以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。本明細書中において、「シートの搬送方向」及び「シートの給紙方向」とは、給紙装置5から画像形成装置2へのシートの搬送方向を意味し、「シートの幅方向」とは、シートの搬送方向及び給紙方向に対して交差する方向(本実施形態においては、シートの搬送方向に対して垂直な方向として説明する。)を意味するものとする。
最初に、図1を参照して、画像形成システム1の全体構成を説明する。画像形成システム1は、画像形成装置2と、原稿読取装置3と、原稿給送装置4と、給紙装置5と、シート集積装置6とを備えている。画像形成装置2は、100枚程度のシートを収納可能な給紙カセット7(図示されている実施形態では、二つの給紙カセット7a,7b)を備えており、原稿読取装置3によって原稿画像から読み取られた画像データに基づいて、給紙カセット7a,7b及び給紙装置5の何れか一つから供給されたシート上に画像形成を行い、画像形成されたシートをシート集積装置6に集積、収納する。原稿読取装置3には、原稿給送装置4によって原稿シートを給送することもできる。ここで、画像形成システム1において扱われるシートには、A6,B5、A4等の小サイズ、B4、A3等の大サイズの普通紙の他、規格サイズ以外の長尺シート、OHPシート、トレーシングペーパ、コート紙などの特殊シートを含むものとする。
画像形成装置2は、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ等であり、床面上に設置される。画像形成装置2は、シートに画像を形成することができればよく、様々な画像形成機構を採用することができる。図示されている実施形態では、画像形成機構として、静電式画像形成機構が採用されている。しかしながら、画像形成装置2の画像形成機構は、静電式画像形成機構に限定されるものではなく、インクジェット式画像形成機構、オフセット式画像形成機構などを採用することも可能である。
図1に示されている画像形成装置2は、投光器(レーザヘッドなど)8と、感光ドラム9と、現像器10と、転写チャージャ11と、定着ローラ12とを備えている。感光ドラム9の表面に投光器8で静電潜像(静止画像)が形成されて、現像器10によって静電潜像にトナーが付着させられ、感光ドラム9上に付着されたトナーが給紙カセット7a,7b又は給紙装置5から供給されたシートに転写チャージャ11によって転写される。トナーが転写されたシートは、下流側に配置される定着ローラ12に送られて、シート上のトナーを加熱定着させられた後、排紙ローラ対13によってシート集積装置6へ排出される。
各給紙カセット7a,7bには、収納されているシートの最上面に接触してシートを送り出す送出ローラ14と、送り出されたシートを一枚ずつに分離して給送する分離ローラ対15とが設けられている。給紙カセット7a,7bから送出ローラ14によって送り出されて分離ローラ対15によって一枚ずつに分離されたシートは、搬送ローラ対16によって搬送され、搬送路17に沿って転写チャージャ11へと送られる。また、給紙装置5から給紙されるシートは、搬入ローラ対16aによって搬送路17に搬入され、同様に、搬送ローラ対16によって搬送路17に沿って転写チャージャ11へと送られる。
また、画像形成装置2の側部には、手差しトレイ18が設けられている。手差しトレイ18は、通常は、画像形成装置2の側部に沿うように閉じた状態で配置されているが、手差し供給を行うときには画像形成装置2の側部から開いた状態に配置され、手差しトレイ18上に配置されたシートを搬送路17内に搬入できるようになっている。
原稿読取装置3の上部には、透明なガラスで形成された第1のプラテン19と第2のプラテン20とが水平方向に並設されている。第1のプラテン19は、手置きでセットされる原稿の読み取りに用いられ、対応可能な最大サイズの原稿が載置できるようなサイズに形成されている。また、第2のプラテン20は、原稿給送装置4から給送され所定速度で移動する原稿の読み取りに用いられる。
原稿読取装置3の内部には、第1の読取キャリッジ21及び第2の読取キャリッジ22と、集光レンズ23及び光電変換素子24を有する光電変換手段が設けられている。第1の読取キャリッジ21及び第2の読取キャリッジ22は、図示されていないキャリッジモータによって駆動されて、第1のプラテン19の下方を副走査方向に往復移動する。第1の読取キャリッジ21には、光を原稿へ向けて照射するランプと、原稿から反射された光を反射するミラーとが設けられており、第2の読取キャリッジ22には、第1の読取キャリッジ21のミラーからの光を集光レンズ23及び光電変換素子24に案内する二つのミラーが設けられている。第1のプラテン19上の原稿の読み取りを行うときには、第1の読取キャリッジ21及び第2の読取キャリッジ22を移動させながら、第1の読取キャリッジ21から第1のプラテン19上に載置された原稿の画像へ光を照射して、原稿からの反射光を第1の読取キャリッジ21及び第2の読取キャリッジ22を介して光電変換素子24に案内し、電気信号に変換することによって、原稿から画像データを生成させる。
なお、画像形成装置2には、コントロールパネル25と、画像データ記憶部26と、バッファメモリ27とが設けられており、コントロールパネル25を用いて、例えばシートサイズ、カラー印刷・モノクロ印刷、プリント部数、片面印刷・両面印刷、拡大・縮小印刷などの画像形成条件を設定できるようになっている。また、画像データ記憶部26には、上述したように原稿読取装置3によって読み取られて光電変換素子24によって変換された画像データが記憶される。画像データ記憶部26には、例えばネットワークを通じて転送された画像データを記憶することもできる。画像データ記憶部26に記憶された画像データは、バッファメモリ27に転送され、バッファメモリ27から順次に投光器8に送信される。
原稿給送装置4は、給紙トレイ28と、シート搬送機構29と、排紙トレイ30とを備え、給紙トレイ28上に載置された原稿をシート搬送機構29によって一枚ずつ搬送して、第2のプラテン20上を通過させ、排紙トレイ30に排出する。なお、原稿給送装置4から給送されて第2のプラテン20上を通過する原稿を読み取るときには、第1の読取キャリッジ21及び第2の読取キャリッジ22を第2のプラテン20の下方で予め停止させておき、第2のプラテン20上を通過する原稿から画像データを生成させる。
次に、図2及び図3を参照して、給紙装置5の構造を詳細に説明する。
給紙装置5は、画像形成装置2側に配置される筐体本体部31aと画像形成装置2から離れる方向に筐体本体部31aの上部から延びる筐体延長部31bとからなる筐体31と、筐体本体部31a内に引き出し機構32によって給紙方向(給紙装置5から画像形成装置2へシートを供給する方向)と直交する方向に引き出し可能に支持された収納庫33と、収納庫33内のシートを一枚ずつに分離して画像形成装置2へ向けて供給する分離給紙機構34と、給紙装置5を制御する制御装置35とを備え、収納庫33内には、上下方向に昇降可能な積載トレイ36が設けられている。なお、筐体延長部31bの下方には、筐体延長部31bを支持する枠体37が設けられている。積載トレイ36は、板状のプレートであり、積載トレイ36上に第1のサイズのシート(以下、「通常サイズシート」と記載する。)の全体を積載できるようになっている。また、収納庫33の底部には、積載トレイ36が最大昇降範囲の下限位置に到達したことを検出する積載トレイ下限検出器38が設けられており、積載トレイ下限検出器38が積載トレイ36を検出すると、積載トレイ36の下降が停止させられるようになっている。一方、収納庫33の上部には、積載トレイ36上に積載されたシートの最上面を検出する上面検出器39が設けられており、昇降機構40によって、シートの量に応じて積載トレイ36を移動させるようになっている。
画像形成装置2から離れる方向に筐体本体部31aの上部から延びる筐体延長部31bは、積載トレイ36の上面(積載面)が筐体延長部31bの底面よりも高い位置に位置しているときに積載トレイ36からはみ出したシートの給紙方向後端側部分を収納することができる。これにより、給紙装置5は、通常サイズシートよりも大きく積載トレイ36からはみ出すような第2のサイズのシート(以下、「長尺シート」と記載する。)を収納し、画像形成装置2に供給することができるようになっている。
図示されている実施形態では、昇降機構40は、積載トレイ36の支持部に固定された複数本のワイヤ(図2中では簡略化して一本のワイヤのみを示している。)と、対応するワイヤを巻き取る巻取プーリと、巻取プーリと対応する支持部との間に延びるワイヤを巻き掛ける中間プーリと、巻取プーリを回転駆動させる昇降モータM1とによって構成されている。しかしながら、昇降機構40は、積載トレイ36を略水平状態を保ったまま昇降できるものであれば、特に限定されるものではない。
収納庫33は、上部に開口部が設けられた概略箱型形状を有しており、筐体31から引き出された状態のときに開口部を通して収納庫33内の積載トレイ36上にシートを装填、積載できるようになっている。また、筐体延長部31b側の収納庫33の側壁の上部には、切欠部33aが設けられており、収納庫33の内部の積載トレイ36を収容する空間(以下、「積載トレイ収容空間」と記載する。)が筐体延長部31bと連通するようになっている。なお、切欠部33aは、長尺シートが収納庫33から突出して筐体延長部31b内に延びることを許容するサイズになっている。
積載トレイ収容空間内には、積載トレイ36上のシートを幅方向(給紙方向と垂直な方向)に挟んで位置する側端規制部材41a,41bと、積載トレイ36上の通常サイズシートの後端(給紙方向に画像形成装置2から遠い側の端部)側に位置する後端規制部材42とがさらに設けられており、積載トレイ36上のシートの幅方向の両側端の位置が側端規制部材41a,41bによって規制され、積載トレイ36上の通常サイズシートの給紙方向の後端の位置が後端規制部材42によって規制されるようになっている。図示されている実施形態では、側端規制部材41a,412bは、例えばラックとピニオンによって互いに連動してシートの幅方向にスライド可能に収納庫33の底部に立設され、シートの幅方向の移動を許容するように積載トレイ36に設けられた窓部36a,36bを貫通して延びていると共に、後端規制部材42は給紙方向にスライド可能に収納庫33の底部に立設され、給紙方向の移動を許容するように積載トレイ36に設けられた窓部36cを貫通して延びている。このような構成により、側端規制部材41a,41bや後端規制部材42を収納庫33の底部上で移動させて、シートサイズに応じて積載トレイ36上でシートの側端位置や給紙方向の後端位置を規制することができるようになっている。
また、後端規制部材42は、図4に詳細に示されているように、下部に設けられた支点を軸に給紙方向の下流側(すなわち、積載トレイ収容空間側)に回動できるように構成されている。これにより、長尺シートを積載トレイ36上に積載するときに後端規制部材42が積載の妨げとなることを防ぐことができる。図示されている実施形態では、筐体延長部31bは筐体本体部31aの上部にのみ設けられており、長尺シートを収容する場合、積載トレイ36が筐体延長部31bの底面よりも高い位置にある必要がある。したがって、後端規制部材42を積載トレイ収容空間側に回動させて転倒させたときに、筐体延長部31bの底面よりも下方にあれば、図4(a)に示されている起立位置から90°だけ回動させて完全に転倒させなくても、積載トレイ36上への長尺シートの積載の妨げにはならない。このため、図示されている実施形態では、長尺シートへの対応の際に、図4(a)に示されているような起立位置から60°だけ回動させて図4(b)に示されているような転倒位置までしか転倒させず、転倒させた後端規制部材42の上端が長尺シートを積載するときの積載トレイ36の下限位置よりも下方で且つ当該下限位置に近接した位置に配置させて、長尺シートに対応させるための後端規制部材42の移動量を最小限にして容易に後端規制部材42の起立、転倒を行えるようにしている。
なお、積載トレイ36の窓部36cは、積載トレイ36が如何なる高さ位置にあるときも後端規制部材42を起立位置から転倒位置へ及び転倒位置から起立位置へ回動させることができる大きさに形成されている。
図示されている実施形態では、さらに、モード切換検出機構43によって後端規制部材42の回動位置を検出して、制御部35が給紙装置5内に通常サイズシートを収納する通常シートモードと給紙装置5内に長尺シートを収納する長尺シートモードとを切り換えるようになっている。後端規制部材42の回動位置を検出するモード切換検出機構43は、例えば、図4に示されているように、後端規制部材42に取り付けられた検出フラグ43aと、収納庫33の底板上をスライド移動可能で後端規制部材42を回動可能に支持するベース部材43bと、ベース部材43b上に設けたモード切換検出器43cとによって構成し、後端規制部材42が起立位置に回動されたときに検出フラグ43aを検出し且つ転倒位置に回動されているときにはフラグ43aを検出できない位置にモード切換検出器43cを配置すればよい。もちろん、通常シートモードと長尺シートモードの切り換えは、他の機構によって検出してもよく、例えば給紙装置5の外装面などに設けた操作ボタン44aにより行ってもよく、画像形成装置2のコントロールパネル25から行えるようにしてもよい。
分離給紙機構34は、積載トレイ36上に積載されたシートの最上面に接触してシートを送り出す繰出ローラ45と、送り出されたシートを一枚ずつに分離して画像形成装置2へ搬送する分離搬送手段とを含んでいる。分離搬送手段は、給紙ローラ46と、給紙ローラ46に圧接して2枚目以降のシートの供給を阻止する分離ローラ47とによって構成されている。
給紙ローラ46は、図示されていない複数のギアやタイミングベルトを介して給紙モータM2によって駆動され、給紙モータM2の駆動により回転してシートを供給する。なお、繰出ローラ45は、給紙ローラ46のシャフト周りに回動自在に支持されたブラケット48に回転可能に支持されており、給紙モータM2による給紙ローラ46のシャフトの回転が複数のギアを介して繰出ローラ45に伝達されて、回転駆動される。また、繰出ローラ45は、シートの上面に接触する作動位置とシートの上面から離れた待機位置との間で給紙ローラ46のシャフト周りに移動させることができるようになっている。本実施形態では、ソレノイド49の作動と停止を切り換えることによりブラケット48を給紙ローラ46のシャフト周りに回動させて作動位置と待機位置との間で繰出ローラ45を移動させている。
分離ローラ47は、その回転軸にトルクリミッタ(図示せず)が取り付けられている。これにより、給紙ローラ46と分離ローラ47との圧接部でシートが二枚以上重なってニップされたときに分離ローラ47が停止して上から二枚目以降のシートの供給を阻止するようになっている。すなわち、複数のシートが重なって給紙ローラ46と分離ローラ47とのニップ部に進入すると、給紙ローラ46の駆動力が最上位のシートに伝達される一方、分離ローラ47の回転が停止され、最上位のシートと上から二枚目以降のシートとの間で滑りが生じて、最上位のシートと上から二枚目以降のシートとが分離される。もちろん、分離ローラ47に代えて分離パッドなど他の部材を用いてもよい。
筐体延長部31b内には、積載トレイ36からはみ出した長尺シートの給紙方向後端側部分を支持する延長トレイ50が配置されており、給紙装置5内に長尺シートを収納する際には、積載トレイ36に延長トレイ50を連結させる。これによって、延長トレイ50は、積載トレイ36と一体で昇降することが可能となる。本実施形態では、積載トレイ36の給紙方向上流側の側面(図3中の右側の側面)に複数の雌ネジ穴を設けると共に、延長トレイ50に給紙方向に貫通して延びる複数の貫通孔を雌ネジ穴と対応した位置に設け、先端部に雄ネジ部を形成した連結シャフト51を各延長トレイ50の貫通孔内に挿入して、連結シャフトの先端部の雄ネジ部を積載トレイ36の側面に設けられた雌ネジ穴に螺合させることによって積載トレイ36と延長トレイ50との連結を行っている。
なお、筐体延長部31bの正面側(図2中の手前側)の外壁部は、収納庫33の正面側外装部と一体的に形成されており、収納庫33の引き出しに伴って筐体延長部31bから引き離されるように構成されている。したがって、積載トレイ36に延長トレイ50が連結されている状態でも、収納庫33の引き出しに伴って筐体延長部31bから延長トレイ50を引き出すことができる。
筐体延長部31b内には、長尺シートの給紙方向後端側部分のシート幅方向の両側端の位置を規制する長尺シート側端規制部材52a,52bと、長尺シートの給紙方向後端の位置を規制する長尺シート後端規制部材53とが延長トレイ50上に設けられている。図示されている実施形態では、長尺シート側端規制部材52a,52bは、例えばラックとピニオンによって互いに連動して長尺シートの幅方向にスライド長尺シートの幅方向にスライド可能に延長トレイ50上に取り付けられていると共に、長尺シート後端規制部材53は長尺シートの給紙方向にスライド可能に延長トレイ50上に取り付けられている。
また、筐体延長部31bの最下部には、積載トレイ36と共に昇降する延長トレイ50が筐体延長部31b内の最下降位置に到達したことを検出する延長トレイ下限検出器54が設けられており、延長トレイ下限検出器54が延長トレイ50を検出すると、制御部35が積載トレイ26の下降を停止させるようになっている。さらに、収納庫33内に収容できる通常サイズシートを給紙装置5に収納するときに延長トレイ下限検出器54が延長トレイ50を検出した場合、積載トレイ36から延長トレイ50を取り外し忘れたと認識して報知することも可能となる。
制御装置35は、シート情報取得部35aと、積載トレイ制御部35bと、高さ位置設定部35cと、下限位置設定部35dと、給紙制御部35eと、検出選択部35fとを含んでいる。シート情報取得部35aは、積載トレイ36上に積載されるシートのサイズに関する情報を取得し、積載トレイ制御部35bは積載トレイ36の昇降動作を制御し、給紙制御部35eは分離給紙機構34の動作を制御する。さらに、高さ位置設定部35cは、シート情報取得部35aによって取得されたシートのサイズに基づいて、積載トレイ36上にシートを新たに積載するときに積載トレイを停止させる高さ位置(以下、「積載準備位置」と記載する。)を設定し、下限位置設定部35dは、シート情報取得部35aによって取得されたシートのサイズに基づいて、積載トレイ36の昇降範囲の下限位置を設定する。通常サイズシートの場合の積載準備位置である通常シートセット位置は筐体本体部31aの底面と筐体延長部31bの底面との間に規定され、長尺シートの場合の積載準備位置である長尺シートセット位置は筐体延長部31bの底面よりも高い位置に規定される。
積載トレイ制御部35bは、例えば積載トレイ36上に設けられたシート検出器56によってシートが検出されない状態(すなわち、積載トレイ36上にシートが積載されていない状態)で収納庫33が筐体31内に収容されているときやシートの補充のために筐体31から収納庫33を引き出したときなど積載トレイ36上にシートを新たに積載するときに、高さ位置設定部35cによって設定された積載準備位置に積載トレイ36を移動させる。また、積載トレイ制御部35は、積載トレイ36を下降させるときに、下限位置設定部35dによって設定された下限位置に積載トレイ36が到達すると、積載トレイ36の下降を停止させる。
図示されている実施形態の給紙装置5では、制御装置35のシート情報取得部35aが、モード切換検出機構43による通常シートモード又は長尺シートモードの切り換えの検出により、積載トレイ36上に積載されるシートが通常サイズシートと長尺シートシートのうちの何れであるかの情報を取得する。しかしながら、シート情報取得部35aは、操作ボタン44aや画像形成装置2のコントロールパネル25から、積載トレイ36上に積載されるシートが通常サイズシートか長尺シートかに関する情報を取得してもよい。
また、図示されている実施形態の給紙装置5では、通常シートモードの場合、検出選択部35fが積載トレイ下限検出器38を選択して、下限位置設定部35dが、積載トレイ下限検出器38によって検出される積載トレイ36の位置を下限位置として設定し、高さ位置設定部35cが、積載トレイ下限検出器38によって検出される積載トレイ36の下限位置を通常シートセット位置として設定するようになっている。これにより、積載トレイ制御部35bは、通常サイズシートのとき、上限位置(積載トレイ36上のシートが上面検出器39によって検出される高さ位置から所定量だけ積載トレイ36を上昇させた位置)と積載トレイ下限検出器38によって検出される下限位置との間で積載トレイ36を昇降させる。また、積載トレイ制御部35bは、積載トレイ36上に新たに通常サイズシートを補充積載させるときには、積載トレイ36を積載トレイ下限検出器38によって検出される下限位置に移動させる。一方、長尺シートモードの場合、検出選択部35fが延長トレイ下限検出器54を選択して、下限位置設定部35dが、延長トレイ下限検出器54によって検出される延長トレイ50の位置を下限位置として設定し、高さ位置設定部35cが、延長トレイ50が延長トレイ下限検出器54によって検出されるときの積載トレイ36の位置を長尺シートセット位置として設定するようになっている。これにより、積載トレイ制御部35bは、長尺シートのとき、上限位置(積載トレイ36上のシートが上面検出器39によって検出される高さ位置から所定量だけ積載トレイ36を上昇させた位置)と延長トレイ下限検出器54によって検出される下限位置との間で積載トレイ36及び延長トレイ50を昇降させる。また、積載トレイ35制御部bは、積載トレイ36上に新たに長尺シートを補充積載させるときには、積載トレイ36及び延長トレイ50を延長トレイ下限検出器54によって検出される下限位置に移動させる。
以上のような構成の給紙装置5では、通常サイズシートを給紙する通常シートモードの時には、図5に示されているように、積載トレイ36と延長トレイ50との連結を解除して、後端規制部材42を起立状態にして収納庫33内の積載トレイ36上に通常サイズシートを積載し、最上の通常サイズシートが所定の高さに到達するまで上昇させられて、分離給紙機構34により画像形成装置2に給紙される。一方、長尺シートを給紙する長尺シートモードの時には、図6に示されているように、積載トレイ36を筐体延長部31bの底面よりも上方まで上昇させ、後端規制部材42が長尺シートの積載の妨げとならないように後端規制部材42を転倒位置に回動させることにより後端規制部材42の先端が積載トレイ36よりも下方に位置させて、積載トレイ36に延長トレイ50を連結させた後に、積載トレイ36上に長尺シートを積載させる。このとき、積載トレイ36上からはみ出して収納庫33から延出したシートの給紙方向後端側部分は、画像形成装置2から遠い側の積載トレイ36の側部に連結された延長トレイ50により支持され、積載トレイ36の上昇に伴って積載トレイ36と連結される延長トレイ50も上昇することにより、最上の長尺シートが略水平状態を保ちながら所定の高さまで上昇させられて、分離給紙機構34により画像形成装置2に給紙される。
このように、給紙装置5は、通常サイズシートのみならず、積載トレイ36からはみ出すサイズの長尺シートも、外部環境に晒さずに筐体31内に大量の枚数を収容した状態で給紙することができる。また、延長トレイ50は積載トレイ36に連結されているので、延長トレイ50の昇降を積載トレイ36の昇降機構40で行うことができ、延長トレイ50の昇降のための昇降機構を別に設ける必要はなく、機構を簡素化することができる。
さらに、長尺シートは通常サイズシートよりもサイズが大きく重いので、通常サイズシートと同じ枚数の長尺シートを積載トレイ36上に積載すると、通常サイズシートだけに対応している場合と比較して、より大きな出力が昇降機構40の昇降モータM1に要求されることになる。しかしながら、図示されている実施形態では、筐体延長部31bは、その底面が筐体本体部31aの底面よりも上方に位置するように設けられているため、長尺シートの給紙の際には、積載トレイ36が筐体本体部31aの底面よりも上方に位置する筐体延長部31bの底面よりも上方まで移動させられる必要があり、積載トレイ制御部35bも筐体本体部31aの底面よりも上方に位置する筐体延長部31bの底面よりも上方の積載準備位置まで積載トレイ36を移動させるようになっている。この結果、積載トレイ36及び延長トレイ50上に積載できる長尺シートの量が通常サイズシートの場合よりも少なくなるので、積載される長尺シートの最大積載重量を低減させることができ、通常サイズシートのみを取り扱う場合と同じ出力の昇降モータM1を用いて長尺シートに対応することが可能となる。
次に、図7を参照して、本実施形態の給紙装置5に収納するシートタイプを変更する手順を説明する。
給紙装置5の上面に設けられた収納庫33のロックを解除する解除ボタン44bを操作者が押すと、積載トレイ36が下降してロックが解除され、収納庫33が筐体31から引き出し可能な状態となる。なお、図示されている実施形態では、収納庫33を引き出したとき、通常シートモードの場合には通常シートセット位置(すなわち、積載トレイ下限検出器38によって検出される下限位置)へ積載トレイ36が移動され、長尺シートモードの場合には長尺シートセット位置(すなわち、延長トレイ下限検出器54によって延長トレイ50が検出される下限位置)へ積載トレイ36が移動される。ロックが解除された状態にしたら、給紙装置5の筐体31から正面側(図2の手前側)へ収納庫33を引き出し(ステップS1)、収納庫33内の積載トレイ36上にシートが残存していれば、積載トレイ36上から残存しているシートを取り除く(ステップS2)。
次に、給紙装置5に収容するシートタイプを通常サイズシートから長尺シートに変更する場合(ステップS3)には、筐体31から収納庫33を引き出した状態で起立位置から転倒位置へ後端規制部材42を回動させ(ステップS4)、収納庫33を閉めて筐体31内に収容させる(ステップS5)。なお、積載トレイ36には窓部36cが設けられているために、積載トレイ36が如何なる位置にあっても後端規制部材42の転倒時に後端規制部材42と積載トレイ36とが干渉することはない。
収納庫33が閉じられると、後端規制部材42が転倒位置に回動されてモード切換検出機構43の検出フラグ43aがモード切換検出器43cで検出できなくなることにより長尺シートモードに切り換わったことが検出されて、積載されるシートが長尺シートであることがシート情報取得部35aによって認識されると共に、シート検出器56によって積載トレイ36上にシートがないことが認識される。これにより、検出選択部35fが延長トレイ下限検出器54を選択して、高さ位置設定部35cが筐体延長部31bの底面よりも高い位置に規定された長尺シートセット位置を積載準備位置として設定し、延長トレイ下限検出器54が延長トレイ50を検出するときの積載トレイ36の高さ位置を下限位置設定部35dが下限位置として設定する。この結果、積載トレイ制御部35bは、長尺シートセット位置まで積載トレイ36を上昇させる(ステップS6)。なお、通常シートセット位置から長尺シートセット位置への積載トレイ36の上昇は、図2に示されているエンコーダECを用いて制御される。すなわち、通常シートセット位置から長尺シートセット位置に至る距離に相当するエンコーダECのパルス数を予め設定しておき、エンコーダECから出力されるパルス数が予め設定されたパルス数に到達すると、積載トレイ制御部35bが積載トレイ36を停止させるように昇降モータM1を制御する。また、シート検出器56によって積載トレイ36上にシートがあることが検出された場合は、積載トレイ36を上昇させずに停止した状態でエラーやシートの取り忘れを報知する。長尺シートモードへの切り換えは、コントロールパネル25で長尺シートモードを選択することにより認識してもよく、操作ボタン44aの操作によって認識してもよい。しかしながら、筐体31内に長尺シートを収容するためには、後端規制部材42を転倒位置に回動させる必要があり、長尺シートを収容できる準備が整っていることを確認するためにも、通常シートモードと長尺モードとの切り換えは、モード切換検出機構43によって認識することが好ましい。
積載トレイ36の長尺シートセット位置への上昇が完了したら、給紙装置5の筐体31から収納庫33を再度引き出し(ステップS7)、積載トレイ36に延長トレイ50を連結させる(ステップS8)。積載トレイ36と延長トレイ50との連結は、積載トレイ36の給紙方向後端側の側面に延長トレイ50の側面を向き合わせた状態で延長トレイ50に設けられた複数の貫通孔の各々に連結シャフト51を挿入し、積載トレイ36の給紙方向後端側の側面に設けられた雌ネジ穴に連結シャフト51の先端の雄ネジ部を螺合させることによって行う。しかしながら、積載トレイ36と延長トレイ50との連結は、限定されるものではなく、様々な方法によって行うことができる。
積載トレイ36に延長トレイ50を連結させた後、積載トレイ36と延長トレイ50上に長尺シートを積載して、所定位置にセットし(ステップS9)、積載が完了したら収納庫33を再度閉めて筐体31内に収納させる(ステップS10)。積載トレイ36及び延長トレイ50上の長尺シートは、側端規制部材41a,41b、長尺シート側端規制部材52a,52b、長尺シート後端規制部材53を所定の位置まで移動させて、長尺シートの両側端を側端規制部材41a,41b及び長尺シート側端規制部材52a,52bに当接させると共に長尺シートの給紙方向後端を長尺シート後端規制部材53に当接させることにより、所定の位置に配置される。なお、筐体延長部31bの正面側の外壁部は収納庫33の引き出しに伴って筐体延長部31bから引き離されるようになっているので、収納庫33の引き出し時に延長トレイ50が筐体延長部31bの外壁部に干渉することがない。また、後端規制部材42は、その先端が長尺シートセット位置の積載トレイ36よりも下方に位置する転倒位置まで回動されているので、長尺シートが積載トレイ36からはみ出して収納庫33から筐体延長部31bに突出する妨げとはならない。
一方、給紙装置5に収容するシートタイプを長尺シートから通常サイズシートに変更する場合(ステップS3)には、筐体31から収納庫33を引き出した状態で連結シャフト51の先端の雄ネジ部と積載トレイ36の雌ネジ穴との螺合を解除して連結シャフト51を延長トレイ50の貫通孔から引き抜き、積載トレイ36から延長トレイ50を取り外す(ステップS11)。なお、引き出し時には長尺シートモードになっており、検出選択部35fが延長トレイ下限検出器54を選択して、下限位置設定部35dによって積載トレイ36の昇降範囲の下限位置は延長トレイ下限検出器54によって延長トレイ50が検出される位置に設定されているので、積載トレイ36及び延長トレイ50は少なくとも筐体延長部31bの底面よりも上方に位置している。本実施形態の場合には、延長トレイ検出器54によって延長トレイ50が検出される位置が長尺シートセット位置(長尺シートの場合の積載準備位置)として設定されているので、収納庫33が筐体31から引き出されるときに延長トレイ50が延長トレイ検出器54によって検出される位置まで積載トレイ36及び延長トレイ50が積載トレイ制御部35bによって下降させられる。また、筐体延長部31bの正面側の外壁部は収納庫33の引き出しに伴って筐体延長部31bから引き離されるようになっているので、収納庫33の引き出し時に延長トレイ50が筐体延長部31bの外壁部に干渉することはない。次に、転倒位置から起立位置へ後端規制部材42を回動させ(ステップS12)、収納庫33を閉めて筐体31内に収容させる(ステップS13)。なお、積載トレイ36には窓部36cが設けられているために、積載トレイ36が如何なる位置にあっても後端規制部材42の転倒時に積載トレイ36と干渉することがない。
収納庫33が閉じられると、後端規制部材42が起立位置に回動されてモード切換検出機構43の検出フラグ43aがモード切換検出器43cで検出されることにより通常シートモードに切り換わったことが検出されて、積載されるシートが通常サイズシートであることがシート情報取得部35aによって認識されると共に、シート検出器56によって積載トレイ36上にシートがないことが認識される。これにより、検出選択部35fが積載トレイ下限検出器38を選択して、高さ位置設定部35cが筐体本体部31aの底部に規定された通常シートセット位置を積載準備位置として設定し、積載トレイ36が積載トレイ下限検出器38によって検出される高さ位置を下限位置設定部35dが下限位置として設定する。この結果、積載トレイ制御部35bは、通常シートセット位置まで積載トレイ36を下降させる(ステップS14)。通常シートモードへの切り換えは、コントロールパネル25で通常シートモードを選択することにより認識してもよく、操作ボタン44aの操作によって認識してもよい。しかしながら、後端規制部材42が起立位置にされて通常サイズシートを収容する準備が整っていることを確認するためにも、通常シートモードと長尺モードとの切り換えは、モード切換検出機構43によって認識することが好ましい。
積載トレイ36の通常シートセット位置への下降が完了したら、給紙装置5の筐体31から収納庫33を再度引き出し(ステップS15)、積載トレイ36上に通常サイズシートを積載して、所定位置にセットし(ステップS16)、積載が完了したら収納庫33を再度閉めて筐体31内に収納させる(ステップS10)。積載トレイ36上の通常サイズシートは、側端規制部材41a,41b及び後端規制部材42を所定位置まで移動させて、通常サイズシートの両側端を側端規制部材41a,41bに当接させると共に通常サイズシートの給紙方向後端を起立位置に回動させた後端規制部材42に当接させることにより、所定位置に配置される。
収納庫33が筐体31内に押し込まれて閉じられると、積載トレイ制御部35bは、図8に示されているように、積載トレイ36上に積載されるシートの最上面が繰出位置に配置されるように積載トレイ36を上昇させる。詳細には、積載トレイ制御部35bは、収納庫33が閉じられて開閉検出器(図示せず)がONになると(ステップS17)、昇降モータM1を駆動させて積載トレイ36を上昇させ(ステップS18)、積載トレイ36上の最上のシートの上面が繰出ローラ45に当接し、上面検出器39が最上のシートの上面を検出してONになると(ステップS19)、上面検出器39がONになった位置から積載トレイ36を所定量だけ上昇させ、昇降モータM1を停止させて積載トレイ36を停止させる(ステップS20)。これによって、積載トレイ36上の最上のシートの上面が繰出位置に配置され、給紙の準備が完了する。
次に、図9及び図10を参照して、給紙時に行われる処理を説明する。
積載トレイ36上の最上のシートの上面が繰出位置に配置された後、ステップS21で画像形成装置2からの給紙信号がなく、所定時間が経過すると(ステップS22)、積載トレイ制御部35bは、昇降モータM1を駆動して、積載トレイ36上の最上のシートの上面が繰出ローラ45から離れる休止位置まで積載トレイ36を所定量だけ下降させて停止させる(ステップS23)。このように、積載トレイ36上の最上のシートの上面が繰出ローラ45から離間した休止位置で積載トレイ36を待機させることにより、長時間給紙動作が行われなくてもシートの上面にローラの跡が残ることを防止することができる。
積載トレイ36が休止位置に移動しているときに、画像形成装置2から給紙信号を受信すると(ステップS24)、積載トレイ制御部35bは、昇降モータM1を駆動させて積載トレイ36を上昇させる(ステップS25)。積載トレイ36が上昇して積載トレイ36上の最上のシートの上面が繰出ローラ45に当接し、上面検出器39がONになる(ステップS26)。積載トレイ制御部35bは、上面検出器39がONになった時点から積載トレイ36を所定量だけ上昇させて昇降モータM1を停止させ、積載トレイ36の上昇を停止させる(ステップS27)。これによって、積載トレイ36上の最上のシートの上面が繰出位置に配置され、積載トレイ36上のシートを繰出ローラ45によって繰出すことができる状態となり、給紙動作が行われる(ステップS28)。
一方、積載トレイ36上の最上のシートの上面が繰出位置に配置された後、所定時間経過する前に、ステップS21で制御部35が給紙信号を受信すると、後述する給紙動作を実行させる(ステップS29)。
以上の処理が、給紙処理が不要になるまで繰り返される(ステップS30)。
給紙動作では、給紙制御部35eは、積載トレイ36上の最上のシートの上面が繰出位置に配置されて繰出ローラ45に当接した状態で、給紙モータM2を駆動させて、繰出ローラ45と給紙ローラ46とを回転させる。これによって、積載トレイ36上の最上のシートが繰出ローラ45によって繰り出され、給紙ローラ46と分離ローラ47とによって1枚に分離されて画像形成装置2に給紙される(ステップS31)。さらに、給紙されるシートの給紙方向の先端がシート検出器55によって検出されてONになると(ステップS32)、給紙制御部35eは、シート検出器55がONになった時点(すなわち、シート先端が検出された時点)からシートを所定量だけ搬送した後に、ソレノイド49を作動させて繰出ローラ45を積載トレイ36上の最上のシートの上面から離れる繰出ローラ待機位置まで上昇させる(ステップS33)。また、繰出ローラ45の上昇と同時に、給紙モータM2を停止させて繰出ローラ45と給紙ローラ46の回転を停止させる(ステップS34)。
繰出されたシートの給紙方向先端がシート検出器55によって検出されてから所定量だけ搬送されると、繰り出されたシートの先端が画像形成装置2の搬入ローラ対16aにニップされた状態となる。したがって、この状態では、シートは、搬入ローラ対16aによって給紙ローラ46と分離ローラ47とのニップ部から引き抜かれつつ搬送されることになる。上述したようにステップS33で繰出ローラ45を繰出ローラ待機位置に上昇させてシートから離間させることにより、搬入ローラ対16aによって画像形成装置2に搬入される際の引き抜き負荷を低減させることができる。また、引き抜き時に繰出ローラ45によってシートに汚れや跡が付着することを防止することができる。
さらに、シートが画像形成装置2に搬入されてシート検出器55がOFFになると、すなわちシートの給紙方向後端がシート検出器55を通過すると(ステップS35)、給紙制御部35eは、ソレノイド49の作動を停止させて、繰出ローラ45を下降させる(ステップS36)。以上のようにして、給紙動作が行われる。
以上、図示されている実施形態を参照して、本発明による給紙装置及びこれを備える画像形成システムについて説明したが、本発明は、図示されている実施形態に限定されるものではない。例えば、図示されている実施形態では、筐体31に筐体本体部31aと筐体延長部31bとが一体的に形成されているが、筐体本体部31aと筐体延長部31bとを別体で形成した後に、接続するようにしてもよい。また、積載トレイ36の昇降や分離給紙機構34の動作を含む給紙装置5の動作を制御する制御装置35は給紙装置5の筐体31内又は筐体31外の何れに設置してもよい。例えば、図示されている実施形態では、制御装置35が給紙装置5に設けられているが、制御装置35を画像形成装置2など他の装置内に設けて、画像形成装置2などから昇降モータM1等のアクチュエータの駆動を制御することもできる。また、制御装置35を給紙装置5や画像形成装置2などとは別体として設けてもよい。