JP2002313837A - 半導体チップ装着装置及び方法 - Google Patents

半導体チップ装着装置及び方法

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JP2002313837A
JP2002313837A JP2001119656A JP2001119656A JP2002313837A JP 2002313837 A JP2002313837 A JP 2002313837A JP 2001119656 A JP2001119656 A JP 2001119656A JP 2001119656 A JP2001119656 A JP 2001119656A JP 2002313837 A JP2002313837 A JP 2002313837A
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Shuichi Hirata
修一 平田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来に比べて接合品質の均一化が図れる半導
体チップ装着装置及び方法を提供する。 【解決手段】 半導体チップ150の超音波振動の変化
を超音波装置133にて検出し、該検出結果に基づいて
チップ接触面95aの汚れ又は変形を制御装置110に
て判定する。上記チップ接触面95aの汚れ有りと判断
されたときには、洗浄装置161にて上記汚れを洗浄す
る。したがって、チップ接触面は、半導体チップと回路
基板20との接合状態が劣悪とならない程度の清浄度を
維持することができ、半導体チップと回路基板との接合
品質の均一化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波振動を作用
させてバンプを介して、半導体チップに相当するいわゆ
るベアチップの装着を行なう半導体チップ装着装置、及
び該半導体チップ装着装置にて実行される半導体チップ
装着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハから切り分けられた半導体
チップである、いわゆるベアチップを回路形成体上へ電
気的に接続しかつ固定する方法として、ベアチップ及び
回路形成体のいずれか一方に形成されたバンプと、いず
れかの他方における電極箇所とを接合する方法がある。
以下では、ベアチップの電極に形成したバンプを回路形
成体上の電極部へ接合する方法を例に採る。又、上記回
路形成体として回路基板を例に採る。このようなバンプ
接合方法を実行する装置として、図23に示すベアチッ
プ装着装置1が存在する。該ベアチップ装着装置1は、
大別して、ベアチップ供給装置2、ボンディングステー
ジ3、部品反転装置4、バンプ接合装置5、及び回路基
板搬送装置6を備える。
【0003】上記ベアチップ供給装置2は、半導体ウエ
ハより切り分けたベアチップを供給する装置であり、上
記回路基板搬送装置6は当該ベアチップ装着装置1へ回
路基板20を搬入、搬出する装置である。上記ボンディ
ングステージ3は、上記回路基板搬送装置6にて搬入さ
れた上記回路基板20を載置して上記バンプ接合を行う
ためのステージであり、Y軸ロボット7にてY方向へ可
動であり、又、バンプ接合のため上記回路基板20の加
熱を行う。上記部品反転装置4は、上記ベアチップ供給
装置2から図25に示すベアチップ150を保持し該ベ
アチップ150の電極13に形成されているバンプ11
が上記ボンディングステージ3に載置されている上記回
路基板20に対向するように、保持したベアチップ15
0を反転する装置である。上記バンプ接合装置5は、上
記ベアチップ150を保持する保持装置と、保持したベ
アチップ150をその厚み方向へ移動させるZ方向駆動
装置51と、詳細後述する超音波振動発生装置9とを備
える。該バンプ接合装置5は、X軸ロボット8に取り付
けられ、該X軸ロボット8にてX方向へ可動であり、上
記部品反転装置4から上記ベアチップ150を受け取り
上記ボンディングステージ3へ搬送した後、上記ボンデ
ィングステージ3に載置されている上記回路基板20の
所定位置へ、保持しているベアチップ150を上記Z方
向駆動装置51の駆動により押圧するとともに超音波を
加えて上記バンプ11の接合を行う装置である。
【0004】尚、上記回路基板20の電極部21へ押圧
される前における上記バンプ150は図25に示すよう
な形状であり、直径寸法Iは、約100μmであり、ベ
アチップ150の電極13上における土台部分11aの
高さ寸法IIIは約30〜35μmであり、全高寸法IIは
約70〜75μmである。又、上記押圧後のつぶれた上
記バンプ(以後、つぶれたバンプ11に対して符号「1
2」を付す)は、図26に示すような形状であり、バン
プ12の高さ寸法IVは、上記土台部分11aの高さ寸法
IIIにほぼ等しい。
【0005】又、上記回路基板20上へ接合すべきベア
チップ150の位置合わせは、上記X軸ロボット8及び
上記Y軸ロボット7にて行われる。又、上記バンプ11
の接合を行うとき、上記バンプ11を上記Y方向又はX
方向へ振動させて上記バンプ11と回路基板20側の電
極部21との間に摩擦熱を発生させて、上記ボンディン
グステージ3の加熱温度の低減を図りかつ上記バンプの
接合を強固なものにするため、上記バンプ接合装置5に
は上記バンプを振動させるための超音波振動発生装置9
を備えている。該超音波振動発生装置9は、図24に示
すように、圧電素子91と該圧電素子91が一端部に接
続される超音波ホーン92とを備え、圧電素子91を複
数積層しており、これらの圧電素子91に電圧が印加さ
れることで超音波振動を発生し、発生する例えば上記Y
方向への振動を超音波ホーン92にて増幅する。超音波
ホーン92の他端部にはノズル93が固定されている。
該ノズル93の先端部分は、ベアチップ150を吸着保
持するチップ保持部95を形成している。このような構
成において、圧電素子91の上記振動により、ノズル9
3及びチップ保持部95、即ちチップ保持部95に保持
されているベアチップ150が上記Y方向へ超音波振動
する。尚、圧電素子91は例えば上記Y方向へ振動する
が、発生した振動が上記ベアチップ150へ伝導する過
程にて種々の方向への振動が生じ、上記ベアチップ15
0では主たる振動方向は上記Y方向であるが実際には種
々の方向へ振動している。
【0006】上述のような従来のベアチップ装着装置1
では、上記ボンディングステージ3にて約150℃に加
熱された上記回路基板20に対して上記ベアチップ15
0の上記バンプ11を押圧した後、上記ベアチップ15
0を介して上記バンプ11を超音波振動して上記バンプ
11と上記電極部21との間に摩擦熱を発生させて上記
接合を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記超音波振動の印加
により、特に、バンプ11と電極部21とが接合し始め
ると、ベアチップ150が振動し難くなることから、ベ
アチップ150とチップ保持部95との接触部分にてベ
アチップ150に対してチップ保持部95が擦れる場合
がある。よって接合動作を繰り返す内に、チップ保持部
95のチップ接触面95aには、ベアチップ150の材
料であるSiが例えば図27に示すような形状にて堆積
して固着しチップ接触面95aが汚れる。このようなチ
ップ接触面95aの汚れは、チップ保持部95とベアチ
ップ150との接触面積を減少させることから、チップ
保持部95とベアチップ150との間の摩擦力が低下す
る。よって、チップ保持部95の超音波振動がベアチッ
プ150に有効に作用しなくなり、その結果、規定の接
合強度を得られず、ベアチップ150と回路基板20と
の接合品質が低下するという問題が生じる。又、ベアチ
ップ150とチップ保持部95との擦れの発生により、
チップ保持部95が例えばステンレス鋼にて作製されて
いるときでさえ、上記チップ接触面95aは削られ、図
28に誇張して図示するように、チップ接触面95aに
はベアチップ150の大きさに対応した窪み96が形成
されてしまう。該窪み96は、上記汚れの場合と同様に
チップ保持部95とベアチップ150との接触面積を減
少させる場合や、逆に、ベアチップ150を嵌め込んだ
状態となったときには通常に比して強い振動を作用させ
ることになることから、バンプ11が規定値を超えて潰
れてしまう場合を生じさせる。いずれの場合においても
上記接合品質の低下を招くという問題がある。
【0008】上述のような接合品質の低下を防止するた
め、従来、ベアチップ装着装置1の例えばベアチップの
装着回数等に基づいて作業者の経験により、チップ接触
面95aの洗浄や、チップ保持部95の交換が行なわれ
ている。しかしながら、作業者の経験に頼ることから、
接合品質の均一化を図るのは困難であった。本発明はこ
のような問題点を解決するためになされたもので、超音
波振動を作用させてバンプを介して半導体チップの装着
を行なう半導体チップ装着装置において、従来に比べて
接合品質の均一化が図れる半導体チップ装着装置、及び
該半導体チップ装着装置にて実行される半導体チップ装
着方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1態様の半導
体チップ装着装置は、半導体ウエハより切り分けた半導
体チップと回路形成体とを相対的に振動させて上記半導
体チップの電極と上記回路形成体の電極部とをバンプを
介して接合する半導体チップ装着装置において、上記相
対的振動の変化を検出する振動変化検出装置と、上記半
導体チップを保持するチップ接触面を有するバンプ接合
装置と、上記振動変化検出装置にて検出された上記振動
変化、及び上記回路形成体への上記半導体チップの装着
回数に基づき上記チップ接触面の不良の有無を判定する
判定装置と、を備えたことを特徴とする。
【0010】又、上記振動変化検出装置は、上記半導体
チップと上記回路形成体とを相対的に振動させる振動発
生装置に関するインピーダンス値であって上記振動変化
に応じて変化するインピーダンス値を検出し、上記判定
装置は、上記インピーダンス値の変化に基づき上記チッ
プ接触面の不良の有無を判定するように構成することが
できる。
【0011】又、上記判定装置は、上記チップ接触面の
不良有りと判断した回数を計数するカウンタを有し、該
カウンタにおける計数値が設定値以上のときに上記判定
装置は上記半導体チップの上記回路形成体への装着を停
止させるように構成することができる。
【0012】又、上記チップ接触面の不良改良後におい
て上記カウンタの計数値が上記設定値未満であるとき、
上記判定装置は、上記バンプ接合装置に対して上記半導
体チップに代えて擬似半導体チップを保持させ、該擬似
半導体チップにおいて上記チップ接触面の不良の有無を
判断するように構成することができる。
【0013】又、上記判定装置にて上記チップ接触面の
不良有りと判断されたとき、上記チップ接触面の洗浄を
行なう洗浄装置をさらに備えるように構成することがで
きる。
【0014】又、上記半導体チップと上記回路形成体と
の相対的振動は、上記回路形成体を固定して上記半導体
チップを振動させてもよい。
【0015】又、上記振動変化検出装置は、上記半導体
チップと上記回路形成体とを相対的に振動させる振動発
生装置に接続され上記振動発生装置における振動成分電
流を分離する振動成分電流分離部を備え、上記判定装置
は、上記振動成分電流分離部から出力される上記振動成
分電流に基づき上記チップ接触面の不良の有無を判定す
るように構成することができる。
【0016】さらに、本発明の第2態様の半導体チップ
装着方法は、半導体ウエハより切り分けた半導体チップ
と回路形成体とを相対的に振動させて上記半導体チップ
の電極と上記回路形成体の電極部とをバンプを介して接
合する半導体チップ装着方法において、上記振動の変化
を検出し、検出した振動変化、及び上記回路形成体への
上記半導体チップの装着回数に基づいて、上記半導体チ
ップを保持するチップ接触面の不良の有無を判定する、
ことを特徴とする。
【0017】又、上記第2態様において、上記振動の変
化検出は、上記半導体チップと上記回路形成体とを相対
的に振動させる振動発生装置におけるインピーダンス値
の複数回の検出にて行い、複数回の上記インピーダンス
値変化に基づき、上記チップ接触面の不良の有無を判定
するようにしてもよい。
【0018】又、上記第2態様において、上記チップ接
触面の不良が当該チップ接触面の汚れであり、該チップ
接触面の汚れ有りと判断されたとき、上記インピーダン
ス値の変化に基づいて判断される汚れの程度に従って上
記洗浄方法を変化させるようにしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態における、半導
体チップ装着装置、及び該半導体チップ装着装置にて実
行される半導体チップ装着方法について、図を参照しな
がら以下に説明する。尚、各図において同じ構成部分に
ついては同じ符号を付している。又、「半導体チップ」
は、本実施形態では、シリコンウエハ等の半導体基板上
に集積回路を形成し該集積回路の電極にバンプが形成さ
れ、さらに個々の上記集積回路部分に切り分けられた、
いわゆるベアチップである。又、「回路形成体」とは、
樹脂基板、紙−フェノール基板、セラミック基板、ガラ
ス・エポキシ(ガラエポ)基板、フィルム基板等の回路
基板、単層基板若しくは多層基板などの回路基板、部
品、筐体、又は、フレーム等、回路が形成されている対
象物を意味する。尚、本実施形態では、上記回路基板を
例に採る。
【0020】又、「振動変化検出装置」の機能を果たす
一例として、下記の、実施形態においては超音波装置1
33に備わるインピーダンス測定装置1332の振動成
分電流分離部や、測長装置が相当するが、これらに限定
されるものではない。又、「判定装置」の機能を果たす
一例として、制御装置が相当するが、これに限定される
ものではない。又、「振動発生装置」の機能を果たす一
例として本実施形態ではバンプ接合装置105に備わり
圧電素子91を有する超音波振動発生装置9が相当する
が、これに限定されるものではない。さらに振動につい
て、上記バンプと回路基板の電極部との間に摩擦熱が発
生しボンディングステージによる上記回路基板の加熱温
度を低下させることができるような振動であれば良く、
上記超音波振動に限定されるものではない。又、振幅値
としては、最低約0.5μm程度である。
【0021】又、以下に説明する実施形態では、バンプ
は上記半導体チップに形成されており該バンプを回路形
成体上の電極部へ接合する場合を例に採るが、本発明の
実施形態における半導体チップ装着装置及び方法は、こ
れに限定されるものではなく、上述の場合とは逆の場
合、つまり図19に示すように回路基板20上の電極部
21にバンプ11を形成した場合を含めて、電子部品及
び回路基板のいずれか一方に形成されたバンプと、いず
れか他方における電極箇所とを接合させるときに適用可
能である。
【0022】図1に示すように、上記実施形態のバンプ
接合判定装置を有する半導体チップ装着装置101の構
造は、基本的に上述したベアチップ装着装置1の構造に
類似するが、半導体チップ装着装置101では詳細後述
する、バンプ接合装置のチップ接触面の不良、例えば汚
れ又は変形の判定を実行する制御装置110を備えた点
が特徴となる。即ち、半導体チップ装着装置101は、
大別して、バンプ接合装置105、及び制御装置110
を備え、さらに洗浄装置161、部品供給装置102、
ボンディングステージ103、部品反転装置104、回
路基板搬送装置106、認識装置171を備えることも
できる。
【0023】ここで、上記部品供給装置102は上述し
た従来のベアチップ供給装置2に相当し、上記ボンディ
ングステージ103は上述した従来のボンディングステ
ージ3に相当し、上記部品反転装置104は上述した従
来の部品反転装置4に相当し、上記バンプ接合装置10
5は上述した従来のバンプ接合装置5に相当し、上記回
路基板搬送装置106は上述した従来の回路基板搬送装
置6に相当する。よって、部品供給装置102、ボンデ
ィングステージ103、部品反転装置104、バンプ接
合装置105、及び回路基板搬送装置106について、
以下に示すように補足説明を加えるものを除き、ここで
の詳しい説明は省略する。
【0024】上記部品供給装置102には、上述のよう
に半導体ウエハに形成された集積回路の電極13にバン
プ11が形成され、さらに個々の集積回路部分にダイシ
ングされた状態のウエハ112がマガジンリフタから供
給される。部品供給装置102は、ウエハ112のいわ
ゆる引き延ばしを行い個々の上記半導体チップ150に
分割する。又、部品供給装置102に供給されたウエハ
112及び個々の上記半導体チップ150の状態は、部
品供給装置102の上方に設置されたウエハ認識装置1
13にて撮像され、その撮像情報は制御装置110に供
給される。尚、上記ウエハ112では、当然に、上記バ
ンプを有する回路形成部分が上を向いている。そして、
分割された上記半導体チップ150のそれぞれは、部品
供給装置102に備わる突き上げ装置にて上記半導体チ
ップ150の厚み方向に突き上げられた後、部品反転装
置104にて一つずつ保持され、上記バンプ11が回路
基板20の電極部21に対向するように反転される。
又、バンプ11の材料は、本実施形態では金である。
【0025】上記ボンディングステージ103は、図5
に示すように、いわゆるボールねじ構造にてなり駆動部
の一例としてのモータ114を有するY軸ロボット10
7にて、Y方向へ滑動する。又、ボンディングステージ
103は、回路基板搬送装置106から供給される回路
基板20の大きさに応じて、該回路基板20をボンディ
ングステージ103上に載置するため、上記回路基板2
0のY方向に沿った周縁部分を保持しX方向に可動な基
板規正部115と、上記回路基板20のX方向に沿った
周縁部分を保持しY方向に可動な基板規正部116とを
備える。又、上記ボンディングステージ103には、上
記回路基板20を吸着保持するための吸入用通路が形成
されており上記吸入用通路は吸引装置117に連通して
いる。又、バンプ接合のために上記回路基板20を約1
50℃に加熱する加熱装置118が備わる。
【0026】バンプ接合装置105は、図24を参照し
て上述したように、下端部分に超音波振動発生装置9及
びノズル93を備える。該ノズル93の先端部には、上
記半導体チップ150を保持し半導体チップ150に接
触する上記チップ接触面95aを有するチップ保持部9
5が備わる。本実施形態では、上記チップ接触面95a
の面積は、保持する半導体チップ150の面積よりも大
きい。上記超音波振動発生装置9を構成する圧電素子9
1は、図2及び図3に示すように、超音波装置133を
介して制御装置110に接続される。詳細後述するが制
御装置110は、圧電素子91におけるインピーダンス
の変化を検出することで上記チップ接触面95aの不
良、本実施形態ではチップ接触面95aの汚れ又は変形
の有無若しくは上記汚れ及び変形の有無を判定する。
又、以下の説明では、主に上記汚れを例に採り説明す
る。尚、図3では、バンプ接合装置105について圧電
素子91及び超音波ホーン92周りのみを図示してい
る。
【0027】上記超音波装置133は、上記圧電素子9
1に接続され圧電素子91を発振させる発振器1331
と、インピーダンス測定装置1332とを備える。イン
ピーダンス測定装置1332は、図4に示すように、発
振素子91へ供給される電流を振動成分電流と熱成分電
流とに分離して制御装置110にて上記振動成分電流に
基づき上記発振素子91におけるインピーダンスを測定
する。上記インピーダンス測定装置1332は、図4の
等価回路にて示される構成をなし、コンデンサ1333
部分の振動成分電流分離部と、コイル1334部分、コ
ンデンサ1335部分、抵抗1336部分から構成され
る熱成分、即ち損失成分の電流分離部とを有し、上記振
動成分電流分離部にて分離された上記振動成分電流のみ
を制御装置110へ送出する。本実施形態では、上記コ
ンデンサ1333は、1.22712nFであり、上記
コイル1334は20.9407mHであり、上記コン
デンサ1335は295.144pFであり、上記抵抗
1336は10.6797Ωに設定している。尚、この
ように振動成分電流及び損失成分電流を分離する動作及
び構成は、既に公知であるので、ここでの詳しい説明は
省略する。
【0028】さらに、図24に示すように上記ノズル9
3には、本実施形態では上記半導体チップ150を吸着
保持するための吸引用通路94がノズル93内をその軸
方向に沿って形成させており、該吸引用通路94は吸引
装置119に連通している。又、本実施形態では、上記
バンプ11と上記回路基板20の電極部21とを接合す
るため、上記電極部21に対して上記バンプ11を対向
させてバンプ11と上記電極部21とが互いに近接する
方向(本実施形態では、Z方向)へ上記半導体チップ1
50を移動し、バンプ11と上記電極部21とを押圧す
る。よって、上記半導体チップ150を移動、押圧の駆
動装置として本実施形態では、図2に示すように、公知
のボイスコイルモータ(VCM)121を用いている。
さらにバンプ接合装置105には、ノズル93をその軸
周り方向へ回転させる軸回り用モータ122を備えてい
る。バンプ接合装置105の動作制御は制御装置110
にて行われる。このようなバンプ接合装置105をX軸
方向へ移動させるX軸ロボット108は、本実施形態で
は図2に示すようにいわゆるボールねじ構造を有し、駆
動部としてのモータ123を有する。
【0029】上記認識装置171は、上記チップ接触面
95aを撮像可能に配置される撮像カメラ172と、該
撮像カメラ172から供給される撮像情報を解析する解
析部とを有する。本実施形態では、上記解析部は制御装
置110に含まれている。
【0030】上記洗浄装置161は、上記ボンディング
ステージ103に並設され、上記チップ接触面95aの
上記汚れを除去する装置であり、図6に示すように、い
わゆるボールねじ構造にてなり駆動部の一例としてのモ
ータ1621にてY方向へ滑動するYテーブル1622
を有する洗浄用Y軸ロボット162を備える。尚、上記
モータ1621は、制御装置110にて動作制御され
る。Yテーブル1622上には、洗浄用部材の一例とし
て本実施形態では、いわゆるサンドペーパ等の研磨部材
163が貼付されている。尚、研磨部材163は、粗さ
8000〜10000番程度のものがよい。
【0031】このように構成される洗浄装置161は、
図6から図8に示すように動作する。即ち、上記チップ
接触面95aの洗浄を行うときには、まず、チップ接触
面95aを研磨部材163上に位置させるため、図6に
示すように、上記X軸ロボット108にてバンプ接合装
置105をX軸方向へ移動させるとともに、洗浄用Y軸
ロボット162にてYテーブル1622をY軸方向に移
動させる。研磨部材163の上方にチップ接触面95a
が配置されたところで、図7に示すように、バンプ接合
装置105にてチップ保持部95をZ方向に移動させ、
チップ接触面95aを研磨部材163に接触させる。チ
ップ接触面95aと研磨部材163とが接触した状態に
て、図8に示すように、X軸ロボット108を動作させ
てバンプ接合装置105をX軸方向に往復動させるとと
もに、洗浄用Y軸ロボット162を動作させてYテーブ
ル1622をY軸方向に往復動させる。該動作にて、チ
ップ接触面95aは、研磨部材163にて研磨され、チ
ップ接触面95aの汚れを除去することができる。
【0032】又、上記洗浄装置161として、図9に示
すように、洗浄液を入れた洗浄用容器164を設けるこ
ともできる。上記洗浄液として、例えばアセトン等の溶
剤を用いることができる。上記洗浄用容器164を設け
ることで、上記研磨動作を行う代わりに、又は研磨動作
と並行して、チップ保持部95を上記洗浄液に漬けるこ
とでチップ接触面95aの汚れを除去することもでき
る。
【0033】チップ接触面95aの汚れを洗浄するた
め、本実施形態では上述のように、チップ接触面95a
及び研磨部材163の両方を移動させたが、該動作に限
定されるものではない。即ち、チップ接触面95a及び
研磨部材163のいずれか一方を移動させてもよいし、
又、さらに超音波振動発生装置9を動作させてチップ接
触面95aに超音波振動を生じさせてもよい。又、X軸
ロボット108及び洗浄用Y軸ロボット162は動作さ
せず、上記超音波振動のみをチップ接触面95aに作用
させて上記洗浄動作を行っても良い。
【0034】このようにチップ接触面95aの洗浄方法
には、いくつかの形態が考えられ、例えば上記汚れの程
度にて、どの洗浄方法を採るかを制御装置110にて選
択するように構成することもできる。上記汚れの程度の
判断基準としては、上記超音波装置133に備わるイン
ピーダンス測定装置1332にて測定されたインピーダ
ンス変化や、上記認識装置171にてチップ接触面95
aを撮像しその認識結果等を用いることができる。
【0035】又、上記汚れの程度に応じて、制御装置1
10は、X軸ロボット108によるバンプ接合装置10
5のX軸方向への移動量、及び洗浄用Y軸ロボット16
2によるYテーブル1622のY軸方向への移動量、さ
らに超音波振動発生装置9によるチップ接触面95aの
超音波印加量を制御することができる。又、同じ洗浄動
作を行なっても、チップ接触面95aの面積の大小によ
ってチップ接触面95aの洗浄良否に差が生じることか
ら、上述のX軸方向、Y軸方向への移動量、及び上記超
音波印加量は、チップ接触面95aの面積に応じて制御
することもできる。
【0036】上記制御装置110は、上述したそれぞれ
の装置、例えば部品供給装置102、ボンディングステ
ージ103、部品反転装置104、ボイスコイルモータ
121及び圧電素子91を含めたバンプ接合装置10
5、回路基板搬送装置106、洗浄装置161等と電気
的に接続され、それぞれの動作制御を行う。
【0037】又、本実施形態における制御装置110で
は、図3に示すように、上記超音波装置133との関係
において、チップ接合面95aの不良を判定する判定装
置の一例としてのクリーニング要否判定装置1101
と、不良情報の一例としてのクリーニング情報を格納す
る格納部1102と、半導体チップ150の回路基板2
0への装着回数を計数する装着回数カウンタ1104と
を有する。上記クリーニング要否判定装置1101は、
上記インピーダンス測定装置1332にて測定された圧
電素子91におけるインピーダンス値の変化、及び装着
回数カウンタ1104の計数値に基づいて、上記チップ
接触面95aの汚れを除去するための洗浄動作が必要か
否かを判断する。上記インピーダンス値の変化のみなら
ず、上記装着回数カウンタ1104の計数値も判断要素
とする理由は、上記汚れ及び変形は、複数回にわたり半
導体チップ150を回路基板20へ装着することで生じ
る現象であることから、例えば第1回目の装着動作にお
いて不良のインピーダンス値変化が現れたとしてもこれ
を上記汚れ及び変形の発生有りと誤認するのを防止する
ためである。
【0038】インピーダンス値の変化の具体例として、
例えば図10及び図11に示すグラフにて表される変化
があり、図10に示す変化は、チップ接触面95aの洗
浄が必要と判断される場合のインピーダンス変化であ
り、図11に示す変化は洗浄不要と判断される場合の変
化である。本実施形態では、チップ保持部95に保持さ
れた半導体チップ150をバンプ11を介して回路基板
20の電極部21へ押圧しながら超音波振動発生装置9
にて超音波振動を半導体チップ150に作用させるが、
チップ保持部95のチップ接触面95aが汚れていると
きにはチップ接触面95aに凹凸ができておりチップ接
触面95aと半導体チップ150との接触面積が少なく
なることから、チップ保持部95と半導体チップ150
との間の摩擦力が低下する。よって、上記超音波振動を
作用させたとき、チップ接触面95aと半導体チップ1
50との間で滑りが生じ、半導体チップ150が有効に
振動しない状態となる。したがって圧電素子91から得
られるインピーダンス値は、図10に示すように、符号
191aに示すように上記押圧動作により一旦低下した
後、符号191bにて示すようにほとんど変化しない。
【0039】一方、チップ接触面95aが汚れていない
ときにはチップ接触面95aに凹凸がなくチップ保持部
95における半導体チップ150の吸着保持力は大き
い。よって、上記超音波振動を作用させたとき、チップ
接触面95aと半導体チップ150との間で滑りは生じ
ず、半導体チップ150は振動する。したがって圧電素
子91から得られるインピーダンス値は、図11に示す
ように、符号192aに示すように上記押圧動作により
一旦低下した後、バンプ11と電極部21とが徐々に接
合するにつれて半導体チップ150及びチップ保持部9
5が振動できなくなることから、符号192bにて示す
ように徐々に上昇する。
【0040】このようにチップ接触面95aの汚れの有
無に起因してインピーダンス値の変化に特徴があること
から、クリーニング要否判定装置1101は、装着回数
を加味しながらインピーダンス値の変化を検出すること
でチップ接触面95aの洗浄の要否を判定することがで
きる。尚、バンプ11を介して半導体チップ150を上
記電極部21に押圧したときのインピーダンス値は、半
導体チップ150、バンプ11の接合状態等により変化
するので、図10及び図11に示すように、しきい値1
93を設定しており、該しきい値193を外れるときに
は初期押圧異常と判断し警告を発して接合動作を中止す
る等の措置を採る。又、半導体チップ150が回路基板
20に接合したときのインピーダンス値も諸条件により
変化するので、図11に示すように、しきい値194を
設けている。よって、クリーニング要否判定装置110
1は、上記電極部21への半導体チップ150の押圧
後、符号192bに示すようにインピーダンス値が上昇
した場合でも、上記しきい値194に満たないときに
は、チップ接触面95aに汚れ有りと判断する。
【0041】さらに又、図28に示すように、チップ接
触面95aに、窪み96のような変形が生じたときに
は、窪み96にて半導体チップ150の滑りが抑制され
ることから、図11に点線195に示すように、正常な
場合に比べてインピーダンス値の上昇割合が大きくな
る。よって、クリーニング要否判定装置1101は、装
着回数を加味しながら、上記電極部21への半導体チッ
プ150の押圧後、経過時間と、インピーダンス値の変
化とに基づいてチップ接触面95aの変形の有無を判定
する。
【0042】制御装置110の上記格納部1102に
は、予め、又は接合動作中に、チップ接触面95aの汚
れ有りの場合及び変形有りの場合における、インピーダ
ンス値の変化情報に相当するクリーニング情報を格納す
る。よって、クリーニング要否判定装置1101は、格
納部1102に格納されているクリーニング情報に基づ
いて、チップ接触面95aの汚れ及び変形の有無を判断
する。尚、上記クリーニング情報は、通信回線等を用い
て上記格納部1102へ供給するように構成することも
できる。
【0043】尚、本実施形態では制御装置110は、半
導体チップ装着装置101の全体にて一つ設けられ、例
えばバンプ接合動作の制御等を行うが、もちろん、例え
ばバンプ接合装置105に備わりチップ接触面95aの
汚れの判定動作制御を行うように、それぞれの装置に対
応して個々に制御装置を設けることもできる。
【0044】以上のように構成される半導体チップ装着
装置101における動作、つまり半導体チップの装着方
法について以下に説明する。但し、上記部品供給装置1
02から部品反転装置104及びバンプ接合装置105
にて、半導体チップ150をボンディングステージ10
3上の回路基板20上に装着するまでの動作については
従来の動作に基本的に類似することから、ここでの説明
は省略する。よって以下では、特にチップ接触面95a
の汚れ及び変形の判定動作について詳しく説明する。
尚、上記半導体チップ装着方法は、上記制御装置110
にて動作制御されて実行される。又、図12を参照して
説明する、チップ接触面95aの汚れ及び変形の判定動
作を第1判定動作とし、その変形動作である第2判定動
作について図13を参照して説明し、さらに第2判定動
作の変形動作である第3判定動作について図14を参照
して説明し、さらに第2判定動作の変形動作である第4
判定動作について図15を参照して説明する。さらに、
上記第1判定動作の変形動作である第5判定動作につい
て図20を参照して説明し、該第5判定動作の変形動作
である第6判定動作について図21を参照して説明し、
さらに第7判定動作について図22を参照して説明す
る。尚、上記第1〜第7の判定動作において、同じ動作
については同じステップ番号を付し説明を省略する。
【0045】図12のステップ(図では「S」にて示
す)1にて、制御装置110は、上記X軸ロボット10
8及びY軸ロボット107の動作制御を行い、接合すべ
き上記電極部21に対向して半導体チップ150のバン
プ11を配置した後、上記ボイスコイルモータ121を
駆動してバンプ11と上記電極部21とを接触させ、バ
ンプ11を電極部21へ押圧していき図26に示すバン
プ12の形状とする。バンプ12の状態になった時点で
超音波振動発生装置9を動作させることでバンプ12に
超音波振動を作用させる。尚、このときバンプ12はさ
らにつぶれるほど押圧されず、そのままの形状を維持す
る。このようなバンプ12への上記超音波振動は、上記
超音波装置133から圧電素子91へ電流、電圧を供給
することで発生する。又、バンプ12へ作用する上記超
音波振動は、本実施形態では、超音波振動発生装置9の
圧電素子91にて発生する周波数63KHzの超音波振
動であり、これにてノズル93の上記チップ保持部95
において0.7〜1μmの振幅が得られる。
【0046】上記超音波振動をバンプ12へ作用させる
期間中、上記発振器1331は圧電素子91に対して一
定の電流、電圧を供給しようとするが、回路基板20の
加熱、及び上記超音波振動の作用による摩擦熱の発生に
よりバンプ12は徐々に上記電極部21へ固着していく
ので、それにつれてバンプ12は徐々に振動しにくくな
る。このようにバンプ12が振動しにくくなることは、
半導体チップ150を保持しているチップ保持部95を
介して圧電素子91の振動を抑制することになり、その
結果、発振器133から圧電素子91へ供給される電流
値が徐々に低下していく。一方、圧電素子91へ印加さ
れる電圧は理論上一定であることから、圧電素子91に
おけるインピーダンス値は、オームの法則に従い、バン
プ12が徐々に振動しにくくなるにつれて即ちバンプ1
2の電極部21への接合が進むにつれて、徐々に上昇す
ることになる。
【0047】次のステップ2では、インピーダンス測定
装置1332は、発振器1331から圧電素子91へ供
給される電流値を検出し、制御装置110に備わるクリ
ーニング要否判定装置1101は、インピーダンス測定
装置1332にて検出された上記電流値変化に基づいて
上記インピーダンス値の変化を求める。後述の第4判定
動作におけるステップ11、12の動作に同等である、
次のステップ3では、上述したように、上記装着回数、
及び上記インピーダンス値の変化に基づき、クリーニン
グ要否判定装置1101は、格納部1102に格納され
ている上記クリーニング情報に基づいて、チップ保持部
95のチップ接触面95aの汚れ及び変形の有無を判定
する。そして洗浄必要と判断したときには、ステップ4
にて、上述した洗浄装置161を用いてチップ接触面9
5aの洗浄を行なう。又、クリーニング要否判定装置1
101にてチップ接触面95aの変形有りと判断された
ときには、制御装置110は警告を発し、チップ保持部
95の交換を促す。
【0048】次に図13を参照して第2判定動作につい
て説明する。該第2判定動作は、複数回に渡って連続的
に洗浄動作必要と判断されるのを防止し、接合不良とな
る半導体チップ150及び回路基板20の発生を防止す
ることを目的とする。即ち、接合不良を生じる程度にチ
ップ接触面95aが汚れているときには、接合させる半
導体チップ150を変えたとしても、例えば図10に示
すような、不良を示すインピーダンス値の変化が現れ
る。一方、接合不良が生じる程度まではチップ接触面9
5aが汚れていないときには、一つの半導体チップ15
0について、何らかの原因で上記不良を示すインピーダ
ンス値の変化が現れたとしても、通常、次の半導体チッ
プ150については良好を示すインピーダンス値の変化
が現れる。そこで、第2判定動作では、連続的に複数
回、不良を示すインピーダンス値の変化が現れた場合に
は設備を停止して半導体チップ150と回路基板20の
消費を防止する。以下により具体的に説明する。
【0049】該第2判定動作の実行に当たっては、例え
ばクリーニング要否判定装置1101に洗浄動作を実行
した回数を計数する計数装置としてのクリーニングカウ
ンタ1103を設ける。そして、上記ステップ3にてチ
ップ接触面95aの洗浄必要と判断されたときには、ス
テップ5へ移行する。ステップ5では、クリーニング要
否判定装置1101は、クリーニングカウンタ1103
の計数値をチェックし、該計数値が設定値以上であると
きには、当該半導体チップ装着装置101の動作を停止
させる。上記設定値としては、上述の趣旨に基づき、
「2」以上の数を設定することができる。一方、ステッ
プ5にて上記計数値が設定値未満であるときには、上記
ステップ4に進み、チップ接触面95aの洗浄動作を実
行する。そして、ステップ6にて、上記クリーニングカ
ウンタ1103の計数値を一つカウントアップして、次
工程へ進む。
【0050】一方、ステップ3にてチップ接触面95a
の洗浄不要と判断されたときには、上記クリーニングカ
ウンタ1103の計数値をクリアして「0」に戻し、次
工程に進む。
【0051】次に図14を参照して第3判定動作につい
て説明する。上述の第2判定動作では、チップ接触面9
5aの洗浄後に回路基板20に装着されるものは、実際
の半導体チップ150を使用している。しかしながら、
洗浄後においても何らかの原因で上記不良を示すインピ
ーダンス値の変化が現れたときには、このとき使用した
半導体チップ150は無駄になってしまう。本第3判定
動作はこの点を解消する動作である。以下に詳しく説明
する。図14において、ステップ3にてチップ接触面9
5aの洗浄が必要と判断されたときには、次のステップ
4にて洗浄動作が実行され、次のステップ6にて上記ク
リーニングカウンタ1103の計数値を一つ増加させ
る。そして次のステップ5にてクリーニングカウンタ1
103の計数値が上記設定値以上か否かを判断する。こ
こで上記計数値が上記設定値以上であれば、制御装置1
10は、当該半導体チップ装着装置101の動作を停止
させる。
【0052】一方、上記計数値が上記設定値未満である
ときには、部品装着動作を続行するが、このとき、ステ
ップ8において制御装置110は、バンプ接合装置10
5に対して、図3にしめすように、製品である半導体チ
ップ150ではなく、製品ではない擬似半導体チップ1
52を保持させ、回路基板20に装着させる。尚、この
とき、使用する回路基板は擬似基板とするのが好まし
い。そして、ステップ9では、上記インピーダンス測定
装置1332にて上記擬似半導体チップ152における
上記インピーダンス値の変化を検出し、ステップ10に
て、上記インピーダンス値の変化に基づいてクリーニン
グ要否判定装置1101はチップ接触面95aの洗浄の
要否を判断する。そしてステップ10にてチップ接触面
95aの洗浄が必要と判断されたときには、再びステッ
プ4に戻りステップ4、ステップ6、ステップ5、ステ
ップ8、ステップ9、ステップ10を実行する。一方、
ステップ10にてチップ接触面95aの洗浄不要と判断
されたときには、次工程へ進む。
【0053】このように上記擬似半導体チップ152を
使用することで、洗浄動作後においても不良と判定され
るインピーダンス値変化が現れたときであっても、製品
となる半導体チップ150を無駄に消費するのを防止す
ることができる。又、上記半導体チップ150を上記擬
似回路基板に装着することもできる。
【0054】次に図15を参照して第4判定動作につい
て説明する。上述したように当該半導体チップ装着装置
101にはチップ接触面95aを撮像可能な撮像装置1
71を備え、チップ接触面95aの汚れ程度を撮像し該
撮像情報に基づいて洗浄方法等の洗浄動作を制御するこ
とができる。該第4判定動作では、上記撮像装置171
を使用して洗浄後にてチップ接触面95aを撮像して洗
浄の良否を判定しようとする動作である。以下に詳しく
説明する。図15に示すように、ステップ1の次のステ
ップ11において制御装置110は、各半導体チップ1
50の装着動作毎に、上記装着回数カウンタ1104の
計数値をカウントアップする。次のステップ12にて、
制御装置110は、上記装着回数がチップ接触面95a
の洗浄要求回数未満か否かを判断する。ここで上記洗浄
要求回数とは、予め制御装置110に設定され、洗浄要
求を指示するための数である。
【0055】ステップ12にて、半導体チップ150の
装着回数が上記洗浄要求回数以上となったときには、チ
ップ接触面95aに汚れが堆積してきていると判断でき
るので、ステップ4に移行してチップ接触面95aの洗
浄動作が実行され、次のステップ6にて上記クリーニン
グカウンタ1103の計数値を一つ増加させる。次のス
テップ13では、洗浄後におけるチップ接触面95aの
状態を上記撮像装置171の撮像カメラ172にて撮像
し認識する。次のステップ14では、該認識情報に基づ
いてチップ接触面95aの汚れの有無を判定する。汚れ
無しと判断したとき、ステップ15にて、制御装置11
0は上記装着回数をクリアし、次工程へ進む。一方、ス
テップ14にてチップ接触面95aの汚れの有りと判定
されたときには、ステップ16に移行し上記クリーニン
グカウンタ1103の計数値が上記設定値以上か否かを
判断する。ここで、上記計数値が上記設定値以上のとき
には、当該半導体チップ装着装置101の動作を停止さ
せ、一方、上記計数値が上記設定値未満のときには、上
記ステップ4に戻りステップ6、ステップ13、ステッ
プ14を実行する。一方、ステップ12において、装着
回数が洗浄要求回数未満であるときには、チップ接触面
95aは未だ汚れていないと判断できるので、次工程へ
進む。
【0056】このように洗浄後のチップ接触面95aの
状態を撮像カメラ172にて撮像し、該撮像結果に基づ
いて半導体チップの装着動作続行、又は設備の動作停
止、又は再洗浄を行なうことから、チップ接触面95a
の状態に応じた適切な措置を採ることができる。よって
従来に比べて接合品質の向上、均一化を図ることができ
る。
【0057】次に図20を参照して第5判定動作につい
て説明する。上述の第1判定動作のように、設定した装
着回数毎に上記チップ接触面95aの洗浄を行なうが、
該洗浄動作を複数回繰り返していく内に残留した汚れが
徐々に蓄積されていき同一の洗浄条件では汚れが除去し
きれないようになってくる。該第5判定動作は、このよ
うな状態を改善するための洗浄方法である。即ち、ステ
ップ1による部品装着動作毎に、上記ステップ2に相当
するステップ21にて、クリーニング要否判定装置11
01に備わる装着カウンタ1105を1ずつインクリメ
ントする。次のステップ31では、クリーニング要否判
定装置1101にて上記装着カウンタ1105の計数値
が第1設定値(NB)以上か否かが判断され、上記計数
値が第1設定値(NB)以上のときにはステップ41へ
移行して洗浄条件Bによる洗浄動作が実行され、未満の
ときはステップ32へ移行する。尚、これらステップ3
1、32が上記ステップ3に対応する。上記ステップ3
2では、ステップ31と同様に、上記装着カウンタ11
05の計数値が第2設定値(NA)以上か否かが判断さ
れ、上記計数値が第2設定値(NA)以上のときにはス
テップ43へ移行して洗浄条件Aによる洗浄動作が実行
され、未満のときは次動作へ移行する。ここで、上記第
1設定値は、上記第2設定値よりも大きい値であり、例
えば第1設定値を1000、第2設定値を100の値に
設定される。又、上記洗浄条件Bは、上記洗浄条件Aよ
りも強力な洗浄条件であり、例えば、上記研磨部材16
3をサンドペーパとしたときその粗さを8000番、上
記研磨部材163への上記チップ接触面95aの押圧荷
重を2kg、印加する超音波の出力を1W、上記チップ
接触面95aを上記研磨部材163に擦りつける長さを
100mmとした条件である。一方、上記洗浄条件A
は、例えば、上記研磨部材の粗さを10000番、上記
押圧荷重を1kg、上記超音波出力を0.5W、上記擦
りつけ長さを50mmとする条件である。又、ステップ
41の次にはステップ42にて上記装着カウンタ110
5の計数値がリセットされ、次動作へ移行する。
【0058】この第5判定動作によれば、装着回数が上
記第1設定値(NB)未満のときには、上記洗浄条件A
による比較的軽めの洗浄が繰り返され、そのうちに装着
回数が上記第1設定値(NB)以上になったときには上
記洗浄条件Aよりも強力な洗浄条件Bにて上記チップ接
触面95aの洗浄が実行される。よって、洗浄条件Aで
は完全に除去しきれずに徐々に蓄積された汚れを洗浄条
件Bにて除去することができる。
【0059】第6判定動作では、上述の第5判定動作に
おける、例えば上記洗浄条件Bによる洗浄動作を複数回
実行する。即ち、図21に示すように、上記ステップ3
1にて洗浄必要と判断されたときには、まずステップ5
1にて、上記クリーニングカウンタ1103の計数値を
リセットし、次のステップ52にて上記洗浄条件Bによ
る洗浄動作を実行し、ステップ53にてクリーニングカ
ウンタ1103の計数値をカウントアップする。次のス
テップ54では、該クリーニングカウンタ1103の計
数値が設定値以上か否かが判断され、該設定値未満であ
るときには、再びステップ52へ戻る。一方、上記設定
値以上であるときには、ステップ55へ移行し、上記装
着カウンタ1105の計数値をリセットした後、次動作
へ移行する。尚、当該第6判定動作の趣旨によれば、上
記設定値は2以上の整数とすることができる。又、上記
ステップ52にて実行する洗浄の条件は、上記洗浄条件
Aとすることもできる。このように第6判定動作によれ
ば、装着回数が上記第1設定値(NB)以上になったと
きには、洗浄条件B又は洗浄条件Aにより洗浄動作が複
数回実行されることから、上記徐々に蓄積された汚れを
より確実に除去することができる。
【0060】さらに第7判定動作は、上述の第5判定動
作及び第6判定動作を組み合わせた洗浄動作である。即
ち、第7判定動作は、図22に示すように、装着回数の
判定動作を3以上設け、装着回数レベルに応じて各種の
洗浄条件による洗浄動作を複数回実行可能に構成した動
作である。該第7判定動作によれば、装着回数に応じ
て、より木目細かな洗浄を行なうことができ、上記チッ
プ接触面95aの洗浄を的確に実行することができる。
【0061】上述の実施形態では、バンプ12と電極部
21との接合の進行に起因する半導体チップ150の振
動の変化について圧電素子91のインピーダンス値の変
化を検出して、制御装置110にて上記インピーダンス
値の変化に基づき上記接合の良否を判定したが、上記振
動の変化を測定する方法としてはこれに限定されるもの
ではない。例えば、図16に示すように、測長装置41
1及び制御装置410を備え、測長装置411にて例え
ば半導体チップ150における振動を直接に測定し、該
測定情報に基づき制御装置410にて上記接合の良否を
判断するように構成することもできる。尚、上記制御装
置410は、上記半導体チップ装着装置101における
制御装置110に代わるものである。その他の構成につ
いては半導体チップ装着装置101における構成と変わ
るところはない。
【0062】上記測長装置411は、図16に示すよう
に、レーザ光を半導体チップ150における振動測定面
151に対して直角に照射し、反射してきたレーザ光を
受光することで、半導体チップ150の振動の変化を直
接に測定する。このような測長装置411は、レーザ光
の光軸と、圧電素子91の積層方向とが同方向、本実施
形態ではY方向に沿うように、配置される。又、測長装
置411にて測定される上記振動変化は、図17に示す
グラフ412のような変化を示す。制御装置410は、
測長装置411から供給されるグラフ412のような変
化を示す振動変化情報に基づいてチップ接触面95aの
汚れ及び変形の有無を判断する。尚、上述のように上記
レーザ光を半導体チップ150に照射して、バンプ12
が形成されている半導体チップ150の振動を測定する
のが最も好ましいが、半導体チップ150の厚みは本例
の場合0.35mmであり、振動測定面151に対して
直角にレーザ光を照射するのが難しい場合がある。この
ような場合には、図16に示すように、ノズル93にお
ける半導体チップ保持部95の側面95bや、超音波ホ
ーン92の側面92aに対して直角にレーザ光を照射す
るように構成してもよい。
【0063】又、上述の実施形態では、バンプ11と上
記電極部21との押圧のためバンプ11を回路基板20
へ移動させたが、これに限定されるものではない。例え
ば図18に示すように、バンプ接合時においてバンプ接
合装置205を固定しておき上記回路基板20を載置し
たボンディングステージ203をバンプ接合装置205
へ移動させてもよい。その移動用の駆動装置としては、
例えば上述したようなボイスコイルモータ221を使用
し、上述のように該ボイスコイルモータ221へ供給す
る電流値にて移動量を制御しても良い。要するにバンプ
接合時においてバンプ11と電極部21とを相対的に移
動させれば良い。尚、図18において、符号207はY
軸ロボットを示し、符号208はX軸ロボットを示す。
【0064】又、上述の実施形態では超音波振動をノズ
ル93に作用させたが、これに限定されるものではな
く、図18に示すように回路基板20側を超音波振動発
生装置209にて超音波振動させてもよい。要するに、
バンプ11と回路基板20とを相対的に振動させれば良
い。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の第1態様の
半導体チップ装着装置、及び第2態様の半導体チップ装
着方法によれば、振動変化検出装置、判定装置、及び洗
浄装置を備えることで、上記振動変化検出装置にて検出
された振動変化、及び装着回数に基づいてチップ接触面
の不良の有無を上記判定装置にて判定するようにした。
よって、上記不良と判断されたときには、チップ保持部
の洗浄や交換が可能になることから、チップ接触面は、
半導体チップと回路形成体との接合状態が劣悪とならな
い程度の清浄度を維持することができる。よって、半導
体チップと回路形成体との接合品質の均一性を従来に比
べて向上させることができる。
【0066】又、上記振動変化検出装置は、振動発生装
置のインピーダンス値を検出するように構成することも
でき、該構成により、簡易な装置構成にて振動変化を検
出することができる。又、上記インピーダンス値の検出
は、複数回行ない、複数回のインピーダンス値変化に基
づいてチップ接触面の不良の有無を判定することで、確
実に上記不良の有無を判断することができる。
【0067】又、上記判定装置に設けたカウンタにてチ
ップ接触面の不良有りと判定された回数を計数し、該計
数値が設定値を超えたときには半導体チップの装着動作
を停止させることもできる。該構成により、チップ接触
面は、半導体チップと回路形成体との接合状態が劣悪と
ならない程度の清浄度を維持することができるので、半
導体チップと回路形成体との接合品質の均一化を従来に
比べて図ることができる。
【0068】又、チップ接触面の不良を改良後、擬似半
導体チップを装着させるときの振動変化に基づいてチッ
プ接触面の不良を検出するよう構成することもできる。
該構成によれば、不良改良後、万一、回路形成体への擬
似半導体チップの接合状態が不良となったときでも、製
品となる半導体チップの消費を防ぐことができる。
【0069】さらに洗浄装置を備えることで、チップ接
触面が不良と判断されたときにはチップ接触面を洗浄し
て不良状態を改良することができる。よって、該構成に
より、チップ接触面は、半導体チップと回路形成体との
接合状態が劣悪とならない程度の清浄度を維持すること
ができるので、半導体チップと回路形成体との接合品質
の均一化を従来に比べて図ることができる。
【0070】又、半導体チップと回路形成体との相対的
振動は、回路形成体を固定して半導体チップを振動させ
て行なうことができ、該構成により、簡易な装置構成に
て上記相対的振動を生じさせることができる。
【0071】又、上記振動変化検出装置は振動成分電流
分離装置を備えることができ、該構成により、該構成に
より、簡易な装置構成にて振動変化を検出することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態における半導体チップ装着
装置の斜視図である。
【図2】 図1に示すバンプ接合装置部分の拡大斜視図
である。
【図3】 図1に示すバンプ接合装置に接続される超音
波装置及び制御装置における機能を説明するためのブロ
ック図である。
【図4】 図3に示すインピーダンス測定装置の等価回
路図である。
【図5】 図1に示すボンディングステージ部分の拡大
斜視図である。
【図6】 図1に示す洗浄装置の拡大斜視図であり動作
説明図である。
【図7】 図1に示す洗浄装置の拡大斜視図であり動作
説明図である。
【図8】 図1に示す洗浄装置の拡大斜視図であり動作
説明図である。
【図9】 図1に示す洗浄装置の拡大斜視図であり動作
説明図である。
【図10】 図3に示すインピーダンス測定装置にて検
出されるインピーダンス値の変化を示すグラフであり、
チップ接触面が汚れている場合におけるグラフである。
【図11】 図3に示すインピーダンス測定装置にて検
出されるインピーダンス値の変化を示すグラフであり、
チップ接触面が清浄な場合におけるグラフである。
【図12】 図1に示す半導体チップ装着装置にて実行
されるチップ接触面の汚れ又は変形を判定するための第
1判定動作を示すフローチャートである。
【図13】 図1に示す半導体チップ装着装置にて実行
されるチップ接触面の汚れ又は変形を判定するための第
2判定動作を示すフローチャートである。
【図14】 図1に示す半導体チップ装着装置にて実行
されるチップ接触面の汚れ又は変形を判定するための第
3判定動作を示すフローチャートである。
【図15】 図1に示す半導体チップ装着装置にて実行
されるチップ接触面の汚れ又は変形を判定するための第
4判定動作を示すフローチャートである。
【図16】 図1に示す半導体チップ装着装置の変形例
において、半導体チップの振動変化をインピーダンス値
の変化検出に代えて測定する方法を説明する図である。
【図17】 図16に示す装置にて検出される半導体チ
ップの振動変化を表すグラフである。
【図18】 図1に示す半導体チップ装着装置の他の装
置構成例であってバンプ接合装置周り及びボンディング
ステージ周りを示す図である。
【図19】 回路基板の電極部にバンプを形成した場合
を示す図である。
【図20】 図1に示す半導体チップ装着装置にて実行
されるチップ接触面の汚れ又は変形を判定するための第
5判定動作を示すフローチャートである。
【図21】 図1に示す半導体チップ装着装置にて実行
されるチップ接触面の汚れ又は変形を判定するための第
6判定動作を示すフローチャートである。
【図22】 図1に示す半導体チップ装着装置にて実行
されるチップ接触面の汚れ又は変形を判定するための第
7判定動作を示すフローチャートである。
【図23】 従来の半導体チップ装着装置の斜視図であ
る。
【図24】 バンプ接合装置において半導体チップの保
持部分及び振動発生装置部分を示す図である。
【図25】 電子部品に形成されているバンプの形状を
示す図である。
【図26】 押しつぶされたバンプが接合した状態を示
す図である。
【図27】 チップ接触面が汚れた状態を示す図であ
る。
【図28】 チップ保持部の変形状態を示す図である。
【符号の説明】
9…超音波振動発生装置、11、12…バンプ、13…
電極、20…回路基板、21…電極部、95a…チップ
接触面、101…半導体チップ装着装置、105…バン
プ接合装置、110…制御装置、150…半導体チッ
プ、161…洗浄装置、1101…クリーニング要否判
定装置、1103…クリーニングカウンタ、1332…
インピーダンス測定装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋田 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E313 AA03 AA11 AA23 CC03 CD06 EE02 EE03 EE24 FG10 5F044 PP15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハより切り分けた半導体チッ
    プ(150)と回路形成体(20)とを相対的に振動さ
    せて上記半導体チップの電極(13)と上記回路形成体
    の電極部(21)とをバンプ(11、12)を介して接
    合する半導体チップ装着装置において、 上記相対的振動の変化を検出する振動変化検出装置(1
    332)と、 上記半導体チップを保持するチップ接触面(95a)を
    有するバンプ接合装置(105)と、 上記振動変化検出装置にて検出された上記振動変化、及
    び上記回路形成体への上記半導体チップの装着回数に基
    づき上記チップ接触面の不良の有無を判定する判定装置
    (1101)と、を備えたことを特徴とする半導体チッ
    プ装着装置。
  2. 【請求項2】 上記振動変化検出装置は、上記半導体チ
    ップと上記回路形成体とを相対的に振動させる振動発生
    装置(9)に関するインピーダンス値であって上記振動
    変化に応じて変化するインピーダンス値を検出し、 上記判定装置は、上記インピーダンス値の変化に基づき
    上記チップ接触面の不良の有無を判定する、請求項1記
    載の半導体チップ装着装置。
  3. 【請求項3】 上記判定装置は、上記チップ接触面の不
    良有りと判断した回数を計数するカウンタ(1103)
    を有し、該カウンタにおける計数値が設定値以上のとき
    に上記判定装置は上記半導体チップの上記回路形成体へ
    の装着を停止させる、請求項2記載の半導体チップ装着
    装置。
  4. 【請求項4】 上記チップ接触面の不良改良後において
    上記カウンタの計数値が上記設定値未満であるとき、上
    記判定装置は、上記バンプ接合装置に対して上記半導体
    チップに代えて擬似半導体チップ(152)を保持さ
    せ、該擬似半導体チップにおいて上記チップ接触面の不
    良の有無を判断する、請求項3記載の半導体チップ装着
    装置。
  5. 【請求項5】 上記判定装置にて上記チップ接触面の不
    良有りと判断されたとき、上記チップ接触面の洗浄を行
    なう洗浄装置(161)をさらに備えた、請求項1から
    4のいずれかに記載の半導体チップ装着装置。
  6. 【請求項6】 上記半導体チップと上記回路形成体との
    相対的振動は、上記回路形成体を固定して上記半導体チ
    ップを振動させてなされる、請求項1から5のいずれか
    に記載の半導体チップ装着装置。
  7. 【請求項7】 上記振動変化検出装置は、上記半導体チ
    ップと上記回路形成体とを相対的に振動させる振動発生
    装置(9)に接続され上記振動発生装置における振動成
    分電流を分離する振動成分電流分離部(1333)を備
    え、 上記判定装置は、上記振動成分電流分離部から出力され
    る上記振動成分電流に基づき上記チップ接触面の不良の
    有無を判定する、請求項1から6のいずれかに記載の半
    導体チップ装着装置。
  8. 【請求項8】 半導体ウエハより切り分けた半導体チッ
    プ(150)と回路形成体(20)とを相対的に振動さ
    せて上記半導体チップの電極(13)と上記回路形成体
    の電極部(21)とをバンプ(11、12)を介して接
    合する半導体チップ装着方法において、 上記振動の変化を検出し、 検出した振動変化、及び上記回路形成体への上記半導体
    チップの装着回数に基づいて、上記半導体チップを保持
    するチップ接触面(95a)の不良の有無を判定する、
    ことを特徴とする半導体チップ装着方法。
  9. 【請求項9】 上記振動の変化検出は、上記半導体チッ
    プと上記回路形成体とを相対的に振動させる振動発生装
    置(9)におけるインピーダンス値の複数回の検出にて
    行い、複数回の上記インピーダンス値変化に基づき、上
    記チップ接触面の不良の有無を判定する、請求項8記載
    の半導体チップ装着方法。
  10. 【請求項10】 上記チップ接触面の不良が当該チップ
    接触面の汚れであり、該チップ接触面の汚れ有りと判断
    されたとき、上記インピーダンス値の変化に基づいて判
    断される汚れの程度に従って上記洗浄方法を変化させ
    る、請求項8又は9記載の半導体チップ装着方法。
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