JP4420601B2 - データ通信システム及び通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データを送受信するデータ通信システムに関し、より詳細には、たとえばMDN(Message Disposition Notification)の受信確認のための機能を用いて電子メールの受信確認を行なうデータ通信システムに関する。また本発明はそのような通信システムのための通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ネットワーク化の進展に伴い、LAN(Local Area Network)、インターネット等のネットワークを介して電子メール(E-mail) を送受信することが可能なネットワーク通信装置が種々の用途で用いられるようになっている。
【0003】
更に、スキャナ機能を備え、このスキャナ機能により読み取った画像情報を電子メールの添付ファイルとして、ネットワークに接続されたコンピュータ等の端末装置へ送信することが可能なネットワーク通信装置も開発されている。
【0004】
そのような通信装置の一例として、スキャンした原稿画像データをフォーマットデータに変換して電子メール用の添付ファイルを作成し、この添付ファイルを電子メールと共にインターネット上のたとえばホストコンピュータ等のアドレスへ送信する機能(Scan to Email)を備えたネットワークスキャナ装置(ネットワーク通信装置)が開発されている。
【0005】
また更に、上述のようなスキャナ機能に加えて、印刷機能及び電話機能をも備えたネットワークファクシミリ装置(以下、ネットワークFAX装置という)も開発されている。
【0006】
図1は上述のような従来のネットワークFAX装置をネットワークに接続して構成した通信システムの模式図である。ネットワークFAX装置では、送信側の通信装置1から送信側のメールサーバ2に投函された電子メールは、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)等の所定の電子メール転送用プロトコルによりインターネット等のネットワーク3を経由して受信側のメールサーバ4へ転送され、この受信側のメールサーバ4に一旦蓄積される。受信側の通信装置5は、定期的に受信側のメールサーバ4にアクセスし、自身宛の電子メールが蓄積されている場合にはPOP3(Post Office Protocol ver.3)、IMAP(Internet Message Access Protocol)等のメール受信用プロトコルを用いて電子メールを受信する。
【0007】
また、このようなネットワークFAX装置では、受信側の通信装置5が電子メールを受信し、それに添付されている画像情報を受信原稿として記憶し、または出力した場合、同一の電子メールを重複して再度受信しないように、メールサーバ4においては受信側の通信装置5が受信した、即ちメールサーバ4から通信装置5へ転送された電子メールが削除されるように構成されている。
【0008】
ここで、前述のようなネットワークFAX装置により電子メールを用いて情報を送信した場合には、通常のファクシミリ装置(以下、FAX装置という)によるファクシミリ通信で情報を送信した場合とは異なり、受信側の通信装置5が正常に受信したか否か、または適切な処理がなされたか否かを、送信側の通信装置1では知ることができないという問題があった。
【0009】
即ち、公衆電話交換網(PSTN:Public Switched Telephone Network)を介してリアルタイムで通信を行なう通常のFAX装置とは異なり、ネットワークFAX装置の場合には、受信側ではユーザの要求時にメールサーバに接続してメールの受信を行なうように構成されているため、受信側の通信装置5が常時メールサーバ4に接続しているとは限らないからである。
【0010】
また、受信側の通信装置5が何らかの原因で受信不能の状態に陥っていたとしても、通信装置1からメールサーバ2への電子メールの送信は可能であるため、送信側の通信装置1からの送信時点では前述同様に、受信側の通信装置5において正常に受信できたか、また適切な処理がなされたか等について、確認することができない。
【0011】
このため従来は、ネットワークFAX装置で送信した情報の送達の確認、即ち受信側の通信装置5で正常に受信されたか否かを確認する必要がある場合には、送信側の通信装置1のユーザがたとえば電話によって送信側の通信装置5のユーザに確認しなければならないという不便さがあった。また、このことは、互いにリアルタイムで対話をする必要がないという電子メールによる通信の利点が損なわれるという問題も招来する。
【0012】
上述のような問題点を解決するために、通信装置が電子メールを受信した場合に、この電子メールの受信側の通信装置の能力情報及び送達確認応答を電子メールの送信元の通信装置へ返信するというMDN(Message Disposition Notification)の仕様がRFC2298により規定されている。
【0013】
RFC(Request For Comments) とは、インターネットに関する技術の標準を定める団体であるIETF(Internet Engineering Task Force)が正式に発行する文書のことであり、たとえばIP(Internet Protocol)、TCP(Transmission Control Protocol)、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、FTP(File Transfer Protocol)等のインターネットで利用されるプロトコル、及びその他のインターネットに関する種々の技術の仕様, 要件等が上述のRFC2298等のような通し番号を付して公開されている。
【0014】
MDNにおいては、電子メールのヘッダ部に「Disposition-Notification-To:」 フィールドが新たに設けられている。送信側及び受信側の双方の通信装置がMDNの仕様を満たしている場合には、上述の「Disposition-Notification-To:」 フィールドを用いて送達の確認が行なわれる。具体的には、送信側の通信装置において送達確認応答(電子メール)の送付を希望するアドレス(返信先アドレス:通常は送信側の通信装置のアドレス)を前述の「Disposition-Notification-To:」 フィールドで指定して送信し、受信側の通信装置においては受信した電子メールの「Disposition-Notification-To:」 フィールドで指定されているアドレスへ送達確認応答(電子メール)を返信する。
【0015】
このように、MDNにおいては送信側と受信側との双方の通信装置の間で送達確認を行なうことによって、たとえば受信側の通信装置において、受信した電子メールに添付された圧縮画像データの誤り検出、訂正等によるデータ復元(復号)ができなかったような場合にその旨の送達確認応答を返信すれば、送信側の通信装置に再送を促すことが可能になる。
【0016】
上述のMDNのような送達確認メールを用いた従来技術としては、特許文献1に開示されているような、能力通知を含む送達確認応答を受信した通信装置が自身のアドレス帳にその情報を登録するというインターネットFAX装置が知られている。
【0017】
【特許文献1】
特開2002−44360号公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載されている技術では、送達確認応答を電子メールで送信する受信側の通信装置の能力通知の情報が固定されている。このため、受信側の通信装置から送信側の通信装置へ送達確認応答により通知される能力通知の情報も固定されているため、この固定された情報に基づいて常に送信側の通信装置からデータが送信される。従って、受信側の通信装置で受信能力が変化した場合、特に単なる受信能力ではなく、データ受信を制約する要因(以下、受信制約要因という)に変化が生じたような場合には、データを適切に処理出来ない虞があった。
【0019】
たとえば受信側の通信装置において、トナー切れ、用紙(記録媒体)切れ、紙詰まり(ジャム)等が生じている場合、あるいはデータ受信機能に故障が生じている場合等のような受信制約要因に変化が生じている場合にも、送信側の通信装置においては受信側の通信装置でのそのような受信制約要因の変化の状態を把握できないままに以前の能力情報に従ってデータを送信することになる。この場合、受信側の通信装置においては送信されてきたデータを適切に受信できない受信エラーが発生したり、またたとえ受信は適切に行なわれたとしても受信したデータをメモリに記憶することができなかったり、印刷できなかったりする虞があり得る。
【0020】
また、メモリの記憶容量が小さい通信装置では、データを受信する場合に通信機能の低下、停止等のトラブルが生じる虞がある。しかし、受信側の通信装置においてそのようなトラブルが生じていたとしても、送信側の通信装置では受信側の通信装置で生じているトラブルの原因を特定することが出来ないため、次々にデータが送信されてより大きなトラブルを招来する虞があるという問題点があった。
【0021】
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、受信側となった場合におけるデータ受信を制約する種々の要因、具体的には上述したようなトナー切れ、用紙(記録媒体)切れ、詰まり(ジャム)等が生じている場合、あるいはデータ受信機能に故障が生じている場合、更には通信機能の低下、停止等のトラブルを招来するメモリ容量の不足等、に関する情報(制約情報)を記憶手段に記憶しておき、送達確認応答の返信時にそれらの制約情報を付加して送信側の通信装置へ返信し、また送信側となった場合には先に受信した送達確認応答に付加されていた制約情報に従って送信を行なうようにした通信装置及びそのような通信装置をネットワーク接続したデータ通信システムを提供することにある。
【0022】
また、本発明の他の目的は、印刷用紙(記録媒体)のサイズ及び/又は種類毎の有無を制約情報として送達確認要求に付加して返信するようにした通信装置及びそのような通信装置をネットワーク接続したデータ通信システムを提供することにある。
【0023】
また、本発明の他の目的は、受信した画像データを記憶する画像データ記憶手段の残容量を制約情報として送達確認要求に付加して返信するようにした通信装置及びそのような通信装置をネットワーク接続したデータ通信システムを提供することにある。
【0024】
また、本発明の他の目的は、受信した画像データを記憶する画像データ記憶手段の残容量に応じた画像データの色情報を制約情報として送達確認要求に付加して返信するようにした通信装置及びそのような通信装置をネットワーク接続したデータ通信システムを提供することにある。
【0025】
また、本発明の他の目的は、受信した画像データを可視化、即ちハードコピーするための像可視化剤の残量に応じた画像データの色情報を制約情報として送達確認要求に付加して返信するようにした通信装置及びそのような通信装置をネットワーク接続したデータ通信システムを提供することにある。
【0026】
また、本発明の他の目的は、自身の故障の有無を制約情報として送達確認要求に付加して返信するようにした通信装置及びそのような通信装置をネットワーク接続したデータ通信システムを提供することにある。
【0027】
また、本発明の他の目的は、送達確認応答を返信した場合に、その相手先の通信装置を特定する情報を記憶しておき、制約情報に変化があった場合に、記憶している相手先へ変化後の制約情報を通知するようにした通信装置及びそのような通信装置をネットワーク接続したデータ通信システムを提供することにある。
【0028】
また、本発明の他の目的は、受信エラーが発生した場合に、記憶している相手先へその旨を表わす情報を通知するようにした通信装置及びそのような通信装置をネットワーク接続したデータ通信システムを提供することにある。
【0029】
また、本発明の他の目的は、送達確認応答を送信するタイミングを相手先の通信装置毎に予め記憶しておき、記憶している相手先へそれぞれの相手先に応じて記憶しているタイミング毎に応じて制約情報を通知するようにした通信装置及びそのような通信装置をネットワーク接続したデータ通信システムを提供することにある。
【0030】
また、本発明の他の目的は、送達確認応答を送信するタイミングを相手先の通信装置毎に予め記憶しておき、記憶している相手先へ制約情報が変化した場合にのみそれぞれの相手先に応じて記憶しているタイミングに応じて変化後の制約情報を通知するようにした通信装置及びそのような通信装置をネットワーク接続したデータ通信システムを提供することにある。
【0031】
また、本発明の他の目的は、上述のようなタイミングを自身から相手先に指定するようにした通信装置及びそのような通信装置をネットワーク接続したデータ通信システムを提供することにある。
【0032】
また、本発明の他の目的は、故障している旨の制約情報を受信した場合に、その制約情報を送信してきた通信装置への送信を制限すると共に外部へ報知してたとえばユーザに知らせるようにした通信装置及びそのような通信装置をネットワーク接続したデータ通信システムを提供することにある。
【0033】
また、本発明の他の目的は、上述のような故障している旨の制約情報を受信した後に故障が解消した旨の制約情報を受信した場合に、送信を制限していたその制約情報を送信してきた通信装置への送信の制限を解除すると共に外部へ報知してたとえばユーザに知らせるようにした通信装置及びそのような通信装置をネットワーク接続したデータ通信システムを提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るデータ通信システムは、送達確認要求を付加したデータを送信する送信側通信装置と、送達確認要求が付加されたデータを受信した場合に送達確認応答を前記送信側通信装置へ返信する受信側通信装置とを含むデータ通信システムにおいて、前記受信側通信装置は、受信したデータを記録媒体に印刷する印刷手段と、異なるサイズ及び/又は種類毎に記録媒体を収納する記録媒体収納手段と、該記録媒体収納手段のそれぞれのサイズ及び/又は種類の記録媒体の有無を検出する記録媒体検出手段と、前記データに含まれる画像データを記憶する画像データ記憶手段と、該画像データ記憶手段の残容量を検出する残容量検出手段と、前記データに含まれる画像データを像可視化剤により可視化する像可視化手段と、前記像可視化剤の残量を検出する像可視化剤残量検出手段と、自身の故障の有無を検出する故障検出手段と、データの受信を制約する要因の状態を表わす制約情報として、前記記録媒体検出手段により検出された使用可能な記録媒体のサイズ及び/又は種類の情報、画像データの解像度、画像データの色情報、及び前記故障検出手段により検出された故障の有無に関する情報を記憶する制約情報記憶手段と、前記記録媒体検出手段の検出結果が変化した場合、前記制約情報記憶手段が記憶している使用可能な記録媒体のサイズ及び/又は種類の情報を変更し、前記残容量検出手段の検出結果が変化した場合であって、残容量が所定値以下であるとき、解像度の変更指示が与えられた場合には前記制約情報記憶手段が記憶している画像データの解像度を低解像度に変更し、解像度の変更指示が与えられていない場合には前記画像データの色情報をカラーからモノクロに変更し、前記像可視化剤残量検出の検出結果が変化した場合、前記制約情報記憶手段が記憶している画像データの色情報を変更し、前記故障検出手段の検出結果が変化した場合、前記制約情報記憶手段が記憶している故障の有無に関する情報を変更して、前記制約情報記憶手段の記憶内容を更新する制約情報更新手段と、前記制約情報記憶手段が記憶している制約情報を送達確認応答に付加して返信する応答確認手段と、送達確認応答を返信した返信先の通信装置を特定する通信先情報、該通信先情報のそれぞれに対応して送達確認応答を送信するタイミング、及び受信エラーが発生した場合に、通知先情報に対応付けて受信エラーが発生した旨を表す情報を記憶する通知先情報記憶手段とを備え、
前記制約情報更新手段は、前記制約情報記憶手段の記憶内容の更新により異常を解除できない場合には、各検出手段による検出結果に基づいた前記制約情報記憶手段の記憶内容の更新を繰り返し、異常が解除できた場合には、異常が解除されたことに応じて、前記制約情報記憶手段の記憶内容を更新するようにしてあり、前記送信側通信装置から受信したデータに前記タイミングが含まれている場合、受信したデータの送信元を特定する情報を通知先情報として前記タイミングと対応付けて前記通知先情報記憶手段に記憶するようにしてあり、前記制約情報更新手段が前記制約情報記憶手段の記憶内容を更新した場合、受信エラーが発生した旨を表す情報と対応付けて記憶されている通信先情報により特定される通信装置に対し、次の送達確認応答を送信するタイミングで更新後の記憶内容を送信するようにしてあり、前記送信側通信装置は、制約情報が付加された送達確認応答を受信した場合に、受信した送達確認応答に含まれる制約情報と送達確認応答を送信した通信装置を特定する送信先情報とを対応付けて記憶する送信先制約情報記憶手段と、前記制約情報として故障が生じている旨を示す情報を受信した場合、当該情報を送信した通信装置へのデータの送信を制限すると共に、外部へ報知する手段と、前記制約情報として故障が解消した旨を示す情報を受信した場合、当該情報を送信した通信装置へのデータの送信の制限を解除すると共に、外部へ報知する手段とを備え、前記送信先制約情報記憶手段に記憶されている送信先情報で特定される通信装置へのデータの送信に際して、送信先情報と対応付けて前記送信先制約情報記憶手段に記憶されている制約情報に従ってデータを送信すべくなしてあることを特徴とする。
【0035】
また、本発明に係る通信装置は、他の通信装置から送信された送達確認要求を付加したデータを受信した場合に送達確認応答を前記他の通信装置へ返信する通信装置において、受信したデータを記録媒体に印刷する印刷手段と、異なるサイズ及び/又は種類毎に記録媒体を収納する記録媒体収納手段と、該記録媒体収納手段のそれぞれのサイズ及び/又は種類の記録媒体の有無を検出する記録媒体検出手段と、前記データに含まれる画像データを記憶する画像データ記憶手段と、該画像データ記憶手段の残容量を検出する残容量検出手段と、前記データに含まれる画像データを像可視化剤により可視化する像可視化手段と、前記像可視化剤の残量を検出する像可視化剤残量検出手段と、自身の故障の有無を検出する故障検出手段と、データの受信を制約する要因の状態を表わす制約情報として、前記記録媒体検出手段により検出された使用可能な記録媒体のサイズ及び/又は種類の情報、画像データの解像度、画像データの色情報、及び前記故障検出手段により検出された故障の有無に関する情報を記憶する制約情報記憶手段と、前記記録媒体検出手段の検出結果が変化した場合、前記制約情報記憶手段が記憶している使用可能な記録媒体のサイズ及び/又は種類の情報を変更し、前記残容量検出手段の検出結果が変化した場合であって、残容量が所定値以下であるとき、解像度の変更指示が与えられた場合には前記制約情報記憶手段が記憶している画像データの解像度を低解像度に変更し、解像度の変更指示が与えられていない場合には前記画像データの色情報をカラーからモノクロに変更し、前記像可視化剤残量検出の検出結果が変化した場合、前記制約情報記憶手段が記憶している画像データの色情報を変更し、前記故障検出手段の検出結果が変化した場合、前記制約情報記憶手段が記憶している故障の有無に関する情報を変更して、前記制約情報記憶手段の記憶内容を更新する制約情報更新手段と、前記制約情報記憶手段が記憶している制約情報を送達確認応答に付加して返信する応答確認手段と、送達確認応答を返信した返信先の通信装置を特定する通信先情報、該通信先情報のそれぞれに対応して送達確認応答を送信するタイミング、及び受信エラーが発生した場合に、通知先情報に対応付けて受信エラーが発生した旨を表す情報を記憶する通知先情報記憶手段とを備え、前記制約情報更新手段は、前記制約情報記憶手段の記憶内容の更新により異常を解除できない場合には、各検出手段による検出結果に基づいた前記制約情報記憶手段の記憶内容の更新を繰り返し、異常が解除できた場合には、異常が解除されたことに応じて、前記制約情報記憶手段の記憶内容を更新するようにしてあり、前記他の通信装置から受信したデータに前記タイミングが含まれている場合、受信したデータの送信元を特定する情報を通知先情報として前記タイミングと対応付けて前記通知先情報記憶手段に記憶するようにしてあり、前記制約情報更新手段が前記制約情報記憶手段の記憶内容を更新した場合、受信エラーが発生した旨を表す情報と対応付けて記憶されている通信先情報により特定される通信装置に対し、次の送達確認応答を送信するタイミングで更新後の記憶内容を送信するようにしてあることを特徴とする。
【0036】
このような本発明の通信装置では、他の通信装置から送信された送達確認要求を付加したデータを受信した場合に送達確認応答を他の通信装置へ返信する受信側の通信装置として、データの受信を制約する要因の状態を表わす制約情報を記憶する制約情報記憶手段を備えており、制約情報が変化した場合に、制約情報記憶手段の記憶内容を制約情報更新手段が更新し、この更新された制約情報を送達確認応答に付加して送信側の通信装置へ返信する。
【0037】
これにより、送信側へ受信エラーの情報が返信された場合においても、制約情報の内容を確認することにより、その理由、即ち受信エラーの原因を送信側において容易に把握することが可能になる。また、再度、送信側から送信を行なう場合には、受信側の状態に合わせた形式で送信することが可能になる。
【0038】
また、本発明に係る通信装置は、送達確認要求を付加したデータを他の通信装置へ送信し、他の通信装置が送信した送達確認要求が付加されたデータを受信した場合に送達確認応答を受信したデータの送信元の通信装置へ返信し、他の通信装置へ送信したデータに付加した送達確認要求に対して送信先の通信装置から返信された送達確認応答を受信する通信装置において、受信したデータを記録媒体に印刷する印刷手段と、異なるサイズ及び/又は種類毎に記録媒体を収納する記録媒体収納手段と、該記録媒体収納手段のそれぞれのサイズ及び/又は種類の記録媒体の有無を検出する記録媒体検出手段と、前記データに含まれる画像データを記憶する画像データ記憶手段と、該画像データ記憶手段の残容量を検出する残容量検出手段と、前記データに含まれる画像データを像可視化剤により可視化する像可視化手段と、前記像可視化剤の残量を検出する像可視化剤残量検出手段と、自身の故障の有無を検出する故障検出手段と、データの受信を制約する要因の状態を表わす制約情報として、前記記録媒体検出手段により検出された使用可能な記録媒体のサイズ及び/又は種類の情報、画像データの解像度、画像データの色情報、及び前記故障検出手段により検出された故障の有無に関する情報を記憶する制約情報記憶手段と、前記記録媒体検出手段の検出結果が変化した場合、前記制約情報記憶手段が記憶している使用可能な記録媒体のサイズ及び/又は種類の情報を変更し、前記残容量検出手段の検出結果が変化した場合であって、残容量が所定値以下であるとき、解像度の変更指示が与えられた場合には前記制約情報記憶手段が記憶している画像データの解像度を低解像度に変更し、解像度の変更指示が与えられていない場合には前記画像データの色情報をカラーからモノクロに変更し、前記像可視化剤残量検出の検出結果が変化した場合、前記制約情報記憶手段が記憶している画像データの色情報を変更し、前記故障検出手段の検出結果が変化した場合、前記制約情報記憶手段が記憶している故障の有無に関する情報を変更して、前記制約情報記憶手段の記憶内容を更新する制約情報更新手段と、前記制約情報記憶手段が記憶している制約情報を送達確認応答に付加して返信する応答確認手段と、送達確認応答を返信した返信先の通信装置を特定する通信先情報、該通信先情報のそれぞれに対応して送達確認応答を送信するタイミング、及び受信エラーが発生した場合に、通知先情報に対応付けて受信エラーが発生した旨を表す情報を記憶する通知先情報記憶手段と、制約情報が付加された送達確認応答を他の通信装置から受信した場合に、受信した送達確認応答に含まれる制約情報と送達確認応答を送信した通信装置を特定する送信先情報とを対応付けて記憶する送信先制約情報記憶手段と、前記制約情報として故障が生じている旨を示す情報を受信した場合、当該情報を送信した通信装置へのデータの送信を制限すると共に、外部へ報知する手段と、前記制約情報として故障が解消した旨を示す情報を受信した場合、当該情報を送信した通信装置へのデータの送信の制限を解除すると共に、外部へ報知する手段とを備え、前記制約情報更新手段は、前記制約情報記憶手段の記憶内容の更新により異常を解除できない場合には、各検出手段による検出結果に基づいた前記制約情報記憶手段の記憶内容の更新を繰り返し、異常が解除できた場合には、異常が解除されたことに応じて、前記制約情報記憶手段の記憶内容を更新するようにしてあり、他の通信装置から受信したデータに前記タイミングが含まれている場合、受信したデータの送信元を特定する情報を通知先情報として前記タイミングと対応付けて前記通知先情報記憶手段に記憶するようにしてあり、前記制約情報更新手段が前記制約情報記憶手段の記憶内容を更新した場合、受信エラーが発生した旨を表す情報と対応付けて記憶されている通信先情報により特定される通信装置に対し、次の送達確認応答を送信するタイミングで更新後の記憶内容を送信するようにしてあり、前記送信先制約情報記憶手段に記憶されている送信先情報で特定される通信装置へのデータの送信に際して、送信先情報と対応付けて前記送信先制約情報記憶手段に記憶されている制約情報に従ってデータを送信すべくなしてあることを特徴とする。
【0039】
このような本発明に係る通信装置では、上述のような本発明の通信装置が送信側装置及び受信側装置としてネットワーク接続されている。そして、本発明の通信装置が受信側通信装置となった場合は、制約情報記憶手段にデータの受信を制約する要因の状態を表わす制約情報を記憶しており、制約情報更新手段が制約情報が変化した場合に、制約情報記憶手段の記憶内容を更新し、応答確認手段が制約情報記憶手段が記憶している制約情報を送達確認応答に付加して返信する。また、本発明の通信装置が送信側通信装置となった場合は、制約情報が付加された送達確認応答を受信した場合に、受信した送達確認応答に含まれる制約情報と送達確認応答を送信した通信装置を特定する送信先情報とを対応付けて送信先制約情報記憶手段に記憶し、送信先制約情報記憶手段に記憶されている送信先情報で特定される通信装置へのデータの送信に際して、送信先情報と対応付けて送信先制約情報記憶手段に記憶されている制約情報に従ってデータを送信する。
【0040】
従来の通信装置おいては、送信側の通信装置から送信された送達確認要求が付加された電子メールを受信側の通信装置が受信し、送達確認要求に応じて送達確認応答の電子メールを送信側の通信装置へ返信した場合、受信側の通信装置の受信が制約されるような状態に陥っていたとしても、そのことを送信側の通信装置に伝えることはできなかった。しかし、本発明においては、受信側の通信装置が受信が制約されるような状態に陥っている場合には、送達確認応答の電子メールにより送信側の通信装置へ伝達する。
【0043】
このような本発明に係るデータ通信システムでは、受信側通信装置が上述のような本発明の通信装置であって、受信したデータを記録媒体に印刷する印刷手段と、異なるサイズ及び/又は種類毎に記録媒体を収納する記録媒体収納手段と、この記録媒体収納手段のそれぞれのサイズ及び/又は種類の記録媒体の有無を検出する記録媒体検出手段とを備えている。そして、記録媒体検出手段の検出結果に基づいて使用可能な記録媒体のサイズ及び/又は種類を制約情報として制約情報記憶手段が記憶し、記録媒体検出手段の検出結果が変化した場合に制約情報記憶手段が制約情報として記憶している使用可能な記録媒体のサイズ及び/又は種類を制約情報更新手段が変更する。
【0044】
従来の通信装置では、たとえば本来、A4サイズ、B4サイズ、A3サイズを印刷可能な場合には、B4サイズの印刷用紙(記録媒体)が無くなっている場合であっても、A4,B4,A3サイズの使用が可能であるとの前提であった。この場合、たとえばB4サイズの画像を受信すると、A4サイズに自動的に変更された上で印刷されていた。しかし、本発明においては、実際に使用可能なサイズ(及び種類)の印刷用紙を送信側の通信装置に通知することができる。
【0047】
このような本発明に係るデータ通信システムでは、受信側通信装置が上述のような本発明の通信装置であって、受信したデータに含まれる画像データを記憶する画像データ記憶手段と、この画像データ記憶手段の残容量を検出する残容量検出手段とを備えている。そして、画像データの解像度を制約情報として制約情報記憶手段が記憶し、残容量検出手段の検出結果が変化した場合に制約情報記憶手段が制約情報として記憶している画像データの解像度を制約情報更新手段が変更する。
【0050】
このような本発明に係るデータ通信システムでは、受信側通信装置が上述のような本発明の通信装置であって、画像データの色情報を上述の発明の制約情報記憶手段が制約情報として記憶し、残容量検出手段の検出結果が変化した場合に制約情報記憶手段が制約情報として記憶している画像データの色情報を制約情報更新手段が変更する。なおここで、画像データの色情報とは、たとえばカラー画像であるかモノクロ画像であるかということに相当する。
【0053】
このような本発明に係るデータ通信システムでは、受信側通信装置が上述のような本発明の通信装置であって、受信したデータに含まれる画像データを像可視化剤により可視化する像可視化手段と、像可視化剤の残量を検出する像可視化剤残量検出手段とを備えている。そして、画像データの色情報を制約情報として制約情報記憶手段が記憶し、像可視化剤残量検出手段の検出結果が変化した場合に制約情報記憶手段が制約情報として記憶している画像データの色情報を制約情報更新手段が変更する。なおここで、像可視化剤とは、たとえばトナーまたはインクを意味する。
【0056】
このような本発明に係るデータ通信システムでは、受信側通信装置が上述のような本発明の通信装置であって、自身の故障の有無を検出する故障検出手段を備えている。そして、故障の有無に関する情報を制約情報記憶手段が制約情報として記憶し、故障検出手段の検出結果が変化した場合に制約情報記憶手段が制約情報として記憶している故障の有無に関する情報を制約情報更新手段が変更する。なおここで、通信装置の故障とは、たとえば画像メモリの故障、印字装置の故障等を含む。
【0059】
このような本発明に係るデータ通信システムでは、受信側通信装置が上述のような本発明の通信装置であって、送達確認応答を返信した返信先の通信装置を特定する通知先情報を記憶する通知先情報記憶手段を備えている。そして、応答確認手段が、制約情報更新手段が制約情報記憶手段の記憶内容を更新した場合に、制約情報記憶手段の更新後の記憶内容を通知先情報記憶手段に記憶されている通知先情報で特定される通信装置へ送信すべくなしてあることを特徴とする。
【0062】
このような本発明に係るデータ通信システムでは、受信側通信装置が上述のような本発明の通信装置であって、受信エラーが発生した場合に、通知先情報に対応付けて受信エラーが発生した旨を表わす情報を上述の発明の通知先情報記憶手段が記憶し、応答確認手段が、制約情報更新手段が制約情報記憶手段の記憶内容を更新した場合に、制約情報記憶手段の更新後の記憶内容を受信エラーが発生した旨を表わす情報と対応付けて通知先情報記憶手段に記憶されている通知先情報で特定される通信装置へ送信する。
【0065】
このような本発明に係るデータ通信システムでは、受信側通信装置が上述のような本発明の通信装置であって、通知先情報それぞれに対応して送達確認応答を送信するタイミングを上述の発明の通知先情報記憶手段が予め記憶しており、応答確認手段が、通知先記憶手段が記憶している通知先情報で特定される通信装置へそれぞれに対応付けて記憶しているタイミング毎に制約情報記憶手段の記憶内容を送信する。なおここで、タイミングとは、たとえば制約情報が変化した時点、毎週月曜日、10日毎等のようなタイミングである。
【0068】
このような本発明に係るデータ通信システムでは、受信側通信装置が上述のような本発明の通信装置であって、上述の発明の応答確認手段が、通知先記憶手段が記憶している通知先情報に対応付けて記憶しているタイミング毎に送信した制約情報記憶手段の記憶内容が前回のタイミングで送信された後に制約情報更新手段により更新された場合に、更新後の制約情報記憶手段の記憶内容を次のタイミングで送信する。
【0071】
このような本発明に係るデータ通信システムでは、受信側通信装置が上述のような本発明の通信装置であって、タイミングをデータに含めて送信する。一方、前述の発明の受信側通信装置は、受信したデータにタイミングが含まれている場合に、受信したデータの送信元を特定する情報を通知先情報としてタイミングと対応付けて通知先情報記憶手段に記憶する。
【0074】
このような本発明に係るデータ通信システムでは、送信側通信装置が上述のような本発明の通信装置であって、制約情報として故障が生じている旨を示す情報を受信した場合に、当該情報を送信した通信装置へのデータの送信を制限すると共に、外部へ報知する手段を備えている。なおここで、外部へ報知するとは、たとえばユーザに視覚的に報知する等のことである。
【0077】
このような本発明に係るデータ通信システムでは、送信側通信装置が上述のような本発明の通信装置であって、制約情報として故障が解消した旨を示す情報を受信した場合に、当該情報を送信した通信装置へのデータの送信の制限を解除すると共に、外部へ報知する手段を備えている。なおここで、外部へ報知するとは、たとえばユーザに視覚的に報知する等のことである。
【0080】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
【0081】
実施の形態1
図1は、本発明に係る通信装置を送信側の通信装置1及び受信側の通信装置5としてネットワーク3に接続して構成した本発明に係る通信システムの模式図である。なお、前述したように、従来の通信システムにおいても基本的には本発明の通信システムと同様の構成を採っており、異なる点は通信装置1, 5が従来の通信装置ではなく、本発明の通信装置であること、より具体的には後述するFAX/電子メール装置11を内蔵しているということである。
【0082】
通信装置1, 5はインターネット、LAN(Local Area Network)等のネットワーク3に接続している。またメールサーバ装置2、4も、通信装置1, 5等が接続されているネットワーク3に接続している。通信装置1, 5は、ネットワーク3を経由して相互に電子メールの送受信を行なうことが可能に構成されている。なお、両通信装置1, 5間の電子メールの送受信に際しては、前述したMDN(Message Disposition Notification)の送達確認機能を利用して送達確認が行なわれる。
【0083】
両通信装置1, 5には、通信装置としての実質の機能を有するFAX/電子メール装置11が内蔵されている。図2は通信装置1及び5の双方に備えられているFAX/電子メール装置11の機能構成例を示すブロック図である。
【0084】
このFAX/電子メール装置11は、データを主として印刷用紙である記録媒体に印刷するプリンタ/コピー装置としての機能、電話回線を利用した通常のFAX装置としての機能の他に、インターネット等のネットワーク3を経由しての電子メール(E−mail)の送受信及びメールサーバ2, 4を含む種々のサーバとの間でのファイルの送受信を行なう電子メール装置(E−mail/FTP(File Transfer Protocol)装置)、及びインターネットFAX装置としての機能を有する。なお、インターネットFAX装置とは、本来はファクシミリ通信されるべきファクシミリ画像データをキャラクタコード等のような電子メールの添付ファイルとして送受信可能なフォーマットのファイルとして添付した電子メールを送受信する機能を有する装置のことであるが、詳細は後述する。
【0085】
このFAX/電子メール装置11は、主制御部12,パネル制御部13,制御用メモリ14,画像用バッファメモリ15,制御用バッファメモリ16,画像記憶部17,電子メール作成部18,読取部19,記録部20,符号/復号化制御部21,LAN(Local Area Network)制御部22,モデム23,網制御部(NCU:Network Control Unit)24,送達確認送受信制御部25,時計部26,能力情報管理部27等を備える構成を採っている。
【0086】
主制御部12は、MPU(Micro Processor Unit) にて構成されており、このFAX/電子メール装置11全体の制御を司る。パネル制御部13は、原稿の読み込み及び相手先入力等の指示を行なうためのものであり、詳細は図3を参照してて後述する。
【0087】
制御用メモリ14は、フラッシュメモリ、EEPROM等の書換え可能な不揮発性のメモリまたはバックアップされた揮発性のメモリ等からなり、主制御部12の制御プログラム、相手先情報テーブル141、能力情報管理テーブル142、能力通知管理テーブル143等を記憶している。なお、相手先情報テーブル141には従来一般的な相手先の電話番号、短縮番号等の他に、後述するような送達確認要求の送信と送達確認応答の返信とによって得られる相手先の能力情報も対応付けて登録される。
【0088】
画像用バッファメモリ15は、RAM等からなり、送受信される画像データの圧縮/伸長処理に際しての一時記憶用メモリとして使用される。制御用バッファメモリ16は、RAM等からなり、主制御部12が制御用メモリ14に記憶されている制御プログラムに従って動作する際に必要なデータを一時格納する。画像記憶部17は、ファクシミリ符号化されたファクシミリ画像データを記憶すると共に、後述する読取部19から読み込んだドットイメージデータ、または受信したファクシミリ画像データ、更にはこのファクシミリ画像データを復号化した後のドットイメージデータ等も記憶する。
【0089】
電子メール作成部18は、ファクシミリ符号化された画像データにヘッダ情報を付加すると共に、電子メールのフォーマット、具体的には電子メールの添付ファイルとして送受信可能なたとえばキャラクタコードに変換し、添付ファイル化する。
【0090】
読取部19は、原稿読み取り手段としての光電変換素子、たとえばCCD(Charge Coupled Device) を利用したスキャナであり、原稿画像を所定の解像度で読み取り、読み取った結果をドットイメージデータとして出力する。このドットイメージデータは前述の画像記憶部17に一旦記憶され、必要に応じてファクシミリ画像データに変換されたり、またはそのまま後述する記録部20からプリントアウトされる。
【0091】
記録部20は、本実施の形態では電子写真方式のプリンタ装置を備えており、通信によって受信したファクシミリ画像データをドットイメージデータに復号化した原稿画像、または読取部19で読み取った原稿画像等のデータをハードコピー(プリントアウト)する。なお、記録部20のプリンタ装置は他に、インクジェット方式、熱転写方式等であってもよい。
【0092】
なお、記録部20が原稿画像等の画像データのハードコピーを行なう際には像可視化剤(たとえば、トナー、インク等)を使用するが、このような記録部20には像可視化剤の残量を検出するセンサが備えられていることが一般的であり、その検出情報、即ち像可視化剤の残量に関する情報は常時記録部20から出力されている。
【0093】
また、記録部20が原稿画像等のデータのハードコピーを行なう際には記録媒体、たとえば種々のサイズの印刷用紙、OHPフィルム等を使用するが、このような記録部20には記録媒体をそのサイズ、種類(印刷用紙、OHPフィルム等)の別に収納する複数のトレイと、それぞれのトレイ内の記録媒体の残量を検出するセンサが備えられていることが一般的であり、その検出情報、即ち記録媒体のサイズ、種類別の残量に関する情報は常時記録部20から出力されている。
【0094】
更に、本実施の形態の記録部20が原稿画像等のデータのハードコピーを行なう際にはカラーまたはモノクロ(白黒)のいずれかを選択して行うことが可能であり、従ってカラー用の像可視化剤が無くなった(像回か剤切れ)としても、モノクロでハードコピーを行うことが可能である。
【0095】
符号/復号化制御部21は、読取部19がドットイメージデータとして読み込んだ原稿画像のデータのファクシミリ符号化を行ない、また逆にファクシミリ符号化されたデータを受信した場合にドットイメージデータへの復号化を行なう。即ち、この符号/復号化制御部21は、読取部19で読み取った原稿画像のドットイメージデータをファクシミリ符号化して圧縮する機能と、ファクシミリ符号化により圧縮されているファクシミリ画像データを元の原稿画像のドットイメージデータに復号化する。この符号/復号化制御部21においては、FAX通信で一般的に使用されているファクシミリ符号化方式、たとえばMH(Modified Huffman)、MR(Modified READ)、MMR(Modified Modified READ)等を用いることができる。
【0096】
LAN制御部22は、インターネット等のネットワーク3経由による電子メールの送受信及びインターネットFAX通信を行なうべくLAN(Local Area Network)またはインターネットと接続するためのものである。
【0097】
モデム23は、通常のFAX通信を行なうためのもであり、FAX通信が可能なFAXモデムで構成されている。このモデム23は、網制御部24を介して公衆電話回線と接続されている。網制御部24は、アナログの公衆電話交換網(PSTN)との回線制御動作、即ち回線の閉結及び開放の制御を行なうハードウェアであり、必要に応じてモデム23を公衆電話交換網と接続する。
【0098】
送達確認送受信制御部25は、前述したMDN機能による送達確認(送達確認応答)の要求、及び受信した送達確認応答の管理等を行なうためのものである。具体的には、送達確認送受信制御部25は、送信側の通信装置の電子メール作成部18が電子メールの作成に際して付加するヘッダ情報に含まれる送達確認要求に含まれる情報を利用して、正常受信、送信エラー等の情報を送達確認応答の電子メールにより送信側の通信装置へ返信する。
【0099】
なお、受信エラーとは、送達確認において、受信が正常に完了していないという結果が得られた場合に相当する。具体的には、受信側の通信装置において、受信した電子メールに添付ファイルとして添付されている圧縮画像データを復号出来ない場合等が相当する。この場合には、その旨の送達確認応答(電子メール)を受信側の通信装置から送信側の通信装置へ返信することにより、送信側の通信装置に再送を促すことが可能である。
【0100】
更に、送達確認送受信制御部25は、前述のパネル制御部13と組み合わせて、所定の送信設定を変更するための設定変更手段、及び送信設定を変更する際の確認をするための手段としても機能する。
【0101】
時計部26は、送達確認要求を付加した電子メールを送信した時点から送達確認応答を受信する時点までの経過時間を計測する手段であり、具体的には後述するタイムアウト時間等をカウントする。
能力情報管理部27は、この能力情報管理部27が備えられている通信装置本体のデータ受信を制約する要因(受信制約要因)の状態を表わす制約情報(以下、単に能力情報という)の変化を検出し、この能力情報の検出結果で能力情報管理テーブル142の登録内容を更新する。
【0102】
なお、制御用メモリ14には前述した如く、相手先情報テーブル141、能力情報管理テーブル142、能力通知管理テーブル143等が記憶されている。相手先情報テーブル141には従来一般的な相手先の電話番号、短縮番号等の他に、後述するような送達確認要求の送信と送達確認応答の返信とによって得られる相手先の能力情報も対応付けて登録される。能力情報管理テーブル142には、この通信装置自身の能力情報(受信制約要因の状態を表わす制約情報)が登録されており、上述の能力情報管理部27により更新される。能力通知管理テーブル143には、この通信装置が他の通信装置へ通知した能力情報に関する情報が登録されるが、詳細は後述する。
【0103】
次に、パネル制御部13の構成について説明する。図3はパネル制御部13の一構成例を示す模式図である。
【0104】
パネル制御部13は、大きくは表示部31と操作部32とで構成されており、両者を一体としたタッチパネル型に構成されている。そして、FAX送信に際しては、パネル制御部13に対して相手先、即ち送信の宛先の設定が行なわれ、設定された相手先情報は、制御用メモリ14の相手先情報テーブル141に登録される。表示部31は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)またはCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等からなり、装置全体の動作状態、送信先の情報等、数字及び記号のみならず、画像も表示する。
【0105】
表示部31はタッチパネルとして構成されており、種々の設定等に際して各種のソフトキーを表示し、入力を受付けるようになっている。
【0106】
操作部32は、FAX/電子メール装置11に対する設定、条件または処理動作等の入力操作に必要な各種のキー(入力手段)を備えている。具体的には、操作部32は、テンキー33、クリアキー34、スタートキー35、全解除キー(CAキー)36、モード選択キー37、ジョブステータス表示キー38、ユーザ設定キー39等を備えている。
【0107】
テンキー33は、画像形成枚数(印刷/コピー枚数)及び部数等を入力するためのものである。クリアキー34は、テンキー33から入力された情報等をクリアするためのものである。スタートキー35は、記録媒体(具体的には、記録用紙)への画像出力動作等を開始するためのキーである。全解除キー36は、設定された条件を全てクリアするためのキーである。
【0108】
また、モード選択キー37は、たとえばインターネットを介して受信したデータ等を出力するプリンタとしてのプリンタモード、電話回線またはインターネットを介して他の装置にデータを送信するFAXとしてのFAXモード、及び原稿から読み取った画像データを記録媒体に印刷する複写機としての複写(コピー)モード等を設定するためのキー(プリンタキー,FAX/イメージ送信キー,コピーキー)を有する。ユーザは、これらのキーの中からいずれかを選択することにより、本発明のFAX/電子メール装置11の機能を選択することができる。ジョブステータス表示キー38は、現在の画像形成ジョブの状況を、表示部31上において選択可能に表示させるためのキーである。ユーザ設定キー39は、その他の設定を行なうための画面を表示部31に表示させるためのキーである。
【0109】
以下、本発明の通信装置のFAX/電子メール装置11におけるインターネットFAX装置としての機能について説明する。なおここでは、FAX/電子メール装置11を備えた通信装置1から、同一構成のFAX/電子メール装置11を備えた通信装置5へデータの送信を行なう場合について説明する。従って、以下の説明においては、通信装置1が送信側の通信装置に、通信装置5が受信側の通信装置になる。
【0110】
本発明のFAX/電子メール装置11が、インターネットFAX装置としてFAX文書データ(ファクシミリ画像データ)を送信する場合、符号/復号化制御部21がファクシミリ符号化したFAX文書データに、電子メール作成部18がヘッダ情報を付加し、電子メールの添付ファイルのフォーマットに変換する。
【0111】
従って、送信側の通信装置1において、FAX文書データの送信先である電子メールアドレスへ送信される電子メールの添付ファイルとしてFAX文書データが付加されて電子メール化される。そして、通信装置1は公衆電話回線、LAN等を通じて図1に示すメールサーバ2に接続し、更にネットワーク(インターネット)3に接続することにより、メールサーバ2を介してメールサーバ4へ電子メールを送信する。一方、電子メールの送信先(受信側)である通信装置5は、メールサーバ4に接続することにより、メールサーバ4に蓄積されている電子メールを受信する。
【0112】
なお、電子メールの送信は、図1に示す構成のネットワークに限定されるものではない。たとえば、LAN、公衆電話回線等を通じてメールサーバ2に接続する必要はなく、直接インターネットに接続してネットワーク3上の通信装置5へ電子メールを送信する構成であってもよい。
【0113】
ところで、前述した如く、本発明の通信装置1,5に備えられているFAX/電子メール装置11は、配信成功後にメッセージ(電子メール)により処理状況を通知するMDN機能を有する。MDN機能とは、前述した如く、電子メールを受信した場合に、受信側の通信装置が送達確認応答の電子メールを送信側の通信装置へ返信することによって、相互に送達確認を行なう機能である。
【0114】
具体的には、送信側の通信装置1のFAX/電子メール装置11の電子メール作成部18が電子メールのヘッダ部に、送達確認送受信制御部25が利用するためのMDNフィールドを付加し、そのMDNフィールドに送達確認応答(電子メール)の送付先(返信先)のアドレス、即ち一般的には送信側の通信装置1のアドレスまたは番号等を記述しておくことにより、送達確認要求を行なう。
【0115】
次に、送信側の通信装置1のFAX/電子メール装置11が、FAX文書データを電子メールとして受信側の通信装置5へ送信する送信処理について図4及び図5を参照して説明する。図4及び図5は、送信側の通信装置1のFAX/電子メール装置11における電子メールの送信処理の手順を示すフローチャートである。
【0116】
まず、ユーザが原稿を読取部19にセットし、パネル制御部13を適宜に操作して送信先のアドレス及び送信条件等を入力することにより、送信側の通信装置1のFAX/電子メール装置11の電子メール作成部18が送信メールを作成する(ステップS1)。この後、送信処理が開始される。なお、この際に設定される送信先の情報及びその操作手順については後述する。
【0117】
次に、LAN制御部22または網制御部24によりインターネット(メールサーバ2)に接続し(ステップS2)、電子メール作成部18が作成した電子メールをメールサーバ2へ送信する(ステップS3)。このステップS3で送信される電子メールの内容については後述する。電子メールの送信が完了すると、通信装置1のFAX/電子メール装置11はインターネット(メールサーバ2)との接続を終了する(ステップS4)。
【0118】
次に、メールサーバ2へ送信された電子メールに対して、送達確認送受信制御部25が送達確認要求を設定していたか否かが判断され(ステップS5)、送達確認要求が設定されていなかった場合は(ステップS5でNO)、この電子メールの送信処理は終了される。一方、送達確認要求が設定されていた場合は(ステップS5でYES)、時計部26による送達確認待ちの時間の計測が開始される(ステップS6)。
【0119】
そして、FAX/電子メール装置11は所定時間毎にインターネット(メールサーバ2)に接続し(ステップS7)、新たな電子メール(新着メール)が到着しているか否かを判断する(ステップS8)。新たな電子メールが到着していない場合は(ステップS8でNO)、インターネット(メールサーバ2)との接続が終了される(ステップS10)。一方、新たな電子メールが到着している場合は(ステップS8でYES)、送達確認送受信制御部25が新着メールを受信する(ステップS9)。このステップS9において受信した電子メールの内容については後述する。
【0120】
なお、このステップS9で受信する電子メールは、送信先(受信側の通信装置5)から返信された送達確認応答の電子メールである場合と、送信先(受信側の通信装置5)への電子メールの送信が不可能であることを通知する受信側のメールサーバ4からの電子メール(エラーメール)である場合と、全く新規に受信側の通信装置5を含む他の通信装置から送信された通常の電子メールである場合とがあり得る。
【0121】
次に、送達確認送受信制御部25は送達確認応答の返信を受信したか否かを判断する(ステップS11)。送達確認応答またはメールサーバ4からのエラーメールを受信した場合は(ステップS11でYES)、時計部26による送達確認待ちの時間の計測を終了し(ステップS12)、送達確認応答の結果から送信エラーであるか否かが判断される(ステップS13)。送信エラーである場合は(ステップS13でNO)、NG情報を報知する(ステップS17)。具体的には、NG情報を報知する結果レポートを記録部20からプリントアウト(ハードコピー)するか、表示部31に表示する(ソフトコピー)。なおその他に、たとえば警報音を発生させる、合成音声により報知する等の報知動作を行なってもよい。送達確認応答の結果から送信が成功していた場合は(ステップS13でYES)、制御用メモリ14の能力通知管理テーブル143の対応する送信先の欄に通信成功の旨を登録して処理を終了する。
【0122】
一方、ステップS11において送達確認応答を受信していなかった場合は(ステップS11でNO)、時計部26による計測時間が設定されている送達確認待ちの時間に達しているか否か、即ち、送達確認応答がタイムアウトになったか否かが判断される(ステップS14)。待ち時間に達していない場合は(ステップS14でNO)、前述のステップS7へ処理が戻される。待ち時間に達していてタイムアウトエラーと判定された場合は(ステップS14でYES)、時計部26による送達確認待ちの時間の計測が終了され(ステップS15)、ユーザに対してタイムアウトエラーの報知を行ない(ステップS16)、その後に処理を終了する。なおこのタイムアウトエラーの報知は、たとえばパネル制御部13の表示部31への表示によってもよいし、記録部20からのハードコピー出力によってもよい。
【0123】
ところで、従来は、ネットワークへの画像情報の送信に際しては、送信先、即ち送信された画像情報の受信側の通信装置の符号化能力が不明であったという問題点があった。このため、インターネットの標準規格を定める団体であるIETF(Internet Engineering Task Force) は、インターネットFAX装置の標準化を検討し、符号化能力の最低基準として以下のような標準を提案した。即ち、標準符号化方式は、送信する画像の条件を「水平画素数:1728画素、解像度:200 ×100dpiまたは200 ×200dpi、符号化方式:MH」とし、この画像をTIFF(Tagged Image File Format)形式のファイルに変換し、更にキャラクタコード等のような電子メールの添付ファイルとして送信可能なフォーマットに変換し、電子メールフォーマットであるMIME(Multipurpose Internet Mail Extensions) の形式で添付ファイルとして送信する方式である。
【0124】
このように、一般的なインターネットFAX通信においては、標準符号化方式が定められているので、送信先がMHの符号化(復号化)能力を備えていることを前提に送信することができる。
【0125】
次に、前述のステップS3において電子メールのヘッダ部に送達確認要求のフィールドを付加した電子メールの内容について、その一例を示す図6乃至図8の模式図を参照して説明する。一般的に電子メールは、図6に(a) として示すヘッダ部及び図7に(b) として示す本文からなり、更に図8に(c) として示す添付ファイルが添付されている場合がある。但し、本発明の通信装置により送受信されるインターネットFAXでは、本来送受信されるべきファクシミリ画像データを添付ファイルとしているので、図8に(c) として示す添付ファイルが添付されている。なお、実際の電子メールは図6乃至図8のように3つに分割されてはいないが、ここでは説明の便宜上、分割した状態で説明する。
【0126】
図6に(a)として示すヘッダ部は、電子メールの送受信及びインターネットにおける配信等に関する情報を表示する部分であり、各行は送受信等に関する情報を表示する部分である。このヘッダ部の各行には、送受信等で用いられる固有の情報が記載されており、以下、これらの各行をフィールドという。
【0127】
たとえば「To」フィールドには電子メールの宛先(送信先:この例では通御S5のアドレス)が表示される。そして、本実施の形態においては、MDN(RFC2298)で規定されている「Disposition-Notification-To 」フィールド(MDNフィールド)に、送達確認応答の電子メールを送付すべき(返信すべき)送信先を設定するようにしてある。図6に(a) として示す例では、送達確認メールを送付すべき(返信すべき)送信先は送信側の通信装置1のアドレスである「Sharp _Doc _InternetFAX@sharp. co.jp 」に設定されている。
【0128】
また、「Message-ID」フィールドは、個々のメールを識別するための識別子のためのフィールドであり、たとえば送信時に送信メールに対して「Message-ID:<111@SHARP_D1> 」を付加して送信すると、相手先の設定に応じてたとえばMDNの送達確認応答としてその「Message-ID:<111@SHARP_D1> 」が結果情報の「Original-Message-Id 」フィールドに付与された電子メールを受信することができるので、これによってメールを識別できる。
【0129】
図7に(b) として示す本文は、電子メールの本体に相当する。本実施の形態では、画像情報を添付ファイルとして送信するインターネットFAX通信のための電子メールであるので、本文は簡単なメッセージの送受信のために補助的に用いられる。図7に(b) として示す例では、図8に(c) として示す添付ファイルの符号化方式がMHであることが示されている。
【0130】
図8に(c) として示す添付ファイルは、キャラクタコード等に符号化したファクシミリ画像データのファイルを図7に(b) として示す電子メールの本文に添付したものである。このインターネットFAX通信の際の添付ファイルの形式は、画像データをキャラクタコードに変換したMIME(Multipurpose Internet Mail Extensions) を使用するように定められている。
【0131】
以上に説明したような図6乃至図8に示すヘッダ部、本文、添付ファイルにて構成される電子メールが前述したステップS3において送信側の通信装置1のFAX/電子メール装置11から送信される。
【0132】
図9及び図10は、ステップS3において送信側の通信装置1から送信された電子メールを受信した受信側の通信装置5から返信され、ステップS9で送信側の通信装置1が受信する送達確認応答の電子メール(送達確認メール)の内容の一例を示す模式図である。
【0133】
図9及び図10に示す送達確認応答の電子メールは、図6及び図7に示した送信メールのヘッダ部及び本文と同様の図9に(a) 及び(b) として示すヘッダ部及び本文と、図8に示した送信メールの添付ファイルとは異なる図10に(c) として示すMDN情報とを含んでいる。図9に(a) 及び(b) として示すヘッダ部及び本文については、前述の図6及び図7に示す送信メールのそれと基本的には同様の内容であるので、それらの説明は省略する。
【0134】
但し、図9に(a) として示す送達確認応答の電子メールのヘッダ部の宛先のフィールド(「To」フィールド)は、図6に(a) として示した送信メールにおいて「Disposition-Notification-To 」フィールドにて指定してあったアドレス「Sharp _Doc _InternetFAX@sharp. co.jp 」になっている。また、図9に(a) として示す送達確認応答の電子メールのヘッダ部の「Subject 」フィールドには、処理が成功(正常受信)した旨が記載されている。
【0135】
図9に(b) として示す送達確認応答の電子メールの本文においては、送信が成功したか、または失敗(エラー)した旨のメッセージが記述される。
【0136】
図10に(c) として示す送達確認応答の電子メールのMDN情報はMDNに用いるための情報であり、図示した各フィールドは、それぞれ以下のような情報を表す。
【0137】
「Final-Recipient 」フィールドは、MDNを返信した装置のアドレスを示す。「Original-Message-Id 」フィールドは、電子メールを識別するためのIDである。たとえば図6に(a) として示す送信メールのヘッダ部の「Message-ID」フィールドに対応する送達確認応答であることを示す返信メールの識別IDとして用いられる。「Disposition 」フィールドは、図6に(a) として示す送信メールのヘッダ部の「Message-ID」フィールドにて識別される電子メールの処理が成功したか否か等の状態を示す。図10に(c) として示す例では、処理が成功(正常受信)した旨が示されている。
【0138】
更に、「Media-Accept-Features 」フィールドは、電子メールを受信し、送達確認メールを送信した送信元(受信側の通信装置5)の装置の能力情報を示すフィールドである。この「Media-Accept-Features 」フィールドによって、受信側の通信装置5から返信される送達確認応答の電子メールによって送信側の通信装置1へ能力情報(データ受信を制約する要因の状態を表わす制約情報)が通知される。このフィールドは、受信側の通信装置5において、能力情報管理テーブル142に基づいて作成される。
【0139】
図10に(c) として示すように、本実施の形態の送信先(受信側の通信装置5)の能力情報は、モノクロ表示であり(color=Binary)、TIFFフォーマットのみを読み取ることが可能であり(image-file-structure=TIFF-limited) 、200dpiの解像度であり(dpi=200) 、縦横比が200:100 又は200:200 であり(dpi-xyratio=[200/100,200/200]) 、符号化方式はMHが可能であり(image-coding=[MH]) 、MRC(Mixed Raster Content)モードは0であり(MRC-mode=0)、用紙サイズはA4、B4、A3のいずれかである(paper-size=[A4,B4,A3]) 。
【0140】
なお、MRCモードが0の場合においては、1頁内に異なる符号化方式及び、解像度は許可されない。このMRCモードとは、一つのファイルに複数の圧縮方式を混在させたり、カラーとモノクロとを混在させたりするための設定を行なうモードである。
【0141】
次に、前述の図5のステップS9において送信側の通信装置1に受信される送達確認応答の電子メールを、受信側の通信装置5が送信側の通信装置1に対して送信する処理手順について図11のフローチャートを参照して説明する。
【0142】
受信側の通信装置5はメールサーバ4に接続し(ステップS18)、メールサーバ4に新着メールが蓄積されているか否かを判断する(ステップS19)。新着メールが無い場合は (ステップS19でNO)、受信側の通信装置5はメールサーバ4との接続を終了して処理を終了する(ステップS20)。新着メールが有る場合は(ステップS19でYES)、受信側の通信装置5は新着メールを受信し(ステップS21)、メールサーバ4との接続を終了する(ステップS22)。次に、受信側の通信装置5は受信した新着メールの内に送達確認要求が付加された電子メールが有るか否かを送達確認送受信制御部25が判断する(ステップS23)。
【0143】
受信した電子メールに送達確認要求が付加されている電子メールが含まれていないと判断された場合は(ステップS23でNO)、受信側の通信装置5は処理を終了する。
【0144】
一方、受信した電子メールに送達確認要求が付加されているメールが含まれていると判断された場合は(ステップS23でYES)、通信装置5のFAX/電子メール装置11の送達確認送受信制御部25は能力情報管理テーブル142に登録されている能力情報を呼び出し(ステップS24)、この能力情報を用いて電子メール作成部18が受信結果に応じた返信のための電子メール(送達確認応答、即ち返信メール)を作成する(ステップS25)。そして、受信側の通信装置5はサーバ4に接続し(ステップS26)、先に電子メール作成部18が作成した送達確認応答の電子メールを送信し(ステップS27)、その後にメールサーバ4との接続を終了して処理を終了する(ステップS28)。このようにして受信側の通信装置5から返信された送達確認応答の電子メールが、図5のステップS9において送信側の通信装置1に受信される。
【0145】
次に、上述のステップS24において能力情報管理テーブル142から呼び出される能力情報について、図12〜図14の能力情報管理テーブル142の登録内容を示す模式図を参照して説明する。
【0146】
図12(a) 、図13(a) 、図14(a) はそれぞれ受信側の通信装置5の能力情報管理テーブル142に登録されている能力情報の一例を示している。このような能力情報管理テーブル142に登録されている能力情報が、通信装置5の状態が変化した場合にはその変化後の状態に応じてそれぞれ図12(b) 、図13(b) 、図14(b) に示すように更新される。そして、この能力情報が、図11のステップS25において送達確認応答の電子メールに添付されて送信される。
【0147】
たとえば図12(a) の1行目から6行目までに示すフィールドに登録されている情報は、図10に(c) として示した「Media-Accept-Features 」フィールドの内容に相当する。換言すれば、能力情報管理テーブル142に登録されている情報を用いて「Media-Accept-Features 」フィールドが作成される。たとえば、図12(a) の4行目のフィールドに符号化方式(「image-coding」)として登録されている情報は、MH, MR, MMR に加えてJPEGをも含んでおり、受信側の通信装置5がカラー画像にも対応していることを意味している。
【0148】
また、図12(a) の7行目は、受信側の通信装置5が故障しているか否かを示す情報が登録されているフィールドである。このフィールドの内容が「capability/ok 」である場合は受信側の通信装置5は正常に動作していることを、「capability/down 」である場合は受信側の通信装置5が故障していることをそれぞれ意味している。
【0149】
次に、能力情報管理テーブル142に登録されている能力情報の更新の処理手順について、図15及び図16のフローチャートを参照して説明する。この能力情報の更新の処理は受信側の通信装置5のFAX/電子メール装置11の能力情報管理部27により、予め定められている設定に応じて所定のタイミングで行なわれ、これによって能力情報管理テーブル142の登録内容が更新される。
【0150】
能力情報管理部27は通信装置5の状態が変化したか否かを常時判断しており(ステップS29)、状態が変化していない場合は(ステップS29でNO)、ステップS29に戻ってこの判断を繰り返す。
【0151】
通信装置5の状態が変化した場合は(ステップS29でYES)、能力情報管理部27はまず画像記憶部17の使用可能な記憶容量、即ち残記憶容量が所定値以下であるか否かを判断する(ステップS30)。ここで、画像記憶部17の残記憶容量が所定値以下である場合は(ステップS30でYES)、能力情報管理部27は異常の内容をたとえば表示部31に表示することにより、ユーザに報知する(ステップS31)。この場合は、具体的には画像記憶部17の残記憶容量が少なくなっていること、及びその対処方法として画像記憶部17に記憶されている画像データの印刷出力を行うこと、及び新たに受信する画像データの解像度を変更すること等が報知される。
【0152】
従って、この時点において、ユーザが異常報知に応じて、たとえば画像記憶部17に記憶されている画像データの印刷出力を行なったような場合には画像記憶部17の残容量が増大するので、異常状態ではなくなる。
【0153】
しかし、ユーザが画像記憶部17に記憶されている画像データの印刷出力を行なわない場合には、画像記憶部17の残容量で対応できるようにするために、能力情報管理部27は画像データの解像度を変更する指示が与えられたか否かを判断する(ステップS32)。ユーザの指示に応じて解像度を変更する場合は(ステップS32でYES)、能力情報管理部27はその時点で設定されている、即ち能力情報管理テーブル142に登録されている解像度よりも低解像度に解像度を設定し、新たに設定された解像度で能力情報管理テーブル142の登録内容を更新し(ステップS33)、後述するステップS34へ処理を進める。このようにして解像度の変更が行なわれると、能力情報管理テーブル142の登録内容が図13(a) に示す状態から図13(b) に示す状態に更新される。
【0154】
ユーザが解像度の変更を指示しなかった場合は(ステップS32でNO)、能力情報管理部27は能力情報管理テーブル142に登録されている能力情報が「カラー」であれば「モノクロ」に変更することにより画像記憶部17の残容量の有効使用を可能にする。この場合、能力情報管理部27は能力情報管理テーブル142の登録内容を「カラー」から「モノクロ」に更新し(ステップS38)、後述するステップS34へ処理を進める。このようにして「カラー」から「モノクロ」への変更が行なわれると、能力情報管理テーブル142の登録内容が図12(a) に示す状態から図12(b) に示す状態に更新される。
【0155】
次に、ステップS30において画像記憶部17の残容量が所定値以下でなかった場合は(ステップS30でNO)、能力情報管理部27は装置の状態変化が像可視化剤(たとえば、トナー、インク等)切れによるものか否かを判断する(ステップS35)。
【0156】
ここで、像可視化剤切れの状態になっている場合は(ステップS35でYES)、能力情報管理部27は異常の内容をたとえば表示部31に表示することによりユーザに報知する(ステップS36)。この場合は、具体的には記録部20の像可視化剤(たとえば、トナー、インク等)切れであること等が報知される。
【0157】
次に能力情報管理部27は、装置の状態に応じてカラー印字が可能であるか否かを判断する(ステップS37)。カラー印字が可能な場合は(ステップS37でYES)、後述するステップS34へ処理が進められる。しかし、カラー印字が不可能である場合は(ステップS37でNO)、能力情報管理部27は能力情報の「カラー」を「モノクロ」に変更し、能力情報管理テーブル142の内容を更新し(ステップS38)、後述するステップS34へ処理を進める。
【0158】
像可視化剤切れでなかった場合は(ステップS35でNO)、能力情報管理部27は次に装置の状態変化が用紙切れによるものであるか否かを判断する(ステップS39)。
【0159】
用紙切れであった場合は(ステップS39でYES)、能力情報管理部27は異常の内容をたとえば表示部31に表示することにより、ユーザに報知する(ステップS40)。この場合は、具体的には記録部20の用紙が無くなっていること、及びその無くなった用紙のサイズ等が報知される。この場合、無くなったサイズの用紙をユーザが補充しなければ、たとえば図14(a) に示す状態から図14(b) に示す状態に変化した場合のようにB4サイズの用紙が無くなったままの場合は、B4サイズの画像データを受信したとしてもA4サイズに縮小されて記録部20からプリントアウトされる。
【0160】
しかし、従来であれば、送信側の通信装置1にはこのような変倍処理が受信側の通信装置5で行なわれたことは検知できなかった。このような事態を回避する目的で、能力情報管理部27は用紙切れになったサイズの画像データが送信されて来ないように、能力情報の用紙サイズを変更し、能力情報管理テーブル142の内容を更新し(ステップS41)、ステップS34へ処理を進める。このようにして用紙サイズの変更が行なわれると、能力情報管理テーブル142の登録内容が図14(a) に示す状態から図14(b) に示す状態に更新される。
【0161】
用紙切れでなかった場合は(ステップS39でNO)、能力情報管理部27は装置の状態変化が受信に影響するような故障であるのか否かを判断する(ステップS42)。ここでの受信に影響するような故障とは、画像メモリの故障、印字装置の故障等のような故障に相当する。
【0162】
受信に影響しない故障である場合は(ステップS42でNO)、能力情報管理部27は異常の内容をたとえば表示部31に表示することによりユーザに報知し(ステップS45)、後述するステップS34に処理を進める。
【0163】
受信に影響する故障が生じている場合は(ステップS42でYES)、能力情報管理部27は異常の内容をたとえば表示部31に表示することによりユーザに報知し(ステップS43)、能力情報を「故障中」に変更し、能力情報管理テーブル142の内容を更新し(ステップS44)、後述するステップS34へ処理を進める。このようにして装置の状態が「故障中」へ変更されると、能力情報管理テーブル142の登録内容がたとえば図12(a) 、図13(a) 、図14(a) の7行目に示す「capability/ok 」から図12(b) 、図13(b) 、図14(b) の7行目に示す「capability/down 」へ更新される。
【0164】
以上のような処理が行なわれた後はいずれにしてもステップS34に処理が進められる。このステップS34においては、能力情報管理部27はたとえばユーザによって異常が解除されたか否かを判断する。異常が未だ解除されていない場合は(ステップS34でNO)、ステップS29へ処理が戻されて上述の処理が反復される。一方、異常が解除された場合は(ステップS34でYES)、能力情報管理部27は異常が解除されたことに応じて、たとえば元の状態に戻すように、能力情報管理テーブル142に登録されている能力情報を更新する(ステップS46)。このような処理により、更新された能力情報がたとえば図11のステップS24において送達確認送受信制御部25により能力情報管理テーブル142から呼び出され、電子メール作成部18により送達確認応答の電子メールに付加されて送信される。
【0165】
以上のように、本発明の通信装置は、受信側の通信装置5として機能する場合には、能力情報管理部27が本体の能力情報の変化を検出して制御用メモリ14内の能力情報管理テーブル142の登録内容を更新し、この能力情報管理テーブル142の登録内容を送達確認送受信制御部25が呼び出して送達確認応答の電子メールに電子メール作成部18が付加して送信するように構成されている。従って、本発明の通信装置が受信側の通信装置5となっている場合は、適切な能力情報を送信側の通信装置1へ返信して伝達することが可能になるので、送信側の通信装置1ではそれ以降は受信側の通信装置5から伝達された能力情報に従って送信することが可能になり、エラーが生じないように通信を行なうことができる。
【0166】
次に、本発明の実施の形態2について以下に説明する。本発明の通信装置の実施の形態2においては、送達確認応答の電子メールによって能力情報を通知した後に、更に能力情報が変化した場合には、この変化を他の通信装置へ送達確認要求の有無には拘わらずに通知する構成を採っている。
【0167】
なお、本実施の形態2においても、通信装置1,5の構成は、前述の実施の形態1の場合と基本的に同様である。従って以下の説明では、前述の実施の形態1と異なる点について説明する。
【0168】
本発明の通信装置では、たとえば受信側の通信装置5から送達確認応答の電子メールによって他の通信装置、たとえば送信側の通信装置1へ能力通知を行なった場合、その通知した能力情報は送信側の通信装置1に登録される。このため、たとえば受信側の通信装置5において能力情報が変更された場合、それを送信側の通信装置1をも含む他の通信装置へ通知することが好ましい。また、このような通知を行なうためには、どの通信装置にどのような内容の能力通知を過去に行なったかを能力情報を通知した側の通信装置自身が把握しておく必要がある。このために、以下に説明するような能力通知管理テーブル143が本発明の通信装置のFAX/電子メール装置11の制御用メモリ14に記憶されている。
【0169】
図17は本発明の通信装置1,5のFAX/電子メール装置11の制御用メモリ14に記憶されている能力通知管理テーブル143の登録内容の一例を示す模式図である。なお、以下の説明では受信側の通信装置5を例として説明する。
【0170】
能力通知管理テーブル143には、個々の電子メールを特定するための管理番号(管理No.)と、送信/受信の別と、モードと、通信日付及び時刻と、通信モードと、通信相手先(受信の場合は送信元、送信の場合は送信先)と、通信枚数と、通信結果とが登録されるように構成されている。
【0171】
たとえば、管理番号「001」の電子メールは、たとえば実施の形態1の図11のS21において受信側の通信装置5が受信した電子メールに相当する。但し、ここに示す例では、この管理番号「001」の電子メールの受信に失敗したことが登録されている。また、管理番号「002」の電子メールは、たとえば実施の形態1の図11のステップS27において受信側の通信装置5が送信した電子メールに相当する。但し、ここに示す例では、この管理番号「002」の電子メールは、上述の管理番号「001」の電子メールの受信に失敗した旨の送達確認応答の電子メールであることが登録されている。
【0172】
なお、管理番号「003」、「004」の電子メールについては説明を省略する。管理番号「005」の電子メールは、受信側の通信装置5において能力情報が変化したことを他の通信装置、ここに示す例では受信側の通信装置1へ通知するための電子メールであることが登録されている。
【0173】
この管理番号「005」のような電子メールを送信する際の処理手順について図18のフローチャートを参照して以下に説明する。
【0174】
まず、能力情報管理部27は能力情報が変化したか否か、換言すれば能力情報管理テーブル142に登録されている能力情報が更新されたか否かを判断する(ステップS47)。この判断は、たとえば実施の形態1において図15及び図16に示したフローチャートの処理手順によって行なわれる。能力情報が変化していない場合には、換言すれば能力情報が変化するまではステップS47の処理が反復される。
【0175】
能力情報が変化した場合は(ステップS47でYES)、能力情報管理部27は以前に送達確認応答の電子メールを送信した相手先が存在するか否かを図17に示した能力通知管理テーブル143の登録内容から判断する(ステップS48)。そのような相手先が存在しない場合は(ステップS48でNO)、処理は終了される。しかし、そのような相手先が存在する場合、たとえば図17に示す例では管理番号「002」の電子メールがそのような相手先へ送信されたことが登録されているので(ステップS48でYES)、能力情報管理部27は管理番号「002」の欄を確認して能力情報管理テーブル142から能力情報を呼出し、電子メール作成部18が能力通知のための電子メールを作成し(ステップS49)、サーバに接続して送信処理を行なう(ステップS50)。この結果、図17に示す管理番号「005」の電子メールが作成されて送信されることになる。
【0176】
ここで、上述の管理番号「005」の電子メールの内容について、その一例を示す図19及び図20の模式図を参照して説明する。但し、図19及び図20に示す電子メールは、前述の図9及び図10に示した送達確認応答の電子メールと基本的には同様の構成であるので、ここでは異なる点のみを説明する。
【0177】
図20に(c) として示すように、管理番号「005」の電子メールの「Disposition 」フィールドは「capability/change 」となっている。一方、管理番号「002」のメールの場合には、受信に失敗したので、「processed/error 」となっている。このように、「Disposition 」フィールドの内容に応じて能力情報が変化したことが通知される。
【0178】
このような能力情報の変化の詳細は「Media-Accept-Features 」フィールドに登録されている。ここでは、管理番号「002」の電子メールの受信時にはモノクロ表示であったがその後にフルカラー表示へ変更されたものとする。このようにして通信装置5から能力情報の変化を他の通信装置へ通知した場合、能力情報の変化を通知された通信装置では通信装置5への送信に際しては通知された変更後の情報に従って送信を行ない、通信装置5では変更後の状態に応じた内容、即ちこの場合はフルカラー表示で画像データを受信する。従って、以前に通知した能力情報(この場合はモノクロ表示)に基づいて通信装置5へ電子メールが送信されることが回避される。
【0179】
なお、図17に示した本実施の形態2における能力通知管理テーブル143の構成は一例を示したものであり、後述する図21のような構成を採ることも可能である。
【0180】
ところで、図20に(c) として示した「Disposition 」フィールドの項目「capability/change 」、「capability/down 」、「capability/ok 」の相異は以下の通りである。まず、前回に故障(capability/down)と通知していて、今回故障が復旧したことを通知する場合には「capability/ok 」が使用される。逆に、前回は使用可能、即ち故障していなかったが、今回は故障している場合は「capability/down 」が使用される。それ以外の能力情報の変化に関しては「capability/change 」が使用される。
【0181】
次に本発明の実施の形態3について図21、図22を参照して説明する。なお、本実施の形態3においては、予め登録されている特定の相手先に能力情報を定期的に通知する構成を採っている。
【0182】
なお、本実施の形態3においても、通信装置1,5の構成は、前述の実施の形態1,2におけるものと基本的に同様である。以下の説明では、前述の実施の形態1,2と異なる点について説明する。
【0183】
図21は通信装置5の制御用メモリ14に備えられる能力通知管理テーブル143の登録内容の一例を示す模式図である。本実施の形態3の通信装置のFAX/電子メール装置11の能力通知管理テーブル143には、通知タイミング及び最終実行日の欄が設けられている。なお、この図21では実施の形態2において示した図17と同様の欄の内のいくつかは説明の簡略化のために図示を省略した。
【0184】
ここで、通知タイミングが「毎回」となっている場合は、能力情報の変化が検出される都度、その変化を相手先に通知することを意味する。また、通知タイミングが「10日」となっている場合は、前回の通知時点から10日後に次の通知を行なうことを意味する。更に、通知タイミングが「木曜日」となっている場合は、前回の通知時点から変化があった場合に、その次の木曜日に通知を行なうことを意味する。
【0185】
通信装置5は、このような通信相手先それぞれに応じて予め定められている通知タイミングに従って、以前に送達確認応答の電子メールを送信した相手先に定期的に能力情報を通知する。このような定期的な能力情報の通知の処理手順について図22に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図22に示すフローチャートにおいては、電子メールの受信時に通知タイミングの確認を行なう場合について説明する。また、この図22のフローチャートでは、実施の形態1における図11のフローチャートと同様の処理手順には同一のステップ番号を付して説明する。
【0186】
まず、受信側の通信装置5がメールサーバ4に接続し(ステップS18)、メールサーバ4に新着メールが蓄積されているか否かを判断する(ステップS19)。新着メールが無い場合は (ステップS19でNO)、受信側の通信装置5はメールサーバ4との接続を終了して処理を終了する(ステップS20)。新着メールが有る場合は(ステップS19でYES)、受信側の通信装置5は新着メールを受信し(ステップS21)、メールサーバ4との接続を終了する(ステップS22)。次に、受信側の通信装置5は受信した新着メールの内に送達確認要求が付加された電子メールが有るか否かを判断する(ステップS23)。
【0187】
受信した電子メールに送達確認要求が付加されている電子メールが含まれていないと判断された場合は(ステップS23でNO)、受信側の通信装置5は処理を終了する。
【0188】
一方、受信した電子メールに送達確認要求が付加されている電子メールが含まれていると判断された場合は(ステップS23でYES)、通信装置5のFAX/電子メール装置11の能力情報管理部27は、図21にその登録内容を示す能力通知管理テーブル143を参照して、初めて通知する相手先であるか否か、換言すればその相手先が能力通知管理テーブル143に既に登録されているか否かを判断する(ステップS51)。初めて通知する相手先である場合は(ステップS51でYES)、能力情報管理部27はこの相手先のアドレスを能力通知管理テーブル143に追加登録し(ステップS52)、後述するステップS25へ処理を進める。
【0189】
初めて通知する相手先ではない場合は(ステップS51でNO)、能力情報管理部27は能力通知管理テーブル143のこの相手先に関する登録内容を更新し(ステップS53)、次のステップS25に処理を進める。
【0190】
ステップS25では、電子メール作成部18が返信のための電子メール(送達確認応答、即ち返信メール)を作成する(ステップS25)。そして、受信側の通信装置5はサーバ4に接続し(ステップS26)、先に作成した送達確認応答の電子メールを送信し(ステップS27)、その後にメールサーバ4との接続を終了して処理を終了する(ステップS28)。このようにして受信側の通信装置5から返信された送達確認応答の電子メールが、図5のステップS9において送信側の通信装置1に受信される。
【0191】
次に、電子メールの受信時以外の任意の通知タイミングにおける通信装置5からの能力情報の通知処理について、その処理手順を示す図23のフローチャートを参照して説明する。
【0192】
まず、能力情報管理部27は能力情報が変化したか否か、換言すれば能力情報管理テーブル142に登録されている能力情報が更新されたか否かを判断する(ステップS54)。この判断はたとえば実施の形態1の図15及び図16に示したフローチャートの処理手順によってなされる。能力情報が変化していない場合は(ステップS54でNO)、後述するステップS61へ処理が進められる。
【0193】
状態が変化している場合は(ステップS54でYES)、能力情報管理部27は電子メールの受信中であるか否かを判断する(ステップS55)。これは、たとえばトナー切れ、用紙切れ、メモリフル(画像記憶部17の残容量が無くなった状態)等のような状態変化は電子メールの受信中に発生する場合が多いためである。電子メールの受信中であると判断された場合は(ステップS55でYES)、能力情報管理部27は能力情報管理テーブル142に登録されている送達確認応答の電子メールによって通知すべき能力情報を更新し(ステップS56)、後述するステップS60へ処理を進める。
【0194】
電子メールの受信中でないと判断された場合は(ステップS55でNO)、能力情報管理部27は能力通知管理テーブル143を参照し(ステップS57)、通知タイミングに到達している相手先があるか否かを判断する(ステップS58)。たとえば、能力情報管理テーブル142に登録されている通知タイミングの項に「毎回」が登録されている場合には、能力情報が変化する都度、通知タイミングに到達していると判断される。通知タイミングの項に他の情報が登録されている場合も、その時点で条件を満たしていれば通知タイミングに到達していると判断される。
【0195】
通知タイミングに到達している相手先がない場合は(ステップS58でNO)、処理は終了する。しかし、通知タイミングに到達している相手先がある場合は(ステップS58でYES)、能力情報管理部27は通知処理を行なう(ステップS59) 。そして、能力情報管理部27は、前述同様にして能力通知した相手先の能力通知管理テーブル143の登録内容を更新し(ステップS60)、処理を終了する。
【0196】
先のステップS54においての状態変化がなかったと判断された場合は、能力情報管理部27は通知タイミングに到達している相手先があるか否かを判断する(ステップS61)。この通知タイミングとは、所定期間が経過したか否かを意味している。通知タイミングに到達している相手先がない場合は(ステップS61でNO)、ステップS54へ処理が戻される。
【0197】
通知タイミングに到達している相手先がある場合は(ステップS61でYES)、能力情報管理部27はその相手先に前回通知した内容と現在の状態とが異なっているか否かを判断する(ステップS62)。ここで、前回通知した内容と現在の内容とが異なっている場合は(ステップS62でYES)、前述のステップS59へ処理が進められて通知処理を行なった後に前述のステップS60へ処理が進められる。前回通知した内容と現在の内容とが同一である場合は(ステップS62でNO)、処理は終了する。このように、装置の状態に変化が無い場合には通知処理を行なわないようにすることにより、送信処理の負荷を軽減することができる。
【0198】
次に、図24の電子メールの内容を示す模式図を参照して、図23のステップS59等で通知タイミングであるとして相手先へ送信される能力情報通知メールの内容の一例について説明する。なお、この電子メールは、図24に(a) として示すヘッダ部と図24に(b) として示す本文とからなる。
【0199】
図24に(a) として示すヘッダ部には、「Disposition-Notification-Options」フィールドによって能力変化の有無が示されている。このフィールドの各項目「capability/change 」、「capability/down 」、「capability/ok 」の使い分けは、実施の形態2における図20に(c) として示した場合と同様であるので説明は省略する。
【0200】
また、図24に(b) として示す電子メールの本文には、上述の図20に(c) として含まれていた「Media-Accept-Features 」フィールドが含まれている。また、図24に(a) として示すように、能力情報を通知するための電子メールは「Content-Type」フィールドが「text/plain」であってもよい。また、たとえば図19に(a) として示したように「multipart/report」であってもよい。
【0201】
なお、図21において説明した能力通知管理テーブル143の通知タイミングの項目は、通信装置5のユーザがマニュアル設定してもよいが、他の通信装置、たとえば通信装置1から受信した電子メールの内容に応じて送達確認送受信制御部25が設定する構成とすることも可能である。
【0202】
即ち、たとえば図25乃至図27の模式図に示すような電子メールが通信装置1から通信装置5へ送信された場合を例として説明する。この電子メールは、図25に(a) として示す本文の「Disposition-Notification-To 」フィールドが拡張されて「Sharp _Doc _InternetFAX@sharp.co.jp/1day」となっており、スラッシュ(/) の後に項目が追加されている。ここで、スラッシュ(/) の後の「1day」は一日後を意味しており、この場合は送達確認送受信制御部25がこの「1day」に応じて能力通知管理テーブル143の通知タイミングの項を「1日」に設定する。また、スラッシュ(/) の後に追加された項目がたとえば「change」である場合は能力通知管理テーブル143の通知タイミングの項が「毎回」に設定される。更に、スラッシュ(/) の後に追加された項目がたとえば「THU 」である場合は能力通知管理テーブル143の通知タイミングの項が「木曜日」に設定される。
【0203】
次に、通信装置5に登録されている相手先情報の一例について、制御用メモリ14に記憶されている相手先情報テーブル141の登録内容を示す図28の模式図を参照して説明する。
【0204】
この相手先情報とは、一般的な相手先の電話番号、短縮番号等の他に、たとえば実施の形態1において、図4及び図5を参照して送信側の通信装置1に関して説明した、ステップS3における送達確認要求の送信とステップS11における送達確認メールの受信とによって得られる情報を対応付けて登録したものである。図4及び図5には示していないが、たとえばステップS3、ステップS11においてこのような相手先情報が作成され、相手先情報テーブル141の登録内容が更新される。なお、ここでは、受信側の通信装置5における相手先情報について説明する。
【0205】
図28に示すような相手先情報テーブル141の登録内容において、管理番号「001」の電子メールは装置の状態情報の欄が「capability/down 」になっている。これは、送信した送達確認要求に応じて能力情報通知として「capability/down 」を受信したことを意味する。なお、管理番号「002」〜「004」の電子メールについては説明を省略する。
【0206】
本実施の形態3の通信装置5は、相手先情報テーブル141に登録されている各相手先への電子メール送信を、たとえば図29(b) の模式図に示すように表示部31に表示されたタッチパネルから選択することもできる。ここで、管理番号「001」の相手先(「中村家具」)は装置の状態が故障中(capability/down )であるので、故障中でない場合の図29(a) に示す表示部31の表示状態から図29(b) に示す「故障中」の表示状態に変更されている。なお、「故障中」と表示すると共に、たとえば反転表示、高輝度表示、点滅上表示等を行なってもよい。
【0207】
ここで、上述のような表示部31の表示状態が変更される際の処理手順について、図30のフローチャートを参照して説明する。
【0208】
まず、能力情報管理部27は電子メールを受信したか否かを判断する(ステップS63)。電子メールを受信していない場合は (ステップS63でNO)、ステップS63の処理が反復され、電子メールを受信した場合は (ステップS63でYES)、ステップS64へ処理が進められる。
【0209】
ステップS64においては、能力情報管理部27は能力通知が付加されている電子メールを受信したか否かを判断する。能力通知が付加されている電子メールを受信していない場合は(ステップS64でNO)、処理は終了される。しかし、能力通知が付加されている電子メールを受信した場合は(ステップS64でYES)、能力情報管理部27はその電子メールで通知された能力情報で図28に示したような相手先情報テーブル141の登録内容を更新する(ステップS65)。
【0210】
次に能力情報管理部27は、この能力通知の内容が故障した旨の通知(capability down) または故障から復帰した(capability ok) 旨の通知であるか否かを判断し(ステップS66)、前者である場合は(ステップS66でYES)、表示部31の表示状態を変更し(ステップS67)、後者の通知である場合は(ステップS66でNO)、能力通知を送信してきた通信装置への応答の電子メールが必要であるか否かを判断する(ステップS68)。たとえば、送信先が故障から復帰した場合には電子メールが必要であると判断して電子メールを送信してもよい(ステップS69)。メ−ルが不要である場合には処理を終了する。
【0211】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明のデータ通信システム及び通信装置によれば、データの受信を制約する制約情報(能力情報)が制約情報記憶手段(能力情報管理テーブル)に記憶されている。従来の通信装置では送達確認要求が付加されたデータ(電子メール)を受信し、これに応じて送達確認応答を返信する場合、制約情報が変化していても、その変化の状態を反映させることはできなかった。しかし、本発明のデータ通信システム及び通信装置では、送達確認要求が付加されたデータを受信した場合に返信する送達確認応答に変化した後の制約情報を含めているので、送信元の通信装置では返信されてきた変化した後の制約情報に従ってそれ以降は適切な送信を行うことが可能になる。
【0212】
本発明の通信装置によれば、他の通信装置から送信された送達確認要求を付加したデータを受信した場合に送達確認応答を他の通信装置へ返信する受信側の通信装置として、データの受信を制約する要因の状態を表わす制約情報を記憶する制約情報記憶手段を備えており、制約情報が変化した場合に、制約情報記憶手段の記憶内容を制約情報更新手段が更新し、この更新された制約情報を送達確認応答に付加して送信側の通信装置へ返信する。従って、送信側の通信装置では返信されてきた変化した後の制約情報に従ってそれ以降は適切な送信を行うことが可能になる。
【0213】
また本発明のデータ通信システム及び通信装置によれば、使用可能な記録媒体のサイズ及び/又は種類が制約情報として制約情報記憶手段に記憶されており、この使用可能な記録媒体のサイズ及び/又は種類が変化した場合に制約情報記憶手段が制約情報として記憶している使用可能な記録媒体のサイズ及び/又は種類が更新される。従来の通信装置では、たとえば本来はA4,B4,A3の各サイズが使用可能であってB4サイズの記録媒体が無くなった場合にも依然としてB4サイズも使用可能であるとの前提であったため、この場合にB4サイズの画像が送信されてくると、A4サイズへ自動的に変更された上で記録出力されていた。また、従来は最大受信サイズまたはセットされている最大サイズとしてはA3サイズが前提であった。しかし、本発明では、制約情報記憶手段が記憶している実際に使用可能な記録媒体のサイズ及び/又は種類を送達確認応答によって送信元の通信装置へ通知することができるため、受信側の通信装置において無駄な処理が防止される。
【0214】
本発明のデータ通信システム及び通信装置によれば、受信したデータに含まれる画像データを記憶する画像データ記憶手段の残容量を検出する残容量検出手段を備えると共に、画像データの解像度を制約情報として制約情報記憶手段が記憶しており、残容量検出手段の検出結果が変化した場合に制約情報記憶手段が制約情報として記憶している画像データの解像度が変更される。従って、画像データ記憶手段の残記憶容量が少ない場合には、制約情報としての画像の解像度をより低い解像度へ変更して制約情報記憶手段に記憶し、この画像の解像度を送達確認応答によって送信元の通信装置へ通知することができるため、いわゆるメモリフル状態に陥ることが回避され、受信エラーが防止される。
【0215】
本発明のデータ通信システム及び通信装置によれば、画像データの色情報を上述の発明の制約情報記憶手段が制約情報として記憶し、画像データ記憶手段の残容量検出手段の検出結果が変化した場合に制約情報記憶手段が制約情報として記憶している画像データの色情報が変更される。従って、画像データ記憶手段の残容量が少ない場合には、画像の色情報をカラーからモノクロへ変更して制約情報記憶手段に記憶し、この色情報を送達確認応答によって送信元の通信装置へ通知することができるため、その後はモノクロ画像が送信されてくることが期待され、カラー受信することによる受信エラーを防止することが可能となる。
【0216】
本発明のデータ通信システム及び通信装置によれば、受信したデータに含まれる画像データを可視化する像可視化剤の残量を検出する像可視化剤残量検出手段を備えており、画像データの色情報を制約情報として制約情報記憶手段が記憶しており、像可視化剤の残量が変化した場合に制約情報記憶手段が制約情報として記憶している画像データの色情報が変更される。従って、像可視化剤の残量が少ない場合には、画像の色情報をカラーからモノクロへ変更して制約情報記憶手段に記憶し、この色情報を送達確認応答によって送信元の通信装置へ通知することができるため、その後はモノクロ画像が送信されてくるようになるため、カラー受信することによる受信エラーを防止することが可能となる。
【0217】
本発明のデータ通信システム及び通信装置によれば、自身の故障の有無を検出する故障検出手段を備えており、前記制約情報記憶手段が故障の有無に関する情報を制約情報として記憶しており、この故障検出手段の検出結果が変化した場合に前記制約情報記憶手段が制約情報として記憶している故障の有無に関する情報が変更される。従って、故障が検出されると、故障が発生していることが制約情報記憶手段に記憶され、この情報を送達確認応答によって送信元の通信装置へ通知することができるため、その後は送信側からの送信が停止されることが期待され、無駄な画像データの送受信が防止される。
【0218】
本発明のデータ通信システム及び通信装置によれば、送達確認応答を返信した返信先の通信装置を特定する通知先情報を記憶する通知先情報記憶手段を備えており、前記制約情報記憶手段の記憶内容が更新された場合に、更新後の記憶内容が前記通知先情報記憶手段に記憶されている通知先情報で特定される通信装置へ送信される。従って、最新の制約情報が他の通信装置に通知されるので、制約情報が変化した後にも以前に通知した制約情報に基づいて送信元から送信されることが防止される。
【0219】
本発明のデータ通信システム及び通信装置によれば、受信エラーが発生した場合に、通知先情報に対応付けて受信エラーが発生した旨を表わす情報を上述の発明の通知先情報記憶手段が記憶し、制約情報記憶手段の記憶内容が更新された場合に、更新後の記憶内容が受信エラーが発生した旨を表わす情報と対応付けて通知先情報で特定される通信装置へ送信される。従って、受信エラーが生じた送信先からは再送信の可能性が高いが、この送信先に変化後の制約情報を通知することが可能になるため、装置の状態に応じた内容で受信することが可能になる。
【0220】
本発明のデータ通信システム及び通信装置によれば、通知先情報それぞれに対応して送達確認応答を送信するタイミングを上述の発明の通知先情報記憶手段が予め記憶しており、通知先記憶手段が記憶している通知先情報で特定される通信装置へそれぞれに対応付けて記憶しているタイミング毎に制約情報記憶手段の記憶内容が送信される。従って、通知先情報で特定される通信装置それぞれに設定された所定のタイミングに応じて制約情報を送付することが可能になるので、通信の負荷をある程度小さくした上で他の通信装置からの送信よりも先に最新の制約情報を通知し得ることが期待される。
【0221】
本発明のデータ通信システム及び通信装置によれば、通知先記憶手段が記憶している通知先情報に対応付けて記憶しているタイミング毎に送信した制約情報記憶手段の記憶内容が前回のタイミングで送信された後に更新された場合に、更新後の制約情報記憶手段の記憶内容を次のタイミングで送信することが可能になる。従って、制約情報が前回に通知した時点から変化していない場合には無駄な通信を行なわずに済む。
【0222】
本発明のデータ通信システム及び通信装置によれば、自身への制約情報の通知タイミングを他の通信装置へデータに含めて送信し、このデータを受信した場合には受信したデータの送信元を特定する情報を通知先情報としてタイミングと対応付けて通知先情報記憶手段に記憶する。従って、自身が所望するタイミングを指定することが可能になる。
【0223】
本発明のデータ通信システム及び通信装置によれば、他の通信装置から制約情報として故障が生じている旨を示す情報を受信した場合に、当該情報を送信した通信装置へのデータの送信を制限すると共に、外部に、たとえばユーザに報知する。従って、故障している通信装置に対して送信してエラーとなるような無駄な通信が防止される。
【0224】
本発明のデータ通信システム及び通信装置によれば、他の通信装置から制約情報として故障が解消した旨を示す情報を受信した場合に、当該情報を送信した通信装置へのデータの送信の制限を解除すると共に、外部に、たとえばユーザに報知する。従って、故障している通信装置の故障が復旧した場合には直ちに通知を受けられるため、電話等による無駄な復旧確認をする必要がなくなる。
【0225】
本発明の通信装置によれば、送達確認要求を付加したデータを他の通信装置へ送信し、他の通信装置が送信した送達確認応答を受信する送信側の通信装置として、他の通信装置のデータの受信を制約する要因の状態を表わす制約情報が付加された送達確認応答を受信した場合に、受信した送達確認応答に含まれる制約情報と送達確認応答を送信した通信装置を特定する送信先情報とを対応付けて記憶する送信先制約情報記憶手段を備えており、この送信先制約情報記憶手段に記憶されている送信先情報で特定される通信装置へのデータの送信に際して、送信先情報と対応付けて送信先制約情報記憶手段に記憶されている制約情報に従ってそれ以降は適切な送信を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信装置をネットワークに接続して構成した通信システムの模式図である。
【図2】本発明の通信装置に備えられているFAX/電子メール装置の機能構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の通信装置のパネル制御部の一構成例を示す模式図である。
【図4】本発明の通信装置が送信側である場合の電子メールの送信処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の通信装置が送信側である場合の電子メールの送信処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の通信装置により送受信される電子メールのヘッダ部に送達確認要求のフィールドを付加した電子メールのヘッダ部の内容の一例を示す模式図である。
【図7】本発明の通信装置により送受信される電子メールのヘッダ部に送達確認要求のフィールドを付加した電子メールの本文の内容の一例を示す模式図である。
【図8】本発明の通信装置により送受信される電子メールのヘッダ部に送達確認要求のフィールドを付加した電子メールの添付ファイルの内容の一例を示す模式図である。
【図9】本発明の通信装置が受信側である場合に返信した送達確認応答の電子メール(送達確認メール)のヘッダ部及び本文の内容の一例を示す模式図である。
【図10】本発明の通信装置が受信側である場合に返信した送達確認応答の電子メール(送達確認メール)の添付ファイルの内容の一例を示す模式図である。
【図11】本発明の通信装置が受信側である場合に返信する送達確認応答の電子メールを送信する処理手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明の通信装置の能力情報管理テーブルの登録内容を示す模式図である。
【図13】本発明の通信装置の能力情報管理テーブルの登録内容を示す模式図である。
【図14】本発明の通信装置の能力情報管理テーブルの登録内容を示す模式図である。
【図15】本発明の通信装置の能力情報管理テーブルに登録されている能力情報の更新の処理手順を示すフローチャートである。
【図16】本発明の通信装置の能力情報管理テーブルに登録されている能力情報の更新の処理手順を示すフローチャートである。
【図17】本発明の通信装置の能力通知管理テーブルの登録内容の一例を示す模式図である。
【図18】本発明の通信装置の電子メールを送信する際の処理手順を示すフローチャートである。
【図19】本発明の通信装置が送信する電子メールのヘッダ部及び本文の内容の一例を示す模式図である。
【図20】本発明の通信装置が送信する電子メールの添付ファイルの内容の一例を示す模式図である。
【図21】本発明の通信装置の能力通知管理テーブルの登録内容の一例を示す模式図である。
【図22】本発明の通信装置の定期的な能力情報の通知の処理手順を示すフローチャートである。
【図23】本発明の通信装置の電子メールの受信時以外の任意の通知タイミングにおける能力情報の通知処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図24】本発明の通信装置が通知タイミングにおいて相手先へ送信する能力情報通知メールの内容の一例を示す模式図である。
【図25】本発明の通信装置が送信する電子メールのヘッダ部の内容の一例を示す模式図である。
【図26】本発明の通信装置が送信する電子メールの本文の内容の一例を示す模式図である。
【図27】本発明の通信装置が送信する電子メールの添付ファイルの内容の一例を示す模式図である。
【図28】本発明の通信装置に登録されている相手先情報の一例を示すための相手先情報テーブルの登録内容を示す模式図である。
【図29】本発明の通信装置の表示部の表示状態を示す模式図である。
【図30】本発明の通信装置の表示部の表示状態が変更される際の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 送信側の通信装置
3 ネットワーク
5 受信側の通信装置
11 FAX/電子メール装置
17 画像記憶部
18 電子メール作成部
20 記録部
25 送達確認送受信制御部
27 能力情報管理部
141 相手先情報テーブル
142 能力情報管理テーブル
143 能力通知管理テーブル
Claims (3)
- 送達確認要求を付加したデータを送信する送信側通信装置と、送達確認要求が付加されたデータを受信した場合に送達確認応答を前記送信側通信装置へ返信する受信側通信装置とを含むデータ通信システムにおいて、
前記受信側通信装置は、
受信したデータを記録媒体に印刷する印刷手段と、
異なるサイズ及び/又は種類毎に記録媒体を収納する記録媒体収納手段と、
該記録媒体収納手段のそれぞれのサイズ及び/又は種類の記録媒体の有無を検出する記録媒体検出手段と、
前記データに含まれる画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
該画像データ記憶手段の残容量を検出する残容量検出手段と、
前記データに含まれる画像データを像可視化剤により可視化する像可視化手段と、
前記像可視化剤の残量を検出する像可視化剤残量検出手段と、
自身の故障の有無を検出する故障検出手段と、
データの受信を制約する要因の状態を表わす制約情報として、前記記録媒体検出手段により検出された使用可能な記録媒体のサイズ及び/又は種類の情報、画像データの解像度、画像データの色情報、及び前記故障検出手段により検出された故障の有無に関する情報を記憶する制約情報記憶手段と、
前記記録媒体検出手段の検出結果が変化した場合、前記制約情報記憶手段が記憶している使用可能な記録媒体のサイズ及び/又は種類の情報を変更し、前記残容量検出手段の検出結果が変化した場合であって、残容量が所定値以下であるとき、解像度の変更指示が与えられた場合には前記制約情報記憶手段が記憶している画像データの解像度を低解像度に変更し、解像度の変更指示が与えられていない場合には前記画像データの色情報をカラーからモノクロに変更し、前記像可視化剤残量検出の検出結果が変化した場合、前記制約情報記憶手段が記憶している画像データの色情報を変更し、前記故障検出手段の検出結果が変化した場合、前記制約情報記憶手段が記憶している故障の有無に関する情報を変更して、前記制約情報記憶手段の記憶内容を更新する制約情報更新手段と、
前記制約情報記憶手段が記憶している制約情報を送達確認応答に付加して返信する応答確認手段と、
送達確認応答を返信した返信先の通信装置を特定する通信先情報、該通信先情報のそれぞれに対応して送達確認応答を送信するタイミング、及び受信エラーが発生した場合に、通知先情報に対応付けて受信エラーが発生した旨を表す情報を記憶する通知先情報記憶手段と
を備え、
前記制約情報更新手段は、前記制約情報記憶手段の記憶内容の更新により異常を解除できない場合には、各検出手段による検出結果に基づいた前記制約情報記憶手段の記憶内容の更新を繰り返し、異常が解除できた場合には、異常が解除されたことに応じて、前記制約情報記憶手段の記憶内容を更新するようにしてあり、
前記送信側通信装置から受信したデータに前記タイミングが含まれている場合、受信したデータの送信元を特定する情報を通知先情報として前記タイミングと対応付けて前記通知先情報記憶手段に記憶するようにしてあり、
前記制約情報更新手段が前記制約情報記憶手段の記憶内容を更新した場合、受信エラーが発生した旨を表す情報と対応付けて記憶されている通信先情報により特定される通信装置に対し、次の送達確認応答を送信するタイミングで更新後の記憶内容を送信するようにしてあり、
前記送信側通信装置は、
制約情報が付加された送達確認応答を受信した場合に、受信した送達確認応答に含まれる制約情報と送達確認応答を送信した通信装置を特定する送信先情報とを対応付けて記憶する送信先制約情報記憶手段と、
前記制約情報として故障が生じている旨を示す情報を受信した場合、当該情報を送信した通信装置へのデータの送信を制限すると共に、外部へ報知する手段と、
前記制約情報として故障が解消した旨を示す情報を受信した場合、当該情報を送信した通信装置へのデータの送信の制限を解除すると共に、外部へ報知する手段と
を備え、
前記送信先制約情報記憶手段に記憶されている送信先情報で特定される通信装置へのデータの送信に際して、送信先情報と対応付けて前記送信先制約情報記憶手段に記憶されている制約情報に従ってデータを送信すべくなしてあること
を特徴とするデータ通信システム。 - 他の通信装置から送信された送達確認要求を付加したデータを受信した場合に送達確認応答を前記他の通信装置へ返信する通信装置において、
受信したデータを記録媒体に印刷する印刷手段と、
異なるサイズ及び/又は種類毎に記録媒体を収納する記録媒体収納手段と、
該記録媒体収納手段のそれぞれのサイズ及び/又は種類の記録媒体の有無を検出する記録媒体検出手段と、
前記データに含まれる画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
該画像データ記憶手段の残容量を検出する残容量検出手段と、
前記データに含まれる画像データを像可視化剤により可視化する像可視化手段と、
前記像可視化剤の残量を検出する像可視化剤残量検出手段と、
自身の故障の有無を検出する故障検出手段と、
データの受信を制約する要因の状態を表わす制約情報として、前記記録媒体検出手段により検出された使用可能な記録媒体のサイズ及び/又は種類の情報、画像データの解像度、画像データの色情報、及び前記故障検出手段により検出された故障の有無に関する情報を記憶する制約情報記憶手段と、
前記記録媒体検出手段の検出結果が変化した場合、前記制約情報記憶手段が記憶している使用可能な記録媒体のサイズ及び/又は種類の情報を変更し、前記残容量検出手段の検出結果が変化した場合であって、残容量が所定値以下であるとき、解像度の変更指示が与えられた場合には前記制約情報記憶手段が記憶している画像データの解像度を低解像度に変更し、解像度の変更指示が与えられていない場合には前記画像データの色情報をカラーからモノクロに変更し、前記像可視化剤残量検出の検出結果が変化した場合、前記制約情報記憶手段が記憶している画像データの色情報を変更し、前記故障検出手段の検出結果が変化した場合、前記制約情報記憶手段が記憶している故障の有無に関する情報を変更して、前記制約情報記憶手段の記憶内容を更新する制約情報更新手段と、
前記制約情報記憶手段が記憶している制約情報を送達確認応答に付加して返信する応答確認手段と、
送達確認応答を返信した返信先の通信装置を特定する通信先情報、該通信先情報のそれぞれに対応して送達確認応答を送信するタイミング、及び受信エラーが発生した場合に、通知先情報に対応付けて受信エラーが発生した旨を表す情報を記憶する通知先情報記憶手段と
を備え、
前記制約情報更新手段は、前記制約情報記憶手段の記憶内容の更新により異常を解除できない場合には、各検出手段による検出結果に基づいた前記制約情報記憶手段の記憶内容の更新を繰り返し、異常が解除できた場合には、異常が解除されたことに応じて、前記制約情報記憶手段の記憶内容を更新するようにしてあり、
前記他の通信装置から受信したデータに前記タイミングが含まれている場合、受信したデータの送信元を特定する情報を通知先情報として前記タイミングと対応付けて前記通知先情報記憶手段に記憶するようにしてあり、
前記制約情報更新手段が前記制約情報記憶手段の記憶内容を更新した場合、受信エラーが発生した旨を表す情報と対応付けて記憶されている通信先情報により特定される通信装置に対し、次の送達確認応答を送信するタイミングで更新後の記憶内容を送信するようにしてあること
を特徴とする通信装置。 - 送達確認要求を付加したデータを他の通信装置へ送信し、他の通信装置が送信した送達確認要求が付加されたデータを受信した場合に送達確認応答を受信したデータの送信元の通信装置へ返信し、他の通信装置へ送信したデータに付加した送達確認要求に対して送信先の通信装置から返信された送達確認応答を受信する通信装置において、
受信したデータを記録媒体に印刷する印刷手段と、
異なるサイズ及び/又は種類毎に記録媒体を収納する記録媒体収納手段と、
該記録媒体収納手段のそれぞれのサイズ及び/又は種類の記録媒体の有無を検出する記録媒体検出手段と、
前記データに含まれる画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
該画像データ記憶手段の残容量を検出する残容量検出手段と、
前記データに含まれる画像データを像可視化剤により可視化する像可視化手段と、
前記像可視化剤の残量を検出する像可視化剤残量検出手段と、
自身の故障の有無を検出する故障検出手段と、
データの受信を制約する要因の状態を表わす制約情報として、前記記録媒体検出手段により検出された使用可能な記録媒体のサイズ及び/又は種類の情報、画像データの解像度、画像データの色情報、及び前記故障検出手段により検出された故障の有無に関する情報を記憶する制約情報記憶手段と、
前記記録媒体検出手段の検出結果が変化した場合、前記制約情報記憶手段が記憶している使用可能な記録媒体のサイズ及び/又は種類の情報を変更し、前記残容量検出手段の検出結果が変化した場合であって、残容量が所定値以下であるとき、解像度の変更指示が与えられた場合には前記制約情報記憶手段が記憶している画像データの解像度を低解像度に変更し、解像度の変更指示が与えられていない場合には前記画像データの色情報をカラーからモノクロに変更し、前記像可視化剤残量検出の検出結果が変化した場合、前記制約情報記憶手段が記憶している画像データの色情報を変更し、前記故障検出手段の検出結果が変化した場合、前記制約情報記憶手段が記憶している故障の有無に関する情報を変更して、前記制約情報記憶手段の記憶内容を更新する制約情報更新手段と、
前記制約情報記憶手段が記憶している制約情報を送達確認応答に付加して返信する応答確認手段と、
送達確認応答を返信した返信先の通信装置を特定する通信先情報、該通信先情報のそれぞれに対応して送達確認応答を送信するタイミング、及び受信エラーが発生した場合に、通知先情報に対応付けて受信エラーが発生した旨を表す情報を記憶する通知先情報記憶手段と、
制約情報が付加された送達確認応答を他の通信装置から受信した場合に、受信した送達確認応答に含まれる制約情報と送達確認応答を送信した通信装置を特定する送信先情報とを対応付けて記憶する送信先制約情報記憶手段と、
前記制約情報として故障が生じている旨を示す情報を受信した場合、当該情報を送信した通信装置へのデータの送信を制限すると共に、外部へ報知する手段と、
前記制約情報として故障が解消した旨を示す情報を受信した場合、当該情報を送信した通信装置へのデータの送信の制限を解除すると共に、外部へ報知する手段と
を備え、
前記制約情報更新手段は、前記制約情報記憶手段の記憶内容の更新により異常を解除できない場合には、各検出手段による検出結果に基づいた前記制約情報記憶手段の記憶内容の更新を繰り返し、異常が解除できた場合には、異常が解除されたことに応じて、前記制約情報記憶手段の記憶内容を更新するようにしてあり、
他の通信装置から受信したデータに前記タイミングが含まれている場合、受信したデータの送信元を特定する情報を通知先情報として前記タイミングと対応付けて前記通知先情報記憶手段に記憶するようにしてあり、
前記制約情報更新手段が前記制約情報記憶手段の記憶内容を更新した場合、受信エラーが発生した旨を表す情報と対応付けて記憶されている通信先情報により特定される通信装置に対し、次の送達確認応答を送信するタイミングで更新後の記憶内容を送信するようにしてあり、
前記送信先制約情報記憶手段に記憶されている送信先情報で特定される通信装置へのデータの送信に際して、送信先情報と対応付けて前記送信先制約情報記憶手段に記憶されている制約情報に従ってデータを送信すべくなしてあること
を特徴とする通信装置。
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