JP4421452B2 - 胴縁及び壁面への胴縁取付け方法 - Google Patents
胴縁及び壁面への胴縁取付け方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4421452B2 JP4421452B2 JP2004337826A JP2004337826A JP4421452B2 JP 4421452 B2 JP4421452 B2 JP 4421452B2 JP 2004337826 A JP2004337826 A JP 2004337826A JP 2004337826 A JP2004337826 A JP 2004337826A JP 4421452 B2 JP4421452 B2 JP 4421452B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- type member
- hole
- thin steel
- steel substrate
- screw
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
Description
特許第2875594号公報の発明技術による壁面への胴縁取付け構造としては胴縁の所用箇所に壁面側に向かって凸の部分を形成し、壁面に設けられた凹部に嵌め込む取付け構造が開示されている。このように構成されることにより、壁面の前方にネジ等が突設することがなく、壁厚が著しく厚くなることを回避できる。
しかし、第2の従来例は、胴縁に凸の部分を形成する必要があり、また、胴縁の凸の部分は、壁面の凹部に嵌り込むが、面内方向には、隙間無く嵌り込むわけではなく、実際は、多少の隙間が生じるため、外装材の重量が大きい場合には、長期の鉛直荷重や、地震時の面内荷重によって、胴縁が面内方向にずれやすく、かつ、強度設計上も接合部材であるネジ等に面内方向の耐力を持たせるための設計要求度が高くなるという問題があった。また、胴縁そのものに、凸の部分を設ける必要があるため、運搬時に、嵩張るという問題もあった。
第1発明の胴縁は、上述の如く構成したので、幅方向の略中央に設けられた切欠き部の重ね位置で、すなわち、薄鋼基板のみの部分で、ネジ型部材もしくは釘型部材によって壁面側に固定すれば、貫通孔周辺が変形可能な厚みとされた薄鋼基板であるため、壁面側に向かって嵌り込むように変形しやすく、壁面側に嵌り込むことが可能な凹部あるいは穴部を設けてあれば、嵌合構造となり、胴縁が面内力を受けた場合に、ネジ型部材もしくは釘型部材の面内抵抗力のみならず、嵌合構造により胴縁が壁面側と一体で面内力に抵抗するため、結果として、強度設計上もネジ型部材もしくは釘型部材に面内方向の耐力を持たせるための設計が容易になり、面内方向の荷重負担が容易な構造とできる。薄鋼基板は材質や透孔の長さにもよるが、建築物の外装材等を支持する胴縁に使用される亜鉛メッキ鋼板、ガルバリューム鋼板、ステンレス鋼板などの場合、板厚1.2mm以下であれば十分変形可能となる。板厚の範囲は、板厚1.2mm〜0.3mmで、好ましくは板厚1.0mm〜0.6mmである。
さらに、第1発明の胴縁は、添え鋼板は板厚0.8mm以上、薄鋼基板と添え鋼板の合計の板厚が1.4mm以上であれば、外装材等を胴縁にビス止めする際にも、安定した取付け強度を発揮することが可能である。耐久性等により安全性を重視する場合には、合計の板厚を1.6mm以上、さらに確実には、合計の板厚を2.3mm以上とするのが好ましい。合計の板厚の範囲は、1.4mm〜4.5mmである。
さらには、1枚の鋼板(平鋼)を折り曲げて重ね合わせることによってもよい。この場合、切欠き部を設けられた側が、添え鋼板となる。また、同様に1枚の鋼板(平鋼)の両側辺を均等に折り曲げて、重ね合わせることによってもよい。この場合、幅方向の略中央部に連続的にスリット状の切欠き部が形成される。この切欠き部側が、添え鋼板となる。
なお、第1発明の胴縁は、切欠き部の重ね位置で、薄鋼板の幅方向略中央に、施工現場で透孔を形成し、壁面に取り付けることにより、請求項2に記載の第2発明の胴縁と同様な発明の効果を発揮することが出来る。
次に、本発明による請求項2に記載の第2発明は、前記切欠き部の重ね位置であって、前記薄鋼基板の幅方向略中央に、透孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の胴縁である。
また、透孔が、胴縁の長さ方向に、所定の長さを有していることにより、前述したような、凹部あるいは穴部の位置を確認して、その位置に合わせて胴縁の位置決めをする作業がより効率的になり、好ましい。なお、最も効果的なのは、胴縁の長さ方向に平行な方向に長い透孔を設けた場合である。
なお、薄鋼基板と該薄鋼基板に重ね設けられる添え鋼板とからなる本発明の胴縁は、壁面側を薄鋼基板として配置する方が、前記変形部周辺が、前記凹部あるいは穴部の内周の極近傍までより近接しやすく、好ましい。壁面側を添え鋼板として配置しても、添え鋼板の板厚は薄く、添え鋼板の切欠き部寸法が、壁面凹部あるいは穴部の内周寸法より大きくしておけば問題はなく、面内力を、ネジ型部材もしくは釘型部材を介してのみではなく、同時に、前記凹部あるいは穴部を介して壁面に荷重負担させるようにすることができる。
また、スペーサーの形状として、外周形状、穴部形状は、いかなるものであってもよいが、断熱材の欠損を少なくし、熱損失を少なくする観点より、外周径は小さくすることが好ましい。しかも、鉛直・水平など、多様な方向の面内力への抵抗を発揮するために、穴部形状は円形であることが好ましい。よって、スペーサー形状としては、円筒形状が好ましい。
なお、胴縁の両側縁を曲げてリブとし、リブを板状断熱材に貫入させてスペーサーの穴部に、胴縁の添え鋼板の切欠き部を当設させるようにすると、当接し易く、しかも胴縁の剛性を確保するのに、好ましく、かつ、壁面前方に壁厚を厚くしない方法として、好ましい。
また、薄鋼基板が壁面側に向かって嵌り込むように変形するため、壁面前方にネジ型部材もしくは釘型部材の頭部が突設せずに、壁厚が厚くなることを回避することが出来る。
薄鋼基板の幅方向略中央に透孔を設けてあれば、壁面前方から該透孔を通して目視にて、凹部あるいは穴部の位置を確認して、その位置に合わせて胴縁の位置決めをすることが出来る。
さらに、薄鋼基板の幅方向略中央に透孔を設けてあるので、ネジ型部材もしくは釘型部材の軸部を該透孔に容易に貫通させ、設置出来るので、施工効率を上げることが出来る。
また、壁表面に設けた板状断熱材の位置に面内力を伝達できるように壁面に複数個固定された該板状断熱材厚と略等しい高さを有し且つ中央に穴部を有するスペーサーの穴部に当設させて、ネジ型部材もしくは釘型部材の頭部を前記薄鋼基板に押し付けて該薄鋼基板を前記穴部に嵌り込ませた際に、当該部分の薄鋼板が、接合部材の頭部を中心に略円錐形状に変形でき、該変形部周辺が、前記穴部の内周の極近傍まで形成されることにより、建築物の外装材等から胴縁に作用する面内力を、ネジ型部材もしくは釘型部材を介してのみではなく、同時に、前記穴部を介してスペーサーから壁面に荷重負担させるようにすることが可能である。
図1は本発明の実施例の胴縁を示す説明図、図2は図1の胴縁における要部拡大図、図3は図2要部拡大図中に表記したA−A位置における断面図である。
図4は、本発明の請求項3に係る実施例の壁面への胴縁取付け方法における留め付け前の状態を示す要部断面図、図5は図4の構造において留め付け後の状態を示す要部断面図、図6は図5の要部断面図中に示した薄鋼基板の変形状態をさらに拡大した断面図である。
図7は、本発明の請求項4に係る実施例の壁面への胴縁取付け方法における留め付け前の状態を示す要部断面図、図8は図7の構造に使用されるスペーサーの2例を示す斜視図、図9は図7の構造において留め付け後の状態を示す要部断面図である。
なお、胴縁1の切欠き部3aは、添え鋼板3の幅方向の中央に穴として設けたが、ネジ型部材もしくは釘型部材で壁面側に固定する薄鋼基板2のみの部分が形成できればよく、穴に限るものではない。しかし、添え鋼板3の中央に穴として設け、添え鋼板3の両側に切欠き残存部を寸法として多く残すことで、胴縁1の製造時のハンドリング時に添え鋼板3が曲げ破損しにくく扱いやすくなるので、好ましい。
また、胴縁1をネジ型部材もしくは釘型部材によって壁面側に固定する際に、ネジ型部材もしくは釘型部材の軸部を透孔2aに容易に貫通させ設置できるので、施工効率を上げることが出来る。
なお、ネジ型部材で説明したが、釘型部材であれば、釘頭の径を透孔の短径より大きくし、釘頭のみを打撃して打ち込むことにより、同様の効果が期待できる。釘型部材の中でも、面内強度のあるヒットネイルのようなものを使用すれば、強度確保も容易であり、好ましい。
さらに、図4〜図9では、壁面4側に、胴縁1の薄鋼基板2を、壁面前方側に、胴縁1の添え鋼板3を配置した。このように配置することにより、変形部2bの周辺が、凹部の内周4b(あるいは、穴部の内周)の極近傍まで近接しやすく、好ましい。
2 薄鋼基板
2a 透孔
2b 変形部
3 添え鋼板
3a 切欠き部
4 壁
4a 凹部
4b 凹部の内周
5 ネジ型部材
5a 軸部
5b 頭部
6 プラスチックアンカー
7 板状断熱材
8 スペーサー
8a スペーサーの穴部
8b 釘穴
9 釘
Claims (4)
- 建築物の外装材等を支持する胴縁であって、ネジ型部材もしくは釘型部材の貫通により、貫通孔周辺が変形可能な厚みとされた薄鋼基板と、該薄鋼基板に重ねられ接合される添え鋼板からなり、該添え鋼板には幅方向の略中央に薄鋼基板のみの部分を形成する切欠き部が設けられており、該薄鋼基板のみの部分にネジ型部材もしくは釘型部材を貫通させることにより前記薄鋼基板の貫通孔周辺が該ネジ型部材もしくは該釘型部材の頭部を中心に略円錐形状に変形されるように設けられていることを特徴とする胴縁。
- 前記切欠き部の重ね位置であって、前記薄鋼基板の幅方向略中央に、透孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の胴縁。
- 建築物の外装材等を支持する胴縁であって、ネジ型部材もしくは釘型部材の貫通により、貫通孔周辺が変形可能な厚みとされた薄鋼基板と、該薄鋼基板に重ね設けられる幅方向の略中央に切欠き部を設けた添え鋼板からなる胴縁を壁表面に沿って配すると共に、壁表面に複数個設けられた凹部あるいは穴部に、切欠き部のある位置を合わせて薄鋼基板を当設あるいは近設させ、ネジ型部材もしくは釘型部材の軸部を貫通させると共に、ネジ型部材もしくは釘型部材の頭部を前記薄鋼基板に押し付けて該薄鋼基板を前記凹部あるいは穴部に嵌り込ませ、周辺を、前記凹部あるいは穴部の内周の極近傍まで変形させて、壁面に前記胴縁を留め付けることを特徴とする壁面への胴縁取付け方法。
- 壁表面に板状断熱材を設け、該板状断熱材厚と略等しい高さを有し且つ中央に穴部を有するスペーサーを該板状断熱材を貫通させて複数個設置し、建築物の外装材等を支持する胴縁であって、ネジ型部材もしくは釘型部材の貫通により、貫通孔周辺が変形可能な厚みとされた薄鋼基板と、該薄鋼基板に重ね設けられる幅方向の略中央に切欠き部を設けた添え鋼板からなる胴縁を板状断熱材表面に沿って配すると共に、前記スペーサーの穴部に、切欠き部のある位置を合わせて薄鋼基板を当設あるいは近設させ、ネジ型部材もしくは釘型部材の軸部を貫通させると共に、ネジ型部材もしくは釘型部材の頭部を前記薄鋼基板に押し付けて該薄鋼基板を前記スペーサーの穴部に嵌り込ませ、周辺を、前記スペーサーの穴部の内周の極近傍まで変形させて、壁面に前記胴縁を留め付けることを特徴とする壁面への胴縁取付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004337826A JP4421452B2 (ja) | 2004-11-22 | 2004-11-22 | 胴縁及び壁面への胴縁取付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004337826A JP4421452B2 (ja) | 2004-11-22 | 2004-11-22 | 胴縁及び壁面への胴縁取付け方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006144444A JP2006144444A (ja) | 2006-06-08 |
JP4421452B2 true JP4421452B2 (ja) | 2010-02-24 |
Family
ID=36624454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004337826A Expired - Fee Related JP4421452B2 (ja) | 2004-11-22 | 2004-11-22 | 胴縁及び壁面への胴縁取付け方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4421452B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4978444B2 (ja) * | 2007-11-05 | 2012-07-18 | 株式会社拓恵 | 鋼板巻立て耐震補強用鋼板の隙間調整方法 |
JP2011179229A (ja) * | 2010-03-01 | 2011-09-15 | Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd | 断熱材の施工方法及び断熱材の取付構造 |
-
2004
- 2004-11-22 JP JP2004337826A patent/JP4421452B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006144444A (ja) | 2006-06-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7797902B2 (en) | Backing metal fixture and external wall constructing structure using the same | |
JP5727162B2 (ja) | 露出型柱脚用ベースプレート | |
KR20100014328A (ko) | 특정 콘크리트 패널 내의 건축용 자재 조종 앵커 | |
JP2007303269A (ja) | 壁パネル | |
JP2002180535A (ja) | 補強軸力負担材 | |
JP2008214915A (ja) | 薄板材の高力ボルト接合構造 | |
EP2075391A1 (en) | Forms structure, panel support material, panel support material for internal corner, panel support material for external corner and construction method of forms | |
JP4421452B2 (ja) | 胴縁及び壁面への胴縁取付け方法 | |
TWI776044B (zh) | 木構造建築物的耐力壁構造及耐力壁施工方法 | |
JP6533074B2 (ja) | 面内せん断耐力構造、及びその面内せん断耐力構造を備えた屋根構造、壁構造、床構造 | |
JP2020070645A (ja) | Cltの接合構造 | |
JP2009275470A (ja) | 柱脚用ベースプレート | |
US11248374B2 (en) | Facade support system | |
JP5134836B2 (ja) | H形断面部材の継手構造 | |
JP5445791B2 (ja) | パネルの接続方法 | |
JP2009155857A (ja) | 建築物の制振構造及び目地部材 | |
JP4260736B2 (ja) | スチールハウスの耐力壁構造 | |
JP5628546B2 (ja) | 面材の取付構造 | |
JP3213425U (ja) | ホールダウン金物の接合構造 | |
JP3691493B2 (ja) | 木造建築物における筋交い構造 | |
JP4859118B2 (ja) | 既存鋼構造部材の補強工法 | |
JP2003193600A (ja) | 構造用パネルと壁体構造 | |
JP2002115334A (ja) | 鋼板部材の接合構造 | |
JP2017128871A (ja) | 柱主筋の定着構造及び定着構造を備えた建物 | |
JP6855051B2 (ja) | 建築用パネル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090518 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090526 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090714 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091201 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091202 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4421452 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131211 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |