JP5570173B2 - スペーサおよび管 - Google Patents
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Description
に関する。
ロックリング収容溝の受口開口部側に、管径方向内側に突出した突部がロックリング収容溝に面して形成され、
突部に、ロックリング収容溝と受口開口部とに連通する欠損部が形成され、
ロックリング収容溝に収容されている環状で周方向に分割部を有するロックリングを拡径させ、他方の管における挿口の外周に形成された挿口突部をロックリングの内側に通過させて、挿口を受口内に挿入することにより、一方の管と他方の管とを接合する際にロックリングの拡径状態を維持するためのスペーサであって、
ロックリング収容溝に収容された状態で拡径されているロックリングの分割部における周方向の両端部間に挟み込まれ且つ受口開口部側から挿脱可能な拡径維持部と、拡径維持部から受口開口部の外側へ連設された取っ手部と、受口内の欠損部に対して周方向にずれるのを阻止するずれ止め部材とを有し、
受口内に挿口が挿入された後に受口と挿口との隙間を通って受口開口部の外側へ回収可能に構成されており、
拡径維持部の両側部に差込部が形成され、
差込部は、拡径維持部の厚さ方向において相対向する一対の案内面を有し、
ロックリングの分割部における周方向の両端部がそれぞれ、管軸心方向において、差込部の一対の案内面間に挿脱自在であり、
ずれ止め部材は、周方向において欠損部に係合するとともに管軸心方向において欠損部から離脱可能であり、拡径維持部に対して、挿入方向の反対側に位置しているものである。
また、上記のようにロックリングをスペーサで拡径状態に保った際、ずれ止め部材が周方向において突部の欠損部に係合するため、スペーサの位置が欠損部に対して周方向にずれる(回転する)のを阻止することができる。
この状態で受口に挿口を挿入し、その後、スペーサの取っ手部を引張ってスペーサを受口と挿口との隙間から外部へ取り出す。この際、ずれ止め部材が欠損部から離脱し、スペーサが欠損部を通過して外部へ引き出される。
ロックリング収容溝に収容された状態で拡径されているロックリングの分割部における周方向の両端部間に挟み込まれ且つ受口開口部側から挿脱可能な拡径維持部と、拡径維持部から受口開口部の外側へ連設された取っ手部とを有し、
受口内に挿口が挿入された後に受口と挿口との隙間を通って受口開口部の外側へ回収可能に構成されており、
拡径維持部の両側部に差込部が形成され、
差込部は、拡径維持部の厚さ方向において相対向する一対の案内面と、ロックリングの受口開口部側の端部に挿入方向から当接してスペーサの挿入方向への移動を規制する規制面とを有し、
ロックリングの分割部における周方向の両端部がそれぞれ、管軸心方向において、差込部の一対の案内面間に挿脱自在であるものである。
本第4発明におけるスペーサは、差込部は、拡径維持部の挿入方向側の端部と拡径維持部の両側方とが開放された差込溝である。
これによると、スペーサの拡径維持部をロックリングの分割部における周方向の両端部間に挿入して挟み込む際、ロックリングの分割部における両端部がそれぞれ、管軸心方向において、差込溝に挿入される。
ロックリング収容溝にロックリングが収容され、
ロックリングの分割部における周方向の両端部間に、スペーサの拡径維持部が挟み込まれ、
スペーサの取っ手部が受口の内部から受口開口部の外側へ露出しているものである。
耐震機能を有する管の継手構造の一つとして例えば図1に示すような継手構造があり、一方の管1の端部には受口2が形成されており、受口2の内周には、シール材収容部21と、シール材収容部21よりも受口奥側に位置するロックリング収容溝4と、シール材収容部21とロックリング収容溝4との間に位置する突部22と、ロックリング収容溝4よりも受口奥側に位置する奥端面3とが形成されている。
図6〜図11に示すように、スペーサ30は、ロックリング収容溝4に収容された状態で拡径されているロックリング7の分割部6における周方向Aの両端面7b間に挟み込まれ且つ受口開口部23側から挿脱可能な拡径維持部31と、拡径維持部31から受口開口部23側の外部へ連設された取っ手部32とを有しており、受口2と挿口13との隙間を通って受口13の開口側外部へ回収可能である。
管1,12を分離した状態で配管施工現場へ出荷する前に、図2に示すように、ロックリング7の分割部6の位置を受口2内の欠損部24の位置に合わせて、ロックリング7をロックリング収容溝4に収容する。そして、図12に示すように、ロックリング7の分割部6に、はさみ形状のロックリング拡径具50の先端部を挿入し、ロックリング拡径具50の一方の柄部50aに形成されているねじ孔50bにねじ合わされている、例えばT字型ボルト51を回転させ、ロックリング拡径具50を開きながらロックリング7を徐々に拡径する。このとき、ロックリング7の内径が、挿口突部14の外径よりも大きくなるように拡径する。
上記のようにしてスペーサ30を回収した後、図1に示すように、シール材16と押輪17とを挿口13の外周の所定位置まで移動させ、丸孔10,18にボルト19を挿通し、ナット20を締め付けることにより、押輪17がシール材16を押圧してシール材収容部21に収容し、継手部がシールされ、両管1,12同士が接合され、配管施工現場における管の接合作業が完了する。
上記実施の形態では、図1に示すように、ロックリング収容溝4にロックリング7のみが収容されているが、ロックリング収容溝4に、ロックリング7と、ロックリング7の外周側に配設されたロックリング芯出し用のゴム輪とが収容されているものであってもよい。
2 受口
4 ロックリング収容溝
6 分割部
7 ロックリング
7d 端部
13 挿口
14 挿口突部
22 突部
23 受口開口部
24 欠損部
30 スペーサ
31 拡径維持部
32 取っ手部
34 差込溝(差込部)
35a,35b 案内面
36 規制面
42 ずれ止め部材
A 周方向
B 管軸心方向
C 径方向
D 挿入方向
T 拡径維持部の厚さ
Claims (5)
- 一方の管における受口の内周にロックリング収容溝が形成され、
ロックリング収容溝の受口開口部側に、管径方向内側に突出した突部がロックリング収容溝に面して形成され、
突部に、ロックリング収容溝と受口開口部とに連通する欠損部が形成され、
ロックリング収容溝に収容されている環状で周方向に分割部を有するロックリングを拡径させ、他方の管における挿口の外周に形成された挿口突部をロックリングの内側に通過させて、挿口を受口内に挿入することにより、一方の管と他方の管とを接合する際にロックリングの拡径状態を維持するためのスペーサであって、
ロックリング収容溝に収容された状態で拡径されているロックリングの分割部における周方向の両端部間に挟み込まれ且つ受口開口部側から挿脱可能な拡径維持部と、拡径維持部から受口開口部の外側へ連設された取っ手部と、受口内の欠損部に対して周方向にずれるのを阻止するずれ止め部材とを有し、
受口内に挿口が挿入された後に受口と挿口との隙間を通って受口開口部の外側へ回収可能に構成されており、
拡径維持部の両側部に差込部が形成され、
差込部は、拡径維持部の厚さ方向において相対向する一対の案内面を有し、
ロックリングの分割部における周方向の両端部がそれぞれ、管軸心方向において、差込部の一対の案内面間に挿脱自在であり、
ずれ止め部材は、周方向において欠損部に係合するとともに管軸心方向において欠損部から離脱可能であり、拡径維持部に対して、挿入方向の反対側に位置していることを特徴とするスペーサ。 - 差込部は、ロックリングの受口開口部側の端部に挿入方向から当接してスペーサの挿入方向への移動を規制する規制面を有していることを特徴とする請求項1記載のスペーサ。
- 一方の管における受口の内周に形成されたロックリング収容溝に収容されている環状で周方向に分割部を有するロックリングを拡径させ、他方の管における挿口の外周に形成された挿口突部をロックリングの内側に通過させて、挿口を受口内に挿入することにより、一方の管と他方の管とを接合する際にロックリングの拡径状態を維持するためのスペーサであって、
ロックリング収容溝に収容された状態で拡径されているロックリングの分割部における周方向の両端部間に挟み込まれ且つ受口開口部側から挿脱可能な拡径維持部と、拡径維持部から受口開口部の外側へ連設された取っ手部とを有し、
受口内に挿口が挿入された後に受口と挿口との隙間を通って受口開口部の外側へ回収可能に構成されており、
拡径維持部の両側部に差込部が形成され、
差込部は、拡径維持部の厚さ方向において相対向する一対の案内面と、ロックリングの受口開口部側の端部に挿入方向から当接してスペーサの挿入方向への移動を規制する規制面とを有し、
ロックリングの分割部における周方向の両端部がそれぞれ、管軸心方向において、差込部の一対の案内面間に挿脱自在であることを特徴とするスペーサ。 - 差込部は、拡径維持部の挿入方向側の端部と拡径維持部の両側方とが開放された差込溝であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のスペーサ。
- 上記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のスペーサを取付けた管であって、
ロックリング収容溝にロックリングが収容され、
ロックリングの分割部における周方向の両端部間に、スペーサの拡径維持部が挟み込まれ、
スペーサの取っ手部が受口の内部から受口開口部の外側へ露出していることを特徴とする管。
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