JP4813636B2 - 安定化処理土 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、安定化処理土に係り、砕石副産物である濁水ケーキを安定化処理してなり、雨など水に濡れても流動化・再泥化することがないという優れた性質を有し、路盤材,埋戻し材などとして利用しうる安定化処理土に関するものである。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】
従来より、建設副産物である建設発生土,建設汚泥などの含水泥土については、路盤材,埋戻し材などとしてリサイクルするために安定化処理土をつくることが行われている。すなわち、機械攪拌式混合機などを用いて、前記含水泥土に石灰などの土質安定材を添加したものを解砕・混合して粒状の安定化処理土とする方法が知られている。この場合、施工時などでの取り扱い性を良くするため粒度調整すべく造粒(粒状化)されることが多い。なお、前記土質安定材としては、石灰、セメント及び石灰系固化剤(セメントと石灰との混合物)から選ばれた少なくとも1種が使用される。
【0003】
このような安定化処理土の製造方法では、(1)石灰成分の吸水反応(水和反応)による土含水比の低減、(2)イオン化したカルシウムによる土表面の帯電状態の変化と土粒子同士の粒状化(造粒)、(3)土に含まれるシリカ,アルミナとカルシウムとの反応であるポラゾン硬化反応の発生、及び(4)空気中又は土中の炭酸ガスによる不透水性の炭酸カルシウムの生成などを図り、これにより土質強度を高めるとともに、流動性をなくして運搬及び施工時の取り扱い性を改善した安定化処理土を得るべくしている。
【0004】
そして前述のように安定化処理土は粒状化されることが多く、路盤材,埋戻し材などの用途に応じて施工時のハンドリング性(取り扱い性)が良好なように、粒径が数mm〜数十mmの範囲になるようにつくられる。
【0005】
しかし前述した従来の安定化処理土の製造方法では、含水泥土に石灰などの土質安定材を添加したものを機械攪拌式混合機により解砕・混合・造粒するに際し、もっぱら含水泥土の水分を減らして流動性を低下させることに目的がおかれて攪拌ブレードの回転速度を遅くして比較的弱い攪拌力で運転がなされており、含水泥土と土質安定材とを均一に混合するという点において不十分であった。このため得られる安定化処理土は、土質安定材との反応がなされていない未反応泥土部分が多く存在しているため、雨など水に濡れると流動化・再泥化しやすくて一時保管や運搬を行う際には防水対策が不可欠となり、路盤材,埋戻し材などへの利用が十分進まないという問題があった。
【0006】
ところで、前記の建設副産物の他に、シリカを含有し砕石プラントで発生する砕石副産物として濁水ケーキと石粉(乾燥石粉)が知られている。
【0007】
すなわち、濁水ケーキについて説明すると、道路や建設用等の砕石,砕砂を生産する砕石プラントにおいては、粒度5mm以下のコンクリート用細骨材(砂)を生産する製砂設備が設置されている。この製砂設備では、コンクリート用細骨材の製品中に含まれる75μm以下の微細石粒子の含有量が制限されており、細骨材生産の際には、前記微細石粒子を除去するなどのために粒度5mmアンダーの破砕品の水洗が行われる。この使用後の洗浄水は、75μm以下程度の微細な石粒子及び/又は泥分を重量で5〜10%程度含む泥水であり、「濁水」と呼ばれている。そして濁水は、シックナとフィルタプレス等の濃縮・脱水用の機械設備、あるいは沈殿池式設備により、水と分離された泥分が濃縮脱水されて、シリカを含有し水分を含む泥土である泥土ケーキにされる。このような濁水の処理による泥土ケーキは「濁水ケーキ」と呼ばれている。
【0008】
次に石粉について説明する。砕石プラントの製砂設備では、粒度5mmアンダーの破砕品について、前述した75μm以下の微細石粒子を除去するためにエアセパレータ等の乾式分級機で分級し、しかる後、除去仕切れずに残った微細石粒子の除去を前述の水洗により行うという製砂工程を採用している設備もある。このような製砂工程の場合、前記エアセパレータ等による分級によって主に75μm以下の微細石粒子が副産物として発生する。この微細な石粒子は石粉(乾燥石粉)と呼ばれている。また、砕石プラントにおいて製砂設備の上流部分には粒度別に砕石を生産するための破砕機や篩装置などが多数備えられており、これらの装置では集塵機によって捕集される集塵ダストとして微細な石粒子(粒度:平均15μm)である石粉が副産物として発生する。
【0009】
そしてこのような濁水ケーキや、前記石粉に加水してなる含水泥土(泥土ケーキ)についても、環境保全の観点から廃棄物の減少を図るべく、資源化してその利用を図ることが要望されている。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、砕石副産物である濁水ケーキを安定化処理してなり、雨など水に濡れても流動化・再泥化することがないという優れた性質を有し、路盤材,埋戻し材などとして利用できる安定化処理土を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、砕石プラントの製砂設備で発生する濁水ケーキと生石灰とが、安定化処理土充填供試体の断面における各未混合部分の円形相当時の直径が2mm以下であることを満足するように均一混合されてなることを特徴とする安定化処理土である。
【0012】
請求項2の発明は、砕石プラントの製砂設備で発生する濁水ケーキと生石灰とが、安定化処理土充填供試体の断面において、空隙部分を除いた断面面積に対する各未混合部分の総計面積の比率を未混合率とすると、該未混合率が6%以下であることを満足するように均一混合されてなることを特徴とする安定化処理土である。
【0013】
【0014】
【0015】
本発明によると、安定化処理土は、濁水ケーキと土質安定材である生石灰とが均一に混合されてなるものであるから、土質安定材である生石灰との反応がなされていない未反応泥土部分が極めて少なく、よって、雨など水に濡れても流動化・再泥化するようなことがない。
【0016】
本発明において濁水ケーキと土質安定材である生石灰との均一混合は、従来とは違って高速攪拌することによりなされる。この攪拌速度(攪拌ブレード回転速度)は処理しようとする含水泥土の含水率、粘着性などによって異なるため一概には規定できないものの、例えば機械攪拌式混合機により混合を行う場合、従来の、もっぱら含水泥土の水分を減らして流動性を低下させることに目的がおかれるとともに所要粒径範囲の造粒が可能なように設定されていた攪拌ブレード回転速度に比較して、例えばその4〜5倍のブレード回転速度にて混合を行うようにすればよい。そして造粒の際には適宜、混合時よりも小なるブレード回転速度にて造粒を行うようにすればよい。
【0017】
本発明による安定化処理土では、濁水ケーキと土質安定材である生石灰との均一混合の度合いは、安定化処理土充填供試体を作製したとき、該安定化処理土充填供試体の断面における各未混合部分の円形相当時の直径Diの値が2mm以下であることを満足することがよい。安定化処理土充填供試体は、土質工学会基準に基づくものであり、安定化処理土をモールド内に充填し突固め試験装置により突き固めて直径50mm×長さ100mmの円柱体に成形したものである。この供試体を輪切りにした供試体断面における平面視で円形状,島状などをなす各未混合部分それぞれについて、面積を測定してその形状が円形であると仮定して直径Diを算出し求めたとき、これら各未混合部分の円形相当時の直径Diの値が2mm以下であることがよい。なお、供試体の突き固めのバラツキによる影響を排除するため、未混合部分内に空隙が存在しているときの直径Diは、該空隙を除いた未混合部分における円形相当時の直径の値である。
【0018】
個々の未混合部分の前記直径Diが2mmを超えると濁水ケーキと土質安定材である生石灰との均一混合の度合いが悪く、流動化・再泥化を抑制する効果が十分でない。一方2mm以下であると、全体として濁水ケーキと土質安定材である生石灰とが均一に混合されており、未反応泥土部分が少なくて雨など水に濡れても流動化・再泥化する現象を抑制できる。したがって、濁水ケーキと土質安定材である生石灰との均一混合の度合いは、安定化処理土充填供試体の断面における各未混合部分の円形相当時の直径Diの値が2mm以下であることを満足することがよく、より好ましくは後述の再泥化率を5%以下としうる点から0.5mm未満であることがよい。
【0019】
また本発明による安定化処理土では、濁水ケーキと土質安定材である生石灰との均一混合の度合いは、安定化処理土充填供試体を作製したとき、該安定化処理土充填供試体の断面において、空隙部分を除いた断面面積に対する各未混合部分(ただし、各未混合部分はその大きさが円形相当時の直径Diが0.5mm以上のもの)の総計面積の比率を百分率で未混合率とすると、該未混合率が6%以下であることを満足することがよい。なお、未混合部分の大きさとして円形相当時の直径Diが0.5mm以上の未混合部分についてそれらの総計面積を求めるようにした理由は、直径Diが0.5mm未満である微小な粒状の未混合部分については、実質的に均一混合部分として見做せる一方、測定精度の点からも制約があるからである。
【0020】
ここで安定化処理土充填供試体は前述したものである。この直径50mm×長さ100mmの円柱体をなす安定化処理土充填供試体を長さ方向において4等分して輪切りにする。得られた切断位置が異なる3つの供試体断面に関し、まず第1の供試体断面において、空隙部分を除いた断面面積Saと、この空隙部分を除いた断面面積Saのうちの各未混合部分(ただし、円形相当時の直径Diが0.5mm以上のもの)の総計面積Sbとを測定し、この比率(Sb/Sa)を百分率で未混合率として算出する。次に同様にして、残りの第2,第3の供試体断面において各未混合率をそれぞれ算出する。そしてこれら3つの各未混合率の平均値を当該対象とする安定化処理土の未混合率として求めたとき、該未混合率の値が6%以下であることがよい。
【0021】
未混合率が6%を超えると、濁水ケーキと土質安定材である生石灰との均一混合の度合いが悪く、流動化・再泥化を抑制する効果が十分でなく、再泥化しやすさの度合いを表す後述の再泥化率が10%を超えてしまい安定化処理土として適さないものとなる。一方、未混合率が6%以下であると、濁水ケーキと土質安定材である生石灰との均一混合の度合いが良くて再泥化率を10%以下とすることができ、未反応泥土部分が少なくて雨など水に濡れても流動化・再泥化する現象を抑制できる。したがって、濁水ケーキと土質安定材である生石灰との均一混合の度合いは、前記未混合率が6%以下であることを満足することがよく、より好ましくは再泥化率5%以下を達成できる点から未混合率が3%以下であることがよい(図3参照)。
【0022】
本発明の安定化処理土を製造するに際し、用いる混合機としては、攪拌ブレードの回転速度を広範囲に調整可能なものであれば、該1台の混合機により、解砕・混合を行うときは攪拌ブレードを高速回転で運転し、次いで造粒を行うときは攪拌ブレードを低速回転で運転すればよい。また、高速用混合機と低速用混合機の2台を用意し、高速用混合機にて解砕・混合を行い、次いで低速用混合機にて造粒を行うようにしても差し支えない。所要粒度範囲を得るための粒度調整が不要の場合は、高速用混合機のみを用いるようにすればよい。好ましい混合機としては逆流式高速流動型混合機が挙げられる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。本発明は、その要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
【0024】
まず、実施例、参考例及び比較例で用いた混合機A及び混合機Bについて説明する。混合機A及び混合機Bとしては、ともに1軸スパイラルミキサを用いた。周知のように1軸スパイラルミキサは、1本の攪拌ブレードをそのブレード軸が垂直上下方向に延びる姿勢で装着し、攪拌ブレードを容器の中心より偏心させて回転させるものである。容器は回転せず固定されており、攪拌ブレードは自転及び公転をしながら混合を行うようになっている。そして、混合機Aは高速用混合機でフック型の攪拌ブレードが装着されており、混合機Bは低速用混合機でビータ型の攪拌ブレードが装着されている。
【0025】
〔実施例1a〜実施例1c〕 含水泥土の代表として前述した砕石副産物であって含水率25%の濁水ケーキを用いた。実施例1aでは、濁水ケーキに対して生石灰を3重量%添加し混合機Aで攪拌ブレードの回転速度:自転288rpm,公転135rpm、処理時間:2分間運転して解砕・混合した。次いで得られた混合品を混合機Bにより攪拌ブレードの回転速度:自転108rpm,公転66rpm、処理時間:2分間運転して造粒を行った。該造粒品を24時間自然乾燥させることで養生して安定化処理土を得た。造粒後に混合機から排出された処理土は、土質安定材である生石灰と濁水ケーキとの反応を促進するために静置して養生するが、通常1時間程度以上養生を行うことがよい。
【0026】
そして実施例1bでは、表1に示すように実施例1aと同一条件で実施して安定化処理土を製造した。また実施例1cでは、混合機Aによる処理時間を4分間とし、その他の条件は実施例1aと同様にして安定化処理土を製造した。なお、実施例1a〜1cの手順は図1に示してある。
【0027】
ここで、均一混合の度合いを調べるために養生前の安定化処理土の充填供試体を作製し、該供試体の断面における各未混合部分の円形相当時の直径Diの値を測定したことについて説明する。
【0028】
安定化処理土充填供試体は、土質工学会基準に基づくものであり、ここでは養生前の安定化処理土をモールド内に充填し突固め試験装置により突き固めて直径50mm×長さ100mmの円柱体に成形したものである。この供試体を長さ方向において4等分して輪切りにし、得られた切断位置が異なる3つの供試体断面に関し、まず第1の供試体断面における各未混合部分それぞれについて、面積を測定してその形状が円形であると仮定して直径Diを算出し求めた。なお、供試体の突き固めのバラツキによる影響を排除するため、未混合部分内に空隙が存在しているときの直径Diは、該空隙を除いた未混合部分における円形相当時の直径の値である。未混合部分の面積と円形相当時の直径Diの測定には公知の画像解析装置(画像処理装置)を用いた。
【0029】
次に、これらの測定データDiから、〔Di>2mm〕:A%、〔0.5mm≦Di≦2mm〕:B%、〔Di<0.5mm〕:C%、というように整理して未混合部分直径Diの値の分布を求めた。なお、使用した前記画像解析装置による直径Diの測定可能な下限値は0.5mmである。そして同様にして、残りの第2の供試体断面及び第3の供試体断面について、直径Diの値のこのような分布をそれぞれ求め、〔Di>2mm〕、〔0.5mm≦Di≦2mm〕及び〔Di<0.5mm〕に関するこれら3つの供試体断面についての平均値を求めた。実施例1a〜1cに関するその結果を表1に示す。
【0030】
次に実施例1a〜1cにおいて、養生した安定化処理土のうち、粒径範囲が1〜10mmの安定化処理土について再泥化率を測定し、流動化・再泥化の評価を行った。
【0031】
再泥化率の測定について説明する。試料(粒径1mm〜10mmの安定化処理土)を水中に入れて3時間経過後に、該試料を1mm目開のふるいでろ過した。ふるいを通過した処理土及びふるい上に残った処理土を、それぞれ乾燥して秤量した。再泥化率は、再泥化率(%)=100×a/(a+b)により求めた。ここで、a:ふるいを通過した処理土の乾燥後の重量、b:ふるい上に残った処理土の乾燥後の重量、である。結果を表1に示す。
【0032】
〔比較例1a〜1c〕 含水泥土として含水率25%の濁水ケーキを用い、濁水ケーキに対して生石灰を添加(比較例1a:3重量%、比較例1b:6重量%、比較例1c:3重量%)し、混合機Bにて解砕・混合・造粒を行った。混合機Bの攪拌ブレードの回転速度は比較例1a〜1cとも自転108rpm,公転66rpmとし、混合機Bによる処理時間(運転時間)は、比較例1a及び1b:2分間、比較例1c:4分間、とした。養生時間は比較例1a〜1cとも24時間とした。未混合部分の直径Diの測定結果と、養生した比較用安定化処理土のうち、粒径範囲が1〜10mmの比較用安定化処理土について再泥化率を測定した結果とを表2に示す。
【0033】
表2に示す結果よりわかるように、比較例1a〜1cでは、混合機Bの攪拌ブレードの回転速度が遅くて濁水ケーキと生石灰との均一混合の度合いが悪く、再泥化率が21〜42%と相当に高くて雨など水に濡れることで再泥化しやすいものであった。これに対して表1に示す実施例1a〜1cでは、攪拌ブレード回転速度が混合機Bに比べて約5倍程度大きい混合機Aにより混合を行うようにしたので、濁水ケーキと生石灰とを均一混合できて2%を下回る再泥化率が極めて低い良好な安定化処理土が得られた。
【0034】
参考例a,b〕 含水泥土として含水率25%の濁水ケーキを用いた。参考例aでは、濁水ケーキに対してセメントを10重量%添加し混合機Aで攪拌ブレードの回転速度:自転288rpm,公転135rpm、処理時間:4分間運転して解砕・混合した。次いで得られた混合品を混合機Bにより攪拌ブレードの回転速度:自転108rpm,公転66rpm、処理時間:2分間運転して造粒を行った。該造粒品を4日間養生して安定化処理土を得た。また参考例bでは、セメント添加量を10重量%に代えて20重量%とし、その他の条件は参考例aと同様にして安定化処理土を製造した。表1に未混合部分の直径Diの測定結果と、養生した安定化処理土のうち、粒径範囲が1〜10mmの安定化処理土について再泥化率を測定した結果とを示す。なお、参考例a,bの手順は図1に示してある。
【0035】
〔比較例2a,2b〕 含水泥土として含水率25%の濁水ケーキを用い、濁水ケーキに対してセメントを添加(比較例2a:10重量%、比較例2b:20重量%)し、混合機Bにて解砕・混合・造粒を行った。比較例2a及び2bとも、混合機Bの攪拌ブレードの回転速度は自転108rpm,公転66rpmとし、処理時間(運転時間)は4分間とし、また4日間の養生を行った。未混合部分の直径Diの測定結果と、養生した比較用安定化処理土のうち、粒径範囲が1〜10mmの比較用安定化処理土について再泥化率を測定した結果とを表2に示す。
【0036】
表2に示す結果よりわかるように、比較例2a,2bでは、混合機Bの攪拌ブレードの回転速度が遅くて濁水ケーキとセメントとの均一混合の度合いが悪く、再泥化率が相当に高くて雨など水に濡れることで再泥化しやすいものであった。また、比較例2bでは、比較例2aよりもセメント添加量が2倍に増やされているにもかかわらず、濁水ケーキとセメントとの均一混合の度合いが悪いために逆に再泥化率が上昇し、より再泥化しやすいものとなっている。これに対して表1に結果示す参考例a,bでは、攪拌ブレード回転速度が混合機Bに比べて約5倍程度大きい混合機Aにより混合を行うようにしたので、濁水ケーキとセメントとを均一混合できて5%を下回る再泥化率が極めて低い良好な安定化処理土が得られた。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
〔実施例3〕 含水泥土として含水率25%の濁水ケーキを用いた。濁水ケーキに対して生石灰を3重量%添加し混合機Aで攪拌ブレードの回転速度:自転288rpm,公転135rpm、処理時間:2分間運転して解砕・混合した。次いで該混合品をふるいで分け、粒径範囲が1〜5mmの処理土を24時間養生して安定化処理土を得た。表3に未混合部分の直径Diの測定結果と、粒径範囲が1〜5mmであって前記養生された安定化処理土について再泥化率を測定した結果とを示す。なお、この実施例3の手順は図2に示してある。
【0040】
〔比較例3〕 比較例3では、混合機Aによる処理時間(混合時間)を2分間に代えて30秒間とし、その他の条件は実施例3と同様にして比較用安定化処理土を製造した。表3に未混合部分の直径Diの測定結果と、養生した比較用安定化処理土のうち、粒径範囲が1〜10mmの比較用安定化処理土について再泥化率を測定した結果とを示す。
【0041】
【表3】
【0042】
表3よりわかるように、比較例3では、攪拌ブレードの回転速度が大きい混合機Aを用いて混合を行ってもその混合時間が短すぎるため、濁水ケーキと生石灰との均一混合の度合いが極めて悪く、再泥化率が50%近くにもなり不良なものであった。これに対して実施例3では、混合機Aでの混合時間が未混合部分の円の直径Diの値が2mm以下となるように確保されており、再泥化率が極めて低い良好な安定化処理土が得られた。
【0043】
〔実施例4〕 実施例4では、養生時間を3時間と24時間とし、その他の条件は実施例3と同様にして安定化処理土を製造した。表4に未混合部分の直径Diの測定結果と、粒径範囲が1〜5mmであって3時間及び24時間養生された各安定化処理土について再泥化率を測定した結果とを示す。なお、実施例4の手順は図2に示してある。
【0044】
〔比較例4〕 比較例4では、養生時間を3時間と24時間とし、その他の条件は比較例3と同様にして比較用安定化処理土を製造した。表4に未混合部分の直径Diの測定結果と、粒径範囲が1〜5mmであって3時間及び24時間養生された各比較用安定化処理土について再泥化率を測定した結果とを示す。
【0045】
表4よりわかるように、比較例4では、前記比較例3と同じく混合時間が短すぎるため均一混合の度合いが極めて悪く、再泥化率が50%近くにもなり不良なものであった。これに対して実施例4では、均一混合の度合いが良好となるように混合機Aでの混合時間が確保されており、3時間養生において再泥化率が5.8%、また24時間養生において再泥化率が4.4%という良好な安定化処理土が得られた。
【0046】
【表4】
【0047】
〔実施例5〕 均一混合の度合いを表す未混合率と再泥化率との関係を調べた。含水泥土として含水率25%の濁水ケーキを用いた。濁水ケーキに対して生石灰3重量%と着色剤(四三酸化鉄:Fe)3重量%とを添加し混合機Aを用いて解砕・混合した。混合機Aの運転条件は、攪拌ブレードの回転速度:自転288rpm,公転135rpm、処理時間:30秒,1分,2分,4分、である。
【0048】
処理時間が異なる4種類の混合品それぞれについて、ふるいで分け、粒径範囲が1〜5mmの処理土を24時間養生して試験用の安定化処理土を得た。そして、これらの安定化処理土について再泥化率を測定した。
【0049】
一方、未混合率を調べるため、処理時間が異なる前記4種類の各混合品を試料として用いて安定化処理土充填供試体をそれぞれ作製し、これらの未混合率を測定した。前記の着色剤は空隙部分、未混合部分及び均一混合部分を色によって区別するためのもので、前述した画像解析装置により該着色剤による色分布状況をとらえて未混合率を測定した。
【0050】
すなわち、前述したように安定化処理土充填供試体は、土質工学会基準に基づくものであり、ここでは前記試料をモールド内に充填し突固め試験装置により突き固めて直径50mm×長さ100mmの円柱体に成形したものである。この供試体を長さ方向において4等分して輪切りにし、得られた切断位置が異なる3つの供試体断面に関し、まず第1の供試体断面において、空隙部分を除いた断面面積Saと、この空隙部分を除いた断面面積Saのうちの各未混合部分(ただし、円形相当時の直径Diが0.5mm以上のもの)の総計面積Sbとを測定し、この比率(Sb/Sa)を百分率で未混合率として算出する。次に同様にして、残りの第2,第3の供試体断面において未混合率をそれぞれ算出する。そしてこれら3つの各未混合率の平均値を当該試料(前記混合品であって養生前の安定化処理土)の未混合率として求めた。
【0051】
図3にこのような試験により求めた、未混合率と再泥化率との関係を示すグラフ図を示す。同図に示すように、未混合率と再泥化率とは相関関係があり、再泥化率が10%以下の安定化処理土を得るためには、均一混合により未混合率が約6%以下となるようにすればよく、またさらに再泥化率が5%以下の安定化処理土を得るためには、均一混合により未混合率が約3%以下となるようにすればよいことがわかる。
【0052】
【0053】
また、解砕,混合,造粒を行う混合機としては、前記実施例では攪拌ブレードによる高速回転が可能な1軸スパイラルミキサを用いたが、より好ましいものとして逆流式高速流動型混合機が挙げられる。
【0054】
図4は逆流式高速流動型混合機の概略構成を示す図である。同図において、1は原料(含水泥土及び土質安定材)を入れて例えば時計方向に回転する断面円形の容器である。2は容器1の中心から図における左側に偏心して位置し容器1内にて該容器回転方向とは反対の反時計方向に高速回転する複数段の攪拌ブレード(アジテータとも呼ばれる)であり、上下方向に延びるその垂直回転軸が回転しない上部構造体5に設けられた軸受6によって支持されている。3は原料をまんべんなく流動させるための混合補助工具で、容器中心から図における右側に偏心して位置し容器1内にて該容器回転方向とは反対の反時計方向に回転するものであり、上下に延びるその垂直回転軸が上部構造体5にある軸受7によって支持されている。
【0055】
前記容器1、攪拌ブレード2及び混合補助工具3は、それぞれ独立して、モータによって回転駆動されるようになっている。4は容器1の内周面に付着する原料(混合物)を掻き落とすためのスクレーパ(scraper )である。なお、前記混合補助工具3の底部分もスクレーパの役割を担っており、容器1底面においても原料(混合物)の付着がないようになされている。また、上部構造体5に設けられた図示しない原料供給口から容器1内に原料が供給され、その処理後、容器1底部の中央に設けられた図示しない開閉可能な排出口から処理されたものが排出されるようになっている。
【0056】
このように構成される逆流式高速流動型混合機を用いると、容器1と攪拌ブレード(アジテータ)2との回転方向を互いに逆方向になるように運転することにより、容器1内での解砕・分散・流動が促進されて、前記の1軸スパイラルミキサよりも含水泥土と土質安定材とのさらに良好な均一混合を行うことができる。また、混合補助工具3を備えており、混合補助工具3と高速回転される攪拌ブレード2とを容器1とは逆方向にそれぞれ異なる速度で回転させて、容器1内における原料(混合物)の位置と速度とを常に変化させることで、より高い混合効果を得ることができる。さらに、原料に対して攪拌ブレード2と容器1の双方の駆動源から混合用動力を投入できて、単位投入動力(kW/リットル)を増加させることができるので、短時間で均一な混合を行うことができる。なお、この逆流式高速流動型混合機では、解砕・混合の際には攪拌ブレード2を高速回転し、その後の造粒の際には攪拌ブレード2を低速回転させるように運転が行われる。
【0057】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によると、砕石副産物である濁水ケーキを安定化処理してなり、雨など水に濡れても流動化・再泥化することがないという優れた性質を有し、路盤材,埋戻し材などとして利用できる安定化処理土を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明安定化処理土を製造する手順を示すフロー図である。
【図2】 本発明安定化処理土を製造する別の手順を示すフロー図である。
【図3】 未混合率と再泥化率との関係の一例を示すグラフ図である。
【図4】 逆流式高速流動型混合機の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1…容器 2…攪拌ブレード 3…混合補助工具 4…スクレーパ 5…上部構造体 6,7…軸受

Claims (2)

  1. 砕石プラントの製砂設備で発生する濁水ケーキと生石灰とが、安定化処理土充填供試体の断面における各未混合部分の円形相当時の直径が2mm以下であることを満足するように均一混合されてなることを特徴とする安定化処理土。
  2. 砕石プラントの製砂設備で発生する濁水ケーキと生石灰とが、安定化処理土充填供試体の断面において、空隙部分を除いた断面面積に対する各未混合部分の総計面積の比率を未混合率とすると、該未混合率が6%以下であることを満足するように均一混合されてなることを特徴とする安定化処理土。
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