JP4415517B2 - 内燃機関用点火装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロコンピュータを用いて点火コイルを駆動する内燃機関用点火装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、内燃機関用点火装置として、図8に示すように、マイクロコンピュータを用いて点火コイルを駆動する回路構成からなるものが知られている。
【0003】
図8において、この内燃機関点火装置は単気筒制御の回路構成であり、マイクロコンピュータ10、このマイクロコンピュータ10の駆動電源Vcc、バッテリ電源VB 、パワートランジスタTr1,Tr2、点火コイルIC及び点火プラグSP等からなる。
【0004】
マイクロコンピュータ10から点火制御信号Sc を出力する出力端子がパワートランジスタTr1のベース側に接続され、このパワートランジスタTr1のコレクタ側がバッテリ電源VB に接続されている。また、パワートランジスタTr1のコレクタ側がパワートランジスタTr2のベース側に接続され、このパワートランジスタTr2のベース側もバッテリ電源VB に接続されている。そして、パワートランジスタTr2のコレクタ側が点火コイルICの1次巻線IC1を介してバッテリ電源VB に接続されている。また、点火コイルICの2次巻線IC2の一端はバッテリ電源VB に接続され、他端は点火プラグSPの中心電極側に接続されている。
【0005】
次に、その動作について説明する。
【0006】
前述の回路構成によれば、マイクロコンピュータ10から出力される点火制御信号Sc によって、パワートランジスタTr1がOFF(オフ)/ON(オン)、かつパワートランジスタTr2がON/OFFされることによって、点火コイルICの1次巻線IC1を流れる1次電流I1 が制御され、点火コイルICの2次巻線IC2側に2次電圧V2 が発生される。
【0007】
つまり、マイクロコンピュータ10からの点火制御信号Sc によるパワートランジスタTr1,Tr2の制御によって、点火コイルICが駆動可能な電流にまで電流増幅されるもので、パワートランジスタTr1,Tr2による2段構成の電流増幅回路が形成されている。これにより、点火コイルICから点火プラグSPに所望の点火時期に火花を発生させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述の回路構成においては、図9にタイムチャートを示すように、内燃機関への電源投入時(図9の時刻t11)からマイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが内部回路用電源として安定するまで内部回路の誤動作等を防止するため、点火制御信号Sc を出力する出力端子からは如何なる信号も出力されないようにされる。このとき、バッテリ電源VB の電圧上昇は速いため、極めて短時間とはいえ、電源投入時にパワートランジスタTr1がOFF、かつパワートランジスタTr2がONという状態が存在する。
【0009】
即ち、図9に示すように、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccの立上がりが遅く、パワートランジスタTr1がONとなる0.7〔V〕(一点鎖線にて示す)を越えるまで、パワートランジスタTr1がOFF、かつパワートランジスタTr2がONという状態が時間ΔTだけ続くこととなる。この時間ΔTは、図9に点線にて示すように、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccの立上がりが遅くなるほど長くなる。
【0010】
ここで、図9に示すVBE(Tr1)はパワートランジスタTr1のベース−エミッタ間の電圧、VCE(Tr1)はパワートランジスタTr1のコレクタ−エミッタ間の電圧、VBE(Tr2)はパワートランジスタTr2のベース−エミッタ間の電圧、VCE(Tr2)はパワートランジスタTr2のコレクタ−エミッタ間の電圧である。
【0011】
すると、パワートランジスタTr2のONにより点火コイルICの1次巻線IC1に1次電流I1 が流れ、この結果、点火コイルICの2次巻線IC2に2次電圧V2 が発生することとなり、点火プラグPGに火花が発生される。また、時間ΔTが長くなる程、結果的に2次電圧V2 が増大し(図9ではマイナス側)、点火プラグPGに大きな火花を発生することとなる。これにより、イグニッションスイッチの操作による電源投入時、正規の点火時期でないタイミングで内燃機関に燃焼が起こり、例えば、内燃機関の排気通路側から爆発音を発するという好ましくない状況の発生が考えられる。
【0012】
そこで、この発明はかかる不具合を解決するためになされたもので、内燃機関の電源投入時、正規の点火時期でないタイミングで内燃機関に燃焼が起こることのない内燃機関用点火装置の提供を課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の内燃機関用点火装置によれば、内燃機関への電源投入直後でマイクロコンピュータの駆動電源が立上がっていないときには、保持回路によってマイクロコンピュータの駆動電源が少なくとも第1のパワートランジスタをONとする所定電圧を越えるまでの期間、第1のパワートランジスタが強制的にONに保持される。このため、バッテリ電源によって電流増幅回路を形成する第1のパワートランジスタがON、かつ第2のパワートランジスタがOFFとなる。これにより、点火コイルの1次巻線側に1次電流が流れることが防止されるため、点火コイルの2次巻線側に2次電圧が発生することがない。そして、マイクロコンピュータの駆動電源が立上がると、保持回路によって第1のパワートランジスタのベース側がバッテリ電源と切離される。この後においては、マイクロコンピュータからの点火制御信号によって、第1のパワートランジスタ、かつ第2のパワートランジスタの動作タイミングが制御されることで点火時期が所望のように調整され、点火コイルの2次巻線に2次電圧が発生される。これにより、点火プラグに好適に火花が発生され、燃料が燃焼されることで内燃機関の機関出力、燃費等の最適化が図られるという効果が得られる。
【0014】
請求項2の内燃機関用点火装置では、保持回路がバッテリ電源を逆流防止用ダイオードを介して第1のパワートランジスタのベース側に接続する経路を断続するスイッチング素子とそのベース側をマイクロコンピュータ内部のパワーオンリセット機能による信号の出力端子に接続する信号経路とからなり、内燃機関への電源投入直後でマイクロコンピュータの駆動電源が立上がっていないときには、出力端子からの信号がないためスイッチング素子がOFFとなり、バッテリ電源によって電流増幅回路を形成する第1のパワートランジスタがON、かつ第2のパワートランジスタがOFFとされる。これにより、点火コイルの1次巻線側に1次電流が流れることが防止されるため、点火コイルの2次巻線側に2次電圧が発生することがない。そして、マイクロコンピュータの駆動電源が立上がると、マイクロコンピュータのリセット端子からの出力信号によってスイッチング素子がONとなるため、第1のパワートランジスタのベース側がバッテリ電源と切離される。この後においては、マイクロコンピュータからの点火制御信号によって、第1のパワートランジスタ、かつ第2のパワートランジスタの動作タイミングが制御されることで点火時期が所望のように調整され、点火コイルの2次巻線に2次電圧が発生される。これにより、点火プラグに好適に火花が発生され、燃料が燃焼されることで内燃機関の機関出力、燃費等の最適化が図られるという効果が得られる。
【0015】
請求項3の内燃機関用点火装置では、保持回路がバッテリ電源を逆流防止用ダイオードを介して第1のパワートランジスタのベース側に接続する経路を断続するスイッチング素子とそのベース側に接続する抵抗及びコンデンサからなるタイマ回路とからなり、内燃機関への電源投入直後でマイクロコンピュータの駆動電源が立上がっていないときには、コンデンサの両端電圧も低いためスイッチング素子がOFFとなり、バッテリ電源によって電流増幅回路を形成する第1のパワートランジスタがON、かつ第2のパワートランジスタがOFFとされる。これにより、点火コイルの1次巻線側に1次電流が流れることが防止されるため、点火コイルの2次巻線側に2次電圧が発生することがない。そして、マイクロコンピュータの駆動電源が立上がったのちのタイミングにて、コンデンサの両端電圧が所定電圧を越えるとスイッチング素子がONとなるため、第1のパワートランジスタのベース側がバッテリ電源と切離される。この後においては、マイクロコンピュータからの点火制御信号によって、第1のパワートランジスタ、かつ第2のパワートランジスタの動作タイミングが制御されることで点火時期が所望のように調整され、点火コイルの2次巻線に2次電圧が発生される。これにより、点火プラグに好適に火花が発生され、燃料が燃焼されることで内燃機関の機関出力、燃費等の最適化が図られるという効果が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
【0017】
〈実施例1〉
図1は本発明の実施の形態の第1実施例にかかる内燃機関用点火装置の要部構成を示す回路図であり、マイクロコンピュータを用いて点火コイルを駆動する単気筒制御の回路構成である。なお、前述の従来装置と同様の構成または相当部分からなるものについては、同一符号及び同一記号を付して示す。
【0018】
図1において、内燃機関用点火装置は、マイクロコンピュータ10、このマイクロコンピュータ10の駆動電源Vcc、バッテリ電源VB 、パワートランジスタTr1,Tr2、トランジスタTr3、点火コイルIC及び点火プラグSP等からなる。このマイクロコンピュータ10は、周知の各種演算処理を実行する中央処理装置としてのCPU、制御プログラムを格納したROM、各種データを格納するRAM、B/U(バックアップ)RAM、入力回路、出力回路及びそれらを接続するバスライン等からなる論理演算回路として構成されている。
【0019】
マイクロコンピュータ10から点火制御信号Sc を出力する出力端子がパワートランジスタTr1のベース側に接続されている。また、パワートランジスタTr1のベース側が逆流防止用ダイオードD1 及び抵抗R1 ,R2 を介してバッテリ電源VB に接続され、パワートランジスタTr1のコレクタ側が抵抗R3 を介してバッテリ電源VB に接続され、パワートランジスタTr1のエミッタ側が接地されている。そして、パワートランジスタTr1のコレクタ側が抵抗R4 を介してパワートランジスタTr2のベース側に接続されており、このパワートランジスタTr2のベース側が抵抗R3 ,R4 を介してバッテリ電源VB に接続されている。
【0020】
パワートランジスタTr2のコレクタ側が点火コイルICの1次巻線IC1を介してバッテリ電源VB に接続され、パワートランジスタTr2のエミッタ側が接地されている。また、点火コイルICの2次巻線IC2の一端はバッテリ電源VB に接続され、他端は点火プラグSPの中心電極側に接続され、点火プラグSPの接地電極側が接地されている。更に、マイクロコンピュータ10のリセット端子がトランジスタTr3のベース側に接続され、このトランジスタTr3のコレクタ側が抵抗R1 を介してバッテリ電源VB に接続され、トランジスタTr3のエミッタ側が接地されている。
【0021】
次に、その動作について説明する。
【0022】
上述の回路構成によれば、マイクロコンピュータ10から出力される点火制御信号Sc によって、パワートランジスタTr1がOFF/ON、かつパワートランジスタTr2がON/OFFされることによって、点火コイルICの1次巻線IC1を流れる1次電流I1 が制御され、点火コイルICの2次巻線IC2側に2次電圧V2 が発生される。
【0023】
つまり、マイクロコンピュータ10からの点火制御信号Sc によるパワートランジスタTr1,Tr2の制御によって、点火コイルICが駆動可能な電流にまで電流増幅されるもので、パワートランジスタTr1,Tr2による2段構成の電流増幅回路が形成されている。このように、マイクロコンピュータ10によってパワートランジスタTr1,Tr2の動作タイミングが制御されることで点火時期が所望するように調整され、点火コイルICの2次巻線IC2に2次電圧V2 が発生される。これにより、点火プラグSPに好適に火花が発生され、燃料が燃焼されることで図示しない内燃機関の機関出力、燃費等の最適化が図られる。
【0024】
上述の回路構成においては、図2にタイムチャートを示すように、内燃機関への電源投入時(図2の時刻t01)に、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが、前述したように、バッテリ電源VB による周りの電圧上昇に比べて遅れる。これに対処するため、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが安定するまでの期間、マイクロコンピュータ10のパワーオンリセット機能によるリセット端子からの出力信号を用いて、トランジスタTr3がOFF状態に保持される。このように、トランジスタTr3がOFFであると、バッテリ電源VB によるパワートランジスタTr1のベース側への電圧印加によって、パワートランジスタTr1がONとされパワートランジスタTr2がOFFに保持される。
【0025】
このため、パワートランジスタTr1のベース−エミッタ間の電圧VBE(Tr1)は、電源投入と同時(図2の時刻t01)に0.7〔V〕となり、パワートランジスタTr1はONとなる。したがって、パワートランジスタTr1のコレクタ−エミッタ間の電圧VCE(Tr1)及びパワートランジスタTr2のベース−エミッタ間の電圧VBE(Tr2)は0(零)〔V〕となり、パワートランジスタTr2はOFFとなる。このとき、パワートランジスタTr2のコレクタ−エミッタ間の電圧VCE(Tr2)は所定電圧に保持されたままとなる。これにより、点火コイルICの1次巻線IC1に1次電流I1 が流れることはなく、点火コイルICの2次巻線IC2に2次電圧V2 が発生することが防止される。
【0026】
そして、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが安定したのち、リセット端子からの出力信号によってトランジスタTr3がONとされることでパワートランジスタTr1がONからOFF、かつパワートランジスタTr2がONとされる(図2の時刻t02)。即ち、この時点においては、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccは十分に立上がった安定状態となっている。したがって、この後においては、マイクロコンピュータ10からの点火制御信号Sc によるパワートランジスタTr1のOFF/ON駆動によって、パワートランジスタTr2がON/OFF制御されることとなる。なお、マイクロコンピュータ10のリセット中においては、マイクロコンピュータ10からパワートランジスタTr1のベース側に如何なる信号も出力されることはない。
【0027】
このように、本実施例の内燃機関用点火装置は、第1のパワートランジスタTr1のコレクタ側と第2のパワートランジスタTr2のベース側とを接続し、かつ第1のパワートランジスタTr1のコレクタ側及び第2のパワートランジスタTr2のベース側をバッテリ電源VB に接続する2段構成からなる電流増幅回路と、バッテリ電源VB と第2のパワートランジスタTr2のコレクタ側との間に1次巻線IC1側が接続され、2次巻線IC2側に点火プラグSPが接続された点火コイルICと、第1のパワートランジスタTr1のベース側に点火制御信号Sc を出力し、第1のパワートランジスタTr1をON/OFF制御、かつ第2のパワートランジスタTr2をOFF/ON制御し、点火コイルICの1次巻線IC1側に流れる1次電流I1 を制御するマイクロコンピュータ10と、内燃機関(図示略)への電源投入時、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが少なくとも第1のパワートランジスタTr1をONとする所定電圧を越えるまでの期間、第1のパワートランジスタTr1を強制的にONに保持する保持回路とを具備するものである。また、本実施例の内燃機関用点火装置の保持回路は、バッテリ電源VB を逆流防止用ダイオードD1 を介して第1のパワートランジスタTr1のベース側に接続する経路と、その経路を断続するスイッチング素子としてのトランジスタTr3と、トランジスタTr3のベース側をマイクロコンピュータ10内部のパワーオンリセット機能による信号の出力端子としてのリセット端子に接続する信号経路とを有し、内燃機関への電源投入時、マイクロコンピュータ10から信号経路を介した信号によりトランジスタTr3をOFF/ON制御し、経路を接続/切断するものである。
【0028】
したがって、内燃機関への電源投入直後でマイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが立上がっていないときには、リセット端子からの出力信号がないためトランジスタTr3がOFFとなり、バッテリ電源VB によって第1のパワートランジスタTr1がON、第2のパワートランジスタTr2がOFFとなる。これにより、点火コイルICの1次巻線IC1側に1次電流I1 が流れることが防止されるため、点火コイルICの2次巻線IC2側に2次電圧V2 が発生することがない。そして、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが立上がると、マイクロコンピュータ10のリセット端子からの出力信号によってトランジスタTr3がONとなるため、第1のパワートランジスタTr1のベース側がバッテリ電源VB と切離される。この後においては、マイクロコンピュータ10からの点火制御信号Sc によって、第1のパワートランジスタTr1、かつ第2のパワートランジスタTr2の動作タイミングが制御されることで点火時期が所望のように調整され、点火コイルICの2次巻線IC2に2次電圧V2 が発生される。これにより、点火プラグSPに好適に火花が発生され、燃料が燃焼されることで内燃機関の機関出力、燃費等の最適化を図ることができる。
【0029】
次に、本発明の実施の形態の第1実施例にかかる内燃機関用点火装置の第1の変形例の要部構成を示す図3の回路図を参照して説明する。なお、図中、上述の実施例と同様の構成または相当部分からなるものについては同一符号及び同一記号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0030】
図3は、図1の単気筒制御に対して、4気筒(複数気筒)独立制御の回路構成を示す。この回路構成では、4気筒独立制御であるため各気筒に対応して点火コイルIC1 ,IC2 ,IC3 ,IC4 や点火プラグSP1 ,SP2 ,SP3 ,SP4 等が4組必要であるが、トランジスタTr3は図1と同様に1つでよく、このトランジスタTr3のコレクタ側と図1のトランジスタTr1に相当するパワートランジスタTr11 ,Tr12 ,Tr13 ,Tr14 のベース側との間に、図1の抵抗R2 及び逆流防止用ダイオードD1 に相当する抵抗R21,R22,R23,R24及び逆流防止用ダイオードD11,D12,D13,D14が追加されているのみである。なお、パワートランジスタTr11 ,Tr12 ,Tr13 ,Tr14 のベース側にはマイクロコンピュータ10′から各気筒に対応する点火制御信号Sc1,Sc2,Sc3,Sc4がそれぞれ出力される。また、パワートランジスタTr21 ,Tr22 ,Tr23 ,Tr24 は図1のトランジスタTr2に相当しており、この他の抵抗等における符号及び記号は省略されている。
【0031】
したがって、この回路構成における動作及び作用・効果は、上述の実施例における単気筒制御と同様であり、その詳細な説明を省略する。これにより、パワートランジスタTr21 ,Tr22 ,Tr23 ,Tr24 に接続された各気筒の点火コイルIC1 ,IC2 ,IC3 ,IC4 から点火プラグSP1 ,SP2 ,SP3 ,SP4 に所定タイミングにて好適に火花が発生され、燃料が燃焼されることで図示しない内燃機関の機関出力、燃費等の最適化が図られる。
【0032】
次に、本発明の実施の形態の第1実施例にかかる内燃機関用点火装置の第2の変形例の要部構成を示す図4の回路図を参照して説明する。なお、図中、上述の実施例と同様の構成または相当部分からなるものについては同一符号及び同一記号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0033】
図4に示す回路構成では、図1に示す回路構成に対して、エミッタフォロア回路を形成するトランジスタTr0が追加されている。このトランジスタTr0は、ベース側がマイクロコンピュータ10から点火制御信号Sc を出力する出力端子側に接続され、コレクタ側がマイクロコンピュータ10の駆動電源Vcc、かつエミッタ側がパワートランジスタTr1のベース側に接続されている。
【0034】
次に、その動作について説明する。
【0035】
上述の回路構成により、マイクロコンピュータ10から出力される点火制御信号Sc によって、トランジスタTr0がON/OFF、パワートランジスタTr1がOFF/ON、かつパワートランジスタTr2がON/OFFされることによって、点火コイルICの1次巻線IC1を流れる1次電流I1 が制御され、点火コイルICの2次巻線IC2側に2次電圧V2 が発生される。
【0036】
つまり、マイクロコンピュータ10からの点火制御信号Sc によるパワートランジスタTr1,Tr2の制御によって、点火コイルICが駆動可能な電流にまで電流増幅されるもので、パワートランジスタTr1,Tr2による2段構成の電流増幅回路が形成されている。このように、マイクロコンピュータ10によってトランジスタTr0を介してパワートランジスタTr1,Tr2の動作タイミングが制御されることで点火時期が調整され、点火コイルICの2次巻線IC2に発生する2次電圧V2 にて点火プラグSPに好適に火花が発生され、燃料が燃焼されることで図示しない内燃機関の機関出力、燃費等の最適化が図られる。
【0037】
ここで、内燃機関への電源投入時に、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが、前述したように、バッテリ電源VB による周りの電圧上昇に比べて遅れる。これに対処するため、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが安定するまでの期間、マイクロコンピュータ10のパワーオンリセット機能によるリセット端子からの出力信号を用いて、トランジスタTr3がOFF状態に保持される。このように、トランジスタTr3がOFFであると、バッテリ電源VB によるパワートランジスタTr1のベース側への電圧印加によって、パワートランジスタTr1がONとされパワートランジスタTr2がOFFに保持される。
【0038】
そして、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが安定したのち、リセット端子からの出力信号によってトランジスタTr3がONとされることでパワートランジスタTr1がONからOFF、かつパワートランジスタTr2がONとされる。したがって、この後においては、マイクロコンピュータ10からの点火制御信号Sc によるトランジスタTr0のON/OFF駆動によって、パワートランジスタTr1がOFF/ON制御され、かつパワートランジスタTr2がON/OFF制御されることとなる。なお、マイクロコンピュータ10のリセット中においては、マイクロコンピュータ10からトランジスタTr0のベース側に如何なる信号も出力されることはない。
【0039】
このように、本変形例の内燃機関用点火装置は、第1の実施例の回路構成に対して更に、第1のパワートランジスタTr1のベース側にマイクロコンピュータ10から点火制御信号Sc が入力される経路途中に、エミッタフォロア回路を形成するトランジスタTr0を追加するものである。本変形例においては、マイクロコンピュータ10からの点火制御信号Sc の論理が第1実施例と逆となるのみであり、同様の作用・効果を得ることができる。
【0040】
次に、本発明の実施の形態の第1実施例にかかる内燃機関用点火装置の第3の変形例の要部構成を示す図5の回路図を参照して説明する。なお、図中、上述の実施例及び変形例と同様の構成または相当部分からなるものについては同一符号及び同一記号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0041】
図5に示す回路構成では、図4に示す回路構成におけるエミッタフォロア回路を形成するトランジスタTr0が、コレクタフォロア回路を形成するトランジスタTr0′に変更されているのみである。このトランジスタTr0′は、ベース側がマイクロコンピュータ10から点火制御信号Sc を出力する出力端子側に接続され、エミッタ側がマイクロコンピュータ10の駆動電源Vcc、かつコレクタ側がパワートランジスタTr1のベース側に接続されている。
【0042】
次に、その動作について説明する。
【0043】
上述の回路構成により、マイクロコンピュータ10から出力される点火制御信号Sc によって、トランジスタTr0′がON/OFF、パワートランジスタTr1がOFF/ON、かつパワートランジスタTr2がON/OFFされることによって、点火コイルICの1次巻線IC1を流れる1次電流I1 が制御され、点火コイルICの2次巻線IC2側に2次電圧V2 が発生される。
【0044】
つまり、マイクロコンピュータ10からの点火制御信号Sc によるパワートランジスタTr1,Tr2の制御によって、点火コイルICが駆動可能な電流にまで電流増幅されるもので、パワートランジスタTr1,Tr2による2段構成の電流増幅回路が形成されている。このように、マイクロコンピュータ10によってトランジスタTr0′を介してパワートランジスタTr1,Tr2の動作タイミングが制御されることで点火時期が調整され、点火コイルICの2次巻線IC2に発生する2次電圧V2 にて点火プラグSPに好適に火花が発生され、燃料が燃焼されることで図示しない内燃機関の機関出力、燃費等の最適化が図られる。
【0045】
ここで、内燃機関への電源投入時に、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが、前述したように、バッテリ電源VB による周りの電圧上昇に比べて遅れる。これに対処するため、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが安定するまでの期間、マイクロコンピュータ10のパワーオンリセット機能によるリセット端子からの出力信号を用いて、トランジスタTr3がOFF状態に保持される。このように、トランジスタTr3がOFFであると、バッテリ電源VB によるパワートランジスタTr1のベース側への電圧印加によって、パワートランジスタTr1がONとされパワートランジスタTr2がOFFに保持される。
【0046】
そして、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが安定したのち、リセット端子からの出力信号によってトランジスタTr3がONとされることでパワートランジスタTr1がONからOFF、かつパワートランジスタTr2がONとされる。したがって、この後においては、マイクロコンピュータ10からの点火制御信号Sc によるトランジスタTr0′のON/OFF駆動によって、パワートランジスタTr1がOFF/ON制御され、かつパワートランジスタTr2がON/OFF制御されることとなる。なお、マイクロコンピュータ10のリセット中においては、マイクロコンピュータ10からトランジスタTr0′のベース側に如何なる信号も出力されることはない。
【0047】
このように、本変形例の内燃機関用点火装置は、上述の第2の変形例の回路構成におけるエミッタフォロア回路を形成するトランジスタTr0を、コレクタフォロア回路を形成するトランジスタTr0′に変更するものである。本変形例においては、マイクロコンピュータ10からの点火制御信号Sc の論理が第1実施例と逆となるのみであり、同様の作用・効果を得ることができる。
【0048】
〈実施例2〉
図6は本発明の実施の形態の第2実施例にかかる内燃機関用点火装置の要部構成を示す回路図である。なお、図中、上述の実施例または変形例と同様の構成または相当部分からなるものについては同一符号及び同一記号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0049】
図6に示す回路構成では、図1に示す回路構成に対して、図4と同様にエミッタフォロア回路を形成するトランジスタTr0が追加されていると共に、マイクロコンピュータ10のリセット端子を用いず、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccまたはバッテリ電源VB に、抵抗R5 及びコンデンサC1 からなるタイマ回路が接続され、このコンデンサC1 の両端電圧がトランジスタTr3のベース側に印加されている。
【0050】
次に、その動作について説明する。
【0051】
上述の回路構成により、マイクロコンピュータ10から出力される点火制御信号Sc によって、トランジスタTr0がON/OFF、パワートランジスタTr1がOFF/ON、かつパワートランジスタTr2がON/OFFされることによって、点火コイルICの1次巻線IC1を流れる1次電流I1 が制御され、点火コイルICの2次巻線IC2側に2次電圧V2 が発生される。
【0052】
つまり、マイクロコンピュータ10からの点火制御信号Sc によるパワートランジスタTr1,Tr2の制御によって、点火コイルICが駆動可能な電流にまで電流増幅されるもので、パワートランジスタTr1,Tr2による2段構成の電流増幅回路が形成されている。このように、マイクロコンピュータ10によってトランジスタTr0を介してパワートランジスタTr1,Tr2の動作タイミングが制御されることで点火時期が調整され、点火コイルICの2次巻線IC2に発生する2次電圧V2 にて点火プラグSPに好適に火花が発生され、燃料が燃焼されることで図示しない内燃機関の機関出力、燃費等の最適化が図られる。
【0053】
ここで、内燃機関への電源投入時に、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが、前述したように、バッテリ電源VB による周りの電圧上昇に比べて遅れる。これに対処するため、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが安定するまでの期間、抵抗R5 及びコンデンサC1 からなるCR回路のコンデンサC1 の両端電圧がトランジスタTr3の作動電圧まで上昇する間のタイマ時間を用いて、トランジスタTr3がOFF状態に保持される。このように、トランジスタTr3がOFFであると、バッテリ電源VB によるパワートランジスタTr1のベース側への電圧印加によって、パワートランジスタTr1がONとされパワートランジスタTr2がOFFに保持される。
【0054】
そして、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが安定したのち、トランジスタTr3がONとされることでパワートランジスタTr1がONからOFF、かつパワートランジスタTr2がONとされる。したがって、この後においては、マイクロコンピュータ10からの点火制御信号Sc によるトランジスタTr0のON/OFF駆動によって、パワートランジスタTr1がOFF/ON制御され、かつパワートランジスタTr2がON/OFF制御されることとなる。なお、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが安定するまでの期間中において、マイクロコンピュータ10からトランジスタTr0のベース側に如何なる信号も出力されることはない。
【0055】
このように、本実施例の内燃機関用点火装置は、第1のパワートランジスタTr1のコレクタ側と第2のパワートランジスタTr2のベース側とを接続し、かつ第1のパワートランジスタTr1のコレクタ側及び第2のパワートランジスタTr2のベース側をバッテリ電源VB に接続する2段構成からなる電流増幅回路と、バッテリ電源VB と第2のパワートランジスタTr2のコレクタ側との間に1次巻線IC1側が接続され、2次巻線IC2側に点火プラグSPが接続された点火コイルICと、第1のパワートランジスタTr1のベース側に点火制御信号Sc を出力し、第1のパワートランジスタTr1をON/OFF制御、かつ第2のパワートランジスタTr2をOFF/ON制御し、点火コイルICの1次巻線IC1側に流れる1次電流I1 を制御するマイクロコンピュータ10と、内燃機関(図示略)への電源投入時、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが少なくとも第1のパワートランジスタTr1をONとする所定電圧を越えるまでの期間、第1のパワートランジスタTr1を強制的にONに保持する保持回路とを具備するものである。また、本実施例の内燃機関用点火装置の保持回路は、バッテリ電源VB を逆流防止用ダイオードD1 を介して第1のパワートランジスタTr1のベース側に接続する経路と、その経路を断続するスイッチング素子としてのトランジスタTr3と、トランジスタTr3のベース側に接続する抵抗R5 及びコンデンサC1 からなるタイマ回路を有し、内燃機関への電源投入時、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccまたはバッテリ電源VB によるタイマ回路のコンデンサC1 の両端電圧の上昇に伴ってトランジスタTr3をOFF/ON制御し、経路を接続/切断するものである。
【0056】
したがって、内燃機関への電源投入直後でマイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが立上がっていないときには、コンデンサC1 の両端電圧も低いためトランジスタTr3がOFFとなり、バッテリ電源VB によって第1のパワートランジスタTr1がON、第2のパワートランジスタTr2がOFFとなる。これにより、点火コイルICの1次巻線IC1側に1次電流I1 が流れることが防止されるため、点火コイルICの2次巻線IC2側に2次電圧V2 が発生することがない。そして、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが立上がったのちのタイミングにて、コンデンサC1 の両端電圧が所定電圧を越えるとトランジスタTr3がONとなるため、第1のパワートランジスタTr1のベース側がバッテリ電源VB と切離される。この後においては、マイクロコンピュータ10からの点火制御信号Sc によって、第1のパワートランジスタTr1、かつ第2のパワートランジスタTr2の動作タイミングが制御されることで点火時期が所望のように調整され、点火コイルICの2次巻線IC2に2次電圧V2 が発生される。これにより、点火プラグSPに好適に火花が発生され、燃料が燃焼されることで内燃機関の機関出力、燃費等の最適化を図ることができる。
【0057】
次に、本発明の実施の形態の第2実施例にかかる内燃機関用点火装置の変形例の要部構成を示す図7の回路図を参照して説明する。なお、図中、上述の実施例及び変形例と同様の構成または相当部分からなるものについては同一符号及び同一記号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0058】
図7に示す回路構成では、図6に示す回路構成におけるエミッタフォロア回路を形成するトランジスタTr0が、コレクタフォロア回路を形成するトランジスタTr0′に変更されているのみである。このトランジスタTr0′は、ベース側がマイクロコンピュータ10から点火制御信号Sc を出力する出力端子側に接続され、エミッタ側がマイクロコンピュータ10の駆動電源Vcc、かつコレクタ側がパワートランジスタTr1のベース側に接続されている。
【0059】
次に、その動作について説明する。
【0060】
上述の回路構成により、マイクロコンピュータ10から出力される点火制御信号Sc によって、トランジスタTr0′がON/OFF、パワートランジスタTr1がOFF/ON、かつパワートランジスタTr2がON/OFFされることによって、点火コイルICの1次巻線IC1を流れる1次電流I1 が制御され、点火コイルICの2次巻線IC2側に2次電圧V2 が発生される。
【0061】
つまり、マイクロコンピュータ10からの点火制御信号Sc によるパワートランジスタTr1,Tr2の制御によって、点火コイルICが駆動可能な電流にまで電流増幅されるもので、パワートランジスタTr1,Tr2による2段構成の電流増幅回路が形成されている。このように、マイクロコンピュータ10によってトランジスタTr0′を介してパワートランジスタTr1,Tr2の動作タイミングが制御されることで点火時期が調整され、点火コイルICの2次巻線IC2に発生する2次電圧V2 にて点火プラグSPに好適に火花が発生され、燃料が燃焼されることで図示しない内燃機関の機関出力、燃費等の最適化が図られる。
【0062】
ここで、内燃機関への電源投入時に、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが、前述したように、バッテリ電源VB による周りの電圧上昇に比べて遅れる。これに対処するため、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが安定するまでの期間、抵抗R5 及びコンデンサC1 からなるCR回路のコンデンサC1 の両端電圧がトランジスタTr3の作動電圧まで上昇する間のタイマ時間を用いて、トランジスタTr3がOFF状態に保持される。このように、トランジスタTr3がOFFであると、バッテリ電源VB によるパワートランジスタTr1のベース側への電圧印加によって、パワートランジスタTr1がONとされパワートランジスタTr2がOFFに保持される。
【0063】
そして、マイクロコンピュータ10の駆動電源Vccが安定したのち、トランジスタTr3がONとされることでパワートランジスタTr1がONからOFF、かつパワートランジスタTr2がONとされる。したがって、この後においては、マイクロコンピュータ10からの点火制御信号Sc によるトランジスタTr0′のON/OFF駆動によって、パワートランジスタTr1がOFF/ON制御され、かつパワートランジスタTr2がON/OFF制御されることとなる。なお、マイクロコンピュータ10のリセット中においては、マイクロコンピュータ10からトランジスタTr0′のベース側に如何なる信号も出力されることはない。
【0064】
このように、本変形例の内燃機関用点火装置は、上述の第2の実施例の回路構成におけるエミッタフォロア回路を形成するトランジスタTr0を、コレクタフォロア回路を形成するトランジスタTr0′に変更するものである。このため、本変形例においては、上述の第2の実施例と同様の作用・効果が得られる。
【0065】
ところで、上記第2実施例及びその変形例では、マイクロコンピュータ10の点火制御信号Sc の出力端子とパワートランジスタTr1のベース側との間にエミッタフォロア回路を形成するトランジスタTr0またはコレクタフォロア回路を形成するトランジスタTr0′が挿入されているが、本発明を実施する場合には、これに限定されるものではなく、上記第1の実施例における図1と同様に、マイクロコンピュータ10の点火制御信号Sc の出力端子とパワートランジスタTr1のベース側とを直接接続することもできる。なお、このときには、点火制御信号Sc の論理が逆となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の第1実施例にかかる内燃機関用点火装置の要部構成を示す回路図である。
【図2】 図2は図1における各種制御量の遷移状態を示すタイムチャートである。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の第1実施例にかかる内燃機関用点火装置の第1の変形例の要部構成を示す回路図である。
【図4】 図4は本発明の実施の形態の第1実施例にかかる内燃機関用点火装置の第2の変形例の要部構成を示す回路図である。
【図5】 図5は本発明の実施の形態の第1実施例にかかる内燃機関用点火装置の第3の変形例の要部構成を示す回路図である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態の第2実施例にかかる内燃機関用点火装置の要部構成を示す回路図である。
【図7】 図7は本発明の実施の形態の第2実施例にかかる内燃機関用点火装置の変形例の要部構成を示す回路図である。
【図8】 図8は従来の内燃機関用点火装置を示す回路図である。
【図9】 図9は図8における各種制御量の遷移状態を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10 マイクロコンピュータ
IC 点火コイル
IC1 1次巻線
IC2 2次巻線
SP 点火プラグ
Tr1 パワートランジスタ(第1のパワートランジスタ)
Tr2 パワートランジスタ(第2のパワートランジスタ)
Tr3 トランジスタ
D1 逆流防止用ダイオード
R1,R2,R3,R4 抵抗
VB バッテリ電源
Vcc マイクロコンピュータの駆動電源
Claims (3)
- 第1のパワートランジスタのコレクタ側と第2のパワートランジスタのベース側とを接続し、かつ前記第1のパワートランジスタのコレクタ側及び前記第2のパワートランジスタのベース側をバッテリ電源に接続する2段構成からなる電流増幅回路と、
前記バッテリ電源と前記第2のパワートランジスタのコレクタ側との間に1次巻線側が接続され、2次巻線側に点火プラグが接続された点火コイルと、
前記第1のパワートランジスタのベース側に点火制御信号を出力し、前記第1のパワートランジスタをオン/オフ制御、かつ前記第2のパワートランジスタをオフ/オン制御し、前記点火コイルの1次巻線側に流れる電流を制御するマイクロコンピュータと、
内燃機関への電源投入時、前記マイクロコンピュータの駆動電源が少なくとも前記第1のパワートランジスタをオンとする所定電圧を越えるまでの期間、前記第1のパワートランジスタを強制的にオンに保持する保持回路と
を具備することを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 前記保持回路は、前記バッテリ電源を逆流防止用ダイオードを介して前記第1のパワートランジスタのベース側に接続する経路と、その経路を断続するスイッチング素子と、前記スイッチング素子のベース側を前記マイクロコンピュータ内部のパワーオンリセット機能による信号の出力端子に接続する信号経路とを有し、
前記内燃機関への電源投入時、前記マイクロコンピュータから前記信号経路を介した信号により前記スイッチング素子をオフ/オン制御し、前記経路を接続/切断することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用点火装置。 - 前記保持回路は、前記バッテリ電源を逆流防止用ダイオードを介して前記第1のパワートランジスタのベース側に接続する経路と、その経路を断続するスイッチング素子と、前記スイッチング素子のベース側に接続する抵抗及びコンデンサからなるタイマ回路とを有し、
前記内燃機関への電源投入時、前記マイクロコンピュータの駆動電源または前記バッテリ電源による前記タイマ回路のコンデンサの両端電圧の上昇に伴って前記スイッチング素子をオフ/オン制御し、前記経路を接続/切断することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用点火装置。
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