JP4424073B2 - エッチング装置および回路基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、エッチング装置および回路基板の製造方法に関する。
一般に両面フレキシブル回路基板を製造する際は、スルーホールで貫通穴を形成した後、この貫通穴にメッキ等を行い、両面の金属層を電気的に接続する。そして、この金属層にエッチング処理等を行って導体回路を形成している。
このような製造方法において、金属層が薄いほど導体回路間にエッチング液が滲入し易く、細線の導体回路が精度良く形成できる。そこで、フレキシブル配線板に設けられた金属層をエッチング処理等により薄膜化している。
このようなエッチング処理するエッチング装置として、エッチング槽と、スプレーノズルと、エッチング液をスプレーノズルに供給するスプレー配管と、被エッチング板を搬送するコンベヤロールと、エッチング液をスプレー配管に送りこむスプレーポンプとからなり、前記スプレーポンプの吐出圧力をインバータで制御するエッチング装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
しかし、このようなエッチング装置によってもスプレーノズルの穴から流出されるエッチング液の流量が不均一であった。具体的には、スプレー配管近傍のスプレーノズルの穴では、流速が速いが、スプレー配管から遠い部分ではスプレー配管内の圧力損失により流速が遅くなっていた。そのため、被エッチング物である金属層の中央部と端部とで厚さのバラツキが大きいという問題点があった。
特開平08−060385号公報
本発明の目的は、前記エッチング液の流量を均一にすることができるエッチング装置を提供することにある。
また、細線加工が可能でかつ、生産性に優れる回路基板の製造方法を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜()に記載の本発明により達成される。
(1)隔壁により内部が第1の空間と第2の空間とに仕切られた、長手形状をなす本体と、
前記第1の空間にエッチング液を流入させる流入部とを有するエッチング装置であって、
前記隔壁は、円筒状をなすものであり、
前記隔壁に、前記第1の空間と前記第2の空間とを連通する第1の流出口が複数設けられ、
前記本体の外壁に、前記第2の空間と前記本体の外部とを連通する第2の流出口が複数設けられ、
前記第1の流出口は、前記隔壁の長手方向に沿って列状に配置されており、かつ、前記第1の流出口同士の間隔は、前記隔壁の両端側に向かって徐々に小さくなっており、
前記第2の流出口は、前記第1の流出口の位置に対して、前記円筒の中心軸を中心に170〜190°回転した方向に位置するものであり、
前記第1の空間に流入した前記エッチング液が、前記第1の流出口から流出して前記第2の空間に一時的に通過した後、前記第2の流出口から前記本体の外部へ噴出する際、各第2の流出口から噴出する前記エッチング液の流量を均一化するよう構成したことを特徴とするエッチング装置。
(2)前記第2の流出口は、前記本体の長手方向に沿って列状に配置されており、かつ、前記第2の流出口同士の間隔は、前記本体の両端側に向かって徐々に小さくなっている上記(1)に記載のエッチング装置。
(3)隔壁により内部が第1の空間と第2の空間とに仕切られた、長手形状をなす本体と、
前記第1の空間にエッチング液を流入させる流入部とを有するエッチング装置であって、
前記隔壁は、円筒状をなすものであり、
前記隔壁に、前記第1の空間と前記第2の空間とを連通する第1の流出口が設けられ、
前記本体の外壁に、前記第2の空間と前記本体の外部とを連通する第2の流出口が複数設けられ、
前記第2の流出口は、前記第1の流出口の位置に対して、前記円筒の中心軸を中心に170〜190°回転した方向に位置し、前記本体の長手方向に沿って列状に配置されており、かつ、前記第2の流出口同士の間隔は、前記本体の両端側に向かって徐々に小さくなっており、
前記第1の空間に流入した前記エッチング液が、前記第1の流出口から流出して前記第2の空間に一時的に通過した後、前記第2の流出口から前記本体の外部へ噴出する際、各第2の流出口から噴出する前記エッチング液の流量を均一化するよう構成したことを特徴とするエッチング装置。
)前記第1の流出口の合計の開口面積は、前記第2の流出口の合計の開口面積よりも大きいものである上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のエッチング装置。
)上記(1)ないし()のいずれかに記載のエッチング装置を用いてエッチング液を噴霧し、回路基板に形成された金属層をエッチングすることを特徴とする回路基板の製造方法。
本発明によれば、前記エッチング液の流量を均一にすることができるエッチング装置を提供することができる。
また、エッチング液の流量を均一にすることができるので、その結果、回路基板の厚さのバラツキを小さくすることができる。
また、エッチング液の量を均一にして、薄い金属層を効率良く得ることができるので、細線加工可能な回路基板を効率良く製造することができる。
以下、本発明のエッチング装置について添付図面に示す好適な実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、エッチング装置の正面断面図である。図2は、エッチング装置の側面断面図である。図3は、本発明のエッチング装置を用いて回路基板の金属層をエッチングして回路基板を製造する方法を示す工程図である。
図1および図2に示すようにエッチング装置1は、隔壁2により内部が第1の空間3と第2の空間4とに仕切られた本体5と、第1の空間3にエッチング液を流入させる流入部6とを有しており、隔壁2に、第1の空間3と第2の空間4とを連通する第1の流出口21が設けられ、本体5の外壁51に、第2の空間4と本体5の外部とを連通する第2の流出口52が設けられている。
従来のエッチング装置は、エッチング液流入部から流入されたエッチング液をスプレー配管を通して被エッチング物に前記エッチング液を噴霧するだけであった。そのため、前記エッチング液を流入するスプレー配管近傍で、流速は速いが、スプレー配管の末端側では前記エッチング液が管路を流れる間の損失により流速が低くなっていた。つまり、スプレー配管の中央部と、末端部とでノズル穴から噴出する前記エッチング液の流速に差が生じていた。そのため、被エッチング物の厚さにバラツキが生じていた。
これに対して、本発明のエッチング装置1では、隔壁2によって仕切られる第1の空間3と、第2の空間4との2重構造になっているので、前記エッチング液の流入部6からの距離に伴う圧力分布の差を緩和することができる。したがって、各ノズル穴(第2の流出口52)から噴出する前記エッチング液の流速を均一化し、被エッチング物の厚さのバラツキを抑制することができるものである。
以下、各構成要素について説明する。
本体5は、長手形状をなしており、その内部には、ほぼ円筒状の隔壁2が形成されている。隔壁2は、本体5の内部を第1の空間3と、第2の空間4とに仕切る機能を有している。本体5は、いわゆる2重構造をなしており、その両端は閉じている。
本体5の長さ(長手方向の)は、被エッチング物をエッチングするに十分な長さであれば特に限定されないが、20〜60cmが好ましく、特に30〜40cmが好ましい。長さが前記範囲内であると、エッチングする際の流量の均一性に優れる。
まず、第1の空間3について説明する。
隔壁2によって形成される第1の空間3には、前記エッチング液を流入させる流入部6が連通されている。
第1の空間3は、隔壁2によって形成される図1中の左右方向に伸びる長手形状の空間であり、第1の空間3の両端は閉じている。第1の空間3に、流入部6から流入される前記エッチング液を一時的に貯留することができる。
第1の空間3に貯留できる前記エッチング液の量(第1の空間3の体積)は、特に限定されないが、20〜750mLが好ましく、特に30〜130mLが好ましい。貯留できるエッチング液の量が前記範囲内であると、第1の空間3において流入部6近傍に流入される前記エッチング液の圧力と、流入部6から離れた部分の前記圧力との分布の差を特に緩和できる。
隔壁2によって形成される第1の空間3の内径(図2中、R1)は、特に限定されないが、5〜20mmが好ましく、特に6〜10mmが好ましい。内径が前記範囲内であると、第2の空間4へ前記エッチング液を流出する際の流量を特に均一にできる。
隔壁2の上側(図1の上側)には、流入部6から流入された前記エッチング液を流出することが可能な第1の流出口21が流入部6を介して設けられている。第1の流出口21は、第1の空間3と第2の空間4とを連通する。第1の流出口21は、円筒状の隔壁2の軸方向に沿って、隔壁2の円周面に複数設けられている。
複数の第1の流出口21同士は、流入部6を介して55個が列状(1列)に等間隔で設けられている。
本実施の形態では第1の流出口21の数は、55個であるが、これに限定されず、60個、65個等の55個以上でも良く、また50個、45個等の55個以下でも良い。
なお、本実施の形態では、第1の流出口21の全てが隔壁2の上側に設けられているが、これに限定されず、一部の流出口は、下側、下側と上側との中間部に散点状に設けられていても良い。
また、本実施の形態では、第1の流出口21は1列であるが、2列、3列以上の複数列であっても良い。
また、第1の流出口21同士は、等間隔で設けられているが、これに限定されず、不規則な間隔で設けられていても良い。これらの中でも、流入部6からの距離に伴う前記エッチング液の圧力分布の差をより緩和するために、第1の流出口21同士は、隔壁2の先端側(図1中左右)に向かって徐々に小さくなっていることが好ましい。
第1の流出口21同士のピッチ22は、特に限定されないが、1.5〜15mmが好ましく、特に3〜12mmが好ましい。ピッチが前記範囲内であると、特に第1の流出口21からの流量を均一化できる。
第1の流出口21同士のピッチ22は、特に限定されないが、第1の流出口21の開口径の1.5〜3.0倍が好ましく、特に1.8〜2.8倍が好ましい。ピッチが前記範囲内であると、特に第1の流出口21からの流量を均一化できる。
第1の流出口21の合計の開口面積は、特に限定されないが、50〜1,600mmが好ましく、特に160〜850mmが好ましい。合計の開口面積が前記範囲内であると、特にエッチングする際の生産性に優れる。
各第1の流出口21の開口面積は、特に限定されないが、ほぼ同じであることが好ましい。この場合、各第1の流出口21の開口面積は、特に限定されないが、0.8〜20mmが好ましく、特に3〜13mmが好ましい。各開口面積が前記範囲内であると、特にエッチングの生産性と、前記エッチング液の流入部6からの距離に伴う圧力分布の差を緩和する効果とのバランスに優れる。
第1の流出口21の開口径は、特に限定されないが、1.0〜5.0mmが好ましく、特に1.5〜4.5mmが好ましい。開口径が前記範囲内であると、ノズルの異物詰まりを特に防止することができる。また、前記エッチング液の結晶化をも防止することができる。
このような第1の流出口21が設けられている隔壁2を構成する材料は、前記エッチング液に耐溶剤性を有していれば良く、具体的には塩化ビニル樹脂、2フッ化樹脂等が挙げられる。
次に、第2の空間4について説明する。
本体5の外壁51と、隔壁2との間に第2の空間4が形成されている。第2の空間4には、第1の流出口21から流出した前記エッチング液が一時的に貯留される。
第2の空間4は、隔壁2と本体5の外壁51とによって形成され、図1中、左右方向に伸びる筒状であり、第2の空間4の両端(本体5の両端)は閉じている。
第2の空間4に貯留できる前記エッチング液の量(第2の空間4の体積)は、特に限定されないが、50〜940mLが好ましく、特に100〜380mLが好ましい。貯留できるエッチング液の量が前記範囲内であると、第1の流出口21から第2の空間4へ前記エッチング液をより均一に供給できる。
第2の空間4の内径(図2中、R2)は、特に限定されないが、10〜30mmが好ましく、特に12〜20mmが好ましい。内径が前記範囲内であると、エッチングの生産性に特に優れる。
第1の空間3の内径をR1(mm)と、第2空間4の内径をR2(mm)としたとき、特に限定されないが、R2/3≦R1<R2の関係を充足することが好ましい。内径R1およびR2が上記関係を充足する場合、特にエッチング処理の生産性と、流入部6からの距離に伴う前記エッチング液の圧力分布の差を緩和する効果とのバランスに優れる。
本体5の外壁51の下側(図1下側)には、前記エッチング液を排出(噴出)するための第2の流出口52が等間隔で列状(1列)に、長手方向に沿って設けられている。第2の流出口52は、第2の空間4と本体5の外部とを連通する。これにより、前記エッチング液を最終的に噴霧することができる。
本実施の形態では第2の流出口52の数は、75個であるが、これに限定されず、80個、85個等の75個以上でも良く、また70個、65個等の75個以下でも良い。
なお、本実施の形態では、第2の流出口52の全てが本体5の外壁51の下側に設けられているが、これに限定されず、一部の流出口は、下側、下側と上側との中間部に散点状に設けられていても良い。
また、本実施の形態では、第2の流出口52は1列であるが、2列、3列以上の複数列であっても良い。
第1の流出口21と、第2の流出口52とは、どのように配置されていても良いが、本体5の中心軸を介して互いにほぼ対向する位置に設けられていることが好ましい。これにより、流入部6からの距離に伴う前記エッチング液の圧力分布の差を緩和する効果を特に向上することができる。第2の流出口52は、第2の空間4の内側に向かって孔部で形成されている。
具体的には、第1の流出口21の位置に対して、第2の流出口52の位置が170〜190°回転している方向に位置していることが好ましく、特に175〜185°回転している方向に位置していることが好ましい。
なお、第1の流出口21と、第2の流出口52とが本体5の中心軸を介して互いにほぼ対抗する位置に設けられる場合、その全部がそれぞれ対抗する位置に設けられることが好ましいが、一部の流出口が対抗する位置と異なる位置に設けられても良い。
第2の流出口52同士のピッチ53は、特に限定されないが、1.5〜12mmが好ましく、特に2〜9mmが好ましい。ピッチが前記範囲内であると、被エッチング物へ特に均一にエッチング液を噴流することができる。
第2の流出口52同士のピッチ53は、特に限定されないが、第2の流出口52の開口径の1.5〜3.0倍が好ましく、特に1.8〜2.8倍が好ましい。ピッチが前記範囲内であると、エッチングを均一に行なえるため被エッチング物の厚さのバラツキを特に小さくすることができる。
また、第2の流出口52同士は、等間隔で設けられているが、これに限定されず、不規則な間隔で設けられていても良い。これらの中でも、流入部6からの距離に伴う前記エッチング液の圧力分布をより緩和するために、第2の流出口52同士は、図1中の左右方向に向かって徐々に小さくなっていることが好ましい。
第2の流出口52の合計の開口面積は、特に限定されないが、50〜1,300mmが好ましく、特に120〜650mmが好ましい。合計の開口面積が前記範囲内であると、特にエッチングの生産性と、流入部6からの距離に伴う前記エッチング液の圧力分布の差を緩和する効果とのバランスに優れる。
各第2の流出口52の開口面積は、特に限定されないが、ほぼ同じであることが好ましい。この場合、各第2の流出口52の開口面積は、特に限定されないが、0.8〜13mmが好ましく、特に1.8〜8mmが好ましい。各開口面積が前記範囲内であると、特に前記エッチング液を噴出する際の均一性に優れる。
第1の流出口21の合計の開口面積は、特に限定されないが、第2の流出口52の合計の開口面積よりも大きいことが好ましい。これにより、エッチング液の圧力分布の差をより緩和することができる。
また、各(1つの)第2の流出口52の開口面積は、特に限定されないが、各(1つの)第1の流出口21の開口面積よりも小さいことが好ましい。これにより、被エッチング物により均一にエッチングすることが可能となる。
第1の流出口21から流出される前記エッチング液の量は、特に限定されないが、第2の流出口52より流出される前記エッチング液の量よりも多いことが好ましい。これにより、安定してエッチング処理をすることができる。
本体5の外壁51の厚さは、特に限定されないが、3〜10mmが好ましく、特に4〜9mmが好ましい。厚さが前記下限値未満であると噴霧されるエッチング液の直進性が低下する場合があり、前記上限値を超えると圧力損失が発生し、エッチング速度が低下する場合がある。
このような本体5を構成する材料は、前記エッチング液に耐溶剤性を有していれば良く具体的には塩化ビニル樹脂、2フッ化樹脂等が挙げられる。
さて、このような前記エッチング液としては、例えば過硫酸ナトリウム、硫酸過酸化水素等を挙げることができる。前記エッチング液の温度は、特に限定されないが、25〜40℃が好ましい。
次に、エッチング装置1の動作について説明する。
[1]図示しない圧力ポンプ等を利用して流入部6から前記エッチング液を流入させる。流入した前記エッチング液は、第1の空間3に入り、図1の左右方向に広がりながら第1の空間3内に流れる。
[2]前記エッチング液が第1の空間3を流れながら、前記エッチング液は、隔壁2の上側に設けられた各第1の流出口21から、第2の空間4に流出する。第2の空間4内に流入した前記エッチング液は、天井に衝突して左右に分かれ、それぞれ周方向に沿って下方向に向かって流れる。また、図1の左右方向にも多少移動する。
[3]第2の空間4の下方向に到達した前記エッチング液は、本体5の外壁51に設けられた第2の流出口52から噴出される。前記エッチング液は、流入部6の近傍では流速が速く、端の方では流速が遅くなっていたが、第1の空間3および第2の空間4を流れている間に流速の差が緩和されている。したがって、第2の流出口52から噴出される前記エッチング液の流速は均一化されている。
[4]下方の第2の流出口52から噴出された前記エッチング液は、被エッチング物に衝突してエッチングする。
以上のように本発明のエッチング装置を添付図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、各構成要素は、同様の機能を生じ得る任意の構成のものと置換することができる。例えば、本体5は第1の空間3および第2の空間4に仕切られているが、これに限定されず、さらに第3の空間を有していても良い。
次に、上述したエッチング装置1を用いて回路基板を製造する方法について説明する。
図3は、金属層が形成された基板の金属層を薄膜化するために、エッチング処理する工程を模式的に示す工程図である。
図3に示すように基材72の両面に金属層71が形成された基板7を、所定の搬送速度で搬送手段を用いてエッチング処理部に搬送する。エッチング処理部では、上述のエッチング装置1から前記エッチング液が基板7の両面に噴霧(デッィプ噴流)される。これにより、金属層71が均一にエッチングされ薄膜化される。
前記エッチング処理部での前記エッチング液のエッチング速度は、特に限定されないが、0.05〜0.15μm/秒が好ましく、特に0.08〜0.12μm/秒が好ましい。エッチング速度が前記範囲内であると、特にエッチングのばらつきが少なく、生産性に優れることができる。
前記エッチング処理部での前記エッチング液の流量は、特に限定されないが、20,000〜50,000mL/minが好ましく、特に30,000〜40,000mL/minが好ましい。流量が前記範囲内であると、特にエッチングのばらつきが少なく、生産性に優れることができる。
前記エッチング処理部での前記エッチング液圧力は、特に限定されないが、0.01〜1.0MPaが好ましく、特に0.02〜0.1MPaが好ましい。圧力が前記範囲内であると、特にエッチング量のばらつきが少なく、生産性に優れることができる。
前記エッチング処理前の金属層71の厚さは、特に限定されないが、10〜30μmが好ましく、特に12〜28μmが好ましい。前記エッチング処理前の金属層71の厚さが前記範囲内であると、特に作業性を向上することができる。
また、前記エッチング処理で金属層71を溶解させる厚さは、特に限定されないが、0.1〜18μm溶解させることが好ましく、特に2〜15μm溶解させることが好ましい。溶解させる厚さが前記範囲内であると、特に厚さの均一性と生産性とのバランスに優れる。
前記エッチング処理後の金属層71の厚さは、特に限定されないが、3〜15μmが好ましく、特に5〜12μmが好ましい。前記エッチング処理後の金属層71の厚さが前記範囲内であると、特に高精度の細線回路基板を製造することができる。
金属層71を構成する金属としては、例えば銅または銅系合金、アルミまたはアルミ系合金等を挙げることができる。これらの中でも銅または銅系合金が好ましい。これにより、エッチングを容易にすることができる。
基材72を構成する樹脂としては、例えばポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂等の熱可塑性樹脂(耐熱性に優れる)、エポキシ樹脂、シアネート樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられる。
基材72の厚さは、特に限定されないが、10〜50μmが好ましく、特に20〜40μmが好ましい。厚さが前記範囲内であると、特に作業性に優れる。
基板7とエッチング装置1の先端部(第2の流出口52側)と間隔は、特に限定されないが、10〜50mmが好ましく、特に15〜45mmが好ましい。間隔が前記下限値未満であると、第2の流出口52同士の間における前記エッチング液が同一部分に集中して噴霧されるのを防止することができる。さらに、前記エッチング液が噴霧されない部分が生ずることを防止できる。それらによって被エッチング物に対して前記エッチング液を均一に噴霧することができる。また、前記上限値を超えるとエッチング速度の低下により生産性が低下する場合がある。
上述のエッチング処理により基板7の金属層71の厚さを低減した後、レジストの形成、露光・現像等の処理を行い、回路パターンを形成して最終的な回路基板を製造する。
以上のように本発明の回路基板の製造方法では、上述のエッチング装置1を用いて金属層71を薄膜化する場合について説明したが本発明はこれに限定されず、回路パターンを形成する場合に上述のエッチング装置1を用いても良い。
本発明のエッチング装置の一例を示す正面断面図である。 本発明のエッチング装置の一例を示す側面断面図である。 本発明の回路基板の製造方法の一例を示す工程図である。
符号の説明
1 エッチング装置
2 隔壁
21 第1の流出口
22 ピッチ
3 第1の空間
4 第2の空間
5 本体
51 外壁
52 第2の流出口
53 ピッチ
6 流入部
7 基板
71 金属層
72 基材

Claims (5)

  1. 隔壁により内部が第1の空間と第2の空間とに仕切られた、長手形状をなす本体と、
    前記第1の空間にエッチング液を流入させる流入部とを有するエッチング装置であって、
    前記隔壁は、円筒状をなすものであり、
    前記隔壁に、前記第1の空間と前記第2の空間とを連通する第1の流出口が複数設けられ、
    前記本体の外壁に、前記第2の空間と前記本体の外部とを連通する第2の流出口が複数設けられ、
    前記第1の流出口は、前記隔壁の長手方向に沿って列状に配置されており、かつ、前記第1の流出口同士の間隔は、前記隔壁の両端側に向かって徐々に小さくなっており、
    前記第2の流出口は、前記第1の流出口の位置に対して、前記円筒の中心軸を中心に170〜190°回転した方向に位置するものであり、
    前記第1の空間に流入した前記エッチング液が、前記第1の流出口から流出して前記第2の空間に一時的に通過した後、前記第2の流出口から前記本体の外部へ噴出する際、各第2の流出口から噴出する前記エッチング液の流量を均一化するよう構成したことを特徴とするエッチング装置。
  2. 前記第2の流出口は、前記本体の長手方向に沿って列状に配置されており、かつ、前記第2の流出口同士の間隔は、前記本体の両端側に向かって徐々に小さくなっている請求項1に記載のエッチング装置。
  3. 隔壁により内部が第1の空間と第2の空間とに仕切られた、長手形状をなす本体と、
    前記第1の空間にエッチング液を流入させる流入部とを有するエッチング装置であって、
    前記隔壁は、円筒状をなすものであり、
    前記隔壁に、前記第1の空間と前記第2の空間とを連通する第1の流出口が設けられ、
    前記本体の外壁に、前記第2の空間と前記本体の外部とを連通する第2の流出口が複数設けられ、
    前記第2の流出口は、前記第1の流出口の位置に対して、前記円筒の中心軸を中心に170〜190°回転した方向に位置し、前記本体の長手方向に沿って列状に配置されており、かつ、前記第2の流出口同士の間隔は、前記本体の両端側に向かって徐々に小さくなっており、
    前記第1の空間に流入した前記エッチング液が、前記第1の流出口から流出して前記第2の空間に一時的に通過した後、前記第2の流出口から前記本体の外部へ噴出する際、各第2の流出口から噴出する前記エッチング液の流量を均一化するよう構成したことを特徴とするエッチング装置。
  4. 前記第1の流出口の合計の開口面積は、前記第2の流出口の合計の開口面積よりも大きいものである請求項1ないし3のいずれかに記載のエッチング装置。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載のエッチング装置を用いてエッチング液を噴霧し、回路基板に形成された金属層をエッチングすることを特徴とする回路基板の製造方法。
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