JPH08259010A - 画像形成装置における給紙装置 - Google Patents

画像形成装置における給紙装置

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JPH08259010A
JPH08259010A JP6141095A JP6141095A JPH08259010A JP H08259010 A JPH08259010 A JP H08259010A JP 6141095 A JP6141095 A JP 6141095A JP 6141095 A JP6141095 A JP 6141095A JP H08259010 A JPH08259010 A JP H08259010A
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仁 木村
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壮伸 鎌田
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義之 荒関
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の大型化を来さない簡素な機構・構造
で、かつ、給紙コロの上部にLCT給紙時のための空間
を必要とせず、さらにカセット装着時には多枚数給紙台
の上昇を禁止して、カセット装着時に、誤って多枚数給
紙台の上昇により画像形成装置等が破損することを防止
する。 【構成】 可動フレーム18内で昇降可能であるサイド
フェンス対20a,20bと、サイドフェンス対20
a,20bを昇降可能に支持していて、かつ、用紙幅方
向Yに移動可能に支持する枠体28等を有し、カセット
有無検知センサ91が給紙カセット39の装着を検知し
たときは、カセットトレイ昇降駆動装置40をして用紙
積載板41を上昇させると共に、トレイ昇降駆動装置1
0の駆動を禁止し、カセット有無検知センサ91が給紙
カセット39の装着を検知しないときには、トレイ昇降
駆動装置10をして給紙トレイ7を上昇させる制御手段
60とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、印刷機、ファ
クシミリ、プリンタ等の画像形成装置に画像形成すべき
用紙を供給する給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷機のような画像形成装置では、
同一サイズの印刷用の用紙を用いて、連続的に、かつ、
大量に複写物を印刷することがあり、大容量の給紙装置
を用いることがある。ところが、大容量給紙装置装着時
でも異なったサイズの用紙に印刷を行いたいときもあ
り、割込みカセット付きの大容量給紙装置が望ましい。
割込みカセットを持つ給紙装置の例としては、実公昭6
1−36517号、特公平4−33691号公報に記載
されたものなどがあるが、これらは割込みカセットにも
専用の給紙機構を設けなければならず、コストが高い上
に、各給紙部からの用紙搬送経路が複雑で搬送ジャム等
を発生しやすいというデメリットがある。
【0003】これら種々のデメリットを解消するため
に、例えば特開平6−271104、同6−27111
8、同6−271120号公報記載の技術が提案されて
いる。これらの技術を用いた給紙装置は、多数枚給紙と
カセット給紙とを選択できる割込みカセット(給紙カセ
ット)式の大容量給紙装置であって、同一のピックアッ
プローラ(給紙手段としての給紙コロ)で給紙を行うよ
うになっている。さらに詳しく述べると、これらの給紙
装置は、給紙ユニットの上面に割込みカセットを設置す
ることが可能であり、カセットからの給紙時には給紙に
必要な昇降動作を行う給紙ユニットと、給紙ユニットと
共に上下動する際に給紙コロを避けて通過可能な切欠き
部を有する第一の給紙台としてのカセット台と、給紙ユ
ニット内で独立して昇降可能な第二の給紙台としての多
数枚給紙台(給紙トレイ…以下、「LCT」と略記する
ときがある)とを有し、給紙ユニットとLCTとを同一
のフレーム内部でそれぞれ別々の昇降駆動機構で上下動
させるようになっていて、LCT使用時には、給紙ユニ
ットの上面が単一の給紙コロ部を逃げて、給紙ユニット
の上面が給紙コロ部の上方に位置するようにして、LC
Tからの給紙を可能とする構成となっている。このよう
な割込みカセット式の大容量給紙装置にあっては、単一
の給紙機構及び用紙搬送経路の下で、確かに、多枚数給
紙台からと割込みカセットとからの選択的な給紙は可能
であり、前述のデメリットは略解消することができる。
【0004】また、前述した特開平6−271104、
同6−271118及び同6−271120号公報に記
載された技術においては、単一の給紙部を用いて、割込
みカセットでの給紙を行うので、カセット装着時と多枚
数給紙台使用時で、モードが簡単に切り替えられて、し
かも互いの動作が干渉して、装置が破損したりするのを
防止する必要がある。また、カセット使用と多枚数給紙
台使用の切り替えには、機械的動作が必要となるので、
切り替え時、給紙開始までの待ち時間が少なくなるよう
な工夫も要求される。これらに対応した例としては、特
開平6−271124,同6−271125号公報等記
載の技術が提案されている。特開平6−271124号
公報記載の給紙装置は、カセットを上面に載置すること
ができ、上下動可能な給紙ユニット、給紙ユニット内で
独立して上下動可能な多枚数給紙台、多枚数給紙台及び
給紙ユニットを上下動させる駆動装置、カセット有無検
知手段、このカセット有無検知手段の信号と電源スイッ
チの信号を入力してモードを設定するモード確定手段等
を有し、カセットの有無によってカセット給紙モード/
多枚数給紙モードの切り替え及び各モードの動作を行
う。また、カセットモード時には、給紙ユニットを上昇
させ、カセットからの給紙が可能な状態とし、多枚数給
紙モード時には、多枚数給紙台を上昇させて多枚数給紙
台から給紙可能な状態とするようになっている。また特
開平6−271125号公報記載の給紙装置は、前記特
開平6−271124号公報記載の給紙装置にさらにカ
バー開閉検知手段を設け、カバー閉状態のとき、カセッ
ト有無検知の信号に基づいて、給紙ユニット又は多枚数
給紙台を昇降させるようにしており、またカセット無し
でカバーが閉じているときには多枚数給紙台を給紙位置
まで上昇させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
前述した特開平6−271104、同6−271118
及び同6−271120号公報に記載された前者の技術
においては、次のような問題点がある。
【0006】カセット給紙を行うために、その内側に
LCTを配置した大きな給紙ユニットが必要であり、ま
たカセット給紙の動作に対応して給紙ユニットを昇降さ
せる駆動機構も必要であるため、この構成により、装置
全体が複雑化、大型化してしまう。
【0007】多枚数給紙台使用時、給紙ユニットの上
部に設けられたカセット台が給紙コロよりも上方に上昇
する構造であるため、給紙コロの上方に、カセット台を
収納するための大きな空間を必要とする。しかし、画像
形成装置が、例えば特開平6−171819号公報等に
示されているような製版機構及び印刷機構が一体となっ
た一般的な事務用孔版印刷機の場合には、孔版印刷機本
体の該当部には通常製版部や排版部等が配置されている
ため、前記したような大きな空間を給紙コロの上方に設
けると、製版部や排版部等を上方に移設しなければなら
ず、この移設により製版部や排版部等の上方に配置され
ている原稿読取ユニットも必然的に上方に移設しなけれ
ばならない。したがって、前記したような大きな空間を
確保することにより、印刷機全体の高さが結果的に高く
なって、孔版印刷機や給紙装置の大型化をきたしたり、
原稿読取ユニットへの原稿セット時の操作性が悪化した
りする。
【0008】また、例えば前述した特開平6−2711
24又は特開平6−271125号公報に記載された後
者の技術においては、次のような問題点がある。 確かに、後者の技術では、前述の要求に対応はできて
はいるが、機構が複雑でコストアップしてしまうという
問題がある。
【0009】また、多枚数給紙台から給紙する際の待
ち時間は少なくて済むが、用紙補給の際に、カセット給
紙モードに設定されているときには、カセットを抜い
て、多枚数給紙モードに切り替えてから多枚数給紙台が
下がってから用紙を補給するという操作が必要となる。
画像形成装置が印刷機、取り分け孔版印刷機の場合に
は、前述のように1枚の原稿から数千枚の印刷物を印刷
するケースも多く、このような場合、多枚数給紙台に積
載すること用紙容量が数千枚(通常、印刷機本体の高さ
がその操作性向上を考慮して1m以内に設定されている
ことが多いことから、3000〜4000枚程度に限定
される)であっても、印刷開始前に用紙が不足していて
補給しなければならないケースが多く、前述の例のよう
に多数枚給紙台上の積載用紙を常に給紙位置に位置させ
ることが、用紙補給性を含めた操作面から必ずしも好ま
しいとは限らず、むしろ、給紙開始までの待ち時間があ
まり長くならない範囲である程度の用紙が簡単に補給す
ることができるように設定されるのが好ましい。
【0010】また、カセットの有無を検知するセンサ
を具備し、そのセンサからのカセット有無検知の信号に
基づいて多枚数給紙台を給紙位置まで上昇させる構成と
なっているが、カセットの装着は使用者が行うためにそ
のセットが不完全となることがあり、カセットを装着し
ているのにもかかわらず、カセット無しの信号が出力さ
れてしまう場合がある。また使用者の手荒な操作により
前記センサを破損させてしまうこともある。このような
場合において、多枚数給紙台が給紙位置まで上昇すると
カセット等の部材が孔版印刷装置内の部材と干渉してし
まい、装置破損を生じるおそれがある。
【0011】また、カセット給紙モードから多枚数給
紙モードに切り替える際、速やかに、かつ、容易にカセ
ットを除去することが可能であり、モード切り替え時の
待ち時間が少ないことも要求されるが、後者の例では、
このような点に関しては考慮されていない。本願発明で
は、前記乃至の問題点を解消するために、後述する
ように、割込みカセット給紙のためにカセット専用の駆
動機構を多枚数給紙台駆動機構と全く別個に設け、機構
の簡素化、小型化を図っているが、このような給紙装置
では、多枚数給紙モードにする際に、カセットを、カセ
ット専用の駆動機構から速やかに、かつ、スムーズに取
り外せるようにすることが要求される。
【0012】したがって、本発明はかかる問題点を解決
するために、以下に述べるような画像形成装置における
給紙装置を提供することを目的とする。
【0013】(1)請求項1及び2記載の発明では、単
一の給紙コロでLCTからと割込みカセットからとの給
紙を選択的に行う、いわゆる大容量給紙装置で、カセッ
ト給紙のための大きな給紙ユニットが不要であって、画
像形成装置及び/又は給紙装置の大型化を来さない簡素
な機構・構造で、かつ、給紙コロの上部にLCT給紙時
のための空間を必要とせず、加えて画像形成装置の高さ
が高くならずに済む大容量給紙装置を実現することがで
き、さらに、このような大容量給紙装置で、カセット装
着時には多枚数給紙台の上昇を禁止して、カセット装着
時に、誤って多枚数給紙台の上昇により画像形成装置等
が破損することを防止する。
【0014】(2)請求項3記載の発明では、請求項1
記載の発明と同様に、単一の給紙コロでLCTからと割
込みカセットからとの給紙を選択的に行う大容量給紙装
置で、カセット給紙のための大きな給紙ユニットが不要
であって、画像形成装置及び/又は給紙装置の大型化を
来さない簡素な機構・構造で、かつ、給紙コロの上部に
LCT給紙時のための空間を必要とせず、加えて画像形
成装置の高さが高くならずに済む大容量給紙装置を実現
することができ、さらに、このような大容量給紙装置
で、カセットの装着が不完全な場合やカセット装着時等
には、多枚数給紙台の昇降を禁止し、誤って多枚数給紙
台の上昇により画像形成装置等が破損することを防止す
る。
【0015】(3)請求項4記載の発明では、前記
(1)の目的に加え、割込みカセットへの切り替え時
に、給紙開始までの待ち時間を短くすることが可能な大
容量給紙装置を実現する。
【0016】(4)請求項5記載の発明では、前記
(1)の目的に加え、カセット給紙モードから多枚数給
紙モードに切り替えるときに、割込みカセットをすみや
かに除去することができて、多枚数給紙モードへの切り
替え時間を短縮することが可能な大容量給紙装置を実現
する。
【0017】(5)請求項6記載の発明では、前記
(1)の目的に加え、割込みカセットを除去する際、カ
セット駆動機構から割込みカセットをショックが少なく
スムーズに取り外せて、その操作性を向上することが可
能な大容量給紙装置を実現する。
【0018】(6)請求項7及び8記載の発明では、前
記(5)の目的に加え、割込みカセットを除去する際、
割込みカセットの操作力を小さくすることができ、か
つ、これを簡単な構成で実現する。
【0019】(7)請求項9記載の発明では、カセット
給紙モードから多枚数給紙モードに切り替える際、割込
みカセットの除去後、多枚数給紙台からの給紙のための
待ち時間を短縮することができ、かつ、多枚数給紙台上
への用紙補給が簡単に行える大容量給紙装置を実現す
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明は、積載された最上位の用
紙を給紙位置で1枚ずつ分離して用紙搬送方向に給送す
る単一の給紙手段を給紙口に備えた画像形成装置におけ
る給紙装置において、前記給紙装置の外枠を形成する匡
体と、前記匡体の内部に設けられ前記用紙搬送方向と直
交する用紙幅方向における前記用紙の両側縁の位置決め
をするための、前記匡体の上部定位置と前記匡体の下部
定位置との間に匡体内で昇降可能である一対のサイドフ
ェンスと、前記サイドフェンスを、前記匡体の上部定位
置と前記匡体の下部定位置との間に昇降可能に支持して
いる枠体と、前記用紙を積載し上昇して前記給紙位置に
臨む上限位置と最も下降した下限位置との間で昇降可能
な給紙トレイと、前記サイドフェンスを、前記上部定位
置と前記下部定位置との間に昇降するフェンス昇降機構
と、前記上限位置と前記下限位置との間に前記給紙トレ
イを移動させるトレイ昇降駆動手段と、前記給紙トレイ
が前記下限位置に下降したときに、前記枠体の上部と前
記給紙手段との間に、複数枚の用紙を収納可能な給紙カ
セットを装着するためのカセット装着空間が形成され、
前記カセット装着空間内に着脱自在に配設される前記給
紙カセットと、前記匡体に設けられた、前記給紙カセッ
トを着脱自在に支持するカセット支持手段と、前記給紙
カセットに収納された前記用紙を積載し前記給紙位置に
臨む前記上限位置と前記上限位置から最も離間したカセ
ット下限位置との間で昇降可能な用紙積載部材と、前記
用紙積載部材を、前記上限位置と前記カセット下限位置
とに選択的に昇降させる用紙積載部材駆動手段と、前記
カセット装着空間内における前記給紙カセットの装着の
有無を検知するカセット有無検知手段と、前記カセット
有無検知手段が前記給紙カセットの装着を検知した場合
には、前記用紙積載部材駆動手段をして前記用紙積載部
材を上昇させると共に、前記トレイ昇降駆動手段の駆動
を禁止し、前記カセット有無検知手段が前記給紙カセッ
トの装着を検知しない場合には、前記トレイ昇降駆動手
段をして前記給紙トレイを上昇させる制御手段とを有す
ることを特徴とする。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置における給紙装置において、前記給紙トレイ
の前記下限位置を検知する下限検知手段を有し、前記制
御手段は、カセット有無検知手段により前記給紙カセッ
トの装着が検知され、かつ、前記下限検知手段により前
記給紙トレイの前記下限位置が検知された場合には、用
紙積載部材駆動手段をして用紙積載部材を上昇させると
共に、前記トレイ昇降駆動手段の駆動を禁止し、一方、
カセット有無検知手段により前記給紙カセットが検知さ
れない場合には、前記トレイ昇降駆動手段をして所定の
時間前記給紙トレイを上昇させた後であって、前記下限
検知手段により前記給紙トレイの前記下限位置が検知さ
れなかったときには前記トレイ昇降駆動手段をして前記
給紙トレイを上昇させ、前記トレイ昇降駆動手段をして
所定の時間前記給紙トレイを上昇させた後であって、前
記下限検知手段により前記給紙トレイの前記下限位置が
検知されたときには前記トレイ昇降駆動手段をして前記
給紙トレイの上昇を停止させることを特徴とする。
【0022】請求項3記載の発明は、積載された最上位
の用紙を給紙位置で1枚ずつ分離して用紙搬送方向に給
送する単一の給紙手段を給紙口に備えた画像形成装置に
おける給紙装置において、前記給紙装置の外枠を形成す
る匡体と、前記匡体の内部に設けられ前記用紙搬送方向
と直交する用紙幅方向における前記用紙の両側縁の位置
決めをするための、前記匡体の上部定位置と前記匡体の
下部定位置との間に匡体内で昇降可能である一対のサイ
ドフェンスと、前記サイドフェンスを、前記匡体の上部
定位置と前記匡体の下部定位置との間に昇降可能に支持
している枠体と、前記用紙を積載し上昇して前記給紙位
置に臨む上限位置と最も下降した下限位置との間で昇降
可能な給紙トレイと、前記サイドフェンスを、前記上部
定位置と前記下部定位置との間に昇降するフェンス昇降
機構と、前記上限位置と前記下限位置との間に前記給紙
トレイを移動させるトレイ昇降駆動手段と、前記給紙ト
レイが前記下限位置に下降したときに、前記枠体の上部
と前記給紙手段との間に、複数枚の用紙を収納可能な給
紙カセットを装着するためのカセット装着空間が形成さ
れ、前記カセット装着空間内に着脱自在に配設される前
記給紙カセットと、前記匡体に設けられた、前記給紙カ
セットを着脱自在に支持するカセット支持手段と、前記
給紙カセットに収納された前記用紙を積載し前記給紙位
置に臨む前記上限位置と前記上限位置から離間したカセ
ット下限位置との間で昇降可能な用紙積載部材と、前記
用紙積載部材を、前記上限位置と前記カセット下限位置
とに選択的に昇降させる用紙積載部材駆動手段と、前記
枠体の下部定位置を検知する枠体下限検知手段と、前記
給紙カセットに収納された前記用紙の有無を検知するカ
セット用紙有無検知手段と、前記枠体下限検知手段が前
記枠体の前記枠体下限位置を検知し、かつ、前記カセッ
ト有無検知手段が前記給紙カセット内の前記用紙を検知
した場合には、前記用紙積載部材駆動手段をして前記用
紙積載部材を上昇させて前記用紙積載部材上の前記用紙
を前記給紙位置で給紙可能にすると共に、前記トレイ昇
降駆動手段の駆動を禁止し、前記枠体下限検知手段が前
記枠体の前記枠体下限位置を検知し、前記カセット用紙
有無検知手段が前記給紙カセット内の前記用紙を検知し
ない場合には、前記トレイ昇降駆動手段をして前記給紙
トレイの昇降を許し、前記トレイ昇降駆動手段をして前
記給紙トレイの昇降動作を一定時間又は前記給紙トレイ
の昇降量を一定量昇降するように駆動しても、前記枠体
下限検知手段による前記枠体の前記枠体下限位置の検知
状態が検知状態から非検知状態に変化しない場合には、
前記トレイ昇降駆動手段をして前記給紙トレイを停止さ
せる制御手段とを有することを特徴とする。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の画像形成装置における給紙装置において、前記カセ
ット装着空間に開口する前記匡体の開口部を覆うように
設けられた、前記給紙カセットの着脱、前記給紙トレイ
及び前記給紙カセットへの用紙の出し入れをするための
開閉自在なカバーと、前記カバーの開閉状態を検知する
カバー開閉検知手段と、前記給紙トレイ上に積載された
最上位の前記用紙又は前記用紙積載部材上に積載された
最上位の前記用紙の位置を検知する上限検知手段とを有
し、前記制御手段は、前記カセット有無検知手段により
前記給紙カセットの装着が検知され、かつ、前記カバー
開閉検知手段により前記カバーの閉状態が検知されてい
る場合には、前記用紙積載部材駆動手段をして前記用紙
積載部材を上昇させて前記用紙積載部材上の前記用紙を
前記給紙位置で給紙可能にすることを特徴とする。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項1又は2記
載の画像形成装置における給紙装置において、前記カセ
ット装着空間に開口する前記匡体の開口部を覆うように
設けられた、前記給紙カセットの着脱、前記給紙トレイ
及び前記給紙カセットへの用紙の出し入れをするための
開閉自在なカバーと、前記カバーの開閉状態を検知する
カバー開閉検知手段と、前記給紙トレイ上に積載された
最上位の前記用紙又は前記用紙積載部材上に積載された
最上位の前記用紙の位置を検知する上限検知手段とを有
し、前記制御手段は、前記カセット有無検知手段により
前記給紙カセットの装着が検知され、かつ、前記カバー
開閉検知手段により前記カバーの開状態が検知されてい
る場合には、前記用紙積載部材駆動手段をして前記用紙
積載部材を下降させることを特徴とする。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項5記載の画
像形成装置における給紙装置において、前記制御手段
は、前記用紙積載部材駆動手段を駆動しての前記用紙積
載部材の下降を、少なくとも前記用紙積載部材が前記カ
セット下限位置に到達するまでさせることを特徴とす
る。
【0026】請求項7記載の発明は、請求項5又は6記
載の画像形成装置における給紙装置において、前記用紙
積載部材駆動手段は、前記匡体に配置された駆動手段
と、前記匡体の内面で、かつ、前記給紙トレイ上に最大
積載された前記用紙との干渉を避ける位置に配置され
た、前記駆動手段の駆動力を前記用紙積載部材に伝達す
る駆動力伝達部材とを有し、前記給紙カセットには、前
記駆動力伝達部材と選択的に係合して前記用紙積載部材
を昇降させる被駆動力伝達部材が配設され、前記駆動力
伝達部材又は前記被駆動力伝達部材の何れか一方に、前
記用紙積載部材を上昇する方向に前記駆動力を伝達し、
前記用紙積載部材を下降する方向に前記駆動力を伝達し
ない緩み方向となるように配設されたワンウェイクラッ
チを具備し、前記制御手段は、前記用紙積載部材駆動手
段を駆動しての前記用紙積載部材の下降を行う場合、少
なくとも前記用紙積載部材が前記上限位置から前記カセ
ット下限位置に到達するまでに必要な時間よりも長い一
定時間、前記用紙積載部材駆動手段をして前記用紙積載
部材を下降させることを特徴とする。
【0027】請求項8記載の発明は、請求項5,6又は
7記載の画像形成装置における給紙装置において、前記
駆動力伝達部材には前記用紙積載部材を昇降するための
アームが配設されており、前記用紙積載部材が前記カセ
ット下限位置に達している場合であって、前記カセット
支持手段からの前記給紙カセットの取り外しを行うとき
に、前記用紙積載部材における前記アームと係合する下
面と前記アームの上面との間に、前記駆動力伝達部材と
前記用紙積載部材との係合解除を許す範囲の間隙構造を
設けたことを特徴とする。
【0028】請求項9記載の発明は、請求項1又は2記
載の画像形成装置における給紙装置において、前記給紙
トレイ上に積載された前記用紙の上位部の紙面高さ位置
を検知する紙面検知手段を有し、前記制御手段は、装置
電源オン時であって、前記カセット有無検知手段により
前記給紙カセットの装着が検知されない場合には、前記
紙面検知手段からの信号に基づいて、前記トレイ昇降駆
動手段をして前記紙面高さ位置に前記給紙トレイを停止
させることを特徴とする。
【0029】なお、請求項1及び3記載の発明におい
て、前記一対のサイドフェンスは、前記匡体内で前記用
紙幅方向に移動自在であり、かつ、前記枠体は前記サイ
ドフェンスを前記用紙幅方向に移動可能に支持する構成
とすることができ、この場合、異なるサイズの用紙が、
その用紙幅方向にそれぞれ確実に位置決めされる。
【0030】
【作用】請求項1及び2記載の発明によれば、前記構成
により、トレイ昇降駆動手段により給紙トレイが下降さ
れると、枠体が給紙トレイに選択的に連動して下降し、
枠体の上部と給紙手段との間に、複数枚の用紙を収納可
能な給紙カセットを装着するためのカセット装着空間が
形成される。またサイドフェンスは、枠体により、匡体
の上部定位置と匡体の下部定位置との間に昇降可能に支
持されており、さらに匡体の上部定位置に至るまで付勢
手段により付勢されている。そして、トレイ昇降駆動手
段により給紙トレイが給紙位置に臨む上限位置に至るま
で用紙を積載して上昇することができて、用紙が、サイ
ドフェンスでその用紙幅方向に確実に位置決めされつ
つ、単一の給紙手段で1枚ずつ分離され画像形成装置へ
給送される。
【0031】また、制御手段が、カセット有無検知手段
が給紙カセットの装着を検知した場合には、用紙積載部
材駆動手段をして前記用紙積載部材を上昇させると共
に、トレイ昇降駆動手段の駆動を禁止し、カセット有無
検知手段により給紙カセットの装着が検知されない場合
には、トレイ昇降駆動手段をして給紙トレイを上昇させ
ることにより、給紙カセット装着時と非装着時とで、ト
レイ昇降駆動手段の駆動のオン/オフが選択的に切り替
えられる。
【0032】請求項3記載の発明によれば、請求項1及
び2記載の発明の作用に加え、制御手段により、さら
に、下記の制御動作が行われる。すなわち制御手段は、
枠体下限検知手段が枠体の枠体下限位置を検知し、か
つ、カセット有無検知手段が給紙カセット内の用紙を検
知した場合には、用紙積載部材駆動手段をして用紙積載
部材を上昇させて用紙積載部材上の用紙を給紙位置で給
紙可能にすると共に、トレイ昇降駆動手段の駆動を禁止
し、枠体下限検知手段が枠体の枠体下限位置を検知し、
前記ット用紙有無検知手段が給紙カセット内の用紙を検
知しない場合には、トレイ昇降駆動手段をして給紙トレ
イの昇降を許し、トレイ昇降駆動手段をして給紙トレイ
の昇降動作を一定時間又は給紙トレイの昇降量を一定量
昇降するように駆動しても、枠体下限検知手段による枠
体の枠体下限位置の検知状態が検知状態から非検知状態
に変化しない場合には、トレイ昇降駆動手段をして給紙
トレイを停止させることにより、給紙カセットの装着が
不完全でも、給紙トレイの上昇が少ない距離に制限され
る。
【0033】請求項4記載の発明によれば、請求項1及
び2記載の発明の作用に加え、制御手段により、さら
に、下記の制御動作が行われる。すなわち制御手段は、
カセット有無検知手段により給紙カセットの装着が検知
され、かつ、カバー開閉検知手段によりカバーの閉状態
が検知されている場合には、用紙積載部材駆動手段をし
て用紙積載部材を上昇させて用紙積載部材上の用紙を給
紙位置で給紙可能にするので、給紙カセットが装着され
てカバーが閉じられ、給紙カセットでの給紙開始の準備
が完了すると、給紙カセット内の用紙積載部材を上昇さ
せ、最上位紙を給紙位置まで上昇させる。
【0034】請求項5記載の発明によれば、請求項1及
び2記載の発明の作用に加え、制御手段により、さら
に、下記の制御動作が行われる。すなわち制御手段は、
カセット有無検知手段により給紙カセットの装着が検知
され、かつ、カバー開閉検知手段によりカバーの開状態
が検知されている場合には、用紙積載部材駆動手段をし
て用紙積載部材を下降させるので、給紙トレイ給紙モー
ドに切り替えるためにカバーを開けると、給紙カセット
内の用紙積載部材が下降を開始する。
【0035】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の発明の作用に加え、制御手段は、用紙積載部材駆動
手段を駆動しての用紙積載部材の下降を、少なくとも用
紙積載部材がカセット下限位置に到達するまでさせるの
で、給紙カセットを取り外した時に、給紙カセット内の
積載用紙の自重がカセット駆動機構部に加わらないので
給紙カセット取り外し時の操作力が小さくなり、かつ、
給紙カセットを取り外した瞬間に用紙積載部材が急激に
カセット下限位置まで落下してカセット駆動機構部に衝
撃を与えることがない。
【0036】請求項7記載の発明によれば、請求項5又
は6記載の発明の各作用に加え、前記構成により、制御
手段は、用紙積載部材駆動手段を駆動しての用紙積載部
材の下降を行う場合、少なくとも用紙積載部材が上限位
置からカセット下限位置に到達するまでに必要な時間よ
りも長い一定時間、用紙積載部材駆動手段をして用紙積
載部材を下降させることにより、カセット取り外し時
に、用紙積載部材駆動手段が、ワンウェイクラッチの緩
み方向(滑り方向)に駆動力伝達部材を回転させる。
【0037】請求項8記載の発明によれば、請求項5,
6又は7記載の発明の各作用に加え、用紙積載部材がカ
セット下限位置に達しているとき、用紙積載部材におけ
るアームと係合する下面とアームの上面との間に、駆動
力伝達部材と用紙積載部材との係合解除を許す範囲の間
隙構造を設けたことにより、カセット支持手段からの給
紙カセットの取り外しを行うときに、用紙積載部材駆動
手段と被駆動力伝達部材との連結を解除する際に生じる
アームの上方への回動動作により、アームが用紙積載部
材に干渉することがなく、また同動作時に用紙積載部材
駆動手段に用紙の自重による負荷が加わらず、給紙カセ
ット取り外し時の引き抜き操作力が増大しない。
【0038】請求項9記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の発明の各作用に加え、制御手段は、装置電源
オン時であって、カセット有無検知手段により給紙カセ
ットの装着が検知されない場合には、紙面検知手段から
の信号に基づいて、トレイ昇降駆動手段をして紙面高さ
位置に給紙トレイを停止させる。これにより、給紙カセ
ットを取り外して給紙トレイからの給紙に切り替える
際、給紙トレイが、紙面検知手段により検知された紙面
高さ位置、すなわち給紙トレイ上に積載された用紙の上
位部側縁位置に自動的に停止するので、給紙トレイ上の
積載用紙の上面と画像形成装置の給紙手段との間には、
用紙を500〜1500枚程度補給することのできる程
度の一定の空間が設けられるので、給紙開始までの待ち
時間があまり長くならない。
【0039】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて詳述する。
【0040】図1乃至図16を参照して、請求項1乃至
10記載の発明に係る一実施例について説明する。図1
乃至図10において、符号1は画像形成装置としての孔
版印刷装置を示す。符号1Fは孔版印刷装置1の本体フ
レームを示す。符号100は本体フレーム1Fの一側部
に着脱自在に配設された給紙装置を示す。
【0041】給紙装置100は、積載された最上位の用
紙6を給紙位置で1枚ずつ分離して用紙搬送方向Xに給
送する単一の給紙手段としての給紙コロ2と、給紙装置
100の外枠を形成する匡体としての可動フレーム18
と、可動フレーム18の内部に設けられ用紙搬送方向X
と直交する用紙幅方向Yにおける用紙6の両側縁の位置
決めをするための、可動フレーム18内で昇降可能であ
り、かつ、用紙幅方向Yに移動可能である一対のサイド
フェンス20a,20b(以下「サイドフェンス対20
a,20b」というときがある)と、サイドフェンス対
20a,20bを、可動フレーム18の上部定位置Pa
と可動フレーム18の下部定位置Pbとの間に昇降可能
に支持していて、かつ、用紙幅方向Yに移動可能に支持
する枠体28と、枠体28を、可動フレーム18の上方
に向かう向きに付勢する付勢手段としての一対のばね1
14,114(引張りコイルばね)と、用紙6を積載し
上昇して前記給紙位置に臨む上限位置P1と最も下降し
た下限位置P3との間で昇降可能であり、かつ、自身の
下降する動作に選択的に連動して枠体28を下降させる
給紙トレイ7と、上限位置P1と下限位置P3との間に
給紙トレイ7を移動させるトレイ昇降駆動手段としての
トレイ昇降駆動装置10と、給紙トレイ7が下限位置P
3に下降し、枠体28の上部と給紙コロ2との間に、複
数枚の用紙6’を収納可能な給紙カセット39を装着す
るためのカセット装着空間39S(図6及び図9のみに
示す)が形成されたときに、このカセット装着空間39
S内に着脱自在に配設される給紙カセット39と、給紙
カセット39を着脱自在に支持する給紙カセット着脱機
構47と、給紙カセット39に収納された用紙6’を給
紙位置に臨ませる、用紙積載部材駆動手段としてのカセ
ットトレイ昇降駆動装置40とから主に構成される。
【0042】給紙装置100は、給紙カセット39未装
着時は給紙位置で給紙トレイ7上の用紙6を給紙するト
レイ給紙モードと、給紙カセット39装着時は給紙位置
で給紙カセット39から用紙6’を給紙するカセット給
紙モードとの2つの態様の給紙モードを、後述する電気
的制御構成により選択的に切り替えて実行するようにな
っている。以下に述べるように、給紙トレイ7は、この
給紙トレイ7上に3000〜4000枚程度の用紙6を
一度に積載可能な構造を有していて、給紙カセット39
に収納され得る用紙6’の最大積載量(通常500枚程
度)よりも多量の用紙を積載可能なLCT(大容量給紙
テーブル)となっている。すなわち、給紙装置100
は、LCTを搭載して昇降可能な構造を有する、いわゆ
るLCTユニット(大容量給紙ユニット)となってい
る。
【0043】孔版印刷装置1は、本願出願人により既に
提案されている特開平5−229243号公報記載の構
成と同様の周知の構成を有している。すなわち、符号5
5は原稿読取部を、符号54は給紙装置100の上方に
設けられていて、ロール状に巻かれた図示しない孔版マ
スタを製版し、印刷ドラム57へ給版する製版・給版部
を、符号53は図示しない製版済みマスタを外周面に巻
装して用紙6に印刷を行う印刷ドラム部を、符号58は
給紙装置100における給紙トレイ7上に積載された用
紙6又は給紙カセット39に収納された用紙6’を選択
的に印刷ドラム部53へ送出する給紙部を、符号59は
印刷ドラム部53で印刷された印刷済み用紙6aを排紙
台59aに排出する排紙部を、符号56は印刷ドラム5
7を挟んで製版・給版部54に対向して設けられてい
て、印刷ドラム57の外周面から剥ぎ取られた使用済み
の孔版マスタを排版箱(共に図示せず)に排出する排版
部をそれぞれ示す。なお、印刷ドラム部53は、画像形
成装置の画像形成部に相当する。
【0044】以下、図1乃至図15を参照して、給紙コ
ロ2、可動フレーム18、サイドフェンス対20a,2
0b、枠体28、ばね114、給紙トレイ7、トレイ昇
降駆動装置10、給紙カセット39、給紙カセット着脱
機構47及びカセットトレイ昇降駆動装置40について
順次説明する。なお、図3及び図4において、図の簡明
化を図るため、サイドフェンス対20a,20bの図示
を省略している。
【0045】給紙コロ2は、給紙部58の給紙口58A
における、本体フレーム1F側の給紙側板に回転自在に
支持された分離コロ51aの回転駆動軸にアーム(共に
図示せず)を介して前記アームの自由端部に揺動自在か
つ回転自在に設けられている。給紙コロ2は、例えば、
実公平5−18342号公報記載の給紙ローラ5と同様
の構成を有する。符号51a,51bは分離コロ対を、
符号52a,52bはレジストローラ対をそれぞれ示
す。
【0046】本体フレーム1Fの下方には本体テーブル
1Tが設けられていて、本体フレーム1Fは、本体フレ
ーム固定部1aを介して本体テーブル1Tに位置決め固
定されている。本体テーブル1Tの図において右側下部
には、給紙装置100の下部に設けられた固定フレーム
26が固定フレーム取付部27を介して位置決めされ取
り付けられている。固定フレーム26上には、用紙搬送
方向Xの左右に配置された左右一対の固定側板26a,
26b(以下「固定側板対26a,26b」というとき
がある)が固着されている。
【0047】可動フレーム18は、固定フレーム26の
上方において、後述する軸部材を介して用紙幅方向Yに
移動可能に支持されている。可動フレーム18は、略匡
体状をなし、用紙搬送方向Xの左右に設けられた一対の
側板18a,18b(以下「側板対18a,18b」と
いうときがある)と、用紙搬送方向Xの前後に設けられ
た側板18c,18d(以下「側板対18c,18d」
というときがある)と、各側板18a,18bの上端前
側の間に固設された側板ステー18hと、各側板18
a,18bの上端中央部間において用紙搬送方向Xにス
ライド自在に設けられたスライド側板18gと、側板対
18a,18b及び側板対18c,18dの下部に固設
された側板底18eとからなる。
【0048】なお、スライド側板18gは、給紙装置1
00の動作時には図1,2及び3等に図示された右方位
置にあって、給紙装置100の上方部を閉鎖することに
より騒音の漏れ防止を図ると共に、装置の使用者の安全
を確保するものである。一方、給紙装置100の給紙ト
レイ7に用紙6を補給したり、ジャム処理をするときに
は、スライド側板18gは図1,2及び3等において左
方へスライドされ、このスライド側板18gのスライド
移動と後述するカバー19の開放とにより、給紙装置1
00の上方部がより広く開放される。
【0049】固定側板対26a,26b及び側板対18
a,18bには、図2及び図11に詳しく示すように、
用紙幅方向Yに対して互いに平行に配置された可動フレ
ームガイド軸31及び可動フレーム駆動軸30がそれぞ
れ貫通して設けられている。
【0050】可動フレーム駆動軸30は、側板対18
a,18bの両下部に軸受30aを介して回転可能に支
持されている。可動フレーム駆動軸30の軸受30a支
持部の両端には止め輪30bがそれぞれ装着されてい
て、止め輪30bにより可動フレーム駆動軸30が側板
対18a,18bから用紙幅方向Yに移動しないように
なっている。可動フレーム駆動軸30の略中央部には、
図11に示すようなおねじ30dが形成されており、一
方、固定フレーム26の略中央部にはおねじ30dと噛
み合うめねじが形成されたガイドホルダ115が固設さ
れている。可動フレーム18における可動フレーム駆動
軸30の一端近傍には、左右移動モータ32が固設され
ている。左右移動モータ32は、減速歯車33,30c
からなる減速機構を介して可動フレーム駆動軸30の一
端に連結されていて、可動フレーム駆動軸30を回転駆
動させるようになっている。
【0051】給紙トレイ7は、図5に詳しく示すよう
に、平面視略H字状をなし、可動フレーム18の内側に
配設されている。給紙トレイ7における用紙幅方向Yの
略中央部には、トレイ切欠き部7a,7bが形成されて
いる。給紙トレイ7の後部の左右壁下部及び給紙トレイ
7における各トレイ切欠き部7a,7bの左右壁下部に
は、用紙幅方向Yに互いに平行に、かつ、用紙幅方向Y
に長く形成された前後一対のトレイ駆動軸8a,8bが
固設されている。
【0052】サイドフェンス対20a,20bは、各ト
レイ切欠き部7a,7b内において、用紙幅方向Yに移
動可能に、かつ、用紙搬送方向X及び用紙幅方向Yに対
してそれぞれ直交する方向である昇降方向Zに移動可能
に設けられている。
【0053】サイドフェンス対20a,20bの前部に
は、昇降方向Zに互いに平行に、かつ、昇降方向Zに長
く形成されたサイドフェンスガイド溝25,25が形成
されていて、これらのサイドフェンスガイド溝25,2
5を後述するガイドスリーブ8gを介してトレイ駆動軸
8bが貫通している。ガイドスリーブ8gは、サイドフ
ェンスガイド溝25幅よりもその外径が大きく形成され
昇降方向Zにトレイ駆動軸8bを案内する鍔状部と、各
サイドフェンスガイド溝25,25及びトレイ駆動軸8
bの間にそれぞれ緩く嵌入されトレイ駆動軸8bの用紙
幅方向Yにスライド自在に設けられたスリーブ部とから
なる。一方、サイドフェンス対20a,20bの後部に
は、サイドフェンス移動軸上21及びサイドフェンス移
動軸下22を緩く嵌入する貫通孔20hがそれぞれ形成
されていて、サイドフェンス対20a,20bが用紙幅
方向Yにスライド可能に案内されるようになっている。
このように、給紙トレイ7に形成された各トレイ切欠き
部7a,7bにより、サイドフェンス対20a,20b
の移動が妨げられないようになっており、サイドフェン
ス対20a,20bは、トレイ駆動軸8b、サイドフェ
ンス移動軸上21及びサイドフェンス移動軸下22に対
してスライドすることで、使用する用紙サイズに合せ
て、用紙幅方向Yにおける用紙6の両側縁の位置決めを
行うことができる。
【0054】サイドフェンス対20a,20bの貫通孔
20h部の各内側には、サイドフェンス移動軸上21を
緩く嵌入したガイドスリーブ20i,20jがそれぞれ
固設されている。ガイドスリーブ20i,20jは、ガ
イドスリーブ20i,20jに形成された図示しない貫
通孔を介してサイドフェンス移動軸上21上に移動自在
となっている。ガイドスリーブ20i,20jには、サ
イドフェンス移動軸上21の軸線方向と略直角方向にめ
ねじが形成されており、このめねじに止めねじ20kが
螺合されている。したがって、前述したように、サイド
フェンス対20a,20bを用紙幅方向Yに移動させ
て、用紙幅方向Yおける用紙6の位置決めを行った後、
止めねじ20kを捩じ込むことにより、ガイドスリーブ
20i,20jがサイドフェンス移動軸上21の位置決
めされた位置に固定される。
【0055】可動フレーム18の側板対18a,18b
には、図4及び図10に詳しく示すように、各トレイ駆
動軸8a,8bを昇降方向Zに案内するための、サイド
フェンスガイド溝25よりも昇降方向Zに長く形成され
た駆動軸ガイド溝9a,9bが互いに平行に形成されて
いる。側板対18a,18bにおける駆動軸ガイド溝9
aと駆動軸ガイド溝9bとの間には、サイドフェンス移
動軸上21、サイドフェンス移動軸下22を昇降方向Z
に案内するための、サイドフェンスガイド溝25よりも
昇降方向Zに短く形成された移動軸ガイド溝上23及び
移動軸ガイド溝下24がそれぞれ形成されている。
【0056】枠体28は、前記したサイドフェンス移動
軸上21、サイドフェンス移動軸下22及び後述する一
対の連結部材111a、111bから構成される。
【0057】図4、図10、図11及び図12におい
て、両移動軸ガイド溝上23を貫通したサイドフェンス
移動軸上21の各端部は、各側板対18a,18bの外
壁に沿って昇降方向Zに移動可能に設けられた左右一対
の連結部材111a、111b(以下、「連結部材対1
11a、111b」というときがある)の各上端に固設
されている。同様に、両移動軸ガイド溝下24を貫通し
たサイドフェンス移動軸下22の各端部は、連結部材対
111a、111bの各下端に固設されている。このよ
うに、枠体28は、前記した4つの構成部材、すなわち
サイドフェンス移動軸上21、サイドフェンス移動軸下
22及び連結部材対111a、111bにより1つの小
さな枠を構成している。
【0058】一対のばね114,114は、移動軸ガイ
ド溝上23よりも上部の各側板18a,18bに植設さ
れたピン113と、連結部材対111a、111bの略
中央部に形成された凸部111cに植設されたピン11
2との間にそれぞれ掛け渡されている。このように、枠
体28は、移動軸ガイド溝上23及び移動軸ガイド溝下
24の開口の範囲内で昇降可能となっており、前記一対
のばね114,114により、可動フレーム18の上方
に向かう向きに付勢されている。それ故に、サイドフェ
ンス対20a,20bは、可動フレーム18に対して、
枠体28ごと常に上方に付勢されている。したがって、
給紙トレイ7が上昇するにつれて、枠体28の一部を成
すサイドフェンス移動軸下22の上部は給紙トレイ7の
下面に接しつつ、枠体28は上昇し、サイドフェンス移
動軸上21、サイドフェンス移動軸下22の上昇は、移
動軸上21及び移動軸下22が移動軸ガイド溝上23及
び移動軸ガイド溝下24の各上端にそれぞれ接した時点
で止まり、サイドフェンス対20a,20bは、図1及
び図2に実線で示す位置まで上昇して停止することとな
る。そして、給紙トレイ7上の用紙6の残量が少なくな
って、給紙トレイ7がさらに上昇される場合、サイドフ
ェンスガイド溝25の中をトレイ駆動軸8bがスライド
することにより、給紙トレイ7は、サイドフェンス対2
0a,20bに対して相対的に上昇することとなり、給
紙トレイ7に積載された用紙6の最後の1枚までも給紙
コロ2に当接させて確実に給紙することができる。
【0059】上記のとおり、側板対18a,18bの上
部定位置Paと下部定位置Pbとの間にサイドフェンス
対20a,20bを昇降するフェンス昇降機構は、前記
一対のばね114,114と、枠体28の一部を成して
いて、給紙トレイ7の下降動作に選択的に連動して給紙
トレイ7の下面と係合しサイドフェンス対20a,20
bを下降させるフェンス移動部材としてのサイドフェン
ス移動軸下22とから構成されている。
【0060】このように、サイドフェンス対20a,2
0bは、枠体28ごと、給紙トレイ7の上昇につれて、
上部定位置Paと下部定位置Pbとの間の一定の範囲で
上昇するので、サイドフェンス対20a,20bを専用
に上昇するための特別な駆動機構は不要である。そし
て、サイドフェンス対20a,20bを含めた枠体28
の部分は、構成が簡単で、かつ、小型軽量のため、ばね
114の付勢力をそれ程大きくする必要がなく、また枠
体28が給紙トレイ7の下降動作に連動して下降すると
き、後述するトレイ昇降モータ11に対する負荷も小さ
くて済むのでトレイ昇降モータ11の小型化が可能とな
っている。さらに、給紙カセット39使用時に、給紙ト
レイ7が図6に示す下限位置P3まで下降するとき、枠
体28自体も給紙トレイ7に連動して押し下げられ、枠
体28の上部と給紙コロ2との間に、給紙カセット39
を装着するためのカセット装着空間39S(図6及び9
のみに示す)が形成されるが、この場合にも枠体28を
専用に下降駆動するための特別な駆動機構は不要であ
る。
【0061】図9に示すように、各側板18a,18b
の後部の外側下部には、これら各側板18a,18bの
後部の外側下部を覆うカバー下143,144がそれぞ
れ取り付けられている。各カバー下143,144の上
方には、各側板18a,18bの後部の外側上部を覆う
段付き匡体状のカバー上141,142がそれぞれ取り
付けられている。
【0062】図9及び図22に示すように、側板18d
の上方であって、カバー上141及びカバー上142の
前記段付き部上方におけるカセット装着空間39Sに開
口する開口部には、この開口部を開閉自在に覆うカバー
19が設けられている。カバー19は、給紙カセット3
9の着脱をしたり、給紙トレイ7及び給紙カセット39
に用紙6,6’を補給したり、あるいは給紙時のジャム
処理をしたりする時等に開閉されるものである。カバー
19は、カバー19と側板18bに付設された支持板と
に形成された支軸受に介装された支軸19aを支点とし
て、図9に示す太矢印右方向に約100°回動可能であ
る。カバー19の支軸19a近傍の基部内壁には、略L
字状をなすセンサ作動片19bが固設されている。セン
サ作動片19bの先端には凸状の作動部19cが形成さ
れていて、カバー19の開閉と共に回動する。カバー1
9が同図実線で示すように、閉じているときにはセンサ
作動片19bの作動部19cが、カバー開閉検知センサ
92のアクチュエータ部を押圧し、カバー開閉検知セン
サ92をオンさせてカバー19の開閉状態が検知され
る。
【0063】トレイ昇降駆動装置10は、図4に詳しく
示すように、駆動軸ガイド溝9aの下部近傍の側板18
aに一体的に形成されたモータ取付部材18fに固設さ
れたトレイ昇降モータ11と、トレイ昇降モータ11の
出力軸端に固設されたウォーム12と、側板対18a,
18bを貫通し側板対18a,18bに回動自在に支持
された駆動プーリ軸15sの両端に固設された駆動プー
リ15と、駆動プーリ15に固設された駆動プーリギヤ
14と、側板18aにおけるウォーム12と駆動プーリ
ギヤ14との間に設けられ駆動プーリギヤ14に噛合す
るアイドラギヤ13bと、アイドラギヤ13bと同軸上
に一体的に固設されアイドラギヤ13bと一体的に回転
し、ウォーム12と噛合するウォームホイル13aと、
側板対18a,18bの所定位置にそれぞれ回動自在に
配置された中間プーリ16a〜16eと、駆動プーリ1
5及び中間プーリ16a〜16eに巻き掛けされた駆動
ベルト17と、駆動ベルト17の所定位置に固設され各
トレイ駆動軸8a,8bの各両端を取り付け固定するベ
ルトステー17a,17bとから主に構成される。トレ
イ昇降モータ11、ウォーム12、駆動プーリギヤ1
4、アイドラギヤ13b及びウォームホイル13aを除
くトレイ昇降駆動装置10の構成要素は、図4では省略
しているが、前記したと同様の構成のものが側板18b
側にも設けられている。
【0064】トレイ昇降モータ11は、時計回り方向及
び反時計回り方向に回転駆動可能なDCモータからな
る。駆動ベルト17は歯付きのタイミングベルトであ
り、駆動プーリ15及び中間プーリ16a〜16eも歯
付きの周知の構造を有する。トレイ昇降モータ11は、
図16に示すトレイ昇降モータ駆動回路71を介して後
述する制御手段60に電気的に接続されていて、この制
御手段60により以下の動作のとおり制御される。
【0065】前述の構成により、例えばトレイ昇降モー
タ11が時計回り方向に正転駆動されると、ウォーム1
2、ウォームホイル13a、アイドラギヤ13b及び駆
動プーリギヤ14を介して駆動プーリ15は時計回り方
向に回転するようにウォーム12及びウォームホイル1
3aの歯形のねじれ方向を設定すれば、トレイ昇降モー
タ11の時計回り方向の回転で駆動ベルト17に固設さ
れたトレイ駆動軸8a,8bの両端が、すなわち給紙ト
レイ7が等速度で上昇される。これと反対に、トレイ昇
降モータ11が反時計回り方向に逆転駆動されると、給
紙トレイ7が等速度で下降される。このようにして、給
紙トレイ7は、用紙搬送方向Xに対して平行に略水平状
態を保持しつつ昇降方向Zに昇降される。そして、ウォ
ーム12とウォームホイル13aとの噛合は、給紙トレ
イ7の重量で、駆動プーリギヤ14及びアイドラギア1
3bが回転しようとしてもこれを防止しているので、ト
レイ昇降モータ11の回転を停止すれば給紙トレイ7を
その位置で停止させ、給紙トレイ7をその位置で保持す
ることができる。
【0066】図6〜図9及び図12〜図15を参照し
て、給紙カセット39に係る構成及び給紙装置100に
給紙カセット39を装着したときの動作を説明する。給
紙カセット39は、上蓋の無い略匡体状の用紙収納ケー
ス39bと、用紙収納ケース39bの底壁部の略前半部
に配設された揺動可能な用紙積載部材としての用紙積載
板41と、用紙積載板41下方の用紙収納ケース39b
の底壁部に回動自在に支持されたアーム軸43と、アー
ム軸43の一端に一体的に取り付けられた、後述する駆
動力伝達部材と選択的に係合して用紙積載板41を昇降
させる被駆動力伝達部材としてのアーム軸ギヤ44と、
アーム軸43に固設されたアームとしての積載板昇降ア
ーム42とから主に構成されている。
【0067】符号39aは、積載板昇降アーム42を非
給紙時に収納するための、用紙収納ケース39bの底壁
部に形成されたアーム収納凹部である。符号39cは用
紙収納ケース39bの前壁内部に形成された、積載板昇
降アーム42の自由端部を受けとめ用紙積載板41の最
下位位置を決めるためのストッパである。用紙収納ケー
ス39bはアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合
物(ABS)等の合成樹脂で、用紙積載板41及び積載
板昇降アーム42は鋼板でそれぞれできている。給紙カ
セット39の両外側壁には、カセットガイド48a,4
8bと係合して給紙カセット39を用紙搬送方向X及び
これと反対の方向へ摺動案内するガイド溝49が形成さ
れている。ガイド溝49は、図13に示すように、用紙
収納ケース39bの側壁に形成されたリブ49aによっ
て構成されたものであってもよい。このようなリブ49
aは、カセットガイド48a,48bが挿入されるガイ
ド溝49の挿入口側が、上下に円弧状の傾斜を有し、そ
の挿入口が広がっているガイド挿入口部49bを形成し
ていて、カセットガイド48a,48bが挿入しやすい
ようになっている。
【0068】給紙カセット39内には、左右一対のサイ
ドフェンス121Ka,121Kbが設けられていて、
用紙収納ケース39bの底壁部に用紙幅方向Yに長く形
成されたガイド溝123Kに沿って用紙幅方向Yに移動
可能になっている。これらのサイドフェンス121K
a,121Kbは、図示しない位置固定機構によってガ
イド溝123K範囲内の任意の位置で固定することがで
きるようになっていて、用紙幅方向Yにおける用紙6’
の両側縁の位置決めがなされる。符号122Kは、用紙
エンドプレートであり、使用する用紙6’によって、用
紙収納ケース39bの底壁部の用紙搬送方向Xに所定間
隔を置いて形成された差し込み孔124Kに差し込んで
用いるものであって、用紙搬送方向Xの後端側のストッ
パの役割を果たしている。符号125K1は、カセット
サイズ検知センサ用アクチュエータであり、図13に不
図示の側板18b側に配置されたカセット用紙サイズ検
知センサ群89(図23に示し後述する発光・受光型の
透過型光センサ)を遮蔽し、給紙カセット39に載置さ
れている用紙サイズが検出することができるようになっ
ている。カセットサイズ検知センサ用アクチュエータ
は、ユーザが、使用する用紙サイズに合わせて、ねじ等
による締結又は弾性を利用して用紙収納ケース39bに
固定することができるようになっている。なお、図23
に示すアクチュエータ125K2は別の用紙サイズ検知
用のものである。
【0069】用紙積載板41は、図8に示すように、そ
の基端部が用紙収納ケース39bの底壁部に回動自在に
支持された揺動軸41sに取り付けられていて、自由端
部が揺動軸41sを中心として昇降方向Zに揺動する。
すなわち、用紙積載板41は、給紙カセット39に収納
された用紙6’を積載し前記給紙位置に臨む上限位置P
1と上限位置P1から最も下降したカセット下限位置P
cとの間で昇降可能となっている。用紙収納ケース39
bの昇降方向Zの高さは50〜80mm程度に設定され
ている。積載板昇降アーム42の断面は、略く字状をな
し、この積載板昇降アーム42の屈曲部は用紙積載板4
1の自由端部と係合する。給紙カセット39は、いわゆ
る割込み式のカセットであって、用紙サイズを途中で替
えたいとき及び/又は色付きの用紙に替えたいときなど
に使用されるものであり、通常500枚程度の用紙6’
を積載収納することができる。
【0070】なお、アーム収納凹部39aは、これに限
らず、前記凹部の部分が切り欠かれた形状であってもよ
い。
【0071】給紙カセット着脱機構47は、可動フレー
ム18における側板18a,18bの上部内壁に固着さ
れた左右一対のカセットガイド48a,48bと、給紙
カセット39のガイド溝49とから構成される。給紙カ
セット着脱機構47は、給紙カセット39装着時におい
て、給紙カセット39の案内を行うと共に、給紙コロ2
等と接触しないように位置決めを行う。カセットガイド
48a,48bは、給紙カセット39を着脱自在に支持
するカセット支持手段の機能を有する。給紙カセット3
9が、ガイド溝49を介してカセットガイド48a,4
8bに完全に挿入された位置において、図14に示すよ
うに、側板対18a,18bの内側に設けられた駆動軸
ガイド48c,48dに、給紙カセット39のアーム軸
43(図中仮想線で示す)の両先端部がそれぞれ係合す
るようになっている。同図では、側板18bに固設され
た駆動軸ガイド48cのみを示すが、側板18aにはこ
れと対称的に反対側の駆動軸ガイド48dが固設されて
いる。アーム軸43の両先端部は、給紙カセット39の
挿入・装着の際、駆動軸ガイド48c,48dに形成さ
れた傾斜部48eにガイドされ、駆動軸ガイド48c,
48dのR形状部に挿入される。これによって、アーム
軸43の、給紙カセット39挿入・装着時の位置決めが
確実に行われ、後述する昇降アーム駆動ギヤ45とアー
ム軸43の軸端に固設されたアーム軸ギヤ44との噛合
位置関係を精度良く確保することができると共に、アー
ム軸43が回動されるときの用紙6’の重量による反力
を受けることができ、その駆動時の噛合位置関係の保持
も可能となる。
【0072】カセットトレイ昇降駆動装置40は、側板
18a上部内壁に固設された駆動手段としてのカセット
トレイ昇降モータ46と、カセットトレイ昇降モータ4
6の出力軸端に固設され給紙カセット39の着脱時にア
ーム軸ギヤ44と選択的に噛合する駆動力伝達部材とし
ての昇降アーム駆動ギヤ45と、給紙カセット39側に
配設された、アーム軸ギヤ44と、アーム軸ギヤ44に
内蔵されたワンウェイクラッチ44aと、アーム軸43
と、積載板昇降アーム42と、用紙積載板41とから構
成される。カセットトレイ昇降駆動装置40は、用紙積
載板41を、上限位置P1とカセット下限位置Pcとに
選択的に昇降させる用紙積載部材駆動手段の機能を有す
る。すなわち、用紙積載部材駆動手段は、匡体に配置さ
れた駆動手段と、匡体の内面で、かつ、給紙トレイ上に
最大積載された用紙との干渉を避ける位置に配置され
た、駆動手段の駆動力を用紙積載部材に伝達する駆動力
伝達部材とから構成されているといえる。
【0073】カセットトレイ昇降モータ46は、時計回
り方向及び反時計回り方向に回転駆動可能なDCモータ
からなる。カセットトレイ昇降モータ46は、図16の
みに示すカセットトレイ昇降モータ駆動回路72を介し
て制御手段60に電気的に接続されていて、この制御手
段60により後述する動作のとおり制御される。
【0074】昇降アーム駆動ギヤ45は、給紙装置10
0を上から見たとき、図12に示す位置に配置されてい
る。同図において、仮想線で示す用紙6は、給紙トレイ
7に積載される用紙である。サイドフェンス対20a,
20bは、用紙幅方向Yに最大に開いたときに同図に示
す位置まで広がり、給紙トレイ7上に積載可能な用紙6
の用紙最大幅は同図に仮想線で示す位置となる。昇降ア
ーム駆動ギヤ45は、この最大用紙幅の幅方向の外側に
配置されており、給紙トレイ7を使用して給紙する際、
積載されている用紙6の最上位の用紙6上面が給紙コロ
(図12において図示せず)に当接する過程で、昇降ア
ーム駆動ギヤ45が用紙6の一側縁部と干渉することが
なく、給紙トレイ7による給紙が可能となる。このよう
に、給紙カセット39の用紙積載板41を昇降する機構
(アーム軸43、積載板昇降アーム42)と共に、被駆
動力伝達部材としてのアーム軸ギヤ44を設け、一方、
給紙装置100の本体側(側板18a)には前述の位置
に駆動力伝達部材としての昇降アーム駆動ギヤ45を設
け、これら両方のギヤ44,45の噛み合いにより、給
紙カセット39内の用紙積載板41を昇降駆動するの
で、用紙積載板駆動部材(例えば駆動アーム等)を、各
側板18a,18bの間に配設する必要がなく、給紙ト
レイ7による給紙が干渉することなく可能で、いわゆる
割込みカセットによる同一給紙コロでの給紙が可能とな
る。さらに、このような機構によれば、給紙カセット3
9内の用紙6’の昇降のためには給紙カセット載置部全
体を昇降するような大型の機構は不要であり、簡素な機
構で可能となるので、装置の小型化、軽量化、組立性の
容易化が可能である。
【0075】ワンウェイクラッチ44aは、図6、図
8、図15において、アーム軸ギヤ44が時計回り方向
に回動されるとき、駆動力伝達回転方向(締まり方向)
となってアーム軸43を時計回り方向に回動するように
駆動力を伝達し、アーム軸ギヤ44が反時計回り方向に
回動されるとき、ゆるみ回転方向(滑り方向)となって
アーム軸43に対して駆動力を伝達せず、空転するよう
に配設されている。
【0076】この動作を、さらに図15を参照して詳細
に述べる。同図において、仮想線で示す給紙カセット3
9を、右側から左側へ図中太矢印方向に挿入するとき
に、アーム軸ギヤ44と昇降アーム駆動ギヤ45との正
規の噛み合い位置に達する前に、アーム軸ギヤ44と昇
降アーム駆動ギヤ45との歯同士が接触する。この状態
で、正規噛み合い位置まで給紙カセット39を押し込も
うとするときに、もしワンウェイクラッチ44aがない
場合、アーム軸ギヤ44とアーム軸43とは反時計回り
方向に回動しようとするが、積載板昇降アーム42は同
図の位置にあり自重で回動することができない。あるい
は、給紙カセット39に多少の振動を与え、時計回り方
向にアーム軸43を少し回動するようにセットしようと
しても、用紙6’が用紙積載板41上に載置されている
ときには、それらの用紙6’の自重によって、積載板昇
降アーム42は動くことができない。このような状態
で、給紙カセット39を無理にその奥に押し込むと、ギ
ヤ44,45やこれらのギヤを取り付けている部分を破
損したりするという問題が生じる。これに対して、前述
のようなワンウェイクラッチ44aをアーム軸ギヤ44
に内蔵すると、アーム軸ギヤ44はアーム軸43に対し
て、反時計回り方向にはゆるみ回転方向で空転するの
で、ギヤ44,45の歯同士が接触すると給紙カセット
39を正規噛み合い位置まで挿入する動作によって、ア
ーム軸ギヤ44は空転しながら昇降アーム駆動ギヤ45
の周りを相対的に転動するような動作をしつつ噛み合っ
てゆく。したがって、給紙カセット39挿入時でも、ギ
ヤ44,45の歯同士の接触による抵抗がなく、給紙カ
セット39をスムーズに正規噛み合い位置まで挿入する
ことができて、ギヤ44,45の歯の破損等も生じな
い。また、用紙積載板41を上昇させるには、アーム軸
ギヤ44が時計回り方向に回動されるが、この方向はワ
ンウェイクラッチ44aの締まり方向で駆動力がアーム
軸43に伝達されるので、用紙積載板41の上昇が可能
となる。
【0077】なお、ワンウェイクラッチ44aは、被駆
動力伝達部材としてのアーム軸ギヤ44に内蔵すること
に限らず、アーム軸ギヤ44に内蔵することに代えて駆
動力伝達部材としての昇降アーム駆動ギヤ45に内蔵す
るようにしてもよい。
【0078】図1〜図9及び図16を参照して、前述し
た給紙装置100の動作を制御する電気的制御構成につ
いて説明する。なお、図の簡明化をはるため、図8にお
いて、上限検知センサ3の図示を省略し、図1〜図4及
び図6において、上限検知センサ3、中間検知センサ
4、紙面検知センサ95及び下限検知センサ5等は、随
時模型的に簡略化して示す。
【0079】トレイ下降設定手段としてのトレイ下降キ
ー67は、図9に示すように、給紙装置100のカバー
19近傍の操作台に配置されている。トレイ下降キー6
7は、カバー19を開けて押下操作を行うようになって
いて、給紙トレイ7の下降量を所定の時間押下作動させ
ることにより設定するものである。トレイ下降キー67
の押下部内部には、この押下部を照明するための照明装
置としてのランプ94が内蔵されている。ランプ94
は、給紙装置操作パネル141P内の下降キー押下部照
明駆動回路93を介して、後述するような必要なときに
のみ点灯されるようになっている。
【0080】左右移動キー(左)82及び左右移動キー
(右)81は、図9に示すように、カバー上141に配
設された給紙装置操作パネル141Pに配置されてい
る。左右移動キー(左)、(右)82,81は、可動フ
レーム18の用紙幅方向Yにおける左右の移動を選択的
に切り替えて起動する機能と、その何れかの押下部を所
定の時間押下させることにより左右移動量を設定する機
能との両機能を有する可動フレーム移動設定手段の役割
を持つ。左右移動キー(左)、(右)82,81には、
可動フレーム18の用紙幅方向Yにおける左右の移動を
選択的に切り替えるための押下部が対向して配置されて
いる。前記移動量は、少なくとも左右に各々10mm移
動することができるように設定されている。左右移動キ
ー(左)、(右)82,81近傍の給紙装置操作パネル
141Pには、左右移動キー(左)、(右)82,81
の何れかを押下作動させることにより、用紙幅方向Yに
おける左向き又は右向きに移動された移動量を表示する
左右移動量表示器83が配置されている。可動フレーム
18の移動量は、図9に示すような給紙装置操作パネル
141Pに配設された左右移動量表示器83に表示され
る。左右移動量表示器83には、可動フレーム18の移
動量を表示する目盛表示部が設けられている。一方、本
体フレーム1Fの所定位置には、前記目盛表示部に目盛
表示を行うための指針部が固定されていて、可動フレー
ム18の移動に伴い、その移動量がどの位の量になった
かを報知するようになっている。
【0081】なお、左右移動キー(左)、(右)82,
81は、これに限らず、例えば前記両キーに相当する押
下部が対向して一体的に形成された、シーソタイプの周
知の構造を有するスイッチを1個のみ設けてもよい。
【0082】給紙トレイ7上又は給紙カセット39内の
用紙6,6’の左右移動を行いたい場合、左右移動キー
(左)、(右)82,81のうち移動させたい方向に対
応する左右移動キーが押下されると、後述する制御手段
60から、左右移動駆動装置70の左右移動モータ駆動
回路73に対して左右移動モータ32を正転又は逆転さ
せる指令信号が送信されて、左右移動モータ32が回転
駆動され、これにより前記減速機構を介して可動フレー
ム駆動軸30が回動され、前記ねじ機構により可動フレ
ーム18は、固定フレーム26に対して用紙幅方向Yに
おける左向き又は右向きに相対的に移動され、この移動
された移動量は、左右移動量表示器83に表示される。
そして、前記移動量が所望の量になったら、左右移動キ
ーの押下作動を止め、これにより左右移動モータ32の
回転駆動が停止され可動フレーム18の移動が停止され
る。こうして、前記用紙6,6’は、画像形成装置とし
ての孔版印刷装置1に対して用紙幅方向Yに移動され
る。したがって、用紙6,6’が本体フレーム1Fに対
して可動フレーム18と共に用紙幅方向Yに移動され
て、印刷時の用紙幅方向Yにおける画像位置の調整が可
能となる。
【0083】上限検知手段としての上限検知センサ3
は、給紙トレイ7の上昇又は給紙カセット39の用紙積
載板41の上昇(揺動)により、それぞれに載置された
最上位の用紙6,6’の何れかが給紙コロ2に適正な圧
力で接触して給紙コロ2が給紙をするのに適正な給紙位
置まで持ち上げられたときに、すなわち最上位の用紙
6,6’の何れかが、給紙コロ2をして給紙をするのに
適正な給紙位置に臨ませる上限位置P1を占めたときに
オン信号を出力し、それ以外はオフ信号を出力する。上
限検知センサ3がオン信号を出力しているときのみ、給
紙コロ2による前記最上位の用紙6(又は用紙6’)の
給紙が可能となる。上限検知センサ3は、発光部と受光
部とを有する周知の遮光型光学センサであって、給紙ト
レイ7に積載された最上位の用紙6(又は用紙6’)に
揺動自在に当接する当接片を前記アームに備え、この当
接片と連動して設けられた遮光板が前記発光部と前記受
光部との間で遮光動作を行うことにより、前記最上位の
用紙6(又は用紙6’)の上限位置P1を検知するもの
である。上限検知センサ3は、給紙コロ2近傍の本体フ
レーム1Fに設けられている。上限検知センサ3は、例
えば、特開平2−265825号公報記載の第3図等に
示されている光学センサPS2と同様の構成を有する。
【0084】下限検知手段としての下限検知センサ5
は、給紙トレイ7の下限位置P3を検知するものであっ
て、図1乃至図4に示すように、側板18a内側の所定
位置に配置されている。下限検知センサ5は、発光部と
受光部とを有する周知の反射型光学センサである。下限
検知センサ5は、給紙トレイ7の一側面に前記発光部か
ら光を投射してその反射光を前記受光部で検知すること
により、給紙トレイ7が下限位置P3を占めたことを検
知する。下限検知センサ5は、給紙トレイ7が下限位置
P3を占めたときのみオン信号を出力し、それ以外は、
オフ信号を出力する。
【0085】中間検知手段としての中間検知センサ4
は、上限位置P1と下限位置P3との間の予め定められ
た中間位置P2に給紙トレイ7を停止させるために、給
紙トレイ7の中間位置P2を検知するものであって、図
1乃至図4に示すように、側板18a内側の所定位置に
配置されている。中間検知センサ4は、発光部と受光部
とを有する周知の反射型光学センサである。中間検知セ
ンサ4は、給紙トレイ7の一側面に前記発光部から光を
投射してその反射光を前記受光部で検知することによ
り、給紙トレイ7が中間位置P2を占めたことを検知す
る。中間検知センサ4は、給紙トレイ7が中間位置P2
を占めたときのみオン信号を出力し、それ以外はオフ信
号を出力する。中間検知センサ4は、下限検知センサ5
の配置位置から100mm上方の側板18a内側に配置
されている。
【0086】紙面検知手段としての紙面検知センサ95
は、図1、図2、図5及び図6に示すように、上限位置
P1と中間位置P2との間の予め定められた紙面高さ位
置に対応する紙面検知位置P4に給紙トレイ7を停止さ
せるために、サイドフェンス対20a,20b内におい
て昇降又は停止する給紙トレイ7上に積載された用紙6
の上位部の側縁(積載用紙上面)あるいは給紙トレイ7
の他側面を検知する。紙面検知センサ95は、サイドフ
ェンス20b(又はサイドフェンス20a)の側壁に配
置された、発光部と受光部とを有する周知の反射型光学
センサである。紙面検知センサ95は、サイドフェンス
対20a,20b内において昇降又は停止する給紙トレ
イ7上に積載された用紙6の上位部の側縁(積載用紙上
面)あるいは給紙トレイ7の他側面に前記発光部から光
を投射してその反射光を前記受光部で検知したときの
み、オン信号を出力し、それ以外はオフ信号を出力す
る。
【0087】紙面検知センサ95のサイドフェンス20
b(又はサイドフェンス20a)側壁への取り付け位置
は、サイドフェンス対20a,20bが最も上昇した位
置である上部定位置Paにおいて、給紙トレイ7上に積
載された用紙6の上面と給紙コロ2との間に約100m
m程度の間隔(距離)が生じる所で、用紙6の枚数で5
00〜1500枚(紙厚によって異なり、上質55kg
紙で1000枚程度)位積載することができる隙間が生
じるように、サイドフェンス20b又はサイドフェンス
20aにおける昇降方向Zで定められている。
【0088】枠体下限検知手段としてのサイドフェンス
枠体下限検知センサは、図4に示すように、可動フレー
ム18の側板18aの外側に固設されたブラケット18
hで固定されている。枠体28の連結部材111aの一
部には、センサ検出片111dが設けられていて、給紙
トレイ7が下限位置P3付近まで下降し、枠体28が下
部定位置Pb付近まで下降すると、図24のようにセン
サ検出片111dがサイドフェンス枠体下限検知センサ
83の発光、受光部の間に入り遮蔽すると、サイドフェ
ンス枠体下限検知センサ83はオン信号を出力し、枠体
28が下がったことを検知する。
【0089】左右位置左限検知センサ84、左右位置右
限検知センサ85は、図11に示すように、可動フレー
ム駆動軸30の両端部近傍の、側板対18a,18bの
下部内壁に固設されており、可動フレーム18の用紙幅
方向Yへの移動に伴って可動フレーム18と共に一体的
に移動するようになっている。左右位置左限検知センサ
84、左右位置右限検知センサ85のアクチュエータ部
84a、85aは、一定量の移動が行われると固定フレ
ーム26の一部(同図の場合、固定側板対26a,26
bの上端部外壁)に接触してオンするように配設されて
おり、可動フレーム18が一定量以上移動したときに、
その左又は右の移動限界位置に来たことが検知される。
【0090】トレイ用紙幅検知センサ群86は、図5に
示すように、サイドフェンス移動軸下22の略中央部に
配設されていて、用紙幅方向Yの用紙6の用紙幅サイズ
を検知する機能を有する。トレイ用紙幅検知センサ群8
6は、4つのトレイ用紙幅検知センサ86a,86b,
86c,86d(以下、単に「トレイ用紙幅検知センサ
86a〜86d」と略記することがある)から構成され
ている。図5及び図24に詳しく示すように、サイドフ
ェンス移動軸下22には、アングル状のセンサブラケッ
ト22cが固設されていて、トレイ用紙幅検知センサ8
6a〜86dはセンサブラケット22c上に取り付けら
れている。各トレイ用紙幅検知センサ86a〜86d
は、発光部と受光部とを有する周知の遮光型光学センサ
である。
【0091】サイドフェンス20bの下部には、各トレ
イ用紙幅検知センサ86a〜86dの前記発光部と前記
受光部との間で遮光動作を行うセンサ作動部材としての
遮光板20lが固設されている。サイドフェンス対20
a,20bの用紙幅方向Yの移動に連動して遮光板20
lが共に移動され、遮光板20lが、前記発光部と前記
受光部との間を遮光したときに、遮光されたトレイ用紙
幅検知センサ86a〜86dがオン信号を出力し、それ
以外はオフ信号を出力するようになっている。
【0092】このような構成により、各トレイ用紙幅検
知センサ86a〜86dと遮光板20lとの昇降方向Z
の位置関係は、サイドフェンス対20a,20bを用紙
幅方向Yに移動させても変化しない。また、各トレイ用
紙幅検知センサ86a〜86dを直接給紙トレイ7に配
置していないので、サイドフェンス対20a,20bに
対して給紙トレイ7が昇降してもこれと全く関係なく、
サイドフェンス対20a,20bの位置に応じて用紙サ
イズが検知可能となる。
【0093】トレイ用紙長さ検知センサ87は、給紙ト
レイ7上面の切欠き部7a,7bから後部寄りに配置さ
れている。これは、前述の構成で用紙サイズを検知して
も用紙6の幅しか検知することができず、たとえばA4
横置きとA3縦置きとでは、サイドフェンス対20a,
20bの間隔(用紙幅)は同じでありこれらの相違を区
別することができないので、これを区別するために配置
される。トレイ用紙長さ検知センサ87は、発光部と受
光部とを有する周知の反射型光学センサであり、前記発
光部から光を投射して、給紙トレイ7上に用紙6が有る
ときにその白色反射光を前記受光部で検知することによ
りオン信号を出力し、用紙6の有無を検知する。給紙ト
レイ7上の用紙6の有無を検知する。トレイ用紙長さ検
知センサ87の配置位置は、A4縦の用紙セット時の用
紙6の後端より後側で、B4縦の用紙セット時の後端よ
り前側の給紙トレイ7上に設置されれば、各トレイ用紙
幅検知センサ86a〜86dとの出力信号の組合わせ組
合せによってA4横とA3縦、B5横とB4縦との識別
が可能となる。
【0094】トレイ用紙有無検知センサ88は、給紙ト
レイ7における用紙搬送方向Xの前端中央部に配置され
ている反射型の光センサであり、トレイ用紙長さ検知セ
ンサ87と同様な動作をして、給紙トレイ7上の用紙6
の有無を検知する。
【0095】カセット用紙有無検知手段としてのカセッ
ト用紙有無検知センサ90は、可動フレーム18の上部
の側板ステー18h下面の略中央部に配置されている。
カセット用紙有無検知センサ90は、反射型の光センサ
からなり、カセット用紙有無検知センサ90の下方にセ
ットされた給紙カセット39内の用紙6’の有無を検知
する。
【0096】カセット有無検知手段としてのカセット有
無検知センサ91は、図2、図6、図10及び図11に
示すように、側板18bに固設されていて、例えばマイ
クロスイッチでなる。給紙カセット39がカセットガイ
ド48a,48bに案内されてカセット装着位置にセッ
トされるとき、給紙カセット39の用紙収納ケース39
bにおける前部外側壁が、カセット有無検知センサ91
のアクチュエータを押してカセット有無検知センサ91
をオンさせ、給紙カセット39の有無を検知する。
【0097】カバー開閉検知センサ92は、前述したよ
うに、図22に示す位置に取り付けられていて、例えば
マイクロスイッチからなる。
【0098】カセット用紙サイズ検知センサ群89は、
図23に示すように、5つのカセット用紙サイズ検知セ
ンサ89a,89b,89c,89d,89e(以下、
単に「カセット用紙サイズ検知センサ89a〜89e」
と略記することがある)から構成されている。給紙カセ
ット39内に収納された用紙6’の用紙サイズを検知す
る機能を有する。各カセット用紙サイズ検知センサ89
a〜89eは、発光部と受光部とを有する周知の遮光型
光学センサである。
【0099】図16において、符号60は制御手段を示
す。制御手段60は、I/O(入出力)ポート64、C
PU(中央演算処理装置)63、ROM(読み出し専用
記憶装置)61、RAM(読み書き可能な記憶装置)6
2及びタイマ65等を備え、それらが信号バスによって
接続された構成を有するマイクロコンピュータからな
る。制御手段60は、孔版印刷装置1における本体フレ
ーム1Fの所定位置に配設された図示しない制御ボード
に設けられていて、図の簡明化を図るため図示を省略し
た印刷装置制御手段に電気的に接続されている。前記印
刷装置制御手段は、前記制御ボードに設けられていて、
印刷動作を始めとする孔版印刷装置1の全体の動作を制
御しており、制御手段60と同様のマイクロコンピュー
タからなる。前記印刷装置制御手段及び制御手段60
は、孔版印刷装置1の上部に設けられた操作パネル(図
示せず)に配設された製版スタートキー、印刷スタート
キー(共に図示せず)等のオン/オフ信号に基づき、後
述する各動作を制御するようになっている。
【0100】上限検知センサ3、中間検知センサ4、下
限検知センサ5、紙面検知センサ95、左右位置左限検
知センサ84、左右位置右限検知センサ85、トレイ用
紙幅検知センサ群86、トレイ用紙長さ検知センサ8
7、トレイ用紙有無検知センサ88、カセット用紙サイ
ズ検知センサ群89、カセット有無検知センサ91、カ
バー開閉検知センサ92、左右移動キー(左)82、左
右移動キー(右)81及びトレイ下降キー67は、制御
手段60に電気的に接続されている。
【0101】上限検知センサ3、中間検知センサ4、下
限検知センサ5、紙面検知センサ95、左右位置左限検
知センサ84、左右位置右限検知センサ85、トレイ用
紙幅検知センサ群86、トレイ用紙長さ検知センサ8
7、トレイ用紙有無検知センサ88、カセット用紙サイ
ズ検知センサ群89、カセット有無検知センサ91、カ
バー開閉検知センサ92、左右移動キー(左)82、左
右移動キー(右)81及びトレイ下降キー67からのオ
ン/オフ信号やデータ信号は、制御手段60の入力ポー
トに送信される。制御手段60の各指令信号は、出力ポ
ートを介して、トレイ昇降駆動装置10のトレイ昇降モ
ータ駆動回路71、カセットトレイ昇降駆動装置40の
カセットトレイ昇降モータ駆動回路72、左右移動駆動
装置70の左右移動モータ駆動回路73、下降キー押下
部照明駆動回路93にそれぞれ随時送信される。
【0102】制御手段60は、上限検知センサ3、中間
検知センサ4、下限検知センサ5、紙面検知センサ9
5、左右位置左限検知センサ84、左右位置右限検知セ
ンサ85、トレイ用紙幅検知センサ群86、トレイ用紙
長さ検知センサ87、トレイ用紙有無検知センサ88、
カセット用紙サイズ検知センサ群89、カセット有無検
知センサ91、カバー開閉検知センサ92、左右移動キ
ー(左)82、左右移動キー(右)81及びトレイ下降
キー67並びにトレイ昇降駆動装置10のトレイ昇降モ
ータ駆動回路71、カセットトレイ昇降駆動装置40の
カセットトレイ昇降モータ駆動回路72、左右移動駆動
装置70の左右移動モータ駆動回路73、下降キー押下
部照明駆動回路93との間で指令信号及び/又はオン/
オフ信号やデータ信号を送受信しており、給紙装置10
0の起動、停止及びタイミング等の動作全体のシステム
を制御している。
【0103】トレイ昇降モータ11の正転(時計回り方
向の回転)駆動開始タイミング、すなわち給紙トレイ7
の上昇開始タイミングは、制御手段60によって、前記
印刷スタートキー又は製版スタートキーが押下されたと
きに設定されている。またトレイ昇降モータ11の逆転
(反時計回り方向の回転)駆動開始タイミング、すなわ
ち給紙トレイ7の下降開始タイミングは、制御手段60
によって、トレイ下降キー67が押下されたときに設定
されている。
【0104】カセットトレイ昇降駆動装置40における
カセットトレイ昇降モータ46の正転(反時計回り方向
の回転)駆動開始タイミング、すなわち用紙積載板41
の上昇開始タイミングは、制御手段60によって、前記
製版スタートキー又は印刷スタートキーが押下されたと
きか、あるいは給紙カセット39が装着されて前記カバ
ー19が閉じられたときに設定されている。
【0105】左右移動駆動装置70における左右移動モ
ータ32の正転又は逆転の駆動開始タイミング、すなわ
ち可動フレーム18の左移動又は右移動の駆動開始タイ
ミングは、制御手段60によって、左右移動キー(左)
82又は左右移動キー(右)81が押下されたときに設
定されており、左右移動モータ駆動回路73から左右移
動モータ32に指令が出される。
【0106】CPU63は、カセット有無検知センサ9
1が、給紙カセット39の装着を検知した場合には、カ
セットトレイ昇降駆動装置40をして用紙積載板41を
上昇させると共に、トレイ昇降駆動装置10の駆動を禁
止し、カセット有無検知センサ91が給紙カセット39
の装着を検知しない場合には、トレイ昇降駆動装置10
をして給紙トレイ7を上昇させる機能を有する(請求項
1記載の発明に係る機能)。
【0107】CPU63は、カセット有無検知センサ9
1により給紙カセット7の装着が検知され、かつ、下限
検知センサ5により給紙トレイ7の下限位置P3が検知
された場合には、カセットトレイ昇降駆動装置40をし
て用紙積載板41を上昇させると共に、トレイ昇降駆動
装置10の駆動を禁止し、一方、カセット有無検知セン
サ91により給紙カセット39が検知されない場合に
は、トレイ昇降駆動装置10をして所定の時間、給紙ト
レイ7を上昇させた後であって、下限検知センサ5によ
り給紙トレイ7の下限位置P3が検知されなかったとき
にはトレイ昇降駆動装置10をして給紙トレイ7を上昇
させ、トレイ昇降駆動装置10をして所定の時間、給紙
トレイ7を上昇させた後であって、下限検知センサ5に
より給紙トレイ7の下限位置P3が検知されたときには
トレイ昇降駆動装置10をして給紙トレイ7の上昇を停
止させる機能を有する(請求項2記載の発明に係る機
能)。
【0108】CPU63は、サイドフェンス枠体下限検
知センサ83が枠体28の枠体下限位置を検知し、か
つ、カセット有無検知センサ91が給紙カセット39内
の用紙6’を検知した場合には、カセットトレイ昇降駆
動装置40をして用紙積載板41を上昇させて用紙積載
板41上の用紙6を前記給紙位置で給紙可能にすると共
に、トレイ昇降駆動装置10の駆動を禁止し、サイドフ
ェンス枠体下限検知センサ83が枠体28の枠体下限位
置を検知し、カセット用紙有無検知センサ90が給紙カ
セット39内の用紙6を検知しない場合には、トレイ昇
降駆動装置10をして給紙トレイ7の昇降を許し、トレ
イ昇降駆動装置10をして給紙トレイ7の昇降動作を一
定時間又は給紙トレイ7の昇降量を一定量昇降するよう
に駆動しても、サイドフェンス枠体下限検知センサ83
による枠体28の枠体下限位置の検知状態が検知状態か
ら非検知状態に変化しない場合には、トレイ昇降駆動装
置10をして給紙トレイ7を停止させる機能を有する
(請求項3記載の発明に係る機能)。
【0109】CPU63は、カセット有無検知センサ9
1により給紙カセット39の装着が検知され、かつ、カ
バー開閉検知センサ92によりカバー19の閉状態が検
知されている場合には、カセットトレイ昇降駆動装置4
0をして用紙積載板41を上昇させて用紙積載板41上
の用紙6を前記給紙位置で給紙可能にする機能を有する
(請求項4記載の発明に係る機能)。
【0110】CPU63は、カセット有無検知センサ9
1により給紙カセット39の装着が検知され、かつ、カ
バー開閉検知センサ92によりカバー19の開状態が検
知されている場合には、カセットトレイ昇降駆動装置4
0をして用紙積載板41を下降させる機能を有する(請
求項5記載の発明に係る機能)。
【0111】CPU63は、カセットトレイ昇降駆動装
置40を駆動しての用紙積載板41の下降を、少なくと
も用紙積載板41がカセット下限位置Pcに到達するま
でさせる機能を有する(請求項6記載の発明に係る機
能)。
【0112】CPU63は、カセットトレイ昇降駆動装
置40を駆動しての用紙積載板41の下降を行う場合、
少なくとも用紙積載板41が上限位置P1からカセット
下限位置Pcに到達するまでに必要な時間よりも長い一
定時間、カセットトレイ昇降駆動装置40をして用紙積
載板41を下降させる機能を有する(請求項7記載の発
明に係る機能)。
【0113】CPU63は、装置電源オン時であって、
カセット有無検知センサ91により給紙カセット39の
装着が検知されない場合には、紙面検知センサ95から
の信号に基づいて、トレイ昇降駆動装置10をして紙面
高さ位置に対応した紙面検知位置P4に給紙トレイ7を
停止させる機能を有する(請求項9記載の発明に係る機
能)。
【0114】前述した本発明の特徴的な制御機能の他
に、前記した機能とは別の特筆すべき機能を列記する。
また、CPU63は、中間検知センサ4からのオン信号
に基づいて、中間位置P2に給紙トレイ7を停止させる
機能と、トレイ下降キー67を、予め定められた時間
(本実施例では3秒)以上作動させることにより、中間
検知センサ4からのオン信号を取り込まずに下限検知セ
ンサ5からのオン信号に基づいて、トレイ昇降駆動装置
10のトレイ昇降モータ11をして給紙トレイ7を下限
位置P3に停止させる機能を有する。
【0115】また、CPU63は、給紙トレイ7上へ用
紙6を給紙する場合であって、少なくとも装置電源オン
後の待機時には、紙面検知センサ95からのオン信号に
基づいて、トレイ昇降駆動装置10をして紙面検知位置
P4に給紙トレイ7を停止させる機能を有する。
【0116】また、CPU63は、給紙トレイ7の下降
可能なときにのみ照明装置としてのランプ94を点灯さ
せ、かつ、ランプ94が点灯しているときにのみトレイ
昇降駆動装置10をして給紙トレイ7を下降させること
を可能とする機能を有する。
【0117】また、CPU63は、ROM61内に格納
されたプログラムデータとトレイ用紙幅検知センサ86
a〜86d及びトレイ用紙長さ検知センサ87とからの
オン/オフ信号に基づいて、用紙サイズ及び向きを算出
し、孔版印刷装置1の各種制御、例えば製版書き込み領
域の設定等のために孔版印刷装置1の各部に指令信号を
送信する。前述したトレイ用紙幅検知センサ86a〜8
6d及びトレイ用紙長さ検知センサ87の各出力信号に
基づいてCPU63が算出した例を表1に示す。表1に
おいて、各トレイ用紙幅検知センサ86a〜86d及び
トレイ用紙長さ検知センサ87の用紙サイズ信号がオン
の場合を○印で、用紙サイズ信号がオフの場合を−印
で、また用紙サイズ欄の*印は定形サイズの間に設定さ
れた中間サイズであって不定形サイズをそれぞれ示す。
この例によれば、前述したトレイ用紙幅検知センサ86
a〜86d及びトレイ用紙長さ検知センサ87の組合せ
により、用紙サイズ及び用紙の載置方向を検出すること
ができる利点がある。
【0118】
【表1】
【0119】また、CPU63は、ROM61内に格納
されたプログラムデータとカセットサイズ検知センサ用
アクチュエータ125K1又は125K2等がカセット
用紙サイズ検知センサ89a〜89eの各センサの発光
・受光素子間を遮蔽する動作により生じるオン/オフ信
号に基づいて、用紙サイズ及び向きを算出し、孔版印刷
装置1の各種制御、例えば製版書き込み領域の設定等の
ために孔版印刷装置1の各部に指令信号を送信する。前
述したカセット用紙サイズ検知センサ89a〜89eの
各出力信号に基づいてCPU63が算出した例を表2に
示す。表2において、各カセット用紙サイズ検知センサ
89a〜89eの用紙サイズ信号がオンの場合を○印
で、用紙サイズ信号がオフの場合を−印でそれぞれ示
す。
【0120】
【表2】
【0121】タイマ65は、制御手段60の入力ポート
を介して取り込まれたトレイ下降キー67の押下時間、
カセットトレイ昇降駆動装置40を駆動しての用紙積載
板41の下降時間あるいはジャム検知時間等を計時し、
CPU63に随時出力する。またタイマ65は、給紙コ
ロ2近傍のジャム有無を検出するための、給紙コロ2の
回転開始からの時間を計時する機能をも有する。
【0122】ROM61には、給紙装置100の起動、
停止及びタイミング等の動作に関するプログラムや必要
なデータが予め記憶されている。RAM62は、CPU
63での演算結果を一時記憶したり、前記各センサやキ
ーから入力されたオン/オフ信号やデータ信号を随時記
憶する。
【0123】次に、動作を説明する。
【0124】孔版印刷装置1の周知の動作、すなわち排
版動作、原稿画像読取動作、製版・給版動作終了と同時
に試し刷りが行われ、前記印刷スタートキーを押下する
と、前記試し刷りと同様の過程で、給紙、印刷、排紙の
各工程がセットされた印刷枚数分繰り返して行われ、孔
版印刷工程が終了する。
【0125】前記給紙工程は、前記製版スタートキー又
は印刷スタートキーを押下することにより開始され、制
御手段60から給紙部58の給紙装置100に給紙指令
信号が送信されて行われる。制御手段60から給紙指令
信号が送信されると、トレイ昇降モータ11が正転駆動
され、給紙トレイ7が上昇される。給紙トレイ7が上昇
し、上限検知センサ3により、適正な給紙位置に臨ん
だ、給紙トレイ7に積載された用紙6の最上面が検知さ
れると、制御手段60からトレイ昇降モータ11に駆動
停止信号が送信されることによりトレイ昇降モータ11
の正転駆動が停止され、給紙トレイ7における用紙6の
最上面が上限位置P1に保持され、引き続き給紙コロ2
による周知の給紙動作が開始される。
【0126】次に、下降キー押下部照明駆動回路93の
動作内容を説明する。下降キー押下部照明駆動回路93
の動作は、CPU63から出力ポートを介して下記する
指令信号が下降キー押下部照明駆動回路93に送信され
ることでなされる。CPU63は、前述の各種センサの
出力信号とROM61内から呼び出されたプログラムに
基づき、給紙装置100の状態を判断し、給紙トレイ7
の下降可能な状態のときのみ下降キー押下部照明駆動回
路93に指令信号を送信して、ランプ94を点灯させ、
かつ、給紙トレイ7が下降不能の条件の時にはランプ9
4を点灯させないように、ランプ94の点灯動作を制御
する。
【0127】前記動作例として、給紙トレイ7が下降不
能であって、ランプ94を点灯させない条件としては、
下限検知センサ5がオン状態で、給紙トレイ7が下限位
置P3に位置している場合である。この場合、給紙トレ
イ7を、下限位置P3よりも下方に下降する必要がない
し、それ以上下降させた場合にはトレイ昇降駆動装置1
0に過負荷のかかることがあるので、その下降を禁止し
なければならない。これ以外の条件のときは、用紙6の
補給やジャム処理あるいは給紙カセット39装着のため
に、給紙トレイ7を下降させる必要が生じるので、ラン
プ94を点灯させるのである。
【0128】CPU63は、ランプ94が点灯していな
いときには、トレイ下降キー67の押下信号が入力され
ても、トレイ昇降モータ駆動回路71に給紙トレイ7の
下降指令を出力しない(押下信号を取り込まない)で、
トレイ昇降モータ11を回転駆動させないように制御す
る。一方、ランプ94が点灯しているときには、トレイ
下降キー67の押下信号に基づき、トレイ昇降モータ1
1を回転駆動させるように制御する。
【0129】以上のように、給紙トレイ7が下降するこ
とができないときには、トレイ下降キー67押下部内の
ランプ94が消灯するので、操作マニュアル等に予め、
「トレイ下降キーの押下部が点灯しているときのみトレ
イ下降キーが有効に作動します」という注意書きを記載
し周知させておけば、ユーザが、機械的な条件によって
装置の異常が発生したと勘違いすることはなくなる。
【0130】本実施例では、給紙トレイ7の下降を禁止
する条件は、下限検知センサ5がオン状態で、給紙トレ
イ7が下限位置P3に位置している場合だけであるが、
これ以外の装置自体の誤動作防止や保護、給紙カセット
39側の動作に支障を与える条件、あるいはユーザの誤
動作を防ぐための条件等によっても給紙トレイ7の下降
を禁止し、ランプ94を消灯するようにしてもよい。ま
た、本実施例においては、給紙トレイ7が下降動作中に
は、ランプ94を点滅させて給紙トレイ7が下降動作し
ていることをユーザに報知し、装置が正常に作動してい
ること及び給紙トレイ7が下降動作中であり、トレイ下
降キー67の新たな押下は無効であることをもユーザに
報知し、操作性の向上をも図っている。
【0131】図29において、請求項1記載の発明に係
る制御動作例をフローチャートで示す。この制御動作例
は、下限検知センサ5で制御しない場合を表わしてい
る。すなわち、カセット有無検知センサ91が、給紙カ
セット39の装着を検知した場合には、カセットトレイ
昇降駆動装置40をして用紙積載板41を上昇させると
共に、トレイ昇降駆動装置10の駆動を禁止する。一
方、カセット有無検知センサ91が給紙カセット39の
装着を検知しない場合には、トレイ昇降駆動装置10を
して給紙トレイ7を上昇させる。
【0132】図30及び図31において、請求項1記載
の発明に係る別の制御動作例をフローチャートで示す。
この制御動作例は、下限検知センサ5でも制御する場合
を表わしている。すなわち、カセット有無検知センサ9
1により給紙カセット7の装着が検知され、かつ、下限
検知センサ5により給紙トレイ7の下限位置P3が検知
された場合には、カセットトレイ昇降駆動装置40をし
て用紙積載板41を上昇させると共に、トレイ昇降駆動
装置10の駆動を禁止する。一方、カセット有無検知セ
ンサ91により給紙カセット39が検知されない場合に
は、トレイ昇降駆動装置10をして所定の時間、給紙ト
レイ7を上昇させた後であって、下限検知センサ5によ
り給紙トレイ7の下限位置P3が検知されなかったとき
にはトレイ昇降駆動装置10をして給紙トレイ7を上昇
させる。また、トレイ昇降駆動装置10をして所定の時
間、給紙トレイ7を上昇させた後であって、トレイ昇降
駆動装置10をして所定の時間、給紙トレイ7を上昇さ
せた後であって、下限検知センサ5により給紙トレイ7
の下限位置P3が検知されたときにはトレイ昇降駆動装
置10をして給紙トレイ7の上昇を停止させる。
【0133】図32及び図33において、請求項3記載
の発明に係る別の制御動作例をフローチャートで示す。
前記の制御動作を図4、図6、図25及び図26を参照
して説明する。給紙トレイ7の下降動作停止は、図25
に示すようにサイドフェンス枠体下限検知センサ83が
オフし始めてから連結部材111aが降下距離lだけ降
下した時点で停止する。降下距離lはタイマ65により
サイドフェンス枠体下限検知センサ83オフ後、一定時
間経過後、トレイ昇降モータ11を停止させるようにす
るか、トレイ昇降モータ11の回転軸に取り付けられ、
外周付近に多数のスリットを持つエンコーダ11aと、
エンコーダ11aのスリット部を検出するように側板1
8aに固定された透過型光センサ11bによってトレイ
昇降モータ11の回転に伴なってパルス出力を行なうパ
ルス発生装置によって、サイドフェンス枠体下限検知セ
ンサ83オフ後のトレイ昇降モータ11の回転角によっ
て制御される。
【0134】降下距離lは図6に示すように、サイドフ
ェンス対20a,20bが下部定位置としての最下限位
置Pbに位置している時に、サイドフェンス対20a,
20bの最上面と、その位置での給紙カセット39の用
紙収納ケース39bの底壁面との隙間l1より大きく、
かつ、サイドフェンス移動軸上21の下面(ここまで、
用紙6が給紙トレイ7上に最大積載できる)と用紙収納
ケース39bの底壁面の最下面位置との隙間l2よりは
小さくなるように設定されている。(つまり、l2>l
>l1となるように各構成部品の寸法が設定されてい
る。) 給紙カセット39が装着されていないときには、給紙ト
レイ7の上昇に伴なって枠体28は上限位置P1まで上
昇できるが、給紙カセット39が装置されているとき
は、給紙トレイ7が上昇してもサイドフェンス対20
a,20bはl1しか上昇できず、この位置で停止し、
センサ検出片111dの上昇も停止する。一方、トレイ
昇降モータ11は給紙トレイ7を降下距離l分だけ上昇
させようと、更に回転するが、給紙トレイ7が降下距離
l分上昇するだけの時間、又パルス数回転してもセンサ
検出片111dがサイドフェンス枠体下限検知センサ8
3をオフからオンに動作させないときには、トレイ昇降
モータ11の回転は停止される。このとき、l2>lな
ので給紙トレイ7上の用紙が給紙カセット39の最下面
までは上昇せず、用紙6と給紙カセット39との干渉を
防止することができる。
【0135】両図に示すように、前記印刷スタートキー
が押下されたとき、カセット有無検知センサ90が給紙
カセット39内の用紙6’を検知するとオン信号を出力
し、サイドフェンス枠体下限検知センサ83が、オフ信
号を出力しているとき、すなわち連結部材111aに設
けられているセンサ検出片111dがサイドフェンス枠
体下限検知センサ83を遮光しているときは、給紙カセ
ット39が装着されているので、トレイ昇降駆動装置1
0のトレイ昇降モータ11の回転駆動が停止され、カセ
ットトレイ昇降駆動装置40のカセットトレイ昇降モー
タ46が回転駆動され、給紙カセット39内の用紙6’
が前記給紙位置まで上昇される。サイドフェンス枠体下
限検知センサ83がオフ信号出力状態でカセット有無検
知センサ90もオフ信号出力状態のときには、給紙カセ
ット39が未装着で給紙トレイ7が下限位置P3を占め
ているときなので、カセットトレイ昇降モータ46の回
転駆動が停止され、トレイ昇降モータ11が回転駆動さ
れて給紙トレイ7が前記給紙位置に臨む。ただし、カセ
ット有無検知センサ90は、給紙カセット39が装着さ
れていても、給紙カセット39内の用紙6’に、例えば
2色刷りのように、すでに印刷された用紙6’を使うと
きには、印刷済のベタ部がカセット有無検知センサ90
の検出位置にある場合には、カセット有無検知センサ9
0はオフ信号を出力する。給紙トレイ7を前記給紙位置
まで上昇させると、給紙トレイ7上に積載されている用
紙6’と給紙カセット39とが干渉するので、前述した
ように、給紙トレイ7がl分上昇するだけトレイ昇降モ
ータ11を回転駆動しても、サイドフェンス枠体下限検
知センサ83がオン検知しないときには、サイドフェン
ス対20a,20bの上に給紙カセット39が装着され
ていて、サイドフェンス対20a,20bがl1以上上
昇することができないと判断されるので、この時点で給
紙トレイ7を上昇させるトレイ昇降モータ11の回転駆
動を停止して、前述の干渉を防止するのである。この後
の動作は、給紙トレイ7が、下限検知センサ5で下限位
置P3が検知されるまで下降させ、その後、カセットト
レイ昇降モータ46を回転駆動して給紙カセット39内
の用紙6’を前記給紙位置まで上昇させる。
【0136】図34において、請求項4記載の発明に係
る制御動作例をフローチャートで示す。この制御動作例
の制御手段60は、カセット有無検知センサ91により
給紙カセット39の装着が検知され、かつ、カバー開閉
検知センサ92によりカバー19の閉状態が検知されて
いる場合には、カセットトレイ昇降駆動装置40をして
用紙積載板41を上昇させて用紙積載板41上の用紙6
を前記給紙位置で給紙可能にする。すなわち、給紙カセ
ット39が装着されてカセット有無検知センサ91がオ
ンされ、次いで、カバー19が閉じられてカバー開閉検
知センサ92がオンすると、直ちに、カセットトレイ昇
降モータ46が回転駆動されて、用紙積載板41上の最
上位の用紙6’が前記給紙位置に達するまで同モータ4
6が回転駆動される。
【0137】図35において、請求項5〜7記載の発明
に係る制御動作例をフローチャートで示す。この制御動
作例の制御手段60は、カセット有無検知センサ91に
より給紙カセット39の装着が検知され、かつ、カバー
開閉検知センサ92によりカバー19の開状態が検知さ
れている場合には、カセットトレイ昇降駆動装置40を
して用紙積載板41を下降させる。そして、カセットト
レイ昇降駆動装置40を駆動しての用紙積載板41の下
降を、少なくとも用紙積載板41がカセット下限位置P
cに到達するまでさせる。すなわち、CPU63は、カ
セットトレイ昇降駆動装置40を駆動しての用紙積載板
41の下降を行う場合、少なくとも用紙積載板41が上
限位置P1からカセット下限位置Pcに到達するまでに
必要な時間よりも長い一定時間、カセットトレイ昇降駆
動装置40をして用紙積載板41を下降させる。
【0138】例えば、給紙カセット39が装着されてい
て、カセット有無検知センサ91がオン状態のときに、
カバー19を開いてカバー開閉検知センサ92がオフす
ると、直ちに、カセットトレイ昇降モータ46が回転駆
動され、用紙積載板41が下降を開始する。用紙積載板
41の下降動作は、図8に示すように、積載板昇降アー
ム42が給紙カセット39内におけるアーム収納凹部3
9aの内底壁に当接する最下位位置に至るまで行われ
る。このとき、用紙積載板41は、給紙カセット39内
のストッパ39cに至るまでしか下降することができ
ず、積載板昇降アーム42には用紙6’と用紙積載板4
1との荷重が加わらず、また積載板昇降アーム42のア
ーム軸ギヤ44とカセットトレイ昇降モータ46の昇降
アーム駆動ギヤ45とにも前記荷重が加わらず、給紙カ
セット39の取り外し時に、ギヤ44とギヤ45との係
合を解除するのに余分な負荷が加わらずに給紙カセット
39の取外しが容易に、かつ、楽に行うことができる。
【0139】ここで、図8及び図15を参照して、前記
の制御動作を補足説明する。用紙積載板41を下降させ
るときには、アーム軸ギヤ44が反時計回り方向に回動
され、積載板昇降アーム42もこれと同じ反時計回り回
ろうとするが、ワンウェイクラッチ44aがゆるみ回転
方向であるので、ギヤ44により、直接、積載板昇降ア
ーム42を反時計回り方向に回動することはできない。
けれども、積載板昇降アーム42には用紙積載板41と
この上に積載されている用紙6’との荷重が加わってい
るので、ワンウェイクラッチ44aが締まり方向になる
ように積載板昇降アーム42が反時計回り方向に回動さ
れていく。積載板昇降アーム42は、図8に示すよう
に、給紙カセット39内での前記最下位位置に達して
も、ギヤ44が反時計回り方向に回動されるのであれ
ば、ワンウェイクラッチ44aのゆるみ回転方向の回動
であるため、カセットトレイ昇降モータ46がロックし
てしまうということは発生しない。
【0140】したがって、カセットトレイ昇降モータ4
6の回転角は、以下のように制御されればよい。用紙積
載板41が、給紙コロ2に接し前記給紙位置に達すると
きの積載板昇降アーム42の位置から最下位位置におけ
る積載板昇降アーム42までの角度よりも大きな角度
分、積載板昇降アーム42が動くようにカセットトレイ
昇降モータ46のギヤ45の回転角を設定し、この回転
角を回転駆動するのに必要な時間をT1とすると、下降
動作時においてカセットトレイ昇降モータ46が、常に
1以上の時間、回転駆動されるようにする。このよう
にカセットトレイ昇降モータ46を制御すれば、用紙積
載板41が最上位位置、すなわち上限位置P1を占めて
いるときでも積載板昇降アーム42は最下位位置まで下
降することが可能になり、用紙積載板41が上限位置P
1を占めていないときでも、積載板昇降アーム42は最
下位位置に達した後、ギヤ44はゆるみ回転方向に回動
し、カセットトレイ昇降モータ46に負荷が加わらな
い。したがって、積載板昇降アーム42の位置を検出す
る検出機構は不要であり、主に制御手段60のCPU6
3及びタイマ65のみの制御構成で、カセットトレイ昇
降モータ46の回転角を制御することが可能となり、コ
ストが安い上に、カセットトレイ昇降モータ46に余計
な負荷が加わり破損することもない利点がある。
【0141】次に、図8、図13、図15、図27及び
図29を参照して、請求項8記載の発明に係る構成例及
び動作の説明をする。図8において、用紙積載板41
は、給紙カセット39における用紙収納ケース39b内
のストッパ39c(図13も参照)によって最下位位置
が下限として規制されている。最下位位置を占めている
積載板昇降アーム42の上面と最下位位置を占めている
用紙積載板41の下面との間には、隙間Lcが形成され
るように各部品の寸法、形状が設定されていて、積載板
昇降アーム42及び用紙積載板41は同位置に停止する
ようになっている。前述したように、積載板昇降アーム
42のギヤ44にはワンウェイクラッチ44aが内蔵さ
れており、図15に示すように、給紙カセット39を挿
入・装着する際には、ギヤ45に対してギヤ44がゆる
み回転方向に回転することができるので、給紙カセット
39挿入・装着時、ギヤ44とギヤ45とが噛み合わず
に挿入しにくいということはないが、給紙カセット39
の取り外し、すなわち引き抜く時にはギヤ44はギヤ4
5に対してワンウェイクラッチ44aの締まり方向に回
転される。
【0142】したがって、積載板昇降アーム42に用紙
積載板41が載っていて用紙積載板41上の用紙6’と
を合わせた荷重が加わっている場合、積載板昇降アーム
42は時計回り方向には回動しにくく、ギヤ44が同時
計回り方向(締まり方向)に回転するには、前記荷重に
打ち勝つ必要があり、給紙カセット39の引き抜きに大
きな力を必要とする。しかし、前述したように、それぞ
れの最下位位置を占めている積載板昇降アーム42の上
面と用紙積載板41の下面との間の隙間Lcが確保され
ていれば、積載板アーム42は、隙間Lcの間を回動す
るのには前記の荷重が加わっていないので大きな力は必
要とせず、スムーズに回動することができ、ギヤ44も
小さな力で回転することができるため、給紙カセット3
9の引き抜き力は大きくならないのである。
【0143】ここで、隙間Lcの必要量を図8、図27
及び図28を参照して説明する。図8において、角度a
Bが、積載板昇降アーム42が隙間Lc内で回動するこ
とができる角度である。したがって、ギヤ44は、同じ
角度回転可能となる必要がある。図27は、ギヤ44と
ギヤ45との噛み合い及び噛み合い解除状態を表わして
いる。図15においてはギヤ44とギヤ45との噛み合
い方向(ギヤ同士の中心を結ぶ線)は、給紙カセット3
9の着脱方向と略直交する方向であるが、自っっさいに
は、図27に表わすように、前記噛み合い方向を表わす
角度α=110〜130°程度であり、直角よりも大き
な角度に設定している。これは、後述するように、角度
α=90°のとき給紙カセット39の引き抜きのとき
に、ギヤ44がギヤ45に対して転動するように噛み合
いながらギヤ45から離脱するときの回転量が最も大き
くなり、図8に示す角度aBが最も大きくなるからであ
る。図27において、ギヤ44を同図の取り外し方向に
取り外すとき、ギヤ44が、ギヤ45の周りを噛み合い
ながら回転する範囲は、噛み合い位置で両ギヤ44,4
5の歯先円が交わるa1点から両ギヤ44,45の歯先
円が離れるb1点までの範囲であり、ギヤ45上では角
度aAの範囲である。この角度aAの範囲では、ギヤ4
4も回転し、その回転角は角度aBと同じであり、ギヤ
44の歯数をZ1,ギヤ45の歯数をZ2とすると、aB
=Z2/Z1×aAとなる。角度aBは、常に、前記の値
となるわけではなく、両ギヤ44,45の噛み合い位置
において、a1点で両者の歯の歯先部が丁度接触してい
るときのみ最大で前記の値となるものであり、通常はも
っと小さな値をとなる。したがって、前記の角度aBの
分だけ、ギヤ44及びギヤ45が回転することができる
ように隙間Lcを設定すればよい。
【0144】なお、角度aAは、噛み合い方向を表わす
角度αが大きい程小さくなり、角度α=180°では、
当然、角度aA=0°となり、角度α=90°のときに
は、給紙カセット39の取り外し時にギヤ44の歯先円
がギヤ45の歯先円と干渉する範囲が最も大きくなるの
で、角度aAが最大となり、角度aBの量も大きくな
る。(角度α<90°のときは、給紙カセット39の取
り外し時に、ギヤ44,45同士が噛み合い位置から近
づくので取り外し不可能となる)ただし、角度αが大き
いと、給紙カセット39挿入・装着時にギヤ44とギヤ
45との歯同士の干渉がしやすくなり、ギヤ44にワン
ウェイクラッチ44aが内蔵されていても、挿入不可能
となるので、角度α=100〜140°程度が最もよ
い。また、角度αを前記範囲に設定しても、角度aA又
は角度aBが大きくなり、図8に示す隙間Lcを大きく
設定しなければならなくなり、給紙カセット39の高さ
が高くなり、給紙カセット39に積載可能な用紙6’の
量が少なくなってしまう。これを軽減する方法として図
28に示すようにギヤ44、ギヤ45の歯形の歯先部分
を標準歯形よりも細くする方法を採用すると、角度aB
を小さくでき、隙間Lcを小さく設定することができる
利点がある。
【0145】図28においては、噛み合いピッチ円部よ
りも少し外側の部分から歯先にかけて歯形を2点鎖線で
示す標準歯形よりも削って細くし(斜線の部分をカッ
ト)歯先先端を丸めたR形状にしてある。これにより、
図27で両ギヤ44,45の歯先が交わるa1点、b1
点及びその少し内側では、両ギヤ44,45間のあそび
(バックラッシュ)が大きくなる。このため、両ギヤ4
4,45が相対的に移動しても前記バックラッシュが消
えるまではギヤが回転しないので、その分ギヤの回転角
度aA及びaBが小さくなる。
【0146】次に、図17〜図19のフローチャートを
併用して給紙トレイ7の下降動作の制御内容を説明す
る。
【0147】本実施例は、前述の構成により、トレイ下
降キー67の押下時間の長さにより、給紙トレイ7の下
降下限位置を切り換える制御手段60を備えているの
で、トレイ下降キー67の押下時間が3秒未満であれば
紙面検知位置P4もしくは中間位置P2まで給紙トレイ
7を下降させ、トレイ下降キー67の押下時間が3秒以
上であれば下限位置P3まで給紙トレイ7を下降させる
ことが可能である。
【0148】図17は、トレイ下降キー67の押下時間
により、給紙トレイ7の下降動作終了位置を紙面検知位
置P4又は下限位置P3のどちらにするかを判断するフ
ローチャートである。まず、トレイ下降キー67の押下
時間が3秒以上のときの処理の流れを説明する。ステッ
プS10で、トレイ下降キー67が押下されたと判断さ
れると、ステップS11に進み、トレイ下降キー67の
押下時間が3秒以上であるか否かが判断される。トレイ
下降キー67の押下時間が3秒以上であれば、給紙トレ
イ7を下限位置P3まで下降させるためステップS12
に進んで、「下限位置P3まで下降フラグ」をオンす
る。次いで、ステップS14に進んで、「紙面検知位置
P4まで下降フラグ」をオフする。
【0149】次に、トレイ下降キー67の押下時間が3
秒未満のときの処理の流れを説明する。ステップS10
で、トレイ下降キー67が押下されたと判断されると、
ステップS11に進み、トレイ下降キー67の押下時間
が3秒以上であるか否かが判断される。トレイ下降キー
67の押下時間が3秒未満であれば、給紙トレイ7を紙
面検知位置P4まで下降させるためステップS13に進
んで、「紙面検知位置P4まで下降フラグ」をオンす
る。
【0150】図18は、「下限位置P3まで下降フラ
グ」によるトレイ昇降駆動装置10の制御を示すフロー
チャートである。まず、ステップS15で、「下限位置
P3まで下降フラグ」がオンしていると判断されると、
ステップS16に進み、トレイ昇降駆動装置10の駆動
を開始(給紙トレイ7の下降動作開始)する。その後、
ステップS17で、給紙トレイ7が下限位置P3に達し
たか否かが判断され、給紙トレイ7が下限位置P3に達
するまでトレイ昇降駆動装置10の駆動(給紙トレイ7
の下降動作)を行う。そしてステップS17で、給紙ト
レイ7が下限位置P3に達したと判断されたならば、ス
テップS18に進んで「下限位置P3まで下降フラグ」
をオフし、次いでステップ19に進んで、トレイ昇降駆
動装置10の駆動を停止し、給紙トレイ7の下降動作を
終了する。
【0151】図19は、「紙面検知位置P4まで下降フ
ラグ」によるトレイ昇降駆動装置10の制御を示すフロ
ーチャートである。まず、ステップS20で、「紙面検
知位置P4まで下降フラグ」がオンされていると判断さ
れると、ステップS21に進み、トレイ昇降駆動装置1
0の駆動が開始し、給紙トレイ7が下降される。その
後、ステップS22で、紙面検知センサ95がオンして
いるか(したか)否かが判断される。これは、以降のス
テップで、紙面検知センサ95オフ時にトレイ昇降駆動
装置10をして給紙トレイ7の下降動作を停止させるフ
ローがあるが、給紙トレイ7下降開始時に給紙トレイ7
上の用紙6が少なく、給紙トレイ7自体が紙面検知セン
サ95よりも上に位置する場合があるので、この場合直
ちに給紙トレイ7の下降が停止される。それ故に、この
ような給紙トレイ7の停止を防止するために、ステップ
S22で、一度、給紙トレイ7上の用紙6の上位部の側
縁(以下、単に「積載用紙上面という」)が紙面検知セ
ンサ95で検知されるまで下降させるのが目的である。
【0152】そしてステップS22で、紙面検知センサ
95がオンされたと判断すると、給紙トレイ7はさらに
下降し、ステップS23へ進む。ステップS23で、中
間検知センサ4がオンか否かが判断され、中間検知セン
サ4がオンしていないときにはステップS26へ進む。
ステップS26で、紙面検知センサ95がオフしたか否
かが判断され、オフしていないときにはステップS23
に戻る。もし、紙面検知センサ95がオフしたとき、つ
まり、給紙トレイ7上の積載用紙上面が、紙面検知セン
サ95よりも下の位置になると、ステップ27へ進み、
「紙面検知位置P4まで下降フラグ」をオフし、次いで
ステップ28に進んで、トレイ昇降駆動装置10の駆動
が停止し、給紙トレイ7の下降動作は停止し、給紙トレ
イ7上の積載用紙上面が紙面検知センサ95の位置から
少し下がった位置で、給紙トレイ7は停止する。
【0153】ステップS23で、中間検知センサ4がオ
ンしたと判断されたとき、つまり、給紙トレイ7上の積
載用紙上面が、紙面検知センサ95の位置まで下降しな
いうちに中間検知センサ4がオンしたときには、ステッ
プS24に進み、「紙面検知位置P4まで下降フラグ」
がオフされ、ステップS25でトレイ昇降駆動装置10
の駆動が停止し、給紙トレイ7は中間位置P2で停止す
る。
【0154】このようにして、給紙トレイ7上の積載用
紙量が比較的少ないときは、給紙トレイ7は紙面検知位
置P4で停止し、給紙トレイ7上の積載用紙量が多い場
合でも、給紙トレイ7は中間位置P2で停止する。ステ
ップS26〜28で、給紙トレイ7が紙面検知位置P4
で停止すれば、給紙トレイ7の積載用紙上に用紙6を補
給することができる。そして用紙6を補給した後、トレ
イ下降キー67を再び3秒未満押下すれば、給紙トレイ
7は再び紙面検知位置P4まで下降するので、このよう
な操作を繰り返すことによって、給紙トレイ7上に用紙
6を次々と補給していくことができる。このとき、補給
可能な用紙6の紙量は、紙面検知位置P4時の給紙トレ
イ7上の積載用紙上面と給紙コロ2との間の間隔(距
離)が約100mmで、上質55kg紙なら1パック分
1000枚の用紙6を補給することができるので、トレ
イ下降キー67を押下するごとに、1パック分ずつの用
紙6の補給を行うことができるという利点がある。そし
て、このような用紙6の補給操作を行ううちに、中間位
置P2まで給紙トレイ7が下降すれば、給紙トレイ7は
それ以上下降しないので、中間位置P2における給紙ト
レイ7上の積載用紙上面と給紙コロ2との間の間隔(距
離)に相当する分以上の用紙6を補給することができな
くなるので、給紙トレイ7の積載用紙上に用紙6が過積
載されることも防止することができる。
【0155】また、トレイ下降キー67を3秒以上押下
し、給紙トレイ7を下限位置P3まで下降させると、給
紙トレイ7上の積載用紙上面と給紙コロ2との間には、
さらに、上限位置P1と中間位置P2との間の間隔に相
当する分だけ用紙6を積載するスペースが生じるが、給
紙トレイ7が下限位置P3まで下降するとき、前述の枠
体28も一緒に下降すると共に、サイドフェンス移動軸
上21も同時に給紙トレイ7の下降動作に連動して下降
し、カセット装着空間39Sに開口する開口部58Aを
覆うカバー19を開放したとき、開口部58Aには下降
したサイドフェンス移動軸上21が臨んでいて、このサ
イドフェンス移動軸上21が給紙トレイ7上への用紙6
の補給の障害となり、給紙トレイ7上への用紙6が補給
されないので、給紙トレイ7上の積載用紙上面とサイド
フェンス移動軸上21下端との間の間隔は変化せず、こ
れら両者の間に積載することができる用紙6の量は変わ
らず、給紙トレイ7の積載用紙上に用紙6が過剰に積載
されることが防止される。
【0156】次に、図20及び図21を参照して、装置
電源オン時の給紙トレイ7の初期動作を説明する。先
ず、装置電源オン時、給紙トレイ7の位置が不明である
ので、ステップS30で、トレイ昇降駆動装置10を駆
動し、給紙トレイ7を上昇させる。次いでステップS3
1に進んで、上限検知センサ3がオンし、給紙トレイ7
上の積載用紙上面が前記給紙位置に達したならば、結合
子J1のトレイ下降モードのフローに進む。
【0157】給紙トレイ7上の積載用紙上面の位置が上
限位置P1よりもかなり下の位置にあり、上限検知セン
サ3がオフの時には、ステップS32に進み、中間検知
センサ4がオンしたか否かが判断される。ステップS3
2で、上昇開始時の給紙トレイ7の位置が中間位置P2
よりも下方にあるときには、中間検知センサ4がオン状
態の場合ステップS35に進み、ステップS35で「中
間検知1回フラグ」がオンし、中間検知センサ4が1回
オンしたことを記憶して次のステップS33に進む。上
昇開始時の給紙トレイ7の位置が、紙面検知位置P4と
中間位置P2との間にあるときには、中間検知センサ4
はオンせず、同様にしてステップS33に進む。ステッ
プS33で、紙面検知センサ95がオンしたか否かが判
断され、紙面検知センサ95がオンしているときはステ
ップS36に進み、「紙面1回フラグ」をオンし、紙面
検知が1回なされたことを記憶し、ステップS37に進
む。 ステップS37で、「中間検知1回フラグ」をオ
ンしていて紙面検知が1回なされたことが記憶されてい
る否かが判断される。ここで、イエスの場合、すなわち
前記の事項が記憶されているとき、つまり上昇開始時の
給紙トレイ7の位置が中間位置P2よりも下方にあった
ときには、給紙トレイ7は中間位置P2を通過し、その
後紙面検知されたことが判断されるので、給紙トレイ7
上の積載用紙上面の位置を上限位置P1まで上昇する必
要がないので結合子J1に進み、トレイ下降モードに入
る。
【0158】ステップS37で、「中間検知1回フラ
グ」がオフのとき(給紙トレイ7が中間位置P2と中間
位置P4との間の位置からスタートしたとき)は、ステ
ップS31に戻り、上限検知センサ3がオンしたならば
結合子J1に進む。またステップS31で上限検知セン
サ3がオンしないときには、前述した制御動作フローを
繰り返し、給紙トレイ7上の積載用紙上面が上限位置P
1に達し上限検知センサ3がオンするまで、給紙トレイ
7は上昇する。そして、上限検知センサ3がオンしたな
らばJ1に進み、トレイ下降モードに入る。
【0159】このように、ステップS37で「中間検知
1回フラグ」がオンでないノーのフローを繰り返すうち
に、ステップS33で紙面検知センサ95がオフしてし
まったとき、例えば給紙トレイ7上の積載用紙が少なく
て紙面検知センサ95のオン後、給紙トレイ7が上昇し
て、紙面検知センサ95が給紙トレイ7の下方に位置し
てしまったときには、ステップS34に進み、ここで
「紙面1回フラグ」がオンしていたか否かが判断され、
このときはイエスであるので、やはり結合子J1に進
み、トレイ下降モードに入る。
【0160】なお、上昇開始時の給紙トレイ7の位置
が、中間位置P2と紙面検知位置P4との間にあり、紙
面検知センサ95がオンするまでの間は、ステップS3
1,S32,S33,S34→S31のプログラムフロ
ーを繰り返す。
【0161】次に、結合子J1で給紙トレイ7を下降さ
せて給紙トレイ7を停止させるフローを説明する。ま
ず、ステップS40で、給紙トレイ7は下降を開始す
る。次いで、ステップS41に進み、紙面検知センサ9
5がオンしている否かが判断される。このステップS4
1がここに入るのは、以下の理由による。給紙トレイ7
の下降開始が前述のように、上限検知センサ3がオンす
る位置から下降するときに給紙トレイ7上の積載用紙量
が少なく、紙面検知センサ95が給紙トレイ7の下方に
位置することがあり、この場合、紙面検知センサ95は
オフになる。しかし、結合子J1のフローの後段は、ス
テップS43で、紙面検知センサ95がオフのときに
は、給紙トレイ7の下降動作を停止するフローとなって
いるので、ステップS41で1回、紙面検知センサ95
がオンしていることを確認しないと、下降開始後、給紙
トレイ7が直ちに下降停止するからである。
【0162】ステップS41で、紙面検知センサ95が
オンすると、ステップS42に進む。ステップS42
で、中間検知センサ4がオンしている(した)か否かが
判断され、中間検知センサ4オンの場合ステップS44
に進み、トレイ昇降駆動装置10の駆動を停止して給紙
トレイ7は中間位置P2(給紙トレイ7上の用紙6の積
載量を最大可能とする最大積載位置)で停止する。中間
検知センサ4がオフの場合、ステップS43に進み、紙
面検知センサ95がオフしていると判断されたならばス
テップS45に進み、トレイ昇降駆動装置10の駆動を
停止し、給紙トレイ7は、紙面検知センサ95が給紙ト
レイ7の積載用紙上面(給紙トレイ7上の用紙6の上位
部の側縁)を検知する位置よりわずかに下降した位置で
停止する。
【0163】前述したように装置電源オン時には、給紙
トレイ7は、紙面検知位置P4まで下降動作して停止す
るので、印刷開始前に用紙6が少なければ給紙コロ2の
下方における給紙トレイ7の積載用紙上面に直ちに用紙
6を補給することができる。また、用紙6の補給の必要
のない場合にも、給紙トレイ7上の積載用紙上面は、常
に給紙コロ2から100mm程度の位置に停止するの
で、その積載用紙量が少ない場合でも給紙開始時に給紙
トレイ7が上昇するのは100mm程度であるため、給
紙開始までの待ち時間が長くならなくて済む。また、給
紙トレイ7上の積載用紙量が多く、紙面検知センサ95
がオフしないような場合でも、給紙トレイ7は中間位置
P2に停止するので、過剰な用紙6を積載することによ
る余分な負荷をトレイ昇降モータ11に与えることがな
い。
【0164】例えば、給紙トレイ7の位置が図1及び図
2に示す位置から、給紙トレイ7に積載された最上位の
用紙6が給紙コロ2に当接するまで上昇している状態で
給紙を行っているときに、給紙コロ2近傍におけるジャ
ム処理や用紙6の補給等を行うために給紙トレイ7を下
降させたいときには、次のような動作が行われる。先
ず、トレイ下降キー67を3秒未満押下すると、トレイ
下降キー67のオン信号に基づいて、制御手段60によ
りトレイ昇降モータ11が逆転駆動されて、給紙トレイ
7が下降する。給紙トレイ7が下降し、紙面検知センサ
95により給紙トレイ7が紙面検知位置P4に達した位
置で検知されると、制御手段60からトレイ昇降モータ
11に駆動停止信号が送信されることによりトレイ昇降
モータ11の逆転駆動が停止され、給紙トレイ7が紙面
検知位置P4に保持される。それ故に、不必要な給紙ト
レイ7の下降動作を行うことなく、ジャム処理のために
紙詰まりの確認やジャム紙の取り出し、あるいは用紙6
の補給等を行うことができる。加えて、この状態におけ
る給紙トレイ7は、給紙トレイ7上の積載用紙上面が、
給紙コロ2よりも100mm程度下方になるような紙面
検知位置P4に停止していて、図1及び図2に示す状態
となり、給紙トレイ7の上昇距離が100mm程度短い
ので、ユーザは比較的短い待ち時間で給紙動作の再起動
を行うことができる。
【0165】また例えば、図3に示すように、給紙トレ
イ7が中間位置P2に達していて、給紙トレイ7に積載
された最上位の用紙6が給紙コロ2に当接しているよう
な満載状態の給紙時に、給紙コロ2近傍においてジャム
が発生したときには、給紙トレイ7が既に中間位置P2
に達しているので、トレイ下降キー67を押下してもそ
の押下時間が3秒未満であれば、給紙トレイ7は下降動
作をしない。このようなときには、トレイ下降キー67
を3秒以上押下して、制御手段60が、トレイ下降キー
67のオン信号に基づいて、トレイ昇降モータ11を逆
転駆動させることにより、給紙トレイ7が下降する。給
紙トレイ7が下降し、下限検知センサ5により給紙トレ
イ7が下限位置P3に達した位置で検知されると、制御
手段60からトレイ昇降モータ11に駆動停止信号が送
信されることによりトレイ昇降モータ11の逆転駆動が
停止され、給紙トレイ7が下限位置P3に保持される。
中間検知センサ4と下限検知センサ5との間隔(距離)
は100mmあるので、給紙トレイ7の下降動作終了
時、給紙コロ2と給紙トレイ7上に積載された用紙6の
最上面とのスペースが100mmの間隔(距離)の範囲
で確保され、ジャム紙を取り除くのに必要なスペースを
確保することができ、ジャム処理の作業性が向上する。
【0166】したがって、給紙トレイ7に積載された用
紙6が満載状態か満載状態に近い場合であって、給紙コ
ロ2近傍においてジャムが発生したときには、従来のよ
うに一度、給紙トレイ7に積載された満載状態の用紙6
を取り除いてジャム紙取りに必要なスペースを確保する
作業が不必要となる。
【0167】次に、給紙カセット39を給紙装置100
に装着して給紙を行う場合の動作について説明する。例
えば、図3を借りて説明すると、同図に示すように、給
紙トレイ7が中間位置P2に達していて、給紙トレイ7
に積載された最上位の用紙6が給紙コロ2に当接してい
るような満載状態、あるいはそのような満載状態に近い
状態のときには、給紙コロ2と最上位の用紙6との間に
給紙カセット39を装着するために必要なスペースを確
保することができない。また給紙トレイ7が既に中間位
置P2に達しているので、トレイ下降キー67を押下し
てもその押下時間が3秒未満であれば、給紙トレイ7は
下降動作をしない。そこで、トレイ下降キー67を3秒
以上押下して、前述のような制御手段60の制御動作を
介して、下限検知センサ5により給紙トレイ7が下限位
置P3に達した位置で検知されるまで給紙トレイ7を下
降させる。このとき、サイドフェンス対20a,20b
と枠体28とは、引張りばね114に抗して、サイドフ
ェンス移動軸下22が給紙トレイ7の下面で押し下げら
れることにより、図6に示す実線位置(あるいは図1及
び図2に示す仮想線位置)まで下降する。
【0168】これにより、サイドフェンス対20a,2
0bの上端面と、給紙カセット39装着時における用紙
収納ケース39bの底壁下面との間には、互いに干渉し
ない必要なスペースが形成されることとなって、カセッ
ト装着空間39Sが確保される。中間検知センサ4と下
限検知センサ5との間隔距離は100mmであるので、
給紙トレイ7の下降動作終了時、給紙コロ2と用紙6の
最上面とのスペースが100mm以上の高さ(間隔距
離)の範囲で確保される(図6参照)。前述したよう
に、給紙カセット39の厚さは50〜80mm程度であ
り、給紙装置100の前記所定部位に給紙カセット39
を装着したときには、給紙コロ2と用紙6’の最上面と
のスペースが昇降方向Zの高さ(間隔距離)で少なくと
も20〜50mm確保されるので、給紙カセット39を
装着するのに必要なスペース、すなわちカセット装着空
間39Sを十分確保することができる。この状態で、カ
バー19を開き、給紙カセット39を、図において左方
向に給紙カセット着脱機構47を介して完全に装着する
と、昇降アーム駆動ギヤ45とアーム軸ギヤ44とが噛
合する。次にカバー19を閉じる。
【0169】このようにして、給紙カセット39が装着
された後、前記製版スタートキー又は印刷スタートキー
を押下すると、制御手段60からカセットトレイ昇降駆
動装置40に給紙指令信号が送信されて、カセットトレ
イ昇降モータ46が反時計回り方向に正転駆動され、昇
降アーム駆動ギヤ45及びアーム軸ギヤ44を介して積
載板昇降アーム42が時計回り方向に揺動されることに
より、積載板昇降アーム42により用紙積載板41の自
由端部が時計回り方向に持ち上げられ、用紙積載板41
上の最上位の用紙6’が給紙コロ2に当接する給紙位
置、すなわち上限位置P1を占めて給紙可能となる。次
いで、カセットトレイ昇降モータ46の正転駆動が停止
し、用紙積載板41に積載された最上位の用紙6’が上
限位置P1に保持され、引き続き給紙コロ2による周知
の給紙動作が開始される。
【0170】次に、給紙カセット39を装着していない
ときの動作について説明する。給紙トレイ7を使用する
ときには、カバー19を開き、給紙カセット39を図に
おいて右方向に抜き取る。以降の動作は、前記例と同様
のためその説明を省略する。
【0171】なお、図7において用紙積載板41等の図
示を、図8において上限検知センサ3及び分離コロ対5
1a,51b等の図示を、図面の簡明化を図るためにそ
れぞれ省略している。
【0172】図36及び図37において、請求項9記載
の発明に係る制御動作例をフローチャートで示す。この
制御動作例は、図20及び図21の例に対して、装置電
源オン時の給紙トレイ7の初期動作の最初において、カ
セット有無検知センサ91による給紙カセット39の装
着有無を判定していることのみ相違し、他は同じ内容で
あるため説明を省略する。すなわち、この制御動作は、
制御手段60が、装置電源オン時であって、カセット有
無検知センサ91により給紙カセット39の装着が検知
されない場合には、紙面検知センサ95からの信号に基
づいて、トレイ昇降駆動装置10をして紙面高さ位置に
対応した紙面検知位置P4に給紙トレイ7を停止させる
のである。
【0173】以上述べたように、この給紙装置100に
よれば、給紙カセット39使用時であっても、給紙トレ
イ7使用時であっても、給紙カセット39やサイドフェ
ンス対20a,20bよりも上方に位置する部材は側板
上18g以外は無く、給紙コロ2の上に特別なスペース
を設けなくとも、割込み式の給紙カセット39に収納さ
れた用紙6’を給紙するカセット給紙モードと、給紙ト
レイ7上の用紙6を給紙するトレイ給紙モードとを選択
的に切り替えての給紙が可能となる。
【0174】また、この給紙装置100によれば、同一
の給紙手段としての給紙コロ2の使用により、給紙カセ
ット又は給紙トレイからの給紙動作を選択的に切り替え
て行うことができるため、給紙手段から画像形成装置の
画像形成部に至る用紙搬送経路を変える必要がなく、給
紙タイミングが一定となるので、従来のような複数の給
紙手段使用による給紙タイミングを一定にする装置や調
整・制御が不要となる。特に孔版印刷装置においては、
給紙タイミングのわずかな相違によって天地のずれへの
影響度合いが大きいので、印刷品質の向上を図ることが
できる。また、同一の給紙手段使用により、給紙手段か
ら画像形成装置の画像形成部に至る用紙搬送経路は同じ
であるので、用紙搬送経路の構成を複雑にしたり、メイ
ンテナンスを困難にすることなく、従来の画像形成装置
に配設することができると共に、高速給紙に対応するこ
とができる。したがって、きわめて利便性の高い画像形
成装置における給紙装置を提供することができる。
【0175】なお、上限検知センサ3は、前記のものに
限らず、反射型光学センサでもよく、また中間検知セン
サ4及び下限検知センサ5は、前記のものに限らず、給
紙トレイ7の一側部に設けられた遮蔽板等により遮光動
作を行う遮光型光学センサやマイクロスイッチのような
ものであってもよい。同様に、紙面検知センサ95は、
前記のものに限らず、遮蔽板等により遮光動作を行う遮
光型光学センサやマイクロスイッチのようなものであっ
てもよい。
【0176】なお、中間検知センサ4、紙面検知センサ
95あるいは下限検知センサ5からの信号に基づいて、
中間位置P2や下限位置P3に給紙トレイ7を確実に停
止させるための補助的手段として、例えば特開平1−1
87125号公報の第1図等に示されている制動手段、
すなわちトレイ昇降モータ11の出力軸の他端に固設さ
れたブレーキ円板と、前記ブレーキ円板にブレーキシュ
ーを圧接して制動する保持ソレノイド(共に図示せず)
とからなる構成を設けてもよい。
【0177】なお、前記実施例等においては、トレイ下
降キー67の押下時間の長さにより、給紙トレイ7の下
降下限位置を切り換える制御手段60を備え、トレイ下
降キー67の押下時間が3秒未満であれば中間位置P2
まで給紙トレイ7を下降させ、トレイ下降キー67の押
下時間が3秒以上であれば下限位置P3まで給紙トレイ
7を下降させるとしたが、この押下時間は前記3秒を基
準とすることに限らず、ユーザ等の所望する3秒以外を
押下時間の基準としても良いことは言うまでもない。
【0178】なお、左右移動量表示器は、前述のような
左右移動量表示器83により機械式に移動量を表示する
手段に限らず、例えば周知の移動量検知センサを設け、
また、左右移動量表示器83に代えて電気作動式の左右
移動量表示器を設けることにより、この移動量検知セン
サからの移動量信号を受信して制御手段60が電気作動
式の左右移動量表示器に移動量を表示させるようにして
もよい。この場合、移動量検知センサには、例えば可動
フレーム駆動軸30の軸端に設けたエンコーダあるいは
可変抵抗器を利用したセンサ等のセンサを用い、電気作
動式の左右移動量表示器には、例えばLED(発光ダイ
オード)やLCD(液晶表示装置)を用いる。
【0179】なお、トレイ昇降駆動装置10を構成する
ウォーム12及びウォームホイル13aは、これらに代
えて、平歯車同士のみで構成してもよい。
【0180】なお、付勢手段は、前記実施例のばね11
4に限らず、ばね114と同等のばね特性や耐久性を有
するものであればゴム等からなる弾性部材であってもよ
い。
【0181】なお、前記実施例等では、給紙コロ2を、
孔版印刷装置1の給紙部58における本体フレーム1F
側に配設したが、これに限らず、給紙装置100側に配
設してもよい。
【0182】なお、前記実施例等の給紙装置100は、
孔版印刷装置1の本体フレーム1Fに着脱自在に配設さ
れたが、これに限らず、孔版印刷装置1の本体フレーム
1Fに固定して配設してもよいことは言うまでもない。
また、前記実施例等の給紙装置100は、孔版印刷装置
1に限らず、複写機、印刷機、ファクシミリ、プリンタ
等の画像形成装置に前記のように配設してもよいことは
言うまでもない。
【0183】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1及び2記載
の発明によれば、前記構成及び作用により、給紙トレイ
が、割込みカセット装着位置まで下降した時に、枠体の
上面と画像形成装置の給紙手段の間に給紙カセットが挿
入できるように枠体が連動して下がり、空間を設定でき
るので、ここに給紙カセットを挿入し、給紙カセット内
の用紙積載部材を昇降させる専用の用紙積載部材駆動手
段を設けているので、枠体で給紙カセット内用紙を昇降
させる必要がないので、枠体は給紙動作のための駆動機
構が不要となるし、給紙カセットを上面に載置する必要
もないので、枠体はサイドフェンスを支持するのみで良
いので小形で簡素な構造とすることができる。
【0184】また、給紙カセット給紙時には、枠体の
上面は給紙カセットの下側に逃げ、かつ、給紙カセット
自体は昇降せず、給紙カセット内の用紙のみ昇降するの
で、画像形成装置の給紙手段部より上側の空間に出張る
部分がないので、ここに余分な空間を設ける必要がな
く、画像形成装置自体の高さを抑えることが可能とな
る。
【0185】さらに、給紙カセット装着時と非装着時
で給紙トレイ(多枚数給紙台)の昇降機構のオン/オフ
を切り替えられるので、モード切り替えキー等を必要と
せず、簡単にモード切り替えをすることができ、かつ給
紙カセット装着時に給紙トレイ(多枚数給紙台)が上昇
して給紙カセットと干渉して装置を破損させるような問
題の発生がない。
【0186】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の発明の前記〜と同じ効果が得られ、さら
に、給紙カセットの装着が不完全でも、給紙トレイ(多
枚数給紙台)の上昇を少ない距離に制限でき、多枚数給
紙台と給紙カセットが干渉して装置が破損することを防
止することができる。
【0187】請求項4記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の発明の各効果に加え、給紙カセットが装着さ
れてカバーが閉じられ、給紙カセットでの給紙開始の準
備が完了すると、給紙カセット内の用紙積載部材を上昇
させ、最上位紙を給紙位置まで上昇させるので、画像形
成装置のスタートキーを押した後、給紙開始までの待ち
時間を短縮することができる。
【0188】請求項5記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の発明の各効果に加え、多枚数給紙モードに切
り替えるためにカバーを開けると、給紙カセット内の用
紙積載部材が下降開始するので給紙カセット取り外しの
待ち時間が少なくできる。
【0189】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の発明の各効果に加え、装置で用紙積載部材を最下位
置に達するまで下降させるので、給紙カセットを取り外
した時に給紙カセット内の積載用紙の自重が、給紙カセ
ットの用紙積載部材駆動手段に加わらないので取り外し
時の操作力を小さくでき、かつ、取り外した瞬間に用紙
積載部材等が急激に最下位置まで落下して衝撃を与える
ことなくスムーズに安定して取り外し作業を行なうこと
ができる。
【0190】請求項7記載の発明によれば、請求項5又
は6記載の発明の各効果に加え、給紙カセット取り外し
時にアームを最下位位置まで下降させる際、駆動機構又
は駆動力伝達部材内にワンウェイクラッチを内蔵させ、
用紙積載部材駆動手段をして駆動力伝達部材をアームが
最下位置まで回動するのに十分な一定時間又は一定距
離、ワンウェイクラッチのゆるみ回転方向に回転させる
だけなので、用紙積載部材がどの位置に停止していて
も、またアームの最下位位置を検知するセンサ等を用い
なくとも、簡単な機構及び制御で、アームを安定して最
下位位置まで駆動することができる。
【0191】請求項8記載の発明によれば、請求項5,
6又は7記載の発明の各効果に加え、用紙積載部材下面
とアーム上面に間隙を設けることにより、給紙カセット
取り外し時に、用紙積載部材駆動手段と被駆動力伝達部
材の連結を解除する際に生じるアームの上方への回動動
作が用紙積載部材に干渉することがなく、同動作時に駆
動機構に用紙の自重による負荷が加わらず、給紙カセッ
ト取り外し時の引き抜き操作力が増大することがなく、
スムーズに引き抜きが可能となる。
【0192】請求項9記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の発明の各効果に加え、給紙カセットを抜いて
多枚数給紙モードに切り替える際、給紙トレイが自動的
に、紙面検知手段が積載用紙の給紙トレイ上の上上位部
側縁部を検知した位置で停止するので、給紙トレイ上に
積載された用紙の上面と画像形成装置の給紙手段との間
には、用紙を500〜1500枚程度補給できる程度の
一定の空間を設けることが可能になるので、用紙補給が
簡単にできると共に、給紙開始までの待ち時間はあまり
長くならず、かつ、給紙トレイ上の積載用紙残量が少な
くなっても、同じ位置に給紙トレイを停止させるので、
待ち時間が長くなることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用した孔版印刷装置にお
ける給紙装置の縦正断面図である。
【図2】前記実施例の給紙装置を拡大して示す縦正断面
図である。
【図3】前記実施例の給紙装置において用紙満載状態で
給紙している動作を示す縦正断面図である。
【図4】前記実施例の給紙装置のトレイ昇降駆動装置及
び枠体廻りの構造を示す正面図である。
【図5】前記実施例の給紙装置の給紙トレイ及びサイド
フェンス廻りの構造を示す斜視図である。
【図6】前記実施例の給紙カセット廻りの構成及び給紙
カセット装着状態での動作を示す縦正断面図である。
【図7】前記実施例の給紙カセット着脱機構を示す要部
の側断面図である。
【図8】前記実施例のカセットトレイ昇降駆動装置廻り
を示す部分拡大縦正断面図である。
【図9】前記実施例の給紙装置の全体外観を示す斜視図
である。
【図10】前記実施例の枠体、サイドフェンス及び給紙
トレイ廻りの構成を示す要部の部分斜視図である。
【図11】前記実施例の枠体、サイドフェンス及び給紙
トレイ廻りの構成を示す一部断面側面図である。
【図12】前記実施例の枠体、サイドフェンス、給紙ト
レイ廻り及び給紙カセット装着時の構成を示す一部断面
平面図である。
【図13】前記実施例における給紙カセット廻りの構成
を示す斜視図である。
【図14】前記実施例における給紙カセットの位置決め
機構を示す要部の斜視図である。
【図15】前記実施例における給紙カセットの駆動力伝
達部材及び被駆動力伝達部材の係合動作を示す要部の正
面図である。
【図16】前記実施例の電気的制御構成を示すブロック
図である。
【図17】前記実施例の下降キーの押下時間により、給
紙トレイの下降動作終了位置を紙面検知位置又は下限位
置のどちらにするかを判断するフローチャートである。
【図18】前記実施例における下限位置まで下降フラグ
によるトレイ昇降駆動装置の昇降動作の制御を示すフロ
ーチャートである。
【図19】前記実施例における紙面検知位置まで下降フ
ラグによるトレイ昇降駆動装置の昇降動作の制御を示す
フローチャートである。
【図20】前記実施例における装置電源オン後の給紙ト
レイの昇降動作を判断するフローチャートである。
【図21】前記実施例における装置電源オン後の給紙ト
レイの昇降動作を判断するフローチャートである。
【図22】前記実施例のカバー廻りの構成を示す一部断
面側面図である。
【図23】前記実施例における給紙カセット内の用紙サ
イズを検知する構成を示す要部の斜視図である。
【図24】前記実施例における給紙トレイ上の用紙の用
紙幅を検知する構成を示す要部の正断面図である。
【図25】前記実施例におけるサイドフェンス枠体下限
検知センサの動作を示す要部の正面図である。
【図26】前記実施例におけるサイドフェンス枠体下限
検知センサの動作を示す要部の平面図である。
【図27】前記実施例の駆動力伝達部材及び被駆動力伝
達部材としてのギヤ同士の噛み合い動作を示す正面図で
ある。
【図28】前記実施例の駆動力伝達部材及び被駆動力伝
達部材としてのギヤの歯先を示す要部の拡大正面図であ
る。
【図29】前記実施例における給紙カセット又は給紙ト
レイの上昇駆動処理を示すフローチャートである。
【図30】前記実施例における給紙カセット又は給紙ト
レイの上昇駆動処理を示すフローチャートである。
【図31】前記実施例における給紙カセット又は給紙ト
レイの上昇駆動処理を示すフローチャートである。
【図32】前記実施例における給紙カセット又は給紙ト
レイの上昇駆動処理を示すフローチャートである。
【図33】前記実施例における給紙カセット又は給紙ト
レイの上昇駆動処理を示すフローチャートである。
【図34】前記実施例における装置電源オン後の給紙ト
レイの昇降動作を判断するフローチャートである。
【図35】前記実施例における装置電源オン後の給紙ト
レイの昇降動作を判断するフローチャートである。
【図36】前記実施例における装置電源オン後の給紙ト
レイの昇降動作を判断するフローチャートである。
【図37】前記実施例における装置電源オン後の給紙ト
レイの昇降動作を判断するフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置としての孔版印刷装置 2 給紙手段としての給紙コロ 3 上限検知手段としての上限検知センサ 4 中間検知手段としての中間検知センサ 5 下限検知手段としての下限検知センサ 6,6’ 用紙 7 大容量給紙テーブルとしての給紙トレイ 10 トレイ昇降駆動手段としてのトレイ昇降駆
動装置 18 匡体としての可動フレーム 20a,20b サイドフェンス対 21 枠体を構成するサイドフェンス移動
軸上 22 枠体を構成するサイドフェンス移動
軸下 28 枠体 39 給紙カセット 39S カセット装着空間 40 用紙積載部材駆動手段としてのカセットト
レイ昇降駆動装置 41 用紙積載部材としての用紙積載板 44 被駆動力伝達部材としてのアーム軸ギヤ 44a ワンウェイクラッチ 45 駆動力伝達部材としての昇降アーム駆動ギ
ヤ 46 駆動手段としてのカセットトレイ昇降駆動
モータ 47 給紙カセット着脱機構 48a,48b カセット支持手段としてのカセット
ガイド 58A 給紙口 60 制御手段 65 タイマ 67 トレイ下降設定手段としてのトレイ下降キ
ー 83 枠体下限検知手段としてのサイドフェンス
枠体検知センサ 90 カセット用紙有無検知手段としてのカセッ
ト用紙有無検知センサ 91 カセット有無検知手段としてのカセット有
無検知センサ 92 カバー開閉検知手段としてのカバー開閉検
知センサ 95 紙面検知手段としての紙面検知センサ 100 給紙装置 111a,111b 枠体を構成する連結部材 114 付勢手段としての(引張りコイル)ばね Pa 上部定位置 Pb 下部定位置 Pc カセット下限位置 P1 上限位置 P2 中間位置 P3 下限位置 P4 紙面高さ位置に対応する紙面検知
位置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積載された最上位の用紙を給紙位置で1枚
    ずつ分離して用紙搬送方向に給送する単一の給紙手段を
    給紙口に備えた画像形成装置における給紙装置におい
    て、 前記給紙装置の外枠を形成する匡体と、 前記匡体の内部に設けられ前記用紙搬送方向と直交する
    用紙幅方向における前記用紙の両側縁の位置決めをする
    ための、前記匡体の上部定位置と前記匡体の下部定位置
    との間に匡体内で昇降可能である一対のサイドフェンス
    と、 前記サイドフェンスを、前記匡体の上部定位置と前記匡
    体の下部定位置との間に昇降可能に支持している枠体
    と、 前記用紙を積載し上昇して前記給紙位置に臨む上限位置
    と最も下降した下限位置との間で昇降可能な給紙トレイ
    と、 前記サイドフェンスを、前記上部定位置と前記下部定位
    置との間に昇降するフェンス昇降機構と、 前記上限位置と前記下限位置との間に前記給紙トレイを
    移動させるトレイ昇降駆動手段と、 前記給紙トレイが前記下限位置に下降したときに、前記
    枠体の上部と前記給紙手段との間に、複数枚の用紙を収
    納可能な給紙カセットを装着するためのカセット装着空
    間が形成され、前記カセット装着空間内に着脱自在に配
    設される前記給紙カセットと、 前記匡体に設けられた、前記給紙カセットを着脱自在に
    支持するカセット支持手段と、 前記給紙カセットに収納された前記用紙を積載し前記給
    紙位置に臨む前記上限位置と前記上限位置から最も離間
    したカセット下限位置との間で昇降可能な用紙積載部材
    と、 前記用紙積載部材を、前記上限位置と前記カセット下限
    位置とに選択的に昇降させる用紙積載部材駆動手段と、 前記カセット装着空間内における前記給紙カセットの装
    着の有無を検知するカセット有無検知手段と、 前記カセット有無検知手段が前記給紙カセットの装着を
    検知した場合には、前記用紙積載部材駆動手段をして前
    記用紙積載部材を上昇させると共に、前記トレイ昇降駆
    動手段の駆動を禁止し、前記カセット有無検知手段が前
    記給紙カセットの装着を検知しない場合には、前記トレ
    イ昇降駆動手段をして前記給紙トレイを上昇させる制御
    手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置における給紙装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置における給紙
    装置において、 前記給紙トレイの前記下限位置を検知する下限検知手段
    を有し、 前記制御手段は、カセット有無検知手段により前記給紙
    カセットの装着が検知され、かつ、前記下限検知手段に
    より前記給紙トレイの前記下限位置が検知された場合に
    は、用紙積載部材駆動手段をして用紙積載部材を上昇さ
    せると共に、前記トレイ昇降駆動手段の駆動を禁止し、
    一方、カセット有無検知手段により前記給紙カセットが
    検知されない場合には、前記トレイ昇降駆動手段をして
    所定の時間前記給紙トレイを上昇させた後であって、前
    記下限検知手段により前記給紙トレイの前記下限位置が
    検知されなかったときには前記トレイ昇降駆動手段をし
    て前記給紙トレイを上昇させ、前記トレイ昇降駆動手段
    をして所定の時間前記給紙トレイを上昇させた後であっ
    て、前記下限検知手段により前記給紙トレイの前記下限
    位置が検知されたときには前記トレイ昇降駆動手段をし
    て前記給紙トレイの上昇を停止させることを特徴とする
    画像形成装置における給紙装置。
  3. 【請求項3】積載された最上位の用紙を給紙位置で1枚
    ずつ分離して用紙搬送方向に給送する単一の給紙手段を
    給紙口に備えた画像形成装置における給紙装置におい
    て、 前記給紙装置の外枠を形成する匡体と、 前記匡体の内部に設けられ前記用紙搬送方向と直交する
    用紙幅方向における前記用紙の両側縁の位置決めをする
    ための、前記匡体の上部定位置と前記匡体の下部定位置
    との間に匡体内で昇降可能である一対のサイドフェンス
    と、 前記サイドフェンスを、前記匡体の上部定位置と前記匡
    体の下部定位置との間に昇降可能に支持している枠体
    と、 前記用紙を積載し上昇して前記給紙位置に臨む上限位置
    と最も下降した下限位置との間で昇降可能な給紙トレイ
    と、 前記サイドフェンスを、前記上部定位置と前記下部定位
    置との間に昇降するフェンス昇降機構と、 前記上限位置と前記下限位置との間に前記給紙トレイを
    移動させるトレイ昇降駆動手段と、 前記給紙トレイが前記下限位置に下降したときに、前記
    枠体の上部と前記給紙手段との間に、複数枚の用紙を収
    納可能な給紙カセットを装着するためのカセット装着空
    間が形成され、前記カセット装着空間内に着脱自在に配
    設される前記給紙カセットと、 前記匡体に設けられた、前記給紙カセットを着脱自在に
    支持するカセット支持手段と、 前記給紙カセットに収納された前記用紙を積載し前記給
    紙位置に臨む前記上限位置と前記上限位置から離間した
    カセット下限位置との間で昇降可能な用紙積載部材と、 前記用紙積載部材を、前記上限位置と前記カセット下限
    位置とに選択的に昇降させる用紙積載部材駆動手段と、 前記枠体の下部定位置を検知する枠体下限検知手段と、 前記給紙カセットに収納された前記用紙の有無を検知す
    るカセット用紙有無検知手段と、 前記枠体下限検知手段が前記枠体の前記枠体下限位置を
    検知し、かつ、前記カセット有無検知手段が前記給紙カ
    セット内の前記用紙を検知した場合には、前記用紙積載
    部材駆動手段をして前記用紙積載部材を上昇させて前記
    用紙積載部材上の前記用紙を前記給紙位置で給紙可能に
    すると共に、前記トレイ昇降駆動手段の駆動を禁止し、
    前記枠体下限検知手段が前記枠体の前記枠体下限位置を
    検知し、前記カセット用紙有無検知手段が前記給紙カセ
    ット内の前記用紙を検知しない場合には、前記トレイ昇
    降駆動手段をして前記給紙トレイの昇降を許し、前記ト
    レイ昇降駆動手段をして前記給紙トレイの昇降動作を一
    定時間又は前記給紙トレイの昇降量を一定量昇降するよ
    うに駆動しても、前記枠体下限検知手段による前記枠体
    の前記枠体下限位置の検知状態が検知状態から非検知状
    態に変化しない場合には、前記トレイ昇降駆動手段をし
    て前記給紙トレイを停止させる制御手段と、を有するこ
    とを特徴とする画像形成装置における給紙装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の画像形成装置におけ
    る給紙装置において、 前記カセット装着空間に開口する前記匡体の開口部を覆
    うように設けられた、前記給紙カセットの着脱、前記給
    紙トレイ及び前記給紙カセットへの用紙の出し入れをす
    るための開閉自在なカバーと、 前記カバーの開閉状態を検知するカバー開閉検知手段
    と、 前記給紙トレイ上に積載された最上位の前記用紙又は前
    記用紙積載部材上に積載された最上位の前記用紙の位置
    を検知する上限検知手段とを有し、 前記制御手段は、前記カセット有無検知手段により前記
    給紙カセットの装着が検知され、かつ、前記カバー開閉
    検知手段により前記カバーの閉状態が検知されている場
    合には、前記用紙積載部材駆動手段をして前記用紙積載
    部材を上昇させて前記用紙積載部材上の前記用紙を前記
    給紙位置で給紙可能にすることを特徴とする画像形成装
    置における給紙装置。
  5. 【請求項5】請求項1又は2記載の画像形成装置におけ
    る給紙装置において、 前記カセット装着空間に開口する前記匡体の開口部を覆
    うように設けられた、前記給紙カセットの着脱、前記給
    紙トレイ及び前記給紙カセットへの用紙の出し入れをす
    るための開閉自在なカバーと、 前記カバーの開閉状態を検知するカバー開閉検知手段
    と、 前記給紙トレイ上に積載された最上位の前記用紙又は前
    記用紙積載部材上に積載された最上位の前記用紙の位置
    を検知する上限検知手段とを有し、 前記制御手段は、前記カセット有無検知手段により前記
    給紙カセットの装着が検知され、かつ、前記カバー開閉
    検知手段により前記カバーの開状態が検知されている場
    合には、前記用紙積載部材駆動手段をして前記用紙積載
    部材を下降させることを特徴とする画像形成装置におけ
    る給紙装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の画像形成装置における給紙
    装置において、 前記制御手段は、前記用紙積載部材駆動手段を駆動して
    の前記用紙積載部材の下降を、少なくとも前記用紙積載
    部材が前記カセット下限位置に到達するまでさせること
    を特徴とする画像形成装置における給紙装置。
  7. 【請求項7】請求項5又は6記載の画像形成装置におけ
    る給紙装置において、 前記用紙積載部材駆動手段は、前記匡体に配置された駆
    動手段と、前記匡体の内面で、かつ、前記給紙トレイ上
    に最大積載された前記用紙との干渉を避ける位置に配置
    された、前記駆動手段の駆動力を前記用紙積載部材に伝
    達する駆動力伝達部材とを有し、 前記給紙カセットには、前記駆動力伝達部材と選択的に
    係合して前記用紙積載部材を昇降させる被駆動力伝達部
    材が配設され、 前記駆動力伝達部材又は前記被駆動力伝達部材の何れか
    一方に、前記用紙積載部材を上昇する方向に前記駆動力
    を伝達し、前記用紙積載部材を下降する方向に前記駆動
    力を伝達しない緩み方向となるように配設されたワンウ
    ェイクラッチを具備し、 前記制御手段は、前記用紙積載部材駆動手段を駆動して
    の前記用紙積載部材の下降を行う場合、少なくとも前記
    用紙積載部材が前記上限位置から前記カセット下限位置
    に到達するまでに必要な時間よりも長い一定時間、前記
    用紙積載部材駆動手段をして前記用紙積載部材を下降さ
    せることを特徴とする画像形成装置における給紙装置。
  8. 【請求項8】請求項5,6又は7記載の画像形成装置に
    おける給紙装置において、 前記駆動力伝達部材には前記用紙積載部材を昇降するた
    めのアームが配設されており、 前記用紙積載部材が前記カセット下限位置に達している
    場合であって、前記カセット支持手段からの前記給紙カ
    セットの取り外しを行うときに、前記用紙積載部材にお
    ける前記アームと係合する下面と前記アームの上面との
    間に、前記駆動力伝達部材と前記用紙積載部材との係合
    解除を許す範囲の間隙構造を設けたことを特徴とする画
    像形成装置における給紙装置。
  9. 【請求項9】請求項1又は2記載の画像形成装置におけ
    る給紙装置において、 前記給紙トレイ上に積載された前記用紙の上位部の紙面
    高さ位置を検知する紙面検知手段を有し、 前記制御手段は、装置電源オン時であって、前記カセッ
    ト有無検知手段により前記給紙カセットの装着が検知さ
    れない場合には、前記紙面検知手段からの信号に基づい
    て、前記トレイ昇降駆動手段をして前記紙面高さ位置に
    前記給紙トレイを停止させることを特徴とする画像形成
    装置における給紙装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005029351A (ja) * 2003-07-07 2005-02-03 Sharp Corp 給紙装置および画像形成装置
JP2007261710A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Canon Electronics Inc シート給送装置及び画像読取装置
JP2009040538A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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