JP4414752B2 - 印字装置 - Google Patents

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Description

本発明は、AC電源と電池電源の2つの電源を選択的に使用可能な印字装置に関し、特に、AC電源使用時と電池電源使用時において印字制御を変更することにより、AC電源使用時においては高速印字を、電池電源使用時においては長時間印字を可能にした熱転写型の印字装置に関する。
利便性に優れることから多くの携帯型電子機器が利用されるに至っている。このような携帯型電子機器の多くは、何処でも使用可能なようにAC電源と電池電源の二電源方式を採用する。
印字装置においても例外ではなく、例えば、携帯型通信端末装置に接続される印字装置や、ラベルシートを印字媒体とするラベルプリンタの多くは、AC電源と電池電源の二電源による駆動が可能である。
このような二電源方式の電子機器においては、装置サイズの小型化と軽重量化の要請から、内部に搭載又は外付けする電池パックの容量は制限されることとなる。このような装置では、電池電源を使用する場合、電池電源の電圧が所定値以下になると、装置の誤動作防止のために装置の動作を停止するようにしている。特に、印字装置の場合、印字作動時には、印字媒体を印字方向に移動させつつ印字ヘッドを駆動しなければならないために多くの電力を消費するので、一旦電池の出力電圧の降下が始まると加速度的に電圧が低下することから、装置の正常な動作を保証する最低電圧に到達する時間が短くなり、結果として保証できる印字枚数が大きく減少してしまうこととなる。
このため、二電源方式の従来の印字装置においても、電池作動時の使用時間を極力長くするために従来から種々の工夫がなされてきた。
このような印字装置の例としては、例えば、熱転写プリンタのように印字データの黒率によって消費電力が大きく変化するような場合、バッテリ電源の使用時には、黒率に応じて一定の割合で白データとして扱う間引き処理を行うようにしたり(例えば、特許文献1)、また、熱転写用サーマルヘッドを構成する発熱素子の同時通電時における最大使用電流に上限を設定して定電流駆動するようにしたり(例えば、特許文献2)、さらには、サーマル式インクジェットプリンタにおいて電池電圧が所定位置以下になった時には、強制的印加エネルギーを低下させ低エネルギー印字モードにする(例えば、特許文献3)ようにした種々の従来技術が知られている。
特開平5−124264号公報 特開2001−232843号公報 特開平5−124264号公報
しかしながら、このような従来の印字装置における電池電源作動時における省電力対策は、消費電流のピーク値を低下させることにより電池作動時での作動時間を長くすることはできるものの、何れも印字装置が本来備える印字性能を制限して印字品質を劣化させるものである。さらに、特許文献1に記載の対策では、AC電源駆動時と電池作動時における制御プログラムの大幅な変更を必要とし、装置におけるプログラム体系が複雑化する。また、特許文献2及び3に記載の方法は、定電流駆動回路や電圧制御回路等のハードウェアと当該ハードウェアを選択的に駆動するためのソフトウェアを必要とすることとなる。
本発明は、斯かる従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、二電源方式の印字装置において、電池作動時にも印字品質を劣化させることなく、また、制御プログラムや制御回路を複雑化させることなく、電池作動時における装置の最大消費電力を低下させることにより、印字可能枚数を増加させた印字装置を提供することにある。
このため、本願は、印字媒体に文字等のキャラクタを印字する印字ヘッドと、この印字ヘッドと印字媒体との何れか一方を他方に対して相対的に移動させる駆動手段と、商用電源及び電池からの電力を前記印字ヘッド及び前記駆動手段に供給する電力供給手段と、前記電力供給手段から前記印字ヘッドに所定の周期で電流を通電するように制御する制御手段と、を備えた印字装置において、電源がAC電源と電池電源の何れであるかを検出する検出手段を設け前記制御手段は、前記検出手段がAC電源であることを検出したときは前記印字ヘッドに電流を第1の通電周期で通電し、電池電源を検出したときには前記印字ヘッドに電流を前記第1の通電周期よりも長い第2の通電周期で通電するように制御するとともに、前記印字ヘッドへの通電周期に同期させて、前記印字ヘッド又は印字媒体の移動速度が前記検出手段がAC電源を検出したときよりも電池電源を検出したときの方が遅くなるように前記駆動手段を駆動制御し、前記第2の通電周期におけるパルス幅のデューティ比を前記第1の通電周期におけるパルス幅のデューティ比に対して小さくしたことを特徴とする印字装置を提供するものである。
これにより、印字速度は多少低下するものの、印字装置が備える印字性能を低下させることなく、電池作動時における、印字装置の動作可能時間を長くすることを可能にしたのである。
ここで、前記駆動手段は、駆動パルス信号に基づき駆動するパルスモータを有し、前記制御手段は、前記印字ヘッドに通電するための印字ストローブ信号に同期した前記パルスモータの駆動パスル信号を生成し、前記パルスモータを駆動制御する。
また、前記制御手段は、1周期に前記印字ヘッドに通電する通電時間を、前記電源検出手段がAC電源を検出したときよりも電池電源を検出したときの方が長くなるように制御する。
さらに、前記印字ヘッドは、複数の発熱素子を列設した発熱素子群を有し、前記制御手段は、前記複数の発熱素子に電流を通電する。
本発明は、二電源方式の印字装置において、電池作動時にも印字装置が本来備える印字品質を劣化させることなく、また、制御プログラムや制御回路を複雑化させることなく、電池作動時における装置の最大消費電力を低下させることにより、印字可能枚数を増加させることを実現したのである。
以下、本発明に係る表示装置の実施の形態例を、ラベル印字装置(ラベルプリンタ)に適用した場合について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明を適用したラベル印字装置1の外観を示すものである。ここで、図1(a)は、本ラベル印刷装置1の上方前方斜視図、図1(b)は、後方斜視図を示す。図1において、動作開始スイッチ6がオンされると、本ラベル印刷装置1が動作を開始する。入力手段(キー入力部)3により一連の数字、記号を含む文字を入力すると、表示パネル2に入力された文字が表示され、印字指令操作により、入力された一連の文字が、本ラベル印刷装置1の内部の印字手段(図示せず)によって印字されることとなる。
印字は、装置前面側に設けられたラベルシート挿入口4に挿入された所定のラベルシートの上に印字され、印字されたラベルシートは、装置裏面側に設けられたラベルシート排出口5から排出される。尚、本装置において印字の対象となる印字媒体は、ロール状でも短冊状でも良く、装置本体内部に格納されているような構成であっても良い。
入力手段を構成するキー入力部3は、複数個の英字キー、数字キー、カナ文字キー及び機能キー(ファンクションキー)、スペース入力キー等により構成されている。これらのキーは、シフトキー(ファンクションキー)等の操作により、一つのキーで複数種類のキー入力機能を持たせることが可能である。また、パーソナルコンピュータと同様に、英字キー又はカナ文字キー等によって入力された文字データは、所定のファンクションキーの操作により、漢字等に変換される機能を有することは、ワードプロセッサ等と同様である。
表示パネル2は、入力された文字や、入力された文字データに基づいて漢字等に変換された文字等を表示する。また、操作者の操作をアシストするための操作案内や機能を説明する文字や記号を表示することもできる。ラベル印字装置の場合、表示パネル2は、通常液晶ディスプレイが用いられるがプラズマティスプレー等他の方式の表示パネルであってもよい。表示パネル2のサイズは、その機能上の必要性とサイズ上の制約から、パーソナルコンピュータ等の表示装置とは異なり、通常数行の分の表示面積しか有さない。表示パネル2の表示面積は、印字対象のラベルのサイズに対応させれば十分だからである。
本印字装置は、交流商用電源と電池電源による二電源方式を採用する。従って、図1(a)に示すように、本印字装置の向かって左側面には、外付けのACアダプタ(図示せず)の出力端子を受け入れるための電源入力端子120が設けられている。そして、この電源入力端子120の隣には、PC等の外部装置に接続するためのUSBケーブル端子121が設けられている。このように、本実施の形態では、ACアダプタを外付けとしたが、これを装置内に内蔵させて装置本体から電源コードを引き出すような構成にしても良いことは言うまでもない。
図2は、本印字装置の底面斜視図を示す。図示のように、底面には、バッテリカバー122が設けられ、これを取り外すと、底面内部には、電池を収納する電池収納部123が設けられている。本実施の形態においては、6本の単3型電池が直列接続されるように構成されている。尚、このような構成の電池はパッケージ化して、一つの電池パッケージとして装置に組み込むような構成としても良い。
図3は、本ラベル印字装置の基本構成をブロック図で表したものである。
本印字装置は、キー入力部3、表示パネル2、印字手段101乃至104及びこれらを統一的に制御するための制御手段(図3)を備える。
制御手段は、制御部115(CPU)と、各種の処理プログラムやカナ漢字変換用辞書データや固定データを格納するROM116や、ワーキングメモリ、各種カウンタ、さらには、操作者(ユーザ)のデータ入力に係る固定データ等を格納するための書き換え可能なメモリであるRAM117、及び表示用キャラクタジェネレータROM118及び印字用キャラクタジェネレータROM119と、あとで詳しく説明する電源部21等を含む。
印字手段101乃至104は、印字ヘッドとしてのサーマルヘッド101とサーマルヘッド101を構成する発熱素子に電圧を印加して通電するヘッド駆動部(回路)130、サーマルヘッド101を搭載するキャリッジ103をラベルの搬送方向とは直交する方向に移動させるためのキャリッジモータを駆動するキャリッジモータ駆動部131と、印字媒体であるラベルシートを装置内で搬送させるための搬入ローラ対105(図4)と搬出ローラ対106(図4)を駆動するための搬送モータ107と、搬送モータ駆動部108と、インクリボンに圧接する位置と離間する位置とにサーマルヘッドを移動させる昇降モータ111と、この昇降モータ111を駆動するサーマルヘッド用昇降モータ駆動部112と、ラベルシートが挿入されたことを検出するためのシート検出部132及びサーマルヘッドによってラベルシート上に融着されるインクリボンのリボン巻取検出部133と、により構成されている。
また、表示パネル2は、液晶パネル等による表示パネルとこれを駆動するための表示駆動部134とにより構成されている。
次に、本発明における供給電源がAC電源か又は電池電源であるかを検知して電源種別信号を出力する電源検知手段の回路構成の例について説明する。
上記のとおり、本印字装置は、交流商用電源と電池電源による二電源方式を採用する。図3に示すACアダプタ11は、電源コード(図示せず)を有し、AC商用周波数電源電圧(例えば、AC100V/50Hz)を整流して定格時においてDC9乃至10Vを出力する電源装置である。ACアダプタから出力される直流電圧は、リレー12を構成するコイルを通過する。一方、電池15は、当該リレー12のコイルによってON/OFFする端子に接続される。
このリレー12は、供給電源を自動的に選択するためのものである。つまり、ACアダプタ11から直流電圧が出力されている時は、コイルに電流が流れることになるので、接点は、「NO」側に引き付けられて電池15側からの電源供給は切り離される。そして、ACアダプタ11から直流電圧が出力されていない時は、コイルに電流が流れなくなるので、リレー12内のスプリングの作用により、接点は、「NC」側に戻って電池15側から電源供給されることになるのである。ダイオード13は、電池15側から電源の供給が行われる場合に、ACアダプタ11側に電流が流れるのを防止するための逆流防止用ダイオード13である。また、20は、乾電池の電極を逆にして収容した場合に装置を保護する保護回路である。
ACアダプタ11の出力電圧は、同時に電圧検知回路16に入力され、制御手段に入力される。これにより制御部115は、ACアダプタから電源供給が行われていることを検知する。
ACアダプタ11又は電池15の何れかから電源供給が行われている場合、通常、本装置内の電源回路21へ電源電圧が供給される。しかし、例えば、電池作動時において電源側からの出力電圧の低下等が生じた場合に、電源側と本装置内の電源回路21とを切り離すためのスイッチであるFET14が電源側と本装置内の電源回路21間に設けられる。このため、装置内の電源回路へ入力されるDC入力電圧は、制御装置において常時監視される必要があり、当該DC入力電圧は、二つの抵抗18、19によって比例分圧された電圧が制御回路に入力される。
ところで、FET14は、電源スイッチが投入された時点で即時電源回路21へ電源を供給する必要があることから、ON/OFF回路17からの入力信号が低レベル時(ゼロ電位の時)において導通(ON)し、ON/OFF回路17からの入力信号が高レベルのときに遮断(OFF)するようにしている。
装置内の電源電圧21には、DC入力電圧であるDC9Vから本印字装置において必要な他の直流電圧を作るためのDC/DCコンバータが組み込まれている。
本発明の制御手段は、さらに、複数の異なる周波数のクロック信号発生手段を備える。水晶振動子22と発振回路23の組み合わせにより、安定した周波数の発振信号f1を発生させ、この発振信号f1をカウンタ回路24に入力させることにより、当該発振周波数f1の整数倍である複数の周波数のクロック信号f2、f3、f4等を得る。
制御手段は、このようにして得られた、複数の異なる周波数のクロック信号を選択的に使用することにより、後で詳しく説明するように、サーマルヘッド101の通電周期と通電時間を規定する印字ストローブ信号と、当該印字ストローブ信号に同期したサーマルヘッド101の移動を規定するタイミング信号を生成するのである。
図4は、本印字装置内部の主な機構構成手段を説明するための装置の横断面図を示し、図5は、本装置の底面側から見た機構構成図を示すものである。
図3の基本構成においても説明したように、本発明を構成する印字手段は、固形インクを塗布した帯状のインクリボンに熱を与えてインクを溶かしてシート面に付着させるサーマルヘッド101と、印字位置でサーマルヘッド101との間でインクリボンとシートを圧接させるプラテン102と、サーマルヘッド101が取り付けられてシートの移動方向と直交する方向に移動してシート面にライン印字するための印字キャリッジ103と、インクリボンが収納されて印字キャリッジに着脱自在に取り付けられるリボンカセット104とを備える。
また、印字媒体であるラベルシートを移動するための移動手段として、シート搬入口から挿入されたシートを印字位置に送る搬入ローラ対105と、印字位置で印字されたシートをシート搬出口から排出する搬出ローラ対106と、各ローラ対を駆動する搬送モータ107及びその駆動伝達系108と、を備える。
さらに、図5において、印字キャリッジをラベルシートの搬送方向と直交方向に移動させるとともにインクリボンを巻き取るためのキャリッジモータ109及びその駆動系110と、インクリボンをラベルの印字面に圧接させる位置と離間させる位置とのサーマルヘッド101を昇降させる昇降モータ111及びその駆動系112とを備える。
図6は、本印字装置の電源投入時におけるイニシャル処理のフローチャートの例を示す。
本装置の電源スイッチが投入されると(S1)、DC入力(図3参照)のレベルが所定値以上(例えば、9V)であるか否かがチェックされ(S2)、もしも所定値以下の場合は、入力電圧が低下している旨の警告を表示パネル等において表示する(S3)。
DC入力レベルが所定値以上の場合は、各種カウンタや定数等のイニシャル処理を行い(S4)、続いて、供給電源元がAC電源か又は電池電源であるかを検知するために、電圧検知回路16(図3参照)の出力信号がハイレベルかローレベルかを読み取り(S5)、ハイレベルであればAC電源が投入されており、ローレベルであれば電池電源による作動であることを認識する。
そして、AC電源が投入されていると判断し場合は「高速印字モード」に設定し、AC電源が投入されておらず電池電源による作動であると判断した場合には「低速印字モード」に設定する。このような印字モードの設定後に。設定された印字モードによる印字処理が行われるのである(S8)。
印字処理が終了して本装置の電源6がOFFされると(S9)、次回の印字処理に継続するための各種設定条件のパラメータやデータをRAM117(図3)に設定することにより(S10)、印字処理前のイニシャルを終了する。
図7乃至9は、上記したイニシャル処理において「高速印字モード」か「低速印字モード」の何れかに設定された印字モードに基づいて行われる印字動作フローの例を示すものである。高速印字モードと低速印字モードの違いについては後に詳しく説明するが、以下説明する印字処理の基本動作において相違はない。
図7において、先ず、ラベルシートを搬入ローラ対105のニップ部に突き当たるまで挿入して所定の位置にラベルシートをセットし、入力キーで印字実行キーを押すと、制御手段は、「印字指令有り」と検知して(S11)、搬送モータ107を駆動し(S12)、搬入ローラと搬出ローラ106が正方向に回転する。これにより、ラベルシートが順方向に搬送される。
順方向に搬送されるラベルシートは、その先端がシート検出センサSN1で検出される(S13)と、搬送モータ105はラベルシートの先端がシート検出センサSN1で検出されてから所定時間後に停止する(S14、S15)。このとき、ラベルシートは最初の印字ラインが印字位置に位置付けられる。ここで、ラベルシートの先端がシート検出センサSN1で検出されてからラベルシートが搬送される時間(搬送距離)は、印字ラベルの種類、印字キャラクタの配置によってそれぞれ異なる。
次に、ラベルシートの印字開始位置の先頭が印字位置に位置付けられると、キャリッジモータ109を正転させることにより印字キャリッジ103をホームポジションからラベルシート搬送方向を直交する方向(ラベルシート幅方向)に移動開始し(S16)、予め設定された設定時間t2が経過した時点でキャリッジモータ109を停止させ(S17、S18)、ラベルシート幅方向の印字開始位置で停止させる。
次に、図8において、印字キャリッジ103が停止すると、昇降モータ111を逆転駆動させて(S19)、サーマルヘッド101を下降させる。なお、昇降モータ111からサーマルヘッド101に駆動を伝達する伝達系は、昇降モータを一方向に回転させることによってサーマルヘッド101が下降と上昇を繰り返すように、例えばリンクとカムの組み合わせ(図示せず)で構成する。
このようにして、インクリボンをラベルシート面に圧接する位置までサーマルヘッド101が下降する(S20)と、搬送モータ107を停止させ(S21)、印字キャリッジ103をラベルシート幅方向の1ラインの印字終了位置まで移動させる(S22)。
このとき、印字キャリッジ103の印字方向への移動に連動してインクリボンが巻き取られるとともに、サーマルヘッド101に加えられる熱が制御されて印字が開始される(S23)。このときのキャリッジ103の移動速度は、ACアダプタによる商用電源を用いている場合は、35.3mm/秒の速さで印字がなされ、電池電源の場合は、17.1mm/秒の速さで印字がなされる。
次に、印字キャリッジが1ラインの印字終了位置まで移動して1ラインの印字動作を終了させる(S24、S25)。
1ラインの印字動作が終了すると、キャリッジモータ109を停止させる(S26)と共に、昇降モータ111を駆動させることにより(S27)、サーマルヘッド101を上昇させるために昇降モータ111を所定量だけ駆動して(S28、S29)、印字ヘッドとインクリボンとの圧接状態を解除する。
次に、図9において、上記した印字処理の終了に伴って、キャリッジモータ101を逆転駆動させることにより印字キャリッジ103をホームポジションに戻す(S30)。印字キャリッジ103がホームポジションに至った段階で(S31)、キャリッジモータ109を停止する(S32)。
当該ラベルシートの最終ラインの印字が終了していない場合は(S33)、搬送モータ107を駆動して(S34)、ラベルシートを1印字ライン分だけ搬送して(S35)、当該ラインの印字動作を繰り返す(S15乃至S32)。
このようにして、当該ラベルシートの全印字ラインが終了した場合には(S33)、搬送モータ107を正転駆動して(S36)、ラベルシートを本印字装置のラベルシート排出口5(図1(b))から外に排出する。ラベルシートの排出は、搬送モータ107の駆動をラベルシートの後端がシート検出センサSN1を通過後(S37)、設定時間(t4)が経過する継続することにより行われる(S38、S39)。このようにして、1枚のラベルシートの印字動作を終了するのである。
図10は、高速印字モード(AC電源作動時)におけるモータ駆動パルス信号と印字ストローブ信号のタイミングチャートを示すものである。
また、図11は、低速印字モード(電池作動時)におけるモータ駆動パルス信号と印字ストローブ信号のタイミングチャートを示すものである。
図10及び図11に示すように、サーマルヘッド101の印字周期は、印字ストローブ信号により規定される。そして、印字キャリッジ103の駆動パルス信号は、この印字ストローブ信号に同期して出力されるので、高速印字モードと低速印字モードにおいて、それぞれ異なる周期の印字ストローブ信号を出力することにより、所望の印字モードを設定することができるのである。異なる周期の印字ストローブ信号は、図3に示した水晶発振回路22、23から出力された基本発振信号f1をカウンタ回路24において分周して得られる種々の周波数のクロック信号f2、f3、f4等を組み合わせることにより作成することができる。
図10に示すように、印字ストローブ信号は、ロー状態においてサーマルヘッド101に所定値の電圧が印加されることによりインクリボンのインクを融解して印字媒体(ラベルシート)上にインクを付着させ、ハイ状態においてサーマルヘッド101への電圧印加を解除してその間にサーマルヘッド101を冷却させるのである。
インクリボンのインクが融解するに必要な熱量は一定であることから、サーマルヘッド101への印加時間(図10におけるT1、図11におけるT2)を長くすることによってサーマルヘッド101に流す電流値(ピーク電流)を下げることができる。さらに、印字ストローブ信号の1周期中におけるロー状態の比率(Duty比)が低ければ低いほど、サーマルヘッド101で消費される単位時間あたりの平均消費電力を低くすることができるので、電池の消耗を遅らせることができるのである。
本印字装置において、図10に示した高速印字モードでの印字ストローブ信号の周期は、2.7ミリ秒であり、印字ヘッドへの通電時間は、Duty比が約50%であることから、1.4ミリ秒である。一方、図11に示した低速印字モードでの印字ストローブ信号の周期は、5.5ミリ秒であり、印字ヘッドへの通電時間は、Duty比が約27%であることから、1.5ミリ秒である。
これにより、Duty比が高速印字モード時の50%から27%に低下することから、サーマルヘッド101で消費される平均消費電力は、高速印字モードと比較して、約50%低下させることができるのである。
これによって、電池の出力電圧の電圧低下を遅延させ、使用時間を長くすると共に、ラベルシートの印字枚数を増大させると共に、印字ストローブ信号のハイ状態(不通電状態)を長くすることによりサーマルヘッド放熱時間を長くすることができたので、文字つぶれが生じる事態を防止して、印字品質を向上させることも同時に実現したのである。
ところで、上記したように、低速印字モードにおいては、印字ストローブ信号の周期を、高速印字モード時の2.7ミリ秒から5.5ミリ秒へと、50%ほど長くすることによって、低速印字モード時における印字時間は遅くなるものの、印字処理における印字ラインの紙送り速度やサーマルヘッド101の駆動速度は、低速印字モードにおいても高速印字モードと同じ速度できることから、1枚のラベルシートの全印字時間は、印字ライン数等の印字パターンによって大きく影響されるものの、最大32%程度の遅延となるだけである。
なお、上記実施例においては、1ライン毎に静止したラベルシートに対して、印字キャリッジを移動させて1ラインに印字動作を実行させ、その際の印字キャリッジの速度とストローブ信号の周期を電源種別により切り替えたが、サーマルヘッドの幅以下のテープ状のラベルシートを取扱う印字ヘッドを静止させ、テープ状のラベルシートを移動させて印字する装置では、ラベルシートの搬送速度とストローブ信号の周期を電源種別で切り替えるようにすれば良い。
以上詳しく説明したように、本発明に係る印字装置においては、AC電源と電池電源の二電源方式の印字装置において、印字媒体上に文字又は図形等を印字する印字手段と、前記印字媒体又は前記印字手段の何れかを印字方向に移動させる移動手段と、供給電源がAC電源か又は電池電源であるかを検知して電源種別信号を出力する電源検知手段と、前記印字手段及び前記移動手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記電源種別信号に応じて、前記印字手段を構成する印字ヘッドを駆動制御するための印字制御信号の周期を切り替えると共に、前記移動手段による移動速度を前記印字制御信号の周期に同期した速度に制御するようにした。
これにより、印字速度は多少低下するものの、印字装置が備える印字性能を低下させることなく、電池電源駆動時における印字装置の動作可能時間を長くすることを実現したのである。
本発明は、二電源方式の印字装置であって、電池作動時にも印字品質を劣化させることなく、また、制御プログラムや制御回路を複雑化させることなく、電池作動時において、装置の最大消費電力を低下させることにより印字可能枚数を増加させた印字装置を提供するものであり、産業上の利用性を有する。
本発明を適用したラベル印字装置の外観を示す。 本ラベル印字装置の底部(電池収納部)を示す。 本印字装置の制御手段を中心とした基本構成を示す。 本印字装置の内部構造を示す縦断面図を示す。 本印字装置の内部構造を示す横断面図を示す。 印字モードを設定するイニシャル制御フローチャートの例を示す。 印字処理のフローチャート(その1)を示す。 印字処理のフローチャート(その2)を示す。 印字処理のフローチャート(その3)を示す。 高速印字モードにおけるタイミングチャートの例を示す。 低速印字モードにおけるタイミングチャートの例を示す。
符号の説明
1:本発明に係る印字装置(ラベルプリンタ)
2:表示パネル
3:入力手段(キー入力部)
4:ラベルシート挿入口
5:ラベルシート排出口
6:動作開始スイッチ
11:AC電源装置(ACアダプタ)
12:電源切替用のリレー
15:電池
16:電圧検知回路
21:内部電源回路
22:水晶信号子
23:発振回路
24:カウンタ回路
115:制御部(CPU)

Claims (4)

  1. 印字媒体に文字等のキャラクタを印字する印字ヘッドと、この印字ヘッドと印字媒体との何れか一方を他方に対して相対的に移動させる駆動手段と、商用電源及び電池からの電力を前記印字ヘッド及び前記駆動手段に供給する電力供給手段と、前記電力供給手段から前記印字ヘッドに所定の周期で電流を通電するように制御する制御手段と、を備えた印字装置において、
    電源がAC電源と電池電源の何れであるかを検出する検出手段を設け
    前記制御手段は、前記検出手段がAC電源であることを検出したときは前記印字ヘッドに電流を第1の通電周期で通電し、電池電源を検出したときには前記印字ヘッドに電流を前記第1の通電周期よりも長い第2の通電周期で通電するように制御するとともに、前記印字ヘッドへの通電周期に同期させて、前記印字ヘッド又は印字媒体の移動速度が前記検出手段がAC電源を検出したときよりも電池電源を検出したときの方が遅くなるように前記駆動手段を駆動制御し、
    前記第2の通電周期におけるパルス幅のデューティ比を前記第1の通電周期におけるパルス幅のデューティ比に対して小さくしたことを特徴とする印字装置。
  2. 前記駆動手段は、駆動パルス信号に基づき駆動するパルスモータを有し、
    前記制御手段は、前記印字ヘッドに通電するための印字ストローブ信号に同期した前記パルスモータの駆動パスル信号を生成し、前記パルスモータを駆動制御することを特徴とする請求項1に記載の印字装置。
  3. 前記制御手段は、1周期に前記印字ヘッドに通電する通電時間を、前記電源検出手段がAC電源を検出したときよりも電池電源を検出したときの方が長くなるように制御することを特徴とする請求項1に記載の印字装置。
  4. 前記印字ヘッドは、複数の発熱素子を列設した発熱素子群を有し、
    前記制御手段は、前記複数の発熱素子に電流を通電することを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の印字装置。
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