JP4365988B2 - 撮像装置およびこの装置における被写体認識方法 - Google Patents

撮像装置およびこの装置における被写体認識方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スチルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、カメラの自動化が進み、自動露出制御(AE)、自動焦点調節(AF)あるいは手ぶれ補正(IS)などの機能が搭載され、簡単に綺麗な撮影を行なうことができるようになっている。そして、さらなる自動化の方向性として、被写界、被写体を判断し、より最適な自動制御を行なわせようとする。
【0003】
これは、撮像素子により得られた画象に対して様々なシーン解析を行ない、被写界、被写体を判断しその撮影状況に最適で、これまで以上に高度なカメラ制御を自動的に行なうことを目的としたものである。なお、以下の説明においては、被写界と被写体の認識を区別することなく被写体認識という。たとえば、被写体が人物であることがわかれば、比較的被写界深度の浅い背景をぼかした露出制御(いわゆる、ポートレート写真風)を行ない、人物の顔(さらには目)に対して焦点調節を行なうことも自動で簡単に行なうことができるようになる。
【0004】
上述の例では撮像画象中の人物の顔および目の認識が1つの鍵となる。この問題解決に対しては、多くの提案がなされている。たとえば特開平8−63597号公報には、フィルムに撮影された画像を印画紙に最適に焼き付けるための判断基準に人の顔を用い、その目的のために原画像中から人間の顔領域をその形状に着目して抽出する方法が開示されている。
【0005】
また、特開平9−251534号公報には、顔領域の中からさらに目、鼻および口領域などを抽出して、登録済みの人物認証を行なう方法が開示されている。
さらに、特開平10−232934号公報には、入力された画像中から顔領域を抽出して、自動的に顔を辞書登録する顔画像登録装置およびその方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように顔および目などの領域抽出とその特徴抽出の例を説明したが、撮像装置にかかる機能を応用する場合、特に情報源となる原画像の状態が問題になる。特に撮像用光学系を通過した光束を用いて被写体認識を行なう場合などは、認識処理に耐え得る、特に撮像光学系の焦点調節状態がある程度良好であることが必要となる。すなわち、ピントが全くぼけた状態では顔どころか被写体がなんであるかを特定することができない状況となり、そのままでは高性能の認識装置を備えた意味がなくなってしまう。
【0007】
本発明はかかる実情に鑑み、適正かつ効率的な被写体認識機能を実現し得る撮像装置およびこの装置における被写体認識方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の撮像装置は、前記撮像光学系を介して取り込まれる被写体光を画像信号に変換するための撮像手段と、
前記撮像手段からの画像信号に基づいて被写体認識を行なうための被写体認識手段と、
前記焦点調節手段にて焦点調節動作を行なった後、前記被写体認識手段により被写体認識動作を行ない、その後、前記被写体認識手段が認識した被写体に対して前記撮像光学系が合焦しているか否かを判断する制御手段とを有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の被写体認識方法は、被写体認識装置を備えた撮像装置における被写体認識方法であって、前記被写体認識装置の被写体認識用撮像光学系が焦点調節する際、焦点調節動作後に被写体認識動作を行なうようにしたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の記録媒体は、上記いずれかの各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
また、本発明の記録媒体は、上記いずれかの方法の処理手順を実行させるためのプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【0013】
本発明によれば、被写界・被写体の認識装置を備えた撮像装置において、被写体認識装置の撮像光学系が焦点調節可能な場合は、ある程度焦点調節された状態で認識動作を行うことで常に精度良い認識動作を行うことが可能になる。
また、被写体認識用撮像光学系が焦点調節可能で自動焦点調節機能を有する場合、認識動作を行う前に少なくとも一度の自動焦点調節動作を行い、さらに被写体認識動作と自動焦点調節動作を交互に行うようにした。
一方、手動の焦点調節が行われている場合は随時被写体認識動作を許可することで自動・手動の焦点調節機能と被写体認識機能が上手く融合した撮像装置の構成が可能になる。
さらに、被写体認識用撮像光学系の焦点距離が変更可能な場合の焦点距離変更動作中と、パンニング動作が検出可能な場合のパンニング動作中は被写体認識動作を許可しないことで無用な被写体認識動作を回避することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明による撮像装置の好適な実施の形態を説明する。
図1は、本発明の撮像装置の実施形態における制御系の概略構成例を示すブロック図である。図において、1はこの装置全体を制御する中央演算装置(CPU)、2は自動露出制御のための測光装置(AEU)、3は自動焦点制御のための焦点検出装置(AFU)、4は被写体認識のための認識装置(ORU)、5は露光動作,給送等の駆動源となるモータ(MTR)、6は各種操作スイッチ類(SWS)、7は防振制御のための振動検出装置(ISU)、そして8は撮影光学系(LNS)である。この撮影光学系8は、いわゆるコンパクトカメラのようにカメラ本体内に含まれ、あるいは一眼レフカメラのようにカメラ本体とは別体のいずれの場合でもよい。
【0015】
図2は、本発明を一眼レフカメラに適用した場合の撮影および焦点検出のための光学的構成要素の配置例を示す図である。
図2において、8は前述した撮影光学系、11はクイックリターンミラー、12はシャッタ、13はフィルム面、14はピント板、15はペンタプリズムである。
【0016】
一方、16は撮影レンズの光軸上に斜めに配置された第1の反射鏡、17は第1の反射鏡16によるフィルム面13に共役な近軸的結像面、18は第2の反射鏡、19は赤外線カットフィルタ、20は2つの開口を有する絞り、21は絞り20の2つの開口に対応して配置された2つのレンズを有する2次結像光学系、22は第3の反射鏡、23は焦点検出用受光素子である。第1の反射鏡16から焦点検出用受光素子23までの構成素子により、図1に示した焦点検出装置(AFU)3の光学系が構成される。
【0017】
24は測光および被写体認識のためのフィールドレンズ、25は測光および被写体認識のための分割プリズムである。これらの要素については、図3以降において詳細に説明する。
【0018】
図3は、被写界の測光および被写体認識のための光学構成要素の配置例を示す図である。
図3において、8は前述した撮影光学系、24はフィールドレンズ、27は二次結像レンズ、28は測光および被写体認識用エリアセンサである。エリアセンサ28の2つの撮像面29,30上には各々撮影レンズ8のお互いに異なる瞳位置からの光束が導かれ、フィールドレンズ24、二次結像レンズ27により定まる結象倍率で再結像される。エリアセンサ28は撮影レンズ8に対して撮影フィルム面と光学的に等価な位置にあり、撮像面29,30は各々撮影画面にほぼ等しい視野を有している。そして、撮像面29は測光用、同様に撮像面30は被写体認識用のエリアセンサとなる。したがって、図1の測光装置(AEU)および認識装置(ORU)はエリアセンサの受光部以外は、共通の光学要素となっている。
【0019】
図4は、図3に示した検出光学系を図2の場合と同様に一眼レフカメラに適用した場合のレイアウトを示している。
図4において、11はクイックミラー、15はペンタプリズム、25は分割プリズム、26は反射ミラーであり、その他の構成は実質的に図3の場合と同様である。
【0020】
また、図5は、図4のレイアウトをカメラ上部方向より見た図である。
【0021】
上記構成の撮像装置における自動焦点調節動作と被写体認識動作との関係を、図6以降のフローチャートを用いて説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態におけるカメラ動作のフロー説明図である。図示しないスイッチ操作によりカメラの電源スイッチがオンすると(ステップS001、ステップS002)、カメラー連の動作が開始する。まず測光・測距動作の開始スイッチであるレリーズスイッチの第一段階押下げ(SW1)の状態が検知がされる(ステップS003)。
【0022】
SW1がオフならば、再びステップS002に戻り、電源スイッチ状態の確認を行う。SW1がオンならば、最初の自動露出制御のための測光動作が行われる(ステップS004)。これは、図1に示した測光装置(AEU)2を制御して行われるものであるが、具体的には図3に示した構成の光学系で導かれた光束を測光用撮像面29で受光し、そのセンサ出力を用いて行われる。
【0023】
続いて最初の自動焦点調節のための測距およびレンズ駆動が行われる(ステップS005)。これは、図1に示した焦点検出装置(AFU)3および撮影光学系(LNS)8を制御して行われるものである。具体的には図2の符号16〜23で示した構成の光学系で導かれた光束を焦点検出用受光素子23で受光し、そのセンサ出力からピントのぼけ具合を演算し、撮影光学系の焦点調節レンズを駆動することにより行われる。なお、ここでは被写体認識動作に障害のない程度のピント状態が得られれば良いので、特定の被写体への合焦確認は行っていない。
【0024】
そして、上記のように自動焦点調節が行われた後、被写体認識動作が行われる(ステップS006)。これは、図1に示した認識装置(ORU)4を制御して行われるものであるが、具体的には測光動作と同様に図3に示した構成の光学系で導かれた光束を認識用撮像面30で受光し、そのセンサ出力を用いて行われる。
【0025】
つぎに撮影レンズの合焦判定が行われる(ステップS007)。ここでは、先に行った被写体認識の結果を基に、主被写体に合焦しているかが問題となる。つまり、先のステップS005では彼写体認識動作以前の状態での測距点選択による焦点検出・調節動作が行われたに過ぎず、正しく主被写体に対して焦点調節が行われたとは限らない。しかしながら、全く焦点調節を行わない状態で被写体認識動作を行っても有効な結果が得られないので、まずは所定の測距点選択による自動焦点調節を行っている。
【0026】
ステップS007で非合焦の場合は再びステップS005に戻り、選択する測距点をステップS007で主被写体となった領域を含む測距点に設定するなどして、再度自動焦点調節を行う。続いて被写体認識動作(ステップS006)を再び行うことで、さらに詳細な被写体認識動作が可能になり、より精度の高い合焦判定が可能になる(ステップS007)。以上のステップS005〜S007を主被写体への合点が得られるまで行うこととなる。
【0027】
合焦が確認されたならば、続いて再びレリーズスイッチの第一段階押下げ(SW1)の状態検知を行う(ステップS008)。ここでレリーズボタンが押し続けられていることが確認されたならば、主被写体領域を考慮した自動露出制御を行うために、もう一度測光動作を行う(ステップS009)。ここでは、測光用撮像面29のセンサ出力に対して、主被写体領域を中心とした評価演算を行って露出制御値を求める。一方、レリーズボタンの押下げが解除されていたならば、ステップS002に戻って再び電源スイッチの確認動作から行う。
【0028】
レリーズボタンが押し続けられているならば、さらに露光動作開始スイッチであるレリーズスイッチ第二段階押下げ(SW2)の状態検知を行う(ステップS010)。SW2がオンしていなければ再びステップS008へ戻り、SW1の状態確認から行い、SW2がオンしていれば、露光動作を開始する(ステップS011)。
【0029】
露光動作終了後、フィルムの巻上げ、シャッターチャージ等を行う一連の給送動作を行い(ステップS012)、給送動作完了後再びステップS002からのフローを行う。なお、ステップS002にて電源スイッチがオフならばカメラ動作終了である(ステップS013)。以上がカメラ動作の基本のフローである。
【0030】
続いてカメラの主要動作についての説明を行う。
図7は、図6におけるステップS004、S009で実行されている測光動作のフローである。測光動作が開始されると、まず測光用撮像面29のセンサ出力をCPU1へ読み出す。具体的には個々の分割センサ出力をA/D(アナログ/デジタル)変換し、CPU1内の記憶領域に格納する(ステップS102)。
【0031】
続いてステップS103で、被写体認識動作が一度は終了しているかを確認する。一度も行われていなければ主被写体領域が未確定な状態なので、撮影画面の中央領域を優先とする一般的な露出制御を行うためのセンサの領域分割を設定する(ステップS104)。一方、一度は被写体認識動作が行われているならば主被写体領域が確定しているので、撮影画面内の主被写体領域を優先とする露出制御を行うためのセンサの領域分割を設定する(ステップS105)。
【0032】
図8は、上述のセンサの領域分割の設定を説明する図である。
図8(A)は測光用撮像面29を示しており、いわゆる多分割のエリアセンサとなっている。これを撮影・主被写体状態に応じて個々の領域を数個の分割領域にまとめ、評価演算を行う。ここでは撮影画面全体を9個の領域に分割する例で説明を行う。
図8(B)は撮影画面の中央領域を優先とする一般的な露出制御を行うためのセンサの領域分割を設定した例であり、図7のステップS104で採用されるものである。先述したように9個の領域を設定し(符号a〜i)、3段階の評価演算上の重み付け設定の例も示している(領域a,b〜e,f〜iの3段階の濃淡で表示)。
【0033】
一方、図8(C)のような撮影画面左側に主被写体となる人物が認識された場合は、図8(D)に示したような9個の分割領域設定が行われる。これが図7のステップS105で採用される一例である。評価演算上の重み付けは図8(B)で行ったものと同じであっても良いが、4段階にしても良い(たとえば、領域a,b〜e,f・h,g・iの4段階)。
【0034】
図7のステップS106ではステップS104あるいはS105で設定された分割領域および測光値を基に、最適な露出制御のため測光評価演算を行う。上述した評価演算上の重み付け設定は分割領域の形状や実際の測光値により判断・設定する。
続くステップS107ではステップS106で演算された露出制御値(シャッター速度、絞り値)をカメラ制御値として設定・表示を行い、測光動作の終了となる(ステップS108)。
【0035】
図9は、図6においてステップS005で実行されている測距動作のフローである。
測距動作が開始されると、まず測距対象とする領域が設定されているかを確認する(ステップS202)。これには前回の測距動作および被写体認識動作の結果による自動設定、あるいは撮影者による手動設定をも含んでいる。自動設定で最初の測距動作の場合は全画面測距動作とし、全ての測距領域を対象とする(ステップS203)。一方、どこかの測距領域が選択・設定されているならば、今回の測距対象にはその領域を設定する(ステップS204)。
【0036】
図10は、上記測距領域設定動作を説明する図である。
図10(A)は、図2で説明した焦点検出用受光素子23の(片側の)撮像面を示している。本実施形態では位相差検出方式を採用したため、実際には図10(A)の撮像面が対で存在している。
【0037】
図10(B)は、図10(A)の撮像面に対応して設定される測距領域の分布図である。本実施形態では27点の領域を千鳥状に撮影画面全体に配置している。なお、図2に示した焦点検出用光学系および上述の測距領域の配置等に関して、本出願人による提案(特開平10−104504号)により詳細に説明されているため、ここでの説明は省略する。
【0038】
図10(C)は、図8(C)と同様な撮影シーンであるが、この場合に自動に選択・設定される測距領域は図10(D)で塗りつぶされた4つの領域となる。この選択・設定は、たとえば近点優先アルゴリズムによる結果、被写体認識動作の結果を反映した結果、あるいは撮影者の手動での選択・設定であってもよい。
【0039】
図9におけるステップS205で、現在設定されている領域の焦点検出用センサ出力をCPU1へ読み出す。続いて、位相差検出アルゴリズムによる測距演算を行い、合焦に向けたレンズ駆動量を算出し(ステップS206)、レンズ駆動を行う(ステップS207)。
【0040】
図11は、図6におけるステップS006で実行されている被写体認識動作のフローである。
まず、AEの場合と同様にして、被写体認識用エリアセンサの撮像面30のセンサ出力をCPU1へ読み出す(ステップS302)。続いて、得られた画像パターンに対して認識処理を行う(ステップS303)。ここでは、一般的なテンプレートデータと画像データとのパターンマッチング度を計算して行う。そして、ステップS303の結果から撮影画面内での主被写体領域を判断し、AE,AF動作でその情報を活用するため各センサ上での主被写体領域を設定する(ステップS304)。
【0041】
図12は、上述の被写体認識動作を説明するための概念図である。
図12(A)は、図8(A)の場合と同様に多分割のエリアセンサである被写体認識用撮像面30を示す図である。これに、図12(B)のような画面左側に主被写体となる人物がある撮影を行う場合、図12(C)のような認識結果を得ることとなる。
【0042】
(第2の実施形態)
つぎに、本発明の第2の実施形態を説明する。
以上説明した本発明の第1の実施形態においては、被写体認識用の光学系として焦点調節可能な撮影光学系を用いた。この場合、必ずある程度焦点調節された状態で認識動作を行い、また被写体認識動作と自動焦点調節動作を交互に行うカメラシーケンスの例を説明した。
【0043】
一方、上述したような撮像装置においても手動での焦点調節動作(マニュアルフォーカス:MF)を考慮する必要がある。以下、第2の実施形態としてマニュアルフォーカスを考慮した例を説明する。
図13は、マニュアルフォーカスを考慮したカメラシーケンスのフローを示している。なお、この図13は、第1の実施形態における図6に相当する。
図13において図6のフローチャートに対して、ステップS405,S406,S413が追加されており、マニュアルフォーカス中は被写体認識動作を常に許可している。
【0044】
実際には、測光動作の開始スイッチとなるレリーズスイッチの第一段階押下げ(SW1)の状態を検知後(ステップS403)、測光動作を行う(ステップS404)。そしてマニュアルフォーカスか否かの判断(ステップS405,ステップS413)を経て、SW1オン中は露光動作開始まで被写体認識(ステップS406)と測光動作(ステップS411)を繰り返して行う。
【0045】
一方、被写体認識動作に対して制限(禁止)をする必要がある場合もある。たとえば、上記実施形態のように撮影光学系と被写体認識用光学系が兼用されている場合の撮影レンズのズーミング(焦点距離の変更)中や、パンニング動作中が該当する。これらの間は被写体認識を行っても正しい結果が得られ難く、誤認識の原因になりかねない。
【0046】
従って、図11に示した第1の実施形態のフローチャートに対して、図14に示したようにズーミングとパンニング動作中は被写体認識を行わない制御(ステップS502,ステップS503)を追加してもよい。なお、ズーミングとパンニング動作の検知は図1に示した撮影光学系8の焦点距離情報と振動検出装置7の出力値を用いることで可能となる。
【0047】
ここで、上記様々な実施形態に示した各機能ブロックおよび処理手順は、ハードウェアにより構成してもよいし、CPUあるいはMPU、ROMおよびRAM等からなるマイクロコンピュータシステムによって構成し、その動作をROMやRAMに格納された作業プログラムに従って実現するようにしてもよい。また、上記各機能ブロックの機能を実現するように当該機能を実現するためのソフトウェアのプログラムをRAMに供給し、そのプログラムに従って上記各機能ブロックを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
【0048】
この場合、上記ソフトウェアのプログラム自体が上述した各実施形態の機能を実現することになり、そのプログラム自体およびそのプログラムをコンピュータに供給するための手段、たとえばかかるプログラムを格納した記憶記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムを記憶する記憶媒体としては、上記ROMやRAMの他にたとえばフロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−I、CD−R、CD−RW、DVD、zip、磁気テープ、あるいは不揮発性のメモリカード等を用いることができる。
【0049】
また、コンピュータが供給されたプログラムを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等の共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
【0050】
さらに、供給されたプログラムがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
【0051】
なお、以上の実施の形態のソフト構成とハード構成は、適宜置き換えることができるものである。
なお、本発明は、以上の各実施の形態、またはそれら技術要素を必要に応じて組み合わせるようにしてもよい。
また、本発明は、特許請求の範囲の構成、または実施の形態の構成の全体もしくは一部が1つの装置を形成するものであっても、他の装置と結合するようなものであっても、あるいは装置を構成する要素となるようなものであってもよい。
また、本発明は、ビデオムービーカメラ、ビデオスチルカメラ、撮影レンズ交換可能なカメラ、一眼レフカメラ、レンズシャッタカメラ、監視カメラ等、種々の形態の撮像装置、さらにはそれら撮像装置に適用される装置、方法、コンピュータ読取り可能な記憶媒体等の媒体、そしてこれらを構成する要素に対しても適用することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、被写界・被写体の認識装置を備えた撮像装置において、被写体認識装置の撮像光学系が焦点調節可能な場合は、ある程度焦点調節された状態で認識動作を行うことで常に精度良い認識動作を行うことが可能になる。したがって、適正かつ効率的な被写体認識機能を実現することができる等の利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における構成要素の説明図である。
【図2】本発明の実施形態における撮影および焦点検出のための光学構成要素の配置図である。
【図3】本発明の実施形態における被写界の測光および認識のための光学構成要素の配置図である。
【図4】本発明の実施形態における被写界の測光および認識のための光学構成要素の配置図である。
【図5】本発明の実施形態における被写界の測光および認識のための光学構成要素の配置図である。
【図6】本発明の第1の実施形態におけるカメラ動作のフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態における測光動作のフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態における測光センサの領域分割の設定を説明する図である。
【図9】本発明の実施形態における測距動作のフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態における焦点検出センサの領域設定動作の説明図である。
【図11】本発明第1の実施形態における被写体認識動作のフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態における被写体認識動作を説明するための概念図である。
【図13】本発明の第2の実施形態におけるカメラ動作のフローチャートである。
【図14】本発明の第2の実施形態における被写体認識動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1 中央演算装置
2 測光装置
3 焦点検出装置
4 認識装置
5 モーター
6 各操作スイッチ類
7 振動検出装置
8 撮影光学系
11 クイックリターンミラー
12 シャッタ
13 フイルム面
14 ピント板
15 ペンダプリズム

Claims (12)

  1. 撮像光学系を焦点調節駆動するための焦点調節手段と、
    前記撮像光学系を介して取り込まれる被写体光を画像信号に変換するための撮像手段と、
    前記撮像手段からの画像信号に基づいて被写体認識を行なうための被写体認識手段と、
    前記焦点調節手段にて焦点調節動作を行なった後、前記被写体認識手段により被写体認識動作を行ない、その後、前記被写体認識手段が認識した被写体に対して前記撮像光学系が合焦しているか否かを判断する制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の装置において、
    前記被写体認識用撮像光学系が自動焦点調節機能を有し、被写体認識動作を行なう前に少なくとも1回自動焦点調節動作を行なうようにしたことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項2に記載の装置において、
    前記自動焦点調節動作は、特定の被写体に対する合焦を必要としないことを特徴とする撮像装置。
  4. 前記被写体認識動作と前記自動焦点調節動作を交互に行なうようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 被写体認識のための焦点調節動作が、撮影用光学系の焦点調節動作で行なわれるようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記被写体認識用撮像光学系が手動で焦点調節可能に構成され、随時被写体認識動作が行なわれるようにしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記被写体認識用撮像光学系の焦点距離が変更可能に構成され、焦点距離変更動作中は被写体認識動作を許可しないようにしたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. パンニング動作を検出可能に構成され、パンニング動作中は被写体認識動作を許可しないようにしたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記制御手段は、前記被写体認識手段が認識した被写体が前記焦点調節手段により合焦状態とされていない場合に、前記被写体認識手段が認識した被写体に対して前記焦点調節手段により前記撮像光学系を焦点調節駆動することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 被写体認識装置を備えた撮像装置における被写体認識方法であって、
    前記被写体認識装置の被写体認識用撮像光学系が焦点調節する際、焦点調節動作後に被写体認識動作を行なうようにしたことを特徴とする被写体認識方法。
  11. 請求項10に記載の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  12. 請求項10に記載の方法の処理手順を実行させるためのプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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