JP5428601B2 - ビルドアップ基板絶縁層の表面粗化装置 - Google Patents
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Description
前記処理槽は略直方体の形状であり、処理槽内で処理される基板の面と直角をなす側面の一方と基板との間に供給パイプが側面に対し平行に設けられ、処理槽側面側に向けて複数の供給口が配置された前記供給パイプが処理槽側面側に設けられ、処理槽内のもう一方の側面の上部に一つの排出口が設けられ、前記基板と供給パイプの間、および前記基板と排出口が設けられた側の処理槽の側面との間にはそれぞれ整流部材が設けられ、供給口から排出口に向かって側面と垂直方向にエッチング液を流動させており、
エッチング液の密度ρ、粘性係数μ、平均流速u、流路の長さX、流路の相当直径Dとして、流路のレイノルズ数Re=ρuD/μが3000以下の層流の場合、
ΔP=32μXu/D2
流路のレイノルズ数Reが3000以上、100000以下の乱流の場合、
ΔP=2fρu2X/D
f=0.0791Re−0.25
で与えられる流路内圧力損失ΔPを、
前記基板と前記処理槽側面で形成される流路については、
D=2K (Kは基板と基板に対面する処理槽側面との間隔)
X=a (aは基板の水平方向長さ)として求め、
前記基板間で形成される流路については、
D=2c (cは基板間の間隔)
X=a (aは基板の水平方向長さ)として求めた場合、
前記基板と前記処理槽側面で形成される流路の圧力損失が前記基板間で形成される流路の圧力損失の1/10以上であることを特徴とする、ビルドアップ基板絶縁層の表面粗化装置である。
前記処理槽は略直方体の形状であり、処理槽内で処理される基板の面と直角をなす側面の一方と基板との間に供給パイプが側面に対し平行に設けられ、処理槽側面側に向けて複数の供給口が配置された前記供給パイプが処理槽側面側に設けられ、処理槽内のもう一方の側面の上部に一つの排出口が設けられ、前記基板と供給パイプの間、および前記基板と排出口が設けられた側の処理槽の側面との間にはそれぞれ整流部材が設けられ、供給口から排出口に向かって側面と垂直方向にエッチング液を流動させており、
エッチング液の密度ρ、粘性係数μ、平均流速u、流路の長さX、流路の相当直径Dと
して、流路のレイノルズ数Re=ρuD/μが3000以下の層流の場合、
ΔP=32μXu/D2
流路のレイノルズ数Reが3000以上、100000以下の乱流の場合、
ΔP=2fρu2X/D
f=0.0791Re−0.25
で与えられる流路内圧力損失ΔPを、
前記基板と前記処理槽底面で形成される流路については、
D=4M (Mは基板と処理槽底面との間隔)
X=a (aは基板の水平方向長さ)として求め、
前記基板間で形成される流路については、
D=2c (cは基板間の間隔)
X=a (aは基板の水平方向長さ)として求めた場合、
前記基板と前記処理槽底面で形成される流路の圧力損失が前記基板間で形成される流路の圧力損失の1/10以上であることを特徴とする、ビルドアップ基板絶縁層の表面粗化装置である。
図1は、本発明によるビルドアップ基板絶縁層の表面粗化装置の実施形態を示す概略の構成図である。図1に示すように、表面粗化装置は、エッチング液1を満たす高さ(H)、幅(W)、長さ(L)の略直方体の処理槽2、基板3の絶縁層表面を粗化した処理済みエッチング液を排出する排出口8、排出管路81、オーバーフロー槽82、電解再生槽6、再生後のエッチング液を供給する供給パイプ5、供給管路51、循環供給ポンプ91を備えている。
整流部材A、Bの孔の形状や配置の例を、図4に示す。図4においては等ピッチ(図4では30mm)の60°千鳥で孔を配置した場合を示しているが、60°千鳥以外の配列に孔を配置してもよい。また、孔のサイズと形状については、図4においては所定の直径(図4では6mm)を有する円形である場合を示す。孔の形状は円形状に限らなくともよく、長円形状、楕円形状、矩形状などであっても良いし、不定形な孔形状であってもかまわない。
Re=ρuD/μ ・・・ 式1
(ただし、流体密度ρ、粘性係数μ、流路内平均流速u、相当直径D)
で表すことができる。
(ア)流路のレイノルズ数Reが3000以下の層流の場合、ハーゲン・ポアズイユ式
ΔP=32μXu/D2 ・・・ 式2
を適用して求めることができる。
(イ)流路のレイノルズ数Reが3000よりも大きい乱流の場合、ファニングの式
ΔP=2fρu2X/D ・・・ 式3
及び、レイノルズ数Re<100000の乱流で成立するブラジウスの式により、摩擦係数fは、
f=0.0791Re−0.25 ・・・ 式4
を適用して求めることができる。
エッチング液の流体密度ρ=1215[kg/m3]
エッチング液の粘性係数μ=0.000602[Pa・s]
として、表1の実施例1〜4のような条件でエッチング実施した場合の、Area2およびArea4および基板間におけるそれぞれの圧力損失ΔPを、式1〜式4を用いて計算した。
相当直径D=2K (Kは、処理槽2側面から基板3までの間隔)
流路の長さX=a (aは基板3の横幅で、実施例1〜4においてはa=61.4cm)
平均流速u=u0=0.02[m/sec] (u0は、エッチング液の平均流速)
とした。
相当直径D=4M (Mは、処理槽2底面から基板3下部までの間隔)
流路の長さX=a (aは基板3の横幅で、実施例1〜4においてはa=61.4cm)
平均流速u=u0=0.02[m/sec] (u0は、エッチング液の平均流速)
とした。
相当直径D=2c (cは基板間の間隔で、実施例1〜4においてはc=1cm)
流路の長さX=a (aは基板3の横幅で、実施例1〜4においてはa=61.4cm)
平均流速u=u0=0.02[m/sec] (u0は、エッチング液の平均流速)
とした。
実施例1は、基板間で形成される流路の圧力損失ΔP1に比較して、Area2の圧力損失ΔP2およびArea4の圧力損失ΔP4が小さくて基板間にエッチング液が流れにくい、従来の処理槽装置である。実施例1においては、
ΔP2/ΔP1=0.0472/0.5914=0.080
ΔP4/ΔP1=0.0045/0.5914=0.008
となり、Area2の圧力損失ΔP2およびArea4の圧力損失ΔP4はいずれも、基板間で形成される流路の圧力損失ΔP1の1/10より小さい。
(流速比)u1/u0=83.0%
(流量比)V1/V2=25.8%
となっていて、Area2やArea4に比べて、基板間の流速が遅く、また、基板間を通過する流量が少なくて、基板間において滞留が発生しやすくエッチングが進みにくい状態であることがわかる。
実施例2は、基板面と処理槽2の側面の間隔Kを0.030mと狭くしてArea2で形成される流路の圧力損失ΔP2を高めたものである。これによって、
ΔP2/ΔP1=0.0657/0.5914=0.111
となり、Area2の圧力損失ΔP2が基板間で形成される流路の圧力損失ΔP1の1/10以上になるようにした。
実施例3は、基板と処理槽2の側面の間隔Kをさらに狭い0.010mとして、Area2で形成される流路の圧力損失ΔP2を、基板間の流路における圧力損失ΔP1と同等に高めたものである。すなわち、
ΔP2/ΔP1=0.5914/0.5914=1.000
とした。
実施例4は、基板と処理槽2の側面の間隔Kは実施例3と同様で、処理槽2底面と基板の間隔Mを0.020mに狭くしてArea4で形成される流路の圧力損失ΔP4を高めたものである。これによって、
ΔP4/ΔP1=0.0783/0.5914=0.138
となり、Area4の圧力損失ΔP4が基板間で形成される流路の圧力損失ΔP1の1/10以上になるようにした。
2・・・処理槽
3・・・基板
5・・・供給パイプ
6・・・電解再生槽
8・・・排出口
A・・・供給パイプ側の整流部材
B・・・排出口側の整流部材
Area2・・・基板と基板に対面する処理槽側面で形成される流路の断面
Area4・・・基板と処理槽底面で形成される流路の断面
51・・・供給管路
81・・・排出管路
82・・・オーバーフロー槽
91・・・循環供給ポンプ
Claims (2)
- 処理槽内で基板の絶縁層となる樹脂表面を粗化した処理済みエッチング液を、オーバーフローによる排出口から管路を通して電解再生槽内に導いて再生し、再生後のエッチング液を、管路を通して供給口から前記処理槽内に戻し、エッチング液を循環させながら粗化処理を行う表面粗化装置であって、
前記処理槽は略直方体の形状であり、処理槽内で処理される基板の面と直角をなす側面の一方と基板との間に供給パイプが側面に対し平行に設けられ、処理槽側面側に向けて複数の供給口が配置された前記供給パイプが処理槽側面側に設けられ、処理槽内のもう一方の側面の上部に一つの排出口が設けられ、前記基板と供給パイプの間、および前記基板と排出口が設けられた側の処理槽の側面との間にはそれぞれ整流部材が設けられ、供給口から排出口に向かって側面と垂直方向にエッチング液を流動させており、
エッチング液の密度ρ、粘性係数μ、平均流速u、流路の長さX、流路の相当直径Dとして、流路のレイノルズ数Re=ρuD/μが3000以下の層流の場合、
ΔP=32μXu/D2
流路のレイノルズ数Reが3000以上、100000以下の乱流の場合、
ΔP=2fρu2X/D
f=0.0791Re−0.25
で与えられる流路内圧力損失ΔPを、
前記基板と前記処理槽側面で形成される流路については、
D=2K (Kは基板と基板に対面する処理槽側面との間隔)
X=a (aは基板の水平方向長さ)として求め、
前記基板間で形成される流路については、
D=2c (cは基板間の間隔)
X=a (aは基板の水平方向長さ)として求めた場合、
前記基板と前記処理槽側面で形成される流路の圧力損失が前記基板間で形成される流路の圧力損失の1/10以上であることを特徴とする、ビルドアップ基板絶縁層の表面粗化装置。 - 処理槽内で基板の絶縁層となる樹脂表面を粗化した処理済みエッチング液を、オーバーフローによる排出口から管路を通して電解再生槽内に導いて再生し、再生後のエッチング液を、管路を通して供給口から前記処理槽内に戻し、エッチング液を循環させながら粗化処理を行う表面粗化装置であって、
前記処理槽は略直方体の形状であり、処理槽内で処理される基板の面と直角をなす側面の一方と基板との間に供給パイプが側面に対し平行に設けられ、処理槽側面側に向けて複数の供給口が配置された前記供給パイプが処理槽側面側に設けられ、処理槽内のもう一方の側面の上部に一つの排出口が設けられ、前記基板と供給パイプの間、および前記基板と排出口が設けられた側の処理槽の側面との間にはそれぞれ整流部材が設けられ、供給口から排出口に向かって側面と垂直方向にエッチング液を流動させており、
エッチング液の密度ρ、粘性係数μ、平均流速u、流路の長さX、流路の相当直径Dと
して、流路のレイノルズ数Re=ρuD/μが3000以下の層流の場合、
ΔP=32μXu/D2
流路のレイノルズ数Reが3000以上、100000以下の乱流の場合、
ΔP=2fρu2X/D
f=0.0791Re−0.25
で与えられる流路内圧力損失ΔPを、
前記基板と前記処理槽底面で形成される流路については、
D=4M (Mは基板と処理槽底面との間隔)
X=a (aは基板の水平方向長さ)として求め、
前記基板間で形成される流路については、
D=2c (cは基板間の間隔)
X=a (aは基板の水平方向長さ)として求めた場合、
前記基板と前記処理槽底面で形成される流路の圧力損失が前記基板間で形成される流路の圧力損失の1/10以上であることを特徴とする、ビルドアップ基板絶縁層の表面粗化装置。
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JP2009162592A JP5428601B2 (ja) | 2009-07-09 | 2009-07-09 | ビルドアップ基板絶縁層の表面粗化装置 |
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JP2009162592A JP5428601B2 (ja) | 2009-07-09 | 2009-07-09 | ビルドアップ基板絶縁層の表面粗化装置 |
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JP2011018780A JP2011018780A (ja) | 2011-01-27 |
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JP3301341B2 (ja) * | 1997-03-06 | 2002-07-15 | 日本ビクター株式会社 | 表面粗化装置 |
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2009
- 2009-07-09 JP JP2009162592A patent/JP5428601B2/ja not_active Expired - Fee Related
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