JP2004280294A - 車載用電源管理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電源ラインのボリュームダウンを図りつつ、電装品の追加が容易化な車載用電源管理装置を提供する。
【解決手段】各電装品ユニット2と電源ライン3および通信ライン4で接続された統合制御ユニット1は、バッテリおよびイグニッションキーの状態と、電装品ユニット2に予め設定された電源ON/OFF情報とに応じて、IDを含む電源ON/OFF信号を通信ライン4に出力する。通信IC23は、自身のIDを含む電源ON/OFF信号に応じて電装品ユニット2の電源ON/OFFを行う。
【選択図】 図1
【解決手段】各電装品ユニット2と電源ライン3および通信ライン4で接続された統合制御ユニット1は、バッテリおよびイグニッションキーの状態と、電装品ユニット2に予め設定された電源ON/OFF情報とに応じて、IDを含む電源ON/OFF信号を通信ライン4に出力する。通信IC23は、自身のIDを含む電源ON/OFF信号に応じて電装品ユニット2の電源ON/OFFを行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載された電装品の電源を制御する車載用電源管理装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両に搭載される各種の電装品は、バッテリまたはキーシリンダから専用の電源ラインが接続されている。ところが、ACC駆動、IGN駆動、さらにはバッテリによるバックアップが必要なものなど、電装品毎に電源の管理方法が異なるため、個々の電装品に専用の電源ラインが必要となる。このため、近年の車載機器の高度化による電装品の搭載量増大に伴い、電源ラインの肥大化が問題となっている。
【0003】
この問題を解決する技術としては、例えば、図4に示すような電源端末装置が知られている。構成を説明すると、バッテリと電源ラインで接続された電源分配器に、電源ラインおよび通信ラインを介して複数の電源端末が接続され、各電源端末に、電源ラインを介して1つないし2つの電装品(装置)が接続されている。
【0004】
電源分配器は、スイッチ群入力端末からスイッチの状態信号、例えば、ACCのON信号を受け取ったとき、通信ラインを介して各電源端末にイグニッションキーがACCの位置にある旨の信号を送信する。これを受けて各電源端末は、該当する電装品に対して電力供給を行う。
【0005】
このような構成とすることにより、電装品毎にバッテリまたはキーシリンダから専用の電源ラインを接続する場合と比較して、電源ラインのボリュームダウンを図ることができる(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−238135号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術にあっては、電装品が電源端末を介して電源および通信ラインに接続されているため、車両に新たな電装品を追加するとき、場合によっては電源端末も新たに追加する必要があり、電装品の追加が面倒であるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、電源ラインのボリュームダウンを図りつつ、電装品追加の容易化を図る車載用電源管理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明請求項1に記載の車載用電源管理装置では、電源から電力を取り込む入力端子および取り込んだ電力を電源線へ出力する出力端子と、前記電源の状態を検出する電源状態検出手段と、前記電源の状態に応じた信号を通信線へ出力する統合制御部と、を有する統合制御手段と、前記電源線から電力を取り込む入力端子および取り込んだ電力を電装品に出力する出力端子と、前記通信線に出力された統合制御部の出力信号に応じて電装品の電力を制御する電装品制御部と、を有する電源端末と、を備えた車載用電源管理装置において、前記電源端末と電装品とを一体化させ、電装品ユニットとしたことを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の車載用電源管理装置において、前記統合制御部に、電装品ユニット毎に設定された固有のIDと、電源の状態に応じて各電装品ユニットの電源ON/OFFが設定された電源管理情報とが記憶された記憶部を設け、前記電装品制御部に、自身のIDを認識するID認識部を設け、前記統合制御部は、電源の状態と電源管理情報とに応じてIDを含む電源ON/OFF信号を出力し、前記電装品制御部は、自身のIDを含む電源ON/OFF信号に応じて電装品の電力を制御することを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の車載用電源管理装置において、前記電装品制御部に、電源の状態に応じて電源ON/OFFが設定された電源管理情報が記憶された記憶部を設け、前記統合制御部は、電源の状態を示す電源状態信号を出力し、前記電装品制御部は、電源状態信号と電源管理情報とに応じて電装品の電力を制御することを特徴とする。
【0012】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明では、車載電装品と、この電装品の電力を制御する電源端末とを、電装品ユニットとして一体化させたため、統合制御ユニットと電装品ユニットの接続は、電源線と通信線のみとなる。
【0013】
よって、新たな電装品を追加する場合に、統合制御ユニットを電源線および通信線に接続するだけで済むため、電源端末と電装品とを別体に設けた従来技術と比較して、電装品の追加が容易である。さらに、電源と各電装品とをそれぞれ電源線で接続したものに比して、電源線のボリュームダウンを図ることができる。
【0014】
請求項2に記載の発明では、統合制御ユニットの統合制御部は、電源の状態と電源管理情報とに応じて、IDを含む電源ON/OFF信号を出力する。一方、電装品ユニットの電装品制御部は、自身のIDを含む電源ON/OFF信号に応じて電装品の電力を制御する。
【0015】
すなわち、各電装品ユニットの電源ON/OFFを、統合制御手段側で一括して管理する構成としたため、電装品ユニットの構造を単純化することができる。よって、エアコンの制御装置やメータ制御ユニットなど、車両に標準で装備される電装品ユニットの電源管理装置として適用した場合、装置の低コスト化を図ることができる。
【0016】
請求項3に記載の発明では、統合制御ユニットの統合制御部は、電源の状態を示す電源状態信号を出力する。一方、電装品ユニットの電装品制御部は、電源状態信号と電源管理情報とに応じて電装品の電力を制御する。
【0017】
すなわち、各電装品ユニットの電源ON/OFFを、個々の電装品ユニット側で管理する構成としたため、新しい電装品ユニットを追加したとき、統合制御ユニット側に、追加した電装品ユニットのデータを知らせる必要がない。よって、カーナビゲーションシステムなど、車両にオプションで装備される電装品ユニットの電源管理装置として適用した場合、電装品ユニットの追加作業を楽に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の車載用電源管理装置を実現する実施の形態を、第1実施例と第2実施例に基づいて説明する。
【0019】
(第1実施例)
まず、構成を説明する。
図1は、第1実施例の車載用電源管理装置を示すシステム構成図である。
【0020】
図において、1は統合制御ユニット(統合制御手段)、2は電装品ユニット、3は電源ライン(電源線)、4は通信ライン(通信線)であり、電装品ユニット2は、電源ライン3および通信ライン4を介して統合制御ユニット1に接続されている。なお、図1では、説明の便宜上、3つの電装品ユニット2a〜2cのみ図示している。
【0021】
まず、統合制御ユニット1の構成について説明する。
統合制御ユニット1は、電源装置11と、CPU(統合制御部)12とを主要な構成としている。
【0022】
電源装置11は、バッテリ(電源)から供給される電力を電源ライン3に供給する。この電源装置11には、バッテリおよびイグニッションキーの状態(電源状態)と、エンジンスタータモータの状態を示す信号が入力される。
【0023】
CPU12は、電源装置11に入力される電源状態と、電源装置11に予め登録された各電装品ユニット2の電源管理情報(どの電源状態のとき電源ON/OFFを行うかを設定した情報)とを読み込み、これらに基づいて各電装品ユニット2に設定されたIDを含む電源ON/OFF指令データを、通信IC13を介して通信ライン4aに出力する。
【0024】
また、CPU12は、電源装置11に入力されるエンジンスタータモータの状態を読み込み、エンジンスタータモータが駆動状態である場合には、電源装置11の接点14をOFFし、エンジン始動時のバッテリ負荷軽減を図るよう設定されている。
【0025】
なお、CPU12には、通信IC13を介して、通信ライン4bに出力された各電装品ユニット2の電源ON/OFF状態が入力される。
【0026】
次に、電装品ユニット2の構成を説明する。
電装品ユニット2は、電源端末21と、CPU(電装品制御部)22とを主要な構成としている。
【0027】
電源端末21は、電源ライン3に接続され、CPU12からの電源ON/OFF指令信号に応じて電装品ユニット2の電源ON/OFFを行う。
【0028】
通信IC23は、通信ライン4aおよび4bから自身のIDを含む電源ON/OFF指令データを受信したとき、電源端末21に電源ON/OFF指令信号を出力する。また、各電装品ユニット2の電源ON/OFF状態を、通信ライン4aおよび4bに出力する。
通信IC23は、電源端末21により常に電源を供給されている。また、通信IC23は、通信ライン4aから入力された情報を電源端末21へ出力する。
【0029】
なお、電源ライン3に新たな電装品ユニット2が接続された場合には、その電装品ユニット2の電源端末21は、統合制御ユニット1に対して新たに追加されたことを示す任意のデータを送出するよう設定されている。統合制御ユニット1は、未知の電装品ユニット2からデータを受けたとき、この電装品ユニット2に固有のIDを割り当てる。
【0030】
次に、作用を説明する。
[IGNON時の電源管理制御作用]
統合制御ユニット1において、電源装置11にIGNONを示す信号が入力されると、CPU12はその信号を読み込み、電源装置11からIGNON時に電源ON/OFFするよう設定された電装品ユニット2の電源管理情報を読み込む。
【0031】
CPU12は、IGNON時に電源ONするよう設定された電装品ユニット2のID、すなわち、図2に示すID(n+1)〜ID(n+m)が割り振られた電装品ユニット2に対し、対応するIDを含む電源ON指令データをそれぞれ通信ライン4aに出力する。
【0032】
通信ライン4aに接続された全ての電装品ユニット2は、通信ライン4aに出力された電源ON指令データを読み込む。続いて、ID(n+1)〜ID(n+m)が割り振られた電装品ユニット2では、通信IC23が電源ON指令信号を電源端末21へ出力することにより、バッテリから電力が供給される。
【0033】
次に、効果を説明する。
第1実施例の車載用電源管理装置にあっては、次に列挙する効果を得ることができる。
【0034】
(1) 統合制御ユニット1と電装品ユニット2を、共通の電源ライン3のみを介して接続する構成としたため、バッテリから各電装品ユニット2に至るまでの電源ラインの本数が少なくて済み、従来品と比較して、電源ラインのボリュームダウンを図ることができる。
【0035】
(2) 全ての電装品ユニット2の電源ON/OFFを、統合制御ユニット1が一括して管理する構成としたため、各電装品ユニット2の構成を単純化でき、エアコンの制御装置やメータ制御ユニットなど、車両に標準で装備される電装品ユニット2の電源管理装置として適用した場合、装置の低コスト化を図ることができる。
【0036】
(3) 新たに電装品ユニット2を追加する場合には、電装品ユニット2の通信ICを電源ライン3および通信ライン4に接続するだけで済むため、従来品に比して、組み付け作業の容易化を図ることができる。
【0037】
(第2実施例)
まず、構成を説明する。
第1実施例の車両用電源管理装置では、統合制御ユニット1が一括して各電装品ユニット2の電源ON/OFF管理を行ったのに対し、第2実施例では、電装品ユニット2が個々で電源ON/OFFの管理を行う点で第1実施例と異なる。
【0038】
すなわち、統合制御ユニット1のCPU12は、電源装置11に入力される電源状態を読み込んだとき、その電源状態のみを通信ライン4aに出力する。一方、電装品ユニット2の電源端末21には、予め電源管理情報が登録されており、CPU22は、読み込んだ電源状態と電源管理情報とに基づいて、電源ON/OFF指令信号を電源端末21に出力する。
【0039】
次に、作用を説明する。
[IGNON時の電源管理制御作用]
統合制御ユニット1において、電源装置11にIGNONを示す信号が入力されると、CPU12はその信号を読み込み、IGNONを示す信号を通信ライン4aに出力する。
【0040】
通信ライン4aに接続された全ての電装品ユニット2は、通信ライン4aに出力されたIGNONを示す信号を読み込む。そして、図3に示すように、ID(n+1)〜ID(n+m)が割り当てられた電装品ユニット2では、通信IC23が電源ON/OFF指令信号を電源端末21へ出力することにより、バッテリから電力が供給される。
【0041】
次に、効果を説明する。
第2実施例の車載用電源管理装置にあっては、次に列挙する効果を得ることができる。
【0042】
(4) 電装品ユニット2の電源ON/OFFを、個々の電装品ユニット2側で管理する構成としたため、統合制御ユニット1の電源装置11において、電源管理情報を記憶する領域が不必要となる。よって、第1実施例と比較して、統合制御ユニット1の構成を単純化することができる。また、新しい電装品ユニット2を追加したとき、統合制御ユニット1側に、追加した電装品ユニットのデータを知らせる必要がない。よって、カーナビゲーションシステムなど、車両にオプションで装備される電装品ユニット2の電源管理装置として適用した場合、電装品ユニット2の追加作業を楽に行うことができる。
【0043】
(その他の実施の形態)
以上、本発明を実現する実施の形態を第1実施例と第2実施例に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は第1実施例と第2実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0044】
例えば、第1実施例に示した方法を採用している場合でも、未知の電装品ユニットの接続台数が、統合制御ユニットに予め用意された追加用のメモリ領域に入らなくなったとき、その旨を通信ラインを通じ、各電装品ユニットに通知するとともに、第2実施例の方法に切り換える構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の車載用電源管理装置を示すシステム構成図である。
【図2】第1実施例の作用を示すブロック図である。
【図3】第2実施例の作用を示すブロック図である。
【図4】従来例を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
1 統合制御ユニット
2 電装品ユニット
3 電源ライン
4 通信ライン
11 電源装置
12 CPU
13 通信IC
14 接点
21 電源端末
22 CPU
23 通信IC
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載された電装品の電源を制御する車載用電源管理装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両に搭載される各種の電装品は、バッテリまたはキーシリンダから専用の電源ラインが接続されている。ところが、ACC駆動、IGN駆動、さらにはバッテリによるバックアップが必要なものなど、電装品毎に電源の管理方法が異なるため、個々の電装品に専用の電源ラインが必要となる。このため、近年の車載機器の高度化による電装品の搭載量増大に伴い、電源ラインの肥大化が問題となっている。
【0003】
この問題を解決する技術としては、例えば、図4に示すような電源端末装置が知られている。構成を説明すると、バッテリと電源ラインで接続された電源分配器に、電源ラインおよび通信ラインを介して複数の電源端末が接続され、各電源端末に、電源ラインを介して1つないし2つの電装品(装置)が接続されている。
【0004】
電源分配器は、スイッチ群入力端末からスイッチの状態信号、例えば、ACCのON信号を受け取ったとき、通信ラインを介して各電源端末にイグニッションキーがACCの位置にある旨の信号を送信する。これを受けて各電源端末は、該当する電装品に対して電力供給を行う。
【0005】
このような構成とすることにより、電装品毎にバッテリまたはキーシリンダから専用の電源ラインを接続する場合と比較して、電源ラインのボリュームダウンを図ることができる(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−238135号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術にあっては、電装品が電源端末を介して電源および通信ラインに接続されているため、車両に新たな電装品を追加するとき、場合によっては電源端末も新たに追加する必要があり、電装品の追加が面倒であるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、電源ラインのボリュームダウンを図りつつ、電装品追加の容易化を図る車載用電源管理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明請求項1に記載の車載用電源管理装置では、電源から電力を取り込む入力端子および取り込んだ電力を電源線へ出力する出力端子と、前記電源の状態を検出する電源状態検出手段と、前記電源の状態に応じた信号を通信線へ出力する統合制御部と、を有する統合制御手段と、前記電源線から電力を取り込む入力端子および取り込んだ電力を電装品に出力する出力端子と、前記通信線に出力された統合制御部の出力信号に応じて電装品の電力を制御する電装品制御部と、を有する電源端末と、を備えた車載用電源管理装置において、前記電源端末と電装品とを一体化させ、電装品ユニットとしたことを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の車載用電源管理装置において、前記統合制御部に、電装品ユニット毎に設定された固有のIDと、電源の状態に応じて各電装品ユニットの電源ON/OFFが設定された電源管理情報とが記憶された記憶部を設け、前記電装品制御部に、自身のIDを認識するID認識部を設け、前記統合制御部は、電源の状態と電源管理情報とに応じてIDを含む電源ON/OFF信号を出力し、前記電装品制御部は、自身のIDを含む電源ON/OFF信号に応じて電装品の電力を制御することを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の車載用電源管理装置において、前記電装品制御部に、電源の状態に応じて電源ON/OFFが設定された電源管理情報が記憶された記憶部を設け、前記統合制御部は、電源の状態を示す電源状態信号を出力し、前記電装品制御部は、電源状態信号と電源管理情報とに応じて電装品の電力を制御することを特徴とする。
【0012】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明では、車載電装品と、この電装品の電力を制御する電源端末とを、電装品ユニットとして一体化させたため、統合制御ユニットと電装品ユニットの接続は、電源線と通信線のみとなる。
【0013】
よって、新たな電装品を追加する場合に、統合制御ユニットを電源線および通信線に接続するだけで済むため、電源端末と電装品とを別体に設けた従来技術と比較して、電装品の追加が容易である。さらに、電源と各電装品とをそれぞれ電源線で接続したものに比して、電源線のボリュームダウンを図ることができる。
【0014】
請求項2に記載の発明では、統合制御ユニットの統合制御部は、電源の状態と電源管理情報とに応じて、IDを含む電源ON/OFF信号を出力する。一方、電装品ユニットの電装品制御部は、自身のIDを含む電源ON/OFF信号に応じて電装品の電力を制御する。
【0015】
すなわち、各電装品ユニットの電源ON/OFFを、統合制御手段側で一括して管理する構成としたため、電装品ユニットの構造を単純化することができる。よって、エアコンの制御装置やメータ制御ユニットなど、車両に標準で装備される電装品ユニットの電源管理装置として適用した場合、装置の低コスト化を図ることができる。
【0016】
請求項3に記載の発明では、統合制御ユニットの統合制御部は、電源の状態を示す電源状態信号を出力する。一方、電装品ユニットの電装品制御部は、電源状態信号と電源管理情報とに応じて電装品の電力を制御する。
【0017】
すなわち、各電装品ユニットの電源ON/OFFを、個々の電装品ユニット側で管理する構成としたため、新しい電装品ユニットを追加したとき、統合制御ユニット側に、追加した電装品ユニットのデータを知らせる必要がない。よって、カーナビゲーションシステムなど、車両にオプションで装備される電装品ユニットの電源管理装置として適用した場合、電装品ユニットの追加作業を楽に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の車載用電源管理装置を実現する実施の形態を、第1実施例と第2実施例に基づいて説明する。
【0019】
(第1実施例)
まず、構成を説明する。
図1は、第1実施例の車載用電源管理装置を示すシステム構成図である。
【0020】
図において、1は統合制御ユニット(統合制御手段)、2は電装品ユニット、3は電源ライン(電源線)、4は通信ライン(通信線)であり、電装品ユニット2は、電源ライン3および通信ライン4を介して統合制御ユニット1に接続されている。なお、図1では、説明の便宜上、3つの電装品ユニット2a〜2cのみ図示している。
【0021】
まず、統合制御ユニット1の構成について説明する。
統合制御ユニット1は、電源装置11と、CPU(統合制御部)12とを主要な構成としている。
【0022】
電源装置11は、バッテリ(電源)から供給される電力を電源ライン3に供給する。この電源装置11には、バッテリおよびイグニッションキーの状態(電源状態)と、エンジンスタータモータの状態を示す信号が入力される。
【0023】
CPU12は、電源装置11に入力される電源状態と、電源装置11に予め登録された各電装品ユニット2の電源管理情報(どの電源状態のとき電源ON/OFFを行うかを設定した情報)とを読み込み、これらに基づいて各電装品ユニット2に設定されたIDを含む電源ON/OFF指令データを、通信IC13を介して通信ライン4aに出力する。
【0024】
また、CPU12は、電源装置11に入力されるエンジンスタータモータの状態を読み込み、エンジンスタータモータが駆動状態である場合には、電源装置11の接点14をOFFし、エンジン始動時のバッテリ負荷軽減を図るよう設定されている。
【0025】
なお、CPU12には、通信IC13を介して、通信ライン4bに出力された各電装品ユニット2の電源ON/OFF状態が入力される。
【0026】
次に、電装品ユニット2の構成を説明する。
電装品ユニット2は、電源端末21と、CPU(電装品制御部)22とを主要な構成としている。
【0027】
電源端末21は、電源ライン3に接続され、CPU12からの電源ON/OFF指令信号に応じて電装品ユニット2の電源ON/OFFを行う。
【0028】
通信IC23は、通信ライン4aおよび4bから自身のIDを含む電源ON/OFF指令データを受信したとき、電源端末21に電源ON/OFF指令信号を出力する。また、各電装品ユニット2の電源ON/OFF状態を、通信ライン4aおよび4bに出力する。
通信IC23は、電源端末21により常に電源を供給されている。また、通信IC23は、通信ライン4aから入力された情報を電源端末21へ出力する。
【0029】
なお、電源ライン3に新たな電装品ユニット2が接続された場合には、その電装品ユニット2の電源端末21は、統合制御ユニット1に対して新たに追加されたことを示す任意のデータを送出するよう設定されている。統合制御ユニット1は、未知の電装品ユニット2からデータを受けたとき、この電装品ユニット2に固有のIDを割り当てる。
【0030】
次に、作用を説明する。
[IGNON時の電源管理制御作用]
統合制御ユニット1において、電源装置11にIGNONを示す信号が入力されると、CPU12はその信号を読み込み、電源装置11からIGNON時に電源ON/OFFするよう設定された電装品ユニット2の電源管理情報を読み込む。
【0031】
CPU12は、IGNON時に電源ONするよう設定された電装品ユニット2のID、すなわち、図2に示すID(n+1)〜ID(n+m)が割り振られた電装品ユニット2に対し、対応するIDを含む電源ON指令データをそれぞれ通信ライン4aに出力する。
【0032】
通信ライン4aに接続された全ての電装品ユニット2は、通信ライン4aに出力された電源ON指令データを読み込む。続いて、ID(n+1)〜ID(n+m)が割り振られた電装品ユニット2では、通信IC23が電源ON指令信号を電源端末21へ出力することにより、バッテリから電力が供給される。
【0033】
次に、効果を説明する。
第1実施例の車載用電源管理装置にあっては、次に列挙する効果を得ることができる。
【0034】
(1) 統合制御ユニット1と電装品ユニット2を、共通の電源ライン3のみを介して接続する構成としたため、バッテリから各電装品ユニット2に至るまでの電源ラインの本数が少なくて済み、従来品と比較して、電源ラインのボリュームダウンを図ることができる。
【0035】
(2) 全ての電装品ユニット2の電源ON/OFFを、統合制御ユニット1が一括して管理する構成としたため、各電装品ユニット2の構成を単純化でき、エアコンの制御装置やメータ制御ユニットなど、車両に標準で装備される電装品ユニット2の電源管理装置として適用した場合、装置の低コスト化を図ることができる。
【0036】
(3) 新たに電装品ユニット2を追加する場合には、電装品ユニット2の通信ICを電源ライン3および通信ライン4に接続するだけで済むため、従来品に比して、組み付け作業の容易化を図ることができる。
【0037】
(第2実施例)
まず、構成を説明する。
第1実施例の車両用電源管理装置では、統合制御ユニット1が一括して各電装品ユニット2の電源ON/OFF管理を行ったのに対し、第2実施例では、電装品ユニット2が個々で電源ON/OFFの管理を行う点で第1実施例と異なる。
【0038】
すなわち、統合制御ユニット1のCPU12は、電源装置11に入力される電源状態を読み込んだとき、その電源状態のみを通信ライン4aに出力する。一方、電装品ユニット2の電源端末21には、予め電源管理情報が登録されており、CPU22は、読み込んだ電源状態と電源管理情報とに基づいて、電源ON/OFF指令信号を電源端末21に出力する。
【0039】
次に、作用を説明する。
[IGNON時の電源管理制御作用]
統合制御ユニット1において、電源装置11にIGNONを示す信号が入力されると、CPU12はその信号を読み込み、IGNONを示す信号を通信ライン4aに出力する。
【0040】
通信ライン4aに接続された全ての電装品ユニット2は、通信ライン4aに出力されたIGNONを示す信号を読み込む。そして、図3に示すように、ID(n+1)〜ID(n+m)が割り当てられた電装品ユニット2では、通信IC23が電源ON/OFF指令信号を電源端末21へ出力することにより、バッテリから電力が供給される。
【0041】
次に、効果を説明する。
第2実施例の車載用電源管理装置にあっては、次に列挙する効果を得ることができる。
【0042】
(4) 電装品ユニット2の電源ON/OFFを、個々の電装品ユニット2側で管理する構成としたため、統合制御ユニット1の電源装置11において、電源管理情報を記憶する領域が不必要となる。よって、第1実施例と比較して、統合制御ユニット1の構成を単純化することができる。また、新しい電装品ユニット2を追加したとき、統合制御ユニット1側に、追加した電装品ユニットのデータを知らせる必要がない。よって、カーナビゲーションシステムなど、車両にオプションで装備される電装品ユニット2の電源管理装置として適用した場合、電装品ユニット2の追加作業を楽に行うことができる。
【0043】
(その他の実施の形態)
以上、本発明を実現する実施の形態を第1実施例と第2実施例に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は第1実施例と第2実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0044】
例えば、第1実施例に示した方法を採用している場合でも、未知の電装品ユニットの接続台数が、統合制御ユニットに予め用意された追加用のメモリ領域に入らなくなったとき、その旨を通信ラインを通じ、各電装品ユニットに通知するとともに、第2実施例の方法に切り換える構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の車載用電源管理装置を示すシステム構成図である。
【図2】第1実施例の作用を示すブロック図である。
【図3】第2実施例の作用を示すブロック図である。
【図4】従来例を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
1 統合制御ユニット
2 電装品ユニット
3 電源ライン
4 通信ライン
11 電源装置
12 CPU
13 通信IC
14 接点
21 電源端末
22 CPU
23 通信IC
Claims (3)
- 電源から電力を取り込む入力端子および取り込んだ電力を電源線へ出力する出力端子と、前記電源の状態を検出する電源状態検出手段と、前記電源の状態に応じた信号を通信線へ出力する統合制御部と、を有する統合制御手段と、
前記電源線から電力を取り込む入力端子および取り込んだ電力を電装品に出力する出力端子と、前記通信線に出力された統合制御部の出力信号に応じて電装品の電力を制御する電装品制御部と、を有する電源端末と、
を備えた車載用電源管理装置において、
前記電源端末と電装品とを一体化させ、電装品ユニットとしたことを特徴とする車載用電源管理装置。 - 請求項1に記載の車載用電源管理装置において、
前記統合制御部に、電装品ユニット毎に設定された固有のIDと、電源の状態に応じて各電装品ユニットの電源ON/OFFが設定された電源管理情報とが記憶された記憶部を設け、
前記電装品制御部に、自身のIDを認識するID認識部を設け、
前記統合制御部は、電源の状態と電源管理情報とに応じてIDを含む電源ON/OFF信号を出力し、
前記電装品制御部は、自身のIDを含む電源ON/OFF信号に応じて電装品の電力を制御することを特徴とする車載用電源管理装置。 - 請求項1に記載の車載用電源管理装置において、
前記電装品制御部に、電源の状態に応じて電源ON/OFFが設定された電源管理情報が記憶された記憶部を設け、
前記統合制御部は、電源の状態を示す電源状態信号を出力し、
前記電装品制御部は、電源状態信号と電源管理情報とに応じて電装品の電力を制御することを特徴とする車載用電源管理装置。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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