JP4410434B2 - 給紙装置・画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、2つの給紙トレイが略水平に且つ並列に設けられたタンデム式の給紙装置、該給紙装置を有する印刷機、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
タンデム式の給紙装置では、例えば特開平11−240630号公報に記載されているように、2つの給紙トレイが略水平に且つ並列に設けられており、それぞれの給紙トレイが別個の昇降駆動手段により昇降可能となっている。
2つの給紙トレイのうち一方の給紙トレイに対応して用紙を1枚ずつ分離して給送する給紙手段が設けられており、用紙が少なくなるにつれて該給紙トレイが上昇し、一定の給紙圧を得るようになっている。該給紙トレイの用紙が無くなった場合には他方の給紙トレイに積載されている用紙を略水平に押圧移送して移し変え、給紙を連続するようになっている。これにより、大量給紙が可能となっている。
このようなタンデム式の給紙装置では、2つの給紙トレイに亘る大サイズの用紙を積載して給紙する場合がある。この場合、例えば左トレイを右トレイの上昇動作に連動して略水平に保ちながら上昇させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来においては2つの給紙トレイが個別の昇降駆動手段により昇降する構成であるので、駆動源としてのモータ等が2つずつ必要であり、構成の大型化、複雑化を避けられなかった。
また、複雑構成及び駆動源の複数構成故に故障頻度も高くなり、メンテナンス費用も高くなるという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、大サイズ用紙を積載する場合の上記問題を解消できるタンデム式の給紙装置、該給紙装置を有する画像形成装置の提供を、その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、複数の用紙を積載収容可能であり且つ昇降可能な第1の給紙トレイと、第1の給紙トレイを昇降させる昇降駆動手段と、第1の給紙トレイから用紙を1枚ずつ給送する給紙手段と、複数の用紙を積載収容可能であり第1の給紙トレイに対して並列に固定して設けらた第2の給紙トレイと、第1の給紙トレイと第2の給紙トレイが略水平の状態で第2の給紙トレイに積載された用紙を第1の給紙トレイへ移送する用紙移送手段と、第1の給紙トレイに出没自在に設けられ第1の給紙トレイから突出した状態で第2の給紙トレイの用紙積載領域に延びる補助トレイを有している、という構成を採っている。
【0006】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の給紙装置において、上記補助トレイが、第2の給紙トレイ側へ略水平に引き出す構成である、という構成を採っている。
【0007】
請求項3記載の発明では、請求項2記載の給紙装置において、第2の給紙トレイに、引き出された上記補助トレイの上下通過を許容する開口部が形成されている、という構成を採っている。
【0008】
請求項4記載の発明では、請求項2又は3記載の給紙装置において、上記補助トレイの引き出し時に、第1の給紙トレイとの間の係合による用紙サイズを区別するためのクリック感が存在する、という構成を採っている。
【0009】
請求項5記載の発明では、請求項2又は3記載の給紙装置において、上記補助トレイの引き出し量を検知する引き出し量検知手段を有している、という構成を採っている。
【0010】
請求項6記載の発明では、請求項5記載の給紙装置において、上記引き出し量検知手段により検知された引き出し量に応じて上記用紙移送手段の位置を自動的にエンドフェンスとしての適正位置に変える、という構成を採っている。
【0011】
請求項7記載の発明では、請求項1乃至6のうちの一つに記載の給紙装置において、第1の給紙トレイと第2の給紙トレイの間に用紙の有無を検知する用紙検知手段を有し、第1の給紙トレイと第2の給紙トレイに個別に小サイズの用紙が積載される場合に該用紙検知手段により用紙有りと検知されたときには用紙のセット異常とし、上記補助トレイを使用して第1の給紙トレイに大サイズの用紙が積載されて該用紙検知手段により検知されたとき、用紙サイズ変更情報の入力がなされた場合にはセット異常としない、という構成を採っている。
【0012】
請求項8記載の発明では、請求項7記載の給紙装置において、上記補助トレイの使用状態を検知する手段を有し、該補助トレイが使用状態にないときに大サイズ用紙への用紙サイズ変更情報の入力がなされた場合には警告を行う、という構成を採っている。
【0013】
請求項9記載の発明では、請求項1乃至8のうちの一つに記載の給紙装置において、上記補助トレイの使用時には第1の給紙トレイへの用紙積載量を制限する、という構成を採っている。
【0014】
請求項10記載の発明では、請求項9記載の給紙装置において、用紙積載量を制限することが、第1の給紙トレイの下限位置を上方に設定することによりなされ、という構成を採っている。
【0015】
請求項11記載の発明では、請求項9又は10記載の給紙装置において、上記補助トレイの引き出し量に応じて第1の給紙トレイへの用紙積載制限量を変える、という構成を採っている。
【0016】
請求項12記載の発明では、請求項1記載の給紙装置において、上記補助トレイが、垂直方向に回転させて略水平に倒す構成である、という構成を採っている。
【0017】
請求項13記載の発明では、請求項1記載の給紙装置において、上記補助トレイが、略水平に回転させて引き出す構成である、という構成を採っている。
【0018】
請求項14記載の発明では、請求項12又は13記載の給紙装置において、第1の給紙トレイと第2の給紙トレイの間に用紙の有無を検知する用紙検知手段を有し、第1の給紙トレイと第2の給紙トレイに個別に小サイズの用紙が積載される場合に該用紙検知手段により用紙有りと検知されたときには用紙のセット異常とし、上記補助トレイを使用して第1の給紙トレイに大サイズの用紙が積載されて該用紙検知手段により検知されたとき、用紙サイズ変更情報の入力がなされた場合にはセット異常としない、という構成を採っている。
【0019】
請求項15記載の発明では、請求項14記載の給紙装置において、上記補助トレイの使用状態を検知する手段を有し、該補助トレイが使用状態にないときに大サイズ用紙への用紙サイズ変更情報の入力がなされた場合には警告を行う、という構成を採っている。
【0020】
請求項16記載の発明では、請求項12乃至15のうちの一つに記載の給紙装置において、上記補助トレイの使用時には第1の給紙トレイへの用紙積載量を制限する、という構成を採っている。
【0021】
請求項17記載の発明では、請求項16記載の給紙装置において、用紙積載量を制限することが、第1の給紙トレイの下限位置を上方に設定することによりなされる、という構成を採っている。
【0022】
請求項18記載の発明では、請求項1乃至17のうちの一つに記載の給紙装置において、上記補助トレイの使用時には、第2の給紙トレイへの用紙積載を禁止する、という構成を採っている。
【0023】
請求項19記載の発明では、請求項1乃至17のうちの一つに記載の給紙装置において、第2の給紙トレイに用紙が存在するときは上記補助トレイの使用を禁止する、という構成を採っている。
【0024】
請求項20記載の発明では、請求項1乃至19のうちの一つに記載の給紙装置において、第1の給紙トレイが手動で昇降可能である、という構成を採っている。
【0025】
請求項21記載の発明では、請求項1乃至20のうちの一つに記載の給紙装置において、少なくとも第1の給紙トレイと、上記昇降駆動手段と、第2の給紙トレイが装置本体に対して着脱自在なユニットとして一体化され、該ユニットを装置本体から引き出すときに第1の給紙トレイが自動的に下降しないように設けられている、という構成を採っている。
【0026】
請求項22記載の発明では、給紙装置から1枚ずつ給送された用紙に画像を形成する画像形成装置において、上記給紙装置が請求項1乃至21のうちの一つに記載のものである、という構成を採っている。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態を図1乃至図16に基づいて説明する。
先ず、図10に基づいて本実施形態における画像形成装置としての孔版印刷機30の構成及び印刷動作の概要を説明する。孔版印刷機30は、装置本体32の略中央部に設けられた画像形成部34と、該画像形成部34の下部に設けられたタンデム式の給紙装置2と、画像形成部34の上部に設けられた原稿読取部としての光学読取部38等を有している。
画像形成部34は、印刷部40と、製版部42と、排版部44等を有している。印刷部40は、内部にインキ供給手段46を有する印刷ドラム48と、該印刷ドラム48に対して接離自在に設けられたプレスローラ50等を有している。インキ供給手段46は、印刷ドラム48の回転支軸を兼ねるインキ供給パイプ52と、インキローラ54と、ドクターローラ56を有している。
インキ供給パイプ52から供給されるインキはインキローラ54とドクターローラ56間の楔状のインキ溜まりに滴下され、インキ溜まりのインキはドクターローラ56によって層厚みを規制されながらインキローラ54に供給される。インキローラ54に供給されたインキは印刷ドラム48の内周面に供給される。
【0028】
図示しない製版スタートキーが押下されると、光学読取部38において原稿画像の読み取り動作が開始されるとともに、排版部44によって印刷ドラム48上の図示しない使用済みマスタの剥離動作がなされる。
製版部42では光学読取部38からの画像情報に基づいて図示しないサーマルヘッドが駆動され、図示しないマスタへの穿孔製版がなされる。製版されたマスタは、印刷ドラム48の外周面に設けられたクランパ58によってその先端部を挟持され、印刷ドラム48の回転に伴って該印刷ドラム48の外周面に巻き付けられる。
【0029】
給紙装置2から1枚ずつ分離されて給送された用紙(印刷用紙)は、搬送ローラ対9、60によりレジストローラ対62へ送られる。用紙は、レジストローラ対62で一旦停止され、斜めずれを修正された後、印刷ドラム48上の画像の先端と用紙搬送方向の所定位置とが一致するタイミングで該レジストローラ対62により印刷部位へ送られる。
レジストローラ対62の送りタイミングに合わせてプレスローラ50が上昇し、用紙は印刷ドラム48に押圧される。この押圧動作により印刷ドラム48の内周面に供給されたインキは印刷ドラム48の図示しない開口部及びマスタの穿孔部を通って滲み出し、用紙上に転移する。インキ画像を形成された用紙は、分離爪64により印刷ドラム48の外周面から分離され、空気圧でベルト上に吸引吸着する方式の排紙搬送手段66により搬送され、排紙トレイ68に排出される。
【0030】
次に、タンデム式の給紙装置2の構成及び機能を詳細に説明する。
図11に示すように、給紙装置2には、段差を有する形状の給紙フレーム3が、給紙装置本体に対して給紙方向と直交する用紙幅方向に着脱自在に収納されている。給紙フレーム3には、同一サイズで複数の小サイズの用紙(例えばA4)を同一向きに収容する第1用紙収容部4と第2用紙収容部5が段差部を境界として並列に形成されている。
第1用紙収容部4には昇降可能な第1の給紙トレイ11が設けられており、第2用紙収容部5の底面3aは固定された第2の給紙トレイとなっている。第1の給紙トレイ11と第2の給紙トレイ3aは略水平且つ並列に設けられている。第1の給紙トレイ11は内部に多数の補強リブを有しており、合成樹脂で一体成形されている。
第1の給紙トレイ11は、昇降駆動手段12により昇降駆動される。昇降駆動手段12は、駆動モータ12aと、図示しない昇降機構を有しており、給紙フレーム3や第1の給紙トレイ11等が一体に組付けられた給紙ユニットが給紙装置本体にセットされると、第1の給紙トレイ11が該昇降機構に昇降可能に連結されるようになっている。
【0031】
第1用紙収容部4に収容された、すなわち第1の給紙トレイ11に積載された小サイズの用紙P1Aの前端側上方(右側上方)には、用紙P1Aを送り出す給紙手段70が設けられている。給紙手段70は、用紙P1Aの上面に当接するピックアップローラ6と、ピックアップローラ6によって引き出された用紙P1Aを1枚に分離するフィードローラ7及びリバースローラ8を有している。
図示しないが、ピックアップローラ6の近傍には、第1の給紙トレイ11に積載された用紙P1Aの有無を検知するペーパーエンド検知センサが設けられている。1枚に分離された用紙P1Aは搬送ローラ対9により画像形成部34へ送り込まれ、上述した画像形成過程を経る。
【0032】
給紙フレーム3の第1用紙収容部4には、用紙P1Aの側縁を揃える一対のサイドフェンス10,10が設けられており、第1の給紙トレイ11には該サイドフェンス10に対する挿通孔11a,11aが形成されている。該サイドフェンス10は、用紙サイズに応じて給紙方向と直交する用紙幅方向に移動できるようになっており、挿通孔11a,11aは該サイドフェンス10の移動を許容する大きさに形成されている。一方のサイドフェンス10には、用紙P1Aの残量を検知するセンサ20が設けられている。第1の給紙トレイ11は、図示しないガイド部材にガイドされながら昇降するようになっている。
第1の給紙トレイ11の内部には、大サイズの用紙を積載する場合に用いられる略U字形の補助トレイ72が出没自在に収容されている。補助トレイ72については後で詳細に説明する。
【0033】
第2の給紙トレイ3aには、用紙P1Bの側縁を揃える一対のサイドフェンス13,13が設けられており、一方のサイドフェンス13には、用紙P1Bの残量を検知するセンサ15が設けられている。また、第2の給紙トレイ3aには、引き出された補助トレイ72の上下(昇降)通過を許容する開口部3b,3bが形成されている。
また、第2の給紙トレイ3aには、積載された用紙P1Bを一括して第1用紙収容部4に移送する用紙移送手段としてのエンドフェンス14と、該エンドフェンス14を駆動する図示しない駆動手段が設けられている。
第2の給紙トレイ3aの下面には、第2の給紙トレイ3a上の用紙P1Bの有無を検知する用紙有無検知センサ16が設けられており、その検知片は第2の給紙トレイ3aの積載面上に突出している。また、第1の給紙トレイ11と第2の給紙トレイ3aの間には、用紙の有無を検知する用紙検知手段18が設けられている。
【0034】
図12に示すように、ピックアップローラ6は、フィードローラ7の回転軸に一端部を回転可能に支持されたアーム74に保持されており、図示しないスプリングにより下方向に付勢されている。給紙ユニットが給紙装置本体にセットされたときはスプリングの付勢力により2点鎖線で示す最下方位置に落ち込む。逆に給紙ユニットが給紙装置本体から引き出されたときは、用紙P1Aや第1の給紙トレイ11と干渉しないようにスプリング圧に抗して2点鎖線で示す最上方位置に位置するようになっている。
給紙待機時には、第1の給紙トレイ11上に積載された用紙P1Aは該第1の給紙トレイ11によって最上部の用紙P1Aが所定の高さに保持されるように持ち上げられる。この際、ピックアップローラ6は、実線で示すように、最下方位置から用紙P1Aにより若干持ち上げられ、所望の圧力(給紙圧)によって用紙P1Aに当接する。
【0035】
図13に示すように、用紙検知手段18は、サイドフェンス13に水平面で回転可能に支持された用紙検知レバー18aと、該用紙検知レバー18aによりオン・オフされるフォトセンサ18bを有しており、用紙検知レバー18aは図示しないバネにより常時用紙積載領域側へ突出するようになっている。図13(a)は、用紙P1A、P1Bが正常にセットされた状態を示しており、この状態では用紙P1Aと用紙P1Bの間には空間が存在し、用紙検知レバー18aは回動しないので、フォトセンサ18bはOFFの状態を維持する。
用紙P1A、用紙P1Bの何れかのセットが正常でない場合、例えば用紙P1Bが第1用紙収容部4側へずれて積載された場合、図13(b)に示すように、用紙検知レバー18aは退避する。これによりフォトセンサ18bはONする。フォトセンサ18bのオン信号を受けた場合、図示しない制御手段は孔版印刷機30の図示しない操作パネルの液晶表示部等の表示手段を介して、セット異常を表示するようになっている。
【0036】
ピックアップローラ6の近傍に設けられた上記ぺーパーエンド検知センサにより、第1の給紙トレイ11に積載された用紙P1Aが全て給紙されて無くなったことが検知されると、図14に示すように、第1の給紙トレイ11は下限位置へ向けて下降する。ここでの下限位置は、図15に示すように、第1の給紙トレイ11の積載面が第2の給紙トレイ3aよりも若干下方になる位置である。換言すれば、第2の給紙トレイ3aに積載された用紙P1Bを第1の給紙トレイ11に移送する場合に、用紙P1Bが境界部を円滑に移動し、且つ、段差によるズレを生じない位置である。
用紙有無検知センサ16の検知情報に基づいて第2の給紙トレイ3a上に用紙P1Bが存在すると判断された場合、制御手段はエンドフェンス14を第1の給紙トレイ11側へ移動させる。エンドフェンス14の移動により、用紙P1Bは第1の給紙トレイ11上に移送される。エンドフェンス14が移動する場合、用紙検知手段18の用紙検知レバー18aは図示しないアクチュエータにより用紙の搬送路外に退避するようになっている。
【0037】
エンドフェンス14による用紙P1Bの移送が完了した後、第1の給紙トレイ11が用紙P1Aが積載されていたときと同様に最上部の用紙P1Bが所定の高さに保持されるように上昇する。ピックアップローラ6は最上の用紙P1Bと所定の圧力をもって接し、給紙待機状態となる。エンドフェンス14は第2用紙収容部5の左側のホームポジションへ戻される。
図16に示すように、第2用紙収容部5に用紙が無い場合には、エンドフェンス14は動作せず、制御手段は操作パネルの液晶表示部等の表示手段を介して用紙無しを表示する。
この表示を受けて第1用紙収容部4及び第2用紙収容部5、又はいずれか一方に比較的小サイズの用紙、例えばA4サイズの用紙がセットされる。セット後の給紙動作は上述した通りである。
【0038】
以上はタンデム式の本来の使用形態であるが、第1用紙収容部4と第2用紙収容部5に跨がって大サイズの用紙を積載する使用形態を以下に説明する。
図1は、第1の給紙トレイ11から補助トレイ72を引き出して大サイズの用紙、例えばA3サイズの用紙P2を積載する場合を示している。図1(b)に示すように、補助トレイ72は第1の給紙トレイ11の下限位置で引き出されており、第2の給紙トレイ3aの下面において第2の給紙トレイ3aの積載領域にオーバーラップした状態で延びている。
この状態で用紙P2を第1の給紙トレイ11に積載しても用紙P2の略左半分は補助トレイ72には載らず、第2の給紙トレイ3a上に載る。大サイズの用紙P2をセットした場合、セット後、操作パネル等により用紙サイズ変更情報の入力を行う。用紙P2をセットした場合第1用紙収容部4と第2用紙収容部5に跨がるので、用紙検知手段18は用紙有りを検知することになるが、用紙サイズ変更情報の入力がなされた場合には制御手段はセット異常と判断しないようになっている。
【0039】
図2に示すように、第1の給紙トレイ11が、最上部の用紙P2が所定の高さに保持されるように上昇する。補助トレイ72は第2の給紙トレイ3aの開口部3b,3bを通過するので、第2の給紙トレイ3aに載っていた略左半分は補助トレイ72に支持されて上昇する。すなわち、補助トレイ72は第1の給紙トレイ11の延長部として機能する。給紙動作は上述した小サイズ用紙の場合と同様である。
【0040】
補助トレイ72は、図3に示すように、第1の給紙トレイ11の矩形穴としてのガイドレール11bをスライドするように設けられており、オペレータの手によって略水平に引き出される。図4は、補助トレイ72が第1の給紙トレイ11内に収容されている状態の平面図である。
本実施形態では、図5に示すように、補助トレイ72の補助トレイの引き出し時に、用紙サイズの区別が感覚的にできるように、第1の給紙トレイ11との間の係合によるクリック感が存在するように構成されている。すなわち、ガイドレール11bの側面11cには弾性変形可能な凸部11dが一体に形成されており、補助トレイ72の対応側面には、凸部11dが係合する凹部72aが用紙の定型サイズに対応して複数形成されている。
【0041】
補助トレイ72を第1の給紙トレイ11に完全に収容されている状態から引き出すと、先ずLTTサイズに対応した凹部72aに凸部11dが弾性係合し、クリック感(スナップ係合感)が生じる。オペレータはこのクリック感により引き出し量がLTTの用紙サイズに対応していることを認識し、積載しようとする用紙のサイズがLTTである場合には、この最初のクリック感が生じたところで引き出しを止めれば、補助トレイ72はLTTサイズの用紙に対して適正な引き出し量となる。A4T、LG、B4、A3のサイズにおいても同様である。引き出し量がゼロの場合には積載対象はA4Yサイズとなる。凸部11dと凹部72aは逆態様で形成しても同様のクリック感を得ることができる。
【0042】
また、図6に示すように、補助トレイ72の反対側には、補助トレイ72の引き出し量を検知する多回転抵抗方式の引き出し量検知手段76が設けられており(図5では省略)、検知された抵抗値は制御手段へ出力される。
制御手段のROMには抵抗値と用紙サイズとの関係データが予め記憶されており、制御手段は、図7に示すように、出力された抵抗値Vに基づいて補助トレイ72の引き出し量を用紙サイズに変換する。
用紙サイズが検知されたら、制御手段はホームポジションに位置するエンドフェンス14を判断された用紙サイズ、すなわち積載される用紙のサイズに対応して適正位置に移動する。適正位置とは、用紙の給紙方向の位置ズレを防止できるエンドフェンス機能が得られる位置である。又は、逆に、用紙サイズ変更情報に基づいてエンドフェンス14を適正位置に移動してもよい。補助トレイ72の引き出し量又は引き出し量に対応した用紙サイズの検知は、第1の給紙トレイ11内に個別にセンサを設けて検知してもよく、あるいは第1の給紙トレイ11に設けた1つのセンサで補助トレイ72の定型サイズ位置のマークを読み取る方式としてもよい。
大サイズの用紙を積載した後に用紙サイズ変更情報の入力を行うが、この用紙サイズ変更情報の入力を引き出し量検知手段76等の検知に基づいて、自動入力するようにしてもよい。この場合には用紙サイズ変更情報の入力をする手間を要しない利点がある。
【0043】
昇降駆動手段12の駆動モータ12aの容量は、第1の給紙トレイ11に小サイズの用紙が積載される場合のみに対応して設定されている。上述のように、第2の給紙トレイ3aは固定されていて第1の給紙トレイ11に合わせて上昇しないので、例えばA3サイズの用紙を積載する場合にA4サイズの用紙の場合と同等の枚数を積載した場合、重量が2倍となり、駆動モータ12aの負荷トルクを超えることになる。もちろん、大サイズの用紙を満載して駆動できる大トルクのモータを用いてもよい。
本実施形態では、駆動モータ12aをそのまま使用するために、すなわち駆動モータ12aの負荷トルクを略一定にするために、補助トレイ72の使用時には第1の給紙トレイ11への用紙積載量を制限するようにしている。
【0044】
具体的には、第1の給紙トレイ11の下限位置を上方に設定する。図8は、A3サイズの用紙を積載する場合を示しており、この場合の下限位置DL1は第1の給紙トレイ11の上下ストロークの略中間位置であり、A4サイズの約半分の枚数しか積載できない位置である。
図9は、B4サイズの用紙を積載する場合を示しており、この場合の下限位置DL2は、A3サイズの用紙の約1.3倍の枚数しか積載できない位置である。すなわち、補助トレイ72の引き出し量に応じて第1の給紙トレイ11への用紙積載制限量が変えられる。
これらの下限位置は、個別にセンサを設けて検知してもよく、一旦最下限位置(A4サイズ用紙に対応した下限位置)に戻した後駆動モータ12aのステップ数を管理して位置決めしてもよい。
【0045】
大サイズ用紙積載時の第1の給紙トレイ11の下限位置設定は制御手段により自動的になされる。この場合、引き出し量検知手段76等が補助トレイの使用状態を検知する手段として機能し、引き出し量検知手段76等が動作した場合、制御手段は補助トレイ72が引き出されたと判断し、引き出し量又は検知された用紙サイズに基づいて第1の給紙トレイ11を所定の下限位置に移動させる。
第1の給紙トレイ11の下限位置を複数設けずに、大サイズの用紙を積載する場合には操作パネルの液晶表示部等の表示手段を介して小サイズの用紙の積載量よりも少ない量(例えば半分)を積載するように表示して駆動モータ12aの容量を維持するようにしてもよい。
また、補助トレイ72が使用状態にないときに大サイズ用紙への用紙サイズ変更情報の入力がなされた場合には、制御手段は操作パネルの液晶表示部等の表示手段を介して警告を行うようにしてもよい。
【0046】
本実施形態では、第2の給紙トレイ3aに用紙が存在するときは補助トレイ72の使用を禁止するようにしている。
補助トレイ72が引き出された状態で、第1の給紙トレイ11に用紙が無く、第2用紙収容部5に小サイズの用紙が積載されている場合、第1の給紙トレイ11が上昇すると駆動モータ12aへの過負荷が懸念される。
本実施形態における補助トレイ72は上述のように略水平に引き出す構成であるので、第2の給紙トレイ3aに用紙が積載されて存在する場合、該用紙と干渉するために必然的に引き出しができなくなる。
但し、第2の給紙トレイ3aに用紙が存在する場合でも、第1の給紙トレイ11が最下限位置になく、補助トレイ72の引き出し位置が該用紙の上面より高い位置にある場合には補助トレイ72の引き出しが可能である。
このため、補助トレイ72が引き出された状態で、第1の給紙トレイ11に用紙が無く、第2の給紙トレイ3aに用紙が存在する場合には、制御手段は昇降駆動手段12を動作させず、操作パネルの液晶表示部等の表示手段を介して用紙再セット要を表示する。
第2の給紙トレイ3aに用紙が存在する場合、例えば「補助トレイは使用できません」という旨の警告を行ってもよい。
また、大サイズの用紙を積載する前に操作パネル等で用紙サイズを設定する手順とし、用紙サイズが設定されたとき、用紙有無検知センサ16により第2の給紙トレイ3aに用紙有りが検知された場合、「補助トレイは使用できません」という旨の警告を行うようにしてもよい。
【0047】
また、補助トレイ72の使用時には、第2の給紙トレイ3aへの小サイズの用紙積載を禁止するようにしてもよい。このケースでも上記と同様の懸念が考えられるので、補助トレイ72の使用が引き出し量検知手段76等で検知された場合、操作パネルの液晶表示部等の表示手段を介して、例えば「第2の給紙トレイには用紙を積載できません」という旨の警告を行う。
補助トレイ72の構成や取付方によっては、上述のように第1の給紙トレイ11の最下限位置にて引き出せないケースが予測されるので、第1の給紙トレイ11を手動で昇降できるようにし、補助トレイ72を任意の位置で引き出せるようにしてもよい。
また、給紙ユニットを給紙装置本体から引き出すときに第1の給紙トレイ11が自動で降下するようなことが生じると引き出されていた補助トレイ72が用紙や他の部材と干渉して破損する危険性があるので、例えば引き出し動作に連動して動作するスイッチを設け、該スイッチによって昇降駆動手段12を動作させないようにしてもよい。
【0048】
大サイズの用紙(例えばA3)を使用した後に小サイズの用紙(例えばA3)を使用する場合には、補助トレイ72を第1の給紙トレイ11内に収納した後、操作パネル等において用紙サイズ変更情報の入力を行う。
【0049】
上記実施形態では補助トレイ72を略水平に引き出す構成としたが、図17に示すように、軸S1を中心に垂直方向に回転させて略水平に倒す門形の補助トレイ78としてもよく、図18に示すように、軸S2を中心にして略水平に回転させて引き出す補助トレイ80としてもよい。
これらの補助トレイ78,80においても上記実施形態と同様の機能を得ることができ、且つ、引き出しに関する以外の同様の設定を行うことができる。
上記各実施形態では、構成の簡易化、低コスト化の観点から補助トレイ72を手動で引き出す構成としたが、操作パネル等により設定された用紙サイズ情報に基づいて自動で使用状態にするようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】
請求項1又は22記載の発明によれば、複数の用紙を積載収容可能であり且つ昇降可能な第1の給紙トレイと、第1の給紙トレイを昇降させる昇降駆動手段と、第1の給紙トレイから用紙を1枚ずつ給送する給紙手段と、複数の用紙を積載収容可能であり第1の給紙トレイに対して並列に設けらた第2の給紙トレイと、第1の給紙トレイと第2の給紙トレイが略水平の状態で第2の給紙トレイに積載された用紙を第1の給紙トレイへ移送する用紙移送手段と、第1の給紙トレイに出没自在に設けられ第1の給紙トレイから突出した状態で第2の給紙トレイの用紙積載領域に延びる補助トレイを有している構成としたので、第2の給紙トレイの昇降駆動手段を不要にでき、装置の小型化、軽量化、これに伴う低コスト化、制御の簡易化、メンテナンスの容易化及び低コスト化を実現できる。
【0051】
請求項2又は22記載の発明によれば、補助トレイを、第2の給紙トレイ側へ略水平に引き出す構成としたので、小スペースで大サイズ用紙対応の構成を得ることができる。
【0052】
請求項3又は22記載の発明によれば、第2の給紙トレイに、引き出された補助トレイの上下通過を許容する開口部が形成されている構成としたので、第1の給紙トレイの最下限位置においても補助トレイを引き出すことができる。
【0053】
請求項4又は22記載の発明によれば、補助トレイの引き出し時に、第1の給紙トレイとの間の係合による用紙サイズを区別するためのクリック感が存在する構成としたので、用紙サイズに適正な引き出し量を手動操作で容易に得ることができる。
【0054】
請求項5又は22記載の発明によれば、補助トレイの引き出し量を検知する引き出し量検知手段を有している構成としたので、用紙サイズの判断等の自動化を行うことができる。
【0055】
請求項6又は22記載の発明によれば、引き出し量検知手段により検知された引き出し量に応じて用紙移送手段の位置を自動的にエンドフェンスとしての適正位置に変える構成としたので、積載された用紙の位置ずれを防止できる。
【0056】
請求項7又は22記載の発明によれば、第1の給紙トレイと第2の給紙トレイの間に用紙の有無を検知する用紙検知手段を有し、第1の給紙トレイと第2の給紙トレイに個別に小サイズの用紙が積載される場合に該用紙検知手段により用紙有りと検知されたときには用紙のセット異常とし、補助トレイを使用して第1の給紙トレイに大サイズの用紙が積載されて該用紙検知手段により検知されたとき、用紙サイズ変更情報の入力がなされた場合にはセット異常としない構成としたので、小サイズの用紙のセット不良を迅速に検知できる状態で大サイズ用紙の積載構成を形成できる。
【0057】
請求項8又は22記載の発明によれば、補助トレイの使用状態を検知する手段を有し、該補助トレイが使用状態にないときに大サイズ用紙への用紙サイズ変更情報の入力がなされた場合には警告を行う構成としたので、補助トレイを使用状態にしないまま大サイズの用紙を積載することを防止できる。
【0058】
請求項9又は22記載の発明によれば、補助トレイの使用時には第1の給紙トレイへの用紙積載量を制限する構成としたので、小サイズ用紙対応の駆動源をそのまま使用でき、容量の大きい駆動源を設けることによるコスト高を防止できる。
【0059】
請求項10又は22記載の発明によれば、用紙積載量を制限することが、第1の給紙トレイの下限位置を上方に設定することによりなされる構成としたので、簡単な構成により用紙積載量を確実に制限することができる。
【0060】
請求項11又は22記載の発明によれば、補助トレイの引き出し量に応じて第1の給紙トレイへの用紙積載制限量を変える構成としたので、昇降駆動手段の過負荷を確実に防止することができる。
【0061】
請求項12又は22記載の発明によれば、補助トレイが、垂直方向に回転させて略水平に倒す構成である構成としたので、簡単な構成で大サイズ用紙の積載構成を形成できる。
【0062】
請求項13又は22記載の発明によれば、補助トレイを、略水平に回転させて引き出す構成としたので、簡単な構成で大サイズ用紙の積載構成を形成できる。
【0063】
請求項14又は22記載の発明によれば、第1の給紙トレイと第2の給紙トレイの間に用紙の有無を検知する用紙検知手段を有し、第1の給紙トレイと第2の給紙トレイに個別に小サイズの用紙が積載される場合に該用紙検知手段により用紙有りと検知されたときには用紙のセット異常とし、補助トレイを使用して第1の給紙トレイに大サイズの用紙が積載されて該用紙検知手段により検知されたとき、用紙サイズ変更情報の入力がなされた場合にはセット異常としない構成としたので、小サイズの用紙のセット不良を迅速に検知できる状態で大サイズ用紙の積載構成を形成できる。
【0064】
請求項15又は22記載の発明によれば、補助トレイの使用状態を検知する手段を有し、該補助トレイが使用状態にないときに大サイズ用紙への用紙サイズ変更情報の入力がなされた場合には警告を行う構成としたので、補助トレイを使用状態にしないまま大サイズの用紙を積載することを防止できる。
【0065】
請求項16又は22記載の発明によれば、補助トレイの使用時には第1の給紙トレイへの用紙積載量を制限する構成としたので、小サイズ用紙対応の駆動源をそのまま使用でき、容量の大きい駆動源を設けることによるコスト高を防止できる。
【0066】
請求項17又は22記載の発明によれば、用紙積載量を制限することが、第1の給紙トレイの下限位置を上方に設定することによりなされる構成としたので、簡単な構成により用紙積載量を確実に制限することができる。
【0067】
請求項18又は22記載の発明によれば、補助トレイの使用時には、第2の給紙トレイへの用紙積載を禁止する構成としたので、昇降駆動手段の過負荷を確実に防止できる。
【0068】
請求項19又は22記載の発明によれば、第2の給紙トレイに用紙が存在するときは補助トレイの使用を禁止する構成としたので、昇降駆動手段の過負荷を確実に防止できる。
【0069】
請求項20又は22記載の発明によれば、第1の給紙トレイが手動で昇降可能である構成としたので、補助トレイの設定を容易にすることができる。
【0070】
請求項21又は22記載の発明によれば、少なくとも第1の給紙トレイと、昇降駆動手段と、第2の給紙トレイが装置本体に対して着脱自在なユニットとして一体化され、該ユニットを装置本体から引き出すときに第1の給紙トレイが自動的に下降しないように設けられている構成としたので、給紙ユニットの引き出しにおける補助トレイの破損等の事故を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における給紙装置を示す図で、(a)は概要平面図、(b)は概要正面図である。
【図2】補助トレイを引き出して大サイズの用紙を積載した状態で第1の給紙トレイを給紙位置まで上昇させた状態の概要正面図である。
【図3】補助トレイの引き出し構成を示す斜視図である。
【図4】補助トレイを収納し、用紙を積載しない状態の概要平面図である。
【図5】クリック感を出すための補助トレイと第1の給紙トレイとの係合構成を示す概要平面図である。
【図6】引き出し量検知手段を示す概要平面図である。
【図7】引き出し量検知手段の検知結果に基づくエンドフェンス制御のフローチャートである。
【図8】用紙サイズ(A3)に対応した第1の給紙トレイの下限位置を示す概要正面図である。
【図9】用紙サイズに(B4)対応した第1の給紙トレイの下限位置を示す概要正面図である。
【図10】画像形成装置としての孔版印刷機の概要正面図である。
【図11】小サイズの用紙を使用した場合の図で、(a)は概要平面図、(b)は概要正面図である。
【図12】給紙手段を示す概要正面図である。
【図13】用紙検知手段を示す図で、(a)は非動作時の概要平面図、(b)は動作時の概要平面図である。
【図14】小サイズの用紙を使用した場合で、第1の給紙トレイ上の用紙が無くなって該第1の給紙トレイが下限位置に戻る状態を示す概要正面図である。
【図15】第2の給紙トレイに積載された用紙を第1の給紙トレイに移送した状態を示す概要正面図である。
【図16】第1の給紙トレイ及び第2の給紙トレイの用紙が無くなった状態を示す概要正面図である。
【図17】他の実施形態における概要平面図である。
【図18】他の実施形態における概要平面図である。
【符号の説明】
3a 第2の給紙トレイ
3b,3b 開口部
11 第1の給紙トレイ
14 用紙移送手段としてのエンドフェンス
70 給紙手段
72 補助トレイ
76 引き出し量検知手段
Claims (22)
- 複数の用紙を積載収容可能であり且つ昇降可能な第1の給紙トレイと、第1の給紙トレイを昇降させる昇降駆動手段と、第1の給紙トレイから用紙を1枚ずつ給送する給紙手段と、複数の用紙を積載収容可能であり第1の給紙トレイに対して並列に固定して設けらた第2の給紙トレイと、第1の給紙トレイと第2の給紙トレイが略水平の状態で第2の給紙トレイに積載された用紙を第1の給紙トレイへ移送する用紙移送手段と、第1の給紙トレイに出没自在に設けられ第1の給紙トレイから突出した状態で第2の給紙トレイの用紙積載領域に延びる補助トレイを有していることを特徴とする給紙装置。
- 請求項1記載の給紙装置において、
上記補助トレイが、第2の給紙トレイ側へ略水平に引き出す構成であることを特徴とする給紙装置。 - 請求項2記載の給紙装置において、
第2の給紙トレイに、引き出された上記補助トレイの上下通過を許容する開口部が形成されていることを特徴とする給紙装置。 - 請求項2又は3記載の給紙装置において、
上記補助トレイの引き出し時に、第1の給紙トレイとの間の係合による用紙サイズを区別するためのクリック感が存在することを特徴とする給紙装置。 - 請求項2又は3記載の給紙装置において、
上記補助トレイの引き出し量を検知する引き出し量検知手段を有していることを特徴とする給紙装置。 - 請求項5記載の給紙装置において、
上記引き出し量検知手段により検知された引き出し量に応じて上記用紙移送手段の位置を自動的にエンドフェンスとしての適正位置に変えることを特徴とする給紙装置。 - 請求項1乃至6のうちの一つに記載の給紙装置において、
第1の給紙トレイと第2の給紙トレイの間に用紙の有無を検知する用紙検知手段を有し、第1の給紙トレイと第2の給紙トレイに個別に小サイズの用紙が積載される場合に該用紙検知手段により用紙有りと検知されたときには用紙のセット異常とし、上記補助トレイを使用して第1の給紙トレイに大サイズの用紙が積載されて該用紙検知手段により検知されたとき、用紙サイズ変更情報の入力がなされた場合にはセット異常としないことを特徴とする給紙装置。 - 請求項7記載の給紙装置において、
上記補助トレイの使用状態を検知する手段を有し、該補助トレイが使用状態にないときに大サイズ用紙への用紙サイズ変更情報の入力がなされた場合には警告を行うことを特徴とする給紙装置。 - 請求項1乃至8のうちの一つに記載の給紙装置において、
上記補助トレイの使用時には第1の給紙トレイへの用紙積載量を制限することを特徴とする給紙装置。 - 請求項9記載の給紙装置において、
用紙積載量を制限することが、第1の給紙トレイの下限位置を上方に設定することによりなされることを特徴とする給紙装置。 - 請求項9又は10記載の給紙装置において、
上記補助トレイの引き出し量に応じて第1の給紙トレイへの用紙積載制限量を変えることを特徴とする給紙装置。 - 請求項1記載の給紙装置において、
上記補助トレイが、垂直方向に回転させて略水平に倒す構成であることを特徴とする給紙装置。 - 請求項1記載の給紙装置において、
上記補助トレイが、略水平に回転させて引き出す構成であることを特徴とする給紙装置。 - 請求項12又は13記載の給紙装置において、
第1の給紙トレイと第2の給紙トレイの間に用紙の有無を検知する用紙検知手段を有し、第1の給紙トレイと第2の給紙トレイに個別に小サイズの用紙が積載される場合に該用紙検知手段により用紙有りと検知されたときには用紙のセット異常とし、上記補助トレイを使用して第1の給紙トレイに大サイズの用紙が積載されて該用紙検知手段により検知されたとき、用紙サイズ変更情報の入力がなされた場合にはセット異常としないことを特徴とする給紙装置。 - 請求項14記載の給紙装置において、
上記補助トレイの使用状態を検知する手段を有し、該補助トレイが使用状態にないときに大サイズ用紙への用紙サイズ変更情報の入力がなされた場合には警告を行うことを特徴とする給紙装置。 - 請求項12乃至15のうちの一つに記載の給紙装置において、
上記補助トレイの使用時には第1の給紙トレイへの用紙積載量を制限することを特徴とする給紙装置。 - 請求項16記載の給紙装置において、
用紙積載量を制限することが、第1の給紙トレイの下限位置を上方に設定することによりなされることを特徴とする給紙装置。 - 請求項1乃至17のうちの一つに記載の給紙装置において、
上記補助トレイの使用時には、第2の給紙トレイへの用紙積載を禁止することを特徴とする給紙装置。 - 請求項1乃至17のうちの一つに記載の給紙装置において、
第2の給紙トレイに用紙が存在するときは上記補助トレイの使用を禁止することを特徴とする給紙装置。 - 請求項1乃至19のうちの一つに記載の給紙装置において、
第1の給紙トレイが手動で昇降可能であることを特徴とする給紙装置。 - 請求項1乃至20のうちの一つに記載の給紙装置において、
少なくとも第1の給紙トレイと、上記昇降駆動手段と、第2の給紙トレイが装置本体に対して着脱自在なユニットとして一体化され、該ユニットを装置本体から引き出すときに第1の給紙トレイが自動的に下降しないように設けられていることを特徴とする給紙装置。 - 給紙装置から1枚ずつ給送された用紙に画像を形成する画像形成装置において、
上記給紙装置が請求項1乃至21のうちの一つに記載のものであることを特徴とする画像形成装置。
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