JP4408512B2 - リサイクル可能なicモジュール部材付き帳票および該帳票を用いたリサイクル方法 - Google Patents

リサイクル可能なicモジュール部材付き帳票および該帳票を用いたリサイクル方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リサイクル可能なICモジュール部材付き帳票および該帳票を用いたリサイクル方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば工場において、作業指示書や工程管理カードとして、使い切りの帳票が使用されている。この種の帳票は、その片面に一連の作業に関する指示情報が記載され、製造すべき製品とともに製造ラインに沿って搬送される。各製造工程では、この帳票に記載された指示情報にしたがって作業が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、工場の自動化に伴い、各作業者が一連の作業に関する指示情報を帳票から目視で読み取るとともに、所定の処理装置が指示情報を帳票から自動的に読み取ることが必要となる。そこで、これらの指示情報を記憶するための手段として、たとえば磁気ストライプや非接触型ICモジュールを帳票に取り付けることが考えられる。
【0004】
特に、非接触型ICモジュールを用いる場合、その記憶容量が磁気ストライプよりもはるかに大きいので、指示すべき作業情報が複雑化しても十分に対応可能であるという利点がある。しかしながら、非接触型ICモジュールは磁気ストライプよりもかなり高価であり、使い切りの帳票とともに非接触型ICモジュールも使い切るような形態では採算に合わない場合がある。
【0005】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、帳票を使い切った時点において取り付けられていたICモジュール部材を再使用可能な状態で取り外して新たな帳票の形成のためにリサイクル使用(再利用)することのできる、ICモジュール部材付き帳票および該帳票を用いたリサイクル方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、第1発明では、所定の指示情報を記載するための使い切りの帳票と、
前記指示情報を記憶するためのICモジュール部材と、
前記帳票の所定位置に前記ICモジュール部材を取り付けるための取付け手段とを備え、
前記取付け手段は、前記ICモジュール部材を再使用可能な状態で前記帳票から取り外すために、前記ICモジュール部材を前記帳票に対して取外し自在に取り付け
前記取付け手段は前記帳票に対して周辺が部分的に接着された板状部材を有し、該板状部材と前記帳票との間の空間に前記ICモジュール部材が収容され、前記板状部材には前記収容されたICモジュール部材の外形の一部に対応する形状に沿って切断用ミシン目が形成されていることを特徴とするICモジュール部材付き帳票を提供する。
第2発明では、所定の指示情報を記載するための使い切りの帳票と、
前記指示情報を記憶するためのICモジュール部材と、
前記帳票の所定位置に前記ICモジュール部材を取り付けるための取付け手段とを備え、
前記取付け手段は、前記ICモジュール部材を再使用可能な状態で前記帳票から取り外すために、前記ICモジュール部材を前記帳票に対して取外し自在に取り付け、
前記取付け手段は、再剥離可能な第1接着剤が塗布された第1領域と前記第1接着剤よりも実質的に弱い接着力を有する再剥離可能な第2接着剤が塗布された第2領域とを有する板状部材を有し、該板状部材の前記第2領域の一部には前記ICモジュール部材が接着され、前記板状部材の前記第2領域の残部および前記板状部材の前記第1領域は前記帳票に接着されていることを特徴とするICモジュール部材付き帳票を提供する。
第3発明では、所定の指示情報を記載するための使い切りの帳票と、
前記指示情報を記憶するためのICモジュール部材と、
前記帳票の所定位置に前記ICモジュール部材を取り付けるための取付け手段とを備え、
前記取付け手段は、前記ICモジュール部材を再使用可能な状態で前記帳票から取り外すために、前記ICモジュール部材を前記帳票に対して取外し自在に取り付け、
前記取付け手段は前記帳票に対して第1領域が接着された板状部材を有し、該板状部材の前記第1領域を除く第2領域には再剥離可能な接着剤が塗布され、前記板状部材の前記第2領域の一部には前記ICモジュール部材が接着され、前記板状部材の前記第2領域の残部は前記帳票に接着され、前記帳票には前記取付け手段および前記ICモジュール部材を前記帳票の一部とともに前記帳票の残部から切り離すための切断用ミシン目が形成されていることを特徴とするICモジュール部材付き帳票を提供する。
【0007】
第1発明乃至第3発明の好ましい態様によれば、前記ICモジュール部材は、情報記憶部を有するICモジュールと、該ICモジュールに接続されて非接触方式の送受信を行うためのアンテナと、前記ICモジュールおよび前記アンテナを挟み込むための一対の矩形状基板とを備えていることが好ましい。また、前記帳票の一方の面には、前記指示情報を印字するための印字領域が形成され、前記ICモジュール部材は、前記印字領域から実質的に間隔を隔てた領域に取り付けられていることが好ましい。この場合、前記ICモジュール部材は、前記帳票の他方の面に取り付けられていることが好ましい。ここで、ICモジュール部材を印字領域から実質的に間隔を隔てた領域に取り付けるのは、ICモジュール部材が破損しないように、プリンタヘッドにダメージを与えないように、また良好な印字を行うようにする等の理由のためである。
【0008】
また、第1発明の好ましい態様によれば、前記収容されたICモジュール部材に対面する前記板状部材の対面領域には、前記収容されたICモジュール部材を前記板状部材に接着させるための感圧性接着剤が塗布されていることが好ましい。またこの場合、前記感圧性接着剤は再剥離可能な接着剤であることが好ましい。
【0010】
また、第3発明の好ましい態様によれば、前記板状部材の前記第2領域には、前記ICモジュール部材の取付けに先立って取り除くべき剥離紙が設けられていることが好ましい。
【0011】
また、本発明の別の局面によれば、本発明のICモジュール部材付き帳票を使い切った時点において前記ICモジュール部材を再使用可能な状態で前記帳票から取り外し、
前記帳票から取り外した前記ICモジュール部材に記憶された情報を必要に応じて消去し、
前記情報を必要に応じて消去したICモジュール部材と新たな帳票とを用いて本発明のICモジュール部材付き帳票を新たに形成することを特徴とするリサイクル方法を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明では、使い切りの帳票の所定位置に、所定の取付け手段により、ICモジュール部材を取り付けている。そして、ICモジュール部材は、再使用可能な状態で帳票から取り外すことができるように、帳票に対して取外し自在に取り付けられている。ここで、使い切りの帳票は、たとえば工場における作業指示書や工程管理カードであって、その片面に一連の作業に関する指示情報が印字されている。また、ICモジュール部材は、たとえばICモジュールとアンテナとを一対の矩形状基板で挟み込むことによって形成された非接触型のICモジュール部材であって、その記憶部(メモリ)には指示情報が記憶される。
【0013】
なお、具体的な一態様によれば、取付け手段は帳票に対して周辺が部分的に接着された板状部材から構成されている。したがって、板状部材と帳票との間の接着されていない周辺側からICモジュール部材を挿入することにより、板状部材と帳票との間の空間にICモジュール部材を収容することができる。なお、板状部材には、収容されたICモジュール部材の外形の一部に対応する形状に沿って切断用ミシン目が形成されている。したがって、帳票を使い切った時点において、この切断用ミシン目に沿って板状部材を破断させることにより、収容されていたICモジュール部材を再使用可能な状態で帳票から取り外すことができる。
【0014】
本発明では、帳票から再使用可能な状態で取り外したICモジュール部材に記憶された情報を必要に応じて消去する。そして、情報を必要に応じて消去したICモジュール部材と新たな帳票とを用いて、上述した構成を有するICモジュール部材付き帳票を新たに形成する。
【0015】
以上のように、本発明では、帳票を使い切った時点において取り付けられていたICモジュール部材を再使用可能な状態で取り外して新たな帳票の形成のためにリサイクル使用することができる。その結果、たとえば工場における作業指示書や工程管理カードに本発明を適用すると、指示すべき作業情報が複雑化しても採算の合った十分な対応をすることができる。
【0016】
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態にかかるICモジュール部材付き帳票の構成を概略的に示す図である。なお、第1実施形態を含む各実施形態では、工場における作業指示書や工程管理カードに本発明を適用している。
図1に示すように、本実施形態のICモジュール部材付き帳票は、作業指示書や工程管理カードを構成する矩形状の帳票1を備えている。帳票1の一方の面すなわち表面1aには、一連の作業に関する指示情報をそれぞれ印字するための多数の印字欄(不図示)がプレ印刷されており、各印字欄には所定の指示情報がコンピュータ出力としてプリンタにより印字される。
【0017】
一方、帳票1の他方の面すなわち裏面1bには、取付け手段としての矩形状の板状部材2が接着されている。具体的には、板状部材2の長手方向に沿った両側領域2aおよび2bと短手方向に沿った片側領域2cとが、所定の接着剤を介して帳票1の裏面1bに接着されている。なお、帳票1の表面1aへの印字に際してプリンタヘッドが板状部材2に対応する領域を、ひいてはそこに収容されるICモジュール部材3に対応する領域を通過することがないように、板状部材2の接着位置は印字領域(すなわちプレ印刷された印字欄の形成位置)から実質的に間隔を隔てて位置決めされている。また、板状部材2は、たとえば紙のような使用条件に合った適当な材料によって形成されている。
【0018】
一方、ICモジュール部材3は、図2に示すように、情報記憶部を有するICモジュール(ICチップ)3aと、ICモジュール3aに接続されて非接触方式の送受信(すなわち通信)を行うためのアンテナ3bとを備えている。そして、ICモジュール3aおよびアンテナ3bは、一対の矩形状の基板3cと3dとの間に挟まれるように保持されている。このように、ICモジュール部材3は、一般に知られた非接触型のICカードやICラベルなどと同様の構成を有するが、全体的に細長い短冊状に形成されている点だけが基本的に相違している。したがって、ICモジュール部材3のさらに詳細な構成に関する説明は省略する。
【0019】
図1(a)に示すように、ICモジュール部材3は、帳票1と板状部材2との間の空間に収容される。すなわち、板状部材2の周辺の一部である3つの接着領域2a、2bおよび2cを介して板状部材2が帳票1に接着されているので、板状部材2と帳票1との間の接着されていない周辺側からICモジュール部材3を挿入することにより、板状部材2と帳票1との間の空間にICモジュール部材3を収容することができる。この場合、図1(b)に示すように、3つの接着領域2a、2bおよび2cによって規定される収容空間2dの形状をICモジュール部材3の外形形状よりもわずかに大きく設定することにより、一旦収容されたICモジュール部材3が収容空間2dから外部へこぼれ落ちるのを回避することができる。
【0020】
なお、板状部材2には、収容されたICモジュール部材3の外形の一部に対応する形状に沿って一対の切断用ミシン目2eおよび2fが形成されている。具体的には、収容されたICモジュール部材3の長手方向の両辺3eおよび3fに対応するように、一対の切断用ミシン目2eおよび2fが互いに平行に形成されている。また、板状部材2の接着されていない周辺側すなわちICモジュール部材3を挿入する側には、外側へ突出した把持部2gが設けられている。
【0021】
こうして、本実施形態のICモジュール部材付き帳票が形成される。上述したように、形成されたICモジュール部材付き帳票の表面1aには一連の作業に関する指示情報がコンピュータ出力として印字されるとともに、コンピュータに接続されたリーダー・ライターを介して指示情報がICモジュール部材3に非接触方式で書き込まれる。このとき、ICモジュール部材3に指示情報が正しく書き込まれて記憶されたことを確認するために、ICモジュール部材3に書き込まれた情報を読み出すことが好ましい。指示情報が正しく書き込まれたICモジュール部材付き帳票は、製造すべき製品とともに製造ラインに沿って搬送され、各製造工程では各作業者が帳票1の表面から目視で指示情報を読み取るとともに、所定の処理装置がICモジュール部材3からリーダー・ライターを介して自動的に指示情報を読み取り、読み取った指示情報にしたがって作業が行われる。
【0022】
こうして、一連の作業が終了すると、ICモジュール部材付き帳票が使い切られることになる。本実施形態では、図1(c)に示すように、帳票1を使い切った時点において、板状部材2の把持部2gを指でつまんで接着領域2cに向かって引くことにより、切断用ミシン目2eおよび2fに沿って板状部材2を破断させる。その結果、板状部材2と帳票1との間の収容空間2dに収容されていたICモジュール部材3を再使用可能な状態で帳票1から容易に取り外すことができる。
【0023】
本実施形態では、帳票1から再使用可能な状態で取り外したICモジュール部材3に記憶された指示情報を必要に応じて消去する。そして、指示情報がクリアされて更新されたICモジュール部材3と新たな帳票とを用いて、上述した構成を有するICモジュール部材付き帳票を新たに形成する。
以上のように、本実施形態では、帳票1を使い切った時点において取り付けられていたICモジュール部材3を再使用可能な状態で取り外して新たな帳票の形成のためにリサイクル使用することができる。
【0024】
なお、上述の実施形態では、板状部材2と帳票1との間の収容空間2dにICモジュール部材3を収容しているが、一旦収容されたICモジュール部材3が収容空間2dから外部へこぼれ落ちるのを確実に回避するために、板状部材2とICモジュール部材3とを感圧性接着剤によって接着する変形例も可能である。この変形例では、収容空間2dに収容されたICモジュール部材3に対面する板状部材2の対面領域に感圧性接着剤が塗布されている。
【0025】
したがって、収容空間2dにICモジュール部材3を収容した時点において、板状部材2の対面領域に対応する領域を指で押すことにより、ICモジュール部材3を板状部材2に接着させることができ、結果としてICモジュール部材3が外部へこぼれ落ちるのを確実に回避することができる。この場合、板状部材2の把持部2gを指でつまんで板状部材2を破断させると、破断された板状部材2に接着された状態でICモジュール部材3を回収することができる。なお、感圧性接着剤は、たとえばカプセルまたは不純物を利用した接着剤である。そして、破断された板状部材2からICモジュール部材3を剥離し易いように、感圧性接着剤は再剥離可能な接着剤であることが好ましい。
【0026】
図3は、本発明の第2実施形態にかかるICモジュール部材付き帳票の構成を概略的に示す図である。図3では、(a)〜(d)の順にICモジュール部材付き帳票の形成工程を示している。なお、図3において、第1実施形態の構成要素と同様の機能を有する要素には図1と同じ参照符号を付している。以下、第1実施形態との相違点に着目して、第2実施形態を説明する。
【0027】
第2実施形態では、図3に示すように、帳票1の裏面1bに、取付け手段としての矩形状の板状部材12が接着される。具体的には、板状部材12の長手方向に沿った第1領域12aに比較的接着力の強い再剥離可能な接着剤が塗布され、第1領域12aを除く第2領域12bに比較的接着力の弱い再剥離可能な接着剤が塗布されている。第2実施形態では、図3(a)に示すように、まず第1領域12aを介して板状部材12を帳票1の裏面1bに部分的に接着させる。この場合、板状部材12の接着位置が印字領域から実質的に間隔を隔てて位置決めされていることはいうまでもない。
【0028】
次いで、図3(b)に示すように、板状部材12の第2領域12bが対面すべき帳票1の裏面1b上の領域に、ICモジュール部材3を位置決めする。そして、図中の矢印Fに沿って板状部材12の第2領域12bを帳票1に向かって折りたたむことにより、板状部材12の全体を帳票1の裏面1bに接着させる。さらに詳細には、板状部材12の第2領域12bの一部にはICモジュール部材3が接着され、板状部材12の第2領域12bの残部および板状部材12の第1領域12aは帳票1の裏面1bに接着された状態が得られる。
【0029】
こうして、図3(c)に示すように、第2実施形態のICモジュール部材付き帳票が形成される。第2実施形態では、図3(d)に示すように、帳票1を使い切った時点において、板状部材12を帳票1から剥がし取り、剥がし取った板状部材12からICモジュール部材3を剥がし取る。この場合、帳票1から板状部材12を剥がし易くするために、板状部材12で覆われる帳票1の一角に面取り部1cを設けることが好ましい。こうして、第2実施形態においても、帳票1を使い切った時点において板状部材12と帳票1との間に保持されていたICモジュール部材3を再使用可能な状態で帳票1から容易に取り外すことができる。
【0030】
図4は、本発明の第3実施形態にかかるICモジュール部材付き帳票の構成を概略的に示す図である。図4では、(a)〜(e)の順にICモジュール部材付き帳票の形成工程を示している。なお、図4において、第1実施形態の構成要素と同様の機能を有する要素には図1と同じ参照符号を付している。以下、第1実施形態との相違点に着目して、第3実施形態を説明する。
【0031】
第3実施形態では、図4に示すように、帳票1の裏面1bに、取付け手段としての矩形状の板状部材22が接着されている。すなわち、板状部材22は、その長手方向に沿った第1領域22aを介して帳票1の裏面1bに予め接着されている。そして、図4(a)に示すように、板状部材22の第1領域22aを除く第2領域22bには再剥離可能な接着剤が塗布され、第2領域22bは剥離紙22cによって覆われている。また、帳票1には、板状部材22の第1領域22a側の外縁部よりもわずかに外側に切断用ミシン目1dが形成されている。なお、第1実施形態および第2実施形態と同様に、板状部材22の接着位置は印字領域から実質的に間隔を隔てて位置決めされている。
【0032】
第3実施形態では、図4(b)に示すように、まず第2領域22bを覆っている剥離紙22cを剥がし取る。次いで、図4(c)に示すように、板状部材22の第2領域22bが対面すべき帳票1の裏面1b上の領域に、ICモジュール部材3を位置決めする。そして、図中の矢印Fに沿って板状部材22の第2領域22bを帳票1に向かって折りたたむことにより、板状部材22の全体を帳票1の裏面1bに接着させる。さらに詳細には、板状部材22の第2領域22bの一部にはICモジュール部材3が接着され、板状部材22の第2領域22bの残部および板状部材22の第1領域22aは帳票1の裏面1bに接着された状態が得られる。
【0033】
こうして、図4(d)に示すように、第3実施形態のICモジュール部材付き帳票が形成される。第2実施形態では、図4(e)に示すように、帳票1を使い切った時点において、帳票1を切断用ミシン目1dに沿って破断することにより、板状部材22およびICモジュール部材3とともに帳票1の一部を帳票1の残部から切り離す。そして、切り離した帳票1の一部から板状部材22を剥がし取り、剥がし取った板状部材22からICモジュール部材3を剥がし取る。この場合、帳票1の一部から板状部材22を剥がし易くするために、板状部材22の一角に面取り部22dを設けることが好ましい。こうして、第3実施形態においても、帳票1を使い切った時点において板状部材22と帳票1との間に保持されていたICモジュール部材3を再使用可能な状態で帳票1から容易に取り外すことができる。
【0034】
ところで、第2実施形態および第3実施形態では、板状部材12,22と帳票1との間に所定の厚さを有するICモジュール部材3を保持している。このため、ICモジュール部材3に対応する板状部材12,22または帳票1の部分が盛り上がって、ICモジュール部材3が損傷を受け易くなることが考えられる。そこで、図5に示すように、ICモジュール部材3を収容するための開口部52が型抜きなどにより形成された緩衝部材51を、板状部材12,22と帳票1との間に介在させることが好ましい。
【0035】
なお、上述の各実施形態では、工場における作業指示書や工程管理カードに本発明を適用しているが、配送業において使用される配送指示書(配送伝票)や通信販売業で使用されるピッキングリストなどの他の使い切り帳票に本発明を適用することもできる。すなわち、本発明ではICモジュール部材の回収が前提となっているので、特に限られたエリア内で使用する場合、すなわち帳票の終着地点が決まっている場合(工場における作業指示書の場合など)に好適である。また、帳票の終着地点が決まっていない場合であっても、ICモジュール部材を回収することのできる要員が存在する場合(配送指示書の場合など)に好適である。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、帳票を使い切った時点において取り付けられていたICモジュール部材を再使用可能な状態で取り外して新たな帳票の形成のためにリサイクル使用することができる。その結果、たとえば工場における作業指示書や工程管理カードに本発明を適用すると、指示すべき作業情報が複雑化しても採算の合った十分な対応をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるICモジュール部材付き帳票の構成を概略的に示す図である。
【図2】図1のICモジュール部材の内部構成を示す拡大断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態にかかるICモジュール部材付き帳票の構成を概略的に示す図である。
【図4】本発明の第3実施形態にかかるICモジュール部材付き帳票の構成を概略的に示す図である。
【図5】第2実施形態および第3実施形態に適用可能な緩衝部材について説明する図である。
【符号の説明】
1 帳票
1a 表面
1b 裏面
1c 面取り部
1d 切断用ミシン目
2,12,22 板状部材
2a,2b,2c 接着領域
2e,2f 切断用ミシン目
2g 把持部
3 ICモジュール部材
3a ICモジュール
3b アンテナ

Claims (10)

  1. 所定の指示情報を記載するための使い切りの帳票と、
    前記指示情報を記憶するためのICモジュール部材と、
    前記帳票の所定位置に前記ICモジュール部材を取り付けるための取付け手段とを備え、
    前記取付け手段は、前記ICモジュール部材を再使用可能な状態で前記帳票から取り外すために、前記ICモジュール部材を前記帳票に対して取外し自在に取り付け
    前記取付け手段は前記帳票に対して周辺が部分的に接着された板状部材を有し、該板状部材と前記帳票との間の空間に前記ICモジュール部材が収容され、前記板状部材には前記収容されたICモジュール部材の外形の一部に対応する形状に沿って切断用ミシン目が形成されていることを特徴とするICモジュール部材付き帳票。
  2. 所定の指示情報を記載するための使い切りの帳票と、
    前記指示情報を記憶するためのICモジュール部材と、
    前記帳票の所定位置に前記ICモジュール部材を取り付けるための取付け手段とを備え、
    前記取付け手段は、前記ICモジュール部材を再使用可能な状態で前記帳票から取り外すために、前記ICモジュール部材を前記帳票に対して取外し自在に取り付け、
    前記取付け手段は、再剥離可能な第1接着剤が塗布された第1領域と前記第1接着剤よりも実質的に弱い接着力を有する再剥離可能な第2接着剤が塗布された第2領域とを有する板状部材を有し、該板状部材の前記第2領域の一部には前記ICモジュール部材が接着され、前記板状部材の前記第2領域の残部および前記板状部材の前記第1領域は前記帳票に接着されていることを特徴とするICモジュール部材付き帳票。
  3. 所定の指示情報を記載するための使い切りの帳票と、
    前記指示情報を記憶するためのICモジュール部材と、
    前記帳票の所定位置に前記ICモジュール部材を取り付けるための取付け手段とを備え、
    前記取付け手段は、前記ICモジュール部材を再使用可能な状態で前記帳票から取り外すために、前記ICモジュール部材を前記帳票に対して取外し自在に取り付け、
    前記取付け手段は前記帳票に対して第1領域が接着された板状部材を有し、該板状部材の前記第1領域を除く第2領域には再剥離可能な接着剤が塗布され、前記板状部材の前記第2領域の一部には前記ICモジュール部材が接着され、前記板状部材の前記第2領域の残部は前記帳票に接着され、前記帳票には前記取付け手段および前記ICモジュール部材を前記帳票の一部とともに前記帳票の残部から切り離すための切断用ミシン目が形成されていることを特徴とするICモジュール部材付き帳票。
  4. 前記ICモジュール部材は、情報記憶部を有するICモジュールと、該ICモジュールに接続されて非接触方式の送受信を行うためのアンテナと、前記ICモジュールおよび前記アンテナを挟み込むための一対の矩形状基板とを備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のICモジュール部材付き帳票。
  5. 前記帳票の一方の面には、前記指示情報を印字するための印字領域が形成され、
    前記ICモジュール部材は、前記印字領域から実質的に間隔を隔てた領域に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のICモジュール部材付き帳票。
  6. 前記ICモジュール部材は、前記帳票の他方の面に取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載のICモジュール部材付き帳票。
  7. 前記収容されたICモジュール部材に対面する前記板状部材の対面領域には、前記収容されたICモジュール部材を前記板状部材に接着させるための感圧性接着剤が塗布されていることを特徴とする請求項1、および請求項4乃至6のいずれか1項に記載のICモジュール部材付き帳票。
  8. 前記感圧性接着剤は再剥離可能な接着剤であることを特徴とする請求項7に記載のICモジュール部材付き帳票。
  9. 前記板状部材の前記第2領域には、前記ICモジュール部材の取付けに先立って取り除くべき剥離紙が設けられていることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載のICモジュール部材付き帳票。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のICモジュール部材付き帳票を使い切った時点において前記ICモジュール部材を再使用可能な状態で前記帳票から取り外し、
    前記帳票から取り外した前記ICモジュール部材に記憶された情報を必要に応じて消去し、
    前記情報を必要に応じて消去したICモジュール部材と新たな帳票とを用いて請求項1乃至9のいずれか1項に記載のICモジュール部材付き帳票を新たに形成することを特徴とするリサイクル方法
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