JP4395314B2 - トーンコントロール回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抵抗ラダー方式のトーンコントロール(音質調整)回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、抵抗ラダー方式のトーンコントロール回路は、周波数特性を設定するフィルタ部と利得を設定する抵抗部とを有する。図4は従来のこの種のトーンコントロール回路の構成を示す回路図であり、入力端子21、出力端子22、演算増幅器23、入力抵抗24、帰還抵抗25、利得調整用抵抗26、ベース(低域調整)又はトレブル(高域調整)用のフィルタを有するフィルタ部27、ボツ音防止用キャパシタ28、スイッチ29,30からなる。
【0003】
信号を増幅する場合は、スイッチ29がオフ、スイッチ30がオンとなり、このときの等価回路は図5に示す構成となる。このとき、伝達関数は、入力端子21の電圧をVi、出力端子22の電圧をVo、帰還抵抗25の値をR25、利得調整用抵抗26の値をR26、フィルタ部27のインピーダンスをZとすると、
Figure 0004395314
となる。ここで、フィルタ部27にトレブル設定用として容量Cのキャパシタを用いたとすると、
Figure 0004395314
であり、利得をAとすると、このときのカットオフ周波数fcは、
Figure 0004395314
となり、抵抗25、26の値R25,R26がカットオフ周波数fcのパラメータとなる。このうち特にR26は利得調整用の抵抗値であり、これは利得Aの設定を変更した際にカットオフ周波数fcが大きく変動することを意味する。
【0004】
一方、信号をアッテネート(減衰)する場合は、スイッチ29がオン、スイッチ30がオフとなり、このときの等価回路は図6に示す構成となる。入力抵抗24の値をR24とすると、同様にカットオフ周波数fcは、
Figure 0004395314
となり、上記と同様に利得Aの設定を変更した際にカットオフ周波数fcが大きく変動する。
【0005】
以上は、フィルタ部27にベース設定用のコイルを使用した場合でも、同様な結果となる。さらに、DC電流が流入するとオフセットが発生し、出力信号にボツ音が生じる。このボツ音はオーディオシステムでは聴感上耳障りな音として聞こえてしまうため、フィルタ部27の接地側にキャパシタ28を挿入して、このボツ音の発生を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、上記のようなトーンコントロール回路では、調整した利得によってベースあるいはトレブルのカットオフ周波数が大きく変動するので、1KHz前後の中間周波数帯域での利得変動を防ぐことができなかった。また、ボツ音防止のためにフィルタ部27に直列にキャパシタ28を挿入しているので、中間周波数帯域での利得変動がより大きかった。
【0007】
本発明の目的は、ベースやトレブル設定の際の中間周波数領域での利得変動を防止し、さらにボツ音の発生を防ぐとき利得変動を防止できるようにしたトーンコントロール回路を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1にかかる発明は、反転入力端子と入力端子との間に入力抵抗が接続され該反転入力端子と出力端子との間に帰還抵抗が接続された演算増幅器と、前記入力端子と前記出力端子との間に接続された利得調整用抵抗と、前記演算増幅器の前記反転入力端子に接続された電圧/電流変換用抵抗およびフィルタ部からなる直列回路と、該直列回路と前記利得調整用抵抗の調整接点に接続されたバッファとを具備することを特徴とするトーンコントロール回路とした。
【0009】
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のトーンコントロール回路において、前記利得調整用抵抗と前記入力端子との間にボツ音防止用キャパシタを接続したことを特徴とするトーンコントロール回路とした。
【0010】
請求項3にかかる発明は、請求項1に記載のトーンコントロール回路において、前記利得調整用抵抗と前記出力端子との間にボツ音防止用キャパシタを接続したことを特徴とするトーンコントロール回路とした。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の1つの実施形態のトーンコントロール回路の構成を示す回路図である。1は入力端子、2は出力端子、3は演算増幅器、4は入力抵抗、5は帰還抵抗、6は電圧/電流変換抵抗、7はベースやトレブル用のフィルタ部、8はバッファ、9は分圧電圧を取り出す調整接点を有する利得調整用抵抗、10はボツ音防止用キャパシタである。
【0012】
入力抵抗4と帰還抵抗5を具備する演算増幅器3は反転増幅器として動作し、非反転入力端子に所定の直流バイアスが印加されているので、反転入力端子は仮想接地により非反転入力端子の電圧値になるよう帰還動作する。バッファ8はフィルタ部7と利得調整用抵抗9との間を分離する。利得調整用抵抗9はその調整接点を境として一方の端子と他方の端子の間にそれぞれ生じる抵抗R1,R2について、抵抗R1の値を小さくするほど利得が大きくなり、大きくするほど減衰が大きくなる。
【0013】
入力端子1に音声信号を入力すると、入力抵抗4を経由する信号成分と、利得調整用抵抗9の抵抗R1とR2で分圧されバッファ8を介してフィルタ部7で周波数特性を調整され抵抗6により電流に変換された信号成分とが加算されて、演算増幅器3の反転入力端子に入力する。このとき、利得調整用抵抗9の抵抗R1とR2の比を所定値に設定すると、フィルタ部7において周波数特性を調整された成分の加算比率(利得)が調整され、高域又は低域の周波数帯を所定の利得に調整された信号が出力端子2から出力する。
【0014】
ここで、利得調整用抵抗9はバッファ8によってフィルタ部7から分離されており、またボツ音防止用キャパシタ10も同様に分離されているので、それら利得調整用抵抗9の抵抗R1,R2の値やキャパシタ10の値がフィルタ部7のカットオフ周波数に与える影響はほとんどない。
【0015】
図3にこの図1のトーンコントロール回路の周波数特性を示した。図3からわかるように、ベース利得、トレブル利得のいずれを調整するときでも、中間周波数帯での利得変動が抑えられている。
【0016】
なお、図1のトーンコントロール回路では、その入力端子1と出力端子2の間に利得調整用抵抗9を接続しているので、
Figure 0004395314
の電流iが利得調整用抵抗9を経由して入力端子1と出力端子2の間を流れることになり、ベースやトレブルの利得を上げた場合に入出力間のレベル差が大きくなってしまい、そのままではボツ音が発生するが、本実施形態では入力端子1と利得調整用抵抗9との間にボツ音防止用キャパシタ10を挿入しているので、利得調整用抵抗9の方向への直流電流の流入が防止され、ボツ音発生を防止できる。
【0017】
図2は変形例のトーンコントロール回路の構成を示す回路図であり、ボツ音防止用キャパシタ10を利得調整用抵抗9と出力端子2との間に接続したものである。この場合でも、利得調整用抵抗9を流れる直流電流が阻止され、ボツ音の発生を防止することができる。
【0018】
【発明の効果】
以上から本発明によれば、ベースやトレブルの調整時に中間周波数帯での利得の変動を防ぐことができる。また、信号経路の直流電圧変動によるボツ音の発生も効果的に防止できる。さらに、このボツ音発生防止用のキャパシタがベースやトレブル調整用のカットオフ周波数に影響を与えることも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施形態のトーンコントロール回路の回路図である。
【図2】図1の実施形態の変形例のトーンコントロール回路の回路図である。
【図3】図1のトーンコントロール回路の周波数特性図である。
【図4】従来のトーンコントロール回路の回路図である。
【図5】図4のトーンコントロール回路の利得増幅時の等価回路図である。
【図6】図4のトーンコントロール回路の利得減衰時の等価回路図である。
【符号の説明】
1:入力端子、2:出力端子、3:演算増幅器、4:入力抵抗、5:帰還抵抗、6:電圧/電流変換抵抗、7:フィルタ部、8:バッファ、9:利得調整用抵抗、10:ボツ音防止用キャパシタ。

Claims (3)

  1. 反転入力端子と入力端子との間に入力抵抗が接続され該反転入力端子と出力端子との間に帰還抵抗が接続された演算増幅器と、前記入力端子と前記出力端子との間に接続された利得調整用抵抗と、前記演算増幅器の前記反転入力端子に接続された電圧/電流変換用抵抗およびフィルタ部からなる直列回路と、該直列回路と前記利得調整用抵抗の調整接点に接続されたバッファとを具備することを特徴とするトーンコントロール回路。
  2. 請求項1に記載のトーンコントロール回路において、
    前記利得調整用抵抗と前記入力端子との間にボツ音防止用キャパシタを接続したことを特徴とするトーンコントロール回路。
  3. 請求項1に記載のトーンコントロール回路において、
    前記利得調整用抵抗と前記出力端子との間にボツ音防止用キャパシタを接続したことを特徴とするトーンコントロール回路。
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