JP2006316639A - メインリレー故障診断方法及び電子制御装置 - Google Patents

メインリレー故障診断方法及び電子制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】制御(操作)系統も含めたメインリレーの故障診断を合理的に、しかも早期に実現することのできるメインリレー故障診断方法及び該メインリレーの故障診断を実行する電子制御装置を提供する。
【解決手段】電子制御装置100は、マイクロコンピュータ101から発せられるカット要求信号SDに基づきメインリレー202をオフ状態に制御してマイクロコンピュータ101への給電を停止する。このような電子制御装置100において、マイクロコンピュータ101がカット要求信号SDを送信して以降、電気負荷301の駆動を試み、この電気負荷301の駆動の試みによって同電気負荷301が正常に駆動されるか否かに基づいてメインリレー202のオフ状態への制御不能な状態にある旨を診断するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば車両の電子制御装置に搭載されるマイクロコンピュータや各種アクチュエータ等の電気負荷への給電制御に際して操作されるメインリレーの故障の有無を診断するメインリレー故障診断方法及び同メインリレーの故障診断を実行する電子制御装置に関する。
自動車等の車両に搭載されるエンジンシステムは通常、その多くが自己診断(ダイアグノーシス)機能を備えている。そして、その自己診断に際しては、エンジンの状態変化等を考慮した上で、誤診断することのない運転状態を検出し、その運転状態において診断を実行するようにしている。
ただし、診断の内容(対象)によっては、エンジンの運転状態が上記誤診断することのない状態に維持される機会が極めて少なく、エンジンが稼働している期間だけでは十分な診断を行うことのできないものもある。そして、そのような診断対象の一つとして、例えば特許文献1に記載されたエバポパージシステムがある。
このエバポパージシステムとは周知のように、燃料タンク内で発生する燃料蒸気(エバポ)をキャニスタに捕集し、その捕集された燃料蒸気を、エンジンの運転状態に応じて、キャニスタの大気孔から吸入する新気とともに同キャニスタからエンジンの吸気通路へパージするシステムである。このため、同システムには基本的に、上記キャニスタをはじめ、燃料タンクとこのキャニスタとを連通するエバポ通路や、同キャニスタと上記吸気通路とを連通するパージ通路等が設けられている。そしてその診断に際しては、燃料タンクやこれら各通路を含むエバポパージ系を閉塞した状態で同系内の圧力を強制的に変化させ、その後の圧力の復帰態様に基づいて異常の有無、すなわち系内(主にエバポ通路やパージ通路)での穴空きや亀裂等に起因するリークの有無を検査することとなる。
エバポパージシステムの診断にあってはこのように、上記系内の圧力を強制的に変化させた後の圧力の復帰態様を監視することとなるため、診断中に例えば上記燃料タンク内の燃料が振動したり、燃料温度が変化したりするようなことがあると、この振動や温度変化に起因して生じる圧力変化が上記系内に及ぼす影響も無視できないものとなる。
そこで従来は、イグニションスイッチのオフ操作に基づきエンジンが停止した後、一定時間が経過してから自動的に電子制御装置を再起動して、このような診断対象の自己診断を実行するようにした装置なども提案されている(例えば特許文献2参照)。
ちなみにこの場合、上記電子制御装置としては、ソークタイマが内蔵された電子制御装置が採用される。そして、このソークタイマにセットされたタイマ時間(起動設定時間)が経過することに基づきメインリレーがオン状態に操作されて当該電子制御装置の備えるマイクロコンピュータへの給電が開始され、ひいては同電子制御装置が上記診断の実行のために起動されることとなる。
特開平8−35452号公報 特開2003−254172号公報
ところで、このようなシステムにあっては、メインリレーの駆動回路やソークタイマ、あるいはメインリレー自身の異常によって同メインリレーが常時オン状態となるような故障が発生すると、上記電子制御装置等への給電が継続されることとなり、ひいては車載バッテリの蓄電容量の低下が生じ、最悪の場合、いわゆるバッテリ上がりが生じてしまう。しかし従来、上記メインリレーも含めて、その制御系統等の故障の有無を診断する手法は確立されておらず、早期の対策が望まれている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、制御(操作)系統も含めたメインリレーの故障診断を合理的に、しかも早期に実現することのできるメインリレー故障診断方法及び該メインリレーの故障診断を実行する電子制御装置を提供することにある。
こうした目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車両のイグニションスイッチの操作を監視するマイクロコンピュータと該マイクロコンピュータを自動起動するソークタイマとを備え、上記イグニションスイッチがオン操作されること、及び上記ソークタイマに設定された時間に到達すること、の論理和条件に基づきメインリレーをオン状態に制御して車載バッテリから上記マイクロコンピュータへの給電を開始し、同マイクロコンピュータから発せられる給電停止指令に基づき上記メインリレーをオフ状態に制御してマイクロコンピュータへの給電を停止する電子制御装置を通じて上記メインリレーの故障の有無を診断する方法として、上記マイクロコンピュータが上記給電停止指令を発して以降、上記電子制御装置に接続されている電気負荷の状態を監視し、この監視する電気負荷の状態に基づいて上記メインリレーがオフ状態への制御不能な状態にある旨を診断するようにした。
一般に、メインリレーがオフ状態への制御不能な状態にあるときには、マイクロコンピュータから上記給電停止指令が発せられてもメインリレーがオフ状態とならないため、マイクロコンピュータはもとより、電子制御装置に接続されている電気負荷への給電も継続されることとなる。このため、メインリレー故障診断方法としてのこのような方法によれば、マイクロコンピュータ自身への給電が継続され続ける限り上記電気負荷の状態、すなわち同電気負荷への給電状態が維持されるといった極めて合理的な原理に基づいて上記メインリレーがオフ状態への制御不能な状態にある旨の診断、すなわち制御(操作)系統も含めたメインリレーの故障診断を的確に行うことができるようになる。しかも、このようなメインリレー故障診断方法によれば、上記マイクロコンピュータが上記給電停止指令を発した直後にメインリレーの故障診断が可能となるため、同故障についての早期診断も併せて実現されることとなる。
また、このような診断方法を採用する場合、例えば請求項2に記載の発明によるように、上記電気負荷の状態の監視を、マイクロコンピュータを通じて上記電気負荷の駆動を試みたときの該電気負荷の駆動態様の監視として行うことがより有効である。上述したように、メインリレーがオフ状態への制御不能な状態にあるときには、電気負荷の状態もメインリレーがオフ状態へと制御される以前の状態に維持されている。ただし、メインリレーがオフ状態へと制御される以前に、例えば電気負荷自身の故障やその給電経路の断線故障等がある場合には、上記診断結果に対する信頼性も自ずと低下する。この点、上記給電停止指令が発せられて以降、上記電気負荷の駆動を試みて同電気負荷の駆動態様を監視することとすれば、メインリレーの故障診断にかかる信頼性も自ずと高く維持されるようになる。
なお、この電気負荷の駆動を試みる際の具体的な方法としては、例えば、請求項3に記載の発明によるように、
(イ)上記マイクロコンピュータから発せられる給電停止指令が上記ソークタイマを介して上記メインリレーの駆動回路に入力されるものであるときには、上記マイクロコンピュータによる上記電気負荷の駆動の試みを、同マイクロコンピュータが上記ソークタイマに上記給電停止指令を出力して以降の期間を利用して行う。
あるいは、請求項4に記載の発明によるように、
(ロ)上記マイクロコンピュータから発せられる給電停止指令が上記メインリレーの駆動回路に直接入力されるものであるときには、上記マイクロコンピュータによる上記電気負荷の駆動の試みを、同マイクロコンピュータが上記メインリレーの駆動回路に上記給電停止指令を出力して以降の期間を利用して行う。
等々、の方法を採用することができる。ちなみに上記(イ)の方法によれば、例えばソークタイマの故障に起因してメインリレーがオフ状態に至らなかったときにも、やはり上記電気負荷の駆動が試みられることとなるため、こうしたソークタイマの故障も含めたメインリレーの故障診断を行うことができるようになる。他方、上記(ロ)の方法によれば、ソークタイマこそ含まないものの、やはり同様の原理に基づいて駆動回路をも含めたメインリレーの故障診断を行うことができるようになる。
また、これらのメインリレー故障診断方法において、請求項5に記載の発明によるように、上記電気負荷が正常に駆動されたときには、上記マイクロコンピュータを通じた上記給電停止指令の出力、並びにこの給電停止指令を出力して以降の期間を利用しての上記電気負荷の駆動を再度試み、この電気負荷の駆動の再度の試みによっても同電気負荷が正常に駆動されるとき、上記メインリレーがオフ状態への制御不能な状態にある旨を診断するようにすれば、メインリレーの故障の診断にかかる信頼性も自ずと向上するようになる。すなわち、例えばメインリレーの接点固着に起因して該メインリレーがオフ状態への制御不能な状態に陥ることもあるが、この種のメインリレーの故障は一時的である場合も多い。そして、このような一時的な故障は上記給電停止指令の再出力を通じて解消され得ることも経験的に知られている。このため、マイクロコンピュータによる上記給電停止指令の再出力、いわばリトライによっても上記電気負荷が正常に再び駆動されるようなことがあれば、メインリレーをはじめ、その制御(操作)系統に回復不能な故障が発生している可能性が高いと推定できる。したがって、このようなリトライを実行することとすれば、より高い信頼性のもとにメインリレーの故障診断が実現されるようになる。
また、請求項2〜5のいずれかに記載のメインリレー故障診断方法において、上記電気負荷の駆動の試みによって該電気負荷が正常に駆動されたときには、例えば請求項6に記載の発明によるように、
(ハ)そのときの電気負荷への駆動指令に対する該電気負荷の追従性に基づいて同電気負荷の給電経路の断線故障の有無を併せて診断する。
あるいは、請求項7に記載の発明によるように、
(ニ)そのときに電気負荷に流れる電流の抽出に基づいて同電気負荷の給電経路の断線故障の有無を併せて診断する。
等々の方法を採用することとすれば、メインリレーがオフ状態への制御不能な状態にある旨の診断に加えて、上記電気負荷の給電経路の断線故障の有無の診断も合わせて実行することが可能となり、電子制御装置としての保守性もより好適に維持されるようになる。
また、請求項2〜7のいずれかに記載のメインリレー故障診断方法において、請求項8に記載の発明によるように、上記マイクロコンピュータが上記給電停止指令を発して以降の経過時間を同マイクロコンピュータを通じて監視し、該監視する経過時間が上記給電停止指令に基づき上記メインリレーがオフ状態に制御されるべき時間に対応する値として設定された判定値、いわば設定遅延時間を超過したとき、上記電気負荷の駆動を試みるようにすれば、上述したメインリレーの接点固着等の一時的な故障についても上記設定遅延時間によって吸収される可能性が高くなり、より高い信頼性のもとにメインリレーの故障診断が実現されるようになる。
なお、請求項8に記載のメインリレー故障診断方法において、特に請求項9に記載の発明によるように、上記判定値(設定遅延時間)を、上記給電停止指令に基づき上記メインリレーがオフ状態に制御されるべき時間に所定の余裕時間を持たせた値として設定することとすれば、上記接点固着等の一時的な故障が吸収される可能性もさらに高くなり、当該故障診断にかかる信頼性のさらなる向上が図られるようになる。
また、請求項1〜9のいずれかに記載のメインリレー故障診断方法において、請求項10に記載の発明によるように、上記診断の結果、故障有りの診断がなされたときには、報知装置を通じてその旨を報知するとともに、該診断結果を不揮発性のメモリに格納するようにすることが望ましい。このようにすれば、メインリレーの故障が生じた際には車両の搭乗者にいち早くその旨を報知することができ、ひいてはディーラー等への退避走行を通じてバッテリ上がり等の不都合も未然に防止することができるようになるとともに、不揮発性メモリへの格納内容の参照を通じて故障の原因解析を早期に実施することができるようになる。
一方、請求項11に記載の発明では、車両のイグニションスイッチの操作を監視するマイクロコンピュータと該マイクロコンピュータを自動起動するソークタイマとを備え、上記イグニションスイッチがオン操作されること、及び上記ソークタイマに設定された時間に到達すること、の論理和条件に基づきメインリレーをオン状態に制御して車載バッテリから上記マイクロコンピュータへの給電を開始し、同マイクロコンピュータから発せられる給電停止指令に基づき上記メインリレーをオフ状態に制御してマイクロコンピュータへの給電を停止する電子制御装置として、上記マイクロコンピュータが上記給電停止指令を発して以降、上記電子制御装置に接続されている電気負荷の状態を監視し、この監視する電気負荷の状態に基づいて上記メインリレーがオフ状態への制御不能な状態にある旨を診断する故障診断手段を備える構成とした。
電子制御装置としてこのような構成によれば、故障診断手段による上記請求項1に記載のメインリレー故障診断方法の実施を通じて、やはりメインリレーの故障診断を合理的に行うことができるようになるとともに、その診断を早期に実現することができるようになる。
また、このような電子制御装置において、請求項12に記載の発明によるように、上記故障診断手段が、上記電気負荷の状態の監視を、上記マイクロコンピュータを通じて上記電気負荷の駆動を試みたときの該電気負荷の駆動態様の監視として行う構成とすれば、上記請求項2に記載のメインリレー故障診断方法のもとに、メインリレーの故障診断にかかる信頼性もより好適に維持されるようになる。
なお、このような故障診断手段としての具体的な構成としては、例えば、請求項13に記載の発明によるように、
(A)上記マイクロコンピュータから発せられる給電停止指令が上記ソークタイマを介して上記メインリレーの駆動回路に入力されるものであるときには、上記マイクロコンピュータによる上記電気負荷の駆動の試みを、同マイクロコンピュータが上記ソークタイマに上記給電停止指令を出力して以降の期間を利用して行う。
あるいは、請求項11に記載の発明によるように、
(B)上記マイクロコンピュータから発せられる給電停止指令が上記メインリレーの駆動回路に直接入力されるものであるときには、上記マイクロコンピュータによる上記電気負荷の駆動の試みを、同マイクロコンピュータが上記メインリレーの駆動回路に上記給電停止指令を出力して以降の期間を利用して行う。
等々、の構成を採用することができる。ちなみに上記(A)の構成によれば、先の(イ)の方法のもとに、ソークタイマの故障の有無も含めたメインリレーの故障診断を行うことができるようになる。また、上記(B)の構成によれば、これも先の(ロ)の方法のもとに、ソークタイマこそ含まないものの、同様の原理にて、その駆動回路も含めたメインリレーの故障診断を行うことができるようになる。
また、これらの電子制御装置において、請求項15に記載の発明によるように、上記故障診断手段を通じて、上記電気負荷の駆動の試みによって該電気負荷が正常に駆動されたときには、上記マイクロコンピュータを通じた上記給電停止指令の出力、並びにこの給電停止指令を出力して以降の期間を利用しての上記電気負荷の駆動を再度試み、この電気負荷の駆動の再度の試みによっても同電気負荷が正常に駆動されるとき、上記メインリレーがオフ状態への制御不能な状態にある旨を診断するようにすれば、上記請求項5に記載のメインリレー故障診断方法のもとに、電子制御装置による上記メインリレーの故障診断にかかる信頼性のさらなる向上が図られるようになる。
また、請求項12〜15のいずれかに記載の電子制御装置において、上記故障診断手段としての構成として、上記電気負荷の駆動の試みによって該電気負荷が正常に駆動されたとき、例えば、請求項16に記載の発明によるように、
(C)そのときの電気負荷への駆動指令に対する該電気負荷の追従性に基づいて同電気負荷の給電経路の断線故障の有無を併せて診断する。
あるいは、請求項17に記載の発明によるように、
(D)そのときに電気負荷に流れる電流の抽出に基づいて同電気負荷の給電経路の断線故障の有無を併せて診断する。
等々、の構成を採用することとすれば、上記(C)の構成については先の(ハ)の方法のもとに、また上記(D)の構成については先の(ニ)の方法のもとにそれぞれ、上記電気負荷の給電経路の断線故障の有無の診断も合わせて実行することが可能となり、電子制御装置としての保守性もより好適に維持されるようになる。
また、これらの電子制御装置において、上記故障診断手段として、請求項18に記載の発明によるように、上記マイクロコンピュータが上記給電停止指令を発して以降の経過時間を監視し、該監視する経過時間が上記給電停止指令に基づき上記メインリレーがオフ状態に制御されるべき時間に対応する値として設定された判定値、いわば設定遅延時間を超過したとき、上記電気負荷の駆動を試みる構成とすれば、上記請求項8のメインリレー故障診断方法のもとに、上述したメインリレーの接点固着等の一時的な故障についても上記設定遅延時間によって吸収される可能性が高くなり、より高い信頼性のもとにメインリレーの故障診断が実現されるようになる。
なお、請求項18に記載の電子制御装置において、特に請求項19に記載の発明によるように、上記判定値(設定遅延時間)を、上記給電停止指令に基づき上記メインリレーがオフ状態に制御されるべき時間に所定の余裕時間を持たせた値として設定するようにすれば、上記請求項9に記載のメインリレー故障診断方法のもとに、当該故障診断にかかる信頼性のさらなる向上が期待されるようになる。
また、請求項11〜19のいずれかに記載の電子制御装置において、請求項20に記載の発明によるように、上記故障診断手段による上記診断の結果、故障有りと診断されるとき、同故障診断手段によりその旨を報知装置を通じて報知するとともに、該診断結果を不揮発性のメモリに格納する構成とすれば、メインリレーの故障が生じた際には車両の搭乗者にいち早くその旨を報知することができるようになるとともに、ディーラー等への退避走行を通じてバッテリ上がり等の不都合も未然に防止されるようになる。またさらには、不揮発性メモリの格納内容の参照を通じて故障の原因解析を早期に行うことができるようにもなる。
さらに、請求項11〜20のいずれかに記載の電子制御装置において、請求項21に記載の発明によるように、当該電子制御装置が、車両内ネットワークによって他の複数の電子制御装置と相互通信可能に接続されているものであるときに、上記故障診断手段によって上記メインリレーがオフ状態への制御不能な状態にある旨が診断されるとき、該診断結果をフェールセーフ指令として上記他の複数の電子制御装置に対して送信する構成とすれば、より高い信頼性のもとに車両全体としてのフェールセーフ処理を行うことができるようになる。すなわち、近年、車両にあっては、複数の電子制御装置が車両内ネットワークによって相互通信可能に接続されていることが一般的であり、こうした車両内ネットワークを構成する電子制御装置にあっては、メインリレーの故障によってメインリレーのオン状態が継続されることとなれば、その影響は他の電子制御装置へも波及するようになる。その点、電子制御装置としてのこのような構成によれば、メインリレーのオフ状態への制御不能な状態にある旨が診断されたとき、速やかに他の電子制御装置にもその旨を示すフェールセーフ指令が送信されるため、他の各電子制御装置でも、上記フェールセーフ指令に基づき、例えば特定の処理の実行を禁止、あるいは特定の処理を強制実行するなど、上記診断に対する各々適切なフェールセーフ処理を実行することができるようになる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明にかかるメインリレー故障診断方法及び該メインリレー故障診断方法を実行する電子制御装置を、車両において例えばエンジンの運転制御を行う電子制御装置に適用した第1の実施の形態について図1〜図10を参照して説明する。
この実施の形態にかかる電子制御装置も、基本的には前述した従来のソークタイマを備える電子制御装置と同様、ソークタイマにセットされたタイマ時間(起動設定時間)が経過することに基づいてメインリレーがオン状態となり、その結果、当該電子制御装置の構成要素の一つであるマイクロコンピュータへの給電が再開される構成となっている。そして、この実施の形態の電子制御装置にあっても、ソークタイマによる起動のもとに例えば前述したエバポパージシステムの故障診断処理を行い、この故障診断処理が終了すると、上記メインリレーをオフ状態にして再び停止状態となる。ただしこの際、本実施の形態にかかる電子制御装置では、以下に説明する診断処理の実行を通じて、制御(操作)系統を含めた上記メインリレーの故障の有無を診断するようにしている。
図1は、この電子制御装置、及びその周辺回路の構成についてその概要を示したものである。まず、この図1を参照して、同電子制御装置100の内部構成、及びその周辺回路の構成を説明する。
同図1に示されるように、電子制御装置100には、その周辺回路として、MIL(報知装置)108、イグニションスイッチ201、メインリレー202、車載バッテリ203、例えば冷却ファンなどからなる電気負荷301等が接続されている。
そして、電子制御装置100自身は、大きくは、マイクロコンピュータ101、該マイクロコンピュータ101に接続された不揮発性メモリ102、メインリレー駆動回路103、電源回路104、ソークタイマ105、入出力部106、通信回路107、上記電気負荷301を駆動するための電気負荷駆動回路302等を備えて構成されている。なお、電子制御装置100は、上記通信回路107を介して車両内ネットワーク、例えばCAN(Controller Area Network)に接続されており、車両内に搭載された複数の電子制御装置と相互通信可能になっている。また、このうち電気負荷駆動回路302は、パワートランジスタや負荷抵抗等を備えて構成される周知の駆動回路である。そして、当該電子制御装置100では、上記電気負荷301と上記電気負荷駆動回路302とを結ぶ結線と抽出経路303を通じて接続される外部負荷端子TMがマイクロコンピュータ101に設けられている。
また、電子制御装置100において、上記マイクロコンピュータ101は、RAM等、通常の揮発性メモリとして構成されるCPUモニタRAM101bを備えるとともに、その機能的な要素として、通信部101c等を備えている。そして、マイクロコンピュータ101は、通常はこの電子制御装置100のホスト計算機として機能して、エンジンの運転制御や上述したエバポパージシステムの故障診断等をはじめとする各種の処理を実行する部分である。また、この実施の形態において、マイクロコンピュータ101は、上記メインリレー駆動回路103及び上記ソークタイマ105等のメインリレー制御系統を含めたメインリレー202の故障診断を実行する故障診断部101a(故障診断手段)としても機能する。
このような構成において、そして特にこの実施の形態において、マイクロコンピュータ101は、イグニションスイッチ201がオフ操作された際や上記エバポパージシステムの故障診断等が完了した際、上記メインリレー202をオフ状態へと制御する旨のカット要求信号(給電停止指令)SDを通信部101cを介してソークタイマ105に送信する。そして、マイクロコンピュータ101では、上記カット要求信号SDを発して以降の期間を利用して上記電気負荷301の駆動を試み、そのときの上記電気負荷駆動回路302への駆動指令に対する電気負荷301の追従性を監視する。そしてその後、上記駆動指令に基づき上記電気負荷301が正常に駆動されたか否かに基づいて上記メインリレー202がオフ状態への制御不能な状態にある旨を診断するとともに、上記電気負荷301の給電経路の断線故障の有無についても併せて診断するようにしている。また、上記メインリレー202の故障診断において、メインリレー202がオフ状態への制御不能な状態にある旨が診断される場合、マイクロコンピュータ101はその旨を不揮発性メモリ102に記憶して且つ、MIL108の点灯制御を行うとともに、上記通信回路107を介して他の電子制御装置にその旨を示すフェールセーフ指令を送信する。
一方、メインリレー駆動回路103は、メインリレー202の駆動制御を行う回路であり、イグニションスイッチ201のオン操作信号SIGに基づきソークタイマ105を介して出力される駆動指令SK、あるいは以下に詳述するソークタイマ105による駆動指令SKの印加に基づいてメインリレー202をオン制御する。また、上記ソークタイマ105から停止指令SHが印加されることに基づいて同メインリレー202をオフ制御する。なお、メインリレー202は、リレーコイル202aとリレー接点202bとによって構成されており、上記オン制御に基づいてリレーコイル202aに駆動電流が流れることによりリレー接点202bがオン状態となる。そしてこのとき、車載バッテリ203のバッテリ電圧VBATが駆動電圧VBとして電源回路104に印加される。他方、上記オフ制御に基づいてリレーコイル202aへの駆動電流が遮断されることによりリレー接点202bがオフ状態となって、電源回路104への駆動電圧VBの印加も解除される。
また、電源回路104は、上記駆動電圧VBの印加に基づいて上記マイクロコンピュータ101の動作電圧Vmを生成するとともに、車載バッテリ203のバッテリ電圧VBATを直接受け、このバッテリ電圧VBATに基づいて、上記メインリレー駆動回路103やソークタイマ105の動作電圧Vsを生成する回路である。
また、ソークタイマ105は、大きくはタイマカウンタ105a、設定値保持部105b、クロック発生器105c、通信・制御回路105f等を備えて構成されており、イグニションスイッチ201のオン/オフ操作とはかかわりなく、上記電源回路104から印加される動作電圧Vsに基づいて動作する。
ここで、上記タイマカウンタ105aは、クロック発生器105cから発せられる発振信号(クロック)のカウント(計時)を行う、いわゆる計時手段として機能する部分である。また、設定値保持部105bは、ソークタイマ105としての起動設定時間THを記憶保持する部分である。この設定値保持部105bは、例えばレジスタ等によって構成されている。
また、ソークタイマ105において、通信・制御回路105fは、ソークタイマ105とマイクロコンピュータ101との間で起動設定時間TH、タイマカウンタクリア信号、カット要求信号SDや受領通知SR等を授受するための通信インターフェースとして機能する。この通信・制御回路105fは、上記設定値保持部105bに保持される起動設定時間THの書き換えや上記タイマカウンタ105aのカウンタ動作等を制御する部分であると同時に、上記カット要求信号SDに基づく停止指令SHの出力を通じてメインリレー駆動回路103を制御する部分でもある。具体的には、通信・制御回路105fは、マイクロコンピュータ101からの起動設定時間THの入力に基づき、上記設定値保持部105bに保持されている起動設定時間THを書き換えるとともに、タイマカウンタクリア信号が入力されたときには、上記タイマカウンタ105aをクリアする。また、通信・制御回路105fは、マイクロコンピュータ101からのカット要求信号SDが受信されたとき、該カット要求信号SDに応答して受領通知SRを送信するとともに、該カット要求信号SDに基づきメインリレー駆動回路103に対して停止指令SHを出力する。
また、このソークタイマ105は、タイマカウンタ105aによるカウント値と設定値保持部105bに保持されている起動設定時間THとを比較器105dによって比較し、両者が一致したとき、オア回路105eを介して駆動指令SKをメインリレー駆動回路103に出力する。同様に、ソークタイマ105は、イグニションスイッチ201のオン操作信号SIGが入力されたときも、上記オア回路105eを介して駆動指令SKをメインリレー駆動回路103に出力する。
そして、この電子制御装置100において、入出力部106は、各種インターフェース回路やセンサ信号をA/D(アナログ/ディジタル)変換するA/D変換回路、ドライバ回路等を備えて構成される部分である。燃料ポンプや電動ポンプモジュール、パージ制御弁、燃料噴射用インジェクタ等のアクチュエータ類、そして圧力センサ等のセンサ類は、この入出力部106を介して当該電子制御装置100に接続され、その駆動やセンシング(モニタ)等にかかる各種信号の授受が行われる。また、入出力部106には、上記メインリレー202のオフ状態への制御不能な状態にある旨の診断時にマイクロコンピュータ101の故障診断部101aを通じて点灯制御されるMIL108が接続されている。このMIL108は、車室内において搭乗者が視認し易い箇所、例えばメーターパネル等に設けられている。
次に、図2〜図4を併せ参照して、上記マイクロコンピュータ101(図1)の動作概要について説明する。なお、この処理は、例えば100ms(ミリ秒)毎に実行される。
この処理に際しては、まず、マイクロコンピュータ101自身の起動がソークタイマ105による起動か否かについて判定される(ステップS10)。この判定は例えば、イグニションスイッチ201がオフ状態で、オン操作信号SIGがマイクロコンピュータ101に入力されないか否かに基づいて行われる。
そして、マイクロコンピュータ101の起動がソークタイマ105による起動ではないと判定される場合には、すなわちイグニションスイッチ201の操作により起動されたと判定される場合には、次に、図2に破線で示すベース処理が実行される。このベース処理では、まず、イグニションスイッチ201のオン状態からオフ状態への移行が判断される(ステップS11)。このステップS11においてイグニションスイッチ201がオン状態に維持されていると判断される期間は(ステップS11で「No」)、エンジンの通常制御の実行が維持される(ステップS12)。
一方、このイグニションスイッチ201がオフ操作された直後と判断される場合には、マイクロコンピュータ101が停止状態となる前に行うべき後処理として、例えば、電子スロットル制御の全閉位置の学習や各種学習値あるいは必要データの不揮発性メモリ102への書き込み等の処理が実行される(ステップS13)。そして、この後処理が終了してメインリレー202をオフ制御するための条件が整ったか否か、すなわち、メインリレーカット条件が成立したか否かについて判定される(ステップS14)。このステップS14において上記メインリレーカット条件が不成立であると判定されるときには、当該処理が一旦終了される。すなわち、上記メインリレーカット条件が成立するまでの間、上述した後処理の実行が継続されることとなる。一方、上記メインリレーカット条件が成立したと判定されるときには、ベース負荷故障判定処理が実行される(ステップS15)。ここで、このベース負荷故障判定処理について図3を参照しながら説明する。
同図3に示されるように、このベース負荷故障判定処理に際してはまず、電気負荷301の接地側端子電圧、すなわち外部負荷端子TMに印加されている電圧を抽出する(ステップS151)。そして、この抽出した電圧が所定レベル以上か否かが判断される(ステップS152)。通常、メインリレー202がオン状態の場合、上記電気負荷301には駆動電圧VBが印加されている。ただし、メインリレー202から電気負荷301までの給電経路に断線故障が生じた場合には、上記電気負荷301への駆動電圧VBの印加は遮断されることとなる。すなわち、メインリレー202から電気負荷301までの給電経路における断線故障の有無によって、上記抽出される電圧のレベルも自ずと異なることになる。そこで、このステップS152においては具体的に、上記外部負荷端子TMを介して抽出される電圧が、上記駆動電圧VBから電気負荷301自身の電圧降下分を減算することによって求められた電圧に等しいか否かについて判断するようにしている。このステップS152において、上記抽出した電圧が所定レベル以上ある場合には、メインリレー202から電気負荷301までの給電経路に断線故障がない旨が判定され(ステップS153)、当該処理が終了される。一方、上記抽出した電圧が所定レベル未満の場合には、メインリレー202から電気負荷301までの給電経路に断線故障等がある旨が判定され(ステップS154)、実際にはその旨が不揮発性メモリ102に記憶された後、当該処理が終了される。なお、上記メインリレー202から電気負荷301までの給電経路の一部がグランドに短絡(地絡)している場合も、上記外部負荷端子TMを介して抽出される電圧が上記所定レベル未満となるため、その旨が不揮発性メモリ102に記憶されることとなる。
そして、以上説明したベース負荷故障判定処理が完了すると、先の図2に示されるように、続いてメインリレーカット処理が実行される(ステップS16)。次に、このメインリレーカット処理について図4を参照にしながら説明する。
同図4に示されるように、このメインリレーカット処理に際してはまず、ソークタイマ105に対するカット要求信号SDの送信がなされたか否かについて判断される(ステップS161)。このステップS161においてカット要求信号SDが未送信であると判断される場合には、カット要求信号SDが通信部101cを介して送信される(ステップS162)。なお、この際、ソークタイマ105のタイマカウンタ105aのカウント値をクリアする旨のタイマカウンタクリア信号も併せて出力される。
その後、所定時間内にソークタイマ105から上記カット要求信号SDの受領通知SRがあったか否かについて判断される(ステップS163)。このステップS163において所定時間内に上記受領通知SRがあったと判断される場合には、当該処理が一旦終了される。なおこれにより、通常であればソークタイマ105から停止指令SHが出力されることとなり、メインリレー駆動回路103を介したメインリレー202のオフ制御を通じてマイクロコンピュータ101への動作電圧Vmの印加は遮断される。すなわち、上記ステップS162におけるカット要求信号SDの送信から所定時間が経過した後、マイクロコンピュータ101は停止状態となる。
一方、ステップS163において所定時間内にソークタイマ105から受領通知SRがなかったと判断される場合には、ソークタイマ105に故障、すなわち異常がある旨が不揮発性メモリ102に記憶された後(ステップS164)、MIL108の点灯を通じてその旨が搭乗者に報知される(ステップS165)。なおこの場合には、メインリレー202も正常にオフ制御されない可能性が高いことから、上述したように、このとき併せて、車両内ネットワークに接続された他の電子制御装置に対してこうした異常の結果がフェールセーフ指令として送信されることとなる。これにより、他の電子制御装置は、ソークタイマ105に異常が生じていることに対応した処理が可能となる。
また一方、メインリレー202の制御系統の故障等に起因して上記カット要求信号SDがソークタイマ105に送信されてもメインリレー202がオフ状態に制御されない場合、マイクロコンピュータ101への給電の継続を通じて、当該メインリレーカット処理が上記カット要求信号SDの送信の後も継続して実行されるようになる。この場合、カット要求信号SDの送信については既に完了しているため、上記ステップS161において「YES」と判定されることとなり、続いてステップS166において不揮発性メモリ102に故障履歴(異常履歴)があるか否かが判断される。このステップS166において不揮発性メモリ102に異常履歴があると判断される場合には、当該処理が一旦終了される。
また、このステップS166において不揮発性メモリ102に異常履歴がないと判断される場合には、上記電気負荷駆動回路302への駆動指令の出力を通じて電気負荷301の駆動が試みられる(ステップS167)。また、このときの外部負荷端子TMを通じて抽出される電圧がCPUモニタRAM101bに記憶される(ステップS168)。なお、前述したように、上記カット要求信号SDに基づいてメインリレー202がオフ状態となれば、マイクロコンピュータ101への給電も停止されることとなり、電気負荷駆動回路302を介しての電気負荷301の駆動が試みられることはない。すなわち、電気負荷301の駆動が試みられた時点で、マイクロコンピュータ101への給電が継続していることを意味し、メインリレー制御(操作)系統を含めたメインリレー202に故障がある旨が診断されることになる。ただし、本実施の形態では、さらに以下に説明する処理を実行することによって、上記電気負荷301と上記電気負荷駆動回路302とを結ぶ結線上の抽出点から接地までの給電経路における断線故障についても診断するようにしている。
すなわち、上記外部負荷端子TMを通じた電圧の抽出が所定時間にわたって行われた後、上記CPUモニタRAM101bに記憶されている上記抽出した電圧の位相と上記駆動指令の位相との比較に基づいて該抽出された電圧が上記駆動指令に追従しているか否かが判断される(ステップS169)。本実施の形態では、上記駆動指令の位相と外部負荷端子TMを介して抽出した電圧の位相とが一定の位相差内で一致しているか否かにより、上記抽出した電圧の上記駆動指令に対する追従性を判断している。このステップS169において上記抽出された電圧が上記駆動指令に追従していると判断される場合には、上記電気負荷301と上記電気負荷駆動回路302とを結ぶ結線上の抽出点から接地までの給電経路における断線故障、あるいは電気負荷駆動回路302のパワートランジスタの故障などの異常がない旨が判定される。そして、メインリレー202の故障がある旨とともにその旨が不揮発性メモリ102に記憶される(ステップS170)。また、こうした故障の発生を示す旨がMIL108の点灯を通じて搭乗者に報知されるとともに、車両内ネットワークに接続された他の電子制御装置に対してこの診断の結果がフェールセーフ指令として送信された後(ステップS171)、当該処理が終了される。一方、ステップS169において上記抽出した電圧が上記駆動指令に追従していないと判断される場合には、メインリレー202の故障に加えて、上述した断線故障などの異常もある旨が不揮発性メモリ102に記憶される(ステップS172)。そしてこの場合も、こうした故障の発生を示す旨がMIL108の点灯を通じて搭乗者に報知されるとともに、その旨を示すフェールセーフ指令が送信された後(ステップS171)、当該処理が終了される。よって、こうしたメインリレーカット処理の実行を通じて、メインリレー制御系統を含めたメインリレー202の故障診断が合理的に実現されるとともに、電気負荷301の給電経路における断線故障の有無についても併せて診断することができるようになる。
他方、先の図2に示されるように、上述したステップS10の処理においてマイクロコンピュータ101の起動がソークタイマ105によるものと判定される場合には、さらに、マイクロコンピュータ101への給電が維持されている状態での起動か否かについて判定される(ステップS17)。すなわち、このステップS17においては、イグニションスイッチ201のオフ操作に基づいてメインリレー202が正常にオフ状態となり、その後、ソークタイマ105によりマイクロコンピュータ101が起動されたか否かが判定される。このステップS17において給電状態が維持された状態での起動であると判定される場合、すなわちメインリレー202がオン状態への制御不能な状態に既になっていると判定される場合には、エバポパージシステムの故障診断処理等を実行しないで当該処理が終了される。ちなみにこの場合には、図4に基づいて上述したメインリレーカット処理を通じて、こうした故障である旨の診断が既になされていることになる。一方、給電状態が維持された状態での起動ではないと判定される場合には、例えば上記エバポパージシステムの故障診断処理が実行される(ステップS18)。そして、ステップS18にてもし異常が検出されるようなことがあれば、その異常コードを不揮発性メモリ102等に記憶し、スロットル開度等の負荷を電子制御装置100の起動時の状態に戻すことになる。
その後、このエバポパージシステムの故障診断処理が終了したか否かについて判断され(ステップS19)、該故障診断処理が完了したと判断される場合には、上述したステップS15と同様のベース負荷故障判定処理(図3)が実行される(ステップS20)。そして、上述したステップS16と同様のメインリレーカット処理(図4)が実行された後(ステップS21)、当該処理が終了される。このように、エバポパージシステムの故障診断が終了した後においても、上述したメインリレーカット処理が実行されることとなり、ソークタイマ105による起動後のメインリレー202の故障診断も合理的に実現されるようになる。
次に、メインリレー202の故障診断に至る各部、あるいは各値の推移の一例をタイムチャートとして図5〜図10に示し、これらタイムチャートを参照しながら本実施の形態にかかるメインリレー202の故障診断態様についてさらに詳述する。なお、ここでは、メインリレー202の故障診断の態様に加えて、上記電気負荷301と上記電気負荷駆動回路302とを結ぶ結線上の抽出点から接地までの給電経路における断線故障の診断態様について併せて説明する。
<電気負荷の給電経路の断線故障及びメインリレーの故障が共に無い場合>
まず、電気負荷301の給電経路の断線故障、及び制御系を含めたメインリレー202自身の故障が無く、メインリレー202がオフ状態への制御可能な状態にあるときのメインリレー202の故障診断態様について説明する。
同図5(a)〜(h)に示されるように、タイミングt1において、イグニションスイッチ201がオンからオフへ切り換えられると、同図5(h)に示すように、マイクロコンピュータ101では、前述した後処理、ベース負荷故障判定処理、及びカット要求信号SDの送信を内容とするソークタイマ105との通信が行われる。そして、タイミングt2において、これら後処理等が完了すると、同図5(b)、(c)に示されるように、上記カット要求信号SDに基づいて駆動指令SKの出力が停止され、その結果、メインリレー202がオフ状態へと移行する。また、このタイミングt2において、同図5(d)に示されるように、マイクロコンピュータ101からのタイマカウンタクリア信号に基づいてタイマカウンタ105aがクリアされ、ソークタイマ105による計時処理が開始されることになる。なお、メインリレー202のオフ状態への移行に伴い、マイクロコンピュータ101が停止状態となるため、同図5(e)、(f)に示されるように、電気負荷駆動回路302に対する駆動指令の出力、ならびに外部負荷端子TMを介して抽出される電圧のCPUモニタRAM101bへの記憶は行われない。したがって、同図5(g)に示されるように、メインリレー202がオフ状態へ正常に制御されている旨が診断される。
そして、タイミングt3において、同図5(d)に示されるように、タイマカウンタ105aのカウント値が起動設定時間THを超えることとなれば、ソークタイマ105によりメインリレー202がオン制御されて、マイクロコンピュータ101には動作電圧Vmが印加されるようになる。こうしてマイクロコンピュータ101が起動されると、同図5(h)に示すように、例えば上述したエバポパージシステムの故障診断処理を実行し、タイミングt4において同故障診断処理が完了すると、続いて前述同様の後処理等を実行する。その結果、同図5(b)、(c)に示されるように、メインリレー駆動回路103への駆動指令SKの出力の停止を通じてメインリレー202がオフ状態となり、マイクロコンピュータ101は再び停止状態となる。したがって、この場合も、同図5(g)に示されるように、メインリレー202がオフ状態へ正常に制御されている旨が診断される。なお、タイミングt6においてイグニションスイッチ201がオン操作されると、マイクロコンピュータ101では所定の初期化処理(図示略)の後、通常のエンジン制御を開始することとなる。
<イグニションスイッチのオフ操作時にメインリレーの故障がある場合>
1.電気負荷301の給電経路に断線故障が無い場合
次に、電気負荷301の給電経路に断線故障が無い状態において、イグニションスイッチ201のオフ操作時に、上記制御系を含めたメインリレー202に故障がある場合の各部分、あるいは各信号の推移について図6にしたがって説明する。
この場合も、同図6(a)〜(h)に示されるように、タイミングt11において、イグニションスイッチ201がオンからオフへ切り換えられると、同図6(h)に示すように、マイクロコンピュータ101では、前述の後処理等が実行される。そして、タイミングt12において、後処理等が完了すると、同図5(b)に示されるように、上記カット要求信号SDに基づいて駆動指令SKの出力が停止される。また、このタイミングt12において、同図5(d)に示されるように、マイクロコンピュータ101からのタイマカウンタクリア信号に基づいてタイマカウンタ105aがクリアされ、ソークタイマ105による計時が開始されることになる。ただし、この時点でメインリレー202に故障がある場合には、同図6(c)に示されるように、ソークタイマ105による上記駆動指令SKの出力の停止を通じてもメインリレー202がオン状態を維持するため、同図6(e)に示されるように、電気負荷駆動回路302への駆動指令の出力を通じて電気負荷301の駆動が試みられることとなる。また、同図6(f)に示されるように、上記外部負荷端子TMを介して抽出される電圧がCPUモニタRAM101bに記憶されるようになる。なお、ここで電気負荷301の給電経路の断線故障が無い場合には、CPUモニタRAM101bに記憶された電圧、すなわち上記外部負荷端子TMを介して抽出される電圧は上記駆動指令に対して追従することとなる。したがって、タイミングt13において、同図6(g)に示されるように、メインリレー202がオフ状態への制御不能な状態にある旨(断線などの異常なし)が診断され、その診断結果が同図6(h)に示されるように不揮発性メモリ102に書き込まれるとともに、MIL108の点灯を通じて搭乗者に報知されるようになる。また、同図6(h)への図示は割愛するが、この診断の結果は、車両内ネットワークに接続された他の電子制御装置に対してフェールセーフ指令として送信されることとなる。なお、タイミングt16において、イグニションスイッチ201がオン操作されると、前記車載バッテリ203が正常に電力を供給可能な状態にあれば、マイクロコンピュータ101において上述の初期化処理(図示略)が行われた後、通常のエンジン制御が開始される。
ところで、前記電気負荷301の駆動の試みによって同電気負荷301が正常に駆動されたときには、メインリレー202の故障診断結果の信頼性を確保する点からも、上記カット要求信号SDの送信、ならびにこのカット要求信号SDを送信して以降の期間を利用しての上記電気負荷301の駆動を再度試みることが望ましい。すなわち、例えばメインリレー202の接点固着に起因して該メインリレー202がオフ状態への制御不能な状態に陥ることもあるが、この種のメインリレー202の故障は一時的である場合も多く、こういった一時的な故障に関しては上記カット要求信号SDの再送信を通じて解消され得ることが経験的に知られている。このことから、マイクロコンピュータ101による上記カット要求信号SDの再送信、すなわちリトライによっても上記電気負荷301が正常に駆動されるようなことがあれば、メインリレー202をはじめ、その制御系統に回復不能な故障が発生している可能性が高い。このようにカット要求信号SDの再送信(リトライ)を実行する場合の各部分、あるいは各信号の推移について、別途、図7(a)〜(h)にしたがって詳述する。
この場合も上述したように、上記制御系統を含めたメインリレー202に故障があれば、タイミングt12からタイミングt13までの期間、同図7(e)、(f)に示されるように、外部負荷端子TMを介して抽出される電圧が電気負荷駆動回路302に対する駆動指令に追従することとなる。ただしここでは、メインリレー202に故障のある旨が直ちに診断されるのではなく、一旦、保留状態とされ(図7(g))、このタイミングt13〜t14の期間において、カット要求信号SDが再送信(リトライ)されるとともに、上記電気負荷駆動回路302への駆動指令の出力を通じて電気負荷301の駆動が再度試みられる。ここで、このカット要求信号SDの再送信に基づいてメインリレー202がオフ状態となれば、マイクロコンピュータ101への給電も停止されることとなり、メインリレー202がオフ状態への制御不能な状態にある旨が診断されることはない。
一方、このカット要求信号SDの再送信によってもメインリレー202がオフ状態にならない場合には、上記電気負荷301の駆動が再び試みられることとなる。そして、この際、上記外部負荷端子TMを介して抽出される電圧が上記駆動指令に追従すると判断されるタイミングt15において、メインリレー202がオフ状態への制御不能な状態にある旨が診断されることになる。このように、カット要求信号SDの再送信等により上記メインリレー202の故障診断にかかる信頼性も自ずと向上することとなる。なお、ここでは、カット要求信号SDの送信、ならびにこのカット要求信号SDを送信して以降の期間を利用しての上記電気負荷301の駆動の試みの再実行回数を2回としたが、この再実行回数は2回に限定されるものではなく、任意に設定可能である。
2.電気負荷301の給電経路に断線故障が有る場合
次に、電気負荷301の給電経路の断線故障のある状態において、イグニションスイッチ201のオフ操作時に、上記制御系を含めたメインリレー202に故障がある場合の各部分、あるいは各信号の推移について図8にしたがって説明する。
この場合も、同図8(a)〜(h)に示されるように、タイミングt21において、イグニションスイッチ201がオンからオフへ切り換えられると、同図8(h)に示すように、マイクロコンピュータ101では、前述の後処理等が実行される。そして、タイミングt22において、後処理が完了すると、同図8(b)に示されるように、上記カット要求信号SDに基づいて駆動指令SKの出力が停止される。また、このタイミングt22において、同図8(d)に示されるように、マイクロコンピュータ101からのタイマカウンタクリア信号に基づいてタイマカウンタ105aがクリアされ、ソークタイマ105による計時処理が開始されることになる。ただし、この時点でメインリレー202に故障がある場合には、同図8(c)に示されるように、ソークタイマ105による上記駆動指令SKの出力の停止を通じてもメインリレー202がオン状態を維持するため、同図8(e)に示されるように、電気負荷駆動回路302への駆動指令の出力を通じて電気負荷301の駆動が試みられることとなる。また、外部負荷端子TMを介して抽出される電圧がCPUモニタRAM101bに記憶されるようになる。なお、ここで電気負荷301の給電経路の断線故障がある場合には、同図8(f)に示されるように、上記CPUモニタRAM101bに記憶された値は変化することなく推移する。すなわち、上記外部負荷端子TMを介して抽出される電圧は、上記駆動指令に対して追従しないこととなる。よって、タイミングt23において、同図8(g)に示されるように、メインリレー202がオフ状態への制御不能な状態にある旨(断線などの異常あり)が診断され、その旨が同図8(h)に示されるように不揮発性メモリ102に書き込まれるとともに、MIL108の点灯を通じて搭乗者に報知されるようになる。また、同図8(h)への図示についてもこれを割愛するが、この診断の結果は、車両内ネットワークに接続された他の電子制御装置に対してフェールセーフ指令として送信されることとなる。なお、タイミングt24において、イグニションスイッチ201がオン操作されると、前記車載バッテリ203が正常に電力を供給可能な状態にあれば、マイクロコンピュータ101において上述の初期化処理(図示略)が行われた後、通常のエンジン制御が開始される。また、図示は割愛するが、この場合も、先の図7に準じた態様でリトライ処理を実行するようにしてもよい。
<ソークタイマによる起動後にメインリレーの故障が生じた場合>
1.電気負荷301の給電経路に断線故障が無い場合
次に、電気負荷301の給電経路に断線故障が無い状態において、ソークタイマ105による起動後に、上記制御系を含めたメインリレー202に故障が生じた場合の各部分、あるいは各信号の推移について図9にしたがって説明する。
この場合も、同図9(a)〜(h)に示されるように、タイミングt31において、イグニションスイッチ201がオンからオフへ切り換えられると、同図9(h)に示すように、マイクロコンピュータ101では、前述の後処理等が実行される。そして、タイミングt32において、後処理等が完了すると、同図9(b)に示されるように、上記カット要求信号SDに基づいて駆動指令SKの出力が停止される。また、このタイミングt32において、同図9(d)に示されるように、マイクロコンピュータ101からのタイマカウンタクリア信号に基づいてタイマカウンタ105aがクリアされ、ソークタイマ105による計時が開始されることになる。
そしてその後、タイミングt33において、同図9(d)に示されるように、タイマカウンタ105aのカウント値が起動設定時間THを超えることとなれば、同図9(c)に示されるように、ソークタイマ105によりメインリレー202がオン制御されて、マイクロコンピュータ101には動作電圧Vmが印加されるようになる。こうしてマイクロコンピュータ101が起動されると、同図9(h)に示すように、例えば上述したエバポパージシステムの故障診断処理を実行し、タイミングt34において同故障診断処理が完了すると、続いて前述同様の後処理等を実行する。その結果、タイミングt35において、同図9(b)に示されるように、メインリレー駆動回路103への駆動指令SKの出力が停止される。ただし、この時点でメインリレー202に故障がある場合には、同図9(c)に示されるように、ソークタイマ105による上記駆動指令SKの出力の停止を通じてもメインリレー202がオン状態を維持するため、同図9(e)に示されるように、電気負荷駆動回路302への駆動指令の出力を通じて電気負荷301の駆動が試みられることとなる。また、同図9(f)に示されるように、外部負荷端子TMを介して抽出される電圧がCPUモニタRAM101bに記憶されるようになる。なお、ここで電気負荷301の給電経路の断線故障が無い場合には、上記抽出される電圧は上記駆動指令に対して追従することとなる。したがって、タイミングt36において、同図9(g)に示されるように、メインリレー202がオフ状態への制御不能な状態にある旨(断線などの異常なし)が診断され、その診断結果が同図9(h)に示されるように不揮発性メモリ102に書き込まれるとともに、MIL108の点灯を通じて搭乗者に報知されるようになる。また、同図9(h)への図示は割愛するが、この診断の結果は、車両内ネットワークに接続された他の電子制御装置に対してフェールセーフ指令として送信されることとなる。なお、タイミングt37において、イグニションスイッチ201がオン操作されると、ここでも車載バッテリ203が正常に電力を供給可能な状態にあれば、マイクロコンピュータ101において上述の初期化処理(図示略)が行われた後、通常のエンジン制御が開始されることとなる。また、図示は割愛するが、この場合も、先の図7に準じた態様でリトライ処理を実行するようにしてもよい。
2.電気負荷301の給電経路に断線故障が有る場合
次に、電気負荷301の給電経路に断線故障がある状態において、ソークタイマ105による起動後に、上記制御系を含めたメインリレー202に故障が生じた場合の各部分、あるいは各信号の推移について図10にしたがって説明する。
この場合も、同図10(a)〜(h)に示されるように、タイミングt41において、イグニションスイッチ201がオンからオフへ切り換えられると、同図10(h)に示すように、マイクロコンピュータ101では、前述の後処理等が実行される。そして、タイミングt42において、後処理等が完了すると、同図10(b)に示されるように、上記カット要求信号SDに基づいて駆動指令SKの出力が停止される。また、このタイミングt42において、同図10(d)に示されるように、マイクロコンピュータ101からのタイマカウンタクリア信号に基づいてタイマカウンタ105aがクリアされ、ソークタイマ105による計時が開始されることになる。
そしてその後、タイミングt43において、同図10(d)に示されるように、タイマカウンタ105aのカウント値が起動設定時間THを超えることとなれば、同図10(c)に示されるように、ソークタイマ105によりメインリレー202がオン制御されて、マイクロコンピュータ101には動作電圧Vmが印加されるようになる。こうしてマイクロコンピュータ101が起動されると、同図10(h)に示すように、例えば上述したエバポパージシステムの故障診断処理を実行し、タイミングt44において同故障診断処理が完了すると、続いて前述同様の後処理等を実行する。その結果、タイミングt45において、同図10(b)に示されるように、メインリレー駆動回路103への駆動指令SKの出力が停止される。ただし、この時点でメインリレー202に故障がある場合には、同図10(c)に示されるように、ソークタイマ105による上記駆動指令SKの出力の停止を通じてもメインリレー202がオン状態を維持するため、同図10(e)に示されるように、電気負荷駆動回路302への駆動指令の出力を通じて電気負荷301の駆動が試みられることとなる。また、外部負荷端子TMを介して抽出される電圧がCPUモニタRAM101bに記憶されるようになる。なお、ここで電気負荷301の給電経路の断線故障がある場合には、同図10(f)に示されるように、上記外部負荷端子TMを介して抽出される電圧が上記駆動指令に対して追従しないこととなる。よって、タイミングt46において、同図10(g)に示されるように、メインリレー202がオフ状態への制御不能な状態にある旨(断線などの異常あり)が診断され、その旨が同図10(h)に示されるように不揮発性メモリ102に書き込まれるとともに、MIL108の点灯を通じて搭乗者に報知されるようになる。また、同図10(h)への図示は割愛するが、この診断の結果は、車両内ネットワークに接続された他の電子制御装置に対してフェールセーフ指令として送信されることとなる。なお、タイミングt47において、イグニションスイッチ201がオン操作されると、ここでも車載バッテリ203が正常に電力を供給可能な状態にあれば、マイクロコンピュータ101において上述の初期化処理(図示略)が行われた後、通常のエンジン制御が開始されることとなる。また、図示は割愛するが、この場合も、先の図7に準じた態様でリトライ処理を実行するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態にかかるメインリレー故障診断方法及び該メインリレー故障診断方法を実行する電子制御装置によれば、以下のような効果を得ることができるようになる。
(1)マイクロコンピュータ101では、メインリレー202をオフ制御する旨のカット要求信号SDを発して以降の期間を利用して電気負荷301の駆動を試みるようにした。そして、このとき電気負荷301が正常に駆動される場合には、そのときの電気負荷駆動回路302への駆動指令に対する同電気負荷301の追従性に基づいて電気負荷301の給電経路の断線故障を診断するようにした。これにより、メインリレー制御系統を含めたメインリレー202の故障診断を合理的に実現することができるとともに、同故障診断にかかる信頼性も高く維持されるようになる。また、電気負荷301の給電経路における断線故障の有無についても併せて診断することができるようになるため、電子制御装置100としての保守性もより好適に維持される。
(2)また、マイクロコンピュータ101から発せられる上記カット要求信号SDをソークタイマ105を介してメインリレー駆動回路103に入力するようにした。これにより、ソークタイマ105の故障等に起因して上記カット要求信号SDが上記メインリレー駆動回路103に入力されないときには、電気負荷301の駆動が試みられることとなるため、こうしたソークタイマ105の故障の有無も含めたメインリレー202の故障の診断も行うことができるようになる。
(3)また、電気負荷301の駆動の試みによって同電気負荷が正常に駆動される場合、上記カット要求信号SDの送信、ならびにこのカット要求信号SDを送信して以降の期間を利用しての電気負荷301の駆動を再度試みる(リトライ)するようにすれば、上記診断にかかる信頼性のさらなる向上が期待できる。
(4)こうした故障診断において故障有りの旨が診断される場合には、その旨を不揮発性メモリ102に記憶するとともに、MIL108の点灯を通じて搭乗者に報知するようにした。このため、メインリレー202の故障が生じた際には車両の搭乗者にいち早くその旨を報知することができ、ひいてはディーラー等への退避走行を通じてバッテリ上がり等の不都合も未然に防止することができるようになる。またこの際、不揮発性メモリ102への格納内容の参照を通じて故障の原因解析を早期に実施することもできるようになる。
(5)同様に上記故障診断において故障有りの旨が診断される場合、車両内ネットワークに接続された他の電子制御装置に対しても上記診断の結果をフェールセーフ指令として送信するようにした。これにより、他の各電子制御装置でも、このフェールセーフ指令に基づき、例えば特定の処理の実行を禁止、あるいは特定の処理を強制実行するなど、上記診断に対する各々適切なフェールセーフ処理を実行することができるようになり、ひいては高い信頼性のもとに車両全体としてのフェールセーフ処理を行うことができるようになる。
(6)また、このようにマイクロコンピュータ101からカット要求信号SDを発して以降の経過時間をマイクロコンピュータ101自身により監視するようにしたため、メインリレー202の故障の有無の診断を実行するための新たな回路等を設ける必要もない。
(第2の実施の形態)
次に、本発明を具体化した第2の実施の形態について説明する。本実施の形態の電子制御装置の構成も、基本的には先の第1の実施の形態にかかる電子制御装置の構成に準じたものとなっている。ただし、本実施の形態の電子制御装置では、マイクロコンピュータからカット要求信号を送信して以降の経過時間を監視し、該経過時間が予め設定された時間を超過したときに電気負荷の駆動を試みるようにしている。以下、こうした電子制御装置について、先の図1、及び図11〜図15を参照しながら説明する。
本実施の形態の電子制御装置(電子制御装置100)において、マイクロコンピュータ(マイクロコンピュータ101)は、機能的な要素として、先の図1に破線にて付記するように、遅延カウンタ101dをさらに備える構成となっている。そして、マイクロコンピュータ101では、前述のカット要求信号SDを発して以降の経過時間を上記遅延カウンタ101dのカウントアップ(インクリメント)を通じて監視し、同遅延カウンタ101dのカウント値が後述する設定遅延時間(判定値)DTを超過したことに基づき電気負荷301の駆動を試みる。なお、設定遅延時間DTは、上記カット要求信号SDに基づき上記メインリレー202がオフ状態に制御されるべき時間に所定の余裕を持たせた値として、あらかじめ故障診断部101aに設定されている。
以下、図11及び図12を併せ参照して、本実施の形態の電子制御装置に搭載されるマイクロコンピュータ101の動作概要について説明する。なお、このマイクロコンピュータ101の動作も、基本的には先の第1の実施の形態において搭載されているマイクロコンピュータ101の動作と同一である。ただし、本実施の形態のマイクロコンピュータ101では、前述した遅延カウンタ101dのインクリメント及びその監視を行うとともに、同遅延カウンタ101dのカウント値のクリアを適宜、行うようにしている。
図11に示されるように、ステップS30においてソークタイマ105による起動ではないと判断され、さらにステップS31においてイグニションスイッチ201がオン状態に維持されていると判断される場合、前述同様、通常のエンジン制御が実行される。本実施の形態では、このエンジン制御が実行される際に、上記遅延カウンタ101dがクリアされる(ステップS33)。また、イグニションスイッチ201がオフ操作されると(ステップS31で「YES」)、前述の後処理が実行され(ステップS34)、続くステップS35においてメインリレーカット条件が成立したか否かが判定される。このステップS35において、メインリレーカット条件が成立していないと判定される場合も、上記遅延カウンタ101dがクリアされる。すなわち、遅延カウンタ101dのカウント値は、イグニションスイッチ201のオン操作に基づいて起動されてから上記メインリレーカット条件が成立するまでの間、適宜、クリアされることとなる。一方、上記ステップS35においてメインリレーカット条件が成立したと判定されるときには、前述同様のベース負荷故障判定処理(ステップS36)、そして後に詳述するメインリレーカット処理(ステップS37)がそれぞれ実行された後、当該処理が終了される。
他方、上述したステップS30の処理においてマイクロコンピュータ101の起動がソークタイマ105によるものと判定される場合には、さらに、マイクロコンピュータ101への給電が維持されている状態での起動か否かについて判定される(ステップS38)。このステップS38において給電状態が維持された状態での起動であると判定される場合には当該処理が終了され、給電状態が維持された状態での起動ではないと判定される場合には、例えば上記エバポパージシステムの故障診断処理が実行される(ステップS39)。そしてその後、このエバポパージシステムの故障診断処理が終了したか否かについて判断され(ステップS40)、該故障診断処理が完了したと判断される場合には、上述したベース負荷故障判定処理(ステップS41)、続いて上記メインリレーカット処理(ステップS42)がそれぞれ実行された後、当該処理が終了される。
ここで、上記ステップS37及び上記ステップS42の処理として実行される本実施の形態におけるメインリレーカット処理について、図12を参照しながら詳しく説明する。
同図12に示されるように、このメインリレーカット処理に際してもまず、ソークタイマ105に対するカット要求信号SDの送信がなされたか否かが判断される(ステップS371)。このステップS371においてカット要求信号SDが未送信であると判断される場合には、ステップS372において遅延カウンタ101dのカウント値がクリアされた後、カット要求信号SDが通信部101cを介して送信される(ステップS373)。なお、この際、タイマカウンタクリア信号も併せて出力される。
その後、先の図4に示されるステップS163〜S165に相当する処理として、ステップS374〜S376の処理が実行される。すなわち、上記カット要求信号SDに対する受領通知SRの有無に基づいてソークタイマ105の異常の有無が判定され、その結果、異常有りと判定された場合には、その旨が不揮発性メモリ102に記憶される。そしてその後、MIL108の点灯を通じたその旨の搭乗者への報知とともに、その旨を示すフェールセーフ指令の送信が行われることとなる。
また一方、メインリレー202の制御系統の故障等に起因して上記カット要求信号SDがソークタイマ105に送信されてもメインリレー202がオフ状態に制御されない場合、マイクロコンピュータ101への給電の継続を通じて、当該メインリレーカット処理が上記カット要求信号SDの送信の後も継続して実行される。この場合、カット要求信号SDの送信については既に完了しているため、上記ステップS371において「YES」と判断されることとなり、続いてステップS377において不揮発性メモリ102に異常履歴があるか否かが判断される。このステップS377において不揮発性メモリ102に異常履歴があると判断される場合には、当該処理が一旦終了される。
また、このステップS377において不揮発性メモリ102に異常履歴がないと判断される場合には、遅延カウンタ101dがインクリメントされる(ステップS378)。すなわち、この実施の形態においては、マイクロコンピュータ101が上記カット要求信号SDを発して以降の経過時間が、こうした遅延カウンタ101dのインクリメントを通じて監視されることとなる。
そしてその後、遅延カウンタ101dのカウント値が設定遅延時間DTを超過するか否かについて判断される(ステップS379)。このステップS379において、遅延カウンタ101dのカウント値が設定遅延時間DTを超過していないと判断され続ける期間は、マイクロコンピュータ101への給電が停止されない限り、当該処理が繰り返し実行される。一方、ステップS379において遅延カウンタ101dのカウント値が設定遅延時間DTを超過すると判断される場合、すなわちマイクロコンピュータ101への給電が継続されていると判断される場合には、上記電気負荷駆動回路302への駆動指令の出力を通じて電気負荷301の駆動が試みられる(ステップS380)。また、このときの外部負荷端子TMを通じて抽出される電圧がCPUモニタRAM101bに記憶される(ステップS381)。
そして、上記外部負荷端子TMを通じた電圧の抽出が所定時間にわたって行われた後、上記CPUモニタRAM101bに記憶されている上記抽出した電圧の位相と上記駆動指令の位相との比較に基づいて該抽出された電圧が上記駆動指令に追従しているか否かが判断される(ステップS382)。このステップS382において上記抽出された電圧が上記駆動指令に追従していると判断される場合には、上記電気負荷301と上記電気負荷駆動回路302とを結ぶ結線上の抽出点から接地までの給電経路における断線故障などの異常はない旨が判定される。そして、その旨が不揮発性メモリ102に記憶される(ステップS383)。またその後、その旨がMIL108の点灯を通じて搭乗者に報知されるとともに、こうした故障の発生を示す旨のフェールセーフ指令が送信された後(ステップS384)、当該処理が終了される。一方、ステップS382において上記抽出した電圧が上記駆動指令に追従していないと判断される場合には、メインリレー202の故障に加えて、上述した断線故障などの異常もある旨が不揮発性メモリ102に記憶される(ステップS385)。そしてこの場合も、その旨がMIL108の点灯を通じて搭乗者に報知されるとともに、上記フェールセーフ指令が送信された後(ステップS384)、当該処理が終了される。
次に、メインリレー202の故障診断に至る各部、あるいは各値の推移の一例をタイムチャートとして図13〜図15に示し、これらタイムチャートを参照しながら本実施の形態にかかるメインリレー202の故障診断態様について詳述する。
<電気負荷の給電経路の断線故障、及びメインリレーの故障が共に無い場合>
まず、電気負荷301の給電経路の断線故障、及び制御系を含めたメインリレー202自身の故障が無く、メインリレー202がオフ状態への制御可能な状態にあるときのメインリレー202の故障診断態様について説明する。
同図13(a)〜(i)に示されるように、タイミングt1において、イグニションスイッチ201がオンからオフへ切り換えられると、同図13(i)に示すように、マイクロコンピュータ101では、前述した後処理、ベース負荷故障判定処理、及びカット要求信号SDの送信を内容とするソークタイマ105との通信が行われる。そして、タイミングt2において、これらの後処理等が完了すると、同図13(b)、(c)に示されるように、上記カット要求信号SDに基づいて駆動指令SKの出力が停止され、その結果、メインリレー202がオフ状態へと移行する。また、このタイミングt2において、同図13(d)に示されるように、マイクロコンピュータ101からのタイマカウンタクリア信号に基づいてタイマカウンタ105aがクリアされ、ソークタイマ105による計時処理が開始されることになる。なお、メインリレー202のオフ状態への移行に伴い、マイクロコンピュータ101が停止状態となるため、同図13(e)に示されるように、遅延カウンタ101dのカウント値はほとんどインクリメントされることなく維持される。また、同図13(f)に示されるように、電気負荷301の駆動が試みられることもない。したがって、同図13(h)に示されるように、メインリレー202がオフ状態へ正常に制御されている旨が診断される。
そして、タイミングt3において、同図13(d)に示されるように、タイマカウンタ105aのカウント値が起動設定時間THを超えることとなれば、ソークタイマ105によりメインリレー202がオン制御されて、マイクロコンピュータ101には動作電圧Vmが印加されるようになる。こうしてマイクロコンピュータ101が起動されると、同図13(i)に示すように、例えば上述したエバポパージシステムの故障診断処理を実行し、タイミングt4において同故障診断処理が完了すると、続いてタイミングt5において前述同様の後処理等を実行する。その結果、同図13(b)、(c)に示されるように、メインリレー駆動回路103への駆動指令SKの出力の停止を通じてメインリレー202がオフ状態となり、マイクロコンピュータ101は再び停止状態となる。したがって、この場合も、同図13(h)に示されるように、メインリレー202がオフ状態へ正常に制御されている旨が診断される。なお、タイミングt6においてイグニションスイッチ201がオン操作されると、マイクロコンピュータ101では所定の初期化処理(図示略)の後、通常のエンジン制御を開始することとなる。
<イグニションスイッチのオフ操作時にメインリレーの故障がある場合>
1.電気負荷301の給電経路に断線故障が無い場合
次に、電気負荷301の給電経路に断線故障が無い状態において、イグニションスイッチ201のオフ操作時に、上記制御系を含めたメインリレー202に故障がある場合の各部分、あるいは各信号の推移について図14にしたがって説明する。
この場合も、同図14(a)〜(i)に示されるように、タイミングt11において、イグニションスイッチ201がオンからオフへ切り換えられると、同図14(i)に示すように、マイクロコンピュータ101では、前述の後処理等が実行される。そして、タイミングt12において、これら後処理等が完了すると、同図14(b)に示されるように、上記カット要求信号SDに基づいて駆動指令SKの出力が停止される。また、このタイミングt12において、同図14(d)に示されるように、マイクロコンピュータ101からのタイマカウンタクリア信号に基づいてタイマカウンタ105aがクリアされ、ソークタイマ105による計時処理が開始されることになる。ただし、この時点でメインリレー202に故障がある場合には、同図14(c)に示されるように、ソークタイマ105による上記駆動指令SKの出力の停止を通じてもメインリレー202がオン状態を維持するため、同図14(e)に示されるように、遅延カウンタ101dがインクリメントされることとなる。
その後、タイミングt13において、この遅延カウンタ101dのカウント値が設定遅延時間DTを超過することとなれば、同図14(f)に示すように、電気負荷301に対して駆動指令が出力されるとともに、外部負荷端子TMを介して抽出される電圧がCPUモニタRAM101bに記憶される。なお、ここで電気負荷301の給電経路の断線故障が無い場合には、同図14(g)に示されるように、上記抽出される電圧は上記駆動指令に対して追従することとなる。したがって、タイミングt14において、同図14(h)に示されるように、メインリレー202がオフ状態への制御不能な状態にある旨(断線などの異常なし)が診断され、その診断結果が同図14(i)に示されるように不揮発性メモリ102に書き込まれるとともに、MIL108の点灯を通じて搭乗者に報知されるようになる。また、同図14(i)への図示は割愛するが、この診断の結果は、車両内ネットワークに接続された他の電子制御装置に対してフェールセーフ指令として送信されることとなる。なお、タイミングt15において、イグニションスイッチ201がオン操作されると、前記車載バッテリ203が正常に電力を供給可能な状態にあれば、マイクロコンピュータ101において上述の初期化処理(図示略)が行われた後、通常のエンジン制御が開始される。
2.電気負荷301の給電経路に断線故障が有る場合
次に、電気負荷301の給電経路の断線故障のある状態において、イグニションスイッチ201のオフ操作時に、上記制御系を含めたメインリレー202に故障がある場合の各部分、あるいは各信号の推移について図15にしたがって説明する。
この場合も、同図15(a)〜(i)に示されるように、タイミングt21において、イグニションスイッチ201がオンからオフへ切り換えられると、同図15(i)に示すように、マイクロコンピュータ101では、前述の後処理等が実行される。そして、タイミングt22において、これら後処理等が完了すると、同図15(b)に示されるように、上記カット要求信号SDに基づいて駆動指令SKの出力が停止される。また、このタイミングt22において、同図15(d)に示されるように、マイクロコンピュータ101からのタイマカウンタクリア信号に基づいてタイマカウンタ105aがクリアされ、ソークタイマ105による計時処理が開始されることになる。ただし、この時点でメインリレー202に故障がある場合には、同図15(e)に示されるように、前述と同様に遅延カウンタ101dがインクリメントされることとなる。
その後、タイミングt23において、この遅延カウンタ101dのカウント値が設定遅延時間DTを超過することとなると、同図15(f)に示すように電気負荷301に対して駆動指令が出力されるとともに、外部負荷端子TMを介して抽出される電圧がCPUモニタRAM101bに記憶される。ただし、ここで電気負荷301の給電経路に断線故障がある場合には、同図15(g)に示されるように、上記CPUモニタRAM101bに記憶された値は変化することなく推移する。すなわち、上記外部負荷端子TMを介して抽出される電圧は、上記駆動指令に対して追従しないこととなる。よって、タイミングt24において、同図15(h)に示されるように、メインリレー202がオフ状態への制御不能な状態にある旨(断線などの異常あり)が診断され、その旨が同図15(i)に示されるように不揮発性メモリ102に書き込まれるとともに、MIL108の点灯を通じて搭乗者に報知されるようになる。また、同図15(i)への図示についてもこれを割愛するが、この診断の結果は、車両内ネットワークに接続された他の電子制御装置に対してフェールセーフ指令として送信されることとなる。なお、タイミングt25において、イグニションスイッチ201がオン操作されると、前記車載バッテリ203が正常に電力を供給可能な状態にあれば、マイクロコンピュータ101において上述の初期化処理(図示略)が行われた後、通常のエンジン制御が開始される。
<ソークタイマによる起動後にメインリレーの故障が生じた場合>
また、ソークタイマ105による起動後に、上記制御系を含めたメインリレー202に故障がある場合の各部分、あるいは各信号の推移も、上述したイグニションスイッチ201のオフ操作時にメインリレー202の故障がある場合の各部、あるいは各信号の推移(図14、図15参照)に準ずる。すなわち、この場合も、前述した後処理等の実行を通じてマイクロコンピュータ101からカット要求信号SDが送信された後、上記遅延カウンタ101dがインクリメントされることとなる。そしてその後、遅延カウンタ101dのカウント値が上記設定遅延時間DTを超過することとなれば、上記電気負荷301の駆動が試みられるとともに、外部負荷端子TMを介して抽出される電圧がCPUモニタRAM101bに記憶される。そして、電気負荷301に対する駆動指令とCPUモニタRAM101bに記憶された値の推移に基づいて、メインリレー202の故障診断及び上記電気負荷301の給電経路の断線故障の有無の診断が併せて実行される。また、診断の結果、メインリレー202がオフ状態への制御不能な状態にある旨が診断される場合には、その旨が不揮発性メモリ102に書き込まれるとともに、MIL108の点灯を通じての搭乗者への報知、及び車両内ネットワークに接続された他の電子制御装置に対するフェールセーフ指令の送信がそれぞれ実行される。
以上説明したように、本実施の形態にかかるメインリレー故障診断方法及び同メインリレー故障診断方法を実行する電子制御装置によれば、上記(1)〜(6)の効果に加えて、以下のような新たな効果を得ることができるようになる。
(7)マイクロコンピュータ101がカット要求信号SDを送信して以降の経過時間を遅延カウンタ101dのインクリメントを通じて監視し、該監視する経過時間が設定遅延時間DTを超過したとき、上記電気負荷301の駆動を試みるようにした。このため、例えばメインリレー202の接点固着等の一時的な故障についても上記設定遅延時間DTによって吸収される可能性が高くなり、より高い信頼性のもとにメインリレー202の故障診断が実現されるようになる。
(8)さらに、上記設定遅延時間DTを、上記カット要求信号SDに基づき上記メインリレー202がオフ状態に制御されるべき時間に所定の余裕時間を持たせた値として設定するようにしたため、上記接点固着等の一時的な故障が吸収される可能性もさらに高くなり、当該故障診断にかかる信頼性のさらなる向上が図られるようになる。
なお、この発明にかかるメインリレー故障診断方法及び該故障診断方法を実行する電子制御装置は上記各実施の形態に限定されるものではなく、同実施の形態を適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記第2の実施の形態において、マイクロコンピュータ101がカット要求信号SDを発して以降の経過時間の監視の方法は、遅延カウンタ101dのインクリメントを通じた監視方法に限定されず、例えば、マイクロコンピュータ101とは別途に設けられたタイマICを用いて上記経過時間を監視するようにしてもよい。
・上記電気負荷301の断線故障の有無を診断する方法は、該電気負荷301への駆動指令に対する該電気負荷301の追従性に基づく診断方法に限定されない。例えば、電気負荷301に流れる電流をシャント抵抗等を用いて抽出可能に電子制御装置100を構成しておき、電気負荷301の駆動の試みによって同電気負荷301が正常に駆動されるときには、そのときの抽出された電流の有無に基づいて電気負荷301の断線故障の有無を診断するようにしてもよい。
・マイクロコンピュータ101から発せられるカット要求信号SD(停止指令SH)の経路は、上記各実施の形態におけるように、ソークタイマ105を介した経路に限定されない。例えば、先の図1に破線にて付記するように、上記停止指令SHは、マイクロコンピュータ101からメインリレー駆動回路103に直接入力されるようにしてもよい。このようにすれば、ソークタイマ105こそ含まないものの、やはり同様の原理に基づいてメインリレー駆動回路103を含めたメインリレー202の故障診断を行うことができるようになる。
・電気負荷301の駆動の試みによって同電気負荷301が正常に駆動されたとき、外部負荷端子TMを介して抽出される電圧のレベルに基づいて同電気負荷301の給電経路の断線故障を診断するようにしてもよい。またこの場合には、上述したベース負荷故障判定処理を割愛するようにしてもよい。
・メインリレー202がオフ状態への制御不能な状態にある旨を診断する方法は、マイクロコンピュータ101がカット要求信号SDを送信した後に電気負荷301の駆動を試みて、同電気負荷301が正常に駆動されるか否かに基づく方法に限定されない。例えば、マイクロコンピュータ101がカット要求信号SDを送信して以降、電気負荷301に印加されている電圧を監視し、その電圧が、メインリレー202がオン状態である場合に上記電気負荷301に印加されるべき電圧と等しいか否かに基づいてメインリレー202の故障診断を行うようにしてもよい。すなわち、電子制御装置100に接続されている電気負荷301であれば、メインリレー202のオン状態やオフ状態によってその印加電圧や抵抗値等の状態が変化する。このため、こうした電気負荷301の状態、詳しくは電気負荷301への給電状態を監視することによっても、メインリレー202がオフ状態への制御不能な状態にある旨を診断することができる。
本発明にかかる電子制御装置の一実施の形態について、その構成と周辺回路を示すブロック図。 第1の実施の形態にかかる電子制御装置を構成するマイクロコンピュータが行う処理について、その処理手順を示すフローチャート。 同実施の形態にかかる電子制御装置を構成するマイクロコンピュータが行う処理のうち、ベース負荷故障判定処理について、その処理手順を示すフローチャート。 同実施の形態にかかる電子制御装置を構成するマイクロコンピュータが行う処理のうち、メインリレーカット処理について、その処理手順を示すフローチャート。 (a)〜(h)は、同実施の形態にかかるメインリレーの故障診断態様について、各部分、あるいは各信号の推移を示すタイミングチャート。 (a)〜(h)は、同実施の形態にかかるメインリレーの故障診断態様について、各部分、あるいは各信号の推移を示すタイミングチャート。 (a)〜(h)は、同実施の形態にかかるメインリレーの故障診断態様について、各部分、あるいは各信号の推移を示すタイミングチャート。 (a)〜(h)は、同実施の形態にかかるメインリレーの故障診断態様について、各部分、あるいは各信号の推移を示すタイミングチャート。 (a)〜(h)は、同実施の形態にかかるメインリレーの故障診断態様について、各部分、あるいは各信号の推移を示すタイミングチャート。 (a)〜(h)は、同実施の形態にかかるメインリレーの故障診断態様について、各部分、あるいは各信号の推移を示すタイミングチャート。 第2の実施の形態にかかる電子制御装置を構成するマイクロコンピュータが行う処理について、その処理手順を示すフローチャート。 同実施の形態にかかる電子制御装置を構成するマイクロコンピュータが行う処理のうち、メインリレーカット処理について、その処理手順を示すフローチャート。 (a)〜(i)は、同実施の形態にかかるメインリレーの故障診断態様について、各部分、あるいは各信号の推移を示すタイミングチャート。 (a)〜(i)は、同実施の形態にかかるメインリレーの故障診断態様について、各部分、あるいは各信号の推移を示すタイミングチャート。 (a)〜(i)は、同実施の形態にかかるメインリレーの故障診断態様について、各部分、あるいは各信号の推移を示すタイミングチャート。
符号の説明
101…マイクロコンピュータ、101a…故障診断部、101b…CPUモニタRAM、101c…通信部、101d…遅延カウンタ、102…不揮発性メモリ、103…メインリレー駆動回路、104…電源回路、105…ソークタイマ、106…入出力部、107…通信回路、108…MIL、201…イグニションスイッチ、202…メインリレー、203…車載バッテリ、301…電気負荷、302…電気負荷駆動回路。

Claims (21)

  1. 車両のイグニションスイッチの操作を監視するマイクロコンピュータと該マイクロコンピュータを自動起動するソークタイマとを備え、前記イグニションスイッチがオン操作されること、及び前記ソークタイマに設定された時間に到達すること、の論理和条件に基づきメインリレーをオン状態に制御して車載バッテリから前記マイクロコンピュータへの給電を開始し、同マイクロコンピュータから発せられる給電停止指令に基づき前記メインリレーをオフ状態に制御してマイクロコンピュータへの給電を停止する電子制御装置を通じて前記メインリレーの故障の有無を診断する方法であって、
    前記マイクロコンピュータが前記給電停止指令を発して以降、前記電子制御装置に接続されている電気負荷の状態を監視し、この監視する電気負荷の状態に基づいて前記メインリレーがオフ状態への制御不能な状態にある旨を診断する
    ことを特徴とするメインリレー故障診断方法。
  2. 前記マイクロコンピュータによる前記電気負荷の状態の監視を、同マイクロコンピュータを通じて前記電気負荷の駆動を試みたときの該電気負荷の駆動態様の監視として行う
    請求項1に記載のメインリレー故障診断方法。
  3. 前記マイクロコンピュータから発せられる給電停止指令は前記ソークタイマを介して前記メインリレーの駆動回路に入力されるものであり、前記マイクロコンピュータによる前記電気負荷の駆動の試みを、同マイクロコンピュータが前記ソークタイマに前記給電停止指令を出力して以降の期間を利用して行う
    請求項2に記載のメインリレー故障診断方法。
  4. 前記マイクロコンピュータから発せられる給電停止指令は前記メインリレーの駆動回路に直接入力されるものであり、前記マイクロコンピュータによる前記電気負荷の駆動の試みを、同マイクロコンピュータが前記メインリレーの駆動回路に前記給電停止指令を出力して以降の期間を利用して行う
    請求項2に記載のメインリレー故障診断方法。
  5. 前記電気負荷が正常に駆動されたときには、前記マイクロコンピュータを通じた前記給電停止指令の出力、並びにこの給電停止指令を出力して以降の期間を利用しての前記電気負荷の駆動を再度試み、この電気負荷の駆動の再度の試みによっても同電気負荷が正常に駆動されるとき、前記メインリレーがオフ状態への制御不能な状態にある旨を診断する
    請求項3または請求項4に記載のメインリレー故障診断方法。
  6. 前記電気負荷の駆動の試みによって該電気負荷が正常に駆動されたときには、そのときの電気負荷への駆動指令に対する該電気負荷の追従性に基づいて同電気負荷の給電経路の断線故障の有無を併せて診断する
    請求項2〜5のいずれか一項に記載のメインリレー故障診断方法。
  7. 前記電気負荷の駆動の試みによって該電気負荷が正常に駆動されたときには、そのときに電気負荷に流れる電流の抽出に基づいて同電気負荷の給電経路の断線故障の有無を併せて診断する
    請求項2〜5のいずれか一項に記載のメインリレー故障診断方法。
  8. 前記マイクロコンピュータが前記給電停止指令を発して以降の経過時間を同マイクロコンピュータを通じて監視し、該監視する経過時間が前記給電停止指令に基づき前記メインリレーがオフ状態に制御されるべき時間に対応する値として設定された判定値を超過したとき、前記電気負荷の駆動を試みる
    請求項2〜7のいずれか一項に記載のメインリレー故障診断方法。
  9. 前記判定値を、前記給電停止指令に基づき前記メインリレーがオフ状態に制御されるべき時間に所定の余裕時間を持たせた値として設定する
    請求項8に記載のメインリレー故障診断方法。
  10. 前記診断の結果、故障有りの診断がなされたときには、報知装置を通じてその旨を報知するとともに、該診断結果を不揮発性のメモリに格納する
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のメインリレー故障診断方法。
  11. 車両のイグニションスイッチの操作を監視するマイクロコンピュータと該マイクロコンピュータを自動起動するソークタイマとを備え、前記イグニションスイッチがオン操作されること、及び前記ソークタイマに設定された時間に到達すること、の論理和条件に基づきメインリレーをオン状態に制御して車載バッテリから前記マイクロコンピュータへの給電を開始し、同マイクロコンピュータから発せられる給電停止指令に基づき前記メインリレーをオフ状態に制御してマイクロコンピュータへの給電を停止する電子制御装置において、
    前記マイクロコンピュータが前記給電停止指令を発して以降、前記電子制御装置に接続されている電気負荷の状態を監視し、この監視する電気負荷の状態に基づいて前記メインリレーがオフ状態への制御不能な状態にある旨を診断する故障診断手段を備える
    ことを特徴とする電子制御装置。
  12. 前記故障診断手段は、前記電気負荷の状態の監視を、前記マイクロコンピュータを通じて前記電気負荷の駆動を試みたときの該電気負荷の駆動態様の監視として行う
    請求項11に記載の電子制御装置。
  13. 前記マイクロコンピュータから発せられる給電停止指令は前記ソークタイマを介して前記メインリレーの駆動回路に入力されるものであり、前記故障診断手段は、前記マイクロコンピュータによる前記電気負荷の駆動の試みを、同マイクロコンピュータが前記ソークタイマに前記給電停止指令を出力して以降の期間を利用して行う
    請求項12に記載の電子制御装置。
  14. 前記マイクロコンピュータから発せられる給電停止指令は前記メインリレーの駆動回路に直接入力されるものであり、前記故障診断手段は、前記マイクロコンピュータによる前記電気負荷の駆動の試みを、同マイクロコンピュータが前記メインリレーの駆動回路に前記給電停止指令を出力して以降の期間を利用して行う
    請求項12に記載の電子制御装置。
  15. 前記故障診断手段は、前記電気負荷の駆動の試みによって該電気負荷が正常に駆動されたとき、前記マイクロコンピュータを通じた前記給電停止指令の出力、並びにこの給電停止指令を出力して以降の期間を利用しての前記電気負荷の駆動を再度試みるものであり、この電気負荷の駆動の再度の試みによっても同電気負荷が正常に駆動されるとき、前記メインリレーがオフ状態への制御不能な状態にある旨を診断する
    請求項13または請求項14に記載の電子制御装置。
  16. 前記故障診断手段は、前記電気負荷の駆動の試みによって該電気負荷が正常に駆動されたとき、そのときの電気負荷への駆動指令に対する該電気負荷の追従性に基づいて同電気負荷の給電経路の断線故障の有無を併せて診断する
    請求項12〜15のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  17. 前記故障診断手段は、前記電気負荷の駆動の試みによって該電気負荷が正常に駆動されたとき、そのときに電気負荷に流れる電流の抽出に基づいて同電気負荷の給電経路の断線故障の有無を併せて診断する
    請求項12〜15のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  18. 前記故障診断手段は、前記マイクロコンピュータが前記給電停止指令を発して以降の経過時間を監視し、該監視する経過時間が前記給電停止指令に基づき前記メインリレーがオフ状態に制御されるべき時間に対応する値として設定された判定値を超過したとき、前記電気負荷の駆動を試みる
    請求項12〜17のいずれか一項に記載のメインリレー故障診断方法。
  19. 前記故障診断手段は、前記判定値を、前記給電停止指令に基づき前記メインリレーがオフ状態に制御されるべき時間に所定の余裕時間を持たせた値として設定する
    請求項18に記載の電子制御装置。
  20. 前記故障診断手段は、前記診断の結果、故障有りの診断がなされたときには、報知装置を通じてその旨を報知するとともに、該診断結果を不揮発性のメモリに格納する
    請求項11〜19のいずれか一項に記載のメインリレー故障診断方法。
  21. 請求項11〜20のいずれか一項に記載の電子制御装置において、
    当該電子制御装置は、車両内ネットワークによって他の複数の電子制御装置と相互通信可能に接続されてなり、前記故障診断手段によって前記メインリレーがオフ状態への制御不能な状態にある旨が診断されるとき、該診断結果をフェールセーフ指令として前記他の複数の電子制御装置に対して送信する
    ことを特徴とする電子制御装置。
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