JP4403540B2 - 建築用シャッター装置 - Google Patents

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Description

本発明は、耐熱性を有したシート材で形成された開閉体を用いて構成される建築用シャッター装置の技術分野に属するものである。
一般に、この種開閉装置のなかには、開閉体等の部材を耐熱性を有した材料により形成することにより、防火区画を形成するための防火、防煙シャッターとして用いることがある。この場合に、開閉体として高い耐熱性能を有したシート材を用いた所謂遮煙シートシャッターがあり、このものでは、開閉体を、巻取り方向に付勢する付勢弾機を備えた巻装装置に連結するとともに、下端部に前記付勢弾機の付勢力に抗して開閉体を閉鎖するための錘体を設けて、開閉体の持ち上げ作動に基づいて開放がなされる一方、持ち上げ作動がなくなると自重閉鎖するよう構成し、このようにすることにより、シャッターカーテンの閉鎖後に緊急脱出が可能となるようにしている。
ところで、このものは、緊急時に閉鎖するように構成されているものであり、閉鎖された屋内から緊急脱出するための手段が必要となる。
前記緊急脱出手段として、出願人は、開閉体に、開閉体を構成するシート材を左右方向に長く裁断したものの左右両端と上端を開閉体に縫着し下方から手を差し込むように構成した把手(手掛け)を設けることを提唱した(特許文献1参照。)。
特願2002−235481
ところが、このものでは、開閉体を上動させるべく把手に上動力が作用したとき、該上動力が左右両端部の縫着部の各下端に集中してしまい、該部位から破損してしまう惧れがあり、ここに本発明の解決すべき課題がある。また、このものでは、開閉体の開放時では該開閉体を巻装装置に巻取る構成であるので、前記巻取られた状態において、把手が邪魔になったり、開閉体の巻取り状態に支障を来たすようなことがあってはならず、ここにも本発明が解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、開口部を上下方向に開閉するシート状の開閉体を、巻取り方向に付勢する付勢弾機を備えた巻装装置に連結する一方、開閉体を持ち上げることにより開放するよう構成された建築用シャッター装置において、開閉体の持ち上げ操作をするための把手を、把手用シート材を、左右方向に長い第一縫着部と、該第一縫着部に直交状に交差する第二縫着部とにより開閉体に一体化して構成するとともに、把手の第一縫着部の下方に、第二縫着部側に向く手掛け用の切り欠き部を形成し、把手の第一縫着部下方部位を、下端を頂点とする三角形状に形成して、把手の操作力が第一、第二縫着部に分散されるように構成されているものである。
そして、このようにすることにより、把手に作用する負荷が所定箇所に集中することがなく、把手と開閉体との保護を図ることができると共に、開閉体の巻出し時に把手がめくれ上ってしまうような不具合がない。
請求項2の発明は、請求項1において、把手の第一縫着部上方部位は、上端を頂点とする三角形状に形成されているものであり、このようにすることにより、開閉体の巻取り時に把手が折り畳まれるような不具合がない。
請求項3の発明は、請求項1または2において、把手は、第二縫着部を基準として左右対称形状に形成されているものであり、このようにすることにより、左右両側から操作できるうえ、把手を掴みやすくすることができる。
請求項4の発明は、請求項1、2または3において、把手の第一、第二縫着部は、開閉体裏面にあてがわれた第一補強用シート材と共に縫着することで補強されているとともに、切り欠き部は第二補強用シート材を縫着することで補強されているものであり、このようにすることにより、把手と開閉体の一層の保護を図ることができる。
請求項5の発明は、請求項1、2、3または4において、開閉体の把手縫着部には、把手の第一縫着部上方の三角形状とともに矢印となるマーキングが設けられているものであり、このようにすることにより、機能性の優れたシャッター装置とすることができる。
請求項6の発明は、請求項1、2、3、4または5において、把手の開閉体への取り付け位置は、開閉体の下方の左右方向中央部に位置して設けられているものであり、このようにすることにより、円滑な開閉作動ができるうえ、車椅子に乗ったままでの開放作動が容易になる。
請求項1の発明とすることにより、把手に作用する負荷が分散されて、把手と開閉体との保護を図れると共に、開閉体の巻取り時に把手がめくれ上るような不具合がない
請求項2の発明とすることにより、開閉体の巻取り時に把手が折り畳まれるような不具合がない。
請求項の発明とすることにより、把手を掴みやすく操作性のよいものにすることができる。
請求項の発明とすることにより、把手と開閉体の一層の保護を図ることができる。
請求項の発明とすることにより、機能性の優れたシャッター装置とすることができる。
請求項の発明とすることにより、開閉体の開放作動が円滑で、しかも、車椅子に乗ったままでの開放作動を容易に行える。
次に、本発明の実施の形態を図1〜図7の図面に基づいて説明する。
図面において、1はエレベーターの出入り口部を閉塞するように設けられ、エレベーターシャフトから拡散する煙を封止(遮煙)するためのシャッター装置の開閉体であって、該開閉体1は、可撓性を有し、耐熱性能を有したシート材を上下方向に長い矩形状に縫製することで形成されたシート体で構成されており、所謂遮煙シートシャッターを構成している。尚、開閉体1は、以降、シート体1として説明する。
前記シート体1は、左右方向に長い複数枚のシート材の上下縁部をそれぞれ縫着して構成されており、シート体1の左右両側縁部には、上下方向に所定間隙を存する状態で抜け止め体1aが固着されている。尚、抜け止め体1aは、シート体1に貫通状に配されたボルト−ナットで構成されている。
さらに、シート体1の下端部は折返して縫製することで袋状に形成され、該袋状部に錘体を設けることにより、所定の重量に設定された金属製(剛性)の座板2に構成されている。
3は、エレベーター出入り口部の前方の天井部に配設されたシャッターケースであって、該シャッターケース3の左右一対の側板3a、3bには、巻取りドラム4を構成する固定軸4aの左端部と、回転軸4bの右端部とがそれぞれ支持されている。そして、固定軸4aの外周には、リング状の巻取りホイール4cが回転自在に軸承されている一方、回転軸4bの外周には、前記リング状の巻取りホイール4cが一体的に固着され、これら巻取りホイール4cの外周に円筒状の巻胴4dが一体的に外嵌されている。これによって、巻取りドラム4は、固定軸4aを回転支軸として、回転軸4b、巻取りホイール4c、巻胴4dとが一体的に回転するように設定されている。そして、巻胴4dには、シート体1の上端部が連結されて巻装されており、巻取りドラム4(巻胴4)の正逆何れかの回転をすることにより、シート体1が巻胴4から巻出しされ、また、巻胴4dに巻取られるように設定され、これに基づいて、シート体1は、エレベーターの出入り口部を開放する全開姿勢と、シート体1下端部の座板2が床面に接地してエレベーターの出入り口部を遮煙するべく閉塞(閉鎖)する全閉姿勢とのあいだを姿勢変姿するように設定されている。
尚、4eは、回転軸4bの右側の側板3bから外方に突出する端部に固着されたスプロケットである。
さらに、巻取りドラム4の固定軸4aと、該固定軸4aに回転自在に軸承される巻取りホイール4cとのあいだには、バランス弾機(図示せず)が介装されており、巻取りドラム4がシート体1を巻出す(閉鎖する)方向に回転することに伴い付勢力を蓄勢するように設定されている。ここで、バランス弾機の付勢力は、シート体1の閉鎖位置がどの位置にあっても、前記座板2の荷重よりも小さくなるように設定されており、開放されたシート体1はその閉鎖量(開放量)にかかわらず全閉するまで自重閉鎖するように設定されている。
5はエレベーター出入り口部の左右両側部に設けられる一対のガイドレールであって、これらガイドレール5には、シート体1の左右両側縁に設けられた抜け止め体1aが上下方向移動自在、かつ、抜止め状に嵌合するガイド溝5aが形成されており、シート体1はガイドレール5に移動案内を受ける状態で開閉するように設定されている。
さらに、開閉機6はケーシング6aから突出する出力軸6bと、該出力軸6bの突出先端部に設けられる駆動スプロケット6cとを備えて構成されており、駆動スプロケット6cを、前記巻取りドラム4側に設けられたスプロケット4eに対してチエンを介して連動連結することで、巻取りドラム4との連繋がなされている。そして、出力軸6bには、ケーシング6aに内装される調速機(図示せず)が連動連結されており、出力軸6bの回転速度を調整するように設定されている。また、出力軸6bには、ケーシング6aに内装されるブレーキ装置(図示せず)が連動連結されており、出力軸6bの回転規制(制動)をするように設定されている。ここで、ブレーキ装置は、ブレーキ軸6dを備えており、該ブレーキ軸6dと出力軸6bとは、ケーシング6aから外部に突出状に配されるブレーキレバー(図示せず)の操作に基づいて、ブレーキ軸6dと出力軸6bとが動力断状態となるブレーキ解放状態と、ブレーキ軸6dと出力軸6bとが動力続状態となるブレーキ制動状態とに切換えられるように設定されている。尚、ブレーキレバーは、ブレーキ装置を常時ブレーキ制動状態側に弾機の付勢力に基づいて切り換えられており、ブレーキ装置は、前記弾機の付勢力に抗してブレーキレバーを切換えることにより、ブレーキ制動状態からブレーキ解放状態に切り換えられるように設定されている。
さらに、開閉機出力軸6bに設けられる駆動スプロケット6cには一方向回転クラッチ(図示せず)が内装されており、巻取りドラム4は、ブレーキ装置がブレーキ制動状態である場合では、シート体1を巻取る方向の回転のみが許容されるように設定されている。これに対し、ブレーキ装置がブレーキ解放状態である場合では、巻取りドラム4は両方向の回転が可能なフリー状態となるように設定されている。
9は、シャッター装置の近傍に設けられた煙感知器であって、該煙感知器9が感知状態に切換わると、開閉機6のブレーキ装置はブレーキ解放状態に切換えられるように設定されている。
また、10は、エレベーターの側部に設けられた操作具であって、該操作具10の操作がなされることに基づいて、開閉機6のブレーキ装置はブレーキ解放姿勢に強制的に切換えられるように設定されている。
このように構成されたシャッター装置において、開閉機6のブレーキ装置がブレーキ制動状態に切換えられている状態では、巻取りドラム4の巻出し方向への回転規制がなされた状態となっており、これによって、シート体1は座板2の荷重に基づく自重閉鎖が規制され、エレベーターの出入り口部を開放する全開姿勢を維持するように設定されている。
一方、火災等が発生した場合において、煙感知器9が煙感知をした場合、あるいは、操作具10が操作された場合、前述したように、ブレーキ装置はブレーキ解放状態となり、この状態となると、巻取りドラム4は出力軸6bとともにブレーキ軸6dに規制されないフリー状態となるように設定されている。そして、この巻取りドラム4のフリー状態では、バランス弾機の付勢力が座板2の荷重よりも小さいことから、シート体1が自重によって降下(閉鎖)作動をし、これによって、座板2が床面に当接する全閉姿勢に変姿して、エレベーターの出入り口部を閉塞し、エレベーター内からの煙がエレベーター外部に漏れないよう、遮煙機能が発揮するように設定されている。
尚、シート体1の自重閉鎖において、開閉機6には調速装置が設けられていることにより、座板2の荷重にかかわらず所定の速度で閉鎖されるように設定されており、これによって、シート体1が必要以上に高速で閉鎖するような不具合がないように構成されている。
さて、このように全閉姿勢となったシート体1は、持ち上げ操作を行うことにより開口部の開放がなされるものであり、このため、シート体1には、手動開放するための把手11がシート体1屋内側面の下方に設けられ、該把手11に本発明が実施されている。
前記把手11は、シート体1と同様のシート材により構成されており、裁断された状態での把手11用のシート材は、上端を頂点とする三角形状部11aと、下端を頂点とし、上側三角形状部11aよりも上下方向に長い下側三角形状部11bとを上下方向に連結した形状に形成されている。さらに、把手11は、左右対称形状となっているが、上側三角形状部11aの底辺と下側三角形状部11bの底辺とが連続する部位において、上側三角形状部11aの底辺の方が下側三角形状部11bの底辺より長く形成され、上側三角形状部11aの下縁部の左右となる左右下縁部11cが左右方向に突出し、上側三角形状部11aが矢印の矢の意匠となるように構成されている。また、裁断された把手11用のシート材は、図6(A)に示すように、上側三角形状部11aの左右下縁部11cから下側三角形状部11bの上下方向を向く片部である左右側縁部11dに至る部位に折り返し用の折り代11eが一体的に設けられ、さらに、前記折り代11eの左右下縁部11cと下側三角形状部11bとのあいだには切れ込みCが形成されたものになっている。
そして、前記折り代11eは、図6(B)、(C)に示すように、切れ込みCを押し広げる状態で上側三角形状部11aの左右下縁部11cそして下側三角形状部11bの左右側縁部11dに沿ってそれぞれ折り畳まれ、かつ、左右下縁部11cと左右側縁部11dとのあいだに、別途略L字形状にシート材を裁断して形成された第二補強材12が挟み込まれ、折り代11e、第二補強材12、そして、左右下縁部11cまたは左右側縁部11dとを一体化するべく縫製部11gとして縫着されている。このように縫製された把手11は、左右に左右下端縁部11cが形成されることにより、上下方向中間部が切り欠かれた形状に相当しており、該左右下端縁部11cと左右側縁部11dとのコーナー部が本発明の切り欠き部11fであり、この切り欠き部11fは、前述したように、第二補強材12を縫着することにより補強されるように設定されている。
前記把手11はシート体1の所定の位置にあてがわれて縫着されることになるが、本実施の形態では、シート体1の屋外側面の把手11縫着部対応部位に位置して、シート材を把手11の外周よりも大きく裁断した第一補強材15が塗布等の手段により宛てがわれている。そして、把手11は、図7に示すように、上側三角形状部11aの底辺の上側に沿う部位を、第一縫着部13として第一補強材15とともにシート体1に縫い付けられている。さらには、把手11の左右方向中央部部位であって、上下の三角形状部11a、11bの頂点同志を縦断する部位を、第二縫着部14として第一補強材15とともにシート体1に縫いつけられており、これによって、把手11がシート体1に一体化されるように設定されている。
ここで、第一補強材15は把手11よりも大きな外周に形成されており、このため、第一、第二縫着部13、14は、把手11の上下および左右において外方にはみ出す状態で縫着されている。
そして、把手11は、第一縫着部13の下方に形成される切り欠き部11fであり、上側三角形状部11aの左右下端縁部11cから、下側三角形状部11bの左右側縁部11dに至る左右一対の開口Eの何れかに手を差し込み、この状態で手を上動させて、第一縫着部13を上方に押しやることにより、該第一縫着部13が手掛りとなってシート体1の持ち上げ操作がなされるように設定されている。
このものにおいて、シート体1の開放操作では、前述したように、手を把手11の左右何れかの開口Eから差し込んで第一縫着部13に引っ掛け、そのまま上動させることになるが、このとき、把手11は、第一、第二縫着部13、14により縫着されており、しかも、第一縫着部13の下方に切り欠き部11cが形成されている。このため、把手11に作用する負荷が左右方向に長い第一縫着部13だけでなく、上下方向を向く第二縫着部14にも作用するが、このとき、下方が切り欠かれた第一縫着部13の端部位については負荷が小さくなり、もって、第一縫着部13の端部に負荷が集中することがなく、かつ、切り欠き部11cが形成されていることで手を第二縫着部14側に押し込む分、左右方向中央部である第二縫着部14側への負荷の分散が促進されるように設定されている。これによって、シート体1の開放操作に基づく把手11への負荷が、第一、第二縫着部13、14に分散されるだけでなく、さらには、第一縫着部13の端部に集中することがなく、把手11とシート体1との保護がなされ、耐久性を高めることができるようになっている。
さらに、把手11は、前述したように、シート体1の下方に設けられるが、本実施の形態では、シート体1の左右縁部に設けられる最下端に位置する抜け止め体1aと上下方向略同位置であり、かつ、シート体1の左右方向中央部位に位置して設けられている。これによって、車椅子に乗った人が把手11の操作をするのが容易であるばかりでなく、把手11を操作する場合に、前後方向に向く力が掛ってしまう(前後方向にブレてしまう)ような場合でも、座板2の剛性によりシート体1が大きく前後に撓んでしまうようなことがなく、これによって、前後の撓みにより抜け止め体1aがガイドレール5のガイド溝5aに引っ掛かり開放作動が損なわれるような不具合を回避することができるようになっている。
因みに、把手11は、図4に示すように、シート体1下端縁の左右コーナー部を基準とし、略45度の角度範囲内の領域(一点鎖線で囲まれる領域)の左右方向中央部に設けることで、把手11の操作に基づく軽快な開放作動が可能であることが確認されており、把手11の上下方向位置として、最下端に位置する抜け止め体1aと略同位置となるように設ける必要は必ずしもない。
さらに、把手11配設部位のシート体1には、把手11の上側三角形状部11aとともに矢印のマークとなるように、マーキング材16が貼着等の手段により設けられている。
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、エレベーターの出入り口部に設けられたシャッター装置は、開閉体としてシート材で構成されたシート体1が用いられているので、シート体1の開放時にはコンパクトに収納されて邪魔になることがない。
そして、火災等の緊急事態が発生して、シート体1が閉鎖作動する場合に、シート体1の閉鎖作動の全過程において、座板2の荷重がバランス弾機の付勢力を上回っており、開閉機6に設けられるブレーキ装置をブレーキ解放状態とすることで、自重閉鎖がなされるとともに、シート体1を持ち上げることでシート体1が巻取りドラム4に巻取られて出入り口部を開放することができ、エレベーターの中に閉じ込められることなく脱出が可能となる。そして、この場合に、シート体1には、下方部位に位置して手掛けとなる把手11が設けられていて、車椅子に乗った人でも開放操作できるうえ、シート材により構成されているのでシート体1の開放時(巻取りドラム4への巻装時)に把手11が邪魔になるようなことがない。しかも、把手11は、左右方向に長い第一縫着部13と、これに直交する上下方向に長い第二縫着部14都により縫い付けられたものになっているうえ、第一縫着部13の下方に切り欠き部11cが形成されたものになっている。この結果、把手11に形成される左右何れか一方の開口Eから手を入れて第一縫着部13を持ち上げようとしたとき、該持ち上げ力は、第一縫着部13の下方のシート材を介して第一縫着部13に作用することになり、このとき、第一縫着部13の前記一方の端部の下方に切り欠き部11cが形成されていて、第一縫着部13の一方の端部に押し上げ力が集中することがなく、第一縫着部13全体にわたって分散させることができる。さらには、切り欠き部が形成されている分、手を第二縫着部14側に押し込むことになって、第二縫着部14側への分散を促進できることになって、シート体1および把手11の保護を図ることができる。
このように構成された本実施の形態において、シート材で構成される把手11は、上端が頂点となる上側三角形状部11aと、該上側三角形状部11aよりも底辺が小さく、下端が頂点となる上下方向に長い下側三角形状部11bとを上下に連結された形状となっており、シート体1に対して左右方向に縫い付ける第一縫着部13ととともに、上下の頂点部位を縦断する第二縫着部14によりシート体1に縫い付けられている。この結果、把手11のシート体1との一体化が確実になされ、シート体1を巻取りドラム4に対して巻取り、巻出しする場合に、把手11用のシート材がめくれ上ったり、折り畳まれてしまうような不具合を回避することができる。しかも、このものでは、把手11の形状が上下に三角形状部11a、11bが形成されて、上下方向傾斜面になっているため、シート体1の開放時、巻取りドラム4に巻取られた状態で、把手11が積層されている分巻装姿勢を崩してしまう不具合を防止できる。
しかもこのものでは、左右方向中央部に第二縫着部14が形成され、該第二縫着部13を基準として左右対称形をしているので、開放操作をするべく手を入れるための開口Eが左右両側に設けられ、把手11を掴みやすく、操作性の優れた把手11とすることができる。
さらにこのものでは、把手11用のシート材をシート体1に設けるにあたり、把手11自体には第二補強材12が設けられて切り欠き部11cの補強がなされているうえ、シート体1の裏面側から第一補強材15が設けられているので、シート体1及び把手11の補強がなされて、耐久性を高めることができる。
また、このものでは、シート体1側のマーキング材16とともに矢印の意匠となるように形成されており、これによって、脱出しようとする人に開放方向を認識させることができて、より優れた機能を備えたシャッター装置とすることができる。
さらに、このものでは、把手11を、シート体1の下方に設け、かつ、シート体1の左右方向中央部位に位置して設けたので、車椅子に乗った人が把手11を操作するのが容易で、しかも、把手11を操作する場合に、直上に押し上げられなくとも座板2の剛性によりシート体1が大きく前後に撓むことが防止され、抜け止め体1aがガイドレール5のガイド溝5aに引っ掛かって開放作動が損なわれるような不具合を回避でき、円滑な開放作動を行うことができる。
シャッター装置の屋内側からの概略正面図である。 シャッター装置の側面図である。 シャッター装置の平面断面図である。 シート体の屋内側からの正面図である。 シート体の背面図である。 図6(A)、(B)、(C)はそれぞれ把手用シート材の裁断した状態の正面図、縫製した状態の背面図、縫製した状態の正面図である。 要部の拡大正面図である。
符号の説明
1 シート体
1a 抜け止め体
2 座板
4 巻取りドラム
5 ガイドレール
6 開閉機
11 把手
11a 上側三角形状部
11b 下側三角形状部
11f 切り欠き部
12 第二補強材
13 第一縫着部
14 第二縫着部
15 第一補強材
16 マーキング材

Claims (6)

  1. 開口部を上下方向に開閉するシート状の開閉体を、巻取り方向に付勢する付勢弾機を備えた巻装装置に連結する一方、開閉体を持ち上げることにより開放するよう構成された建築用シャッター装置において、開閉体の持ち上げ操作をするための把手を、把手用シート材を、左右方向に長い第一縫着部と、該第一縫着部に直交状に交差する第二縫着部とにより開閉体に一体化して構成するとともに、把手の第一縫着部の下方に、第二縫着部側に向く手掛け用の切り欠き部を形成し、把手の第一縫着部下方部位を、下端を頂点とする三角形状に形成して、把手の操作力が第一、第二縫着部に分散されるように構成されている建築用シャッター装置。
  2. 請求項1において、把手の第一縫着部上方部位は、上端を頂点とする三角形状に形成されている建築用シャッター装置。
  3. 請求項1または2において、把手は、第二縫着部を基準として左右対称形状に形成されている建築用シャッター装置。
  4. 請求項1、2または3において、把手の第一、第二縫着部は、開閉体裏面にあてがわれた第一補強用シート材と共に縫着することにで補強されているとともに、切り欠き部は第二補強用シート材を縫着することで補強されている建築用シャッター装置。
  5. 請求項1、2、3または4において、開閉体の把手縫着部には、把手の第一縫着部上方の三角形状とともに矢印となるマーキングが設けられている建築用シャッター装置。
  6. 請求項1、2、3、4または5において、把手の開閉体への取り付け位置は、開閉体の下方の左右方向中央部に位置して設けられている建築用シャッター装置。
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