JP4402246B2 - トナー用樹脂組成物及びトナー - Google Patents

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Description

【発明の属する技術分野】
本発明は、乾式現像方式を用いた電子写真等に用いられるトナー及びこのトナー中に含有されて用いられるトナー用樹脂組成物に関し、詳細には、優れた定着性、耐オフセット性、保存性及び耐久性を有するトナーを得ることができるトナー用樹脂組成物に関する。
【0001】
【従来の技術】
今日、電子写真等において静電荷像を現像する方式としては乾式現像方式が多用されている。乾式現像方式においては、通常トナーはキャリアーと呼ばれる鉄粉又はガラスビーズ等と擦れ合うことによって帯電させられた後、この帯電したトナーは感光体上の静電潜像に電気的引力によって付着し、続いて、この感光体上のトナーは用紙上に転写、定着させられて永久可視像となる。
【0002】
上記トナーを用紙上に定着させる方法としては、トナーに対して離型性を有する被膜で表面が被覆された加熱ローラを所定温度に加熱し、この加熱ローラを上記トナーが転写させられた用紙上に圧接させることによってトナーを用紙上に定着させる加熱ローラ法が汎用されている。
【0003】
しかしながら、上記加熱ローラ法では、加熱ローラ表面とトナーとが該トナー中に含有されているトナー用樹脂組成物が溶融し且つ加圧状態下において接触するために、用紙上に転写させられているトナーの一部が用紙から離脱して定着ローラに付着してしまい、この定着ローラに付着したトナーが次の用紙に転写、定着してしまうといった所謂オフセット現象が生じる問題点があった。
【0004】
そこで、上記オフセット現象を防止すべく、定着ローラ表面にシリコンオイル等を塗布するといった方法が挙げられるが、この方法では装置が複雑になるといった問題点があった。
【0005】
又、上記加熱ローラ法では、熱ローラによって機内が高温になるためにトナーカートリッジ内のトナー中に含まれているトナー用樹脂組成物が溶融してしまってトナー同士が結合して大径粒子となる現象、所謂ブロッキングを起こすといった問題点があった。
【0006】
加えて、近年注目されている環境問題に配慮した省電力設計や複写速度の速い設計下の電子写真機においては、低温で定着可能なトナーが所望されているが、このようなトナーは、トナー用樹脂組成物の数平均分子量を下げて溶融粘度を低下させるとによって達成することができるが、トナー用樹脂組成物の数平均分子量を低下させるとトナー用樹脂組成物のガラス転移温度も低下するためにブロッキングが生じるとともにトナーの耐久性も低下するといった問題点もあった。
【0007】
そこで、特開平7−27277号公報には、高級脂肪族鎖を有する重合開始剤を用いたトナーが開示され、又、特開平7−36218号公報及び特開平8−114942号公報には、低分子量或いは粘度の低いエチレン系ワックスを含有させることにより定着性と耐オフセット性とを向上させたトナーが開示されているものの、これら何れのトナーも上記問題点を満足に解決したものではなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、優れた定着性、耐オフセット性、保存性及び耐久性を有するトナーを得ることができるトナー用樹脂組成物及びこのトナー用樹脂組成物を用いたトナーを提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のトナー用樹脂組成物は、スチレン系ビニル単量体又はスチレン系ビニル単量体と(メタ)アクリル酸エステル単量体との混合物のいずれかを重合してなるゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定されるクロマトグラムにおける分子量が100,000〜1,500,000の領域に極大値を有する高分子量樹脂と3,000〜10,000の領域に極大値を有する低分子量樹脂とからなるトナー用樹脂組成物において、低分子量樹脂の重合に用いられる重合開始剤が少なくとも1つ以上のアルキル基を有し且つこれら全てのアルキル基の炭素数が1〜5であるとともにその10時間半減期温度が77〜110℃であることを特徴とする。
【0010】
上記スチレン系ビニル単量体としては、従来からトナー用樹脂組成物に用いられているものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−スチレン、α−メチルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−ter−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロロスチレン、3,4−ジクロロスチレン等が挙げられる。
【0011】
次に、上記(メタ)アクリル酸エステル単量体としては、従来からトナー用樹脂組成物に用いられているものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ステアリル等の(メタ)アクリル酸のアルキルエステルの他、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸グリシジル、ビスグリシジル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロキシエチルホスフェート等が挙げられ、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル等が好ましい。
【0012】
上記スチレン系ビニル単量体又はスチレン系ビニル単量体と(メタ)アクリル酸エステル単量体との混合物には、トナー用樹脂組成物の物性を損なわない範囲内において、ビニル系単量体を添加してもよい。
【0013】
このようなビニル系単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸;α−エチル(メタ)アクリル酸等のα−アルキル誘導体、クロトン酸等のβ−アルキル誘導体、フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、シトラコン酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸並びにそのモノエステル誘導体及びそのジエステル誘導体、コハク酸モノアクリロイルオキシエチルエステル、コハク酸モノメタクリロイルオキシエチルエステル、(メタ)アクリロニトリル、アクリルアミド等が挙げられる。
【0014】
上記スチレン系ビニル単量体又はスチレン系ビニル単量体と(メタ)アクリル酸エステル単量体との混合物は重合開始剤の存在下において重合される。この際に低分子量樹脂に用いられる重合開始剤としては、少なくとも1つ以上のアルキル基を有し且つこれら全てのアルキル基の炭素数が1〜5であり、更に、その10時間半減期温度が60〜110℃であれば、特に限定されず、例えば、アゾ基もしくはペルオキシド基の両端にアルキル基、アルキルエステル基、アシル基のいずれかが結合した分子構造のもの等が挙げられる。
【0015】
なお、上記アルキル基とはアゾ基やペルオキシド基等のラジカル発生部位に直接結合するアルキル基だけをさすのではなく、末端に炭素数1〜5のアルキル鎖を有する官能基をも含んでいる。又、アゾ基やペルオキシド基等のラジカル発生部位の両端に結合する官能基はかならずしも同一である必要なない。
【0016】
このような重合開始剤としては、具体的に、例えば、2,2’−アゾビス2−メチルブチロニトリル(10時間半減期温度67℃)等のアゾ系重合開始剤;t−ブチルペルオキシイソプロピルモノカーボネート(10時間半減期温度99℃)、t−ブチルペルオキシアセテート(10時間半減期温度102℃)、t−ブチルペルオキシイソブチレート(10時間半減期温度77℃)等のペルオキシド系重合開始剤等が挙げられ、2,2’−アゾビス2−メチルブチロニトリル、t−ブチルペルオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルペルオキシアセテート、t−ブチルペルオキシイソブチレートが好ましい。
【0017】
上記重合開始剤のアルキル基の炭素数は、多いと、可塑化により得られる重合体のガラス転移温度Tgが下がって得られるトナーの保存性と定着性のバランスが取れなくなるので、1〜5に限定される。
【0018】
又、上記重合開始剤の10時間半減期温度は、高いと、分解に要する時間がかかって生産性が低下し、しかも、所定時間の反応条件では重合体の数平均分子量を下げることができず、得られるトナーの定着性が低下し、又、低いと、分解の活性が高くなり重合反応に進む確率が低下するために重合開始剤の分解物やオリゴマー成分が増加して、可塑化により得られる重合体のガラス転移温度Tgが下がり保存性が低下するので、60〜110℃に限定される。
【0019】
上記トナー用樹脂組成物には、該トナー用樹脂組成物の物性を損なわない範囲内において結晶性炭化水素化合物が添加されてもよく、例えば、みつろう、鯨ろう等の動物系ワックス;カルナバワックス、キャンデリラワックス、木ろう等の植物系ワックス;パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス;フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等の合成炭化水素類等が挙げられる。
【0020】
上記結晶性炭化水素化合物のDSC(示差走査熱量計による熱分析)により測定される融点は、高いと、得られるトナーの定着性が低下し、又、低いと、得られるトナーの流動性及び保存性に悪影響を及ぼすので、70〜110℃が好ましい。なお、上記結晶性炭化水素化合物のDSCは、JIS K7121に準拠して測定されたものをいう。
【0021】
上記結晶性炭化水素化合物の添加量は、多いと、得られるトナー用樹脂組成物の流動性が悪化し、又、少ないと、得られるトナーの定着性が低下するので、上記スチレン系ビニル単量体又はスチレン系ビニル単量体と(メタ)アクリル酸エステル単量体との混合物100重量部に対して1〜6重量部が好ましい。
【0022】
本発明のトナー用樹脂組成物は、上記スチレン系ビニル単量体又は上記スチレン系ビニル単量体と上記(メタ)アクリル酸エステル単量体との混合物のいずれかを上記重合開始剤の存在下、汎用の重合方法を用いて重合させて得られる。
【0023】
上記重合方法としては、例えば、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法、塊状重合法等が挙げられ、製造の容易さから溶液重合法が好ましく、溶媒として炭化水素系溶媒を用い、この炭化水素系溶媒を還流させながら行なう溶液重合法が更に好ましい。
【0024】
そして、上記炭化水素系溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クメン等が挙げられる。又、上記炭化水素系溶媒の常圧における沸点は、高いと、製造設備的にエネルギー効率が悪く、しかも、重合反応においても解重合によるモノマー残分の増加が顕著となることがあり、又、低いと、重合反応の進行が遅くなり生産性が低下することがあるので、100〜160℃が好ましい。
【0025】
又、上記トナー用樹脂組成物に上記結晶性炭化水素化合物を添加する場合には、例えば、▲1▼上記の如くして得られた重合体と上記結晶性炭化水素化合物とをロールミル、ニーダー、押出機等の汎用の混練手段を用いて溶融混練する方法、▲2▼上記スチレン系ビニル単量体又は上記スチレン系ビニル単量体と上記(メタ)アクリル酸エステル単量体との混合物のいずれかを上記汎用の重合方法を用いて重合させる際に原料ビニル単量体と共に上記結晶性炭化水素化合物を添加しておく方法等を採用すればよい。
【0026】
上記トナー用樹脂組成物のゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定されるクロマトグラムにおける分子量3,000〜10,000の領域及び分子量100,000〜1,500,000の領域の双方の領域に夫々一づつの極大値を有する。これらの領域に極大値を有しないと、得られるトナーの耐オフセット性及び耐久性が低下するからである。
【0027】
なお、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定されるクロマトグラムにおける分子量3,000〜10,000の領域及び分子量100,000〜1,500,000の領域の双方の領域に夫々一づつの極大値を有するトナー用樹脂組成物を製造する際には、一方の領域に一つの極大値を有するトナー用樹脂組成物と他方の領域に一つの極大値を有するトナー用樹脂組成物とを夫々別途用意し、これらを溶融混合させることによって製造してもよい。
【0028】
更に、上記トナー用樹脂組成物のガラス転移温度は、低いと、得られるトナーの保存性が低下することがあるので、50℃以上が好ましく、加えて、上記トナー用樹脂組成物のフロー軟化点は、高いと、得られるトナーの定着性が低下するので、130℃以下が好ましい。なお、フロー軟化点は、荷重20kg、昇温速度6℃/min、ダイ径1×1mm、予熱300秒、60℃スタートの条件で測定されたものをいう。
【0029】
そして、上記トナー用樹脂組成物を結着樹脂として、これに着色剤、電荷制御剤、必要に応じて、磁性粉等を分散混合した上で溶融混練し粉砕してトナーを製造することができる。上記着色剤としては、従来からトナーで用いられているものであればよく、例えば、カーボンブラック、アニリンブラック、フタロシアニンブルー、キノリンイエロー、ランプブラック、ローダミン−B、キナクリドン等が挙げられ、通常、上記トナー中、1〜10重量%添加される。
【0030】
上記電荷制御剤としては、正帯電用電荷制御剤と負帯電用電荷制御剤とがあり、正帯電用電荷制御剤としては、例えば、ニグロシン染料、アンモニウム塩、ピリジニウム塩、アジン塩等が挙げられ、又、負帯電用電荷制御剤としては、例えば、クロム錯体等が挙げられ、通常、トナー中、0.1〜10重量%添加される。
【0031】
【実施例】
(実施例1、2、比較例1〜3)
フラスコ内に表1記載の炭化水素系溶媒を還流させつつ該フラスコ内に、先ず、スチレンモノマー80重量部、アクリル酸n−ブチルモノマー20重量部を重合して得られる表1記載の分子量ピークを有する高分子量樹脂30重量部と表2に示した所定量の結晶性炭化水素化合物を添加し、続いて、表2に示した所定量のスチレン、アクリル酸n−ブチル及び重合開始剤を3時間かけて供給した。そして、スチレン、アクリル酸n−ブチル及び重合開始剤のフラスコ内への供給が完了した後、上記炭化水素系溶媒を還流させつつ更に1時間反応させた。
【0032】
その後、上記フラスコ内を75.4kPa未満に減圧下、フラスコ内の温度を190℃に徐々に上げてフラスコ内の炭化水素系溶媒を3時間かけて除去しトナー用樹脂組成物を得た。
【0033】
なお、得られたトナー用樹脂組成物の分子量3,000〜10,000の領域▲1▼及び分子量100,000〜1,500,000の領域▲2▼内において極大値をとる分子量値を下記の方法により求めて、その結果を表3に示した。
【0034】
又、上記の如くして得られたトナー用樹脂組成物100重量部、電荷制御剤1.5重量部及び磁性粉100重量部を二軸押出機に供給して150℃、96rpmで溶融混練した後、ジェットミルを用いて粉砕し約10μmのトナー粒子を得た。更に、このトナー粒子に疎水性シリカを添加してトナーを得た。なお、疎水性シリカはトナー中0.3重量%含有されていた。
【0035】
得られたトナーの定着性、耐オフセット性、保存性及び耐久性を下記の方法で測定し、その結果を表4に示した。
【0036】
(極大値をとる分子量値)
得られたトナー用樹脂組成物をテトラヒドロフランに溶解させ、溶解液をゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定し、得られたクロマトグラムから領域▲1▼▲2▼において極大値をとる分子量値を求めた。
【0037】
(定着性)
得られたトナーを現像剤として複数枚の転写紙上に未定着画像を作製した。次に熱定着ロールの表面温度を170℃に設定するともにその回転数を40rpmに設定し、この熱定着ロールを上記未定着画像上に圧接させることによって該未定着画像の定着を行なった。そして、形成された定着画像を綿パッドによって摺擦する前後の画像濃度を反射濃度計(マクベス社製 商品名「RD−914」)を用いて測定し、下記式により定着性を測定した。
定着性(%)=(摺擦後の定着画像の画像濃度/ 摺擦前の定着画像の画像濃度)×100
【0038】
(耐オフセット性)
得られたトナーを現像剤として複数枚の転写紙上に未定着画像を作成した。そして、熱定着ロールの表面温度を段階的に変化させ、各表面温度において上記未定着画像を有する転写紙のトナー像の定着を行った。このとき余白部分にトナー汚れが生じるか否かの観察を行い、汚れが生じない温度領域を非オフセット温度領域、即ち、耐オフセット性とした。
【0039】
(保存性)
得られたトナー20gを200mlサンプルビンに採取し、50℃の恒温槽中に48時間放置した後、分級機(ホソカワミクロン社製 商品名「パウダーテスターPT−E型)を用いて、10秒間、振幅1mmで篩い、目開き250μmの篩上に残存したトナー量を測定した。
【0040】
(耐久性)
定着性の試験において作成した未定着画像の画像濃度を10枚、1000枚及び10,000枚の各々で測定した。
【0041】
【表1】
Figure 0004402246
【0042】
【表2】
Figure 0004402246
【0043】
【表3】
Figure 0004402246
【0044】
【表4】
Figure 0004402246
【0045】
【発明の効果】
本発明のトナー用樹脂組成物によれば、優れた定着性、耐オフセット性、保存性及び耐久性を有するトナーを得ることができる。

Claims (4)

  1. スチレン系ビニル単量体又はスチレン系ビニル単量体と(メタ)アクリル酸エステル単量体との混合物のいずれかを重合してなるゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定されるクロマトグラムにおける分子量が100,000〜1,500,000の領域に極大値を有する高分子量樹脂と3,000〜10,000の領域に極大値を有する低分子量樹脂とからなるトナー用樹脂組成物において、前記低分子量樹脂の重合に用いられる重合開始剤が少なくとも1つ以上のアルキル基を有し且つこれら全てのアルキル基の炭素数が1〜5であるとともにその10時間半減期温度が77〜110℃であることを特徴とするトナー用樹脂組成物。
  2. 沸点が常圧で100〜160℃である炭化水素系溶媒を用い、該炭化水素系溶媒を還流させつつ溶液重合により得られたものであることを特徴とする請求項1に記載のトナー用樹脂組成物。
  3. DSCにより測定される融点が70〜110℃である結晶性炭化水素化合物を前記低分子量樹脂の重合に用いられるスチレン系ビニル単量体又はスチレン系ビニル単量体と(メタ)アクリル酸エステル単量体との混合物100重量部に対して1〜6重量部含有させていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトナー用樹脂組成物。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のトナー用樹脂組成物を含有することを特徴とするトナー。
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