JP2006232223A - 車両用電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】SRAMへのデータ復帰時間を短縮することができるとともに、不揮発性ROMに保存される制御用データ量拡大に対応することが可能な車両用電子制御装置を提供する。
【解決手段】バッテリ3が接続され、BATT端子がオフからオンになると、通信IC14は通信履歴の記録があるか否かを判定し、通信履歴がクリアされている場合、バッテリがオフしたと判断し、メインリレー2をオンするとともに、ホストCPU11にデータ復帰処理を指令する。そして、ホストCPU11がEEPROM12のデータをSRAM13に記憶するデータ復帰処理を完了すると、通信IC14にメインリレーオフ信号を出力し、通信IC14がホストCPU11との通信履歴をメモリに記録することにより、データ復帰処理完了を記憶する。これにより、イグニッションスイッチオフ中にデータ復帰を行うことができ、データ復帰時間を短縮することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両を制御する車両用電子制御装置に関し、特に学習制御によって算出した学習値や制御データを電気的にデータの書き換えが可能な不揮発性ROMに保存するようにした車両用電子制御装置に関する。
車両のエンジンや自動変速機を制御する車両用電子制御装置(以下、ECUという)においては、制御対象の経時変化や個体差などの影響をなくすために、過去の制御結果を評価して制御パラメータや制御論理を修正する、いわゆる学習制御が広く採用されている。
例えば、エンジンの燃料噴射制御装置(以下、EFI−ECUという)では、適切な空燃比の混合ガスを得るために、車両の状態を各種センサで検出して演算処理し、燃料噴射弁等のアクチュエータを作動させている。そして、噴射タイミングや噴射量等の前回の制御値は、学習値として記憶し、次回のエンジンスタート時の制御値として用いるようにしている。
このような学習制御において取得される学習値は、スタンバイRAM(以下、SRAMという)に記憶するようにしている。なお、SRAMはバッテリ電圧により電源が常時供給されるRAMであり、バックアップRAMともいう。
しかしながら、学習値をスタンバイRAMに記憶させておくようにしただけでは、車両からバッテリが外され、或いは、外れた場合に、それまでに算出した学習値を失ってしまう。そこで、近年では、EEPROMといった電気的にデータの書き換えが可能な不揮発性ROMに学習値を書き込んでおき、バッテリ外れが発生したと判断した場合には、その不揮発性ROMから通常のRAMへ学習値を転送して、過去に算出した学習値を継続して使用できるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−195091号公報
また、最近、イモビライザと称する盗難防止機能を備えた車両が増加してきているが、このイモビライザ機能(例えば、エンジン用)を実現するためのIDコード(以下、イモビIDという)等の様々な制御データも不揮発性ROMに記憶するようになっている。
上記のように、車両のバッテリが取り外されると、電源供給が断たれ、制御データを記憶しているSRAMがクリアされるため、従来、バッテリ外れが発生した場合には、初回イグニッションスイッチオン時に不揮発性ROMからデータの読み出しを行い、SRAMにデータの格納処理を行っていた。
しかしながら、不揮発性ROMには変速時の学習値が記憶されており、SRAMへのデータ転送に時間がかかるため、SRAMへのデータ格納完了までは変速時のショックが大きくなる等の問題が生じていた。
また、上記のように、イモビIDやその他の車両の様々な制御データも不揮発性メモリに記憶しており、今後不揮発性ROMに保存されるデータ量が拡大していくことが予想され、上記の問題はさらに影響度が大きくなると考えられている。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、SRAMへのデータ復帰時間を短縮することができるとともに、不揮発性ROMに保存される制御用データ量拡大に対応することが可能な車両用電子制御装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明に係る車両用電子制御装置(1)は、 制御用のデータを記憶する不揮発性記憶手段と、ホスト制御手段とを備え、上記ホスト制御手段が上記不揮発性記憶手段に記憶されたデータを取り込んで制御を行う車両用電子制御装置において、
バッテリ接続時に、上記ホスト制御手段に、上記不揮発性記憶手段に記憶されたデータを取り込むデータ復帰処理を行わせる制御手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(2)は、車両用電子制御装置(1)において、
上記制御手段が、上記ホスト制御手段及び上記不揮発性記憶手段への電源供給リレーのオン/オフ機能と通信機能とを有する通信制御手段であることを特徴とする。
さらに、本発明に係る車両用電子制御装置(3)は、車両用電子制御装置(2)において、
上記通信制御手段が、上記ホスト制御手段との通信履歴記録がクリアされている場合に、バッテリが取り外されたと判断し、上記電源供給リレーをオンして、上記ホスト制御手段にデータ復帰処理を行わせることを特徴とする。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(4)は、車両用電子制御装置(2)において、
上記通信制御手段が、定期的に上記電源供給リレーをオンすることにより、上記ホスト制御手段を起動させ、上記ホスト制御手段のデータがクリアされている場合に、上記ホスト制御手段がデータ復帰処理を行うことを特徴とする。
さらに、本発明に係る車両用電子制御装置(5)は、車両用電子制御装置(3)または(4)において、
データ復帰完了後、イグニッションスイッチがオフであれば、上記ホスト制御手段が上記通信制御手段に電源供給リレーのオフ要求を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(6)は、車両用電子制御装置(3)または(4)において、
データ復帰中にイグニッションスイッチがオンされた場合、上記ホスト制御手段が通常制御に移行するとともに、データ復帰処理を継続することを特徴とし、
本発明に係る車両用電子制御装置(7)は、車両用電子制御装置(3)または(4)において、
データ復帰完了後、イグニッションスイッチがオンであれば、上記ホスト制御手段が上記通信制御手段に電源供給リレーのオン要求を行うことを特徴とする。
さらに、本発明に係る車両用電子制御装置(8)は、車両用電子制御装置(5)または(7)において、
上記ホスト制御手段からの電源供給リレーのオン/オフ要求があった場合、上記通信制御手段が上記ホスト制御手段との通信履歴を記録することにより、データ復帰処理完了を記憶することを特徴とし、
本発明に係る車両用電子制御装置(9)は、車両用電子制御装置(8)において、
上記通信制御手段が、上記ホスト制御手段との通信異常によるフェールセーフとしてタイマ手段を備え、電源供給リレーのオン後一定時間が経過しても通信履歴が記録されなかった場合、データ復帰処理をリトライすることを特徴とする。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(10)は、車両用電子制御装置(5)または(7)において、
上記通信制御手段が、上記ホスト制御手段との通信異常によるフェールセーフとしてタイマ手段を備え、電源供給リレーのオン後一定時間が経過しても上記ホスト制御手段から電源供給リレーのオン/オフ要求がなかった場合、データ復帰処理をリトライすることを特徴とする。
さらに、本発明に係る車両用電子制御装置(11)は、車両用電子制御装置(9)または(10)において、
上記リトライ回数が一定回数を超えると、上記通信制御手段が、上記ホスト制御手段との通信異常と判断し、上記電源供給リレーをオフすることを特徴とする。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(12)は、車両用電子制御装置(1)において、
データ復帰処理の機能選択を行う専用ポートまたはコネクタを備え、当該ポートまたはコネクタの状態によりデータ復帰処理機能の動作の可否を設定できるようにしたことを特徴とする。
さらに、本発明に係る車両用電子制御装置(13)は、
揮発性メモリにバッテリからの電力を常時供給することによってデータの保持を行う第1の不揮発性記憶手段と、
不揮発性メモリで構成される第2の不揮発性記憶手段と、
上記第1の不揮発性記憶手段に記憶されたデータを用いて車両制御を行う制御手段と、
上記制御手段の電源オフ時に、第1の不揮発性記憶手段への供給電圧がデータの保持が可能な所定電圧以下に低下した後に復帰したことを検出すると、上記制御手段を起動させる起動制御手段と、を備え、
上記制御手段は、上記起動制御手段によって起動された場合に、上記第2の不揮発性記憶手段に記憶されたデータを上記第1の不揮発性記憶手段に記憶させることを特徴とする。
また、本発明に係る車両用電子制御装置のデータ復帰処理方法(1)は、
ホスト制御手段が不揮発性記憶手段に記憶された制御用のデータを取り込んで制御を行う車両用電子制御装置のデータ復帰処理方法において、
バッテリ接続時に、上記ホスト制御手段に、上記不揮発性記憶手段に記憶されたデータを取り込むデータ復帰処理を行わせることを特徴とする。
本発明に係る車両用電子制御装置(1)〜(8)、(13)及び車両用電子制御装置のデータ復帰処理方法(1)によれば、バッテリの取り外し後、バッテリが再接続された場合、イグニッションスイッチオフ中にデータ復帰処理を行うことが可能となるため、イグニッションスイッチオン後のデータ復帰処理が不要となり、データ復帰時間を短縮するとともに、不揮発性記憶手段に保存される制御データ量拡大への対応が容易となる。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(9)〜(11)によれば、通信制御手段とホスト制御手段間の通信異常があった場合、リトライし、複数回のリトライに失敗した場合は、上記ホスト制御手段との通信異常と判断し、上記電源供給リレーをオフするので、車両用電子制御装置が起動したままとなることを防ぎ、バッテリ上がりを防止することができる。
また、本発明に係る車両用電子制御装置(12)によれば、データ復帰処理の機能選択を行う専用ポートまたはコネクタを備え、当該ポートまたはコネクタの状態によりデータ復帰処理機能の動作の可否を設定できるため、1つのソフトウェアで本システムがない車両用電子制御装置にも対応することが可能となる。
以下、本発明の車両用電子制御装置の実施例について、図面を用いて説明する。
図1は本発明の車両用電子制御装置をEFI−ECUに適用したシステム構成を示すブロック図であり、EFI−ECU1は、ホストCPU11、EEPROM12、SRAM13、タイマ15を備えた通信IC14、電源IC16、メインリレー制御IC17から構成されており、電源IC16にメインリレー2を介してバッテリ3から電圧+Bが供給され、この電源IC16がホストCPU11、EEPROM12に電源を供給する。なお、SRAM13にはバッテリ3から常時電圧が供給されている。
ホストCPU11は燃料噴射制御機能を実行し、EEPROM12は、上記のように、学習値等のデータを記憶しており、ホストCPU11はこのEEPROM12から読み出した学習値等のデータをSRAM13に記憶する。また、通信IC14はバッテリ3からの電圧が常時供給されており、バッテリ接続時に、メインリレー制御IC17を介してメインリレー2をオンすることにより、ホストCPU11にEEPROM12に記憶されたデータを取り込むデータ復帰処理を行わせるとともに、ホストCPU11からメインリレーのオン/オフ要求があった場合、ホストCPU11との通信履歴を記録することにより、データ復帰処理完了を記憶する。
一方、メインリレー制御IC17は、イグニッションスイッチIGSWがオンになった場合、あるいは、通信IC14からメインリレー2の駆動信号を受信したとき、メインリレー2のコイルを駆動することによりメインリレー2をオンする。
なお、EFI−ECU1の機能切替コネクタまたはポートは、バッテリオン時のデータ復帰機能の機能選択端子であり、この端子の入力が1の場合に、バッテリオン時のデータ復帰機能プログラムが実行される設定となり、この端子の入力が0の場合に、バッテリオン時のデータ復帰機能プログラムが実行されない設定となる。
次に、電源復帰時のEFI−ECU1の作用の詳細について、図2、図3のフローチャートにより説明する。
なお、図2は、電源復帰時の通信IC14の作用を示すフローチャートであり、図3は電源復帰時のホストCPU11の作用を示すフローチャートである。
通信IC14は、バッテリ3が接続されたBATT端子がオフからオンになると、図2のフローチャートに示す電源復帰プログラムを開始し、まず、メモリ(図示せず)に通信履歴の記録があるか否かを判定する(ステップ101)。バッテリ3が取り外されると、SRAM13、通信IC14の通信履歴がクリアされるので、電源オン時に、通信履歴がクリアされている場合、通信IC14はバッテリがオフしたと判断し、メインリレー制御IC17にメインリレー駆動信号を出力するとともに、ホストCPU11にデータ復帰処理を指令する(ステップ102)。
これにより、メインリレー制御IC17がメインリレー2のコイルを駆動することによりメインリレー2をオンし、このメインリレー2を介してバッテリ3の電圧+Bが電源IC16に供給されるので、電源IC16がホストCPU11、EEPROM12に電源を供給する。
一方、ホストCPU11は、通信IC14からデータ復帰処理が指令されると、図3のフローチャートに示すSRAMデータ復帰プログラムを開始し、EEPROM12からデータを読み出してSRAM13に記憶することによりSRAMデータの復帰処理を行う(ステップ201)。次に、ホストCPU11は、SRAMデータの復帰処理が完了したか否かを判定し(ステップ202)、SRAMデータの復帰処理が完了すると、イグニッションスイッチがオフか否かを判定する(ステップ203)。
なお、SRAMデータ復帰中にイグニッションスイッチがオンされた場合、ホストCPU11は通常制御に移行するとともに、データ復帰処理を継続する。
イグニッションスイッチがオフであると判定した場合、ホストCPU11は、通信IC14にメインリレーオフ要求信号を送信する(ステップ204)。また、イグニッションスイッチがオンであると判定した場合、ホストCPU11は通常の燃料噴射制御を行う(ステップ205)とともに、通信IC14にメインリレーオン要求信号を送信する(ステップ206)。
一方、通信IC14は、図2のフローチャートのステップ102でメインリレー駆動信号及びデータ復帰指令を出力した場合、タイマ15のタイマ時間Tのカウントアップを行った(ステップ103)後、ホストCPU11からメインリレーオン/オフ要求信号を受信したか否かを判定する(ステップ104)。ホストCPU11からメインリレーオン/オフ要求信号を受信していないと判定した場合、通信IC14はタイマ15の時間Tに基づいてメインリレーオン要求信号を出力してから一定時間が経過したか否かを判定し(ステップ105)、一定時間が経過していないと判定した場合、ステップ103に戻ってタイマ15のタイマ時間Tのカウントアップを行う。
ステップ105でメインリレーオン要求信号を出力してから一定時間が経過したと判定した場合、通信IC14はタイマ15のタイマ時間Tをクリアした(ステップ106)後、リトライ回数が3回を越えたか否かを判定する(ステップ107)。リトライ回数が3回を越えていないと判定した場合、通信IC14はホストCPU11に再びデータ復帰処理を指令することにより、リトライを行う(ステップ108)。また、ステップ107でリトライ回数が3回を越えたと判定した場合、通信IC14は、ホストCPU11との通信異常と判断し、メインリレーオフ信号をメインリレー制御IC17に送ることにより、ホストCPU11への電源供給を停止する(ステップ109)。
一方、ステップ104でホストCPU11からメインリレーオン/オフ要求信号を受信したと判定した場合、通信IC14はホストCPU11との通信履歴をメモリに記録することにより、データ復帰処理完了を記憶した(ステップ110)後、メインリレーオフ指令信号をメインリレー制御IC17に送信することにより、メインリレー2をオフし(ステップ109)、プログラムを終了する。なお、この場合、イグニッションスイッチIGSWがオンであれば、メインリレー2はオンの状態を継続する。
以上のように、通信IC14の通信記録によりバッテリの取り外しを検出した場合、イグニッションスイッチオフ中にデータ復帰が行われるため、イグニッションスイッチオン後のデータ復帰処理が不要となり、データ復帰時間を短縮することができる。
また、通信IC14とホストCPU11間の通信異常があった場合、リトライし、複数回のリトライに失敗した場合は、通信異常と判断し、メインリレー2をオフするので、EFI−ECU1が起動したままとなることを防ぎ、バッテリ上がりを防止することができる。
なお、上記の実施例では、電源オン時に、通信履歴がクリアされている場合、通信IC14がメインリレー2を駆動するとともに、ホストCPU11にデータ復帰処理を指令したが、ホストCPU11が、起動時にSRAM13のデータをチェックし、SRAMデータがクリアされている場合、EEPROM12からデータを読み出してSRAM13に記憶するようにしておけば、通信履歴がクリアされている場合、通信IC14がメインリレー2を駆動し、ホストCPU11の起動のみを行うことにより、データ復帰指令を行うことなく、上記と同様に、イグニッションスイッチオフ中にデータ復帰を行うことが可能である。
また、上記の実施例では、バッテリの取り外しを検出した場合に、データ復帰を行ったが、SRAM13への供給電圧がデータの保持が可能な所定電圧以下に低下した後に復帰した場合にも、SRAM13へのデータ復帰処理を行うようにすることも可能である。
さらに、上記の図2のフローチャートの実施例では、ホストCPUからメインリレーオン/オフ要求信号を受信したか否かを判定することにより、通信異常の有無を判断したが、通信履歴が記録されたか否かを判定することにより通信異常の有無を判断することもできる。
上記の実施例では、電源復帰直後にSRAMデータの復帰処理を行ったが、一定時間毎にメインリレーオン要求及びデータ復帰指令を行うことにより定期的にSRAMデータの復帰処理を行うようにすることも可能であり、以下、定期的にSRAMデータの復帰処理を行う場合の作用について、図4、図5のフローチャートにより説明する。
なお、上記と同様に、図4は、定期処理時の通信IC14の作用を示すフローチャートであり、図5は定期処理時のホストCPU11の作用を示すフローチャートである。また、システム構成は図1と同じであるので、説明を省略する。
通信IC14はメインリレー2がオフの状態において、一定時間毎、例えば、数時間毎に、図4のフローチャートに示す定期処理プログラムを実行し、このプログラムを開始すると、まず、メインリレー制御IC17にメインリレー駆動信号を出力するとともに、ホストCPU11にデータ復帰処理を指令する(ステップ301)。
これにより、上記と同様に、メインリレー制御IC17がメインリレー2のコイルを駆動することによりメインリレー2をオンし、電源IC16がホストCPU11、EEPROM12に電源を供給する。
一方、ホストCPU11は、通信IC14からデータ復帰処理が指令されると、図5のフローチャートに示すSRAMデータ復帰プログラムを開始し、まず、SRAM13のデータをチェックすることにより、SRAMデータがクリアされているか否かを判定する(ステップ401)。SRAMデータがクリアされていると判定した場合、ホストCPU11はバッテリが取り外されたと判断し、EEPROM12からデータを読み出してSRAM13に記憶することによりSRAMデータの復帰処理を行う(ステップ402)。次に、ホストCPU11は、SRAMデータの復帰処理が完了したか否かを判定し(ステップ403)、SRAMデータの復帰処理が完了したと判定すると、イグニッションスイッチがオフか否かを判定する(ステップ404)。
また、ステップ401でSRAMデータがクリアされていないと判定した場合も、ホストCPU11はイグニッションスイッチがオフか否かを判定する(ステップ404)。
イグニッションスイッチがオフであると判定した場合、ホストCPU11は、通信IC14にメインリレーオフ要求信号を送信する(ステップ405)。また、イグニッションスイッチがオンであると判定した場合、ホストCPU11は通常の燃料噴射制御を行う(ステップ406)とともに、通信IC14にメインリレーオン要求信号を送信する(ステップ407)。
一方、通信IC14は、図4のフローチャートのステップ301でメインリレー駆動信号及びデータ復帰指令を出力した場合、タイマ15のタイマ時間Tのカウントアップを行った(ステップ302)後、ホストCPU11からメインリレーオン/オフ要求信号を受信したか否かを判定する(ステップ303)。ホストCPU11からメインリレーオン/オフ要求信号を受信していないと判定した場合、通信IC14はタイマ15の時間Tに基づいてメインリレーオン要求信号を出力してから一定時間が経過したか否かを判定し(ステップ304)、一定時間が経過していないと判定した場合、ステップ302に戻ってタイマ15のタイマ時間Tのカウントアップを行う。
ステップ304でメインリレーオン要求信号を出力してから一定時間が経過したと判定した場合、通信IC14はタイマ15のタイマ時間Tをクリアした(ステップ305)後、リトライ回数が3回を越えたか否かを判定する(ステップ306)。リトライ回数が3回を越えていないと判定した場合、通信IC14はホストCPU11に再びデータ復帰指令を行うことにより、リトライを行う(ステップ307)。また、ステップ306でリトライ回数が3回を越えたと判定した場合、通信IC14は、ホストCPU11との通信異常と判断し、メインリレーオフ信号をメインリレー制御IC17に送ることにより、ホストCPU11への電源供給を停止する(ステップ308)。
一方、ステップ303でホストCPU11からメインリレーオン/オフ要求信号を受信したと判定した場合、通信IC14はメインリレーオフ指令信号をメインリレー制御IC17に送信することにより、メインリレー2をオフし(ステップ308)、プログラムを終了する。なお、上記と同様に、この場合、イグニッションスイッチIGSWがオンであれば、メインリレー2はオンの状態を継続する。
以上のように、メインリレー2がオフの状態において、一定時間毎にSRAMデータ復帰処理を実行することにより、上記と同様に、イグニッションスイッチオフ中にデータ復帰が可能となるため、イグニッションスイッチオン後のデータ復帰処理が不要となり、データ復帰時間を短縮することができる。
なお、以上の実施例では、本発明の車両用電子制御装置をEFI−ECUに適用した場合の例について説明したが、本発明の車両用電子制御装置は、EFI−ECU以外の車両に搭載された様々なECUに適用することが可能である。
本発明の車両用電子制御装置をEFI−ECUに適用したシステムの構成を示すブロック図である。 電源復帰時の通信IC14の作用を示すフローチャートである。 電源復帰時のホストCPU11の作用を示すフローチャートである。 定期的にSRAMデータの復帰処理を行う場合の通信IC14の作用を示すフローチャートである。 定期的にSRAMデータの復帰処理を行う場合のホストCPU11の作用を示すフローチャートである。
符号の説明
1 EFI−ECU
11 ホストCPU
12 EEPROM
13 SRAM
14 通信IC
15 タイマ
16 電源IC
17 メインリレー制御IC
2 メインリレー
3 バッテリ

Claims (14)

  1. 制御用のデータを記憶する不揮発性記憶手段と、ホスト制御手段とを備え、上記ホスト制御手段が上記不揮発性記憶手段に記憶されたデータを取り込んで制御を行う車両用電子制御装置において、
    バッテリ接続時に、上記ホスト制御手段に、上記不揮発性記憶手段に記憶されたデータを取り込むデータ復帰処理を行わせる制御手段を備えたことを特徴とする車両用電子制御装置。
  2. 請求項1に記載された車両用電子制御装置において、
    上記制御手段が、上記ホスト制御手段及び上記不揮発性記憶手段への電源供給リレーのオン/オフ機能と通信機能とを有する通信制御手段であることを特徴とする車両用電子制御装置。
  3. 請求項2に記載された車両用電子制御装置において、
    上記通信制御手段が、上記ホスト制御手段との通信履歴記録がクリアされている場合に、バッテリが取り外されたと判断し、上記電源供給リレーをオンして、上記ホスト制御手段にデータ復帰処理を行わせることを特徴とする車両用電子制御装置。
  4. 請求項2に記載された車両用電子制御装置において、
    上記通信制御手段が、定期的に上記電源供給リレーをオンすることにより、上記ホスト制御手段を起動させ、上記ホスト制御手段のデータがクリアされている場合に、上記ホスト制御手段がデータ復帰処理を行うことを特徴とする車両用電子制御装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載された車両用電子制御装置において、
    データ復帰完了後、イグニッションスイッチがオフであれば、上記ホスト制御手段が上記通信制御手段に電源供給リレーのオフ要求を行うことを特徴とする車両用電子制御装置。
  6. 請求項3または請求項4に記載された車両用電子制御装置において、
    データ復帰中にイグニッションスイッチがオンされた場合、上記ホスト制御手段が通常制御に移行するとともに、データ復帰処理を継続することを特徴とする車両用電子制御装置。
  7. 請求項3または請求項4に記載された車両用電子制御装置において、
    データ復帰完了後、イグニッションスイッチがオンであれば、上記ホスト制御手段が上記通信制御手段に電源供給リレーのオン要求を行うことを特徴とする車両用電子制御装置。
  8. 請求項5または請求項7に記載された車両用電子制御装置において、
    上記ホスト制御手段からの電源供給リレーのオン/オフ要求があった場合、上記通信制御手段が上記ホスト制御手段との通信履歴を記録することにより、データ復帰処理完了を記憶することを特徴とする車両用電子制御装置。
  9. 請求項8に記載された車両用電子制御装置において、
    上記通信制御手段が、上記ホスト制御手段との通信異常によるフェールセーフとしてタイマ手段を備え、電源供給リレーのオン後一定時間が経過しても通信履歴が記録されなかった場合、データ復帰処理をリトライすることを特徴とする車両用電子制御装置。
  10. 請求項5または請求項7に記載された車両用電子制御装置において、
    上記通信制御手段が、上記ホスト制御手段との通信異常によるフェールセーフとしてタイマ手段を備え、電源供給リレーのオン後一定時間が経過しても上記ホスト制御手段から電源供給リレーのオン/オフ要求がなかった場合、データ復帰処理をリトライすることを特徴とする車両用電子制御装置。
  11. 請求項9または請求項10に記載された車両用電子制御装置において、
    上記リトライ回数が一定回数を超えると、上記通信制御手段が、上記ホスト制御手段との通信異常と判断し、上記電源供給リレーをオフすることを特徴とする車両用電子制御装置。
  12. 請求項1に記載された車両用電子制御装置において、
    データ復帰処理の機能選択を行う専用ポートまたはコネクタを備え、当該ポートまたはコネクタの状態によりデータ復帰処理機能の動作の可否を設定できるようにしたことを特徴とする車両用電子制御装置。
  13. 揮発性メモリにバッテリからの電力を常時供給することによってデータの保持を行う第1の不揮発性記憶手段と、
    不揮発性メモリで構成される第2の不揮発性記憶手段と、
    上記第1の不揮発性記憶手段に記憶されたデータを用いて車両制御を行う制御手段と、
    上記制御手段の電源オフ時に、第1の不揮発性記憶手段への供給電圧がデータの保持が可能な所定電圧以下に低下した後に復帰したことを検出すると、上記制御手段を起動させる起動制御手段と、を備え、
    上記制御手段は、上記起動制御手段によって起動された場合に、上記第2の不揮発性記憶手段に記憶されたデータを上記第1の不揮発性記憶手段に記憶させることを特徴とする車両用電子制御装置。
  14. ホスト制御手段が不揮発性記憶手段に記憶された制御用のデータを取り込んで制御を行う車両用電子制御装置のデータ復帰処理方法において、
    バッテリ接続時に、上記ホスト制御手段に、上記不揮発性記憶手段に記憶されたデータを取り込むデータ復帰処理を行わせることを特徴とする車両用電子制御装置のデータ復帰処理方法。
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