JP4409652B2 - スクロール式流体機械 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば空気圧縮機、真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スクロール式流体機械は、下部が冷却、潤滑用の油液を溜める油槽となり、前側にスラスト受けが設けられたケーシングと、該ケーシングの前側に設けられ鏡板に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、前記ケーシングに回転可能に設けられた駆動軸と、前記ケーシング内で該駆動軸の先端側に旋回軸受を介して旋回可能に設けられ鏡板の前面に前記固定スクロールのラップ部と重なり合うラップ部が立設されると共に鏡板の背面が前記スラスト受けに摺接する旋回スクロールと、前記ケーシングの油槽内に溜った油液を吸込口から吸込み、該油液を旋回軸受等の摺動部位に供給する油液供給手段とにより構成されたものが知られている(例えば特開平5−44402号公報、特開平5−44668号公報等)。
【0003】
この種の従来技術によるスクロール式流体機械は、外部から駆動軸を回転駆動し、旋回スクロールを固定スクロールに対して一定の偏心寸法をもって旋回運動させることにより、固定スクロールの外周側に設けた吸込口から空気等の流体を吸込みつつ、この流体を固定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラップ部との間に画成される各圧縮室内で順次圧縮し、圧縮流体を固定スクロールの中心部に設けた吐出口から外部に向けて吐出する。
【0004】
また、スクロール式流体機械の運転時には、油液供給手段がケーシングの油槽内に溜った油液を吸込口から吸込み、該油液を旋回軸受等の摺動部位に供給し、これらの部位を冷却、潤滑する。さらに、各部を冷却、潤滑した油液は流れ落ちて油槽内に戻る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術によるスクロール式流体機械によると、油液供給手段は、油槽に戻された油液のうち、吸込口の近傍に位置する油液を吸込むから、各摺動部位を冷却した後の高温な油液を吸込口から吸込んでしまい、高温な油液が循環することとなる。このため、旋回軸受等の摺動部位に高温な油液が供給されることになるから、これらの部材の冷却、潤滑効率が低下するという問題がある。
【0006】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、油槽に戻された油液を長い冷却距離をもって吸込口側に流すことにより、油液を十分に冷却することができるようにしたスクロール式流体機械を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、下部が冷却、潤滑用の油液を溜める油槽となり、前側にスラスト受けが設けられたケーシングと、該ケーシングの前側に設けられ、鏡板に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、前記ケーシングに回転可能に設けられた駆動軸と、前記ケーシング内で該駆動軸の先端側に旋回軸受を介して旋回可能に設けられ、鏡板の前面に前記固定スクロールのラップ部と重なり合うラップ部が立設されると共に鏡板の背面が前記スラスト受けに摺接する旋回スクロールと、前記ケーシングの油槽内に溜った油液を吸込口から吸込み、該油液を前記スラスト受けと旋回スクロールとの間、旋回軸受に供給する油液供給手段と、前記ケーシングの油槽を冷却する冷却ファンとにより構成してなるスクロール式流体機械において、前記油液供給手段は、前記スラスト受けの径方向に形成されて前記吸込口に連通する吸込通路と、吸込側が該吸込通路に連通し前記旋回スクロールの旋回運動に追従して動作する給油ポンプと、該給油ポンプの吐出側に設けられ前記旋回スクロールの鏡板に径方向に形成された吐出通路とから構成し、前記吸込通路は、一端側が前記吸込口に連通し、他端側が前記給油ポンプの吸込室に連通することで前記油槽内の油液を前記給油ポンプ内に供給し、前記吐出通路は、一端側が前記給油ポンプの吐出室に連通し、他端側が前記スラスト受けと旋回スクロールとの摺接面に開口し、さらに中間部位が前記旋回軸受を収容するボス部内に開口することで、前記油液を前記摺接面および前記旋回軸受の摺接部位に供給し、前記給油ポンプは、前記旋回スクロールの背面側と前記スラスト受けとの摺接面のうちいずれか一方の摺接面側に凹設される旋回子収容凹部と、前記他方の摺接面側から該旋回子収容凹部内に向けて突設され前記旋回スクロールの旋回運動に追従して動く旋回子と、前記旋回子収容凹部から離間して前記一方の摺接面側に凹設される凹窪部と、前記他方の摺接面側から該凹窪部内に向けて突設され前記旋回スクロールの旋回運動に追従して動く駆動突部と、前記凹窪部と前記旋回子収容凹部との間に位置して前記一方の摺接面側に形成され長さ方向両端側が前記凹窪部と前記旋回子収容凹部とに連なるガイド溝と、前記旋回子と前記駆動突部との間に挟み込んだ状態で摺動可能に取付けられると共に該ガイド溝に沿って長さ方向にスライド可能に設けられ、前記旋回子収容凹部内を前記吸込室と前記吐出室とに画成するスライド板とを有し、前記油液供給手段により供給される前記油液は、前記摺接面および前記旋回軸受を冷却、潤滑した後に、前記油槽に戻されて、前記油槽の内部を区切る仕切板によって形成された折返し通路の上側通路を通って前記吸込口から離れる方向に流れた後に、前記折返し通路の下側通路を通って前記吸込口に向けて流れる構成としたことを特徴としている。
【0008】
このように構成したことにより、旋回スクロールの旋回運動に追従して動作する給油ポンプを、旋回子収容凹部、旋回子、凹窪部、駆動突部、ガイド溝およびスライド板などにより構成することができる。そして、スラスト受けと旋回スクロールとの間、旋回軸受を冷却、潤滑して油槽に戻された高温な油液は、該油槽内を仕切板に沿って吸込口から離れる方向に前記折返し通路の上側通路を通って流れた後に、この位置で折返して前記折返し通路の下側通路を通って吸込口に向けて流れるから、ケーシングの油槽の近傍を流れる冷却風にさらされる油液の冷却距離を長くすることができ、この間に油液を十分に冷却することができる。
【0009】
請求項2の発明は、ケーシングの油槽内には、仕切板との間に蛇行した通路を形成する蛇行板を設ける構成としたことにある。
【0010】
このように構成したことにより、油槽内に戻された油液は、仕切板との間に蛇行板によって形成された蛇行通路を流れるから、ケーシングの油槽の近傍を流れる冷却風にさらされる冷却距離を大幅に長くすることができ、この冷却風によって油液を冷却することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によるスクロール式流体機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0012】
まず、図1ないし図3は本発明の第1の実施の形態を示し、1はスクロール式空気圧縮機の外枠を形成する有底筒状のケーシングで、該ケーシング1は、軸線が水平状態となるように横置きに配置されている。ここで、ケーシング1は、環状の底部1Aと、該底部1Aの外周側から後述の固定スクロール5側に向けて前側に延びた大径筒部1Bと、前記底部1Aの内周側から該大径筒部1Bと反対側に後側に延び、小径筒部をなす軸受筒部1Cとによって大略構成されている。
【0013】
2はケーシング1の底部1Aの下部に位置して該ケーシング1内に設けられた油槽で、該油槽2は、ケーシング1の底部1Aから後側に向けて延びた上板2Aと、該上板2Aの先端から下向きに延びた後板2Bと、該後板2Bの下端部から前側に向けて延びた底板2Cと、左,右の側板2D,2D(図2中に図示)とによって略直方体状の容器をなし、その内部に油液としての潤滑油3を貯えている。また、前記底板2Cの前側には上向きに延びて縦板2Eが一体に設けられ、該縦板2Eの上端部にはケーシング1の大径筒部1Bの一部をなす横板2Fが前側に向けて延びている。さらに、前記縦板2Eには、後述の潤滑油供給機構16によって油槽2内の潤滑油3を吸込むための吸込口2Gが設けられ、該吸込口2Gを囲むようにストレーナ収容筒2Hが形成されている。さらに、油槽2内には、後述する仕切板27等が配設されている。
【0014】
4はケーシング1の大径筒部1B前側に設けられた環状のスラスト受けで、該スラスト受け4の内周側には、前側に向けて環状凹部4Aが形成され、該環状凹部4A内には、後述する旋回スクロール10の鏡板10Aが配設されている。そして、スラスト受け4の環状凹部4Aには、前記旋回スクロール10の摺接面10Dが摺接する環状の摺接面4Bが形成され、該摺接面4Bは、旋回スクロール10に作用するスラスト荷重を受承するものである。
【0015】
5はケーシング1のスラスト受け4前側に設けられた固定スクロールで、該固定スクロール5は、略円板状に形成され中心が後述する駆動軸6の軸線と一致するように配設された鏡板5Aと、該鏡板5Aに立設された渦巻き状のラップ部5Bと、前記鏡板5Aの外周側からラップ部5Bを取囲むように軸方向に突出した筒部5Cと、該筒部5Cの外周側から径方向外側に突出し、スラスト受け4に衝合して取付けられたフランジ部5Dとにより構成されている。
【0016】
6はケーシング1内に軸受7,8によって回転可能に支持された駆動軸で、該駆動軸6の基端側には後述のプーリ25が取付けられ、先端側はクランク6Aとなってケーシング1内に延びている。そして、駆動軸6のクランク6Aは、その軸線が駆動軸6の軸線に対して所定寸法だけ偏心している。
【0017】
9はケーシング1の軸受筒部1Cと後述する旋回スクロール10のボス部10Cとの間に位置して駆動軸6の外周側に設けられたバランスウェイトで、該バランスウェイト9は、駆動軸6から径方向外側に向けて突出し、旋回スクロール10に対して駆動軸6の回転バランスをとるものである。
【0018】
10は固定スクロール5と対向してケーシング1内に旋回可能に設けられた旋回スクロールで、該旋回スクロール10は、円板状に形成された鏡板10Aと、該鏡板10Aの前面に軸方向に立設された渦巻き状のラップ部10Bとによって大略構成されている。また、旋回スクロール10には、鏡板10Aの背面側中央にボス部10Cが突設され、該旋回スクロール10は、ボス部10C内に収容された旋回軸受11によって駆動軸6のクランク6Aに回転可能に取付けられている。そして、鏡板10Aは、その前面側が固定スクロール5のフランジ部5Dに摺接すると共に、背面側(裏面側)はスラスト受け4に摺接する摺接面10Dとなっている。
【0019】
ここで、旋回スクロール10は、固定スクロール5のラップ部5Bに対し例えば180度だけずらして重なり合うように配設され、両者のラップ部5B,10B間には複数の圧縮室12,12,…が画成される。また、旋回スクロール10とスラスト受け4との間には、自転防止機構を構成するオルダム継手(図示せず)が設けられ、該オルダム継手は、旋回スクロール10の自転を防止するものである。
【0020】
そして、スクロール式空気圧縮機の運転時には、固定スクロール5の外周側に設けた吸込口(図示せず)から外周側の圧縮室12内に空気を吸込みつつ、この空気を旋回スクロール10が旋回運動する間に各圧縮室12内で順次圧縮し、最後に中心側の圧縮室12から固定スクロール5の中心に設けた吐出口13を介して外部に圧縮空気を吐出する。
【0021】
14は油槽2のストレーナ収容筒2Hを含んで画成されたストレーナ収容部、15は該ストレーナ収容部14内に収容されたストレーナで、該ストレーナ15は、油槽2内から吸込口2Gを介して吸込まれた潤滑油3に混入した異物を取り除き、清浄な潤滑油3を後述の給油ポンプ19側に供給するものである。
【0022】
16は油液供給手段としての潤滑油供給機構で、該潤滑油供給機構16は、後述の吸込通路17、吐出通路18、給油ポンプ19等によって大略構成されている。
【0023】
17はスラスト受け4の径方向に形成された吸込通路で、該吸込通路17は、一端側がストレーナ収容部14の内周面に開口し、他端側が給油ポンプ19の吸込室Aに連通している。
【0024】
また、18は旋回スクロール10の鏡板10Aに径方向に形成された吐出通路で、該吐出通路18は、一端側が給油ポンプ19の油溜め19Gを介して吐出室Bに連通し、他端側がスラスト受け4の摺接面4Bに摺接する摺接面10Dに開口している。また、吐出通路18の中間位置は、旋回スクロール10のボス部10C内に開口している。そして、この吐出通路18は、給油ポンプ19から吐出された潤滑油3を、スラスト受け4の摺接面4Bと旋回スクロール10の摺接面10Dとの間と、ボス部10C内の旋回軸受11等の摺動部位に供給するものである。
【0025】
19はスラスト受け4と旋回スクロール10との間に位置して設けられた給油ポンプで、該給油ポンプ19は、例えば図3に示す如く、スラスト受け4の摺接面4B側に凹設された旋回子収容凹部19Aと、該旋回子収容凹部19Aから離間してスラスト受け4の摺接面4B側に凹設された凹窪部19Bと、該凹窪部19Bと旋回子収容凹部19Aとの間に位置して前記摺接面4B側に設けられたガイド溝19Cと、旋回スクロール10の摺接面10Dから旋回子収容凹部19Aに向けて突設された旋回子19Dと、旋回スクロール10の摺接面10Dから前記凹窪部19B内に向けて突設された駆動突部19Eと、前記ガイド溝19C内にスライド可能に設けられたスライド板19Fとによって大略構成されている。また、スライド板19Fは、両端側が旋回子19Dと駆動突部19Eとに摺接し、旋回子収容凹部19A内を吸込通路17に連通する吸込室Aと吐出通路18に連通する吐出室Bとに画成している。
【0026】
そして、この給油ポンプ19は、旋回子19D、駆動突部19Eが旋回スクロール10に追従して動き、これに伴ってスライド板19Fがガイド溝19Cに沿ってガイドされることにより、吸込室Aと吐出室Bとをそれぞれ拡大,縮小し、吸込通路17から吸込室A内に吸込んだ潤滑油3を吐出室Bから油溜め19Gを介して吐出通路18に吐出し、摺接面4B,10D、旋回軸受11等に供給するものである。
【0027】
20は駆動軸6に形成された排出通路で、該排出通路20は、一端側がボス部10Cに開口し、他端側が駆動軸6の周面に開口している。そして、排出通路20は、ボス部10C内の潤滑油3を油槽2内に戻すものである。
【0028】
21はケーシング1の軸受筒部1C先端側に位置して該ケーシング1に取付けられた第1のダクトで、該第1のダクト21は、駆動軸6の周囲から下向きに延びて形成されている。
【0029】
22はケーシング1の下側に一体または別体に設けられた第2のダクトで、該第2のダクト22は、ケーシング1の前,後方向に延び、第1のダクト21の下端側(下流側)に接続されている。また、第2のダクト22は、油槽2の底板2Cに接触するように冷却風を通すもので、油槽2内の潤滑油3は、第2のダクト22を流れる冷却風によって油槽2の底板2Cを介して冷却される。
【0030】
23は第2のダクト22の下流側に接続された第3のダクト、24は該第3のダクト23に接続された第4のダクトで、該第4のダクト24は、固定スクロール5に冷却風を供給するもので、該固定スクロール5に沿って上側に延びている。
【0031】
25は駆動軸6の基端側に取付けられたプーリで、該プーリ25はVベルトを介して駆動モータ(いずれも図示せず)等に連結されている。
【0032】
26は第1のダクト21内に位置してプーリ25に取付けられた冷却ファンで、該冷却ファン26はシロッコファンとして形成され、プーリ25と一緒に回転することにより、ダクト21,22,23,24内で白抜き矢印で示すように、油槽2の下側を経由して固定スクロール5側に冷却風を供給するものである。
【0033】
27はケーシング1の油槽2内に設けられた本実施の形態による仕切板で、該仕切板27は、基端側が油槽2の横板2Fに続くように該横板2Fに当接し、先端側が後板2Bとの間に潤滑油3が流れる間隔を残した位置まで延びている。また、仕切板27の幅方向両側は左,右の側板2D,2Dに当接している。これにより、仕切板27は、油槽2内に当該仕切板27の上側で吸込口2Gから離れる方向に潤滑油3を流す上側通路28と、仕切板27と後板2Bとの間の折返し部29と、仕切板27と底板2Cとの間で該折返し部29から吸込口2Gに向けて潤滑油3を流す下側通路30とからなる横U字状の折返し通路31を形成している。
【0034】
また、32,32,32は仕切板27を上,下方向に貫いて潤滑油3の流れ方向に沿って立設された3枚の整流板で、該各整流板32は吸込口2Gに向け潤滑油3を整然と流通するものである。
【0035】
本実施の形態によるスクロール式空気圧縮機は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
【0036】
まず、駆動モータによって駆動軸6を回転すると、旋回スクロール10は駆動軸6を中心として一定の偏心寸法をもった旋回運動を行い、固定スクロール5のラップ部5Bと旋回スクロール10のラップ部10Bとの間に画成された圧縮室12,12,…が連続的に縮小する。これにより、固定スクロール5の吸込口から吸込んだ外気は、各圧縮室12で順次圧縮されつつ、吐出口13から外部の空気タンク(図示せず)等に向け吐出される。
【0037】
また、スクロール式空気圧縮機の運転時には、給油ポンプ19が作動し、油槽2内の潤滑油3を吸込口2G、ストレーナ15を介して吸込通路17に吸込み、吐出通路18からスラスト受け4の摺接面4Bと旋回スクロール10の摺接面10Dとの間、旋回軸受11等に供給する。そして、摺接面4B,10D間を冷却、潤滑した潤滑油3は、摺接面4B,10Dの隙間から流出し、油槽2内に戻される。また、旋回軸受11を冷却、潤滑した潤滑油3は、排出通路20から油槽2内に戻される。
【0038】
そして、摺接面4B,10D、旋回軸受11等を冷却、潤滑し、油槽2内に戻された潤滑油3は、仕切板27によって形成された折返し通路31の上側通路28を通って吸込口2Gから離れる方向に流れ、折返し部29で下側通路30に流入し、該下側通路30を通って吸込口2Gに向けて流れる。これにより、潤滑油3は、吸込口2Gに最短距離で吸込まれることなく、油槽2内を吸込口2Gに向けて流れる冷却距離が長くなるから、時間をかけて潤滑油3を効率よく冷却することができる。
【0039】
特に、油槽2の底板2Cに面した下側通路30で潤滑油3の冷却距離を長くすると、この下側通路30内の潤滑油3は、冷却ファン26からダクト21,22等を介して油槽2の下側に供給される冷却風に長い距離でさらされることになるから、該潤滑油3の熱を冷却風中に効果的に放出することができる。
【0040】
かくして、本実施の形態によれば、冷却ファン26からの冷却風を油槽2の下側に供給すると共に、油槽2内に仕切板27を設けることにより、該油槽2内に横U字状の折返し通路31を形成し、潤滑油3が流れるときの冷却距離を長くすることができるから、従来技術で述べたように潤滑油が熱いまま吸込口に吸込まれるような事態を防止でき、折返し通路31を流れる潤滑油3を冷却風によって効率よく冷却し、最も冷えた潤滑油3から順に各給油部位に供給することができる。これにより、スラスト受け4の摺接面4Bと旋回スクロール10の摺接面10Dとの間、旋回軸受11等を冷えた潤滑油3によって効果的に冷却、潤滑することができ、これらの部材や潤滑油3の寿命を伸ばすことができる。
【0041】
しかも、冷却ファン26からの冷却風にさらされる下側通路30における潤滑油3の冷却距離を長くし、潤滑油3を時間をかけて流すことができるから、冷却ファン26からの冷却風によって潤滑油3を効果的に冷却することができ、冷却効率を高めることができる。
【0042】
また、スクロール式空気圧縮機は軸線が水平方向となる横置きに配置すると共に、第1のダクト21から吸込まれた空気は、第2のダクト22で油槽2の下側を通り、第4のダクト24で固定スクロール5の前面を通って上方の開口部より外部に排出される構成としている。これにより、圧縮機の運転停止時、即ち冷却ファン26の停止後も、固定スクロール5の熱を受けて温度上昇し、暖められた空気は、第4のダクト24内を上向きに流通して排出される。このため、第4のダクト24内を上昇する空気により、各ダクト21,22,23,24内を冷却風が流れるから、油槽2に冷却風を供給することができ、圧縮機の運転停止後にも潤滑油3の冷却を促進することができる。
【0043】
次に、図4および図5は本発明の第2の実施の形態を示すに、本実施の形態の特徴は、ケーシングの油槽内には、仕切板との間に蛇行した通路を形成する蛇行板を設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0044】
41は油槽2内に設けられた本実施の形態による仕切板で、該仕切板41は、第1の実施の形態による仕切板27とほぼ同様に、油槽2内に該仕切板41の上面側で吸込口2Gから離れる方向に潤滑油を流す上側通路42と、仕切板41と後板2Bとの間の折返し部43と、仕切板41と底板2Cとの間で該折返し部43から吸込口2Gに向けて潤滑油を流す下側通路44とからなる横U字状の折返し通路45を形成している。
【0045】
46,46,46は本実施の形態による3枚の整流板で、該各整流板46は、仕切板41の上面側に潤滑油の流れ方向に沿って立設されている。
【0046】
47,47,47は下側通路44に設けられた本実施の形態による3枚の蛇行板で、該各蛇行板47はそれぞれ長方形状をなし、図5に示すように、中間の蛇行板47が吸込口2Gと反対側に位置する側板2Dに当接し、吸込口2G側の側板2Dとの間に間隔をもって配設され、他の2枚の蛇行板47,47が吸込口2G側の側板2Dに当接し、反対側の側板2Dとの間に間隔をもって配設されている。これにより、各蛇行板47は、下側通路44を吸込口2Gに向けて左,右に蛇行した蛇行通路としている。
【0047】
そして、下側通路44が各蛇行板47によって蛇行通路をなすことにより、第2のダクトを流れる冷却風にさらされる下側通路44を潤滑油が流れるときの冷却距離を大幅に長くすることができるから、この下側通路44を流れる潤滑油を、冷却ファン26からの冷却風によって時間をかけて効果的に冷却することができる。
【0048】
かくして、このように構成される本実施の形態においても、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができるが、特に、本実施の形態では、潤滑油の熱を冷却風中に効率よく放出することができる下側通路44を、各蛇行板47によって蛇行通路とし、潤滑油の冷却距離をより一層長くしたから、潤滑油の冷却効率をより一層高めることができる。
【0049】
なお、第1の実施の形態では、油槽2には、仕切板27と一緒に3枚の整流板32を設けた場合を例示したが、本発明はこれに限らず、例えば整流板32を1枚、2枚または4枚以上設けてもよく、整流板32を廃止してもよい。また、第2の実施の形態についても同様に構成してもよい。
【0050】
また、各実施の形態では、油槽2内に仕切板27,41を1枚設けた場合を例に挙げて説明したが、これに替えて、例えば、複数枚の仕切板を上,下方向で互い違いに重なるように配置し、各仕切板によって折返し通路を2回以上折返す構成としてもよい。
【0051】
また、各実施の形態では、ケーシング1と別体にスラスト受け4を設ける構成としたが、本発明はこれに限るものではなく、ケーシングとスラスト受けとを一体に形成してもよい。
【0052】
さらに、各実施の形態では、スクロール式流体機械としてスクロール空気圧縮機を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば真空ポンプ、冷媒圧縮機等にも広く適用できる。
【0053】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1に記載の発明によれば、油液供給手段は、スラスト受けの径方向に形成されて吸込口に連通する吸込通路と、吸込側が該吸込通路に連通し旋回スクロールの旋回運動に追従して動作する給油ポンプと、該給油ポンプの吐出側に設けられ前記旋回スクロールの鏡板に径方向に形成された吐出通路とによって構成し、前記吸込通路は、一端側が前記吸込口に連通し、他端側が前記給油ポンプの吸込室に連通することで油槽内の油液を前記給油ポンプ内に供給し、前記吐出通路は、一端側が前記給油ポンプの吐出室に連通し、他端側が前記スラスト受けと旋回スクロールとの摺接面に開口し、さらに中間部位が旋回軸受を収容するボス部内に開口することで、前記油液を前記摺接面および前記旋回軸受の摺接部位に供給し、前記給油ポンプは、前記旋回スクロールの背面側と前記スラスト受けとの摺接面のうちいずれか一方の摺接面側に凹設される旋回子収容凹部と、前記他方の摺接面側から該旋回子収容凹部内に向けて突設され前記旋回スクロールの旋回運動に追従して動く旋回子と、前記旋回子収容凹部から離間して前記一方の摺接面側に凹設される凹窪部と、前記他方の摺接面側から該凹窪部内に向けて突設され前記旋回スクロールの旋回運動に追従して動く駆動突部と、前記凹窪部と前記旋回子収容凹部との間に位置して前記一方の摺接面側に形成され長さ方向両端側が前記凹窪部と前記旋回子収容凹部とに連なるガイド溝と、前記旋回子と前記駆動突部との間に挟み込んだ状態で摺動可能に取付けられると共に該ガイド溝に沿って長さ方向にスライド可能に設けられ、前記旋回子収容凹部内を前記吸込室と前記吐出室とに画成するスライド板とを有し、冷却ファンからの冷却風をケーシングの油槽を冷却するように供給すると共に、前記スラスト受けと旋回スクロールとの間の摺接面および旋回軸受を冷却、潤滑した後に前記ケーシングの油槽に戻される油液は、当該油槽の内部を区切る仕切板によって形成された折返し通路の上側通路を通って吸込口から離れる方向に流れた後に、前記折返し通路の下側通路を通って前記吸込口に向けて流れる構成としているから、前記スラスト受けと旋回スクロールとの間の摺接面および旋回軸受を冷却、潤滑して油槽に戻された高温な油液を、該油槽内を仕切板に沿って吸込口から離れる方向に流し、この位置で折返して吸込口に向けて流すことができ、ケーシングの油槽の近傍を流れる冷却風にさらされる油液の冷却距離を長くすることができる。これにより、油槽内で吸込口に吸込まれる油液を十分に冷却することができるから、冷えた油液をスラスト受けと旋回スクロールとの間、旋回軸受に供給でき、これらの部材の寿命を伸ばすことができる。
【0054】
請求項2の発明によれば、ケーシングの油槽内には、仕切板との間に蛇行した通路を形成する蛇行板を設ける構成としているから、油槽内に戻された油液を、仕切板との間に蛇行板によって形成された蛇行通路で流すことにより、ケーシングの油槽の近傍を流れる冷却風にさらされる油液の冷却距離を大幅に長くすることができ、この冷却風によって油液をより一層効果的に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるスクロール式空気圧縮機を示す縦断面図である。
【図2】仕切板、整流板を油槽と一緒に示す一部破断の斜視図である。
【図3】給油ポンプを拡大して示す図1中の矢示 III−III 方向からみた拡大断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態による仕切板、整流板および蛇行板を油槽と一緒に示す図2と同様位置からみた一部破断の斜視図である。
【図5】各蛇行板の配置状態を示す図4中の矢示V−V方向からみた断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
2 油槽
2G 吸込口
3 潤滑油(油液)
4 スラスト受け
5 固定スクロール
5A,10A 鏡板
5B,10B ラップ部
6 駆動軸
10 旋回スクロール
11 旋回軸受
12 圧縮室
16 潤滑油供給機構(油液供給手段)
26 冷却ファン
27,41 仕切板
31,45 折返し通路
47 蛇行板

Claims (2)

  1. 下部が冷却、潤滑用の油液を溜める油槽となり、前側にスラスト受けが設けられたケーシングと、
    該ケーシングの前側に設けられ、鏡板に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、
    前記ケーシングに回転可能に設けられた駆動軸と、
    前記ケーシング内で該駆動軸の先端側に旋回軸受を介して旋回可能に設けられ、鏡板の前面に前記固定スクロールのラップ部と重なり合うラップ部が立設されると共に鏡板の背面が前記スラスト受けに摺接する旋回スクロールと、
    前記ケーシングの油槽内に溜った油液を吸込口から吸込み、該油液を前記スラスト受けと旋回スクロールとの間、旋回軸受に供給する油液供給手段と、
    前記ケーシングの油槽を冷却する冷却ファンとにより構成してなるスクロール式流体機械において、
    前記油液供給手段は、前記スラスト受けの径方向に形成されて前記吸込口に連通する吸込通路と、吸込側が該吸込通路に連通し前記旋回スクロールの旋回運動に追従して動作する給油ポンプと、該給油ポンプの吐出側に設けられ前記旋回スクロールの鏡板に径方向に形成された吐出通路とから構成し、
    前記吸込通路は、一端側が前記吸込口に連通し、他端側が前記給油ポンプの吸込室に連通することで前記油槽内の油液を前記給油ポンプ内に供給し、
    前記吐出通路は、一端側が前記給油ポンプの吐出室に連通し、他端側が前記スラスト受けと旋回スクロールとの摺接面に開口し、さらに中間部位が前記旋回軸受を収容するボス部内に開口することで、前記油液を前記摺接面および前記旋回軸受の摺接部位に供給し、
    前記給油ポンプは、前記旋回スクロールの背面側と前記スラスト受けとの摺接面のうちいずれか一方の摺接面側に凹設される旋回子収容凹部と、前記他方の摺接面側から該旋回子収容凹部内に向けて突設され前記旋回スクロールの旋回運動に追従して動く旋回子と、前記旋回子収容凹部から離間して前記一方の摺接面側に凹設される凹窪部と、前記他方の摺接面側から該凹窪部内に向けて突設され前記旋回スクロールの旋回運動に追従して動く駆動突部と、前記凹窪部と前記旋回子収容凹部との間に位置して前記一方の摺接面側に形成され長さ方向両端側が前記凹窪部と前記旋回子収容凹部とに連なるガイド溝と、前記旋回子と前記駆動突部との間に挟み込んだ状態で摺動可能に取付けられると共に該ガイド溝に沿って長さ方向にスライド可能に設けられ、前記旋回子収容凹部内を前記吸込室と前記吐出室とに画成するスライド板とを有し、
    前記油液供給手段により供給される前記油液は、前記摺接面および前記旋回軸受を冷却、潤滑した後に、前記油槽に戻されて、前記油槽の内部を区切る仕切板によって形成された折返し通路の上側通路を通って前記吸込口から離れる方向に流れた後に、前記折返し通路の下側通路を通って前記吸込口に向けて流れる構成としたことを特徴とするスクロール式流体機械。
  2. 前記ケーシングの油槽内には、前記仕切板との間に蛇行した通路を形成する蛇行板を設ける構成としてなる請求項1に記載のスクロール式流体機械。
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