JP5036505B2 - ハイブリッド車およびその制御方法並びに駆動装置 - Google Patents

ハイブリッド車およびその制御方法並びに駆動装置 Download PDF

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Description

本発明は、ハイブリッド車およびその制御方法並びに駆動装置に関し、詳しくは、内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、駆動輪に連結された駆動軸と内燃機関の出力軸と発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、発電機および電動機と電力のやり取りが可能な蓄電装置と、駆動輪の空転によるスリップが生じたときに駆動輪のスリップを抑制するスリップ抑制装置と、を備えるハイブリッド車およびその制御方法並びにハイブリッド車に搭載される駆動装置に関する。
従来、この種のハイブリッド車としては、エンジンと、発電機と、エンジンの出力軸と発電機の回転軸とにそれぞれキャリアとサンギヤとを接続すると共に駆動輪に連結された駆動軸にリングギヤを接続した遊星歯車機構と、駆動軸に接続された走行用モータと、発電機および走行用モータと電力のやり取りが可能なバッテリとを備え、駆動輪の空転によるスリップを抑制するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド車では、モータ走行中に駆動輪の空転によるスリップが生じたときに、走行用モータからのトルクを制限したり、ブレーキにより制動力を作用させるスリップ抑制制御を行なうことにより、駆動輪のスリップを抑制している。
特開2006−44536号公報
上述のハイブリッド車では、スリップ抑制制御をオフするスイッチを備えるものがあるが、モータ走行用の運転モードでリバース走行する際に運転者によりスリップ抑制制御がオフされた状態で駆動輪の空転によるスリップが生じたときには、スリップ抑制制御が行なわれないため、走行用モータによる電力消費によってバッテリが過大な電力により放電される場合が生じる。この場合、スリップが継続してバッテリの残容量が低下するなどにより、発電機によるクランキングを伴ってエンジンの始動が開始されると、発電機が力行駆動されるため、バッテリが更に過大な電力により放電されてしまう。
本発明のハイブリッド車およびその制御方法並びに駆動装置は、後進走行する際の蓄電装置の過大な電力による放電を抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド車およびその制御方法並びに駆動装置は、少なくとも上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車は、
内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、駆動輪に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、前記駆動輪の空転によるスリップが生じたときに該駆動輪のスリップを抑制するスリップ抑制装置と、を備えるハイブリッド車であって、
前記スリップ抑制装置の作動をオフするスリップ抑制装置オフスイッチと、
シフトポジションを検出するシフトポジション検出手段と、
前記スリップ抑制装置オフスイッチにより前記スリップ抑制装置の作動がオフされた状態かつ前記検出されたシフトポジションが後進走行用のポジションの状態となったとき、前記内燃機関が停止されているときには前記発電機によるクランキングを伴って前記内燃機関が始動されるよう該内燃機関と該発電機とを制御し、前記内燃機関が運転されているときには前記発電機の駆動を伴って前記内燃機関の運転が継続されるよう該内燃機関と前記発電機とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車では、スリップ抑制装置の作動がオフされた状態かつシフトポジションが後進走行用のポジションの状態となったときに、内燃機関が停止されているときには発電機によるクランキングを伴って内燃機関が始動されるよう内燃機関と発電機とを制御し、内燃機関が運転されているときには発電機の駆動を伴って内燃機関の運転が継続されるよう内燃機関と発電機とを制御する。これにより、後進走行する際にスリップ抑制装置により抑制されない駆動輪のスリップが生じている最中に内燃機関の始動が行なわれるのが抑止されるから、後進走行する際の蓄電手段の過大な電力による放電を抑制することができる。ここで、スリップ抑制装置の作動がオフされた状態かつシフトポジションが後進走行用のポジションの状態となったときには、前記検出されたシフトポジションが後進走行用のポジションの状態で前記スリップ抑制装置オフスイッチにより前記スリップ抑制装置の作動がオフされたときなどが含まれる。
本発明の駆動装置は、
内燃機関および蓄電手段と共にハイブリッド車に搭載され、前記蓄電手段と電力のやり取りが可能で動力を入出力可能な発電機と、駆動輪に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記蓄電手段と電力のやり取りが可能で前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記駆動輪の空転によるスリップが生じたときに該駆動輪のスリップを抑制するスリップ抑制装置と、を備える駆動装置であって、
前記スリップ抑制装置の作動をオフするスリップ抑制装置オフスイッチと、
シフトポジションを検出するシフトポジション検出手段と、
前記スリップ抑制装置オフスイッチにより前記スリップ抑制装置の作動がオフされた状態かつ前記検出されたシフトポジションが後進走行用のポジションの状態となったとき、前記内燃機関が停止されているときには前記発電機によるクランキングを伴って前記内燃機関が始動されるよう該内燃機関と該発電機とを制御し、前記内燃機関が運転されているときには前記発電機の駆動を伴って前記内燃機関の運転が継続されるよう該内燃機関と前記発電機とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の駆動装置では、スリップ抑制装置の作動がオフされた状態かつシフトポジションが後進走行用のポジションの状態となったときに、内燃機関が停止されているときには発電機によるクランキングを伴って内燃機関が始動されるよう内燃機関と発電機とを制御し、内燃機関が運転されているときには発電機の駆動を伴って内燃機関の運転が継続されるよう内燃機関と発電機とを制御する。これにより、後進走行する際にスリップ抑制装置により抑制されない駆動輪のスリップが生じている最中に内燃機関の始動が行なわれるのが抑止されるから、後進走行する際の蓄電手段の過大な電力による放電を抑制することができる。ここで、スリップ抑制装置の作動がオフされた状態かつシフトポジションが後進走行用のポジションの状態となったときには、前記検出されたシフトポジションが後進走行用のポジションの状態で前記スリップ抑制装置オフスイッチにより前記スリップ抑制装置の作動がオフされたときなどが含まれる。
本発明のハイブリッド車の制御方法は、
内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、駆動輪に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、前記駆動輪の空転によるスリップが生じたときに該駆動輪のスリップを抑制するスリップ抑制装置と、を備えるハイブリッド車の制御方法であって、
前記スリップ抑制装置の作動がオフされた状態かつシフトポジションが後進走行用のポジションの状態となったとき、前記内燃機関が停止されているときには前記発電機によるクランキングを伴って前記内燃機関が始動されるよう該内燃機関と該発電機とを制御し、前記内燃機関が運転されているときには前記発電機の駆動を伴って前記内燃機関の運転が継続されるよう該内燃機関と該発電機とを制御する、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド車の制御方法では、スリップ抑制装置の作動がオフされた状態かつシフトポジションが後進走行用のポジションの状態となったときに、内燃機関が停止されているときには発電機によるクランキングを伴って内燃機関が始動されるよう内燃機関と発電機とを制御し、内燃機関が運転されているときには発電機の駆動を伴って内燃機関の運転が継続されるよう内燃機関と発電機とを制御する。これにより、後進走行する際にスリップ抑制装置により抑制されない駆動輪のスリップが生じている最中に内燃機関の始動が行なわれるのが抑止されるから、後進走行する際の蓄電手段の過大な電力による放電を抑制することができる。ここで、スリップ抑制装置の作動がオフされた状態かつシフトポジションが後進走行用のポジションの状態となったときには、前記検出されたシフトポジションが後進走行用のポジションの状態で前記スリップ抑制装置オフスイッチにより前記スリップ抑制装置の作動がオフされたときなどが含まれる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、駆動輪63a,63bや図示しない従動輪のブレーキを制御するためのブレーキアクチュエータ92と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、エンジンECU24は、クランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)を演算したり、演算した残容量(SOC)と電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
ブレーキアクチュエータ92は、ブレーキペダル85の踏み込みに応じて生じるブレーキマスターシリンダ90の圧力(ブレーキ圧)と車速とにより車両に作用させる制動力におけるブレーキの分担分に応じた制動トルクが駆動輪63a,63bや図示しない従動輪に作用するようブレーキホイールシリンダ96a〜96dの油圧を調整したり、ブレーキペダル85の踏み込みに無関係に、駆動輪63a,63bや従動輪に制動トルクが作用するようブレーキホイールシリンダ96a〜96dの油圧を調整したりすることができるように構成されている。ブレーキアクチュエータ92は、ブレーキ用電子制御ユニット(以下、ブレーキECUという)94により制御されている。ブレーキECU94は、駆動輪63a,63bや従動輪に取り付けられた車輪速センサ98a〜98dからの駆動輪速Vfl,Vfrや従動輪速Vrl,Vrr,図示しない操舵角センサからの操舵角などの信号を入力して、運転者がブレーキペダル85を踏み込んだときに駆動輪63a,63bや従動輪のいずれかがロックによりスリップするのを防止するアンチロックブレーキシステム機能(ABS)や運転者がアクセルペダル83を踏み込んだときに駆動輪63a,63bのいずれかが空転によりスリップするのを防止するトラクションコントロール(TRC),車両が旋回走行しているときに姿勢を保持する姿勢保持制御(VSC)なども行なう。ブレーキECU94は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってブレーキアクチュエータ92を駆動制御したり、各車輪速に関する信号や必要に応じてブレーキアクチュエータ92の状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。実施例のブレーキECU94によるトラクションコントロール(TRC)は、各駆動輪速Vfl,Vfrを車体速に換算したものと車体の推定される推定車体速Veとの偏差であるスリップ速度が比較的小さな所定速度Vsref(例えば、時速1kmや時速3km,時速5kmなど)以上となっている駆動輪にスリップが生じていると判定し、スリップを生じていると判定した駆動輪にスリップ速度が大きいほど大きな制動トルクが付与されるようブレーキアクチュエータ92を制御したり、必要に応じてモータMG2からのトルクが制限されるようハイブリッド用電子制御ユニット70に制御信号を出力することにより行なわれる。なお、推定車体速Veは、各従動輪速Vrl,Vrrの平均値や各車輪速のうち車輪速差の少ない3つの平均値を用いて演算することができる。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V、運転者の操作によりブレーキECU94によるトラクションコントロール(TRC)が行なわれないよう指示するTRCオフスイッチ89からのTRCオフスイッチ信号SWtrcなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,ブレーキECU94と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,ブレーキECU94と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。なお、シフトポジションSPとしては、前進走行用のドライブポジション(Dポジション)、アクセルオフ時の制動力が大きな前進走行用のブレーキポジション(Bポジション)、後進走行用のリバースポジション(Rポジション)、中立のニュートラルポジション(Nポジション)、駐車時に用いる駐車ポジション(Pポジション)などがある。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を計算し、この要求トルクTr*に対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。ここで、トルク変換運転モードは、充放電運転モードのうちバッテリ50の充放電が行なわれない状態であるから、充放電運転モードとして取り扱うことができる。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にモータ運転モードで後進走行するときにエンジン22を始動するか否かを判定する際の動作について説明する。図2はハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるリバース時エンジン始動判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、シフトポジションSPがRポジションのときに所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
リバース時エンジン始動判定ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、TRCオフスイッチ89からのTRCオフスイッチ信号SWtrcやバッテリ50の残容量(SOC)などの処理に必要なデータを入力し(ステップS100)、エンジン22の運転が停止されているか否かを判定し(ステップS110)、エンジン22の運転が停止されているときには、入力したTRCオフスイッチ信号SWtrcがオン、即ちブレーキECU94によるトラクションコントロール(TRC)がオフされているか否かを判定する処理を実行する(ステップS120)。ここで、バッテリ50の残容量(SOC)は、バッテリECU52より演算されたものを通信により入力するものとした。
エンジン22の停止中にトラクションコントロール(TRC)がオフされていないときには、エンジン22の始動条件に応じてエンジン22の始動を指示して(ステップS130)、本ルーチンを終了する。エンジン22の始動条件としては、実施例では、バッテリ50の残容量(SOC)がモータMG1によりエンジン22をクランキングして始動するために必要な残容量(SOC)の下限よりも若干大きい値として予め定められた閾値未満となる条件を用いるものとした。エンジン22の始動が指示されると、実施例では、エンジン22の始動処理、即ち、エンジン22が安定して所定の点火開始回転数以上でモータリングされるようハイブリッド用電子制御ユニット70により設定したモータMG1のトルク指令でモータECU40によりモータMG1を制御すると共にエンジン22の回転数Neが点火開始回転数以上に至ったときにエンジンECU24によりエンジン22の燃料噴射制御や点火制御を開始し、エンジンECU24によりエンジン22の完爆が判定されたときにハイブリッド用電子制御ユニット70により設定した発電用のトルク指令でモータECU40によりモータMG1を制御すると共に要求トルクTr*に基づくエンジン22の要求パワーがエンジン22から出力されるようエンジンECU24によりエンジン22の燃料噴射制御や点火制御などの運転制御を行なうものとした。また、実施例では、エンジン22の始動条件が成立していないときには、要求トルクTr*に対応するモータMG2のトルク指令をハイブリッド用電子制御ユニット70により設定すると共に設定したトルク指令でモータMG2を制御するモータ運転モード用の駆動制御を行なって走行するものとした。
エンジン22の停止中にトラクションコントロール(TRC)がオフされているときには、始動条件の成立にかかわらずにエンジン22の始動を指示して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。エンジン22の始動が指示されたときの処理については上述した。
ステップS110でエンジン22の運転が停止されていないとき、即ち、エンジン22の運転中には、そのまま本ルーチンを終了する。したがって、エンジン22が運転された状態でシフトポジションSPがRポジションとされて本ルーチンを最初に実行した以降や、本ルーチンでエンジン22が一旦始動された以降は、エンジン22を停止することなくその運転を継続するものとなる。実施例では、エンジン22の運転中は、要求トルクTr*で走行するためのエンジン22の目標運転ポイントとモータMG1,MG2の各トルク指令とをハイブリッド用電子制御ユニット70により設定して、設定した目標運転ポイントでエンジンECU24によりエンジン22を制御すると共に設定した各トルク指令でモータECU40によりモータMG1,MG2を制御する充放電運転モード用の駆動制御を行なって走行するものとした。
図3に、モータ運転モードで後進走行する際に駆動輪63a,63bの空転によるスリップが生じたときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。モータ運転モードで後進走行する際にスリップが生じると、トラクションコントロール(TRC)がオンのときにはスリップは抑制されるが、トラクションコントロール(TRC)がオフのときにはスリップは抑制されないため、負回転するモータMG2からの負のトルクTm2(図中、太線矢印参照)によりバッテリ50が過大な電力により放電される場合がある。さらに、スリップの継続によりバッテリ50の残容量(SOC)が閾値を下回るとエンジン22が始動されることになるが、後進走行する際のエンジン22の始動は、前進走行する際とは異なり、正回転しているモータMG1からの正のクランキングトルク(図中、白抜き矢印参照)によりバッテリ50の更なる放電を伴うから、バッテリ50の出力制限Woutを超えて更に放電されてしまう。これを回避するため、実施例のハイブリッド自動車20では、シフトポジションSPがRポジションの状態で後進走行する際にTRCオフスイッチ89がオンされたときには、始動条件の成立にかかわらずに予めエンジン22を始動したり、エンジン22の運転を継続するのである。これにより、後進走行する際のバッテリ50の過大な電力による放電を抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、シフトポジションSPがRポジションの状態で後進走行する際にトラクションコントロール(TRC)がオフされたときには、停止中のエンジン22を始動したり、エンジン22の運転を継続することにより、後進走行する際のスリップ中にエンジン22が始動されるのが抑止されるから、後進走行する際のバッテリ50の過大な電力による放電を抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、シフトポジションSPがRポジションの状態で後進走行する際にTRCオフスイッチ89がオンされたときにエンジン22を始動したりその運転を継続するものとしたが、TRCオフスイッチ89がオンされた状態でシフトポジションSPがRポジションとされたときにエンジン22を始動したりその運転を継続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図4の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図4における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。この場合、車輪64a,64bのスリップに予め備えてエンジン22を始動したりその運転を継続するものとなる。
また、こうしたハイブリッド自動車に適用するものに限定されるものではなく、自動車以外の列車などのハイブリッド車の形態やハイブリッド車に搭載される駆動装置,ハイブリッド車の制御方法の形態としても構わない。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1が「発電機」に相当し、動力分配統合機構30が「遊星歯車機構」に相当し、モータMG2が「電動機」に相当し、バッテリ50が「蓄電手段」に相当し、ブレーキマスターシリンダ90とブレーキアクチュエータ92とトラクションコントロール(TRC)を行なうブレーキECU94とブレーキホイールシリンダ96a〜96dと車輪速センサ98a〜98dとが「スリップ抑制装置」に相当し、TRCオフスイッチ89が「スリップ抑制装置オフスイッチ」に相当し、シフトポジションセンサ82が「シフトポジション検出手段」に相当し、シフトポジションSPがRポジションの状態でトラクションコントロール(TRC)がオフされたときにエンジン22の停止中には始動を指示し運転中には運転を継続する図2のリバース時エンジン始動判定ルーチンのステップS110,S120,S140の処理を実行したりエンジン22の始動処理においてモータMG1のトルク指令を設定するハイブリッド用電子制御ユニット70と始動処理においてエンジン22の点火制御や燃料噴射制御などの運転制御を行なうエンジンECU24と始動処理においてモータMG1のトルク指令でモータMG1を制御するモータECU40とが「制御手段」に相当する。ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「発電機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの発電機としても構わない。「遊星歯車機構」としては、上述の動力分配統合機構30に限定されるものではなく、ダブルピニオン式の遊星歯車機構を用いるものや複数の遊星歯車機構を組み合わせたものなど、駆動輪に連結された駆動軸と内燃機関の出力軸と発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続されたものであれば如何なるものとしても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、駆動軸に動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「蓄電手段」としては、二次電池としてのバッテリ50に限定されるものではなく、キャパシタなど、発電機や電動機と電力のやりとりが可能であれば如何なるものとしても構わない。「スリップ抑制装置」としては、ブレーキマスターシリンダ90とブレーキアクチュエータ92とトラクションコントロール(TRC)を行なうブレーキECU94とブレーキホイールシリンダ96a〜96dと車輪速センサ98a〜98dとに限定されるものではなく、駆動輪の空転によるスリップが生じたときに駆動輪のスリップを抑制するものであれば如何なるものとしても構わない。「スリップ抑制装置オフスイッチ」としては、TRCオフスイッチ89に限定されるものではなく、スリップ抑制装置の作動をオフするものであれば如何なるものとしても構わない。「シフトポジション検出手段」としてはシフトポジションセンサ82に限定されるものではなく、シフトポジションを検出するものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24とモータECU40とからなる組み合わせに限定されるものではなく単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、シフトポジションSPがRポジションの状態でトラクションコントロール(TRC)がオフされたときにエンジン22の始動を指示したり運転を継続したり始動処理を行なってエンジン22とモータMG1とを制御するものに限定されるものではなく、スリップ抑制装置オフスイッチによりスリップ抑制装置の作動がオフされた状態かつ検出されたシフトポジションが後進走行用のポジションの状態となったとき、内燃機関が停止されているときには発電機によるクランキングを伴って内燃機関が始動されるよう内燃機関と発電機とを制御し、内燃機関が運転されているときには発電機の駆動を伴って内燃機関の運転が継続されるよう内燃機関と発電機とを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド車や駆動装置の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるリバース時エンジン始動判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 モータ運転モードで後進走行する際に駆動輪63a,63bの空転によるスリップが生じたときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 TRCオフスイッチ、90 ブレーキマスターシリンダ、92 ブレーキアクチュエータ、94 ブレーキ用電子制御ユニット(ブレーキECU)、96a〜96d ブレーキホイールシリンダ、98a〜98d 車輪速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (4)

  1. 内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、駆動輪に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、前記駆動輪の空転によるスリップが生じたときに該駆動輪のスリップを抑制するスリップ抑制装置と、を備えるハイブリッド車であって、
    前記スリップ抑制装置の作動をオフするスリップ抑制装置オフスイッチと、
    シフトポジションを検出するシフトポジション検出手段と、
    前記スリップ抑制装置オフスイッチにより前記スリップ抑制装置の作動がオフされた状態かつ前記検出されたシフトポジションが後進走行用のポジションの状態となったとき、前記内燃機関が停止されているときには前記発電機によるクランキングを伴って前記内燃機関が始動されるよう該内燃機関と該発電機とを制御し、前記内燃機関が運転されているときには前記発電機の駆動を伴って前記内燃機関の運転が継続されるよう該内燃機関と前記発電機とを制御する制御手段と、
    を備えるハイブリッド車。
  2. 前記制御手段は、前記検出されたシフトポジションが後進走行用のポジションの状態で前記スリップ抑制装置オフスイッチにより前記スリップ抑制装置の作動がオフされたときに前記内燃機関と前記発電機とを制御する手段である請求項1記載のハイブリッド車。
  3. 内燃機関および蓄電手段と共にハイブリッド車に搭載され、前記蓄電手段と電力のやり取りが可能で動力を入出力可能な発電機と、駆動輪に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記蓄電手段と電力のやり取りが可能で前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記駆動輪の空転によるスリップが生じたときに該駆動輪のスリップを抑制するスリップ抑制装置と、を備える駆動装置であって、
    前記スリップ抑制装置の作動をオフするスリップ抑制装置オフスイッチと、
    シフトポジションを検出するシフトポジション検出手段と、
    前記スリップ抑制装置オフスイッチにより前記スリップ抑制装置の作動がオフされた状態かつ前記検出されたシフトポジションが後進走行用のポジションの状態となったとき、前記内燃機関が停止されているときには前記発電機によるクランキングを伴って前記内燃機関が始動されるよう該内燃機関と該発電機とを制御し、前記内燃機関が運転されているときには前記発電機の駆動を伴って前記内燃機関の運転が継続されるよう該内燃機関と前記発電機とを制御する制御手段と、
    を備える駆動装置。
  4. 内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、駆動輪に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、前記駆動輪の空転によるスリップが生じたときに該駆動輪のスリップを抑制するスリップ抑制装置と、を備えるハイブリッド車の制御方法であって、
    前記スリップ抑制装置の作動がオフされた状態かつシフトポジションが後進走行用のポジションの状態となったとき、前記内燃機関が停止されているときには前記発電機によるクランキングを伴って前記内燃機関が始動されるよう該内燃機関と該発電機とを制御し、前記内燃機関が運転されているときには前記発電機の駆動を伴って前記内燃機関の運転が継続されるよう該内燃機関と該発電機とを制御する、
    ことを特徴とするハイブリッド車の制御方法。
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