JP4424196B2 - 内燃機関の点火制御装置及び内燃機関の点火システム - Google Patents

内燃機関の点火制御装置及び内燃機関の点火システム Download PDF

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Description

本発明は、コンデンサ放電式を用いた内燃機関の点火制御装置及び内燃機関の点火システムに関するものである。
コンデンサ放電式の内燃機関用点火装置には、点火プラグにて火花放電を発生させるための点火信号を生成する方式としてアナログ方式とデジタル方式とがある。
アナログ方式を採用する点火装置は、機関のクランク軸の回転位置を検出する回転検出センサからのセンサ出力に基づいて、各種回路素子にて構成されるアナログ回路にて点火信号を生成している(例えば特許文献1参照)。しかしながら、アナログ方式を採用する点火装置は、点火時期の自由度が小さいため、近年では、マイクロコンピュータ(マイコン)を用いることで点火時期の自由度の大きいデジタル方式を採用する点火装置が主流となっている。
ここで、二輪車等で多く用いられるように、機関のクランク軸と一体回転するように設けた検出用円板の外周部に1つの突起を設け、該突起を有する検出用円板の外周部に対向するように磁気ピックアップ式の回転検出センサを設けて、該検出センサからクランク軸の回転に同期したセンサ出力を得るようにしたものがある。そして、デジタル方式を採用する点火装置は、マイコンがそのセンサ出力から1回転前又は2回転前の回転速度情報(例えば1回転にかかる時間)から点火信号を生成するようになっている。
しかしながら、デジタル方式を採用する点火装置においても問題点がある。例えば、機関回転速度が低−中速域では回転速度変動が大きいため、このように大きな回転速度変動が生じた場合に、マイコンが得た回転速度情報から生成される点火信号の点火タイミングと、今現在の最適な点火タイミングとのズレが大きくなり問題である。
そこで、従来では、検出用円板の外周部に上記突起とは別の補正用突起を設け、2つの突起間の角速度から角加速度を算出し、算出した角加速度(加速又は減速状態か)に基づいて点火信号や回転速度情報に補正を加えるようにして対応している。
そのため、従来では、検出用円板に2つの突起を形成する必要があり、このことが検出用円板の製造を複雑としていた。また、組み合わせる内燃機関毎に点火時期の調整とは別に、この補正用突起も用いる補正側の調整も必要であるので、機関毎の調整が煩雑である。なお、このように2つの突起を有する検出用円板を備える機関にアナログ方式を採用する点火装置を用いた場合、各突起の判別回路を設けないと各突起に対応した点火信号を生成してしまい、回路構成を複雑としてしまう。
特開平7−310638号公報
本発明は、点火時期設定の自由度を確保しつつ、機関の回転を検出する回転検出装置を簡単な構成としながらも高精度な点火時期制御を可能とすることができる内燃機関の点火制御装置及び内燃機関の点火システムを提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、効果等を示しつつ説明する。
手段1.内燃機関の点火制御装置は、回転検出装置からの機関の回転に同期したパルス状のセンサ出力に基づいて生成される点火信号により、機関の回転に伴って蓄積される点火用コンデンサの電荷を放電し、該放電により点火コイルに高電圧を発生させて点火プラグにて火花放電を発生させる。第1信号生成回路は、各種回路素子にて構成したアナログ回路にてセンサ出力を加工して点火用の第1出力信号を生成する。第2信号生成回路は、マイクロコンピュータ(マイコン)による演算にてセンサ出力から機関回転速度に応じた点火用の第2出力信号を生成する。選択出力回路は、機関回転速度が所定回転速度以下では第1出力信号を選択すると共に、機関回転速度が所定回転速度を超えると第2出力信号を選択し、選択された出力信号を点火信号として出力する。
すなわち、回転速度変動の大きい低−中速域ではアナログ構成の第1信号生成回路からの出力信号が点火信号として選択され、これ以上の回転速度域では回転速度変動が緩やかとなるためデジタル構成の第2信号生成回路からの出力信号が点火信号として選択される。そのため、第2信号出力回路(デジタル)で点火時期を制御する回転速度領域では、マイコンによりその都度の回転速度領域の点火時期が細かく設定可能となる等、点火時期設定の自由度を確保することができる。また、回転速度変動の大きい低−中速域において、第2信号出力回路(デジタル)で点火時期を高精度に行うためには、機関と共に回転する回転検出装置の被検出体の形状変更(補正用突起等を設ける変更)が必要であったものが、被検出体の形状変更を必要としない第1信号生成回路(アナログ)で点火時期が精度良く制御される。これらにより、点火時期設定の自由度を確保しつつ、機関の回転を検出する回転検出装置を簡単な構成で回転速度領域の全域に亘って高精度な点火時期制御を実施することができる。
手段2.上記手段1において、第1及び第2信号生成回路は、機関回転速度の上昇に伴って第2出力信号が第1出力信号に対して次第に進角するように構成されている。選択出力回路は、第1及び第2出力信号のうち進角側の点火タイミングを含む信号を選択する。
すなわち、選択出力回路が第1及び第2出力信号のうち進角側の点火タイミングを含む信号を選択するだけで点火信号を生成できるので、点火信号の生成が容易である。
手段3.上記手段2において、第1及び第2信号生成回路は、第1及び第2出力信号を機関の所定回転速度領域でオーバーラップさせており、オア回路よりなる選択出力回路は、第1及び第2出力信号の入力に基づいた出力信号を点火信号とする。
すなわち、第1及び第2出力信号を所定回転速度領域でオーバーラップさせると共に、選択出力回路をオア回路としたことで、第1及び第2出力信号を入力することで得られる出力信号がそのまま点火信号となる。これにより、選択出力回路を簡単な回路構成とすることができる。
手段4.上記手段3において、第1及び第2信号生成回路は、少なくとも低回転速度領域を含む回転速度領域において第1及び第2出力信号をオーバーラップさせる。
すなわち、内燃機関の運転時に頻繁に使用される低回転速度領域(この場合、最低回転速度を含む)において、選択出力回路が第1及び第2出力信号の進角側の信号を選択するだけで点火信号を生成できるので、点火信号の生成が容易となる効果は高い。
手段5.上記手段1〜4のいずれかにおいて、選択出力回路にて第1及び第2出力信号のいずれか一方を選択している場合には、いずれか他方側の信号生成回路からの出力信号の出力を停止させる出力停止回路が備えられる。
すなわち、出力停止回路により、選択出力回路にて選択される第1及び第2出力信号とは他方側の出力信号の出力が停止されるので、非選択側の出力信号による点火制御の誤動作を防止することができる。
手段6.上記手段5において、第1及び第2信号生成回路は、第1及び第2出力信号を機関の所定回転速度領域でオーバーラップさせて出力するものであり、出力停止回路は、出力信号の出力停止を、第1及び第2出力信号が少なくともオーバーラップしない期間実施する。
すなわち、第1及び第2出力信号がオーバーラップしない期間では特に非選択側の出力信号による点火制御の誤動作が生じるため、出力停止回路による出力信号の出力停止を各出力信号が少なくともオーバーラップしない期間実施することで、点火制御の誤動作を防止する効果は高い。
手段7.上記手段5又は6において、出力停止回路は、該回路の出力端子に接続される1つのスイッチ素子よりなり、該スイッチ素子のオンオフ動作を用いて出力信号の出力停止を実施する。
すなわち、非選択側の出力信号の出力停止を1つのスイッチ素子にて行うので、その回路構成が簡単である。
手段8.内燃機関の点火システムは、外周部に1つの被検出部を有すると共に機関の回転に伴って回転する被検出体、及び該被検出体の外周部に対向配置され被検出部の有無に応じたセンサ出力が生じる回転検出センサを有する回転検出装置を備えており、点火制御装置は、上記手段1〜7のいずれかに記載なように構成され、前記回転検出センサからのセンサ出力に基づいて点火信号を生成する。
すなわち、上記手段1〜7のいずれかに記載の点火制御装置は、上記手段1において記載したように、被検出体の形状変更(補正用突起等を設ける変更)を必要としないので、外周部に1つの被検出部を有する簡単な構成の被検出体を用いている点火システムに対して適用する効果は高い。
因みに、この手段8において、上記した手段2〜7を適宜適用することもできる。この場合、上記手段2〜7と同様の作用効果が得られる。
手段9.上記手段8において、機関の回転に伴って誘起される交流電圧の一方の極性が点火用コンデンサの充電に用いられており、電源回路は、その交流電圧の逆の極性を取り出し、該電圧に基づいて点火制御装置の電源電圧を生成する。
すなわち、電源回路により、点火制御装置、すなわち第1及び第2信号生成回路等の動作のための電源電圧が生成されて供給されるので、外部から点火制御装置の電源電圧の供給を受けなくて済む。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態は、内燃機関としての二輪車用4ストロークエンジンにおけるコンデンサ放電式の点火装置を構築している。
図1に示す本実施の形態の点火装置10において、エキサイタコイル11の一端はダイオード12、点火用コンデンサ13及び点火コイル14の一次コイル14aを介して接地され、該エキサイタコイル11の他端はダイオード15を介して接地されている。エキサイタコイル11は、エンジンのクランク軸の回転に伴って交流電圧を誘起するものであり、その誘起した交流電圧のうち、ダイオード12,15にて整流された正側電圧に基づいて電荷が点火用コンデンサ13に蓄積(充電)される。つまり、エキサイタコイル11及びダイオード12,15にて充電回路が構成されている。
また、このエキサイタコイル11の一端はダイオード16を介して接地され、該エキサイタコイル11の他端は電源回路17を介して接地されている。電源回路17には、エキサイタコイル11にて誘起された交流電圧のうち、ダイオード16にて整流された負側電圧が供給され、該電源回路17は、供給された負側電圧から直流電圧を生成する。電源回路17は、生成した直流電圧を後述する点火時期制御回路19の電源電圧として印加する。
ダイオード12と点火用コンデンサ13との間のノードには、放電回路を構成する放電用サイリスタ18のアノードが接続され、該サイリスタ18のカソードは接地されている。放電用サイリスタ18のゲートには、点火時期制御回路19から出力される点火信号が入力される。点火時期制御回路19には、回転検出センサ21からクランク軸の回転に同期したセンサ出力が波形整形回路20を経て入力される。
ここで、回転検出センサ21は、電磁ピックアップ式のセンサにて構成され、クランク軸と一体回転するように設けた検出用円板22の外周部に対向するようにエンジン本体に装備されている。検出用円板22の外周部には、1つの突起22aが形成されている。そして、回転検出センサ21は、クランク軸と共に回転する検出用円板22により、図4に示すようにクランク軸の回転に同期した(回転方向において突起22aの立ち上がりと立ち下がりとに対応した)センサ出力を波形整形回路20に出力する。このセンサ出力は、波形整形回路20にて波形整形された後、点火時期制御回路19に出力されるようになっている。
点火時期制御回路19は、一方の電源端子が電源回路17に接続され、他方の電源端子が接地されており、その電源回路17にて生成された電源電圧が印加されることにより動作する。そして、点火時期制御回路19は、回転検出センサ21から波形整形回路20を経て入力されるセンサ出力に基づいて点火信号を生成し、その点火信号を放電用サイリスタ18のゲートに出力して、該サイリスタ18を所定の点火タイミングでオンさせる。
放電用サイリスタ18がオンされると、点火用コンデンサ13の陽極側に蓄積された電荷が放電電流として該サイリスタ18を介して接地側に流れると共に、接地側から点火コイル14の一次コイル14aを介して点火用コンデンサ13の陰極側に電流が流れる。これにより、点火コイル14の一次コイル14aに高電圧が誘起され、該点火コイル14の二次コイル14bに高電圧が発生し、該二次コイル14bに接続される点火プラグ23にて火花放電が生じるようになっている。
なお、上記したダイオード12,15,16、点火用コンデンサ13、放電用サイリスタ18、電源回路17、点火時期制御回路19及び波形整形回路20(図1において一点鎖線で囲まれた部分)は、点火ユニット24としてユニット化されている。
次に、上記した点火時期制御回路19の具体的構成を説明する。点火時期制御回路19は、アナログ構成の第1信号生成回路19a、マイクロコンピュータ(マイコン)37を有するデジタル構成の第2信号生成回路19b、及びオア回路19cを備えてなる。
第1信号生成回路19aは、図2に示すように、コンデンサ31、定電流源32,33、トランジスタ等よりなるスイッチ素子34,35、及び出力回路部36を備えている。コンデンサ31の一方の端子は、定電流源32を介して前記電源回路17に接続され、他方の端子は接地されている。コンデンサ31と定電流源32との間のノードN1は、定電流源33及びスイッチ素子34を介して接地されると共に、スイッチ素子35を介して接地されている。各スイッチ素子34,35は、前記波形整形回路20を経たセンサ出力に基づいて制御信号生成回路(図示略)にて生成される図4に示すような第1及び第2制御信号φ1,φ2により所定タイミングでオンオフされ、コンデンサ31の充放電が制御される。これにより、コンデンサ31の端子間電圧(ノードN1の電位)が変動する。そして、このノードN1は、出力回路部36に接続されている。
出力回路部36の入力段には比較器36aが備えられており、該比較器36aのマイナス側入力端子には前記ノードN1の電圧が印加され、プラス側入力端子にはノードN1の電圧との比較に用いる基準電圧Vthが印加される。出力回路部36は、比較器36aの出力や前記波形整形回路20からのセンサ出力等から生成した図4に示すようなアナログ出力をオア回路19cの一方の入力端子に出力する。なお、図4において、時間t1から時間t2のセンサ出力のエッジ間がクランク軸の一回転であり、出力回路部36から出力されるアナログ出力は、クランク軸が2回転する間に一度、時間t2のセンサ出力のエッジから所定時間後にパルス状に立ち上がる。
一方、第2信号生成回路19bは、図3に示すように、マイコン37を有している。マイコン37は、前記電源回路17からの電源電圧の印加に基づいて動作状態となる。マイコン37には、クランク軸が2回転する間に一度、図4に示す時間t2のセンサ出力のエッジと同期するエッジを有した制御信号φ3が入力される。マイコン37は、この制御信号φ3のエッジに基づいて、図4に示す時間t1から時間t2のセンサ出力のエッジ間、すなわちクランク軸が一回転するのに要する時間長さT1を計測する。そして、マイコン37は、計測した時間長さT1に基づいて演算により求めたタイマ値Taを制御信号φ3のエッジ(時間t2)にてセットし、タイマによる計時を開始する。タイマによる計時が完了すると、マイコン37は、パルス状に立ち上がる(この場合、クランク軸が2回転する間に一度立ち上がる)デジタル出力をオア回路19cの他方の入力端子に出力する。なお、本実施の形態では、デジタル出力のパルス幅は、前記アナログ出力のパルス幅よりも若干小さくなるように設定されている。
また、図2に示すように、第1信号生成回路19aの出力端子には、トランジスタ等よりなるスイッチ素子38の一端が接続されている。スイッチ素子38の他端は接地されている。スイッチ素子38は制御信号φ4によりオンオフされる。そして、スイッチ素子38は、後述するがエンジン回転速度が所定回転速度以上になると、出力回路部36からオア回路19cへのアナログ出力を停止すべくオフからオンに切り換えられ、該出力回路部36の出力端子(ノード)が接地レベルに固定される。
そして、オア回路19cは、前記第1信号生成回路19aからのアナログ出力と前記第2信号生成回路19bからのデジタル出力とを用いて図5に示すような点火信号を生成し、該点火信号の立ち上がりエッジに基づいて点火が実施される。
このような点火時期制御回路19において、第2信号生成回路19bから出力されるデジタル出力は、クランク軸が一回転するのに要する時間長さT1に基づくタイマ値Taによりその立ち上がりが設定されるので、図5(a)〜(c)に示すように、エンジン回転速度の上昇に伴って、アナログ出力に対しデジタル出力が進角していく。因みに、図(a)は、例えばエンジン回転速度が1000[rpm]の時の波形図であり、図(b)は、例えばエンジン回転速度が4000[rpm]の時の波形図であり、図(c)は、例えばエンジン回転速度が7000[rpm]の時の波形図である。
エンジン回転速度が第1所定回転速度(例えば、3000[rpm])以下では、デジタル出力のパルスがアナログ出力のパルスに含まれる(オーバーラップする)ようになっており、点火信号の立ち上がりエッジ(点火タイミング)はアナログ出力のパルスの立ち上がりエッジとなる(図5(a)参照)。つまり、第1所定回転速度までの回転速度領域、すなわち回転速度変動が大きくなり得る回転速度領域では、アナログ構成の第1信号生成回路19aにより点火時期が設定される(図6参照)。
エンジン回転速度が第1所定回転速度(例えば、3000[rpm])を超えると、デジタル出力のパルスがアナログ出力のパルスよりも進角し、点火信号の立ち上がりエッジ(点火タイミング)はデジタル出力のパルスの立ち上がりエッジとなる(図5(b)参照)。つまり、第1所定回転速度を超える回転速度領域、すなわち回転速度変動が小さくなる回転速度領域では、デジタル構成の第2信号生成回路19bにより点火時期が設定される(図6参照)。
更に、エンジン回転速度が第2所定回転速度(例えば、4000[rpm])を超えると、制御信号φ4をオフレベルからオンレベルに切り替え、スイッチ素子38がオンされる。つまり、オア回路19cに出力されるアナログ出力が接地レベルに固定され、アナログ出力が停止される(図6参照)。これは、エンジン回転速度が更に上昇しデジタル出力の進角が更に進むと、やがてデジタル出力のパルスの立ち下がりよりもアナログ出力のパルスの立ち上がりが遅くなって互いがオーバーラップしなくなり(図5(c)参照)、オア回路19cから出力される点火信号が異常となるのを防止するためである。これにより、点火制御の誤動作が未然に防止されている。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
本実施の形態の点火時期制御回路19は、第1信号生成回路19aにおいて、各種回路素子等(コンデンサ31、定電流源32,33、スイッチ素子34,35、及び出力回路部36)にて構成したアナログ回路にてセンサ出力を加工してアナログ出力を生成する。第2信号生成回路19bでは、マイコン37による演算にてセンサ出力からエンジン回転速度に応じたデジタル出力を生成する。オア回路19cは、エンジン回転速度が第1所定回転速度(3000[rpm])以下ではアナログ出力を点火信号として出力(選択)すると共に、エンジン回転速度がこの第1所定回転速度を超えるとデジタル出力を点火信号として出力(選択)する。
すなわち、回転速度変動の大きい低−中速域ではアナログ構成の第1信号生成回路19aからのアナログ出力が点火信号として選択され、これ以上の回転速度域では回転速度変動が緩やかとなるためデジタル構成の第2信号生成回路19bからのデジタル出力が点火信号として選択される。そのため、第2信号出力回路19b(デジタル)で点火時期を制御する回転速度領域では、マイコン37によりその都度の回転速度領域の点火時期が細かく設定可能となる等、点火時期設定の自由度を確保することができる。また、回転速度変動の大きい低−中速域において、第2信号出力回路19b(デジタル)で点火時期を高精度に行うためには、回転検出センサ21と対で設けられる回転検出装置の検出用円板22の形状変更(突起22a以外に補正用突起等を設ける変更)が必要であったものが、検出用円板22の形状変更を必要としない第1信号生成回路19a(アナログ)で点火時期が精度良く制御される。
これらにより、本実施の形態では、点火時期設定の自由度を確保しつつ、エンジンの回転を検出する回転検出装置を簡単な構成で回転速度領域の全域に亘って高精度な点火時期制御を実施することができる。またこの場合、外周部に1つの突起22aを有する簡単な構成の検出用円板22を用いている本実施の形態のような点火装置10に対して適用する効果は高い。
本実施の形態では、第1及び第2信号生成回路19a,19bは、低回転速度領域(最低回転速度を含む)からアナログ出力及びデジタル出力をオーバーラップさせ、該エンジン回転速度の上昇に伴ってデジタル出力がアナログ出力に対して次第に進角するようになっている。オア回路19cは、アナログ出力及びデジタル出力の入力に基づいた出力信号がそのまま点火信号となる。この場合、アナログ出力及びデジタル出力のうち進角側のパルスが点火信号として選択されることになる。このように本実施の形態では、点火信号の生成が容易であり、オア回路19cという簡単な回路を用いるだけで済む。また、内燃機関の運転時に頻繁に使用される低回転速度領域においてアナログ出力及びデジタル出力をオーバーラップさせることで、点火信号の生成が容易となる効果は高い。
本実施の形態では、デジタル出力が点火信号として採用される第1所定回転速度(3000[rpm])を超える領域において、更に第2所定回転速度(4000[rpm])を超える領域では、アナログ出力を停止すべくスイッチ素子38がオンされ、アナログ出力が接地レベルに固定される。ここで、エンジン回転速度が更に上昇していき、デジタル出力の進角が更に進むと、アナログ出力とデジタル出力とがオーバーラップしなくなり、オア回路19cからデジタル出力に対応した点火信号に続いてアナログ出力に対応する誤った点火信号が出力されてしまう。従って、スイッチ素子38を設けることでこのような誤った点火信号の生成を防止し、点火制御の誤動作を防止することができる。またこの場合、1つのスイッチ素子38にて行うので、その回路構成が簡単である。
本実施の形態では、電源回路17により、点火時期制御回路19、すなわち第1及び第2信号生成回路19a,19b等の動作のための電源電圧を生成して供給するようにしているので、外部から点火時期制御回路19の電源電圧の供給を受けなくて済む。
なお、本発明は上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
上記実施の形態で用いたエンジン回転速度等の各種数値は一例であるため、これに限定されるものではなく、適宜変更しても良い。
上記実施の形態における点火時期制御回路19を、第1信号生成回路19a、第2信号生成回路19b、及びオア回路19cで構成したが、この構成に限定されるものではない。例えば、オア回路19cに代えて、スイッチ素子を用いた信号選択回路を用いても良い。また、第1及び第2信号生成回路19a,19bの構成も適宜変更しても良い。
上記実施の形態における点火装置10の構成を、上記別例の他、適宜変更しても良い。例えば、点火用コンデンサ13の極性が逆となるように構成しても良い。また、放電用サイリスタ18を用いたが、サイリスタ以外の半導体スイッチ、例えばバイポーラトランジスタ、FET等を用いて構成しても良い。点火時期制御回路19の電源電圧を生成する電源回路17を省略した構成としても良い。この場合、ダイオード12又はダイオード15のいずれかと、ダイオード16とを省略可能である。また、点火コイル14の一次コイル14a(二次コイル14b)等、複数個としても良い。
上記実施の形態では、二輪車用4ストロークエンジンの点火装置10に適用したが、四輪用エンジンに適用しても良い。また、2ストロークエンジンに適用しても良い。
本実施の形態における内燃機関の点火装置を示す電気的構成図である。 第1信号生成回路及びアナログ出力停止回路を示す回路図である。 第2信号生成回路を示す電気ブロック図である。 アナログ出力及びデジタル出力の生成を説明するための波形図である。 機関回転速度毎の点火信号の生成を説明するための波形図である。 点火時期制御の切り替わりを説明するための説明図である。
符号の説明
13…点火用コンデンサ、14…点火コイル、17…電源回路、19…点火時期制御回路(点火制御装置)、19a…第1信号生成回路、19b…第2信号生成回路、19c…オア回路(選択出力回路)、21…回転検出センサ(回転検出装置)、22…検出用円板(回転検出装置及び被検出体)、22a…突起(被検出部)、23…点火プラグ、31…コンデンサ31(回路素子)、32,33…定電流源(回路素子)、34,35…スイッチ素子(回路素子)、36…出力回路部(回路素子)、37…マイコン、38…スイッチ素子(出力停止回路)。

Claims (9)

  1. 回転検出装置からの機関の回転に同期したパルス状のセンサ出力に基づいて生成される点火信号により、機関の回転に伴って蓄積される点火用コンデンサの電荷を放電し、該放電により点火コイルに高電圧を発生させて点火プラグにて火花放電を発生させる内燃機関の点火制御装置であって、
    各種回路素子にて構成したアナログ回路を有し、該アナログ回路にて前記センサ出力を加工して点火用の第1出力信号を生成する第1信号生成回路と、
    マイクロコンピュータを有し、該マイクロコンピュータによる演算にて前記センサ出力から機関回転速度に応じた点火用の第2出力信号を生成する第2信号生成回路と、
    機関回転速度が所定回転速度以下では前記第1出力信号を選択すると共に、機関回転速度が所定回転速度を超えると前記第2出力信号を選択し、選択された出力信号を前記点火信号として出力する選択出力回路と
    を備え、
    前記第1及び第2信号生成回路は、機関回転速度の上昇に伴って前記第2出力信号が前記第1出力信号に対して次第に進角するように構成されているものであり、
    前記選択出力回路は、前記第1及び第2出力信号のうち進角側の点火タイミングを含む信号を選択することを特徴とする内燃機関の点火制御装置。
  2. 前記第1及び第2信号生成回路は、前記第1及び第2出力信号を機関の所定回転速度領域でオーバーラップさせており、
    前記選択出力回路は、オア回路よりなり、前記第1及び第2出力信号の入力に基づいた出力信号を前記点火信号とすることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の点火制御装置。
  3. 前記第1及び第2信号生成回路は、少なくとも低回転速度領域を含む回転速度領域において前記第1及び第2出力信号をオーバーラップさせることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の点火制御装置。
  4. 前記選択出力回路にて前記第1及び第2出力信号のいずれか一方を選択している場合には、いずれか他方側の前記信号生成回路からの前記出力信号の出力を停止させる出力停止回路を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の点火制御装置。
  5. 前記第1及び第2信号生成回路は、前記第1及び第2出力信号を機関回転速度の所定回転速度領域でオーバーラップさせて出力するものであり、
    前記出力停止回路は、前記出力信号の出力停止を、前記第1及び第2出力信号が少なくともオーバーラップしない期間実施することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の点火制御装置。
  6. 回転検出装置からの機関の回転に同期したパルス状のセンサ出力に基づいて生成される点火信号により、機関の回転に伴って蓄積される点火用コンデンサの電荷を放電し、該放電により点火コイルに高電圧を発生させて点火プラグにて火花放電を発生させる内燃機関の点火制御装置であって、
    各種回路素子にて構成したアナログ回路を有し、該アナログ回路にて前記センサ出力を加工して点火用の第1出力信号を生成する第1信号生成回路と、
    マイクロコンピュータを有し、該マイクロコンピュータによる演算にて前記センサ出力から機関回転速度に応じた点火用の第2出力信号を生成する第2信号生成回路と、
    機関回転速度が所定回転速度以下では前記第1出力信号を選択すると共に、機関回転速度が所定回転速度を超えると前記第2出力信号を選択し、選択された出力信号を前記点火信号として出力する選択出力回路と、
    前記選択出力回路にて前記第1及び第2出力信号のいずれか一方を選択している場合には、いずれか他方側の前記信号生成回路からの前記出力信号の出力を停止させる出力停止回路と
    を備え、
    前記第1及び第2信号生成回路は、前記第1及び第2出力信号を機関回転速度の所定回転速度領域でオーバーラップさせて出力するものであり、
    前記出力停止回路は、前記出力信号の出力停止を、前記第1及び第2出力信号が少なくともオーバーラップしない期間実施することを特徴とする内燃機関の点火制御装置。
  7. 前記出力停止回路は、該回路の出力端子に接続される1つのスイッチ素子よりなり、該スイッチ素子のオンオフ動作を用いて前記出力信号の出力停止を実施することを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の内燃機関の点火制御装置。
  8. 外周部に1つの被検出部を有すると共に機関の回転に伴って回転する被検出体、及び該被検出体の外周部に対向配置され前記被検出部の有無に応じたセンサ出力が生じる回転検出センサを有する回転検出装置と、
    前記回転検出センサからのセンサ出力に基づいて点火信号を生成する請求項1〜7のいずれかに記載の点火制御装置と
    を備えたことを特徴とする内燃機関の点火システム。
  9. 前記機関の回転に伴って誘起される交流電圧の一方の極性を前記点火用コンデンサの充電に用いるものであって、
    前記交流電圧の逆の極性を取り出し、該電圧に基づいて前記点火制御装置の電源電圧を生成する電源回路を備えたことを特徴とする請求項8に記載の内燃機関の点火システム。
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