JP2002316732A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP2002316732A
JP2002316732A JP2001122329A JP2001122329A JP2002316732A JP 2002316732 A JP2002316732 A JP 2002316732A JP 2001122329 A JP2001122329 A JP 2001122329A JP 2001122329 A JP2001122329 A JP 2001122329A JP 2002316732 A JP2002316732 A JP 2002316732A
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JP2001122329A
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English (en)
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Yoshiaki Watanabe
嘉昭 渡邉
Atsushi Yoshida
敦 吉田
Tetsuo Uchida
徹雄 内田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積載板への用紙補給を、煩雑な操作を行う必
要がなく常に安定して簡便に行うことができる給紙装置
を提供する。 【解決手段】 用紙検知センサ62により用紙無しと検
知された後の積載板2に用紙Pを補給する場合、その積
載板2を昇降時の最下位置よりも高い位置となる用紙補
給位置に昇降機構4における駆動モータ43aの回転動
力により停止保持させるための、昇降用電流よりも小さ
い保持用電流を当該駆動モータ43aに印加する昇降制
御装置6を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積載板に積載され
る用紙を最上位の用紙から順次送り出して所定の給紙先
に供給する給紙装置に係り、特に、用紙に画像を形成す
る複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機等に代表さ
れる画像形成装置に好適に使用される給紙装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の画像形成装置に使
用される給紙装置としては、積載板に積載される用紙を
最上位の用紙から順次送り出して供給するタイプのもの
が知られている。
【0003】この種の給紙装置では、積載板を昇降可能
に支持したうえで、その給紙に際しては、積載板に積載
されている用紙の最上位の用紙が給紙開始位置に保持さ
れるように積載板を所要量ずつ上昇させながら給紙を行
うようになっている。一方、その積載板への用紙の補給
に際しては、通常、積載板を最下位置に下降させたうえ
で、その最下位置にある積載板上に所要の枚数の用紙を
積載して補給するようになっている。
【0004】ところで、このような給紙装置にあって
は、その用紙の補給作業が案外やりにくいという課題が
ある。
【0005】例えば、積載板上に3000枚以上の用紙
を積載することができる給紙装置では、最下位置にある
積載板上に用紙を補給する際、その積載板に積載する用
紙の位置決めを行うためのガイド部材が300mmを超
えるような高さで積載板の脇に存在しているため、その
ガイド部材が障害となって補給作業がやりにくいのであ
る。また、時には、補給する用紙の角部がガイド部材に
触れて折れ曲がった状態のままで積載板に収容されてし
まうこともある。
【0006】そこで、従来においても、このような用紙
補給時の作業性を向上させる等の目的で、積載板(トレ
イ)を下降させる下降スイッチを設け、その下降スイッ
チを用紙補給時においてユーザが押し続けて操作するこ
とにより積載板を任意の位置に停止させることができる
ように構成した給紙装置が提案されている(特開平4−
361925号公報など)。また、用紙給紙時に、用紙
が積載されていない積載板(トレイ)を又は積載板に用
紙が積載されている場合にはその積載されている用紙の
最上位の用紙を給紙レベルよりも下で近傍の用紙補給レ
ベルに保持するスプリングからなる用紙補給レベル保持
手段を設け、これにより、用紙補給時において積載板を
最下点まで下降させず、スプリングの弾性引張り力で所
定の用紙補給レベルに均衡保持させるように構成した給
紙装置が提案されている(特許第2635879号公
報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな用紙補給時の作業性向上のための対策が採られた給
紙装置にあっても次のような課題がある。
【0008】すなわち、前者の給紙装置では、用紙補給
時に常に下降スイッチを押す操作を行わなければならず
煩わしく、また、任意の位置に停止させた積載板上に所
定枚数の用紙を複数回に分けて補給する場合には、最初
にある程度補給した後に再び下降スイッチを操作して積
載板をさらに下降させる必要があり、より一層煩雑にな
る。また、後者の給紙装置では、積載板がスプリングの
弾性引張り力とのバランス関係で均衡したときに位置が
保持される仕組みであるため、用紙補給時には積載板が
上下方向に変位しやすく、このような不安定な積載板上
に用紙を補給するのはやりにくいのである。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、積載板への用
紙補給を、煩雑な操作を行う必要がなく常に安定して簡
便に行うことができる給紙装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得る本
発明の給紙装置は、積載板に積載される用紙を最上位の
用紙から順次送り出して供給する給紙装置であって、そ
の積載板を昇降可能に支持する支持機構と、この支持機
構により支持される積載板をその積載板に積載されてい
る用紙の最上位の用紙が給紙開始位置に保持されるよう
に駆動モータの回転動力を利用して上昇させる昇降機構
と、前記積載板上の用紙の有無を検知する用紙検知手段
とを備えた給紙装置において、前記用紙検知手段により
用紙無しと検知された後の前記積載板に用紙を補給する
場合、その積載板を昇降時の最下位置よりも高い位置と
なる用紙補給位置に前記昇降機構における駆動モータの
回転動力により停止保持させるための、昇降用電流より
も小さい保持用電流を当該駆動モータに印加する昇降制
御手段を具備することを特徴とするものである。
【0011】このような給紙装置において、用紙が残っ
ている状態の積載板に用紙が補給されるときのことを考
慮すると、上記昇降制御手段は、昇降機構の給紙時にお
ける積載板の上昇動作の実行回数を累積計測し、用紙検
知手段により用紙有りと検知されている間の積載板に用
紙を補給する場合、その補給時における累積回数が規定
回数よりも多いときには前記駆動モータに昇降用電流を
印加して積載板を用紙補給位置に移動させた後に保持用
電流を印加する一方で、その累積回数が規定回数以下で
あるときには前記駆動モータに保持用電流を直ちに印加
するように構成するとよい。
【0012】また、以上のような各給紙装置において
は、必要により、積載板の用紙補給位置から下降する状
態を検知する下降検知手段を設け、かつ、昇降制御手段
は、その下降検知手段が積載板の下降状態を検知した後
に上記保持用電流よりも大きい別の保持用電流を新たに
駆動モータに印加するように構成するとよい。
【0013】これにより、用紙が補給された積載板は、
その補給される用紙の量に応じて下降した後、その別の
(第2の)保持用電流が印加された駆動モータの回転動
力により上記用紙補給位置よりも低い第2の用紙補給位
置に停止保持されることになる。さらに、必要であれ
ば、保持用電流として第3以降の別の保持用電流を予め
複数用意しておくことにより、複数回にわたる用紙補給
が行われる場合に、その1回の補給時ごとに積載板が少
しずつ下降してから停止保持する動作が繰り返されるよ
うになり、この結果、それ以降の各用紙補給作業に適し
た用紙補給位置をその都度確保することができるように
なる。
【0014】また、この場合、上記下降検知手段は、積
載板の下降状態を直接的に検知するものであっても構わ
ないが、より安価に提供できる等の観点からすると、昇
降機構の積載板の下降動作に伴う変動を検知する検知手
段であることが好ましい。このような昇降機構における
下降動作の変動を検知する下降検知手段は、例えば、駆
動モータによる駆動部の回転動作を検知する検知するも
のが使用できる。
【0015】さらに、以上の各給紙装置において、用紙
補給位置は、積載板の昇降時の最上位置にしても構わな
いが、補給する用紙(束)の高さに適応した安定な積載
を確保する観点からは、積載板の昇降時の最上位置より
も低い位置であることが好ましい。この場合、積載板の
最上位置よりも低い用紙補給位置の設定に当たっては、
例えば補給する用紙の包装単位枚数を基準に設定すると
よい。また、積載板の最上位置を用紙補給位置とする場
合には、その積載板に積載する用紙を揃えて位置決めす
るためのガイド部材として、そのガイド部材の上端部が
最上位置にある積載板の積載面から上方に所定量以上突
出するガイド部材を用いるとよい。さらに、上記支持機
構、昇降機構等としては特に制約されるものではなく、
公知の各種方式のものが適宜選択使用される。昇降機構
としては、積載板を水平状態で昇降させる方式のもの
や、積載板を傾斜させた状態で昇降させる方式のものが
使用できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0017】[実施の形態1]図1及び図2は本発明の
実施の形態1に係る給紙装置を示すものであり、図1は
その正面側の一部断面図、図2はその正面側の概要図と
上面側の一部断面図である。この給紙装置は、例えば、
複写機、プリンタ等の画像形成装置における給紙装置と
して使用されるものである。また、この給紙装置は、そ
の給紙先である画像形成装置の本体に一体的に組み込ま
れた状態で使用するか、あるいは、その画像形成装置の
本体とは別個独立した装置であって画像形成装置に連結
接続した状態で使用する構成になっている。
【0018】図中において、符号1は給紙装置の筐体、
2は複数枚の用紙Pを積載する積載板、3は積載板2を
昇降可能に支持する支持機構、4は積載板2をその積載
されている用紙Pの最上位の用紙が給紙開始位置に保持
されるように上昇させるとともに所定の時期に下降させ
るワイヤ吊り下げ方式の昇降機構、5は積載板2上に積
載されている用紙Pの最上位の用紙から1枚ずつ順次送
り出して給紙先に供給する給紙機構である。また、図中
の矢付き1点鎖線Aは、給紙機構5により送り出される
用紙Pの給紙経路及び給紙方向を示す。
【0019】このうち積載板2は、給紙可能な各種サイ
ズの用紙Pを積載することが可能な収容面を有する板状
の部材である。この積載板2は、筐体1に対してガイド
レール(図示省略)等により引き出し可能に取り付けら
れた移動台10上に、支持機構3を介して昇降可能に支
持されている。
【0020】支持機構3は、積載板2の周囲をほぼ取り
囲むような大きさ及び形態からなる支持枠体31を移動
台10上に固定設置し、支持枠体31の相対向する2側
面に上下方向に平行して伸びる2本のガイド孔32をそ
れぞれ開設する一方で、その各ガイド孔32に貫通する
ように差し入れられる突出部21を積載板2の側端部に
形成している。これにより、積載板2は、その各突出部
21が支持枠体31のガイド孔32に差し入れられた状
態で取り付けられ、その各突出部21がガイド孔32に
案内されるようにガイド孔32の長手方向に移動するこ
とにより上下方向に昇降できる仕組みになっている。な
お、ガイド孔32は、積載板2の昇降に必要な量を超え
る長さ寸法で形成されている。積載板2は、ガイド孔3
2の長さ分だけ昇降移動可能であるが、そのガイド孔3
2の上端部側の所定位置を積載板2の最上位置HTと
し、その下端部側の所定位置を積載板2の最下位置HL
としている。
【0021】昇降機構4は、ワイヤ巻取り用プーリ41
に巻きつけたワイヤ42により積載板2を吊り下げるよ
うに支持し、その巻取り用プーリ41を回転駆動装置
(例えば、ステッピングモータ等の駆動モータのみ、又
はその駆動モータとギア回転伝達機構からなる装置な
ど)43からの回転動力を利用して所定の方向に回転さ
せてワイヤ42の繰り出し長さを変化させることによっ
て積載板2をほぼ水平の状態で昇降移動させるようにし
ている。
【0022】この実施の形態では、ワイヤ巻取り用プー
リ41に巻きつけたワイヤ42の一端部を、支持枠体3
1の外周面上端部に取り付けられた固定用プーリ44を
経由させて支持枠体31のガイド孔32から突出してい
る積載体2の各突出部21にそれぞれ固定している。ま
た、ワイヤ巻取り用プーリ41は、支持枠体31の外側
となる移動台10上に軸受け45により回転自在に配置
された回転軸46に固定して取り付けられている。さら
に、その回転軸44の一端部は、移動台10の装置奥側
に設置された回転駆動装置43の駆動軸47と連結され
ている。
【0023】そして、この昇降機構4は、回転駆動装置
43の回転駆動力が回転軸46に伝達されて回転軸46
を所定の方向に回転させることにより、積載板2を昇降
移動させるようになっている。すなわち、積載板2を上
昇させるときには、回転軸46を図中において時計回り
と反対方向Bに回転させる。これにより、ワイヤ巻取り
プーリ41がワイヤ42を巻き取るようになるため、そ
の巻き取られるワイヤ42により積載板2が吊り上げら
れるようにして上昇する。一方、積載板2を下降させる
ときには、回転軸46を図中において時計回りと同じ方
向Cに回転させる。これにより、ワイヤ巻取りプーリ4
1がワイヤ42を繰り出すようになるため、その繰り出
されるワイヤ42により積載板2が吊り下げられるよう
にして下降する。特に、この昇降機構4は、給紙時にお
いて、積載板2に積載されている用紙Pの最上位の用紙
が給紙開始位置に保持されるように積載板2を少しずつ
上昇させる。
【0024】給紙機構5は、下記の各構成部品が給紙ユ
ニットフレーム50に搭載されて筐体1側に取り付けら
れているものであり、給紙時になると積載板2上に積載
されている上位の用紙Pの表面に圧接して用紙Pを繰り
出す上下移動可能なピックアップロール(ナジャーロー
ル)51と、ピックアップロール51によって複数枚重
なりあった状態で送り出された用紙Pを1枚ずつ捌いて
送り出すリタードロール対52(送りロール52aと、
トルクリミッタ付の捌きロール52b)と、リタードロ
ール対52によって1枚ずつ送られる用紙Pを送り出す
送出ロール対53とで構成されている。また、この給紙
機構5におけるピックアップロール51は、積載板2の
上昇時に、その積載されている用紙Pの最上位にある用
紙により持ち上げられ、所定の給紙開始位置まで持ち上
げられると、その位置まで持ち上げられた状態が検知セ
ンサ(図示省略)により検知され、その検知信号が回転
駆動装置43の制御部にフィードバックされて駆動が停
止され、もって、その積載板2の上昇も停止するように
なっている。なお、この給紙機構5は、移動体10側に
取り付けても構わない。
【0025】また、この給紙装置においては、積載板2
に積載される用紙Pのサイズや収納向きに応じて給紙時
の基準位置となる給紙基準面に押し当てて位置決めをす
るためのサイドガイド25やエンドガイド26などが併
設されている。
【0026】この実施形成では、用紙Pの側端部用の給
紙基準面27が支持枠体31の内側面部に形成されてい
る。また、支持枠体31の給紙機構5が配置されている
内側面部には、用紙Pの給紙開始側用の給紙基準面(図
示省略)が形成されている。サイドガイド25やエンド
ガイド26は、積載板2に開設されたスライド孔28,
29を貫通して移動台10上に移動可能に取り付けられ
ている。すなわち、サイドガイド25は用紙Pを側端部
用の給紙基準面27に押し付けることができるように移
動し、また、エンドガイド26は用紙Pを給紙開始側用
の給紙基準面に押し付けることができるように移動し得
るようになっている。ちなみに、サイドガイド25やエ
ンドガイド26は、図4に示すように、積載板2が最上
位置にあるときにおいては、その上端部25a,26a
はいずれも積載板2の用紙積載面(上面)2aよりも所
定の寸法d(例えば20〜30mm)だけ突出する状態
となるように構成されている。
【0027】また、上記積載板2、支持機構3及び昇降
機構4については、その積載板2上に用紙Pを補給する
ときなどにおいて、図2や図3に示すように、移動台1
0上に載った状態で筐体1からその外部に引き出され
る。これにより、積載板2が筐体1の外に露出した状態
となるため、その積載板2に用紙Pを補給することが可
能となる。
【0028】そして、この給紙装置においては、図5等
に示すように、昇降機構4(実際には回転駆動装置4
3)の動作を主に制御する昇降制御装置(コントロー
ラ)6が設けられている。
【0029】この昇降制御装置6は、マイクロコンピュ
ータ等にて構成されているものであり、給紙装置側に配
置してもよいが、通常は給紙装置による給紙を受けるた
めに連結される画像形成装置の制御装置に組み込まれて
作動するように構成される。この制御装置6には、基本
的に、積載板2上の用紙Pの有無を検知する用紙検知セ
ンサ61と、積載板2に積載されている用紙Pの最上位
にある用紙が給紙開始位置(高さ)にあるか否かを検知
する給紙レベル検知センサ62と、積載板2等を搭載す
る移動台(以下、単に「トレイ」とも称す)10の引き
出し動作の有無を検知する引出し検知センサ63と、回
転駆動装置43の駆動モータ43aに駆動電流を供給す
る電源装置48と、給紙装置の操作及び動作等に関する
必要な情報(メッセージなど)を表示する液晶パネル等
の表示装置7とが接続されている。そして、この制御装
置6は、その記憶装置に格納された所定の制御プログラ
ムに基づいて、後述するような給紙動作および補給動作
時の各制御を行うようになっている。
【0030】ここで、用紙検知センサ61と給紙レベル
検知センサ62は、そのいずれも給紙機構5の給紙ユニ
ットフレーム50に取り付けられている。
【0031】用紙検知センサ61は、発光素子及び受光
素子を備えた光学式のセンサで構成されたものであり、
例えば、発光素子から積載板2に開設された開口部(例
えば、前記サイドガイド25が貫通されるガイド孔28
を利用してもよい)にむけて検出光を出射し、その検出
光を光路進行先となる移動台10に配置された受光素子
に受光させるようになっている。そして、積載板2に用
紙Pが有るときには、その検出光が用紙Pに遮断されて
OFF状態となることにより「用紙有り」と検知し、積
載板2に用紙Pが無いときには、その検出光が受光素子
に受光されてON状態となることにより「用紙無し」と
検知するように構成されている。
【0032】一方、給紙レベル検知センサ62は、給紙
機構5のピックアップロール51の上下移動に伴って上
下する被検知アーム(図示省略)と、この被検知アーム
の上下移動時の状態を検知する発光素子及び受光素子を
備えた光学式のセンサとで構成されたものである。そし
て、この検知センサ62は、ピックアップロール51が
上昇移動する積載板2上の用紙Pに所定の高さまで持ち
上げられると、被検知アームにより発光素子から受光素
子にむけて発する検出光が遮断されてOFF状態となる
ことにより「給紙レベルにある」と検出し、また、積載
板2上の用紙Pが給紙により少なくなるか又は無くなる
と、その用紙の積載量の減少につれてピックアップロー
ル51が下降して被検知アームによる検出光の遮断がな
くなり、その検出光が受光素子に受光されてON状態と
なることにより「給紙レベルにない」と検出するように
構成されている。
【0033】また、引出し検知センサ63は、図3等に
示すように、筐体1の奥側で移動台10の引出し動作を
検知する部位に配置されている。この引出し検知センサ
63は、発光素子及び受光素子を備えた光学式のセンサ
で構成されたものであり、移動台10が筐体1内に完全
に押し込まれている状態では、発光素子から受光素子に
むけて発する検出光が移動台10の一部(被検知部)に
遮断されてOFF状態となることにより「非引出し状
態」と検出し、移動台10が筐体1から引き出される
と、その検出光が移動台10の一部により遮断されず受
光素子に受光されてON状態となることにより「引出し
状態」と検出するように構成されている。
【0034】さらに、電源装置48は、回転駆動装置4
3の駆動モータ43aに対して所定の駆動電流Iを供給
するものである。特に、この実施の形態における電源装
置48では、駆動電流Iとして、給紙時や用紙補給時に
おいて積載板2を昇降させるときには最大電流の昇降用
電流IAを供給(印加)し、また、用紙補給時において
後述するように積載板2をその最上位置よりも低い(例
えば用紙P500枚分の厚さ程度、約55mm)となる
用紙補給位置に停止保持させるときには昇降用電流IA
よりも小さい所定の保持用電流I1を切り換えて供給す
るように構成されている。保持用電流I1については、
約600枚(=500枚+100枚)までの用紙Pを積
載しても積載板2を用紙補給位置に停止保持し続けるこ
とができる駆動モータ43aの回転動力が得られる電流
値に設定している。
【0035】次に、この給紙装置の動作について説明す
る。
【0036】はじめに、給紙動作について説明する。ま
ず、給紙時になると、電源装置48から昇降用電流IA
が供給されて昇降機構4の回転駆動装置43がワイヤ巻
取りプーリ41を反時計回り方向Bに回転させることに
より、積載板2を、その最下位置HLから、その積載さ
れている用紙Pの最上位の用紙が給紙開始位置に達する
まで上昇させる。このときの積載板2の上昇動作は、支
持機構3のガイド孔32にそって上昇移動し、また、そ
の最上位の用紙が給紙機構5のピックアップロール51
を所定量持ち上げたことが前記した給紙レベル検知セン
サ62で検知された時点で停止する。
【0037】この状態になった時点で給紙機構5による
給紙動作が開始される。すなわち、用紙Pの上位にある
用紙が、給紙機構5のピックアップロール51により繰
り出されてリタードロール対52で1枚ずつ分離するよ
うに捌かれた後、用紙Pが1枚ずつ送出ロール対53に
より画像形成装置等の給紙先に送り出される。
【0038】また、この給紙時においては、給紙動作に
より積載板2上の用紙Pが少なくなると、その用紙Pの
最上位の低下に追従して給紙機構5のピックアップロー
ル51が下降しはじめ、遂には給紙レベル検知センサ6
2により「給紙レベルにない」と検知される。この給紙
レベル検知センサ62による「給紙レベルにない」との
検知がされる度に、積載板2に積載されている用紙Pの
最上位の用紙が給紙開始位置に達しているように積載板
2が昇降機構4により随時上昇させられる。
【0039】続いて、用紙補給時の動作について図6〜
8等を参照しながら説明する。ここでは、積載板2上に
用紙が1枚も残っていない場合について例示する。
【0040】まず、前述したような給紙動作等により積
載板2上の用紙Pがなくなると、用紙検知センサ61に
より「用紙なし」と検知され(ステップS10)、これ
により昇降制御装置6では、用紙補給をユーザに促すよ
うなメッセージなどを表示装置7に表示する(S1
1)。次いで、このメッセージの表示を見たユーザが用
紙補給を行うために積載板2を含むトレイ10を引き出
すと、引出し検知センサ63により「引出し状態」と検
知される(S12)。また、このように用紙なしの検知
が行われてトレイ10が引出しされる時点までは、図8
に示すように、その空の積載板2はその最上位置HTに
ある。
【0041】次いで、昇降制御装置6では、このトレイ
10の引出しがなされると、図7に示すように所定の予
備時間t0(例えばチャタリング回避のための時間:1
00msec程度)が経過した後に、電源装置48から
回転駆動装置43の駆動モータ43aに昇降用電流IA
を所定の下降駆動時間T1が経過するまで供給して駆動
させる(S13,S14)。これにより、空の積載板2
は、その最上位置HTから用紙補給位置HMまで下降す
る。この実施の形態では、用紙補給位置HMについて、
積載板2の最上位置HTから、500枚の用紙積載高さ
を少し上回る高さ分に相当する距離(約55mm)だけ
低い位置に設定している。したがって、下降駆動時間T
1については、その用紙補給位置HMまでの距離を積載
板2が下降する際に要する時間に設定している。
【0042】そして、この下降駆動時間T1が経過する
と、電源装置48から駆動モータ43aに供給する駆動
電流が昇降用電流IAから保持用電流I1に変更され(S
15)、その保持用電流I1で駆動モータ43aが駆動
する(S16)。これにより、駆動モータ43aは回転
しないものの、積載板2を吊り上げた状態で停止保持さ
せることが可能な回転動力をワイヤ巻上げプーリ41を
介してワイヤ42に伝え続けるようになる。この結果、
トレイ引出し後の積載板2は、図8に示すように用紙補
給位置HMで停止保持された状態におかることになる。
【0043】このようにして、用紙補給前には、積載板
2が最下位置HLよりも高い位置の適度な用紙補給位置
HMにあるため、積載板2が最下位置HLにあるときに
比べて、その積載板2への用紙Pの補給がしやくなる。
また、この用紙補給に際しては、その積載板2が自動的
に下降移動して用紙補給位置HMに停止しているため、
積載板2を下降させるための特別な操作を別途行う必要
がない。
【0044】次いで、この用紙補給位置HMにある積載
板2上に例えばパッケージ単位に相当する250枚又は
500枚程度の用紙P1を積載して補給した場合には、
その補給された用紙P1に対する重力が積載板2に加算
されても、保持用電流I1で駆動する駆動モータ43a
による保持力の方が勝るため、その用紙P1が積載され
た積載板2は用紙補給位置HMに止まり続ける。これに
より、用紙補給時に積載板2が動かないため、その補給
作業がやりやすい。また、この場合にはさらに新たな用
紙の補給が可能である。
【0045】しかし、その積載板2に対して合計で例え
ば最大許容積載枚数に匹敵する600枚を超えるような
多量の用紙P2が補給されると、駆動モータ43aの保
持力で積載板2を用紙補給位置HMに停止保持させてお
くことができなくなる。この結果、その用紙P2が補給
された積載板2は、図8に示すように前記保持力を受け
つつ最下位置HLまで下降することになる。
【0046】次いで、この用紙補給が終了すると、積載
板2を含むトレイ10は、再び筐体1内に押し込まれ
る。これにより、そのトレイ10の押し込みにより引出
し状態が解除されると、引出し検知センサ62で「非引
出し状態」と検知される(S17)。この結果、昇降制
御装置6では、電源装置48からの駆動電流の供給を止
めて駆動モータ43aの駆動を停止するとともに(S1
8)、表示装置7における前記メッセージの表示を解除
する(S19)。
【0047】以上のように、この補給装置では、特に積
載板2等を昇降させるためなどの煩わしい操作を行うこ
ともなく用紙の補給作業を簡便に行うことができ、補給
した用紙Pの端部が折れ曲がった状態で積載されること
もない。これにより、用紙補給後における給紙も正確に
かつ安定して行うことが可能となる。
【0048】[実施の形態2]図9は、本発明の実施の
形態2に係る給紙装置の用紙補給時における制御内容を
示すものである。この給紙装置は、積載板2に用紙Pが
残っている状態で用紙補給がなされる場合の制御動作を
実行できるような機能を追加した以外は実施の形態1に
係る給紙装置と同じ構成からなるものである。このた
め、実施の形態1に係る給紙装置と共通する構成部分に
は同じ符号を付し、その説明については省略し、以下
に、その異なる点についてのみ説明することとする。
【0049】すなわち、この給紙装置では、積載板2に
用紙Pが残っている状態で用紙補給が行われようとする
場合に、昇降制御装置6が図9に示すような制御動作を
実行するように構成されている。その制御動作の概略
は、用紙補給前における積載板2に残っている用紙Pの
量、ひいては積載板2の現在位置を判別し、そのときの
積載板2の用紙補給位置HMへの移動の要否を決定して
対処するものである。なお、用紙Pが残っている積載板
2への用紙補給が行われる場合とは、主に用紙検知セン
サ61による「用紙なし」との検知がされていない段階
で、ユーザがその積載板2を含むトレイ10を引き出
し、給紙途中で用紙Pがなくなって作業(画像形成動作
など)が中断してしまうという事態を未然に防ぐため、
予め用紙Pを追加補給して満杯状態にしておくような場
合である。
【0050】この実施の形態では、用紙Pが残っている
積載板2の位置の判別を、昇降機構4の給紙時における
積載板2の上昇動作の実行回数を累積計測し、その累積
回数Nを閾値である規定回数Zと対比して予測判別する
ようにしている。そして、積載板上昇動作の実行回数の
累積計測については、昇降制御装置6において昇降機構
4による積載板2の上昇動作の実行回数を累積カウント
することにより行うように構成している。実際には、給
紙レベル検知センサ62による「給紙レベルにない」と
の検知した後に積載板2を上昇させた回数を累積カウン
トしている。
【0051】これは、まず、昇降機構4による積載板2
の上昇動作が、図10に示すように積載板2の最下位置
HLから給紙開始位置(給紙レベル検知センサ62が給
紙レベルにあると検知するときの位置)までの離間距離
をn等分したときの単位距離Xに相当する距離分だけ実
行されていることから、上昇動作の実行回数と積載板2
の位置(高さ)とがほぼ比例した関係にあり、その実行
回数の累積回数から積載板2の位置が予測できることに
基づいて行うようにしたものである。また、これは、昇
降機構4による積載板2の上昇動作が、前述したように
給紙レベル検知センサ62による「給紙レベルにない」
との検知結果に基づいて実行されることに基づいて行う
ようにしたものである。
【0052】そして、その規定回数Zについては、積載
板2の最下位置HLから用紙補給位置HMまでの距離を
前記単位距離Xで割ったときの整数値:Z1としてい
る。ちなみに、図10におけるTnは、積載板2の最下
位置HLから給紙開始位置までの積載板2の上昇所要時
間であり、予め設定されている。
【0053】そしてまた、昇降制御装置6では、図9に
示すように、前記の累積回数Nが規定回数Z1よりも多
いか否かを判断し、その累積回数Nが規定回数Z1より
も多いと判断したときには積載板2が用紙補給位置HM
以上の高さにあるとみなすとともに用紙の残量も少なく
用紙補給の必要成が高いとみなして積層板2の用紙補給
位置HMへの移動を実行し、反対に、その累積回数Nが
規定回数Z1以下であると判断したときには積載板2が
用紙補給位置HMよりも低い位置にあるとみなすととも
に用紙の残量も多く用紙補給の必要性が低いとみなして
積層板2の用紙補給位置HMへの移動を行わないように
設定している。
【0054】次に、この給紙装置の用紙補給時の動作に
ついて図9〜13等を参照しながら説明する。
【0055】はじめに、この用紙Pが残っている積載板
2への用紙補給は、実施の形態1の場合(図6)のよう
な用紙検知センサ61による「用紙なし」の検知(S2
0)やその検知結果による表示装置7へのメッセージ表
示(S21)が行われることなく、用紙P3が残った積
載板2を含むトレイ10の引出し動作という「割り込
み」動作によって開始される(S22)。
【0056】このトレイ10の引出し動作が引出し検知
センサ63により「引出し状態」と検知されると、昇降
制御装置6では、給紙時における積載板2の上昇動作の
累積回数Nが規定回数Z1よりも多いか否かの判断を行
う(S24)。
【0057】ステップS24において、累積回数N1
規定回数Z1よりも多いと判断されたときには、図12
に示すように積載板2が用紙補給位置HM以上の高さに
あって用紙P3の残量が少ないとみなし、図11a等に
示すように所定の予備時間t0が経過した後に、電源装
置48から回転駆動装置43の駆動モータ43aに昇降
用電流IAを所定の下降駆動時間TXが経過するまで供給
して駆動させる(S25,S26)。このときの下降駆
動時間TXは、累積回数N1と規定回数Z1との差分(=
1−Z1)に相当する時間とすればよい。これにより、
用紙P3が残る積載板2は、その累積回数N1分の上昇
位置から用紙補給位置HMまで下降する。
【0058】そして、この下降駆動時間TXが経過する
と、電源装置48から駆動モータ43aに供給する駆動
電流が昇降用電流IAから保持用電流I1に変更され(S
27)、その保持用電流I1で駆動モータ43aが駆動
する(S28)。これにより、駆動モータ43aは回転
しないものの、積載板2を吊り上げた状態で停止保持さ
せることが可能な回転動力をワイヤ巻上げプーリ41を
介してワイヤ42に伝え続けるようになる。この結果、
トレイ引出し後の積載板2は、図12に示すように用紙
補給位置HMで停止保持された状態におかることにな
る。
【0059】これにより、積載板2に用紙P3が残って
いるような場合であっても、用紙補給前には、その積載
板2が適度な用紙補給位置HMにあるとともに実際の用
紙補給位置の高さが残っている用紙P3の高さ分だけ加
算されることになるため、実施の形態1の場合と同様又
はそれ以上に、その積載板2への用紙P4の補給がしや
くなる(図12)。そして、実施の形態1の場合と同様
に、その用紙P3が残っている積載板2に対して合計枚
数が例えば最大許容積載枚数に匹敵する600枚を超え
るような量の用紙P4が追加補給されると、駆動モータ
43aの保持力で積載板2を用紙補給位置HMに停止保
持させておくことができなくなる結果、その用紙P3+
P4を積載する積載板2は、図12に示すように前記保
持力を受けつつ下降する。
【0060】次いで、この用紙補給が終了して積載板2
を含むトレイ10が再び筐体1内に押し込まれると、こ
れ以降は実施の形態1の場合(図6のステップS17〜
19)と同様に、引出し検知センサ62で「非引出し状
態」が検知され(S29)、この結果、電源装置48か
らの駆動電流の供給が止められて駆動モータ43aの駆
動が停止するとともに(S30)、表示装置7における
用紙補強を促すメッセージの表示が解除される(S3
1)。
【0061】一方、ステップS24において、累積回数
2が規定回数Z1よりも多いと判断されたときには、図
13に示すように積載板2が用紙補給位置HM以上の高
さにあって用紙P5の残量が多いとみなし、積載板2の
用紙補給位置HMへの移動は行わず、図11b等に示す
ように所定の予備時間T0が経過した後に、電源装置4
8から回転駆動装置43の駆動モータ43aに保持用電
流I1を直ちに供給し、その保持用電流I1で駆動モータ
43aを駆動させる(S28)。
【0062】これにより、積載板2に比較的多量の用紙
P5が残っているような場合であっても、用紙補給前に
は、その積載板2上に残っている用紙P5の最上面が用
紙補給に適した高さ(少なくとも用紙補給位置HMより
も高い位置)にあるため、実施の形態1の場合と同様又
はそれ以上に、その積載板2への用紙P6の追加補給が
しやくなる(図13)。そして、実施の形態1の場合と
同様に、その用紙P5が残っている積載板2に対して合
計枚数が例えば最大許容積載枚数に匹敵する600枚を
超えるような量の用紙P6が追加補給されると、駆動モ
ータ43aの保持力で積載板2を用紙補給位置HMに停
止保持させておくことができなくなる結果、その用紙P
5+P6を積載する積載板2は、図13に示すように前
記保持力を受けつつ下降する。なお、この場合には、残
っている用紙P5の残量が比較的多いため、必要でなけ
れば新たな用紙P6の追加補給をしなくともよい。
【0063】次いで、この用紙補給が終了して積載板2
を含むトレイ10が再び筐体1内に押し込まれると、こ
れ以降は前記の場合(図9のステップS29〜31)と
同様に、引出し検知センサ62で「非引出し状態」が検
知された後、電源装置48からの駆動電流の供給が止め
られて駆動モータ43aの駆動が停止するとともに、表
示装置7における用紙補強を促すメッセージの表示が解
除される。
【0064】[実施の形態3]図14は、本発明の実施
の形態3に係る給紙装置の用紙補給時における制御内容
を示すものである。
【0065】この給紙装置は、用紙補給が複数回に分け
て行われる場合の制御動作を実行できるような機能を追
加した以外は実施の形態1に係る給紙装置と同じ構成か
らなるものである。また、この給紙装置においても、実
施の形態2に係る給紙装置の場合と同様に、積載板2に
用紙Pが残っている状態で用紙補給がなされる場合の制
御動作を実行できるように機能についても付加されてい
る。このため、実施の形態1、2に係る給紙装置と共通
する構成部分には同じ符号を付し、その説明については
省略し、以下に、その異なる点についてのみ説明するこ
ととする。
【0066】すなわち、この給紙装置では、昇降制御装
置6が図14に示すような制御動作を実行するように構
成されている。その制御動作の概略は、用紙補給時にお
いて積載板2が用紙補給位置HMから下降する状態を検
知し、その下降が検知された後にその積載板2を再び停
止保持させるように対処するものである。
【0067】この実施の形態では、積載板2が用紙補給
位置HMから下降する状態の検知を、図15に示すよう
に、ワイヤ巻取りプーリ41が取り付けられている回転
軸46と連結されている回転駆動装置43の駆動軸47
の回転状態を検知する下降検知センサ8を用いて行って
いる。下降検知センサ8は、回転駆動装置43の駆動軸
47に取り付けられる、外周端の一部に切欠部81が形
成された被検出円盤82と、その被検出円盤82の切欠
部81の通過を光学的に検知する、発光素子と受光素子
を備えた光学系センサ83とで構成されている。また、
この下降検知センサ8は、昇降制御装置6に接続されて
いる(図5参照)。
【0068】そして、昇降制御装置6では、図14に示
すように、用紙補給時に電源装置48から回転駆動装置
43の駆動モータ43aに保持用電流I1を供給した後
に積載板2が用紙の補給により下降する状態を下降検知
センサ8で検知し、その下降を検知した時点で、電源装
置48から駆動モータ43aに供給する保持用電流Iを
前記第1の保持用電流I1よりも大きい第2の保持用電
流I2に変更して供給するように設定している。
【0069】次に、この給紙装置の用紙補給時の動作に
ついて図14〜17等を参照しながら説明する。
【0070】はじめに、用紙補給前の積載板2に用紙P
が1枚も残っていない場合を例にして説明する。まず、
給紙動作等により積載板2上の用紙Pがなくなると、実
施の形態1の場合(図6のステップS10〜16)と同
様の動作が実行される。
【0071】すなわち、用紙検知センサ61により「用
紙なし」と検知され(ステップS40)、しかる後に、
用紙補給をユーザに促すようなメッセージなどが表示装
置7に表示される(S41)。次いで、用紙補給を行う
ために積載板2を含むトレイ10が引き出ると、引出し
検知センサ63により「引出し状態」と検知される(S
42)。続いて、積載板2の上昇動作の実行回数Nが規
定回数Z1よりも大きいか否かが判断されるが(S4
3)、ここでは積載板2に用紙Pが残っていないため必
ず実行回数Nが規定回数Z1よりも大きいと判断され
る。次いで、図16に示すように所定の予備時間t0
経過した後に、電源装置48から回転駆動装置43の駆
動モータ43aに昇降用電流IAが所定の下降駆動時間
X(ここではT1)が経過するまで供給して駆動させる
(S44,S45)。これにより、空の積載板2は、そ
の最上位置HTから用紙補給位置HMまで下降する。
【0072】この下降駆動時間T1が経過すると、電源
装置48から駆動モータ43aに供給する駆動電流が昇
降用電流IAから保持用電流I1に変更され(S46)、
その保持用電流I1で駆動モータ43aが駆動する(S
47)。これにより、駆動モータ43aは回転しないも
のの、積載板2を吊り上げた状態で停止保持させること
が可能な回転動力をワイヤ巻上げプーリ41を介してワ
イヤ42に伝え続けるようになる。この結果、トレイ引
出し後の積載板2は、図17に示すように用紙補給位置
HMで停止保持された状態におかることになる。したが
って、このように用紙補給位置HMに移動された積載板
2に対して用紙P7の補給は、実施の形態1の場合と同
様にスムーズに行われることとなる。
【0073】そして、この用紙補給において、積載板2
に対して合計で例えば最大許容積載枚数に匹敵する60
0枚を超えるような多量の用紙P7が補給されると、駆
動モータ43aの保持力で積載板2を用紙補給位置HM
に停止保持させておくことができなくなるため、その用
紙P7が補給された積載板2が図17に示すように前記
保持力を受けつつ下降する。
【0074】この用紙P7が補給された積載板2の下降
により、回転軸46が回転して回転駆動装置43の駆動
軸47も回転するため、その駆動軸47に取り付けられ
ている下降検知センサ8の被検知円盤82も同時に回転
し、これにより、図16に示すように被検知円盤82に
ある切欠部81の通過が検知される(S48)。
【0075】このようにして下降検知センサ8により
「下降あり」と検知されると、昇降制御装置6では、電
源装置48から駆動モータ43aに供給する駆動電流が
第1の昇降用電流I1から第2の保持用電流I2変更され
(S49)、その第2の保持用電流I2で駆動モータ4
3aが駆動する(S50)。これにより、駆動モータ4
3aは回転しないものの、用紙P7が積載された積載板
2を吊り上げた状態で停止保持させることが可能な回転
動力をワイヤ巻上げプーリ41を介してワイヤ42に伝
え続けるようになる。この結果、1回目の用紙補給が行
われた後の積載板2は、図17に示すように用紙補給位
置HMで停止保持された状態におかることになる。
【0076】これにより、積載板2に1回目の用紙補給
が行われた後であっても、2回目の用紙補給前には、そ
の積載板2上に積載されている用紙P7の最上面が用紙
補給に適した高さの第2の用紙補給位置(用紙補給位置
HMの近傍位置)にあるため、2回目の用紙P8の追加
補給がやりやすくなる(図17)。そして、この1回目
の用紙P7が補給されている積載板2に対する合計枚数
が例えば1200枚を超えるような量の用紙P8が追加
補給されると、第2の保持用電流I2による駆駆動モー
タ43aの保持力でも積載板2を第2の用紙補給位置に
停止保持させておくことができなくなる結果、その用紙
P7+P8を積載する積載板2は、図17に示すように
前記保持力を受けつつ下降する。
【0077】次いで、このような2回に分割した用紙補
給が終了して積載板2を含むトレイ10が再び筐体1内
に押し込まれると、これ以降は実施の形態1の場合(図
6のステップS17〜19)と同様に、引出し検知セン
サ62で「非引出し状態」が検知され(S29)、この
結果、電源装置48からの駆動電流の供給が止められて
駆動モータ43aの駆動が停止するとともに(S3
0)、表示装置7における用紙補強を促すメッセージの
表示が解除される(S31)。
【0078】次に、用紙補給前の積載板2に用紙Pが残
っている場合を例にして説明する。まず、この場合に
は、割り込み動作により用紙が残っている積載板2を含
むトレイ10が引き出され、実施の形態2の場合(図9
のステップS23〜28)と同様の動作が実行される。
【0079】すなわち、トレイ10の引出し動作が引出
し検知センサ63により「引出し状態」と検知された後
(S42)、給紙時における積載板2の上昇動作の累積
回数Nが規定回数Z1よりも多いか否かの判断が行われ
る(S43)。このステップS43において、累積回数
1が規定回数Z1よりも多いと判断されたときには、前
述した通りのステップS44〜47の各動作が同様に繰
り返される。一方、ステップS43において、累積回数
2が規定回数Z1よりも多いと判断されたときには、所
定の予備時間t0が経過した後に電源装置48から回転
駆動装置43の駆動モータ43aに保持用電流I1を直
ちに供給し、その保持用電流I1で駆動モータ43aを
駆動させる(S47,S48)。
【0080】これ以降は、前述した通りのステップS4
8〜53の各動作が同様に繰り返される。これにより、
用紙P3が残っている積載板2に対して2回に分割した
用紙補給が行われるような場合であっても、その各用紙
補給時毎に積載板2が第1の用紙補給位置と第2の用紙
補給位置にそれぞれ移動して停止保持されるため、その
各用紙補給とも同様にやりやすくなる(図17)。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の給紙装置
によれば、積載板への用紙の補給を、煩雑な操作を行う
必要がなく常に安定して簡便に行うことができる。ま
た、用紙が残っている積載板への用紙補給も同様にして
常に安定して簡便に行うことができる。特に、大容量の
給紙装置に適用すると有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る給紙装置の要部を示す正
面側の一部断面図。
【図2】 (a)は図1の給紙装置の要部を示す正面側
の概要図、(b)は図1の給紙装置の要部を示す上面側
の一部断面図。
【図3】 図1の給紙装置において積載板などを引き出
した状態を示す上面側の説明図。
【図4】 積載板と各ガイドとの高さ関係を示す説明
図。
【図5】 昇降機構の制御系の構成を示す概要図。
【図6】 用紙補給時の制御動作を示すフローチャー
ト。
【図7】 用紙補給時の主な動作状態を示すタイミング
チャート。
【図8】 用紙補給時における積載板の遷移状態を示す
説明図。
【図9】 実施の形態2に係る給紙装置による用紙補給
時の制御動作を示すフローチャート。
【図10】 積載板の上昇動作の構成を示す説明図。
【図11】 (a)は用紙残量が比較的少ない積載板へ
の用紙補給時における主な動作状態を示すタイミングチ
ャート、(b)は用紙残量が比較的多い積載板への用紙
補給時における主な動作状態を示すタイミングチャー
ト。
【図12】 用紙残量が比較的少ない積載板への用紙補
給時における積載板の遷移状態を示す説明図。
【図13】 用紙残量が比較的多い積載板への用紙補給
時における積載板の遷移状態を示す説明図。
【図14】 実施の形態3に係る給紙装置による用紙補
給時の制御動作を示すフローチャート。
【図15】 下降検知センサの構成を示す側面図及び一
部拡大図。
【図16】 用紙補給時の主な動作状態を示すタイミン
グチャート。
【図17】 用紙補給時における積載板の遷移状態を示
す説明図。
【符号の説明】
2…積載板、3…支持機構、4…昇降機構、6…昇降制
御装置(昇降制御手段)、8…下降検知センサ(下降検
知手段)、43a…駆動モータ、61…用紙検知センサ
(用紙検知手段)、P…用紙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 徹雄 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 3F343 FA02 FB02 FB04 FC18 FC30 GA01 GB01 GC01 GD01 HA17 HD16 KB03 LA04 LA14 MA03 MA09 MA23 MA24 MA32 MA48 MB04 MB09 MC05 MC19 MC20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積載板に積載される用紙を最上位の用紙
    から順次送り出して供給する給紙装置であって、その積
    載板を昇降可能に支持する支持機構と、この支持機構に
    より支持される積載板をその積載板に積載されている用
    紙の最上位の用紙が給紙開始位置に保持されるように駆
    動モータの回転動力を利用して上昇させる昇降機構と、
    前記積載板上の用紙の有無を検知する用紙検知手段とを
    備えた給紙装置において、 前記用紙検知手段により用紙無しと検知された後の前記
    積載板に用紙を補給する場合、その積載板を昇降時の最
    下位置よりも高い位置となる用紙補給位置に前記昇降機
    構における駆動モータの回転動力により停止保持させる
    ための、昇降用電流よりも小さい保持用電流を当該駆動
    モータに印加する昇降制御手段を具備することを特徴と
    する給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記昇降制御手段は、前記昇降機構の給
    紙時における積載板の上昇動作の実行回数を累積計測
    し、 前記用紙検知手段により用紙有りと検知されている間の
    前記積載板に用紙を補給する場合、その補給時における
    累積回数が規定回数よりも多いときには前記駆動モータ
    に昇降用電流を印加して積載板を用紙補給位置に移動さ
    せた後に保持用電流を印加する一方で、その累積回数が
    規定回数以下であるときには前記駆動モータに保持用電
    流を直ちに印加する請求項1に記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記積載板の用紙補給位置から下降する
    状態を検知する下降検知手段を設け、 かつ、前記昇降制御手段は、その下降検知手段が積載板
    の下降状態を検知した後に前記保持用電流よりも大きい
    別の保持用電流を新たに駆動モータに印加する請求項1
    又は2に記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記下降検知手段が前記昇降機構におけ
    る積載板の下降動作に伴う変動を検知する検知手段であ
    る請求項3に記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記用紙補給位置が、積載板の昇降時の
    最上位置よりも低い位置である請求項1〜4のいずれか
    に記載の給紙装置。
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