JP4399573B2 - 到来方向推定装置 - Google Patents

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Description

この発明は、コヒーレント波の到来方向を推定する到来方向推定装置に関するものである。
非特許文献1は、電気的に指向性を切換可能なアレーアンテナを用いて3個のコヒーレント波の到来方向を推定する到来方向推定方法を開示する。アレーアンテナは、1本の給電素子と、6本の無給電素子とからなり、6本の無給電素子は、給電素子の回りに円形配列される。より具体的には、6本の無給電素子は、給電素子を中心にして正六角形に配置される。また、6本の無給電素子には、可変容量素子であるバラクタダイオードが装荷されており、バラクタダイオードの容量を変えることによってアレーアンテナの指向性が切換えられる。
非特許文献1に開示された到来方向推定方法は、空間平均法(SSP:Spatial Smoothing Preprocessing)と、MUSIC法(MUltiple SIgnal Classification)とを組み合わせた方法である。
すなわち、この到来方向推定方法は、指向性を切換えながらアレーアンテナによって受信された受信信号に基づいて、到来する複数のコヒーレント波間の相関を示す相関行列を空間平均法を施して演算し、その演算した相関行列に固有値分解を施して到来方向を推定する。
具体的には、次の方法によって相関行列が演算される。
アレーアンテナの1本の給電素子と正六角形に配置された6本の無給電素子とからなる7本のアンテナ素子を平行移動可能な菱形からなる複数のサブアレーに分割する。アレーアンテナの1本の給電素子と正六角形に配置された6本の無給電素子とからなる7本のアンテナ素子においては、平行移動可能な菱形のサブアレーは、3対(3つの方向の各々において2個)形成される。
そして、各方向において菱形のサブアレーを順方向に平行移動したときの順方向部分相関行列と、菱形のサブアレーを逆方向に平行移動したときの逆方向部分相関行列とを演算し、さらに、順方向部分相関行列と逆方向部分相関行列との平均を演算して各方向における部分相関行列を演算する。その結果、3つの方向に対して3つの部分相関行列が演算される。
その後、3つの部分相関行列の各々に対して固有値分解を施して3つのMUSICスペクトラムを演算し、その演算した3つのMUSICスペクトラムに平均化処理を施して3つのMUSICスペクトラムを合成する。そして、この合成したMUSICスペクトラムから到来方向を推定する。その結果、7本のアンテナ素子を用いた場合、2個の到来方向が推定可能である。
平田 明史、タユフェールエディ、青野 智之、山田 寛喜、大平 孝、「エスパアンテナを用いたリアクタンスドメインMUSIC法によるコヒーレント2波の到来方向推定実験」,信学技報,AP2003−24,pp.59−64,May 2003.
しかし、非特許文献1に記載された到来方向推定方法では、3つの方向の各々において順方向および逆方向空間平均法を用いて3つの部分相関行列を演算し、その演算した3つの部分相関行列の各々に固有値分解を施して3つのMUSICスペクトラムを演算し、さらに、3つのMUSICスペクトラムを平均化処理によって合成するため、演算が複雑になるという問題がある。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡単な演算によりコヒーレント波の到来方向を推定可能な到来方向推定装置を提供することである。
この発明によれば、到来方向推定装置は、所定平面内における方位角と所定平面と成す角度である仰角とからなる方向から到来する複数のコヒーレント波の到来方向を推定する到来方向推定装置であって、アレーアンテナと、指向性切換手段と、方向推定手段とを備える。アレーアンテナは、1本の給電素子とN−1(Nは9以上の奇数)本の無給電素子とからなるN本のアンテナ素子を含む。そして、N本のアンテナ素子が給電素子を中心にして所定平面に2次元矩形対称に配置される。指向性切換手段は、N−1本の無給電素子に装荷された可変容量素子の少なくとも1つの容量を変え、アレーアンテナの指向性を切換える。方向推定手段は、指向性切換手段によりアレーアンテナの指向性がN個に切換えられたときにアレーアンテナによって受信された受信信号に基づいて複数のコヒーレント波間の相関を示す相関行列を空間平均法を用いて演算し、その演算した相関行列に固有値分解を施して複数のコヒーレント波の到来方向を推定する。
好ましくは、方向推定手段は、各々がn(nは、n<Nを満たす自然数)本のアンテナ素子からなり、かつ、相互に平行移動可能な2つのサブアレーにN本のアンテナ素子を分割し、その分割した各サブアレーにおける前記複数のコヒーレント波間の相関を示す部分相関行列を2つのサブアレーについて演算し、さらに、演算した2つの部分相関行列に空間平均を施して相関行列を演算する。
好ましくは、方向推定手段は、各々が給電素子を含むk(kは、k<Nを満たす自然数)本のアンテナ素子からなり、かつ、相互に平行移動可能なm(mは、m<Nを満たす自然数)個のサブアレーにN本のアンテナ素子を分割し、その分割した各サブアレーにおける複数のコヒーレント波間の相関を示す部分相関行列をm個のサブアレーについて演算し、さらに、演算したm個の部分相関行列に空間平均を施して相関行列を演算する。
好ましくは、方向推定手段は、分割された1つのサブアレーを1つの方向へ平行移動して空間平均を行なう順方向空間平均法によって2つの部分相関行列またはm個の部分相関行列に空間平均を施す。
好ましくは、方向推定手段は、分割された1つのサブアレーを1つの方向へ平行移動して空間平均を行なう順方向空間平均法と、分割された1つのサブアレーを1つの方向と反対方向へ平行移動して空間平均を行なう逆方向空間平均法とによって2つの部分相関行列またはm個の部分相関行列に空間平均を施す。
この発明による到来方向推定装置において、方向推定手段は、指向性を複数に切換えたときにアレーアンテナによって受信された複数の受信信号を要素とする受信信号ベクトルに基づいて、複数のコヒーレント波間の相関を示す相関行列を空間平均法を適用して演算する。そして、方向推定手段は、その演算した相関行列に固有値分解を施してコヒーレント波の到来方向を推定する。
したがって、この発明によれば、1本の素子を中心にして6本の素子が円形配列された7本の素子からなるアレーアンテナを用いた場合に比べ、演算を簡単できる。
また、N本のアンテナ素子は、2次元矩形対称に配置されるので、平行移動可能なサブアレーを構成するアンテナ素子数を増加させることができ、その結果、推定可能な到来方向の数を増加させることができる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態による到来方向推定装置の概略図である。図1を参照して、この発明の実施の形態による到来方向推定装置100は、アレーアンテナ10と、指向性切換手段20と、方向推定手段30とを備える。
アレーアンテナ10は、アンテナ素子1〜9と、バラクタダイオード11〜18とを含む。アンテナ素子1〜9は、x軸、y軸およびz軸からなるxyz直交座標におけるz軸に沿ってx−y平面(所定平面)に配置される。
図2は、図1に示すx−y平面におけるアンテナ素子1〜9の平面配置図である。図2を参照して、アンテナ素子1〜9は、アンテナ素子5を中心にして正方形に配置される。すなわち、アンテナ素子1〜9は、アンテナ素子5を中心にして2次元矩形対称に配置される。
再び、図1を参照して、アンテナ素子5は、給電素子であり、アンテナ素子1〜4,6〜9は、無給電素子である。バラクタダイオード11〜18は、それぞれ、アンテナ素子1〜4,6〜9と接地ノードとの間に接続される。これによって、無給電素子であるアンテナ素子1〜4,6〜9には、可変容量素子であるバラクタダイオード11〜18が装荷される。
このように、アレーアンテナ10は、1本の給電素子(アンテナ素子5)と、8本の無給電素子(アンテナ素子1〜4,6〜9)とからなる9本のアンテナ素子が給電素子を中心にして2次元矩形対称に配置された構造からなる。
指向性切換手段20は、バラクタダイオード11〜18にそれぞれ制御電圧セットCVL1〜CVL8を供給し、アレーアンテナ10の指向性を切換える。バラクタダイオード11〜18は、それぞれ、制御電圧CVL1〜CVL8によって容量(リアクタンス値)が変化する。指向性切換手段20は、各バラクタダイオード11〜18におけるリアクタンス値が“hi”(最大値)または“lo”(最小値)になるように各制御電圧CVL1〜CVL8の電圧値を決定し、制御電圧セットCVL1〜CVL8をバラクタダイオード11〜18へ供給する。
この場合、指向性切換手段20は、バラクタダイオード11〜18におけるリアクタンス値xm1〜xm8のセットxが表1に示すように変化するように制御電圧セットCVL1〜CVL8をバラクタダイオード11〜18へ供給する。
Figure 0004399573
リアクタンス値xm1〜xm8の全てが“hi”であるとき(m=0)、アレーアンテナ10は、全方位に感度があるオムニパターンに近いパターンからなるビームパターンBPM0を有する。また、リアクタンス値xm1が“lo”であり、リアクタンス値xm2〜xm8が“hi”であるとき(m=1)、アレーアンテナ10は、0度の方向に指向性があるビームパターンBPM1を有する。
さらに、リアクタンス値xm2が“lo”であり、リアクタンス値xm1,xm3〜xm8が“hi”であるとき(m=2)、アレーアンテナ10は、45度の方向に指向性があるビームパターンBPM2を有する。
以下、同様にして、各リアクタンス値xm3〜xm8が“lo”であり、それ以外のリアクタンス値が“hi”であるとき(m=3〜8)、アレーアンテナ10は、90度、135度、180度、225度、270度および315度の方向に指向性があるビームパターンBPM3〜BPM8を有する(図2参照)。
このように、指向性切換手段20は、無給電素子であるアンテナ素子1〜4,6〜9に装荷されたバラクタダイオード11〜18のリアクタンス値xm1〜xm8を変えることによってアレーアンテナ10の指向性を切換える。
方向推定手段30は、アレーアンテナ10の給電素子であるアンテナ素子5と接続され、アレーアンテナ10のビームパターンが図2に示すビームパターンBPM1〜BPM8に切換えられたときの受信信号y(t)をアンテナ素子5から受ける。そして、方向推定手段30は、受信信号y(t)に基づいて、後述する方法によってアレーアンテナ10に到来するコヒーレント波の到来方向を推定する。
この発明においては、図1に示すx−y平面内における方角を示す方位角と、x−y平面からの傾きである仰角とを有するコヒーレント波を到来方向推定の対象とする。図3は、方位角および仰角の定義を示す図である。
図3を参照して、方位角φは、x−y平面においてx軸の正の方向を0度とする角度と定義され、仰角Ψは、x−y平面となす角度と定義される。
d(dは自然数)個のコヒーレント波がアレーアンテナ10に到来している環境を考える。d個のコヒーレント波の各々が、方向(Ψ,φ)(k=1,2,・・・,d)から複素振幅s(t)で到来する場合、リアクタンス値セットx(=xm1〜xm8)で得られる受信信号ベクトル<Y(t)>は、次式によって表わされる。
Figure 0004399573
ただし、<W>は、等価ウェイト行列であり、<a(Ψ,φ)>は、入射波の到来方向を示すモードベクトルであり、n(t)は、熱雑音であり、Tは、転置を表わす。また、熱雑音n(t)は、平均が0であり、分散がσである。
なお、この明細書においては、表記<A>は、行列AまたはベクトルAを意味する。したがって、表記<W>は、式(1)における行列Wを表わし、表記<a(Ψ,φ)>は、式(1)におけるベクトルa(Ψ,φ)を表わす。
方向推定手段30は、指向性切換手段20によってアレーアンテナ10の指向性が順次切換えられたとき、式(1)に示す受信信号ベクトル<Y(t)>をアレーアンテナ10のアンテナ素子5から受信する。そして、方向推定手段30は、受信信号ベクトル<Y(t)>に基づいて、後述する方法によって、d個のコヒーレント波間の相関を示す相関行列<Rxx>を演算する。
この発明においては、空間平均法を用いて相関行列<Rxx>を演算する。図4は、図1に示すアレーアンテナ10におけるサブアレーの概念図である。図4を参照して、アンテナ素子1〜9からなるアレーアンテナ10を平行移動可能な4つのサブアレーSA1〜SA4に分割する。サブアレーSA1は、正方形配置されたアンテナ素子1,2,4,5からなり、サブアレーSA2は、正方形配置されたアンテナ素子2,3,5,6からなり、サブアレーSA3は、正方形配置されたアンテナ素子4,5,7,8からなり、サブアレーSA4は、正方形配置されたアンテナ素子5,6,8,9からなる。したがって、4つのサブアレーSA1〜SA4の各々は、給電素子5を含む4本のアンテナ素子からなり、サブアレーSA1〜SA4は、相互に平行移動可能である。
このように、この発明においては、各サブアレーが給電素子5を含み、かつ、平行移動可能なようにアンテナ素子1〜9を4つのサブアレーSA1〜SA4に分割する。
アンテナ素子1〜9が4つのサブアレーSA1〜SA4に分割されると、4つのサブアレーSA1〜SA4に基づいて、空間平均法を適用して相関行列<Rxx>を演算する。この場合、空間平均法を適用する方法として2つの方法がある。1つ目の方法は、順方向空間平均法であり、2つ目の方法は、順方向/逆方向空間平均法である。以下、この2つの空間平均法を適用して相関行列<Rxx>を演算し、その演算した相関行列<Rxx>に基づいて到来方向を推定する方法について説明する。
[順方向空間平均法を適用する場合]
順方向空間平均法は、各サブアレーSA1〜SA4における部分相関行列を演算して4つのサブアレーSA1〜SA4に対する4つの部分相関行列<Rxx_sub1>〜<Rxx_sub4>を求め、その求めた4つの部分相関行列<Rxx_sub1>〜<Rxx_sub4>を平均して相関行列<Rxx>を求める方法である。
サブアレーSA1の受信信号ベクトルを<Y(t)>とすると、サブアレーSA1は、アンテナ素子1,2,4,5からなるので、受信信号ベクトル<Y(t)>は、次式によって表わされる。
Figure 0004399573
同様にして、サブアレーSA2〜SA4の受信信号ベクトル<Y(t)>〜<Y(t)>は、次の式(3)〜式(5)によって表わされる。
Figure 0004399573
Figure 0004399573
Figure 0004399573
そうすると、サブアレーSA1の部分相関行列<Rxx_sub1>は、次式によって表わされる。
Figure 0004399573
ただし、Hは、エルミート転置を表わす。また、E[・]は、エルゴート性を仮定した時間平均である。
同様にしてサブアレーSA2〜SA4の部分相関行列<Rxx_sub2>〜<Rxx_sub4>は、次の式(7)〜式(9)によって表わされる。
Figure 0004399573
Figure 0004399573
Figure 0004399573
そして、4つの部分相関行列<Rxx_sub1>〜<Rxx_sub4>の平均を演算して次式によって相関行列<Rxx>を求める。
Figure 0004399573
式(6)〜式(9)によって表わされる部分相関行列<Rxx_sub1>〜<Rxx_sub4>は、サブアレーSA1をサブアレーSA2、サブアレーSA3およびサブアレーSA4の順に平行移動させたとき、すなわち、サブアレーSA1を1つの方向(時計回り)に平行移動させたときの部分相関行列である。したがって、サブアレーSA1を1つの方向に平行移動させたときの4つの部分相関行列<Rxx_sub1>〜<Rxx_sub4>の平均を演算することを順方向空間平均法という。
よって、式(10)によって演算される相関行列<Rxx>は、順方向空間平均法を適用して得られた相関行列である。
なお、順方向空間平均法は、サブアレー1を時計回りに平行移動させたときの部分相関行列<Rxx_sub1>〜<Rxx_sub4>を平均する場合のみならず、サブアレー1を反時計回りに平行移動させたときの4つの部分相関行列を平均する場合も含む。すなわち、順方向空間平均法は、サブアレーSA1をサブアレーSA4、サブアレーSA3およびサブアレーSA2の順に平行移動させたときの4つの部分相関行列を演算し、その演算した4つの部分相関行列を平均する場合も含む。
相関行列<Rxx>が演算されると、相関行列<Rxx>に固有値分解を施してMUSICスペクトラムPMUSIC(Ψ,φ)を次式によって演算する。
Figure 0004399573
ただし、モードベクトル<asub(Ψ,φ)>は、[a(Ψ,φ),・・・,a(Ψ,φ)]であり、<E>は、相関行列<Rxx>を固有値分解したときの雑音の固有ベクトル[ed+1,・・・,e]である。
図5は、順方向空間平均法を用いてMUSICスペクトラムを演算した場合のシミュレーション結果を示す図である。また、図6は、空間平均法を用いずにMUSICスペクトラムを演算した場合のシミュレーション結果を示す図である。シミュレーションにおいて使用したデータは、信号出力が0[dB]であり、信号対雑音比SNRは、∞[dB]である。また、(30°,0°)および(15°,90°)の方向から2個のコヒーレント波が入射するとしてシミュレーションが行なわれた。
その結果、空間平均法を用いない場合、到来方向を推定することができないが、順方向空間平均法を用いた場合、MUSICスペクトラムは、2個のコヒーレント波に対応するピークを示し、到来方向を推定できる。
[順方向/逆方向空間平均法を適用する場合]
順方向/逆方向空間平均法は、サブアレーSA1をサブアレーSA2、サブアレーSA3およびサブアレーSA4の順に平行移動させたときの4つの部分相関行列<Rxx_sub_f1>〜<Rxx_sub_f4>の平均からなる順方向部分相関行列<Rxx_f>と、サブアレーSA1をサブアレーSA4、サブアレーSA3およびサブアレーSA2の順に平行移動させたときの4つの部分相関行列<Rxx_sub_b1>〜<Rxx_sub_b4>の平均からなる逆方向部分相関行列<Rxx_b>とを演算し、その演算した順方向部分相関行列<Rxx_f>と逆方向部分相関行列<Rxx_b>との平均を演算して相関行列<Rxx>を求める方法である。
4つの部分相関行列<Rxx_sub_f1>〜<Rxx_sub_f4>は、上述した式(6)〜式(9)によって表わされるので、順方向部分相関行列<Rxx_f>は、上述した式(10)によって表わされる。
次に、逆方向部分相関行列<Rxx_b>の求め方について説明する。
アンテナ素子1〜9の全体への逆方向入力ベクトルを<Y(t)>とすると、逆方向入力ベクトル<Y(t)>は、次式によって表わされる。
Figure 0004399573
ただし、*は、複素共役を表わす。また、行列<J>は、次式によって表わされるm次の正方行列である。
Figure 0004399573
式(12)の逆方向入力ベクトル<Y(t)>は、式(1)の受信信号ベクトル<Y(t)>に比べて、各到来信号の位相関係が異なるだけで同類・同形と見なせる。この位相関係を空間平均の位相平均化に利用して逆方向入力ベクトル<Y(t)>による相関行列も空間平均の要素に組み込む。
式(12)に示される逆方向入力ベクトル<Y(t)>をサブアレーSA1〜SA4に分割し、上述した式(6)〜式(9)と同じ方法によって、4つの部分相関行列<Rxx_b_sub1>〜<Rxx_b_sub4>を演算し、その演算した4つの部分相関行列<Rxx_b_sub1>〜<Rxx_b_sub4>を平均して逆方向部分相関行列<Rxx_b>を演算する。
サブアレーSA1の逆方向入力ベクトルを<Yb1(t)>とすると、サブアレーSA1は、アンテナ素子1,2,4,5からなるので、逆方向入力ベクトルを<Yb1(t)>は、次式によって表わされる。
Figure 0004399573
同様にして、サブアレーSA2〜SA4の逆方向入力ベクトル<Yb2(t)>〜<Yb4(t)>は、次の式(15)〜式(17)によって表わされる。
Figure 0004399573
Figure 0004399573
Figure 0004399573
そうすると、サブアレーSA1の部分相関行列<Rxx_b_sub1>は、次式によって表わされる。
Figure 0004399573
同様にしてサブアレーSA2〜SA4の部分相関行列<Rxx_b_sub2>〜<Rxx_b_sub4>は、次の式(19)〜式(21)によって表わされる。
Figure 0004399573
Figure 0004399573
Figure 0004399573
そして、4つの部分相関行列<Rxx_b_sub1>〜<Rxx_b_sub4>の平均を演算して次式によって逆方向部分相関行列<Rxx_b>を求める。
Figure 0004399573
順方向部分相関行列<Rxx_f>=<Rxx>であるので、順方向/逆方向空間平均法を適用した場合の相関行列<Rxx fb>は、次式によって表わされる。
Figure 0004399573
そして、上述した方法によって相関行列<Rxx fb>に固有値分解を施してMUSICスペクトラムを演算することによって、順方向/逆方向空間平均法を適用した場合の到来方向を推定できる。
順方向/逆方向空間平均法を適用することによって、サブアレーSA1をサブアレーSA2、サブアレーSA3およびサブアレーSA4の順に平行移動させ、さらに、サブアレーSA1をサブアレーSA4、サブアレーSA3およびサブアレーSA2の順に平行移動させるので、部分相関行列を演算するサブアレーの数が実質的に増加し、推定可能な到来方向の数を増加させることができる。
上記においては、アレーアンテナ10のアンテナ素子1〜9を、各々が4本のアンテナ素子からなる4つのサブアレーSA1〜SA4に分割して空間平均法を適用する場合について説明したが、他の方法によってアンテナ素子1〜9をサブアレーに分割してもよい。
図7は、図1に示す9本のアンテナ素子1〜9をサブアレーに分割する他の方法を示す図である。図7を参照して、アンテナ素子1〜9は、2つのサブアレーSA5,SA6に分割される。サブアレーSA5は、アンテナ素子1〜6からなり、サブアレーSA6は、アンテナ素子4〜9からなる。したがって、2つのサブアレーSA5,SA6の各々は、給電素子5を含む6本のアンテナ素子からなり、サブアレーSA5,SA6は、相互に平行移動可能である。
サブアレーSA5,SA6に上述した順方向空間平均法および順方向/逆方向空間平均法を適用して相関行列<Rxx>,<Rxx fb>を演算し、その演算した相関行列<Rxx>,<Rxx fb>に固有値分解を施してコヒーレント波の到来方向を推定できる。
なお、アンテナ素子1〜9を、アンテナ素子1,2,4,5,7,8からなるサブアレーと、アンテナ素子2,3,5,6,8,9からなるサブアレーとに分割しても、サブアレーSA5,SA6に分割した場合と結果は同じである。
推定可能な到来方向の数について説明する。サブアレーの数をM(Mは自然数)個、各サブアレーの素子数をK(Kは自然数)個とすると、順方向/逆方向空間平均法を適用した場合、到来するコヒーレント波の個数がd個であるので、2M≧dである。一方、MUSIC法の適用条件としてサブアレーの素子数Kは、K≧d+1を満たす必要がある。
その結果、アンテナ素子1〜9を4つのサブアレーSA1〜SA4に分割した場合、M=4であり、K=4であるので、d≦3となり、推定可能な到来方向は最大3個となる。
一方、アンテナ素子1〜9を2つのサブアレーSA5,SA6に分割した場合、M=2であり、K=6であるので、d≦4となり、推定可能な到来方向は最大4個となる。
したがって、推定可能な到来方向を増加させるには、平行移動が可能であり、かつ、アンテナ素子ができる限り多くなるようにアンテナ素子1〜9をサブアレーに分割する。アンテナ素子1〜9の場合には、図4に示すサブアレーSA1〜SA4に分割するよりも、図7に示すサブアレーSA5,SA6に分割した方が推定可能な到来方向の数を増加させることができ、サブアレーSA5,SA6に分割したとき、推定可能な到来方向の数を最大4個まで増加させることができる。
順方向/逆方向空間平均法を適用することにより、推定可能な到来方向が増加する。これは、実質的にサブアレーの数が増加するからである。しかし、推定可能な到来方向は、上述した2M≧dおよびK≧d+1の関係によって制限され、この2つの関係から決定された推定可能な到来方向の数の範囲内において、順方向/逆方向空間平均法を適用することによって推定可能な到来方向が増加する。
図8は、図1に示す到来方向推定装置100における到来方向を推定する動作を説明するためのフローチャートである。図8を参照して、一連の動作が開始されると、指向性切換手段20は、制御電圧セットCVL1〜CVL8をバラクタダイオード11〜18に供給する。そして、アレーアンテナ10は、指向性を0度方向、45度方向、90度方向、135度方向、180度方向、225度方向、270度方向および315度方向に順次切換えてコヒーレント波を受信し(ステップS1)、その受信した受信信号y(t),y(t),・・・をアンテナ素子5から方向推定手段30へ出力する。
方向推定手段30は、アレーアンテナ10から受けた受信信号y(t),y(t),・・・,y(t)を式(1)に代入して受信信号ベクトル<Y(t)>を生成する(ステップS2)。
そして、方向推定手段30は、アレーアンテナ10のアンテナ素子1〜9を平行移動可能な複数のサブアレーSA1〜SA4に分割し、その分割した複数のサブアレーSA1〜SA4における複数の部分相関行列を演算する(ステップS3)。
その後、方向推定手段30は、複数の部分相関行列に空間平均法を適用して相関行列を演算する(ステップS4)。この場合、方向推定手段30は、上述した順方向空間平均法および順方向/逆方向空間平均法のいずれかを適用して相関行列を演算する。
方向推定手段30は、相関行列を演算すると、その演算した相関行列に固有値分解を施してMUSICスペクトラムを演算し、MUSICスペクトラムに基づいてコヒーレント波の到来方向を推定する(ステップS5)。そして、一連の動作は終了する。
このように、この発明による到来方向の推定方法は、複数の部分相関行列の演算、複数の部分相関行列に空間平均法を適用した相関行列の演算および相関行列に固有値分解を施したMUSICスペクトラムの演算の3つの演算を含むだけであり、従来の6本の無給電素子を円形配列した場合のように菱形を平行移動する3つの方向の各々において演算された3つのMUSICスペクトラムを合成する演算が不要であり、従来の推定方法に比べ、演算を簡単にできる。
このように演算が簡単になるのは、9本のアンテナ素子1〜9を2次元矩形対称に配置した結果、1つの方向(順方向または逆方向)に平行移動可能な複数のサブアレーを形成することができるようになったためである。
また、9本のアンテナ素子1〜9を2次元矩形対称に配置した結果、アンテナ素子数を多くした2つのサブアレーを形成できるようになり、推定可能な到来方向を3個から4個に増加させることができる。
なお、図8に示す動作は、実際には、CPU(Central Processing Unit)によって実行される。CPUは、図8に示す各ステップを備えるプログラムをROM(Read Only Memory)から読出し、その読出したプログラムを実行して図8に示すフローチャートに従ってコヒーレント波の到来方向を推定する。
上記においては、アレーアンテナ10のアンテナ素子は9本であると説明したが、この発明においては、これに限らず、アレーアンテナ10は、9以上の奇数からなるN本のアンテナ素子を含むものであればよい。アンテナ素子の本数が奇数であれば、2次元矩形対称配置が可能であるからである。そして、この場合、N本のアンテナ素子のうち、1本のアンテナ素子が給電素子であり、残りのN−1本のアンテナ素子が無給電素子である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、簡単な演算によりコヒーレント波の到来方向を推定可能な到来方向推定装置に適用される。
この発明の実施の形態による到来方向推定装置の概略図である。 図1に示すx−y平面におけるアンテナ素子の平面配置図である。 方位角および仰角の定義を示す図である。 図1に示すアレーアンテナにおけるサブアレーの概念図である。 順方向空間平均法を用いてMUSICスペクトラムを演算した場合のシミュレーション結果を示す図である。 空間平均法を用いずにMUSICスペクトラムを演算した場合のシミュレーション結果を示す図である。 図1に示す9本のアンテナ素子をサブアレーに分割する他の方法を示す図である。 図1に示す到来方向推定装置における到来方向を推定する動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1〜9 アンテナ素子、10 アレーアンテナ、11〜18 バラクタダイオード、20 指向性切換手段、30 方向推定手段、100 到来方向推定装置、BPM0〜BPM8 ビームパターン、SA1〜SA6 サブアレー。

Claims (4)

  1. 所定平面内における方位角と前記所定平面と成す角度である仰角とからなる方向から到来する複数のコヒーレント波の到来方向を推定する到来方向推定装置であって、
    1本の給電素子とN−1(Nは9以上の奇数)本の無給電素子とからなるN本のアンテナ素子を含み、前記N本のアンテナ素子が前記給電素子を中心にして前記所定平面に2次元矩形対称に配置されたアレーアンテナと、
    前記N−1本の無給電素子に装荷された可変容量素子の少なくとも1つの容量を変え、前記アレーアンテナの指向性を切換える指向性切換手段と、
    前記指向性切換手段により前記アレーアンテナの指向性がN個に切換えられたときに前記アレーアンテナによって受信された受信信号に基づいて前記複数のコヒーレント波間の相関を示す相関行列を空間平均法を用いて演算し、その演算した相関行列に固有値分解を施して前記複数のコヒーレント波の到来方向を推定する方向推定手段とを備え
    前記方向推定手段は、各々がn(nは、n<Nを満たす自然数)本のアンテナ素子からなり、かつ、相互に平行移動可能な2つのサブアレーに前記N本のアンテナ素子を分割し、その分割した各サブアレーにおける前記複数のコヒーレント波間の相関を示す部分相関行列を前記2つのサブアレーについて演算し、さらに、前記演算した2つの部分相関行列に空間平均を施して前記相関行列を演算す到来方向推定装置。
  2. 所定平面内における方位角と前記所定平面と成す角度である仰角とからなる方向から到来する複数のコヒーレント波の到来方向を推定する到来方向推定装置であって、
    1本の給電素子とN−1(Nは9以上の奇数)本の無給電素子とからなるN本のアンテナ素子を含み、前記N本のアンテナ素子が前記給電素子を中心にして前記所定平面に2次元矩形対称に配置されたアレーアンテナと、
    前記N−1本の無給電素子に装荷された可変容量素子の少なくとも1つの容量を変え、前記アレーアンテナの指向性を切換える指向性切換手段と、
    前記指向性切換手段により前記アレーアンテナの指向性がN個に切換えられたときに前記アレーアンテナによって受信された受信信号に基づいて前記複数のコヒーレント波間の相関を示す相関行列を空間平均法を用いて演算し、その演算した相関行列に固有値分解を施して前記複数のコヒーレント波の到来方向を推定する方向推定手段とを備え、
    前記方向推定手段は、各々が前記給電素子を含むk(kは、k<Nを満たす自然数)本のアンテナ素子からなり、かつ、相互に平行移動可能なm(mは、m<Nを満たす自然数)個のサブアレーに前記N本のアンテナ素子を分割し、その分割した各サブアレーにおける前記複数のコヒーレント波間の相関を示す部分相関行列を前記m個のサブアレーについて演算し、さらに、前記演算したm個の部分相関行列に空間平均を施して前記相関行列を演算する、到来方向推定装置。
  3. 前記方向推定手段は、前記分割された1つのサブアレーを1つの方向へ平行移動して空間平均を行なう順方向空間平均法によって前記2つの部分相関行列または前記m個の部分相関行列に空間平均を施す、請求項1または請求項2に記載の到来方向推定装置。
  4. 前記方向推定手段は、前記分割された1つのサブアレーを1つの方向へ平行移動して空間平均を行なう順方向空間平均法と、前記分割された1つのサブアレーを前記1つの方向と反対方向へ平行移動して空間平均を行なう逆方向空間平均法とによって前記2つの部分相関行列または前記m個の部分相関行列に空間平均を施す、請求項または請求項に記載の到来方向推定装置。
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