JP2009013925A - 車両およびその制御方法 - Google Patents

車両およびその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009013925A
JP2009013925A JP2007178508A JP2007178508A JP2009013925A JP 2009013925 A JP2009013925 A JP 2009013925A JP 2007178508 A JP2007178508 A JP 2007178508A JP 2007178508 A JP2007178508 A JP 2007178508A JP 2009013925 A JP2009013925 A JP 2009013925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
internal combustion
combustion engine
torque
electric motor
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007178508A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Takei
雅行 武井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007178508A priority Critical patent/JP2009013925A/ja
Publication of JP2009013925A publication Critical patent/JP2009013925A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】内燃機関の始動時に車両に生じ得る振動を抑制する。
【解決手段】エンジンを点火開始回転数Nfire以上の回転数までモータリング可能なトルクとして設定される仮モータリングトルクTmに対してエンジンの始動時に車両に生じ得る共振の周波数成分を除去する共振除去フィルタを用いてフィルタ処理を施すことによりモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共に(S120,S130)、モータMG1からトルク指令Tm1*を出力することにより駆動軸に出力されるトルクをキャンセルすると共に駆動軸に要求される要求トルクTr*が駆動軸に出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定して(S140〜S160)、モータMG1,MG2を駆動制御し、エンジンを始動する。これにより、エンジンの始動時に車両に生じ得る共振を抑制することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両およびその制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、エンジンと走行用のモータとを備え、モータの回転数の微分値を用いて車両に生じる振動を軽減する補正トルクを設定し、モータから走行に要求されるトルクを補正トルクで補正したトルクを出力するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。こうした制御により、この車両では車両の振動を抑制している。
特開2006−36197号公報
上述の車両では、モータの回転数の微分値を用いてモータから出力するトルクを補正するため、応答遅れを生じると共に、場合によっては、補正トルクが大きくなり、モータから予期しない大きなトルクを出力する場合も生じる。また、エンジンを始動するときには、バッテリからの放電が大きく、バッテリの出力制限により振動を抑制することができない場合も生じる。
本発明の車両およびその制御方法は、内燃機関の始動時に車両に生じ得る振動を抑制することを主目的とする。
本発明の車両およびその制御方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
走行用の動力を出力可能な内燃機関と、
前記内燃機関をモータリング可能な電動機と、
前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、
前記内燃機関の始動指示がなされたときには、前記内燃機関を少なくとも所定回転数までモータリング可能であると共に前記所定回転数より低い回転数範囲における前記内燃機関の始動に伴って車両に生じる共振の周波数成分が除去されたトルクとしての始動時トルクが前記電動機から出力されて前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の車両では、内燃機関の始動指示がなされたときには、内燃機関を少なくとも所定回転数までモータリング可能であると共に所定回転数より低い回転数範囲における内燃機関の始動に伴って車両に生じる共振の周波数成分が除去されたトルクとしての始動時トルクが電動機から出力されて内燃機関が始動されるよう内燃機関と電動機とを制御する。これにより、内燃機関の始動の際に生じ得る車両の振動を抑制することができる。この本発明の車両では、上述した始動時トルクを電動機から出力して内燃機関を始動するが、この際に、電動機の回転変動を抑制する補正トルクを求め、始動時トルクを更に補正トルクにより補正するものとしてもよい。こうすれば、内燃機関の始動時に生じ得る車両の振動を更に抑制することができる。
こうした本発明の車両において、前記制御手段は、前記内燃機関のモータリングを開始してからの経過時間と前記電動機から出力すべきトルクとの関係として予め定めた始動時トルク設定用マップを用いて前記始動時トルクを設定し、該設定した始動時トルクが前記電動機から出力されて前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、容易に始動時トルクを設定することができ、制御を簡易なものとすることができる。
また、本発明の車両において、前記制御手段は、レート処理を用いて前記内燃機関を前記所定回転数までモータリング可能なトルクとしてのモータリングトルクを設定すると共に該設定したモータリングトルクに前記共振の周波数成分を除去するためのフィルタ処理を施して得られるトルクを前記始動時トルクとして用いて前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、フィルタ処理により始動時トルクを設定することができる。
さらに、本発明の車両において、前記制御手段は、レート処理を用いて前記内燃機関を前記所定回転数までモータリング可能なトルクと前記内燃機関のモータリングを開始してからの経過時間に対する前記電動機の回転軸における回転角加速度の変動成分を緩和するトルクとの和のトルクを前記始動時トルクとして用いて前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する手段であるものとすることもできる。これは、車両の振動は電動機の回転変動として現われることに基づく。
あるいは、本発明の車両において、前記内燃機関はねじれ要素を介して後段に接続されてなり、前記制御手段は、前記ねじれ要素による共振の周波数成分を前記共振の周波数成分として用いて得られる前記始動時トルクが前記電動機から出力されて前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、ねじれ要素の共振による車両の振動を抑制することができる。ここで、ねじれ要素としてはダンパを挙げることができる。
また、本発明の車両において、前記蓄電手段と電力のやり取りが可能で走行用の動力を出力可能な第2電動機と、前記内燃機関の出力軸と前記電動機の回転軸と車軸に連結された駆動軸との3軸とに接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、を備え、前記制御手段は、前記内燃機関の始動指示がなされたときには、前記始動時トルクが前記電動機から出力されて前記内燃機関が始動されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記電動機と前記第2電動機とを制御する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、内燃機関の間欠運転を伴って走行する車両において、内燃機関を始動する際に生じ得る車両の振動を抑制することができる。
本発明の車両の制御方法は、
走行用の動力を出力可能な内燃機関と、前記内燃機関をモータリング可能な電動機と、前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、を備える車両の制御方法であって、
前記内燃機関の始動指示がなされたときには、前記内燃機関を少なくとも所定回転数までモータリング可能であると共に前記所定回転数より低い回転数範囲における前記内燃機関の始動に伴って車両に生じる共振の周波数成分が除去されたトルクとしての始動時トルクが前記電動機から出力されて前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する、
ことを特徴とする。
この本発明の車両の制御方法では、内燃機関の始動指示がなされたときには、内燃機関を少なくとも所定回転数までモータリング可能であると共に所定回転数より低い回転数範囲における内燃機関の始動に伴って車両に生じる共振の周波数成分が除去されたトルクとしての始動時トルクが電動機から出力されて内燃機関が始動されるよう内燃機関と電動機とを制御する。これにより、内燃機関の始動の際に生じ得る車両の振動を抑制することができる。この本発明の車両の制御方法では、上述した始動時トルクを電動機から出力して内燃機関を始動するが、この際に、電動機の回転変動を抑制する補正トルクを求め、始動時トルクを更に補正トルクにより補正するものとしてもよい。こうすれば、内燃機関の始動時に生じ得る車両の振動を更に抑制することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24には、エンジン22の運転状態を検出する各種センサからの信号、例えば、エンジン22のクランクシャフト26のクランク角を検出する図示しないクランクポジションセンサからのクランクポジションなどが入力されている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、エンジンECU24は、図示しないクランクポジションセンサからのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)を演算したり、演算した残容量(SOC)と電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、エンジン22を始動するときの動作について説明する。図2は実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン始動時駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、エンジン22の始動指示がなされたときに実行される。
エンジン始動時駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,エンジン22の回転数Ne,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50の入出力制限Win,Wout,モータリング経過時間tといった制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neは、クランクシャフト26に取り付けられたクランクポジションセンサ140からの信号に基づいて計算されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されたモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて演算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。さらに、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、バッテリ50の温度Tbとバッテリ50の残容量SOCとに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。また、モータリング経過時間tは、モータMG1によりエンジン22のモータリングが開始されてからの時間として図示しないタイマにより計測された時間を入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結され駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定する(ステップS110)。実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図3に要求トルク設定用マップの一例を示す。
続いて、エンジン22を始動するときに用いる始動時トルクマップとエンジン22のモータリングを開始してからのモータリング経過時間tとに基づいてモータMG1から出力すべきトルクとしての仮の値である仮モータリングトルクTmを設定する(ステップS120)。始動時トルクマップとエンジン22の回転数Neの時間変化の様子の一例を図4に示す。図4中、実線は仮モータリングトルクTmを示し、一点鎖線は仮モータリングトルクTmを設定するための目標値を示す。実施例では、目標値の変更に対してレート処理により仮モータリングトルクTmを設定するから、図中実線のように仮モータリングトルクTmが設定される。なお、仮モータリングトルクTmには、始動開始直後の時間t1からはレート処理を用いてエンジン22の回転数Neを迅速に増加させるために比較的大きなトルクT1が設定され、エンジン22の始動時に生じ得る車両の共振回転数体(例えば、400rpm〜500rpm)を通過した時間t2からはレート処理を用いてエンジン22を点火開始回転数Nfire(例えば、1000rpmや1200rpmなど)以上で安定してモータリングすることができるトルクT2が設定され、エンジン22の回転数Neが点火開始回転数Nfireに至った時間t3からはレート処理を用いて値0が設定される。
仮モータリングトルクTmを設定すると、設定した仮モータリングトルクTmに対してエンジン22の始動時に生じ得る車両の共振周波数成分を除去する共振除去フィルタを用いてフィルタ処理を施し、モータMG1のトルク指令Tm1*を設定する(ステップS130)。実施例では、共振除去フィルタとして、エンジン22の始動時に生じ得る車両の共振周波数成分(車両の共振回転数体(400rpm〜500rpm))を含む5Hz〜10Hzの周波数成分を除去する帯域除去フィルタとして設計した。共振除去フィルタの周波数特性の一例を図5に示す。図示するように、実施例の共振除去フィルタは、5Hz〜10Hzの周波数成分を効率よく除去し、それ以外の周波数成分を残すように設計されている。トルク指令Tm1*と仮モータリングトルクTmとエンジン22の回転数Neの時間変化の一例を図6に示す。図中、実線はトルク指令Tm1*を示し、一点鎖線は仮モータリングトルクTmを示す。図示するように、モータMG1のトルク指令Tm1*は、フィルタ処理により比較的滑らかに変化する。こうしたトルク指令Tm1*を用いてモータMG1によりエンジン22をモータリングすることにより、エンジン22の始動時に生じ得る車両の共振を抑制することができる。
次に、要求トルクTr*に設定したトルク指令Tm1*を動力分配統合機構30のギヤ比ρで除したものを加えて更に減速ギヤ35のギヤ比Grで除してモータMG2から出力すべきトルクの仮の値である仮トルクTm2tmpを次式(1)により計算すると共に(ステップS140)、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと設定したトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(2)および式(3)により計算すると共に(ステップS150)、設定した仮トルクTm2tmpを式(4)によりトルク制限Tmin,Tmaxで制限してモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS160)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、エンジン22をモータリングするトルク(モータMG1のトルク指令Tm1*)によってリングギヤ軸32aに作用するトルクをキャンセルすると共に、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*を出力するトルクとして設定することができる。エンジン22を始動するときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図7に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。なお、R軸上の2つの太線矢印は、モータMG1から出力されたトルクTm1がリングギヤ軸32aに作用するトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (1)
Tm2min=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (2)
Tm2max=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
Tm2*=max(min(Tm2tmp,Tm2max),Tm2min) (4)
こうしてトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する(ステップS170)。トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
こうしてトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信すると、エンジン22の回転数Neが点火開始回転数Nfire以上に至るのを待って(ステップS180)、エンジン22に対する燃料噴射制御や点火制御などを開始するためにその制御信号をエンジンECU24に送信し(ステップS190)、エンジン22が完爆するのを待って(ステップS200)、本ルーチンを終了する。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、エンジン22の始動指示がなされたときには、レート処理を用いてエンジン22を点火開始回転数Nfire以上の回転数までモータリング可能なトルクとして設定された仮モータリングトルクTmに対してエンジン22の始動時に車両に生じ得る共振の周波数成分を含む周波数成分を除去する共振除去フィルタを用いてフィルタ処理を施すことによりモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共にモータMG1からトルク指令Tm1*を出力することにより駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるトルクをキャンセルすると共にアクセルペダル83の踏み込みに応じた要求トルクTr*がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*によりモータMG1,MG2を駆動制御してエンジン22を始動することにより、エンジン22の始動時に生じ得る車両の共振を抑制することができる。もとより、アクセルペダル83の踏み込みに応じた要求トルクTr*を出力しながらエンジン22を始動することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、レート処理を用いて設定された仮モータリングトルクTmに対して共振除去フィルタを用いてフィルタ処理を施すことによりモータMG1のトルク指令Tm1*を設定するものとしたが、モータMG1のトルク指令Tm1*に設定するトルクとしては、エンジン22を点火開始回転数Nfire以上の回転数までモータリング可能なトルクであって且つエンジン22の始動時に車両に生じ得る共振の周波数成分が除去されたトルクであればよいから、こうしたトルクをエンジン22のモータリングを開始してからの経過時間に対して予め定めてマップとしてROM74に記憶しておき、マップからモータリングを開始してからの経過時間に応じたトルクを読み出してモータMG1のトルク指令Tm1*を設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、レート処理を用いて設定された仮モータリングトルクTmに対して共振除去フィルタを用いてフィルタ処理を施すことによりモータMG1のトルク指令Tm1*を設定するものとしたが、こうしたフィルタ処理を施して得られるトルクに対してモータMG1の回転数Nm1の回転角加速度の変動成分を緩和するトルクによる補正を施してモータMG1のトルク指令Tm1*を設定するものとしてもよい。即ち、車両の共振はモータMG1の回転数Nm1の回転角加速度の変動成分により生じるからこの変動成分を緩和するようフィードバック制御することにより共振を抑制する手法を併せて用いてもよいのである。
実施例のハイブリッド自動車20では、減速ギヤ35を介して駆動軸としてのリングギヤ軸32aにモータMG2を取り付けるものとしたが、リングギヤ軸32aにモータMG2を直接取り付けるものとしてもよいし、減速ギヤ35に代えて2段変速や3段変速,4段変速などの変速機を介してリングギヤ軸32aにモータMG2を取り付けるものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図8における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図9の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例やその変形例では、本発明をいわゆるパラレル型のハイブリッド自動車に適用するものとして説明したが、エンジンをモータリング可能な電動機によるエンジンのモータリングを伴ってエンジンを始動する自動車であれば、如何なるタイプの自動車にも適用することもできる。例えば、図10に例示するように、クランクシャフトにダンパ28を介してオートマチックトランスミッション335が取り付けられると共にクランクシャフトにエンジン22をモータリング可能なスタータモータ330を備える自動車320に適用するものとしてもよいし、エンジンとエンジンからの動力の全てを用いて発電する発電機と走行用の動力を出力する電動機と発電機や電動機と電力のやり取りを行なうバッテリとを搭載するいわゆるシリーズ型のハイブリッド自動車に適用するものとしても構わない。
また、こうした自動車に本発明を適用する場合に限定されるものではなく、列車などの自動車以外の車両に本発明を適用するものとしたり、自動車や車両の形態ではなく、自動車や車両の制御方法の形態としてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1が「電動機」に相当し、バッテリ50が「蓄電手段」に相当し、エンジン22の始動指示がなされたときに、レート処理を用いてエンジン22を点火開始回転数Nfire以上の回転数までモータリング可能なトルクとして設定された仮モータリングトルクTmに対してエンジン22の始動時に車両に生じ得る共振の周波数成分を含む周波数成分を除去する共振除去フィルタを用いてフィルタ処理を施すことによりモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共にモータMG1からトルク指令Tm1*を出力することにより駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるトルクをキャンセルすると共にアクセルペダル83の踏み込みに応じた要求トルクTr*がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してモータECU40に送信し、エンジン22の回転数Neが点火開始回転数Nfire以上に至ったときに燃料噴射制御と点火制御とを開始する制御信号をエンジンECU24に送信する図2のエンジン始動時駆動制御ルーチンを実行するハイブリッド用電子制御ユニット70と受信したトルク指令Tm1*,Tm2*に基づいてモータMG1,MG2を駆動制御するモータECU40と、受信した燃料噴射制御と点火制御とを開始する制御信号に基づいてエンジン22に対して燃料噴射制御や点火制御などを実行するエンジンECU24とが「制御手段」に相当する。
また、ダンパ28が「ねじれ要素」に相当し、モータMG2が「第2電動機」に相当し、動力分配統合機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当し、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定する図2のエンジン始動時駆動制御ルーチンのステップS110の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「要求駆動力設定手段」に相当する。
ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど、燃料の供給を受けて動力を出力可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの発電機としても構わない。「蓄電手段」としては、二次電池としてのバッテリ50に限定されるものではなく、キャパシタなど、電動機と電力のやりとりが可能であれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24とモータECU40とからなる組み合わせに限定されるものではなく、単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、エンジン22の始動指示がなされたときに、レート処理を用いてエンジン22を点火開始回転数Nfire以上の回転数までモータリング可能なトルクとして設定された仮モータリングトルクTmに対してエンジン22の始動時に車両に生じ得る共振の周波数成分を含む周波数成分を除去する共振除去フィルタを用いてフィルタ処理を施すことによりモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共にモータMG1からトルク指令Tm1*を出力することにより駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるトルクをキャンセルすると共にアクセルペダル83の踏み込みに応じた要求トルクTr*がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してモータMG1やモータMG2を制御すると共にエンジン22の回転数Neが点火開始回転数Nfire以上に至ったときに燃料噴射制御と点火制御とを開始してエンジン22を始動するものに限定されるものではなく、モータMG1のトルク指令Tm1*の設定については、エンジン22を点火開始回転数Nfire以上の回転数までモータリング可能なトルクであって且つエンジン22の始動時に車両に生じ得る共振の周波数成分が除去されたトルクをエンジン22のモータリングを開始してからの経過時間に対して予め定めてマップとしてROM74に記憶しておき、マップからモータリングを開始してからの経過時間に応じたトルクを読み出してモータMG1のトルク指令Tm1*を設定するものとしたり、レート処理を用いて設定された仮モータリングトルクTmに対して共振除去フィルタを用いてフィルタ処理を施すことにより得られるトルクに対してモータMG1の回転数Nm1の回転角加速度の変動成分を緩和するトルクによる補正を施してモータMG1のトルク指令Tm1*を設定するものとしたりするなど、内燃機関の始動指示がなされたときには、内燃機関を少なくとも所定回転数までモータリング可能であると共に所定回転数より低い回転数範囲における内燃機関の始動に伴って車両に生じる共振の周波数成分が除去されたトルクとしての始動時トルクが電動機から出力されて内燃機関が始動されるよう内燃機関と前記電動機とを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。「第2電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、走行用の動力を出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「3軸式動力入出力手段」としては、上述の動力分配統合機構30に限定されるものではなく、ダブルピニオン式の遊星歯車機構を用いるものや複数の遊星歯車機構を組み合わせて4以上の軸に接続されるものやデファレンシャルギヤのように遊星歯車とは異なる作動作用を有するものなど、駆動軸と出力軸と発電機の回転軸との3軸に接続され3軸のうちのいずれかに軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力するものであれば如何なるものとしても構わない。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン始動時駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の始動時における始動時トルクマップとエンジン22の回転数Neの時間変化の様子の一例を示す説明図である。 共振除去フィルタの周波数特性の一例を示す説明図である。 エンジン22の始動時におけるトルク指令Tm1*と仮モータリングトルクTmとエンジン22の回転数Neの時間変化の一例を示す説明図である。 モータMG1によりエンジン22をモータリングして始動するときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。 変形例の自動車320の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、330 スタータモータ、335 オートマチックトランスミッション、MG1,MG2 モータ。

Claims (7)

  1. 走行用の動力を出力可能な内燃機関と、
    前記内燃機関をモータリング可能な電動機と、
    前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、
    前記内燃機関の始動指示がなされたときには、前記内燃機関を少なくとも所定回転数までモータリング可能であると共に前記所定回転数より低い回転数範囲における前記内燃機関の始動に伴って車両に生じる共振の周波数成分が除去されたトルクとしての始動時トルクが前記電動機から出力されて前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段と、
    を備える車両。
  2. 前記制御手段は、前記内燃機関のモータリングを開始してからの経過時間と前記電動機から出力すべきトルクとの関係として予め定めた始動時トルク設定用マップを用いて前記始動時トルクを設定し、該設定した始動時トルクが前記電動機から出力されて前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する手段である請求項1記載の車両。
  3. 前記制御手段は、レート処理を用いて前記内燃機関を前記所定回転数までモータリング可能なトルクとしてのモータリングトルクを設定すると共に該設定したモータリングトルクに前記共振の周波数成分を除去するためのフィルタ処理を施して得られるトルクを前記始動時トルクとして用いて前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する手段である請求項1記載の車両。
  4. 前記制御手段は、レート処理を用いて前記内燃機関を前記所定回転数までモータリング可能なトルクと前記内燃機関のモータリングを開始してからの経過時間に対する前記電動機の回転軸における回転角加速度の変動成分を緩和するトルクとの和のトルクを前記始動時トルクとして用いて前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する手段である請求項1記載の車両。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つの請求項に記載の車両であって、
    前記内燃機関は、ねじれ要素を介して後段に接続されてなり、
    前記制御手段は、前記ねじれ要素による共振の周波数成分を前記共振の周波数成分として用いて得られる前記始動時トルクが前記電動機から出力されて前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する手段である、
    車両。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つの請求項に記載の車両であって、
    前記蓄電手段と電力のやり取りが可能で走行用の動力を出力可能な第2電動機と、
    前記内燃機関の出力軸と前記電動機の回転軸と車軸に連結された駆動軸との3軸とに接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記内燃機関の始動指示がなされたときには、前記始動時トルクが前記電動機から出力されて前記内燃機関が始動されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記電動機と前記第2電動機とを制御する手段である、
    車両。
  7. 走行用の動力を出力可能な内燃機関と、前記内燃機関をモータリング可能な電動機と、前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、を備える車両の制御方法であって、
    前記内燃機関の始動指示がなされたときには、前記内燃機関を少なくとも所定回転数までモータリング可能であると共に前記所定回転数より低い回転数範囲における前記内燃機関の始動に伴って車両に生じる共振の周波数成分が除去されたトルクとしての始動時トルクが前記電動機から出力されて前記内燃機関が始動されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する、
    ことを特徴とする車両の制御方法。
JP2007178508A 2007-07-06 2007-07-06 車両およびその制御方法 Pending JP2009013925A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007178508A JP2009013925A (ja) 2007-07-06 2007-07-06 車両およびその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007178508A JP2009013925A (ja) 2007-07-06 2007-07-06 車両およびその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009013925A true JP2009013925A (ja) 2009-01-22

Family

ID=40355108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007178508A Pending JP2009013925A (ja) 2007-07-06 2007-07-06 車両およびその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009013925A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010064563A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Toyota Motor Corp ハイブリッド車およびハイブリッド車における内燃機関の始動時の制御方法
JP2013107440A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Toyota Motor Corp 車両制御装置
WO2014038350A1 (ja) * 2012-09-05 2014-03-13 日産自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置および制御方法
US20150032309A1 (en) * 2013-07-26 2015-01-29 Ford Global Technologies, Llc Engine speed control apparatus and method for a hybrid vehicle
JP2015089735A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 株式会社デンソー ハイブリッド車のモータ制御装置
JP2021054330A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 ダイハツ工業株式会社 電動車両のモータ制御装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07264712A (ja) * 1994-03-18 1995-10-13 Hitachi Ltd 電気車の制御装及び制御方法
JP2000115911A (ja) * 1998-10-02 2000-04-21 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド車両の制御装置
JP2005048596A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Toyota Motor Corp 駆動装置およびその制御方法並びに自動車
JP2006036197A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Ford Global Technologies Llc ハイブリッド自動車のパワートレインにおける主動力源の振動を減衰する方法
JP2006063833A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Toyota Motor Corp エンジンの始動制御方法及び始動制御装置
JP2006136184A (ja) * 2004-10-07 2006-05-25 Toyota Motor Corp モータ駆動装置
JP2006152877A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Nissan Motor Co Ltd エンジンの始動装置
JP2006315510A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Toyota Motor Corp 動力出力装置およびその制御方法並びに自動車
JP2006316663A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Toyota Motor Corp 動力出力装置およびこれが備える内燃機関の始動方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07264712A (ja) * 1994-03-18 1995-10-13 Hitachi Ltd 電気車の制御装及び制御方法
JP2000115911A (ja) * 1998-10-02 2000-04-21 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド車両の制御装置
JP2005048596A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Toyota Motor Corp 駆動装置およびその制御方法並びに自動車
JP2006036197A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Ford Global Technologies Llc ハイブリッド自動車のパワートレインにおける主動力源の振動を減衰する方法
JP2006063833A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Toyota Motor Corp エンジンの始動制御方法及び始動制御装置
JP2006136184A (ja) * 2004-10-07 2006-05-25 Toyota Motor Corp モータ駆動装置
JP2006152877A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Nissan Motor Co Ltd エンジンの始動装置
JP2006316663A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Toyota Motor Corp 動力出力装置およびこれが備える内燃機関の始動方法
JP2006315510A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Toyota Motor Corp 動力出力装置およびその制御方法並びに自動車

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010064563A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Toyota Motor Corp ハイブリッド車およびハイブリッド車における内燃機関の始動時の制御方法
JP2013107440A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Toyota Motor Corp 車両制御装置
WO2014038350A1 (ja) * 2012-09-05 2014-03-13 日産自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置および制御方法
JP5825441B2 (ja) * 2012-09-05 2015-12-02 日産自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置および制御方法
US20150032309A1 (en) * 2013-07-26 2015-01-29 Ford Global Technologies, Llc Engine speed control apparatus and method for a hybrid vehicle
CN104340205A (zh) * 2013-07-26 2015-02-11 福特全球技术公司 用于混合动力车辆的发动机速度控制设备及方法
US9067600B2 (en) * 2013-07-26 2015-06-30 Ford Global Technologies, Llc Engine speed control apparatus and method for a hybrid vehicle
JP2015089735A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 株式会社デンソー ハイブリッド車のモータ制御装置
JP2021054330A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 ダイハツ工業株式会社 電動車両のモータ制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4201001B2 (ja) 車両およびその制御方法
JP2008162491A (ja) 車両およびその制御方法
JP2007168637A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法
JP2009248732A (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP4311400B2 (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP2008265652A (ja) ハイブリッド自動車およびその制御方法
JP4297108B2 (ja) 車両およびその制御方法
JP2009184559A (ja) 車両および駆動装置並びに車両の制御方法
JP2009013925A (ja) 車両およびその制御方法
JP2009196474A (ja) ハイブリッド車およびその制御方法並びに駆動装置
JP2008114634A (ja) 車両およびその制御方法
JP5104010B2 (ja) 車両およびその制御方法
JP4365354B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP2008213531A (ja) 車両およびその制御方法
JP2006067655A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP3928595B2 (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びに自動車
JP2009248619A (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びに車両、駆動装置
JP2009274553A (ja) 車両およびその制御方法
JP4438815B2 (ja) 車両およびその制御方法
JP2006044536A (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP4215030B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP2009137369A (ja) 車両および駆動装置並びに車両の制御方法
JP4977055B2 (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びに車両
JP2006063820A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法,駆動装置
JP2007131047A (ja) ハイブリッド車および駆動装置,ハイブリッドの制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110719