JP5104010B2 - 車両およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関と、動力を入出力する第1電動機と、動力を入出力する第2電動機と、車軸に連結された駆動軸と、前記内燃機関の出力軸と前記第1電動機の回転軸と前記駆動軸に連結された前記第2電動機の回転軸の3軸に接続され、該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、を備える車両およびその制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、エンジンと、このエンジンの出力軸にキャリアが接続されると共に駆動軸にリングギヤが接続された遊星歯車機構と、遊星歯車機構のサンギヤに接続された第1モータと、減速ギヤを介して駆動軸に接続された第2モータと、駆動軸に連結された車軸とを備えるハイブリッド自動車が知られている。例えば、特許文献1のハイブリッド自動車では、エンジン始動時にトルクの脈動により遊星歯車機構や減速ギヤなどで生じる歯打ち音を低減するために、第2モータのトルクを緩やかに変化させてガタ詰めを行なう。そして、そのトルクが、エンジン始動時に歯打ち音が発生しない程度の大きさになったあと、エンジンの始動を許可している。
特開2005−232993号公報
ところで、停車状態つまり車速がゼロで駆動輪が固定されている状態でエンジンの始動要求がなされることがある。その場合にも、エンジン始動時に歯打ち音が発生する可能性があるため、上述したように第2モータのトルクを緩やかに変化させて、そのトルクが歯打ち音が発生しない程度の大きさになったあとエンジンの始動を許可することも考えられるが、そのような大きさのトルクを決定するには適合(制御を適切に行なうための設定作業)を要するし、遊星歯車機構や減速ギヤのバックラッシュの個体差などがあるためロバスト性を確保するのが困難であった。
本発明の車両およびその制御方法は、停車状態から内燃機関を始動する際の歯打ち音を抑制するにあたり事前の適合を不要にすることを目的の一つとする。また、本発明の車両およびその制御方法は、歯打ち音を抑制する制御のロバスト性を確保しやすくすることを目的の一つとする。
本発明の車両およびその制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
内燃機関と、
動力を入出力する第1電動機と、
動力を入出力する第2電動機と、
車軸に連結された駆動軸と、
前記内燃機関の出力軸と前記第1電動機の回転軸と前記駆動軸に連結された前記第2電動機の回転軸の3軸に接続され、該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、
停車状態で前記内燃機関の始動要求があったとき、該内燃機関を始動する前に前記第2電動機の回転軸を回転させて前記3軸式動力入出力手段のギヤ同士の隙間が詰まるようにし、その後前記第1電動機の回転軸が前記第2電動機の回転軸の動作に起因して回転したことを確認したあと前記内燃機関を始動する始動時制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の車両では、停車状態(車速が値0で車輪が転動しないように固定されている状態)で内燃機関の始動要求があったとき、該内燃機関を始動する前に第2電動機の回転軸を回転させて3軸式動力入出力手段のギヤ同士の隙間が詰まるようにし、その後第1電動機の回転軸が第2電動機の回転軸の動作に起因して回転したことを確認したあと、内燃機関を始動する。すなわち、第2電動機の回転軸と第1電動機の回転軸との間に存在する3軸式動力入出力手段のギヤ同士の隙間がすべて詰まったときにはじめて第1電動機の回転軸が第2電動機の回転軸の動作に起因して回転することから、第1電動機の回転軸がそのように回転したときに歯打ち音を抑制可能な状態になったとし、その後内燃機関を始動する。このように、歯打ち音を抑制するにあたり、歯打ち音を抑制可能な状態になったことを第1電動機の回転軸の回転動作によって判定するため、第2電動機のトルクの大きさによって判定する場合に比べて、事前の適合を不要にすることができるし、各ギヤのバックラッシュの個体差などがあったとしても歯打ち音を抑制する制御のロバスト性を確保しやすくすることができる。
こうした本発明の車両は、ギヤ機構により前記駆動軸と前記第2電動機の回転軸とを接続して両軸間の動力の伝達を行なうギヤ式動力伝達手段を備えるものとし、前記始動時制御手段は、停車状態で前記内燃機関の始動要求があったとき、該内燃機関を始動する前に前記第2電動機の回転軸を回転させて前記ギヤ式動力伝達手段および前記3軸式動力入出力手段のギヤ同士の隙間が詰まるようにし、その後前記第1電動機の回転軸が前記第2電動機の回転軸の動作に起因して回転したことを確認したあと前記内燃機関を始動するものとしてもよい。このように駆動軸と第2電動機の回転軸との間にギヤ式動力伝達手段(例えば減速ギヤや変速機など)が配置されている構成であっても、歯打ち音を抑制することができる。
また、本発明の車両において、前記始動時制御手段は、前記第1電動機の回転軸が前記第2電動機の回転軸の動作に起因して回転したことの確認を、前記第1電動機の電気角の時間変化量が値0以外の有意な値になったことにより行なうものとしてもよい。あるいは、本発明の車両において、前記第1電動機の回転軸が前記第2電動機の回転軸の動作に起因して回転したことの確認を、前記第2電動機および前記第1電動機の電気角の時間変化量が共に値0以外の有意な値になったことにより行なうものとしてもよい。いずれの場合も、第1電動機の回転軸が第2電動機の回転軸の動作に起因して回転したことの確認を比較的簡単に行なうことができる。特に、後者によれば、第1電動機のみならず第2電動機についても電気角の時間変化量が有意な値になっていることを確認しているため、第1電動機の回転軸の動作が第2電動機の回転軸の動作に起因したものか否かを精度よく判断することができる。
さらに、本発明の車両において、前記始動時制御手段は、前記内燃機関を始動するにあたり、前記第1電動機によって前記内燃機関をモータリングしつつ該内燃機関に混合気を吸入させ該混合気を燃焼させて完爆させることにより前記内燃機関を始動するものとしてもよい。
本発明の車両の制御方法は、
内燃機関と、動力を入出力する第1電動機と、動力を入出力する第2電動機と、車軸に連結された駆動軸と、前記内燃機関の出力軸と前記第1電動機の回転軸と前記駆動軸に連結された前記第2電動機の回転軸の3軸に接続され、該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、を備える車両の制御方法であって、
(a)停車状態で前記内燃機関の始動要求があったとき、該内燃機関を始動する前に前記第2電動機の回転軸を回転させて前記3軸式動力入出力手段のギヤ同士の隙間が詰まるようにし、
(b)その後前記3軸式動力入出力手段を介して前記第2電動機の回転軸の回転動作が前記第1電動機の回転軸に伝達したか否かを判定し、前記第2電動機の回転軸の回転動作が前記第1電動機の回転軸に伝達したあと前記内燃機関を始動する、
ことを要旨とする。
この本発明の車両の制御方法では、停車状態(車速が値0で車輪が転動しないように固定されている状態)で内燃機関の始動要求があったとき、該内燃機関を始動する前に第2電動機の回転軸を回転させて3軸式動力入出力手段のギヤ同士の隙間が詰まるようにし、その後第1電動機の回転軸が第2電動機の回転軸の動作に起因して回転したことを確認したあと、内燃機関を始動する。すなわち、第2電動機の回転軸と第1電動機の回転軸との間に存在する3軸式動力入出力手段のギヤ同士の隙間がすべて詰まったときにはじめて第1電動機の回転軸が第2電動機の回転軸の動作に起因して回転することから、第1電動機の回転軸がそのように回転したときに歯打ち音を抑制可能な状態になったとし、その後内燃機関を始動する。このように、歯打ち音を抑制するにあたり、歯打ち音を抑制可能な状態になったことを第1電動機の回転軸の回転動作によって判定するため、第2電動機のトルクの大きさによって判定する場合に比べて、事前の適合を不要にすることができるし、各ギヤのバックラッシュの個体差などがあったとしても歯打ち音を抑制する制御のロバスト性を確保しやすくすることができる。なお、この車両の制御方法において、上述したいずれかの車両の機能を実現するためのステップを追加してもよい。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車の第1サンギヤ31と、この第1サンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車の第1リングギヤ32と、第1サンギヤ31に噛合すると共に第1リングギヤ32に噛合する複数の第1ピニオンギヤ33と、複数の第1ピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持する第1キャリア34とを備え、第1サンギヤ31と第1リングギヤ32と第1キャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、第1キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、第1サンギヤ31にはモータMG1が、第1リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35の第2リングギヤ37がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときには第1キャリア34から入力されるエンジン22からの動力を第1サンギヤ31側と第1リングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときには第1キャリア34から入力されるエンジン22からの動力と第1サンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合して第1リングギヤ32側に出力する。第1リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
減速ギヤ35は、外歯歯車の第2サンギヤ36と、この第2サンギヤ36と同心円上に配置された内歯歯車の第2リングギヤ37と、第2サンギヤ36に噛合すると共に第2リングギヤ37に噛合する複数の第2ピニオンギヤ38と、複数の第2ピニオンギヤ38を自転かつ公転自在に保持する第2キャリア39とを備え、第2サンギヤ36と第2リングギヤ37と第2キャリア39とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。減速ギヤ35は、第2キャリア39にはボディが、第2サンギヤ36にはモータMG2が、第2リングギヤ37にはリングギヤ軸32aを介して動力分配統合機構30の第1リングギヤ32がそれぞれ連結されている。モータMG2は第2ピニオンギヤ38を介して外周の第2リングギヤ37に動力を伝達するから、モータMG2の動力はモータMG2の回転が減速される代わりにトルクが増幅されて駆動輪63a,63bに伝達される。
ギヤ機構60には、ファイナルギヤ60aに取り付けられたパーキングギヤ92と、パーキングギヤ92と噛み合ってその回転駆動を停止した状態でロックするパーキングロックポール94とからなるパーキングロック機構90が取り付けられている。パーキングロックポール94は、他のシフトポジションから駐車ポジションへの操作信号または駐車ポジションから他のシフトポジションへの操作信号を入力したハイブリッド用電子制御ユニット70により図示しないアクチュエータが駆動制御されることによって作動し、パーキングギヤ92との噛合およびその解除によりパーキングロックおよびその解除を行なう。ファイナルギヤ60aは、機械的に駆動輪63a,63bに接続されているから、パーキングギヤ92とパーキングロックポール94とが噛み合ったときには間接的に駆動輪63a,63bをロックしていることになる。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えば回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。なお、シフトレバー81の操作位置には、前進方向に走行する通常のドライブポジション(Dレンジ)や後進する際の後進ポジション(Rレンジ),駐車時に用いる駐車ポジション(Pレンジ),中立のニュートラルポジション(Nレンジ)などがある。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にシフトポジションSPが駐車ポジションで停車している状態でエンジン22を始動する際の動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駐車ポジション時始動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、シフトポジションSPが駐車ポジションで車速Vやエンジン22の回転数、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2が値0の状態でエンジン22の始動要求が発生したときに開始される。ここで、エンジン22の始動要求は、例えばエンジン22の温度が低く暖機運転する必要がある場合とか、バッテリ50のSOCが低下していてエンジン22の動力を用いてモータMG1を発電させてバッテリ50を充電する必要がある場合などに発生する。なお、シフトポジションSPが駐車ポジションのときには、パーキングロック機構90のパーキングロックポール94がパーキングギヤ92に噛合しているため駆動輪63a,63bはロックされている。
図2の駐車ポジション時始動制御ルーチンが開始されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、始動許可フラグおよび燃焼制御フラグを値0にリセットする(ステップS100)。ここで、始動許可フラグは、エンジン22の始動要求があったものの未だエンジン22を始動する準備が整っていないときには値0、その準備が整ったときには値1に設定されるフラグである。また、燃焼制御フラグは、エンジンECU24への燃焼制御(点火制御や燃料噴射制御など)の開始を指令していないときには値0、既に指令済みのときには値1に設定されるフラグである。続いて、CPU72は、エンジン22の回転数NeやモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2、モータMG1,MG2の回転子の電気角θe1,θe2、バッテリ50の入出力制限Win,Woutなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS110)。ここで、エンジン22の回転数Neは、図示しないクランクポジションセンサにより検出されたクランク角に基づいて計算された回転数NeをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2や回転子の電気角θe1,θe2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。さらに、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、温度センサ51により検出されたバッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、CPU72は、始動許可フラグが値0か否かを判定し(ステップS120)、始動許可フラグが値0のときには、入力したモータMG1,MG2の回転子の電気角θe1,θe2に基づいてそれぞれの時間変化量dθe1/dt,dθe2/dtを算出し(ステップS130)、時間変化量dθe2/dtが値0以外の有意な値であるか否かの判定と、時間変化量dθe1/dtが値0以外の有意な値であるか否かの判定を行なう(ステップS140,S150)。いま、はじめてこのルーチンを実行したときを考えると、モータMG2にはトルクが与えられていないから、モータMG2の回転子の電気角θe2の時間変化量dθe2/dtは値0となり、ステップS140で否定判定される。その後、モータMG2のトルク指令Tm2*に所定の押し当てトルクTpを設定し(ステップS160)、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0トルクを設定し(ステップS170)、それらのトルク指令Tm1*、Tm2*をモータECU40へ送信し(ステップS180)、その後再びステップS110に戻る。ここで、所定の押し当てトルクTpは、モータMG2を正方向に回転させることによりモータMG2に接続された減速ギヤ35や動力分配統合機構30、ギヤ機構60の各ギヤ同士の隙間を詰めることが十分可能なトルクとして、予め実験などにより設定されているものとする。トルク指令Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうすることにより、モータMG2は正方向に回転する。そして、ステップS110に戻って各種データを入力したあと、ステップS120では未だ始動許可フラグが値0のままであるため、ステップS130に進んでモータMG1,MG2の電気角θe1,θe2の時間変化量dθe1/dt,dθe2/dtを算出する。そして、続くステップS140では既にモータMG2に押し当てトルクTpが付与されているため、モータMG2の電気角θe2の時間変化量dθe2/dtは有意な値となっているから、続いてモータMG1の電気角θe1の時間変化量dθe1/dtが有意な値か否かを判定する(ステップS150)。
ところで、モータMG2が正方向に回転すると、まず減速ギヤ35のうちモータMG2が接続された第2サンギヤ36とボディに固定された第2キャリア39の第2ピニオンギヤ38とのギヤ同士の隙間が詰まり、次に、第2ピニオンギヤ38とリングギヤ軸32aに接続された第2リングギヤ37とのギヤ同士の隙間が詰まり、次に、動力分配統合機構30のうちリングギヤ軸32aに接続された第1リングギヤ32と第1キャリア34の第1ピニオンギヤ33とのギヤ同士の隙間が詰まり、さらに、第1ピニオンギヤ33とモータMG1が接続された第1サンギヤ31とのギヤ同士の隙間が詰まり、ついには、モータMG1が正方向に回転してモータMG1の電気角θe1の時間変化量dθe1/dtが値0以外の有意な値に変わる。したがって、モータMG2が正方向に回転しはじめたばかりのときにはステップS150で未だ時間変化量dθe1/dtが値0であると判定されるが、その後ステップ160〜S180,S110〜S140を経てステップS150に至る処理が何度か繰り返されるうちに上述したように各ギヤ同士の隙間が詰まるため、モータMG1の電気角θe1の時間変化量dθe1/dtが値0以外の有意な値に変わる。このように時間変化量dθe1/dtが有意な値に変わったあと、エンジン22の始動を許可すべく始動許可フラグに値1を設定する(ステップS190)。
続いて、エンジン22をモータMG1でモータリングするためにモータMG1のトルク指令Tm1*にモータリングトルク(モータMG1が正方向に回転してエンジン22の回転数Neを持ち上げるためのトルク)を設定し(ステップS200)、燃焼制御フラグが値0か否かの判定と、エンジン22の回転数Neが所定の始動回転数Nref以上か否かの判定を行なう(ステップS210,S220)。エンジン22の始動許可がなされた直後などでは、燃焼制御フラグは値0のままであるためステップS210では肯定判定されるが、エンジン22の回転数Neは始動回転数Nref未満であるためステップS220では否定判定される。その後、モータMG1のトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて計算されるモータMG2から出力すべきトルクに押し当てトルクTpを加えたものを仮モータトルクTm2tmpとして式(1)により計算する(ステップS240)。式(1)の右辺は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式であり、ギヤ比ρは第1リングギヤ32の歯数に対する第1サンギヤ31の歯数の比であり、ギヤ比Grは第2リングギヤ37の歯数に対する第2サンギヤ36の歯数の比(減速ギヤ35のギヤ比)である。この仮モータトルクTm2tmpがそのままモータMG2のトルク指令Tm2*として設定されたときには、モータMG1でエンジン22をモータリングする際に駆動軸としてのリングギヤ軸32aに作用する反力をキャンセルすることができる。
Tm2tmp=(Tm1*/ρ)/Gr (1)
こうして仮モータトルクTm2*tmpが設定されると、CPU72は、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(2)および式(3)により計算し(ステップS250)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS260)。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (2)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
続いて、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する(ステップS270)。トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
そして、エンジン22が完爆したか否かを判定する(ステップS280)。モータMG1のモータリングが行なわれているものの未だエンジン22の回転数Neが始動回転数Nrefに達していないときには、エンジンECU24による燃焼制御が実行されていないため、ステップS280でエンジン22は完爆していないと判定され、ステップS110の処理に戻って各種データを入力する。続くステップS120で始動許可フラグが値1であると判定されるため、ステップS200にスキップしてモータMG1のトルク指令Tm1*にモータリングトルクを設定し、続くステップS210で燃焼制御フラグが値0であると判定され、ステップS220でエンジン22の回転数Neが始動回転数Ne未満と判定されてステップS240にスキップし、モータMG1によるエンジン22のモータリングを継続する。このときも、エンジンECU24による燃焼制御が実行されていないため、ステップS280でエンジン22が完爆していないと判定され、再びステップS110の処理に戻る。こうした処理が繰り返されてモータMG1のモータリングが継続されると、やがてエンジン22の回転数Neが始動回転数Ne以上になる。すると、ステップS220でエンジン22の回転数Neが始動回転数Ne以上であると判定され、エンジンECU24に燃焼制御つまり点火制御や燃料噴射制御の開始指令を出力すると共に燃焼制御が開始されたことを示すために燃焼制御フラグに値1を設定し(ステップS230)、その後ステップS240以降のモータMG1によるエンジン22のモータリングを継続する。エンジンECU24へ燃焼制御の開始指令を出力した当初は、ステップS280でエンジン22が完爆していないと判定され、再びステップS110に戻って各種データを入力する。続くステップS120で始動許可フラグが値1であるためステップS200にスキップしてモータMG1のトルク指令Tm1*にモータリングトルクを設定し、続くステップS210で燃焼制御フラグが値1であるためステップS240にスキップしてモータMG1によるエンジン22のモータリングを継続する。そして、ステップS280で未だエンジン22が完爆していないときには再びステップS110に戻るが、ステップS280でエンジン22が完爆していたときには本ルーチンを終了する。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、停車状態でエンジン22の始動要求があったとき、エンジン22を始動する前にモータMG2を回転させて動力分配統合機構30や減速ギヤ35のギヤ同士の隙間が詰まるようにし、モータMG1,MG2の電気角θe1、θe2の時間変化量dθe1/dt,dθe2/dtが共に有意な値になったときにガタ詰めが完了して歯打ち音の発生を抑制可能な状態になったとしてエンジン22を始動する。このように、歯打ち音を抑制するにあたり、歯打ち音を抑制可能な状態になったことを時間変化量dθe1/dt,dθe2/dtによって判定するため、ガタ詰め時のモータMG2のトルクの大きさによって判定する場合に比べて、事前の適合を不要にすることができるし、各ギヤのバックラッシュの個体差などがあったとしても歯打ち音を抑制する制御のロバスト性を確保しやすくすることができる。
上述した実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の回転子と動力分配統合機構30のリングギヤ軸32aとの間に減速ギヤ35を有する構成を例示したが、例えば図3に示すように減速ギヤ35を有さない構成としてもよい。この場合でも、上述した実施例と同様の効果が得られる。なお、図3において上述した実施例と同じ構成要素については同じ符号を用いて表した。
上述した実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS140,S150でモータMG1,MG2の電気角θe1,θe2の時間変化量dθe1/dt,dθe2/dtが共に値0でない有意な値になったときにエンジン22の始動を許可するようにしたが、ステップS140を省略し、ステップS150でモータMG1の電気角θe1の時間変化量dθe1/dtが値0でない有意な値になったときにエンジン22の始動を許可するとしてもよい。もともとシフトポジションSPが駐車ポジションにあることが前提となっているため、この時間変化量dθe1/dtが値0でないということは、モータMG1がモータMG2の回転動作に起因して回転したとみなすことができるからである。
上述した実施例では、ステップS160においてギヤ同士の隙間を詰めるためのモータMG2のトルク指令Tm2*として押し当てトルクTpを設定するようにしたが、この押し当てトルクTpを時間の関数つまりTp=f(t)としてもよい。例えば、押し当てトルクTpは時間経過と共に徐々に大きくなるような関数(例えば図4の実線で示す一次関数や点線で示す数次関数)としてもよい。こうすれば、ガタ詰めのためのモータMG2のトルク指令Tm2*として当初から大きな値の押し当てトルクTpを設定する場合に比べて、ガタ詰め時に歯打ち音が発生するのを抑制することができる。
上述した実施例では、ステップS240において仮モータトルクTm2tmpをモータMG1でエンジン22をモータリングする際に駆動軸としてのリングギヤ軸32aに作用する反力をキャンセルできるように設定したが、エンジン22の初爆時には比較的大きなトルクショックが発生することから、エンジン22の初爆時にそのトルクショックをキャンセル可能な補正トルクを加算するようにしてもよい。このとき、エンジン22の初爆のタイミングを、エンジンECU24への燃焼制御の指令を出力してからの経過時間としてもよい。
上述した実施例では、シフトポジションSPが駐車ポジションでありパーキングロック機構90により駆動輪63a,63bが固定されているときにエンジン始動要求があったときに駐車ポジション時始動制御ルーチンを実行するものとしたが、シフトポジションSPが駐車ポジション以外(例えばニュートラルポジション)でありパーキングロック機構90が作動していないときでも車速Vが値0で油圧ブレーキ又はパーキングブレーキにより駆動輪63a,63bが固定されているときにエンジン始動要求があったときに、駐車ポジション時始動制御ルーチンと同様のルーチンを実行するものとしてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1が「第1電動機」に相当し、モータMG2が「第2電動機」に相当し、駆動輪63a,63bに接続された車軸に接続されたリングギヤ軸32aが「駆動軸」に相当し、エンジン22のクランクシャフト26とモータMG2の回転軸とリングギヤ軸32aに直結又は減速ギヤ35を介して連結されたモータMG2の回転軸の3軸に接続され、該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力を入出力する動力分配統合機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当し、減速ギヤ35が「ギヤ式動力伝達手段」に相当し、ギヤ機構によりリングギヤ軸32aとモータMG2の回転軸とを接続して両軸間の動力の伝達を行なう減速ギヤ35が「ギヤ式動力伝達手段」に相当し、停車状態でエンジン22の始動要求があったときに駐車ポジション時始動制御ルーチン(始動許可フラグを値1にセットする前にモータMG2を回転させて動力分配統合機構30や減速ギヤ35のギヤ同士の隙間が詰まるようにし、その後モータMG1がモータMG2の動作に起因して回転したことを確認したあと、エンジン22の始動を許可すべく始動許可フラグを値1にセットしてエンジン22を始動するルーチン)を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70やモータMG1,MG2を制御するモータECU40、エンジン22を制御するエンジンECU24が「始動時制御手段」に相当する。ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「第1電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「第2電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「3軸式動力入出力手段」としては、上述の動力分配統合機構30に限定されるものではなく、ダブルピニオン式の遊星歯車機構を用いるものや複数の遊星歯車機構を組み合わせて4以上の軸に接続されるものやデファレンシャルギヤのように遊星歯車とは異なる差動作用を有するものなど、駆動軸と出力軸と発電機の回転軸との3軸に接続され3軸のうちのいずれかに軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力するものであれば如何なるものとしても構わない。「ギヤ式動力入出力手段」としては、減速ギヤ35に限定されるものではなく、変速段を変更して動力を伝達する変速機など、ギヤ機構により第2電動機の回転軸と駆動軸とを接続して両軸間の動力の伝達を行なうものであれば如何なるものとしても構わない。「始動時制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24とモータECU40とからなる組み合わせに限定されるものではなく単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車の製造業等に利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駐車ポジション時始動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例の押し当てトルクTpと時間tとの関係の一例を示す説明図である。
符号の説明
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 第1サンギヤ、32 第1リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 第1ピニオンギヤ、34 第1キャリア、35 減速ギヤ、36 第2サンギヤ、37 第2リングギヤ、38 第2ピニオンギヤ、39 第2キャリア、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、ファイナルギヤ 60a、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、90 パーキングロック機構、92 パーキングギヤ、94 パーキングロックポール、MG1,MG2 モータ。

Claims (4)

  1. 内燃機関と、
    動力を入出力する第1電動機と、
    動力を入出力する第2電動機と、
    車軸に連結された駆動軸と、
    前記内燃機関の出力軸と前記第1電動機の回転軸と前記駆動軸に連結された前記第2電動機の回転軸の3軸に接続され、該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、
    停車状態で前記内燃機関の始動要求があったとき、該内燃機関を始動する前に前記第2電動機の回転軸を回転させて前記3軸式動力入出力手段のギヤ同士の隙間が詰まるようにし、その後前記第1電動機の回転軸が前記第2電動機の回転軸の動作に起因して回転したことを確認したあと前記内燃機関を始動する始動時制御手段と、
    を備え
    前記始動時制御手段は、前記第1電動機の回転軸が前記第2電動機の回転軸の動作に起因して回転したことの確認を、前記第1電動機の電気角の時間変化量が値0以外の有意な値になったことにより行なう、
    車両。
  2. 請求項1に記載の車両であって、
    ギヤ機構により前記駆動軸と前記第2電動機の回転軸とを接続して両軸間の動力の伝達を行なうギヤ式動力伝達手段を備え、
    前記始動時制御手段は、停車状態で前記内燃機関の始動要求があったとき、該内燃機関を始動する前に前記第2電動機の回転軸を回転させて前記ギヤ式動力伝達手段および前記3軸式動力入出力手段のギヤ同士の隙間が詰まるようにし、その後前記第1電動機の回転軸が前記第2電動機の回転軸の動作に起因して回転したことを確認したあと前記内燃機関を始動する、
    車両。
  3. 前記始動時制御手段は、前記内燃機関を始動するにあたり、前記第1電動機によって前記内燃機関をモータリングしつつ該内燃機関に混合気を吸入させ該混合気を燃焼させて完爆させることにより前記内燃機関を始動する、
    請求項1又は2に記載の車両。
  4. 内燃機関と、動力を入出力する第1電動機と、動力を入出力する第2電動機と、車軸に連結された駆動軸と、前記内燃機関の出力軸と前記第1電動機の回転軸と前記駆動軸に連結された前記第2電動機の回転軸の3軸に接続され、該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、を備える車両の制御方法であって、
    (a)停車状態で前記内燃機関の始動要求があったとき、該内燃機関を始動する前に前記第2電動機の回転軸を回転させて前記3軸式動力入出力手段のギヤ同士の隙間が詰まるようにし、
    (b)その後前記第1電動機の回転軸が前記第2電動機の回転軸の動作に起因して回転したことを、前記第1電動機の電気角の時間変化量が値0以外の有意な値になったことにより確認したあと、前記内燃機関を始動する、
    車両の制御方法。
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