周波数解析処理を経た主要周波数成分の波形のみに基づいた逆位相の波形であったり、あるいは、周波数解析処理を経ない場合には、ステップS113で抽出したトルク変動成分そのものの波形に基づいた逆位相の波形としてよい。
ここで、車両振動のトルク変動を打ち消すためのトルク指令値の補正手段を図5を用いて説明する。図5は、モータMG2の回転角加速度とショックトルクの時間波形を示している。モータMG2の角加速度の変化に応じたショックトルクを打ち消すためには、例えば、このショックトルク波形とは逆位相の波形を、次のエンジン始動時又は停止時におけるモータMG2の当初のトルク指令値に適切なタイミングで重ね合わせればよい。例えば、図5に示すように、トルク量と同一の大きさを持つ逆位相のトルク量を設定し、エンジン始動を検知した時点を基準時(原点)として、タイミング1という時刻においてこの逆位相トルク量を設定する。さらにタイミング2の時刻において出力をゼロにするようにトルク指令値を補正することで、このようなショックトルクを相殺することができる。
なお、上記ステップS107における応答時間の遅れを考慮したタイミングとしては、出力トルクにおける一次遅れを考慮したタイミングを用いてもよい。一方、ステップS105において、ステップS113によるトルク変動成分の抽出履歴がないと判定された場合には、ステップS106及びS107におけるトルク指令値の補正処理を行うことなくステップS108へ移る。
ステップS108において、モータMG2の出力軸の回転数信号をメモリへ記録する動作を開始する(S108)。この回転数信号は、モータMG2の出力軸に設けられたモータ回転数センサ34から受信してもよい。
次に、ステップS109において、エンジン始動動作開始指令をエンジンECU20へ送信する(S109)。エンジンECU20はこの信号に基づいてエンジン12が始動動作を行うように制御する。
ステップS110において、モータECU30及びインバータ32を介してモータMG2へトルク指令値を送信する(S110)。このトルク指令値の送信によりモータMG2の回転駆動制御が開始される。ただし、このトルク指令値には、ステップS105においてステップS113によるトルク変動成分の抽出履歴がないと判断された場合は、ステップS107によるトルク指令値の補正を行わないモータMG2に対する当初のトルク指令値が用いられ、抽出履歴があると判断された場合には、ステップS107において生成された補正トルク指令値が用いられることとしてよい。
やがて、エンジン始動動作の開始を検知する(S111)。この始動開始の時点は、ステップS108において記録を開始したモータMG2の回転数信号の時間波形と関連付けてもよく、次のエンジン始動機会のステップS107におけるモータMG2のトルク指令値の補正のタイミングに関するデータとして用いてもよい。なお、エンジン始動動作の開始は、クランキングからエンジン完爆判定後の所定時間を経過した時点としてもよい。次に、ステップS112において、モータMG2の回転角加速度を算出する(S112)。回転角加速度は、回転速度(上記の回転数信号から得られる)の時間変化を求めることにより算出してもよく、これにより回転角加速度の時間波形を得ることができる。この回転角加速度の時間波形はメモリに記憶されるようにしてもよい。
ステップS113において、回転角加速度からモータMG2のトルク変動成分を抽出する(S113)。このトルク変動成分は、モータMG2の出力トルクと対応するモータMG2に対する当初のトルク指令値との差を求めることにより抽出することができる。そして、この出力トルクは、ステップS113で算出した回転角加速度と、駆動系に作用するモータMG2の出力軸に関するイナーシャ(回転慣性)との積により求めてもよく、各時刻においてこの演算を行うことでトルク変動成分の時間波形が得られる。このトルク変動成分の時間波形はメモリに記憶されるようにしてもよい。
やがて、エンジン12の回転数が所定値に達するとモータMG2の回転数の脈動はおさまって安定するようになる。これによりエンジン始動動作完了を検知する(S114)。この始動動作完了の検知は、例えば、エンジン回転数が所定値に達した時点をもって判定することとしてもよい。そして、ステップS115において、メモリに記録したトルク変動成分を逆位相にしたトルク波形を生成するとともに、これをメモリに格納し記憶する(S115)。
次に、ステップS116において、周波数解析処理を行うか否かの選択を行う(S116)。周波数解析を行わないことを選択する場合には、ステップS119に進む。一方、周波数解析処理を行うことを選択する場合には、ステップS117に移り、周波数解析を行う(S117)。
周波数解析は、例えば高速フーリエ変換解析(FFT)を用いて行ってもよい。ここで、周波数解析の対象は、例えば、上記のトルク変動のほか、モータMG2の回転数、回転角速度又は回転角加速度の時間波形を解析対象としてもよい。この周波数解析の結果、例えば図6に示すようなトルク変動成分のフーリエ振幅スペクトルが得られる。そして、この結果に基づいて主要周波数成分のトルク振幅、周波数及び位相の情報を取得する(S118)。これら情報は、メモリに格納され、次回以降、例えば次回のエンジン始動時におけるモータMG2のトルク指令値を補正するためのデータとして用いられる。なお、トルク振幅及び周波数の取得においては、例えば図6のようなスペクトル図を参照することで、車両のショックトルクに寄与する主成分として、主要なピークを有する周波数成分(例えばf1)のトルクの振幅、位相を取得することとしてもよい。
位相は、予め設定した基本周波数成分の位相との位相差を上記周波数解析においてフーリエ位相スペクトルを求めることにより算定してもよい。この場合、例えば、次回以降、例えば次回のエンジン始動時において、モータMG2のトルク指令値に対して位相差を合致させるように波形合成することを考慮し、ステップS110においてエンジン始動動作の開始を検知した時点における基本周波数成分の位相などの次回のトルク指令値に対する波形合成の際に基準となる時間情報を取得することとしてよい。
上記において周波数成分は、次回のエンジン始動時において発生を抑制したい周波数成分を選択すべきことから、得られたスペクトルにおける最大ピーク値の周波数成分や、車両の共振周波数成分を選択するようにしてもよく、同時に複数の周波数成分を選択するようにしてもよい。例えば図6の例では、周波数f1において第一ピークが、f2において第二ピークが現れているが、次回のエンジン始動時において発生が予想されるこれら主要な二成分に関するトルク変動成分の低減を図ることとして、このf1とf2の周波数成分の振幅、位相を各々取得するようにしてもよい。
ステップS118の後、ステップS119へ進む。なお、上記ステップS116における周波数解析処理を行うか否かの選択については、周波数解析処理を常に行わない又は行うように予め設定しておいてもよいし、設定スイッチ等により適宜選択可能な仕様としてもよい。
次に、ステップS119において、走行条件マップの値を更新するか否かの選択を行う(S119)。走行条件マップの値の更新を行わないことを選択する場合には、ステップS121に進んで本ルーチンを終了し、ステップS101のスタートへリターンする(S121)。一方、走行条件マップの値の更新を行うことを選択する場合には、ステップS120に移り、走行条件マップの値の更新を行う(S120)。なお、ステップS119における走行条件マップの値を更新するか否かの選択については、走行条件マップの値を常に更新する又は更新しないように予め設定しておいてもよいし、設定スイッチ等により適宜選択可能な仕様としてもよい。
ここで、走行条件マップの値の更新を行う場合について説明する。走行条件マップの値の更新は、ステップS103で検知した車両の走行状態(アクセル開度、車速)に対応したパラメータ、例えば図4に示すような走行条件マップのパラメータ(A、B及びCで示される)の内容を新たなA1、B1又はC1と置き換えることにより行う。例えば本ルーチンのステップS103において、車両の走行状態としてアクセル開度の区分が2、車速の区分が2と検知されていた場合、パラメータはBである。一方、例えば周波数解析のステップS118において、周波数f1のトルク変動成分を次回のエンジン始動時において低減するため、周波数f1を選択していたとすれば、パラメータBにおける周波数f1成分に対応する制御ゲイン及び位相の値から、例えばトルク変動成分のうち周波数f1成分のトルク振幅値に対応する制御ゲインと位相とを各々減ずる等の補正演算を施すことにより、制御ゲインと位相を補正し更新するようにする。この補正演算は、周波数f1成分のトルク振幅をキャンセルするのに最適な制御ゲインをこのトルク振幅値に基づいて設定することによってもよい。このように本ルーチンで検知した車両の走行状態に基づくパラメータのうち制御ゲイン及び位相を修正することで、パラメータをBからB1へと置換し、エンジン始動機会の都度マップ値を学習更新するとともに、次回エンジン始動時の振動に対する低減精度を高めてゆく。
この更新後の走行条件マップは次のエンジン始動機会に参照される。例えば次回参照時における車両の走行状態が前回検知時と同一のアクセル開度の区分2、車速の区分2の場合、走行条件マップにおけるパラメータは当初設定されていたBではなく、前回更新時に設定されたB1が参照されることとなる。このように、車両が経験した走行状態に対応して走行条件マップの内容が更新され、同様な走行状態が次に検知された場合において参照される。なお、走行条件マップの更新は、パラメータの値の更新に代え、又はパラメータの更新と共に、アクセル開度や車速の区分の閾値が更新されるようにしてもよい。
このように、車両の駆動力を直接推定できるモータMG2の回転角速度を用いてトルク変動を検知することにより、車両の挙動の原因となる駆動力変動を検出するとともに、このトルク変動の逆位相のトルク波形を出力の遅れを考慮した適切なタイミングでトルク指令値に加算することでモータMG2のトルク指令値を補正し、この補正トルク指令値でモータMG2を制御することにより、車両に発生する振動を低減することができる。
次に、HV走行モードからEV走行モードへ移行する際、すなわち、モータMG2とエンジン12とが共に駆動状態にある場合において、エンジン12が停止する際の過渡的に生じる車体振動を低減する動作について説明する。
図3に示すように、車両が「HV走行モード」で走行している場合において、エンジン12への停止指示がなされたときにこのルーチンは実行される(S101)。エンジン12への停止指示は、例えばドライバーがアクセルペダルから足を外してアクセル開度が低下したり又は開度ゼロの継続時間が所定時間を超えることで、あるいは、例えば二次電池38のSOCの上昇が検知されたり又は所定値以上になることでなされてもよい。HV−ECU40はエンジンを停止制御するため、こうした情報の検知に基づいて、エンジン停止指令信号をエンジンECU20へ送出する直前に、例えば「エンジン停止予告信号」を生成する。
ステップS102において、本制御装置は、例えばこの「エンジン停止予告信号」の発生を検知することによりエンジン停止動作の開始を検知する(S102)。そして、このときの車両のアクセル開度Acc、車速Vから規定される走行状態を、アクセルポジションセンサ42及び車速センサ44からの信号に基づいて検知する(S103)。さらに、例えば図4に示すような走行条件マップを参照して、上記検知時の走行状態における最適なモータMG2トルク指令値用のパラメータを選択する(S104)。
次に、ステップS105において、ステップS113によるエンジン停止動作時におけるトルク変動成分の抽出履歴の有無を判定する(S105)。ステップS113によるトルク変動成分の抽出履歴があると判定された場合には、メモリからトルク変動成分を逆位相にしたトルク変動波形を呼び出す(S106)。そして、このトルク変動波形に基づいてモータMG2のトルク指令値の補正を行う(S107)。
以下の本制御装置の動作(ステップS107からS121まで)は、上記のエンジン始動動作時における動作と同様であるので、具体的な説明は省略する。なお、ステップS111でエンジン停止動作の開始を検知する場合においては、エンジンECU20におけるエンジン燃料カットを開始する時点としてもよい。また、ステップS114でエンジン停止動作の完了を検知する場合においては、エンジンECU20におけるエンジン停止判定後の所定時間を経過した時点としてもよい。
なお、上記において、走行条件マップのパラメータは、アクセル開度、車速のみに基づくだけでなく、シフトレンジ、エンジン冷却水温、油温、車両外気温、高度、気圧、路面勾配の影響も考慮したパラメータを使用してもよい。これらの場合、各パラメータを検知するセンサを設け、エンジン始動時又は停止時に検知してもよい。また、走行条件マップのパラメータとエンジンの停止が禁止される領域とを関連付けてもよく、この場合の走行条件マップの更新においては、このエンジン停止禁止領域を更新するようにしてもよい。
また、上記において、車両に加速度センサを設け車体の振動の加速度を直接検出してもよい。この検出加速度値を用いてショックトルクを算出する場合は、車両イナーシャを車軸に関するイナーシャに換算することでショックトルクを推算してもよい。この車軸に関するイナーシャとしては、モータMG2から駆動輪50a、50bまでのイナーシャを用いてもよく、減速ギヤ24、ピニオンギヤ26、ギヤ機構46又はデファレンシャルギヤ48におけるギヤ比によって換算したものを用いてもよい。
以上のように、本発明は、駆動軸に接続されたモータMG2の回転角加速度によって車両のトルク変動が変化することに着目し、モータMG2の回転角加速度にて車両の駆動力変動を直接検出することを一つの特徴としている。そして、検出した駆動力変動とは逆位相の変動トルク又は主要な変動周波数成分の変動トルクを相殺するために、モータMG2制振のための制御ゲインを用いてモータMG2のトルク指令値の補正を行い、この補正したトルク指令値を用いて、次のエンジン始動又は停止時においてモータMG2を駆動制御することにより、車両に生じる駆動力変動を低減する。さらに、このモータMG2制振のための制御ゲインは車両の走行状態に応じて設定されているが、エンジン始動動作又は停止動作の都度、学習して更新され、次のエンジン始動又は停止時においては更新された制御ゲインが用いられる。このため、本発明に係る制御装置は、常に車両の最新の振動特性に最適な制御手段を提供することができるとともに、車両の振動特性の経時変化や、車両個体ごとの振動特性のばらつきにも対応可能な振動低減制御手段を提供することができる。
本発明の一実施形態としての制御装置を搭載するハイブリッド自動車10の概略構成を示す図である。 エンジン始動時及び停止時におけるモータMG2回転数の出力トルクの変動の一例を示す図である。 本発明に係る制御装置により実行される処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態としての制御装置における走行条件マップの一例を示す図である。 モータMG2角加速度とショックトルクと相殺用トルクの波形の一例を示す図である。 周波数解析手段により得られる変動トルクのフーリエ振幅スペクトルの一例を示す図である。
符号の説明
10 ハイブリッド自動車、12 エンジン、14 クランク軸、16 ダンパ、18 動力分配機構、20 エンジンECU、22 リングギヤ軸、24 減速ギヤ、26 ピニオンギヤ、28 キャリア、30 モータECU、31,32 インバータ 34 モータ回転数センサ、36 電力ライン、38 二次電池、40 HV−ECU、42 アクセルポジションセンサ、44 車速センサ、46 ギヤ機構、48 デファレンシャルギヤ、50a,50b 駆動輪。

Claims (14)

  1. 駆動軸に緩衝体を介して接続される内燃機関と、駆動軸に直結される回転電機とを駆動源として備えたハイブリッド車両であって、回転電機が駆動状態にある場合に、内燃機関が運転を停止する際に車両に生じる振動を低減させるハイブリッド車両の制御装置において、
    内燃機関が運転を停止する際に回転電機の出力側に生じる過渡的なトルク変動を検出するトルク変動検出手段と、
    トルク変動検出手段により検出されたトルク変動を記憶するトルク変動記憶手段と、
    トルク変動記憶手段により記憶されたトルク変動に基づいて、内燃機関が運転を停止する際において回転電機の出力側に生じる過渡的なトルク変動を低減するように、回転電機を制御する回転電機トルク制御手段と、
    車両の走行状態を示すパラメータに応じて制御ゲインが割り付けられる制御ゲイン設定用手段と、
    を備え、
    回転電機トルク制御手段は、制御ゲイン設定用手段により割り付けられた制御ゲインに基づいて回転電機を制御することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 駆動軸に緩衝体を介して接続される内燃機関と、駆動軸に直結される回転電機とを駆動源として備えたハイブリッド車両であって、回転電機が駆動状態にある場合に、内燃機関が運転を停止する際に車両に生じる振動を低減させるハイブリッド車両の制御装置において、
    内燃機関が始動する際に回転電機の出力側に生じる過渡的なトルク変動を検出するトルク変動検出手段と、
    トルク変動検出手段により検出されたトルク変動を記憶するトルク変動記憶手段と、
    トルク変動記憶手段により記憶されたトルク変動に基づいて、内燃機関が始動する際において回転電機の出力側に生じる過渡的なトルク変動を低減するように、回転電機を制御する回転電機トルク制御手段と、
    車両の走行状態を示すパラメータに応じて制御ゲインが割り付けられる制御ゲイン設定用手段と、
    を備え、
    回転電機トルク制御手段は、制御ゲイン設定用手段により割り付けられた制御ゲインに基づいて回転電機を制御することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    トルク変動検出手段は、回転電機の出力軸の回転角加速度に基づいてトルク変動を検出
    すること
    を特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一つに記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    回転電機のトルク指令値に対し、トルク変動記憶手段により記憶されたトルク変動のうち所定トルク変動成分を逆位相かつ回転電機の出力トルクの時間遅れを考慮したタイミングで加えることにより、トルク指令値を補正した補正トルク指令値を生成する補正トルク生成手段を備え、
    回転電機トルク制御手段は、補正トルク生成手段により生成された補正トルク指令値に基づいて回転電機を制御すること
    を特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  5. 請求項4に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    回転電機の出力トルクの時間遅れは、一次時定数相当の時間遅れであること
    を特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  6. 請求項4又は5に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    所定トルク変動成分は、トルク変動検出手段により検出されたトルク変動であること
    を特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  7. 請求項4又は5に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    トルク変動検出手段により検出されたトルク変動の周波数特性を求める周波数解析手段を備え、所定トルク変動成分は、周波数解析手段により求められた周波数特性のうち所定の周波数成分を有するトルク変動であること
    を特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  8. 駆動軸に緩衝体を介して接続される内燃機関と、駆動軸に直結される回転電機とを駆動源として備えたハイブリッド車両であって、回転電機が駆動状態にある場合に、内燃機関が運転を停止する際に車両に生じる振動を低減させるハイブリッド車両の制御装置において、
    内燃機関が運転を停止する際に回転電機の出力側に生じる過渡的なトルク変動を検出するトルク変動検出手段と、
    トルク変動検出手段により検出されたトルク変動を記憶するトルク変動記憶手段と、
    トルク変動記憶手段により記憶されたトルク変動に基づいて、内燃機関が運転を停止する際において回転電機の出力側に生じる過渡的なトルク変動を低減するように、回転電機を制御する回転電機トルク制御手段と、
    回転電機のトルク指令値に対し、トルク変動記憶手段により記憶されたトルク変動のうち所定トルク変動成分を逆位相かつ回転電機の出力トルクの時間遅れを考慮したタイミングで加えることにより、トルク指令値を補正した補正トルク指令値を生成する補正トルク生成手段と、
    トルク変動検出手段により検出されたトルク変動の周波数特性を求める周波数解析手段と、
    車両の走行状態を示すパラメータに応じて制御ゲインが割り付けられる制御ゲイン設定用手段と、
    を備え、
    所定トルク変動成分は、周波数解析手段により求められた周波数特性のうち所定の周波数成分を有するトルク変動であって、
    回転電機トルク制御手段は、補正トルク生成手段により生成された補正トルク指令値に基づいて回転電機を制御すると共に、周波数解析手段により求められた周波数特性のうち所定の周波数成分を有するトルク変動に応じた最適な制御ゲインを制御ゲイン設定用手段から選択し、制御ゲインに基づいて回転電機を制御することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  9. 駆動軸に緩衝体を介して接続される内燃機関と、駆動軸に直結される回転電機とを駆動源として備えたハイブリッド車両であって、回転電機が駆動状態にある場合に、内燃機関が運転を停止する際に車両に生じる振動を低減させるハイブリッド車両の制御装置において、
    内燃機関が始動する際に回転電機の出力側に生じる過渡的なトルク変動を検出するトルク変動検出手段と、
    トルク変動検出手段により検出されたトルク変動を記憶するトルク変動記憶手段と、
    トルク変動記憶手段により記憶されたトルク変動に基づいて、内燃機関が始動する際において回転電機の出力側に生じる過渡的なトルク変動を低減するように、回転電機を制御する回転電機トルク制御手段と、
    回転電機のトルク指令値に対し、トルク変動記憶手段により記憶されたトルク変動のうち所定トルク変動成分を逆位相かつ回転電機の出力トルクの時間遅れを考慮したタイミングで加えることにより、トルク指令値を補正した補正トルク指令値を生成する補正トルク生成手段と、
    トルク変動検出手段により検出されたトルク変動の周波数特性を求める周波数解析手段と、
    車両の走行状態を示すパラメータに応じて制御ゲインが割り付けられる制御ゲイン設定用手段と、
    を備え、
    所定トルク変動成分は、周波数解析手段により求められた周波数特性のうち所定の周波数成分を有するトルク変動であって、
    回転電機トルク制御手段は、補正トルク生成手段により生成された補正トルク指令値に基づいて回転電機を制御すると共に、周波数解析手段により求められた周波数特性のうち所定の周波数成分を有するトルク変動に応じた最適な制御ゲインを制御ゲイン設定用手段から選択し、この制御ゲインに基づいて回転電機を制御することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  10. 請求項8又は9に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    トルク変動検出手段は、回転電機の出力軸の回転角加速度に基づいてトルク変動を検出することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  11. 請求項8〜10のいずれか1に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    回転電機の出力トルクの時間遅れは、一次時定数相当の時間遅れであることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    制御ゲイン設定用手段は、回転電機トルク制御手段による回転電機のトルク指令値を学習し、この学習に基づいて、制御ゲイン設定用手段に記憶されているパラメータ又はパラメータに応じて割り付けられた制御ゲインを更新する学習更新手段を備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  13. 請求項12に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    学習更新手段は、補正トルク生成手段により生成された補正トルク指令値に基づいて、制御ゲイン設定用手段に記憶されているパラメータ又はパラメータに応じて割り付けられた制御ゲインを更新することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか1に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    制御ゲイン設定用手段に記憶されているパラメータは、アクセル開度及び車速を含み、
    パラメータに応じて割り付けられた制御ゲインは、少なくとも要求トルク値に関連付けられた振幅に基づく諸元により構成されることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
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