JP4411946B2 - ノズルクリーニング装置および封止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流動体を吐出するノズルをクリーニングするノズルクリーニング装置に関し、好ましくは、ノズルクリーニング装置は回路基板に実装された電子部品を樹脂にて封止する封止装置に利用される。
従来より、プリント基板等の回路基板に実装された電子部品の電極を封止する封止装置では、封止剤を吐出するノズルが設けられ、電子部品の周囲に封止剤を塗布して回路基板と電子部品との間に封止剤が充填される。そして、後工程において封止剤が硬化されることにより、電極が封止される。また、回路基板に電子部品を固定するための接着剤を塗布する塗布装置でも、接着剤を吐出して回路基板に塗布するノズルが設けられている。
このような装置では、ノズルからの封止剤や接着剤等の吐出量を均一にして安定した塗布を実現するために、ノズルの先端近傍に付着した封止剤等を除去するクリーニングを行う必要があり、ノズルをクリーニングするための様々な技術が提案されている。例えば、特許文献1では、塗布の停止時にノズルの先端から垂れた状態で残る接着剤(いわゆる、糸ひき)を、吸入装置によりノズルの横から吸い取る技術が開示されている。
また、特許文献2では、塗布動作を繰り返すうちにノズル先端部の外周面に付着した接着剤等の粘性流体を、塗布ノズルに対して洗浄液を吹き付けて洗い流す技術が開示されている。一方、特許文献3では、封止剤を吐出するニードルをスポンジ等の弾性体で挟み込んで、ニードルに付着した封止剤を拭き取る技術が開示されている。
特開平4−94589号公報 特開平5−309309号公報 特開2001−68489号公報
ところで、ノズルをクリーニングする装置では、様々な複雑な構成が必要となり、装置が大型化してしまう恐れがある。特許文献2に開示される洗浄装置では、洗浄ノズルからの洗浄液の飛散を防止する密閉容器、洗浄ノズルに洗浄液を供給する機構、塗布ノズル洗浄後の洗浄液を回収する回収タンク等によって装置が非常に大型化してしまう。また、洗浄後の洗浄液が廃棄物として大量に排出されるという問題もある。
特許文献3に開示されるクリーニング部では、ノズルのクリーニングに係る構成を簡素化して小型化することに成功しているが、スポンジを駆動するアクチュエータが必要であり、さらなる改善の余地がある。また、使用後のスポンジが廃棄物として排出されるため、このような廃棄物の量を削減する工夫が求められる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、ノズルをクリーニングするノズルクリーニング装置において、装置を小型化し、さらに、廃棄物の量を削減することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、流動体を吐出するノズルをクリーニングするノズルクリーニング装置であって、開口部材に設けたノズルに付着している流動体を前記ノズルの周囲の空気と共に吸引する吸引口と、前記吸引口の吸引後の空気が導かれる側の前記開口部材に対向するとともに、前記吸引口の吸引後の空気が導かれる側の前記吸引口の端部を覆うカップ状の面を有し、前記カップ状の面により前記吸引口から吸引された流動体を受ける有底筒状の受け部と、前記カップ状の面の底面よりも前記吸引口側前記吸引口から流入した空気を側方へと強制排気する排気口と、前記排気口からの空気が導かれる排気路に設けられたフィルタと、を備え、前記受け部の前記カップ状の開口端部が前記開口部材の外周を非接触の状態で囲い、前記カップ状の内面と前記開口部材の外周との間の隙間が前記排気口である。
本発明では、ノズルクリーニング装置を小型化することができる。また、フィルタの汚れを低減し、廃棄されるフィルタの量を削減することができる。
また本願発明では、吸引された流動体が排気口に到達することを抑制することができる。
また本願発明では、装置構造を簡素化することができる。
また本願発明では、吸引された流動体が排気路の奥に流入することを防止することができる。
また本願発明では、吸引された流動体を容易に廃棄することができる。
また本願発明では、封止装置におけるクリーニング装置を小型化することができる。
また本願発明では、効率よくノズルをクリーニングすることができる。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る封止装置1の構成を示す平面図であり、図2および図3はそれぞれ、封止装置1を(−Y)側から(+Y)方向を向いて見た正面図、および、(−X)側から(+X)方向を向いて見た右側面図である。封止装置1は、プリント基板等の回路基板9上に実装された複数の電子部品91に向けて封止剤を吐出する装置である。なお、1枚の回路基板9に代えて、複数の回路基板が1枚のパレットに保持された状態で取り扱われてもよい。
封止装置1は、図1および図2に示すように電子部品91が実装された回路基板9を(+X)方向に搬送する基板搬送機構3を備え、基板搬送機構3の搬送路のおよそ中央下方には図2および図3に示すように回路基板9を保持して規正する基板保持部2が配置される。さらに、封止装置1は、図1に示すように基板搬送機構3の(+Y)側に、電子部品91と回路基板9との間に樹脂を主成分とするペースト状の封止剤をノズルから吐出する吐出機構4、および、吐出機構4のノズルをX,Y,Z方向に移動するノズル移動機構5を備え、基台11の内部にはこれらの構成を制御する制御部8(図2および図3参照)が設けられる。基板保持部2、基板搬送機構3の一部(中央部分)、吐出機構4およびノズル移動機構5は、基台11上に設けられたステージ12上に取り付けられ、基台11内にはステージ12の(+Y)側を持ち上げて図3中に二点鎖線にて示す状態までステージ12上の各種構成を一体的に傾ける傾斜機構13が設けられる。
基板搬送機構3は、基台11上にX方向に伸びる1組のガイドレール31を備え、ガイドレール31の一部(ステージ12の上方の部位)はステージ12に取り付けられ、その他の部分は基台11に直接取り付けられる。ガイドレール31により案内される回路基板9は、ガイドレール31内に設けられたベルトにより(+X)方向に搬送される。また、基板搬送機構3は複数のモータ32を備え、これらのモータ32により1組のガイドレール31の間の距離の変更やガイドレール31内のベルトの駆動が行われる。
基板保持部2は、図3に示すように、上昇することによりガイドレール31から回路基板9を受け取る支持台21、支持台21を昇降(Z方向に移動)する昇降部22、並びに、支持台21にて突き上げられた回路基板9の位置および姿勢を規正する規正部23を備える。規正部23は、支持台21に支持される回路基板9の(+Y)側に設けられ、回路基板9のエッジに当接して(−Y)側のガイドレール31に設けられた凹部311(図1参照)との間で回路基板9を挟み込むことにより、回路基板9の位置および姿勢を規正する。
吐出機構4は、ヘッド部41および空気圧により封止剤の吐出を制御する吐出制御ユニット42を備え、ヘッド部41は、先端に吐出用のノズル部46(図2参照)が取り付けられるとともに封止剤が貯留されるシリンジ411、および、シリンジ411から吐出された封止剤を撮像するためのヘッドカメラ412(図1参照)を備える。シリンジ411は、配管421により吐出制御ユニット42に接続され、吐出制御ユニット42から配管421を介してシリンジ411内に与えられる空気圧が制御されることにより、ノズル部46からの封止剤の吐出が制御される。このように、吐出機構4では吐出制御ユニット42およびシリンジ411により、封止剤をノズル部46へと送り出す機構が構成される。
ノズル移動機構5は図1に示すように、ヘッド部41をY,X,Z方向にそれぞれ移動するY方向移動機構51、X方向移動機構52およびZ方向移動機構53を備える。Y方向移動機構51は、モータ511、モータ511に接続されるボールねじ512、ボールねじ512が挿入されたナット513、および、2本のガイド部材514を備え、モータ511が制御部8の制御によりボールねじ512を回転することにより、ナット513が固定された吐出機構4全体がナット513と共にガイド部材514に案内されてY方向に滑らかに移動する。
X方向移動機構52およびZ方向移動機構53もY方向移動機構51とほぼ同様な構成となっており、X方向移動機構52は、図1および図2に示すように、モータ521、モータ521に接続されるボールねじ522、ボールねじ522が挿入されたナット523、および、ガイド部材524(図2参照)を備え、モータ521が駆動されることにより、ヘッド部41がガイド部材524に沿ってX方向に滑らかに移動する。Z方向移動機構53は、図2に示すモータ531、ボールねじ532、ナットおよびガイド部材534を備え、モータ531の駆動により、ヘッド部41がガイド部材534に沿ってZ方向に滑らかに移動する。
図1に示すように、ステージ12上には、封止剤を吐出するノズルをクリーニングするノズルクリーニング機構6、アンダーカメラ71、ノズル高さ検査部72および塗布テストステージ73が設けられる。アンダーカメラ71はノズルの先端を下方((−Z)側)から撮像し、ノズル高さ検査部72はノズルの先端の高さを検出し、塗布テストステージ73にはテスト用の塗布が行われる。
図4は、ノズルクリーニング機構6およびノズル部46を拡大して示す図であり、図4では、ノズルクリーニング機構6を断面にて示している。ノズル部46は、シリンジ411から送り出された封止剤を内部の流路461bを経由して先端の吐出口461aから吐出する管状のノズル461、および、シリンジ411に接続されるとともにノズル461の吐出口461aとは反対側の端部を支持するノズル支持部462を備える。図4はクリーニング直前のノズル461を示しており、ノズル461の先端部の外周面には直前の塗布動作(塗布動作の詳細については後述する。)により封止剤92が付着している。また、塗布後に吐出口461aから封止剤が若干漏出する場合もあり、この場合、表面張力の作用を受けて封止剤がノズル461の先端に留まった状態となる。
ノズルクリーニング機構6は、略円筒状のハウジング61、ハウジング61の上面の開口に取り付けられた略筒状の開口部材62、並びに、ハウジング61の内部において開口部材62の下側に配置される有底円筒状のカップ部材63を備える。開口部材62により、ハウジング61の上方((+Z)側)に位置したノズル461に付着している封止剤92をノズル461の周囲のガス(空気)と共に吸引する吸引口621が形成される。
カップ部材63は、吸引口621の吸引後の空気が導かれる側(開口部材62の(−Z)側)において吸引口621に対向するとともに吸引口621をほぼ覆うカップ状の内側の面(以下、「カップ内面」という。)631を有し、カップ内面631により吸引口621から吸引された封止剤が受けられる。カップ部材63は、カップ内面631の吸引口621側((+Z)側)の端部が開口部材62の外周を非接触の状態にて囲うように配置され、外側の面の大部分がハウジング61の内側の面と接触しない状態でハウジング61に着脱自在に取り付けられる。
カップ部材63の外側面とハウジング61の内側面との間に形成される円筒状の空間64は、カップ内面631の(+Z)側の端部と開口部材62の外周との間のリング状の隙間641を介してカップ部材63の内部に連絡し、また、ハウジング61の底面の開口642を介して図示省略の真空ポンプに接続される。
ノズルクリーニング機構6では、真空ポンプが駆動されることにより、空間64、および、開口部材62の外周に設けられた隙間641を介してカップ部材63の内部の空気が強制排気され、ノズルクリーニング機構6の内部の圧力が低下する。すなわち、ノズルクリーニング機構6では、隙間641は、カップ内面631の底面よりも吸引口621側において吸引口621からカップ部材63に流入した空気を側方へと(カップ部材63のZ方向を向く中心軸からハウジング61の側面へと向かう方向をいい、本実施の形態の場合は、側面に向かった後さらに(+Z)方向へと向かう。)強制排気する排気口として機能し、空間64は排気口からの空気が導かれる排気路として機能する。以下の説明では、隙間641を「排気口」と呼び、空間64を「排気路」と呼ぶ。
カップ部材63の内部の強制排気により、ノズル461に付着している封止剤92は、吸引口621の上方の空気と共に吸引口621を介してノズルクリーニング機構6の内部に吸引され、空気は排気口641から排気され、封止剤は慣性力および重力によりカップ部材63の底部に付着して溜まる。カップ部材63に溜まった封止剤の量が予め定められた量に達すると、作業者の手作業によりカップ部材63がハウジング61から取り外され、新たなカップ部材63が取り付けられる。ノズルクリーニング機構6では、カップ部材63が交換可能とされるため、吸引された封止剤を容易に廃棄することができる。
また、ノズルクリーニング機構6では、吸引された封止剤がカップ部材63の底部に溜まるため、吸引された封止剤が開口部材62の外周に設けられた排気口641に到達することを抑制することができる。さらに、排気口641はカップ部材63と開口部材62との間の隙間として形成されるため、カップ部材63の側面に排気口を設ける場合に比べて簡単な構造で排気口641に封止剤が流入することを一層抑制することができる。
ノズルクリーニング機構6は、開口部材62の外周を囲うリング状のフィルタ65をさらに備え、フィルタ65は、排気路64の内部において排気口641の近傍に設けられる。したがって、封止剤が排気口641に万一流入したとしても、排気路64の奥(真空ポンプ側)に流入することを防止することができる。また、排気口641およびフィルタ65を共に環状とすることにより、効率のよい排気が実現される。
図5および図6は、封止装置1の動作の流れを示す図である。以下、図5および図6、並びに、他の図を参照しながら封止装置1の動作について説明する。
図1に示す封止装置1により回路基板9上の電子部品91に封止剤が塗布される際には、まず、電子部品91が実装された回路基板9が、封止装置1の(−X)側から基板搬送機構3のガイドレール31に受け入れられ、ベルトにより吐出機構4の(−Y)側まで搬送される(ステップS11)。続いて、図3に示すように回路基板9の下方の支持台21が昇降部22により上昇し、回路基板9がガイドレール31から支持台21へと渡される。さらに、規正部23が(−Y)側に移動し、図1に示すように、回路基板9が(−Y)側のガイドレール31の凹部311と規正部23との間に挟まれて位置および姿勢が規正され、回路基板9が保持される(ステップS12)。その後、傾斜機構13により、ステージ12の(+Y)側が(−Y)側の端部を支点として持ち上げられ、回路基板9を含むステージ12上の全ての構成が一体的に図3中に二点鎖線にて示す状態まで傾けられる(ステップS13)。
次に、図1に示すY方向移動機構51およびX方向移動機構52により、ヘッド部41のノズル461がノズル高さ検査部72へと移動して先端の高さが検出され、Z方向移動機構53によりノズル461の先端の高さが調整される。そして、ノズルクリーニング機構6の上方へとノズル461が移動して、ノズル461の(−Z)側の先端が図4に示すように吸引口621の中央であって吸引口621の外側の開口端(カップ内面631と対向する側とは反対側の端部)と同じ高さに位置する(ステップS14)。以下、このときのノズル461のノズルクリーニング機構6に対する相対位置を「クリーニング位置」という。
ノズル461がクリーニング位置に位置すると、真空ポンプに接続されたバルブが開放されてカップ部材63の内部の空気が強制排気され、ノズル461に付着している封止剤92が、吸引口621の上方の空気と共に吸引口621を介してノズルクリーニング機構6の内部に吸引されてノズル461がクリーニングされる(ステップS15)。
ノズル461のクリーニングが終了すると、ノズル461は図1に示すアンダーカメラ71の上方へと移動し、ノズル461の先端が撮像されてクリーニング後の状態が検査される(ステップS16)。具体的には、アンダーカメラ71からの画像データに基づいてノズル461の先端面積(ノズル先端を下方から見たときの面積)が求められ、求められた計測値と予め定められたしきい値とが比較される。計測値がしきい値以下である場合には制御部8によりクリーニングが十分であると判断され、しきい値より大きい場合はクリーニングが不十分であると判断される(ステップS17)。
クリーニングが不十分であると判断された場合には、ノズル移動機構5によりノズル461がノズルクリーニング機構6の上方へと再度移動し、ノズル461のクリーニング、ノズル461の先端の撮像が繰り返される(ステップS14〜S17)。
クリーニングが十分であると判断された場合には、ノズル461は塗布テストステージ73の上方へと移動し、吐出制御ユニット42の制御により塗布テストステージ73上に試験的に塗布が行われ、塗布状態がヘッドカメラ412により撮像されて検査される(ステップS18)。
塗布試験が完了すると、ノズル461がノズル移動機構5により回路基板9の上方へと移動する。ノズル461は、回路基板9の上方において、1つの電子部品91の(+Y)側のエッジ近傍へとさらに移動し(ステップS21)、制御部8により、ノズル461が1つの電子部品91における所定の吐出開始位置(すなわち、電子部品91の(+Y)側のエッジの一方の端部)に位置したことが確認されると、ノズル移動機構5によりノズル461の回路基板9に対するX方向の相対移動が開始され、ノズル461から封止剤の吐出が開始される(ステップS22)。
これにより、ノズル461の先端部が電子部品91の(+Y)側のエッジに沿ってX方向へと移動しつつノズル461の吐出口461aから封止剤が吐出され、封止剤は、回路基板9の傾きに沿って電子部品91と回路基板9との間に(−Y)方向へと流れ込み、表面張力の作用を受けて電子部品91と回路基板9との間の空間に留まる。
制御部8により、ノズル461が1つの電子部品91に対する塗布終了位置に達したことが確認されると、ノズル461の移動および封止剤の吐出が一旦停止され、封止剤を塗布する次の電子部品91の存否が確認される(ステップS23)。次の電子部品91が存在する場合には、ノズル461が次の電子部品91の(+Y)側のエッジ近傍へと移動し、封止剤の塗布が繰り返される(ステップS21〜S23)。1枚の回路基板9上の全ての電子部品91に対する封止剤の塗布が終了すると、ステージ12が水平に戻され(ステップS24)、回路基板9がガイドレール31により下流((+X)側)へと搬送され、他の装置(例えば、封止剤硬化装置)へと搬出される(ステップS25)。
ここで、封止装置1のノズルクリーニング機構6のクリーニング性能の実験結果について説明する。図7は、周囲に封止剤92が付着したノズル461を吐出口461a側((−Z)側)から見た底面図である。図8は、ノズル461による封止剤の塗布を9回繰り返す毎にクリーニングを行い、クリーニング後のノズル461の先端面積(μm2)を計測した結果を示す図である。図8における先端面積とは、図7に示すようにノズル461を下から見た際のノズル461およびノズル461に付着している封止剤92のXY面への投影面積を意味し、先端面積が小さいほどノズル461の周囲に付着している封止剤92が少ないことを意味する。
図8中の実線106は、ノズル461の先端をクリーニング位置(吸引口621の外側の開口端と同じ高さ)に配置した場合の塗布回数とクリーニング後の先端面積との関係を示し、一点鎖線107および破線108はそれぞれ、ノズル461の先端をクリーニング位置から1mmだけ上方に配置してクリーニングした場合、および、ノズル461の先端をクリーニング位置から1mmだけ下方に配置してクリーニングした場合の塗布回数とクリーニング後の先端面積との関係を示す。太実線109は、ノズル461の外径から計算した、封止剤の付着がない場合のノズル461の先端面積を示している。
図8に示すように、線106が線107および線108よりも常に小さい値をとることから、ノズルクリーニング機構6によるクリーニング時に、ノズル461の先端がクリーニング位置に正確に位置することにより、クリーニング位置より上方あるいは下方に位置する場合と比べて、効率よくノズル461に付着している封止剤92を除去することができるといえる。また、線106が線109とほぼ等しく、ほぼ一定の値をとることから、ノズル461の先端をクリーニング位置に位置することにより、ノズル461に付着している封止剤92のほぼ全てを、封止剤の塗布回数やクリーニングの繰り返し回数に関わらず安定して除去することができるといえる。以上の実験結果に基づいて、封止装置1では、ノズル461のノズルクリーニング機構6によるクリーニング時に、ノズル461の先端がクリーニング位置に位置するように制御が行われる。
以上に説明したように、封止装置1では、ノズル461の先端近傍に付着している封止剤92をノズルクリーニング機構6により除去して、電子部品91に対する封止剤の塗布量を均一にして、安定した塗布を実現することができる。ノズルクリーニング機構6では、ノズル461に付着している封止剤92をノズル461の下方から吸引し、ノズル461から離れた封止剤は慣性力および重力によりカップ部材63の底部近傍に付着する。このため、ノズル461の周囲に洗浄液を供給する機構あるいはクリーニング用のスポンジを駆動する機構等のクリーニングに係る複雑な構成を設ける必要がなくなり、クリーニングのための構成を簡素化することができ、ノズルクリーニング機構6を小型化することができる。
また、ノズルクリーニング機構6では、封止剤92が付着しているノズル461に対して非接触にてクリーニングが行われるため、さらには、排気口641がカップ内面631の底面よりも上方に位置しており、排気口641への封止剤の流入が抑制されるため、フィルタ65の汚れを低減することができる。その結果、フィルタ65の交換頻度が低減され、廃棄されるフィルタ65の量を削減することができる。なお、ノズルクリーニング機構6は、ノズルのクリーニングが頻繁に必要となる電子部品の封止装置に特に適しているといえる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、カップ部材63のカップ内面631は、有底円筒状に限定されるわけではなく、吸引された封止剤を底部に溜めることができる様々な形状とすることができる。
また、カップ部材63は交換可能とされることが好ましいが、ノズルクリーニング機構6に固定されていてもよく、この場合、カップ内面631に溜められた封止剤は、例えば、別途設けられた吸引ポンプやその他の道具等を用いて取り除かれてもよい。
排気口641は、吸引口621の外周を囲うリング状に限定されるわけではなく、ノズル461に付着している封止剤92に対して十分な吸引力を発生することができるのであれば、吸引口621の外周上の数カ所に分散して、あるいは、1箇所に設けられてもよい。また、排気口641は、吸引口621から吸引された封止剤の流入を抑制できる構造とされるのであれば、カップ部材63の側面に設けられた開口等であってもよい。いずれの場合であっても排気路64内には、排気口641の配置、形状等に合わせてフィルタ65が設けられる。
封止装置1では、複数のヘッド部41が設けられてもよく、複数のヘッド部41により複数の回路基板9に対して並行して封止剤の塗布が行われてもよい。この場合、1つのクリーニング機構により複数のノズルのクリーニングを交互に行うことも可能である。
ノズルクリーニング機構6は、電子部品の封止剤以外に、電子部品固定用の接着剤等の樹脂、あるいは、クリームはんだ等の樹脂以外の流動体を吐出するノズルのクリーニングにも利用可能である。
一の実施の形態に係る封止装置を示す平面図 封止装置を示す正面図 封止装置を示す右側面図 ノズルクリーニング機構およびノズル部を拡大して示す断面図 封止装置の動作の流れを示す図 封止装置の動作の流れを示す図 ノズルを示す底面図 封止剤の塗布回数とノズルの先端面積との関係を示す図
符号の説明
1 封止装置
2 基板保持部
5 ノズル移動機構
6 ノズルクリーニング機構
9 回路基板
62 開口部材
63 カップ部材
64 排気路
65 フィルタ
91 電子部品
92 封止剤
461 ノズル
621 吸引口
631 カップ内面
641 排気口
S11〜S18,S21〜S25 ステップ

Claims (7)

  1. 流動体を吐出するノズルをクリーニングするノズルクリーニング装置であって、
    開口部材に設けたノズルに付着している流動体を前記ノズルの周囲の空気と共に吸引する吸引口と、
    前記吸引口の吸引後の空気が導かれる側の前記開口部材に対向するとともに、前記吸引口の吸引後の空気が導かれる側の前記吸引口の端部を覆うカップ状の面を有し、前記カップ状の面により前記吸引口から吸引された流動体を受ける有底筒状の受け部と、
    前記カップ状の面の底面よりも前記吸引口側前記吸引口から流入した空気を側方へと強制排気する排気口と、
    前記排気口からの空気が導かれる排気路に設けられたフィルタと、を備え
    前記受け部の前記カップ状の開口端部が前記開口部材の外周を非接触の状態で囲い、前記カップ状の内面と前記開口部材の外周との間の隙間が前記排気口であることを特徴とするノズルクリーニング装置。
  2. 請求項に記載のノズルクリーニング装置であって、
    前記フィルタが、前記開口部材の外周を囲うリング状であることを特徴とするノズルクリーニング装置。
  3. 請求項またはに記載のノズルクリーニング装置であって、
    前記有底筒状の受け部が、交換可能であることを特徴とするノズルクリーニング装置。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載のノズルクリーニング装置であって、
    前記流動体が、樹脂であることを特徴とするノズルクリーニング装置。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載のノズルクリーニング装置であって、
    前記流動体が、封止剤であることを特徴とするノズルクリーニング装置。
  6. 封止装置であって、
    電子部品が実装された回路基板を保持する基板保持部と、
    前記電子部品と前記回路基板との間に封止剤を吐出するノズルと、
    前記電子部品のエッジに沿って前記ノズルを前記回路基板に対して相対的に移動するノズル移動機構と、
    前記ノズルをクリーニングする請求項に記載のノズルクリーニング装置と、
    を備えることを特徴とする封止装置。
  7. 請求項に記載の封止装置であって、
    前記ノズルクリーニング装置によるクリーニング時に、前記ノズル移動機構により前記ノズルの先端が、前記吸引口の外側の開口端に位置することを特徴とする封止装置。
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