JP4422853B2 - 均質な改良土の製造方法、均質な改良土及びそれを用いた土木建設工事方法 - Google Patents

均質な改良土の製造方法、均質な改良土及びそれを用いた土木建設工事方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、残土に一定比率の土質改良剤を添加し、且つ均質な改良土を製造する技術及びこれを用いた土木建設工事方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建設工事等において発生する掘削発生土は莫大な量になっており、処分のコスト増、処分地の減少、また不法投棄による環境破壊等の社会問題にもなりつつある。このような現状に対して、発生残土の有効利用が強く要請されている。
【0003】
従来、残土から得られる改良土は、土木工事の埋戻し材、基礎材、裏込め材あるいは築堤材等に使用される。このような改良土を製造する際に用いられる発生土の多くは、その含水率が高いこと及び粘性が大きいことに起因して、改良土製造装置に対する付着性が大きい。そのために、発生土の切出しホッパーからの切出し性が不安定であり、一定量の切出しを確保することが困難であることが多い。
【0004】
従来、改良土の製造装置をその使用形態で分類すると、移動式プラントと固定式プラントとに分けられる。上記発生土の切出し性不良に注目し、従来の改良土の製造方法につきその得失を概観すると、現在使用されている移動式プラントを用いる場合には、残土及び土質改良剤共に計量されることはなく、残土に対する土質改良剤の添加量の決定は、目測で行なわれている。この理由は、移動式プラントは一つの現場での作業終了後、容易に次の現場へ運べるように、その設計が軽量化、簡略化してあるためである。従って、土質改良剤の添加率を一定に管理することは困難である。一方、固定式プラントを用いる場合には、残土についてはベルトコンベア上でベルトウェアにより計量されている。しかしながら、土質改良剤については、計量されていない場合があり、例え計量されている場合でも、その計量情報に基づき土質改良剤の添加率を管理するアクションをとることなく、そのまま残土と混合するだけである。即ち、残土量に対する土質改良剤の添加比率の管理はなされていないのが現状である。その理由は、設備が複雑となり、建設コストがかかるためである。従って、改良土の品質は不均一となる。
【0005】
例えば、特開平5−247464号公報には、廃泥水の土質改良における脱水工程及び固化工程において、泥土ケーキに高分子吸水剤を次いで固化剤を添加し混合する工程において、泥土ケーキを汚泥ホッパーから切り出す際に、汚泥ホッパーに装備された計量機構により所定量を計量して切り出し、また、固化剤も汚泥ケーキと同様、固化剤ホッパーに装備された計量機構により所定量を計量して切り出し、混合機に供給する方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特開平5−247464号公報に開示された方法では、汚泥ホッパーあるいは固化剤ホッパーから各内容物を切り出す前に、各内容物の重量を計量することになる。即ち、現実に切り出されたものの重量を測定するという観点からみると、泥土ケーキについては、泥土ケーキホッパーの切り出し口や内壁等に対するその付着発生を考慮した場合、混合機に供給された汚泥ケーキ量の計量値については、依然として十分な信頼性を確保することができない。
【0007】
これは、上述したように、発生残土の物性の内、特に水分含有率が高く、その含有率の変動が大きいので、高付着性及び付着性の不均一性に起因して、改良土製造過程における装置内壁等に対する付着が大きく、あるいはその付着量の変動が大きいために、残土と土質改良剤との混合工程において、土質改良剤が残土に添加された時点においては、残土に対する土質改良剤の添加比率が目標値通りとなっていず、土質改良剤添加比率の管理範囲外れが発生しているからである。
【0008】
均質な改良効果が得られる改良土を製造するためには、このような、主として発生土の付着性に起因する、残土に対する土質改良剤添加比率のバラツキを低減することが重要であり、更に、より均質な改良土を製造するためには、上記残土に対する土質改良剤の添加比率の精度向上に加えて、残土に混入している大塊表面への土質改良剤の選択的付着性に起因する、土質改良剤添加比率のよりミクロ的な不均一性を解消して、大塊の内部まで土質改良剤を均一に添加することが重要である。
【0009】
本発明者等は、上記課題を解決することにより、建設工事等において発生する掘削発生土等残土に土質改良剤を均一に添加し、均質で高品質改良土を製造するための方法及びそうして得られる改良土、並びにそのような改良土を用いた土木工事方法を提供することを本発明の目的とした。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、下記知見を得た。即ち、残土及び土質改良剤を、混合機能を有する装置又は混合・解砕機能を有する装置内に装入された時点において当該残土に対する当該土質改良剤の添加比率が一定になるようにするためには、残土をホッパーに投入し、そのホッパーから残土をベルトコンベア上に切出し、そのベルトコンベアライン上のベルトウェアにより切出された残土量を計量する。
一方、土質改良剤は、専用の貯留容器の風袋ごとロードセル等により計量しつつ、ベルトウェアによる残土の計量実測値に応じてその貯留容器の排出口から、例えばスクリューコンベアにより正確に抜き出す。更に、残土に大塊が混入している場合には、混合機能を有する装置又は混合・解砕機能を有する装置として、混入している大塊を解砕すると共に、解砕された粒子表面に土質改良剤を均一に付着させることが可能な混合・解砕装置を使用する。こうすることにより、上記従来の問題点を解決し得ることに着眼した。本発明者等は、上記課題を下記手段により解決することができた。この発明の要旨は次の通りである。
【0011】
請求項1記載の発明に係る均質な改良土の製造方法は、残土及び土質改良剤を、前記残土に対する前記土質改良剤の添加比率が一定になるように秤量機で計量し、こうして計量された前記残土及び前記土質改良剤を同一コンベア上で混合機能を有する装置又は混合・解砕機能を有する装置に供給し、こうして得られた改良土に分級処理を施して、前記改良土の粒径を20mm未満とし、前記残土の前記秤量機による計量は、当該残土が貯留される残土ホッパーから切り出された残土について行ない、しかも、前記土質改良剤の前記秤量機による計量及び添加は、前記残土ホッパーから切り出された残土の計量値に基づき、前記残土1に対して前記土質改良剤の添加比率を3〜7wt%になるように、前記土質改良剤のその貯留タンクからの抜き出し量を計量しつつ調整し、かくして、前記残土に対する前記土質改良剤の添加比率を一定に保持すると共に、前記改良土の強度を向上させたことに特徴を有するものである。
【0012】
請求項2記載の発明に係る均質な改良土の製造方法は、請求項1に記載の発明において、前記残土と前記土質改良剤とを混合するための前記混合機能を有する装置又は混合・解砕機能を有する装置として、ケーシングの上部に土質改良剤が添加された残土の供給口、底部に混合・改質済み残土の排出口が設けられ、前記ケーシングの内部に、遠心力により回転軸から円周方向に揺動自在に振り出される複数枚の羽根が、前記回転軸の外周部にあってこれを円周方向と前記回転軸の軸心に平行な方向とに分割した位置に設けられた駆動ローターが複数個設けられ、前記駆動ローターは上段に複数個水平方向に間隔を空けて設けられており、下段に前記下段の駆動ローターの内少なくとも1個が前記上段に配設された隣接する駆動ローター同士間に設けられている、残土の混合機能を有する装置又は混合・解砕機能を有する装置を用いることに特徴を有するものである。
【0013】
請求項3記載の発明に係る均質な改良土は、請求項1または2に記載の製造方法により製造されたことに特徴を有するものである。
【0014】
請求項4記載の発明に係る土木建設工事方法は、請求項3に記載の均質な改良土を用いてソイルセメントを調製し、前記ソイルセメントを用いて施工工事を行うことに特徴を有するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
この発明の望ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0019】
図1にこの発明の実施に使用する改良土の製造工程の概略フロー図を示す。同図(a)はその平面図、(b)は側面図である。建設現場等で発生した残土1(ケーキ)をホッパー2に受け入れ、切出しコンベア3を動作させて残土1をホッパー2からNo.1ベルトコンベア4上に切り出す。切り出された残土1をNo.1ベルトコンベア4で搬送する。この搬送過程で残土1をNo.1ベルトコンベア4のラインに設けられたベルトウェア5(図2参照)により連続的に計量する。一方、貯留タンク7に収容された土質改良剤6をロードセル8で計量し、貯留タンク7の底部に設けられたスクリューコンベア9により抜き出し、前回の計量値との差を算出する。残土1と土質改良剤6とを所定比率でNo.1ベルトコンベア4上に載せて搬送し、混合機能を有する装置又は混合・解砕機能を有する装置10に供給する。混合機能を有する装置又は混合・解砕機能を有する装置で混練し解砕された改良土11を調製する。なお、混合機能を有する装置又は混合・解砕機能を有する装置10の運転中は発塵が著しいので集塵機12で周辺雰囲気の環境保持をする。上記調製された改良土11をNo.2ベルトコンベア13上に排出し、改良土11の粒子を分散させつつ搬送し、分級機14で処理する。分級処理により所定の粒度以下に整粒された改良土11’をNo.3ベルトコンベア15に載り継がせる。こうして、改良土11’をストックヤード16に貯留する。
【0020】
図2により、土質改良剤6の残土1に対する添加比率を、一定比率で精度よく添加する操作方法を説明する。同図は、残土1の切出しとその計量、土質改良剤6の抜出しとその計量、及び各計量情報の処理・出力をする制御盤17を含む、土質改良剤6の添加量制御機構を説明する模式図である。ホッパー2から切出しコンベア3でNo.1ベルトコンベア4上に切り出された残土1を、ベルトウェア5で連続的に計量し、その計量情報を制御盤17に電送する。一方、貯留タンク7から土質改良剤6をスクリューコンベア9で連続的に抜き出し、貯留タンク7内の土質改良剤6の残量をロードセル8で計量し、その計量情報を制御盤17へ電送する。但し、土質改良剤6の貯留タンク7からの抜出し速度は、スクリューコンベア9の回転速度に依存している。制御盤17は上記残土1の計量情報と土質改良剤6の計量情報を、予め作成された残土1に対する土質改良剤6添加比率一定化のプログラムで処理することにより、土質改良剤6の抜出し速度を求め、これに基づきスクリューコンベア9の回転速度を制御する。
【0021】
このように、残土1の切出し量については特に調節せず、土質改良剤6の抜出し量を調節して土質改良剤6の添加比率を制御するという方法をとる。従って、残土1の水分含有率が高く、あるいはその変動が大きく、そのために残土1の付着性が高く、あるいはその付着性が不均一であるために、ホッパー2内壁や排出口からの切出し性の不安定性や、あるいは搬送ベルトであるNo.1ベルトコンベアへの付着残留等の発生いかんに関わらず、土質改良剤6の添加比率を目標値に精度よく保持することが可能となる。制御盤17は、土質改良剤6の添加制御上、あるいは残土1の切出しや土質改良剤6の抜出し、その他本製造設備運転上の緊急停止等の指令を、残土1の切出しコンベア3やNo.1ベルトコンベア等に発することができる。
【0022】
以上のようにして、土質改良剤6を残土1に対して精度よく目標値に安定して添加された配合原料は、混合機能を有する装置又は混合・解砕機能を有する装置10に供給され、均質な改良土が製造される。その際、使用する混合機能を有する装置又は混合・解砕機能を有する装置10としては、残土に混入している大塊残土を効率的に解砕し、且つその被解砕小粒子表面に対しても土質改良剤6を均一に混合し得る装置であることが望ましい。そのような混合機能を有する装置又は混合・解砕機能を有する装置10の例の内部構造断面図を図3に示し、他の例の内部構造断面図を図4に示す。
【0023】
図3において、18は箱型の本体(ケーシング)であって、その上端部に配合原料の供給口19が設けられ、下端部(底部)はケーシングの全面を開放した広い解砕土の排出口20が設けられている。ケーシング18の形状は、上端部から下端部の排出口に向けて末広がりの台形状をなし、本体ケーシング内面への土の付着を防止することができる形状になっている。更に、ケーシング上端内面には、供給口19の下端付近から外方に、断面V字状の遮蔽板21が周設され、これにより供給原料の外方への散逸を抑止するとともに、駆動ロータの回転により生じる上昇気流に随伴されて舞い上がる発塵を遮り、混合解砕機外へ出さない形状としている。22は回転駆動されるローター軸で、この外周部にブレード23によって固定された4本の羽根軸24にそれぞれ軸方向に分割された羽根25が、揺動自在に複数個取り付けられている。3個のローター26,27,28が設けられており、上段の第1及び第2ローター26,27は供給口19中心に対して左右対称位置に取り付けられ、互いに内側に回転させる。下段の第3ローター28は、上段の第1と第2ローター26、27の中間位置に設けられている。そして、配合原料を第1ローター26の羽根25の中間に落下させ、第1と第2ローターの羽根25間を通過することのないようにすることが肝要である。このような位置に配合原料を投入することにより、第1、第2及び第3ローターの羽根25による混合解砕作用が3回繰り返されることになり、残土中の土塊の解砕、解砕粒の新表面への土質改良剤の混合が促進され、残土と土質改良剤との混練・解砕が良好に行なわれる。
【0024】
図4に示した他の例の装置は、図3において更に第4ローター28’が付加されて全部で4個(26、27、28及び28’)設けられたものであり、当該装置の機能が一層強化され、適宜これを使用する。
【0025】
なお、本発明において、均質な改良土を製造するに当たり、供する残土として特に制限はなく、例えば、シルト質土、粘性土、砂質粘性土、砂礫質粘性土、ローム、火山灰質粘性土、砂質土及砂礫等、建設現場その他各種の残土を対象とするものであり、特に、水分含有率が高く、付着性の大なるものにおいて効果が発揮される。また、土質改良剤としては、生石灰(生石灰、消石灰を多く含むもの)、セメント系(セメントを多く含むもの)、及び高分子系等が適しており、特に粉状のものを用いる場合に効果が発揮される。
【0026】
【実施例】
この発明を実施例により更に詳しく説明する。
【0027】
[試験1]
図1及び図2に示した改良土の製造フローの設備、及び図3に示した混合機能を有する装置又は混合・解砕機能を有する装置を用いて、建設現場で発生した残土を改良した改良土を製造した。上記設備の運転方法は、上述した方法に準じて行ない、残土1に対する土質改良剤6の添加比率を3〜7wt%の一定値に保持するように操業した。表1に、残土と土質改良剤の配合割合を示す。こうして得られた改良土について、その粒度と一軸圧縮強度との関係を試験した。その結果を表2に示し、図6で表わした。
【0028】
【表1】
Figure 0004422853
【0029】
【表2】
Figure 0004422853
【0030】
表2及び図6の結果より、土質改良剤の添加量を3〜7とし、改良土の粒度を20mm未満に整粒した本発明実施例1から3は、土質改良剤の添加量を3〜7とし、改良土の粒度を20mm以上に整粒した比較例1から3に比べて、その一軸圧縮強度は著しく向上し、安定することがわかる。
【0031】
[試験2]
次いで、上記試験1で得られた粒度20mm未満に整粒された改良土を用いてソイルモルタルを製造し、盛土構造物を施工した。図5に、上記改良土を用いたソイルモルタルの製造、及び当該盛土構造物の概略施工フロー図を示す。
【0032】
改良土11’に、水29、水硬性固化材30としてセメント、及び起泡剤31を、表3に示す配合量で配合し、混練機32で混練してソイルモルタル(流動化処理土)33を製造した。ここで得られたソイルモルタル33についての物性試験として、フロー値、単位体積重量、ブリージング率及び一軸圧縮強さを求めた。その結果を、表4に示す。フロー値は、調製直後のソイルモルタルについて、JHS A 313に基づくフロー試験により、ブリージング率は、調製直後のソイルモルタルについて、JSCE−1986に基づくブリージング試験により測定した。また、一軸圧縮強さは、ソイルモルタルで直径100mm、高さ200mmの円柱状の供試体を作成し、20℃、湿度80%の恒温室で28日間、湿空養生した後、JIS A 1216に基づく一軸圧縮試験により測定した。
【0033】
【表3】
Figure 0004422853
【0034】
【表4】
Figure 0004422853
【0035】
次いで、ソイルモルタル33を建設工事現場へ輸送装置34で輸送し、シュート打設装置35を用いて鉛直な壁を有する盛土構造物36を施工した。その結果、安定した施工作業が行なわれた。
【0036】
上記物性試験及び施工試験の結果より、本発明の製造方法により得られた改良土を用い、所定の方法でソイルモルタルを製造すると、盛土構造物等の土木工事を安定して良好に行なうことができることがわかった。
【0037】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、建設工事現場その他で発生する残土の改良に際して、土質改良材の当該残土に対する添加比率を精度よく、安定して配合し、添加することが可能となる。従って、目標とする品質を備えた均質な改良土を安定して製造することができる。更にこの改良土を使用して、土木工事の埋戻し材、基礎材、裏込め材あるいは築堤材等の土木建設において安定した施工性良好な工事を行なうことができる。このような残土からの改良土の製造と、これを用いた優れた土木建設工事方法を提供することができ、工業上有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に使用する改良土の製造工程の望ましい例を示すフロー図である。
【図2】本発明の実施において、残土に対する土質改良剤の添加比率を一定で精度よく添加するための装置及び操作方法を説明する図である。
【図3】本発明に係る改良土の製造の実施において使用する、混合機能を有する装置又は混合・解砕機能を有する装置の好適例の内部構造断面図である。
【図4】本発明に係る改良土の製造の実施において使用する、混合機能を有する装置又は混合・解砕機能を有する装置の他の好適例の内部構造断面図である。
【図5】本発明に係る改良土を用いてソイルモルタルを製造し、これを用いて盛土構造物を施工するフロー図の例である。
【図6】本発明に係る改良土の粒度と一軸圧縮強度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 残土
2 ホッパー
3 切出しコンベア
4 No.1ベルトコンベア
5 ベルトウェア
6 土質改良剤
7 貯留タンク
8 ロードセル
9 スクリューコンベア
10 混合機能を有する装置又は混合・解砕機能を有する装置
11、11’ 改良土
12 集塵機
13 No.2ベルトコンベア
14 分級機
15 No.3ベルトコンベア
16 ストックヤード
17 制御盤
18 本体(ケーシング)
19 供給口
20 排出口
21 遮蔽板
22 ローター軸
23 ブレード
24 羽根軸
25 羽根
26 第1ローター
27 第2ローター
28 第3ローター
28’ 第4ローター
29 水
30 水硬性固化材
31 起泡剤
32 混練機
33 ソイルモルタル
34 輸送装置
35 シュート打設装置
36 盛土構造物

Claims (4)

  1. 残土及び土質改良剤を、前記残土に対する前記土質改良剤の添加比率が一定になるように秤量機で計量し、こうして計量された前記残土及び前記土質改良剤を同一コンベア上で混合機能を有する装置又は混合・解砕機能を有する装置に供給し、こうして得られた改良土に分級処理を施して、前記改良土の粒径を20mm未満とし、前記残土の前記秤量機による計量は、当該残土が貯留される残土ホッパーから切り出された残土について行ない、しかも、前記土質改良剤の前記秤量機による計量及び添加は、前記残土ホッパーから切り出された残土の計量値に基づき、前記残土1に対して前記土質改良剤の添加比率を3〜7wt%になるように、前記土質改良剤のその貯留タンクからの抜き出し量を計量しつつ調整し、かくして、前記残土に対する前記土質改良剤の添加比率を一定に保持すると共に、前記改良土の強度を向上させたことを特徴とする、均質な改良土の製造方法。
  2. 前記残土と前記土質改良剤とを混合するための前記混合機能を有する装置又は混合・解砕機能を有する装置として、ケーシングの上部に土質改良剤が添加された残土の供給口、底部に混合・改質済み残土の排出口が設けられ、前記ケーシングの内部に、遠心力により回転軸から円周方向に揺動自在に振り出される複数枚の羽根が、前記回転軸の外周部にあってこれを円周方向と前記回転軸の軸心に平行な方向とに分割した位置に設けられた駆動ローターが複数個設けられ、前記駆動ローターは上段に複数個水平方向に間隔を空けて設けられており、下段に前記下段の駆動ローターの内少なくとも1個が前記上段に配設された隣接する駆動ローター同士間に設けられている、残土の混合機能を有する装置又は混合・解砕機能を有する装置を用いることを特徴とする、請求項1に記載の均質な改良土の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の製造方法により製造されたことを特徴とする均質な改良土。
  4. 請求項3に記載の均質な改良土を用いてソイルセメントを調製し、前記ソイルセメントを用いて施工工事を行うことを特徴とする土木建設工事方法。
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