JP4405342B2 - スペーサおよびスペーサを取付けた管 - Google Patents

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Description

本発明は、管を接合するために用いられるスペーサおよびこのスペーサを取付けた管に関する。
従来、例えば耐震機能を有する管の継手構造の一つとして図15に示すような継手構造があり、一方の管1の端部には受口2が形成されており、受口2の奥側には奥端面3が形成されている。この奥端面3よりも受口2の開口側にはロックリング収容溝4が形成されており、このロックリング収容溝4には、ロックリング芯出し用のゴム輪5を介して、周方向に一つの分割部6aを有する環状のロックリング6が収容されている。尚、ロックリング収容溝4の一対の側壁面のうち、受口2の開口側(手前側)の側壁面4aはテーパー状に形成されている。また、ロックリング6の手前側には、手前側ほど外周側へ広がるテーパー面6dが形成されている。
また、ロックリング収容溝4よりもさらに開口側には開口側に向かって広がるテーパ面7が形成されている。また、受口2の端部の外周には径方向外側に向けてフランジ8が形成されており、このフランジ8には、周方向に一定間隔で複数の管軸方向の丸孔9が貫通状態で形成されている。
一方、他方の管10の端部には挿口11が形成されており、この挿口11の先端部の外周には挿口突部12が形成されている。挿口突部12の先端側の外周にはテーパ面13が形成されている。尚、挿口11は、挿口突部12がロックリング6と奥端面3との間に位置するまで、受口2内に挿入されている。また、前記ロックリング6の内径は挿口11の外径よりも若干小さく形成されている。
ロックリング6の位置よりも開口側における挿口11の外周には、周方向一つ割りのバックアップリング14とゴム製のシール材15とが配置されている。また、挿口11における受口2に入り込まない部分の外周には、フランジ8と同様の外径で、シール材15を押圧可能な環状の押輪16が配置されている。
この押輪16には、フランジ8に形成された複数の丸孔9に対応する丸孔17が貫通状態で形成されている。フランジ8における丸孔9と押輪16における丸孔17にはT字型ボルト18が通されており、このT字型ボルト18にナット19がねじ合わされている。このT字型ボルト18とナット19との締め付け力により押輪16が管軸方向に押され、挿口11の外周に配置されているシール材15及びバックアップリング14を押圧し、受口2に形成されているテーパ面7にシール材15を押し当てる。これにより、この管継手におけるシール機能が付与されている。
地震等によりこの管継手の管軸方向に圧縮力が作用した場合には、挿口突部12はロックリング6の位置から受口2の奥端面3まで移動することができる。また、引張力が作用した場合には、挿口突部12が受口2の奥側からロックリング6に係合し、受口2から挿口11が抜け出すことを確実に防止することができる。このようにして、管の継手部に耐震機能が付与されている。
一方の管1と他方の管10とを接合し、上記のような管の継手部を構成する方法を図16〜図19を用いて説明する。一般に、受口2を有する管は、ロックリング収容溝4にゴム輪5及びロックリング6が収容されている状態で配管施工現場へ搬送される。前記配管施工現場への搬送前に、図16に示すように、ロックリング6における分割部6aに、はさみ形状のロックリング拡径具20の先端部を挿入し、ロックリング拡径具20の一方の柄部20aに形成されているねじ孔20bにねじ合わされている、例えばT字型ボルト21を回転させ、ロックリング拡径具20を開きながらゴム輪5を圧縮しつつロックリング6を徐々に拡径する。このとき、ロックリング6の内径が、挿口突部12の外径よりも大きくなるように拡径する。
ロックリング6を所定の径まで拡径すると、ロックリング6をこの状態で維持するために、図17,図18に示すようなスペーサ22が用いられる。このスペーサ22は、ロックリング6の分割部6aの周辺の内周面6bにかかり合い可能な内面支持部22aと、内面支持部22aに形成され、拡径されているロックリング6における周方向の両端面6cにかかり合い可能な縮径防止用の一対の突起部22bと、受口2の外周にかかり合い可能な外周係合部22cと、内面支持部22aと外周係合部22cとをつなげる接続部22dとを有し、かつ受口2内に挿口11が挿入された後に受口2と挿口11との隙間を通って受口2の開口側外部へ回収可能に構成されている。
このような構成のスペーサ22の両突起部22bを、ロックリング6における分割部6aに、ロックリング拡径具20に干渉しないように挟み込ませ、両突起部22bとロックリング6の両端面6cとを接触させてロックリング6を拡径状態に維持し、かつロックリング6の内周面6bに内面支持部22aをかかり合わせ、ロックリング拡径具20を取り外す。この時、図19に示すように、外周係合部22cを受口2のフランジ8の外周にかかり合わせ、スペーサ22を受口2に装着する。
このように前記スペーサ22を用いてロックリング6を拡径状態に維持した状態で、配管施工現場において、管を接合する。管の接合作業としては、図19に示すように、一方の管1の受口2に他方の管10の挿口11を挿入する。この時、挿口突部12が拡径されたロックリング6の内側をロックリング6に接触することなく通過することができるので、挿口突部12がロックリング6と受口2の奥端面3との間に位置するまで、挿口11を受口2内に容易に挿入することができる。
前記挿口11の挿入が完了すると、スペーサ22を受口2の開口側から引き抜いて回収する。これにより、ロックリング6の拡径状態が解除され、図15に示すように、ロックリング6が縮径して挿口11の外周に抱きつく。
特開2003−240170
しかしながら前記の従来形式では、図18の実線で示すように、スペーサ22の両突起部22bをロックリング6の両端面6c間に挟み込むことにより、ロックリング6を拡径状態に維持している。このため、スペーサ22を用いて一方の管1のロックリング6を拡径状態に維持した状態で、一方の管1を配管施工現場等に運搬する際、一方の管1が振動や衝撃等を受けると、図18の仮想線および図20の実線で示すように、前記両突起部22bがロックリング6の両端面6c間から径方向の内側へ浮き出たり離脱してしまい、ロックリング6の拡径状態が不用意に解除されて縮径してしまうといった問題があった。このような問題が発生すると、配管施工現場において、一方の管1と他方の管10とを接合することができなかった。
本発明は、管が振動や衝撃等を受けても、ロックリングの分割部の両端面間に確実に挟み込まれて、ロックリングを拡径状態に維持することができるスペーサおよびスペーサを取付けた管を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本第1発明は、一方の管における受口の内周に形成されているロックリング収容溝に収容されている環状で周方向に分割部を有するロックリングを拡径させ、他方の管における挿口の外周に形成されている挿口突部を前記ロックリングの内側に通過させて、前記挿口を前記受口内に挿入することにより、前記一方の管と他方の管とを接合する際に前記ロックリングの拡径状態を維持するためのスペーサであって、
前記ロックリング収容溝に収容された状態で拡径されているロックリングの分割部における周方向の両端面間に挟み込まれ且つ受口の開口側から挿脱可能な挿入部と、前記挿入部から受口の開口側外部へ連設された取っ手部とを有し、
前記受口内に挿口が挿入された後に受口と挿口との隙間を通って受口の開口側外部へ回収可能に構成されており、
前記挿入部の両側に、ロックリングの分割部における周方向の両端面に当接してロックリングを拡径状態に維持する拡径維持面と、拡径状態のロックリングの分割部における外周面に係合可能な係合部とが形成され、
前記挿入部の少なくとも一側に、前記ロックリングの端面を縮径方向へ案内する案内面が形成され、
前記案内面は、拡径維持面よりも受口の奥側に位置しており、奥側ほど前記ロックリングの両端面の間隔が縮小する方向へ傾斜しているものである。
これによると、ロックリング収容溝に収容したロックリングをロックリング拡径具で拡径した状態で、スペーサの挿入部をロックリングの分割部における両端面間に挿入し、ロックリング拡径具を取り外す。これにより、前記挿入部がロックリングの分割部の両端面間に挟み込まれ、ロックリングの両端面が前記挿入部の拡径維持面に当接して、ロックリングが拡径状態に維持される。この際、スペーサの係合部が拡径状態のロックリングの分割部における外周面に係合するため、一方の管が振動や衝撃等を受けても、スペーサの挿入部がロックリングの分割部の両端面間から径方向の内側へ浮き出たり離脱するのを防止することができる。これにより、スペーサの挿入部がロックリングの分割部の両端面間に確実に挟み込まれて、ロックリングを拡径状態に維持することができる。
また、スペーサを用いてロックリングを拡径した状態で、一方の管の受口内に他方の管の挿口を挿入した後、スペーサを受口と挿口との隙間から受口の開口側外部へ引き抜くことにより、スペーサの挿入部がロックリングの分割部の両端面間から脱抜され、ロックリングの拡径状態が解除され、ロックリングが縮径して挿口の外周に抱きつく。
この際、ロックリングの少なくとも一端面が挿入部の案内面に案内されるため、スペーサの挿入部がロックリングの両端面間から完全に脱抜されるよりも前に、ロックリングの両端面の間隔が次第に縮小し始めて、ロックリングが次第に縮径する。これにより、ロックリングの外周面がスペーサの係合部から径方向の内側へ離間するため、前記係合部がロックリング収容溝から抜け易くなり、前記スペーサの引き抜きがスムーズに行える。
また、本第2発明は、挿入部の奥側端部に、受口のロックリング収容溝よりも奥側の内周面に当て付けられる突起部が形成されているものである。
これによると、スペーサを用いてロックリングを拡径した状態で、スペーサの取っ手部に径方向内向きの外力が作用した場合、ロックリングの分割部の両端面間に挟み込まれた挿入部を支点として、突起部が受口の内周面に押圧される。これにより、前記のような外力に対しても、スペーサの挿入部がロックリングの両端面間から径方向の内側へ離脱するのを確実に防止することができる。
また、本第3発明は、前記第1発明又は第2発明に記載のスペーサを取付けた管であって、
ロックリング収容溝にロックリングが収容され、
ロックリングの分割部における周方向の両端面間に、スペーサの挿入部が挟み込まれ、
スペーサの取っ手部が受口の内部から開口側外部へ露出しているものである。
これによると、管内に設けられたロックリングをスペーサで拡径し、この状態で管を配管施工現場へ搬送し、管同士の接合を行う。
以上のように、本発明によると、スペーサの係合部が拡径状態のロックリングの分割部の外周面に係合するため、管が振動や衝撃等を受けても、スペーサの挿入部がロックリングの分割部の両端面間から径方向の内側へ浮き出たり離脱するのを防止することができる。これによって、スペーサの挿入部がロックリングの分割部の両端面間に確実に挟み込まれ、ロックリングを拡径状態に維持することができる。また、スペーサを引き抜く際、スペーサの挿入部がロックリングの両端面間から完全に脱抜されるよりも前に、ロックリングが次第に縮径し、ロックリングの外周面がスペーサの係合部から径方向の内側へ離間するため、前記係合部がロックリング収容溝から抜け易くなる。これにより、前記スペーサの引き抜きがスムーズに行える。
以下、本発明における第1の実施の形態を図1〜図11に基づいて説明する。尚、従来の管の継手構造において既に説明したものと同様のものについては、図15〜図20中の符号と同一の符号を付記して、詳細な説明を省略する。
図4,図6,図7に示すように、ロックリング収容溝4とテーパー面7との間には、径方向内側に突出した突部35が全周にわたり形成されており、突部35の所定個所には、ロックリング収容溝4とテーパー面7とに連通する手前側の凹部36が切り欠かれて形成されている。この凹部36は、ロックリング6の拡径状態を維持するスペーサ41を通過させるためのものであって、スペーサ41の取付け位置に対応した個所に形成されており、周方向においてスペーサ41の幅に相当する長さを有している。
また、ロックリング収容溝4と奥端面3との間の内周面の所定個所には、ロックリング収容溝4に連通する奥側の凹部37が切り欠かれて形成されている。
図1〜図7に示すように、スペーサ41は、ロックリング収容溝4に収容された状態で拡径されているロックリング6の分割部6aにおける周方向の両端面6c間に挟み込まれ且つ受口2の開口側から挿脱可能な挿入部42と、前記挿入部42から受口2の開口側外部へ連設された取っ手部43とを有している。
尚、前記挿入部42はロックリング収容溝4に挿脱自在であり、前記挿入部42の外周部には、受口2の奥側から開口側へ傾斜する傾斜面45が形成され、この傾斜面45によって、挿入部42の厚さは受口2の奥側から開口側(手前側)ほど次第に薄くなっている。
前記挿入部42の両側には、ロックリング6の両端面6cに当接してロックリング6を拡径状態に維持する拡径維持面47と、拡径状態のロックリング6の分割部6aにおける外周面に係合可能な係合爪48(係合部の一例)と、ロックリング6の両端面6cを縮径方向へ案内する案内面49とが形成されている。
前記係合爪48は、拡径維持面47よりも受口2の奥側に位置しており、挿入部42の外周部から両側方へ突出している。また、前記案内面49は、拡径維持面47よりも受口2の奥側に位置しており、係合爪48よりも内周側に位置している。尚、図1〜図3,図6に示すように、前記案内面49は、奥側ほど前記ロックリング6の両端面6cの間隔が縮小する方向Aへ傾斜し、且つ、外周側から挿入部42の内周側の奥端隅部42aに向かう方向Bへ傾斜している。
前記挿入部42の奥側端部には、受口2の前記奥側の凹部37に嵌り込んでロックリング収容溝4よりも奥側の内周面に当て付けられる突起板52(突起部の一例)が設けられている。
また、前記取っ手部43は、受口2の開口側外部に露出する環状の握り部43aと、この握り部43aと挿入部42との間に設けられた薄板部43bとで構成されている。この薄板部43bの厚さは挿入部42の奥部の厚さよりも薄く形成されている。尚、前記スペーサ41は、材質にポリカーボネートを用いており、図4に示すように、受口2内に挿口11が挿入された後に受口2と挿口11との隙間を通って受口2の開口側外部へ回収可能に構成されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
ロックリング収容溝4にゴム輪5及びロックリング6を収容する。この際、ロックリング6の分割部6aの位置を手前側の凹部36の位置に合わせる。そして、ロックリング拡径具20を用いて、ゴム輪5を圧縮しつつ、ロックリング6の内径が挿口突部12の外径よりも大きくなるようにロックリング6を拡径する。
この状態で、スペーサ41の挿入部42を受口2の開口側からロックリング6の分割部6aにおける両端面6c間に挿入し、ロックリング拡径具20を取り外す。これにより、図4〜図7に示すように、前記挿入部42がロックリング6の両端面6c間に挟み込まれ、ロックリング6の両端面6cが挿入部42の両拡径維持面47に当接して、ロックリング6が拡径状態に維持される。
この際、ロックリング6の分割部6aにおいて、スペーサ41の両係合爪48をロックリング6の両端面6cの外周面とゴム輪5の内周面との間に挿入することによって、両係合爪48が、ロックリング6の外周面とゴム輪5の内周面との間に挟まれて、拡径状態のロックリング6の外周面に係合する。これにより、一方の管1が振動や衝撃等を受けても、前記挿入部42がロックリング6の両端面6c間から径方向の内側へ浮き出たり離脱するのを防止することができる。これにより、スペーサ41の挿入部42がロックリング6の両端面6c間に確実に挟み込まれて、ロックリング6を拡径状態に維持することができる。
このように、スペーサ41を用いてロックリング6を拡径した場合、図4に示すように、取っ手部43の握り部43aが受口2の開口側外部に露出する。握り部43aに径方向内向きの外力Fが作用した場合、挿入部42を支点として、突起板52が受口2の内周面に押圧される。これにより、前記のような外力Fに対しても、挿入部42がロックリング6の両端面6c間から径方向の内側へ浮き出たり離脱するのを確実に防止することができる。
前記のようにスペーサ41を用いてロックリング6を拡径した状態で、管1,10を配管施工現場へ搬送した後、図4に示すように、一方の管1の受口2内に他方の管10の挿口11を挿入する。そして、スペーサ41の握り部43aを握って受口2の開口から手前側へ引っ張って、スペーサ41を受口2と挿口11との隙間から受口2の開口側外部へ引き抜くことにより、図10,図11に示すように、挿入部42がロックリング6の両端面6c間から脱抜され、ロックリング6の拡径状態が解除され、ロックリング6が縮径して挿口11の外周に抱きつく。
この際、図8,図9に示すように、ロックリング6の両端面6cが挿入部42の両案内面49に案内されるため、前記挿入部42がロックリング6の両端面6c間から完全に脱抜されるよりも前に、ロックリング6の両端面6cの間隔が次第に縮小し始めて、ロックリング6が次第に縮径する。これにより、ロックリング6の外周面がスペーサ41の両係合爪48から径方向の内側へ離間して、ゴム輪5の内周面とロックリング6の外周面との間の隙間54が拡大するため、両係合爪48がロックリング収容溝4から抜け易くなり、前記スペーサ41の引き抜きがスムーズに行える。
さらに、前記スペーサ41を引き抜く際、挿入部42はロックリング収容溝4内から手前側の凹部36を通過し、さらに、挿入部42の傾斜面45が前記凹部36におけるロックリング収容溝4の側壁面4aの内周縁に対して摺動するため、挿入部42は傾斜面45に案内されながらスムーズにロックリング収容溝4内から引き出される。
前記スペーサ41を引き抜いて回収した後、バックアップリング14とシール材15と押輪16とを挿口11の外周の所定位置まで移動させ、丸孔9,17にボルト18を挿通し、ナット19を締め付けることにより、継手部をシールし、配管施工現場における管の接合作業が完了する。
尚、上記実施の形態では、スペーサ41の材質にポリカーボネートを用いているため、スペーサ41の強度が高く、耐候性が良好で、リサイクルが可能となる。
また、上記実施の形態では、ロックリング収容溝4に、ゴム輪5とロックリング6とを収容しているが、ゴム輪5を無くし、ロックリング収容溝4にロックリング6のみを収容してもよい。
また、上記実施の形態では、案内面49を2方向A,Bに傾斜させているが、方向Aのみに傾斜させてもよい。尚、案内面49を方向Bにも傾斜させているのは、ロックリング6のテーパー面6dの形状に対応して、ロックリング6の両端面6cと挿入部42の両拡径維持面47との接触面積を確保するためである。
上記第1の実施の形態では、図6に示すように、スペーサ41の挿入部42の両側に案内面49を形成したが、第2の実施の形態として、図12に示すように、案内面49を挿入部42の一側のみに形成してもよい。
また、第3の実施の形態として、図13,図14に示すように、スペーサ41の両案内面49がそれぞれ方向Aのみに傾斜し、さらに、両拡径維持面47は、これら両拡径維持面47の面間距離が外周側から内周側へ次第に拡大する方向に、所定角度θだけ傾斜している。また、上記両拡径維持面47の傾斜に対応して、ロックリング6の両端面6cは、これら両端面6cの面間距離が外周側から内周側へ次第に拡大する方向に、所定角度θだけ傾斜している。
これによると、図14(b)に示すように、スペーサ41の挿入部42をロックリング6の両端面6c間に挟み込んだ際、ロックリング6の両端面6cが挿入部42の両拡径維持面47に当接して、ロックリング6が拡径状態に維持される。この時、拡径維持面47とロックリング6の端面6cとをそれぞれ所定角度θだけ傾斜させているため、ロックリング6の両端面6cが両拡径維持面47から管径方向の内側Cへ抜け落ちてしまうのを防止することができる。
尚、上記第3の実施の形態では、案内面49を方向Aのみに傾斜させているが、2方向A,Bに傾斜させてもよい。
本発明の第1の実施の形態におけるスペーサの側面図である。 図1におけるX−X矢視図である。 同、スペーサの案内面の部分の斜視図である。 同、スペーサを用いて拡径された状態のロックリングを有する受口の断面図である。 同、スペーサの挿入部を、ロックリングの両端面間に挟み込んで、受口の管軸方向の奥側から見た図である。 同、スペーサを用いて受口内のロックリングを拡径した状態を示す図であり、図5におけるX−X矢視図である。 同、スペーサの側面図であり、受口内のロックリングを拡径した状態を示す。 同、スペーサを引き抜いている最中に、ロックリングの両端面が案内面に案内されて、両端面の間隔が縮小する様子を示す図である。 同、スペーサを引き抜いている最中の側面図であり、ロックリングの両端面が案内面に案内されている様子を示す。 同、スペーサを、ロックリングの両端面間から完全に引き抜いた状態で、ロックリングの内周側から見た図である。 同、スペーサをロックリングの両端面間から完全に引き抜いた時の側面図である。 本発明の第2の実施の形態におけるスペーサの図である。 本発明の第3の実施の形態におけるスペーサの拡径維持面の部分とロックリングの端面の部分との拡大斜視図である。 同、スペーサの拡径維持面の部分とロックリングの端面の部分との拡大図であり、(a)は図13におけるX−X矢視図であり、(b)はロックリングの端面がスペーサの拡径維持面に当接した状態を示す図である。 管の受口と挿口との継手構造を示す断面図である。 管の受口と挿口とを接合する際、ロックリング拡径具を用いてロックリングを拡径した状態を示す図である。 管の受口と挿口とを接合する際に用いられる従来のスペーサの斜視図である。 従来のスペーサの突起部をロックリングの分割部に挟み込んで、ロックリングを拡径した図である。 従来のスペーサを用いて拡径された状態のロックリングを有する受口の断面図である。 従来のスペーサの突起部がロックリングの分割部から離脱して、ロックリングが不用意に縮径した状態を示す図である。
符号の説明
1 一方の管
2 受口
4 ロックリング収容溝
6 ロックリング
6a 分割部
6c 端面
10 他方の管
11 挿口
12 挿口突部
41 スペーサ
42 挿入部
43 取っ手部
47 拡径維持面
48 係合爪(係合部)
49 案内面
52 突起板(突起部)

Claims (3)

  1. 一方の管における受口の内周に形成されているロックリング収容溝に収容されている環状で周方向に分割部を有するロックリングを拡径させ、他方の管における挿口の外周に形成されている挿口突部を前記ロックリングの内側に通過させて、前記挿口を前記受口内に挿入することにより、前記一方の管と他方の管とを接合する際に前記ロックリングの拡径状態を維持するためのスペーサであって、
    前記ロックリング収容溝に収容された状態で拡径されているロックリングの分割部における周方向の両端面間に挟み込まれ且つ受口の開口側から挿脱可能な挿入部と、前記挿入部から受口の開口側外部へ連設された取っ手部とを有し、
    前記受口内に挿口が挿入された後に受口と挿口との隙間を通って受口の開口側外部へ回収可能に構成されており、
    前記挿入部の両側に、ロックリングの分割部における周方向の両端面に当接してロックリングを拡径状態に維持する拡径維持面と、拡径状態のロックリングの分割部における外周面に係合可能な係合部とが形成され、
    前記挿入部の少なくとも一側に、前記ロックリングの端面を縮径方向へ案内する案内面が形成され、
    前記案内面は、拡径維持面よりも受口の奥側に位置しており、奥側ほど前記ロックリングの両端面の間隔が縮小する方向へ傾斜していることを特徴とするスペーサ。
  2. 挿入部の奥側端部に、受口のロックリング収容溝よりも奥側の内周面に当て付けられる突起部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスペーサ。
  3. 前記請求項1又は請求項2に記載のスペーサを取付けた管であって、
    ロックリング収容溝にロックリングが収容され、
    ロックリングの分割部における周方向の両端面間に、スペーサの挿入部が挟み込まれ、
    スペーサの取っ手部が受口の内部から開口側外部へ露出していることを特徴とする管。
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