JP4416595B2 - エッチング方法及び絶縁膜のパターニング方法 - Google Patents
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Description
本発明者は、無機ポーラス低誘電率材料の加工時に発生するダメージを精緻に把握するため、Cu配線構造を構成するビア部と配線部を同時に形成する、いわゆるデュアルダマシン法に無機ポーラス低誘電率材料を配線間絶縁膜として用いて、エッチングガスを変えて、当該ダメージを調べた。
先ず、ハードマスク104上に開孔パターンの形成されたレジストマスク106を用いて(図1(b))、有機反射防止膜105、ハードマスク104及び配線間絶縁膜103をドライエッチングする(図1(c))。上記のエッチングガスを用いたことによりビア孔107の側壁にフルオロカーボンポリマー膜(以下、「FCP」膜と記す)108が形成され、これが側壁保護膜として機能するものの、膜中に存するマイクロポアにFCP膜が堆積してエッチングストップが起こり易くなり、ビア孔107の底面107aがいわゆるサブトレンチ形状にエッチングされてしまう。
先ず、ハードマスク104上に開孔パターンの形成されたレジストマスク106を用いて(図2(b))、有機反射防止膜105、ハードマスク104及び配線間絶縁膜103をドライエッチングする(図2(c))。上記のエッチングガスを用いたことにより、(1)のようなサブトレンチ形状は生じないが、ビア孔107の側壁にFCPは殆ど堆積しない。そしてこの場合、有機反射防止膜105及びレジストマスク106のアッシング除去及びウェット処理により、配線間絶縁膜103の膜強度が弱く、側壁107bにFCP膜が殆ど形成されないため、ビア孔107の側壁107bがいわゆるボーイング形状にエッチングされてしまう(図2(d))。
図3(a)に示すように、下層配線101上にSiCからなるエッチングストッパー膜102を形成し、この上にSiOC系低誘電率材料からなる第1の絶縁膜112と、ポーラスシリカからなる第2の絶縁膜113を積層して配線間絶縁膜111を形成し、更にSiC、SiO2及びSiNからなるハードマスク104を形成する。
以下、本発明をデュアルダマシン法による配線構造に適用した諸実施形態について説明する。本発明は、シングルダマシン加工及びデュアルダマシン加工の双方に適用可能であるが、ここでは、配線溝に先立ってビア孔を形成する、いわゆる先ビア方式のデュアルダマシン法について、本発明の適応例を示す。
図5〜図7は、第1の実施形態による配線構造の形成方法を工程順に示す概略断面図である。この配線構造は、2層の絶縁膜に配線溝及びビア孔が形成される、いわゆるハイブリッド構造である。
本実施形態では、第1の実施形態とほぼ同様にデュアルダマシン法により配線構造を形成する一例を開示するが、FCP膜の取り扱いが異なる点で相違する。なお便宜上、第1の実施形態で説明した構成部材等については同符号を記す。
先ず、図8(a)に示すように、表面にMOSトランジスタ等の半導体素子が形成されたシリコン基板(共に不図示)上に、Cu(又はその合金)からなる下層配線1を形成する。そして、プラズマCVD法等により下層配線1上にSiCからなりCuのバリアとしても機能するエッチングストッパー膜2を例えば膜厚30nm程度に形成し、この上にプラズマCVD法等によりSiOC系低誘電率材料からなる第1の絶縁膜11を例えば膜厚200nm程度に、無機ポーラス低誘電率材料としてNCSからなる第2の絶縁膜12を塗布法等により例えば膜厚150nm程度に順次積層して配線間絶縁膜3を形成し、更にプラズマCVD法等により例えば膜厚50nm程度のSiC膜13、例えば膜厚150nm程度のSiO2膜14及び例えば膜厚70nm程度のSiN膜15からなるハードマスク4を形成する。
本実施形態では、第2の実施形態とほぼ同様にデュアルダマシン法により配線構造を形成する一例を開示するが、ビア孔形成時に用いたレジストを除去することなく次工程で用いる点で相違する。なお便宜上、第2の実施形態で説明した構成部材等については同符号を記す。
先ず、図10(a)に示すように、表面にMOSトランジスタ等の半導体素子が形成されたシリコン基板(共に不図示)上に、Cu(又はその合金)からなる下層配線1を形成する。そして、プラズマCVD法等により下層配線1上にSiCからなりCuのバリアとしても機能するエッチングストッパー膜2を例えば膜厚30nm程度に形成し、この上にプラズマCVD法等によりSiOC系低誘電率材料からなる第1の絶縁膜11を例えば膜厚200nm程度に、無機ポーラス低誘電率材料としてNCSからなる第2の絶縁膜12を塗布法等により例えば膜厚150nm程度に順次積層して配線間絶縁膜3を形成し、更にプラズマCVD法等により例えば膜厚50nm程度のSiC膜13、例えば膜厚150nm程度のSiO2膜14及び例えば膜厚70nm程度のSiN膜15からなるハードマスク4を形成する。
本実施形態では、第2の実施形態とほぼ同様にデュアルダマシン法により配線構造を形成する一例を開示するが、配線溝形成の際に用いるレジストを3層構造のものとする点で相違する。なお便宜上、第2の実施形態で説明した構成部材等については同符号を記す。
先ず、図12(a)に示すように、表面にMOSトランジスタ等の半導体素子が形成されたシリコン基板(共に不図示)上に、Cu(又はその合金)からなる下層配線1を形成する。そして、プラズマCVD法等により下層配線1上にSiCからなりCuのバリアとしても機能するエッチングストッパー膜2を例えば膜厚30nm程度に形成し、この上にプラズマCVD法等によりSiOC系低誘電率材料からなる第1の絶縁膜11を例えば膜厚200nm程度に、無機ポーラス低誘電率材料としてNCSからなる第2の絶縁膜12を塗布法等により例えば膜厚150nm程度に順次積層して配線間絶縁膜3を形成し、更にプラズマCVD法等により例えば膜厚50nm程度のSiC膜13、例えば膜厚150nm程度のSiO2膜14及び例えば膜厚70nm程度のSiN膜15からなるハードマスク4を形成する。
本実施形態では、第1の実施形態とほぼ同様にデュアルダマシン法により配線構造を形成する一例を開示するが、配線間絶縁膜3の間に配線溝形成のためのエッチングストッパー膜を形成する点で相違する。なお便宜上、第1の実施形態で説明した構成部材等については同符号を記す。
先ず、図14(a)に示すように、表面にMOSトランジスタ等の半導体素子が形成されたシリコン基板(共に不図示)上に、Cu(又はその合金)からなる下層配線1を形成する。そして、プラズマCVD法等により下層配線1上にSiCからなりCuのバリアとしても機能するエッチングストッパー膜2を例えば膜厚30nm程度に形成し、この上にプラズマCVD法等によりSiOC系低誘電率材料からなる第1の絶縁膜11を例えば膜厚200nm程度に、SiCからなるエッチングストッパー膜41を例えば膜厚30nm程度に、無機ポーラス低誘電率材料としてNCSからなる第2の絶縁膜12を塗布法等により例えば膜厚150nm程度に順次積層して配線間絶縁膜42を形成し、更にプラズマCVD法等により例えば膜厚50nm程度のSiC膜13、例えば膜厚150nm程度のSiO2膜14及び例えば膜厚70nm程度のSiN膜15からなるハードマスク4を形成する。
第1のエッチングガスを用いて、前記第2の絶縁膜をエッチングする工程と、
第2のエッチングガスを用いて、前記第1の絶縁膜をエッチングするとともに、前記第1の絶縁膜及び前記第2の絶縁膜におけるエッチング部位の内壁面にフルオロカーボンポリマー膜を形成する工程と
を含むことを特徴とするエッチング方法。
前記第2の絶縁膜上に、ハードマスク及び所定の有機膜からなる第1のエッチングマスクを形成する工程と、
第1のエッチングガスを用いて前記第2の絶縁膜をエッチングし、前記第2の絶縁膜に第1のパターンを形成する工程と、
第2のエッチングガスを用いて前記第1の絶縁膜をエッチングし、前記第2の絶縁膜に続いて前記第2の絶縁膜に前記第1のパターンを形成するとともに、前記第1の絶縁膜及び前記第2の絶縁膜における前記第1のパターンの内壁面にフルオロカーボンポリマー膜を形成する工程と、
前記第1のエッチングマスクを除去する工程と、
前記第2の絶縁膜上に、所定の有機膜からなる第2のエッチングマスクを少なくとも形成する工程と、
前記ハードマスクをエッチングし、前記ハードマスクに第2のパターンを形成する工程と、
前記第2のエッチングマスクを除去する工程と、
前記ハードマスクを用いて前記第2の絶縁膜をエッチングし、前記第2の絶縁膜に前記第2のパターンを形成する工程と
を含むことを特徴とする絶縁膜のパターニング方法。
前記第2の絶縁膜上に、ハードマスク及び所定の有機膜からなる第1のエッチングマスクを形成する工程と、
第1のエッチングガスを用いて前記第2の絶縁膜をエッチングし、前記第2の絶縁膜に第1のパターンを形成する工程と、
第2のエッチングガスを用いて前記第1の絶縁膜をエッチングし、前記第2の絶縁膜に続いて前記第2の絶縁膜に前記第1のパターンを形成するとともに、前記第1の絶縁膜及び前記第2の絶縁膜における前記第1のパターンの内壁面にフルオロカーボンポリマー膜を形成する工程と、
前記第1のパターン内を埋め込み前記第1のエッチングマスクを覆うように充填材料を形成する工程と、
前記ハードマスク上の前記充填材料及び前記第1のエッチングマスクをエッチングにより共に除去する工程と、
前記第2の絶縁膜上に、所定の有機膜からなる第2のエッチングマスクを少なくとも形成する工程と、
前記ハードマスクをエッチングし、前記ハードマスクに第2のパターンを形成する工程と、
前記第2のエッチングマスク、前記フルオロカーボンポリマー膜及び前記充填材料を共に除去する工程と、
前記ハードマスクを用いて前記第2の絶縁膜のみをエッチングし、前記第2の絶縁膜に前記第2のパターンを形成する工程と
を含むことを特徴とする絶縁膜のパターニング方法。
2,41,102 エッチングストッパー膜
3,42,103,111 配線間絶縁膜
4,104 ハードマスク
5,21,105 有機反射防止膜
6,22,32 レジスト
6a 孔パターン
7,107 ビア孔
107a 底面
8,108 FCP(フルオロカーボンポリマー)膜
9 樹脂
10,109 配線溝
107b,109a 側壁
11,112 第1の絶縁膜
12,113 第2の絶縁膜
13 SiC膜
14 SiO2膜
15 SiN膜
22a 溝パターン
23 バリアメタル膜
24 Cuシード膜
25 Cu膜
26 配線構造
26a ビア部
26b 配線部
31 SOG膜
33 3層構造レジスト
106 レジストマスク
Claims (3)
- 基板の上方に、SiOC系の低誘電率絶縁材料からなる第1の絶縁膜と、多孔質の無機低誘電率絶縁材料からなる第2の絶縁膜とを順次積層する工程と、
CF 4 を含有する第1のエッチングガスを用いて、前記第2の絶縁膜をエッチングする工程と、
C 4 F 6 ,C 5 F 8 ,C 4 F 8 のいずれかを含有する第2のエッチングガスを用いて、前記第1の絶縁膜をエッチングするとともに、前記第1の絶縁膜及び前記第2の絶縁膜におけるエッチング部位の内壁面にフルオロカーボンポリマー膜を形成する工程と
を含むことを特徴とするエッチング方法。 - 基板の上方に、SiOC系の低誘電率絶縁材料からなる第1の絶縁膜と、多孔質の無機低誘電率絶縁材料からなる第2の絶縁膜とを順次積層する工程と、
前記第2の絶縁膜上に、ハードマスク及び所定の有機膜からなり第1のパターンを有する第1のエッチングマスクを形成する工程と、
前記ハードマスクをエッチングし、前記ハードマスクに前記第1のパターンを形成する工程と、
CF 4 を含有する第1のエッチングガスを用いて前記第2の絶縁膜をエッチングし、前記第2の絶縁膜に前記第1のパターンを形成する工程と、
C 4 F 6 ,C 5 F 8 ,C 4 F 8 のいずれかを含有する第2のエッチングガスを用いて前記第1の絶縁膜をエッチングし、前記第2の絶縁膜に続いて前記第1の絶縁膜に前記第1のパターンを形成するとともに、前記第1の絶縁膜及び前記第2の絶縁膜における前記第1のパターンの内壁面にフルオロカーボンポリマー膜を形成する工程と、
前記第1のエッチングマスクを除去する工程と、
前記ハードマスク上に、所定の有機膜からなり第2のパターンを有する第2のエッチングマスクを少なくとも形成する工程と、
前記ハードマスクをエッチングし、前記ハードマスクに第2のパターンを形成する工程と、
前記第2のエッチングマスクを除去する工程と、
前記ハードマスクを用いて前記第2の絶縁膜をエッチングし、前記第2の絶縁膜に前記第2のパターンを形成する工程と
を含み、
前記第1のエッチングマスクを除去する際には前記フルオロカーボンポリマー膜を残存させておき、
前記第1のエッチングマスクを除去した後、前記第2のエッチングマスクを形成する前に、前記第1のパターンを充填材料で埋め込み、
前記第2のエッチングマスクを除去するとともに、前記充填材料及び前記フルオロカーボンポリマー膜を除去することを特徴とする絶縁膜のパターニング方法。 - 基板の上方に、SiOC系の低誘電率絶縁材料からなる第1の絶縁膜と、多孔質の無機低誘電率絶縁材料からなる第2の絶縁膜とを順次積層する工程と、
前記第2の絶縁膜上に、ハードマスク及び所定の有機膜からなり第1のパターンを有する第1のエッチングマスクを形成する工程と、
前記ハードマスクをエッチングし、前記ハードマスクに前記第1のパターンを形成する工程と、
CF 4 を含有する第1のエッチングガスを用いて前記第2の絶縁膜をエッチングし、前記第2の絶縁膜に前記第1のパターンを形成する工程と、
C 4 F 6 ,C 5 F 8 ,C 4 F 8 のいずれかを含有する第2のエッチングガスを用いて前記第1の絶縁膜をエッチングし、前記第2の絶縁膜に続いて前記第1の絶縁膜に前記第1のパターンを形成するとともに、前記第1の絶縁膜及び前記第2の絶縁膜における前記第1のパターンの内壁面にフルオロカーボンポリマー膜を形成する工程と、
前記第1のパターン内を埋め込み前記第1のエッチングマスクを覆うように充填材料を形成する工程と、
前記ハードマスク上の前記充填材料及び前記第1のエッチングマスクをエッチングにより共に除去する工程と、
前記ハードマスク上に、所定の有機膜からなり第2のパターンを有する第2のエッチングマスクを少なくとも形成する工程と、
前記ハードマスクをエッチングし、前記ハードマスクに第2のパターンを形成する工程と、
前記第2のエッチングマスク、前記フルオロカーボンポリマー膜及び前記充填材料を共に除去する工程と、
前記ハードマスクを用いて前記第2の絶縁膜のみをエッチングし、前記第2の絶縁膜に前記第2のパターンを形成する工程と
を含むことを特徴とする絶縁膜のパターニング方法。
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