JP4405675B2 - N−(1(s)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−l−アラニル−l−プロリンのマレイン酸塩の晶出方法 - Google Patents

N−(1(s)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−l−アラニル−l−プロリンのマレイン酸塩の晶出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4405675B2
JP4405675B2 JP2000561203A JP2000561203A JP4405675B2 JP 4405675 B2 JP4405675 B2 JP 4405675B2 JP 2000561203 A JP2000561203 A JP 2000561203A JP 2000561203 A JP2000561203 A JP 2000561203A JP 4405675 B2 JP4405675 B2 JP 4405675B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
maleate
acid
aqueous liquid
alanyl
phenylpropyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000561203A
Other languages
English (en)
Inventor
浩一 木下
忠 諸島
義文 柳田
佳秀 布施
恭義 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneka Corp filed Critical Kaneka Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP4405675B2 publication Critical patent/JP4405675B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K5/00Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/04Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing only normal peptide links
    • C07K5/06Dipeptides
    • C07K5/06008Dipeptides with the first amino acid being neutral
    • C07K5/06017Dipeptides with the first amino acid being neutral and aliphatic
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K5/00Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/04Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing only normal peptide links
    • C07K5/06Dipeptides
    • C07K5/06008Dipeptides with the first amino acid being neutral
    • C07K5/06017Dipeptides with the first amino acid being neutral and aliphatic
    • C07K5/06026Dipeptides with the first amino acid being neutral and aliphatic the side chain containing 0 or 1 carbon atom, i.e. Gly or Ala
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/12Antihypertensives

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、式(I):
【化1】
Figure 0004405675
で表されるN−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリン(以下、エナラプリルともいう)のマレイン酸塩を、高品質、高収率かつ経済的に商業的規模で有利に晶出させ、精製する方法に関する。N−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリン(I)のマレイン酸塩(エナラプリル・マレイン酸塩)は、血圧降下剤としてきわめて有用な化合物である。
【背景技術】
【0002】
前記エナラプリル(I)の薬理的に許容される塩、とくに薬理的に許容される塩がマレイン酸塩であるエナラプリル・マレイン酸塩を晶出させる方法としては、たとえば特許文献1〜3に、アセトニトリルなどの有機溶剤中で再結晶する方法が記載されている。しかし、該有機溶剤は痕跡量で最終製品に持ち込まれると考えられ、人間が摂取するエナラプリル・マレイン酸塩に対して望ましくない特性を付与するため、有機溶剤の使用は避けるべきである。かかる点から、水性液の使用は好ましい結果をもたらす。
【0003】
エナラプリルのマレイン酸塩を水性液中から結晶として取り出す方法に関しては、たとえば、非特許文献1に、エナラプリルのマレイン酸塩を水から再結晶することにより、エナラプリルとはエトキシカルボニル基の結合する炭素原子の立体配置が異なる光学異性体であるN−(1(R)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリンのマレイン酸塩の含量が少ないエナラプリルのマレイン酸塩を取得する方法が記載されている。しかし、操作方法、取得収率、精製効果などについての詳細な記載はない。
【0004】
また、特許文献2には、エナラプリルを水中でその薬理的に許容される塩にし、水の濃縮、凍結乾燥などによりその塩を取得する方法が記載されている。しかし、それら操作には長時間を要することから、時間の浪費、生産性の低下、また膨大なエネルギーの浪費または操作の煩雑さといった問題点が含まれ、商業規模での生産においては多くの改善すべき課題がある。
【0005】
したがって、エナラプリルのマレイン酸塩を水性液から直接、高収率、高品質かつ経済的に有利に晶出させる方法が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】
米国特許第4,442,030号明細書
【特許文献2】
米国特許第4,374,829号明細書
【特許文献3】
米国特許第5,359,086号明細書
【非特許文献】
【非特許文献1】
ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J. Org. Chem.)53、836−844、(1988)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記エナラプリル(I)のマレイン酸塩は、一般にエナラプリルとマレイン酸とを適当な溶媒、好ましくは水性液中で混ぜ合わせて生成させ、濃縮・凍結乾燥などにより高濃度のスラリーを経て、結晶として取得することができる。しかし当該水性液から特別な操作を加えることなく直接結晶を取得する場合、溶解度の点から高い晶出量を得ることが困難である。とくにエナラプリルのマレイン酸塩を水性液中に一旦溶解させて精製する再結晶法の場合には、該マレイン酸塩がもつ溶解度特性の面から晶出量を高めることはとりわけ困難である。再結晶法において晶出量を高めるには、溶液時と晶出時の溶解量差を大きくとることが必要であるが、たとえば冷却晶析では、エナラプリルマレイン酸塩の温度差による溶解度変化が概して小さいため高い晶出量は望めず、濃縮晶析との併用により母液量を減少させて晶出量を高めることが必要となる。しかしながら、この操作には長時間を要することから、時間の浪費、生産性の低下、膨大な熱エネルギーの浪費、操作の煩雑さといった点で有利な方法とはいえない。さらに、高温でもエナラプリルマレイン酸塩の溶解度が概して低いことから溶解液量が相対的に大きくなり、これが溶解設備の巨大化、生産性の低下、廃水量の増加などの不利を招くため、商業的規模での生産に適用するにはさらに改善が必要である。またこれら溶解、濃縮操作を通じての熱履歴の増加は、不純物の生成増加といった重大な問題点にも結びつき好ましくない。しかし、これらの問題点を克服するための有効な手だてはこれまで知られていなかった。
【0008】
また、溶媒中でエナラプリルとマレイン酸からエナラプリルマレイン酸塩を形成し、該マレイン酸を晶出させる場合、ジケトピペラジン誘導体の副生やカルボキシ誘導体の残留といった問題がある。
【0009】
したがって、本発明の目的は、エナラプリルのマレイン酸塩を水性液に高濃度に溶解し、その溶液から直接、高収率で高品質のエナラプリルのマレイン酸塩を晶出させることにより、工業的に適し、簡便かつ経済的に有利な方法を提供することにある。
【0010】
さらに本発明の目的は、エナラプリルとマレイン酸から、高品質のエナラプリルマレイン酸塩を高収率、高効率で得る方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者らは、
(i)エナラプリルのマレイン酸塩を、水性液中に高濃度で溶解させた溶液を得る方法として、塩基を用いてpH4以上の条件下に溶解させることが効果的であること、
(ii)エナラプリルのマレイン酸塩を高濃度に溶解した(i)のpH4以上の水性液と酸とを混ぜ合わせてpHを下げる、好ましくはpH2〜3にすることにより、エナラプリルのマレイン酸塩の大きな溶解度差が得られること、
(iii)その結果、(i)の水性液のpHを下げるだけで、さらに操作を追加せずとも、エナラプリルのマレイン酸塩を直接、簡便に、高収率、高品質かつ経済的に有利に晶出させることができ、このとき酸によって生成する中性塩(とくに無機塩)の塩析効果が晶出量の増大に寄与すること、および
(iv)前記方法を用いることにより、式(II):
【化2】
Figure 0004405675
で表されるジケトピペラジン誘導体の副生を抑制しつつ、式(III):
【化3】
Figure 0004405675
で表されるN−(1(S)−カルボキシ−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリン(以下、カルボキシ誘導体(III)ともいう)などの不純物の含有量の少ないエナラプリルのマレイン酸塩が得られることを見出した。
【0012】
しかして、本発明は、式(I):
【化4】
Figure 0004405675
で表されるN−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリン、マレイン酸および塩基を含むpH4以上の水性液と、当該塩基を実質的にすべて中性塩としうる量の酸とを混ぜることからなるN−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリンのマレイン酸塩を晶出させる方法を提供する。
【0013】
水性液と酸を混合することにより塩基は中性塩となり、それによって溶解度が低下し、化合物(I)はマレイン酸塩として晶出する。さらに、生成する中性塩は、塩析効果によってマレイン酸塩の晶出に寄与する。本発明の方法によれば、式(II):
【化5】
Figure 0004405675
で表されるジケトピペラジン誘導体の副生を抑制しつつ、式(III):
【化6】
Figure 0004405675
で表されるN−(1(S)−カルボキシ−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリン含有量の少ないN−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリン(I)のマレイン酸塩を得ることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の方法により、高品質のエナラプリル・マレイン酸塩を、水性液から簡便かつ高収率に晶出させることができる。すなわち、本発明の方法によりジケトピペラジン誘導体(II)の副生を優位に抑制しつつ、カルボキシ誘導体(III)といった不純物も効果的に除去してエナラプリル・マレイン酸塩を精製することができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
エナラプリル、マレイン酸および塩基を含むpH4以上の水性液は、たとえばエナラプリルのマレイン酸塩をpH4以上の条件下で水性液に溶解することによって得ることができる。あるいはエナラプリルとマレイン酸をそれぞれ水性液に溶解して得ることもできる。エナラプリルのマレイン酸塩を水に溶解した場合、得られる水溶液のpHは2〜3になるので、通常は塩基を用いて水性液のpHを4以上にする。
【0016】
使用するエナラプリル(I)およびそのマレイン酸塩は、たとえば、特開昭62−48696号公報、米国特許第4,374,829号明細書または国際公開第99/05164号パンフレットなどに記載された方法により調製することができる。
【0017】
エナラプリルのマレイン酸塩をpH4以上の条件下で水性液に溶解するために用いる塩基は、とくに限定されるものではなく、無機塩基および有機塩基から選択できる。これらの例としては、たとえば、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩および炭酸水素塩などの無機塩基、ならびに4級アンモニウムヒドロキシドなどの有機塩基などをあげることができる。これら塩基の具体的な例としては、たとえば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよび水酸化リチウムなどのアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムおよび炭酸リチウムなどのアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素ナトリウムおよび炭酸水素カリウムなどのアルカリ金属炭酸水素塩、水酸化マグネシウムおよび水酸化カルシウムなどのアルカリ土類金属水酸化物、テトラメチル、テトラエチル、テトラプロピル、テトラブチル、テトラアミル、テトラヘキシルおよびベンジルトリメチルのそれぞれの4級アンモニウムヒドロキシドなどがあげられるが、これら以外の塩基であってもよい。
【0018】
前記塩基は、安価であること、取り扱い易さ、廃水処理の容易さとともに、酸と混ぜ合わせて生成する中性塩による塩析効果をより高めるものを用いることが有利である。たとえば、無機塩基、とくに、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよび水酸化リチウムなどのアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムおよび炭酸リチウムなどのアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素ナトリウムおよび炭酸水素カリウムなどのアルカリ金属炭酸水素塩が好ましく、なかでもアルカリ金属水酸化物、とりわけ水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムが好ましい。前記無機塩基は、操作性などの観点から水溶液として使用するのが好ましく、たとえば、通常2〜20N、好ましくは5〜20Nのアルカリ金属水酸化物の水溶液として使用するのが有利である。なお、前記塩基は、単独で使用してもよく、2種以上併用してもよい。
【0019】
用いる塩基の量は、エナラプリルとマレイン酸を含む水性液のpHを4以上にするのに必要な量であり、たとえばエナラプリルのマレイン酸塩をpH4以上の条件下で水性液に溶解するのに必要な量である。一般的には、用いるマレイン酸と同当量数(酸・塩基当量)以上、エナラプリルのマレイン酸塩を溶解する態様では当該マレイン酸塩と同モル数以上が用いられる。しかし、以後の操作で酸と混ぜて生成する中性塩による塩析効果を最大化するのに必要な量の塩基の使用も、晶出量の向上の観点から好適に利用できる。
【0020】
このような観点から、溶解時の水性液のpHは4以上で好適に実施できるが、より好ましくはpH5以上である。水性液のpHが前記範囲であるばあい、エナラプリルのマレイン酸塩を高濃度で溶解させることができる。溶解時のpHを必要以上に高め過ぎることは、エトキシカルボニル基の加水分解副生物であるカルボキシ誘導体(III)の生成を招き易くなり好ましくないことから、上限は、一般的にはpH10以下であるのが好ましいが、さらに好ましくはpH8以下、とりわけpH7以下である。
【0021】
水性液は、実質的には水であるが、必要であれば悪影響のない範囲で有機溶剤を含んだ混合物として使用することもできる。
【0022】
当該水性液中のエナラプリルの濃度は、操作温度、用いる塩基の種類や量、水性液組成、共存する無機塩の種類や濃度などにより異なることから、一概に特定はできないが、均質な溶液状態となる濃度範囲で自由に選択しうる。以後の結晶析出時の晶出量をより向上させるためには、できるだけ高い濃度の溶液とすることが好ましい。たとえば操作するpHや温度などの諸条件下での飽和濃度とその近辺や過飽和状態で使用することができる。実用的には10%以上、より好ましくは20%以上、さらに好ましくは30%以上の高濃度で好適に実施することができる。
【0023】
マレイン酸の濃度は、少なくともエナラプリルをすべてマレイン酸塩となしうる量、すなわちエナラプリルと同モル数以上現実の操作上差し障りのない濃度の範囲で用いることができる。エナラプリルのマレイン酸塩を水性液に溶解する態様では、エナラプリルと同モル数で用いられることになる。
【0024】
エナラプリル、マレイン酸および塩基を含むpH4以上の水性液を調製する操作温度は、本発明の方法によれば、高濃度の溶液を得るうえでとくに高温を必要とせず、比較的低温でも高濃度に溶解することができるので、とくに限定されない。実用的には一般に70℃以下、好ましくは60℃以下、より好ましくは50℃以下の、溶剤が氷結しない温度で実施することができるが、とりわけ20〜40℃前後で好適に実施されうる。エナラプリルのマレイン酸塩を溶解して調製する態様でも同じ温度で操作できる。
【0025】
得られたエナラプリル、マレイン酸および塩基を高濃度で含むpH4以上の水性液と酸とを混ぜてpHを下げることによって、エナラプリルのマレイン酸塩を高収率で晶出させることができる。
【0026】
ここで用いる酸の量は、水性液中の塩基を実質的にすべて中性塩とすることのできる量である。この量の酸によってエナラプリルのすべてがマレイン酸塩となり、かつ当該水性液のpHはエナラプリルのマレイン酸塩自身がもつpH付近の範囲となる。このpHは一般的には約2〜3であり、晶出量を最大化するpHである。この量より多い量の酸の使用は、晶出したマレイン酸塩を、用いた酸との塩に変えて溶解させるため晶出量の減少を招くことが多く、必ずしも好ましくない。またこの量より少ない量の酸では、エナラプリルがマレイン酸塩として晶出せず水性液中に残って晶出量が低下する場合が多く、必ずしも好ましくない。
【0027】
使用する酸はとくに制限はないが、実用性の点から強酸が好ましい。とくに、用いた塩基との間で生成する中性塩の塩析効果をより高めうる酸と塩基との組み合わせを用いることが有利である。この点からすれば、塩酸、硫酸およびリン酸などの鉱酸が好ましい。また、経済性や廃水処理の容易さの点から、塩酸および硫酸がより好ましく、塩酸がもっとも好ましい。また、この目的にはマレイン酸も好適に用いることができる。酸は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また酸はそのまま用いることもできるが、水性液に希釈した溶液として用いることもできる。
【0028】
塩基と酸との好ましい組み合わせは、水酸化ナトリウムと塩酸、水酸化カリウムと塩酸である。
【0029】
前記水性液と酸とを混ぜてエナラプリルのマレイン酸塩を晶出させる操作温度は、水性液の組成、操作方法などにもよるので一概に特定できないが、実用的には水性液の沸点以下の氷結しない温度である。ことさら高温にする必要はないが、高めの温度で晶出させることは、得られた結晶の濾過性、乾燥性、および不純物除去性の優れた良好な結晶特性を与える。このような観点から、操作温度は、好ましくは40〜70℃であり、とりわけ好ましくは60℃前後である。かかる温度で晶出操作を行なった後、水性液を最終的に20℃以下、好ましくは10℃以下に冷却して晶出量を増大させることができる。
【0030】
当該水性液と酸とを混ぜる操作方法としては、一般にはエナラプリル、マレイン酸および塩基を含むpH4以上の水性液に酸を添加することにより実施できるが、また、酸に当該水性液を添加する方法も好適に実施できる。とくに後者の方法は、添加の操作を高めの温度で実施する場合、該マレイン酸塩が晶出するまでの溶液への熱の付与を少なくできる点からも好適に用いることができる。
【0031】
混ぜ合わせる操作における、酸または当該水性液の添加時間は、全量が添加される時間として、一般に1/4時間以上、好ましくは1/3時間以上、とくに好ましくは1/2時間以上であり、上限に制限はないが、生産性などの観点から、一般に20時間以下、好ましくは10時間以下、とくに好ましくは5時間以下である。
【0032】
水性液中でのエナラプリルのマレイン酸塩を晶出させる操作において、水性液中の塩基と酸とから生成する中性塩、とくに無機塩による塩析効果を有効に活用できることも、晶出量増大の重要な因子である。水性液中の無機塩の濃度は、晶出操作の濃度、温度や方法、また無機塩の種類などにもよることから、一概に規定することはできないが、良好な結晶成長を促すには、その成長過程における無機塩濃度を高めすぎないことが重要であり、一般的には15重量%以下、なかんづく10重量%以下であり、通常3〜8重量%が好適である。本発明の方法では、水性液と酸とを混ぜる操作により、該マレイン酸塩の晶出とともに、好適に無機塩濃度が高まっていくことにも利点がある。最終的には無機塩濃度が必然的に高まり、充分な塩析効果が得られるが、必要に応じてさらに無機塩を添加してもよい。塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの無機塩による塩析効果がとくに優れている。
【0033】
晶出した該マレイン酸塩の結晶は、特別な操作を行なうことなく、濾過などの簡便な操作により、そのまま結晶として容易に、高収率で取り出すことができる。また前記操作に水性液を溶媒として用いることは、エナラプリル(I)のマレイン酸塩の取得に際し、系中に共存する無機塩の製品中への混入を最小化することにおいて、特別な処理を施すこともなく、効果的に実施できる点からも有利である。
【0034】
以上の方法を水性液中で実施することは、一連の操作において、式(II):
【化7】
Figure 0004405675
で表されるジケトピペラジン誘導体の副生を効果的に抑制することができる点からも有利である。さらに、以上の方法による精製は、エナラプリルに含まれるエトキシカルボニル基部分の加水分解不純物として一般的に知られる式(III):
【化8】
Figure 0004405675
で表されるN−(1(S)−カルボキシ−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリンの除去にも効果的であり、得られるエナラプリルのマレイン酸塩における含有量が無視できるレベルにまで低減できる。このように、これら不純物の含有量の少ないエナラプリルのマレイン酸塩を簡便に、高収率、高品質かつ効率的に得ることができる。
【0035】
以下に実施例をあげて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0036】
なお、純度ならびにカルボキシ誘導体(III)およびジケトピペラジン誘導体(II)の含有量はHPLCを用いて測定し、絶対検量線法により算出した。HPLCの測定条件は以下のとおりである。
【0037】
カラム:ファインパック(FINEPAK)SIL C18−5(商品名、4.6mm×25cm、日本分光(株)製)
溶 媒:0.1M KH2PO4(pH2.8)/CH3CN(70:30(容量比))
流 速:1.0ml/分
温 度:45℃
検出条件:UV210nm
【0038】
実施例1
カルボキシ誘導体(III)を0.2重量%含有する、N−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリンのマレイン酸塩56.2g(0.114モル)を20℃に加温したH2O 200mlに添加し、この混合物に撹拌下、30重量%NaOH水溶液32.1g(0.241モル)を添加してpH6.0±0.5に調整し、マレイン酸塩を溶解させた。この混合物を60℃に加熱し、これに濃塩酸25.1g(0.241モル)を2時間かけて滴下してpH2.3±0.5としたのち、4時間かけて0℃まで冷却した。析出物を濾過にて採取し、0〜3℃に冷却したH2O 70mlで2回洗浄した。得られた湿結晶を真空乾燥(20〜50℃、30→1mmHg)し、N−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリンのマレイン酸塩51.0g(収率91%)を得た。純度は99%以上、カルボキシ誘導体(III)およびジケトピペラジン誘導体(II)のそれぞれの含有量は0.05重量%以下であった。
【0039】
実施例2
カルボキシ誘導体(III)を0.2重量%含有する、N−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリンのマレイン酸塩33.0g(0.067モル)を30℃に加温したH2O 120mlに添加し、この混合物に撹拌下、30重量%NaOH水溶液18.1g(0.136モル)を添加してpH6.0±0.5に調整し、マレイン酸塩を溶解させた。この混合物を60℃に加熱し、これに濃塩酸14.3g(0.137モル)を2時間かけて滴下してpH2.3±0.5としたのち、4時間かけて0℃まで冷却した。この混合物にNaCl 12.0gを添加して、さらに撹拌を2時間続けた。析出物を濾過にて採取し、0〜3℃に冷却したH2O 40mlで2回洗浄した。得られた湿結晶を真空乾燥(20〜50℃、30→1mmHg)し、N−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリンのマレイン酸塩30.4g(収率92%)を得た。純度は99%以上、カルボキシ誘導体(III)およびジケトピペラジン誘導体(II)の各含有量は0.05重量%以下であった。
【0040】
実施例3
カルボキシ誘導体(III)を0.2重量%含有する、N−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリンのマレイン酸塩59.7g(0.121モル)を30℃に加温したH2O 180mlに添加し、この混合物に撹拌下、30重量%NaOH水溶液32.4g(0.243モル)を添加してpH6.0±0.5に調整し、マレイン酸塩を溶解させた。この混合物を、60℃に加熱した20重量%HCl水溶液44.4g(0.244モル)に4時間かけて滴下してpH2.3±0.5としたのち、3時間かけて0℃まで冷却した。析出物を濾過にて採取し、0〜3℃に冷却したH2O 70mlで2回洗浄した。得られた湿結晶を真空乾燥(20〜50℃、30→1mmHg)し、N−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリンのマレイン酸塩55.2g(収率92%)を得た。純度は99%以上、カルボキシ誘導体(III)およびジケトピペラジン誘導体(II)の各含有量は0.05重量%以下であった。
【0041】
実施例4
カルボキシ誘導体(III)を0.2重量%含有する、N−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリンのマレイン酸塩59.7g(0.121モル)を40℃に加温したH2O 155mlに添加し、この混合物に撹拌下、30重量%NaOH水溶液16.2g(0.122モル)を添加してpH5.2±0.5に調整し、マレイン酸塩を溶解させた。この混合物を、60℃に加熱した30重量%マレイン酸水溶液46.7g(0.121モル)に1時間かけて滴下して、pH2.5±0.5の混合物としたのち、4時間かけて0℃まで冷却した。析出物を濾過にて採取し、0〜3℃に冷却したH2O 70mlで2回洗浄した。得られた湿結晶を真空乾燥(20〜50℃、30→1mmHg)し、N−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリンのマレイン酸塩56.2g(収率94%)を得た。純度は99%以上、カルボキシ誘導体(III)およびジケトピペラジン誘導体(II)の各含有量は0.05重量%以下であった。
【0042】
実施例5
カルボキシ誘導体(III)が0.2重量%存在しているN−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリンを22重量%含有する水溶液200g(0.117モル)を20℃に加温し、この水溶液に、pHを6.2±0.5に維持するように30重量%NaOH水溶液を逐次添加しながら、マレイン酸13.8g(0.119モル)を1時間かけて添加した。この操作に30重量%NaOH水溶液34.3g(0.257モル)を要した。得られた水溶液を、60℃に加熱した20重量%HCl水溶液47.1g(0.258モル)に、6時間かけて滴下してpH2.3±0.5としたのち、3時間かけて0℃まで冷却した。析出物を濾過にて採取し、0〜3℃に冷却したH2O 70mlで2回洗浄した。得られた湿結晶を真空乾燥(20〜50℃、30→1mmHg)し、N−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリンのマレイン酸塩52.4g(収率91%)を得た。純度は99%以上、カルボキシ誘導体(III)およびジケトピペラジン誘導体(II)の各含有量は0.05重量%以下であった。
【0043】
比較例1
カルボキシ誘導体(III)を0.2重量%含有するN−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリンのマレイン酸塩24.4g(0.050モル)をH2O 400mlに添加し、60℃に加熱して溶解させた(pH2.5±0.5)。この水溶液を、撹拌下、4時間かけて0℃まで冷却し、さらに2時間撹拌を続けた。析出物を濾過にて採取し、0〜3℃に冷却したH2O 30mlで2回洗浄した。得られた湿結晶を真空乾燥(20〜50℃、30→1mmHg)し、N−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリンのマレイン酸塩17.8g(収率73%)を得た。純度は99%以上、カルボキシ誘導体(III)およびジケトピペラジン誘導体(II)の各含有量は0.05重量%以下であった。

Claims (12)

  1. 式(I):
    Figure 0004405675
    で表されるN−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリン、マレイン酸および塩基を含むpH4以上の水性液と、酸とを混合することにより、N−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリンのマレイン酸塩を晶出させることを特徴とするN−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリンのマレイン酸塩を晶出させる方法。
  2. 当該pH4以上の水性液において、N−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリン(I)に対しマレイン酸が同モル数以上、塩基がマレイン酸と同当量数以上存在する請求項1記載の方法。
  3. 当該pH4以上の水性液が、N−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリン(I)のマレイン酸塩を塩基を用いてpH4以上に保持された水性液に溶解することによって調製されたものである請求項1または2記載の方法。
  4. 前記混合を水性液に当該酸を加えることによって行ない塩基を中性塩とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記混合を酸に水性液を加えることによって行ない塩基を中性塩とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  6. 塩基がアルカリ金属水酸化物である請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 酸が鉱酸である請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 鉱酸が塩酸である請求項7記載の方法。
  9. 酸がマレイン酸である請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  10. 当該水性液と当該酸とを40〜70℃で混ぜながら当該マレイン酸塩を晶出させる請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 当該水性液と当該酸とを混ぜ終わった後の水性液のpHが2〜3である請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. N−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリン(I)、マレイン酸および塩基を含むpH4以上の水性液から、式(II):
    Figure 0004405675
    で表されるジケトピペラジン誘導体の副生を抑制しつつ、式(III):
    Figure 0004405675
    で表されるN−(1(S)−カルボキシ−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリン含有量の少ないN−(1(S)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリン(I)のマレイン酸塩を晶出させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
JP2000561203A 1998-07-21 1999-07-19 N−(1(s)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−l−アラニル−l−プロリンのマレイン酸塩の晶出方法 Expired - Lifetime JP4405675B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20523698 1998-07-21
PCT/JP1999/003872 WO2000005247A1 (fr) 1998-07-21 1999-07-19 Procede de cristallisation d'un sel d'acide maleique de n-(1(s)-ethoxycarbonyl-3-phenylpropyl)-l-alanyl-l-proline

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP4405675B2 true JP4405675B2 (ja) 2010-01-27

Family

ID=16503668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000561203A Expired - Lifetime JP4405675B2 (ja) 1998-07-21 1999-07-19 N−(1(s)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−l−アラニル−l−プロリンのマレイン酸塩の晶出方法

Country Status (12)

Country Link
US (1) US6204393B1 (ja)
EP (1) EP1018516A4 (ja)
JP (1) JP4405675B2 (ja)
KR (1) KR20010023450A (ja)
CN (1) CN1154654C (ja)
CA (1) CA2302832A1 (ja)
CZ (1) CZ293008B6 (ja)
HU (1) HUP0004149A3 (ja)
IL (1) IL134938A0 (ja)
PL (1) PL339360A1 (ja)
SI (1) SI20211A (ja)
WO (1) WO2000005247A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101417998B (zh) * 2007-10-24 2012-10-24 重庆医药工业研究院有限责任公司 一种培美曲塞盐的纯化方法
CN108586572A (zh) * 2018-04-18 2018-09-28 日照市普达医药科技有限公司 一种高纯度马来酸依那普利及其晶型的制备方法
CN109734775A (zh) * 2018-12-31 2019-05-10 辰欣药业股份有限公司 一种马来酸依那普利的精制方法
CN114249795A (zh) * 2021-12-14 2022-03-29 佛山奕安赛医药科技有限公司 一种马来酸依那普利及其中间体的制备方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3435046A (en) * 1965-07-02 1969-03-25 Merck & Co Inc Trialkyl-silyl ethers of n-carboxy anhydrides of monohydroxy alpha-amino acids and processes for preparing them
IL58849A (en) * 1978-12-11 1983-03-31 Merck & Co Inc Carboxyalkyl dipeptides and derivatives thereof,their preparation and pharmaceutical compositions containing them
JPH0613550B2 (ja) 1983-06-03 1994-02-23 味の素株式会社 α―L―アスパルチル―L―フェニルアラニン―低級アルキルエステルの製造法
JPS6248696A (ja) * 1985-08-27 1987-03-03 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd N−〔1(s)−エトキシカルボニル−3−フエニルプロピル〕−l−アラニル−l−プロリンの製造法
US4946942A (en) 1988-03-11 1990-08-07 Bioresearch, Inc. Urethane-protected amino acid-N-carboxyanhydrides
YU48602B (sh) * 1991-11-25 1998-12-23 Krka Tovarna Zdravil P.O. Postupak za dobijanje stabilne formulacije soli enalaprila
JP2503923B2 (ja) 1993-11-25 1996-06-05 日本電気株式会社 電子ディスク装置
IN184759B (ja) 1997-07-22 2000-09-23 Kaneka Corp

Also Published As

Publication number Publication date
CA2302832A1 (en) 2000-02-03
US6204393B1 (en) 2001-03-20
CZ20001004A3 (cs) 2000-08-16
EP1018516A1 (en) 2000-07-12
SI20211A (sl) 2000-10-31
EP1018516A4 (en) 2004-05-26
HUP0004149A3 (en) 2002-09-30
KR20010023450A (ko) 2001-03-26
CN1154654C (zh) 2004-06-23
CN1274362A (zh) 2000-11-22
IL134938A0 (en) 2001-05-20
WO2000005247A1 (fr) 2000-02-03
PL339360A1 (en) 2000-12-18
CZ293008B6 (cs) 2004-01-14
HUP0004149A2 (hu) 2001-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0127411B1 (en) Method of preparing alpha-l-aspartyl-l-phenylalanine methyl ester and its hydrochloride
JP4405675B2 (ja) N−(1(s)−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル)−l−アラニル−l−プロリンのマレイン酸塩の晶出方法
HU229189B1 (hu) Új eljárás N-[(S)-1-karboxibutil]-(S)-alanin-észterek elõállítására, és a perindopril szintézisnél történõ alkalmazása
US7923570B2 (en) Process for the preparation of crystalline perindopril
JP3996648B2 (ja) N―(1(s)―エトキシカルボニル―3―フェニルプロピル)―l―アラニル―アミノ酸の薬理的に許容される塩の製造法
JPS6257180B2 (ja)
AU2006281684B2 (en) A process for the preparation of perindopril erbumine
SI9620018A (en) Process for producing n-(d-alpha-methyl-beta-mercaptopropionyl)-l-proline and its intermediate
AU764154B2 (en) Method for producing (-)-alpha-(difluoromethyl)ornithine-monohydrochloride monohydrate
JP4104166B2 (ja) アモキシシリンの結晶塩の製造法
JP3907787B2 (ja) 安息香酸誘導体の製造方法
ES2216825T3 (es) Procedimiento para producir un derivado de n-metil-fenilalanina n-protegida opticamente activa.
JP2006282605A (ja) (3s,4r)‐トランス‐4‐(4‐フルオロフェニル)‐3‐ヒドロキシメチルピペリジン(+)‐2’‐クロロタルトラニル酸1水和物の製造方法および光学分割剤の回収方法
EP0612717B1 (en) Method for recovering L-phenylalanine
JP3316917B2 (ja) 新規フェニルアラニン塩結晶とその製造法
JP4475573B2 (ja) リシノプリル2水和物の製造方法
ES2277446T3 (es) Proceso para la preparacion de n2-(1(s)-carboxi-3-fenilpropil)-l-lisil-l-prolina.
JPH0219365A (ja) ジスルフィド型サイアミン誘導体の無機酸塩の製造法
JP5183907B2 (ja) ペリンドプリルの前駆体の製造方法、及び、ペリンドプリルエルブミンの製造方法と精製方法
ES2849298T3 (es) Recuperación del ácido carboxílico a partir de sus sales de magnesio por precipitación con ácido clorhídrico, útil para la elaboración de caldos de fermentación
JPS6216498A (ja) α−L−アスパルチル−L−フエニルアラニンメチルエステル塩酸塩の製造法
JPS6072857A (ja) 高純度s−カルボキシメチル−l−システイン塩酸塩の製造法
JPH1067745A (ja) 3−アミノ−2−(p−ヒドロキシフェニルアミノ)ピリジンの製造法
JPH0153867B2 (ja)
JPH01301660A (ja) 光学活性アラニンエステル誘導体の選択的製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090811

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091027

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091105

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4405675

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131113

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131113

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term