JPH0463984A

JPH0463984A - スクロール圧縮機

Info

Publication number: JPH0463984A
Application number: JP17700190A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Ogawa; 博史小川; Tatsuya Sugita; 達也杉田; Takashi Yamamoto; 隆史山本; Toshiyuki Nakamura; 利之中村
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1990-07-02
Filing date: 1990-07-02
Publication date: 1992-02-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、例えば空気調和機や冷凍機などの冷媒回路
に使用されるスクロール圧ｆ＠機に関するものである。

〔従来の技術〕

第３図は例えば特開平１−２４９９７４号公報に開示さ
れた従来のスクロール圧縮機の構成図であり、図におい
て、１は台板１ｂに渦巻ラップ１ａを設けた固定スクロ
ールで、フレーム３に固定されている。２は台板２ｈに
上記渦巻ラップ１ａと組合される渦巻ラップ２ａを設け
、台板２ｆ下部にスラスト力を受けるスラスト面２ｂお
よび揺動軸２ｃ、揺動軸受２ｅをもった揺動スクロール
である。上記フレーム３は密閉容器１０に固定゛され、
またスラスト軸受３ａで揺動スクロール２のスラスト面
２ｂを摺動自在に支持し、第１軸受３ｂで主軸５をラジ
アル方向へ回転自在に支持している。

上記主軸５は電動機８によって回転駆動され、主軸５上
端のクランクビン５ａは揺動スクロール２をその揺動軸
受２ｅを介して揺動運動させる。７はオルダム継手で、
揺動スクロール２とフレーム３との相方に往復摺動自在
に支持されており、揺動スクロール２の自転を拘束して
いる。上記密閉容器ｌＯの底部は油溜り１１となってお
り、主軸５に設けられた遠心ポンプ５ｂによって油溜り
１１内の潤滑油が汲上げられる。

一方、上記揺動スクロール２のスラスト面２ｂには周回
給油溝２ｄが設けられ、この周回給油溝２ｄは、揺動ス
クロール２と主軸５によって形成される空間Ａ２ｆと、
揺動スクロール２に設けられた連通穴２ｇによって連通
されている。また、フレーム３に設けられた空間Ｂ３ｃ
にはバランサ５ｃが収納され、その底部に油落し穴３ｄ
が開口している。

次に動作について説明する。なお、この発明においては
スクロール圧縮機の給油経路に関するものであるからス
クロール圧縮機の圧縮動作については省略する。

遠心ポンプ５ｂによって汲み上げられた潤滑油は、第１
軸受３ｂ及び揺動軸受２ｅを潤滑した後に、揺動スクロ
ール２と主軸５によって形成される空間Ａ２ｆに導かれ
る。空間Ａ２ｆ内の潤滑油は、揺動スクロール２に設け
られた連通穴２ｇを通って揺動スクロール２のスラスト
面２ｂに形成された周回給油溝２ｄに導かれ、スラスト
軸受３ａを強制潤滑する。このようにして潤滑した油は
空間Ｂ３ｃに集められ油落し穴３ｄを通って底部の油溜
りＩＩへ戻される。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来のスクロール圧縮機は以上のように構成されている
ので、揺動スクロール２のスラスト面２ｂに設けられた
周回給油溝２ｄへの給油を、揺動スクロール内部の連通
穴２ｇによって行うものであるが、この連通穴２ｇの加
工作業が難かしく、加工コストが高くなるといった問題
があった。また、第１軸受３ｂおよび揺動軸受２ｅを潤
滑して空間Ａ　２’　ｆに導かれる途中でフレーム３内
の空間Ｂ３ｃに分流した油がそのまま油落し穴３ｄがら
排油され、スラスト軸受３ａの給油に使われなくなる。

この結果、スラスト軸受３ａへの安定した給油を確保す
るためには、第１軸受３ｂがら揺動軸受２ｅを経て空間
Ａ２ｆまでを一本の給油通路で給油する手段が必要であ
り、そのための加工作業は極めて面倒で、かつ加工コス
トも高価となる。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、簡単な構成で揺動スクロールのスラスト面の
周回給油溝へ安定した給油の行えるスクロール圧縮機を
得ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係るスクロール圧縮機は、密閉容器内にそれ
ぞれ組合された渦巻ラップを存し、両渦巻ラップにより
圧縮室を形成するようにした固定スクロールおよび揺動
スクロールを備え、この揺動スクロールをこれに連結し
た主軸を介して電動機の駆動力で揺動運動して上記圧縮
室によって冷媒を圧縮し、揺動スクロールに作用するス
ラスト力をスラスト軸受によって支承し、上記密閉容器
底部の油溜りの潤滑油を給油ポンプで上記スラスト軸受
、主軸のラジアル荷重を支承する主軸受および揺動スク
ロールのラジアル荷重を支承する揺動軸受に供給するよ
うにしたスクロール圧縮機において、バランサをフレー
ム外に配置し、上記給油ポンプによって汲上げられた潤
滑油で上記主軸受および揺動軸受の潤滑のあと、スラス
ト軸受および主軸受を支持するフレーム内空間へ導き、
揺動スクロールのスラスト負荷受圧面に形成した周回給
油溝へ導き、その後、スラスト軸受の潤滑ののち、フレ
ームの外部空間へ排油する一連の給油経路を設けたこと
を特徴とする。

〔作　用〕この発明においては、バランサをフレーム外に配置した
ので、フレーム内の空間に潤滑油が充満しても、バラン
サの攪拌による粘性抵抗が発生せず、上記空間を強制給
油経路の一部として使用することができ、スラスト軸受
への給油が可能となる。

（実施例〕以下、この発明の一実施例を図について説明する。第１
図はこの発明によるスクロール圧縮機の構成図を示すも
ので、図中、第３図の従来例のスクロール圧縮機と同一
部分は同一符号を付して重複する説明は省略する。

揺動スクロール２を駆動する主軸５は、第１フレーム３
に設けられた第１軸受３ｂと第２フレーム４に設けられ
た第２軸受４ａとによって電動機８を挾んだ両側で、ラ
ジアル方向に回転自在に支持されている。また、主軸５
には電動機回転子９が焼きばめられており、電動機回転
子９の上部に第１のバランサ５Ｃが、下部に第２のバラ
ンサ５ｄがカシメられている。また主軸５の下端には容
積型ポンプ５ｂが取り付けられており、密閉容器１０の
底部の油溜り１１に溜った潤滑油を汲み上げる。

第２図は、揺動スクロール２のスラスト面２ｂと、第１
フレーム３のスラスト軸受３ａの要部斜視図である。第
２図において、フレームの内部の空間Ｂ３ｃと、揺動ス
クロール２のスラスト面２ｂに設けられた十分な通路断
面積を有した周回給油溝２ｄとを連通させるために、第
１フレーム３のスラスト軸受３ａに油入口空間３ｆを設
けている。一方、スラスト軸受３ａの、油入口空間３ｆ
と１８０°正反対の位置に、油出口空間３ｇが、周回給
油溝２ｄと油落し穴３ｄとを連通させる目的で設けられ
ている。この油出口空間３ｇは空間Ｂ３ｃとは連通して
おらず、また、周回給油溝２ｄは、揺動スクロール２の
揺動運動に際して、スラスト軸受３ａの中心側、つまり
空間Ｂ３ｃにもスラスト軸受３ａの外周側、つまりオル
ダムリングの運動空間にも連通しない位置に形成しであ
る。

次にこの発明のスクロール圧縮機における給油経路の動
作について説明する。

第１図において、密閉容器１０の底部の油溜り１１に溜
っている潤滑油は、主軸５の下端に取り付けられた容積
型ポンプ５ｂによって汲み上げられ、その一部は第２フ
レーム４の第２軸受４ａに導かれるが、残りの大部分は
、第１フレーム３の第１軸受３ｂ及び揺動スクロール２
の揺動軸受２ｅを潤滑した後に、いったんフレームの内
部の空間Ｂ３ｃに溜る。なお、空間Ｂ３ｃにはバランサ
を配置してないので、バランサによる油の攪拌損失は発
生しない。空間Ｂ３ｃに溜った油は第１フレーム３の外
部に直接通じる油落し穴が設けられていないので、第２
図に示すように第１フレーム３のスラスト軸受３ａに設
けられた油入口空間３ｆを通って揺動スクロール２のス
ラスト面２ｂに設けられた周回給油溝２ｄに流入する。

つまり、スラスト軸受３ａは容積型ポンプ５ｂによって
強制給油されることになる。その後、油入口空間３ｒか
ら流入した潤滑油は、２方向に分流して周回給油溝２ｄ
内を１８０°流れて再び合流して油出口空間３ｇに導か
れる。なお、周回給油溝２ｄの通路断面積は十分な大き
さとしであるので、圧縮機の運転回転数によって給油量
が多い場合でも上記周回給油溝２ｄによって給油通路が
絞られることはなく、また、給油量が少ない場合でも油
は周回給油溝２ｄ内でスラスト軸受３ａに沿って流れる
ので、スラスト軸受３ａは十分に潤滑される。

また、周回給油溝２ｄは、揺動スクロール２の揺動運動
に同期して揺動運動するカベその際、スラスト軸受３ａ
からはみ出してスラスト軸受３ａの中心側あるいは外周
側の空間と連通ずることがないので、周回給油溝２ｄ内
の潤滑油の流れは一定方向の流れとなり、淀みや逆流は
発生せず、スラスト軸受３ａ全面に亘ってほぼ均一に安
定した潤滑が行える。かくして、油出口空間３ｇに導か
れた油は油落し穴３ｄを通って第１フレーム３外へ排出
される。

〔発明の効果〕

以上説明したようにこの発明によれば、給油ポンプによ
って汲上げられた潤滑油で上記主軸受および揺動軸受の
潤滑のあと、スラスト軸受および主軸受を支持するフレ
ーム内空間へ導き、揺動スクロールのスラスト負荷受圧
面に形成した周回給油溝へ導き、その後、スラスト軸受
の潤滑ののち、フレームの外部空間へ排油する一連の給
油経路を設けたので、加工コストが安価となり、簡単な
構成でしかも安定したスラスト軸受への給油が行える。

これによって、スラスト軸受の信鱈性の向上およびスラ
スト軸受での機械的損失の低減に伴なう性能の向上が図
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるスクロール圧縮機の
構成図、第２図は揺動スクロールのスラスト面と第１フ
レームのスラスト軸受の要部斜視図、第３図は従来のス
クロール圧縮機の構成図である。１・・・固定スクロール、１ａ・・・渦巻ランプ、２・
・・揺動スクロール、２ａ・・・渦巻ラップ、２ｂ・・
・スラスト面、２ｃ・・・揺動軸、２ｄ・・・周回給油
溝、２ｅ・・・揺動軸受、２ｆ・・・空間Ａ、３・・・
第１フレーム、３ａ・・・スラスト軸受、３Ｃ・・・空
間Ｂ、３ｄ・・・油落し穴、４・・・第２フレーム、５
・・・玉軸、５ｂ・・・容積型ポンプ、５ｃ・・・第１
バランサ、５ｄ・・・第２バランサ、７・・・オルダム
リング、８・・・電動機、１０・・・密閉容器、１１・
・・油溜り。なお、図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims

【特許請求の範囲】

　密閉容器内にそれぞれ組合された渦巻ラップを有し、
両渦巻ラップにより圧縮室を形成するようにした固定ス
クロールおよび揺動スクロールを備え、この揺動スクロ
ールをこれに連結した主軸を介して電動機の駆動力で揺
動運動して上記圧縮室によって冷媒を圧縮し、揺動スク
ロールに作用するスラスト力をスラスト軸受によって支
承し、上記密閉容器底部の油溜りの潤滑油を給油ポンプ
で上記スラスト軸受、主軸のラジアル荷重を支承する主
軸受および揺動スクロールのラジアル荷重を支承する揺
動軸受に供給するようにしたスクロール圧縮機において
、バランサをフレーム外に配置し、上記給油ポンプによ
って汲上げられた潤滑油で上記主軸受および揺動軸受の
潤滑のあと、スラスト軸受および主軸受を支持するフレ
ーム内空間へ導き、揺動スクロールのスラスト負荷受圧
面に形成した周回給油溝へ導き、その後、スラスト軸受
の潤滑ののち、フレームの外部空間へ排油する一連の給
油経路を設けたことを特徴とするスクロール圧縮機。