JP4248205B2 - ネットワーク通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介して画像データを送信することが出来るネットワーク通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電話回線を介して通信する従来のファクシミリ(FAX)装置等のスキャナ装置においては、送信元が送信先の最大受信能力(対応可能な受信能力)に関する情報を取得した後、その受信能力に合わせて送信データを変換して送信を行うか、送信元で送信データを変換する手間を省略するために、前回の送信時に取得した送信先の最大受信能力情報を、電話帳(短縮ダイヤル等)に登録し、その最大受信能力情報に基づき送信を行っていた。
【0003】
近年、ネットワーク化の進展に伴い、単に画像データの読み取り装置として用いられるだけでなく、画像データをネットワーク接続されたコンピュータ等の装置へ自ら送信する機能を備えたスキャナ装置が開発されている。
その中には、インターネット等のネットワークに接続し、電子メール(E− mail)を用いてコンピュータに画像を送信するスキャナ装置として、Scanto E-mail という機能を備えたネットワークスキャナ装置がある。
【0004】
これは、ネットワークに接続されているスキャナ装置において、読み取った原稿画像データをフォーマットデータに変換して電子メール用の添付ファイルを作成し、電子メールとともにその添付ファイルをインターネット上の相手のアドレス(ホストコンピュータ)に送信するものである。
また、上述のネットワーク接続されるスキャナ装置等のネットワーク通信装置として、さらに印刷機能や電話機能も備えた、インターネットFAX装置が開発されている。
【0005】
このインターネットFAX装置は、通常の電話回線を経由して画像情報を他のFAX装置に送信するだけでなく、画像データを、インターネットを経由して他のFAX装置に送信することが出来る。
しかし、ネットワークへの画像データの送信において、送信先の符号化能力が分からないという問題点があり、送信した画像データを送信先で確実に受信出来たか否か分からないという問題点があった。そして、能力の不一致により添付ファイルが開けない虞があった。
【0006】
そのため、インターネットの標準規格を決める団体であるIETF(Internet Engineering Task Force) において、このインターネットFAX装置の標準化が検討されており、標準符号化方式として、送信する画像の条件を水平画素数:1728画素、解像度:200 ×100dpiまたは200 ×200dpi、符号化方式:MHとし、画像をTIFF(Tagged Image File Format)形式のファイルにし、ファイルが電子メールフォーマット標準であるMIME(Multipurpose Internet Mail Extentions) を最低限備えていることを規定している。
【0007】
しかし、規定された標準符号化方式は、あくまでも低圧縮・低解像度の仕様であるため、仮に送信先のFAX装置が高圧縮・高解像度の機能を備えていても、ユーザが所望する高解像度、高圧縮の態様で画像データを送信することが出来ないという問題があった。
【0008】
そこで、そのような問題点を解決する方法として、電子メールを受信した場合に、送信先端末が、送信先端末の受信能力及び、送達確認の応答を送信元に返信するMDN(Message Disposition Notification)の方法がRFC(Request For Comment )により規定されている。
RFCとは、インターネットに関する技術の標準を定める団体であるIETFが正式に発行する文書を指す。RFCとして、例えば、IP、TCP、HTTP、FTP等のインターネットで利用されるプロトコルや、その他インターネットに関するさまざまな技術の仕様・要件等が、RFC2298のような通し番号をつけて公開されている。
【0009】
MDNにおいては、電子メールのヘッダ部に「Disposition-Notification-To :」フィールドを新たに設けられている。送信元及び送信先の端末がMDNの仕様を満たしている場合には、前記フィールドを用いて応答処理が行われる。すなわち、具体的には、送信元において、前記フィールドに送達確認メールの送付を希望するアドレスを指定して送信し、送信先において、前記フィールドで指定されたアドレスにメールの返信を行う。
【0010】
このMDN機能を備えたインターネットFAX装置(ネットワーク通信装置)が、特開2001−309109号公報に開示されている。
このインターネットFAX装置においては、電子メールを送信した場合、送信終了後、一定時間経過しても送信先よりMDN応答の電子メールが送られてこないときには、ユーザにMDN応答(送達確認応答)が送られてこないことを告知するための不達レポートを記録出力する。
これにより、送信先端末に正常に送信が行われたか否かを確認することが出来る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したMDNにより送信先端末の受信能力を取得する方法では、最初の電子メールの送信時には送信先の受信能力が分からないので、送信先が所望する態様の画像データを送信することが出来ず、その結果、送信する画像データの送信条件を低解像度・低圧縮率の符号化方式に固定した状態で送信する必要があった。
また、MDNの機能についても、ネットワークにおける通信機能として必ず備えなければならない機能ではないので、この機能を有しない相手先と通信する場合においては、送信先の受信能力を知ることが出来ないという問題があった。また、送信先が再度電子メールを作成して送信しなければならないので、一般的な通信時には、MDNによる通知を行っていないのが現状であった。
【0012】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、受信した相手先のアドレス情報を含む通信履歴情報の記憶時に、受信した画像データのファイル情報を記憶し、該ファイル情報に基づく送信条件により次回の送信を行うことにより、相手先の受信能力に合わせた形で送信することが可能であるネットワーク通信装置を提供することを目的とする。
【0013】
そして、本発明は、送信した相手先のアドレス情報を含む通信履歴情報の記憶時に、送信した画像データのファイル情報を記憶し、該ファイル情報に基づく送信条件により次回の送信を行うことにより、過去に送信した実績があるファイル形式に適合させて確実に送信することが可能であるネットワーク通信装置を提供することを目的とする。
【0014】
また、本発明は、履歴情報記憶手段がファイル情報を最新の1又は複数件のみ記憶すべく構成することにより、記憶容量を削減することが可能であるネットワーク通信装置を提供することを目的とする。
【0015】
さらに、本発明は、履歴情報管理手段が、受信能力情報を受信した場合に、受信能力情報を記憶すべく構成することにより、次回の送信時に相手先の受信能力に適合した送信条件を選択することが可能であるネットワーク通信装置を提供することを目的とする。
【0016】
そして、本発明は、履歴情報記憶手段が、受信能力情報を最新の1又は複数件のみ記憶すべく構成することにより、記憶容量を削減することが可能であるネットワーク通信装置を提供することを目的とする。
【0017】
また、本発明は、履歴情報記憶手段が、送信した画像データを読み取ることが出来なかったことを相手先より受信した場合に、その送信時に指定したファイル情報をエラー情報として記憶すべく構成することにより、前回と同一の送信条件を選択した場合に読み取りエラーが発生する可能性がある旨、告知することが可能であり、ユーザがこれを認識することが出来るネットワーク通信装置を提供することを目的とする。
【0018】
さらに、本発明は、履歴情報記憶手段が、送信した画像データを読み取ることが出来なかったと記憶された相手先に対する送信条件を選択する場合に、標準符号化方式を選択すべく構成することにより、再度の読み取りエラーの発生を防止することが出来るネットワーク通信装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明のネットワーク通信装置は、ネットワークを介して画像データを送受信すべく構成されているネットワーク通信装置において、相手先との通信の履歴情報、並びに、過去に受信又は送信した画像データのファイルフォーマット、圧縮形式及び符号化方式を含むファイル情報を記憶する履歴情報記憶手段と、該履歴情報記憶手段に記憶された情報を表示する表示手段と、前記履歴情報記憶手段に記憶されている前記ファイル情報に基づく、ファイルフォーマット、圧縮形式及び符号化方式を含むファイルの設定条件により画像データを送信すべく指示する送信指示手段とを備え、前記履歴情報記憶手段は、ファイル情報がある画像データを受信した場合に、該ファイル情報を記憶し、画像データを送信した場合に、送信した画像データのファイル情報を記憶し、送信がエラーであった場合に、送信した前記ファイル情報をエラー情報として記憶するように構成されており、前記送信指示手段は、前記表示手段に表示された前記情報に基づき前記設定条件を変更するか否かの指示を受け付ける第1受付手段と、該第1受付手段により変更するという指示を受け付けた場合に、変更された前記設定条件を受け付ける第2受付手段と、前記第1受付手段により変更しないという指示を受け付けた場合、又は前記第2受付手段により変更された前記設定条件を受け付けた場合に、画像データの送信の実行の指示を受け付ける第3受付手段とを含むことを特徴とする。
【0020】
ネットワークを介して画像データを送信する場合、予め送信先の受信能力を知ることが出来ないが、本発明においては、受信した相手先のアドレス情報を含む通信履歴情報の記憶時に、受信した画像データのファイル情報を記憶し、該ファイル情報に基づく送信条件により次回の送信を行うので、相手先の受信能力に合わせた形で送信することが可能となる。
【0021】
そして、本発明においては、先の送信時に、電子メールに対する送達確認結果(MDNの応答メール)を受信して能力通知を受け取っていない相手先(能力情報を取得していない相手先)へ送信する場合でも、過去に受信した画像データのファイルフォーマット、圧縮形式を活用することで、確実に送信することが出来る、すなわち送信先でファイルを開く事が出来る。
また、本発明においては、送信した履歴情報(通信管理情報又はリダイヤル情報)の記憶時に、送信した相手先のアドレスと、送信した画像データのファイル情報とを記憶し、該ファイル情報に基づく送信条件により次回の送信を行うので、過去に送信した実績があるファイル形式に適合させて、確実に送信することが可能である。
【0022】
本発明のネットワーク通信装置は、電子メールを送信した場合に、送信先の端末が、送信先の端末の受信能力及び、送達確認の応答メールを送信元に返信するように要求する送達確認応答の要求を設定する手段と、通信が受信であったと判断された場合に、送達確認の応答メールを受信したか否かを判断する第1判断手段と、該第1判断手段により、送達確認の応答メールを受信しなかったと判断された場合に、受信した画像データのファイル情報を前記履歴情報記憶手段に記憶する手段と、前記第1判断手段により、送達確認の応答メールを受信したと判断された場合に、送信先の受信能力が通知されているか否かを判断する第2判断手段と、該第2判断手段により、受信能力が通知されていると判断された場合に、通知された受信能力を前記履歴情報記憶手段に記憶する手段と、前記第2判断手段により、受信能力が通知されていないと判断された場合に、送達確認の結果が良好であるか否かを判断する第3判断手段と、該第3判断手段により、送達確認の結果が良好であると判断された場合に、先に送信したときの画像データのファイル情報を前記履歴情報記憶手段に記憶する手段と、前記第3判断手段により、送達確認の結果が良好でないと判断された場合に、送信した設定条件をエラー情報として前記履歴情報記憶手段に記憶する手段とを備えることを特徴とする。
本発明においては、MDNの応答メールを受信して受信能力情報を取得したときに、この受信能力情報を記憶しておくことにより、次回の送信時に相手先の受信能力にさらに適合した送信条件を選択することが可能になる。
【0024】
本発明のネットワーク通信装置は、前記履歴情報記憶手段が、前記ファイル情報を最新の1又は複数件のみ記憶すべく構成されていることを特徴とする。
【0025】
本発明は、電話帳(短縮ダイヤル等)の簡易アドレス帳を用いて送信するのではなく、履歴情報記憶手段に記憶されたアドレス情報に基づき直接送信指示するものである。従って、履歴情報として所定時間(1日等)又は所定件数(通常50件以上)の通信先のアドレス情報及び通信結果情報が記憶されている上に、通信条件(符号化方式等のファイル情報、相手先の能力)を記憶させるので、大きな記憶容量が必要となる。
記憶容量には制約があるので、本発明においては、最新の所定件数(例えば10件)のみ記憶することにしており、記憶容量を削減することが可能となる。
なお、最新に通信した相手先へ再送及び返信を行う可能性が高いので、最新の情報についてのみ記憶させておくことにより、最新の情報で確実に送信することが出来る。
【0027】
本発明のネットワーク通信装置は、前記履歴情報記憶手段が、前記受信能力情報を最新の1又は複数件のみ記憶すべく構成されていることを特徴とする。
履歴情報として通常50件以上記憶する必要があるが、記憶容量には制約があるので、本発明においては、受信能力情報を最新の所定件数(例えば10件)のみ記憶することにしており、記憶容量を削減することが可能となる。
【0029】
本発明のネットワーク通信装置は、前記表示手段は、前記履歴情報記憶手段に前記エラー情報が記憶されている場合に、標準符号化方式を設定条件として表示することを特徴とする。
ここで、標準符号化方式とは、送信する画像の条件を水平画素数:1728画素、解像度:200×100dpiまたは200×200dpi、符号化方式:MHとし、画像をTIFF(Tagged Image File Format)形式のファイルにし、ファイルが電子メールフォーマット標準であるMIME(Multipurpose Internet Mail Extentions)を最低限備えていることをいう。
本発明においては、再度の読み取りエラーの発生を防止することが出来る。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
本発明に係るネットワーク通信装置は、所定の送信設定により、ネットワークを介してデータの送信を行うものである。このネットワーク通信装置は、データの送信とともに、送信先へ応答を要求し、その応答の有無を確認する応答確認機能も有している。
【0033】
このネットワーク通信装置の構成について、図1及び図2に基づいて説明する。
図1は、本発明のネットワーク通信装置としてのFAX/電子メール装置11の電気的構成を示すブロック図である。
このFAX/電子メール装置11は、データを記録媒体に印刷するプリンタ/コピー、電話回線を利用した通常のFAXとしての機能の他に、インターネット等のネットワークを経由して、電子メールの送受信及びサーバとファイルの送受信を行う電子メール(E−mail/FTP(File Transfer Protocol))装置、並びにインターネットFAX装置としての機能を有する。インターネットFAX装置としての機能については、後に詳述する。
【0034】
このFAX/電子メール装置11は、大略的に、メイン制御部12と、パネル制御部13と、制御用メモリ14と、画像用バッファ15と、制御用バッファ16と、画像記憶部17と、電子メール作成部18と、読取り部19と、記録部20と、符号/復号化制御部21と、LAN(Local Area Network)制御部22と、モデム23と、網制御部(NCU:Network Control Unit)24と、送達確認送受信制御部25と、時計部26と、時間管理部27とを備えて構成されている。
【0035】
メイン制御部12は、CPU(Central Processing Unit)等を備えており、FAX/電子メール装置11全体の制御を行う。パネル制御部13は、原稿の読込み及び相手先入力等の指示を行うためのものであり、詳細は後述する。
制御用メモリ14は、ROM等の不揮発性のメモリ及びバックアップされた揮発性のメモリ等からなり、制御プログラム、相手先情報(相手先の電話番号、短縮番号、リダイヤル情報、相手先との通信の履歴情報、画像データのファイル情報及び相手先の受信能力情報等の各種情報)を記憶する。
【0036】
画像用バッファ15は、RAM等からなり、送受信される画像データの圧縮や伸長にあたっての一時記憶に使用される。制御用バッファ16は、RAM等からなり、制御プログラムを動作させる上で必要なデータを格納する。画像記憶部17は、符号化された画像データを記憶するとともに、後述する読取り部19から読込んだデータ、または受信したデータ、復号化後のデータ等を記憶する。
【0037】
電子メール作成部18は、符号化された画像データにヘッダ情報を付加し、電子メールのフォーマットに変換する。読取り部19は、原稿読取り手段としての光電変換素子(CCD;Charge Coupled Device)を利用したスキャナであり、原稿を所定の解像度で読み取る。そして、読み取った結果、ドットイメージデータを出力する。記録部20は、電子写真方式のプリンタ装置を備えており、通信によって受信した原稿画像や読取り部19で読み取った原稿画像等のデータをハードコピー(プリントアウト)する。
【0038】
符号/復号化制御部21は、読込んだ原稿画像のデータの符号化又は受信時の復号化を行う。すなわち、この符号/復号化制御部21は、読取り部19で読み取った原稿画像のデータを符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている受信した原稿画像のデータを元のデータに復号化する。この符号/復号化制御部21においては、FAX通信で一般に使用されている、MH(Modified Huffman)、MR(Modified READ) 及びMMR(Modified Modified READ)等の符号化方式を用いることが出来る。
【0039】
LAN制御部22は、インターネット経由による電子メールの送受信及びインターネットFAXの通信を行うべくLAN(Local Area Network)と接続するためのものである。モデム23は、通常のFAX通信を行うためのものであり、FAX通信が可能なFAXモデムから構成されている。このモデム23は、NCU24を介して公衆電話回線と接続されている。NCU24は、アナログの公衆電話回線網(PSTN)との回線の閉結及び開放の回線制御動作を行うハードウェアであり、必要に応じてモデム23を公衆電話回線網と接続する。
【0040】
送達確認送受信制御部25は、上述したMDN機能による送達確認(送達確認応答)の要求、及び受信した送達確認応答の管理等を行うためのものであり、電子メール作成部18が付加するヘッダ情報を用いて制御を行う。
この送達確認送受信制御部25は、データの送信における送信エラーを検出する検出手段に相当し、また、送達確認送受信制御部25は、送信エラーを検出した場合にデータを再送する再送手段にも相当する。
ここで、この送信エラーとは、後述する送達確認において、画像データを読み取ることが出来ず、送信が正常に完了していないという結果が得られたことをいう。
さらに、送達確認送受信制御部25は、上述のパネル制御部13と組み合わせて、所定の送信設定を変更する設定変更手段、及び送信設定を変更する際の確認をするための確認手段としても機能する。
【0041】
時計部26は、前記送達確認の要求を送信してから、送達確認応答を受信するまでの経過時間を計測する計測手段であり、たとえば後述するタイムアウト時間等をカウントする。時間管理部27は、時計部26で計測された送達確認応答を受信するまでの時間を記憶し、また後述するようにその時間に基づいて、タイムアウトエラーの判定を行う待ち時間を設定する変更手段である。
【0042】
図2は、パネル制御部13を示す平面図である。
このパネル制御部13は、表示部31及び操作部32を備えており、これらを一体化したタッチパネル型に構成されている。そして、FAX送信にあたっては、相手先の設定が行われ、設定された相手先情報は、制御用メモリ14に格納される。表示部31は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)及びCRT(ブラウン管:Cathode Ray Tube)ディスプレイ等からなり、動作状態や送信先の情報等、数字や記号だけでなく、画像を表示することが出来る。操作部32は、本発明のFAX/電子メール装置11に対する設定及び条件または処理動作等の入力操作に必要な各種のキー(入力手段)を備えている。
【0043】
操作部32は、テンキー33、クリアキー34、スタートキー35、全解除キー(CAキー)36、モード選択キー37、及びジョブステータス表示キー38、ユーザ設定キー39、ダイヤルリストキー40等を備えている。表示部31はタッチパネルとなっており、設定等にあたって各種のキーを表示し、入力を受付けるようになっている。
テンキー33は、画像形成枚数や部数等を入力するためのものである。クリアキー34は、テンキー33から入力された情報等をクリアするためのものである。スタートキー35は、記録媒体への画像出力動作を開始するためのキーである。全解除キー36は、設定された条件を全てクリアするためのキーである。
【0044】
また、モード選択キー37は、たとえばインターネットを介して受信したデータ等を出力するプリンタとしてのプリンタモード、電話回線及びインターネットを介して他の装置にデータを送信するFAXとしてのFAXモード、及び原稿から読み取った画像データを記録媒体に印刷する複写機としての複写(コピー)モード等に対応するキー(プリンタキー・FAX/イメージ送信キー・コピーキー)を有する。ユーザは、これらのキーの中からいずれかを選択することで、本発明のFAX/電子メール装置11の機能を選択する。ジョブステータス表示キー38は、現在の画像形成ジョブの状況を選択表示するためのキーであり、ダイヤルリストキー40は、過去の通信の履歴情報を用いて新規の送信を指示するためのキーである。
【0045】
以下、本発明のFAX/電子メール装置11のインターネットFAX装置としての機能について説明する。
本発明のFAX/電子メール装置11が、インターネットFAX装置としてFAX文書データ(画像データ)を送信する場合、符号/復号化制御部21において符号化されたFAX文書データに、電子メール作成部18において、ヘッダ情報が付加され、電子メールのフォーマットに変換される。
【0046】
図3は、本発明のFAX/電子メール装置11と送信先のFAX/電子メール装置5との接続を示すブロック図である。
本発明のFAX/電子メール装置11は、FAX文書データの送信先である電子メールアドレスにFAX文書データを付加して電子メール化する。そして、公衆電話回線等を通じてインターネットプロバイダとしてのメールサーバ装置2に接続され、そのホストを介してインターネットNに接続されるか、または直接インターネットNに接続されることにより、ネットワーク上のメールサーバ装置4にその電子メールが転送され、送信先のFAX/電子メール装置5に電子メールが送信される。
【0047】
そして、本FAX/電子メール装置11は、配信成功後にメッセージで処理状況を通知するMDN機能を有する。MDN機能とは、上述したように、電子メールを受信した場合に、送信先のFAX/電子メール装置5が送達確認応答を送信元のFAX/電子メール装置11に返信することによって送達確認を行うことが出来る機能である。
そこで、本FAX/電子メール装置11では、電子メール作成部18において、電子メールのヘッダ部に、送達確認送受信制御部25が用いるためのMDNフィールドを付加し、そのMDNフィールドに確認メールを送付するアドレス(送信元のFAX/電子メール装置11のアドレス又は番号)を記述し、送達確認応答の要求を行う。
【0048】
次に、送信元のFAX/電子メール装置11が、FAX文書データを電子メールとして、送信先のFAX/電子メール装置5に送信する処理について説明する。
図4及び図5は、本発明のFAX/電子メール装置11における送受信の処理を示すフローチャートである。
まず、ユーザにより原稿が読取り部19にセットされ、パネル制御部13より送信先のアドレス及び送信条件等が入力され、送信元のFAX/電子メール装置11が送信処理を開始する(ステップS1)。
この場合に設定される送信先の情報及びその操作手順については、後述する。
【0049】
次に、NCU24がインターネット(サーバ)に接続し(ステップS2)、電子メール作成部18で作成された電子メールを送信する(ステップS3)。このステップS3で送信する電子メールの構成については、後で説明する。
送信が完了した後、インターネット(サーバ)との接続を終了する(ステップS4)。
【0050】
ステップS5において、送達確認送受信制御部25が、送達確認応答の要求を設定しているか否かを判断し、設定されていない場合には、ステップS13に処理を進める。そして、ステップS13において、送信した相手先のアドレス情報及び送信した画像情報を制御用メモリ14に登録して処理を終了する。
送達確認応答が設定されている場合にはステップS6に処理を進める。ステップS6において、履歴情報登録処理として送信した相手先のアドレス情報と、送信した画像データのファイル情報を制御用メモリ14に一旦登録した後に、時計部26による送達確認応答の待ち時間の計測を開始する。なお、ステップS6において登録された履歴情報は、送達確認応答の結果に対応して更新される。
【0051】
そして、所定時間毎にインターネット(サーバ)に再び接続し(ステップS7)、ステップS8において、新たな電子メールが到着しているか否かを判断する。
新たな電子メールが到着していない場合には処理をステップS10に進め、インターネット(サーバ)との接続を終了する。新たな電子メールが到着している場合には、送達確認送受信制御部25が新着メールを受信した後(ステップS9)、処理をステップS10に進める。
このステップS9において受信した電子メールの構成については、後で説明する。
なお、このステップS9で受信する電子メールは、送信先からの送達確認の応答の電子メールであってもよいし、新規に受信した通常の電子メールであってもよい。
【0052】
次に、ステップS11において、送達確認応答を受信したか否かを判断する。
ステップS11において、送達確認応答又はサーバからのエラーメールを受信した場合には、時計部26による送達確認応答の待ち時間の計測を終了し(ステップS12)、処理をステップS13に進める。ステップS13において、履歴情報登録処理として通常の受信情報を登録し、MDNによる応答のメール情報に基づいて通信情報の更新を行い、処理を終了する。
【0053】
一方、前記ステップS11において送達確認応答を受信していない場合にはステップS14に処理を進め、ステップS14において、時計部26による計測時間が設定されている送達応答確認の待ち時間に達しているか否か、すなわち、送達確認応答がタイムアウトか否かを判断する。
待ち時間に達していない場合には処理をステップS7に戻す。
待ち時間に達しており、タイムアウトエラーと判定した場合には、時計部26による送達確認応答の待ち時間の計測を終了し(ステップS15)、パネル制御部13の表示部31によりユーザに対してタイムアウトエラーの報知を行った後(ステップS16)、処理をステップS13に進める。そして、ステップS13において、履歴情報登録処理を行った後、処理を終了する。
【0054】
なお、ステップS13の履歴情報登録処理時において、送信先から送られてきた画像データのファイル情報、及び送信先からMDNの応答メールで送られてきた受信能力について登録する際に、制御用メモリ14のメモリ容量を考慮し、最新の所定件数(例えば10件)についてのみ登録する構成にしてもよい。
これは、ステップS13の履歴情報への新規の登録時に合わせて、所定件数以上前に履歴情報として登録されたファイル情報、又は受信能力情報を代わりに消去することにより容易に処理することが可能である。
但し、履歴情報として消去するのはあくまでも、ファイル情報等についてであり、相手先のアドレス情報等の通信情報については、予め設定された所定件数(例えば50件)以上、登録されるまで消去しないようにする。
最新に通信した相手先へ再送及び返信を行う可能性が高いので、最新の情報についてのみ記憶させておくことにより、最新の情報で確実に送信することが出来る。
【0055】
次に、上述のステップS3において送信した電子メールの一例を図6に示す。
電子メールは、図6に示したようにヘッダ部、本文及び添付ファイル部からなる。
電子メールは実際には3つに分割されている訳ではないが、ここでは分割した状態で説明する。
ヘッダ部は、電子メールの送受信及びインターネットにおける配信等に関する情報を表示する部分である。このヘッダ部の各行は、送受信等で用いられる固有の情報を記しており、以下、この各行のことをフィールドという。
【0056】
例えば、Toフィールドには電子メールの宛先が表示される。
そして、本実施の形態においては、MDN(RFC2298)で規定されるDisposition-Notification-Toフィールド(MDNフィールド)に、送達確認メールを送付すべき送信先を設定するようにしてある。ここで、宛先は、図示するようにDEFに設定されている。
また、Message-Idフィールドは、個々のメールを識別するためのフィールドであり、例えば、送信時に送信メールに対してMessage-Id:GHIを付与して送信する。すると、MDNの応答メールとして、そのMessage-Id:GHIが後述する結果情報のOriginal-Message-Id フィールドに付与された応答メールを受信することが出来、これによってメールを識別することが出来る。
【0057】
本文は、電子メールの本体に相当する。本実施の形態は、画像情報を送信するインターネットFAX装置に適用した場合であるので、本文は簡単なメッセージの送受信のために補助的に用いられている。
【0058】
そして、添付ファイルは、符号化した画像データを電子メールの本文に添付したものである。この添付ファイルの形式は、MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)として定められている。
以上、説明した電子メールを、上述したステップS3において送信する。
【0059】
次に、上述のステップS9において受信した電子メールの一例を図7に示す。
返信される電子メールは、図6に示した送信メールと同様にヘッダ部及び本文を含み、さらには、送信メールとは異なるMDNの結果情報部を含んでいる。なお、電子メールは実際には分割されている訳ではないが、ここでは分割した状態で説明する。
ヘッダ部及び本文については、上述した図6に示す送信メッセージと同様の内容が記される。但し、図7の本文においては、送信が成功した旨のメッセージが記述されている。
【0060】
MDNの結果情報部にはMDNに用いるための情報が表示される。図示した各フィールドは、それぞれ次の情報を表す。
Final-Recipient のフィールドは、MDNを返信した側のアドレスを示す。
Original-Message-Id は、電子メールを識別するためのIDである。例えば図6に示したMessage-Idフィールドに対応する送達確認の応答であることを示すために用いる。また、Disposition フィールドは、Message-Idに対応する電子メールの処理が成功したか否か等の状態を示す。図7においては、処理が成功した旨が示されている。
【0061】
また、Media-Accept-Features フィールドは、電子メールの送信先における受信能力を示すフィールドである。
例えば、図7に示すように、本実施の形態の送信先の受信能力は、モノクロ表示であり(color=Binary)、Tiffフォーマットのみ読み取ることができ(image-file-structure=Tiff-limited) 、200dpiの解像度であり(dpi=200) 、縦横比が200/100 か又は200/200 であり(dpi-xyratio=[200/100,200/200]) 、符号化方法はMHかMRかMMRが可能であり(image-coding=[MH,MR,MMR])、MRC(Mixed Raster Content)モードは0であり(0の場合においては、1頁内に異なる符号化方式及び解像度を許可しない)(MRC-mode=0)、用紙サイズはA4かB4かA3である(paper-size=[A4,B4,A3]) 。
このように、受信した電子メールにおける、送信先の受信能力の情報を受信することにより、次回の送信時にその情報を用いて送信条件を設定することが出来る。
【0062】
次に、図5に示すステップS13における送受信メールを登録する際の履歴情報登録処理について、図8及び図9のフローチャートを参照して説明する。
まず、通信した相手先のアドレス情報を記憶し(ステップS20)、ステップS20において記憶したアドレスに対する通信が正常に終了したか否かについての通信結果情報を記憶する(ステップS21)。
そして、ステップS22において、ステップS20において記憶した通信は、送信処理(送信メール)であったか否かについて再度確認する。送信メールであった場合、処理をステップS29に進め、送信時に設定した画像データの送信条件(ファイル符号化方式等)を記憶する。
【0063】
また、ステップS22において、ステップS20において記憶した通信が送信処理でない場合、すなわち受信処理(受信メール)であると判断した場合、処理をステップS23に進め、受信メールの内容が、先に行った送信処理(送信メール)に対する送達確認(MDN)の応答メールであるか否かについて判断する。
ステップS23において受信メールが、MDNの応答メールでないと判断された場合、新規に受信した電子メールであるので、ステップS27に処理を進め、受信した画像データのファイル情報(ファイル符号化方式等)を記憶する。
【0064】
ステップS23において、MDNの応答メールであると判断した場合、ステップS24において、応答メールの受信時に、送信先の受信能力が通知がされているか否かを判断する。
ステップS24において受信能力が通知されている場合、ステップS25に処理を進め、通知された受信能力を記憶し、履歴情報登録処理を終了する。
【0065】
また、ステップS24において相手先の受信能力が通知されていない場合、ステップS28に処理を進め、送達確認の結果がOKであるか否かについて判断する。
送達確認応答の結果がOKである場合、先に送信した送信時の画像データの送信条件(ファイル情報)については、少なくとも、送信先が受信能力を備えているものと判断し、そのファイル情報を登録する(ステップS29)。
また、ステップS28において、送達確認応答の結果がOKでない、すなわち不良であると判断した場合、送信した送信条件(ファイル情報)をエラー情報として記憶する(ステップS30)。
【0066】
次に、図4に示すステップS1における送信開始処理について、図10に基づき説明する。
図10は、図4に示す前記ステップS1における送信開始処理を詳細に示すフローチャートである。
まず、受信履歴情報に基づいて送信する場合につき説明する。
図11は、受信履歴情報に基づいて送信する場合の操作手順を説明するための図である。
【0067】
最初に、ユーザは読取り部19に電子メールとして送信すべき原稿をセットする(ステップS41)。
次に、ステップS42において、ユーザが操作部32の「 ダイヤルリストキー」 40を押下すると、図11(a)に示したように、「送信履歴」、「受信履歴」及び「リダイヤル」のキーが表示される。ここでは「受信履歴」を選択する(図11(b))。
【0068】
図11(c)に示すように、受信履歴情報として、ファイル情報が登録されている場合には、アドレス情報に併せてファイル情報(ファイル形式(TIFF、PDF等)及び符号化方式(MH、MR、MMR)等)が表示される。このファイル情報は上述したようにして前回の送信時に登録される。
ファイル情報として、先の通信の結果がエラーであった場合、その送信エラー時の送信条件であるファイル情報がエラー情報(NG)として表示されると共に、今回の送信条件として標準符号化方式(MH)が、自動的に選択条件として表示される。
【0069】
次に、図11(d)に示すように、ステップS42において表示された受信履歴情報から、ユーザは今回送信する送信先を選択する(ステップS43)。
次にステップS44で、ステップS43で選択した送信先に対する送信条件(ファイル情報)を変更するか否かを選択する。
ステップS44において送信条件(ファイル情報)を変更せず、そのまま送信を行う場合、スタートキー35を押下する(ステップS45)。これにより、ファイル情報に基づく送信条件によって、送信が実行される。
ステップS44において送信条件を変更する場合、ユーザが直接、パネル制御部13を用いて送信条件(ファイル形式及び符号化方式)を入力し(ステップS46)、処理をステップS45に進める。
最後に、読取り部19により原稿の読取りが行われて(ステップS47)送信開始処理が終了し、図4のステップS2の電子メールの送信処理が開始される。
【0070】
次に、送信履歴の情報に基づいて送信する場合の送信開始処理について説明する。
図12は、送信履歴情報に基づいて送信を行う場合の操作手順を説明するための図である。
この場合、図10のステップS42において、「 ダイヤルリストキー」 40を押下し、図12(b)に示したように、「送信履歴」を選択する。
図12(c)に示すように、送信履歴情報として、ファイル情報が登録されている場合には、アドレス情報に併せてファイル情報(ファイル形式(TIFF、PDF等)及び符号化方式(MH、MR、MMR)等)が表示される。このファイル情報は上述したようにして前回の送信時に登録される。
ファイル情報として、先の通信の結果がエラーであった場合、その送信エラー時の送信条件であるファイル情報がエラー情報(NG)として表示されると共に、今回の送信条件として標準符号化方式(MH)が、自動的に選択条件として表示される。
【0071】
次に、図12(d)に示すように、ステップS42において表示された送信履歴情報から、ユーザは今回送信する送信先を選択する。
後の処理は、受信履歴情報に基づいて送信する場合と同様にして実施する。送信は、送信履歴のファイル情報に基づく送信条件によって実行される。
【0072】
図13は、過去に送信した相手先へ再度送信するためのリダイヤル機能を用いて送信する場合の操作手順を説明するための図である。
この場合、「 ダイヤルリストキー」 40を押下して、図13(b)に示したように、「リダイヤル」を選択する。
図13(c)に示すように、リダイヤルリストとして、ファイル情報が登録されている場合には、アドレス情報に併せてファイル情報(ファイル形式(TIFF、PDF等)及び符号化方式(MH、MR、MMR)等)が表示される。
ファイル情報として、先の通信の結果がエラーであった場合、その送信エラー時の送信条件であるファイル情報がエラー情報(NG)として表示されると共に、今回の送信条件として標準符号化方式(MH)が、自動的に選択条件として表示される。
【0073】
図13(d)に示すように、送信先を選択することにより、再度その送信条件にて再送することが可能である。
また、先の送信時にMDNによる送信先の能力要求又はリアルタイムモードを用いた能力交換を行っている場合、その結果に応じて、リダイヤル時の送信条件を設定可能に構成することも可能である。
【0074】
以上のように、本実施の形態に係るFAX/電子メール装置11は、相手先のアドレス情報を含む通信履歴情報の記憶時に、受信又は送信した画像データのファイル情報を記憶し、該ファイル情報に基づく送信条件により送信すべく指示して次回の送信を行うので、送信先の受信能力に合わせた形で送信することが可能である。
そして、本実施の形態においては、先の送信時に、MDNの応答メールを受信して能力通知を受け取っていない相手先へ送信する場合でも、過去に受信した画像データのファイルフォーマット、圧縮形式を活用することで、確実に送信することが出来る、すなわち送信先でファイルを開く事が出来る。
【0075】
また、本実施の形態に係るFAX/電子メール装置11は、制御用メモリ14が、送信はエラーであったことを送信先より受信した場合に、送信時に指定したファイル情報をエラー情報として記憶し、パネル制御部13の表示部31においてエラーであったことを表示するので、前回と同一の送信条件を選択した場合に送信エラーが発生することをユーザが認識することが出来る。
そして、送信はエラーであったと記憶された送信先に対する送信条件を選択する場合に、標準符号化方式を選択すべく構成されているので、再度の送信エラーの発生を防止することが出来る。
【0076】
なお、前記実施の形態においては、送信先へMDNの応答を要求する場合につき説明しているがこれに限定されるものではない。但し、MDNの応答メールを受信して受信能力情報を取得した場合に、この受信能力情報を記憶すべく構成することにより、次回の送信時に相手先の受信能力にさらに適合した送信条件により送信することが可能になる。そして、受信能力情報を最新の所定件数のみ記憶すべく構成することにより、記憶容量の削減が可能となる。
さらに、前記実施の形態においては、電子メールの添付ファイルとして画像データを送信する場合について説明しているがこれに限定されるものではなく、IP(Internet Protocol)、IPP(Internet Printing Protocol)を用いて直接相手先へ画像データを送信する場合に用いても同等の効果を得ることが可能である。
【0077】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明のネットワーク通信装置は、受信した相手先のアドレス情報を含む通信履歴情報の記憶時に、受信した画像データのファイル情報を記憶し、該ファイル情報に基づく送信条件により次回の送信を行うので、送信先の受信能力に合わせた形で送信することが可能である。
そして、本発明においては、先の送信時に、MDNの応答メールを受信して能力通知を受け取っていない相手先へ送信する場合でも、過去に受信した画像データのファイルフォーマット、圧縮形式を活用することで、確実に送信することが出来る、すなわち送信先でファイルを開く事が出来る。
【0078】
本発明のネットワーク通信装置は、送信した履歴情報の記憶時に、送信した相手先のアドレスと、送信した画像データのファイル情報とを記憶し、該ファイル情報に基づく送信条件により次回の送信を行うので、過去に送信した実績があるファイル形式に適合させて、確実に送信することが可能である。
【0079】
本発明のネットワーク通信装置は、履歴情報記憶手段が、ファイル情報を最新の1又は複数件のみ記憶すべく構成されているので、記憶容量の削減が可能となる。なお、最新に通信した相手先へ再送及び返信を行う可能性が高いので、最新の情報についてのみ記憶させておくことにより、最新の情報で確実に送信することが出来る。
【0080】
本発明のネットワーク通信装置は、履歴情報管理手段が、受信能力情報を受信した場合に、受信能力情報を記憶すべく構成されているので、次回の送信時に相手先の受信能力に適合した送信条件を選択することが可能である。
【0081】
本発明のネットワーク通信装置は、履歴情報記憶手段が、受信能力情報を最新の1又は複数件のみ記憶すべく構成されているので、記憶容量の削減が可能となる。
【0082】
本発明のネットワーク通信装置は、履歴情報記憶手段が、送信した画像データを読み取ることが出来なかったことを相手先より受信した場合に、その送信時に指定したファイル情報をエラー情報として記憶すべく構成されているので、前回と同一の送信条件を選択した場合に読み取りエラーが発生する可能性がある旨、告知することが出来、ユーザがこれを認識することが出来る。
【0083】
本発明のネットワーク通信装置は、履歴情報記憶手段が、送信した画像データを読み取ることが出来なかったと記憶された相手先に対する送信条件を選択する場合に、標準符号化方式を選択すべく構成されているので、再度の読み取りエラーの発生を防止することが出来る。
【0084】
本発明のネットワーク通信装置は、画像データを電子メールの添付ファイルとして送受信すべく構成されているので、先の送信時に、電子メールに対する送達確認結果(MDNの応答メール)を受信して能力通知を受け取っていない相手先(能力情報を取得していない相手先)へ送信する場合でも、過去に受信した画像データのファイルフォーマット、圧縮形式を活用することで、確実に送信することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るFAX/電子メール装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るFAX/電子メール装置のパネル制御部を示す平面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るFAX/電子メール装置と送信先のFAX/電子メール装置との接続を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るFAX/電子メール装置における送受信の処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係るFAX/電子メール装置における送受信の処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係るFAX/電子メール装置が送信した電子メールの一例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るFAX/電子メール装置が受信した電子メールの一例を示す図である。
【図8】履歴情報登録処理を示すフローチャートである。
【図9】履歴情報登録処理を示すフローチャートである。
【図10】送信開始処理を示すフローチャートである。
【図11】受信履歴情報に基づいて送信する場合の操作手順を説明するための図である。
【図12】送信履歴情報に基づいて送信する場合の操作手順を説明するための図である。
【図13】過去に送信した相手先へ再度送信するためのリダイヤル機能を用いて送信する場合の操作手順を説明するための図である。
【符号の説明】
11 FAX/電子メール装置
12 メイン制御部
13 パネル制御部
14 制御用メモリ
15 画像用バッファ
16 制御用バッファ
17 画像記憶部
18 電子メール作成部
19 読取り部
20 記録部
21 符号/復号化制御部
22 LAN制御部
24 NCU
25 送達確認送受信制御部
26 時計部
27 時間管理部
40 ダイヤルリストキー
Claims (5)
- ネットワークを介して画像データを送受信すべく構成されているネットワーク通信装置において、
相手先との通信の履歴情報、並びに、過去に受信又は送信した画像データのファイルフォーマット、圧縮形式及び符号化方式を含むファイル情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
該履歴情報記憶手段に記憶された情報を表示する表示手段と、
前記履歴情報記憶手段に記憶されている前記ファイル情報に基づく、ファイルフォーマット、圧縮形式及び符号化方式を含むファイルの設定条件により画像データを送信すべく指示する送信指示手段と
を備え、
前記履歴情報記憶手段は、
ファイル情報がある画像データを受信した場合に、該ファイル情報を記憶し、
画像データを送信した場合に、送信した画像データのファイル情報を記憶し、
送信がエラーであった場合に、送信した前記ファイル情報をエラー情報として記憶するように構成されており、
前記送信指示手段は、
前記表示手段に表示された前記情報に基づき前記設定条件を変更するか否かの指示を受け付ける第1受付手段と、
該第1受付手段により変更するという指示を受け付けた場合に、変更された前記設定条件を受け付ける第2受付手段と、
前記第1受付手段により変更しないという指示を受け付けた場合、又は前記第2受付手段により変更された前記設定条件を受け付けた場合に、画像データの送信の実行の指示を受け付ける第3受付手段と
を含むことを特徴とするネットワーク通信装置。 - 電子メールを送信した場合に、送信先の端末が、送信先の端末の受信能力及び、送達確認の応答メールを送信元に返信するように要求する送達確認応答の要求を設定する手段と、
通信が受信であったと判断された場合に、送達確認の応答メールを受信したか否かを判断する第1判断手段と、
該第1判断手段により、送達確認の応答メールを受信しなかったと判断された場合に、受信した画像データのファイル情報を前記履歴情報記憶手段に記憶する手段と、
前記第1判断手段により、送達確認の応答メールを受信したと判断された場合に、送信先の受信能力が通知されているか否かを判断する第2判断手段と、
該第2判断手段により、受信能力が通知されていると判断された場合に、通知された受信能力を前記履歴情報記憶手段に記憶する手段と、
前記第2判断手段により、受信能力が通知されていないと判断された場合に、送達確認の結果が良好であるか否かを判断する第3判断手段と、
該第3判断手段により、送達確認の結果が良好であると判断された場合に、先に送信したときの画像データのファイル情報を前記履歴情報記憶手段に記憶する手段と、
前記第3判断手段により、送達確認の結果が良好でないと判断された場合に、送信した設定条件をエラー情報として前記履歴情報記憶手段に記憶する手段と
を備える請求項1に記載のネットワーク通信装置。 - 前記履歴情報記憶手段は、前記ファイル情報を最新の1又は複数件のみ記憶すべく構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のネットワーク通信装置。
- 前記履歴情報記憶手段は、前記受信能力情報を最新の1又は複数件のみ記憶すべく構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のネットワーク通信装置。
- 前記表示手段は、前記履歴情報記憶手段に前記エラー情報が記憶されている場合に、標準符号化方式を設定条件として表示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載のネットワーク通信装置。
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