JP4422310B2 - ハンドル - Google Patents

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JP4422310B2
JP4422310B2 JP2000273934A JP2000273934A JP4422310B2 JP 4422310 B2 JP4422310 B2 JP 4422310B2 JP 2000273934 A JP2000273934 A JP 2000273934A JP 2000273934 A JP2000273934 A JP 2000273934A JP 4422310 B2 JP4422310 B2 JP 4422310B2
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明 西岡
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株式会社三栄水栓製作所
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、水栓内に設けられた弁座に対して弁体を近接あるいは離間させるためのスピンドル軸に取り付けられたハンドルに関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来この種のハンドルとして、外観を装飾するために取手部等の外面に動物等のイラストが金型成形により形成されたものがあるが、これらイラストの部分が凹凸形状を有することから、ハンドルを長期にわたり使用しているとイラストの部分の凹入部に塵埃が溜まることによって汚れが生じていた。
【0003】
この発明は、動物等のイラストの部分に塵埃が溜まるのを防止できるハンドルを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は、水栓内に設けられた弁座に対して弁体を近接あるいは離間させるためのスピンドル軸に取り付けられた取付部と、この取付部をスピンドル軸の軸芯まわりに回動操作させるための取手部とよりなり、前記取手部は、取手部下面を構成する周端面によって形成された下方開口を有し、この下方開口を介して内部空間に動物等のイラストが描画された装飾部材を固定配置するとともに、前記下方開口を閉塞する蓋を設けた透明樹脂製のハンドルであって、
前記取手部は、前記取付部の周面からスピンドル軸の軸芯に直交する取手部長さ方向に延設されているとともに、取手部上面が、前記取付部の周面から取手部長さ方向に沿って水平面と、この水平面から上方に傾斜した後天面に至る傾斜面と、天面から湾曲状に下降して取手部下面に至る湾曲面より構成されており、
さらに、前記装飾部材は、前記内部空間における前記傾斜面および前記湾曲面に対応する位置に収容されるよう構成してある
【0005】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施の形態について説明する。なお、この発明はそれによって限定されるものではない。
【0006】
図1、図2は、水栓のハンドルにおいて、透明樹脂材料で形成された取手部の内部空間を覆う蓋と、この蓋とは別体で、動物等のイラストが描画された装飾部材を設けるとともに、前記内部空間内に前記装飾部材を固定配置したこの発明の第1の実施形態を示す。
【0007】
図1、図2において、1は、透明樹脂製のハンドルで、水栓2にインサート部材3を介して取り付けられる。ハンドル1は、水栓2内に設けられたスピンドル軸4に取り付けられる取付部5と、この取付部5をスピンドル軸4の軸芯Aまわりに回動操作させるための取手部6とよりなる。スピンドル軸4の下端には弁体7が設けられ、弁体7に対応する水栓2の胴部8の位置に弁座9が設けられ、取手部6によってスピンドル軸4の軸芯Aまわりに取付部5を回動操作することによって弁座9に対して弁体7を近接あるいは離間させる。
【0008】
前記取手部6は、下方開口10〔図1(C)参照〕を有し、この下方開口10を介して内部空間Sに動物等のイラストが描画された装飾部材11が固定配置されるよう構成されている。この下方開口10は、正面視横長で略矩形の形状を有し、取手部6下面を構成する周端面10aによって形成されている(図1(C)参照)。一方、前記装飾部材11は、薄板状で、フラットな両面に絵具等によって動物等のイラストが描画されている。前記装飾部材11は、両面に動物等のイラストが描画されているイラスト部分11aと、このイラスト部分11aの上端にイラスト部分11aと面一で設けた差し込み部分11bとで構成されている。なお、この実施形態では前記装飾部材11のイラスト部分11aをフラットに形成したが、立体感を出すためにイラスト部分11aを凹凸形状にしてもよい。
【0009】
そして、前記取手部6は、内部空間Sを形成する内壁の天面部12から下方に突出した三つの突出片13,14,15によって形成される差し込み部20を有する。この突出片13,14,15は、取手部6の長さ方向(両矢印Bで示す方向)に沿った形で隣接して設けられている。すなわち、突出片13と突出片14は同一直線上に設けられ、この直線からずれた位置で、かつ、突出片13および突出片14間に、装飾部材11の前記差し込み部分11bが差し込み可能なように突出片15が設けられている。
【0010】
12は、透明樹脂製の蓋で、前記下方開口10を閉塞する。なお、蓋12は、透明樹脂製でなくてもよい。
【0011】
以下、装飾部材11を固定配置する手順について説明する。
【0012】
すなわち、図2に示すように、少なくとも両面に接着剤19が塗布された差し込み部分11bを上に向けながら装飾部材11を下方開口10から内部空間Sに収容し、更に、差し込み部分11bを差し込み部20に差し込むことで、装飾部材11を内部空間Sに固定配置できる。この状態では、装飾部材11の差し込み部分11bの一方面における二つの部分22および23が接着剤19を介してそれぞれ突出片13および14に接着されており、差し込み部分11bの他方面における一つ部分24が接着剤19を介して突出片15に接着されている。
【0013】
続いて、例えば前記取手部6の周端面10aに接着剤25を塗り、前記周端面10aを介して蓋12を取手部6の下面に取り付ける。
【0014】
更に、この実施形態では、ハンドル1の外面を凹入部のない滑らかな面に形成し、塵埃が溜まらないようにしている。
【0015】
このように、ハンドル1の外面を凹入部のない滑らかな面に形成するとともに、装飾部材11をハンドル1の取手部6内に形成された内部空間Sに固定配置したので、イラスト部分11aをフラットに形成しても、あるいは、立体感を出すためにイラスト部分11aを凹凸形状にしても、ハンドル1を長期にわたり使用したところでイラスト部分11aに塵埃が溜まらないことは勿論のこと、ハンドル1の外面に凹入部がないので、ハンドル1の外面にも塵埃が溜まることはなく、汚れが生じ難く、使用者にとっては衛生的である。
【0016】
図3は、蓋12の内面部12aに装飾部材11を固着してあるこの発明の第2の実施形態を示す。なお、図3において、図1、図2に示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0017】
この場合、装飾部材11は、イラスト部分11aと、このイラスト部分11aと蓋12の内面部12aを繋ぐ繋ぎ部分30とで構成されている。繋ぎ部分30は蓋12の下部にイラスト部分11aと面一で設けられている。
【0018】
以下、装飾部材11を固定配置するには、図3(B)に示すように、前記取手部6の周端面10aに接着剤25を塗り、図3(A)に示すように、前記周端面10aを介して蓋12を取手部6の下面に取り付けるだけでよく、作業性を向上できる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明では、動物等のイラストに塵埃が溜まるのを防止できるハンドルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態を示す図である。
【図2】 上記実施形態における取り付け動作を示す図である。
【図3】 この発明の第2の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1…透明樹脂製のハンドル、2…水栓、4…スピンドル軸、5…取付部、6…取手部、7…弁体、9…弁座、10…下方開口、11…装飾部材、12…蓋、A…軸芯、S…内部空間。

Claims (4)

  1. 水栓内に設けられた弁座に対して弁体を近接あるいは離間させるためのスピンドル軸に取り付けられた取付部と、この取付部をスピンドル軸の軸芯まわりに回動操作させるための取手部とよりなり、前記取手部は、取手部下面を構成する周端面によって形成された下方開口を有し、この下方開口を介して内部空間に動物等のイラストが描画された装飾部材を固定配置するとともに、前記下方開口を閉塞する蓋を設けた透明樹脂製のハンドルであって、
    前記取手部は、前記取付部の周面からスピンドル軸の軸芯に直交する取手部長さ方向に延設されているとともに、取手部上面が、前記取付部の周面から取手部長さ方向に沿って水平面と、この水平面から上方に傾斜した後天面に至る傾斜面と、天面から湾曲状に下降して取手部下面に至る湾曲面より構成されており、
    さらに、前記装飾部材は、前記内部空間における前記傾斜面および前記湾曲面に対応する位置に収容されるよう構成してあることを特徴とするハンドル。
  2. 前記蓋の内面部に前記装飾部材を固着してある請求項1に記載のハンドル。
  3. 前記蓋と前記装飾部材は別体である請求項1に記載のハンドル。
  4. 外面を凹入部のない滑らかな面に形成し、塵埃が溜まらないようにした請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のハンドル。
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