JP4406585B2 - 誘導電圧検出方法および装置、並びに誘導加熱システム - Google Patents

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Description

本発明は、相互誘導に基づく誘導電圧を検出する方法に係り、特に複数のインバータに対応して設けた相互に電磁的に結合した加熱コイルを有する誘導加熱システムの誘導電圧を検出するのに好適な誘導電圧検出方法および装置並びに誘導加熱システムに関する。
誘導加熱により被加熱物を均一な温度に加熱する場合、または所望の温度分布を有するように加熱する場合、複数の加熱コイルを用いる必要がある。このような複数の加熱コイルを有する誘導加熱システム(以下、単に誘導加熱システムという)は、各加熱コイルに対応してインバータを設けており、インバータの出力を制御することにより、被加熱物を所望の温度に制御するようになっている。図5は、このような誘導加熱システムの一例を示したもので、説明を容易にするために、2つの加熱ユニットを備えている場合を示した。
図5において、誘導加熱装置1は、例えば3相交流を直流に変換する順変換部3と、順変換部3の出力側に並列接続した第1加熱ユニット10と第2加熱ユニット20とを備えている。各加熱ユニット10、20は、それぞれが第1インバータ(逆変換部)12、第2インバータ22を備えており、各インバータ12、22の入力側が対応するチョッパ回路18、28を介して順変換部3の出力側に並列に接続してある。また、各加熱ユニット10、20は、これらのインバータ12、22の出力側に第1負荷部14、第2負荷部24が接続してある。各負荷部14、24は、加熱コイル16、26とコンデンサC1 、C2 が直列接続してあって、各インバータ12、22が直列共振型インバータを構成している。なお、図5において、v、iは第1インバータ12の出力電圧と出力電流、Rは第1加熱コイル16の内部抵抗、Lは第1加熱コイル16の自己インダクタンスである。また、v、i、R、Lは、それぞれ第2インバータ22の出力電圧と出力電流、第2加熱コイル26の内部抵抗と自己インダクタンスである。
このようになっている誘導加熱システム1は、第1加熱コイル16と第2加熱コイル26との境界部における温度の低下を避けるため、加熱コイル16、26を近接して配置している。このため、各加熱コイル16、26間において相互誘導が発生し、同図に示したように、第1負荷部14には、第2インバータ22の出力電流iによる誘導電圧vM2が生じ、第2負荷部24には第1インバータ12の出力電流iによる誘導電圧vM1が生ずる。このため、第1インバータ12と第2インバータ22との出力電圧v、vは、
Figure 0004406585
Figure 0004406585
のようになる。ただし、これらの数式において、φは出力電流i、iの位相差であり、ωは角周波数であって、各インバータ12、22の出力周波数をfとした場合、ω=2πfである。また、Mは相互誘導係数であり、jは虚数単位を示す。
そして、各出力電流i、iが同期している場合、上記数式1と数式2とは、
Figure 0004406585
Figure 0004406585
のようになる。このため、第1逆変換部12の電圧ベクトル図は、図6のようになる。また、第1逆変換部12の出力電圧vと出力電流iとの関係は、図7のようになる。すなわち、インバータの出力電流と出力電圧との間には比例関係がある。従って、インバータの出力電圧を制御することにより、出力電流が制御でき、加熱コイルの磁束が制御されて被加熱物の温度を制御することができる。このことは、第2インバータ22側においても同様である。
ところで、例えば第1インバータ12の出力電圧に関する数式3において、相互誘導(電磁誘導)による電圧(誘導電圧)jωMi=一定としたときに、出力電流iが減少してくると、(R+jXL1−jXC1)iが小さくなり、特にカッコ内の値が容量性である場合、出力電圧vと出力電流iとの関係が図8のようになって、出力電圧vが極小値を有するようになる。すなわち、出力電流iの小さい領域においては、出力電圧vと出力電流iとが比例しないため、第1インバータ12の出力電圧vによって出力電流iを制御することが困難となり、被加熱部材の温度制御をすることができなくなる。
そこで、本願出願人は、第1加熱コイル16と第2加熱コイル26とに生ずる相互誘導による電圧(誘導電圧)を、定格運転時において生ずる最大の誘導電圧であると仮定し、インバータの出力電流が小さい領域においても、出力電圧が最大誘導電圧を下回らないような、出力電流と出力電圧との位相差(位相角)が得られる出力周波数によって誘導加熱装置を運転する方法(以下、単に従来方法という)を提案した(特許文献1)。これにより、インバータの出力電流が小さな場合であっても、インバータの出力電圧を制御することにより、被加熱物の温度を高精度で制御することができる。
特開2004−134138号公報
上記したように従来方法は、加熱コイルに最大誘導電圧が発生していることを仮定し、インバータの出力電流が小さいときでも、インバータの出力電圧が誘導電圧以上となる大きな出力周波数によってインバータを運転するようにしている。しかし、誘導電圧の大きさは、相手側の加熱コイルに流れる電流の大きさばかりでなく、被加熱物の大きさや形状、材質、温度、或いは被加熱物の有無などによって変わる。したがって、加熱コイルには、常に最大誘導電圧が生じているわけではなく、最大誘導電圧の発生を想定した周波数より低い周波数でインバータを運転することが可能な場合も多い。このため、従来方法は、インバータの出力電流の大きさに関係なく出力電圧を介して被加熱物の温度制御が可能であるが、大きな出力周波数で運転しているために、インバータのスイッチングに伴う損失が大きくなる。
また、インバータは、通常、出力電流と出力電圧との位相(位相角)θが0〜90°の範囲で運転される。そして、インバータの力率は、cosθとして表され、出力周波数が小さいほどθが小さくなり、インバータの運転効率がよくなる。したがって、加熱コイルに生じている誘導電圧を検出し、実際に生じている誘導電圧に応じた出力周波数によってインバータを運転すれば、出力周波数の上昇を抑えてθを小さくすることができ、スイッチングロスを小さくできてインバータの運転効率を向上することができる。しかし、従来は、加熱コイルに実際に生じている誘導電圧を検出することができなかった。
本発明は、前記従来技術の欠点を解消するためになされたもので、加熱コイルに生じている誘導電圧を検出できるようにすることを目的としている。
また、本発明は、インバータの運転効率を向上することを目的としている。
さらに、本発明は、加熱コイルに誘導電圧が生じている場合に、インバータの出力電流が小さい領域においても、出力電流と出力電圧との間に比例関係が保持できるようにすることを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明に係る誘導電圧検出方法は、複数の電力変換部のそれぞれに設けたインバータに対応して設けられ、相互に電磁的に結合している加熱コイルに生ずる相互誘導による誘導電圧を検出する方法であって、任意の前記電力変換部について、現在の運転条件と異なる運転条件による運転を一時的に行ない、前記現在の運転条件と前記一時的に異ならせた運転条件とのそれぞれの運転時における前記任意の電力変換部の前記インバータについての出力電流I と出力電圧との位相差θを求め、それぞれの運転時における対応した前記加熱コイルを有する回路に相互誘導による誘導電圧が生じている場合の下記に示した基本方程式と電圧ベクトル演算式に基づいて前記誘導電圧を求める、ことを特徴としている。

Figure 0004406585
上記の誘導電圧検出方法を実施する本発明に係る誘導電圧検出装置は、相互に電磁的に結合している複数の加熱コイルのそれぞれに対応して設けた電力変換部のインバータの出力電流I と出力電圧との位相差θを求める位相差検出手段と、前記各電力変換部に対応して設けられ、対応する前記電力変換部のインバータの出力電流値と出力電圧値とを設定可能な運転条件設定手段と、前記各電力変換部に対応して設けられ、対応する前記運転条件設定手段に設定された運転条件に従って前記インバータの出力を制御するとともに、条件変更命令の入力時に、一時的に前記設定された運転条件と異なる運転条件によって前記インバータの出力を制御する出力制御手段と、対応する前記位相検出手段の出力する前記設定された運転条件と前記一時的に異なる運転条件とのそれぞれにおける前記位相差が入力するとともに、それぞれの運転時における対応する前記加熱コイルを有する回路に相互誘導による誘導電圧が生じている場合の下記に示した基本方程式と電圧ベクトル演算式に基づいて、前記対応する加熱コイルに生ずる相互誘導による誘導電圧を求める誘導電圧演算手段と、を有することを特徴としている。

Figure 0004406585
また、本発明に係る加熱誘導システムは、それぞれがインバータを備えた複数の電力変換部と、前記各電力変換部のインバータのそれぞれに対応して設けられ、相互に電磁的に結合している加熱コイルと、前記各電力変換部に対応して設けられ、対応する前記電力変換部のインバータの出力電流I と出力電圧との位相差θを求める位相差検出手段と、前記各電力変換部に対応して設けられ、対応する前記電力変換部のインバータの出力電流値と出力電圧値とを設定可能な運転条件設定手段と、前記各電力変換部に対応して設けられ、対応する前記運転条件設定手段に設定された運転条件に従って前記インバータの出力を制御するとともに、条件変更命令の入力時に、一時的に前記設定された運転条件と異なる運転条件によって前記インバータの出力を制御する出力制御手段と、対応する前記位相差検出手段の出力する前記設定された運転条件と前記異なる運転条件とのそれぞれにおける前記位相差が入力するとともに、それぞれの運転時における対応する前記加熱コイルを有する回路に相互誘導による誘導電圧が生じている場合の下記に示した基本方程式と電圧ベクトル演算式に基づいて、前記加熱コイルに生ずる相互誘導による誘導電圧を求める誘導電圧演算手段と、前記誘導電圧演算手段が求めた前記誘導電圧に基づいて、前記対応するインバータの出力電流と前記出力電圧との位相が予め与えられた条件を満たす運転条件を求め、対応する前記運転条件設定手段の設定値を変える設定値変更手段と、を有することを特徴としている。

Figure 0004406585
上記のようになっている本発明は、通常の運転状態において一時的に運転条件を変えて運転することにより、それぞれの運転状態における加熱コイルを有する回路の電流と電圧との関係が得られる。そこで、それぞれの運転状態において検出(測定)可能なもの、例えばインバータの出力電流の値や、出力電流と出力電圧との位相差(位相角)などを検出し、2つの運転状態のそれぞれについての電流と電圧との関係式を連立方程式として解くことにより、加熱コイルに生じている相互誘導による誘導電圧を求めることができる。したがって、実際に生じている誘導電圧に対応した出力周波数によってインバータを運転することにより、インバータを構成している素子のスイッチングロスを小さくすることができ、cosθとして表される力率が改善して、インバータの運転効率を向上することができる。また、実際の誘導電圧を検出できるため、インバータの出力電流が小さい領域においても、インバータの出力電流と出力電圧との間に比例関係を持たせることができ、インバータの出力電圧を制御することによって、被加熱物の温度を高精度で制御することが可能となる。
本発明に係る誘導電圧検出方法及び装置、並びに誘導加熱システムの好ましい実施の形態を、添付図面にしたがって詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る誘導加熱システムの説明図である。図1において、誘導加熱システム30は、図示しない交流電源に接続した順変換部3を有しており、順変換部3が交流電源の出力する3相の交流電力を直流電力に変換して出力する。順変換部3の出力側には、複数の加熱ユニット32(32〜32n)が並列に接続してある。各加熱ユニット32は、同じように構成してあって、電力変換部34(34〜34n)と、各電力変換部34の出力側に設けた負荷部36(36〜36n)、各電力変換部34に対応して設けた電力制御部38(38〜38n)とを備えている。
各電力変換部34は、入力側を順変換部3に接続した直流変換部であるチョッパ回路40(40〜40n)と、チョッパ回路40の出力側に接続した逆変換部であるインバータ42(42〜42n)とを備えている。また、各チョッパ回路40の出力側には、直流電圧検出器44(44〜44n)が設けてある。直流電圧検出器44は、チョッパ回路40の出力する直流電圧を検出して対応する電力制御部38に入力する。
各インバータ42の出力側に接続した負荷部36は、転流コンデンサを兼ねた力率改善用のコンデンサ46(46〜46n)と、加熱コイル48(48〜48n)とを有しており、コンデンサ46と加熱コイル48とが直列接続してある。したがって、各インバータ42は、直列共振型インバータを構成している。そして、各加熱コイル48は、近接して配置してあり、相互に電磁的に結合している。このため、各加熱コイル48には、他の加熱コイルを流れる電流による相互誘導(電磁誘導)が発生し、誘導電圧V(VM1〜VMn)が生ずる。なお、各負荷部36の抵抗50(50〜50n)は、加熱コイル48の内部抵抗である。また、各インバータ42の出力側に示した符号V(V〜Vn)、I(I〜In)は、インバータ42の出力電圧と出力電流である。
各電力制御部38は、誘導電圧検出装置を構成していて、運転条件設定部(運転条件設定手段)52(52〜52n)と、詳細を後述する演算制御部54(54 〜54n)とを有している。演算制御部54は、対応するインバータ42の出力側に設けた出力電流検出器56(56〜56n)の検出したインバータ42の出力電流Iが入力するとともに、直流電圧検出器44の検出したチョッパ回路40が出力する直流電圧VDC(VDC1〜VDCn)が入力する。そして、演算制御部54は、対応する電力変換部34のチョッパ回路40とインバータ42とを制御して、インバータ42の出力電圧Vと出力電流Iとを設定された値にする。
各電力制御部38の運転条件設定部52は、図2に示したように、対応するインバータ42の出力電圧Vと出力電流Iとの値を設定できる出力電圧設定部60と出力電流設定部62と、対応するインバータ42の出力周波数を設定する出力周波数設定部64とを有している。これらの設定部60、62、64は、図示しない入力部によって設定値を設定できるようになっている。これらの設定値は、図示しない表示部に表示される。
演算制御部54は、出力制御部(出力制御手段)66を有している。出力制御部66は、運転条件設定部52に設定されたインバータ42の出力電圧に基づいて、チョッパ回路40を制御するチョッパ制御部68と、このチョッパ制御部68の出力側に設けたチョッパゲートパルス生成部70とを有している。チョッパゲートパルス生成部70は、チョッパ制御部68の出力信号に基づいてゲートパルスを生成し、チョッパ回路40のチョップ部(図示せず)をオン・オフしてチョッパ回路40の通流率を制御し、インバータ42に与える直流電圧を制御する。また、出力制御部66は、運転条件設定部52に設定されたインバータ42の出力電流、出力周波数に基づいてインバータ42を制御するインバータ制御部72と、このインバータ制御部72の出力側に設けたインバータゲートパルス生成部74とを有している。インバータゲートパルス生成部74は、インバータ制御部72の出力信号に基づいてゲートパルスを生成してインバータ42に与え、インバータ42を構成している各素子をオン・オフし、インバータ42の出力周波数を設定周波数に制御するとともに、各素子の通流率を変えてインバータ42の出力電流Iを制御する。
なお、出力制御部66には、条件変更要求部76から運転条件変更命令が入力するようになっている。この条件変更要求部76は、任意に設定可能なタイマを内蔵していて、タイマに設定された時間の計数が終了すると、各加熱ユニット32の演算制御部54を構成している出力制御部66に順次運転条件の変更命令を入力する。条件変更要求部76から運転条件の変更命令を受けた出力制御部は、後述するように、一時的に運転条件設定部52に設定されている運転条件と異なった運転条件によって電力変換部34を制御し、インバータ42の出力を変える。なお、インバータ制御部72には、出力電流検出器56の検出信号がフィードバック信号として入力し、この出力電流検出器56の検出信号に基づいてインバータゲートパルス信号生成部74の出力するゲートパルスの出力タイミングとディーティ比を制御する。
さらに、演算制御部54は、位相検出部(位相検出手段)78、出力電圧演算部80、誘導電圧演算部(誘導電圧演算手段)82、設定値変更部(設定値変更手段)84とを有している。位相検出部78は、出力電流検出器56の検出信号が入力するとともに、出力制御部66のインバータゲートパルス生成部74の出力するゲートパルスが入力するようになっている。そして、位相検出部78は、出力電流検出器56の検出信号からインバータ42の出力電流のゼロクロスを検出するとともに、このゼロクロスをインバータゲートパルス生成部74の出力するゲートパルスの立ち上がりまたはたち下がりと比較して、インバータ42の出力電流と出力電圧との位相差(位相角)θを求めて誘導電圧演算部82に出力する。
出力電圧演算部80は、直流電圧検出器44の検出信号が入力し、この検出信号に基づいてインバータ42の出力電圧の実効値を求めて誘導電圧演算部82に入力する。すなわち、インバータ42にVDCの直流電圧が入力し、インバータからパルス高さVDC、デューティ比50%の矩形状出力電圧(基本波)が出力された場合、インバータ出力電圧の基本波の実効値と入力直流電圧VDCとの間には、一般に、
Figure 0004406585
Figure 0004406585
の関係が成立する。したがって、出力電圧演算部80は、数式9に基づいて、直流電圧検出器44の検出電圧VDCからインバータ42の出力電圧(実効値)Vを求めて誘導電圧演算部82に送出する。
なお、直流電圧検出器44は、図2の符号Aに示したように、検出信号を出力制御部66のチョッパ制御部68にフィードバック信号として入力する。チョッパ制御部68は、直流電圧検出器44が検出した直流電圧VDCに基づいて、インバータ42の出力電圧Vが設定値となるように、チョッパ回路40のチョップ部の通流率を制御するゲートパルスをチョッパゲートパルス生成部70に出力させる。
誘導電圧演算部82には、位相検出部78と出力電圧演算部80との出力信号が入力するとともに、条件変更要求部76から誘導電圧演算命令が入力する。すなわち、条件変更要求部76は、出力制御部66に与える運転条件変更命令と同じ信号を、誘導電圧演算部82に誘導電圧演算命令として与える。誘導電圧演算部82は、対応する加熱コイル48の内部抵抗Rなどの回路定数、誘導電圧を求めるための計算式などを記憶していて、条件変更要求部76から信号が入力すると、詳細を後述するように、対応する加熱コイル48に生ずる誘導電圧(電磁誘導電圧)を求めて設定値変更部84に出力する。設定値変更部84は、誘導電圧演算部82から誘導電圧Vが入力すると、例えば図7に示したインバータの出力電流と出力電圧との関係を満足する出力周波数を求め、運転条件設定部52の設定値を変更する。
このようになっている実施形態の誘導加熱システム30の演算制御部54による誘導電圧Vの検出は、次のようにして行なわれる。まず、図3、図4を用いてその原理を説明する。
図3と図4とは、インバータに接続した回路に相互誘導による誘導電圧が生じている場合の電圧ベクトル図である。そして、図3はインバータの出力電流がIのときにおける電圧ベクトル図であり、図4はインバータの出力電流Iをβ倍したときの電圧ベクトル図である。これらの図において、VIVはインバータの出力電流がIのときにおけるインバータの出力電圧、Vは回路に電流Iが流れることによる加熱コイルの内部抵抗により生ずる電圧、Vは回路のコイルとコンデンサとによる電圧を示している。そして、Vは相互誘導による加熱コイルに生ずる誘導電圧であり、θはインバータの出力電流Iと出力電圧VIVとの位相差(位相角)である。また、VIV´は、出力電流がβ・Iのときにおけるインバータの出力電圧を示し、θ´は、このときのインバータの出力電流と出力電圧との位相差である。
このように、インバータの出力電流を変えることにより2つの電圧ベクトル図が得られる。そこで、これらの図においてVIV、VIV´、θ、θ´を検出し、これらの電圧ベクトル図に対応した式を連立方程式として解くことにより、誘導電圧Vを求めることができる。実施形態に係る誘導加熱システム30の加熱ユニット32を例にしてより具体的に説明する。
いま、加熱ユニット32のインバータ42の出力電圧がV、出力電流がIであるとする。この運転状態において、インバータ42の出力電流を一時的にI´に変えたときの出力電圧がV´であるとする。この2つの運転状態における回路の電流と電圧との関係を示す基本方程式は、
Figure 0004406585
Figure 0004406585
となる。
加熱コイル48に生ずる誘導電圧VMkは、数式10、数式11を連立方程式として解くことにより求めることができる。そこで、まず、数式10と数式11とについてのベクトル演算を行なう。数式10のベクトル演算をすると、
Figure 0004406585
Figure 0004406585
となる。
また、数式11に対するベクトル演算を行なうと、
Figure 0004406585
Figure 0004406585
のようになる。
次に、数式13から数式15を引くと、
Figure 0004406585
が得られる。さらに、数式16を(XLk−XCk)について解くと、
Figure 0004406585
のようになる。したがって、数式17においてV、R、I、V´、I´が求められれば、(XLk−XCk)を求めることができる。
一方、数式13は、
Figure 0004406585
のように変形できる。
そこで、チョッパ回路40の出力電圧VDCk、VDCk´を測定し、数式9の関係、すなわち、
Figure 0004406585
の関係を用いることにより、インバータ42の出力電圧V、V´を求めることができる。さらに、出力電流Iと出力電圧Vの間には、両者の位相差をθとすると、図3に示されているように、V=R・I=Vcosθ関係がある。したがって、R・Iは、
Figure 0004406585
となり、チョッパ回路40の出力電圧を求めることにより、R・IとR・I´とを求めることができる。したがって、数式17の(XLk−XCk)が求められ、この値を数式18に代入することにより、加熱コイル48に生じている誘導電圧VMkを求めることができる。
そこで、誘導加熱システム30を運転する場合、まず各加熱ユニット32の電力制御部38を構成している運転条件設定部52にインバータ42の出力電圧、出力電流、出力周波数などを設定する。また、演算制御部54の誘導電圧演算部82に、誘導電圧Vの初期値としてVの最大値VMMAX(加熱ユニット32kの場合、VMkMAX)を入れ、各加熱ユニット32のインバータ42を電流同期運転する。
加熱ユニット32kの直流電圧検出器44kは、チョッパ回路40kの出力する直流電圧VDCkを検出し、検出信号を演算制御部54kの出力電圧演算部80に入力する。また、出力電流検出器56の検出したインバータ42の出力電流Iは、演算制御部54の位相検出部78に入力される。演算制御部54を構成している出力制御部66のチョッパ制御部68は、運転条件設定部52の出力電圧設定部60に設定されているインバータ42の出力電圧Vが得られるように、チョッパゲートパルス生成部70が生成するゲートパルスを介してチョッパ回路40を制御する。
一方、インバータ制御部72は、運転条件設定部52の出力電流設定部62と出力周波数設定部64に設定された出力電流Iと出力周波数fとが得られるように、インバータゲートパルス生成部74にゲートパルスを生成させる。インバータゲートパルス生成部74は、生成したゲートパルスをインバータ42に与えるとともに、位相検出部78に入力する。位相検出部78は、出力電流検出器56の出力する検出信号に基づいて、インバータ42の出力電流Iのゼロクロスを求める。さらに、位相検出部78は、求めた出力電流のゼロクロスと、インバータゲートパルス生成部74が出力するゲートパルスの立ち上がりまたは立ち下がりとから、インバータ42の出力電流Iと出力電圧Vとの位相差θを求めて誘導電圧演算部82に入力する。
また、演算制御部54を構成している出力電圧演算部80は、直流電圧検出器44の検出信号に基づいて、インバータ42の出力電圧Vを次式により求めて誘導電圧演算部82に入力する。そして、誘導電圧演算部82は、位相検出部78の出力する位相差(位相各)θと、出力電圧演算部80が求めた出力電圧Vとを、図示しない内部メモリに記憶する。
Figure 0004406585
条件変更要求部76は、任意の時間を設定可能なタイマを内蔵している。そして、条件変更要求部76は、タイマに設定された時間(例えば、数秒〜数分)の計数を終了すると、所定の時間間隔で順次各加熱ユニット32の出力制御部66に運転条件変更命令信号を入力するとともに、誘導電圧演算部82に誘導電圧演算命令を入力する。条件変更要求部76が運転条件変更命令を各出力制御部66に与える時間間隔は、2以上の加熱ユニット32が同時に運転条件を変更しないように設定してある。
条件変更要求部76から運転条件の変更命令信号を受けた加熱ユニット32の出力制御部66は、予め設定されている時間(例えば、数ms〜100ms)、運転条件設定部52に設定されている運転条件と異なる条件、例えばインバータ42の出力電流Iの値をβ倍したβ・I=I´に変えた運転を一時的に行なう。すなわち、出力制御部66は、例えばインバータ42の出力電流IをI´となるように、チョッパ制御部68がチョッパゲートパルス生成部70の出力するゲートパルスのデューティ比を変え、チョッパ回路40の出力電圧をVDCk´にする。ただし、出力制御部66は、インバータ42の出力電流を一時的に変える場合、インバータ42の出力周波数が変わらないように制御する。
なお、この変更する電流値や周波数は、温度制御している被加熱物の温度に大きな影響を与えない大きさであって、かつ加熱コイル48に生じている誘導電圧Vkを検出できる大きさであり、実験やシミュレーションによって予め求めて、予め出力制御部66に与えてある。
出力電圧演算部80は、直流電圧検出器44の検出電圧VDCk´に基づいて、インバータ42の出力電圧V´を次式により求めて誘導電圧演算部82に入力する。
Figure 0004406585
また、位相検出部78は、前記と同様にしてインバータ42の出力電流I´と出力電圧V´との位相差θ´を求めて誘導電圧演算部82に入力する。誘導電圧演算部82は、条件変更要求部76から信号が入力すると、
Figure 0004406585
Figure 0004406585
を演算するとともに、これら数式23、数式24の演算結果を、入力された数式21、数式22の結果とともに数式17に代入し、(XLk−XCk)を求める。さらに、誘導電圧演算部82は、求めた(XLk−XCk)と、入力されたV数式23とにより数式18を演算し、加熱コイル48に生じている誘導電圧VMkを求める。
このようにして各加熱ユニット32の演算制御部54の誘導電圧演算部82は、順次対応する加熱コイル48に生じている誘導電圧Vを求める。そして、誘導電圧演算部82の求めた誘導電圧Vは、設定値変更部84に送出される。設定値変更部84は、誘導電圧演算部82が求めた誘導電圧Vが入力すると、例えば図7に示したようなインバータの出力電流と出力電圧との関係が得られるインバータの出力周波数を求め、対応する運転条件設定部52に設定されている出力周波数の値を書き替える。
すなわち、インピーダンス(XLk−XCk)は、インバータの出力周波数の関数であり、出力周波数が高いほど大きくなる。したがって、図3からわかるように、出力周波数を高くすると、インバータの出力電圧も大きくなる。しかし、出力周波数を高くし過ぎると、無効電流が増大し、インバータの出力効率が低下する。そこで、実施形態においては、実際に生じている誘導電圧を検出して、実際の誘導電圧に応じた出力周波数でインバータを運転する。
このように、実施形態においては、一時的に、運転条件設定部52に設定されている運転条件と異なる運転条件によってインバータ42の出力を制御することにより、2つの運転状態に基づく回路の電流と電圧との関係から、加熱コイル48に生じている誘導電圧Vを求めることができる。この結果、実際の誘導電圧に応じた電力変換部34の制御(運転)を行なうことができ、インバータ42の運転効率を向上することができる。また、加熱コイル48に誘導電圧Vが生じている場合に、実際に生じている誘導電圧Vを検出できるため、インバータ42の出力電流の小さい領域において、インバータの出力電圧を誘導電圧より大きくすることができる。この結果、実施形態においては、インバータの出力電流の全領域において、出力電流と出力電圧との間に比例関係が維持され、インバータの出力電圧を制御することによって、被加熱物の温度を制御することが可能で、高精度な温度制御をすることができる。
なお、前記実施形態においては、誘導電圧Vを求めるのに、インバータの出力電流を一時的に変える場合について説明したが、インバータの出力周波数を変えてもよい。また、前記実施形態においては、インバータの出力電流を変えるのに、チョッパ回路40の通流率を変える場合について説明したが、インバータを構成している素子の通流率を変えて出力電流を変えるようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係る誘導加熱システムの説明図である。 実施の形態に係る電力制御部のブロック図である。 加熱コイルに相互誘導が生じている回路の、インバータの任意の出力電流時における電圧ベクトル図である。 インバータの出力電流を変えたときの電圧ベクトル図である 従来の誘導加熱装置の説明図である。 負荷部に相互誘導がある場合における電圧ベクトル図である。 負荷部に相互誘導がある場合の共振型インバータの出力電圧と出力電流との関係を示す図である。 負荷部のインピーダンスが容量性である場合の、相互誘導があるときの共振型インバータの出力電圧と出力電流との関係を示す図である。
3………順変換部、30………誘導加熱システム、32、32、32n………加熱ユニット、34、34、34n………電力変換部、36、36、36n………負荷部、38、38、38n………電力制御部、40、40、40n………チョッパ回路、42、42、42n………インバータ、44、44、44n………直流電圧検出器、48、48、48n………加熱コイル、52、52、52n………運転条件設定手段(運転条件設定部)、54、54、54n………演算制御部、56、56、56n………出力電流検出器、66………出力制御手段(出力制御部)、78………位相検出手段(位相検出部)、82………誘導電圧演算手段(誘導電圧演算部)、84………設定値変更手段(設定値変更部)。

Claims (3)

  1. 複数の電力変換部のそれぞれに設けたインバータに対応して設けられ、相互に電磁的に結合している加熱コイルに生ずる相互誘導による誘導電圧を検出する方法であって、
    任意の前記電力変換部について、現在の運転条件と異なる運転条件による運転を一時的に行ない、
    前記現在の運転条件と前記一時的に異ならせた運転条件とのそれぞれの運転時における前記任意の電力変換部の前記インバータについての出力電流I と出力電圧との位相差θを求め、それぞれの運転時における対応した前記加熱コイルを有する回路に相互誘導による誘導電圧が生じている場合の下記に示した基本方程式と電圧ベクトル演算式に基づいて前記誘導電圧を求める、
    ことを特徴とする誘導電圧検出方法。

    Figure 0004406585
  2. 相互に電磁的に結合している複数の加熱コイルのそれぞれに対応して設けた電力変換部のインバータの出力電流I と出力電圧との位相差θを求める位相差検出手段と、
    前記各電力変換部に対応して設けられ、対応する前記電力変換部のインバータの出力電流値と出力電圧値とを設定可能な運転条件設定手段と、
    前記各電力変換部に対応して設けられ、対応する前記運転条件設定手段に設定された運転条件に従って前記インバータの出力を制御するとともに、条件変更命令の入力時に、一時的に前記設定された運転条件と異なる運転条件によって前記インバータの出力を制御する出力制御手段と、
    対応する前記位相検出手段の出力する前記設定された運転条件と前記一時的に異なる運転条件とのそれぞれにおける前記位相差が入力するとともに、それぞれの運転時における対応する前記加熱コイルを有する回路に相互誘導による誘導電圧が生じている場合の下記に示した基本方程式と電圧ベクトル演算式に基づいて、前記対応する加熱コイルに生ずる相互誘導による誘導電圧を求める誘導電圧演算手段と、
    を有することを特徴とする誘導電圧検出装置。

    Figure 0004406585
  3. それぞれがインバータを備えた複数の電力変換部と、
    前記各電力変換部のインバータのそれぞれに対応して設けられ、相互に電磁的に結合している加熱コイルと、
    前記各電力変換部に対応して設けられ、対応する前記電力変換部のインバータの出力電流I と出力電圧との位相差θを求める位相差検出手段と、
    前記各電力変換部に対応して設けられ、対応する前記電力変換部のインバータの出力電流値と出力電圧値とを設定可能な運転条件設定手段と、
    前記各電力変換部に対応して設けられ、対応する前記運転条件設定手段に設定された運転条件に従って前記インバータの出力を制御するとともに、条件変更命令の入力時に、一時的に前記設定された運転条件と異なる運転条件によって前記インバータの出力を制御する出力制御手段と、
    対応する前記位相差検出手段の出力する前記設定された運転条件と前記異なる運転条件とのそれぞれにおける前記位相差が入力するとともに、それぞれの運転時における対応する前記加熱コイルを有する回路に相互誘導による誘導電圧が生じている場合の下記に示した基本方程式と電圧ベクトル演算式に基づいて、前記加熱コイルに生ずる相互誘導による誘導電圧を求める誘導電圧演算手段と、
    前記誘導電圧演算手段が求めた前記誘導電圧に基づいて、前記対応するインバータの出力電流と前記出力電圧との位相が予め与えられた条件を満たす運転条件を求め、対応する前記運転条件設定手段の設定値を変える設定値変更手段と、
    を有することを特徴とする誘導加熱システム。

    Figure 0004406585
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