JP4403458B2

JP4403458B2 - チップトレイ

Info

Publication number: JP4403458B2
Application number: JP2004343076A
Authority: JP
Inventors: 和正羽田
Original assignee: 東洋精密工業株式会社
Priority date: 2004-10-28
Filing date: 2004-10-28
Publication date: 2010-01-27
Anticipated expiration: 2024-10-28
Also published as: JP2006128585A

Description

本発明は複数個のチップ部品へ同時に印刷するあるいはチップ部品を実装機に供給する際にこれら部品を並べるためのチップトレイに関するものである。

従来、角穴だけのチップトレイがあった。

従来のチップトレイには次のような問題点があった。
（イ）チップ部品の大きさにはバラツキがあり位置決め穴の大きさはバラツキの範囲で最も大きなものが入るようする必要があり、穴とチップ部品の間には隙間が生じ安定した位置決めをすることが難しかった。
（ロ）そのため印刷用治具として使った場合にはチップ上への印刷位置が隙間のバラツキ相当分バラツクことになる。
（ハ）またチップ部品の実装機に使う場合にはチップ部品の位置にバラツキがあり吸着に時間がかかったり、実装位置にバラツキが出るなどの問題があった。
本発明は以上の問題点を解決するためのものである。

問題を解決するための手段

カバープレートに一対のカバープレートポスト穴、複数のカバープレート接着位置決め穴及び複数個のチップ挿入穴を設け、
可動プレートに一対の可動プレート駆動穴及びチップＸ軸押さえバネ、チップＹ軸押さえバネを持ち、チップ挿入穴と同じ間隔で同数設けられ可動プレートの移動によりチップ挿入穴と重なる位置が変化してチップ部品の挿入と固定を行う可動プレートバネ穴を設け、
枠プレートに複数の枠プレート接着位置決め穴及び可動プレートを移動自在に収納し前記可動プレートにX軸方向に押圧する可動プレートX軸駆動バネとＹ軸方向に押圧する駆動プレートY軸駆動バネを持った枠プレートバネ穴を設け、
ベースプレートに一対のベースプレートポスト穴及び複数個のベースプレート接着位置決め穴を設け、
それぞれのプレートについて、ベースプレートの上に可動プレートを収納した枠プレートまたその上にカバープレートの順番でそれぞれの接着位置決め穴により相対位置を決定しスポット溶接して組み立てると共に、カバープレートポスト穴と可動プレート駆動穴とベースプレートポスト穴は、前記３種の穴位置が一致する位置へ可動プレートが移動しチップ部品を挿入可能となる位置関係に配置した事を特徴とするチップトレイ。

発明の効果

チップ部品をチップ挿入穴に入れた後、バネで片隅に抑え込むのでチップ部品の位置が精度よく安定して固定される。

以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
（イ）図１と図２に示すようにカバープレート（１）に一対のカバープレートポスト穴（１２）、複数のカバープレート接着位置決め穴（１１）及び複数個のチップ挿入穴（１３）を設ける。
（ロ）可動プレート（２）には図３に示すように一対の可動プレート駆動穴（２２）、及びチップ挿入穴（１３）と同じ間隔で同数設けられたチップＸ軸押さえバネ（２３）、チップＹ軸押さえバネ（２４）、を持った可動プレートバネ穴（２１）を設ける。
（ハ）枠プレート（３）には、図3（ａ）に示すように、複数の枠プレート接着位置決め穴（３１）と前述の可動プレート（２）を移動可能な状態で収納する矩形の枠プレートバネ（３２）を設ける。この枠プレートバネ穴（３２）の内壁には図３に示すように、収納した可動プレート（２）に対してＸ軸方向へ押圧力が働く可動プレートＸ軸駆動バネ（３３）と、Ｙ軸方向へ押圧力が働く可動プレートＹ軸駆動バネ（３４）が配置されている。
（ニ）可動プレート（２）は、枠プレートバネ穴（３２）に設けられた可動プレートＸ軸駆動バネ（３３）と、可動プレートＹ軸駆動バネ（３４）及び、各々の駆動バネと対角方向の枠プレート穴（３２）の内面で囲まれた範囲で移動可能である。
（ホ）ベースプレート（４）に一対のベースプレートポスト穴（４2）及び複数個のベースプレート接着位置決め穴（４1）を設ける。
（ヘ）上記（イ）〜（ホ）のそれぞれのプレートについて、可動プレート（２）を枠プレート（３）の中に入れ、カバープレート（１）、枠プレート（３）及びベースプレート（４）をそれぞれの接着位置決め穴（１１）、（３１）、（４１）により相対位置を決定しスポット溶接して組み立てる。
（ト）３種のプレート相対位置が決まることにより、カバープレートポスト穴（１２）とベースプレートポスト穴（４２）の位置は、一致する。しかし可動プレート駆動穴（２２）は可動プレートＸ軸駆動バネ（３３）と可動プレートＹ軸駆動バネ（３４）に押圧されて、図２の様に少しズレた位置となる。このズレ量が、可動プレート（２）の移動量となる。
（チ）カバープレート（１）のチップ挿入穴（１３）と可動プレート（２）のチップＸ軸押さえバネ（２３）、チップＹ軸押さえバネ（２４）は、図４の関係となる。すなわち、前述のズレ位置では、図４（ｂ）のようにチップのチップ挿入穴（１３）にはチップＸ軸押さえバネ（２３）とチップＹ軸押さえバネ（２４）の側面が出っ張った状態になっている。そして可動プレート駆動穴（２２）とカバープレートポスト穴（４２）の位置が一致してズレが無くなった図４（ａ）の位置ではチップX軸押さえバネ（２３）とチップＹ軸押さえバネ（２４）は、チップ挿入穴（１３）から引っ込んだ状態となる。
本発明は以上のような構成よりなっている。
これを使用する時はカバープレート（１）のカバープレートポスト穴(１２)２箇所に図示しないピンを挿入すると可動プレートＸ軸駆動バネ(３３)および可動プレートＹ軸駆動バネ（３４）が圧縮され可動プレート(２)が移動し、可動プレート（２）のチップX軸押さえバネ（２３）およびチップY軸押さえバネ（２４）が引っ込んだ図４（ａ）の状態となり、チップ挿入穴（１３）にチップ部品を挿入出来る状態となる。すべてのチップ部品の挿入が終わったらカバープレートポスト穴（１２）に挿入したピンを抜くと、可動プレートＸ軸駆動バネ（３３）および可動プレートＹ軸駆動バネ(３４)が伸びて可動プレート（２）はもとの位置に戻りチップＸ軸押さえバネ(２３)およびチップＹ軸押さえバネ（２４）が出てきてチップ部品を片隅に固定する図４（ｂ）の状態となる。
このようなチップ位置決め機能のあるトレイにチップ部品を入れチップ部品を識別する文字記号などを印刷するとチップの基準位置からバラツキなく所定の位置に正しく印刷できる。

(a) 本発明の実施例を示す斜視図 (b) (a)の部分拡大図本発明の実施例における一部の側面図 (a) 本発明のカバープレートを除いた内部構造を示す斜視図 (b) (a)の部分拡大図 (a) 本発明の使用状況を示すカバープレートピン挿入穴にピンを入れた時のチップの状態を示す平面図 (b) ピンを抜いたあとのチップの状態を示す平面図

符号の説明

１カバープレート
１１カバープレート接着位置決め穴
１２カバープレートポスト穴
１３チップ挿入穴
２可動プレート
２１可動プレートバネ穴
２２可動プレート駆動穴
２３チップＸ軸押さえバネ
２４チップＹ軸押さえバネ
３枠プレート
３１枠プレート接着位置決め穴
３２枠プレートバネ穴
３３可動プレートＸ軸駆動バネ
３４可動プレートＹ軸駆動バネ
４ベースプレート
４１ベースプレート接着位置決め穴
４２ベースプレートポスト穴
５チップ部品

Claims

カバープレートに一対のカバープレートポスト穴、複数のカバープレート接着位置決め穴及び複数個のチップ挿入穴を設け、
可動プレートに一対の可動プレート駆動穴及びチップＸ軸押さえバネと、チップＹ軸押さえバネを持ち、チップ挿入穴と同じ間隔で同数設けられ可動プレートの移動によりチップ挿入穴と重なる位置が変化してチップ部品の挿入と固定を行う可動プレートバネ穴を設け、
枠プレートに複数の枠プレート接着位置決め穴及び可動プレートを移動自在に収納し前記可動プレートにX軸方向に押圧する可動プレートX軸駆動バネとＹ軸方向に押圧する駆動プレートY軸駆動バネを持った枠プレートバネ穴を設け、
ベースプレートに一対のベースプレートポスト穴及び複数個のベースプレート接着位置決め穴を設け、
それぞれのプレートについて、ベースプレートの上に可動プレートを収納した枠プレートまたその上にカバープレートの順番でそれぞれの接着位置決め穴により相対位置を決定しスポット溶接して組み立てると共に、カバープレートポスト穴と可動プレート駆動穴とベースプレートポスト穴は、前記３種の穴位置が一致する位置へ可動プレートが移動しチップ部品を挿入可能となる位置関係に配置した事を特徴とするチップトレイ。