JP4556690B2 - エンジン用点火装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロコンピュータを用いてエンジンの点火位置を制御するエンジン用点火装置に関するものである。
マイクロコンピュータにより点火位置(点火動作が行なわれるクランク角位置)を制御するエンジン用点火装置として、エンジンの基準クランク角位置で基準信号を発生する信号発生源と、この信号発生源が基準信号を発生する周期をエンジンの回転周期として検出する回転周期検出手段と、回転周期から得られる回転速度におけるエンジンの点火位置を演算する点火位置演算手段と、クランク軸が基準クランク角位置から演算された点火位置まで回転するのに要する時間を点火位置検出用計測時間として演算する点火位置検出用計測時間演算手段と、点火位置検出用計測時間を計測することにより点火位置を検出して、検出した点火位置で点火信号を発生する点火信号発生手段と、点火信号が発生したときにエンジンの点火プラグに印加するための点火用高電圧を発生する点火回路とを備えたものが用いられている。
信号発生源としては、エンジンのクランク軸に取り付けられたロータと、該ロータに設けられたリラクタのエッジを検出してパルス波形の信号を発生する信号発生器や、エンジンにより駆動される磁石式交流発電機内に設けられてエンジンの回転に同期して交流電圧を発生する発電コイル等が用いられ、信号発生源が予め定められた基準クランク角位置で発生する信号が基準信号として用いられる。基準クランク角位置はエンジンの上死点位置(ピストンが上死点に達したときのクランク角位置)に対して所定の角度進んだクランク角位置に設定される。
回転周期検出手段は、信号発生源が各基準信号を発生してから次の基準信号を発生するまでの時間(基準信号の発生周期)を回転周期として検出する手段で、信号発生源が基準信号を発生する毎にマイクロコンピュータにより実行される割り込み処理で読み取ったタイマの計測値から回転周期を検出する。基準信号の発生周期は、クランク軸が一定の角度回転するのに要する時間であるから、エンジンの回転速度の情報を含む。
点火位置演算手段は、マイクロコンピュータに所定のプログラムを実行させることにより構成される手段で、基準信号の発生周期から得た回転速度情報に対してエンジンの点火位置を演算する。点火位置は、例えば、基準クランク角位置から該点火位置までの角度(点火角度)として演算される。
点火位置検出用計測時間演算手段は、基準クランク角位置から演算された点火位置までエンジンのクランク軸が回転するのに要する時間(タイマに計測させる時間)を点火位置検出用計測時間として演算する手段で、この手段もマイクロコンピュータに所定のプログラムを実行させることにより構成される。
点火信号発生手段は、マイクロコンピュータに設けられたタイマを用いて点火位置検出用計測時間を計測し、その計測が完了したときに点火信号を発生する。
点火回路は、コンデンサ放電式の回路や、電流遮断式の回路からなっていて、点火信号が発生したときに点火用高電圧を発生し、該点火用高電圧をエンジンの気筒に取り付けられた点火プラグに印加することにより点火動作を行なわせる。この種の点火装置は、例えば特許文献1に示されている。
特開2003−293922号公報
エンジン用の点火装置において、エンジンの回転周期の計測及び点火位置検出用計測時間の計測は、通常マイクロコンピュータ内に設けられた一つのタイマを用いて行なわれる。一つのタイマを用いて回転周期の計測と点火位置検出用計測時間の計測とを行なわせる場合には、通常フリーランタイマを備えたマイコンを用いて、基準信号が発生する毎にタイマの計測値を読み取ってその計測値を保持させておき、新たに読み取ったタイマの計測値から前回の基準信号の発生時に読み取ったタイマの計測値を減算することによりエンジンの回転周期を求めるようにしている。また基準信号が発生したときに行なう割り込み処理において、新たに求められた回転周期を用いて、既に演算されている点火位置を点火位置検出用計測時間に変換し、タイマの計測値からこの点火位置検出用計測時間が経過したことを検出したときに点火信号を発生させるようにしている。
しかしながら、上記のような処理を行なうためには、フリーランタイマを備え、該タイマの計測値を読み取って保持する機能を備えた比較的高機能のマイクロコンピュータを用いる必要があるため、点火装置のコストが高くなるのを避けられなかった。
本発明の目的は、タイマとして、計測値がセットした計測値に達したときにオーバフローする簡単な構成のものを備え、動作周波数が低い低機能のマイクロコンピュータを用いて、エンジンの回転周期の計測と、点火位置検出用計測時間の計測とを正確に行ない、点火位置の制御を精度良く行なうことができるようにしたエンジン用点火装置を提供することにある。
本発明は、エンジンの基準クランク角位置で基準信号を発生する信号発生源と、信号発生源が基準信号を発生する周期をエンジンの回転周期として検出する回転周期検出手段と、回転周期から得られる回転速度におけるエンジンの点火位置を演算する点火位置演算手段と、点火位置演算手段により演算された点火位置を検出したときに点火信号を発生する点火信号発生手段と、点火信号が発生したときにエンジンの点火プラグに印加するための点火用高電圧を発生する点火回路とを備えたエンジン用点火装置を対象とする。
本発明においては、信号発生源が基準信号を発生したときに演算を開始して、エンジンのクランク軸が、回転周期から求められる回転速度で前記基準クランク角位置から演算された点火位置まで回転するのに要する時間を点火位置検出用計測時間として演算する点火位置検出用計測時間演算手段と、信号発生源が基準信号を発生した時にタイマをリセットして、基準信号の発生時刻から点火位置検出用計測時間演算手段が演算を終了する時刻までの時間を第1の時間としてタイマにより計測する第1の計時手段と、第1の計時手段が第1の時間の計測を完了した時にタイマをリセットするとともに点火位置検出用計測時間から第1の時間を差し引いた時間を第2の時間としてタイマにセットして、該第2の時間の計測を行なわせる第2の計時手段と、第2の計時手段が第2の時間の計測を完了した時にタイマをリセットして、第2の時間の計測が完了した時刻から信号発生源が次の基準信号を発生する時刻までの時間を第3の時間として計測する第3の計時手段とが設けられる。
そして、回転周期検出手段は、上記第1の時間と第2の時間と第3の時間との和の時間を回転周期として検出するように構成され、点火信号発生手段は、第2の計時手段が第2の時間の計測を完了したときに点火信号を発生するように構成されている。
上記のように構成すると、点火位置検出用計測時間の演算に時間がかかっても、その演算に要した時間の分だけ、点火位置を検出するためにタイマに計測させる時間を補正して、演算された点火位置を正確に検出することができるため、マイクロコンピュータとしては動作周波数が低い低機能のものを用いることができる。
また上記のように構成すると、タイマとしては、計測値がセットされた計測値に達したときにオーバフローする簡単なタイマがあればよいため、フリーランタイマ等の高価なタイマを必要としない。従って、低機能のマイクロコンピュータを用いて点火位置を正確に制御することができ、点火位置の制御の精度を低下させることなくコストの低減を図ることができる。
以上のように、本発明によれば、基準信号の発生時刻から点火位置検出用計測時間演算手段が演算を終了する時刻までの時間を第1の時間としてタイマにより計測し、点火位置検出用計測時間からこの第1の時間を差し引いた時間を第2の時間としてタイマにセットして、該タイマがセットされた時間を計測したときに点火信号を発生させるようにしたので、点火位置検出用計測時間の演算に時間がかかっても、その演算に要した時間の分だけ、点火位置を検出するためにタイマに計測させる時間を補正して、演算された点火位置を正確に検出することができる。そのため、マイクロコンピュータとして動作周波数が低い低機能のものを用いることができる。
また本発明によれば、タイマとしては、セットされた計測値を計測したときにオーバフローする簡単な構成のものがあればよいため、フリーランタイマ等の高価なタイマを備えない低機能のマイクロコンピュータを用いることができる。
従って、本発明によれば、低機能の安価なマイクロコンピュータを用いて点火位置を正確に制御することができ、点火位置の制御の精度を低下させることなくエンジン用点火装置のコストの低減を図ることができる。
以下図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態のハードウェアの構成を示したもので、同図において1はエンジンの基準クランク角位置で基準信号を発生する信号発生源、2はコンデンサ放電式の点火回路、3はマイクロコンピュータを備えた点火制御部、4は点火回路の点火用コンデンサを充電するための電圧を発生する点火コンデンサ充電用電源である。
図示の信号発生源1は、エンジンのクランク軸5に取り付けられたロータ6と、ロータ6に設けられたリラクタ6aのエッジを検出してパルス信号を発生するパルス信号発生器7とを備えた周知のものである。図示のパルス信号発生器7は、リラクタ6aに対向する磁極部を先端に有する鉄心と該鉄心に巻回された信号コイルLsと、該鉄心に磁気結合された永久磁石とを備えた周知のもので、図3(A)に示したように、リラクタ6aの回転方向の前端側エッジ及び後端側エッジをそれぞれ検出したときに極性が異なるパルス信号Vs1及びVs2を発生する。本実施形態では、エンジンの上死点位置TDCよりも進角した位置に設定された基準クランク角位置θ1及び上死点位置付近に設定されたクランク角位置θ2でそれぞれパルス信号Vs1及びVs2が発生するようにパルス信号発生器7が配置されている。基準クランク角位置θ1で発生するパルス信号Vs1が基準信号として用いられ、上死点位置付近のクランク角位置θ2で発生するパルス信号Vs2がエンジンの始動時の点火信号として用いられる。
点火回路2は、一次コイルW1及び二次コイルW2を有する点火コイルIGと、点火コイルの一次コイルW1に対して並列に接続されたダイオードD1と、点火コイルIGの一次側に設けられて、点火コンデンサ充電用電源4の出力がダイオードD2とD1とを通して印加された点火用コンデンサCiと、点火制御部3から点火信号Siが与えられたときに導通して、導通した際に点火用コンデンサCiの電荷を点火コイルの一次コイルを通して放電させるように設けられたサイリスタThiとを備えている。
図示の点火回路においては、点火コンデンサ充電用電源4の出力で点火用コンデンサCiが図示の極性に充電される。点火制御部3がサイリスタThiに点火信号Siを与えると、該サイリスタが導通するため、点火用コンデンサCiに蓄積された電荷がサイリスタThiと点火コイルの一次コイルW1とを通して放電し、この放電により、点火コイルの二次コイルW2に点火用の高電圧が誘起する。この高電圧は、エンジンの気筒に取り付けられた点火プラグPLに印加されるため、該点火プラグで火花放電が生じ、エンジンが点火される。点火コンデンサ充電用電源4としてはエンジンにより駆動される磁石発電機内に設けられた発電コイルや、バッテリ電圧を昇圧するDC−DCコンバータ等が用いられる。
点火制御部3は、CPU8a、タイマ8b及び割り込み制御回路8c等を備えたマイクロコンピュータ8と、信号発生源1が出力するパルス信号Vs1及びVs2をそれぞれ波形整形する波形整形回路9及び10と、ダイオードDa及びDbからなるオア回路11とを備えている。
マイクロコンピュータ8としては、クロックパルスを計数して計測値がセットした値に達したときにオーバフローする機能を有する(オーバフローするときの計測値を任意にセットできる)簡単なタイマを1つだけ備え、比較的動作周波数が低い低機能のものが用いられている。
第1の波形整形回路9は、信号発生源1が発生するパルス信号Vs1(基準信号)をマイクロコンピュータが認識し得る波形の信号S1(図3B参照)に変換する回路で、この信号S1はマイクロコンピュータ8の割込み制御回路8cに与えられている。割込み制御回路8cは、波形整形回路9から信号S1が与えられたときにCPUが実行しているメインルーチンの処理に割込みをかけて、所定の割込み処理を実行させる。
また第2の波形整形回路10は、信号源が発生するパルス信号Vs2を立ち上がりが速いパルス波形の信号S2(図3C)に変換する。この信号S2はダイオードDbを通して点火信号SiとしてサイリスタThiに与えられる。
マイクロコンピュータ8は、図示しないROMに記憶されたプログラムを実行することにより、回転周期検出手段、点火位置演算手段、点火位置検出用計測時間演算手段等の機能実現手段を構成して、エンジンの回転周期を求めるとともに、求めた回転周期に対してエンジンの点火位置を演算し、演算した点火位置を検出したときに点火指令信号Si′を発生する。この点火指令信号は、ダイオードDaを通して点火信号Siとして点火回路のサイリスタThiに与えられる。
マイクロコンピュータ8により構成される各種の機能実現手段を備えた点火装置の全体的な構成を図2に示した。図2において、21ないし23はそれぞれ第1ないし第3の計時手段、24は回転周期検出手段、25は点火位置演算手段である。また26は点火位置検出用計測時間演算手段、27は点火信号発生手段である。
第1の計時手段21は、CPU8aが点火位置検出用計測時間Tiを演算するのに要する時間を計測する手段で、信号発生源1が基準信号(Vs1)を発生した時にタイマ8bをリセットして該タイマの計測動作を0から開始させ、点火位置検出用計測時間演算手段26が演算を終了したときに再び該タイマをリセットする。CPUは、点火位置検出用計測時間演算手段26の演算が終了したときのタイマ8bの計測値を第1の時間t1としてRAMに記憶させる。
第2の計時手段22は、第1の計時手段21が第1の時間t1の計測を完了した時にタイマ8bをリセットするとともに点火位置検出用計測時間Tiから第1の時間t1を差し引いた時間を第2の時間t2(=Ti−t1)としてタイマ8bにセットして、この第2の時間t2の計測を行なわせる。即ち、タイマ8bがオーバフローするまで該タイマに計測動作を行なわせる。
第3の計時手段23は、第2の計時手段22が第2の時間t2の計測を完了した時(タイマ8bがオーバフローシタ時)にタイマ8bをリセットして、第2の時間t2の計測が完了した時刻から信号発生源1が次の基準信号Vs1を発生する時刻(基準信号Vs1によりタイマがリセットされる時刻)までの時間を第3の時間t3として計測して、この計測値をRAMに記憶させる。
回転周期検出手段24は、第1の時間t1と第2の時間t2と第3の時間t3とを加算する演算を行なって、これらの時間の和の時間を回転周期Tn(=t1+t2+t3)として検出する。
また点火位置演算手段25は、マイクロコンピュータが実行するメインルーチンにおいて、回転周期検出手段24により検出された回転周期(エンジンの回転速度の情報が含まれている)Tnに対してエンジンの点火位置θiを演算する。点火位置θiは、基準クランク角位置から点火位置までの角度(点火角度という。)αの形で演算される。
点火位置検出用計測時間演算手段26は、信号発生源1が基準信号Vs1を発生したときに演算を開始して、エンジンEngのクランク軸が、回転周期Tnから求められる回転速度で基準クランク角位置から演算された点火位置θiまで(点火角度αの区間を)回転するのに要する時間を点火位置検出用計測時間Tiとして、下記の式により演算する。
Ti=(αi/360)×Tn …(1)
前述の第1の計時手段21が計測する第1の時間t1は、主として、上記(1)式による演算を行なうのに要する時間である。
点火信号発生手段27は、第2の計時手段22が時間t2(=Ti−t1)を計測したとき(タイマ8bがオーバフローしたとき)に点火位置θiを検出して点火指令信号Si′をマイクロコンピュータのポートから出力する。本実施形態において、タイマ8bがオーバフローするのは第2の時間t2の計測が終了して、点火位置が検出されたときのみである。従って、点火信号発生手段は、単にタイマ8bがオーバフローしたときにマイクロコンピュータのポートから点火指令信号を出力させるように構成されればよく、該点火指令発生手段を構成するためのプログラムのアルゴリズムは簡単なものでよい。
図2に示した機能実現手段を構成するために、基準信号Vs1が発生する毎にマイクロコンピュータが実行する割り込み処理のアルゴリズムを示すフローチャートを図4に示した。この割り込み処理が開始されると、先ずステップ1で、タイマ8bをリセットして、点火位置検出用計測時間Tiを演算するために必要な演算処理時間の計測動作を開始させる。次いでステップ2で回転周期Tn(=t1+t2+t3)を演算し、ステップ3で回転周期Tnが、ソフトウェア的に演算された点火位置での点火を行なう回転速度に相当する設定周期Tns以下になっているか否か(エンジンの回転速度が演算された点火位置で点火を行なうことが許容される回転速度以上であるか否か)を判定する。回転周期Tnの初期値は、マイクロコンピュータが起動する際に実行する初期化処理において、設定周期Tnsよりも十分に大きい値に設定されている。
ステップ3において、Tn≦Tnsではないと判定されたときには、ステップ4に進んでタイマ8bの計測値(t1)をRAMに記憶させると共に、タイマ8bをリセットして演算処理時間の計測を停止させる。このとき第2の時間t2は0であり、タイマ8bは次に基準信号Vs1が発生するまでの間第3の時間t3の計測動作を行なう。
ステップ4でタイマ8bをリセットした後、ステップ5で信号発生源1が発生したパルス信号Vs2による点火処理を行なわせ、この割り込み処理を終了する。ステップ3でTn≦Tnsであると判定されたときには、ステップ6に移行して回転周期Tnに対して点火位置検出用計測時間Tiを演算し、ステップ7でタイマ8bの計測値(第1の時間t1)をRAMに記憶させると共に、タイマ8bをリセットして演算処理時間の計測を停止させる。次いでステップ8で、点火位置を検出するためにタイマにセットする第2の時間t2=Ti−t1を演算し、ステップ9でこの第2の時間t2をタイマ8bにセットする。タイマ8bはこの第2の時間t2を計測したときにオーバフローする。マイクロコンピュータは、タイマ8bがオーバフローしたときに図示しない割り込み処理を実行して、この割り込み処理において、タイマ8bをリセットしてクロックパルスを計数する計時動作(第3の時間t3を計測する動作)を開始させるとともに、マイクロコンピュータのポートから点火指令信号Si′を出力さる。
図4に示したアルゴリズムによる場合には、ステップ1とステップ4及び7とにより第1の計時手段21が構成され、ステップ8及び9と、タイマ8bがオーバフローしたときに実行される割り込み処理とにより第2の計時手段22が構成される。またタイマ8bがオーバフローしたときに実行される割り込み処理においてタイマ8bをリセットしてクロックパルスを計測する計測動作を開始させる過程と、基準信号Vs1が発生したときにタイマ8bの計測値を読み込んで記憶させる過程とにより、第3の計時手段23が構成される。
上記のように、本発明においては、基準信号Vs1の発生時刻から点火位置検出用計測時間演算手段が演算を終了する時刻までの時間(演算処理時間)を第1の時間t1としてマイクロコンピュータのタイマ8bにより計測し、点火位置検出用計測時間Tiからこの第1の時間t1を差し引いた時間を第2の時間t2としてタイマ8bにセットして、該タイマがセットされた時間を計測した時(オーバフローした時)に点火信号Siを発生させるので、点火位置検出用計測時間Tiの演算に要した時間の分だけ、点火位置を検出するためにタイマに計測させる時間を補正して、演算された点火位置を正確に検出することができる。またタイマ8bとしては、セットされた計測値を計測したときにオーバフローする簡単な構成のものでよいため、フリーランタイマ等の高価なタイマを備えない低機能のマイクロコンピュータを用いることができる。
上記の実施形態では、説明を簡単にするために単気筒エンジンを点火する点火装置を例にとったが、多気筒エンジンを点火する点火装置にも本発明を適用することができるのはもちろんである。
本発明の一実施形態のハードウェアの構成を示した回路図である。 マイクロコンピュータにより構成される機能実現手段を含む同実施形態の全体的な構成を示したブロック図である。 本実施形態において信号発生源及び波形整形回路が出力する信号の波形の一例を示した波形図である。 本実施形態において信号発生源が基準信号を発生する毎にマイクロコンピュータが実行する割り込み処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。
符号の説明
1 信号発生源
2 点火回路
3 点火制御部
8 マイクロコンピュータ
21 第1の計時手段
22 第2の計時手段
23 第3の計時手段
24 回転周期検出手段
25 点火位置演算手段
26 点火位置検出用計測時間演算手段
27 点火信号発生手段

Claims (1)

  1. エンジンの基準クランク角位置で基準信号を発生する信号発生源と、前記信号発生源が基準信号を発生する周期を前記エンジンの回転周期として検出する回転周期検出手段と、前記回転周期から得られる回転速度における前記エンジンの点火位置を演算する点火位置演算手段と、前記点火位置演算手段により演算された点火位置を検出したときに点火信号を発生する点火信号発生手段と、前記点火信号が発生したときに前記エンジンの点火プラグに印加するための点火用高電圧を発生する点火回路とを備えたエンジン用点火装置において、
    前記信号発生源が基準信号を発生したときに演算を開始して、前記エンジンのクランク軸が、前記回転周期から求められる回転速度で前記基準クランク角位置から演算された点火位置まで回転するのに要する時間を点火位置検出用計測時間として演算する点火位置検出用計測時間演算手段と、
    前記信号発生源が基準信号を発生した時にタイマをリセットして、前記基準信号の発生時刻から前記点火位置検出用計測時間演算手段が演算を終了する時刻までの時間を第1の時間として前記タイマにより計測する第1の計時手段と、
    前記第1の計時手段が前記第1の時間の計測を完了した時に前記タイマをリセットするとともに前記点火位置検出用計測時間から前記第1の時間を差し引いた時間を第2の時間として前記タイマにセットして、該第2の時間の計測を行なわせる第2の計時手段と、
    前記第2の計時手段が前記第2の時間の計測を完了した時に前記タイマをリセットして、前記第2の時間の計測が完了した時刻から前記信号発生源が次の基準信号を発生する時刻までの時間を第3の時間として計測する第3の計時手段と、
    を具備し、
    前記回転周期検出手段は、前記第1の時間と第2の時間と第3の時間との和の時間を前記回転周期として検出するように構成され、
    前記点火信号発生手段は、前記第2の計時手段が前記第2の時間の計測を完了したときに前記点火信号を発生するように構成されていること、
    を特徴とするエンジン用点火装置。
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