JP4421795B2 - 部品装着装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば多数の電子部品を回路基板に装着して電子回路基板を生産するような部品装着装置、及び該部品装着装置にて実行される部品装着方法に関し、特に、多品種の電子部品を実装するために複数種のノズルと、該ノズルを格納しておくノズルステーションとを有する部品装着装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、生産技術の向上に伴い様々な形状の電子部品を実装させる必要性から、電子部品実装装置は、電子部品を保持するための吸着ノズルを複数種有しており、実装する電子部品に合わせて使用するノズルを切り替えて実装を行うようになってきている。そのため、電子部品実装装置自体の操作性が高度化していくことになるが、稼働率の向上も重要であることから、操作の簡易化も望まれている。又、実装のために電子部品を保持する上記ノズルは、実装する電子部品の形状等に対応して切り替えられ、電子部品を吸着し電子回路基板上に実装しているが、実装工程において、ノズルの切り替えに要する工程の増大は生産性の向上を妨げる。このような状況下において、従来の電子部品実装装置は以下のような装置構成及び実装方法を有して電子回路基板の生産を行っている。
【0003】
先ず、従来の電子部品実装装置の構成について、図8を参照して説明する。
図8において、1は、電子部品8が実装される回路基板であり、電子部品8を実装するための搬入位置へ基板搬送装置2にて搬入され、部品実装後、次工程へ基板搬送装置2にて搬出される。回路基板1に実装される電子部品8は、部品供給装置3より供給される。供給された電子部品8を保持する部品保持装置6は、電子部品8を吸着保持する着脱自在な複数のノズル5を有し、互いに直交するX,Y方向へXY移動機構4により移動可能である。よって、部品供給装置3又は回路基板1上等の任意の場所へXY移動機構4によってノズル5は、位置決めされる。又、部品供給装置3から電子部品8を保持したり、回路基板1上へ電子部品8を実装したりするため、ノズル5を昇降させ、さらにはノズル5の軸周り方向へノズル5を旋回させるノズル駆動機構61を上記部品保持装置6は備える。又、回路基板1は、上記搬入位置で固定されるが、常に同位置とは限らず若干のずれが存在する。よって電子部品実装動作を行なうに当たりそのずれ量を補正する必要がある。該ずれ量を求めるため、回路基板1上に付与されている基板マークを撮像する基板カメラ16が上記部品保持装置6に搭載されている。
【0004】
上述のように、様々な形態の電子部品8を保持することができるように、種々の形態のノズル5が用意されているが、部品保持装置6に搭載可能なノズル数に限度があるため、残りのノズル5を格納するノズルステーション9が設けられている。実装動作では、実装する電子部品8に適応したノズル5を使用する必要があることから、各ノズル5を判別可能とするため、図10に示すように文字又は数値含む記号にてなる識別マーク5aが各ノズル5に設けられている。そして、上記基板カメラ16等の画像認識装置にて識別マーク5aを撮像しノズル5の種類を判別する。又、ノズルステーション9におけるノズルの有無を判断するため、ノズル5には有無判断マーク5bも設けられており、例えば反射型のセンサ等によりノズルステーション9を撮像することで、ノズルステーション9の所定の場所に所望のノズル5があるか否かを判断することができる。
【0005】
又、上記ノズルステーション9におけるノズル5は以下のような方法にて格納される。図11に示すように、ノズルステーション9は、ノズル5を格納するための複数のノズルセット孔9aと、格納したノズル5をノズルステーション9に固定しておくための部材であり平行状態を維持しながらその幅が可変となる2本の可動バー9bと、2本の可動バー9bを連結し支点9cを中心に回転可能であり、該回転により2本の可動バー9b間の幅を変化させる移動用バー9dとを有する。移動用バー9dの長さは、格納されるノズル5の直径寸法よりもわずかに長い。よって、2本の可動バー9bに対して移動用バー9dが直交するように配置されたとき、図11において下段側に示すように、2本の可動バー9bの隙間はノズル5の直径よりも大きくなるので、2本の可動バー9bは、ノズルステーション9に対するノズル5の着脱を制限しない。一方、2本の可動バー9bと移動用バー9dとが交差するように配置されたとき、図11において上段側に示すように、2本の可動バー9bの隙間はノズル5の直径よりも小さくなり2本の可動バー9bは、ノズルステーション9に対するノズル5の着脱を制限する。
【0006】
さらに、部品保持装置6のノズル5にて保持されている電子部品8の保持姿勢を認識する認識装置7も設けられている。さらに、認識装置7にて得られた撮像情報、及び上記搬入位置における回路基板1の上述の位置ずれ量とに基づいて、回路基板1上の規定の装着位置に電子部品8が装着可能となるように、電子部品8及び回路基板1の少なくとも一方の位置決めを行なう制御装置10をも備える。尚、該制御装置10は、各構成部分の動作制御をも実行する。
【0007】
上記制御装置10には、図9に示すように、メイン処理装置11、演算処理装置12、データ記憶装置13を有する。
データ記憶装置13は、当該部品実装装置30を用いて電子部品8を回路基板1上に実装するために必要である、例えば実装順序、使用ノズル、装着座標等の情報であるNC情報、等を記憶するための内部メモリであり、当該部品実装装置30自体を動作させるための基本的な設備情報に加えて、当該部品実装装置30に備わる上述の各構成部分2,3,4,6におけるそれぞれの部駆動装置及び認識装置7を動作させるために、演算処理装置12で処理された情報や、認識装置7や上記基板カメラ16にて撮像した各撮像情報に基づいて得られる、吸着ノズル5における電子部品8の規定保持位置に対するずれ量や、回路基板1の規定位置からのずれ量も記憶する。さらに、当該部品実装装置30自体を動作させるための基本的な設備情報等も記憶している。
【0008】
メイン処理装置11は、上記データ記憶装置13の上述の記憶情報を元に、必要に応じて、演算処理装置12を利用して当該部品実装装置30を正常に動作させるための計算処理を実行するとともに、上記データ記憶装置13の上記記憶情報と共に上記各部駆動装置を適切に動作させる制御を行い、電子部品8を回路基板1上の所定の実装位置へ実装する。尚、データ記憶装置13に記憶する実装情報及び設備データは、当該部品実装装置30に備わり各情報の入力を行う操作盤14を利用して入力し記憶することもでき、又、外部のパーソナルコンピュータ15等で予め作成した情報をデータ通信、又はフレキシブルディスク等の記憶媒体を通して記憶させることができる。
【0009】
上述の構成を有する部品実装装置30における電子部品の実装方法について以下に説明する。
ステップ(図内では「S」にて示す)1において、回路基板1は基板搬送装置2にて上記搬入位置に搬入されて固定される。次に、ステップ2では、固定された回路基板1について、電子部品8の装着位置補正のために規定の搬入位置に対するずれ量を求めるための回路基板1の認識動作が実行される。具体的には、回路基板1上に記されたマークでその位置が電子部品8を実装するためのNC情報として定義されているマークの位置に上記基板カメラ16をXY駆動機構4にて移動させて、上記マークを撮像する。そして、該撮像情報と上記NC情報におけるマーク位置とのずれ量を求め、データ記憶装置13の内部メモリに記憶しておく。
【0010】
次に、ステップ3、ステップ4にて、部品供給装置3より供給される電子部品8について、ノズル5でノズル上下機構61の昇降動作により吸着可能個数分の吸着動作を行い、ステップ5では、ノズル5に保持されている電子部品8をXY駆動機構4により認識装置7上に移動して、電子部品8の保持姿勢を撮像し、該撮像情報に基づいてノズル5の規定保持位置からの電子部品8の保持ずれ量を求める。そして、該保持ずれ量と、上述の回路基板1の搬入位置ずれ量とを合わせて補正量を求め、電子部品8を電子回路基板1上の規定の装着位置へ電子部品8が装着されるように、上記補正量を考慮してXY駆動機構4を動作させ、上記規定の装着位置へ電子部品8を装着する。
上述のステップ3〜ステップ5を繰り返すことにより、回路基板1上に全ての電子部品8を実装した後に、ステップ6にて、回路基板1を次工程の生産設備に搬出する。
【0011】
ところが、上記ステップ4にて電子部品8を保持するためには、保持する電子部品8に適合したノズル5を使用する必要がある。そのため、ステップ3では、保持しようとする電子部品8に適合したノズル5を選択するため、ノズルステーション9に格納されているノズル5と、部品保持装置6に現在取り付けられているノズル5との交換が行なわれる。勿論、交換の必要がないときには、ステップ3は省略される。以下にステップ3の具体的な動作を説明する。
先ず、電子部品8を電子回路基板1上に実装するための情報の一部であり、データ記憶装置13に記憶されているNC情報から、吸着しようとする電子部品8を保持可能なノズル5の種別を読み出し、当該ノズル5が部品保持装置6のノズル上下機構61に既に装填されているか否かを判定する。装填されていない場合には、ノズルステーション9から該当するノズル5との交換を行なう。
【0012】
該交換動作において、ノズルステーション9に格納されているノズル5の種別を判別するために、各ノズル5に付されている上記識別マーク5aの認識を行ない、必要なノズル5がノズルステーション9に存在しないときには、作業者に警告を促し、生産を中止するようになっている。一方、該当するノズル5が存在するときには、ノズル上下機構61を用いて現在取り付けられているノズル5をノズルステーション9の所定のノズルセット孔9aに格納し、該当のノズル5を取り付けて交換を行なう。尚、ノズル5の種別まで判定せずに、ノズル5の有無のみを判定する簡易的な電子部品実装装置も存在する。
【0013】
尚、従来の部品実装装置では、ノズル5の種別判定は、生産開始時又は生産中のノズル交換前にしか行っておらず、部品実装装置自体、ノズル5、ノズルステーション9等のメンテナンス作業や、生産する回路基板1によって使用するノズル5を変更する場合等によるノズル5の交換を作業者が手動で行った場合には、ノズルステーション9に格納するノズル5の状態、つまり格納されているノズル5の種類と、ノズルセット孔9aとの関係を部品実装装置30のデータ記憶装置13に記憶させておくため必要があるため、データ記憶装置13の情報の設定、変更を行う必要がある。
又、図11に示すように、従来の部品実装装置30におけるノズルステーション9は、基本的に外形が統一されたノズル5を1パターンの決められた個数しか搭載できない構造となっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
近年、回路基板1上に実装する電子部品8の形状が多様化してきたことから、部品実装装置30においても、複数種の形状のノズル5を用意して、実装する電子部品8に合わせて使用するノズル5を生産中に交換して実装を行うようにしている。しかしながら、生産に使用するノズル5を部品実装装置30のノズルステーション9の各ノズルセット孔9aへの格納動作は作業者が行ない、さらに、ノズル5の種類と、ノズルセット孔9aの位置との関係を部品実装装置30に情報として記憶させる作業も作業者が行なっている。よって、作業者が例えば上述の記憶作業を誤った場合には、生産中におけるノズル5の種別判定によりミスの情報がエラーとして警告され、作業者は、ノズル5の交換を手動で行う。
【0015】
上述のように近年ノズル5の種類が多くなりノズル交換の頻度も増しており、ノズルステーション9へのノズル5のセット動作及びその情報記憶作業は、重要度が増してきている。それにも関わらず、これらの作業は作業者に任せられていることから、作業時間の増大を生じさせている。
【0016】
又、ノズルステーション9へのノズル5のセットミスを抑制するために、作業者がノズル5の種別を容易に判定可能なように、文字や数値等を組み合わせた識別マークをノズル5に付したものもあるが、撮像カメラによる認識、判定動作は、単純なマークの場合に比べて長時間を要してしまう。よって、生産性を悪化させる要因となってしまう。更に、上述のようにノズル5の種類と、ノズルセット孔9aの位置との関係情報を作成するのにも時間がかかるため、作業性を悪化させてしまうことになる。
【0017】
さらに、ノズル交換のためのXY移動機構4の動作が少なくなるように、ノズルステーション9は、通常、部品実装装置30の中央付近に固定させていることから、作業者がノズルステーション9に対してノズル5の着脱作業を行なうのは容易ではなく、その作業には手間がかかっている。又、ノズルステーション9にノズル5が正しい状態でセットされたか否かを判定は、実際に回路基板1を生産して初めてその良否が判断可能となるため、生産開始後にノズル5のセットミスが判る場合もある。このように作業者に対する負荷が増大する可能性もある。
【0018】
さらに又、従来のノズルステーション9の内、使用しないノズルを格納しておくノズルステーションは、部品実装装置に固定されており、全ての上記ノズルセット孔9aの大きさは等しく、その個数や配置位置も固定の一つのパターンに限定されている。このため、ノズルの外形寸法、形状は、ノズルステーションの上記ノズルセット孔9aに合わせた一種類しか使用することができない。よって、電子部品8の形状に合わせてノズル5を作製する場合、該ノズルの外形寸法が限定されてしまい、特殊なノズルを作成することが困難になりコストも高くなってしまう。
本発明は、上述したような問題点を解決するためになされたもので、多様化してきた電子部品を実装するためのノズル種類の多様化に対応して従来に比して生産性を向上可能な部品装着装置及び方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1態様の部品装着装置は、部品を保持する部品保持部材であって当該部品保持部材の種類を識別するための識別マークが付されかつ着脱自在である部品保持部材を有し、該部品保持部材にて上記部品を保持して該部品を回路形成体へ装着する部品保持装置と、
上記識別マークを撮像する撮像装置と、
上記部品保持装置に取り付けられたときには上記部品保持部材となり上記部品保持装置から取り外されたときには交換用の部材となりかつ上記識別マークを有する交換用保持部材を保持する交換用保持部材装填部と、
上記交換用保持部材装填部に存在し上記撮像装置にて撮像された上記交換用保持部材の上記識別マークに基づいて、上記部品保持装置に対して、該部品保持装置に取り付けられている上記部品保持部材と上記交換用保持部材装填部に装填されている上記交換用保持部材との交換を行なわせる制御装置と、
を備え、
上記交換用保持部材装填部は、さらに、当該部品装着装置に対して着脱自在でありかつ当該交換用保持部材装填部の識別を行なうためのマークであって上記撮像装置にて撮像される装填部用マークを有し、上記制御装置は、当該部品装着装置内における上記交換用保持部材装填部の設置位置と、上記装填部用マークとの関係を示す装填部位置情報を記憶する、
ことを特徴とする。
【0020】
又、上記識別マークは、上記回路形成体の位置を求めるため当該回路形成体に付される回路形成体マークと同一形状とすることができる。
【0022】
又、上記交換用保持部材装填部を複数備え、上記制御装置は、上記装填部用マーク及び上記識別マークに基づいて上記複数の交換用保持部材装填部の間で上記部品保持部材及び上記交換用保持部材の配置替えを行なうことができる。
【0023】
又、複数の上記交換用保持部材装填部の内、一部は当該部品装着装置に固定され、他の一部は当該部品装着装置に対して着脱自在であり、上記制御装置により上記複数の交換用保持部材装填部の間で上記部品保持部材の配置替えを行なうことができる。
【0024】
又、上記交換用保持部材装填部を複数備え、上記装填部用マークを数値にて表すとき、それぞれの上記交換用保持部材装填部には連番を付すこともできる。
【0025】
本発明の第2態様の部品装着方法は、部品を保持する部品保持部材、及び該部品保持部材と交換して取り付けられる交換用保持部材に付され、上記部品保持部材及び交換用保持部材の種類を識別するための識別マークを認識し、
部品装着装置に対して着脱自在であり、かつ上記交換用保持部材を保持する交換用保持部材装填部に備わる装填部用マークを認識して、
上記識別マーク及び上記装填部用マークの認識結果に基づいて、上記交換用保持部材装填部に装填されている上記交換用保持部材の配列を部品保持装置にて並べ替えを行なう、
ことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態における部品装着装置、及び該部品装着装置にて実行される部品装着方法について、図を参照しながら以下に説明する。尚、各図において同じ構成部部分については同じ符号を付している。又、この明細書で回路形成体とは、樹脂基板、紙−フェノール基板、セラミック基板、ガラス・エポキシ(ガラエポ)基板、フィルム基板等の回路基板、単層基板若しくは多層基板などの回路基板、部品、筐体、又は、フレーム等、回路が形成されている対象物を意味する。本実施形態では、上記回路基板を例に採っている。又、部品の一例として、本実施形態では電子部品を例に採る。
【0027】
先ず、図1、図2を参照して上記電子部品装着装置100の構成について説明する。電子部品装着装置100の主要構成部分としては、回路基板1の搬送を行なう基板搬送装置102と、回路基板1に実装する電子部品8の供給を行なう部品供給装置103と、部品供給装置103から電子部品8を保持して回路基板1上へ装着する部品保持装置106と、上記部品保持装置106を互いに直交するX,Y方向へ移動させる部品移動装置104と、部品保持装置106に保持されている電子部品8における保持姿勢を撮像して認識する認識装置107と、制御装置109と、操作盤110と、交換用保持部材装填部118とを有し、特に重要な構成部分は、制御装置109、交換用保持部材装填部118である。
【0028】
該電子部品装着装置100では、上記部品供給装置103として、電子部品8を収納したテープをリールに巻回し該リールからテープの繰り出しにより部品供給を行なう、いわゆるリールタイプの部品供給装置103−1と、電子部品8を縦横に配列したトレイにて部品供給を行なう部品供給装置103−2とを有する。
上記部品保持装置106は、本実施形態では吸着動作により電子部品8を保持する部品保持部材1062と、ノズル移動装置1061とを有する。本実施形態では上記部品保持部材1062は、吸着ノズルの形態である。上記ノズル移動装置1061は、該部品保持部材1062にて保持している電子部品8の厚み方向に相当するZ方向に上記部品保持部材1062を移動させ、さらにここではノズルの形態にてなる部品保持部材1062の周方向へ部品保持部材1062を回転させる。本実施形態では、部品保持装置106は、種々の形態による電子部品8を保持可能なように、図1に示すように形態の異なる3本の部品保持部材1062を有するが、該構成に限定されるものではなく、1若しくは2本又は4本以上を有することもできる。又、部品保持部材1062は、上記部品保持装置106、詳しくは上記ノズル移動装置1061に対して、作業者の手を介することなく、ノズル移動装置1061によって着脱自在である。
【0029】
上記部品保持部材1062には、上記ノズル移動装置1061にて保持される部分、つまり当該部品保持部材1062の軸方向において電子部品8を吸着する一端部分とは反対側に位置する他端部分に、図3に示すように、当該部品保持部材1062の種類を識別するための識別マーク130が設けられている。又、本実施形態では、識別マーク130は、回路基板1上に付与されている回路形成体マークと同一の形状としている。又、詳細後述の制御装置109に格納されており、電子部品8を回路基板1上に装着するための装着順序、使用ノズル、装着座標等を有する、NC情報は、回路形成体マークの形状と、部品保持部材1062の種類との関係が指定可能なように構成されている。
又、図3に示す識別マーク130は、四角形状のものを示しているが、回路基板1上に付与される上記回路形成体マークと同様に、例えば丸形や菱形等でもよく、又、その大きさも自由に設定することが可能である。
【0030】
上述のように、識別マーク130について、上記回路形成体マークと同一のものを使用することで、部品保持部材1062の種別を判定させるために必要である、識別マーク130の情報を当該部品装着装置100の制御装置109に入力する作業者の作業について、既に制御装置109に記憶させている回路形成体マークの情報を活用することができることから、簡易化することが可能となる。
【0031】
上記部品移動装置104は、X方向に沿って延在し上記部品保持装置106をX方向に可動に支持するX−移動装置1041と、X方向に直交するY方向に沿い、かつ上記X−移動装置1041の両端部分を支持するように互いに平行に延在し、かつX−移動装置1041を上記Y方向に移動させるY−移動装置1042とを有する。又、部品移動装置104には、上記基板搬送装置102にて搬入され所定の搬入位置に固定された回路基板1の搬入姿勢つまり規定位置に対するずれや傾きを補正するため、回路基板1上に付されている回路形成体マークを撮像するカメラを有する撮像装置116が設けられている。尚、本実施形態では、図1に示すように部品移動装置104に搭載されている部品保持装置106に撮像装置116を設ける形態を採っている。
【0032】
上記認識装置107は、上記部品保持部材1062に保持された電子部品8を撮像可能な撮像カメラを有し、該撮像カメラにて得た撮像情報は、上記制御装置109へ供給され認識される。制御装置109では、上記撮像情報を画像処理することで、部品保持部材1062における規定の部品保持位置に対する電子部品8のずれ、及び上記周方向における傾きを求める。このように当該認識装置107は、上記撮像カメラ、及び制御装置109にて構成される。
【0033】
上記交換用保持部材装填部118は、当該部品装着装置100のフレーム材に対して着脱自在な構造を有する。即ち、図4に示すように、交換用保持部材装填部118は、保持用部材1181と、交換用部材係止機構1182とを有する。上記保持用部材1181は、本実施形態では図示するように板材より構成され、上記フレーム材140の例えば4角に形成されている係合用凹部141に対応して設けられ係合可能な突起部1183、及び交換用保持部材120を装填可能な保持部材装填部1184を形成した装填部プレート1189が形成されている。上記突起部1183を上記係合用凹部141に嵌合することで、保持用部材1181つまり交換用保持部材装填部118を上記フレーム材140に固定可能であり、逆に、係合用凹部141と突起部1183との係合を解除することで、交換用保持部材装填部118を上記フレーム材140から取り外すことができる。
又、保持用部材1181に対して装填部プレート1189も着脱可能な構造としているので、保持用部材1181ごと交換するのではなく、保持用部材1181に対して装填部プレート1189のみを交換するようにしてもよい。尚、この場合、後述する装填部用マーク131は、各装填部プレート1189に付すことになる。尚、保持用部材1181ごと交換する場合では、装填部用マーク131は、保持用部材1181に付すことになる。
このように交換用保持部材装填部118をフレーム材140に対して着脱自在に構成することで、当該部品装着装置100内において作業者による作業が容易となる場所に上記フレーム材140を設けておくことで、交換用保持部材装填部118を設置することができ、人手による作業の作業性の向上を図ることができる。
【0034】
又、上記保持部材装填部1184は、本実施形態では図示するように、保持用部材1181を貫通する円形の開口にてなり、一列に5つ設けられ、2列に形成されている。尚、本実施形態では、一列分の5つの保持部材装填部1184が一つの上記装填部プレート1189に形成されており、それぞれの装填部プレート1189は、保持用部材1181に着脱可能に構成されている。又、保持部材装填部1184は、本実施形態の形態に限定されるものではなく、交換用保持部材120の保持が可能な任意の形状、数にて形成可能である。又、本実施形態では、上述のように2列にて保持部材装填部1184を配列しているが、一列若しくは3列以上にて配列してもよい。
又、上記交換用保持部材120は、上記部品保持装置106に取り付けられたときには、上述の部品保持部材1062となり上記部品保持装置106から取り外されたときには交換用の部材となる。又、該交換用保持部材120にも上述の識別マーク130が付されている。
【0035】
上記交換用部材係止機構1182は、可動バー1185、支持バー1186、駆動部1187を有し、保持部材装填部1184の各配列に対応して2組設けられている。上記可動バー1185は、上記保持部材装填部1184の配列方向に沿って延在するように配置され、その両端部分を一対の支持バー1186にて支持されている。該支持バー1186は、上記保持用部材1181上に取り付けられるとともに上記駆動部1187が接続され、保持部材装填部1184の上記配列方向に直交する可動方向1188に沿って、取出禁止位置と取出可能位置との間で可動バー1185を移動可能に支持する。上記取出禁止位置は、保持部材装填部1184に装填された交換用保持部材120の上方に対応した位置であって可動バー1185にて上記交換用保持部材120を覆うことで、該交換用保持部材120の取り出しを禁止する位置である。上記取出可能位置は、保持部材装填部1184に装填された交換用保持部材120から外れた位置に対応し、該交換用保持部材120の取り出しが可能となる位置である。又、上記駆動部1187は、制御装置109にて動作制御され、支持バー1186に支持されながら可動バー1185を上記取出禁止位置と上記取出可能位置との間で移動させる。
【0036】
さらに交換用保持部材装填部118では、図4に示すように、保持用部材1181又は装填部プレート1189に、保持部材装填部1184のそれぞれの形状及びその個数の少なくとも一方を表す装填部用マーク131が記されている。該装填部用マーク131は、さらにそれぞれの保持部材装填部1184の配置場所情報をも含むようにしてもよい。尚、以下の説明では、装填部用マーク131は、保持部材装填部1184のそれぞれの形状及びその個数を表すものとする。該装填部用マーク131は、部品保持部材1062及び交換用保持部材120に記されている識別マーク130に類似し、丸や四角等の幾何学的形状にてなる。
制御装置109には、上記装填部用マーク131と、当該部品装着装置100内における交換用保持部材装填部118の設置位置並びに保持部材装填部1184の上記形状及び個数と、の関係を示す情報が記憶される。よって、上記撮像装置116にて装填部用マーク131を撮像することで、制御装置109は、交換用保持部材装填部118の設置位置、並びに当該交換用保持部材装填部118が有するそれぞれの保持部材装填部1184の形状及び個数を認識することができる。
上記装填部用マーク131に基づいて交換用保持部材装填部118の種類を判定する方法として、以下のものが考えられる。
【0037】
図4に示すように複数個の装填部用マーク131を付し、上記撮像装置116を用いて順に上記装填部用マーク131を撮像して各装填部用マーク131の有無を判定する。そして、各装填部用マーク131の状態、つまりその形状や色等により、各保持部材装填部1184の形状や個数を設定しておくことにより、装填部用マーク131の有無により交換用保持部材装填部118の種類を判定する。
尚、装填部用マーク131の認識は、撮像装置116のような撮像を要するものではなく、反射型のセンサ等であってもよく、上記装填部用マーク131にて反射する光量に基づいて装填部用マーク131の有無を判定するように構成することも可能である。
【0038】
又、交換用保持部材装填部118の種類を作業者が容易に判断可能なように、従来のように、文字或いは数値の集合体を装填部用マーク131として付しカメラを用いてこれらを認識することで直接に交換用保持部材装填部118の種類を識別することも可能である。又、それぞれの保持部材装填部1184に対応して上記装填部用マーク131を付してもよく、この場合、装填部用マーク131を上記数値にて表しかつ連番とすることもできる。
又、本実施形態では、図1に示すように交換用保持部材装填部118を一箇所にのみ設けた場合を例に採っているが、これに限定されず、複数箇所に交換用保持部材装填部118を設置することもできる。例えば、図7に示すように、作業者による交換用保持部材120の着脱が容易になるように、当該部品装着装置100の中央部分を除いた周縁部分に、少なくとも一つの交換用保持部材装填部118を設置することもできる。
【0039】
次に、上記制御装置109は、コンピュータとして機能し図2に示すように、格納装置の機能を果たす一例であるデータ記憶装置1091と、演算処理装置1092と、主処理装置1093と、例えばCD−ROMやフレキシブルディスク等の記憶媒体111におけるデータの読み込みを行なう読取装置1094とを備え、上述の、基板搬送装置102、部品供給装置103、部品移動装置104、部品保持装置106、認識装置107、撮像装置116、交換用保持部材装填部118の動作制御を行う。尚、上記データ記憶装置1091、演算処理装置1092、主処理装置1093、及び読取装置1094は、互いに電気的に接続されている。
【0040】
上記データ記憶装置1091には、当該部品装着装置100にて電子部品8を回路基板1上に装着するための情報、例えば部品装着順序や、複数のノズル1062において使用するノズルの情報、回路基板1上へ電子部品8を装着するための装着位置座標等の情報であるいわゆるNC情報、及び当該電子部品装着装置100自体を動作させるための基本的な設備情報等が格納されている。尚、データ記憶装置1091に格納する上述の各情報は、予めデータ記憶装置1091に記憶しておいてもよいが、当該部品装着装置100の上記操作盤110を利用して作成、供給したり、又は、外部のパーソナルコンピュータ112等で上記情報を予め作成し、上記読込装置1094を通して上記記録媒体111やデータ通信により供給することができる。
【0041】
又、データ記憶装置1091には、さらに、上記基板カメラの撮像情報から得られる回路基板1の搬入位置ずれに関する情報、及び上記認識装置107から得られる電子部品8の上記保持ずれ量の情報が記憶される。
【0042】
さらに、本実施形態では、データ記憶装置1091には、上述の部品保持部材1062及び交換用保持部材120の種類と、これらの部品保持部材1062及び交換用保持部材120に付されている上記識別マーク130との関係を示す情報、並びに、上記交換用保持部材装填部118の設置位置、上記保持部材装填部1184の形状、及び個数と、上記装填部用マーク131との関係を示す情報を記憶する。
【0043】
上記主処理装置1093は、上記データ記憶装置1091からの情報を元に、必要に応じて、上記演算処理装置1092を利用して当該部品装着装置100を正常に動作させるための計算処理を行わせながら、上記データ記憶装置1091の情報と共に、上述の各構成部分の駆動装置を適切に動作させることにより、電子部品8を回路基板1上の所定の装着位置へ装着させる。
【0044】
よって、後述の動作説明で述べるように、制御装置109は、撮像装置116による撮像情報に基づいて、交換用保持部材装填部118の設置場所、該交換用保持部材装填部118の種別、かつ当該交換用保持部材装填部118に備わる交換用保持部材120の種類の各情報を求める。そして、部品保持装置106に取り付けられている部品保持部材1062の交換が必要なときには、求まった上記情報に基づいて、制御装置109は、部品保持装置106を所定の交換用保持部材120上に移動させて部品保持部材1062と交換用保持部材120との交換を自動的に実行する。又、該交換作業は、任意のタイミングにて行うことができる。又、複数の交換用保持部材装填部118を有するときには、これらの交換用保持部材装填部118間で、部品保持装置106を用いて交換用保持部材120の交換を自動的に、又、任意のタイミングで行なうこともできる。この場合、複数の交換用保持部材装填部118の内、一部の交換用保持部材装填部118は、上記フレーム材140に対して固定したままの状態としてもよい。
【0045】
以上のように構成される部品装着装置100にて実行される部品装着方法について、以下に説明する。尚、当該部品装着装置100においても、図12を参照して説明した装着動作と同様の動作が図5に示すように実行される。図5において、ステップ101は、図12に示すステップ1に対応し、以下同様にステップ102はステップ2に対応し、ステップ104はステップ4に対応し、ステップ105はステップ5に対応し、ステップ106はステップ6に対応する。よって、ステップ103を除いたステップ101、102、104〜106の各動作について、ここでの説明は省略し、以下には、ステップ103について、詳しく説明する。尚、これらの各ステップの動作は、制御装置109により制御されて実行される。
【0046】
回路基板1上に装着していく電子部品8毎に使用する部品保持部材1062が異なる場合がある。よって、ステップ103では、交換用保持部材装填部118に装填されている交換用保持部材120の中から所望の交換用保持部材120と、現在、部品保持装置106に取り付けられている部品保持部材1062との交換動作が自動的に実行される。尚、上記所望の交換用保持部材120とは、上記NC情報に基づいて制御装置109は、次に装着すべき電子部品8を知っていることから、該電子部品8を保持可能な部品保持部材1062又は交換用保持部材120が上記所望の交換用保持部材120に相当する。
【0047】
ステップ103は、図6に示すようにステップ1031〜1035を有している。
まず、ステップ1031では、部品保持装置106に現在取り付けられている部品保持部材1062の種別について、上記データ記憶装置1091より読み出し確認する。
次のステップ1032では、交換用保持部材装填部118の種別の識別、及び該交換用保持部材装填部118に装填されている交換用保持部材120の種別の識別が行なわれる。即ち、上述のようにフレーム材140に対して交換用保持部材装填部118は着脱自在であるので、まず、当該部品装着装置100に、現在取り付けられている交換用保持部材装填部118の正否を判断する必要がある。よって、制御装置109内のデータ記憶装置1091に与えられているフレーム材140の位置情報に基づいて、如何なる交換用保持部材装填部118がフレーム材140に取り付けられているのかを判定する。つまり、現状の交換用保持部材装填部118の種別を判定するために、上記部品移動装置104を動作させて上記撮像装置116を交換用保持部材装填部118に付されている装填部用マーク131上に移動させて、各装填部用マーク131を撮像する。撮像結果から得られる交換用保持部材装填部118の識別結果と、予め記憶されている交換用保持部材装填部118に関する情報とを比較することにより、現在の交換用保持部材装填部118の正否を判定する。
【0048】
上記判定の結果、正しい交換用保持部材装填部118が上記フレーム140に取り付けられており、かつ部品保持装置106に取り付けられている部品保持部材1062の交換が必要であるときには、次のステップ1033にて、部品保持部材1062と交換用保持部材120との交換が自動的に実行される。即ち、上記部品移動装置104を動作させて部品保持装置106を交換用保持部材装填部118上に配置した後、ノズル移動装置1061を動作させ、まず、交換用保持部材装填部118の規定の保持部材装填部1184に部品保持部材1062を格納する。次に、交換用保持部材120の種別を判定するために上記撮像装置116を各交換用保持部材120に付されている識別マーク130上に移動させて撮像する。そして、所望の交換用保持部材120をノズル移動装置1061にて保持する。尚、この時点で該交換用保持部材120は、部品保持部材1062として機能することになる。そして上記ステップ104へ移行する。
【0049】
一方、上記判定の結果、フレーム140に搭載されている交換用保持部材装填部118が正しくない場合には、ステップ1034へ進み、生産を続行するか否かが判断される。生産中止すると判断したときには、ステップ1036へ進み、作業者に警告を促して生産を中止する。一方、上記ステップ1034にて生産続行と判断するときには、ステップ1035へ進み、データ記憶装置1091に記憶している交換用保持部材装填部118の旧装填部情報を、現在実際に搭載されている交換用保持部材装填部118の新装填部情報に自動的に変更する。そして、上述のステップ1033と同様に、部品保持部材1062と交換用保持部材120との交換が自動的に実行される。そして次のステップ104へ進む。
【0050】
上述のステップ1032における交換用保持部材装填部118の種別判定動作は、回路基板1の生産中における保持部材の交換前ではなく、回路基板1が基板搬送装置102により搬入される前に、1回行っておくことで、新装填部情報を上記データ記憶装置1091に記憶させてもよい。該動作により、生産中における交換用保持部材装填部118の種別判定動作を省略することができ、より生産性を向上させることができる。
【0051】
又、交換用保持部材装填部118に装填されている交換用保持部材120の種別を判定する前に、上述したステップ103を実行して、当該部品装着装置100に現在取り付けられている交換用保持部材装填部118の認識、及び該認識に基づいて該交換用保持部材装填部118の正否の判断を行う。該動作を行うことにより、的確な交換用保持部材装填部118が装着されていることを当該部品装着装置100に記憶させるので、該交換用保持部材装填部118に装填されている交換用保持部材120の種類及びその装填位置を部品装着装置100は確認しており、交換用保持部材120の交換作業が可能となる。
【0052】
以上説明したように、本実施形態の部品装着装置100によれば、撮像装置116によって、交換用保持部材装填部118に付された装填部用マーク131、及び交換用保持部材装填部118に装填されている交換用保持部材120に付されている識別マーク130を撮像することから、どの種類の交換用保持部材装填部118にどの種類の交換用保持部材120が装填されているかを自動的に確認することができる。よって、交換用保持部材装填部118に装填されている交換用保持部材120の配列が、例えば人為的要因等により間違えている場合であっても、その間違いを作業者に通知するだけではなく、部品保持装置106が自動的に正しい状態に保持部材120、1062の配置交換を行なう。又、該配置交換動作を任意のタイミングで行うことができる。よって、作業者の作業負担を軽減することができる。
【0053】
又、設置場所を変更可能な交換用保持部材装填部118を設けたことから、作業者が作業し易い場所に交換用保持部材装填部118を設置することができる。よって、作業者の作業負担を軽減することができる。
又、設置場所を変更可能な交換用保持部材装填部118を設けることで、交換用保持部材の交換作業を交換用保持部材装填部118単位で行なうことができ、交換用保持部材120の交換作業を容易に行うことができる。又、部品保持装置106にて使用しない交換用保持部材120について、不使用ノズルのみを集めた交換用保持部材装填部に装填することで、ノズルの保管等の管理が容易になる。
【0054】
又、上述のように設置場所を変更可能な交換用保持部材装填部に、当該交換用保持部材装填部118の識別を行なうための装填部用マーク131を付し、撮像装置116にて撮像して制御装置109にて認識するようにしたことで、まず、該交換用保持部材装填部に装填される交換用保持部材の種類、個数等の情報を上記装填部用マーク131を読み取ることで判断することが可能となる。
又、このように交換用保持部材装填部に装填される交換用保持部材の種類、個数等の情報が得られることから、当該部品装着装置100のメンテナンス作業や、部品保持部材1062を変更するために、交換用保持部材装填部118に対する交換用保持部材120の取り外し動作及び装填動作を作業者が直接行うことなく、部品装着装置100に行わせることが可能となる。又、上述の識別マークの認識動作とあいまって、規定の交換用保持部材装填部118に正しい交換用保持部材120を装填することができ、交換用保持部材120の装填ミスを防止でき、さらに作業者の作業負担を軽減することができる。
【0055】
又、部品保持部材1062及び交換用保持部材120の形態に適合するような交換用保持部材装填部118を設けることで、いずれの形態の部品保持部材1062及び交換用保持部材120でも使用することが可能となる。よって、装着する電子部品8の形状に関わらず回路基板1上に装着することができ、電子部品8の対応力を向上することができる。尚、作業者への新たな作業負担は、交換用保持部材装填部118の交換であるが、上述のように交換用保持部材装填部118には装填部用マーク131を付しているので、当該部品装着装置100自体が作業ミスを判定することができ、上記作業負担の影響は非常に少ない。
【0056】
又、複数の交換用保持部材装填部118を設けたとき、そのそれぞれには上記装填部用マーク131が付されているが、この場合、各装填部用マーク131を数値で表しかつ交換用保持部材装填部118の種類別にそれぞれ連番を付すこともできる。このような構成を採ることで、各交換用保持部材装填部118がどのようなパターンで交換用保持部材120を保持可能であるのかを情報として与えることが可能となる。
【0057】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の第1態様の部品装着装置、及び第2態様の部品装着方法によれば、部品保持装置、撮像装置、交換用保持部材装填部、制御装置を備えたことで、部品保持部材及び交換用保持部材に付され、上記撮像装置にて撮像した識別マークに基づいて、上記部品保持装置は、部品保持部材と、上記交換用保持部材装填部に装填されている交換用保持部材との交換を自動的に実行することができる。よって、上記交換用保持部材装填部に装填されている上記交換用保持部材の配列が、例えば人為的要因等により間違えている場合であっても、その間違いを作業者に通知するだけではなく、上記部品保持装置が自動的に正しい状態に部品保持部材及び交換用保持部材の配置交換を行なうことができる。したがって、従来に比して生産性を向上させることができる。
【0058】
又、上記識別マークと、回路形成体に付される回路形成体マークとを同類にすることで、上記識別マークの情報を制御装置に作業者が供給する際の作業を簡易化することができ、ひいては全体の生産性を向上させることができる。
【0059】
又、交換用保持部材装填部に装填部用マークを付し撮像装置にて撮像して制御装置にて認識するようにしたことで、制御装置は、交換用保持部材装填部の設置位置を知得することができる。よって、交換用保持部材装填部に対する交換用保持部材の取り外し動作及び装填動作を作業者が直接行うことなく、部品保持装置に行わせることが可能となる。又、上述の識別マークの認識動作とあいまって、規定の交換用保持部材装填部に正しい交換用保持部材を装填することができ、交換用保持部材の装填ミスを防止でき、さらに作業者の作業負担を軽減することができる。
【0060】
又、複数の交換用保持部材装填部を設けたときには、上記装填部用マークの認識に従い、複数の交換用保持部材装填部間で交換用保持部材の交換作業を部品保持装置にて実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態である部品装着装置の斜視図である。
【図2】 図1に示す部品装着装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 図1に示す部品装着装置にて使用される部品保持部材及び交換用保持部材に付された識別マークを示す図である。
【図4】 図1に示す部品装着装置に備わる交換用保持部材装填部の斜視図である。
【図5】 図1に示す部品装着装置にて実行される部品装着動作を示すフローチャートである。
【図6】 図5に示すステップ103の詳細な動作を示すフローチャートである。
【図7】 図1に示す部品装着装置の変形例を示す斜視図である。
【図8】 従来の部品装着装置の斜視図である。
【図9】 図8に示す部品装着装置の構成を示すブロック図である。
【図10】 部品保持部材に付されている従来の識別マークを示す図である。
【図11】 従来の部品装着装置に備わる従来のノズルステーションの平面図である。
【図12】 従来の部品装着装置における部品装着動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…回路基板、8…電子部品、
100…部品装着装置、106…部品保持装置、109…制御装置、
116…撮像装置、118…交換用保持部材装填部、
120…交換用保持部材、130…識別マーク、131…装填部用マーク、
1062…部品保持部材。
Claims (6)
- 部品(8)を保持する部品保持部材であって当該部品保持部材の種類を識別するための識別マーク(130)が付されかつ着脱自在である部品保持部材(1062)を有し、該部品保持部材にて上記部品を保持して該部品を回路形成体(1)へ装着する部品保持装置(106)と、
上記識別マークを撮像する撮像装置(116)と、
上記部品保持装置に取り付けられたときには上記部品保持部材となり上記部品保持装置から取り外されたときには交換用の部材となりかつ上記識別マークを有する交換用保持部材(120)を保持する交換用保持部材装填部(118)と、
上記交換用保持部材装填部に存在し上記撮像装置にて撮像された上記交換用保持部材の上記識別マークに基づいて、上記部品保持装置に対して、該部品保持装置に取り付けられている上記部品保持部材と上記交換用保持部材装填部に装填されている上記交換用保持部材との交換を行なわせる制御装置(109)と、
を備え、
上記交換用保持部材装填部は、さらに、当該部品装着装置に対して着脱自在でありかつ当該交換用保持部材装填部の識別を行なうためのマークであって上記撮像装置にて撮像される装填部用マーク(131)を有し、上記制御装置は、当該部品装着装置内における上記交換用保持部材装填部の設置位置と、上記装填部用マークとの関係を示す装填部位置情報を記憶する、
ことを特徴とする部品装着装置。 - 上記識別マークは、上記回路形成体の位置を求めるため当該回路形成体に付される回路形成体マークと同一形状である、請求項1記載の部品装着装置。
- 上記交換用保持部材装填部を複数備え、上記制御装置は、上記装填部用マーク及び上記識別マークに基づいて上記複数の交換用保持部材装填部の間で上記部品保持部材及び上記交換用保持部材の配置替えを行なう、請求項1又は2記載の部品装着装置。
- 複数の上記交換用保持部材装填部の内、一部は当該部品装着装置に固定され、他の一部は当該部品装着装置に対して着脱自在であり、上記制御装置により上記複数の交換用保持部材装填部の間で上記部品保持部材の配置替えが行われる、請求項3記載の部品装着装置。
- 上記交換用保持部材装填部を複数備え、上記装填部用マークを数値にて表すとき、それぞれの上記交換用保持部材装填部には連番が付される、請求項1又は2記載の部品装着装置。
- 部品(8)を保持する部品保持部材(1062)、及び該部品保持部材と交換して取り付けられる交換用保持部材(120)に付され、上記部品保持部材及び交換用保持部材の種類を識別するための識別マーク(130)を認識し、
部品装着装置に対して着脱自在であり、かつ上記交換用保持部材(120)を保持する交換用保持部材装填部(118)に備わる装填部用マーク(131)を認識して、
上記識別マーク及び上記装填部用マークの認識結果に基づいて、上記交換用保持部材装填部に装填されている上記交換用保持部材の配列を部品保持装置(106)にて並べ替えを行なう、
ことを特徴とする部品装着方法。
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