JP4416248B2 - 搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、各種の回収資源物や各種産業における原料や廃棄物などの収容物を収容した収納ボックスを、所定の位置から、別の所定の位置まで移動し、その位置で収容物を排出する搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、廃棄物等の収容物を収容する収納ボックスとしては、底のある箱体の上面が単に開口するか、開口した上面に開閉可能に蓋が装着されたものがある。これらの収納ボックスを利用する場合には、収納ボックスを逆さにひっくり返して、収容物を排出していた。
収納ボックスを逆さにひっくり返すには、重量物である収納ボックスを、ある軸線を中心に回動運動をさせる必要がある。その回動運動をさせる駆動力は、収納ボックスの重量物を直接的に持ち上げるように作用させざるを得ず、特別な駆動装置が必要であり、相当大きな力を要するため、その駆動装置が大型化してしまう。また、収納ボックスを安定的に回動させるために、収納ボックスを確実に支持する必要があり、収納ボックスの揺動に耐え得る強固な支持機構を要する。従って、収納ボックスから収容物を排出させるための排出機構が、大型化し且つ複雑化してしまう。
そして、収納ボックスをひっくり返して収容物を排出するのでは、ひっくり返す勢いで、収容物が飛散し易く、所望の場所へ収納物を排出できない。
また、収納ボックスを逆さにするためは、上方に相当のスペースが必要であり、収納ボックスから排出される収容物を蓄える施設が大型化してしまう。
【0003】
これに対しては、既に本願出願人が、底面が開閉する収納ボックスを用い、その収納ボックスに収容した収容物を好適に排出する搬送装置を提案しており、特開平8−301554号によって開示されている。図13〜16に基づいて以下に説明する。
この搬送装置は、地面上の第1の位置Xから、所定の高さで水平方向へ所定の位置離れた第2の位置Yまで、図7〜図12に基づいて詳述(後述)されている収納ボックス1を搬送して、その収納ボックス1の収容物を排出できる。図13は収納ボックス1が第1の位置Xから第2の位置Yまで移動する状態、図14は収納ボックス1が搬送されていない状態(収納ボックス1が載せられていない状態)、図15は収納ボックス1を第2の位置Yから第1の位置Xまで移動する間に扉が閉じられる状態を示す側面図である。
【0004】
42は延設部であり、収納ボックス1の後述するシャフト11の両端に設けられた転輪10より外方へ延設されている。本実施例では、一対の扉6、6を開閉するため、一対のシャフト11、11が配設されているが、延設部42が設けられているのは、収納ボックス1の搬送方向において後方側のシャフト11のみである。この延設部42は、シャフト11と共にガイド9に沿って移動できるのであれば、単にシャフト11が延設された形状であってもよいし、転輪10から延設された形状でもよい。
【0005】
50は軌道ガイドであり、収納ボックス1を第1の位置Xから第2の位置Yまで移動可能にガイドする断面H状のガイドレールである。軌道ガイド50は、収納ボックス1を両側から支持するように、一対が平行に配設されている。
また、図16に示すように、各軌道ガイド50に沿って移動する移動体58は、軌道ガイド50のレール部の両側で、上下のローラ58a、58bがそのレール部を挟んで、軌道ガイド50に沿って移動可能に設けられている。
なお、この軌道ガイド50は収納ボックス1を往復運動させる軌道に限らず、例えば、第2の位置Yを通過点とする一方通行の軌道でもよい。
【0006】
52はスプロケットであり、軌道ガイドの両端付近にそれぞれ配設されている。このスプロケット間をチェーン54が軌道ガイドに沿って掛け回されている。56はモータであり、上部のスプロケット52を回転してチェーン54を作動させる。以上のチェーン機構とモータ56によって収納ボックス1を軌道ガイド50に沿って駆動する駆動手段が形成されている。
移動体58は、チェーン54に固定されている。この移動体58には、収納ボックス1の被係合部45に係合して収納ボックス1を支承する支承部60が軸62によって回動可能に軸着されている。従って、収納ボックス1は、軌道ガイド50に移動可能にガイドされた移動体58に揺動自在に吊持される。
【0007】
64は第1の係止部材であり、収納ボックス1が第2の位置Yへ近接した際に、延設部42に当接し、収納ボックス1の第2の位置Yへの移動に伴って扉6、6を開くべく、延設部42を介してシャフト11を収納ボックス1の箱体1aを基準に反搬送方向へ移動させる。これにより、図13に示すように、扉6、6を開放できる。
【0008】
また、66は第2の係止部材であり、収納ボックス1が第2の位置Yから第1の位置Xへ移動する際に、延設部42に当接し、収納ボックス1の第1の位置Xへの移動に伴って扉6、6を閉じるべく、延設部42を介してシャフト11を収納ボックス1の箱体1aを基準に搬送方向へ移動させる。これにより、図15に示すように、扉6、6を閉塞できる。
すなわち、第2の係止部材66は、軸70に下端側が回動可能に上端側で軸着されており、その垂下された下端側が、図13〜15の図面上において、反時計回転方向にはストッパ68によって回動が阻止され、時計回転方向には回動を許容する。従って、収納ボックス1が搬送方向(左方向)へ移動する際には、延設部42が当接すれば第2の係止部材66は容易に時計回転方向へ回動し、収納ボックス1を通過させる。反搬送方向へ移動した際には、図15に示すように第2の係止部材66は、延設部42を押して扉6、6を閉塞するように作用する。
【0009】
そして、収納ボックス1が、軌道ガイド50の曲線に沿って下降するから、延設部42は第2の係止部材66から下方へ好適に外れることができ、収納ボックス1は第1の位置X方向へ移動できる。
なお、第1の係止部材64および第2の係止部材66は、これに限られることはなく、例えば、ソレノイドによって出入するピン状部材等でもよい。
【0010】
また、72はスライド板であり、第2の位置Yに近接する位置から第2の位置Yまでの間に、収納ボックス1の上面に当接して収納ボックス1の揺動を阻止する姿勢制御部として作用する。すなわち、図13に示すようにスライド板72は実線と二点鎖線で示した間で往復動し、収納ボックス1の上面に当接すると共に天井74によって受けられ、収納ボックス1が揺動しないように収納ボックスを押圧・規制する。このスライド板72には、ローラ72a、ローラ72aが装着されているので、当接された収納ボックス1を滑りよく第2の位置Yへ好適に移動させることができる。
【0011】
姿勢制御部としては、第2の位置Y近傍の第2ガイド50と平行に設けられ、収納ボックスの上面或いは側面に当接して収納ボックスの揺動を阻止する構成であればよい。たとえば、単に複数のローラを天井面に並列することで、収納ボッス1の上面に当接し、収納ボックス1の揺動を阻止させる共に、滑らせて好適に移動させるようにしてもよい。また、単なる天井面でも、第2ガイド50との間隔を所定の距離に設定すれば、収納ボックス1の揺動を阻止でき、その表面を金属板等で構成することで、その滑りと耐久性を向上できる。
76はホッパであり、次工程の装置、例えば粉砕機に収容物を投入するための投入口となっている。なお、ホッパ76の位置は適宜設定すればよい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上に開示された搬送装置において図13〜15に示す構成では、収納ボックス1が、軌道ガイド50の曲線に沿って下降することで、延設部42は第2の係止部材66から下方へ外れ、収納ボックス1は第1の位置X側方向へさらに移動できるもので、第2の係止部材66の配される位置が限定されてしまうという課題があった。すなわち、軌道ガイド50の水平部にかかる任意の位置に対応して扉6、6を閉塞することができず、軌道ガイド50の曲線近傍においてのみ、扉6、6を閉塞する構成となっている。このように扉6、6を所定の位置で閉塞できないことで、収納ボックス1内に残ってしまった収容物が所定位置以外で落下して周囲を汚染するようなことが生じていた。
【0013】
これに対しては、第2の係止部材66をピン状のものとし、ソレノイド、シリンダ装置或いは電動モータ等を駆動源として、そのピン状の第2の係止部材66を突出入させることが考えられる。突出状態で延設部42に当接(係止)することによってその延設部42を移動させて扉6、6を閉塞することができ、引き込めることで延設部42との当接状態を解除して収納ボックス1の移動を許容することができる。
【0014】
しかしながら、以上のように特別な駆動源を用いて、第2の係止部材66の突出入を制御する方式では、その制御が煩雑になり、複雑な装置構成を要することになる。特に扉6、6の閉塞については、タイミングを好適に取るために、複数箇所にセンサを用いることが必要であり、複雑な電気的な制御手段が必要となり、複雑な構成(制御系)になる。例えば、収納ボックス1が、収容物の排出場所(第2の位置Y)へ移動する際にはその移動を許容するように第2の係止部材66を引っ込め、第1の位置Xへ戻る途中で扉6、6を閉じる際には突出させ、扉6、6が閉じた後はさらに第1の位置Xへ戻ることを許容するように引っ込めるというようにタイミングよく作動させることを要する。これが、一つの軌道ガイド50について複数の収容物の排出場所がある場合にはより複雑な制御が必要となる。このため、耐久性の要求される現場で利用されることが多い本件技術分野のような搬送装置にあっては、以上のような制御手段に頼る装置は、信頼性(確実性)を得ることが難しいという課題があった。
【0015】
さらに、各収納ボックス1に、扉6、6の閉塞用の駆動モータを個々に搭載することが考えられるが、この場合にも電気的な制御手段を要し、取り外されて種々の場所に搬送される収納ボックス1に、ケーブルを接続することを要する駆動モータを搭載することは一般的に利用できる形態ではない。
【0016】
そこで、本発明の目的は、収納ボックスの底部の扉を、電気的な制御手段を用いず、機械手段によって所望の特定位置で確実に自動閉塞でき、収容物を特定位置以外に落下させることなく好適に排出できる搬送装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するに次の構成を備える。
すなわち、本発明は、箱体の底部に収容物の落下開口を設け、該開口に下方に回動して該開口を開放可能な扉を枢着し、該箱体の底部の対向する一対の端縁に沿って前記扉を挟む状態で一対のガイドを設け、該一対のガイドに、シャフトによって相互に連結された係合部材を移動自在に係合せしめると共に、該シャフトか若しくは該シャフトに設けた転動体を前記扉に当接し、前記ガイドの両端付近に、前記シャフトと平行に、いずれか一方を駆動軸とする一対の巻掛け伝動軸を支持し、該巻掛け伝動軸の両端にそれぞれ設けた伝動輪間に巻掛け伝動条体を巻回し、該巻掛け伝動条体を前記シャフトに結合した収納ボックスと、前記収納ボックスを第1の位置から第2の位置まで所定の軌道に沿って移動可能にガイドする軌道ガイドと、該軌道ガイドに沿って前記収納ボックスを移動させる駆動手段と、前記係合部材から外方へ延びるように前記シャフトが延長された状態に設けられた延設部と、前記収納ボックスが第2の位置へ近接した際に、前記延設部に当接し、収納ボックスの第2の位置への移動に伴って前記扉を開くべく、該延設部を介して前記シャフトを一方へ移動させる第1の係止部材と、前記収納ボックスが第2の位置から第1の位置へ移動する際に、前記延設部に当接し、収納ボックスの第1の位置への移動に伴って前記扉を閉じるべく、該延設部を介して前記シャフトを他方へ移動させる第2の係止部材とを備える搬送装置において、前記第2の係止部材が上端側で前記軌道ガイドが設けられた基体に回動可能に軸着され、所定の位置で前記延設部に当接して該延設部を介して前記シャフトを他方へ移動させるように前記第2の係止部材の回動を規制すると共に、前記収納ボックスがさらに前記第1の位置側へ移動する際には前記第2の係止部材にかかる回動の規制を解除して前記収納ボックスの移動を許容すべく、第2の係止部材の規制手段が設けられ、該規制手段が、前記基体に一端側で回動可能に軸着されると共に他端側に前記第2の係止部材の下端側に当接して回動を規制する規制部が設けられたアーム部材と、該アーム部材を、前記規制部が前記第2の係止部材の下端側に当接して回動を規制するように、常に上方へ付勢する付勢手段と、該付勢手段による付勢力に抗して前記アーム部材を下方へ回動させ、前記規制部を前記第2の係止部材の下端側から離して回動の規制を解除すべく、前記収納ボックスに設けられた原動カム部、及び前記アーム部材に設けられた従動カム部によって構成されるカム機構とを具備する。
【0018】
また、本発明は、箱体の底部に方形の収容物落下開口を設け、該開口の対向する一対の縁辺において、下方に回動して該開口を開放可能な一対の扉を枢支し、該箱体の四隅から延設した脚部によって前記扉を挟む状態で一対のガイドレールを支持し、該一対のガイドレールに、シャフトによって相互に連結された転輪を転動自在に一対並設して係合せしめると共に、該一対のシャフトか若しくは該一対のシャフトに設けた転動体をそれぞれ前記一対の扉に当接し、前記ガイドレールの両端付近に、前記シャフトと平行に、いずれか一方を駆動軸とする一対のスプロケット軸を支持し、該スプロケット軸の両端にそれぞれ設けたスプロケット間に無端チェーンを巻回し、該チェーンの緊張側を一方のシャフトに該チェーンの緩み側を他方のシャフトにそれぞれ結合した収納ボックスと、前記収納ボックスを第1の位置から第2の位置まで所定の軌道に沿って移動可能にガイドする軌道ガイドと、該軌道ガイドに沿って前記収納ボックスを移動させる駆動手段と、前記収納ボックスの第1の位置から第2の位置への移動方向において後方側の前記転輪から外方へ延びるように前記シャフトが延長された状態に設けられた延設部と、前記収納ボックスが第2の位置へ近接した際に、前記延設部に当接し、収納ボックスの第2の位置への移動に伴って前記扉を開くべく、該延設部を介して前記シャフトを一方へ移動させる第1の係止部材と、前記収納ボックスが第2の位置から第1の位置へ移動する際に、前記延設部に当接し、収納ボックスの第1の位置への移動に伴って前記扉を閉じるべく、該延設部を介して前記シャフトを他方へ移動させる第2の係止部材とを備える搬送装置において、前記第2の係止部材が上端側で前記軌道ガイドが設けられた基体に回動可能に軸着され、所定の位置で前記延設部に当接して該延設部を介して前記シャフトを他方へ移動させるように前記第2の係止部材の回動を規制すると共に、前記収納ボックスがさらに前記第1の位置側へ移動する際には前記第2の係止部材にかかる回動の規制を解除して前記収納ボックスの移動を許容すべく、第2の係止部材の規制手段が設けられ、該規制手段が、前記基体に一端側で回動可能に軸着されると共に他端側に前記第2の係止部材の下端側に当接して回動を規制する規制部が設けられたアーム部材と、該アーム部材を、前記規制部が前記第2の係止部材の下端側に当接して回動を規制するように、常に上方へ付勢する付勢手段と、該付勢手段による付勢力に抗して前記アーム部材を下方へ回動させ、前記規制部を前記第2の係止部材の下端側から離して回動の規制を解除すべく、前記収納ボックスに設けられた原動カム部、及び前記アーム部材に設けられた従動カム部によって構成されるカム機構とを具備することを特徴とする搬送装置にもある。
【0019】
また、前記収納ボックスの水平方向の移動をガイドする前記軌道ガイドの水平部に対応する前記基体において、該水平部に対応する下方の複数箇所へ前記収納ボックスに収納された収容物を排出可能に、前記第1の係止部材及び前記第2の係止部材が複数設けられ、該第2の係止部材に対応して前記第2の係止部材の規制手段が複数設けられていることで、複数の所望の特定位置で、好適に収納ボックスの収容物を排出することができる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明にかかる好適な実施例を添付図面と共に詳細に説明する。
図1は本発明の搬送装置にかかる一実施例の要部を示す説明図(側面図)である。図2は図1の実施例の平面図であり、図3は本発明の搬送装置の全体構成を示す説明図(側面図)である。また、図4は収納ボックスの底部の扉が閉じられるように作動している状態を示す側面図である。図5は収納ボックスの底部の扉が閉じられた後に収納ボックスが移動する状態を示す側面図である。また、図6は収納ボックスの底部の扉が開かれるように作動している状態を示す側面図である。なお、従来の技術の欄で説明した搬送装置と同一の構成のものについては、詳細に図示しないなど、若干説明を省略する。
この搬送装置は、地面上の第1の位置Xから、所定の高さで水平方向へ所定の位置離れた第2の位置Y1及び第3の位置Y2まで、後述する収納ボックス1を搬送して、その収納ボックス1の収容物を排出できる。
【0021】
42は延設部であり、収納ボックス1の後述するシャフト11(図7〜図12に基づく収納ボックス1の説明を参照)の両端に設けられた転輪10より外方へ延設されている。すなわち、本実施例の延設部42は、収納ボックス1の移動方向に直交する方向へ、別言すればシャフト11の軸心線に平行な方向へ、そのシャフト11が延長されて転輪10から外方へ突出する状態の位置関係に設けられている。
そして、本実施例では、一対の扉6、6を開閉するため、一対のシャフト11、11が配設されているが、延設部42が設けられているのは、収納ボックス1の搬送方向において後方側のシャフト11のみである。なお、収納ボックス1の搬送方向とは、収納ボックス1の第1の位置Xから第2の位置Y1及び第3の位置Y2側へ向かう方向のことである。
また、この延設部42は、シャフト11と共にガイド9(ガイドレール或いはガイド孔)に沿って移動できるのであれば、単にシャフト11が延設された形状であってもよいし、転輪10から延設された形状でもよい。
【0022】
50は軌道ガイドであり、収納ボックス1を第1の位置Xから第2の位置Y1及び第3の位置Y2まで移動可能にガイドする断面H状のガイドレールである(図3及び図16参照)。本実施例の軌道ガイド50は、鉛直部50a、曲線部50b、水平部50cが連続的に設けられ、高さ方向と水平方向に所定の距離離れた第1の位置Xと第2の位置Y1及び第3の位置Y2との間について、収納ボックス1を移動させるように案内する。また、この軌道ガイド50は、収納ボックス1を両側から支持するように、一対が平行に配設されている。なお、この軌道ガイド50は、図16に基づいて前述したように、移動体58の移動を案内するもので、説明を省略する。
また、収納ボックス1を軌道ガイド50に沿って駆動する駆動手段は、従来の技術の欄で説明した構成と同一であり、同一の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
【0023】
64は第1の係止部材であり、図3に示すように本実施例では、軌道ガイド50の水平部50cで第2の位置Y1の近傍と、第3の位置Y2の近傍にそれぞれ配設されている。この第1の係止部材64によれば、収納ボックス1が第2の位置Y1又は第3の位置Y2へ近接した際に、延設部42に当接し、収納ボックス1による第2の位置Y1又は第3の位置Y2への移動(図6に示す矢印方向への移動)に伴って、扉6、6を開くべく、延設部42を押圧することを介し、その延設部42が設けられたシャフト11を収納ボックス1の箱体1aを基準に相対的に一方(反搬送方向である戻り方向)へ移動させる(。また、この延設部42が設けられたシャフト11の動作によって、収納ボックス1に設けられたチェーン機構(後述するスプロケット15及びチェーン16を含む機構(図7〜11参照))を介し、延設部42が設けられていないシャフト11を搬送方向へ移動させる。これにより、図1の状態のように、扉6、6を開放できる。
【0024】
なお、第2の位置Y1の近傍における第1の係止部材64は、例えば、ピン状のものとし、ソレノイド、シリンダ装置或いは電動モータ等を駆動源とする突出入機構78によって、上記ピン状の第1の係止部材64を突出入させるようにしておけばよい。
これによれば、第1の係止部材64の突出状態で延設部42に当接(係止)することによってその延設部42を移動させて扉6、6を開放することができ、引き込めることで延設部42との当接状態を解除して収納ボックス1の移動(本実施例では第3の位置Y2方向への移動)を許容することができる。
すなわち、第1の係止部材64が、扉6、6を開放するように作動する状態と、単に収納ボックス1の移動を許容する状態とに適宜切り換えることができるようにすることで、第2の位置Y1及び第3の位置Y2を好適に利用して、収納ボックス1に収納された収容物の搬送を行うことができる。
なお、この第1の係止部材64にかかる切り換え機構は制御装置を必要とするが、基体77側に設けられるもので、本実施例の全体装置においては1ヶ所だけであり、構成の複雑化を最小限に押えることができる。
【0025】
66は第2の係止部材であり、図3に示すように本実施例では、軌道ガイド50の水平部で第2の位置Y1の近傍と、第3の位置Y2の近傍に配設されている。この第2の係止部材66は、下端側66bが回動可能に、軸70に上端側66aで軸着されており、外力が作用しない場合には、下端側66bが重力によって垂下するように設けられている。また、各第2の係止部材66は、対応する第1の係止部材64についてそれぞれ第1の位置X側(搬送方向の後ろ側)に位置している。
【0026】
この第2の係止部材66によれば、図4に示すように、収納ボックス1が第3の位置Y2又は第2の位置Y1から第1の位置Xへ移動(図4における矢印方向への移動)する際に、延設部42に当接し、収納ボックス1の第1の位置X側への移動に伴って、扉6、6を閉じるべく、延設部42を押圧することを介し、シャフト11を収納ボックス1の箱体1aを基準に相対的に他方(搬送方向)へ移動させる。また、この延設部42が設けられたシャフト11の動作によって、収納ボックス1に設けられたチェーン機構(後述するスプロケット15及びチェーン16を含む機構(図7〜11参照))を介し、延設部42が設けられていないシャフト11を反搬送方向(戻り方向)へ移動させる。これにより、図4に示すように、扉6、6を閉塞できる。
【0027】
また、第2の係止部材の規制手段80であり、第2の係止部材66が、上端側66aで軌道ガイド50が設けられた基体77に回動可能に(軸70に)軸着された部分の近傍に設けられている。
この第2の係止部材の規制手段80によれば、所定の位置で延設部42に当接し、その延設部42を介してシャフト11を、扉6、6を開く際と反対の方向(他方である搬送方向)へ移動させるように第2の係止部材66の回動を規制すると共に、収納ボックス1がさらに第1の位置X側へ移動する際には第2の係止部材66にかかる回動の規制を解除して収納ボックス1の移動を許容することができる。
【0028】
そして、本実施例の規制手段80は、図1、図4〜6に明らかなように、次の構成を備える。
82はアーム部材であり、基体77に一端側82aで回動可能に、軸83において軸着されると共に、先端側である他端側82bに第2の係止部材66の下端側66bに当接して回動を規制する規制部84が設けられている。本実施例の規制部84は鉤状に形成されており、その先端にはローラ84aが設けられている。ローラ84aによれば、第2の係止部材66の下端側66bと滑り良く係脱できる。
【0029】
85付勢手段であり、アーム部材82を、規制部84が第2の係止部材66の下端側66aに当接して回動を規制するように、常に上方へ付勢する。本実施例の付勢手段85は、スプリングコイル85aが内蔵されたバネ機構であり、上端85bが基体77に固定され、下端85cがアーム部材82の中途部に回動可能に軸着されている。この付勢手段85によれば、上方からの荷重が負荷された場合には、スプリングコイル85aの圧縮によって発生する付勢力に抗してロッド部85dが突出して伸長する機能を備える。
【0030】
86はカム機構(図4〜6参照)であり、付勢手段85による付勢力に抗してアーム部材82を下方へ回動させ、規制部84を第2の係止部材66の下端側66aから離して回動の規制を解除すべく、収納ボックス1に設けられた原動カム部87、及びアーム部材82に設けられた従動カム部88によって構成されている。
【0031】
本実施例の原動カム部87は、収納ボックス1の移動方向に平行な側面1bに一体に固定された状態に設けられている。この原動カム部87には、移動方向の前後に水平面に対して所定の角度に設けられた斜面87a、87aが設けられ、その一対の斜面87a、87aの間に、水平面に平行な面であって従動カム部88を下方へ押えることのできる平坦押圧面87bが設けられている。別言すれば、逆台形の案内面を備える原動カム部87が、収納ボックス1の側面1bに設けられている。
【0032】
また、本実施例の従動カム部88は、全体的形状としては上下に延びる棒状を成し、上端部88aが、原動カム部87の案内面に当接・摺動して案内される当接部として設けられ、下端部88bでアーム部材82の中途部に回動可能に軸着されている。また、従動カム部88の上端部88aには、ローラ88cが装着されており、このローラ88cによれば、原動カム部87の案内面(斜面87aと平坦押圧面87b)との滑りを良好にすることができる。なお、89は、ころ状の案内手段であり、基体77に装着されており、従動カム部88がスムースに上下動できるように案内している。
【0033】
この従動カム部88によれば、軌道ガイド50によって所定の軌道に沿って移動する収納ボックス1に設けられた原動カム部87の移動(駆動)に伴って、所定の位置区間に対応させて、アーム部材82の規制部84を、軸83を中心にして上下方向に確実に回動移動することができる。従って、第2係止部材66の回動規制及びその回動規制の解除を確実に実施することができる。
【0034】
以上のような規制手段80によれば、図1、4及び6においては、規制部84によって、第2の係止部材66の反時計回転方向への回動が阻止され、第2の係止部材66の時計回転方向への回動は常に許容されている。従って、収納ボックス1が搬送方向(図面上の左方向)へ移動(図6の矢印方向)する際には、延設部42が当接すれば第2の係止部材66は容易に時計回転方向へ回動し、収納ボックス1を通過させる(図6参照)。そして、図1に示す扉6、6の開放状態から、収納ボックス1を反搬送方向(図面上の右方向)へ移動(図4の矢印方向)する際には、図4に示すように第2の係止部材66が、延設部42を押して扉6、6を閉塞するように作用する。
また、図4の状態から、収納ボックス1がさらに第1の位置X側へ移動した図5の状態においては、規制手段80によって第2係止部材66の回動規制の解除がなされるため、収納ボックス1がその扉6、6が閉じた状態で第1の位置X側方向へ移動できる。
【0035】
また、図3に示すように、90は被投入容器であり、収容物が投入されるの受部となっている。図3に示す実施例では2つの被投入容器90が設置された場合を示すが、本発明はこれに限定されるものでなく、1つの場合、或いは3つ以上の複数の場合があっても良いのは勿論である。
なお、本実施例では、2つの被投入容器90に対応して、収納ボックス1に収納された収容物を排出可能に、収納ボックス1の水平方向の移動をガイドする軌道ガイド50の水平部50cに対応する基体77において、第1の係止部材64及び前記第2の係止部材66が2つ設けられ、その2つの第2の係止部材66に対応して第2の係止部材の規制手段80が2つ設けられている。これにより、複数の所望の特定位置で、収納ボックスの収容物を好適に排出することができ、大量の搬送作業に好適に対応できる。
【0036】
以上の実施例にかかる搬送装置によれば、扉6に当接したシャフト11若しくはそのシャフト11に設けた転動体12を、収納ボックス1の移動に伴って移動させることで、扉6の開閉ができる。従って、収納ボックス1を逆さにひっくり返すことを要せず、簡単な支持機構でよく、上方にはスペースを必要としない。また、重量物である収納ボックス1を逆さにするための駆動力を要せず、特別な駆動装置を必要としない。従って、排出機構を簡素化し且つ小型化が可能であると共に、収容物を蓄える施設を小型化できる。
【0037】
そして、第2の係止部材66の規制手段80が設けられているため、収容ボックスに収容された収容物を所望の場所に、溢れたり飛散することなく好適に排出できる。すなわち、本発明によれば、従来の技術で説明したような収納ボックス1が軌道ガイド50の曲線部50bに沿って下降を始める近傍で扉6の閉塞を機械手段で行うことに限定されず、軌道ガイド50の水平部50cにおける任意の所望位置において扉6の閉塞を行うように設定できる。別言すれば、本発明によれば、収納ボックス1の底部の扉6、6を、電気的な制御手段を用いず、機械手段によって所望の特定位置で確実に自動閉塞できる。従って、収容物を特定位置以外に落下させることなく好適に排出できる。なお、収納ボックス1の底部の扉6、6を開く位置は、図3及び6に示すように従来の技術と同様、第1の係止部材64による機械手段で所望の特定位置に容易に設定できる。
【0038】
図7〜11は、本発明の搬送装置(図1〜図6)に利用される収納ボックスの第1実施例である。以下、図に基づいて詳細に説明する。
箱体1は、方形枠状の上半部3と下半部4とから成り、上半部3は、4枚の鋼板製側板7、7、・・・の縦方向の端縁付近を、山形鋼から成るコーナー連結部材2でネジ留め(2c、2b)により連結した構造を有する。該箱体1aの下半部は、方形をなす上端縁において上半部3の下端縁と当接し、略ホッパー状をなして底部に方形の落下開口を有しており、該開口を一対の扉6、6が閉塞する構造を有する。箱体上半部3の側板7の下端周辺部7aは、図11に示すように逆U字形の溝をなしており、この溝の中に箱体下半部4の上端周辺部4aが嵌入することにより、上下連続の側面をなして接続している。このように、収納ボックスが上下に解体分離可能に設けられているため、設置場所の移動や輸送を簡単に行うことができる。
【0039】
2aは、上半部3の四隅を連結補強するコーナー連結部材2、・・・の下部と、下半部4の四隅を固定して補強し且つ下方に伸長して脚部5、5・・・をなす山形鋼の上部付近とに跨がって当接し、ボルト2b、・・・によって両者を固定することにより、箱体上半部3と下半部4とを分離自在に一体結合する山形鋼から成る連結部材である。5aは、脚部下端に設けた石付き部で、箱体下半部の輸送時に段重ねできるように、横に拡大する形状を有する。この代わり、必要に応じて、キャスターなどを取り付けてもよい。
【0040】
箱体下半部4の長手方向の対向側面8、8は、下方において内方に屈曲して斜面8a、8aを形成しており、該斜面8a、8aの下端縁に、一対の扉6、6の長手方向の側縁が、蝶着(6a)されて、自重により下方に回動可能な箱体底面を構成している。脚部5、5間には、断面形状が、逆V字形の一対のガイドであるガイドレール9、9が、箱体底面と平行に、且つ、扉6、6を長手方向から挟む位置関係で固設されている。
【0041】
このガイドレール9、9には、図10に示すように、一対の転輪10をシャフト11の両端において回動自在に支持し、両転輪10をガイドレール9に沿って、転動自在に係合せしめると共に、該シャフトの途中には、箱体底面、換言すれば、落下開口を閉塞している扉6の下面に当接するように径を定めた転動体12、12、・・・をシャフトに対して回動自在に設けてあり、従って、転輪付シャフトの一対を、一対の扉6、6の下面にそれぞれ割り当てて配設することにより、両扉6、6は、転動体12、12、・・・に下方から支承され、箱体底面は、閉じた状態となっている。一方のシャフト11(図8上の右側のシャフト11)の両端に前記延設部42が設けられている(図9参照)。
【0042】
一対のガイドレール9、9の両端付近の脚部には、軸受部13、13、・・・が固設されており、該軸受部によって、一対のスプロケット軸14a、14bが、シャフト11と平行に支持されている。この一対のスプロケット軸の両端には、それぞれ一対のスプロケット15、15、・・・が、設けられている。スプロケット軸のうち、任意の一方の軸14aは、スプロケットと軸14aとが、一体回転するように取り付けられており、且つ、該軸14aの端部は、軸受部から側方に突出して角柱部14cをなすことにより、手動用駆動スプロケット軸を構成している。30は、手動ハンドルで、前記角柱部14cへ嵌合部を先端に有している。
また、前述したように一方のシャフト11に設けられた延設部42を利用することで、扉6、6を自動的に開閉できる。
【0043】
対向する一対のスプロケット間には、それぞれ、無端チェーン16、16が巻回されている。該無端チェーンは、シャフト11、11を囲むように張設されており、図8において、左側のシャフト11が、チェーンの上側の一部に強固に固定され、右側のシャフトが、チェーン16を下側に固定されて成るものである。17は脚部間を連結する補強棧であり、18は、補強棧17に立脚する箱体支柱である。
45は被係合部であり、この被係合部45を介して収納ボックス1が、前記移動体58の支承部60によって支承される。
また、20、20、・・・は、山形鋼製のコーナー連結部材2の上端から、側方に延設された吊支部で、平板の中央にフック挿通孔が形成されたものから成り、車載クレーンやフォークリフトで、吊支する際に、吊支ワイヤーの先端に設けられているフックを係止する。
【0044】
一対の扉6、6の開閉方法は、ハンドル30を駆動スプロケット軸14aに取り付けて、図11において、駆動側スプロケット軸14aを左回転すると、左右の一対のシャフト11、11は、左側のシャフトは左方へ、右側のシャフトは右方へ、それぞれ移動する。左右転輪がガイドレールの両端付近にくると、シャフトに設けられた転動体は、扉から外れるので、扉は、転動体による支持を失い、図11における2点鎖線の位置まで回動し、箱体の落下開口を開放する。内容物がトラック上に落下して積み込みが終了したら、収納ボックスを移動し、ハンドルを逆方向に回転すれば、転動体が扉を押圧移動しつつ転動し、閉塞位置に回動させる。
この一対の扉6、6が同時に開閉する原理は、前述した延設部42、第1の係止部材64および第2の係止部材66等を利用する自動開閉の場合にも同様に作用するのは勿論である。
【0045】
図12は、本発明の搬送装置に利用される収納ボックスの第2実施例の要部を示すものである。なお、第1実施例と同一の作用をする部材には、同一の符合を付して説明する。第2実施例にかかる収納ボックスの特徴は、箱体底部に設けられた扉26を、該扉を支承する構造にあり、他の構成は、第1実施例と同一である。図12において、扉26は、その基端26aが、箱体底面の落下開口端縁に蝶着されている。
【0046】
扉26の下面には、扉の基端26aから先端26bに向かって下降する斜面27が、シャフト11に設けた複数の転動体12に対応して形成されている。そして、転動体12は、この斜面27に当接しつつ転動するようにシャフトに位置決めされている。11aは、シャフト11に遊嵌するチェーン固定リングで、駆動スプロケット軸14aによって駆動される無端チェーン16aに介在するように固着してシャフト11を左右方向に駆動する。36は、駆動スプロケット14aと一体回転するように該軸14aに設けられたラチェットで爪付レバー37と復帰バネ38とにより、図12において、駆動スプロケット軸14aを時計方向への回転を許容し、反時計方向の回転を阻止する反転防止装置である。
【0047】
このような構成からなる第2の実施例の収納ボックスは、図12に示すような、扉26が閉じられた状態においても、転動体12が支承する斜面27は、扉の重さによって転動体を下方に押圧する。この押圧力の水平分力は、シャフト11、11を常にスプロケット軸の方向に駆動する力として働く。かくして、手動で操作する場合には、反転防止装置の吊り紐40を下方に引いて、爪付レバ−37をラチェットから取り外すと、扉26は、箱体1内の収納物の重さと扉の重量に基づく扉へのモーメントは、シャフトを左右方向に駆動し、扉26、26は自動的に開くことになる。扉を閉じるときは、反転防止機構が作用するので、シャフトが逆行することはない。
【0048】
収納ボックスの上記第1および第2実施例では、シャフトに転動体を設けたが、これは、シャフト自体でも同様に機能する。また、巻掛け伝動装置は、段付ベルトとプーリなど、他の手段でも代替できる。ガイドは、ガイドレールに転輪が係合する例を示したが、これは、直線ガイドであればよく、ガイドに対して摺動自在に係合する係合子をシャフト両端に設けたものでもよい。さらに、第1実施例において、扉を回動自在に支持する蝶番の軸にコイルバネを巻回装着し、該バネ力により、扉の閉塞位置への復帰動作を付勢するようにしてもよい。
以上好適な実施例について種々説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
【0049】
【発明の効果】
本発明にかかる搬送装置によれば、第2の係止部材の規制手段が設けられているため、第2の係止部材を含む確実な機械手段によって収納ボックスの底部にある扉を自動閉塞する位置について、軌道ガイド(水平部)の任意の所望位置に好適に設定できる。なお、収納ボックスの底部にある扉を自動開放する位置についても、第1の係止部材によれば任意の所望位置に好適に設定できる。
従って、本発明によれば、電気的な制御手段を用いず機械手段によって、収納ボックスの底部の扉を所望の特定位置で確実に自動閉塞できるため、収容物を特定位置以外に落下させることなく好適に排出できるという著効を奏する。また、電気的な制御手段を用いないため、複雑な制御装置を要せず、搬送装置にかかる複雑化の防止及び確実性の向上ができるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搬送装置にかかる一実施例の要部を示す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本発明にかかる搬送装置の全体構成の一実施例を示す側面図である。
【図4】図1の実施例による収納ボックスの扉が閉じられるように作動している状態を示す側面図である。
【図5】図1の実施例による収納ボックスの扉が閉じられた後にその収納ボックスが移動する状態を示す側面図である。
【図6】図1の実施例による収納ボックスの扉が開かれるように作動している状態を示す側面図である。
【図7】本発明にかかる収納ボックスの第1実施例を示す斜視図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】図7の2分割状態を示す説明図である。
【図10】図8のA−A部分断面説明図である。
【図11】図9のB−B断面説明図である。
【図12】本発明にかかる収納ボックスの第2実施例の要部を示す説明図である。
【図13】従来技術を示す側面図である。
【図14】従来技術の収納ボックスがない状態を示す側面図である。
【図15】従来技術の収納ボックスの扉を閉塞する状態を示す側面図である。
【図16】従来技術の移動体が軌道ガイドに案内される状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 収納ボックス
1a 箱体
6 扉
9 ガイドレール
10 転輪
11 シャフト
12 転動体
14a、14b スプロケット軸
16 チェーン
42 延設部
45 被係合部
50 軌道ガイド
50c 水平部
54 チェーン
56 モータ
58 移動体
60 支承部
64 第1の係止部材
66 第2の係止部材
77 基体
78 突出入機構
80 第2の係止部材の規制手段
82 アーム部材
84 規制部
85 付勢手段
86 カム機構
87 原動カム部
88 従動カム部
X 第1の位置
1 第2の位置
2 第3の位置

Claims (3)

  1. 箱体の底部に収容物の落下開口を設け、該開口に下方に回動して該開口を開放可能な扉を枢着し、該箱体の底部の対向する一対の端縁に沿って前記扉を挟む状態で一対のガイドを設け、該一対のガイドに、シャフトによって相互に連結された係合部材を移動自在に係合せしめると共に、該シャフトか若しくは該シャフトに設けた転動体を前記扉に当接し、前記ガイドの両端付近に、前記シャフトと平行に、いずれか一方を駆動軸とする一対の巻掛け伝動軸を支持し、該巻掛け伝動軸の両端にそれぞれ設けた伝動輪間に巻掛け伝動条体を巻回し、該巻掛け伝動条体を前記シャフトに結合した収納ボックスと、
    前記収納ボックスを第1の位置から第2の位置まで所定の軌道に沿って移動可能にガイドする軌道ガイドと、
    該軌道ガイドに沿って前記収納ボックスを移動させる駆動手段と、
    前記係合部材から外方へ延びるように前記シャフトが延長された状態に設けられた延設部と、
    前記収納ボックスが第2の位置へ近接した際に、前記延設部に当接し、収納ボックスの第2の位置への移動に伴って前記扉を開くべく、該延設部を介して前記シャフトを一方へ移動させる第1の係止部材と、
    前記収納ボックスが第2の位置から第1の位置へ移動する際に、前記延設部に当接し、収納ボックスの第1の位置への移動に伴って前記扉を閉じるべく、該延設部を介して前記シャフトを他方へ移動させる第2の係止部材とを備える搬送装置において、
    前記第2の係止部材が上端側で前記軌道ガイドが設けられた基体に回動可能に軸着され、所定の位置で前記延設部に当接して該延設部を介して前記シャフトを他方へ移動させるように前記第2の係止部材の回動を規制すると共に、前記収納ボックスがさらに前記第1の位置側へ移動する際には前記第2の係止部材にかかる回動の規制を解除して前記収納ボックスの移動を許容すべく、第2の係止部材の規制手段が設けられ、
    該規制手段が、
    前記基体に一端側で回動可能に軸着されると共に他端側に前記第2の係止部材の下端側に当接して回動を規制する規制部が設けられたアーム部材と、
    該アーム部材を、前記規制部が前記第2の係止部材の下端側に当接して回動を規制するように、常に上方へ付勢する付勢手段と、
    該付勢手段による付勢力に抗して前記アーム部材を下方へ回動させ、前記規制部を前記第2の係止部材の下端側から離して回動の規制を解除すべく、前記収納ボックスに設けられた原動カム部、及び前記アーム部材に設けられた従動カム部によって構成されるカム機構とを具備することを特徴とする搬送装置。
  2. 箱体の底部に方形の収容物落下開口を設け、該開口の対向する一対の縁辺において、下方に回動して該開口を開放可能な一対の扉を枢支し、該箱体の四隅から延設した脚部によって前記扉を挟む状態で一対のガイドレールを支持し、該一対のガイドレールに、シャフトによって相互に連結された転輪を転動自在に一対並設して係合せしめると共に、該一対のシャフトか若しくは該一対のシャフトに設けた転動体をそれぞれ前記一対の扉に当接し、前記ガイドレールの両端付近に、前記シャフトと平行に、いずれか一方を駆動軸とする一対のスプロケット軸を支持し、該スプロケット軸の両端にそれぞれ設けたスプロケット間に無端チェーンを巻回し、該チェーンの緊張側を一方のシャフトに該チェーンの緩み側を他方のシャフトにそれぞれ結合した収納ボックスと、
    前記収納ボックスを第1の位置から第2の位置まで所定の軌道に沿って移動可能にガイドする軌道ガイドと、
    該軌道ガイドに沿って前記収納ボックスを移動させる駆動手段と、
    前記収納ボックスの第1の位置から第2の位置への移動方向において後方側の前記転輪から外方へ延びるように前記シャフトが延長された状態に設けられた延設部と、
    前記収納ボックスが第2の位置へ近接した際に、前記延設部に当接し、収納ボックスの第2の位置への移動に伴って前記扉を開くべく、該延設部を介して前記シャフトを一方へ移動させる第1の係止部材と、
    前記収納ボックスが第2の位置から第1の位置へ移動する際に、前記延設部に当接し、収納ボックスの第1の位置への移動に伴って前記扉を閉じるべく、該延設部を介して前記シャフトを他方へ移動させる第2の係止部材とを備える搬送装置において、
    前記第2の係止部材が上端側で前記軌道ガイドが設けられた基体に回動可能に軸着され、所定の位置で前記延設部に当接して該延設部を介して前記シャフトを他方へ移動させるように前記第2の係止部材の回動を規制すると共に、前記収納ボックスがさらに前記第1の位置側へ移動する際には前記第2の係止部材にかかる回動の規制を解除して前記収納ボックスの移動を許容すべく、第2の係止部材の規制手段が設けられ、
    該規制手段が、
    前記基体に一端側で回動可能に軸着されると共に他端側に前記第2の係止部材の下端側に当接して回動を規制する規制部が設けられたアーム部材と、
    該アーム部材を、前記規制部が前記第2の係止部材の下端側に当接して回動を規制するように、常に上方へ付勢する付勢手段と、
    該付勢手段による付勢力に抗して前記アーム部材を下方へ回動させ、前記規制部を前記第2の係止部材の下端側から離して回動の規制を解除すべく、前記収納ボックスに設けられた原動カム部、及び前記アーム部材に設けられた従動カム部によって構成されるカム機構とを具備することを特徴とする搬送装置。
  3. 前記収納ボックスの水平方向の移動をガイドする前記軌道ガイドの水平部に対応する前記基体において、該水平部に対応する下方の複数箇所へ前記収納ボックスに収納された収容物を排出可能に、前記第1の係止部材及び前記第2の係止部材が複数設けられ、該第2の係止部材に対応して前記第2の係止部材の規制手段が複数設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の搬送装置。
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