JP4418678B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents
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Description
背景技術
本発明は、主請求項の上位概念による、内燃機関内に燃料を噴射するための燃料噴射装置から出発する。
【0002】
DE-OS 28 29 057から、混合気圧縮火花点火式の内燃機関の、運転特性値に関連して、燃料供給するための燃料噴射装置が公知である。燃料噴射装置は金属の燃料分配導管を有しており、この燃料分配導管は少なくとも1つの分岐導管を介して少なくとも1つの燃料噴射弁と接続されており、その際分岐導管は金属管として構成されており、かつねじ接続部によって、燃料噴射弁と接続されている。分岐導管材料としては、容易に曲げ可能な金属が役立つ。分岐導管におけるねじ接続部と燃料噴射弁との間には、波形管ベローズの形の金属の薄壁のベローズが設けられており、このベローズによって、燃料分配導管における分岐導管の発端点と燃料噴射弁の取り付け位置との間の側方のずれが補償される。
【0003】
DE-OS 28 29 057から公知の燃料噴射装置において欠点であることは、ねじ接続部が波形管ベローズの特別な変形を必要とすることである。特に、波形管ベローズがねじ接続部若しくは燃料分配導管と解離不能に結合されていることは、欠点である。燃料分配導管の簡単な迅速な組み立ては困難である。
【0004】
US 2,014,355から波形管の形の管導管接続部が公知であり、これは振動の伝達を阻止し若しくは減少させる。波形管は外部からケースにより取り囲まれており、このケースは波形管と接触しておらず、かつ一方の端部において1つの管区分と剛性的に結合されている。その他方の端部において、ケースは他の管区分に対して可とう性のシールによってシールされている。その都度波形管の端部に位置している波状部は形状接続で固定ナットのフランジをつかんでいる。固定ナットにより、波形管は接続している管区分に固定される。
【0005】
背景技術における欠点は、配置が多部分であることであり、かつ何らの迅速な、簡単な組み立てもできないことである。
【0006】
発明の利点
主請求項の構成要件を備えた本発明による燃料噴射装置はこれに対し、波形管が簡単な多面的に使用可能な構造部分として構成されており、この構造部分は差し込みによって組み立て可能であるという利点を有している。シール線におけるシール手段の押し力によって、前組み立ても可能であり、この前組み立てにおいては、本発明による波形管は既に燃料分配導管の供給部内に差し込まれ、この供給部と一緒に燃料噴射弁と接続される。本発明による波形管は安価に製作可能であり、かつ多数の、種々の燃料噴射装置のために使用可能である。
【0007】
従属請求項に記載した手段によって、主請求項に記載した燃料噴射装置の有利な展開及び改善が可能である。
【0008】
有利には、端区分は案内区分により半径方向で外方から取り囲まれており、かつ案内区分は円すい形の導入範囲を有している。
【0009】
シール手段は、溝内に配置され、かつ支持リングに支えられているエラストマリングから成ることができる。
【0010】
エラストマリングはその固有張力によって有利な簡単な形式で溝内に保持される。
【0011】
案内区分に配置されている安全薄板は有利には波形管の第1の波状部内に係合している。
【0012】
後の解体の際に、これによって波形管の紛失が阻止される。
【0013】
有利には、各端区分において、波形管の第1の波状部がその都度供給部並びに相応する供給区分の段状部に接触している。
【0014】
案内区分における案内によって、波形管の相応する構成の際に、燃料噴射弁のための押さえ力が、波形管を介して及ぼされることができる。それは、側方の滑り外れが阻止されるからである。この場合、シールは押さえ力によって負荷されない。
【0015】
実施例の説明
本発明の実施例は図面に簡略化して示されており、以下の明細書で詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明による燃料噴射装置1の第1の実施例の、燃料噴射弁2及び波形管3の平面における、部分的な断面図を示す。断面して示した波形管3は、2つの同じに構成されている端区分4a,4bのうちの第1の端区分4aにより、ここでは図示していない燃料分配導管の供給部6の第1の案内区分5a内に導入されている。第2の端区分4bは第2の案内区分5b内に導入されていて、この第2の案内区分は燃料噴射弁2の供給区分9において形成されている。
【0017】
燃料噴射弁2は内燃機関のシリンダヘッド8の孔7内に挿入されていて、かつ供給区分9の範囲内で断面して示されている。孔7に対して、燃料噴射弁2は、溝10内に配置された例えばエラストマより成るシールリング11によってシールされている。
【0018】
供給区分9には、円すい形の導入区分12が形成されている。第2の端区分4bに最初に位置する波状部13は供給区分9の段状部14に接触している。供給部6にはやはり円すい形の導入区分15が形成されている。供給部6の段状部16には、第1の端区分4aに最初に位置する波状部13が接触している。端区分4a,4bの各々はエラストマから成るシールリング17によって、その都度の案内区分5a,5bに対してシールされている。シールリング17は溝18内に配置されていて、かつ支持リング19によって支えられている。
【0019】
有利には、この本発明による燃料噴射装置1の波形管3は、種々の取り付け条件に適合せしめられた燃料噴射装置1において、常に同じに構成されており、かつこれにより安価に大量生産品として生産可能である。簡単な組み立てが差し込みによって可能であり、その際シールリング17の案内区分5a,5bに対する変形張力によって、波形管3は供給部6において、あるいは供給区分9において、引き続く組み立ての際に保持される。特に、波形管3はその対称的な構成によって、逆に差し込まれることはない。しかし非対称的な構成あるいは燃料噴射弁2と波形管3との間の固定の結合も、例えばレーザ溶接によって、可能である。
【0020】
波形管3の相応して剛性の構成によって、段状部14,16を介して、押さえ力を燃料分配導管から燃料噴射弁2に及ぼすことが可能であり、この押さえ力は燃料噴射弁2を孔7内で燃焼圧力に対して押さえる。これによって、特別な押さえ装置を省略することができる。波形管3の案内区分5a,5bに対するシールは押さえ張力によって不利に影響を受けない。
【0021】
図2は、安全薄板20を備えた本発明による燃料噴射装置1の別の実施例を、図1の相応する燃料噴射装置と同じ図で示す。互いに相応する構造部分は同じ符号が付けられている。切断して示されている波形管21は、図1に示した波形管よりも、小さな直径を有している。第1の端区分4aはここでは図示していない燃料分配導管の供給部6の第1の案内区分5a内に導入されており、かつ第2の端区分4bは燃料噴射弁2の第2の案内区分5b内に導入されている。端区分4a,4bの各々は、溝18内に配置されかつ支持リング19によって支えられているシールリング17によって、各案内区分5a,5bに対してシールされている。
【0022】
燃料噴射弁2は内燃機関のシリンダヘッド8の孔7内でかつ溝10内に配置されているエラストマより成るシールリング11によってシールされている。
【0023】
各端区分4a,4bに最初に接触して位置する波状部13は、それぞれ安全薄板20に接触している。
【0024】
安全薄板20によって、単に押さえ力が伝達されるだけでなしに、各端区分4a,4bの、相応する案内区分5a,5bからの滑り出しも阻止される。解体の際に、単に安全薄板20の一方だけが取り除かれるときに、波形管21はその他方の端区分4a,4bをもって燃料分配導管にあるいは燃料噴射弁2に保持され、かつ紛失することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による燃料噴射装置の第1の実施例の、燃料噴射弁及び波形管の平面における部分的な断面図を示す。
【図2】 本発明による、安全薄板を備えた燃料噴射装置の1つの実施例の、図1と同じ図を示す。
【符号の説明】
1 燃料噴射装置、 2 燃料噴射弁、 3 波形管、 4a 第1の端区分、 4b 第2の端区分、 5a 第1の案内区分、 5b 第2の案内区分、 6 供給部、 7 孔、 8 シリンダヘッド、 9 供給区分、 10 溝、 11 シールリング、 12 円すい形の導入区分、 13 波状部、 14 段状部、 15 円すい形の導入区分、 16 段状部、 17 シールリング、 18 溝、 19 支持リング、 20 安全薄板、 21 波形管
Claims (4)
- 内燃機関内に燃料を噴射するための燃料噴射装置であって、少なくとも1つの燃料噴射弁(2)と、燃料分配導管とを備え、この燃料分配導管は、各燃料噴射弁(2)毎に、燃料噴射弁(2)の供給区分(9)と接続可能な供給部(6)を有しており、該供給部(6)と燃料噴射弁(2)の供給区分(9)との間に波形管(3,21)が配置されており、波形管(3,21)が2つの端区分(4a,4b)を有しており、これらの端区分は一方では燃料噴射弁(2)の供給区分(9)の、かつ他方では燃料分配導管の供給部(6)の案内区分(5a,5b)と同心的に接合可能であり、かつ端区分(4a,4b)にシール手段(17)が紛失不能に配置されており、前記案内区分(5a,5b)に配置された安全薄板(20)が、それぞれ波形管(21)の第1の波状部(13)に外側から係合しており、シール手段が溝(18)内に配置された各1つのエラストマリング(17)から成っている形式のものにおいて、エラストマリング(17)の軸方向外側の端面全体が支持リング(19)に支えられていることを特徴とする、燃料噴射装置。
- 端区分(4a,4b)が案内区分(5a,5b)により半径方向で外方から取り囲まれることを特徴とする、請求項1記載の燃料噴射装置。
- 案内区分(5a,5b)が円すい形の導入区分(12,15)を有していることを特徴とする、請求項2記載の燃料噴射装置。
- シール手段(17)が端区分(4a,4b)に接着されたエラストマから成っていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の燃料噴射装置。
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