JP6075544B2 - ワーク用トレイ - Google Patents

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Description

本発明は、直方体形状の複数のワークを載せるワーク用トレイに関する。
電子部品の製造工程において、平板状等の直方体形状のワーク(例えばセラミック等の電子部品基材)に絶縁物等の機能性塗料を塗布あるいは照射することがある。こうした処理は、ワークの2面以上、例えば4面に対して実施が必要な場合もある。特定の一方向(例えば上方)からの塗布あるいは照射により2面以上への処理を実施するには、ワークの姿勢変換(90°転換あるいは180°反転)が必要になる。また、処理に先だってワークの位置決めも必要である。
特表2001−501016号公報
特許文献1は、移動コンベアに載って進むプレート列のプレートを自動的に順次反転する技術を開示するが、複雑な機構の自動機が必要で導入が難しいという問題があった。一方、ワークを1つずつ手作業で姿勢変換あるいは位置決めするのでは効率が悪い。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、簡単な構造で複数のワークを一括して姿勢変換あるいは位置決めすることの可能なワーク用トレイを提供することにある。
本発明のある態様は、直方体形状の複数のワークを載せるワーク用トレイであって、主面に複数の第1及び第2の凹部を有するトレイ本体と、前記主面の上方に前記主面と略平行に設けられ前記主面と略平行にスライド可能なガイド部材とを備え、
前記第1の凹部は前記第2の凹部の底面から凹み、前記ワークを第1の面を下にして前記第1の凹部に配置可能であり、前記ワークを前記第1の面と隣接し且つ前記第1の面より大きい第2の面を下にして前記第2の凹部に配置可能であり、
前記ガイド部材は、前記第1の面を下にして前記第1の凹部に配置された各ワークが内側に延在する複数の貫通穴を有し、各々の貫通穴が前記ワークを支持する。
前記ガイド部材を前記トレイ本体の前記主面と略平行な所定の方向にスライドさせると、前記第1の面を下にして前記第1の凹部に配置された各ワークが各貫通穴の内面に押され、各ワークが前記第2の面を下にして前記第2の凹部に配置された状態になってもよい。
前記トレイ本体は前記複数の第1及び第2の凹部の各々に対して複数のピン穴を有し、先端に向けて細くなるテーパ部を有する複数のテーパピンが立設された保持部材の載置面に前記トレイ本体を載置すると、各テーパピンが各ピン穴を貫通し、各ワークが所定数の前記テーパピンにより前記第1又は第2の凹部の内側にて位置決めされてもよい。
本ワーク用トレイを2つ準備し、各ワークを前記第1の面を下にして第1のワーク用トレイの前記第1の凹部に配置し、前記第1のワーク用トレイの前記トレイ本体を前記保持部材の載置面に載置し、第2のワーク用トレイの前記トレイ本体を前記保持部材の載置面に載置し、前記第1及び第2のワーク用トレイを前記ガイド部材同士が向かい合うように相互に突き合わせて前記第2のワーク用トレイが下になる位置関係とすることで、各ワークを前記第1のワーク用トレイの前記第1の凹部から前記第2のワーク用トレイの前記第1の凹部に前記第1の面が上になるように一括的に移し替えることが可能であってもよい。
本ワーク用トレイを2つ準備し各ワーク用トレイから前記ガイド部材を外しておき、各ワークを前記第2の面を下にして第1のワーク用トレイの前記第2の凹部に配置し、前記第1のワーク用トレイの前記トレイ本体を前記保持部材の載置面に載置し、前記第1のワーク用トレイ及び第2のワーク用トレイを前記トレイ本体の主面同士が向かい合うように相互に突き合わせて前記第2のワーク用トレイが下になる位置関係とすることで、各ワークを前記第1のワーク用トレイの前記第2の凹部から前記第2のワーク用トレイの前記第2の凹部に前記第2の面が上になるように一括的に移し替えることが可能であってもよい。
前記ワークの前記第1の面の寸法をt×w、前記第2の面の寸法をw×h、前記ガイド部材のスライド方向をX方向、前記トレイ本体の主面と平行な平面内でX方向と直交する方向をY方向、X方向及びY方向の双方と垂直な方向をZ方向としたとき、
前記第1の凹部のX方向の内寸X1が、t×1.14≦X1≦t×1.21であり、
前記第1の凹部の、前記第2の凹部の底面を基準としたZ方向の深さZ1が、h×0.11≦Z1≦h×0.13であり、
前記第2の凹部のX方向の内寸X2が、h×1.13≦X2≦h×1.14であり、
前記第2の凹部のY方向の内寸Y2が、w×1.05≦Y2≦w×1.07であり、
前記ガイド部材の前記貫通穴のX方向の内寸X3が、t×1.32≦X3≦t×1.40であり、
前記貫通穴のY方向の内寸Y3が、w×1.02≦Y3≦w×1.04であり、
前記第1の凹部の底面から前記ガイド部材の前記貫通穴の前記トレイ本体側の開口までの高さZ3が、h×0.83≦Z3≦h×0.86であってもよい。
本発明のもう1つの態様は、直方体形状の複数のワークを載せるワーク用トレイであって、主面に複数の第1及び第2の凹部を有するトレイ本体を備え、
前記第1の凹部は前記第2の凹部の底面から凹み、前記ワークを第1の面を下にして前記第1の凹部に配置可能であり、前記ワークを前記第1の面と隣接し且つ前記第1の面より大きい第2の面を下にして前記第2の凹部に配置可能であり、
前記トレイ本体は前記複数の第1及び第2の凹部の各々に対して複数のピン穴を有し、先端に向けて細くなるテーパ部を有する複数のテーパピンが立設された保持部材の載置面に前記トレイ本体を載置すると、各テーパピンが各ピン穴を貫通し、各ワークが所定数の前記テーパピンにより前記第1又は第2の凹部の内側にて位置決めされる。
本ワーク用トレイを2つ準備し、各ワークを前記第2の面を下にして第1のワーク用トレイの前記第2の凹部に配置し、前記第1のワーク用トレイの前記トレイ本体を前記保持部材の載置面に載置し、前記第1のワーク用トレイ及び第2のワーク用トレイを前記トレイ本体の主面同士が向かい合うように相互に突き合わせて前記第2のワーク用トレイが下になる位置関係とすることで、各ワークを前記第1のワーク用トレイの前記第2の凹部から前記第2のワーク用トレイの前記第2の凹部に前記第2の面が上になるように一括的に移し替えることが可能であってもよい。
本発明のもう1つの態様は、直方体形状の複数のワークを載せるワーク用トレイであって、主面に複数の凹部を有するトレイ本体を備え、前記トレイ本体は各々の凹部の周縁に複数のピン穴を有し、先端に向けて細くなるテーパ部を有する複数のテーパピンが立設された保持部材の載置面に前記トレイ本体を載置すると、各テーパピンが各ピン穴を貫通し、各ワークが所定数の前記テーパピンにより各々の凹部の内側で位置決めされる。
本ワーク用トレイを2つ準備し、各ワークを第1の面を下にして第1のワーク用トレイの前記凹部に配置し、前記第1のワーク用トレイの前記トレイ本体を前記保持部材の載置面に載置し、前記第1のワーク用トレイ及び第2のワーク用トレイを前記トレイ本体の主面同士が向かい合うように相互に突き合わせて前記第2のワーク用トレイが下になる位置関係とすることで、各ワークを前記第1のワーク用トレイの前記凹部から前記第2のワーク用トレイの前記凹部に前記第1の面が上になるように一括的に移し替えることが可能であってもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、簡単な構造で複数のワークを一括して姿勢変換することの可能なワーク用トレイを提供できる。
本発明の実施の形態に係るワーク用トレイ1の正断面図。 図1に示すワーク用トレイ1に載置されるワーク5の斜視図。 図1に示すワーク用トレイ1の要部寸法を示す斜視図。 図1に示すワーク用トレイ1によりワーク5を90°転換する動作説明図。 図1に示すトレイ本体2のピン穴18,19の配置を示す平面図。 図1に示すトレイ本体2の第1の凹部11にワーク5を立て、ピン9により位置決めした状態の平面図。 図1に示すトレイ本体2の第2の凹部12にワーク5を寝かせ、ピン10により位置決めした状態の平面図。 図1に示すトレイ本体2の第1の凹部11に立てたワーク5を180°反転する動作説明図(前半)。 同動作説明図(後半)。 図1に示すトレイ本体2の第2の凹部12に寝かせたワーク5を180°反転する動作説明図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、本発明の実施の形態に係るワーク用トレイ1の正断面図である。図2は、図1に示すワーク用トレイ1に載置されるワーク5の斜視図である。図3は、図1に示すワーク用トレイ1の要部寸法を示す斜視図である。本実施の形態では、図1及び図3に示すように直交3軸であるXYZ軸を定義する。
ワーク用トレイ1は、トレイ本体2と、ガイド部材3とを備える。トレイ本体2には脚4が取り付けられている。トレイ本体2は、主面(上面)に複数の第1の凹部11及び第2の凹部12を有する。第1の凹部11及び第2の凹部12は、好ましくは縦横に多数個行列配置される。第1の凹部11は第2の凹部12の底面から凹む。すなわち、第1の凹部11と第2の凹部12とが2段形状の凹部を成す。第1の凹部11の底面と第2の凹部12の底面との段差部(境界)はY方向に延出する。ガイド部材3は、トレイ本体2の主面の上方に前記主面と略平行に設けられ、前記主面と略平行にスライド可能である。ガイド部材3のスライド方向はX方向である。ガイド部材3は複数の貫通穴13を有する。貫通穴13は所定のスライド位置において第1の凹部11の真上に来る配置である。ガイド部材3には駒6が設けられる。駒6はガイド部材3と一体にスライド可能である。駒6の下端はトレイ本体2の主面に近接ないし接触する。駒6は、ワーク用トレイ1を複数段積載する際に、上段のワーク用トレイ1の脚4から加わる重量を支え、ガイド部材3の変形や破損を防止する。
ワーク5は、例えばセラミック等の電子部品基材であり、図2に示すような、幅w、厚さt、高さhの直方体形状を成している。相互に対向するA面14及びB面15は、第2の面の例示であり、ワーク5の最も面積の大きい面である。相互に対向するC面16及びD面17は、第1の面の例示であり、ワーク5の2番目に面積の大きい面である。
図2及び図3を参照し、トレイ本体2の第1の凹部11及び第2の凹部12、並びにガイド部材3の貫通穴13の好適な寸法範囲について説明する。第1の凹部11のX方向の内寸X1は、t×1.14≦X1≦t×1.21である。第1の凹部11の、第2の凹部12の底面を基準としたZ方向の深さZ1は、h×0.11≦Z1≦h×0.13である。第2の凹部12のX方向の内寸X2は、h×1.13≦X2≦h×1.14である。第2の凹部12のY方向の内寸Y2は、w×1.05≦Y2≦w×1.07である。ガイド部材3の貫通穴13のX方向の内寸X3は、t×1.32≦X3≦t×1.40である。貫通穴13のY方向の内寸Y3は、w×1.02≦Y3≦w×1.04である。第1の凹部11の底面から貫通穴13の下側開口すなわちガイド部材3の下面(トレイ本体2との対向面)までの高さZ3は、h×0.83≦Z3≦h×0.86である。ガイド部材3の厚さは、例えば1.5mmである。
上述の各寸法パラメータの範囲のうち、X1,X2,X3,Y2,Y3,Z3の下限、並びにZ1の上限は、ワーク5の90°転換(図4で後述)を引っ掛かり等なく円滑に行うために規定される。X1,X2,X3,Y2,Y3の上限は、ワーク5の位置決め精度を一定以上確保するために規定される。Z1の下限は、ワーク5を第1の凹部11に立てるときの作業性を確保するために規定される。なお、トレイ本体2及びガイド部材3の材質は、例えば金属製であり、軽量化の点からアルミが好ましい。金属製とする理由は、ワーク5の乾燥工程で高温環境に置かれることを考慮したものである。一定以上の高温環境に置かないという前提であれば、トレイ本体2及びガイド部材3は樹脂製やその他の材質であってもよい。
90°転換動作
図4は、図1に示すワーク用トレイ1によりワーク5を90°転換する動作説明図である。図4(A)に示すようにトレイ本体2の第1の凹部11の各々にワーク5を立てた状態(図2に示すC面16又はD面17を下にして立てた状態)で、ガイド部材3をX方向にスライドさせていく。すると、図4(B)に示すように、ワーク5は、側面(図2に示すA面14又はB面15)がガイド部材3の貫通穴13の内面に押され、かつ第1の凹部11の底面と第2の凹部12の底面との段差部に引っ掛かり、徐々に傾いていく。そして、図4(C)に示すように、ワーク5は、ある傾きを超えた後は自然に傾きを増し、最終的には図4(D)に示すように第2の凹部12に寝た状態(図2に示すA面14又はB面15を下にして寝た状態)になる。なお、図4(D)はガイド部材3をトレイ本体2から外した状態を示している。
テーパピンによる位置決め
図5は、図1に示すトレイ本体2のピン穴18,19の配置を示す平面図である。図5に示すように、第1の凹部11及び第2の凹部12の各々に対して、ピン穴18,19が複数(図示の例ではピン穴18が4個、ピン穴19が2個、合計6個ずつ)設けられる。具体的には、ピン穴18は第1の凹部11及び第2の凹部12のX方向両側周縁部に設けられ、ピン穴19はY方向両側周縁部に設けられる。なお、隣り合う凹部同士でピン穴18,19は共有される。
図6は、図1に示すトレイ本体2の第1の凹部11にワーク5を立て(図2に示すC面16又はD面17を下にして立て)、ピン9により位置決めした状態の平面図である。なお、ピン9は第1の保持部材7(図8(B))の載置面(上面)に立設されており、図6はトレイ本体2を第1の保持部材7の載置面に載せた状態を示している。図示の例では1つのワーク5につきピン9を6本設けている。但し、一部のピン9は隣り合うワーク5の間で共有される。ピン9は、上部にテーパ部9aを有し、テーパ部9aの下に円柱部9bを有する(図8(B)も参照)。トレイ本体2を第1の保持部材7に載置することで、第1の凹部11に立てられたワーク5のうち第1の凹部11の周縁に寄ったものは、ピン9のテーパ部9aに押されてスライドし、最終的にはピン9の円柱部9bによって位置決めされる。すなわち、トレイ本体2を第1の保持部材7に載置することで、第1の凹部11に立てられたワーク5を多数個一括して位置決め可能である。なお、図6に示すように上方から見てピン9の上端面が第1の凹部11の周縁延長から内側に入らない位置関係とすることで、第1の凹部11に立てられたワーク5が第1の凹部11の周縁に接するまで寄っていても、トレイ本体2を第1の保持部材7に載せる際に当該ワーク5がピン9の上端面に引っ掛からず好ましい。
図7は、図1に示すトレイ本体2の第2の凹部12にワーク5を寝かせ(図2に示すA面14又はB面15を下にして寝かせ)、ピン10により位置決めした状態の平面図である。なお、ピン10は、第2の保持部材8(図10(A))の載置面(上面)に立設されており、図7はトレイ本体2を第2の保持部材8の載置面に載せた状態を示している。図示の例では1つのワーク5につきピン10を6本設けている。但し、ピン10は隣り合うワーク5の間で共有される。ピン10は、上部にテーパ部10aを有し、テーパ部10aの下に円柱部10bを有する(図10(A)も参照)。トレイ本体2を第2の保持部材8に載置することで、第2の凹部12に寝かされたワーク5のうち第2の凹部12の周縁に寄ったものは、ピン10のテーパ部10aに押されてスライドし、最終的にはピン10の円柱部10bによって位置決めされる。すなわち、トレイ本体2を第2の保持部材8に載置することで、第2の凹部12に寝かされたワーク5を多数個一括して位置決め可能である。なお、図7に示すように上方から見てピン10の上端面が第2の凹部12の周縁延長から内側に入らない位置関係とすることで、第2の凹部12に寝かされたワーク5が第2の凹部12の周縁に接するまで寄っていても、トレイ本体2を第2の保持部材8に載せる際に当該ワーク5がピン10の上端面に引っ掛からず好ましい。
180°反転動作1
図8は、図1に示すトレイ本体2の第1の凹部11に立てたワーク5(図2に示すC面16を下にして立てたワーク5)を180°反転する動作説明図(前半)である。図9は同動作説明図(後半)である。なお、図8及び図9に示す180°反転動作には2つのワーク用トレイ1を用いるため、ここでは一方を「第1のワーク用トレイ1A」、他方を「第2のワーク用トレイ1B」と標記して区別する。また、トレイ本体2及びガイド部材3についても同様に区別する。
まず、図8(A)に示すように、ワーク5を、C面16を下にして第1のトレイ本体2Aの第1の凹部11に立てる。続いて、図8(B)に示すように、第1の凹部11にワーク5を立てた第1のトレイ本体2Aを、第1の保持部材7に載置する。図8(C)に示すように第1のガイド部材3Aを第1のトレイ本体2Aにセットする(取り付ける)。図8(D)に示すように、上下反転させた第2のワーク用トレイ1Bを、第1のガイド部材3A及び第2のガイド部材3Bが相互に向かい合うように、第1のワーク用トレイ1Aに突き合わせる。図9(A)及び図9(B)に示すように第2のワーク用トレイ1Bに第1の保持部材7をセットし、図9(C)に示すように全体を上下反転させる。すると、図9(D)及び図9(E)に示すようにワーク5が自重で落下し、ワーク5は第1のトレイ本体2Aの第1の凹部11から第2のトレイ本体2Bの第1の凹部11に移し替えられ、第1のトレイ本体2Aの第1の凹部11に立てられた状態と比較して180°転換される。なお、図9(E)は第1のワーク用トレイ1Aを取り去った状態を示している。以上の説明は1つのワーク5に注目して為されたが、実際には多数個の180°転換動作が一括して行われる。
180°反転動作2
図10は、図1に示すトレイ本体2の第2の凹部12に寝かせたワーク5(図2に示すA面14を下にして寝かせたワーク5)を180°反転する動作説明図である。まず、図10(A)及び図10(B)に示すように、ワーク5を第2の凹部12にA面14を下にして寝かせた第1のトレイ本体2Aに、上下反転させた第2のトレイ本体2Bを、第1のトレイ本体2A及び第2のトレイ本体2Bの主面同士が向かい合うように相互に突き合わせる。続いて、図10(C)に示すように全体を上下反転させると、図10(D)及び図10(E)に示すようにワーク5が自重で落下し、ワーク5は第1のトレイ本体2Aの第2の凹部12から第2のトレイ本体2Bの第2の凹部12に移し替えられ、第1のトレイ本体2Aの第2の凹部12に寝かされた状態と比較して180°転換される。なお、図10(E)は第1のトレイ本体2Aを取り去った状態を示している。以上の説明は1つのワーク5に注目して為されたが、実際には多数個の180°転換動作が一括して行われる。
上記の姿勢変換を利用してワーク5の4面に絶縁物等の機能性塗料を塗布あるいは照射する処理(以下、単に「処理」とも標記)を実施する場合、まず図2に示すD面17を下にしてトレイ本体2の第1の凹部11にワーク5を配置し、ガイド部材3の貫通穴13によりワーク5の側面を支持しながら、不図示の塗布ノズルにより上方からC面16への処理を実施する。その後、図8及び図9で説明した180°反転動作1を行い、今度はD面17への処理を実施する。続いて図4で説明した90°転換動作を行い、B面15への処理を実施する。最後に、図10で説明した180°反転動作2を行い、A面14への処理を実施する。
本実施の形態によれば、複雑な機構の自動機を用いることなく簡単な構造で多数個のワーク5を一括して姿勢変換あるいは位置決めすることが可能で、コスト安かつ高効率である。また、ワーク5の2面以上への処理にも適する。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
実施の形態では多数個のワーク5の一括的な90°転換動作、テーパピンによる位置決め、180°反転動作(2種類)の全ての機能を有する構成を示したが、変形例では一部の機能のみを有する構成としてもよい。例えば、C面16及びD面17のみ処理を実施する用途であれば第2の凹部12を省略してもよく、A面14及びB面15のみ処理を実施する用途であれば第1の凹部11及びガイド部材3を省略してもよい。
1 ワーク用トレイ、1A 第1のワーク用トレイ、1B 第2のワーク用トレイ、2 トレイ本体、2A 第1のトレイ本体、2B 第2のトレイ本体、3 ガイド部材、3A 第1のガイド部材、3B 第2のガイド部材、4 脚、5 ワーク、6 駒、7 第1の保持部材、8 第2の保持部材、9 テーパピン、9a テーパ部、9b 円柱部、10 テーパピン、10a テーパ部、10b 円柱部、11 第1の凹部、12 第2の凹部、13 貫通穴、14 A面、15 B面、16 C面、17 D面、18 ピン穴、19 ピン穴

Claims (10)

  1. 直方体形状の複数のワークを載せるワーク用トレイであって、主面に複数の第1及び第2の凹部を有するトレイ本体と、前記主面の上方に前記主面と略平行に設けられ前記主面と略平行にスライド可能なガイド部材とを備え、
    前記第1の凹部は前記第2の凹部の底面から凹み、前記ワークを第1の面を下にして前記第1の凹部に配置可能であり、前記ワークを前記第1の面と隣接し且つ前記第1の面より大きい第2の面を下にして前記第2の凹部に配置可能であり、
    前記ガイド部材は、前記第1の面を下にして前記第1の凹部に配置された各ワークが内側に延在する複数の貫通穴を有し、各々の貫通穴が前記ワークを支持する、ワーク用トレイ。
  2. 前記ガイド部材を前記トレイ本体の前記主面と略平行な所定の方向にスライドさせると、前記第1の面を下にして前記第1の凹部に配置された各ワークが各貫通穴の内面に押され、各ワークが前記第2の面を下にして前記第2の凹部に配置された状態になる、請求項1に記載のワーク用トレイ。
  3. 前記トレイ本体は前記複数の第1及び第2の凹部の各々に対して複数のピン穴を有し、先端に向けて細くなるテーパ部を有する複数のテーパピンが立設された保持部材の載置面に前記トレイ本体を載置すると、各テーパピンが各ピン穴を貫通し、各ワークが所定数の前記テーパピンにより前記第1又は第2の凹部の内側にて位置決めされる、請求項1又は2に記載のワーク用トレイ。
  4. 本ワーク用トレイを2つ準備し、各ワークを前記第1の面を下にして第1のワーク用トレイの前記第1の凹部に配置し、前記第1のワーク用トレイの前記トレイ本体を前記保持部材の載置面に載置し、第2のワーク用トレイの前記トレイ本体を前記保持部材の載置面に載置し、前記第1及び第2のワーク用トレイを前記ガイド部材同士が向かい合うように相互に突き合わせて前記第2のワーク用トレイが下になる位置関係とすることで、各ワークを前記第1のワーク用トレイの前記第1の凹部から前記第2のワーク用トレイの前記第1の凹部に前記第1の面が上になるように一括的に移し替えることが可能である、請求項3に記載のワーク用トレイ。
  5. 本ワーク用トレイを2つ準備し各ワーク用トレイから前記ガイド部材を外しておき、各ワークを前記第2の面を下にして第1のワーク用トレイの前記第2の凹部に配置し、前記第1のワーク用トレイの前記トレイ本体を前記保持部材の載置面に載置し、前記第1のワーク用トレイ及び第2のワーク用トレイを前記トレイ本体の主面同士が向かい合うように相互に突き合わせて前記第2のワーク用トレイが下になる位置関係とすることで、各ワークを前記第1のワーク用トレイの前記第2の凹部から前記第2のワーク用トレイの前記第2の凹部に前記第2の面が上になるように一括的に移し替えることが可能である、請求項3又は4に記載のワーク用トレイ。
  6. 前記ワークの前記第1の面の寸法をt×w、前記第2の面の寸法をw×h、前記ガイド部材のスライド方向をX方向、前記トレイ本体の主面と平行な平面内でX方向と直交する方向をY方向、X方向及びY方向の双方と垂直な方向をZ方向としたとき、
    前記第1の凹部のX方向の内寸X1が、t×1.14≦X1≦t×1.21であり、
    前記第1の凹部の、前記第2の凹部の底面を基準としたZ方向の深さZ1が、h×0.11≦Z1≦h×0.13であり、
    前記第2の凹部のX方向の内寸X2が、h×1.13≦X2≦h×1.14であり、
    前記第2の凹部のY方向の内寸Y2が、w×1.05≦Y2≦w×1.07であり、
    前記ガイド部材の前記貫通穴のX方向の内寸X3が、t×1.32≦X3≦t×1.40であり、
    前記貫通穴のY方向の内寸Y3が、w×1.02≦Y3≦w×1.04であり、
    前記第1の凹部の底面から前記ガイド部材の前記貫通穴の前記トレイ本体側の開口までの高さZ3が、h×0.83≦Z3≦h×0.86である、請求項1から5のいずれか一項に記載のワーク用トレイ。
  7. 直方体形状の複数のワークを載せるワーク用トレイであって、主面に複数の第1及び第2の凹部を有するトレイ本体を備え、
    前記第1の凹部は前記第2の凹部の底面から凹み、前記ワークを第1の面を下にして前記第1の凹部に配置可能であり、前記ワークを前記第1の面と隣接し且つ前記第1の面より大きい第2の面を下にして前記第2の凹部に配置可能であり、
    前記トレイ本体は前記複数の第1及び第2の凹部の各々に対して複数のピン穴を有し、先端に向けて細くなるテーパ部を有する複数のテーパピンが立設された保持部材の載置面に前記トレイ本体を載置すると、各テーパピンが各ピン穴を貫通し、各ワークが所定数の前記テーパピンにより前記第1又は第2の凹部の内側にて位置決めされる、ワーク用トレイ。
  8. 本ワーク用トレイを2つ準備し、各ワークを前記第2の面を下にして第1のワーク用トレイの前記第2の凹部に配置し、前記第1のワーク用トレイの前記トレイ本体を前記保持部材の載置面に載置し、前記第1のワーク用トレイ及び第2のワーク用トレイを前記トレイ本体の主面同士が向かい合うように相互に突き合わせて前記第2のワーク用トレイが下になる位置関係とすることで、各ワークを前記第1のワーク用トレイの前記第2の凹部から前記第2のワーク用トレイの前記第2の凹部に前記第2の面が上になるように一括的に移し替えることが可能である、請求項7に記載のワーク用トレイ。
  9. 直方体形状の複数のワークを載せるワーク用トレイであって、主面に複数の凹部を有するトレイ本体を備え、前記トレイ本体は各々の凹部の周縁に複数のピン穴を有し、先端に向けて細くなるテーパ部を有する複数のテーパピンが立設された保持部材の載置面に前記トレイ本体を載置すると、各テーパピンが各ピン穴を貫通し、各ワークが所定数の前記テーパピンにより各々の凹部の内側で位置決めされる、ワーク用トレイ。
  10. 本ワーク用トレイを2つ準備し、各ワークを第1の面を下にして第1のワーク用トレイの前記凹部に配置し、前記第1のワーク用トレイの前記トレイ本体を前記保持部材の載置面に載置し、前記第1のワーク用トレイ及び第2のワーク用トレイを前記トレイ本体の主面同士が向かい合うように相互に突き合わせて前記第2のワーク用トレイが下になる位置関係とすることで、各ワークを前記第1のワーク用トレイの前記凹部から前記第2のワーク用トレイの前記凹部に前記第1の面が上になるように一括的に移し替えることが可能である、請求項9に記載のワーク用トレイ。
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