JP4403821B2 - パッケージ基板とその製造方法、及び半導体装置とその製造方法、ならびに積層構造体 - Google Patents

パッケージ基板とその製造方法、及び半導体装置とその製造方法、ならびに積層構造体 Download PDF

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Description

本発明は、パッケージ基板とその製造方法、及び半導体装置とその製造方法、ならびに積層構造体に関し、特に、半導体装置の薄型化を図るうえで有用な技術に関する。
近年の電子機器の小型化、軽量化に伴って、電子機器に搭載される半導体装置に対しても、実装密度の向上や薄型化等の要求がある。そこで、半導体チップ(半導体素子)とパッケージ基板とを備える半導体装置の構成として、パッケージ基板に開口部を形成するとともに、この開口部に半導体チップを搭載してワイヤボンディングすることにより、半導体装置の薄型化に対応しようとしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
図24は従来の半導体装置の構成例を断面図である。図示した半導体装置80において、パッケージ基板81の一面には配線層82が形成され、この配線層82に接続する状態でスルーホール電極83が形成されている。スルーホール電極83の一端は配線層82のランド部分に接続し、同他端は配線層82と反対側の基板面に形成された接続ランド84に接続されている。配線層82と接続ランド84はそれぞれニッケル、金等からなるメッキ層85によって被覆されている。また、パッケージ基板81には開口部86が形成され、この開口部86に半導体チップ87が搭載されている。半導体チップ87は、金属ワイヤ88によって配線層82に接続されている。また、半導体チップ87の一面側は、金属ワイヤ88とともに封止樹脂89によって封止されている。
このような構成を有する半導体装置では、半導体チップ87を保護する目的や、パッケージ基板81と半導体チップ87の熱膨張差によるパッケージの反りを軽減する目的で、図25に示すように、半導体チップ87の裏面にシート90を貼り付ける場合もある。また、図26に示すように、上記構成の半導体装置80を複数積層して互いの接続ランド部分を半田ボール91で接続(接合)することにより積層構造体92を構成し、この積層構造体92を実装基板93に実装して高機能化を図る場合もある。
特開2003−133521号公報(図1参照)
上記従来の技術においては、パッケージ基板81の開口部86に搭載された半導体チップ87を金属ワイヤ88と一緒(一体)に封止樹脂89で封止する必要があるため、封止樹脂89の一部がパッケージ基板81の基板面から突出した構造となる。したがって、複数の半導体装置80を積層して積層構造体92を構成する場合は、1つの半導体装置80のパッケージ基板81から突出する封止樹脂89が、これに向かい合う他の半導体装置80に接触しないよう、双方の間に半田ボール91を介在させて十分な隙間を確保する必要がある。ただし、半田ボール91を用いて半導体装置80同士を積層する場合は、半田ボール91自体が高コストであることに加えて、半導体装置80のランド部分に半田ボール91を搭載するのに手間がかかる。
また、半導体装置80のランド部分に半田ボール91を載せただけでは半田ボール91の位置が安定しないため、実際の製造プロセスでは、予めフラックスを塗布した半導体装置80のランド部分に半田ボール91を載せてリフロー炉に通すことで半田ボール91の仮固定を行い、その後、積層対象となる半導体装置80のランド部分にフラックス又は半田ペーストを塗布して実際に半導体装置80同士を重ね合わせた状態で、再びリフロー炉に通して半田ボール91を本固定する必要がある。したがって、半田ボール91を用いた場合は製造プロセスが複雑になり、コスト的にも不利になる。
そこで、例えば図示はしないが、多層配線構造を有するパッケージ基板を用いて、半導体チップ搭載用の開口部の周囲に基板面から凹む状態で段付き部を設けるとともに、この段付き部にワイヤボンディング用のパッドを設け、このパッドと半導体チップとの間を金属ワイヤで接続(ワイヤボンディング)することにより、基板面から封止樹脂が突出しない構成とすることも可能である。かかる構成を実現するにあたっては、4層以上の多層配線基板をパッケージ基板として採用し、このパッケージ基板の内層に予めワイヤボンディング用のパッドを形成しておいて、基板の削り込みによってワイヤボンディング用のパッドを露出させることになる。
しかしながら、上記パッケージ基板(多層配線基板)の内部に形成される配線層(ワイヤボンディング用のパッドを含む)は非常に薄く、しかも基板全体の厚み寸法が製造ロットでバラツキをもつため、基板の厚み寸法や削り込み量を厳密に管理しないと、削り込みが不足してワイヤボンディング用のパッドが露出しなかったり、削り込みが過剰になってワイヤボンディング用のパッドが削り取られたりしてしまう。その結果、パッケージ基板を用いて半導体装置を製造する際の歩留まり低下やコストアップを招くことになる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、パッケージ基板に段付き部を設け、この段付き部にワイヤボンディング用の電極部の端部を露出させて薄型のパッケージ構造を実現する場合の歩留まり向上と低コスト化を図ることにある。
本発明に係るパッケージ基板は、半導体チップと電気的に接続される基板と、この基板に形成された半導体チップ搭載用の開口部と、この開口部の周囲で基板を部分的に厚み方向に削り込むことにより形成された段付き部と、基板を貫通する状態で段付き部に形成されるとともに、当該段付き部の底面部に端部を露出させた電極部とを有する構成となっている。また、本発明に係る半導体装置は、上記構成のパッケージ基板を用いた構成となっている。
本発明に係るパッケージ基板及びこれを用いた半導体装置においては、半導体チップ搭載用の開口部の周囲で、基板の厚み方向に沿って形成された電極部とともに基板を厚み方向に削り込むことにより、段付き部を形成したものとなっているため、当該パッケージ基板を製造するにあたっては、基板の厚み寸法や削り込み量を厳密に管理しなくても、電極部の端部を段付き部で確実に露出させることが可能となる。
本発明に係るパッケージ基板の製造方法は、基板に当該基板を貫通する状態で電極部を形成する工程と、前記電極部及び前記基板を厚み方向に並行して削り込むことにより、前記電極部が形成された部分を基板面から凹ませて段付き部を形成しかつ当該段付き部の底面部に前記電極部の端部を露出させる工程と、前記基板に半導体チップ搭載用の開口部を形成する工程とを有するものである。また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、上記各工程に加えて、基板に半導体チップ搭載用の開口部を形成する工程と、開口部に半導体チップを搭載する工程とを有するものである。
本発明に係るパッケージ基板の製造方法及びこれを含む半導体装置の製造方法においては、基板の厚み方向に沿って電極部を形成した後、この電極部とともに基板を厚み方向に削り込んで段付き部を形成することにより、基板の厚み寸法や削り込み量を厳密に管理しなくても、電極部の端部を段付き部で確実に露出させることが可能となる。
本発明によれば、パッケージ基板を製造するにあたって、基板の厚み寸法や削り込み量を厳密に管理しなくても、電極部の端部を段付き部で確実に露出させることができる。したがって、パッケージ基板に段付き部を設けて薄型のパッケージ構造を実現する場合の歩留まり向上と低コスト化を図ることができる。
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板の構成を示す断面図である。図示したパッケージ基板1は、例えば、ガラスエポキシ基板等の有機基板をベースに構成されるもので、平面視矩形状に形成されている。パッケージ基板1の中央には、後述する半導体チップのチップサイズ(平面サイズ)よりも大きな開口径をもって開口部2が形成されている。
また、パッケージ基板1には開口部2を取り囲む状態で段付き部3が形成されている。段付き部3は、開口部2の周囲でパッケージ基板1を部分的に厚み方向(図例では下方向)に削り込むことにより、パッケージ基板1の第1の基板面(図例では基板上面)から凹む状態で形成されている。段付き部3の底面部にはワイヤボンディング用の電極部4の一端部が露出し、この露出部分がメッキ層5によって被覆されている。このように電極部4の一端部をメッキ層5で被覆しておけば、後述するワイヤボンディング時の接合性を向上させることができる。
電極部4は、パッケージ基板1の基材部分に穿孔されたスルーホール4Aと、このスルーホール4Aの内壁に形成された銅のメッキ層4Bと、スルーホール4Aの内部を完全に埋め込むようにホール内に充填された導電性樹脂部4Cとによって構成されたもので、基板の厚み方向に沿ってほぼストレートに形成されている。メッキ層5は、例えば、ニッケルのメッキ層と金のメッキ層を順に積層した2層構造で形成されている。
また、電極部4の他端部は配線層6に電気的に接続されている。配線層6は、パッケージ基板1の第2の基板面(第1の基板面と反対側の面)に形成されている。さらに、パッケージ基板1の第2の基板面上では、電極部4の他端部とこれにつながる配線層6とがソルダーレジスト7により被覆されている。配線層6の一端部は電極部4の他端部に電気的に接続されている。また、配線層6の他端部は、パッケージ基板1の外周部で外部接続用の端子部(ランド部)T1を形成している。
パッケージ基板1の外周部には外部接続用の電極部8が形成されている。この電極部8は、パッケージ基板1の外周部で段付き部3の形成部位よりも外側に形成されている。また、電極部8は、上記電極部4と同様の構造、すなわちパッケージ基板1の基材部分に穿孔されたスルーホール8Aと、このスルーホール8Aの内壁に形成された銅のメッキ層8Bと、スルーホール8Aの内部を完全に埋め込むようにホール内に充填された導電性樹脂部8Cとによって構成されたもので、パッケージ基板1の厚み方向で第1の基板面から第2の基板面にわたって基板全体を貫通する状態に形成されている。
電極部8の一端部はパッケージ基板1の第1の基板面に露出し、この露出部分に外部接続用の端子部(ランド部)T2が形成されている。電極部8の他端部はパッケージ基板1の第2の基板面に露出し、この露出部分に上記配線層6によって外部接続用の端子部T1が形成されている。つまり、パッケージ基板1は、第1の基板面と第2の基板面の両方に外部接続用の端子部T1,T2を有している。これらの端子部T1,T2はメッキ層9によって被覆されている。メッキ層9は、例えば上記メッキ層5と同様に、ニッケルのメッキ層と金のメッキ層を順に積層した2層構造からなるものである。電極部8は配線層6を介して電極部4に電気的に接続されている。
図2は本発明の第1実施形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。図示した半導体装置11は、上記パッケージ基板1を用いて構成されるものである。すなわち、パッケージ基板1の開口部2には半導体チップ12が搭載されている。半導体チップ12の裏面(図のチップ下面)は、パッケージ基板1の第2の基板面とほぼ面一に配置されている。また、半導体チップ12の裏面は外部に露出した状態となっている。
一方、半導体チップ12の表面(図のチップ上面)はパッケージ基板1の段付き部3とほぼ同じ高さ位置に配置されている。また、半導体チップ12の表面には図示しない複数の電極パッドが形成されている。半導体チップ12は金属ワイヤ13を介してパッケージ基板1に電気的に接続(ワイヤボンディング)されている。さらに詳述すると、金属ワイヤ13は、例えば、極細の金ワイヤからなるもので、半導体チップ12の電極パッドと上記電極部4の一端部(メッキ層5の被覆部分)との間にループ状に架け渡されている。金属ワイヤ13の一端は半導体チップ12の電極パッドに接続され、同他端は電極部4の一端部に接続されている。また、金属ワイヤ13のループ高さは、パッケージ基板1の第1の基板面を基準とした段付き部3の段差よりも低く抑えられている。これにより、金属ワイヤ13の頂部はパッケージ基板1の第1の基板面よりも内側に配置されている。
また、パッケージ基板1の内部(開口部2、段付き部3)には、封止樹脂14が充填されている。封止樹脂14は、例えば、フィラー入りのエポキシ系の樹脂材料からなるもので、パッケージ基板1の内部で半導体チップ12と金属ワイヤ13とを一体的に封止している。封止樹脂14の一面はパッケージ基板1の第1の基板面と面一に配置され、封止樹脂14の他面はパッケージ基板1の第2の基板面と面一に配置されている。これにより、パッケージ基板1の内部に、半導体チップ12、金属ワイヤ13及び封止樹脂14が納められ、封止樹脂14がパッケージ基板1から露出しない構造となっている。
図3は本発明の第1実施形態に係る積層構造体の構成を示す断面図である。図示した積層構造体15は、上記構成の半導体装置11を2つ重ね合わせて積層したもので、実装基板16上に実装されている。下段の半導体装置11と上段の半導体装置11は、スクリーン印刷等により塗布された半田材料(半田ペースト等)17を介して、互いの端子部T1,T2(メッキ層9の被覆部分)を電気的かつ機械的に接続した構成となっている。なお、図例では半導体装置11を2つ重ねて積層した構成となっているが、3つ以上の半導体装置11を重ねて積層することも可能である。
実装基板16は、半導体装置11に用いられるパッケージ基板1よりも大きなサイズを有するものである。実装基板16の一方の面(図の上面)には配線層18が形成されている。また、実装基板16の外周部には複数のスルーホール電極19が形成されている。スルーホール電極19の一端部は上記配線層18に電気的に接続され、同他端部は、配線層18と反対側の面に形成された外部接続用の端子部20に電気的に接続されている。また、配線層18と端子部20は、それぞれメッキ層21によって被覆されている。メッキ層21は、例えば上記メッキ層5及びメッキ層9と同様に、ニッケルのメッキ層と金のメッキ層を順に積層した2層構造からなるものである。
続いて、本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板とこれを用いて構成される半導体装置の製造方法について説明する。
まず、上記構成のパッケージ基板1を製造するにあたっては、図4(A)に示すように、パッケージ基板1のベースとなる両面配線基板(以下、単に配線基板という)1Aを用意し、この配線基板1Aの所定の位置に孔開け加工によってスルーホール4A,8Aを形成する。配線基板1Aは、絶縁基板(ガラスエポキシ基板等)の両面に銅の配線層6を有するものである。
次に、図4(B)に示すように、配線基板1Aに銅のメッキ処理を施すことにより、スルーホール4A,8Aを含めて基板全体に銅のメッキ層4B,8Bを形成する。このメッキ層の形成により、各々のスルーホール4A,8Aの内壁が銅のメッキ層4B,8Bによって被覆されるとともに、このメッキ層4B,8Bを介して基板両面の配線層6が電気的に接続(導通)した状態となる。
次いで、図4(C)に示すように、各々のスルーホール4A,4Bの内部に導電性樹脂4C,8Cを充填してホール内を埋め込んだ後、加熱処理等によって導電性樹脂4C,8Cを硬化させる。この時点で電極部4,8の形成が完了する。
続いて、図4(D)に示すように、配線基板1Aの両面にそれぞれエッチング用のマスクパターン(レジストパターン)を形成(積層)し、このマスクパターンの開口部分を通して銅をエッチングすることにより、配線基板1Aの両面で配線層6のパターニングを行う。このとき、配線基板1Aの第1の基板面では、電極部4,8の露出部分を端子形状(ランド形状)に残すように配線層6をパターニングする。また、配線基板1Aの第2の基板面では、電極部4,8の露出部分をつなぐように配線層6を残すとともに、この配線層6の両端部を端子形状に残すように配線層6をパターニングする。
次に、図4(E)に示すように、配線基板1Aの両面にソルダーレジスト7を塗布する。このとき、外部接続用の端子部T1,T2は、ソルダーレジスト7で覆われないようにマスク処理しておく。これにより、端子部T1,T2以外の部分はソルダーレジスト7でコーティングされた状態となる。なお、上記図1〜図3においては、ソルダーレジスト7の表示を一部省略している。
次いで、配線基板1Aを図示しないステージ上に真空吸着等で固定した状態で、図5(A)に示すように、配線基板1Aの一方の面からルーター等を用いた研削加工により基板の削り込みを行うことにより、電極部4が形成された部分を配線基板1Aの第1の基板面から断面凹状に凹ませて段付き部3を形成する。この場合の適切な削り込み量は、半導体チップの高さや金属ワイヤのループ高さにもよるが、例えば、配線基板1Aの基板厚の半分程度とすればよい。また、ワイヤボンディング時にボンディングツール(キャピラリ等)との接触を避けて良好にボンディング作業を行えるよう、電極部4の形成部位では平面視四角形の枠型(ロ字形)に基板を削り込むことが望ましい。この場合、配線基板1Aの削り込みと並行して電極部4の削り込みも行う。そのため、削り込みが終了した段階では、配線基板1Aの厚みや削り込み量に若干のバラツキがあっても、削り込みによって形成される段付き部3の底面部に必ず電極部4の一端部が露出した状態となる。
次に、図5(B)に示すように、先の削り込みによって段付き部3に露出させた電極部4の一端部と電極部8の両端につながる端子部T1,T2に、それぞれメッキ処理によってメッキ層5,9を形成する。メッキ処理は、例えば、ニッケルメッキ、金メッキの順で行う。電極部4の一端部は先の削り込みによって電極材料(銅)の素地がきれいに露出した状態になっているため、この露出部分では特にメッキ処理が容易になる。続いて、図5(C)に示すように、配線基板1Aの一部をパンチング加工等によって打ち抜くことにより、先に形成した段付き部3の内側に当該段付き部3に連通する状態で半導体チップ搭載用の開口部2を形成する。この開口部2の形成は、上記メッキ処理の前に行ってもよい。この時点で、配線基板1Aをベースとしたパッケージ基板1の製造が完了となる。
次いで、図6(A)に示すように、パッケージ基板1の第2の基板面にチップ固定用の粘着シート22を貼り付ける。粘着シート22は、例えば、ポリイミド、ポリアミドイミド等のように弾性率の低いテープ基材の片面に粘着層が形成されたもので、パッケージ基板1の第2の基板面全体を覆うように貼り付けられる。次に、図6(B)に示すように、粘着シート22付きのパッケージ基板1の上方から半導体チップ12を降下させることにより、パッケージ基板1の開口部2に半導体チップ12を搭載する。このとき、半導体チップ12の裏面に粘着シート22が貼り付けて当該半導体チップ12を固定する。続いて、図6(C)に示すように、ワイヤボンダーを用いて半導体チップ12の電極パッドと段付き部3に露出した電極部4の一端部(メッキ部分)とを金属ワイヤ13によって電気的に接続(ワイヤボンディング)する。
次に、図7(A)に示すように、チップ搭載済みのパッケージ基板1を、上型23Aと下型23Bからなるモールド金型23にセットする。このとき、モールド金型23に挟まれたパッケージ基板1の内部に、開口部2と段付き部23によるキャビティが形成される。次いで、図7(B)に示すように、パッケージ基板1内部の上記キャビティに封止樹脂14を注入、充填することにより、半導体チップ12を金属ワイヤ13とともに樹脂封止する。続いて、図7(C)に示すように、モールド金型23からパッケージ基板1を取り出すとともに、このパッケージ基板1から粘着シート22を剥がす。これにより、上記図2に示す半導体装置11が得られる。ちなみに、パッケージ基板1のベースとなる配線基板1Aが多面取り用の基板構成となっている場合は、この配線基板1Aを所定のラインに沿ってカット金型で個片に分割することにより、複数の半導体装置11が同時に得られる。このとき得られる半導体装置11を積層して積層構造体15を構成する場合は、半田ペースト等の半田材料17(図3参照)を、スクリーン印刷等により個片分割の前又は後に塗布するようにしてもよい。
このようにして得られるパッケージ基板1とこれを用いて構成される半導体装置11においては、パッケージ基板1の内部で半導体チップ12が搭載される開口部2の周囲に段付き部3を設け、この段付き部3に露出する電極部4の一端部にワイヤボンディングによって半導体チップ12を電気的に接続している。そのため、パッケージ基板1の内部に半導体チップ12と金属ワイヤ13を収容し、これらを封止樹脂14で一体に封止することができる。したがって、封止樹脂14の最表面がパッケージ基板1の基板面と面一をなすフラットなパッケージ構造(薄型パッケージ)を実現することができる。その結果、半導体装置11を複数積層して積層構造体15を構成する場合は、コストや手間のかかる半田ボールを用いることなく、印刷等で塗布した半田ペースト等の半田材料17を用いて半導体装置11同士を電気的かつ機械的に接続することができる。そのため、積層構造体15全体の高さを低く抑えることができる。
また、パッケージ基板1を製造するにあたっては、ベースとなる配線基板1Aの厚み方向に沿って電極部4を形成し、この電極部4を該基板と一緒に削り込むことにより、当該電極部4の一端部が露出するように段付き部3を形成しているため、基板の削り込み量に多少のバラツキがあっても、電極部4の一端部を段付き部3で確実に露出させることができる。これにより、パッケージ基板1の厚み寸法や削り込み量を厳密に管理する必要がなくなる。そのため、パッケージ基板1を製造したり、これによって得られるパッケージ基板1を用いて半導体装置11を製造する場合の歩留まり向上や低コスト化を実現することができる。
さらに、半導体装置11のパッケージ構造が全体的にフラットな構造となることにより、モールド金型23の共通化を図ることも可能となる。すなわち、樹脂封止する際のモールド部分のゲート位置がパッケージサイズにかかわらず同じ位置となるよう、それぞれのパッケージサイズに適合した配線基板1Aを作製することにより、パッケージサイズの異なる半導体装置11を、共通のモールド金型23を用いて樹脂封止することができる。
具体的には、モールド金型23の構成として、例えば図8に示すようなものを採用する。図8において、(A)は上型23Aの平面図、(B)は上型23Aの側面図、(C)は下型23Bの平面図、(D)は下型23Bの側面図である。図において、上型23Aには位置決め用の複数の孔23Cとポット部23Dとランナ部23Eとゲート部23Fとが設けられ、これに対応する下型23Bには位置決め用の複数のピン23Gとパッケージ基板1の厚み寸法とほぼ同一寸法で突出した突出部23Hとが設けられている。これらの上型23Aと下型23Bとを組み付けてモールド金型23を型締めした状態では、図9に示すように、上記突出部23Hの突出寸法に対応した隙間が、上型23Aと下型23Bとの間に形成され、この隙間部分にパッケージ基板1が介在した状態となる。このとき、パッケージ基板1のモールド部分(キャビティ)につながるゲート部23Fの位置を、パッケージサイズごとに共通化することにより、図10(A),(B)に示すように、長尺状(個片分割前)のパッケージ基板1のモールド部分Mdの大小によらず、同じモールド金型23を用いて、半導体チップを樹脂封止することが可能となる。
なお、上記第1実施形態においては、両面配線基板を用いてパッケージ基板1を構成するものとしたが、本発明はこれに限らず、多層配線基板を用いてパッケージ基板1を構成することも可能である。具体的には、例えば、図11(A),(B)に示すように、4つの配線層を有する多層配線基板1Aをパッケージ基板1のベース基板とし、この多層配線基板1Aを、当該基板の厚み方向に沿って形成した電極部4とともに同方向に削り込むことにより、基板面から凹む状態で段付き部3を形成し、この段付き部3に電極部4の一端部を露出させるとともに、この段付き部3で囲まれる領域に半導体チップ搭載用の開口部2を形成する。さらに、こうして得られるパッケージ基板1を用いて、図11(C)に示すように、半導体チップ12を開口部2に搭載するとともに、この半導体チップ12と段付き部3に露出する電極部4の一端部を金属ワイヤ13によってワイヤボンディングし、これらを封止樹脂14で一体に樹脂封止することにより、基板の厚み寸法と同等レベルまで薄型化されたフラットなパッケージ構造を有する半導体装置11が得られる。
また、両面配線基板を用いた場合の変形例として、図12(A),(B)に示すように、パッケージ基板1のベースとなる両面配線基板1Aの両面にそれぞれプリプレイグ層24を積層して銅の配線層25を形成し、それらをソルダーレジスト26により被覆した4層の配線基板を採用することも可能である。この場合は、パッケージ基板1のベースとなる両面配線基板1Aを、当該基板の厚み方向に沿って形成した電極部4とともに同方向に削り込むことにより、基板面から凹む状態で段付き部3を形成し、この段付き部3に電極部4の一端部を露出させるとともに、この段付き部3で囲まれる領域に半導体チップ搭載用の開口部2を形成する。さらに、こうして得られるパッケージ基板1を用いて、図12(C)に示すように、半導体チップ12を開口部2に搭載するとともに、この半導体チップ12と段付き部3に露出する電極部4の一端部を金属ワイヤ13によってワイヤボンディングし、これらを封止樹脂14で一体に樹脂封止することにより、基板の厚み寸法と同等レベルまで薄型化されたフラットなパッケージ構造を有する半導体装置11が得られる。
図13は本発明の第2実施形態に係るパッケージ基板の構成を示す断面図である。図示したパッケージ基板31は、例えば、ガラスエポキシ基板等の有機基板をベースに構成されるもので、平面視矩形状に形成されている。パッケージ基板31の中央には、当該パッケージ基板31に搭載される半導体チップのチップサイズ(平面サイズ)よりも大きな開口径をもって開口部32が形成されている。
また、パッケージ基板31には開口部32を取り囲む状態で段付き部33が形成されている。段付き部33は、開口部32の周囲でパッケージ基板31を部分的に厚み方向(図例では下方向)に削り込むことにより、パッケージ基板31の第1の基板面(図例では基板上面)から凹む状態で形成されている。段付き部33の底面部にはワイヤボンディング用の電極部34の一端部が露出し、この露出部分がメッキ層35によって被覆されている。電極部34は、基板の厚み方向に沿って形成されている。メッキ層35は、例えば、ニッケルのメッキ層と金のメッキ層を順に積層した2層構造で形成されている。
また、電極部34の他端部は配線層36に電気的に接続されている。配線層36は、パッケージ基板31の第2の基板面(第1の基板面と反対側の面)に形成されている。さらに、パッケージ基板31の第2の基板面上では、電極部34の他端部とこれにつながる配線層36とがソルダーレジスト37により被覆されている。配線層36の一端部は電極部34の他端部に電気的に接続されている。また、配線層36の他端部は、パッケージ基板31の外周部で外部接続用の端子部(ランド部)T1を形成している。
パッケージ基板31の外周部には外部接続用の電極部38が形成されている。この電極部38は、パッケージ基板31の外周部で段付き部33の形成部位よりも外側に形成されている。また、電極部38は、パッケージ基板31の厚み方向で第1の基板面から第2の基板面にわたって基板全体を貫通する状態に形成されている。
電極部38の一端部はパッケージ基板31の第1の基板面に露出し、この露出部分に外部接続用の端子部(ランド部)T2が形成されている。電極部38の他端部はパッケージ基板31の第2の基板面に露出し、この露出部分に上記配線層36によって外部接続用の端子部T1が形成されている。つまり、パッケージ基板31は、第1の基板面と第2の基板面の両方に外部接続用の端子部T1,T2を有している。これらの端子部T1,T2はメッキ層39によって被覆されている。メッキ層39は、例えば上記メッキ層35と同様に、ニッケルのメッキ層と金のメッキ層を順に積層した2層構造からなるものである。電極部38は配線層36を介して電極部34に電気的に接続されている。
図14は本発明の第2実施形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。図示した半導体装置41は、上記パッケージ基板31を用いて構成されるものである。すなわち、パッケージ基板31の開口部32には半導体チップ42が搭載されている。半導体チップ42の裏面(図のチップ下面)は、パッケージ基板31の第2の基板面とほぼ面一に配置されている。また、半導体チップ42の裏面は外部に露出した状態となっている。
一方、半導体チップ42の表面(図のチップ上面)はパッケージ基板31の段付き部33とほぼ同じ高さ位置に配置されている。また、半導体チップ42の表面には図示しない複数の電極パッドが形成されている。半導体チップ42は金属ワイヤ43を介してパッケージ基板31に電気的に接続されている。さらに詳述すると、金属ワイヤ43は、例えば、極細の金ワイヤからなるもので、これがワイヤボンディングによって半導体チップ42の電極パッドと上記電極部34の一端部(メッキ層35の被覆部分)との間にループ状に架け渡されている。金属ワイヤ43の一端は半導体チップ42の電極パッドに接続され、同他端は電極部34の一端部に接続されている。また、金属ワイヤ43のループ高さは、パッケージ基板31の第1の基板面を基準とした段付き部33の段差よりも低く抑えられている。これにより、金属ワイヤ43の頂部はパッケージ基板31の第1の基板面よりも内側に配置されている。
また、パッケージ基板31の開口部32には、段付き部33による凹み空間も含めて封止樹脂44が充填されている。封止樹脂44は、例えば、エポキシ系の樹脂材料からなるもので、パッケージ基板31の内部で半導体チップ42と金属ワイヤ43とを一体的に封止している。封止樹脂44の一面はパッケージ基板31の第1の基板面と面一に配置され、封止樹脂44の他面はパッケージ基板31の第2の基板面と面一に配置されている。これにより、パッケージ基板31の内部に、半導体チップ42、金属ワイヤ43及び封止樹脂44が納められ、封止樹脂44がパッケージ基板1から露出しない構造となっている。
図15は本発明の第2実施形態に係る積層構造体の構成を示す断面図である。図示した積層構造体45は、上記構成の半導体装置41を2つ重ね合わせて積層したもので、実装基板46上に実装されている。下段の半導体装置41と上段の半導体装置41は、スクリーン印刷等により塗布された半田材料(半田ペースト等)47を介して、互いの端子部T1,T2(メッキ層39の被覆部分)を電気的かつ機械的に接続した構成となっている。なお、図例では半導体装置41を2つ重ねて積層した構成となっているが、3つ以上の半導体装置41を重ねて積層することも可能である。
実装基板46は、半導体装置41に用いられるパッケージ基板31よりも大きなサイズを有するものである。実装基板46の一方の面(図の上面)には配線層48が形成されている。また、実装基板46の外周部には複数のスルーホール電極49が形成されている。スルーホール電極49の一端部は上記配線層48に電気的に接続され、同他端部は、配線層48と反対側の面に形成された外部接続用の端子部50に電気的に接続されている。また、配線層48と端子部50は、それぞれメッキ層51によって被覆されている。メッキ層51は、例えば上記メッキ層35及びメッキ層39と同様に、ニッケルのメッキ層と金のメッキ層を順に積層した2層構造からなるものである。
以上述べたパッケージ基板31、半導体装置41及び積層構造体45の基本的な構成は、上記第1実施形態に係るパッケージ基板1、半導体装置11及び積層構造体45の構成と同様である。ただし、第1実施形態で採用したパッケージ基板1では、スルーホール、メッキ層及び導電性樹脂部によって電極部4,8を形成しているのに対し、第2実施形態で採用したパッケージ基板31では、主に銅の埋め込みによって電極部34,38を形成している。
続いて、本発明の第2実施形態に係るパッケージ基板の製造方法について説明する。なお、パッケージ基板を用いた半導体装置の製造方法については上記第1実施形態で記述した方法と同様であるため、ここでは説明を省略する。
まず、上記構成のパッケージ基板を製造するにあたっては、図16(A)に示すように、例えば厚み100μm程度の銅板52の片面にレジスト層53を形成する。次に、図16(B)に示すように、銅板52の、レジスト層53が形成された面と反対側の面にニッケルメッキによって第1のメッキ層54を形成する。次に、図16(C)に示すように、銅板52の第1のメッキ層54上に銅メッキによって第2のメッキ層55を形成する。続いて、図16(D)に示すように、銅板52の片面からレジスト層53を剥離する。
続いて、図17(A)に示すように、銅板52の片面にレジストパターン56を形成するとともに、その反対側に第2のメッキ層55を覆う状態でレジスト層57を形成する。次に、図17(B)に示すように、レジストパターン56をマスクとして銅板52をエッチングすることにより、ニッケルからなる第1のメッキ層54をエッチングストップ層として機能させつつ、レジストパターン56でマスクした銅板52の一部を、それぞれ内側電極部58A及び外側電極部58Bとして柱状(針状)に残す。ここで、内側電極部58Aは、パッケージ基板31の中心部寄りに配置される電極部をいい、外側電極部58Bは、内側電極部58Aよりもパッケージ基板31の外周部寄りに配置される電極部をいう。次いで、図17(C)に示すように、各々の電極部58A,58Bの先端部からレジストパターン56を剥離した後、図17(D)に示すように、電極部58A,58Bをマスクとしてニッケルからなる第1のメッキ層54をエッチングにより除去する。このとき、第1のメッキ層54の一部は、電極部58A,58Bと第2のメッキ層55との間に残る。
続いて、図18(A)に示すように、第2のメッキ層55から突出する各々の電極部58A,58Bを層内部に埋め込むように絶縁層59を形成する。絶縁層59は、例えば、接着による貼り付けや樹脂成形などによって形成される。このとき、絶縁層59の表面を適宜研磨することにより、各々の電極部58A,58Bの先端部を絶縁層59の表面に露出させる。次いで、図18(B)に示すように、絶縁層59の表面をレジスト層60で覆うとともに、第2のメッキ層55の表面を部分的にレジストパターン61で覆う。次に、図18(C)に示すように、上記レジストパターン61をマスクとして第2のメッキ層55をエッチングすることにより、レジストパターン61でマスクした第2のメッキ層55の一部を配線層62として残す。次いで、図18(D)に示すように、配線層62をレジストパターン63で覆う。このとき、配線層62の一端部を開口するようにレジストパターン63を形成することにより、配線層62の一端部を外部接続用の端子部T1として露出させる。
続いて、図19(A)に示すように、レジストパターン63の形成面と反対側で、内側電極部58Aとともに絶縁層59を部分的に削り込むことにより、絶縁層59の表面から凹状に凹む状態で段付き部64を形成する。この場合の削り込み方向は基板の厚み方向とする。これにより、段付き部64の底面部には、内側電極部58Aの一端部が露出した状態となる。次に、図19(B)に示すように、内側電極部58Aの一端部(露出部分)と外側電極部58Bの一端部(露出部分)と端子部T1に、それぞれメッキ処理によってメッキ層65,66を形成する。メッキ処理は、例えば、ニッケルメッキ、金メッキの順で行う。内側電極部8Aの一端部は先の削り込みによって電極材料(銅)の素地がきれいに露出した状態になっているため、この露出部分では特にメッキ処理が容易になる。このとき、外部電極部8Bの先端部でメッキ層66により被覆される部分が外部接続用の他の端子部T2となる。次いで、図19(C)に示すように、絶縁層59の一部をパンチング加工等によって打ち抜くことにより、先に形成した段付き部64の内側に当該段付き部64に連通する状態で半導体チップ搭載用の開口部67を形成する。この開口部67の形成は、上記メッキ処理の前に行ってもよい。
以上の製造方法により、上記図13に示したパッケージ基板31と同様のものが得られる。また、内側電極部58Aと外側電極部58Bを埋め込むように絶縁層59を形成した後、図20(A)に示すように、各々の電極部58A,58Bに電気的に接続する状態で絶縁層59の表面に銅のメッキによって電極層68を形成した場合は、この電極層68をパターニングすることにより、図20(B)に示すように、外側電極部58Bの両端部にそれぞれ幅広の端子部T1,T2を形成し、上記図13に示すパッケージ基板31と同様の構成とすることができる。また、図21(A)に示すように、絶縁層59を2層構造として、各々の層間で電極部58A,58Bを電気的に接続させた多層配線基板とした場合は、基板の削り込みを1層目の絶縁層59の途中まで行うか2層目の絶縁層59の途中まで行うかにより(削り込み量の違いにより)、図21(B)に示すように、段付き部64の段差を図中左側のように深くしたり図中右側のように浅くしたりすることができる。
なお、上記第1及び第2実施形態においては、パッケージ基板に搭載した半導体チップの裏面を外部に露出させた構成としているが、これ以外にも、例えば、半導体チップを外部から保護したり、熱膨張差によるパッケージの反りを軽減するなど目的で、図22(A)〜(C)に示すように、半導体チップ12の裏面にサポート部材69を貼着した構成としてもよい。ちなみに、図22(A)〜(C)のパッケージ構造において、半導体チップ12を外部から保護する目的でサポート部材69を貼着する場合は、外部からの機械的な衝撃に対して十分な緩衝作用(クッション効果)をなす弾性を有するサポート部材69を採用することが望ましい。また、図22(A),(B)のパッケージ構造において、パッケージの反りを軽減する目的でサポート部材69を貼着する場合は、半導体チップ12のベースとなる半導体基板(シリコン基板等)よりも熱膨張率が高いサポート部材69を採用し、図22(C)のパッケージ構造において、パッケージの反りを軽減する目的でサポート部材69を貼着する場合は、半導体チップ12がパッケージ基板1の厚み方向のほぼ中心に配置されるような厚みを有し、かつ封止樹脂14とほぼ同等の熱膨張率を有するサポート部材69を採用することが望ましい。
また、上記実施形態においては、パッケージ基板の内部に1つの半導体チップを搭載したものについて説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、図23(A)に示すように、パッケージ基板1の内部に大小2つの半導体チップ12A,12Bを積層状態に搭載し、各々の半導体チップ12A,12Bを金属ワイヤ13によってワイヤボンディングしたものや、図23(B)に示すように、パッケージ基板1の内部にフリップチップによるチップオンチップ構造で大小複数の半導体チップ12A,12Bを搭載し、大径の半導体チップ12Aを金属ワイヤ13によってワイヤボンディングしたもの、さらには図23(C)に示すように、パッケージ基板1の内部に同一サイズ(又は異なるサイズ)の複数の半導体チップ12,12を平面的に並べて搭載し、各々の半導体チップ12,12を金属ワイヤ13によってワイヤボンディングしたものであってもよい。
本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板の構成を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る積層構造体の構成を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板と半導体装置の製造方法を説明する図(その1)である。 本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板と半導体装置の製造方法を説明する図(その2)である。 本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板と半導体装置の製造方法を説明する図(その3)である。 本発明の第1実施形態に係るパッケージ基板と半導体装置の製造方法を説明する図(その4)である。 モールド金型の構成を示す図である。 モールド金型を用いた樹脂封止の様子を示す図である。 モールド金型の共通化を実現した具体例を示す図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例を説明する図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係るパッケージ基板の構成を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る積層構造体の構成を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るパッケージ基板の製造方法を説明する図(その1)である。 本発明の第2実施形態に係るパッケージ基板の製造方法を説明する図(その2)である。 本発明の第2実施形態に係るパッケージ基板の製造方法を説明する図(その3)である。 本発明の第2実施形態に係るパッケージ基板の製造方法を説明する図(その4)である。 本発明の第2実施形態の第1変形例を説明する図である。 本発明の第2実施形態の第2変形例を説明する図である。 本発明を適用可能なパッケージ構造の第1変形例を説明する図である。 本発明を適用可能なパッケージ構造の第2変形例を説明する図である。 従来の半導体装置の構成例を示す断面図である。 従来の半導体装置の他の構成例を示す断面図である。 従来の半導体装置を用いた積層構造体の構成を示す断面図である。
符号の説明
1…パッケージ基板、2…開口部、3…段付き部、4…電極部、11…半導体装置、12…半導体チップ、13…金属ワイヤ、14…封止樹脂、15…積層構造体

Claims (8)

  1. 半導体チップと電気的に接続される基板と、
    前記基板に形成された半導体チップ搭載用の開口部と、
    前記開口部の周囲で前記基板を部分的に厚み方向に削り込むことにより形成された段付き部と、
    前記基板を貫通する状態で前記段付き部に形成されるとともに、当該段付き部の底面部に端部を露出させた電極部と
    を有するパッケージ基板。
  2. 前記段付き部に露出させた前記電極部の端部を被覆するメッキ層を有す
    求項1記載のパッケージ基板。
  3. 基板に当該基板を貫通する状態で電極部を形成する工程と、
    前記電極部及び前記基板を厚み方向に並行して削り込むことにより、前記電極部が形成された部分を基板面から凹ませて段付き部を形成しかつ当該段付き部の底面部に前記電極部の端部を露出させる工程と
    前記基板に半導体チップ搭載用の開口部を形成する工程と
    を有するパッケージ基板の製造方法。
  4. 前記段付き部に露出させた前記電極部の端部をメッキ層で被覆する工程を含
    請求項3記載のパッケージ基板の製造方法。
  5. 基板と、前記基板に形成された半導体チップ搭載用の開口部と、前記開口部の周囲で前記基板を部分的に厚み方向に削り込むことにより形成された段付き部と、前記基板を貫通する状態で前記段付き部に形成されるとともに、当該段付き部の底面部に端部を露出させた電極部とを有するパッケージ基板と、
    前記開口部に搭載されるとともに、前記段付き部に露出させた前記電極部の端部にワイヤボンディングによって電気的に接続された半導体チップと
    を備える半導体装置。
  6. 基板に当該基板を貫通する状態で電極部を形成する工程と、
    前記電極部及び前記基板を厚み方向に並行して削り込むことにより、前記電極部が形成された部分を基板面から凹ませて段付き部を形成しかつ当該段付き部の底面部に前記電極部の端部を露出させる工程と
    前記基板に半導体チップ搭載用の開口部を形成する工程と、
    前記開口部に半導体チップを搭載する工程と
    を有する半導体装置の製造方法。
  7. 前記段付き部に露出させた前記電極部の端部にワイヤボンディングによって前記半導体チップを電気的に接続する工程を含
    請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 基板と、前記基板に形成された半導体チップ搭載用の開口部と、前記開口部の周囲で前記基板を部分的に厚み方向に削り込むことにより形成された段付き部と、前記基板を貫通する状態で前記段付き部に形成されるとともに、当該段付き部の底面部に端部を露出させた電極部とを有するパッケージ基板と、
    前記開口部に搭載されるとともに、前記段付き部に露出させた前記電極部の端部にワイヤボンディングによって電気的に接続された半導体チップと
    を備える半導体装置を複数積層してな
    層構造体。
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