JP4407338B2 - 電子制御装置 - Google Patents

電子制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4407338B2
JP4407338B2 JP2004090337A JP2004090337A JP4407338B2 JP 4407338 B2 JP4407338 B2 JP 4407338B2 JP 2004090337 A JP2004090337 A JP 2004090337A JP 2004090337 A JP2004090337 A JP 2004090337A JP 4407338 B2 JP4407338 B2 JP 4407338B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
time
electromagnetic relay
switch
electronic control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004090337A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005275968A (ja
Inventor
千穂 宮野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2004090337A priority Critical patent/JP4407338B2/ja
Publication of JP2005275968A publication Critical patent/JP2005275968A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4407338B2 publication Critical patent/JP4407338B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Safety Devices In Control Systems (AREA)
  • Programmable Controllers (AREA)

Description

この発明は、電子制御装置に関し、詳しくは複数の起動手段からそれぞれ出力される起動信号あるいは停止信号に応じて当該電子制御装置への給電経路に設けられる電磁式リレーをオンあるいはオフするリレー駆動回路を備える電子制御装置に関する。
周知のように、車載エンジンにあって燃料噴射や点火時期等の制御を行う電子制御装置(エンジン制御装置)への給電経路には、当該電子制御装置への電力供給を許容/禁止する電磁式リレーが設けられている。そして、車載エンジンの始動スイッチであるイグニションスイッチがオン/オフ操作されることでこの電磁式リレーがオン/オフ制御されるようになっている。
また、こうした電子制御装置では通常、例えば特許文献1に記載の装置のように、エンジン始動時に必要となる各種制御情報等を不揮発性メモリにバックアップするための時間を確保すべく、上記イグニションスイッチがオフ操作された後にも上記電磁式リレーを所定時間だけオン状態に保つようにしている。これにより、当該電子制御装置としての作動状態も、この所定時間に対応する時間だけ維持されて、上記バックアップ処理等が実行されるようになる。
ところで一般に、燃料蒸気処理装置を備えるエンジンシステムでは、燃料タンク中で発生する燃料蒸気(ベーパ)を大気中に放出させることなくキャニスタに一旦捕集するとともに、その捕集したベーパを吸気通路へパージしてエンジンで燃焼するようにしている。ただし近年のHV車(ハイブリット車)等では、燃費を重視するために吸気通路内での負圧を十分に確保することができず、エンジンによるパージが不十分となる。ちなみに、HV車におけるキャニスタからエンジンへのパージ量は、標準エンジン搭載の車両と比較して「1/6」程度である。このため、特にこうしたHV車等には、密閉タンクシステムと称して、給油時以外はベーパを燃料タンク内に密閉すべく封鎖弁や給油口のリッド(蓋)等を制御する電子制御装置が搭載されるようになってきている。図11および図12に、こうした電子制御装置、並びに密閉タンクシステムの概略構成を示す。
まず、電子制御装置は、図11に示すように、各種演算処理を実行するCPU(中央演算処理装置)1を備えている。そして、このCPU1は、起動回路2と双方向通信可能に接続されるとともに、ROM(Read Only Memory)4およびRAM(Random Access Memory)5、並びにEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)6へのアクセスが可能となっている。なお、ROM4は、CPU1にて実行される各種プログラムや初期データ等が記憶されているメモリである。また、RAM5は、演算途中のデータや演算結果を一時的に記憶するためのメモリである。そして、EEPROM6は、前述したエンジン始動時に必要となる各種制御情報等をバックアップするために設けられた不揮発性メモリである。
また、上記CPU1には、各種インターフェースや、A/D(アナログ/デジタル)変換器、ドライバ回路等を含んで構成される入出力部7が接続されており、この入出力部7を通じて外部との信号のやり取りが可能となっている。
また一方、上記起動回路2には、車載エンジンの始動スイッチであるイグニションスイッチPS1、および燃料タンクの給油口に設けられているリッドをオープンする(開とする)フューエルリッドオープナスイッチPS2が接続されている。そして、上記スイッチPS1のオン/オフ信号、あるいは上記スイッチPS2のオン信号が、それぞれ端子ST1およびST2を介してこの起動回路2に取り込まれるようになる。
なお、この起動回路2とは、CPU1からの指令に基づき、あるいは上記各スイッチPS1およびPS2の操作態様に基づきリレー駆動回路3を制御することによって、当該電子制御装置の給電経路に設けられている電磁式リレーRLをオン/オフ制御する回路である。具体的には、それらスイッチPS1およびPS2の少なくとも1つがオン操作されることに基づいて上記電磁式リレーRLをオン制御する。また、イグニションスイッチPS1がオフ操作されるなどして、その後、上記CPU1から停止指令が発せられることに基づいて上記電磁式リレーRLをオフ制御する。そして、この電磁式リレーRLがオン制御あるいはオフ制御されることで、車載バッテリBTから端子PTを通じての当該電子制御装置への給電、あるいは給電の遮断が行われるようになる。なお、この電子制御装置においても、前述した特許文献1に記載の電子制御装置と同様、エンジン始動時に必要となる各種制御情報等を不揮発性メモリ(EEPROM6)にバックアップするための時間を確保すべく、CPU1は例えば上記スイッチPS1がオフ操作された後においても上記電磁式リレーRLを所定時間だけオン状態に保つようにしている。
一方、上述した密閉タンクシステムは、図12に示すように、大きくは、給油口21を通じて給油される燃料を溜めておく密閉燃料タンク20や、該燃料タンク20とエンジン10の吸気通路との間に配設されて上記ベーパを捕集するキャニスタCA等を有して構成されている。また、エンジン10の吸気通路およびキャニスタCA、並びに密閉燃料タンク20は、それぞれ配管P1およびP2によって連結されている。このうち、配管P1にはパージ弁V1が設けられており、該パージ弁V1の開弁によってキャニスタCAとエンジン10の吸気通路、正確には負圧の生じるスロットル弁11の下流とが連通される。また、上記配管P2には封鎖弁V2が設けられており、該封鎖弁V2の開弁によって上記密閉燃料タンク20とキャニスタCAとが連通される。
なお、上記密閉燃料タンク20には、その内部の圧力を検出する圧力センサ31や、燃料残存量を検出する燃料センサ32、オープン(開)/クローズ(閉)駆動されることによって給油口21からの給油を許容/禁止するリッド(蓋)22等が設けられている。また、上記キャニスタCAには、一端が大気中に開放される配管P3が設けられている。
そして、このような密閉タンクシステムにあって、先の図11に示した電子制御装置は、上記フューエルリッドオープナスイッチPS2をはじめ、上記圧力センサ31や燃料センサ32等の各種センサからの信号に基づいて上記封鎖弁V2やリッド22等の駆動を制御することとなる。
すなわちこのシステムにおいて、上記封鎖弁V2は、通常時は常に閉弁状態にあり、上記密閉燃料タンク20は、この封鎖弁V2によって密閉されている。そして、上記電子制御装置は、給油時に、上記フューエルリッドオープナスイッチPS2が運転者等によってオン操作されることで、まずは上記封鎖弁V2を開弁制御する。次に、この封鎖弁V2の開弁により上記圧力センサ31を通じて検出されるタンク内圧が所要に低下した後、上記リッド22をオープン(開)側に制御して、給油の可能な状態とする。そして、給油中に密閉燃料タンク20内に生じるベーパについてはこれを、その時点で開弁状態にある上記封鎖弁V2を介してキャニスタCAに吸着(捕集)させる。
特開平9−330104号公報
ところで、このような密閉タンクシステムに採用される電子制御装置にあっては、電磁式リレーの制御を通じて給電/給電の遮断が行われることに起因する以下のような不都合も無視できないものとなっている。
図13は、上記電子制御装置、並びにその給電経路に設けられているリレーRL(図11)の動作例をタイミングチャートとして示したものである。
通常、上記フューエルリッドオープナスイッチPS2(図11)は、図13(c)に示されるように、エンジン運転中にはオフ状態にある。そしていま、図13(a)に示すように、タイミングT31において、エンジンを停止すべく例えば運転者により上記イグニションスイッチPS1がオフ操作されたとする。これにより、電子制御装置は、各種制御情報等を上記EEPROM6(図11)にバックアップするために作動状態を所定の保持時間だけ保持した後、図13(b)に示すように、タイミングT32で、上記リレー駆動回路3を通じてリレーRLをオフとする。
ところがここで、上記タイミングT32の直後のタイミングT33において、例えば運転者により上記フューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作されるようなことがあると、電子制御装置は一瞬だけ給電停止状態となるものの、すぐに給電が再開される状態となって再起動される。そしてこの際、上記電磁式リレーRLのリレーコイルへの電流供給は瞬間的に断たれる(瞬時オフする)こととなるため、同コイルを流れる電流は急激に変化する。これに伴い、タイミングT32において同コイルでアーク放電が発生し、またタイミングT33において同コイルに突入電流が流れる。そしてこれにより、当該電磁式リレーRLは発熱し、遂にはリレー接点の固着に至る懸念がある。
なおここでは、電子制御装置の起動手段の一例としてイグニションスイッチおよびフューエルリッドオープナスイッチについて言及したが、こうした起動手段が複数存在する電子制御装置においては、こうした実情も概ね共通したものとなっている。
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、複数の起動手段による起動操作に基づいて電磁式リレーを通じた給電制御が行われる場合であれ、電磁式リレーの接点固着を好適に防止することのできる電子制御装置を提供することを目的とする。
こうした目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、複数の起動手段の少なくとも1つによる起動操作に基づき給電経路中にある電磁式リレーをオン制御することによって給電が行われるとともに、前記起動操作された起動手段による停止操作もしくは停止条件の成立に基づく停止要求に基づき前記電磁式リレーをオフ制御することによって給電が遮断される電子制御装置として、前記電磁式リレーのオフ制御時期と前記起動手段の起動操作に基づく同電磁式リレーのオン制御時期との少なくとも一方を可変としてそれら制御時期の干渉を調停する調停手段を備え、前記複数の起動手段が、第1のスイッチ手段および第2のスイッチ手段からなり、前記調停手段は、前記第1のスイッチ手段が停止操作されてから前記第2のスイッチ手段が起動操作されるまでの時間を推定し、該推定した時間に基づいて前記第1のスイッチ手段が停止操作されてから前記電磁式リレーがオフ操作されるまでの保持時間を可変とする構成とする。
前述したように、従来の電子制御装置では、例えばイグニションスイッチやフューエルリッドオープナスイッチ等の複数の起動手段の少なくとも1つが起動操作されると、同起動手段による起動操作に基づき給電経路中にある電磁式リレーがオン制御されて給電が行われる。そして、当該起動手段による停止操作や、例えば該停止操作に基づく各種制御情報のバックアップ処理の完了、あるいはソークタイマによる起動後の各種診断処理の完了等、停止条件の成立に基づく停止要求に基づき上記電磁式リレーがオフ制御されて給電が遮断される。ただしこのような電子制御装置では、上記電磁式リレーのオフ制御時期とオン制御時期との干渉によるリレー接点の固着が懸念されることも前述した通りである。この点、電子制御装置としての上記構成によれば、電磁式リレーのこうしたオフ制御時期とオン制御時期との干渉が上記調停手段を通じて調停回避されることとなり、電磁式リレーが前述のように瞬時オフされるようなこともなくなる。すなわち、電子制御装置としてこうした構成を採用することで、複数の起動手段による起動操作に基づいて電磁式リレーを通じた給電制御が行われる場合であれ、電磁式リレーの接点固着を好適に防止することができるようになる。
また上記構成のように、前記複数の起動手段として第1のスイッチ手段および第2のスイッチ手段が用いられる場合、前記調停手段としては、前記第1のスイッチ手段が停止操作されてから前記第2のスイッチ手段が起動操作されるまでの時間を推定し、該推定した時間に基づいて前記第1のスイッチ手段による停止操作に基づき前記電磁式リレーがオフ制御されるまでの保持時間を可変とするものを用いることが有効である。
こうした構成とすることで、電磁式リレーのオフ制御時期と同電磁式リレーのオン制御時期との干渉が的確に調停されるようになり、ひいては同電磁式リレーの接点固着も好適に防止されるようになる。
またこの場合には、請求項に記載の電子制御装置のように、前記調停手段を、前記第1のスイッチ手段が停止操作されてから前記第2のスイッチ手段が起動操作されるまでの時間をそれらスイッチ手段の操作履歴に基づいて学習し、該学習した時間に基づいて前記保持時間を設定するものとすることがより有効である。
第1のスイッチ手段および第2のスイッチ手段は、例えば運転者等により停止操作あるいは起動操作される。そのため、第1のスイッチ手段が停止操作されてから第2のスイッチ手段が起動操作されるまでの時間には、それらスイッチ手段を操作する運転者等の習慣(癖)が反映されることが多い。この点、上記構成では、第1のスイッチ手段が停止操作されてから第2のスイッチ手段が起動操作されるまでの時間をそれらスイッチ手段の操作履歴に基づいて統計的に学習し、この学習に基づいて第1のスイッチ手段が停止操作されてから第2のスイッチ手段が起動操作されるまでの時間を推定するようにしている。そして、この推定した時間に基づいて前記保持時間を設定するようにしている。これにより、実際にスイッチ操作を行う運転者等の習慣(癖)が反映された保持時間の設定が行われ、前述した電磁式リレーの接点固着もより好適に防止されるようになる。
さらにこの場合、請求項に記載のように、前記調停手段を、前記学習した時間に余裕をもたせた時間として前記保持時間を設定するものとすることで、上記第1および第2のスイッチ手段の操作時期にばらつきがある場合であれ、これに的確に対応することができるようになる。
また、上記請求項にかかる発明に関しては、請求項に記載のように、前記第1のスイッチ手段が、車載エンジンの始動スイッチであるイグニションスイッチであり、前記第2のスイッチ手段が、燃料タンクの給油口に設けられているリッドを開とするフューエルリッドオープナスイッチである場合に、上記干渉も特に生じやすい。このため、同構成によれば、より現実的なかたちで上記リレー接点の固着を防止することができるようになる。
一方、請求項に記載の電子制御装置では、複数の起動手段の少なくとも1つによる起動操作に基づき給電経路中にある電磁式リレーをオン制御することによって給電が行われ
るとともに、前記起動操作された起動手段による停止操作もしくは停止条件の成立に基づく停止要求に基づき前記電磁式リレーをオフ制御することによって給電が遮断される電子制御装置として、前記電磁式リレーのオフ制御時期と前記起動手段の起動操作に基づく同電磁式リレーのオン制御時期との少なくとも一方を可変としてそれら制御時期の干渉を調停する調停手段を備え、前記複数の起動手段が、燃料タンクの給油口に設けられているリッドを開とするフューエルリッドオープナスイッチを少なくとも含む場合に、前記調停手段としてこれを、前記燃料タンクの燃料残存量を測定し、該測定した燃料残存量に基づいて前記停止要求に基づき前記電磁式リレーがオフ制御されるまでの保持時間を可変とするものとする。
フューエルリッドオープナスイッチが給油時に例えば運転者等によってオン操作(起動操作)されるスイッチであることは前述した。そして、燃料タンクの燃料残存量がどの程度少なくなった時に給油を行うか、その時期にも、運転者等の習慣(癖)が反映されることが多い。この点、上記構成では、燃料タンクの燃料残存量を測定し、該測定した燃料残存量に基づいて給油時期であるか否か、すなわち上記フューエルリッドオープナスイッチがオン操作される可能性が高いか否かを推定することができる。そして、このような推定に基づいて上記保持時間が可変とされることでも、上述した電磁式リレーのオフ制御時期とオン制御時期との干渉は好適に調停回避されるようになる。すなわち、こうした構成によっても、電磁式リレーが瞬時オフされるようなことはなくなり、ひいては同電磁式リレーの接点が固着するようなことも好適に防止されるようになる。なおここでも、上記停止要求としては、例えばイグニションスイッチの停止操作(オフ操作)や、それに基づく各種制御情報のバックアップ処理の完了、あるいはソークタイマによる起動後の各種診断処理の完了等、何らかの停止条件の成立に基づいて電子制御装置自身から発せられる停止要求を想定している。
一方、請求項に記載の電子制御装置では、複数の起動手段の少なくとも1つによる起動操作に基づき給電経路中にある電磁式リレーをオン制御することによって給電が行われるとともに、前記起動操作された起動手段による停止操作もしくは停止条件の成立に基づく停止要求に基づき前記電磁式リレーをオフ制御することによって給電が遮断される電子制御装置として、前記電磁式リレーのオフ制御時期と前記起動手段の起動操作に基づく同電磁式リレーのオン制御時期との少なくとも一方を可変としてそれら制御時期の干渉を調停する調停手段を備え、前記複数の起動手段が、車載エンジンの始動スイッチであるイグニションスイッチ、および燃料タンクの給油口に設けられているリッドを開とするフューエルリッドオープナスイッチを含む場合に、前記調停手段としてこれを、前記燃料タンクの燃料残存量を測定し、該測定した燃料残存量に基づいて前記イグニションスイッチによる停止操作に基づき前記電磁式リレーがオフ制御されるまでの保持時間を可変とするものとする。
ここでも、燃料タンクの燃料残存量を測定し、該測定した燃料残存量に基づいて給油時期であるか否か、すなわち上記フューエルリッドオープナスイッチがオン操作される可能性が高いか否かを推定するようにしている。そしてここでは、特にフューエルリッドオープナスイッチのオン操作による電磁式リレーのオン制御時期と干渉しやすいイグニションスイッチの停止操作(オフ操作)に基づく同電磁式リレーのオフ制御時期を対象としてその保持時間を可変としているため、より現実的なかたちで上記リレー接点の固着を防止することができるようになる。
なお、これら請求項あるいはに記載の発明に関して、具体的には請求項に記載のように、前記調停手段としてこれを、前記燃料残存量の測定履歴に基づいて給油時期における燃料残存量を学習するとともに、該学習した値に基づいて前記測定される燃料残存量の多少を判定し、燃料残存量が多い旨判定されるときには前記保持時間として第1の時間を設定し、同燃料残存量が少ない旨判定されるときには前記保持時間として前記第1の時間よりも長い第2の時間を設定するものとすることが望ましい。
こうした構成とすることで、給油時期における燃料残存量についての学習値に基づいて判定される燃料残存量の多少から給油時期であるか否かを推定することができるようになる。より詳しくは、燃料残存量が多い旨判定されるときには給油時期ではないと推定し、一方、同燃料残存量が少ない旨判定されるときには給油時期であると推定する。ここで、給油時期ではないと推定される場合には、運転者等によって上記フューエルリッドオープナスイッチが起動操作される可能性は極めて低い。そこで上記構成では、燃料残存量が多い旨判定されるときには保持時間としてより短い時間(第1の時間)を設定することで、無駄な電力消費を削減して省エネルギー化を図るようにしている。一方、燃料残存量が少ない旨判定されるときには、給油時期であるとして上記フューエルリッドオープナスイッチが起動操作される可能性が高いため、保持時間としてより長い時間(第2の時間)を設定することで、電磁式リレーの前述した瞬時オフの発生を回避するようにしている。このように、電子制御装置としての上記構成によっても、電磁式リレーのオフ制御時期とフューエルリッドオープナスイッチによる起動操作に基づく同電磁式リレーのオン制御時期との干渉を好適に調停することができるようになる。
(第1の実施の形態)
図1〜図6に、この発明にかかる電子制御装置についてその第1の実施の形態を示す。この電子制御装置も、基本的には先の図11に示した電子制御装置と同様、図12に例示した密閉タンクシステムにあって、イグニションスイッチやフューエルリッドオープナスイッチの操作に基づき、給電経路中にある電磁式リレーをオン/オフ制御する。ただし、この実施の形態の電子制御装置では、電磁式リレーのオフ制御時期と同電磁式リレーのオン制御時期との干渉を調停することで、上記電磁式リレーの接点固着を防止するようにしている。
はじめに、図1を参照して、この実施の形態にかかる電子制御装置の構成について説明する。なお、この図1において、先の図11に示した要素と同一の要素には各々同一の符号を付して示している。
同図1に示すように、この電子制御装置も、各種演算処理を実行するCPU(中央演算処理装置)1を備えている。ただしこの実施の形態において、このCPU1には、先のEEPROM6(図11)に代わる不揮発性メモリ1aが内蔵されている。
そして、このCPU1には、起動回路2が双方向通信可能に接続されるとともに、ROM(Read Only Memory)4およびRAM(Random Access Memory)5がアクセス可能に接続されている。なお、この実施の形態において、上記ROM4には、CPU1にて実行される通常のエンジン制御プログラムに加え、燃料残存量の平均値算出プログラムP11や保持時間選択プログラムP12等が格納されている。また、RAM5は、演算途中のデータや演算結果を一時的に記憶するためのメモリである。
また、この実施の形態においても、上記CPU1には、各種インターフェースや、A/D(アナログ/デジタル)変換器、ドライバ回路等を含んで構成される入出力部7が接続されており、この入出力部7を通じて外部との信号のやり取りが可能となっている。
一方、上記起動回路2には、車載エンジンの始動スイッチであるイグニションスイッチPS1、および燃料タンクの給油口に設けられているリッドをオープンする(開とする)フューエルリッドオープナスイッチPS2が接続されている。そして、上記イグニションスイッチPS1のオン/オフ信号、あるいは上記フューエルリッドオープナスイッチPS2のオン信号が、それぞれ端子ST1およびST2を介してこの起動回路2に取り込まれるようになる。
なお、この起動回路2も前述のように、CPU1からの指令に基づき、あるいは上記各スイッチPS1およびPS2の操作態様に基づきリレー駆動回路3を制御することによって、当該電子制御装置の給電経路に設けられている電磁式リレーRLをオン/オフ制御する回路である。具体的には、それらスイッチPS1およびPS2の少なくとも1つがオン操作されることに基づいて上記電磁式リレーRLをオン制御する。また、イグニションスイッチPS1がオフ操作されるなどして、その後、上記CPU1から停止指令が発せられることに基づいて上記電磁式リレーRLをオフ制御する。そして、電磁式リレーRLがこのようにオン制御あるいはオフ制御されることで、車載バッテリBTから端子PTを通じての当該電子制御装置への給電、あるいは給電の遮断が行われるようになる。
また、この電子制御装置においても、CPU1は、例えば上記イグニションスイッチPS1がオフ操作された後においても上記電磁式リレーRLを保持時間だけオン状態に保持し、当該電子制御装置の作動状態をその保持時間だけ維持するようにしている。ちなみにこれは、
(イ)エンジン始動時に必要となる各種制御情報等を不揮発性メモリ1aにバックアップするための時間を確保する。
(ロ)例えば電子スロットル弁の開度等を学習する。
(ハ)残存燃料を燃焼させる。
等々の目的による。
図2は、この実施の形態にかかる電子制御装置による調停処理、詳しくは燃料残存量の測定履歴に基づいてその平均値を求めるとともに、該平均値に基づいて燃料残存量の多少を判定し、その判定結果に基づいて電磁式リレーRLがオフ制御されるまでの保持時間を可変とする処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、調停手段としてのこれらの処理は、ROM4に格納されている上記燃料残存量の平均値算出プログラムP11および保持時間選択プログラムP12との協働のもとに実行される。
同図2に示すように、この調停処理においては、まず、エンジンを停止すべく、例えば運転者によりイグニションスイッチPS1がオフ操作されたとすると、ステップS10にて、イグニションスイッチPS1がオフ状態である旨が判断される。そして、続くステップS11にて、タイマTM(カウンタ)がクリアされる(TM=0)。次いで、ステップS12にて、フューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作されたか否かを判断し、ここで同スイッチPS2がオン操作されたと判断されるまで、ステップS13〜S16の一連の処理が繰り返し実行される。
具体的には、ステップS13において、この電子制御装置が以前起動されたときに学習された燃料残存量の平均値(学習値)を不揮発性メモリ1aから呼び出す。次に、ステップS14において、ROM4から上記保持時間選択プログラムP12を呼び出してこれを実行することで、現在の燃料残存量と上記燃料残存量の平均値(学習値)とを比較する。そして、その比較結果に基づいて、例えば不揮発性メモリ1aに予め記憶されている2種の時間の一方を選択してこれを保持時間として設定する。なお、ここでいう保持時間とは、上記イグニションスイッチPS1がオフ操作されてから電磁式リレーRLがオフ制御されるまでの時間のことである。
そして次に、ステップS15において、タイマTMによって計時(カウント)される時間(カウント値)が上記保持時間を経過したか否かを判定し、ここで未だその保持時間を経過していないと判定される場合には、続くステップS16にてタイマTM(カウンタ)をインクリメント(TM=TM+1)した後、先のステップS12に戻る。
また、このステップS15において上記タイマTMによる計時時間が保持時間を経過したと判定される前に、例えば運転者によりフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作されたとすると、ステップS12において同スイッチPS2がオン操作された旨が判断される。そしてこの場合には、続いてステップS17の処理が実行されることとなる。
すなわちこの場合、CPU1がROM4から上記燃料残存量の平均値算出プログラムP11を呼び出してこれを実行することで、給油時期における燃料残存量を学習すべく燃料残存量の平均値が算出される。その後、続くステップS18にて、この算出された燃料残存量の平均値を学習値としてこれを不揮発性メモリ1aに保存し、次回起動時に、同不揮発性メモリ1aからこれを呼び出して使用することができるようにする。なおこの場合は、フューエルリッドオープナスイッチPS2のオン操作に基づく前述した燃料蒸気(ベーパ)処理の実行、並びに給油の完了後に電磁式リレーRLがオフ制御されることとなる。
他方、上記フューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作される前に、上記ステップS15においてタイマTMによる計時時間が保持時間を経過したと判定される場合には、ステップS19の処理として、上記起動回路2およびリレー駆動回路3を介して電磁式リレーRLがオフ制御される。すなわち、当該電子制御装置への給電が遮断され、同電子制御装置は停止状態となる。
図3は、図2の上記ステップS17にかかる処理、すなわち上記ROM4に格納されている燃料残存量の平均値算出プログラムP11による処理の処理手順を示すフローチャートである。
同図3に示すように、この燃料残存量の平均値算出処理においては、まず、ステップS171において、前回の起動までに累積された総燃料残存量SUM1およびその算出回数Nを不揮発性メモリ1aから呼び出す。そして、続くステップS172で、その呼び出した総燃料残存量SUM1にフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作された時の燃料残存量(現在の燃料残存量)を加算して上記総燃料残存量SUM1を更新する(SUM1=SUM1+現在の燃料残存量)。さらに、呼び出したもう一方の算出回数Nをインクリメントする(N=N+1)。
次に、ステップS173において、上記更新した総燃料残存量SUM1を上記インクリメントした算出回数Nで除算することで、燃料残存量の平均値を算出する(燃料残存量の平均値=SUM1/N)。
そして、続くステップS174において、上記更新した総燃料残存量SUM1および上記インクリメントした算出回数Nを不揮発性メモリ1aに保存することで、次回以降の起動時にこれらを更新することができるようにする。
このように、給油の都度、その時の燃料残存量を履歴として残してそれら燃料残存量の平均値を算出することにより、給油時期における燃料残存量を統計的に学習することができるようになる。
また、図4は、図2の上記ステップS14にかかる処理、すなわち上記ROM4に格納されている保持時間選択プログラムP12による処理の処理手順を示すフローチャートである。
同図4に示すように、この保持時間選択処理においては、まず、ステップS141において、不揮発性メモリ1aから燃料残存量の平均値(学習値)を呼び出してこれに余裕分α1を加算した値と現在の燃料残存量とを比較する。なお、ここでいう余裕分α1は、この学習値を適合させるべく実験データ等に基づき設定される適合値であり、上記学習値(燃料残存量の平均値)から予測される給油時期よりも前に給油が実施されることを考慮しつつ設定されるものである。
そして、ステップS141において「(現在の燃料残存量)>(燃料残存量の平均値+余裕分α1)」であると判断されると、続くステップS142で、例えば不揮発性メモリ1a等に予め記憶されている2種の時間のうち、より短いほうの時間(第1の時間)を選択してこれを保持時間として設定する。他方、ステップS141において「(現在の燃料残存量)>(燃料残存量の平均値+余裕分α1)」でないと判断されると、ステップS143において、より長いほうの時間(第2の時間)を選択してこれを保持時間として設定する。
図5および図6は、上述の処理を説明するためのグラフおよびタイミングチャートである。
図5に示されるように、この電子制御装置では、「燃料残存量の平均値(学習値)+余裕分α1」をしきい値として、2種の時間、時間A(第1の時間)および時間Aよりも長い時間B(第2の時間)のいずれか一方を選択するようにしている。
具体的には、図6(a)に示すように、タイミングT11においてエンジンを停止すべくイグニションスイッチPS1がオフ操作された後、上述のステップS141(図4)にて、「現在の燃料残存量>燃料残存量の平均値(学習値)+余裕分α1」と判断されると、より短い時間Aを保持時間として設定する。そしてこれにより、図6(b)に示すように、タイミングT11からこの保持時間(時間A)が経過したタイミングT12aで電磁式リレーRLがオフ制御されることとなる。なお、この時間Aは、イグニションスイッチPS1がオフ操作された後、当該電子制御装置の作動状態を維持して行う処理(例えば先に示した(イ)〜(ロ)の処理)に応じて定められる。
一方、同ステップS141(図4)において、「現在の燃料残存量>燃料残存量の平均値(学習値)+余裕分α1」でないと判断されると、より長い時間Bを保持時間として設定する。そしてこれにより、図6(b)に示すように、前述したフューエルリッドオープナスイッチPS2のオン操作に基づくベーパ処理の実行、並びに給油の完了後、タイミングT14において電磁式リレーRLがオフ制御されることとなる。なお、この時間Bは、図6(c)に示すように、上記タイミングT11以降、運転者等により実際にフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作される、もしくはオン操作されるであろうタイミングT13よりも遅いタイミング(タイミングT12b)で電磁式リレーRLがオフ制御される時間として定められている。
このように、この実施の形態においては、燃料残存量の測定履歴に基づいてその平均値を求めるとともに、該求めた平均値に基づいて判定される燃料残存量の多少から給油時期であるか否か、すなわちフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作される可能性が高いか否かを推定するようにしている。より詳しくは、燃料残存量が多い旨判定されるときには給油時期ではない、すなわちフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作される可能性は低いと推定して、上記保持時間としてもより短い時間(時間A)を設定することとしている。これにより、無駄な電力消費が削減されて省エネルギー化が図られるようになる。一方、燃料残存量が少ない旨判定されるときには給油時期である、すなわちフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作される可能性が高いと推定して、上記保持時間としてもより長い時間(時間B)を設定するようにしている。これにより、電磁式リレーRLの前述した瞬時オフ等の発生も回避されるようになる。
以上説明したように、この実施の形態にかかる電子制御装置によれば、以下のような優れた効果が得られるようになる。
(1)燃料残存量の測定履歴に基づいてその平均値を求めるとともに、該求めた平均値に基づいて判定される燃料残存量の多少から給油時期であるか否かを推定するようにした。そして、燃料残存量が多い旨判定されるときには保持時間としてより短い時間(時間A)を設定するようにした。これにより、無駄な電力消費が削減され、省エネルギー化が図られるようになる。一方、燃料残存量が少ない旨判定されるときには保持時間としてより長い時間(時間B)を設定するようにした。これにより、電磁式リレーRLの瞬時オフ等の発生も回避されるようになる。すなわち、イグニションスイッチPS1のオフ操作に基づく電磁式リレーRLのオフ制御時期とフューエルリッドオープナスイッチPS2のオン操作に基づく電磁式リレーRLのオン制御時期との干渉が好適に調停されて電磁式リレーRLの接点固着が防止されるようになる。
(2)特にフューエルリッドオープナスイッチPS2のオン操作による電磁式リレーRLのオン制御時期と干渉しやすいイグニションスイッチPS1の停止操作(オフ操作)に基づく同電磁式リレーRLのオフ制御時期を対象としてその保持時間を可変とした。このため、より現実的なかたちで上記リレー接点の固着を防止することができるようになる。
(3)給油時期における燃料残存量を学習するに際し、不揮発性メモリ1aを用いてこれに燃料残存量の測定履歴を残すようにした。これにより、容易に測定履歴を残してそれを更新していくことができるようになる。
(第2の実施の形態)
図7〜図10に、この発明にかかる電子制御装置についてその第2の実施の形態を示す。なお、この電子制御装置においても、先の第1の実施の形態の電子制御装置と同様、電磁式リレーのオフ制御時期と同電磁式リレーのオン制御時期との干渉を調停することで、電磁式リレーの接点固着を防止するようにしている。
以下、先の第1の実施の形態との相違点を中心に、この実施の形態にかかる電子制御装置の概略構成およびその動作について説明する。
図7は、この実施の形態にかかる電子制御装置についてその構成を示すブロック図である。なお、この図7において、先の図1に示した要素と同一の要素には各々同一の符号を付して示しており、それら要素についての重複する説明は割愛する。
同図7に示されるように、この電子制御装置も、基本的には、先の第1の実施の形態にかかる電子制御装置と同様の構成を有している。ただし、この実施の形態では、先の燃料残存量の平均値算出プログラムP11および保持時間選択プログラムP12に代えて、保持時間算出プログラムP20がROM4に格納されている。
図8は、この実施の形態にかかる電子制御装置による調停処理、詳しくはイグニションスイッチPS1がオフ操作(停止操作)されてからフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作(起動操作)されるまでの時間を推定し、その推定した時間に基づいて保持時間を設定する処理の処理手順を示すフローチャートである。そして、調停手段としてのこの処理も、ROM4に格納されている上記保持時間算出プログラムP20との協働のもとに実行される。
同図8に示すように、この調停処理においても、まず、エンジンを停止すべく、例えば運転者によりイグニションスイッチPS1がオフ操作されたとすると、ステップS20にて、イグニションスイッチPS1がオフ状態である旨が判断される。そして、続くステップS21にて、タイマTM(カウンタ)がクリアされる(TM=0)。次いで、ステップS22にてフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作されたか否かを判断し、ここで同スイッチPS2がオン操作されたと判断されるまで、ステップS23〜S25の一連の処理が繰り返し実行される。
具体的には、ステップS23において、この電子制御装置が以前起動されたときに学習された時間、より正確には学習された時間に余裕をもたせた時間を不揮発性メモリ1aから呼び出す。なお、ここでいう保持時間も、上記イグニションスイッチPS1がオフ操作されてから電磁式リレーRLがオフ制御されるまでの時間のことである。
そして、ステップS24において、タイマTMによる計時時間が上記保持時間を経過したか否かを判定し、ここで未だその保持時間を経過していないと判定される場合には、続くステップS25にてタイマTM(カウンタ)をインクリメント(TM=TM+1)した後、先のステップS22に戻る。
また、このステップS24において上記タイマTMによる計時時間が保持時間を経過したと判定される前に、例えば運転者によりフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作されたとすると、ステップS22において同スイッチPS2がオン操作された旨が判断される。そしてこの場合には、続いてステップS26の処理が実行されることとなる。
すなわちこの場合、CPU1がROM4から上記保持時間算出プログラムP20を呼び出してこれを実行することで、イグニションスイッチPS1がオフ操作されてからフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作されるまでの時間を学習すべくその平均値が算出される。その後、続くステップS27にて、その算出された時間を不揮発性メモリ1aに保存し、次回起動時に、同不揮発性メモリ1aからこれを呼び出して使用することができるようにする。なおこの場合も、フューエルリッドオープナスイッチPS2のオン操作に基づく前述した燃料蒸気(ベーパ)処理の実行、並びに給油の完了後に電磁式リレーRLがオフ制御されることとなる。
他方、上記フューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作される前に、上記ステップS24においてタイマTMによる計時時間が保持時間を経過したと判定される場合には、ステップS28の処理として、リレー駆動回路3を介して電磁式リレーRLがオフ制御される。すなわち、当該電子制御装置への給電が遮断され、同電子制御装置は停止状態となる。
図9は、図8の上記ステップS26にかかる処理、すなわち上記ROM4に格納されている保持時間算出プログラムP20による処理の処理手順を示すフローチャートである。
同図9に示すように、この保持時間算出処理においては、まず、ステップS261において、前回の起動までに累積された総時間SUM2およびその算出回数Nを上記不揮発性メモリ1aから呼び出す。そして、続くステップS262で、その呼び出した総時間SUM2にイグニションスイッチPS1がオフ操作されてからフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作されるまでの時間を加算して上記総時間SUM2を更新する(SUM2=SUM2+タイマTM)。さらに、もう一方の呼び出した算出回数Nをインクリメントする(N=N+1)。
次に、ステップS263において、上記更新した総時間SUM2を上記インクリメントした算出回数Nで除算することで、イグニションスイッチPS1がオフ操作されてからフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作されるまでの時間の平均値を算出する(SUM2/N)。さらに、こうして学習された時間(平均値)に余裕時間α2を加算してこれを保持時間として設定する(保持時間=(SUM2/N)+余裕時間α2)。なお、この余裕時間α2は、上記学習された時間を適合させるべく実験データ等に基づき設定される適合値であり、その学習された時間から予測される時期と異なる時期にフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作されることを考慮しつつ設定されるものである。
そして、続くステップS264において、上記更新した総時間SUM2および上記インクリメントした算出回数Nを上記不揮発性メモリ1aに保存することで、次回以降の起動時にこれらを更新することができるようにする。
このように、フューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作される都度、イグニションスイッチPS1がオフ操作されてからフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作されるまでの時間の平均値を算出することにより、この時間を統計的に学習することができるようになる。また、この学習された時間に余裕をもたせた時間として保持時間を設定することで、上記イグニションスイッチPS1がオフ操作されてからフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作されるまでの時間にばらつきがある場合であれ、これに的確に対応することができるようになる。
図10は、上述の処理を説明するためのタイミングチャートである。
図10(a)に示すように、タイミングT21においてエンジンを停止すべくイグニションスイッチPS1がオフ操作された後、先の図9に示した一連の処理を通じて算出された時間、すなわち学習した時間に余裕をもたせた時間(学習時間+余裕時間α2)を保持時間として設定する。このような時間を保持時間として設定することで、図10(b)および(c)に示すように、上記タイミングT21からこの保持時間が経過するタイミングT22は、上記フューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作される、もしくはオン操作されるであろうタイミングT23よりも積極的に遅いタイミングとされる。これにより、図10(b)に示すように、電磁式リレーRLのオフ制御時期(正確にはオフ制御されるはずであった時期)とフューエルリッドオープナスイッチPS2のオン操作に基づく同電磁式リレーRLのオン制御時期との干渉が回避されるようになる。そして実際には、このフューエルリッドオープナスイッチPS2のオン操作に基づくベーパ処理の実行、並びに給油の完了後、タイミングT24において電磁式リレーRLがオフ制御されることとなる。
ちなみに、上記イグニションスイッチPS1がオフ操作されてからフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作されるまでの時間には、それらスイッチを操作する運転者等の習慣(癖)が反映されることが多い。そこで、この実施の形態にかかる電子制御装置では、イグニションスイッチPS1がオフ操作されてからフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作されるまでの時間をそれらスイッチの操作履歴に基づいて統計的に学習するようにしている。そして、この学習した時間に基づいて上記保持時間を設定するようにしている。これにより、実際にスイッチ操作を行う運転者等の習慣(癖)が反映された保持時間の設定が行われ、この場合も電磁式リレーの接点固着等は好適に防止されるようになる。
以上説明したように、この実施の形態にかかる電子制御装置によれば、以下のような優れた効果が得られるようになる。
(1)イグニションスイッチPS1がオフ操作されてからフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作されるまでの時間をそれらスイッチの操作履歴に基づき統計的に学習し、その学習した時間に基づいて保持時間を設定するようにした。これにより、運転者等の習慣(癖)が的確に反映されるかたちで保持時間の設定が行われることとなり、それらスイッチ操作に基づく電磁式リレーRLのオフ制御時期とオン制御時期との干渉も好適に調停回避されるようになる。すなわち、前述した電磁式リレーの接点固着も好適に防止されるようになる。
(2)また、上記学習した時間に余裕をもたせた時間として保持時間を設定するようにした。これにより、上記イグニションスイッチPS1がオフ操作されてからフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作されるまでの時間にばらつきがある場合であれ、これに的確に対応することができるようになる。
(3)またここでも、特にフューエルリッドオープナスイッチPS2のオン操作による電磁式リレーRLのオン制御時期と干渉しやすいイグニションスイッチPS1の停止操作(オフ操作)に基づく同電磁式リレーRLのオフ制御時期を対象としてその保持時間を可変とした。このため、より現実的なかたちで上記リレー接点の固着を防止することができるようになる。
(4)イグニションスイッチPS1がオフ操作されてからフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作されるまでの時間を学習するに際し、不揮発性メモリ1aを用いてこれに各スイッチの操作履歴を残すようにした。これにより、容易に操作履歴を残してそれを更新していくことができるようになる。
(他の実施の形態)
なお、上記各実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記第1の実施の形態では、履歴を残す記憶装置と、時間Aおよび時間Bを記憶させる記憶装置とを共通の記憶装置(不揮発性メモリ1a)としたが、これらを別々の記憶装置で構成するようにしてもよい。
・上記第1の実施の形態では、燃料残存量の多少に応じて予め用意された2種の時間のいずれか一方を選択するようにした。しかし、こうした構成に限られることなく、例えば上記プログラムP11およびP12に加え、保持時間算出プログラムP20(図7)もROM4に格納される構成とし、時間B(図5)に代えて、先の図9に例示した保持時間算出処理にて算出される時間を用いるようにしてもよい。
・上記各実施の形態では、各平均値を算出することにより、給油時の燃料残存量あるいはイグニションスイッチPS1がオフ操作されてからフューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作されるまでの時間を学習するようにしたが、学習方法はこれに限らず任意である。例えばその他の統計手法を用いるようにしてもよい。
・また、上記各実施の形態では、CPU1の内部に不揮発性メモリを備える構成としたが、これに限らず、例えば図11に例示したように、上記CPU1の外部にEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の不揮発性メモリを備える構成としてもよい。
・上記各実施の形態では、学習した時間に余裕時間α2を加算した時間として保持時間を設定するようにした。しかしこれに限らず、例えば減算あるいは乗算あるいは除算等により保持時間を補正して学習した時間に余裕をもたせた時間としてもよい。こうした場合も、上記第2の実施の形態の前記(2)の効果と同様の効果を得ることができる。また、補正せずとも電磁式リレーのオフ制御時期とオン制御時期との干渉を避けることができる場合には、学習した時間自体を保持時間として設定するようにしてもよい。
・上記各実施の形態においては、保持時間、すなわち電磁式リレーRLのオフ制御時期を可変とする構成としたが、電磁式リレーRLのオン制御時期を可変とするようにしてもよい。例えば、電子制御装置への給電が遮断されてから所定時間後に当該電子制御装置への給電を再開させるソークタイマを採用した電子制御装置では、このソークタイマによる給電再開時期を可変とする構成としてもよい。またさらには、フューエルリッドオープナスイッチPS2がオン操作されてから実際に電磁式リレーがオン制御されるまでに適宜の遅延時間を持たせ、この遅延時間によってリレー制御時期の干渉を避ける構成としてもよい。
・上記各実施の形態においては、当該電子制御装置の給電経路中にある電磁式リレーRLをオン制御する起動手段としてイグニションスイッチPS1(第1のスイッチ手段)およびフューエルリッドオープナスイッチPS2(第2のスイッチ手段)を備える電子制御装置について言及した。しかし、この発明が対象とする電子制御装置はこうした電子制御装置には限られない。要は、上記ソークタイマ等も含む複数の起動手段の少なくとも1つによる起動操作に基づき給電経路中にある電磁式リレーをオン制御することによって給電が行われるとともに、他の起動手段による停止操作もしくは停止条件の成立に基づく停止要求に基づき電磁式リレーをオフ制御することによって給電が遮断される電子制御装置であればよい。
この発明にかかる電子制御装置の第1の実施の形態について、その構成を模式的に示すブロック図。 同第1の実施の形態にかかる電子制御装置による電磁式リレーのオフ制御時期とオン制御時期との調停処理についてその処理手順を示すフローチャート。 同第1の実施の形態において実行される燃料残存量の平均値算出処理についてその処理手順を示すフローチャート。 同第1の実施の形態において実行される保持時間選択処理についてその処理手順を示すフローチャート。 同第1の実施の形態にかかる電子制御装置による保持時間の選択態様を示すグラフ。 (a)〜(c)は、同第1の実施の形態にかかる電子制御装置による電磁式リレーのオフ制御時期とオン制御時期との調停態様を示すタイミングチャート。 この発明にかかる電子制御装置の第2の実施の形態について、その構成を模式的に示すブロック図。 同第2の実施の形態にかかる電子制御装置による電磁式リレーのオフ制御時期とオン制御時期との調停処理についてその処理手順を示すフローチャート。 同第2の実施の形態において実行される保持時間算出処理についてその処理手順を示すフローチャート。 (a)〜(c)は、同第2の実施の形態にかかる電子制御装置による電磁式リレーのオフ制御時期とオン制御時期との調停態様を示すタイミングチャート。 従来の電子制御装置の一例について、その構成を模式的に示すブロック図。 密閉タンクシステムの一例について、その構成を模式的に示すブロック図。 (a)〜(c)は、従来の電子制御装置による電磁式リレーの制御態様を示すタイミングチャート。
符号の説明
1…CPU(中央演算処理装置)、1a…不揮発性メモリ、2…起動回路、3…リレー駆動回路、4…ROM、5…RAM、6…EEPROM、7…入出力部、BT…車載バッテリ、PS1…イグニションスイッチ、PS2…フューエルリッドオープナスイッチ、RL…電磁式リレー。

Claims (7)

  1. 複数の起動手段の少なくとも1つによる起動操作に基づき給電経路中にある電磁式リレーをオン制御することによって給電が行われるとともに、前記起動操作された起動手段による停止操作もしくは停止条件の成立に基づく停止要求に基づき前記電磁式リレーをオフ制御することによって給電が遮断される電子制御装置において、
    前記電磁式リレーのオフ制御時期と前記起動手段の起動操作に基づく同電磁式リレーのオン制御時期との少なくとも一方を可変としてそれら制御時期の干渉を調停する調停手段を備え
    前記複数の起動手段が、第1のスイッチ手段および第2のスイッチ手段からなり、前記調停手段は、前記第1のスイッチ手段が停止操作されてから前記第2のスイッチ手段が起動操作されるまでの時間を推定し、該推定した時間に基づいて前記第1のスイッチ手段が停止操作されてから前記電磁式リレーがオフ制御されるまでの保持時間を可変とするものである
    ことを特徴とする電子制御装置。
  2. 記調停手段は、前記第1のスイッチ手段が停止操作されてから前記第2のスイッチ手段が起動操作されるまでの時間をそれらスイッチ手段の操作履歴に基づいて学習し、該学習した時間に基づいて前記保持時間を設定する
    請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記調停手段はさらに、前記学習した時間に余裕をもたせた時間として前記保持時間を設定する
    請求項2に記載の電子制御装置。
  4. 前記第1のスイッチ手段が、車載エンジンの始動スイッチであるイグニションスイッチであり、前記第2のスイッチ手段が、燃料タンクの給油口に設けられているリッドを開とするフューエルリッドオープナスイッチである
    請求項1〜のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  5. 複数の起動手段の少なくとも1つによる起動操作に基づき給電経路中にある電磁式リレー
    をオン制御することによって給電が行われるとともに、前記起動操作された起動手段による停止操作もしくは停止条件の成立に基づく停止要求に基づき前記電磁式リレーをオフ制御することによって給電が遮断される電子制御装置において、
    前記電磁式リレーのオフ制御時期と前記起動手段の起動操作に基づく同電磁式リレーのオン制御時期との少なくとも一方を可変としてそれら制御時期の干渉を調停する調停手段を備え、
    前記複数の起動手段が、燃料タンクの給油口に設けられているリッドを開とするフューエルリッドオープナスイッチを少なくとも含み、前記調停手段は、前記燃料タンクの燃料残存量を測定し、該測定した燃料残存量に基づいて前記停止要求に基づき前記電磁式リレーがオフ制御されるまでの保持時間を可変とするものである
    ことを特徴とする電子制御装置。
  6. 複数の起動手段の少なくとも1つによる起動操作に基づき給電経路中にある電磁式リレーをオン制御することによって給電が行われるとともに、前記起動操作された起動手段による停止操作もしくは停止条件の成立に基づく停止要求に基づき前記電磁式リレーをオフ制御することによって給電が遮断される電子制御装置において、
    前記電磁式リレーのオフ制御時期と前記起動手段の起動操作に基づく同電磁式リレーのオン制御時期との少なくとも一方を可変としてそれら制御時期の干渉を調停する調停手段を備え、
    前記複数の起動手段が、車載エンジンの始動スイッチであるイグニションスイッチ、および燃料タンクの給油口に設けられているリッドを開とするフューエルリッドオープナスイッチを含み、前記調停手段は、前記燃料タンクの燃料残存量を測定し、該測定した燃料残存量に基づいて前記イグニッションスイッチによる停止操作に基づき前記電磁式リレーがオフ制御されるまでの保持時間を可変とするものである
    ことを特徴とする電子制御装置。
  7. 記調停手段は、前記燃料残存量測定履歴に基づいて給油時期における燃料残存量を学習するとともに、該学習した値に基づいて前記測定される燃料残存量の多少を判定し、燃料残存量が多い旨判定されるときには前記保持時間として第1の時間を設定し、同燃料残存量が少ない旨判定されるときには前記保持時間として前記第1の時間よりも長い第2の時間を設定する
    請求項5または6に記載の電子制御装置。
JP2004090337A 2004-03-25 2004-03-25 電子制御装置 Expired - Fee Related JP4407338B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004090337A JP4407338B2 (ja) 2004-03-25 2004-03-25 電子制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004090337A JP4407338B2 (ja) 2004-03-25 2004-03-25 電子制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005275968A JP2005275968A (ja) 2005-10-06
JP4407338B2 true JP4407338B2 (ja) 2010-02-03

Family

ID=35175557

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004090337A Expired - Fee Related JP4407338B2 (ja) 2004-03-25 2004-03-25 電子制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4407338B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111007807A (zh) * 2018-10-08 2020-04-14 财团法人资讯工业策进会 一种为一生产线的一预设控制条件组决定一目标调整路径的装置及方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111007807A (zh) * 2018-10-08 2020-04-14 财团法人资讯工业策进会 一种为一生产线的一预设控制条件组决定一目标调整路径的装置及方法
CN111007807B (zh) * 2018-10-08 2021-02-23 财团法人资讯工业策进会 一种为一生产线的一预设控制条件组决定一目标调整路径的装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005275968A (ja) 2005-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7248959B2 (en) Electronic control apparatus which responds to shut-down command by executing specific processing prior to ceasing operation
JP4937066B2 (ja) 電子制御装置
JP2006316639A (ja) メインリレー故障診断方法及び電子制御装置
US10938043B2 (en) Restarting system, controller and restarting method for fuel cell vehicle
US20070163551A1 (en) Method and device for activating a valve of a fuel vapor retention system
JP2004318267A (ja) 車両用電子制御装置
JP2012241645A (ja) 車両用電子制御装置
JP4407338B2 (ja) 電子制御装置
JP6371342B2 (ja) 車両制御装置
CN114006005A (zh) 一种燃料电池汽车的控制方法及装置
JP4901980B2 (ja) 車載エンジン制御装置
JPH10247103A (ja) メモリ書き換え装置
JP6205214B2 (ja) 自動車用電子制御装置
JP3923810B2 (ja) 車両用電子制御装置
JP2008196441A (ja) 車両の制御装置
JP2002004932A (ja) エンジンシステムの異常診断装置
US8341343B2 (en) Controller
US7853768B2 (en) Electronic control apparatus and method for writing backup data in electronic control apparatus
US9194314B2 (en) Method and device for controlling an internal combustion engine
JP5686083B2 (ja) 車両用電子制御装置
JP2006293650A (ja) 車両情報のバックアップ装置
JP2020153253A (ja) 車両用制御装置
JP4479775B2 (ja) 車両制御装置およびプログラム
JP2006232223A (ja) 車両用電子制御装置
JP4767278B2 (ja) 車載用電子制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091020

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091102

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4407338

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131120

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees