JP4424184B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は特定の被写体を認識し、その認識結果に基づいて撮影動作を制御する撮像装置に関する。
従来から、予め用意されたテンプレート画像と被写界の画像データとのマッチング処理により被写体を認識し、画像中の被写体の抽出や被写体の特定などを行う技術は公知である。また、特許文献1には、被写体の認識機能を有するカメラにおいて、ユーザーが選択した撮影モードによって被写体認識の手法を切り替える技術が開示されている。
特開2001−330882号公報
ところで、上記特許文献1のカメラにおいてもレリーズタイミングの決定はユーザーに委ねられているので、そのタイミングによっては意図通りの撮影結果が得られない場合がある。例えば、風景撮影や記念撮影において、画面内に通行人等がいる状況で撮影すると意図通りの撮影画像を得ることができないことがある。また、高速で移動する被写体の撮影では、被写体が画面内に収まった段階で自動的に撮影がされると便利な場合もある。さらに、花火を撮影する場合のように、認識される被写体によってはフラッシュの使用を控えるのが好ましい場合もある。
本発明は上記従来技術の課題を解決するためにされたものであり、その目的は、被写体の認識結果に基づいて、様々な状況で最適な撮影結果を容易に得ることできる撮像装置を提供することである。
請求項1の発明に係る撮像装置は、撮影光学系を介して被写界の画像を撮影する撮影ユニットと、前記被写界からの光束を光電変換して被写界データを取得するエリアセンサと、認識対象の画像に基づくテンプレート情報を保持するメモリと、前記被写界の画像と前記テンプレート情報のそれぞれに対して画像のエッジを抽出し、該エッジの線の交点に連結する線の数が最高となる前記交点から前記連結する線の数が少なくなる前記交点へ向かう2つのベクトルのなす角を特徴量として求める画像処理部と、前記画像処理部によって求めた前記被写界データの前記特徴量と前記テンプレート情報の前記特徴量の差に基づいて、前記被写界に前記認識対象が存在するか否かを判定するパターン認識部と、前記判定結果に基づいて前記撮影ユニットの撮影動作を制御する制御部と、を有することを特徴とする。なお、テンプレート情報は、認識対象の画像データと認識対象の画像における特徴量のデータとを包含する。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記制御部は、前記被写界に前記認識対象が存在する場合に前記撮影ユニットの撮影動作を禁止することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記制御部は、前記被写界に前記認識対象が存在する場合に前記撮影ユニットの撮影動作を自動的に開始することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記撮影ユニットは、閃光発光により前記被写界を照射する閃光発光部をさらに有し、前記制御部は、前記被写界に前記認識対象が存在する場合に前記閃光発光部の発光を禁止することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの発明において、前記被写界データにおいて部分領域を指定する操作部をさらに有し、前記パターン認識部は、前記被写界データの前記部分領域において前記テンプレート情報との対比を行うことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかの発明において、前記制御部は、前記被写界データから一部を切り出して前記テンプレート情報を生成することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれかの発明において、前記パターン認識部は、下記式(1)の演算によって、前記被写界データと前記テンプレート情報との対比を行うことを特徴とする。
Figure 0004424184
請求項8の発明は、請求項1から請求項6のいずれかの発明において、前記パターン認識部は、前記被写界データおよび前記テンプレート情報に対してエッジ抽出処理を施して、前記被写界に前記認識対象が存在するか否かを判定することを特徴とする。
本発明の撮像装置は、被写界データとテンプレート情報とを対比して、被写界に認識対象が存在するか否かを判定し、その判定結果に基づいて撮影ユニットの撮影動作を制御するので、撮影失敗の可能性が低減する。被写界に認識対象が存在する場合に前記撮影ユニットの撮影動作を禁止すれば、例えば撮影画像に不要な通行人等が写り込むのを防止できる。また、被写界に認識対象が存在する場合に撮影ユニットの撮影動作を自動的に開始するようにすれば、高速で移動する被写体などの撮影が容易となる。さらに、被写界に認識対象が存在する場合に閃光発光部の発光を禁止することで、例えば、花火等を撮影する場合などで撮影失敗の可能性が低減する。
(第1実施形態の説明)
図1は本発明の第1実施形態に係る電子カメラの撮影機構を示す概要図である。
第1実施形態の電子カメラはカメラ本体1と、撮影光学系が収容されたレンズ部2とから構成される。ここで、レンズ部2はバヨネット機構等によりカメラ本体1と結合し、カメラ本体1に対してレンズ部2を交換可能に装着できるようになっている。また、カメラ本体1の上部には閃光発光部3が設けられている。
カメラ本体1の中心部には、メインミラー4と、シャッタ5と、固体撮像素子6とがレンズ光軸に沿って配置されている。また、カメラ本体1の上部領域にはファインダ光学系が配置されている。
メインミラー4は、シャッタ5および固体撮像素子6の前方で傾斜状態となる観察位置と、上方に跳ね上げられて撮影光路から外れた状態となる退避位置とを切り替えることができる。観察位置でのメインミラー4は、レンズ部2を通過した光束を上方に反射させてファインダ光学系に導くようになっている。一方、メインミラー4が退避位置にあるときは、レンズ部2を通過した光束がシャッタ5および固体撮像素子6に導かれるようになっている。
ファインダ光学系は、拡散スクリーン7と、コンデンサレンズ8と、ペンタプリズム9と、ハーフミラー10と、再結像レンズ11およびエリアセンサ12と、接眼レンズ13とを有している。拡散スクリーン7はメインミラー4の上方に位置し、観察位置のメインミラー4で反射された光束を一旦結像させる。拡散スクリーン7上で結像した光束はコンデンサレンズ8およびペンタプリズム9を通過し、ペンタプリズム9の入射面に対して90°偏向した射出面からカメラ本体1の後方に導かれる。
ペンタプリズム9の後方には、ハーフミラー10と、再結像レンズ11およびエリアセンサ12と、接眼レンズ13とが配置されている。ハーフミラー10はペンタプリズム9の射出面の後方で傾斜配置されており、ペンタプリズム9から射出された光束を分岐させる。一方の光束は再結像レンズ11を介してエリアセンサ12に導かれ、他方の光束は接眼レンズ13を介してユーザーの目に到達するようになっている。
図2は第1実施形態に係る電子カメラのブロック図である。電子カメラは、上記の閃光発光部3、固体撮像素子6およびエリアセンサ12に加えて、メモリ14と、画像処理部15と、カードインターフェース16および記録媒体17と、モニタ18と、操作部19と、レリーズ操作用のレリーズ釦20と、CPU21と、各部を接続するデータバス22とを有している。
固体撮像素子6の受光面には受光素子が2次元配列されている。撮影時において固体撮像素子6の受光面に投影された被写体像は、受光素子により光電変換されてアナログ画像データとして出力される。このアナログ画像データはA/D変換された後に画像処理部15に入力される。一方、エリアセンサ12は、後述の「パターン認識処理モード」での非撮影時(ファインダ光学系での観察時)に被写界データを生成する撮像素子である。
メモリ14はSDRAM等で構成され、画像処理部15での画像処理前または画像処理後の画像データを一時的に保存する。また、メモリ14には、後述の「パターン認識処理モード」で使用されるテンプレート情報が複数記録されている。なお、第1実施形態のテンプレート情報は、認識対象を画素単位で表現した画像データで構成されている(図5参照)。
画像処理部15は、固体撮像素子6から出力された画像信号に画像処理(欠陥画素補正、ガンマ補正、補間、色変換、エッジ強調などの処理)を施して撮影画像データを生成する。また、画像処理部15は、被写界データとテンプレート情報とを対比して被写界に認識対象が存在するか否かを判定するパターン認識処理を実行する。
カードインターフェース16には記録媒体17が着脱可能に装着されている。記録媒体17は公知の半導体メモリなどで構成され、この記録媒体17には上記の撮影画像データが最終的に格納される。
モニタ18はカメラ本体1の背面などに配置される。モニタ18には撮影画像データの再生画面やカメラの各種設定を変更するための設定画面などが表示される。操作部19は十字状のカーソルキーなどで構成され、上記の設定画面での各種入力などに使用される。
CPU21は、例えば、AE演算およびAF演算などの各種演算処理、撮影時の画像処理プロセスおよび撮影機構の制御、閃光発光部3の発光タイミング制御などを実行し、電子カメラの各部を制御する。
また、CPU21は設定画面でのユーザーの入力に基づいて以下の処理を実行する。(1)第1に、CPU21は、パターン認識処理を実行する「パターン認識処理モード」と、パターン認識処理を実行しない「通常撮影モード」との撮影モード切替を実行する。(2)第2に、CPU21は設定画面における被写界データの部分領域の指定により、パターン認識処理を行う範囲を変更する。(3)第3に、CPU21はユーザーの指定入力に基づいて再生画像(または被写界データ)の一部を切り出して、その切り出し画像からテンプレート情報を生成する。
以下、第1実施形態の「パターン認識処理モード」での動作を図3に沿って説明する。第1実施形態は、被写界に認識対象が存在する場合に撮影を禁止する例である。
ステップS101:メインミラー4が観察位置にある状態では、レンズ部2を通過した被写界の光束はファインダ光学系に導かれ、ファインダ光学系では被写界の光束がハーフミラー10によりエリアセンサ12および接眼レンズ13にそれぞれ導かれる。
このとき、「パターン認識処理モード」のCPU21は、所定間隔ごとにエリアセンサ12を駆動させて被写界データImg[i][j]を取得する。ここで、「Img[i][j]」は、水平方向i画素×垂直方向j画素で構成された被写界データを意味する。なお、第1実施形態では、便宜上45×30のデータサイズの被写界データ(iは1〜45の整数、jは1〜30の整数)の場合を例に説明する(図4参照)。
ステップS102:CPU21は、設定画面においてユーザーが選択したテンプレート情報ImgTemplete[u][v]をメモリ14から読み出す。
ここで、「ImgTemplete[u][v]」は、水平方向u画素×垂直方向v画素で構成された画像データ(テンプレート情報)を意味する。テンプレート情報は、出荷時に予めメモリ14に格納されているものでもよく、あるいはユーザーが撮影画像データ等を切り出して生成したものでもよい。なお、第1実施形態では、便宜上テンプレート情報が12×8の2値化画像データ(uは1〜12の整数、vは1〜8の整数)の場合を例に説明する(図5参照)。
ステップS103:画像処理部15は、被写界データに対するテンプレート情報の画像位置[x0][y0]を1画素ずつ変化させて式(1)の演算を実行する。そして、各画像位置[x0][y0]における被写界データおよびテンプレート情報の対比結果をScore[x0][y0]としてそれぞれ数値化する。なお、式(1)の演算では被写界データとテンプレート情報との一致度が高いほどScore[x0][y0]の値は小さくなる。
Figure 0004424184
ここで、上記S101、S102の例でのΣの範囲は、xが1〜12、yが1〜8となる。
また、式(1)におけるx0,y0の範囲は、被写界データの部分領域の指定の有無により変動する。被写界データの部分領域の指定がない場合には、画像処理部15は被写界データの全体でパターン認識処理を実行する。そのため、x0およびy0の上限値は、被写界データの各最大画素数からテンプレート情報の各最大画素数をそれぞれ減じた値となる。具体的に上記S101、S102の例で被写界データの全体を対象とする場合には、x0は0〜33の整数となり、y0は0〜22の整数となる。
一方、図4で斜線で示す範囲が部分領域に指定されている場合には、画像処理部15のパターン認識処理はその部分領域に限定される。そのため、画像処理部15は部分領域に対応したx0,y0の範囲で式(1)の演算を実行することとなる。
ステップS104:画像処理部15は式(2)の演算によって、上記のS103で求めたScore[x0][y0]の値の最小値HonScoreを求める。そして、画像処理部15はHonScoreの値をCPU21に出力する。
HonScore=MIN(Score[x0][y0])・・・(2)
ここで、「MIN(A)」はAの最小値を返す関数である。また、S104でのx0,y0の範囲はS103と同様である。例えば、図4および図5のパターン認識処理で部分領域の指定がない場合には、x0=29,y0=22のときのScore[x0][y0]の値がHonScoreとなる。
ステップS105:CPU21は、S104のHonScoreがパターン認識判定の閾値(Threshold)よりも小さいか否か(HonScore<Threshold)を判定する。HonScoreの方が閾値より小さい場合(YES側)にはS106に移行する。一方、HonScoreが閾値以上の場合(NO側)にはS107に移行する。
ステップS106:CPU21はレリーズ操作を不能化して撮影禁止状態とし、ステップS108に移行する。なお、S106は、撮影を望まない被写体(認識対象)がパターン認識処理の範囲に存在する場合に該当する。
ステップS107:この場合は、パターン認識処理の範囲に撮影を望まない被写体が存在しないので、ユーザーの意図通りの撮影を行うことが可能である。S107の状態でレリーズ釦19が全押しされると、CPU21はメインミラー4を跳ね上げて退避位置に移動させる。そして、CPU21は所定のタイミングでシャッタ5を走行させ、固体撮像素子6を駆動させて撮影を実行する。
ステップS108:CPU21は、ユーザーから「パターン認識処理モード」の終了指示があるか否かを判定する。終了指示がある場合(YES側)にはCPU21は「パターン認識処理モード」を終了する。一方、終了指示がない場合(NO側)にはS101に戻って、CPU21は一連の動作を繰り返す。以上で第1実施形態の「パターン認識処理モード」の動作説明を終了する。
以下、第1実施形態の効果を説明する。第1実施形態では、撮影を望まない被写体がパターン認識の範囲に存在する場合には、CPU21は撮影を禁止する。そのため、第1実施形態では撮影画像に意図しない被写体が写り込むのを防止できる。例えば、風景撮影時などで人のテンプレート情報を用いてパターン認識処理を行った場合には、カメラの前を通行人が横切っているときは撮影できないので、撮影画像に不要な通行人が写り込む可能性は著しく低減する。
また、第1実施形態では被写界データの部分領域を指定して、パターン認識の範囲を任意に変更できる。この場合にはユーザーが撮影時の構図を詳細に設定できるとともに、パターン認識による演算処理量を大幅に抑制できる。さらに、認識対象に係るテンプレート情報は、ユーザーが生成したものも含めて複数の候補から選択できるので、撮影条件および構図の設定にユーザーの意図を十分反映させることができる。
(第2実施形態の説明)
図6は第2実施形態の「パターン認識処理モード」での動作を示す流れ図である。第2実施形態は、被写界に認識対象が存在する場合に自動的に撮影を行う例である。ここで、以後の実施形態における電子カメラの構成は第1実施形態と共通であるので、同一符号を付して説明を省略する。また、第2実施形態のS201〜S204はS101〜S104にそれぞれ対応し、S207はS108に対応するので重複部分の説明は省略する。
ステップS205:CPU21は、S204のHonScoreがパターン認識判定の閾値(Threshold)よりも小さいか否か(HonScore<Threshold)を判定する。HonScoreの方が閾値より小さい場合(YES側)にはS206に移行する。一方、HonScoreが閾値以上の場合(NO側)にはS207のモード終了判定に移行する。
ステップS206:この場合は、ユーザーが撮影を望む被写体(認識対象)がパターン認識処理の範囲に存在するので、CPU21は自動的に撮影動作を開始する。
以下、第2実施形態の効果を説明する。第2実施形態では、撮影を望む被写体がパターン認識の範囲に存在する場合には、CPU21は自動的に撮影を開始する。したがって、例えば、高速で移動する被写体の撮影や、野鳥等の被写体がある場所に出現するのを長時間待機するような状況の撮影などで、ユーザーの意図する被写体を容易に撮影することができる。
(第3実施形態の説明)
図7は第3実施形態の「パターン認識処理モード」での動作を示す流れ図である。第3実施形態は、被写界に認識対象が存在する場合に閃光発光部の発光を禁止する例である。第3実施形態のS301〜S305はS101〜S105にそれぞれ対応し、S308はS108に対応するので重複部分の説明は省略する。
ステップS306:この場合は、閃光発光を伴う撮影が好ましくない被写体がパターン認識処理の範囲に存在する。そのため、S306の状態でレリーズ釦19が全押しされると、CPU21は閃光発光部3の発光を行わずに撮影動作を行う。
ステップS307:この場合は、閃光発光を伴う撮影が好ましくない被写体はパターン認識処理の範囲に存在しない。そのため、S307の状態でレリーズ釦19が全押しされると、CPU21は露出条件等に応じて閃光発光部3を発光させて撮影動作を行う。
以下、第3実施形態の効果を説明する。第3実施形態では閃光発光を伴う撮影が好ましくない被写体がパターン認識の範囲に存在する場合には、CPU21は閃光発光部3の発光を行わずに撮影を行う。したがって、例えば、花火や電飾されたクリスマスツリーを認識対象として撮影する場合などで撮影失敗のおそれが低減する。
(第4実施形態の説明)
図8は第4実施形態の電子カメラの「パターン認識処理モード」での動作を示す流れ図である。第4実施形態は第1実施形態の変形例であって、エッジ端点を特徴量とするパターン認識処理を適用した例である。この第4実施形態の構成によっても第1実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、第4実施形態のS401、S402はS101、S102に対応し、S407〜S409はS106〜S108にそれぞれ対応するので重複部分の説明は省略する。
ステップS403:画像処理部15は、被写界データおよびテンプレート情報(認識対象の画像データ)に対して、公知の微分フィルタ(ラプラシアンフィルタなど)によりエッジ抽出処理を施す。
ステップS404:画像処理部15は、上記の各画像データにおいて被写界データおよびテンプレート情報の特徴量データをそれぞれ生成する。この特徴量データは、各画像データにおける交点の次数(交点からの線の分岐数)および交点の座標に基づいて生成される。上記の交点の次数を定める方法は多様であるが、本実施形態では以下の(a)〜(c)の手順で特徴量データを生成する。
(a)画像処理部15は、エッジの線を構成する任意の点を中心として一定範囲の画像データを抽出する。
(b)画像処理部15は、抽出範囲の中央点に連結した線が抽出範囲の外周と交差する数から交点の次数を求める。例えば、図9の例では、5×5の抽出範囲において、中央点に連結した線は4方向に分岐して抽出範囲の外周とそれぞれ交差するので、この交点(中央点)の次数は4となる。なお、抽出範囲をより大きく設定すればより詳細にエッジの交点とその次数を取得することができる。
(c)画像処理部15は上記(a)、(b)の処理を繰り返し、エッジの線の交点の次数をそれぞれ求める。そして、画像処理部15は、次数が閾値以上である交点の情報(交点の次数、交点の座標)に基づいて特徴量データを生成する。
ステップS405:画像処理部15は、被写界データに対するテンプレート情報の画像位置を1画素ずつ変化させて、被写界データおよびテンプレート情報のそれぞれの特徴量データ(S404)の照合を行う。そして、画像処理部15は照合結果のスコアをCPU21に出力する。
ここで、画像処理部15は各特徴量データを複数の照合方法で比較し、各照合方法による照合結果を加重加算することで照合結果のスコアを演算する。2つの特徴量データの照合方法としては、(1)所定の次数の交点の数の差を求める、(2)所定の次数の交点(例えば最高次数の交点)を起点として、その起点から1つ下の次数の交点に向かう2つのベクトルがなす角の差を求める、などの方法が挙げられる。
ステップS406:CPU21は照合結果のスコア(S405)と閾値とを比較して、被写界のパターン認識処理の範囲に認識対象が存在するか否かを判定する。認識対象が存在する場合(YES側)にはS407に移行する。一方、認識対象が存在しない場合(NO側)にはS408に移行する。
(請求項と実施形態との対応関係)
ここで、請求項と実施形態との対応関係を示しておく。なお、以下に示す対応関係はあくまで参考のために示した解釈であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
撮影光学系」にはレンズ部2が対応する。「撮影ユニット」には主に固体撮像素子6などが対応する。「エリアセンサ」にはエリアセンサ12が対応する。「メモリ」にはメモリ14が対応する。「パターン認識部」には画像処理部15が対応する。「制御部」にはCPU21が対応する。「閃光発光部」には閃光発光部3が対応する。「操作部」には操作部19が対応する。
(実施形態の補足事項)
以上、本発明を上記の実施形態によって説明してきたが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に限定されるものではない。
(1)本発明は一眼レフレックス型の銀塩カメラにも適用することができる。また、撮影を行う固体撮像素子で被写界データを取得する構成としてもよい。
(2)エリアセンサの配置などは上記実施形態に限定されない。例えば、エリアセンサを拡散スクリーンの位置に配置してもよく、あるいは、ハーフミラーを配置せずにペンタプリズムの射出面近傍にエリアセンサを配置するようにしてもよい。また、図4などのエリアセンサの分割数やサイズは例示であって、適宜変更することができる。さらに、エリアセンサの画素の形状も、円形や多角形の画素を組み合わせたものであってもよい。
(3)本発明のパターン認識処理は上記実施形態に限定されない。例えば、第2実施形態または第3実施形態でエッジ端点を特徴量とするパターン認識処理を行うようにしてもよい。また、本発明では、被写界に認識対象が存在するかの判定を、ニューラルネットを用いた認識処理や多変量解析を用いた認識処理で判定するようにしてもよい。
(4)本発明のテンプレート情報は認識対象の画像データのみに限定されない。例えば、第4実施形態の例では認識対象の画像データから生成した特徴量データを予めテンプレート情報としてメモリに保持するようにしてもよい。
(5)上記実施形態では被写界データの部分領域は矩形であるが、部分領域を円形、多角形や、自由曲線による任意の形状で指定するようにしてもよい。また、被写界データに対して複数の部分領域を設定できるようにしてもよい。
本発明は、例えば電子カメラや、一眼レフレックス方式の銀塩カメラなどの制御に適用することができる。
第1実施形態に係る電子カメラの撮影機構を示す概要図 第1実施形態に係る電子カメラのブロック図 第1実施形態の「パターン認識処理モード」での動作を示す流れ図 第1実施形態の被写界データの説明図 第1実施形態のテンプレート情報の説明図 第2実施形態の「パターン認識処理モード」での動作を示す流れ図 第3実施形態の「パターン認識処理モード」での動作を示す流れ図 第4実施形態の「パターン認識処理モード」での動作を示す流れ図 第4実施形態におけるエッジ交点の次数の演算に関する説明図
符号の説明
1 カメラ本体
2 レンズ部
3 閃光発光部
6 固体撮像素子
12 エリアセンサ
14 メモリ
15 画像処理部
19 操作部
21 CPU

Claims (8)

  1. 撮影光学系を介して被写界の画像を撮影する撮影ユニットと、
    前記被写界からの光束を光電変換して被写界データを取得するエリアセンサと、
    認識対象の画像に基づくテンプレート情報を保持するメモリと、
    前記被写界の画像と前記テンプレート情報のそれぞれに対して画像のエッジを抽出し、該エッジの線の交点に連結する線の数が最高となる前記交点から前記連結する線の数が少なくなる前記交点へ向かう2つのベクトルのなす角を特徴量として求める画像処理部と、
    前記画像処理部によって求めた前記被写界データの前記特徴量と前記テンプレート情報の前記特徴量の差に基づいて、前記被写界に前記認識対象が存在するか否かを判定するパターン認識部と、
    前記判定結果に基づいて前記撮影ユニットの撮影動作を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御部は、前記被写界に前記認識対象が存在する場合に前記撮影ユニットの撮影動作を禁止することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御部は、前記被写界に前記認識対象が存在する場合に前記撮影ユニットの撮影動作を自動的に開始することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記撮影ユニットは、閃光発光により前記被写界を照射する閃光発光部をさらに有し、
    前記制御部は、前記被写界に前記認識対象が存在する場合に前記閃光発光部の発光を禁止することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記被写界データにおいて部分領域を指定する操作部をさらに有し、
    前記パターン認識部は、前記被写界データの前記部分領域において前記テンプレート情報との対比を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記制御部は、前記被写界データから一部を切り出して前記テンプレート情報を生成することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記パターン認識部は、下記式(1)の演算によって、前記被写界データと前記テンプレート情報との対比を行うことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の撮像装置。
    Figure 0004424184
  8. 前記パターン認識部は、前記被写界データおよび前記テンプレート情報に対してエッジ抽出処理を施して、前記被写界に前記認識対象が存在するか否かを判定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の撮像装置。
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