JP4394039B2 - 給紙装置 - Google Patents

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Description

この発明は、用紙に所定の処理を行う処理装置に対して給紙すべき用紙を収容する給紙装置に関し、特に、多量の用紙を収容可能な給紙装置(以下、LCC:Large Capacity Cassette という。)に関する。
従来、画像形成装置等の処理装置に用紙を供給するLCCは、処理装置の側面に配置され、その処理装置において最も多用されるサイズの用紙を収納していた。例えば、画像形成装置である複写機に用紙を供給するLCCは、A4サイズの普通紙を長手方向が給紙方向に直交する方向にして2000枚程度収納することができるものであった。
近年、画像形成装置は、利用目的の多様化、プリンタ機能やFAX機能の追加による多機能化によって、処理枚数が増加するとともに使用される用紙のサイズや種類が増加する傾向にある。
そこで、4000枚以上の用紙を収納することができ、複数のサイズの用紙を収納することができるLCCが提案されている。このようなLCCに対しては、1ジョブで大量の給紙要求がなされる場合が多い。このため、用紙が残っているにも関わらず、大量印刷に備えて予め用紙を補給する場合がある。
従来の給紙装置には、用紙の補給時に一回当たり所定の下降量で下降する用紙載置台(積載板)を、入力を受け付けた下降回数だけ下降させることで、利用者が補給する予定の用紙を載置できるだけの高さ位置にまで積載板を下降させる構成のものがある(例えば、特許文献1参照。)。
ところが、上述の特許文献1の構成では、積載板が一度で所望する位置に下降してしまうので、積載板の下降量が多い場合に利用者に負担がかかってしまう。
つまり、補給する用紙の量が1000枚や2000枚等の大量となると、利用者は全ての用紙を一度に積載板に載置せず、何回かに分けて補給することとなる。そのため、最初に大量の用紙を補給可能な位置にまで積載板を下降させると、用紙を載置するために利用者は何度も屈まなければならず、非常に大きな負担がかかる。
そのため、用紙の補給時に、積載板を利用者に負担の少ない所定の補給位置に下降させ、載置された用紙束の最上面の位置が昇降方向の所定位置に到達する毎に、さらに所定量だけ積載板を下降させる構成が提案されている。
特開平4−133910号公報
しかしながら、用紙束の最上面の位置が所定位置に到達する毎に積載板を所定量ずつ下降させる構成では、積載板を下降させる所定量が固定であるので、全ての利用者に対して所定量が適切であるとは言えない。
用紙の補給の単位は、個々の利用者によって異なり、利用者の住んでいる国や土地柄等の地域性によっても異なるからである。例えば、一の国の利用者にとっては上記所定量が適切であったとしても、一回当たりの用紙の平均的な載置量が所定量よりも多い他国の利用者にとっては、積載板が下降する所定量に合わせて1回当たりの用紙の載置量を減らさなければならない。
また、利用者によらず、用紙の厚さ等の種類によっても1回当たりの用紙の載置量が異なってくる。例えば、500枚単位で包装されている用紙や250枚単位で包装されて用紙もある。そのため、500枚単位で包装されている用紙を補給する際、1回当たり1包装の500枚単位で用紙を載置することが多いが、積載板を下降させる所定量が250枚の用紙の高さに合わせてあると、250枚ずつしか用紙を載置できず、利用者に負担がかかってしまう。
この発明の目的は、用紙の補給時における積載板を下降させる動作を適宜変更できるように制御し、用紙を補給する際の全ての利用者の負担を軽減することができる給紙装置を提供することにある。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を備えている。
(1)処理装置に給紙すべき用紙が載置される積載板を昇降自在に備え、本体の内部に収納された収納位置と前記本体の外部に露出した露出位置との間で水平方向に移動自在にされた用紙載置台と、
前記用紙を前記処理装置に給紙する給紙位置と前記給紙位置から下降して前記用紙の補給を可能にする補給位置との間に前記積載板を昇降させる昇降手段と、
前記積載板上に載置された用紙束の最上面が前記積載板の昇降方向における所定位置に到達したか否かを検出する検出手段と、
用紙の補給時に、前記検出手段によって前記用紙束の最上面が前記所定位置に到達したことが検出された際、前記昇降手段の動作を制御して前記積載板を所定量だけ下降させる制御手段と、
前記昇降手段の動作を制御するための下降条件の入力を受け付ける下降条件入力手段と、
前記下降条件入力手段によって入力された前記下降条件を記憶する記憶手段と、を備え、
前記制御手段は、前記用紙の補給時に前記記憶手段に記憶された前記下降条件に基づいて前記昇降手段の動作を制御する給紙装置であって、
前記記憶手段は、前記下降条件となるべき複数の候補データを予め記憶し、
前記下降条件入力手段は、前記複数の候補データから1の候補データを前記下降条件として設定するための選択の入力を受け付ける選択手段であり、
前記制御手段は、前記選択手段によって選択された前記複数の候補データのいずれかを前記下降条件とすることを特徴とする。
この構成においては、用紙の補給時に積載板が補給位置に下降する。その後、利用者が積載板に載置した用紙の用紙束の最上面が所定位置に到達する毎に、積載板がさらに所定量下降する。このとき、制御手段によって、記憶手段に記憶された下降条件に基づいて積載板を所定量下降させる昇降手段の動作が制御される。この下降条件は、下降条件入力手段を介して利用者によって入力され、記憶手段に記憶される。したがって、積載板を所定量ずつ下降させる昇降手段の動作が利用者による入力内容に応じて制御されるので、用紙の補給時に、利用者の補給動作に適した状態で積載板が下降する。
また、複数の候補データのうち選択手段によって受け付けられた候補データが下降条件として積載板を所定量下降させるための昇降手段の動作の制御に用いられる。したがって、複数の候補データの中から適切な候補データを選択することによって下降条件の設定がなされ、利用者は下降条件を直接入力する必要がない。
処理装置に給紙すべき用紙が載置される積載板を昇降自在に備え、本体の内部に収納された収納位置と前記本体の外部に露出した露出位置との間で水平方向に移動自在にされた用紙載置台と、
前記用紙を前記処理装置に給紙する給紙位置と前記給紙位置から下降して前記用紙の補給を可能にする補給位置との間に前記積載板を昇降させる昇降手段と、
前記積載板上に載置された用紙束の最上面が前記積載板の昇降方向における所定位置に到達したか否かを検出する検出手段と、
用紙の補給時に、前記検出手段によって前記用紙束の最上面が前記所定位置に到達したことが検出された際、前記昇降手段の動作を制御して前記積載板を所定量だけ下降させる制御手段と、
前記昇降手段の動作を制御するための下降条件の入力を受け付ける下降条件入力手段と、
前記下降条件入力手段によって入力された前記下降条件を記憶する記憶手段と、を備え、
前記制御手段は、前記用紙の補給時に前記記憶手段に記憶された前記下降条件に基づいて前記昇降手段の動作を制御する給紙装置であって、
前記記憶手段は、前記下降条件となるべき複数の候補データのそれぞれについて各候補データを特定する選択条件との関係を予め記憶し、
前記下降条件入力手段は、前記選択条件の入力を受け付ける選択条件入力手段であり、
前記制御手段は、前記選択条件入力手段によって選択された前記選択条件に合致する前記複数の候補データのいずれかを前記下降条件とすることを特徴とする。
この構成においては、記憶手段に複数の候補データのそれぞれについて選択条件との関係が予め記憶されている。また、選択条件入力手段によって入力が受け付けられた選択条件に合致する候補データが、下降条件として積載板を所定量下降させるための昇降手段の動作の制御に用いられる。
したがって、複数の選択条件のいずれかを選択入力すると、選択された選択条件に合致した候補データが下降条件として設定されるため、利用者は適切な下降条件を考慮する必要がない。
処理装置に給紙すべき用紙が載置される積載板を昇降自在に備え、本体の内部に収納された収納位置と前記本体の外部に露出した露出位置との間で水平方向に移動自在にされた用紙載置台と、
前記用紙を前記処理装置に給紙する給紙位置と前記給紙位置から下降して前記用紙の補給を可能にする補給位置との間に前記積載板を昇降させる昇降手段と、
前記積載板上に載置された用紙束の最上面が前記積載板の昇降方向における所定位置に到達したか否かを検出する検出手段と、
用紙の補給時に、前記検出手段によって前記用紙束の最上面が前記所定位置に到達したことが検出された際、前記昇降手段の動作を制御して前記積載板を所定量だけ下降させる制御手段と、
前記昇降手段の動作を制御するための下降条件の入力を受け付ける下降条件入力手段と、
前記下降条件入力手段によって入力された前記下降条件を記憶する記憶手段と、を備え、
前記制御手段は、前記用紙の補給時に前記記憶手段に記憶された前記下降条件に基づいて前記昇降手段の動作を制御する給紙装置であって、
前記下降条件は、前記所定量を含むことを特徴とする。
この構成においては、積載板に載置された用紙束の最上面が所定位置に到達する毎に、積載板を下降させる際の所定量が下降条件となる。一度に積載板に載置する用紙の最適量は利用者によって異なるが、利用者毎に積載板の下降量が設定可能であるため、利用者は積載板の下降に合わせて一度に載置する用紙の量を調整する必要がない。
)前記下降条件は、前記積載板を所定量下降させる際の下降速度を含むことを特徴とする。
この構成においては、積載板に載置された用紙束の最上面が所定位置に到達する毎に、積載板を所定量ずつ下降させる際の下降速度が下降条件となる。そのため、利用者が何回かに分けて用紙を積載板に載置する場合、用紙を積載板に載置してから次に用紙の載置を行うまでの時間は利用者により異なるが、利用者毎に積載板の下降速度が設定可能であるため、利用者は用紙を積載板に載置してから次に用紙の載置を行うまでの時間に積載板の下降が完了し、利用者は積載板の下降の完了を待つ必要がない。
また、利用者によっては急激に積載板が下降すると驚く場合もあるが、下降速度が変更されることで利用者が驚かない程度の速度に変更される。
)前記選択条件は、前記積載板に収容される用紙の種類情報であることを特徴とする。
この構成においては、サイズや材質等の用紙の種類情報が選択条件となる。補給用の用紙は用紙の種類に応じて所定の枚数ずつで包装されているので、一般的に、利用者は、用紙の補給時に包装されている枚数ずつで用紙を積載板に載置する。
包装されている用紙の枚数は用紙の種類によって異なるが、補給すべき用紙の種類を入力することで、用紙の補給時に用紙の種類に適合した下降条件で積載板が下降するので、例えば下降条件が下降量である場合は、包装されている用紙の枚数に適合した下降量だけ積載板が下降する。
)前記選択条件は、本体装置を出荷する仕向け地情報であることを特徴とする。
この構成においては、本体装置を出荷する国や地方等の仕向け地情報が選択条件となる。用紙の補給時において利用者が一回当たりに載置する用紙の量や補給速度等は、出荷される仕向け地における地域性等により異なるが、本体装置の仕向け地を入力することで用紙の補給時に仕向け地に適合した下降条件で積載板が下降する。
)前記選択条件は、本体装置を利用する利用者を特定する利用者情報であることを特徴とする。
この構成においては、企業内における部署コードや社員コード等の本体装置を利用する利用者を特定する利用者情報が選択条件となる。用紙の補給時における利用者が一度に補給する用紙の量や補給速度等は利用者により異なるが、利用者を特定する利用者情報を設定することで用紙の補給時に用紙を補給する各利用者に適合した下降条件で積載板が下降する。
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)下降条件入力手段を用いて利用者から下降条件の入力を受け付けることによって積載板を所定量ずつ下降させる昇降手段の動作を利用者による入力内容に応じて制御でき、用紙の補給時に利用者の補給動作に適した状態で積載板を下降させることができるので、用紙の補給時における利用者の負担を軽減することができる。特に大容量の給紙装置においては、装置が収容可能な全ての用紙を一度で積載板に載置することはできず、数回に分けて用紙を収容しなければならず、大容量ではない給紙装置の用紙の補給に比べて利用者の作業量が多いので、非常に有効である。
(2)選択手段を介して選択された候補データを下降条件とすることによって、利用者が下降条件を直接入力しなくても、適切な下降条件の設定を容易に行うことができる。
(3)選択条件入力手段を介して入力された選択条件に合致する候補データを下降条件とすることによって、利用者が下降条件を直接入力しなくても、適切な下降条件の設定を容易に行うことができる。
(4)所定量を下降条件に含むことによって、利用者毎に積載板の下降量を設定できるので、用紙の補給時に利用者が積載板の下降する量に合わせて一度に載置する用紙の量を調整する必要がなく、用紙の補給時における利用者の負担を軽減できる。
(5)下降条件を下降速度に含むことによって、利用者毎に積載板の下降速度を設定できるので、用紙の補給時に利用者が積載板の下降の完了を待つ必要がなく、用紙の補給時における利用者の負担を軽減できる。
(6)選択情報を用紙の種類情報とすることによって、利用者が適切な下降条件を考慮しなくても、用紙の種類情報に合致した適切な下降条件を容易に設定でき、用紙の補給時における利用者の負担を軽減できる。
(7)選択情報を仕向け地情報とすることによって、利用者が適切な下降条件を考慮しなくても、仕向け地情報に合致した適切な下降条件を容易に設定でき、用紙の補給時の各仕向け地における全ての利用者の負担を軽減できる。
(8)選択情報を利用者情報とすることによって、利用者が適切な下降条件を考慮しなくても、利用者情報に合致した適切な下降条件を容易に設定でき、用紙の補給時における全ての利用者の負担を軽減できる。
以下に、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、この発明の本体装置であるLCC1から給紙を受ける処理装置としての画像形成装置100の概略の構成を示す断面図である。LCC1は、画像形成装置100の側方に配置される。この実施形態では、LCC1は、画像形成装置100の側方に1個のみ配置されているが、並列して複数個配置することもできる。また、この発明において、用紙とは、OHPフィルム等の他のシート体を含む意味である。
画像形成装置100は、電子写真方式の画像形成プロセスによって用紙Pに画像を形成する。画像形成装置100は、下部に給紙カセット101,102,103,104を備え、上部に排紙トレイ105を備えている。給紙カセット101,102,103と排紙トレイ105との間に用紙搬送路F1が設けられている。用紙搬送路F1の近傍に感光体ドラム106が配置されている。感光体ドラム106の周囲に、帯電装置107、光走査ユニット108、現像ユニット109、転写装置110、クリーニングユニット111等が配設されている。
用紙搬送路F1における感光体ドラム106の上流側には、感光体ドラム106と転写装置110との間の転写部に、感光体ドラム106の回転に同期して用紙Pを供給するレジストローラ112が配置されている。用紙搬送路F1における感光体ドラム106の下流側には、定着装置113が配置されている。
帯電装置107は、感光体ドラム106の外周面を所定の電位に帯電させる。光走査ユニット108は、外部から入力された画像データに基づいて感光体ドラム106の外周面に静電潜像を形成する。現像ユニット109は、感光体ドラム106の外周面にトナーを供給して静電潜像を可視化し、トナー像を形成する。感光体ドラム106の外周面に形成されたトナー像は、転写装置110によって用紙Pに転写され、さらに定着装置111によって用紙Pに定着される。トナー像を定着した用紙Pは、排紙トレイ105に排出される。トナー像が用紙Pに転写された後に感光体ドラム106の外周面に残留するトナーは、クリーニングユニット111によって回収される。
また、画像形成装置100は、用紙Pの両面に画像を形成する際に、片面に画像を形成した用紙Pの表裏を反転させて転写部に搬送するための反転搬送路F2を備えている。さらに、画像形成装置100は、給紙カセット104をレジストローラ112の上流側で用紙搬送路F1に合流させる用紙搬送路F3を備えている。用紙搬送路F3は、略水平に設けられている。用紙搬送路F3は、画像形成装置100の側面に設けられ不定型サイズの用紙を供給する手差しトレイ114、および、LCC1から供給される用紙Pを受け入れる用紙受入部115に通じており、手差しトレイ114又は用紙受入部115から供給された用紙Pを転写部へ搬送する。
図2は、LCC1の構成を示す前面の断面図である。LCC1は、用紙載置台2、ピックアップローラ3、フィードローラ4、リバースローラ5、搬送ローラ6、及び、これらの部材を収納する筐体9等を備えている。
用紙載置台2は、積載板21、前基準板22、側面基準板23,24(側面基準板24は図示されない。)及び図示しない後端基準板等を備えている。用紙Pは、水平に配置された積載板2上に、前基準板22、側面基準板23,24及び後端基準板によって位置決めされて、積層して収納される。
ピックアップローラ3は、フィードローラ4の回転軸を中心軸として、上下方向の所定範囲内において揺動自在にされている。ピックアップローラ3は、積載板21上に載置された用紙Pの最上面に当接して回転し、最上部の用紙Pをフィードローラ4とリバースローラ5との間に導く。
用紙Pは、フィードローラ4とリバースローラ5との間を通過する。フィードローラ4及びリバースローラ5は、図2中ともに時計方向に回転する。ピックアップローラ3が同時に複数枚の用紙Pをフィードローラ4とリバースローラ5との間に導いた場合、最上部の1枚の用紙Pのみがフィードローラ4に当接して搬送ローラ6に導かれる。最上部の1枚以外の用紙は、リバースローラ5によって積載板21側に戻される。
LCC1は、積載板21上に多数(この実施形態では約5000枚)の用紙Pを収納可能にされている。また、LCC1は、A3サイズ、B4サイズ、A4サイズ及びB5サイズ等の複数のサイズの用紙を収納可能にされている。
このため、側面基準板23,24は、積載板21上において、LCC1の前後方向、即ち、用紙の給紙方向に直交する方向について、所定範囲内に移動自在にされている。側面基準板23,24の一方の移動は、他方に反対方向に等速度で伝達される。この結果、積載板21上に載置された用紙は、給紙方向に直交する方向の中央位置を基準に給紙される。また、後端基準板は、積載板21上において、LCC1の左右方向、即ち、用紙の給紙方向について、所定範囲内に移動自在にされている。
用紙載置台2の背面には、昇降用モータが備えられている。昇降用モータの回転がワイヤを介して伝達されることにより、積載板21は、水平状態を保ったまま、図示しないガイドシャフトに沿って上下方向に昇降する。昇降用モータはこの発明の昇降手段に相当する。
図3は、用紙載置台2が収納位置にある状態のLCC1の概略の構成を示す斜視図であり、図4は、用紙載置台2が筐体9の前面側に引き出された状態のLCC1の概略の構成を示す斜視図である。なお、図4では、図を見やすくするために、用紙載置台2の一部を分解的に示している。
筐体9の内壁面及び用紙載置台2の外壁面の互いに対向する部分に、スライドレール7,8が設けられている。用紙載置台2は、スライドレール7,8に案内されて、LCC1の前面側に挿脱自在にされている。用紙載置台2は、筐体9の内部に収納された収納位置と、積載板21の全面が筐体9の前面側に露出する露出位置との間を水平方向に移動する。
また、LCC1は、用紙載置台2の前面に設けられた取っ手部25、取っ手部25のうち外部から容易に視認できる位置に設けられた第1の操作ボタン26、第2の操作ボタン27(図5参照)、設定手段28、及び、図示しないロック手段等をさらに備えている。なお、第1の操作ボタン26の内部には、ランプ36が埋め込まれている。
ロック手段は、用紙載置台2を収納位置に固定するロック状態と、用紙載置台2を収納位置から露出位置へ移動自在にするロック解除状態と、に切換自在にされている。
例えば、ロック手段は、引き出しレバー29、先端部が鍵形をした係止部材、係止部材の先端部と係合する係合部材、及び、ソレノイド34(図5参照)を含む。引き出しレバー29は、取っ手部25の正面側の壁面に設けられており、取っ手部25を握って用紙載置台2を前面側に引き出す際に、引き出しレバー29を握りながら用紙載置台2を前面側に引き出せるように形成されている。係合部材は筐体9に固定されている。
係止部材の基端部は、ソレノイド34がONされることで引き出しレバー29と接続され、ソレノイド34がOFFされることで引き出しレバー29との接続を解除される。そして、ソレノイド34がONのときに引き出しレバー29を握ることで係止部材と係合部材との係合が解除され、引き出しレバー29を離すことで係止部材と係合部材とが係合する。ソレノイド34がOFFのときは、引き出しレバー29と係止部材とが接続されていないので、引き出しレバー29を握っても係止部材と係合部材との係合は解除されない。
図5は、LCC1の概略の構成を示すブロック図である。LCC1は、制御部30(この発明の制御手段に相当する。)を備え、制御部30に、側面検出センサ31(図7参照)、下限検出センサ32、エンプティ検出センサ33、第1の操作ボタン26、第2の操作ボタン27、設定手段28、ソレノイド34、タイマ35、第1の操作ボタン26の内部に埋め込まれたランプ36、第1駆動モータドライバ37、第2駆動モータドライバ38、及び、引き出し検出センサ39等が接続されており、制御部30は、これらの入出力機器を統括的に制御する。
この発明の検出手段である側面検出センサ31は、積載板21の昇降方向における所定位置において、積載板21上に載置された用紙束の側面を検出する。つまり、昇降方向における用紙束の最上面の位置が所定位置に到達しか否かを検出する。側面検出センサ31の下端部は、例えば、積載板21上に載置された最上部の用紙Pの給紙位置から、500枚の用紙の厚さ分下がった位置よりさらに若干下がった位置に設けられる。
下限検出センサ32は、積載板21が下降し得る領域のうち最下部まで下降したことを検出する。下限検出センサ32は、例えば、前基準板22に設けられたスリットから積載板21を臨むように設けられた反射型センサである。エンプティ検出センサ33は、積載板21上に用紙Pがあるか否かを検出する。
第1の操作ボタン26は、積載板21上に用紙Pを補給する際に、所定時間内のみ、ロック手段をロック解除状態にして、用紙載置台2を移動自在にするための指示の入力操作を受け付ける。詳細については後述する。
第2の操作ボタン27は、時間制限を設けることなくロック手段をロック解除状態にして、自由なタイミングで用紙載置台2を露出位置に引き出せるようにするための指示の入力操作を受け付ける。
設定手段28は、第1の操作ボタン26を押下した際に、ロック手段がロック解除状態になっている制限時間の設定の入力操作を受け付ける。
第1駆動モータドライバ37は、ピックアップローラ3、フィードローラ4、リバースローラ5及び搬送ローラ6に回転を供給する搬送用モータを駆動する。第2駆動モータドライバ38は、積載板21を昇降させる昇降用モータを駆動する。
引き出し検出センサ39は、用紙載置台2が収納位置にあるか否かを検出する。
また、制御部30は、記憶部40(この発明の記憶手段に相当する。)を備えている。記憶部40は、例えばHDDディスクがあり、制御テーブルを記憶している。制御テーブルは、用紙の補給時に積載板21を下降させる動作を制御するために用いるデータテーブルである。詳細は後述する。
図6は、制御部30の処理手順の一部を示すフローチャートである。LCC1は、第1の操作ボタン26又は第2の操作ボタン27が押下された場合、用紙切れになった場合、及び、搬送トラブルが発生した場合、に積載板21を補給位置に下降させるとともに、ロック手段をロック解除状態にする。ここでは、第1の操作ボタン26が押下された場合、即ち、例えば、積載板21上に用紙Pの残量があるが残量が少なくなっているので、大量の印刷を行う前に予め用紙Pを補給したい、という場合について説明する。
積載板21上に用紙の残量がどのくらいあるかは、後述する操作・表示部に例えば4段階で表示される。LCC1は、電源が入力された際に、イニシャル動作として、積載板21を一旦最下部まで下げ、積載板21を給紙位置まで上昇させる。そして、LCC1は、積載板21を最下部からどれだけ上昇させたかを昇降用モータの回転数に基づいて算出することで、積載板21上に載置された用紙Pのおおよその残量を取得する。昇降用モータとして、例えばステッピングモータが用いられる。
次に、積載板21を上昇させる際に、LCC1は、給紙位置まで上昇したことをどのようにして分かるかについて説明する。LCC1は、積載板21を上昇させると、積載板21上に載置された最上部の用紙Pがピックアップローラ3に当たり、ピックアップローラ3を所定の高さまで押し上げたときに、最上部の用紙Pの給紙に適した高さであるとして、積載板21の上昇を止める。ピックアップローラ3が所定の高さであるか否かは、例えば、ピックアップローラ3とフィードローラ4とを連結する連結部材の角度を検出するセンサを設けることで検出する。
LCC1の制御部30は、図7(A)に示すように用紙Pの残量がある状態で、第1の操作ボタン26が押下されると(S1)、図7(B)に示すように側面検出センサ31が積載板21上に載置された用紙束の側面を検出しなくなる位置(補給位置)まで積載板21を下降させる(S2,S3)。制御部30は、ここでタイマ35をセットし(S4)、所定時間の計測を開始する。
そして、制御部30は、ソレノイド34をONすることで引き出しレバー29を係止部材に接続してロック手段をロック解除状態にする(S5)。さらに、制御部30は、ランプ36を点灯させることで、ロック手段がロック解除状態になったことを報知する(S6)。
制御部30は、積載板21を下降させてから予め設定された所定時間が経過したか否かを判定し(S7)、所定時間を経過してしまった場合は、ソレノイド34をOFFすることで引き出しレバー29の係止部材との接続を解除してロック手段をロック状態にした後(S8)。積載板21を給紙位置まで上昇させる(S9)。
これによって、第1の操作ボタン26を押下した後、急用ができるなど何らかの理由で所定時間内に用紙Pの補給をしなかった場合は、上述のようにして用紙載置台2を収納位置に固定した後、積載板21を給紙位置に上昇させることで、積載板2上に残っている用紙Pを給紙できるようになる。
制御部30は、所定時間内に用紙載置台2が収納位置から露出位置へ引き出された場合(S10)、タイマ35を解除する(S11)。このとき、積載板21は図7(B)に示すように補給位置まで下降しているので、図7(C)に示すように、利用者は所望の枚数の用紙束を補給する。
制御部30は、側面検出センサ31が補給された用紙束の側面を検出するようになるので、側面検出センサ31が用紙束の側面を検出しなくなる位置(補給位置)まで積載板21を所定量だけ下降させる。このとき、制御部30は、積載板21が最下部まで下降しているか否かを下限検出センサ32によって検出しながら、図7(D)に示すように積載板21を下降させる(S12〜S14)。ここで、積載板21を下降させる際の所定量は、記憶部40に下降条件として記憶されている。
制御部30は、積載板21が補給位置まで下降した場合、及び、積載板21が最下部まで下降した場合は、用紙載置台2が収納位置に収納されたか否かを引き出し検出センサ39の検出結果に基づいて判定し(S15)、まだ収納位置に収納されていない場合はS12の処理に戻り、収納位置に収納された場合は、ソレノイド34をOFFすることで引き出しレバー29の係止部材との接続を解除してロック手段をロック状態にした後(S16)、積載板21を給紙位置まで上昇させる(S17)。
また、S13においてYESの場合、さらに、エンプティ検出センサ33が積載板21上に用紙Pがあるか否かを判定し、用紙Pがある場合は、警告ランプの点灯又は警報を鳴らすことによって、それ以上用紙を補給しないように警告するようにしてもよい。側面検出センサ31、下限検出センサ32及びエンプティ検出センサ33の全てがONである場合、LCC1の許容収納量の最大限まで用紙Pが補給されたことを意味するので、警告を発することで、過剰な用紙Pの補給を防止することができる。
さらに、図2に示すように、用紙Pの補給の上限位置を示す補給上限ライン41を表示することで、用紙Pの補給時にピックアップローラ3等と補給した用紙Pとが衝突することが避けられ、ピックアプローラ3等の損傷を防止することができる。
また、報知手段として、ランプ36に代えて、ブザー等のその他の手段を設けてもよい。
図6では、第1の操作ボタン26を押下する場合について説明したが、第2の操作ボタン27を押下した場合は、制御部30は、時間制限を設けることなくロック手段をロック解除状態にし、用紙Pを補給できる状態にする。
また、図8(A)に示すように、最後の用紙Pが給紙され、エンプティ検出センサ33によって用紙切れが検出されたことによって、図8(B)に示すように積載板21が補給位置まで下降した場合、制御部30は、図6におけるS12〜S14の処理と同様にして積載板21を所定量だけ下降させる。
ここで、用紙切れ及び用紙の搬送トラブルによって積載板21が下降した場合は、積載板21が下降してから用紙載置台2が引き出されないまま所定時間が経過した後も、用紙載置台2は収納位置に固定されず、用紙載置台2は露出位置に移動自在にされる。このため、用紙Pの補給又は搬送トラブルの解決処理に、すぐに取り掛かることができる。また、用紙Pがないにも関わらず給紙動作を行うことによる給紙に関係する部材(例えば、ピックアップローラ3など)の損傷を防止することができる。また、搬送トラブルが発生しているにも関わらず更に用紙Pを搬送することによる搬送トラブルの複雑化を防止することができる。
図9(A)は、用紙の補給時の積載板21を下降させる動作を制御するための下降速度及び所定量の設定入力を受け付ける操作・表示部50を示す説明図である。操作・表示部50は、液晶ディスプレイの画面上にタッチパネル51を設け、利用者がタッチパネル51に触れることで入力を受け付ける。また、操作・表示部50は、受け付けた結果を制御部30に出力する。操作・表示部50は、この発明の選択手段に相当する。
下降速度は、S14の処理において側面検出センサ31が用紙束の側面を検出した際に積載板21を下降させる際の速度である。所定量は、側面検出センサ31が用紙束の側面を検出する毎にS14の処理において積載板21を下降させる際の下降量である。この所定量の増減によって、昇降方向に補給位置が変位する。
同図に示すように、本実施形態では下降速度及び所定量ともに5段階の切換が可能である。利用者が、タッチパネル51面における所望の下降速度等に該当する白抜きの枠の表示位置をタッチし、「OK」の白抜きの枠の表示位置をタッチすることで、操作・表示部50に入力が受け付けられる。また、この5段階の下降速度及び所定量に対応する候補データが記憶部40に記憶されている。
下降速度の各枠は、画面上の表示が「遅2」から「速2」になるほど下降速度が速いことを示し、所定量の各枠は、画面上の表示が「小2」から「大2」になるほど所定量が大きくなることを示す。
なお、利用者がタッチ(指定)した枠は、白抜きから図9(A)に示すように黒抜きの状態に反転する。初期設定時は、所定量「中」、下降速度「普」の標準設定となっている。また、利用者がタッチするまでは、黒抜きの状態の枠が示す設定が現状の設定を表示している。
制御部30は、操作・表示部50から出力された結果に対応する候補データを記憶部40から読み出し、下降条件として記憶部40に記憶する。また、制御部30は、S14の処理の実行の際、下降速度及び所定量からなる下降条件を記憶部40から読み出して昇降用モータの動作を制御して積載板21を下降させる。
一度に積載板に載置する用紙Pの最適量は利用者によって異なるが、利用者毎に積載板21の所定量を設定できるので、利用者が積載板21を下降させる所定量に合わせて載置する用紙の量を調整する必要がない。
また、利用者が何回かに分けて用紙Pを積載板21に載置する場合、用紙Pを積載板21に載置してから次に用紙の載置を行うまでの時間は利用者により異なるが、利用者毎に積載板21の下降速度を変更できるので、利用者が用紙Pを積載板21に載置してから次に用紙Pの載置を行うまでの時間に積載板21の下降を完了させることができ、利用者が積載板21の下降の完了を待つ必要がない。さらに、利用者によっては急激に積載板が下降すると驚く場合もあるが、下降速度が変更されることで利用者が驚かない程度の速度に変更される。
なお、本実施形態では、図9(A)に示すように、下降速度、所定量を5段階としているが、何段階でも、下降速度及び所定量の数値の入力受け付けてもよい。したがって、操作・表示部50は、この発明の下降条件入力手段にも相当する。また、下降条件は、下降速度、所定量だけに限定されるものではなく、用紙Pの補給時の積載板21を下降させる制御に用いる条件であればよい。例えば側面検出センサ31が用紙束の側面を検出した後、すぐに下降を開始させず、所定時間経過後に下降を開始させる構成の場合には所定時間を下降条件としてもよい。また、積載板21の下降速度を徐々に上げて下降させるような構成の場合には積載板21の加速度を下降条件としてもよい。
図10は、LCC1の起動時の処理の手順を示す流れ図である。LCC1は、電源がONされて起動すると、ピックアップローラ3等の各構成部分に故障等の異常が発生しているか自己診断を行い(S21)、自己診断の結果から異常なしか否かを判断する(S22)。S22において異常があると判断した場合は、故障情報を操作・表示部50に表示する(S28)。
一方、S22において異常なしと判断した場合は、ウォームアップ処理を開始する(S23)。ウォームアップ処理は、例えば、下降条件を含めたLCC1の制御用のデータを記憶部40から読み出し、各データに基づいてLCC1の各構成部分の設定を給紙可能状態にする。
次に、ウォームアップ処理が完了したか否かを判断し(S24)、完了したと判断した場合は準備完了(給紙可能状態)を示すレディランプをONする(S25)。S24においてウォームアップが完了していないと判断した場合は、制御用のデータが適正な値であるか等のシステムチェックを行う(S26)。
また、システムチェックの結果に異常があるか否かを判断し(S27)、異常があると判断した場合は操作・表示部50にシステムチェックの結果を表示する(S28)。一方、S27において異常がないと判断した場合は、S24の処理に戻る。
以上のように、操作・表示部50を用いて利用者から下降条件の入力を受け付けることによって、積載板21を所定量ずつ下降させる昇降用モータの動作を利用者毎に制御でき、用紙Pの補給時に利用者の補給動作に適した状態で積載板21を下降させることができるので、用紙Pの補給時における利用者の負担を軽減することができる。
特に本実施形態のLCC1のように大容量の給紙装置においては、装置が収容可能な全ての用紙Pを一度で積載板に載置することはできず、数回に分けて用紙を収容しなければならず、大容量ではない給紙装置の用紙Pの補給に比べて利用者の作業量が多いので、非常に有効である。
本実施形態では、LCC1に備えた操作・表示部50を用いて候補データの入力の受付を行ったが、LCC1に接続される画像形成装置100に備えられる図示しない操作部を用いて行ってもよい。また、本実施形態では、入力手段としてタッチパネル51を用いたが特にこれに限定されるものではなく、入力を受け付けられる手段であればよい。例えば、ディップスイッチを用いてもよい。
(第2実施形態)
本実施形態では、図11(A)に示すように、記憶部40に制御テーブルを記憶し、この制御テーブルから下降条件を選択する。また、操作・表示部50が仕向け地情報の入力を受け付ける。その他の構成は第1実施形態と同様である。なお、操作・表示部50は、この発明の選択条件入力手段にも相当する。
制御テーブルは、仕向け地情報と、仕向け地情報に対応する下降速度及び下降量になるべき候補データとから構成されている。仕向け地情報は、完成したLCC1を出荷する国、地方等の情報がある。
本実施形態では、工場からLCC1を出荷する際に、作業者が操作・表示部50を操作して仕向け地情報を入力する。操作・表示部50は、この仕向け地情報を制御部30に出力する。
制御部30は、記憶部40から制御テーブルを読み出し、仕向け地情報に合致する下降速度及び所定量の候補データを選択し、記憶部40に下降条件として記憶する。また、制御部30は、第1実施形態と同様に図6に示すS14の処理の実行の際、記憶部40から読み出した下降条件に基づいて昇降用モータを制御する。
用紙Pの補給時において利用者が一回当たりに載置する用紙Pの量や補給速度等は、出荷される仕向け地における地域性等により異なるが、LCC1の仕向け地を入力することで用紙Pの補給時に仕向け地に適合した下降条件で積載板21を下降させることができるので、仕向け地情報に合致した適切な下降条件を容易に設定でき、用紙Pの補給時の各仕向け地における全ての利用者の負担を軽減できる。
なお、本実施形態では、LCC1の出荷の際に仕向け地情報の入力を行ったが、特にこれに限定されるものではなく、販売店等において行ってもよい。
また、操作部・表示部50において、第1実施形態と同様に下降速度及び所定量の設定入力を受け付けるが、下降速度及び所定量の標準となる値(基準値)を仕向け地情報に合致する候補データの値としてもよい。
例えば、図11(A)に示すように、仕向け地情報がA国である場合、制御テーブルの候補データは、下降速度が「速1」となっているので、下降速度の標準を「速1」の下降速度とし、画面に表示される「普」の枠に対応させる。したがって、画面上における「遅2」〜「速2」までの枠が表示が、実際上の「遅1」〜「速3」に対応する。なお、「速3」は図示しないが、「速2」よりも1段階速い下降速度の表示である。
仕向け地毎に下降条件の基準を容易に設定でき、下降条件の基準設定からの変更範囲を均等にすることができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、図11(B)に示すように、利用者情報と、利用者情報に対応する下降速度及び所定量の候補データとから構成される制御テーブルを記憶部40に記憶している。また、利用者認証を行って画像形成装置100の利用者制限を行っている。その他の構成は第2実施形態と同様である。
利用者情報は、企業内における部署コードや社員コード等の画像形成装置100を利用する利用者を特定する情報であり、また画像形成装置100の利用者を制限するために用いる。利用者情報は、例えばコピーカードに記憶されている。本実施形態では、部署コードが記憶されているコピーカードを用いて利用者認証を行う。
図12は、利用者認証の手順を示す流れ図である。利用者がコピーカードを画像形成装置100に設けられた図示しないカード差込口に差し込むと、図示しないカードリーダによって読み取られた部署コードが画像形成装置100の制御部に出力される。部署コードが取得されると、画像形成装置100の制御部は記憶部40に記憶されている認証用データを読み出し(S31)、部署コードと比較して利用者の認証を行う(S32)。認証結果から利用可能であるか否かを判断し(S33)、利用できないと判断した場合は画像形成装置100に備えられる図示しない表示部に利用できない旨の表示を行う(S36)。
一方、S33において利用可能であると判断した場合、利用者情報を接続されたLCC1の制御部30に出力し(S34)、レディランプをONし(S35)、利用者認証の処理を終了する。これにより、利用者が画像形成装置100を利用可能な状態となる。
LCC1の制御部30は、画像形成装置100の制御部から部署コードを取得すると、記憶部40から制御テーブルを読み出し、部署コードに合致する下降速度及び所定量の候補データを選択して記憶部40に下降条件として記憶する。さらに、制御部30は、第1実施形態と同様に図6に示すS14の処理の実行の際、記憶部40から読み出した下降条件に基づいて昇降用モータを制御する。
用紙Pの補給時における利用者が一度に補給する用紙の量や補給速度等は、利用者により異なるが、利用者を特定する利用者情報を設定することで用紙Pの補給時に用紙Pを補給する各利用者に適合した下降条件で積載板21を下降させることができるので、利用者情報に合致した適切な下降条件を容易に設定でき、用紙Pの補給時における全ての利用者の負担を軽減できる。
なお、本実施形態では、利用者認証の際に下降条件の設定を行っているが、特にこれに限定されるものではなく、利用者が用紙Pの補給を行う際にLCC1が利用者情報を取得できる構成であればよい。例えば、操作・表示部50から利用者情報の入力を受け付けてもよい。
(第4実施形態)
本実施形態は、用紙Pの種類情報と、種類情報に対応する下降速度及び所定量の候補データとから構成される制御テーブルを記憶部40に記憶している。その他の構成は第2実施形態と同様である。
用紙Pの種類情報は、サイズや材質等の情報である。用紙Pの種類情報は、利用者が用紙Pを補給する際に操作・表示部50を操作して入力する。操作・表示部50は、この用紙Pの種類情報を制御部30に出力する。
制御部30は、記憶部40から制御テーブルを読み出し、用紙Pの種類情報に合致する下降速度及び下降量の候補データを選択し、記憶部40に下降条件として記憶する。その後、制御部30は、第1実施形態と同様に図6に示すS14の処理の実行の際、記憶部40から読み出した下降条件に基づいて昇降用モータを制御する。
補給用の用紙Pは所定の枚数ずつで包装されているので、一般的に、利用者は、用紙Pの補給時に包装されている枚数ずつで用紙を積載板21に載置する。
包装されている用紙Pの枚数単位は用紙の種類によって異なるが、補給すべき用紙Pの種類を入力することで、用紙Pの補給時に用紙Pの種類に適合した下降条件で積載板21が下降するため、例えば下降条件が下降量(所定量)であるので、包装されている用紙Pの枚数に適合した下降量だけ積載板21を下降させることができる。これにより、用紙の補給時における利用者の負担を軽減できる。
また、図9(B)に示すように、用紙Pサイズ毎の下降条件を記憶部40に記憶し、用紙Pのサイズ毎に下降条件の入力を受け付けてもよい。
この発明の実施形態に係るLCCから給紙を受ける処理装置としての画像形成装置の概略の構成を示す断面図である。 LCCの構成を示す前面の断面図である。 用紙載置台が収納位置にある状態のLCCの概略の構成を示す斜視図である。 用紙載置台が筐体の前面側に引き出された状態のLCCの概略の構成を示す斜視図である。 LCCの概略の構成を示すブロック図である。 制御部の処理手順の一部を示すフローチャートである。 用紙の残量がある状態で用紙を補給する場合の積載板の昇降動作について説明する説明図である。 用紙切れになった状態で用紙を補給する場合の積載板の昇降動作について説明する説明図である。 LCCに備えられる操作・表示部の画面の表示を示す説明図である。 LCCの起動時の処理の手順を示す流れ図である。 制御テーブルの構成を示す説明図である。 利用者認証の手順を示す流れ図である。
符号の説明
1−LCC
2−用紙載置台
21−積載板
30−制御部
31−側面検出センサ
40−記憶部
50−操作・表示部
P−用紙

Claims (8)

  1. 処理装置に給紙すべき用紙が載置される積載板を昇降自在に備え、本体の内部に収納された収納位置と前記本体の外部に露出した露出位置との間で水平方向に移動自在にされた用紙載置台と、
    前記用紙を前記処理装置に給紙する給紙位置と前記給紙位置から下降して前記用紙の補給を可能にする補給位置との間に前記積載板を昇降させる昇降手段と、
    前記積載板上に載置された用紙束の最上面が前記積載板の昇降方向における所定位置に到達したか否かを検出する検出手段と、
    用紙の補給時に、前記検出手段によって前記用紙束の最上面が前記所定位置に到達したことが検出された際、前記昇降手段の動作を制御して前記積載板を所定量だけ下降させる制御手段と、
    前記昇降手段の動作を制御するための下降条件の入力を受け付ける下降条件入力手段と、
    前記下降条件入力手段によって入力された前記下降条件を記憶する記憶手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記用紙の補給時に前記記憶手段に記憶された前記下降条件に基づいて前記昇降手段の動作を制御する給紙装置であって、
    前記記憶手段は、前記下降条件となるべき複数の候補データを予め記憶し、
    前記下降条件入力手段は、前記複数の候補データから1の候補データを前記下降条件として設定するための選択の入力を受け付ける選択手段であり、
    前記制御手段は、前記選択手段によって選択された前記複数の候補データのいずれかを前記下降条件とすることを特徴とする給紙装置。
  2. 処理装置に給紙すべき用紙が載置される積載板を昇降自在に備え、本体の内部に収納された収納位置と前記本体の外部に露出した露出位置との間で水平方向に移動自在にされた用紙載置台と、
    前記用紙を前記処理装置に給紙する給紙位置と前記給紙位置から下降して前記用紙の補給を可能にする補給位置との間に前記積載板を昇降させる昇降手段と、
    前記積載板上に載置された用紙束の最上面が前記積載板の昇降方向における所定位置に到達したか否かを検出する検出手段と、
    用紙の補給時に、前記検出手段によって前記用紙束の最上面が前記所定位置に到達したことが検出された際、前記昇降手段の動作を制御して前記積載板を所定量だけ下降させる制御手段と、
    前記昇降手段の動作を制御するための下降条件の入力を受け付ける下降条件入力手段と、
    前記下降条件入力手段によって入力された前記下降条件を記憶する記憶手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記用紙の補給時に前記記憶手段に記憶された前記下降条件に基づいて前記昇降手段の動作を制御する給紙装置であって、
    前記記憶手段は、前記下降条件となるべき複数の候補データのそれぞれについて各候補データを特定する選択条件との関係を予め記憶し、
    前記下降条件入力手段は、前記選択条件の入力を受け付ける選択条件入力手段であり、
    前記制御手段は、前記選択条件入力手段によって選択された前記選択条件に合致する前記複数の候補データのいずれかを前記下降条件とすることを特徴とする給紙装置。
  3. 処理装置に給紙すべき用紙が載置される積載板を昇降自在に備え、本体の内部に収納された収納位置と前記本体の外部に露出した露出位置との間で水平方向に移動自在にされた用紙載置台と、
    前記用紙を前記処理装置に給紙する給紙位置と前記給紙位置から下降して前記用紙の補給を可能にする補給位置との間に前記積載板を昇降させる昇降手段と、
    前記積載板上に載置された用紙束の最上面が前記積載板の昇降方向における所定位置に到達したか否かを検出する検出手段と、
    用紙の補給時に、前記検出手段によって前記用紙束の最上面が前記所定位置に到達したことが検出された際、前記昇降手段の動作を制御して前記積載板を所定量だけ下降させる制御手段と、
    前記昇降手段の動作を制御するための下降条件の入力を受け付ける下降条件入力手段と、
    前記下降条件入力手段によって入力された前記下降条件を記憶する記憶手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記用紙の補給時に前記記憶手段に記憶された前記下降条件に基づいて前記昇降手段の動作を制御する給紙装置であって、
    前記下降条件は、前記所定量を含むことを特徴とする給紙装置。
  4. 処理装置に給紙すべき用紙が載置される積載板を昇降自在に備え、本体の内部に収納された収納位置と前記本体の外部に露出した露出位置との間で水平方向に移動自在にされた用紙載置台と、
    前記用紙を前記処理装置に給紙する給紙位置と前記給紙位置から下降して前記用紙の補給を可能にする補給位置との間に前記積載板を昇降させる昇降手段と、
    前記積載板上に載置された用紙束の最上面が前記積載板の昇降方向における所定位置に到達したか否かを検出する検出手段と、
    用紙の補給時に、前記検出手段によって前記用紙束の最上面が前記所定位置に到達したことが検出された際、前記昇降手段の動作を制御して前記積載板を所定量だけ下降させる制御手段と、
    前記昇降手段の動作を制御するための下降条件の入力を受け付ける下降条件入力手段と、
    前記下降条件入力手段によって入力された前記下降条件を記憶する記憶手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記用紙の補給時に前記記憶手段に記憶された前記下降条件に基づいて前記昇降手段の動作を制御する給紙装置であって、
    前記下降条件は、前記積載板を所定量下降させる際の下降速度を含むことを特徴とする給紙装置。
  5. 前記下降条件は、前記積載板を所定量下降させる際の下降速度を含むことを特徴とする請求項のいずれかに記載の給紙装置。
  6. 前記選択条件は、前記積載板に収容される用紙の種類情報であることを特徴とする請求項に記載の給紙装置。
  7. 前記選択条件は、本体装置を出荷する仕向け地情報であることを特徴とする請求項に記載の給紙装置。
  8. 前記選択条件は、本体装置を利用する利用者を特定する利用者情報であることを特徴とする請求項に記載の給紙装置。
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